JP2000326224A - 研削装置 - Google Patents

研削装置

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JP2000326224A
JP2000326224A JP11141458A JP14145899A JP2000326224A JP 2000326224 A JP2000326224 A JP 2000326224A JP 11141458 A JP11141458 A JP 11141458A JP 14145899 A JP14145899 A JP 14145899A JP 2000326224 A JP2000326224 A JP 2000326224A
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grinding
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grinding wheel
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JP11141458A
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Kazuo Watanabe
一雄 渡辺
Masao Arai
正雄 新井
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
Original Assignee
Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削作業前に砥石を被研削物に対して所定の
切り込み開始位置に自動的に停止させることができる研
削装置を提供する。 【解決手段】 空気圧力センサ26は、回転する砥石2
4の外周面表層における空気圧力を検出し、それを電圧
に変換してCPU41に出力する。操作盤50には、砥
石昇降装置30を操作するハンドルと、研削作業前に砥
石24をワーク2に近接した所定の切込み開始位置に停
止させる旨の指示を与えるための接触前検出スイッチと
が設けられる。記憶部42には、回転する砥石24が切
込み開始位置に位置するときに空気圧力センサ26から
出力される基準電圧値が予め記憶される。CPU41
は、接触前検出スイッチから指示が与えられた場合、空
気圧力センサ26から出力された電圧を基準電圧値と比
較し、それらが一致したときに、ハンドルからの操作命
令を無視して、砥石昇降装置30の動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転する円
盤状の砥石を被研削物の上方で上下に移動して被研削物
を研削する研削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、研削装置にはさまざまなタイプ
のものがあり、その代表的なものとして平面研削盤があ
る。かかる平面研削盤では、被研削物を左右に移動でき
るテーブル上に固定する。このテーブルは前後方向にも
移動可能に構成されている。砥石は砥石ヘッドに取り付
けられ、この砥石ヘッドはテーブルの上方で上下に移動
可能とされる。そして、テーブルの左右方向の送りを行
いながら、そのテーブルが反転移動する度に所定の切込
み量分ずつ砥石を下降することにより、被研削物を研削
する。
【0003】また、研削作業を始める前には、砥石を所
定の切り込み開始位置まで移動させる必要がある。切り
込み開始位置とは、研削作業において切込み量の基準と
なる位置のことである。かかる砥石と被研削物との相対
的な位置関係を予め調整することは、研削作業上、最も
重要な作業の一つである。従来、この砥石位置の調整作
業は、次のようにして行われていた。すなわち、作業者
は、研削装置の操作盤に設けられた所定のハンドルを回
すことにより、回転する砥石を高速で下降させる。砥石
がある程度、被研削物に近づいたときに、作業者は、砥
石及び被研削物を横から覗き込みながら、砥石をさらに
被研削物に向かってゆっくりと下降させる。そして、砥
石が被研削物に接触する手前で、砥石を一旦停止させ
る。その後、作業者は、微細切り込みにより、砥石をゆ
っくりと少しずつ送りながら、被研削物に近づける。砥
石が被研削物に接触し、わずかに火花が飛んだときに、
