JP2000325318A - 電子血圧計 - Google Patents

電子血圧計

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JP2000325318A
JP2000325318A JP11142863A JP14286399A JP2000325318A JP 2000325318 A JP2000325318 A JP 2000325318A JP 11142863 A JP11142863 A JP 11142863A JP 14286399 A JP14286399 A JP 14286399A JP 2000325318 A JP2000325318 A JP 2000325318A
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JP
Japan
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blood pressure
pressurization
pressurized
pressure
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JP11142863A
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English (en)
Inventor
Masanori Nishikawa
雅徳 西川
Toshiyuki Tanaka
稔之 田中
Koji Yoshimoto
弘次 吉本
Hisayasu Katayama
尚保 片山
健実 ▲よし▼永
Takemi Yoshinaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定者にストレスを感じさせることなく、
快適な血圧測定の実現する。 【解決手段】 カフ2と、加圧値設定手段6と、加圧値
設定手段6で設定された加圧値までカフ1に加圧空気を
供給する加圧手段2と、カフ1内の加圧空気を微速排気
する排気手段3と、微速排気中に血圧を測定する血圧測
定手段4と、血圧測定手段4にて算出した測定結果を記
憶する複数の記憶手段5とを備え、加圧値設定手段6
は、記憶手段5の複数の測定結果から加圧値を決定する
よう構成されており、過去の測定結果を記憶した複数の
記憶手段の内容から加圧値を決定し、それに基づいて加
圧することで、使用者に合った最適な加圧値で加圧がで
き、より快適に血圧を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子血圧計に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、減圧測定式の電子血圧計は、
血圧測定部位を阻血するために、腕、手首等に巻かれた
カフに加圧ポンプより加圧空気を供給する構成となって
いる。カフ内の圧力がある規定の圧力になると、加圧ポ
ンプからの加圧空気の供給を停止し、加圧空気を排気弁
から微速排気し、この排気中にカフ内の圧力を圧力セン
サーで検出すると同時に、この圧力から脈波成分を検出
することで、脈波成分とカフ圧とから最高及び最低血圧
値を算出する構成となっていた。即ち、図13に示すよ
うに、腕、手首等に巻かれたカフ1に加圧空気を加圧手
段2、例えば加圧ポンプより供給して、腕、手首等を阻
血させ、カフ1内の圧力がある規定圧力になった後、こ
の加圧空気を排気手段3、例えば排気弁から微速排気
し、微速排気中に血圧測定手段4において、最高及び最
低血圧値を算出していた。
【0003】また、測定初期にカフ内をあらかじめ決め
られた圧力まで加圧することになっているが、血圧値は
使用者によって異なるため、あらかじめ決められた加圧
値では加圧が不足している場合がある。例えば、最高血
圧値まで加圧されていない場合、血圧測定を行うことが
できないということになる。そこで、この加圧不足と判
定した場合は、一律に例えば、30mmHgの再加圧を
行い、最高血圧値が高い使用者でも、正しく血圧が測定
できるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の電子血圧計では、再加圧をしても最高血圧値まで
加圧されていないときは、再度再加圧をしなければいけ
なくなり、測定に時間を要し、被測定者に長時間の苦痛
