JP2000330169A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000330169A
JP2000330169A JP14202399A JP14202399A JP2000330169A JP 2000330169 A JP2000330169 A JP 2000330169A JP 14202399 A JP14202399 A JP 14202399A JP 14202399 A JP14202399 A JP 14202399A JP 2000330169 A JP2000330169 A JP 2000330169A
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JP
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lens barrel
driving
film
camera
zoom
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JP14202399A
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Katsuhiro Ikeda
万博 池田
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Minolta Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の駆動源で複数の機構部を駆動できる、
小型化が維持でき、かつ信頼性の高いカメラを提供す
る。 【解決手段】 モータ14から第1の切換機構16を介
して駆動力がフィルム給送機構部18、レンズ鏡胴駆動
機構部19、フィルム巻戻し機構部20に選択的に切り
換えられて伝達される。フィルム給送機構部18が駆動
中、レンズ鏡胴駆動機構部19はフィルー状態にあり、
この間の移動がセンサ53,54で検知される。移動し
ておれば、制御部40によって、ズーム格納位置に近い
リセット位置R・Pに移動するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の駆動源でフ
ィルム給送とレンズ鏡胴の駆動など、複数の機構部を選
択的に切り換えて駆動を行うカメラの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの小型化の要請に応えるべ
く、単一のモータと、遊星ギア等の切換手段を用いて、
モータ駆動力を複数の機構部であるレンズ鏡胴やフィル
ム給送等の機構に選択的に切り換えて伝達するようにし
たカメラが提案されている(特開平10−90765号
公報)。上記カメラにおいては、伝達系から切り離され
た機構部に対するロック保持を確保するために、ロック
部材やフリクション部材を配設すると共に、これらの部
材を前記切換手段に連動して係脱させる構造を採用して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロック部材やフリクション部材でさえ、現状のカメ
ラサイズでは内装するスペースがなくなってきている。
一方、かかる部材を用いず、伝達系から切り離された機
構部をフリーの状態で放置することとすると、例えばレ
ンズ鏡胴のように、ユーザーが手で触れることができる
ものでは、他の機構部の駆動中に不用意に移動されてし
まう可能性が高く、かかる場合、カメラの制御部がレン
ズ鏡胴の位置を認識できなくなるという問題がある。現
在位置が認識できなければ、その後の撮影動作としての
焦点調整及びこれに伴う露出制御ができなくなる。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
単一の駆動源で複数の機構部を選択的に駆動するカメラ
で、ロック部材やフリクション部材を不用にしながらも
機構部の動作位置を見失うことのない、小型化を維持
し、かつ高い信頼性を有するカメラを提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、単一駆動源か
らの駆動力を第1、第2の機構部に選択的に切り換えて
伝達すると共に、それぞれ移動検知されながら駆動され
るカメラにおいて、前記第2の機構部に選択的に切り換
えられた状態のとき、第1の機構部の移動の有無を検知
し、移動が検知されたとき、第1の機構部を所定の位置
に移動させる制御手段を備えたものである。
【0006】また、本発明は、単一駆動源からの駆動力
を第1、第2の機構部に選択的に切り換えて伝達すると
共に、それぞれ移動検知されながら駆動されるカメラに
おいて、前記第2の機構部に選択されて駆動されている
とき、第1の機構部の移動の有無を検知し、移動が検知
