JP2000323993A - Mpeg1オーディオレイヤiii復号処理装置およびコンピュータをmpeg1オーディオレイヤiii復号処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

Mpeg1オーディオレイヤiii復号処理装置およびコンピュータをmpeg1オーディオレイヤiii復号処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2000323993A
JP2000323993A JP11129807A JP12980799A JP2000323993A JP 2000323993 A JP2000323993 A JP 2000323993A JP 11129807 A JP11129807 A JP 11129807A JP 12980799 A JP12980799 A JP 12980799A JP 2000323993 A JP2000323993 A JP 2000323993A
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Maiko Taruki
麻衣子 樽木
Tadashi Sakamoto
直史 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/30Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
    • H03M7/40Conversion to or from variable length codes, e.g. Shannon-Fano code, Huffman code, Morse code

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速にMP3の復号処理を実行することがで
きるMPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置を提
供する。 【解決手段】 MP3のオーディオデータ部の復号器
は、ハフマンコードデータのうちすべての値が0である
帯域を検出するゼロ検出器21と、MP3の符号化がさ
れていない帯域を検出するゼロ検出器22と、ゼロ検出
器21および22に従いハフマンコードデータを逆量子
する逆量子化器23と、ゼロ検出器22の出力に応じ
て、逆量子化信号にバタフライ演算を施すバタフライ演
算部25と、バタフライ演算結果のうちすべての値が0
である帯域を検出するゼロ検出器26と、ゼロ検出器2
6および22の出力に従いバタフライ演算結果にIMD
CT処理を施すIMDCT演算部27と、ゼロ検出器2
2の出力に従い、IMDCT演算結果に対してサブバン
ド合成処理を行なうサブバンド合成処理部28とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(Moving
Picture Experts Group)1オーディオレイヤIII復号
処理装置およびコンピュータをMPEG1オーディオレ
イヤIII復号処理装置として機能させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関す
る。より特定的には、高速復号処理が可能なMPEG1
オーディオレイヤIII復号処理装置およびコンピュータ
をMPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置として
機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEGオーディオは、高品質・高能率
ステレオ・オーディオ符号化のISO/IEC(国際標
準化機構/国際電気標準会議)標準方式であり、MPE
Gの中で動画像の符号化と並行して標準化された。これ
に伴い、MPEGオーディオ関連製品が近年開発されて
いる。
【0003】MPEGオーディオのビットストリーム
は、フレーム単位で構成される。フレームとは1つ1つ
単独でオーディオ信号に復号できる最小単位のことで、
常に一定サンプル数のデータを含んでいる。
【0004】図15を参照して、フレームは、ヘッダ
1、エラーチェック2、オーディオデータ3、およびア
ンシラリデータ(外部データ)4からなる。ヘッダ1
は、同期語、サンプリング周波数およびビットレート等
の情報を含むビットストリーム部分である。エラーチェ
ック2は、オプショナルなデータであり、誤り検出のた
めの情報を含むビットストリーム部分である。オーディ
オデータ3は、オーディオ・サンプルに関する情報を含
むビットストリーム部分である。アンシラリデータ4
は、MPEGオーディオ以外のデータを任意に挿入する
ことのできる部分である。
【0005】MPEG1オーディオレイヤIII(以下、
「MP3」という。)では、1フレームあたり1152
サンプルのデータを含む。1152サンプルを含む各フ
レームは、576サンプルのグラニュル2つに分割され
ている。
【0006】576サンプルの内訳は、次のとおりであ
る。MP3の符号化において、入力信号はサブバンド分
析フィルタバンクにより、時間領域から32の周波数帯
域へ分割される。フィルタバンクからの各帯域の出力
は、18サンプル(以下、この種の出力に対してロング
ブロックとも表わす)、または6×3サンプル(以下、
この種の出力に対してショートブロックとも表わす)で
ある。続いて、それぞれの帯域は、適応ブロック長変形
離散コサイン変換(Modified Discrete Cosine Transfo
rm、以下、「MDCT」という)でさらに細かいスペク
トルラインに写像され、出力として18または6×3=
18の周波数領域サンプルが得られる。したがって、周
波数分解能は32帯域×18サンプル=576サンプル
(1サンプルのデータ長は任意)となる。
【0007】図16を参照して、MP3のオーディオデ
ータ部3の復号器は、入力されたビット列を、ビット割
当情報およびハフマンテーブル情報を含むサイド情報
6、スケールファクタならびにハフマンコードデータに
分解するビットストリーム分解部5と、ビットストリー
ム分解部5に接続され、サイド情報6に基づいてビット
ストリーム分解されたスケールファクタを復号するスケ
ールファクタ復号器7と、ビットストリーム分解部5に
接続され、サイド情報6に含まれるハフマンテーブル情
報に基づき、ビットストリーム分解されたハフマンコー
ドデータを復号するハフマン復号器8と、ビットストリ
ーム分解部5、スケールファクタ復号器7およびハフマ
ン復号器8に接続され、サイド情報6、スケールファク
タおよびハフマンコードデータに基づきハフマンコード
データの逆量子化処理を行なう逆量子化器9と、逆量子
化器9に接続され、逆量子化器9の出力を逆写像し、時
間領域信号に復元するHFB(Hybrid Filter Bank)1
0とを含む。
【0008】HFB10は、逆量子化器9に接続され、
逆量子化器9より出力される逆量子化信号に対しバタフ
ライ演算を行なうバタフライ演算部11と、バタフライ
演算部11に接続され、バタフライ演算部11の演算結
果に対して逆MDCT(以下「IMDCT」という)処
理を行なうIMDCT演算部12と、IMDCT演算部
12に接続され、IMDCT演算部12の演算結果に対
