JP2000340542A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000340542A
JP2000340542A JP11145816A JP14581699A JP2000340542A JP 2000340542 A JP2000340542 A JP 2000340542A JP 11145816 A JP11145816 A JP 11145816A JP 14581699 A JP14581699 A JP 14581699A JP 2000340542 A JP2000340542 A JP 2000340542A
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Tetsuo Gocho
哲雄 牛膓
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタエッチングと成膜との同時競合反応
を用いたCVD法では、溝のアスペクト比が大きくなる
ほど堆積膜の埋め込み膜厚が厚くなることによる、その
後のCMPにおける堆積膜の研磨残りの発生、面積比率
の小さい孤立パターンの過剰研磨の発生等の問題の解決
を図る。 【解決手段】 基体11に形成されたアスペクト比の異
なる複数の凹部16のうち、所定値以上のアスペクト比
を有する凹部16をさらに深く追加エッチングしてか
ら、スパッタエッチングと成膜との同時競合反応により
各凹部16を埋め込む堆積膜(シリコン酸化膜)19を
形成し、その後、堆積膜19のうち各凹部16内に埋め
込まれた堆積膜19を除く他の堆積膜19を除去する製
造方法であり、堆積膜19を形成する前に、追加エッチ
ングで用いたエッチングマスクのレジスト膜17を用い
て基体11に不純物をドーピングする製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくは、トレンチ素子分離を用いた高集
積度半導体装置、特には、DRAM等のメモリとロジッ
クとを混載した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化、高集積化が進
むにつれてアクティブ領域を確保しつつ素子分離能力も
確保する素子分離の形成技術が重要となってきている。
特にシリコン基体に溝を形成し、そこにシリコン酸化膜
を埋め込んだ後、溝内のシリコン酸化膜のみ残すことに
より素子分離を形成するシャロートレンチアイソレーシ
ョン(以下STIという)は従来から用いられてきたL
OCOS法のようなバーズビークが形成されないため、
アクティブ領域の確保と素子分離能力の確保の両立が容
易に行える。
【0003】STIを形成する方法としては、例えばシ
リコン基体にシリコン酸化膜を形成し、次にシリコン窒
化膜を形成する。その後リソグラフィー技術によってレ
ジストパターニングを行い、そのパターニングしたレジ
スト膜をエッチングマスクに用いて、上記シリコン窒化
膜とシリコン酸化膜からなるパッド酸化膜とをドライエ
ッチングにより異方性加工する。次いでシリコン基体の
エッチングを行って溝を形成した後、レジスト膜を除去
する。
【0004】次いで、溝の内壁を酸化する。さらに化学
的気相成長(以下、CVDという、CVDはChemical V
apor Deposition の略)法によってシリコン酸化膜を堆
積した後、化学的機械研磨(以下CMPという、CMP
はChemical Mechanical Polishing の略)によって、溝
に埋め込まれた以外の余分なシリコン酸化膜を研磨して
除去する。次いで等方性エッチングによりシリコン窒化
膜を除去する。さらにフッ酸水溶液を用いたウエットエ
ッチングにより、パッド酸化膜を除去した後、熱酸化法
によって、再度シリコン基体の表面にシリコン酸化膜を
形成する。その後、リソグラフィー技術によりレジスト
パターニングを行ってイオン注入用マスクを形成し、そ
のマスクを用いたイオン注入法によりウエルを形成した
後、イオン注入用マスクを除去する。この一連のプロセ
スを、nウエルの形成およびpウエルの形成に対して行
う。
【0005】そして、犠牲酸化を行った後、その犠牲酸
化膜を除去し、その後ゲート酸化膜の形成、ゲート電極