作業者は砥石を停止させる。こうして停止させた接触位
置が切込み開始位置となる。
【0004】尚、この砥石位置の調整作業は、汎用の研
削装置だけでなく、NC(Numerical Control )機でも
行われる。NC機では、一度、砥石と工作物との位置関
係を認識すると、その後は自動で作業が行われるが、作
業当初には、砥石を、工作物に対する所定の基準位置に
手動で移動させる作業を行う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研削作業前
に砥石位置を調整する作業は手間がかかり、作業者の勘
と経験とが要求される。しかも、かかる作業は、火花が
飛ぶので、慣れない作業者にとっては、恐怖心を抱かせ
る、嫌な作業でもある。また、砥石位置の調整作業の際
に、例えば、砥石と被研削物との間隔が大きいところか
ら微細切り込みを開始すると、作業に長時間を要してし
まい、作業効率が悪い。一方、作業効率を上げるため
に、砥石を被研削物にできるだけ近づけてから微細切り
込みを行おうとすると、砥石と被研削物とが接触し、研
削で除去できないダメージを被研削物に与えたり、ある
いは、砥石の形状を壊してしまい、再度ドレッシング作
業を行う必要が生じる。
【0006】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、研削作業前に砥石を被研削物に対して所定の切
り込み開始位置に自動的に停止させることができる研削
装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る研削装置は、被研削物を載置し、水平
方向に移動可能な載置台と、回転しながら前記被研削物
を研削する円盤状の砥石と、前記砥石の外周面の近傍に
設けられた、回転する前記砥石の外周面表層における空
気の圧力を検出し、その検出した圧力に応じた電気信号
を出力する空気圧力検出手段と、前記砥石を前記空気圧
力検出手段と共に前記被研削物を研削するために往復移
動する砥石移動手段と、前記砥石移動手段の動作を操作
する操作手段と、回転する前記砥石が前記被研削物に近
接した所定の切り込み開始位置に位置するときに前記空
気圧力検出手段から出力される第一基準信号値を予め記
憶する記憶手段と、前記空気圧力検出手段から出力され
た電気信号を前記記憶手段に記憶された前記第一基準信
号値と比較し、前記空気圧力検出手段から出力された電
気信号が前記第一基準信号値に一致したときに、前記操
作手段からの操作命令を無視して、前記砥石移動手段の
動作を停止させる制御手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である研削装置の概略斜視図、図2はその研削装置上部
の概略右側面図、図3はその研削装置における砥石装置
の概略断面図、図4はその研削装置における操作盤の一
部についての概略正面図である。
【0009】本実施形態の研削装置は、図1、図2及び
図3に示すように、作業台部10と、砥石装置20と、
砥石昇降装置(砥石移動手段)30と、制御ユニット部
40と、操作盤50とを具備するものである。ここで、
研削装置に向かって左右方向をX方向、上下方向をY方
向、前後方向をZ方向とする。
【0010】作業台部10は、テーブル11と、電磁チ
ャック12と、サドル13とを有する。電磁チャック1
2はテーブル11上に設けられており、被研削物である
ワーク2は電磁チャック12によってテーブル11上に
固定される。テーブル11は油圧制御によって、X方向
に沿って移動することができる。かかるテーブル11と
電磁チャック12とが、ワーク2を載置する載置台を構
成する。また、サドル13はテーブル11を支持するも
のであり、油圧制御によりZ方向に沿って移動すること
ができる。したがって、テーブル11とサドル13の位
置を適正に制御することにより、Z−X平面内の任意の
位置にワーク2を移動することができる。
【0011】砥石装置20は、コラム21と、砥石ヘッ
ド22と、砥石軸23と、砥石24と、砥石カバー25
と、空気圧力センサ26とを有する。コラム21には砥
石ヘッド22が設けられており、砥石ヘッド22はY方
向に沿って移動することができる。砥石ヘッド22には
砥石軸23がZ方向に沿って設けられ、この砥石軸23
の先端部には円盤状の砥石24が取り付けられている。
砥石24は、ワーク2を削る役割を果たす細かい粒子か