されたとき、第1の機構部を所定の位置に移動させる制
御手段を備えたものである。
【0007】上記構成によれば、単一駆動源からの駆動
力は第1、第2の機構部に選択的に切り換えられて伝達
される。駆動力が伝達された機構部はそれぞれ移動検知
されながら駆動される。そして、前記第2の機構部が選
択的に切り換えられた状態のとき、あるいは選択されて
駆動されているときは、フリーとなっている第1の機構
部の移動の有無が検知され、移動が検知されたときに
は、第1の機構部は所定の位置に移動されるように制御
手段により移動制御される。また、複数の機構部が選択
的に駆動される態様においても、駆動中の機構部が第2
の機構部に対応し、その間解放状態にある機構部が第1
の機構部に対応することとなる。
【0008】上記において、前記第1の機構部はレンズ
鏡胴駆動機構であり、第2の機構部はフィルム給送機構
部であり、前記制御手段は、前記単一駆動源と前記フィ
ルム給送機構部とが連結されているとき、レンズ鏡胴の
移動が検知されると、該レンズ鏡胴を前記所定の位置に
移動させるようにしてもよい。この構成によれば、単一
駆動源と前記フィルム給送機構部とが連結されていると
き、すなわち、単一駆動源がフィルム給送機構部側に切
り換えられ、あるいはフィルム給送機構部が駆動されて
いるときには、フリーとなっているレンズ鏡胴の移動の
有無の検知が行われ、移動が検知されると、レンズ鏡胴
駆動機構が駆動されてレンズ鏡胴が所定の位置に移動さ
れる。
【0009】また、前記所定の位置としてはリセット位
置としてもよく、また、前記所定の位置への移動は前記
第2の機構部に対する駆動終了後に開始するのが好まし
い。このような構成により、現在位置を見失った時は、
常にリセット位置に復帰されるので、位置把握が継続可
能となり、また、第2の機構部を駆動させた後に、第1
の機構部をリセット位置等の所定の位置に戻すので、第
2機構部の動作に影響を与えることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるカメ
ラの一実施形態を示すカメラの外観図で、(a)は正面
図、(b)は平面図、(c)は左側面図である。図にお
いて、本カメラは、本体1の正面中央部に出没式の鏡胴
支持筒2及び該鏡胴支持筒2にさらに出没可能に装填さ
れたレンズ鏡胴3を備えるとともに、その周辺適所に、
被写体までの距離を測定するAF投光部41、AF受光
窓42、被写体輝度を測定するAE窓5、ファインダ窓
6を有する。また、上面適所にはレリーズボタン7及び
撮影情報を表示する表示部8を備える。
【0011】本体1の下面適所にはフィルムカートリッ
ジを内部の収納室に出し入れする開閉式の蓋1aが設け
られている。また、本体1には、それぞれ半割れ形状の
カバー1b、1cが外装されている。カバー1cは本体
1に対してスライド可能にされており、カメラ不使用時
には、該カバー1bをスライドさせることで本体1全体
が覆われるようになっている。
【0012】図2は、正面から見たカメラ内部の機構図
で、図3は、駆動力伝達構造を示すメカブロック図であ
る。なお、本実施形態では、フィルムFとして新カメラ
システムであるAPSシステムに準拠するフィルムが採
用されている場合で説明する。
【0013】図2を主にして内部機構を説明すると、本
体1内部には、ほぼ中央に配置されるレンズ鏡胴3を挟
む左右側の左側にカートリッジ収納室が設けられ、該収
納室にフィルムカートリッジ11が装填されている。一
方、右側にはフィルムFの巻き上げを行う筒状のスプー
ル12が回転可能に支持されている。そして、フィルム
カートリッジ11から繰り出されたフィルムFはスプー
ル12にコマ単位で巻き上げられて順次撮影が行われる
ようになっている。フィルムFのコマ単位の給送制御は
撮影幅を規定する、一対に形成されたパーフォレーショ
ンPF(PF1、PF2)を、例えばフォトセンサ等の
パーフォレーションセンサ13で検出することで行われ
る。
【0014】14は単一駆動源としてのパルス駆動され
るモータで、本実施形態ではスプール12の筒内空間に
収納されて、省スペース化が図られている。モータ14
の駆動軸は減速系15に連結されて、この減速系15の
下流に太陽ギアと該太陽ギアに噛合する遊星ギアとから
なる第1の切換機構部16が連結されている。第1の切
換機構部16内の遊星ギアには公転軌跡上の途中の所定
位置で遊星ギアを係止させて停止させるレバーを備える
プランジャ17が配設されている。
【0015】第1の切換機構部16の駆動力伝達方向下
流側には、それぞれ前記遊星ギアを介して連結可能にさ
れた、スプールをフィルム巻き上げ方向に回転させるフ
ィルム給送機構部18、レンズ鏡胴3を回転駆動させる
レンズ鏡胴駆動機構部19及びフィルムカートリッジ1
1のフォーク111をフィルム巻き戻し方向に回転させ
