JP2000330441A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000330441A
JP2000330441A JP13837999A JP13837999A JP2000330441A JP 2000330441 A JP2000330441 A JP 2000330441A JP 13837999 A JP13837999 A JP 13837999A JP 13837999 A JP13837999 A JP 13837999A JP 2000330441 A JP2000330441 A JP 2000330441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
unit
toner
cleaning blade
pressing force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13837999A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Kashiwakura
邦章 柏倉
Satoshi Iwata
聡 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP13837999A priority Critical patent/JP2000330441A/ja
Publication of JP2000330441A publication Critical patent/JP2000330441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードを備えたクリーニング
ユニット又は画像形成装置において、形成画像の高画質
化や転写性をよりよくするため、トナーの小径化や球形
化が更に押し進められても、過度にクリーニングブレー
ドの圧力を増やし、その結果、感光体ドラム等のトナー
像担持体やクリーニングブレードの寿命を縮めるような
ことがなく、適正にクリーニングブレードの圧接力を設
定することを可能とすることを課題とする。 【解決手段】 カウンタータイプのクリーニングブレー
ド73は、トナーの体積平均粒径(D)と平均円形度
(S)としたとき、 1+S/{6・D・(1−S)}≦f≦10 更に、望ましくは、 2+S/{6・D・(1−S)}≦f≦5 の条件を満たす圧接力fに設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置、例えば、
電子写真方式の複写機やプリンタ、においては、用紙上
に可視像を形成するため微粒子のトナーが使用される。
このトナーは、従来、原料を粉砕することにより製造さ
れていた。粉砕したものであるため、個々のトナー粒子
の形状は球形に近いものから、球形とはほど遠い歪な形
状のものまであり、また、その径も大きいものから小さ
いものまでにわたって分布するものであった。
【0003】近年、重合による製造法が開発されたこと
により、トナーの一層の小粒径化や球形化が進められ、
形成画像の高画質化や転写性が大きく向上した。
【0004】電子写真方式の画像形成装置においては、
感光体ドラム上のトナー像は紙に直接転写され、また
は、感光体ドラムから、一旦、転写ドラムまたは転写ベ
ルトに転写された後に紙に転写される。トナー像が転写
された後、トナー像坦持体(感光体ドラム、転写ドラム
または転写ベルト)は次の画像形成に備えて、僅かに残
った残留トナーを除去するために清掃される。
【0005】この清掃は、多くの場合、ポリウレタンゴ
ムをブレード状にカットしたクリーニングブレードを循
環的に運動するトナー像坦持体の表面に適当な力で圧接
することにより行われる。
【0006】トナーの小粒径化は、トナー像担持体への
ファンデルワールス力の増大を引き起こす。一方、トナ
ーの球形化は、トナーの転がり性を著しく高める。
【0007】これらの影響を二重に受けるため、形成画
像の高画質化や転写性の向上を図ろうとすると、クリー
ニングブレードによって清掃することが次第に困難にな
ってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クリーニン
グブレードを備えたクリーニングユニット(クリーニン
グ装置)又は画像形成装置において、形成画像の高画質
化や転写性をよりよくするため、トナーの小径化や球形
化が更に押し進められても、過度にクリーニングブレー
ドの圧力を増やし、その結果、感光体ドラム等のトナー
像担持体やクリーニングブレードの寿命を縮めるような
ことがなく、適正にクリーニングブレードの圧接力を設
定することを可能とすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の構成の
発明により解決される。
【0010】電子写真方式の画像形成装置、この画像形
成装置に使用するためのクリーニング装置、又は、この
クリーニング装置におけるクリーニング方法であって、
上記クリーニング装置は、上記画像形成装置が備えるト
ナー像担持体の表面を清掃するために、このトナー像担
持体の表面に向かって圧接力fの力でそのエッジが押圧