らなる砥粒をボンドで固めて形成したものである。一般
に、砥粒としてはアルミナ、炭化ケイ素、ダイヤモンド
などが使用される。この砥石24は平面研削用の平砥石
であり、砥石軸モータ(不図示)によって砥石軸23の
軸心の回りに回転可能とされる。また、砥石カバー25
は、図1に示すように、砥石24を前面側から覆うもの
である。
【0012】空気圧力センサ26は、砥石24が回転し
ているときに、砥石24の外周面表層における空気の圧
力を検出するものであり、図3に示すように、空気入力
部(ノズル)26aと、本体部26bとを有する。かか
る空気圧力センサ26は、研削作業前に砥石24を下降
して切り込み開始位置に停止させる作業を行うときに使
用する。空気入力部26aは、砥石24の外周面下端か
ら砥石24の回転方向に沿った側(図3では左側)であ
って、その砥石24の外周面下端に対して所定の高さの
位置に取り付けられる。そして、その空気入力部26a
の先端は、砥石24の外周面に近接する位置に設けられ
る。特に、本実施形態では、空気入力部26aを砥石2
4の中心軸と略同じ高さの位置に設けている。また、本
体部26bは、空気入力部26aから入力した空気の圧
力を検出し、その検出した空気の圧力を電圧に変換し
て、制御ユニット部40に出力する。尚、空気圧力セン
サ26は砥石24と共にY方向に沿って移動する。
【0013】砥石24が回転すると、砥石24の外周面
近傍にある空気は、その回転する砥石24によって連れ
回され、その結果、砥石24の外周面表層には空気の連
れ回り層ができる。そして、砥石24が下降し、ワーク
(被研削物)2の表面に接近してくると、上記連れ回り
空気がワーク2によって遮られるようになり、砥石24
の外周面表層における空気の圧力は変化する。このた
め、回転する砥石24がワーク2に接近し、砥石24と
ワーク2との間隔が空気の連れ回り層の厚さよりも小さ
い場合には、砥石24の外周面表層における空気の圧力
は、砥石24とワーク2との間隔に応じて一定の値に決
まってしまう。このことを利用すると、空気圧力センサ
26で検出された空気の圧力(電圧)に基づいて、砥石
24とワーク2との間隔を知ることができる。
【0014】図5は砥石24−ワーク2の間隔と空気圧
力センサ26の出力との関係の一例を示すグラフであ
る。図5のグラフにおいて、横軸は砥石24の外周面と
ワーク2の表面との間隔(mm)を表し、縦軸は空気圧
力センサ26から出力される電圧(V)を表す。図5の
例によれば、砥石24とワーク2との間隔が略2mmよ
りも大きいときには、空気圧力センサ26から出力され
る電圧はあまり変化しない。これは、砥石24とワーク
2との間隔が砥石24の外周面表層に生じた空気の連れ
回り層の厚さよりも大きいため、その空気の連れ回り層
がワーク2による影響をあまり受けないからである。一
方、砥石24とワーク2との間隔が2mm以下になる
と、空気圧力センサ26から出力される電圧が急激に低
下する。これは、砥石24とワーク2との間隔が2mm
よりも小さくなるにつれて、砥石24の外周面表層に連
れ回される空気がワーク2によって遮られるようにな
り、その遮られる空気の量がだんだん増加するためであ
る。そして、砥石24とワーク2との間隔がゼロ、すな
わち砥石24の外周面がワーク2の表面に接触すると、
空気圧力センサ26から出力される電圧がゼロに近くな
る。すなわち砥石24の外周面に連れ回される空気層の
圧力が大気圧よりはるかに低くなる。このように、図5
の例では、砥石24の外周面表層に生じた空気の連れ回
り層の厚さは約2mm程度であり、砥石24とワーク2
との間隔が約2mm以下であるときには、砥石24の外
周面表層における空気の圧力と、ワーク2の表面から砥
石24の外周面までの間隔とは一対一に対応する。以
下、砥石24の外周面表層における空気の圧力と一対一
に対応する砥石24とワーク2との間隔の範囲を、減速
範囲と称することにする。かかる範囲内では、後述する
ように、砥石24を低速で下降させるからである。
【0015】尚、砥石24を用いてワーク2を研削する
と、ワーク2が削られるだけでなく、砥石24自身も磨
耗する。また、砥石24に対してドレッシング作業を行
うと、砥石24の表面が削られて砥石24の径がドレス
量分だけ小さくなる。したがって、空気圧力センサ26
で砥石24の外周面表層における空気圧力を正確に検出
するためには、砥石位置の調整作業を行う前に、空気圧