るフィルム巻戻し機構部20が設けられている。
【0016】フィルム給送機構部18は、図には示して
いないが、スプール12の下端乃至はスプール軸に同心
状に固設されたスプールギアと、該スプールギアに噛合
するギア等で構成されている。レンズ鏡胴駆動機構部1
9は、図には示していないが、遊星ギアに噛合するギア
と、該ギアに噛合して回転可能にされたボールネジと、
レンズ鏡胴3の外周一部の長手方向に形成された前記ボ
ールネジに噛合するラックギア及びレンズ鏡筒を光軸方
向にガイドするガイドレール等で構成されている。フィ
ルム巻戻し機構部20は第1の切換機構部16の遊星ギ
アを介して連結可能にされたギア列21、伝達シャフト
22及びフォーク111に係合して回転を行わせるフォ
ークギア23で構成され、ギア列21の回転力が伝達シ
ャフト22を経てフォークギア23に伝達されることで
フォーク111がフィルムを巻き戻し方向に回転するよ
うにされている。
【0017】また、24はフィルム給送機構部18の巻
き上げギアに噛合されるギア(図略)に噛合される太陽
ギアと該太陽ギアに噛合される遊星ギア等で構成される
第2の切換機構部である。25はカムで、第2の切換機
構部24の遊星ギアをカートリッジ関係機構部26、ス
ラスト機構部27と選択的に連結可能にする位置及び、
いずれともフリーな位置に停止させるためのものであ
る。
【0018】カートリッジ関係機構部26はカートリッ
ジの蓋1aの本体1との係止、LLD(フィルム繰り出
し窓)軸112を回動させて、LLD窓112aの開成
を行うものであり、スラスト機構部27はフィルムの初
期繰り出し時にフォーク111の回転を行わせるもので
ある。なお、カートリッジ関係機構部26は本体1の上
部から下部のカートリッジの蓋1aまで延設されたフッ
ク機構261が配設され、このフック機構261に駆動
力を伝達することで、蓋1aの係止動作を行わせるよう
にしている。
【0019】ここで、かかる各機構部の動作を図3に基
づいて説明する。まず、未使用のAPSフィルムを収納
したカートリッジ11が装填されると、モータ14に所
定個数の逆転パルス列が供給され、第1の切換機構部1
6の遊星ギアがフィルム巻戻し機構部20側に連結され
て、カム25が所定角度位置に回転されることで、第2
の切換機構部24がカートリッジ関係機構部26を選択
し得るようにされる。この状態で、モータ14に正転パ
ルス列が供給されると、第1の切換機構部16の遊星ギ
アはフィルム給送機構部18に連結され、この結果、ス
プール12がフィルムFを巻き上げる方向に回転される
(この時はフィルムFはカートリッジ11から未だ繰り
出されていないので、スプール12は空回り状態にあ
る)と共に、蓋1aが係止状態とされ、かつLLD扉1
12が開成される。
【0020】次いで、モータ14に所定個数の逆転パル
ス列が供給されて、カム25を所定角度位置まで回転さ
せることで、第2の切換機構部24の遊星ギアがスラス
ト機構部27と連結し得るようにする。この後、モータ
14に正転パルス列が供給され、これによりスラスト機
構部27が回転してカートリッジ11内からフィルムF
の繰り出し動作を開始する。この動作によりフィルムF
がカートリッジ11内から繰り出され、撮影位置(図2
中、レンズ鏡胴3と重なる位置)を経由してスプール1
2に到達する。この時、スプール12は巻き上げ方向に
回転しているので、繰り出されたフィルムFが巻付くこ
とになり、かつパーフォレーションセンサ13で所定個
数のパーフォレーションPFを検出すると、後述する制
御部40により駆動パルスの供給が停止(モータ駆動が
停止)され、これによりフィルムFの繰り出し処理が完
了する。次いで、モータ14に所定個数の逆転駆動パル
ス列を供給し、カム25を所定角度位置まで回転させる
ことで第2の切換機構部24の遊星ギアをフリーな位置
に停止させて、撮影待機動作に移行する。
【0021】レリーズボタン7の押し込み操作を受けて
撮影が実行されると、次いで1コマ分の巻き上げ動作が
開始される。この1コマ巻き上げは、モータ14に正転
駆動パルス列が供給されてスプール12が巻き上げ方向
に回転され、かつパーフォレーションセンサ13が2個
分のパーフォレーションPF2、PF1(詳細には、後
述するように、パーフォレーションPF1の後端エッ
ジ)をこの順で検出すると、制御部40によりモータ駆
動が停止されることで行われる。
【0022】そして、全てのコマに対して撮影が終了
し、あるいは撮影途中で巻き戻し指示が図略のスイッチ
で指示されると、モータ14に逆転駆動パルスが供給さ
れ、これによりフォーク111が巻き戻し方向に回転し
て、フィルムFをカートリッジ11内に完全に巻き戻
す。なお、この動作終了はモータ14の負荷トルクの低
減変化を検出し、あるいはパーフォレーションセンサ1