を与えることになっていた。
【0005】また、加圧不足の場合、一律に例えば30
mmHgの再加圧が行われるため、使用者の血圧値によ
っては、過度に加圧をされることがあり、測定に時間を
要していた。
【0006】さらに、加圧があらかじめ決められた規定
値まで無条件に加圧されることから、最高血圧値の低い
使用者の場合は、過剰に加圧されることになり、身体に
過度のストレスがかかると共に、測定に時間を要すると
いう課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、カフと、加圧値設定手段で設定された加
圧値までカフに加圧空気を供給する加圧手段と、カフ内
の加圧空気を微速排気する排気手段と、微速排気中に血
圧を測定する血圧測定手段と、血圧測定手段にて算出し
た測定結果を記憶する複数の記憶手段とを備え、加圧値
設定手段は、記憶手段の複数の内容から加圧値を決定す
ることを特徴としたものである。
【0008】上記発明によれば、過去の測定結果を記憶
した複数の記憶手段の内容から今回の加圧値を決定し、
それに基づいて加圧することで、使用者に合った最適な
加圧値で加圧ができる。
【0009】例えば、血圧の高い使用者においては、不
要な再加圧を抑制することになり、身体へのストレスや
精神的苦痛を軽減することができると共に、測定時間も
短縮できる。それに伴い、製品の電池寿命を延ばすこと
ができ、またポンプなどの部品の寿命が延びる。
【0010】逆に、血圧の低い使用者においては、過剰
な加圧を抑制することができるため、阻血による身体へ
のストレスや精神的苦痛を軽減することができると共
に、測定時間も短縮できる。それに伴い、製品の電池寿
命を延ばすことができ、またポンプなどの部品の寿命が
延びる。
【0011】さらに、カフと、加圧値設定手段で設定さ
れた加圧値までカフに加圧空気を供給する加圧手段と、
カフ内の加圧空気を微速排気する排気手段と、微速排気
中に血圧を測定する血圧測定手段と、血圧測定手段にて
算出した測定結果を記憶する複数の記憶手段と、個人使
用か複数人使用かを判定する判定手段とを備え、加圧値
設定手段は、判定手段によって記憶手段の複数の内容か
ら算出する加圧値を切り替えることを特徴としたもので
ある。
【0012】上記発明によれば、判定手段において、個
人使用かどうかを判定し、個人使用のときと複数人使用
のときとで加圧値の決定方式を切り替えることで、より
使用実態に合わせて、最適な加圧値で加圧できることか
ら、阻血による身体へのストレスや精神的苦痛を軽減す
ることができ、測定時間も短縮できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、カフと、加圧値設定手
段と、前記加圧値設定手段で設定された加圧値まで前記
カフに加圧空気を供給する加圧手段と、前記カフ内の加
圧空気を微速排気する排気手段と、微速排気中に血圧を
測定する血圧測定手段と、前記血圧測定手段にて算出し
た測定結果を記憶する複数の記憶手段とを備え、前記加
圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の内容から加圧値
を決定するものである。
【0014】そして、過去の測定結果を記憶した複数の
記憶手段の内容から今回の加圧値を決定し、それに基づ
いて加圧することで、使用者に合った最適な加圧値で加
圧ができる。
【0015】例えば、血圧の高い使用者においては、不
要な再加圧を抑制することになり、身体へのストレスや
精神的苦痛を軽減することができると共に、測定時間も
短縮できる。それに伴い、製品の電池寿命を延ばすこと
ができ、またポンプなどの部品の寿命が延びる。
【0016】逆に、血圧の低い使用者においては、過剰
な加圧を抑制することができるため、阻血による身体へ
のストレスや精神的苦痛を軽減することができると共
に、測定時間も短縮できる。それに伴い、製品の電池寿
命を延ばすことができ、またポンプなどの部品の寿命が
延びる。
【0017】さらに、前記加圧値設定手段は、前記記憶
手段の複数の内容の最大値を算出する最大値算出手段を
有し、前記最大値算出手段によって算出された値にあら
かじめ決められた固定値を加算した値を今回の加圧値と
するものである。
【0018】そして、記憶手段の複数の内容の最大値に
て加圧値を決定するため、血圧が呼吸等により変動して