しポリフェーズフィルタバンク(Polyphase Filter Ban
k、以下「PFB」という)を用いたサブバンド合成処
理を行なうサブバンド合成処理部13とを含む。
【0009】図17を参照して、MP3のオーディオデ
ータ部3の復号器の各部は以下のように動作する。以
下、取扱われるデータ長は任意である。ビットストリー
ム分解部5は、入力されたビット列のヘッダ1を抽出
し、解析する(S14)。ビットストリーム分解部5
は、サイド情報6を復号し、ビットストリーム分解され
たハフマンコードデータおよびスケールファクタを抽出
する(S15)。スケールファクタ復号器7は、サイド
情報6に基づいてビットストリーム分解されたスケール
ファクタを復号する(S16)。ハフマン復号器8は、
サイド情報6に含まれるハフマンテーブル情報に基づ
き、ビットストリーム分解されたハフマンコードデータ
を復号する(S17)。ハフマンコードデータの復号の
結果、1グラニュルあたりの復号されたハフマンコード
データ数は576個となる。これは周波数分解能に基づ
いて定められた値である。
【0010】逆量子化器9は、サイド情報6、スケール
ファクタおよびハフマンコードデータに基づきハフマン
コードデータの逆量子化処理を行なう(S18)。ハフ
マンコードデータの逆量子化処理は、式(1)に従い行
なわれる。
【0011】 Xr(i,j)=sign(is(i,j))×is(i,j)×2P, 0≦i≦31, 0≦j≦17 …(1) 式(1)でXr(i,j)は逆量子化処理結果、is
(i,j)はハフマンコードデータ、Pはサイド情報6
とスケールファクタとから求められる定数、sign
(a)はaの符号をそれぞれ表わす。また、iはサブバ
ンド帯域番号を表わし、jは各サブバンド出力のサンプ
ル番号を表わす。
【0012】HFB10に含まれるバタフライ演算部1
1は、逆量子化器9より出力される32帯域のサンプル
データの相互間で、帯域境界に近い8サンプルずつを用
いてバタフライ演算を行なう(S19)。具体的には、
式(2)に従い演算が行なわれる。
【0013】
【数1】
【0014】式(2)でX(i,j)はバタフライ演算
結果、Cs(j)およびCa(j)はそれぞれサンプル
番号ごとに定められた定数を表わす。また、式(2)で
X(i,j)が計算されていない(演算対象でない)部
分には、Xr(i,j)がそのまま代入される。
【0015】IMDCT演算部12は、符号化されたN
/2サンプルを繰返してNサンプルのデータを得た後、
逆変換する(S20)。サンプルバンド番号iに対する
IMDCT処理は式(3)および式(4)に従って行な
われる。
【0016】
【数2】
【0017】ここで、Zi(n)は中間結果を表わす。
Nは定数であり、ロングブロックの場合はN=36、シ
ョートブロックの場合はN=12となる。またS20の
処理では同時に窓掛け処理も式(5)に従って行なわれ
る。
【0018】 Hi(n)=Zi(n)×W(n) …(5) ここで、Hi(n)は窓演算結果、W(n)は窓係数を
それぞれ表わす。このHi(n)に対してオーバラップ
に関する処理を施すと、最終出力として各帯域iに対
し、18個のサンプルY(i,j)(0≦j≦17)の
出力が得られる。以後、X(i,j)(0≦i≦31,
0≦j≦17)に対するIMDCT演算部12の出力を
Y(i,j)と定義する。
【0019】サブバンド合成処理部13は、PFBを用
いたサブバンド合成を行ない(S21)、時間領域信号
であるPCM(pulse code modulation)データ(再生
サンプルデータ)を出力する(S22)。
【0020】図18を参照して、サブバンド合成処理部
13で実行される32サンプルの時間領域信号を求める
ためのサブバンド合成処理(図17のS21)について
詳しく説明する。サブバンド合成は、512タップPF
Bで実現される。32サンプルのサブバンド入力をSj
(i)=Y(i,j)(0≦i≦31,j:任意のサン
プル番号)と定義する(S23)。Sj(i)に対する
周期加算信号V(m)(0≦m≦63)を計算するにあ
たり、数回のPFB処理によって蓄積されている周期加
算信号V(m)(0≦m<1024,初期値は0であ
る)のうち、V(0)〜V(959)に格納されている
値をV(64)〜V(1023)の格納場所にそれぞれ
移動させる(S24)。これに伴い、V(960)〜V
(1023)のデータは消去される。次に、Sj(i)
に対する周期加算信号V(m)を式(6)に従い計算す
る(S25)。ここで、N(m,i)は値mおよびiに
より定められる定数である。次に、V(m)(0≦m<
1024)から、512個のデータを取出し、変数U
(k)(k=0〜511)に格納する(S26)。U
(k)を用いて、式(7)を計算することにより、32
の再生サンプルデータ(時間領域信号)を得る(S2
7)。
【0021】
【数3】
【0022】ここで、D(k)(k=0〜511)は窓
関数、out(i)は再生サンプルデータである。サブ
バンド合成処理部13は、S23〜S27の処理を18
個のサンプル(0≦j≦17)についてそれぞれ行な
う。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
MP3の復号処理に用いられる演算は、主に乗算および
積和演算である。特に、IMDCT処理やPFBを用い
たサブバンド合成処理は、1回の処理に多くの演算量を
要し、積和演算がその大部分を占める。また、これらの
処理は1グラニュルあたりの処理回数も多いため、復号
処理時間の大部分をこれら2つの処理に費やしており、
処理時間の高速化が課題とされている。
【0024】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、高速にハフマンコード
データの逆量子化処理を行ない、高速にMP3の復号処
理を実行することができるMPEG1オーディオレイヤ
III復号処理装置およびコンピュータをMPEG1オー
ディオレイヤIII復号処理装置として機能させるための
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
を提供することである。
【0025】本発明の他の目的は、高速に逆量子化信号
に対してバタフライ演算を行ない、高速にMP3の復号
処理を実行することができるMPEG1オーディオレイ
ヤIII復号処理装置およびコンピュータをMPEG1オ
ーディオレイヤIII復号処理装置として機能させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体を提供することである。
【0026】本発明のさらに他の目的は、高速にIMD
CT処理を行ない、高速にMP3の復号処理を実行する
ことができるMPEG1オーディオレイヤIII復号処理
装置およびコンピュータをMPEG1オーディオレイヤ
III復号処理装置として機能させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供するこ
とである。
【0027】本発明のさらに他の目的は、高速にPFB
を用いたサブバンド合成処理を行ない、高速にMP3の
復号処理を実行することができるMPEG1オーディオ
レイヤIII復号処理装置およびコンピュータをMPEG