3がパーフォレーションPFを所定時間継続して検出し
なくなった状態を受けて終了すればよい。
【0023】次いで、モータ14に所定個数の逆転駆動
パルス列が供給されてカム25を所定角度位置に回転さ
せ、第2の切換機構部24の太陽ギアがカートリッジ関
係機構部26に連結し得る位置に停止保持させる。この
状態で、所定個数の正転駆動パルスを供給すると、LL
D窓112aが閉塞される。したがって、ユーザーは蓋
1aを操作してカメラ内部からカートリッジ11を取り
出すことが可能となる。
【0024】図4は、各機構部の動作制御を行うための
ブロック図である。図4において、制御部40はカメラ
の動作全般を統括して制御するマイクロコンピュータで
構成され、撮影動作及び本発明に係る機構部の解放に伴
う移動の補償のための制御プログラムが格納されたRO
M51、処理途中のデータ(磁気記録部への書き込みデ
ータ含む)を一時的に保存するRAM52を有する。
【0025】駆動パルス列生成手段41は、本制御プロ
グラムの他、パーフォレーションセンサ13、ズーム基
準スイッチ53及びズームポジションスイッチ54の検
出結果に基づいて正転、逆転の駆動パルス列を生成し、
モータドライバ55に出力するものである。プランジャ
駆動手段42は、本制御プログラムに基づいてプランジ
ャ17を駆動させて、第1の切換機構部16の遊星ギア
をレンズ鏡筒駆動機構部19と連結可能位置に停止させ
るものである。磁気データ出力手段43はAPSシステ
ムのフィルムFの場合に、フィルム巻き上げ時にフィル
ムFの磁気記録部に磁気ヘッド56を介して撮影に関す
る情報をPC(パルスコード)Mデータに変調して書き
込ませるためのものである。また、フラグ処理手段44
はズームポジションスイッチ変化有りフラグ(以下、変
化フラグという。)をセット、リセットするもので、ス
イッチ53、54の少なくとも一方のスイッチの検出レ
ベルに変化が発生したときに移動有りと判断する手段で
もある。
【0026】図5は、支持筒とレンズ鏡筒の縦断面図で
ある。図5に示すように、レンズ鏡筒3は支持筒2にレ
ンズ鏡胴駆動機構部19により出没可能に嵌合されてお
り、レンズ鏡筒3の外周と支持筒2の内周の対向する適
所にレンズ鏡筒位置の検出手段が設けられている。21
は支持筒2の内周面に所定の電圧が印加された導電パタ
ーンが2列形成された基板で、パターンの詳細は図6に
示している。ズーム基準スイッチ53及びズームポジシ
ョンスイッチ54は基板21上の2列のパターンにそれ
ぞれ対向する位置に接触するようにして配設された検出
片で、各パターンとの接触の有無を電圧レベル(オン、
オフ)として検出するものである。上記スイッチ53、
54は移動時における位置検知用の手段として機能する
ものであり、かつ、検出手段としては光学式センサ、電
気式スイッチまたエンコーダ等を採用してもよい。
【0027】図6は、基板21上のパターンを示し、ズ
ーム基準スイッチ53が対向するパターンはズーム格納
位置(沈胴位置)から焦点距離23.2mm(wide
端;所定の位置(リセット位置R・P))の手前まで導
電パターンが形成、すなわちセンサとしてオンを出力す
るように形成されている。ズームポジションスイッチ5
4が対向するパターンは、ズーム格納位置からその直ぐ
突出側位置(ズーム基準スイッチ53のオン範囲よりt
ele側)まで、及び各焦点位置(焦点距離23.3m
m、28.3mm、33.8mm、39.1mm、4
3.8mm(tele端))を指示する所定幅を有する
導電パターンとして形成されている。
【0028】次に、解放された機構部が不用意に移動
し、又はされたときの該機構部に対する制御動作を、レ
ンズ駆動部が解放された場合を例にして説明する。図7
は、1コマ巻き上げ期間中におけるレンズ鏡胴の移動の
有無に基づいた制御動作を示すフローチャートである。
【0029】撮影動作後の1コマ巻き上げが指示される
と、第1の切換機構部16の遊星ギアを巻き上げ位置に
駆動して(ステップ#1)、この駆動期間中にズームポ
ジションスイッチ54からの検出出力レベルが変化した
ときに割り込みが掛かるように(実際には変化フラグの
設定)、割り込み許可を設定する(ステップ#2)。
【0030】次いで、駆動パルス列生成手段41から巻
き上げ用のパルス列がモータドライバ55に出力され、
モータ14が正転してフィルムFの巻き上げを開始する
(ステップ#3)。そして、パーフォレーションセンサ
13が第1(1番目に検出される)パーフォレションP
F2の通過を検出するまで待機し(ステップ#4)、こ
の通過が検出されると、1コマの開始端として磁気ヘッ
ド56によりフィルムFの磁気記録部に撮影関連情報
(IXデータ)の書き込みを開始する(ステップ#
5)。
【0031】続いて、パーフォレーションセンサ13が
第2(2番目に検出される)パーフォレーションPF1