の形成を行うという方法がある。
【0006】特に、溝内にシリコン酸化膜を埋め込む方
法には、スパッタエッチングと成膜との同時競合反応を
用いたCVD法が用いられている。このCVD法は高ア
スペクト比の溝にボイドを発生することなく無くシリコ
ン酸化膜を埋め込むことができ、かつフッ酸水溶液に対
するエッチング速度が小さい膜を形成することができ
る。このCVD法として、バイアスECR−CVD法や
高密度プラズマCVD(以下、HDP−CVDという)
法等がある。なお、ECRはElectron CycrotronResona
nceの略であり電子サイクロトロン共鳴のことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパッ
タエッチングと成膜との同時競合反応を用いたCVD法
では、埋め込む溝のアスペクト比が大きくなるほど埋め
込み膜厚が厚くなるという現象が生じる。特に、DRA
M等のメモリデバイスとロジックデバイスとを混載した
半導体装置では、図3に示すように、DRAM領域11
1はロジック領域121より微細パターンとなってお
り、DRAM領域111の溝(トレンチ)112のアス
ペクト比はロジック領域121の溝(トレンチ)122
のアスペクト比よりも大きい。そのため、CVD法によ
り埋め込んだシリコン酸化膜141に膜厚差Dを生じ
る。このDRAM領域111上とロジック領域121上
におけるシリコン酸化膜141の膜厚差Dは、後のCM
P工程による溝112、122以外のシリコン酸化膜1
41の除去を困難にする原因となる。
【0008】図4の(1)に示すように、シリコン酸化
膜141のCMPはシリコン窒化膜131に対して選択
性を持って行うことができるが、その選択比は2〜3程
度であり、特にシリコン窒化膜131の面積比率の小さ
い部分では、ほとんど選択比はとれず、過剰にCMPす
るとシリコン基体130S(130)までもが研磨され
ることになる。例えば、DRAM領域111とロジック
領域121に形成したシリコン酸化膜141に膜厚差D
が生じると、これを除去するための過剰な研磨が必要に
なる。過剰研磨を行ってDRAM領域111のシリコン
酸化膜141をシリコン窒化膜131が表出するように
除去しようとすると、特に面積比率の小さい孤立アクテ
ィブ部130Sが研磨されてしまう。
【0009】一方、図4の(2)に示すように、孤立ア
クティブ部130S(130)が削れない程度の研磨量
でCMPを停止した場合には、DRAM領域111では
シリコン窒化膜131上のシリコン酸化膜141が残
る。そのため、後のシリコン窒化膜131の除去工程に
おいて、シリコン酸化膜141がマスクになって、DR
AM領域111のシリコン窒化膜131の除去が行え
ず、このDRAM領域111のアクティブ領域130A
を表出することができなくなるという問題が生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法であり、基
体に形成されたアスペクト比の異なる複数の凹部に、ス
パッタエッチングと成膜との同時競合反応により物質を
堆積して各凹部を埋め込む堆積膜を形成する工程と、堆
積膜のうち各凹部内に埋め込まれた堆積膜を除く他の堆
積膜を除去する工程とを備えた半導体装置の製造方法に
おいて、堆積膜を形成する前に、各凹部のうち所定値以
上のアスペクト比を有する凹部をさらに深くエッチング
することを特徴としている。上記アスペクト比は、一般
的なアスペクト比の定義と同様に、上記凹部の縦断面に
おける〔幅〕/〔深さ〕で定義される。
【0011】また各凹部のうち所定値以上のアスペクト
比を有する凹部をさらに深くエッチングする際に、基体
上に、エッチングを行う凹部が存在する領域上に開口部
を形成したマスクを形成して、そのマスクをエッチング
マスクに用いて、開口部内に在る所定値以上のアスペク
ト比を有する凹部をさらに深くするエッチングを行い、
各凹部を埋め込む堆積膜を形成する前に、上記マスクを
イオン注入マスクに用いて開口部より基体に不純物をド
ーピングすることを特徴としている。
【0012】上記半導体装置の製造方法では、各凹部を
埋め込む堆積膜を形成する前に、各凹部のうち所定値以
上のアスペクト比を有する凹部をさらに深くエッチング