される少なくとも一つのクリーニングブレードを備えて
おり、上記クリーニングブレードの圧接力f(単位:g
/mm)は、上記クリーニングブレードの単位長さ当た
りに加えられる力であって、 fmin+S/{6×D×(1−S)} ≦ f ≦ fm
ax を満たす値である。
【0011】ここで、上記Sは、円形度であって、 S
=(トナー粒子の投影像の面積と等しい面積を有する円
の周囲長)/(トナー粒子の投影像の周囲長) 、且
つ、 0.95 ≦ S ≦ 1であり、上記Dは使用され
るトナーの平均粒子径(単位:μm)であり、上記fm
in(単位:g/mm)は最低圧接力であって、1 ≦
fmin また、上記fmax(単位:g/mm)は最
高圧接力であって、 5 ≦ fmax ≦10 である。
【0012】そして、上記電子写真方式の画像形成装
置、この画像形成装置に使用するためのクリーニング装
置、又は、このクリーニング装置におけるクリーニング
方法において、更に次のような構成とすることができ
る。
【0013】上記最低圧接力fminの値を、実質的に
2g/mmとする。
【0014】上記最高圧接力fmaxの値を、実質的に
5g/mmとする。
【0015】上記クリーニングブレードが上記トナー像
担持体に対してカウンター方向で圧接されるようにす
る。
【0016】上記クリーニングブレードの材料をポリウ
レタンゴムとする。
【0017】上記クリーニングブレードを上記トナー像
担持体に対し圧接角3度乃至25度の範囲の角度をもっ
て圧接されるようにする。
【0018】上記クリーニングブレードを上記トナー像
担持体に対し圧接角5度乃至15度の範囲の角度をもっ
て圧接されるようにする。
【0019】上記クリーニングブレードの自由端長を3
mm乃至20mmの範囲の長さとする。
【0020】上記クリーニングブレードの自由端長を5
mm乃至15mmの範囲の長さとする。
【0021】上記クリーニング装置は、上記クリーニン
グブレードの他に第2の清掃部材を備えており、この第
2の清掃部材はクリーニングブラシ、クリーニングロー
ラ又はクリーニングブレードの内の何れかとする。
【0022】上記トナー像担持体は、感光体ドラム、転
写ベルト又は転写ローラの内の何れかとする。
【0023】
【実施例】図1は、本発明の実施例のクリーニングユニ
ット及びこれを備えた画像形成装置の概略を説明するた
めの断面図である。
【0024】広く用いられている電子写真方式の画像形
成装置は、矢印方向に回転する感光体ドラム1の周囲
に、帯電ユニット2、露光ユニット3、現像ユニット
4、及び転写ユニット5が配置される。
【0025】感光体ドラム1はその表面が感光体材料か
らできた筒状部を有している。帯電ユニット2は、感光
体ドラム1が回転することによりその前を通過していく
部分の表面を順次一様に帯電させる。
【0026】露光ユニット3は、形成する画像の濃淡に
応じて、感光体ドラム1の表面に光を照射する。露光ユ
ニット3はアナログ式画像形成装置とデジタル式画像形
成装置では異なる構成を有する。
【0027】アナログ式画像形成装置(アナログ式複写
機)においては、不図示の原稿台におかれた原稿に光が
照射され、原稿によって反射された光が幾つかのレンズ
及び幾つかの反射鏡により感光体ドラム1の表面に導か
れここに結像する。
【0028】デジタル式画像形成装置、例えば、デジタ
ル複写機又はプリンタ、においては、レーザー、LE
D、又は、その他が使用される。
【0029】レーザーを使用するタイプにおいてはレー
ザー光が感光体ドラム1の表面をその軸方向に沿って線
状に走査する。また、LEDを使用するタイプにおいて
は画素に対応した数のLEDが備えられており、各LE
Dが感光体ドラム1の一線上の各点に光を照射する。
【0030】感光体ドラム1に光が照射されると、表面
の感光層が導電性を帯び、ここに帯電した電荷が感光体
ドラム1のこの層を支える導電性のベースに向かって流
れ、表面の電荷が失われる。これによって、光の照射さ
れた部分とそうでない部分との間に帯電状態の違いが発
生する。
【0031】現像ユニット4によって、このような状態
にある感光体ドラム1の表面に帯電したトナーが供給さ
れると、感光体ドラム1の帯電状態に応じてトナー粒子
が吸着される箇所と、吸着されない箇所が生じることに
より、現像が行われる。
【0032】転写ユニット5は、現像されたトナー像を
用紙に転写する。また、画像形成装置の形式によって
は、トナー像は一旦転写ドラム又は転写ベルトに転写さ
れ、その後、他の転写ユニットにより用紙に転写され
る。
【0033】いずれの転写過程においても、全てのトナ
ー粒子が用紙、転写ドラム又は転写ベルトに移動するわ
けではないので、転写ユニット4(又は他の転写ユニッ
ト)を通過した後も若干のトナーが感光体ドラム1(又
は、転写ドラム、あるいは、転写ベルト)の表面に残留
する。
【0034】なお、以下では、感光体ドラム1上のトナ
ー像が直接用紙に転写される画像形成装置を例にして説
明するが、他のトナー像担持体(上述の転写ドラム又は
転写ベルト)上のトナー像が用紙に転写されるタイプの
画像形成装置においても、以下のクリーニングの問題は
共通に生じる。
【0035】次の過程において、クリーニングユニット