力センサ26の位置を調節する必要がある。かかる空気
圧力センサ26の位置の調節については手動で行っても
よいが、例えば、空気圧力センサ26の移動機構を設
け、砥石磨耗量、ドレス量に基づいて空気圧力センサ2
6の位置を自動的に調節するようにしてもよい。
【0016】また、一般に、砥石24−ワーク2の間隔
と空気圧力センサ26の出力との関係は、空気圧力セン
サ26の空気入力部26aの形状、空気圧力センサ26
を取り付ける位置、砥石24の粒度及び砥石24の回転
速度等に依存する。
【0017】砥石昇降装置30は、砥石ヘッド22をY
方向に沿って上昇又は下降するものである。砥石ヘッド
22を上昇又は下降する動力は、図2に示すように、研
削装置の背後に設けられたモータ31からギヤ32、送
りネジ33、軸受34を介して砥石ヘッド22に伝達さ
れる。砥石24を回転しながら、砥石ヘッド22を下降
することによってワーク2を研削することができる。具
体的には、テーブル11の反転のタイミングに合わせ
て、砥石ヘッド22を一定量ずつ下降して砥石24の切
込みを行う。これは間欠切込み方式と言われているもの
である。また、本実施形態では、モータ31として、パ
ルスモータを用いる。但し、パルスモータに限らず、一
般のサーボモータを用いてもよい。
【0018】操作盤50は、各スイッチを操作すること
により制御ユニット部40に所定の作業内容を指示する
ものである。操作盤50には、図4に示すように、上下
切り込みハンドル51、パルス倍率設定スイッチ52、
砥石接触前検出スイッチ53などが設けられている。こ
こで、上下切り込みハンドル51が本発明の操作手段に
対応し、砥石接触前検出スイッチ53が本発明の指示手
段に対応する。
【0019】上下切り込みハンドル51は、いわゆる手
動パルス発生器ハンドルであり、上下切り込みハンドル
51を手動で回すことにより、パルスを発生させるもの
である。その発生したパルスはモータ31に送られる。
例えば、作業者が上下切り込みハンドル51を時計回り
に回転させると、砥石ヘッド22は下降し、一方、反時
計回りに回転させると、砥石ヘッド22は上昇する。ま
た、上下切り込みハンドル51の回転を止めてしまう
と、パルスは発生せず、したがって、砥石ヘッド22の
上下動作も停止する。この上下切り込みハンドル51
は、研削作業時に用いられるだけでなく、砥石位置の調
整作業時においても用いられる。
【0020】また、かかる上下切り込みハンドル51で
は、そのハンドル51を一回転させたときに発生するパ
ルス数(以下、基準パルス数と称する。)は予め決まっ
ている。例えば、基準パルス数は100個であるとす
る。このとき、上下切り込みハンドル51を速く回して
も、ゆっくり回しても、上下切り込みハンドル51を一
回転させると、100個のパルスが発生する。このた
め、作業者がハンドル51を速く回すと、モータ31の
回転速度を速くすることができ、逆に、ハンドル51を
ゆっくり回すと、モータ31の回転速度を遅くすること
ができる。このように、上下切り込みハンドル51を回
すスピードに応じて、砥石ヘッド22の上昇又は下降の
スピードを調整することができる。
【0021】更に、上下切り込みハンドル51には、目
盛りがついている。一目盛り当たりに発生するパルス数
は基準パルス数から予め決められているので、上下切り
込みハンドル51を所定の回転角度だけ回転すると、そ
の回転角度に応じた目盛り分のパルス数だけモータ31
が回転し、砥石ヘット22が所定の移動量だけ移動す
る。したがって、作業者は、かかる目盛りを見ながら、
砥石21の送り量を知ることができる。
【0022】尚、操作盤50には、図示しない軸切り換
えスイッチが設けられている。かかる軸切り換えスイッ
チは、X軸、Y軸、Z軸の中から所定の軸を選択するも
のである。軸切り換えスイッチで、所定の軸を選択する
と、上下切り込みハンドル51により、その選択された
軸の方向の移動を操作することができる。
【0023】パルス倍率設定スイッチ52は、基準パル
ス数に対する倍率を設定するものである。本実施形態で
は、かかる倍率を1倍、10倍、100倍の中から選択
することができる。例えば、上下切り込みハンドル51
を一回転させたときに発生する基準パルス数が100個
である場合に、パルス倍率設定スイッチ52で10倍を
選択すると、上下切り込みハンドル51を一回転したと