することから、各凹部に堆積膜を埋め込んだ場合、所定
値以上のアスペクト比を有する凹部とそれ以外の凹部と
に埋め込まれた堆積膜の高さをほぼ一定の高さにするこ
とが可能になる。そのため、CMPにより堆積膜を研磨
した場合、凹部のアスペクト比に依存することなく、各
凹部に埋め込まれた堆積膜の高さをほぼ同等の高さにす
るように研磨することが可能になる。
【0013】アスペクト比の大きい領域の凹部の深さを
深くするエッチング(以下、追加エッチングという)の
エッチング量を、追加エッチングを行った凹部上に堆積
される堆積膜の表面高さが、追加エッチングを行わない
領域の凹部上に堆積される堆積膜の表面高さとほぼ同等
の高さとなるように、決定する。このようにエッチング
量を決定して、堆積膜を形成することにより、従来のよ
うなアスペクト比に依存して発生していた埋め込み膜厚
差は生じなくなる。そのため、CMP時の過剰研磨が不
要となるので孤立パターンの領域の過剰研磨が起こらな
くなり、さらに深くエッチングした凹部内およびその周
辺領域に形成された堆積膜がCMP後にその凹部周辺の
基体上に残らなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態の一例
を、図1および図2の製造工程図によって説明する。
【0015】図1の(1)に示すように、例えば熱酸化
法によって、基体(例えばシリコン基板)11の表面に
シリコン酸化膜12を形成する。次いでCVD法によ
り、上記シリコン酸化膜12上にシリコン窒化膜13を
形成する。このシリコン窒化膜13の成膜条件は、一例
として、減圧CVD装置を用い、プロセスガスにジクロ
ロシラン(SiH2 Cl2 )(供給流量は例えば50s
ccm)とアンモニア(供給流量は例えばNH3 )(2
00sccm)と窒素(N2 )(供給流量は例えば20
0sccm)とを用い、成膜雰囲気の圧力を70Pa、
基板温度を760℃に設定した。
【0016】次いで、通常のレジスト塗布技術により上
記シリコン窒化膜13上にレジスト膜14を形成した
後、通常のリソグラフィー技術により、上記レジスト膜
14をパターニングして、素子分離を形成する領域上の
レジスト膜14に開口部15を形成する。その後、上記
レジスト膜13をエッチングマスクに用いて、シリコン
窒化膜13、シリコン酸化膜12および基体11をエッ
チングして凹部(例えば溝)16を形成する。この凹部
16は、後の工程でフィールド酸化膜となるシリコン酸
化膜が形成される部分となる。
【0017】上記シリコン窒化膜13とシリコン酸化膜
12のエッチング条件の一例としては、平行平板型プラ
ズマエッチング装置を用い、エッチングガスにテトラフ
ルオロメタン(CF4 )(供給流量は例えば75scc
m)とアルゴン(Ar)(供給流量は例えば25scc
m)とを用い、エッチング雰囲気の圧力を5.3Pa、
RF出力を600Wに設定した。また上記基体11のエ
ッチング条件の一例としては、高密度プラズマエッチン
グ装置を用い、エッチングガスに塩素(Cl2)(供給
流量は例えば60sccm)と酸素(O2 )(供給流量
は例えば10sccm)とを用い、エッチング雰囲気の
圧力を1.3Pa、マイクロ波電力を850W、RF出
力を150Wに設定した。なお、基体11のエッチング
では、レジスト膜14を除去してシリコン窒化膜13を
エッチングマスクに用いてもよい。
【0018】その後、上記レジスト膜14を例えばアッ
シング処理により除去する。
【0019】次いで図1の(2)示すように、通常のレ
ジスト塗布技術により上記基体11上にレジスト膜17
を形成した後、通常のリソグラフィー技術により、上記
レジスト膜17をパターニングして、アスペクト比が所
定値以上の凹部16A(16)が形成されている領域、
例えばDRAMの形成領域1上に開口部18を形成す
る。ここでは、アスペクト比が例えば1.5以上の凹部
16B(16)の領域をレジスト膜17で被覆した。そ
の結果、ロジックの形成領域2上が上記レジスト膜17
で覆われた。
【0020】その後、上記レジスト膜17をエッチング
マスクに用いて上記基体11をエッチングして各凹部1
6Aをさらに深く形成する。このエッチングでは、上記