7によって感光体ドラム1の表面にクリーニングが施さ
れる。
【0036】除電ランプ8は、クリーニングユニット7
において残留トナーが除去された後、感光体ドラム1の
表面にわずかに残留する帯電状態を除去する。感光体ド
ラム1の除電ランプ8の前を通過した部分は、再び帯電
ユニット2にて帯電させられ、これまでに述べた過程を
繰り返す。
【0037】上記クリーニングユニット7には、上述の
ように唯一のクリーニングブレード73を備えるタイプ
の他、クリーニングブレード73と他のクリーニング手
段(例えば、クリーニングブラシ75又はクリーニング
ロール)、あるいは2つのクリーニングブレードを併用
するタイプがある。
【0038】本発明は、いずれのタイプのクリーニング
ユニットであっても、クリーニングブレードが使用され
る以上は適用可能である。
【0039】クリーニングブレード73は感光体ドラム
1の回転方向(図1に矢印で示す。)に向き合う方向
(カウンター方向)に向けられている。
【0040】多数の用紙が用紙カセット11に収納され
ている。上から順に用紙カセット11から用紙が取り出
され、各用紙は搬送ローラ及び/又は搬送ベルトにより
搬送され、感光体ドラム1と転写ユニット5との間に供
給される。
【0041】感光体ドラム1と転写ユニット5との間を
通過する間に感光体ドラム1に吸着されているトナーが
用紙上に転写される。
【0042】転写ユニット5の転写チャージャー51は
感光体ドラム1に吸着されているトナーを静電気力によ
って用紙上に移動させる。このとき、用紙が静電気力に
より感光体ドラム1に強く吸着されるので、分離チャー
ジャー52は、用紙が感光体ドラム1から容易に分離で
きるように用紙の静電気を中和する。
【0043】転写チャージャー51には直流電圧が、ま
た、分離チャージャー52には一般に交流電圧が印加さ
れる。
【0044】トナーが吸着された用紙は搬送ローラー及
び/又は搬送ベルトにより定着ユニット13に搬送さ
れ、定着ユニット13によって加えられる圧力と熱によ
りトナーが用紙に定着する。
【0045】トナーが定着した用紙は搬送ローラー及び
/又は搬送ベルトにより搬送され、排紙トレイに積み重
ねられる。利用者は排紙トレイ14上から複写又はプリ
ントが完了した用紙を手にすることができる。
【0046】図6にクリーニングユニット7の部分拡大
図を示す。クリーニングユニット7はポリウレタンゴム
製のクリーニングブレード73を有しており、クリーン
グブレード73のエッジを感光体ドラム1に圧接させる
ことにより残留トナーを除去している。
【0047】ここで使用されるポリウレタンゴムとは、
イソシアネートとポリオールを反応させて製造されるも
のであり、エステル系のポリオールやエーテル系のポリ
オールが存在するが、そのどちらを使用しても良い。
【0048】クリーニングブレード73を保持するブレ
ードホルダー(保持部材)71は回動支点70によって
回動自在に支持され、クリーニングブレード73と回動
支点70を挟んで反対の位置に設けた力点部をバネ72
の張力で引張ることにより、クリーニングブレード73
のエッジ部が感光体ドラム1に押圧されている(定圧荷
重方式)。
【0049】図2は一般的なトナー粒子の粒度分布を示
し、体積平均粒径を説明するためのグラフである。この
グラフにおいて、横軸は粒子径を対数目盛りで表してお
り、縦軸はその粒子径を有するトナー粒子の出現個数の
頻度を表している。一般的なトナー粒子の粒子径の分布
は図2の実線で示すような実質的正規分布になる。
【0050】また、ある粒子径以上の粒子径を有する粒
子を積算し、トナー粒子の全個数に対する比をとると、
図2中に「積算比率」で示す線が得られる。この積算比
率が50%となるところの粒子径が平均径(D50)で
ある。
【0051】なお、平均径には個数平均径と体積平均径
があるが、個数平均径は個数のみの平均径であり、体積
平均径は粒子の体積を考慮した加重平均である。本発明
の説明は後者の体積平均径によってなされるものであ
る。
【0052】図3は本明細書において使用される円形度
を説明するための解説図である。
【0053】任意の粒子の投影像を考えたとき、その投
影像の面積をA1、投影像の周囲長をL1とする。この
面積A1と等しい面積を持つ円を考え、その周囲長をL
2とする。円形度(S)はL2とL1の比(L2/L
1)によって定義される。円は面積当たりの周囲長が最
も短い閉曲線であるから、L1≧L2、すなわち、 0≦S=L2/L1≦1 である。
【0054】粒子の投影像は投影される方向により(す
なわち、粒子が観測されるときの姿勢によって)異なっ
た形になるため、円形度もこれに応じて異なった値とな
る。しかしながら、充分多数の粒子を、例えば、30,
000個の粒子を、観測したときには投影方向の影響が
平均化されるので、以上のようにして求めた円形度
(S)は概ねその粒子群の特性を現しているということ
ができる。
【0055】図4は体積平均径が6μm,7μm,8μ
m、また、それぞれの平均円形度が0.95、0.9
8、0.99である合計9のトナーをサンプルにしてク
リーニングブレードのクリーニング性の評価を行った実
験結果をグラフにしたものである。
【0056】このグラフ中の各プロット点はクリーニン