きに発生するパルス数は、1000個になる。
【0024】砥石接触前検出スイッチ53は、ON・O
FFスイッチであり、砥石接触前検出スイッチ53をO
Nにすることにより、砥石位置の調整作業の際に砥石2
4を切り込み開始位置に自動的に停止させる旨の指示が
制御ユニット部40に送られる。
【0025】制御ユニット部40は、本研削装置の動作
を制御するものである。この制御ユニット部40は、図
2に示すように、CPU41と、記憶部42とを有す
る。記憶部42には、第一基準電圧値及び第二基準電圧
値が記憶されている。第一基準電圧値とは、砥石24の
外周面下端がワーク2に近接した所定の切り込み開始位
置に位置しているときに空気圧力センサ26から出力さ
れる電圧(V0 )のことである。また、第二基準電圧値
とは、砥石24の外周面下端が減速範囲内であって切り
込み開始位置の上方の所定の位置(減速開始位置)に位
置しているときに空気圧力センサ26から出力される電
圧(V1 )のことである。かかる第一基準電圧値及び第
二基準電圧値は、予め実験等で得たデータに基づいて決
定される。例えば、実験により、図5に示すような砥石
24−ワーク2の間隔と空気圧力センサ26の出力との
関係が得られたとする。この場合、切り込み開始位置
を、砥石24とワーク2との間隔が0.02mmである
位置に設定すると、第一基準電圧値はV0 となる(図5
では0.557ボルトである。)。そして、減速開始位
置を、砥石24とワーク2との間隔が2mmである位置
に設定すると、第二基準電圧値はV1 (>V0 )となる
(図5では0.611ボルトである。)。
【0026】CPU41は、操作盤50の各スイッチで
設定された条件や指示に基づいて、砥石位置の調整作業
や研削作業等を実行するものである。例えば、砥石位置
の調整作業を行う場合、砥石接触前検出スイッチ53が
ONにされると、CPU41は、まず、空気圧力センサ
26から出力される電圧の監視を開始する。次に、CP
U41は、空気圧力センサ26から出力される電圧を第
二基準電圧値と比較し、それらが一致したときに、現在
のパルス倍率を基準パルス倍率に設定して、砥石24を
低速で下降させる。こうして、空気圧力センサ26から
出力される電圧が第二基準電圧値に達した後は、CPU
41は、空気圧力センサ26から出力される電圧を第一
基準電圧値と比較し、それらが一致したときに、上下切
り込みハンドル51からの操作命令を無視して、砥石ヘ
ッド22の下降動作を停止させる。これにより、砥石2
4は、切り込み開始位置に自動的に停止する。次に、本
実施形態の研削装置の動作について説明する。図6は研
削作業前に砥石を下降して切り込み開始位置に停止させ
る動作を説明するための図、図7は研削作業前に砥石を
下降して切り込み開始位置に停止させる動作手順を説明
するためのフローチャートである。ここでは、砥石24
−ワーク2の間隔と空気圧力センサ26の出力との関係
として図5に示すものが得られ、記憶部42には、第一
基準電圧値V0 及び第二基準電圧値V1 が記憶されてい
る場合を考える。
【0027】研削作業を行う前には、砥石24は、図6
に示すように、その下端がワーク2の表面から所定距離
だけ上方のスタート位置Aに位置している。作業者は、
砥石位置の調整作業を行うために、まず、砥石接触前検
出スイッチ53をONにする。これにより、図7のフロ
ーが開始する。CPU41は、砥石接触前検出スイッチ
53がONされた旨の信号を受けると、空気圧力センサ
26から出力される電圧Vの監視を開始する(S1)。
その後、作業者が上下切り込みハンドル51を時計回り
に回転させると、砥石24はスタート位置Aからワーク
2に向かって下降する。このとき、CPU41は、空気
圧力センサ26から出力される電圧Vが記憶部42に記
憶された第二基準電圧値V1 に達したか否かを判断する
(S2)。空気圧力センサ26から出力される電圧Vが
第二基準電圧値V1 よりも大きければ、CPU41は、
そのときにパルス倍率設定スイッチ52で設定されてい
る倍率値に従って、砥石ヘッド22の下降動作を続行す
る。一方、空気圧力センサ26から出力される電圧Vが
第二基準電圧値V1 に達したと判断すると、CPU41
は、砥石24の外周面下端がワーク2の表面から上方2
mmの減速開始位置Bに達したことを認識する。そし
て、パルス倍率設定スイッチ52で倍率が10倍又は1
00倍に設定されていた場合には、その倍率を強制的に