も、過去の測定結果の最大値+αまで加圧されることか
ら、固定値加圧に比べて、過度の再加圧を抑制すること
ができ、より快適に血圧を測定することができる。
【0019】さらに、前記加圧値設定手段は、前記記憶
手段の複数の内容の平均値を算出する平均値算出手段を
有し、前記平均値算出手段によって算出された値にあら
かじめ決められた固定値を加算した値を今回の加圧値と
するものである。
【0020】そして、記憶手段の複数の内容の平均値に
て加圧値を決定するため、一つの記憶手段の内容より加
圧値を決定するのに比べて、血圧変動の影響を受けにく
く、より快適に血圧を測定することができる。
【0021】さらに、カフと、加圧値設定手段と、前記
加圧値設定手段で設定された加圧値まで前記カフに加圧
空気を供給する加圧手段と、前記カフ内の加圧空気を微
速排気する排気手段と、微速排気中に血圧を測定する血
圧測定手段と、前記血圧測定手段にて算出した測定結果
を記憶する複数の記憶手段と、個人使用か複数人使用か
を判定する判定手段とを備え、前記加圧値設定手段は、
前記判定手段によって前記記憶手段の複数の内容から算
出する加圧値を切り替えるものである。
【0022】そして、判定手段において、個人使用かど
うかを判定し、個人使用のときと複数人使用のときとで
加圧値の決定方式を切り替えることで、使用実態に合わ
せた血圧測定が行え、最適な加圧値で加圧できることか
ら、阻血による身体へのストレスや精神的苦痛を軽減す
ることができ、測定時間も短縮できる。
【0023】さらに、前記判定手段は、使用者が切り替
え可能な設定手段を有し、前記設定手段によって個人使
用か複数人使用かを判定するものである。
【0024】そして、個人使用か複数人使用かの判定
を、使用者が切り替え可能な設定手段によって判定する
ことで、より確実に個人使用判定が行えるので、使用実
態に合わせた血圧測定が行え、最適な加圧値で加圧でき
ることから、阻血による身体へのストレスや精神的苦痛
を軽減することができ、測定時間も短縮できる。
【0025】さらに、前記判定手段は、前記記憶手段の
複数の内容の分布がある所定の決められた範囲内にある
場合は個人使用と判定し、範囲外の場合は複数人使用と
判定するものである。
【0026】そして、個人使用か複数人使用かの判定
を、記憶手段の複数の内容の分布がある所定の決められ
た範囲内にある場合に個人使用、範囲外の場合に複数人
使用と判定することで、新たに部品点数を増やすことな
く、個人使用判定が行えるので、使用実態に合わせた血
圧測定が行え、最適な加圧値で加圧できることから、阻
血による身体へのストレスや精神的苦痛を軽減すること
ができ、測定時間も短縮できる。
【0027】さらに、前記加圧値設定手段は、前記記憶
手段の複数の内容の最大値を算出する最大値算出手段を
有し、前記判定手段にて個人使用と判定したときは、加
圧値を前記最大値算出手段によって算出された値にあら
かじめ決められた固定値とを加算した値とするものであ
る。
【0028】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、記憶手段の複数の内容の最大値から加圧値
を決定し、それに基づいて加圧を行うことで、血圧が呼
吸等により変動しても、過去の測定結果の最大値+αま
で加圧されることから、固定値加圧に比べて、過度の再
加圧を抑制することができ、より使用実態に合った、最
適な加圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可
能となる。
【0029】さらに、前記加圧値設定手段は、前記記憶
手段の複数の内容の平均値を算出する平均値算出手段を
有し、前記判定手段にて個人使用と判定したときは、加
圧値を前記平均値算出手段によって算出された値にあら
かじめ決められた固定値とを加算した値とするものであ
る。
【0030】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、記憶手段の複数の内容の平均値から加圧値
を決定し、それに基づいて加圧を行うことで、一つの記
憶手段の内容から加圧値を決定するのに比べて、血圧変
動の影響を受けにくく、より使用実態に合った、最適な
加圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可能と