レジスト膜17とともにシリコン窒化膜13がエッチン
グマスクとして機能する。また、このエッチング条件
は、エッチング時間を除いて上記基体11のエッチング
条件と同様の条件とし、エッチング時間によりエッチン
グ量を制御し、そのエッチング量は、凹部16A上に堆
積される堆積膜の表面高さが、追加エッチングを行わな
い領域の凹部16B上に堆積される堆積膜の表面高さと
ほぼ同等の高さとなるように、決定する。
【0021】次いで、図1の(3)に示すように、上記
レジスト膜17をイオン注入マスクに用いて上記基体1
1にイオン注入法により不純物をドーピングする。この
イオン注入は、一例としては、注入イオンにホウ素を用
い、1回の打ち込みエネルギーを25keV、1回のド
ーズ量を7×1011/cm2 に設定して、基体11の表
面に対して30°の打ち込み角度で、基体11を45°
ずつ回転させて、各回転角度につき1回、合計で8回の
イオン注入を行った。このようにイオン注入を行うこと
によって、凹部16Aの側壁にホウ素がイオン注入され
る。
【0022】その後、例えばアッシング処理によりレジ
スト膜17を除去する。
【0023】次いで、図示はしないが、熱酸化法によっ
て、各凹部16の内面にシリコン酸化膜を形成する。続
いて図1の(4)に示すように、スパッタエッチングと
成膜との同時競合反応によりシリコン酸化物を堆積して
各凹部16を埋め込む。具体的には、例えば高密度プラ
ズマCVD法によって、基体11に形成された所定値以
上のアスペクト比を有する凹部16A(16)内とそれ
以外の凹部16B(16)内およびシリコン窒化膜13
上にシリコン酸化物を堆積して堆積膜19をシリコン酸
化膜で形成する。以下、堆積膜をシリコン酸化膜として
説明する。この成膜条件の一例としては、プロセスガス
に、モノシラン(SiH4 )(供給流量は例えば300
sccm)と酸素(O2 )(供給流量は例えば700s
ccm)とアルゴン(Ar)(供給流量は例えば300
scc)とを用い、成膜雰囲気の圧力を0.1Pa、マ
イクロ波電力を3.0kW、RF電力を2.0kWに設
定した。
【0024】次いで図2の(5)に示すように、通常の
レジスト塗布技術により上記シリコン酸化膜19上にレ
ジスト膜20を形成した後、通常のリソグラフィー技術
により、上記レジスト膜20をパターニングして、所定
の広さ以上のアクティブ領域11A(11)上に開口部
21を形成する。
【0025】次いで、上記レジスト膜20をエッチング
マスクに用いて上記シリコン酸化膜19をエッチングす
る。このエッチング条件の一例としては、マグネトロン
方式のエッチング装置を用い、エッチングガスにオクタ
フルオロブテン(C4 8 )(供給流量は例えば12s
ccm)と一酸化炭素(CO)(供給流量は例えば24
0sccm)とアルゴン(Ar)(供給流量は例えば3
20sccm)とを用い、エッチング雰囲気の圧力を
6.8Pa、マイクロ波電力を1.5kW、基板温度を
20℃に設定した。
【0026】その後、例えばアッシング処理によってレ
ジスト膜20を除去する。
【0027】次いで図2の(6)に示すように、例えば
CMPによって、上記シリコン窒化膜14が露出するま
で上記シリコン酸化膜19を研磨して平坦化する。この
CMP条件の一例としては、研磨液にシリカ粒子を14
wt%含んだ水酸化カリウム水溶液を用い、研磨プレー
トの回転数を20rpm、基板の回転数を20rpm、
研磨圧力を500gf/cm2 に設定した。
【0028】さらに、熱リン酸溶液を用いたウエットエ
ッチングによって、上記シリコン窒化膜14を除去し、
さらにフッ酸水溶液を用いたウエットエッチングにより
上記シリコン酸化膜13を除去する。その際、各凹部1
6に埋め込んだシリコン酸化膜19の表面もエッチング
される。その結果、図2の(7)に示すように、基体1
1に形成した各凹部16の内部にシリコン酸化膜19が
埋め込まれた状態が完成する。よって、シリコン酸化膜
19を素子分離領域とし、基体11の凸部11Bをアク
ティブ領域としてトランジスタ等の半導体素子を形成す
ることができる。
【0029】その後、図示はしないが、基体11の表面
を再酸化して犠牲酸化膜(図示せず)を形成した後、通
常のレジスト塗布によるレジスト膜の形成工程、リソグ