1オーディオレイヤIII復号処理装置として機能させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記
録媒体を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るMPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置は、
入力されたMPEG1オーディオレイヤIIIのビット列
を、ビット割当情報およびハフマンテーブル情報を含む
サイド情報、スケールファクタならびにハフマンコード
データに分解するビットストリーム分解部と、ビットス
トリーム分解部に接続され、サイド情報に基づいて、ビ
ットストリーム分解されたスケールファクタを復号する
スケールファクタ復号器と、ビットストリーム分解部に
接続され、サイド情報に含まれるハフマンテーブル情報
に基づき、ビットストリーム分解されたハフマンコード
データを復号するハフマン復号器と、ハフマン復号器に
接続され、ハフマンコードデータのうちすべての値が0
である帯域を検出するゼロ検出部と、ハフマン復号器、
ゼロ検出部、ビットストリーム分解部およびスケールフ
ァクタ復号器に接続され、ゼロ検出部の出力、サイド情
報、スケールファクタおよびハフマンコードデータに基
づき、ハフマンコードデータの逆量子化処理を行なう逆
量子化器と、逆量子化器に接続され、逆量子化器の出力
を逆写像し、時間領域信号に復元するハイブリッドフィ
ルタバンク部とを含む。
【0029】逆量子化器では、ゼロ検出部でハフマンコ
ードデータのすべての値が0である帯域に関しては、逆
量子化処理を省略することができる。このため、高速に
逆量子化処理を実行することができる。これにより、M
P3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことが
できる。
【0030】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、ゼロ検出部は、ハフマン復号器
に接続され、ハフマンコードデータのうちすべての値が
0である帯域を検出する第1のゼロ検出器と、ハフマン
復号器に接続され、ハフマンコードデータよりMPEG
1オーディオレイヤIIIの符号化がされていない帯域を
検出する第2のゼロ検出器とを含む。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバンク部
は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力される
逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフライ
演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演
算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散コサイン
変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィル
タバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブバン
ド合成処理部とを含む。
【0032】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加えて、バタフライ演算部は、第2のゼ
ロ検出器および逆量子化器に接続され、第2のゼロ検出
器の出力に従い、逆量子化信号に対してバタフライ演算
を行なう第1の手段を含む。
【0033】第1の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、逆
量子化信号に対するバタフライ演算を省略することがで
きる。このため、高速にバタフライ演算を行なうことが
できる。これにより、MP3のオーディオデータ部の復
号を高速に行なうことができる。
【0034】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明の構成に加えて、逆適応ブロック長変形
離散コサイン変換処理部は、第2のゼロ検出器およびバ
タフライ演算部に接続され、第2のゼロ検出器の出力に
従い、バタフライ演算部の演算結果に対して逆適応ブロ
ック長変形離散コサイン変換処理を行なう第2の手段を
含む。
【0035】第2の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0036】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の
いずれかに記載の発明の構成に加えて、サブバンド合成
処理部は、第2のゼロ検出器および逆適応ブロック長変
形離散コサイン変換処理部に接続され、第2のゼロ検出
器の出力に従い、逆適応ブロック長変形離散コサイン変
換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバン
クを用いたサブバンド合成処理を行なう第3の手段を含
む。
【0037】第3の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部の演算結果
に対してポリフェーズフィルタバンクを用いたサブバン
ド合成処理を省略することができる。このため、サブバ
ンド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0038】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバンク部
は、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演算部で
の演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出する
第3のゼロ検出器をさらに含み、逆適応ブロック長変形
離散コサイン変換処理部は、第2および第3のゼロ検出
器ならびにバタフライ演算部に接続され、第2および第
3のゼロ検出器の出力に従い、バタフライ演算部の演算
結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
理を行なう第1の手段を含む。
【0039】第1の手段は、第3のゼロ検出器で検出さ
れたバタフライ演算部での演算結果のうちすべての値が
0である判断された帯域と、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0040】請求項8に記載の発明に係るMPEG1オ
ーディオレイヤIII復号処理装置は、入力されたMPE
G1オーディオレイヤIIIのビット列を、ビット割当情
報およびハフマンテーブル情報を含むサイド情報、スケ
ールファクタならびにハフマンコードデータに分解する
ビットストリーム分解部と、ビットストリーム分解部に
接続され、サイド情報に基づいて、ビットストリーム分
解されたスケールファクタを復号するスケールファクタ
復号器と、ビットストリーム分解部に接続され、サイド
情報に含まれるハフマンテーブル情報に基づき、ビット
ストリーム分解されたハフマンコードデータを復号する
ハフマン復号器と、ハフマン復号器に接続され、ハフマ
ンコードデータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの
符号化がされていない帯域を検出する第1のゼロ検出器
と、ハフマン復号器、ビットストリーム分解部およびス
ケールファクタ復号器に接続され、サイド情報、スケー
ルファクタおよびハフマンコードデータに基づき、ハフ
マンコードデータの逆量子化処理を行なう逆量子化器
と、第1のゼロ検出器および逆量子化器に接続され、第
1のゼロ検出器の出力に従い、逆量子化器の出力を逆写
像し、時間領域信号に復元するハイブリッドフィルタバ
ンク部とを含む。
【0041】ハイブリッドフィルタバンク部は、第1の
ゼロ検出器で検出されたMP3の符号化がされていない
帯域に関しては、逆量子化器の出力の逆写像処理を省略
することができる。このため、逆写像処理を高速に行な
うことができる。これにより、MP3のオーディオデー
タ部の復号を高速に行なうことができる。
【0042】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバンク部
は、第1のゼロ検出器および逆量子化器に接続され、第
1のゼロ検出器の出力に従い、逆量子化器より出力され
る逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフラ
イ演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタフライ
演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散コサイ
ン変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィ
ルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブバ
ンド合成処理部とを含む。
【0043】バタフライ演算部は、第1のゼロ検出器で
検出されたMP3の符号化がされていない帯域に関して
は、逆量子化信号に対するバタフライ演算を省略するこ
とができる。このため、高速にバタフライ演算を行なう
ことができる。これにより、MP3のオーディオデータ
部の復号を高速に行なうことができる。
【0044】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバンク
部は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力され
る逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフラ
イ演算部と、第1のゼロ検出器およびバタフライ演算部
に接続され、第1のゼロ検出器の出力に従い、バタフラ
イ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフ
ィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブ
バンド合成処理部とを含む。
【0045】逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
理部は、第1のゼロ検出器で検出されたMP3の符号化
がされていない帯域に関しては、バタフライ演算結果に
対する逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を省
略することができる。このため、高速に逆適応ブロック
長変形離散コサイン変換処理を実行することができる。
これにより、MP3のオーディオデータ部の復号を高速
に行なうことができる。
【0046】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演算
部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出
する第2のゼロ検出器をさらに含み、逆適応ブロック長
変形離散コサイン変換処理部は、第1および第2のゼロ
検出器ならびにバタフライ演算部に接続され、第1およ
び第2のゼロ検出器の出力に従い、バタフライ演算部の
演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変
換処理を行なう第1の手段を含む。
【0047】第1の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたバタフライ演算部での演算結果のうちすべての値が
0である判断された帯域と、第1のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0048】請求項12に記載の発明は、請求項8に記
載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバンク
部は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力され
る逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフラ
イ演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタフライ
演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理部と、第1のゼロ検出器および逆適応ブ
ロック長変形離散コサイン変換処理部に接続され、第1
のゼロ検出器の出力に従い、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフ
ィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブ
バンド合成処理部とを含む。
【0049】サブバンド合成処理部は、第1のゼロ検出
器で検出されたMP3の符号化がされていない帯域に関
しては、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを用い
たサブバンド合成処理を省略することができる。このた
め、サブバンド合成処理を高速に実行することができ
る。これにより、MP3のオーディオデータ部の復号を
高速に行なうことができる。
【0050】請求項13に記載の発明に係るMPEG1
オーディオレイヤIII復号処理装置は、入力されたMP
EG1オーディオレイヤIIIのビット列を、ビット割当
情報およびハフマンテーブル情報を含むサイド情報、ス
ケールファクタならびにハフマンコードデータに分解す
るビットストリーム分解部と、ビットストリーム分解部
に接続され、サイド情報に基づいて、ビットストリーム
分解されたスケールファクタを復号するスケールファク
タ復号器と、ビットストリーム分解部に接続され、サイ
ド情報に含まれるハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
トストリーム分解されたハフマンコードデータを復号す
るハフマン復号器と、ハフマン復号器、ビットストリー
ム分解部およびスケールファクタ復号器に接続され、ゼ
ロ検出部の出力、サイド情報、スケールファクタおよび
ハフマンコードデータに基づき、ハフマンコードデータ
の逆量子化処理を行なう逆量子化器と、逆量子化器に接