なる。
【0031】さらに、前記判定手段にて、個人使用と判
定したときは、加圧値を前記記憶手段に前回記憶された
値とするものである。
【0032】そして、判定手段にて、個人使用と判定さ
れた場合に、前回記憶した内容から加圧値を決定し、そ
れに基づいて加圧を行うことで、使用実態にあった、最
適な加圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可
能となる。
【0033】さらに、前記判定手段にて、複数人使用と
判定したときは、加圧値をあらかじめ決められた固定値
とするものである。
【0034】そして、判定手段にて、複数人使用と判定
された場合に固定値に基づいて加圧を行うことで、血圧
値の異なる複数の使用者が使用しても、快適に血圧を測
定することができる。
【0035】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0036】(実施例1)図1は本発明の実施例1の電
子血圧計の構成ブロック図である。腕、手首等の巻いた
カフ1に加圧空気を加圧手段2、例えば加圧ポンプより
供給し、カフ1内を所定圧力まで加圧して腕、手首等を
阻血した後、この加圧空気を排気手段3、例えば排気弁
より微速排気し、この排気中に血圧測定手段4にて血圧
を算出する。過去の測定結果、例えば、最高血圧値を複
数の記憶手段5に記憶していき、加圧値設定手段6は、
この記憶手段5に記憶されている複数の最高血圧値から
最適な加圧値を決定するものである。
【0037】一般に電子血圧計は、測定初期にカフ内を
ある規定の圧力まで加圧し、その後、加圧空気を微速排
気することで血圧値を算出する構成になっているが、血
圧値は被測定者によって異なるため、図2に示すよう
に、加圧が不足、例えば、最高血圧値まで加圧されてい
ない場合、血圧測定を行うことができないということに
なる。そこで、この加圧不足と判定した場合は、一律に
例えば、30mmHgの再加圧を行い、最高血圧値が高
い使用者でも、正しく血圧が測定できるようになってい
た。
【0038】しかし、図3に示すように、再加圧をして
も最高血圧値まで加圧されていないときは、再度再加圧
をしなければいけなくなり、測定に時間を要し、被測定
者に長時間の苦痛を与えることとなる。加えて、手首式
電子血圧計等では、脈の正確な検出のため、測定時間が
さらに長くなる傾向にある。
【0039】また、加圧不足の場合、一律に例えば30
mmHgの再加圧が行われるため、使用者の血圧値によ
っては、過度に加圧をされることがある。さらに、加圧
があらかじめ決められた規定値まで無条件に加圧される
ことから、図4に示すように、最高血圧値の低い使用者
の場合は、過剰に加圧されることになり、身体に過度の
ストレスがかかると共に、測定に時間を要していた。
【0040】すなわち、図5に示すように固定値加圧で
は、最高血圧値の高い使用者の場合は、再加圧が数回行
われることもあり、なおかつ、理想加圧以上に加圧され
ることもあり、被測定者にとっては身体的なストレスと
精神的な苦痛を伴っていた。
【0041】また、最高血圧値の低い使用者の場合は、
初期加圧で理想加圧以上に加圧され、同じく被測定者に
とっては身体的なストレスと精神的な苦痛を伴ってい
た。
【0042】そこで、過去の測定結果を記憶手段5に記
憶し、この記憶したいくつかの最高血圧値から加圧値設
定手段6にて、最適な加圧値を設定し、その値に基づい
て加圧手段2にて加圧することで、例えば、図3のよう
な最高血圧値>(初期加圧圧力+再加圧圧力)の被測定
者でも、再加圧を行わずに一度の加圧で血圧を測定する
ことができ、不要な再加圧を抑制することができ、阻血
による身体へのストレスや精神的苦痛を軽減することが
できる。また、再加圧を抑制することで、測定時間が短
縮できる。それに伴い、製品の電池寿命を延ばすことが
でき、またポンプなどの部品の寿命が延びる。
【0043】また、図4のように最高血圧値<初期加圧
圧力の被測定者の場合は、初期加圧圧力を引き下げるこ
とで、過剰な加圧を抑制することができるため、阻血に
よる身体へのストレスや精神的苦痛を軽減することがで
きる。また、過度の加圧を抑制することで、測定時間が
短縮できる。それに伴い、製品の電池寿命を延ばすこと
ができ、またポンプなどの部品の寿命が延びる。
【0044】なお、ここでは、記憶手段5に記憶する内