ラフィー技術によるレジスト膜のパターニング工程、イ
オン注入工程、レジスト膜の除去工程を繰り返すことに
より、NウエルおよびPウエルを形成する。さらにイオ
ン注入によりチャネルストップ領域の形成、トランジス
タのしきい値電圧の調整用のイオン注入工程を行った
後、上記犠牲酸化膜を例えばフッ酸水溶液を用いたウエ
ットエッチングにより除去する。その後、通常のトラン
ジスタプロセスを行い、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソ
ース・ドレイン領域等の形成を行って、トランジスタを
完成させる。
【0030】上記半導体装置の製造方法では、各凹部1
6にシリコン酸化膜19を埋め込む前に、各凹部16の
うち所定値以上のアスペクト比を有する凹部16Aをさ
らに深くエッチングすることから、各凹部16にシリコ
ン酸化膜19を埋め込んだ場合、所定値以上のアスペク
ト比を有する凹部16Aとそれ以外の凹部16Bとに埋
め込まれたシリコン酸化膜19の高さをほぼ一定の高さ
にすることが可能になる。そのため、CMPにより凹部
16に埋め込まれたシリコン酸化膜19以外のシリコン
酸化膜19を研磨した場合、凹部16のアスペクト比に
依存することなく、ほぼ同等の高さに研磨することが可
能になる。
【0031】アスペクト比の大きい領域の凹部16Aの
深さを深くするエッチング(以下、追加エッチングとい
う)のエッチング量を、追加エッチングを行った凹部1
6A上に堆積されるシリコン酸化膜19の表面高さが、
追加エッチングを行わない領域の凹部16B(16)上
に堆積されるシリコン酸化膜19の表面高さとほぼ同等
の高さとなるように、決定する。このようにエッチング
量を決定して、シリコン酸化膜19を形成することによ
り、従来のようなアスペクト比に依存して発生していた
埋め込み膜厚差は生じなくなる。そのため、CMP時の
過剰研磨が不要となるので孤立アクティブ領域の過剰研
磨が起こらなくなり、さらに深くエッチングした凹部1
6およびその周辺領域に堆積されたシリコン酸化膜19
がCMP後にその凹部16の周辺の基体11上に残らな
くなる。
【0032】また、エッチングに用いたマスク、すなわ
ちレジスト膜17を用いてその開口部18より基体に不
純物をドーピングすることから、例えば素子分離を形成
する凹部16の側壁にイオン注入を行うことにより、そ
の素子分離により分離される基体11にDRAMのメモ
リセルを形成した場合、DRAMのトランジスタ特性を
改善することが可能になる。すなわち、DRAMのトラ
ンジスタはバックバイアスが印加されるためキンクが発
生し易い特性を有しているが、素子分離が形成される凹
部16の側壁にイオン注入を行うことで、キンクを抑制
することができる。
【0033】なお、上記実施の形態では凹部16の一例
として溝で説明したが、凹部16は、溝に限定されるこ
とはなく、例えば、広い面積を持った窪みであってもよ
く、また穴状の狭い面積を持った窪みであってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
各凹部を埋め込む堆積膜を形成する前に、所定値以上の
アスペクト比を有する凹部をさらに深くエッチングする
ので、所定値以上のアスペクト比を有する凹部とそれ以
外の凹部とに埋め込まれた堆積膜の高さをほぼ一定の高
さにすることができる。そのため、CMPにより堆積膜
を研磨した場合、凹部のアスペクト比に依存することな
く、各凹部に埋め込まれた堆積膜の高さをほぼ同等の高
さにするように研磨することが可能になる。
【0035】また、追加エッチングを行った凹部上に堆
積される堆積膜の表面高さが、追加エッチングを行わな
い領域の凹部上に堆積される堆積膜の表面高さとほぼ同
等の高さとなるように、アスペクト比の大きい領域の凹
部の深さを深くする追加エッチングのエッチング量を決
定して堆積膜を形成するので、従来のようなアスペクト
比に依存して発生していた埋め込み膜厚差は生じなくな
る。そのため、CMP時の過剰研磨が不要となるので孤
立パターンが過剰研磨されることがなくなり、さらに追
加エッチングした凹部内およびその周辺領域に形成され
た堆積膜がCMP後にその凹部周辺の基体上に残らなく
なる。よって、堆積膜の研磨残りや基体の過剰研磨を起