1倍にする(S3)。これにより、砥石24は、減速開
始位置Bに達した後は、低速で下降することになる。
【0028】次に、CPU41は、空気圧力センサ26
から出力される電圧Vが第一基準電圧値V0 に達したか
否かを判断する(S4)。空気圧力センサ26から出力
される電圧Vが第一基準電圧値V0 より大きければ、C
PU41は、ステップS3の処理で設定したパルス数
で、そのまま砥石ヘッド22の動作を制御する。一方、
空気圧力センサ26から出力される電圧Vが第一基準電
圧値V0 に達したと判断すると、CPU41は、砥石2
4の外周面下端がワーク2の表面から上方0.02mm
の切り込み開始位置Cに達したと認識する。そして、上
下切り込みハンドル51による操作命令を無視して、モ
ータ31にパルス信号を送るのを停止させる(S5)。
これにより、上下切り込みハンドル51の操作は空回り
状態となり、砥石24は切り込み開始位置Cに停止す
る。
【0029】こうして、砥石24が切り込み開始位置C
に停止すると、作業者は、上下切り込みハンドル51の
操作を止める。そして、砥石接触前検出スイッチ53を
OFFにする。砥石接触前検出スイッチ53をONにし
たままでは、砥石ヘッド22をさらに下降させることが
できず、研削作業を実行できないからである。以上で、
砥石24を切り込み開始位置に停止させる作業が終了す
る。
【0030】その後、作業者は、通常の研削作業を行
う。すなわち、作業者は、操作盤50で送り量等の設定
を行った後、上下切り込みハンドル51を操作しなが
ら、手動で研削作業を行う。また、操作盤50上の図示
しないモード切換スイッチで自動切込みモードを選択す
ることにより、研削作業を所定の研削サイクルに従って
自動で行うこともできる。
【0031】本実施形態の研削装置では、回転する砥石
が切り込み開始位置に位置するときに空気圧力センサか
ら出力される第一基準電圧値を予め記憶部に記憶してお
き、CPUは、砥石接触前検出スイッチがONにされた
場合、空気圧力センサから出力される信号を第一基準電
圧値と比較し、それらが一致したときに、上下切り込み
ハンドルからの操作命令を無視して、砥石昇降装置の動
作を停止させる。これにより、砥石位置の調整作業を行
う場合、作業者は砥石接触前検出スイッチをONにした
後、砥石の停止位置を気にせずに上下切り込みハンドル
を単に回しておくだけで、砥石を切り込み開始位置に自
動的に停止させることができる。したがって、たとえ不
慣れな作業者であっても、砥石位置の調整作業を簡単に
且つ迅速に行うことができる。
【0032】また、記憶部には、回転する砥石がワーク
に対して切り込み開始位置よりも上方の減速開始位置に
位置するときに空気圧力センサから出力される第二基準
電圧値を記憶し、CPUは、砥石接触前検出スイッチが
ONにされた場合、空気圧力センサから出力される信号
を第二基準電圧値と比較し、それらが一致したときに、
砥石が低速で下降するように砥石昇降装置を制御する。
これにより、砥石が切り込み開始位置に急速に接近する
のを防止して、作業の安全を図ることができる。
【0033】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。
【0034】例えば、上記の実施形態では、上下切り込
みハンドルを用いて砥石を昇降する場合について説明し
たが、上下切り込みハンドルの代わりに、ジョグボタン
及びボリュームボタンを用いてもよい。ここで、ジョグ
ボタンは、押しボタンであり、それを押すことにより砥
石を一定の速度で送ることができる。また、ボリューム
ボタンは、ジョグボタンによる砥石の送りスピードを設
定するためのものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の研削装置に
よれば、回転する砥石が切り込み開始位置に位置すると
きに空気圧力検出手段から出力される第一基準信号値を
予め記憶手段に記憶しておき、制御手段は、砥石位置の
調整作業時に、空気圧力検出手段から出力される信号を
第一基準信号値と比較し、両者が一致したときに、操作
手段からの操作命令を無視して、砥石移動手段の動作を
停止させる。これにより、砥石位置の調整作業を行う場
合、作業者は砥石の停止位置を気にせずに操作手段を操
作するだけで、砥石を切り込み開始位置に自動的に停止
させることができる。したがって、たとえ不慣れな作業
