JP2000329935A - プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積層体 - Google Patents

プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積層体

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JP2000329935A
JP2000329935A JP11143078A JP14307899A JP2000329935A JP 2000329935 A JP2000329935 A JP 2000329935A JP 11143078 A JP11143078 A JP 11143078A JP 14307899 A JP14307899 A JP 14307899A JP 2000329935 A JP2000329935 A JP 2000329935A
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Hirobumi Murooka
博文 室岡
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイの表示面から放射され
る近赤外線による周辺機器への誤作動の防止機能を持
ち、安価で、光線透過率が高く、広帯域の近赤外線の放
射防止に対応できるプラズマディスプレイの前面パネル
用に好適に使用することのできる近赤外線反射フィルム
およびそれからなる積層体を提供する。 【解決手段】 屈折率の異なる2種の透明樹脂を交互に
積層させ、層間の光干渉によって、特定波長の近赤外線
を反射させる多層積層延伸フィルムを用いたプラズマデ
ィスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれか
らなる積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積
層体に関する。さらに詳しくはプラズマディスプレイ等
の映像表示パネル面に好適に使用できる近赤外線反射フ
ィルムおよびそれからなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョンに代表される
映像機器においては、映し出される映像の高精細化と大
画面化という市場要求により、従来のCRTを用いた直
視型テレビジョンに加えて、プラズマディスプレイ等を
用いた発光型パネル方式、液晶ディスプレイ等を用いた
非発光型パネル方式、映像プロジェクターが内蔵された
リアプロジェクション方式等のテレビジョンが進出しつ
つある。中でも、発光型パネル方式のプラズマディスプ
レイは、光源あるいは放電部を構成する各々の画素部分
の構造的要因により、可視光領域から赤外線波長領域に
わたって、カラー映像の3原色(赤、緑、青色)の波長
帯以外の光線が発せられ、例えば、波長が820nm、
880nm、980nm近辺等に強い近赤外線の放射が
測定される。そして、この近赤外線放射により周辺機器
に誤作動等の問題が生じている。これは、例えば、テレ
ビ、ビデオやクーラーのリモートコントローラー、携帯
通信、パソコン等の近赤外線通信機器等に使用されてい
る近赤外線の作動波長と合致しているためである。
【0003】特開平10−156991号公報には、上
述のような近赤外線による周辺機器への誤作動の防止機
能と同時に外光反射防止機能を併せ持ち、映像機器表示
装置の前面パネル用に好適に使用することのできる外光
反射防止性フィルムが提案されている。しかしながら、
この外光反射防止性フィルムの近赤外線による周辺機器
への誤作動の防止機能は高価な近赤外線吸収剤の層によ
り構成されており、また近赤外吸収剤により着色される
ために、可視光領域での光線透過率が低くなる傾向があ
る。さらに、プラズマディスプレイから発せられる各波
長の近赤外線に対応するためには、数種の近赤外線吸収
剤を添加する必要があるが、容易に吸収波長をコントロ
ールすることはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、プラ
ズマディスプレイの前面パネル用として、プラズマディ
スプレイの表示面から放射される近赤外線による周辺機
器への誤作動の防止機能を持ち、安価で、光線透過率が
高く、広帯域の近赤外線の放射防止に対応できるプラズ
マディスプレイの前面パネル用に好適に使用することの
できる近赤外線反射フィルムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、映像機器の表示面から放射される近赤外線による周
辺機器への誤作動の防止を、近赤外線吸収剤を使用せ
ず、多層積層延伸フィルムの使用により行うことで上記
問題を解決できることを見出し、本発明に到達した。す
なわち、本発明は屈折率の異なる2種の透明樹脂を交互
に積層させ、層間の光干渉によって、特定波長の近赤外
線を反射させる多層積層延伸フィルムを用いたプラズマ
ディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれ
からなる積層体である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において多層積層延伸フィ
ルムとは屈折率の低い層と高い層を交互に規則的に配置
させ、層間の構造的な干渉によって光を選択反射させる
フィルムである。このような多層積層延伸フィルムとし
ては、平均粒径が0.01〜2μmの不活性粒子を0.