容を、血圧測定手段4によって算出された最高血圧値と
したが、この発明はこれに限ったものではない。
【0045】(実施例2)図6は本発明の実施例2の電
子血圧計の構成ブロック図である。尚、実施例1と同一
の構成要素には同一番号を付加しており、詳細な説明は
省略するものとする。
【0046】加圧値設定手段6は、記憶手段のいくつか
の内容の最大値を算出する最大値算出手段7を有し、最
大値算出手段7によって算出された値にあらかじめ決め
られた固定値を加算した値を今回の加圧値とするもので
ある。
【0047】また、血圧値は呼吸等によって容易に変動
するため、最高血圧値が高いときもあれば低いときもあ
るということになる。こういう中で、あらかじめ決めら
れた加圧値まで加圧する電子血圧計で測定すると、最高
血圧値の高いときには再加圧が行われ、逆に最高血圧値
の低いときには過度の加圧がされることとなり、被測定
者に不快感を与えることとなってしまう。
【0048】そこで、加圧値設定手段6は、記憶手段5
に記憶されているいくつかの測定結果の最大値+αを今
回の加圧値とすることで、測定する度に血圧値が変動し
てもそれまでの算出した最高血圧値の最大値を測定でき
るような加圧値に設定されるため、再加圧を行うことな
く、快適に血圧を測定することができる。
【0049】なお、最大値算出手段7にて、記憶手段5
の内容のいくつかを使用してもいいし、全てを使用して
もよい。
【0050】また、ここでは、記憶手段5の内容の最大
値を用いた場合の実施例を記載したが、シグマなどの統
計的手法を用いて加圧値を決定しても同様の効果が得ら
れる。
【0051】(実施例3)図7は本発明の実施例3の電
子血圧計の構成ブロック図である。加圧値設定手段6
は、記憶手段5のいくつかの内容の平均値を算出する平
均値算出手段8を有し、平均値算出手段8によって算出
された値にあらかじめ決められた固定値を加算した値を
今回の加圧値とし、その値に基づいて加圧手段2にて加
圧するものである。
【0052】また、実施例2に記載の通り、血圧は種々
の要因よって変動する。そのため、記憶手段5に記憶さ
れている一つのデータのみで加圧値を決定すると、大き
な変動が発生したときのデータを採用してしまった場合
は、本来の理想加圧値からかけ離れた加圧値に設定され
てしまう。
【0053】そこで、加圧値設定手段6は、前回測定ま
での最高血圧値の平均値+αを今回の加圧値とするた
め、測定する度に血圧値が変動しても変動の影響を最小
限に食い止め、血圧値が高いときでも低いときでも快適
に血圧を測定することができる。
【0054】(実施例4)図8は本発明の実施例4の電
子血圧計の構成ブロック図である。判定手段9は、個人
使用か複数人使用かを判定し、加圧値設定手段6は、判
定手段9の結果を基に今回の加圧値を決定し、その値に
基づいて加圧手段2にて加圧するものである。
【0055】判定手段9にて、個人使用、及び複数人使
用を判定し、それに応じた加圧値を設定することで、使
用実態に合った、最適な加圧値を設定することができ、
また、過剰な加圧や、阻血によるストレスを抑制するこ
とができ、より快適な血圧測定が可能となる。
【0056】(実施例5)図9は本発明の実施例5の電
子血圧計の構成ブロック図である。判定手段9は、使用
者が切り替え可能な設定手段10を有し、この設定手段
10の切り替えによって個人使用か複数人使用かを判定
し、加圧値設定手段6は、判定手段9の結果を基に今回
の加圧値を決定し、その値に基づいて加圧手段2にて加
圧するものである。
【0057】設定手段10は、例えば、スイッチのよう
なもので、使用者が容易に個人使用と複数人使用とを切
り替え可能とするものである。
【0058】これによって、判定手段9での個人使用か
複数人使用かの判定がより確実に行えるようになり、使
用実態に合わせた、最適な加圧値を設定できることか
ら、阻血による身体へのストレスと精神的苦痛を軽減す
ることができ、測定時間も短縮できる。
【0059】(実施例6)図10は本発明の実施例6の
電子血圧計の構成ブロック図である。判定手段9は、記
憶手段5の内容である最高血圧値の分布がある所定の範
囲内のときは個人使用、範囲害のときは複数人使用と判
定し、加圧値設定手段6は、判定手段9の結果を基に今
回の加圧値を決定し、その値に基づいて加圧手段2にて
加圧するものである。
【0060】これによって、部品点数を増やすことな