の通過を検出するまで待機し(ステップ#6)、通過が
検出されたら、駆動パルス列生成手段41は、極性を反
転するなどしてモータ14に制動(ブレーキ)をかけて
モータ14を停止させ(ステップ#7)、これにより1
コマの巻き上げを終了する。巻き上げ終了後は、割り込
み処理は不要となるので、ズームポジションスイッチ5
4の割り込み禁止を設定する(ステップ#8)。この
後、第1の切換機構部16の遊星ギアをレンズ鏡胴駆動
機構部19と係合し得る位置に移動させる処理を実行す
る(ステップ#9)。
【0032】以上の制御により、1コマ巻き上げ動作が
完了し、次いで、レンズ鏡胴3が移動したか否かをズー
ムポジションスイッチ54の変化フラグがセットされて
いるかどうかで判断する(ステップ#10)。変化フラ
グがセットされていないときは、レンズ鏡胴3が移動し
ていないのであるから、そのまま本フローを終了し、変
化フラグがセットされているときは、レンズ鏡胴3が移
動したのであるから、「ズームリセット」処理(ステッ
プ#11)を実行する。
【0033】図8は、ズームポジションスイッチ割り込
み処理のサブルーチンで、レンズ鏡胴3が出没方向に移
動して、すなわちズームポジションスイッチ54の出力
レベルに変化(ハイからロー、またはローからハイ)が
発生すると、変化フラグのセットを行って(ステップ#
21)、リターンする。
【0034】図9は、「ズームリセット」のサブルーチ
ンである。このフローでは、まず、ズーム基準スイッチ
53がオンしているかどうかの判別が行われ(ステップ
#31)、オンしていないときは、ズーム基準スイッチ
53がオンする位置まで、すなわちズーム格納位置付近
までモータ14を逆転させる(ステップ#32、#3
3、#34)。次に、ズームポジションスイッチ54が
オフからオンにレベル変化するまで、すなわちリセット
位置R・Pに一致するまで、モータ14を正転させる
(ステップ#35、#36、#37)。
【0035】一方、ステップ#31で、ズーム基準スイ
ッチ53がオンの時は、移動によってズーム鏡胴はズー
ム格納位置付近まで沈胴した状態にあることになるの
で、ステップ#32〜#34をスキップして、ズームポ
ジションスイッチ54がオフからオンにレベル変化する
まで、すなわちリセット位置R・Pに一致するまで、モ
ータ14を正転させる(ステップ#35、#36、#3
7)。
【0036】かかる動作により、レンズ鏡胴3が解放期
間中(前記フィルム1コマ巻き上げ期間)に移動して、
リセット位置R・Pのいずれの側にずれていたとして
も、必ず、同一方向から(wideからtele側に向
けて)、リセット位置への位置合わせ(補償)ができ、
高精度で所定の位置へのリセット設定が実現できる。上
記において、所定の位置とは、図6に示す位置に限定さ
れず、例えば沈胴位置でも、またズーム基準スイッチ5
3のレベル変化する位置であってもよい。また、他の機
構部に関しても、要するに制御部40が位置監視可能で
あれば初期設定位置でも特定されたある位置でもよい。
【0037】なお、本実施形態では、レンズ鏡胴3のず
れ移動の場合についてのみ説明したが、同様にして、モ
ータ14により機構部が駆動されている間に、それ以外
のすなわちその間解放状態にある機構部のそれぞれにつ
いて同様なリセット補償処理を実行することが可能であ
る。また、リセット処理は、駆動中の機構部の動作を一
時的に中断させて、位置ずれを生じた機構部に対するリ
セット位置への復帰を実行するようにしてもよいし(例
えば、ずれ移動が生じると、現駆動中の機構部の駆動動
作、制御自体に何らかの支障をきたすような場合等)、
本実施形態のように、駆動中の機構部の動作が終了した
後に行うようにしてもよい。あるいは、駆動動作が必要
となった時に位置ずれが生じた時にセットされるフラグ
をチェックし、位置ずれが生じておれば、当該機構部の
駆動の直前にリセット処理を実行するようにしてもよ
い。この場合は頻繁にリセット処理を行う必要がなくな
るので、リセット処理制御の負担が軽減する。
【0038】また、各機構部の構造は、本実施形態に限
定されず、例えば特開平10−90765号公報記載の
ような機構部の構造を採用したものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、フリ
ーとなっている第1の機構部の移動の有無を検知し、移
動が検知されたときには、第1の機構部を所定の位置に
移動させるようにしたので、ロック部材やフリクション
部材を不用にしながらも、解放時に移動した機構部を所
定の位置に設定することができ、位置管理の継続が確保
できる。また、ロック部材やフリクション部材を不用に
する分、カメラの小型化が確保できる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、ロック部材