001〜0.5重量%含有するポリエチレン−2,6−
ナフタレートからなる層(A層)とA層よりも屈折率の
低い熱可塑性樹脂層を11層以上交互に積層し、少なく
とも1方向に延伸されたフィルムが挙げられる。この多
層積層延伸フィルムにおいて、不活性粒子の平均粒径が
0.01μm未満ではフィルムの滑りが不充分であり、
巻取り性の向上が不十分である。一方2μmを超えると
粒子による光学特性の悪化が顕著になり光線透過率が減
少する。フィルム全体の光線透過率は70%以上が好ま
しく、70%未満では光学用途としては不充分である。
好ましい平均粒径としては、0.05〜1μmであり、
さらに好ましくは、0.1〜0.3μmである。また、
不活性粒子の含有量が0.001重量%未満では巻取り
性の向上の効果が不十分であり、0.5重量%を超える
と光学特性の悪化が顕著となる。好ましい含有量として
は、0.005〜0.2重量%である。このような不活
性粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、炭酸カル
シウム、燐酸カルシウム、カオリン、タルクのような無
機不活性粒子、シリコーン、架橋ポリスチレン、スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体のような有機不活粒子を
挙げることができる。不活性粒子はその長径と短径の比
が1.2以下である真球状粒子であることが滑り性と光
学特性をバランスさせる点から好ましい。また、粒子の
粒度分布は、その相対標準偏差が0.3未満が好まし
い。相対標準偏差が大きい粒子を使用すると粗大粒子の
頻度が大きくなり、光学的な欠陥を生ずる場合がある。
ここで、不活性粒子の平均粒径および粒径比は、まず粒
子表面に導電性付与のための金属を極く薄くスパッター
し、電子顕微鏡にて1万〜3万倍に拡大した像から、長
径、短径および面積円相当径を求め、これらから算出さ
れる。また、不活性粒子としては、酸化チタンや硫化亜
鉛のような顔料として作用するような粒子や着色してい
る粒子は、光学的な特性を劣化させるので、好ましくな
い。
【0007】本発明においては、前述のA層を構成する
ポリエチレン−2,6−ナフタレートとして、エチレン
−2,6−ナフタレート単位を主とする共重合ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート、あるいはポリエチレン−
2,6−ナフタレートを主とする組成物も使用すること
ができる。ここで「主とする」とは共重合体または組成
物におけるエチレン−2,6−ナフタレート単位の割合
が全成分に対して85モル%以上を占めることをいう。
共重合体を使用する場合、その共重合成分は15モル%
以下、さらに2モル%以下であることが好ましい。共重
合成分は、ジカルボン酸成分であってもグリコール成分
であってもよく、ジカルボン酸成分としては例えばイソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の如き
芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン
酸;シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボ
ン酸等を挙げることができ、グリコール成分としては例
えばブタンジオール、へキサンジオール等の如き脂肪族
ジオール;シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジ
オール等を挙げることができる。
【0008】また、B層の熱可塑性樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレートが好ましい。さらに、B層の配
向結晶性を低くするために、融点が210〜245℃で
あることが好ましい。融点が210℃未満では、結晶性
が低くなりすぎ製膜が難しくなる。また、B層の耐熱性
が悪くなりフィルム全体の耐熱性に悪影響を与える。融
点が245℃を超えるとB層の結晶性が高くなり、B層
のガラス転移点(Tg)より高い延伸温度で延伸すると
配向結晶化が進み連続製膜性が悪くなる。ポリエチレン
テレフタレートの融点およびガラス転移点は、共重合さ
せることで調整することができる。共重合成分は、ジカ
ルボン酸成分であってもグリコール成分であってもよ