続され、逆量子化器より出力される逆量子化信号に対し
バタフライ演算を行なうバタフライ演算部と、バタフラ
イ演算部に接続され、バタフライ演算部の演算結果に対
して、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行
なう、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
と、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
続され、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを用い
たサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理部と
を含み、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
は、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演算部の
演算結果を受け、演算結果と予め定められた係数との積
算結果を累積する際に、累積値の絶対値が、すでに実行
されている累積値の絶対値と等しくなると予めわかって
いる場合には演算を省略し、予め定められた個数の累積
値を算出する累積値算出部と、累積値算出部に接続さ
れ、各累積値に、予め定められた規則に従い選択された
窓関数を掛合わせる窓関数処理部とを含む。
【0051】逆適応ブロック長変形離散コサイン変換部
は、バタフライ演算結果と予め定められた係数との積算
結果を累積する際に、累積値の絶対値が、すでに実行さ
れている累積値の絶対値と等しくなると予めわかってい
る場合には演算を省略する。このため、累積値の演算を
高速にでき、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
理を高速に実行できる。これにより、MP3のオーディ
オデータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0052】請求項14に記載の発明に係るコンピュー
タ読取可能な記録媒体は、コンピュータをMPEG1オ
ーディオレイヤIII復号処理装置として機能させるため
のプログラムを記録している。上記MPEG1オーディ
オレイヤIII復号処理装置は、入力されたMPEG1オ
ーディオレイヤIIIのビット列を、ビット割当情報およ
びハフマンテーブル情報を含むサイド情報、スケールフ
ァクタならびにハフマンコードデータに分解するビット
ストリーム分解部と、ビットストリーム分解部に接続さ
れ、サイド情報に基づいて、ビットストリーム分解され
たスケールファクタを復号するスケールファクタ復号器
と、ビットストリーム分解部に接続され、サイド情報に
含まれるハフマンテーブル情報に基づき、ビットストリ
ーム分解されたハフマンコードデータを復号するハフマ
ン復号器と、ハフマン復号器に接続され、ハフマンコー
ドデータのうちすべての値が0である帯域を検出するゼ
ロ検出部と、ハフマン復号器、ゼロ検出部、ビットスト
リーム分解部およびスケールファクタ復号器に接続さ
れ、ゼロ検出部の出力、サイド情報、スケールファクタ
およびハフマンコードデータに基づき、ハフマンコード
データの逆量子化処理を行なう逆量子化器と、逆量子化
器に接続され、逆量子化器の出力を逆写像し、時間領域
信号に復元するハイブリッドフィルタバンク部とを含
む。
【0053】逆量子化器では、ゼロ検出部でハフマンコ
ードデータのすべての値が0である帯域に関しては、逆
量子化処理を省略することができる。このため、高速に
逆量子化処理を実行することができる。これにより、M
P3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことが
できる。
【0054】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の発明の構成に加えて、ゼロ検出部は、ハフマン復
号器に接続され、ハフマンコードデータのうちすべての
値が0である帯域を検出する第1のゼロ検出器と、ハフ
マン復号器に接続され、ハフマンコードデータよりMP
EG1オーディオレイヤIIIの符号化がされていない帯
域を検出する第2のゼロ検出器とを含む。
【0055】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力さ
れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
ライ演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタフラ
イ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフ
ィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブ
バンド合成処理部とを含む。
【0056】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の発明の構成に加えて、バタフライ演算部は、第2
のゼロ検出器および逆量子化器に接続され、第2のゼロ
検出器の出力に従い、逆量子化信号に対してバタフライ
演算を行なう第1の手段を含む。
【0057】第1の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、逆
量子化信号に対するバタフライ演算を省略することがで
きる。このため、高速にバタフライ演算を行なうことが
できる。これにより、MP3のオーディオデータ部の復
号を高速に行なうことができる。
【0058】請求項18に記載の発明は、請求項16ま
たは17に記載の発明の構成に加えて、逆適応ブロック
長変形離散コサイン変換処理部は、第2のゼロ検出器お
よびバタフライ演算部に接続され、第2のゼロ検出器の
出力に従い、バタフライ演算部の演算結果に対して逆適
応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう第2の
手段を含む。
【0059】第2の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0060】請求項19に記載の発明は、請求項16〜
18のいずれかに記載の発明の構成に加えて、サブバン
ド合成処理部は、第2のゼロ検出器および逆適応ブロッ
ク長変形離散コサイン変換処理部に接続され、第2のゼ
ロ検出器の出力に従い、逆適応ブロック長変形離散コサ
イン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィル
タバンクを用いたサブバンド合成処理を行なう第3の手
段を含む。
【0061】第3の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部の演算結果
に対してポリフェーズフィルタバンクを用いたサブバン
ド合成処理を省略することができる。このため、サブバ
ンド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0062】請求項20に記載の発明は、請求項16に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演算