く、判定手段9での個人使用か複数人使用かの判定が行
えるようになり、使用実態に合わせた、最適な加圧値を
設定できることから、阻血による身体へのストレスと精
神的苦痛を軽減することができ、測定時間も短縮でき
る。
【0061】(実施例7)図11は本発明の実施例7の
電子血圧計の構成ブロック図である。加圧値設定手段6
は、記憶手段5の内容であるいくつかの最高血圧値から
最大値を算出する最大値算出手段7を有し、判定手段9
にて個人使用と判断したときの加圧値を最大値算出手段
7によって算出された値+αとし、この値に基づいて加
圧手段2にて加圧するものである。
【0062】また、個人で使用する場合には、複数で使
用する場合に比べて、血圧値の変動は小さい。このこと
から、個人使用を判定し、前回測定までのいくつかの最
高血圧値のうちの最大値に基づいて加圧することで、使
用実態に合った、より最適な加圧値を設定することがで
き、また測定する度に血圧が変動していても、過剰な再
加圧が抑制され、快適に血圧を測定することができる。
【0063】(実施例8)図12は本発明の実施例8の
電子血圧計の構成ブロック図である。加圧値設定手段6
は、記憶手段5の内容であるいくつかの最高血圧値から
平均値を算出する平均値算出手段8を有し、判定手段9
にて個人使用と判断したときの加圧値を平均値算出手段
8によって算出された値+αとし、この値に基づいて加
圧手段2にて加圧するものである。
【0064】個人使用を判定し、前回測定までのいくつ
かの最高血圧値の平均値に基づいて加圧することで、一
つのデータを用いて、加圧値を決定するのに比べて、血
圧変動の影響を受けにくく、使用実態に合った、より最
適な加圧値を設定することができ、また測定する度に血
圧が変動していても、過剰な再加圧が抑制され、快適に
血圧を測定することができる。
【0065】(実施例9)判定手段9にて、個人使用と
判断したときの加圧値を記憶手段5に前回記憶した値と
し、この値に基づいて加圧手段2にて加圧することで、
使用実態に合った、最適な加圧値で加圧することがで
き、快適な血圧測定が可能となる。
【0066】(実施例10)判定手段9にて、複数人使
用と判断したときの加圧値をあらかじめ決められた固定
値とし、この値に基づいて加圧手段2にて加圧するもの
である。
【0067】複数の使用者、例えば、最高血圧値の高い
人、低い人が入り乱れて、血圧を測定した場合、算出し
た最高血圧値を記憶し、それに応じて加圧値を切り替え
ると、加圧値が最高血圧値の高い人に引っ張られたり、
逆に最高血圧値の低い人に引っ張られたりすることもあ
り、大きく偏った加圧値になりかねない。
【0068】そこで、あらかじめ決められた加圧値で加
圧するようにすると、複数の使用者が使用しても、快適
に血圧を測定することができる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下のような効果が得られる。
【0070】(1)過去の測定結果を記憶した複数の記
憶手段の内容から今回の加圧値を決定し、それに基づい
て加圧することで、使用者に合った最適な加圧値で加圧
ができる。
【0071】例えば、血圧の高い使用者においては、不
要な再加圧を抑制することになり、身体へのストレスや
精神的苦痛を軽減することができると共に、測定時間も
短縮できる。それに伴い、製品の電池寿命を延ばすこと
ができ、またポンプなどの部品の寿命が延びる。
【0072】逆に、血圧の低い使用者においては、過剰
な加圧を抑制することができるため、阻血による身体へ
のストレスや精神的苦痛を軽減することができると共
に、測定時間も短縮できる。それに伴い、製品の電池寿
命を延ばすことができ、またポンプなどの部品の寿命が
延びる。
【0073】(2)記憶手段の複数の内容の最大値にて
加圧値を決定するため、血圧が呼吸等により変動して
も、過去の測定結果の最大値+αまで加圧されることか
ら、固定値加圧に比べて、過度の再加圧を抑制すること
ができ、最適な加圧値で加圧を行うことができ、より快
適に血圧を測定することができる。
【0074】(3)記憶手段の複数の内容の平均値にて
加圧値を決定するため、一つの記憶手段の内容より加圧
値を決定するのに比べて、血圧変動の影響を受けにく
く、最適な加圧値で加圧することができ、より快適に血
圧を測定することができる。