グブレードによって耐久性能を考慮した実使用上クリー
ニングすることが可能であったときの圧接力を示す。こ
こで圧接力とは、クリーニングブレード73のエッジが
感光体ドラム1に当接される押圧力の感光休ドラム1の
中心方向へ向かう分力をクリーニングブレード73単位
長さ当たりについて求めたものである。通常、耐久性能
を考慮するため圧接力を理論値よりも1g/mm程度高
く設定している。
【0057】つまり、感光体ドラム1の中心方向の全荷
重をクリーニングブレード73の長さで割った値(線圧
ともいい、単位は[g/mm])である。
【0058】クリーニング性の評価は次のようにして行
われた。すなわち、低温低湿環境下において、直径φ1
00mmの感光体ドラム1の表面に0.8mg/cm
のトナーを付着させ、この感光体ドラム1を1周させ
た。このとき、クリーニングブレード73を通過した直
後に感光体ドラム1を停止させ、クリーニングブレード
73を通過した(つまり、除去されなかった)トナーの
有無で判断した。
【0059】プロット点が右、つまり高圧接力側にある
ほどクリーニング性が悪いことを表す。トナーが小径で
あるほど、あるいは球形である(つまり、円形度Sが高
い)ほどプロット点は高圧接力側(右側)に分布してお
り、クリーニング性が悪いことがこのグラフから読み取
れる。
【0060】次に、このような現象について考察する。
【0061】トナー粒子と感光体ドラム1の表面との間
にファンデルワールス力が働く。
【0062】2分子間に働くファンデルワールス力のポ
テンシャルエネルギーEは E=β/r と表される。物体を構成する全ての分子力について総和
をとると物体のファンデルワールス力が求められる。距
離zだけ離れた2つの半無限平板間のファンデルワール
ス応力は体積積分によって以下のような簡単な式で表さ
れる。
【0063】Fv=A/(6πz) ここで、Aはファンデルワールス定数である。また、こ
の式を粒子に適用すると、 Fv=A・d/(12・z) d=D・D/(D+D) となる。
【0064】ここで、D、Dは近接する2粒子の直
径である。また、粒子−平面間のFv は D=∞ と
することにより、 Fv=A・D/(12・z) となる。
【0065】また、表面に凹凸を有する粒子−平面間の
Fvは、 Fv=A・D/{12・(z+z’)} のようになる。
【0066】ここで、z’は平面の表面粗さ(現実的に
0.01μm)を示す。今、平面に付着している粒子を考え
るので、z << z’であるから、zを無視することがで
きる。
【0067】よって、上式は、 Fv=A・D/(12・z') のようになる。
【0068】また、上式に単位面積当たりの粒子個数
(Nt)を掛け合わせることで、以下のように単位面積
当たりのFvを、 Fv=A・D/(12・z')・Nt のように求めることができる。
【0069】ここで、あらためてDをDと、また、z'
を z と置くと、 Fv=A・D/(12・z )・Nt ・・・・・・・・・・(1) となる。
【0070】ここで、Aはファンデルワールス定数であ
って、A≒1×10−19 [J:ジュール]、Dはト
ナーの体積平均径[μm]、zは粒子と平面間の分離距
離 Ntは感光体ドラム1の表面の単位面積(mm)当た
りの粒子個数、である。
【0071】トナーが小粒径になるほど1粒子のファン
デルワールス力Fv[N:ニュートン]は小さくなる
が、感光体ドラム1の単位面積当たりの粒子数は小粒径
になるほど多くなる。結果として小粒径になるほどトー
タルのFvは大きくなる。
【0072】現実的に感光体ドラム1の表面粗さが0.01
μmであることから、上記zは、 z=1×10−5[mm] であるから、Ntは、 Nt =(D・10−3−2 ・・・・・・・・・・・・・・・(2) のようになる。
【0073】これらを式(1)に代入すると、 Fv=10−3/(12・D) ・・・・・・・・・・・・・・(3) となる。
【0074】クリーニングブレードによるクリーニング
のし易さ(クリ−ニング力:FCL)はトナーのファン
デルワールス力Fvと、転がり性で決定される。ここ
で、転がり性を表すパラメータとして円形比Pを、 P=S/(1−S) ・・・・・・・・・・・・・・・・(4) のように定義する。
【0075】この式はトナー粒子が円形ほど(つまりS
が0の側から1に近づくほど)Pの値は大きくなる(ト
ナー粒子が真円に近づくとPの値は無限大に近づく)、
つまり、円形比Pが大きいほど転がりやすいことを表し
ている。
【0076】反対に、Sが値0に近づくとPも値0に近
づく、つまり、トナー粒子の形は円形状から大きく離
れ、転がりにくいことを示している。
【0077】クリーニング力FCL[N]は、 FCL=Fv・P ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) と表される。
【0078】またFCLを持つトナーをクリーニングす
るために必要な圧接力f[g/mm]は、 f≧fmin+α・FCL/G ・・・・・・・・・・・・・・・(6) である。
【0079】ここでfminは最低圧接力であり、寿命
の設定の程度などにより異なる。通常fmin≧1、望
ましくは、fmin≧2である。また、Gは重力加速