く、ジカルボン酸成分としては例えばイソフタル酸、フ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香族ジカル
ボン酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカ
ンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等を挙げ
ることができ、グリコール成分としては例えばブタンジ
オール、へキサンジオール等の如き脂肪族ジオール;シ
クロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙
げることができる。特に共重合酸成分として、イソフタ
ル酸を用いることが、融点、ガラス転移点(Tg)を調
整する上で好ましい。これらの共重合成分は単独または
二種以上を使用することができる。例えばイソフタル酸
の共重合量としては、好ましくは4〜18モル%、さら
に好ましくは8〜15モル%である。B層には不活性粒
子は実質上無いほうがよいが、光学的な特性が悪化しな
い範囲であれば、添加されていても支障はない。イソフ
タル酸を共重合させた場合、A層とB層のガラス転移点
(Tg)差は40℃以上あることが好ましい。この範囲
であれば、A層のガラス転移点(Tg)に合せて延伸す
るとB層のポリマーにとっては、過大の延伸温度とな
り、延伸による配向が抑えられ、ほとんど流動に近くな
る。したがって、A層は延伸により配向し屈折率が増大
するが、B層の配向は抑えられ屈折率の変化が少なく、
結果として両層の屈折率差が大きくなる。
【0009】また、多層積層延伸フィルムのB層として
は、ポリエチレン−2,6−ナフタレートとポリエチレ
ンテレフタレートの混合物、またはポリエチレン−2,
6−ナフタレートとイソフタル酸共重合ポリエチレンテ
レフタレートの混合物も用いることができる。これらの
混合物もその融点は上記多層積層延伸フィルムのB層と
同様、210〜245℃であることが好ましい。一般
に、低結晶性ポリマーを無乾燥で溶融押出しするには、
特別の設備(乾燥設備またはそれに類する設備)が必要
となる。しかしB層に上記混合物を用いることにより、
混合物が低結晶性であるにもかかわらず、上記の特別な
設備が不要になる利点がある。
【0010】さらにB層として、融点が220〜270
℃のシンジオタクテイックポリスチレンを主体とする層
を用いることもできる。シンジオタクチックポリスチレ
ンとは、立体構造がシンジオタクティック構造、すなわ
ち炭素−炭素結合から形成される主鎖に対して、側鎖で
あるフェニル基や置換フェニル基が交互に反対方向に位
置する立体構造を有するものであり、そのタクティシテ
ィーは、同位体炭素による核磁気共鳴法により定量され
る。この方法で測定されるタクティシティーは、連続す
る複数個の構成単位の存在割合、例えば2個の場合はダ
イアット、3個の場合はトリアッド、5個の場合はペン
タッドによって示すことができるが、本発明でいうシン
ジオタクティックポリスチレンとしては、通常は、ラセ
ミダイアッドで75%以上、好ましくは85%以上、若
しくはラセミペンタッドで30%以上、好ましくは50
%以上のシンジオタクティシティーを有するポリスチレ
ン、ポリ(アルキルスチレン)、ポリ(ハロゲン化スチ
レン)、ポリ(アルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安
息香酸、これらの水素化重合体およびこれらの共重合体
を含む。この中で好ましいシンジオタクティックポリス
チレンとしては、融点が220〜270℃の範囲にある
ものである。特に好ましくは、ポリスチレンとp−メチ
ルスチレンとの共重合体である。かかる共重合体におい
て、その融点を上記範囲とするには、p−メチルスチレ
ンの共重合量で融点を調整することで達成できる。p−
メチルスチレンが多いと融点は低下し、結晶性も低下す
る。共重合量としては、0〜15%が好ましい。ポリエ
チレン−2,6−ナフタレートは、延伸により延伸方向
の屈折率は増加するが、シンジオタクティックポリスチ
レンは、延伸方向の屈折率が増大しにくく、各層間の屈
折率差がつきやすい。
【0011】多層積層フィルムは上記のようなA層とB
層を11層以上、好ましくは31層以上、さらに好まし
くは31層から501層交互に積層したものである。1
1層未満では多重干渉による選択反射が小さくなり、反
射率が大きくならない。多層積層フィルムはその両面を
A層とすることが好ましい。A層のガラス転移点(T