【0075】(4)判定手段において、個人使用かどう
かを判定し、個人使用のときと複数人使用のときとで加
圧値の決定方式を切り替えることで、使用実態に合わせ
た血圧測定が行え、最適な加圧値で加圧できることか
ら、阻血による身体へのストレスや精神的苦痛を軽減す
ることができ、測定時間も短縮できる。
【0076】(5)個人使用か複数人使用かの判定を、
使用者が切り替え可能な設定手段によって判定すること
で、より確実に個人使用判定が行えるので、使用実態に
合わせた血圧測定が行え、最適な加圧値で加圧できるこ
とから、阻血による身体へのストレスや精神的苦痛を軽
減することができ、測定時間も短縮できる。
【0077】(6)個人使用か複数人使用かの判定を、
記憶手段の複数の内容の分布がある所定の決められた範
囲内にある場合に個人使用、範囲外の場合に複数人使用
と判定することで、新たに部品点数を増やすことなく、
個人使用判定が行えるので、使用実態に合わせた血圧測
定が行え、最適な加圧値で加圧できることから、阻血に
よる身体へのストレスや精神的苦痛を軽減することがで
き、測定時間も短縮できる。
【0078】(7)判定手段にて、個人使用と判定され
た場合に、記憶手段の複数の内容の最大値から加圧値を
決定し、それに基づいて加圧を行うことで、血圧が呼吸
等により変動しても、過去の測定結果の最大値+αまで
加圧されることから、固定値加圧に比べて、過度の再加
圧を抑制することができ、より使用実態に合った、最適
な加圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可能
となる。
【0079】(8)判定手段にて、個人使用と判定され
た場合に、記憶手段の複数の内容の平均値から加圧値を
決定し、それに基づいて加圧を行うことで、一つの記憶
手段の内容から加圧値を決定するのに比べて、血圧変動
の影響を受けにくく、より使用実態に合った、最適な加
圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可能とな
る。
【0080】(9)判定手段にて、個人使用と判定され
た場合に、前回記憶した内容から加圧値を決定し、それ
に基づいて加圧を行うことで、使用実態にあった、最適
な加圧値で加圧することができ、快適な血圧測定が可能
となる。
【0081】(10)判定手段にて、複数人使用と判定
された場合に固定値に基づいて加圧を行うことで、血圧
値の異なる複数の使用者が使用しても、快適に血圧を測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電子血圧計の構成ブ
ロック図
【図2】最高血圧値が一回目加圧圧力よりも高い場合の
圧力−時間の特性図
【図3】最高血圧値が再加圧後の圧力よりも高い場合の
圧力−時間の特性図
【図4】最高血圧値が一回目加圧圧力よりも低い場合の
圧力−時間の特性図
【図5】加圧値と血圧値の特性図
【図6】本発明の実施例2における電子血圧計の構成ブ
ロック図
【図7】本発明の実施例3における電子血圧計の構成ブ
ロック図
【図8】本発明の実施例4における電子血圧計の構成ブ
ロック図
【図9】本発明の実施例5における電子血圧計の構成ブ
ロック図
【図10】本発明の実施例6における電子血圧計の構成
ブロック図
【図11】本発明の実施例7における電子血圧計の構成
ブロック図
【図12】本発明の実施例8における電子血圧計の構成
ブロック図
【図13】従来例の電子血圧計の構成ブロック図
【符号の説明】
1 カフ 2 加圧手段 3 排気手段 4 血悦測定手段 5 記憶手段 6 加圧値設定手段 7 最大値算出手段 8 平均値算出手段 9 判定手段 10 設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 弘次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片山 尚保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 ▲よし▼永 健実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA08 AA09 AB01 AB02 AC03 AD01 BB12 BC14 BC23 BD04 BD05 CC01 DD11 DE01 FF08 FF15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カフと、加圧値設定手段と、前記加圧値設