部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出
する第3のゼロ検出器をさらに含み、逆適応ブロック長
変形離散コサイン変換処理部は、第2および第3のゼロ
検出器ならびにバタフライ演算部に接続され、第2およ
び第3のゼロ検出器の出力に従い、バタフライ演算部の
演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変
換処理を行なう第1の手段を含む。
【0063】第1の手段は、第3のゼロ検出器で検出さ
れたバタフライ演算部での演算結果のうちすべての値が
0である判断された帯域と、第2のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0064】請求項21に記載の発明に係るコンピュー
タ読取可能な記録媒体は、コンピュータをMPEG1オ
ーディオレイヤIII復号処理装置として機能させるため
のプログラムを記録している。上記MPEG1オーディ
オレイヤIII復号処理装置は、入力されたMPEG1オ
ーディオレイヤIIIのビット列を、ビット割当情報およ
びハフマンテーブル情報を含むサイド情報、スケールフ
ァクタならびにハフマンコードデータに分解するビット
ストリーム分解部と、ビットストリーム分解部に接続さ
れ、サイド情報に基づいて、ビットストリーム分解され
たスケールファクタを復号するスケールファクタ復号器
と、ビットストリーム分解部に接続され、サイド情報に
含まれるハフマンテーブル情報に基づき、ビットストリ
ーム分解されたハフマンコードデータを復号するハフマ
ン復号器と、ハフマン復号器に接続され、ハフマンコー
ドデータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの符号化
がされていない帯域を検出する第1のゼロ検出器と、ハ
フマン復号器、ビットストリーム分解部およびスケール
ファクタ復号器に接続され、サイド情報、スケールファ
クタおよびハフマンコードデータに基づき、ハフマンコ
ードデータの逆量子化処理を行なう逆量子化器と、第1
のゼロ検出器および逆量子化器に接続され、第1のゼロ
検出器の出力に従い、逆量子化器の出力を逆写像し、時
間領域信号に復元するハイブリッドフィルタバンク部と
を含む。
【0065】ハイブリッドフィルタバンク部は、第1の
ゼロ検出器で検出されたMP3の符号化がされていない
帯域に関しては、逆量子化器の出力の逆写像処理を省略
することができる。このため、逆写像処理を高速に行な
うことができる。これにより、MP3のオーディオデー
タ部の復号を高速に行なうことができる。
【0066】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、第1のゼロ検出器および逆量子化器に接続さ
れ、第1のゼロ検出器の出力に従い、逆量子化器より出
力される逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバ
タフライ演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタ
フライ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形
離散コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形
離散コサイン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形
離散コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェー
ズフィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なう
サブバンド合成処理部とを含む。
【0067】バタフライ演算部は、第1のゼロ検出器で
検出されたMP3の符号化がされていない帯域に関して
は、逆量子化信号に対するバタフライ演算を省略するこ
とができる。このため、高速にバタフライ演算を行なう
ことができる。これにより、MP3のオーディオデータ
部の復号を高速に行なうことができる。
【0068】請求項23に記載の発明は、請求項21に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力さ
れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
ライ演算部と、第1のゼロ検出器およびバタフライ演算
部に接続され、第1のゼロ検出器の出力に従い、バタフ
ライ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離
散コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離
散コサイン変換処理部と、逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理部に接続され、逆適応ブロック長変形離
散コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズ
フィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサ
ブバンド合成処理部とを含む。
【0069】逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
理部は、第1のゼロ検出器で検出されたMP3の符号化
がされていない帯域に関しては、バタフライ演算結果に
対する逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を省
略することができる。このため、高速に逆適応ブロック
長変形離散コサイン変換処理を実行することができる。
これにより、MP3のオーディオデータ部の復号を高速
に行なうことができる。
【0070】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、バタフライ演算部に接続され、バタフライ演算
部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出
する第2のゼロ検出器をさらに含み、逆適応ブロック長
変形離散コサイン変換処理部は、第1および第2のゼロ
検出器ならびにバタフライ演算部に接続され、第1およ
び第2のゼロ検出器の出力に従い、バタフライ演算部の
演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変
換処理を行なう第1の手段を含む。
【0071】第1の手段は、第2のゼロ検出器で検出さ
れたバタフライ演算部での演算結果のうちすべての値が
0である判断された帯域と、第1のゼロ検出器で検出さ
れたMP3の符号化がされていない帯域に関しては、バ
タフライ演算結果に対する逆適応ブロック長変形離散コ
サイン変換処理を省略することができる。このため、高
速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行
することができる。これにより、MP3のオーディオデ
ータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0072】請求項25に記載の発明は、請求項21に
記載の発明の構成に加えて、ハイブリッドフィルタバン
ク部は、逆量子化器に接続され、逆量子化器より出力さ
れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
ライ演算部と、バタフライ演算部に接続され、バタフラ
イ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散
コサイン変換処理部と、第1のゼロ検出器および逆適応
ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接続され、第
1のゼロ検出器の出力に従い、逆適応ブロック長変形離
散コサイン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズ
フィルタバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサ
ブバンド合成処理部とを含む。
【0073】サブバンド合成処理部は、第1のゼロ検出
器で検出されたMP3の符号化がされていない帯域に関
しては、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを用い
たサブバンド合成処理を省略することができる。このた
め、サブバンド合成処理を高速に実行することができ
る。これにより、MP3のオーディオデータ部の復号を
高速に行なうことができる。
【0074】請求項26に記載の発明に係るコンピュー
タ読取可能な記録媒体は、コンピュータをMPEG1オ
ーディオレイヤIII復号処理装置として機能させるため
のプログラムを記録している。上記MPEG1オーディ
オレイヤIII復号処理装置は、入力されたMPEG1オ
ーディオレイヤIIIのビット列を、ビット割当情報およ
びハフマンテーブル情報を含むサイド情報、スケールフ
ァクタならびにハフマンコードデータに分解するビット
ストリーム分解部と、ビットストリーム分解部に接続さ
れ、サイド情報に基づいて、ビットストリーム分解され
たスケールファクタを復号するスケールファクタ復号器
と、ビットストリーム分解部に接続され、サイド情報に
含まれるハフマンテーブル情報に基づき、ビットストリ
ーム分解されたハフマンコードデータを復号するハフマ
ン復号器と、ハフマン復号器、ビットストリーム分解部
およびスケールファクタ復号器に接続され、ゼロ検出部
の出力、サイド情報、スケールファクタおよびハフマン
コードデータに基づき、ハフマンコードデータの逆量子
化処理を行なう逆量子化器と、逆量子化器に接続され、
逆量子化器より出力される逆量子化信号に対しバタフラ
イ演算を行なうバタフライ演算部と、バタフライ演算部
に接続され、バタフライ演算部の演算結果に対して、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部と、逆適応
ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接続され、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部の演算結果
に対してポリフェーズフィルタバンクを用いたサブバン
ド合成処理を行なうサブバンド合成処理部とを含み、逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部は、バタフ
ライ演算部に接続され、バタフライ演算部の演算結果を
受け、演算結果と予め定められた係数との積算結果を累
積する際に、累積値の絶対値が、すでに実行されている
累積値の絶対値と等しくなると予めわかっている場合に
は演算を省略し、予め定められた個数の累積値を算出す
る累積値算出部と、累積値算出部に接続され、各累積値
に、予め定められた規則に従い選択された窓関数を掛合
わせる窓関数処理部とを含む。
【0075】逆適応ブロック長変形離散コサイン変換部
は、バタフライ演算結果と予め定められた係数との積算
結果を累積する際に、累積値の絶対値が、すでに実行さ
れている累積値の絶対値と等しくなると予めわかってい
る場合には演算を省略する。このため、累積値の演算を
高速にでき、逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
理を高速に実行できる。これにより、MP3のオーディ
オデータ部の復号を高速に行なうことができる。
【0076】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1を参照し
て、本発明の実施の形態1に係るMP3のオーディオデ
ータ部の復号器について説明する。MP3のビットスト
リームは図15を参照して説明した従来のMP3のビッ
トストリームと同様であるため、説明は繰返さない。
【0077】図1を参照して、MP3のオーディオデー
タ部3の復号器は、入力されたビット列を、ビット割当
情報およびハフマンテーブル情報を含むサイド情報6、
スケールファクタならびにハフマンコードデータに分解
するビットストリーム分解部5と、ビットストリーム分
解部5に接続され、サイド情報6に基づいて、ビットス
トリーム分解されたスケールファクタを復号するスケー
ルファクタ復号器7と、ビットストリーム分解部5に接
続され、サイド情報6に含まれるハフマンテーブル情報
に基づき、ビットストリーム分解されたハフマンコード
データを復号するハフマン復号器8と、ハフマン復号器
8に接続され、ハフマンコードデータのうちすべての値
が0である帯域を検出するゼロ検出器21と、ハフマン
復号器8に接続され、MP3の符号化がされていない帯
域を検出するゼロ検出器22と、ハフマン復号器8、ゼ
ロ検出器21および22、ビットストリーム分解部5な
らびにスケールファクタ復号器7に接続され、ゼロ検出
器21および22の出力、サイド情報6、スケールファ
クタならびにハフマンコードデータに基づきハフマンコ
ードデータの逆量子化処理を行なう逆量子化器23と、
ゼロ検出器22および逆量子化器23に接続され、ゼロ
検出器22の出力に従い逆量子化器23の出力を逆写像
し、時間領域信号に復元するHFB24とを含む。
【0078】HFB24は、ゼロ検出器22および逆量
子化器23に接続され、ゼロ検出器22の出力に応じ
て、逆量子化器23より出力される逆量子化信号に対し
バタフライ演算を行なうバタフライ演算部25と、バタ
フライ演算部25に接続され、バタフライ演算部25で
の演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出する
ゼロ検出器26と、バタフライ演算部25、ならびにゼ
ロ検出器26および22に接続され、ゼロ検出器26お
よび22の出力に従い、バタフライ演算部25での演算
結果に対してIMDCT処理を行なうIMDCT演算部
27と、ゼロ検出器22およびIMDCT演算部27に
接続され、ゼロ検出器22の出力に従い、IMDCT演
算部27の演算結果に対してPFBを用いたサブバンド
合成処理を行なうサブバンド合成処理部28とを含む。
【0079】図2を参照して、MP3のオーディオデー
タ部3の復号器の各部は以下のように動作する。ビット