g)はB層より高いため、B層が表面では、延伸のため
ロール等で加熱する際に、A層を延伸するのに必要な延
伸温度に上げることができず、A層を延伸することが出
来ない。
【0012】また、多層積層延伸フィルムは、その選択
反射波長の範囲を増大させるために、選択波長の異なっ
た複数の多層積層延伸フィルムを組み合わせて使用する
のが好ましい。組み合せ方としては、選択波長の異なっ
た積層フィルムを同時に積層させても良いし、複数の多
層積層延伸フィルムを製膜した後、接着剤等で積層させ
てもよい。また、本発明の目的を達せられる範囲におい
て、特定波長領域を吸収する近赤外吸収剤を含有させた
り、近赤外吸収剤を含有させた透明フィルムと積層し、
組み合せで使用することができる。
【0013】多層積層フィルムは少なくとも1方向に延
伸され、好ましくは2軸延伸されている。延伸温度はA
層の樹脂のガラス転移点(Tg)からTg+50℃の範
囲で行うことが好ましい。延伸倍率としては、1軸延伸
の場合、2〜10倍で、延伸方向は、縦方向であっても
横方向であっても構わない。2軸延伸の場合は、面積倍
率として、5〜25倍である。延伸倍率が大きい程、延
伸前の厚みを大きくする事ができ、積層時の層厚みの層
間のバラツキが、延伸による薄層化により、絶対的に小
さくなり、それにより各層での光干渉が大きくなり反射
率が増大するので好ましい。延伸方法としては、逐次2
軸延伸、同時2軸延伸、チューブラー延伸、インフレー
ション延伸等の公知の延伸方法が可能であるが、好まし
くは逐次2軸延伸が、生産性、品質の面で有利である。
また、延伸されたフィルムは、熱的な安定化のために、
熱処理により安定化されるのが好ましい。
【0014】熱処理の温度としては、(B層の融点−3
0)℃より高く、(A層の融点−30)℃より低いのが
好ましい。ただし、あまり高いとB層の融解が始まるた
め、厚み斑の悪化や連続製膜性が低下する。
【0015】本発明のA層およびB層はその各1層の厚
みが0.05〜0.3μmであり、各層の厚みのバラツ
キは、その相対標準偏差が0.15以下であることが好
ましい。相対標準偏差が、0.15を超えると、各層で
の干渉が弱くなり、反射率が低下する。層厚を調整する
ことにより反射させようとする波長を調整することが容
易にできる。
【0016】多層積層延伸フィルムは不活性粒子を含有
するポリエチレン−2,6−ナフタレートを主とするA
層を形成するポリマーと、B層を形成するポリマーをフ
ィードブロックを用いた同時多層押し出し法により2層
が交互に両表面にA層が形成されるように積層され、ダ
イに展開される。この時、フィードブロックで積層され
たポリマーは、積層された形態を維持している。ダイよ
り押し出されたシートは、キャスティングドラムで冷却
固化され、未延伸フィルムとなる。未延伸フィルムは、
所定の温度に加熱され、縦かつまたは横方向に延伸さ
れ、所定の温度で熱処理され、巻き取られる。
【0017】本発明の近赤外線反射フィルムは、他の透
明樹脂フィルムと積層させた積層体の形態で使用しても
良い。他の透明樹脂フィルムとは、光の散乱や拡散によ
る光量損失が小さく、JIS K−7105に準じて測
定した曇り度が10%以下となる物質として定義され、
屈折率の大きい方が有利であり、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリ
エステル系、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル等が適当な例として好ましく挙げられる。透明
樹脂フィルムの厚みは、25〜200μmが好ましく、
50〜150μmがさらに好ましい。透明樹脂フィルム
の厚みが25μm未満では強度が不足し、200μmを
超えるとフィルムの剛性が高くなり映像機器のディスプ
レイ表面への2次加工性に劣り好ましくない。また、積
層の方法としては、押出し時での共押し出しや接着剤に
よるラミネート等が用いられる。積層は、透明樹脂フィ
ルムの片面または両面に施される。
【0018】また、本発明の近赤外線反射フィルムをプ
ラズマディスプレイの前面パネルに貼合せるには、透明
樹脂フィルムの一方の面に反射防止層を形成し、かつ該
透明樹脂フィルムの他の面に多層積層延伸フィルムを積
層した積層体の形態であることが望ましい。本発明にお
いて反射防止層の形成方法には任意の加工法を選択する
ことができ、特に制限はない。外光を乱反射させること
により視感反射率を低減させる方法、例えば上述の透明