    定手段で設定された加圧値まで前記カフに加圧空気を供
    給する加圧手段と、前記カフ内の加圧空気を微速排気す
    る排気手段と、微速排気中に血圧を測定する血圧測定手
    段と、前記血圧測定手段にて算出した測定結果を記憶す
    る複数の記憶手段とを備え、前記加圧値設定手段は、前
    記記憶手段の複数の内容から加圧値を決定することを特
    徴とした電子血圧計。
  2. 【請求項2】加圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の
    内容の最大値を算出する最大値算出手段を有し、前記最
    大値算出手段によって算出された値にあらかじめ決めら
    れた固定値を加算した値を今回の加圧値とすることを特
    徴とした請求項1記載の電子血圧計。
  3. 【請求項3】加圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の
    内容の平均値を算出する平均値算出手段を有し、前記平
    均値算出手段によって算出された値にあらかじめ決めら
    れた固定値を加算した値を今回の加圧値とすることを特
    徴とした請求項1記載の電子血圧計。
  4. 【請求項4】カフと、加圧値設定手段と、前記加圧値設
    定手段で設定された加圧値まで前記カフに加圧空気を供
    給する加圧手段と、前記カフ内の加圧空気を微速排気す
    る排気手段と、微速排気中に血圧を測定する血圧測定手
    段と、前記血圧測定手段にて算出した測定結果を記憶す
    る複数の記憶手段と、個人使用か複数人使用かを判定す
    る判定手段とを備え、前記加圧値設定手段は、前記判定
    手段によって前記記憶手段の複数の内容から算出する加
    圧値を切り替えることを特徴とした電子血圧計。
  5. 【請求項5】判定手段は、使用者が切り替え可能な設定
    手段を有し、前記設定手段によって個人使用か複数人使
    用かを判定する構成とした請求項4記載の電子血圧計。
  6. 【請求項6】判定手段は、前記記憶手段の複数の内容の
    分布がある所定の決められた範囲内にある場合は個人使
    用と判定し、範囲外の場合は複数人使用と判定する構成
    とした請求項4記載の電子血圧計。
  7. 【請求項7】加圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の
    内容の最大値を算出する最大値算出手段を有し、前記判
    定手段にて個人使用と判定したときは、加圧値を前記最
    大値算出手段によって算出された値にあらかじめ決めら
    れた固定値とを加算した値とすることを特徴とした請求
    項4記載の電子血圧計。
  8. 【請求項8】加圧値設定手段は、前記記憶手段の複数の
    内容の平均値を算出する平均値算出手段を有し、前記判
    定手段にて個人使用と判定したときは、加圧値を前記平
    均値算出手段によって算出された値にあらかじめ決めら
    れた固定値とを加算した値とすることを特徴とした請求
    項4記載の電子血圧計。
  9. 【請求項9】判定手段にて、個人使用と判定したとき
    は、加圧値を前記記憶手段に前回記憶された値とするこ
    とを特徴とした請求項4記載の電子血圧計。
  10. 【請求項10】判定手段にて、複数人使用と判定したと
    きは、加圧値をあらかじめ決められた固定値とすること
    を特徴とした請求項7から9のいずれか1項記載の電子
    血圧計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049425A1 (ja) * 2005-10-25 2007-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha 血圧計
JP2008538943A (ja) * 2005-04-28 2008-11-13 カズ ヨーロッパ エスエー 血圧計およびそのためのicカード

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