度、すなわち、G=9.8×10−3[mm/s
(lkg=9.8 N、lg=9.8×10−3N)で
あり、FCLを[N]から[g]に変換するために必要
である。
【0080】またαは、クリーニング力FCLを持つト
ナーをクリーニングするための圧接力に変換するための
変換係数であり、実験結果との対応からα≒20とな
る。よってfmin=1として、耐久性能を考慮した
「1」を加えて、式(6)を書き換えると、 f≧1+P/(6・D)+1 f≧1+S/{6・D・(1−S)}+1 ・・・・・・・・・(7) 図5は式(7)をグラフで示したものである。実験結果
を示す第4図とほぼ一致することがわかる。
【0081】式(7)で示される圧接力fよりも大きい
圧接力が設定されれば、クリーニング可能であることが
わかる。
【0082】しかしながら、これよりあまりに圧接力を
高くすると、クリーニングブレードの鳴きやメクレなど
の副作用が出るおそれがある。これらはトナーの粒子径
や円形度に関係が少なく、クリーニングブレード73と
感光体ドラム1との間にトナーが供給されない状態下で
発生しやすい。
【0083】これまでの経験からクリーニングブレード
73の圧接力fが5g/mm以上の条件下で上述した副
作用が徐々に発生するようになるが、それでもfが10
g/mmまでは使用可能であり、更に10g/mm以上
の条件下ではこの副作用が多発するので、実質的に使用
することができない。
【0084】したがって、圧接力fが、 1+S/{6・D・(1−S)}≦f≦10 更に、望ましくは、 2+S/{6・D・(1−S)}≦f≦5 の範囲に設定されることで、クリーニングブレードに所
望のクリーニング性能を発揮させることができるととも
にクリーニングブレードの鳴きやメクレなどの不具合の
発生も確実に防止することが可能となる。
【0085】図6は、本発明の実施例における清掃手段
の拡大図である。クリーニングブレードは感光体ドラム
1等のトナー像担持体に対してカウンタータイプで(図
のようにクリーニングブレードの先端が感光体ドラム1
の運動方向に向かうように)圧接されており、ブレード
自由端長l、ブレード厚みt、圧接角度φは以下の範
囲、すなわち、 ブレード自由端長l:3〜20mm ;望ましくは5〜15mm ブレード厚みt :0.5〜5mm;望ましくは1.5〜3mm 圧接角度φ :3〜25゜ ;望ましくは5〜15゜ で使用可能である。
【0086】先に説明したように、クリーニングブレー
ドと第2の清掃部材(例えば他のクリーニングブレード
又はクリーニングブラシなど)とを組み合わせた複合式
のクリーニングユニットないしはこれを備えた画像形成
装置に対しても本発明を適用することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、形成画
像の高画質化や転写性をよりよくするため、トナーの小
径化や球形化が更におし進められても、過度にクリーニ
ングブレードの圧力を増やし、その結果、感光体ドラム
等のトナー像担持体やクリーニングブレードの寿命を縮
めるようなことがなく、更に、クリーニングブレードの
鳴きやメクレの発生を伴うことなく、適正にクリーニン
グブレードの圧接力を設定することが可能となるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングユニット及びこれを備え
た画像形成装置の概略を説明するための断面図である。
【図2】トナー粒子の粒度分布を示し、体積平均粒径を
説明するためのグラフである。
【図3】本明細書において使用される円形度の定義を説
明するための解説図である。
【図4】体積平均径が6μm,7μm,8μm、また、
それぞれの平均円形度が0.95、0.98、0.99
である合計9のトナーをサンプルにしてクリーニングブ
レードのクリーニング性の評価を行った実験結果をグラ
フにしたものである。
【図5】(7)式により得られる最小の圧接力fをプロ
ットしたグラフである。
【図6】クリーニングユニット7の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ユニット 3 露光ユニット 4 現像ユニット 5 転写ユニット 7 クリーニングユニット 8 除電ランプ 11 用紙カセット 13 定着ユニット 14 排紙トレイ 51 転写チャージャー 52 分離チャージャー 70 回動支点 71 ブレードホルダー 72 バネ 73 クリーニングブレード
フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 EA05 2H032 AA05 BA05 BA30 2H034 BF01 BF03 BF06 BF07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式の画像形成装置に使用する
    ためのクリーニング装置におけるクリーニング方法であ
    って、 上記画像形成装置が備えるトナー像担持体の表面を清掃
    するために、このトナー像担持体の表面に向かって圧接
    力fの力でそのエッジが押圧される少なくとも一つのク
    リーニングブレードを備えたところのクリーニング装置