樹脂フィルムの片面に粒子径が可視光の波長以下の超微
粒子である二酸化ケイ素等を塗布して光の乱反射が生じ
る反射防止膜を形成する方法、または透明樹脂フィルム
の片面に硬化膜を形成し、その上にフッ化マグネシウム
層を蒸着法により反射防止層を形成する方法、もしくは
透明樹脂フィルムの片面または両面に薄膜の屈折率層を
形成する方法等が知られており、これらの方法は適宜利
用できる。それらの中でも、薄膜の屈折率層を形成し、
薄膜層の表面反射光と界面における屈折反射光との光の
干渉により反射率を低減する方法が簡便で効果的であ
る。すなわち、透明樹脂フィルムの最外層に透明樹脂フ
ィルム基材よりも低屈折率の薄膜を反射防止層として可
視光波長の1/4の薄膜で形成すると、その上面反射光
と下面反射光が打ち消し合う干渉効果により表面反射が
低減する。この反射防止層としての薄膜の屈折率は、透
明樹脂フィルムの屈折率より低いことが好ましく、非結
晶性の透明含フッ素系重合体が好ましい。非結晶性の透
明含フッ素系重合体よりなる薄膜反射防止層は、屈折率
1.28〜1.44の透明含フッ素系重合体を0.05
〜0.25μmの厚さで形成して得られ、その全光線反
射率が7%未満のものが好ましい。このような非結晶性
の透明含フッ素重合体を反射防止層とする低屈折率透明
樹脂としては、例えばパーフルオクタン、CF3(C
2nCH=CH2(n:5〜11)、CF3(CF2m
CH2CH3(m:5〜11)等の特定のフッ素系溶剤に
可溶な重合体、アクリル酸含フッ素アルキルエステル重
合体、メタクリル酸含フッ素アルキルエステル重合体、
商品名「サイトップ」(旭硝子社製)、および商品名
「テフロンAF」(デユポン社製)が知られる。これら
は、スプレーコート法、スピンコート法、デイップコー
ト法、ロールコート法、グラビアコート法、ダイコート
法等により透明樹脂フィルム基材にコーテイングされ
る。これらのコート法は連続加工が可能であり、バッチ
式の蒸着法等に比べて生産性に優れる。なお、反射防止
膜層の透明樹脂フィルム面への密着性を高めるためにコ
ロナ放電処理または紫外線処理等の活性エネルギー線処
理を施したり、プライマー処理を施してもよい。さら
に、透明樹脂フィルムと反射防止層との間に帯電防止層
を設けるとさらにディスプレイ用として好適に用いられ
る。すなわち、帯電防止剤として酸化錫などの金属酸化
物、界面活性剤を用い、これらにより得られる透明性導
電剤層の表面抵抗値が1010Ω以下になることが望まし
い。
【0019】
【実施例】次に実施例をもって、本発明を説明する。
【0020】[実施例1]平均粒径0.2μm、長径と
短径の比が1.05、粒径の相対標準偏差が0.15の
真球状シリカ粒子を0.1wt%添加したポリエチレン
−2,6−ナフタレート(PEN)をA層の樹脂として
調製し、不活性粒子を含まないイソフタル酸を12モル
%共重合したポリエチレンテレフタレート(IA12)
をB層の樹脂として調製した。A層の樹脂のガラス転移
点(Tg)は、121℃、B層の樹脂のガラス転移点
(Tg)は、74℃であった。それぞれの樹脂を160
℃で3時間乾燥後、押し出し機に供給して、溶融させ、
A層が25層、B層が24層に分岐させた後、A層とB
層を交互に積層させるような多層フィードブロック装置
を使用して、合流させ、その積層状態を保持したままダ
イへと導き、キャスティングドラム上にキャストしてA
層とB層が交互の積層された49層の未延伸シートを作
成した。このとき、A層とB層の樹脂の押し出し量比
が、1:0.7になるように調整し、両表面層が、A層
となるように積層させた。未延伸シートを140℃の温
度で縦方向に3.6倍延伸し、さらに150℃の延伸温
度で横方向に5.7倍に延伸し、210℃で3秒間熱処
理を行った。得られた多層積層延伸フィルムは全体厚み
は7.6μm、A層の平均厚みは0.19μm、厚みの
相対標準偏差は0.1、B層の平均厚みは0.12μ
m、厚みの相対標準偏差は0.1であった。反射ピーク
波長は800nm、反射率は96%、透過率8%、全光
線透過率84%であった。また、押出し量を調整して、
全体厚み8.0μm、A層の平均厚みは0.21μm、
厚みの相対標準偏差は0.1、B層の平均厚みは0.1
4μm、厚みの相対標準偏差は0.1の第2の多層積層
延伸フィルムを作成した。反射ピーク波長は850n
m、反射率は96%、透過率8%、全光線透過率83%
であった。さらに、押出し量を調整して、全体厚み9.