こすことなく、アスペクト比の異なる凹部のみに堆積膜
を埋め込むことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の形態の一例を説明する製
造工程図である。
【図2】本発明に係わる実施の形態の一例を説明する製
造工程図(続き)である。
【図3】課題の説明図である。
【図4】課題の説明図である。
【符号の説明】
11…基体、16,16A,16B…凹部、19…堆積
膜(シリコン酸化膜)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA01 AA11 BA13 CA09 DA00 DA01 DA04 DA23 DA26 DB01 DB03 DB07 EA06 EA07 EA28 EB04 EB05 5F032 AA34 AA44 AA45 AA67 AC01 BA02 BA03 CA03 CA17 CA20 DA03 DA04 DA23 DA24 DA25 DA33 DA44 DA53 DA77 DA78 5F083 GA27 GA30 NA01 PR03 PR05 PR21 PR40 ZA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に形成されたアスペクト比の異なる
    複数の凹部に、スパッタエッチングと成膜との同時競合
    反応により物質を堆積して前記各凹部を埋め込む堆積膜
    を形成する工程と、 前記堆積膜のうち前記各凹部内に埋め込まれた堆積膜を
    除く他の堆積膜を除去する工程とを備えた半導体装置の
    製造方法において、 前記堆積膜を形成する前に、前記各凹部のうち所定値以
    上のアスペクト比を有する凹部をさらに深くエッチング
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記各凹部のうち所定値以上のアスペク
    ト比を有する凹部をさらに深くエッチングする方法は、 前記基体上に前記エッチングを行う凹部が存在する領域
    上に開口部を形成したマスクを形成する工程と、 前記マスクを用いて前記開口部内に在る所定値以上のア
    スペクト比を有する凹部をさらに深くエッチングする工
    程とを備え、 前記各凹部を埋め込む前記堆積膜を形成する前に、前記
    マスクを用いて前記開口部より前記基体に不純物をドー
    ピングすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記堆積膜のうち前記各凹部内に埋め込
    まれた堆積膜を除く他の堆積膜を除去する工程を行った
    後に、 前記深さをさらに深くするエッチングを行った凹部で分
    離された領域の前記基体にメモリセルを形成することを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記堆積膜のうち前記各凹部内に埋め込
    まれた堆積膜を除く他の堆積膜を除去する工程を行った
    後に、 前記深さをさらに深くするエッチングを行った凹部で分
    離された領域の前記基体にメモリセルを形成することを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100390918B1 (ko) * 2001-08-30 2003-07-12 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 소자의 제조방법
US7657983B2 (en) * 2002-01-11 2010-02-09 Avago Technologies Wireless Ip (Singapore) Pte. Ltd. Method of producing a topology-optimized electrode for a resonator in thin-film technology
CN111066129A (zh) * 2018-06-04 2020-04-24 东京毅力科创株式会社 蚀刻处理方法和蚀刻处理装置

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