    におけるクリーニング方法であって、 上記クリーニングブレードの圧接力f(単位:g/m
    m)は、上記クリーニングブレードの単位長さ当たりに
    加えられる力であって、 fmin+S/{6×D×(1−S)} ≦ f ≦ fm
    ax を満たす値であることを特徴とするクリーニング方法。
    ここで、上記Sは、円形度であって、 S=(トナー粒
    子の投影像の面積と等しい面積を有する円の周囲長)/
    (トナー粒子の投影像の周囲長) 、且つ、 0.95
    ≦ S ≦ 1であり、 上記Dは使用されるトナーの平均粒子径(単位:μm)
    であり、 上記fmin(単位:g/mm)は最低圧接力であっ
    て、1 ≦ fmin また、 上記fmax(単位:g/mm)は最高圧接力であっ
    て、 5 ≦ fmax ≦10 である。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記最低圧接力fminの値は、実質的に2g/mmで
    あることを特徴とするクリーニング装置におけるクリー
    ニング方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記最高圧接力fmaxの値は、更に実質的に5g/m
    mであることを特徴とするクリーニング装置におけるク
    リーニング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードは上記トナー像担持体に対し
    てカウンター方向で圧接されることを特徴とするクリー
    ニング装置におけるクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードはポリウレタンゴムを材料と
    するものであることを特徴とするクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードは上記トナー像担持体に対し
    圧接角3度乃至25度の範囲の角度をもって圧接される
    ことを特徴とするクリーニング装置におけるクリーニン
    グ方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードは上記トナー像担持体に対し
    圧接角5度乃至15度の範囲の角度をもって圧接される
    ことを特徴とするクリーニング装置におけるクリーニン
    グ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードの自由端長は3mm乃至20
    mmの範囲の長さであることを特徴とするクリーニング
    装置におけるクリーニング方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    けるクリーニング方法において、 上記クリーニングブレードの自由端長は5mm乃至15
    mmの範囲の長さであることを特徴とするクリーニング
    装置におけるクリーニング方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のクリーニング装置に
    おけるクリーニング方法において、 上記クリーニング装置は、上記クリーニングブレードの
    他に第2の清掃部材を備えており、この第2の清掃部材
    はクリーニングブラシ、クリーニングローラ又はクリー
    ニングブレードの内の何れかであることを特徴とするク
    リーニング装置におけるクリーニング方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のクリーニング装置に
    おけるクリーニング方法において、 上記トナー像担持体は、感光体ドラム、転写ベルト又は
    転写ローラの内の何れかであることを特徴とするクリー
    ニング装置におけるクリーニング方法。
  12. 【請求項12】 電子写真方式の画像形成装置に使用す
    るためのクリーニング装置であって、このクリーニング
    装置は、 上記画像形成装置が備えるトナー像担持体の表面を清掃
    するために、このトナー像担持体の表面に向かって圧接
    力fの力でそのエッジが押圧される少なくとも一つのク
    リーニングブレードを備えており、 上記クリーニングブレードの圧接力f(単位:g/m
    m)は、上記クリーニングブレードの単位長さ当たりに
    加えられる力であって、 fmin+S/{6×D×(1−S)} ≦ f ≦ fm
    ax を満たす値であることを特徴とするクリーニング装置。
    ここで、上記Sは、円形度であって、 S=(トナー粒
    子の投影像の面積と等しい面積を有する円の周囲長)/
    (トナー粒子の投影像の周囲長)、且つ、 0.95
    ≦ S ≦ 1であり、 上記Dは使用されるトナーの平均粒子径(単位:μm)
    であり、 上記fmin(単位:g/mm)は最低圧接力であっ
    て、1 ≦ fmin また、 上記fmax(単位:g/mm)は最高圧接力であっ
    て、 5 ≦ fmax ≦10 である。
  13. 【請求項13】 クリーニング装置を備えた電子写真方