8μm、A層の平均厚みは0.24μm、厚みの相対標
準偏差は0.12、B層の平均厚みは0.16μm、厚
みの相対標準偏差は0.1第3の多層積層延伸フィルム
を作成した。反射ピーク波長は950nm、反射率は9
6%、透過率8%、全光線透過率81%であった。これ
ら3種の多層積層フィルムを約1μmの接着剤層を介し
て積層させ、全フィルム厚み27μmの近赤外線反射フ
ィルムを得た。このフィルムの特性を表3および4に示
す。3種の多層積層フィルムを積層させることによりプ
ラズマディスプレイが発する波長800〜950nmの
範囲の近赤外線の透過率を低く抑えることが可能であ
る。また、近赤外線遮断性能テストでは、いずれの波長
においても問題無かった。
【0021】[実施例2]実施例1と同様にして、作成
した特性反射波長が、850nmと950nmの2種の
多層積層フィルムを約1μmの接着剤層を介して積層さ
せ、全フィルム厚み19μmの近赤外線反射フィルムを
得た。近赤外線遮断テストでは、問題無いが、800n
m付近の遮断性能はやや弱い。
【0022】[実施例3〜6]表1および2に示すよう
に種々調整し、実施例3〜6の多層積層延伸フィルムを
得、実施例1と同様にして積層して近赤外線反射フィル
ムを得た。この特性を表3および4に示す。いずれの実
施例においても、波長800〜950nmの近赤外線の
透過率は低く、近赤外線遮断テストでも問題なかった。
【0023】[比較例1]実施例1におけるA層と同じ
樹脂を使用し、単層の厚み25μmのフィルムを比較例
1と同様の方法で製膜した。近赤外線の反射性能および
吸収性能は無い。
【0024】[比較例2、3]実施例1におけるA層の
樹脂に、大日本インキ化学工業(株)製ニッケル錯体型
近赤外吸収剤である「IR ADDITIVE 20
0」を0.5%含有させ、実施例1と同様な単層のフィ
ルムを製膜した。厚みは、25μmと75μmのフィル
ムを得た。25μmのフィルムでは、近赤外線遮断率が
劣り不充分である。また、75μmでは、850nmの
波長に対する近赤外線遮断性能は問題ないが、950n
mの波長に対する近赤外線遮断率に対する遮断性能は不
充分であり、全光線透過率が下がってしまう。また、9
50nm付近を吸収する近赤外線吸収剤は見出せなかっ
た。
【0025】なお、上記特性値、評価方法は、それぞれ
次の測定法にて測定したものである。 (1)融点、ガラス転移点(Tg) ポリエステル樹脂のチップを20mgサンプリングし、
TAインスツルメンツ社製DSC(DSC2920)を用い、2
0℃/min.の昇温速度で、ガラス転移温度およびを融
点を測定した。
【0026】(2)各層の厚み測定 フィルムを三角形に切り出し、包埋カプセルに固定後、
エポキシ樹脂にて包埋する。ミクロトーム(ULTRACUT-
S)で縦方向に平行な断面を50nm厚の薄膜切片にす
る。透過型電子顕微鏡を用い、加速電圧100kvにて
観察、撮影し、写真より、各層の厚みを測定し、平均厚
み、相対標準偏差を求めた。
【0027】(3)ピーク波長、ピーク反射率測定 島津製作所製分光光度計MPC−3100を用い、各波
長でのアルミ蒸着したミラーとの相対鏡面反射率を波長
350nmから2100nmの範囲で測定した。その反
射率がピークとなる波長をピーク波長とし、その反射率
を測定した。
【0028】(4)ピーク波長、ピーク透過率測定 反射率と同様に島津製作所製分光光度計MPC−310
0を用い、各波長での光線透過率を波長350nmから
2100nmの範囲で測定する。そのピーク波長と透過
率を測定した。
【0029】(5)全光線透過率 各波長での光線透過率を求め、可視光領域(450nm
〜700nm)での平均光線透過率を全光線透過率とし
た。
【0030】(6)光線透過率 350nmから2100nmの範囲で光線透過率を求め
た。
【0031】(7)近赤外線遮断性能 家庭用テレビのリモートコントロール受光部に得られた
積層フィルムを設置し、2m離れた位置からリモートコ
ントローラでリモートコントロール信号(信号波長95
0nmおよび850nm)を送って家庭用テレビが反応
するかをテストした。PDPディスプレイから発する近
赤外線は、リモートコントローラーより発する近赤外線
より弱いので、このテストで反応しなければ、リモート
コントロール障害の発生防止が可能である。リモートコ
ントローラーにより反応しなかったものを「○」、反応