やフリクション部材がないためにレンズ鏡胴がフリー時
に移動したとしても、位置補償が確実にできる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、現位置を見
失った時、常にリセット位置に復帰させるので、位置把
握が継続可能となる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、第2の機構
部を駆動させた後に、第1の機構部をリセット位置等の
所定の位置に戻すので、第2の機構部の動作に影響を与
えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカメラの一実施形態を示す
カメラの外観図で、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は左側面図である。
【図2】正面から見たカメラ内部の機構図である。
【図3】駆動力伝達構造を示すメカブロック図である。
【図4】各機構部の動作制御を行うためのブロック図で
ある。
【図5】支持筒とレンズ鏡筒の縦断面図である。
【図6】基板上のパターンを示す図である。
【図7】1コマ巻き上げ期間中におけるレンズ駆動部の
移動の有無に基づいた制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】ズームポジションSW割り込み処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】「ズームリセット」を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 カメラ本体 1a カートリッジの蓋 2 支持筒 21 基板 3 レンズ鏡胴 11 フィルムカートリッジ 111 フォーク 112 スラスト 12 スプール 13 パーフォレーションセンサ 14 モータ 16 第1の切換機構部 17 プランジャ 18 フィルム給送機構部 19 レンズ鏡胴機構部 20 フィルム巻戻し機構部 21 ギア列 22 伝達シャフト22 23 フォークギア23 24 第2の切換機構部 25 カム 26 カートリッジ関係機構部 261 フック 27 スラスト機構部 40 制御部(制御手段) 41 駆動パルス列生成手段 42 プランジャ駆動手段 44 フラグ処理手段 53 ズーム基準スイッチ 54 ズームポジションスイッチ F フィルム PF、PF1、PF2 パーフォレーション R・P リセット位置(所定の位置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一駆動源からの駆動力を第1、第2の
    機構部に選択的に切り換えて伝達すると共に、それぞれ
    移動検知されながら駆動されるカメラにおいて、前記第
    2の機構部に選択的に切り換えられた状態のとき、第1
    の機構部の移動の有無を検知し、移動が検知されたと
    き、第1の機構部を所定の位置に移動させる制御手段を
    備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 単一駆動源からの駆動力を第1、第2の
    機構部に選択的に切り換えて伝達すると共に、それぞれ
    移動検知されながら駆動されるカメラにおいて、前記第
    2の機構部が選択されて駆動されているとき、第1の機
    構部の移動の有無を検知し、移動が検知されたとき、第
    1の機構部を所定の位置に移動させる制御手段を備えた
    ことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の機構部はレンズ鏡胴駆動機構
    であり、第2の機構部はフィルム給送機構部であり、前
    記制御手段は、前記単一駆動源と前記フィルム給送機構
    部とが連結されているとき、レンズ鏡胴の移動が検知さ
    れると、該レンズ鏡胴を前記所定の位置に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載カメラ。
  4. 【請求項4】 前記所定の位置は、リセット位置である
    ことを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記所定の位置への移
    動を前記第2の機構部に対する駆動終了後に開始するも
    のであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100702167B1 (ko) * 2003-09-19 2007-03-30 캐논 가부시끼가이샤 구동장치 및 이를 구비한 광량 조절장치

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