    式の画像形成装置において、 上記クリーニング装置は、上記画像形成装置が備えるト
    ナー像担持体の表面を清掃するために、このトナー像担
    持体の表面に向かって圧接力fの力でそのエッジが押圧
    される少なくとも一つのクリーニングブレードを備えて
    おり、 上記クリーニングブレードの圧接力f(単位:g/m
    m)は、上記クリーニングブレードの単位長さ当たりに
    加えられる力であって、 fmin+S/{6×D×(1−S)} ≦ f ≦ fm
    ax を満たす値であるクリーニング装置を備えたことを特徴
    とする画像形成装置。ここで、上記Sは、円形度であっ
    て、 S=(トナー粒子の投影像の面積と等しい面積を
    有する円の周囲長) /(トナー粒子の投影像の周囲
    長)、且つ、 0.95 ≦ S ≦ 1であり、 上記Dは使用されるトナーの平均粒子径(単位:μm)
    であり、 上記fmin(単位:g/mm)は最低圧接力であっ
    て、1 ≦ fmin また、 上記fmax(単位:g/mm)は最高圧接力であっ
    て、 5 ≦ fmax ≦10 である。
JP13837999A 1999-05-19 1999-05-19 画像形成装置 Pending JP2000330441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13837999A JP2000330441A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13837999A JP2000330441A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000330441A true JP2000330441A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15220568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13837999A Pending JP2000330441A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000330441A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025270A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
US7653339B2 (en) 2006-11-22 2010-01-26 Ricoh Company, Ltd. Protective agent, image forming apparatus, and process cartridge
CN102081337A (zh) * 2009-12-01 2011-06-01 株式会社理光 图像形成装置和处理盒
US7970334B2 (en) 2006-12-11 2011-06-28 Ricoh Company, Limited Image-carrier protecting agent, protecting-layer forming device, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge
US8080096B2 (en) 2006-03-23 2011-12-20 Ricoh Company, Ltd. Protecting agent for image bearing member and production method therefor, protection layer forming apparatus, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge
US8254821B2 (en) 2008-04-02 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Cleaning apparatus, image forming apparatus including the same, and process cartridge including the same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025270A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
US8080096B2 (en) 2006-03-23 2011-12-20 Ricoh Company, Ltd. Protecting agent for image bearing member and production method therefor, protection layer forming apparatus, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge
US7653339B2 (en) 2006-11-22 2010-01-26 Ricoh Company, Ltd. Protective agent, image forming apparatus, and process cartridge
US7970334B2 (en) 2006-12-11 2011-06-28 Ricoh Company, Limited Image-carrier protecting agent, protecting-layer forming device, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge
US8254821B2 (en) 2008-04-02 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Cleaning apparatus, image forming apparatus including the same, and process cartridge including the same
CN102081337A (zh) * 2009-12-01 2011-06-01 株式会社理光 图像形成装置和处理盒
US8494429B2 (en) 2009-12-01 2013-07-23 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and process cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5786532B2 (ja) 保護剤供給部材、保護層形成装置、及び画像形成装置
US5459558A (en) Charging device, image forming apparatus with same and a process unit detachably mountable to the image forming apparatus
JP2005070750A (ja) クリーニング部材、クリーニング装置、帯電装置、転写装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2018132736A (ja) クリーニングブレード、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US6263175B1 (en) Image forming apparatus including a charging device with a cleaning member
US6453137B2 (en) Image forming apparatus with grooved photosensitive drum
JP2000330441A (ja) 画像形成装置
EP0778503A2 (en) Electrophotographic image forming device providing positive charge to toners
JP2010281974A (ja) クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2008003110A (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US20130243498A1 (en) Developing device, process cartridge, and image forming apparatus
JP3335817B2 (ja) 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置
JPS62240987A (ja) 画像形成装置
US10564590B2 (en) Image forming apparatus
JP2002258707A (ja) 画像形成装置
US20140169851A1 (en) Lubricant coating device and image forming apparatus
JP2021012261A (ja) 帯電装置および画像形成装置
JP2015011306A (ja) 帯電部材、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
WO2003010608A1 (fr) Porteur de revelateur cylindrique et procede de production
JP2005208238A (ja) 画像形成装置及びブレード加工方法
JP2001042557A (ja) 画像形成装置
JP4440664B2 (ja) 帯電装置、転写装置および画像形成装置
JP2002258708A (ja) トナー像担持体のクリーニング方法、トナー像担持体のクリーニング装置及び画像形成装置
US10642213B2 (en) Image forming apparatus with cleaning blade and image bearing member having recesses
JP2005043593A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614