者であっても、砥石位置の調整作業を簡単に且つ迅速に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である研削装置の概略斜視
図である。
【図2】その研削装置上部の概略右側面図である。
【図3】その研削装置における砥石装置の概略断面図で
ある。
【図4】その研削装置における操作盤の一部についての
概略正面図である。
【図5】砥石−ワークの間隔と空気圧力センサの出力と
の関係の一例を示す図である。
【図6】研削作業前に砥石を下降して切り込み開始位置
に停止させる動作を説明するための図である。
【図7】研削作業前に砥石を下降して切り込み開始位置
に停止させる動作手順を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
10 作業台部 11 テーブル 12 電磁チャック 13 サドル 20 砥石装置 21 コラム 22 砥石ヘッド 23 砥石軸 24 砥石 25 砥石カバー 26 空気圧力センサ 30 砥石昇降装置 31 モータ 32 ギヤ 33 送りネジ 34 軸受 40 制御ユニット部 41 CPU 42 記憶部 50 操作盤 51 上下切り込みハンドル 52 パルス倍率設定スイッチ 53 砥石接触前検出スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研削物を載置し、水平方向に移動可能
    な載置台と、 回転しながら前記被研削物を研削する円盤状の砥石と、 前記砥石の外周面の近傍に設けられた、回転する前記砥
    石の外周面表層における空気の圧力を検出し、その検出
    した圧力に応じた電気信号を出力する空気圧力検出手段
    と、 前記砥石を前記空気圧力検出手段と共に前記被研削物を
    研削するために往復移動する砥石移動手段と、 前記砥石移動手段の動作を操作する操作手段と、 回転する前記砥石が前記被研削物に近接した所定の切り
    込み開始位置に位置するときに前記空気圧力検出手段か
    ら出力される第一基準信号値を予め記憶する記憶手段
    と、 前記空気圧力検出手段から出力された電気信号を前記記
    憶手段に記憶された前記第一基準信号値と比較し、前記
    空気圧力検出手段から出力された電気信号が前記第一基
    準信号値に一致したときに、前記操作手段からの操作命
    令を無視して、前記砥石移動手段の動作を停止させる制
    御手段と、 を具備することを特徴とする研削装置。
  2. 【請求項2】 研削作業前に前記操作手段を用いて前記
    砥石を下降させる際に砥石を前記切り込み開始位置に前
    記砥石を停止させる旨の指示を与えるための指示手段を
    有し、前記制御手段は、前記指示手段から前記指示が与
    えられた場合、前記空気圧力検出手段から出力された電
    気信号を前記記憶手段に記憶された前記第一基準信号値
    と比較し、前記空気圧力検出手段から出力された電気信
    号が前記第一基準信号値に一致したときに、前記操作手
    段からの操作命令を無視して、前記砥石移動手段の動作
    を停止させることを特徴とする請求項1記載の研削装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、回転する前記砥石が
    前記被研削物に対して前記切り込み開始位置よりも上方
    の所定位置に位置するときに前記空気圧力検出手段から
    出力される第二基準信号値が記憶されており、前記制御
    手段は、前記指示手段から前記指示が与えられた場合、
    前記空気圧力検出手段から出力された信号を前記第二基
    準信号値と比較し、前記空気圧力検出手段から出力され
    た信号が前記第二基準信号値に一致したときに、前記砥
    石が低速で移動するように、前記砥石移動手段を制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の研削装置。
  4. 【請求項4】 前記砥石は、前記被研削物の上方に設け
    られていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    研削装置。
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