したものを「×」とした。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明は高価な近赤外線吸収剤を使用す
ることなく、層間の構造的な干渉によって光を選択反射
させる多層積層延伸フィルムを用いて、映像機器の内部
構造の保護および映像機器の表示面から放射される近赤
外線による周辺機器への誤作動の防止機能を有し、映像
機器表示装置の前面パネル用に好適に使用することので
きる安価な近赤外線反射フィルムを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/02 H01J 11/02 E Fターム(参考) 2H048 FA04 FA07 FA09 FA13 FA22 FA24 GA05 GA24 GA33 GA60 GA61 4F100 AK12B AK12D AK12E AK41A AK41B AK41C AK41D AK41E AK41K AK42B AK42D AK42E AL01B AL01D AL05B AL05D AL05E BA05 BA06 BA07 BA16 BA26 CA23A CA23C CA23E CA23H DE04 DE04A DE04C DE04E DE04H EJ37 GB41 JA05B JA05D JA05E JD10 JN01A JN01B JN01C JN01D JN01E JN06 JN18A JN18B JN18C JN18D JN18E 5C040 GH10 KB28 MA04 MA08 5G435 AA00 BB06 GG11 HH02 KK07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率の異なる2種の透明樹脂を交互に
    積層させ、層間の光干渉によって、特定波長の近赤外線
    を反射させる多層積層延伸フィルムを用いたプラズマデ
    ィスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  2. 【請求項2】 多層積層延伸フィルムが、平均粒径0.
    01〜2μmの不活性粒子を0.001〜0.5重量%
    含有するポリエチレン−2,6−ナフタレートからなる
    層(A層)と、該A層よりも屈折率の低い熱可塑性樹脂
    層(B層)を11層以上交互に積層し、かつ少なくとも
    1方向に延伸されているフィルムである請求項1記載の
    プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  3. 【請求項3】 B層が、融点210〜245℃であるポ
    リエチレンテレフタレートからなる層である請求項2記
    載のプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 B層が、イソフタル酸共重合ポリエチレ
    ンテレフタレートであり、かつA層とB層のガラス転移
    温度(Tg)差が、40℃以上である請求項3記載のプ
    ラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  5. 【請求項5】 B層が、ポリエチレン−2,6−ナフタ
    レートと、ポリエチレンテレフタレートもしくはイソフ
    タル酸共重合ポリエチレンテレフタレートと混合してな
    る組成物である請求項2記載のプラズマディスプレイ前
    面板用近赤外線反射フィルム。
  6. 【請求項6】 B層が、融点が220〜270℃のシン
    ジオタクテイックポリスチレからなる層である請求項2
    記載のプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィ
    ルム。
  7. 【請求項7】 透明樹脂フィルムの一方もしくは両方の
    面に請求項1〜6のいずれかに記載のプラズマディスプ
    レイ前面板用近赤外線反射フィルムを積層した積層体。
  8. 【請求項8】 透明樹脂フィルムの一方の面に反射防止
    層を形成し、かつ該透明樹脂フィルムの他の面に請求項
    1〜6のいずれかに記載のプラズマディスプレイ前面板
    用近赤外線反射フィルムを積層した積層体。
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