ストリーム分解部5、スケールファクタ復号器7および
ハフマン復号器8は、図17を参照して説明した従来の
復号器と同様にして、入力されたビット列のヘッダの抽
出および解析、サイド情報6の復号、スケールファクタ
の復号ならびにハフマンコードデータの復号を行なう
(S14〜S17)。
【0080】ゼロ検出器21は、ハフマン復号器8より
ハフマンコードデータを受け、ハフマンコードデータの
うちすべての値が0である帯域を検出する(S32)。
ゼロ検出器22は、ハフマン復号器8よりハフマンコー
ドデータを受け、MP3の符号化がされていない帯域を
検出する(S33)。逆量子化器23は、S32および
S33での処理結果をもとに、ハフマンコードデータの
逆量子化処理を行なう(S34)。バタフライ演算部2
5は、S33での処理結果をもとに、S34の処理で求
められた逆量子化処理結果に対してバタフライ演算を施
す(S35)。ゼロ検出器26は、バタフライ演算の結
果を受け、バタフライ演算の演算結果のうちすべての値
が0の帯域を検出する(S36)。IMDCT演算部2
7は、S33およびS36の処理結果に従い、IMDC
T処理を行なう(S37)。サブバンド合成処理部28
は、S33での処理結果をもとに、IMDCT演算部2
7の演算結果に対してPFBを用いたサブバンド合成処
理を行ない(S38)、時間領域信号であるPCMデー
タ(再生サンプルデータ)を出力する(S22)。
【0081】以下、S32〜S38の処理について、図
を参照しながら順次詳しく説明する。
【0082】図3および図4を参照して、図2のS32
の処理について説明する。S32の処理は、S17まで
の処理で求められているハフマンコードデータis
(i,j)(0≦i≦31,0≦j≦17)に対して、
i番目の行(i番目の帯域)の値is(i,0)〜is
(i,17)のすべてが0であるか否かを判定するもの
である。ゼロ検出器21は、ハフマン復号器8よりハフ
マンコードデータis(i,j)(0≦i≦31,0≦
j≦17)を受ける(S41)。カウンタiに0を設定
する(S42)。i番目の帯域に含まれるすべてのハフ
マンコードデータis(i,0)〜is(i,17)の
論理和aを計算する(S43)。is(i,0)〜is
(i,17)のすべての値が0ならば、論理和aは0と
なる。論理和aが0であれば(S44でa=0)、フラ
グflag_is(i)に1を設定する(S46)。論
理和aが0でなければ(S44でa≠0)、フラグfl
ag_is(i)に0を設定する(S45)。S45ま
たはS46の処理の後、カウンタiを1つインクリメン
トする(S47)。カウンタiの値が32より小さいか
否かを調べ(S48)、カウンタiの値が32より小さ
ければ(S48でYES)、S43以降の処理を繰返
す。カウンタiの値が32以上であれば(S48でN
O)、S32の処理を終了する。
【0083】図4を参照して、i=17およびi=29
のときのin(i,j)(0≦j<18)がすべて0で
あるとする。この場合、flag_is(17)および
flag_is(29)の値が1に設定される。
【0084】図5を参照して、図2のS33の処理につ
いて説明する。MP3の符号化では、人間が聞きやすい
帯域の信号劣化を最小にするようなアルゴリズムが用い
られている。言い換えれば、人間が聞くことのできる音
のみを符号化し、特に高域成分のような聞こえない音の
成分に関してはデータが削除されている。ハフマン復号
処理では、符号化されている部分のみをハフマンテーブ
ルによって復号し、符号化されていない部分の復号結果
は0と置いている。ゼロ検出器22は、上述の特徴を利
用し、逆量子化処理以降の処理(図2のS34以降の処
理)を高速に実行するための処理を行なう。
【0085】ゼロ検出器22は、カウンタcntに0を
設定し(S51)、カウンタcnt_zeroに0を設
定する(S52)。カウンタcntは、図4に示すよう
なハフマンコードデータis(i,j)を左上から右下
まで順にラスタ走査するごとにカウントアップするカウ
ンタである。カウンタcnt_zeroは、同じハフマ
ンコードデータis(i,j)をラスタ走査した際に、
以降の走査では、すべてのハフマンコードデータis
(i,j)が0となる場合のカウンタcntの値を保持
する。
【0086】カウンタcntより帯域番号iおよびサン
プル番号jをそれぞれ以下(8)および式(9)に従い
求める(S53)。
【0087】 i=cnt/18(カウンタcntを18で割ったときの整数部) …(8) j=cnt%18(カウンタcntを18で割ったときの剰余)…(9) ハフマンコードデータis(i,j)が0か否かを調べ
(S54)、ハフマンコードデータis(i,j)が0
でなければ(S54でYES)、そのときのカウンタc
ntに1を加えた値をカウンタcnt_zeroに書込
む(S55)。ハフマンコードデータis(i,j)が
0であるか(S54でNO)またはS55の処理の後、
カウンタcntを1つインクリメントする(S56)。
カウンタcntが576より小さいか否かを調べ(S5
7)、カウンタcntが576よりも小さければ(S5
7でYES)、S53以降の処理を繰返す。カウンタc
ntが576以上になっていれば(S57でNO)、以
下の式(10)に従い行番号(帯域番号)Lを計算する
(S58)。
【0088】 L=(cnt_zero/18)+1 …(10) これにより、L行目以降の帯域では、ハフマンコードデ
ータis(i,j)がすべて0であることが保証され
る。たとえば、cnt_zero=424((i,j)
=(23,10))の場合には、行番号L=24以降の
帯域では、ハフマンコードデータis(i,j)がすべ
て0である。この行番号Lは、図2のS34以降の処理
で用いられる。
【0089】図6を参照して、図2のS34の処理につ
いて説明する。逆量子化器23は、カウンタiに0を設
定する(S61)。ゼロ検出器21より出力されるfl
ag_is(i)をチェックする(S62)。flag
_is(i)=0の場合には(S62でNO)、逆量子
化演算を実行し、結果をXr(i,j)(0≦j<1
8)に格納する(S63)。逆量子化演算結果Xr
(i,j)は、従来と同様、式(1)に従い求められ
る。flag_is(i)=1の場合には(S62でY
ES),i行目のハフマンコードデータis(i,j)
は0であるため、式(1)の演算結果Xr(i,j)は
0となる。したがって式(1)の演算を省略しXr
(i,j)(0≦j<18)に0を代入する(S6
4)。
【0090】上記のようなゼロ検出器21を逆量子化器
の23の前に挿入することにより、逆量子化演算(式
(1)の演算)を1行(1帯域)につき18回省略する
ことができ、逆量子化処理を高速に実施できる。
【0091】逆量子化器23は、カウンタiを1つイン
クリメントし(S65)、カウンタiがゼロ検出器22
で求められた行番号Lよりも小さいか調べる(S6
6)。カウンタiが行番号Lよりも小さければ(S66
でYES)、S62以降の処理を繰返す。カウンタiが
行番号L以上であれば(S66でNO)、L行目以降の
ハフマンコードデータis(i,j)(L≦i<32,
0≦j<18)の値はすべて0であることがわかってい
る。このため、以降の逆量子化演算結果Xr(i,j)
にすべて0を代入する。具体的には、カウンタiにLを
設定する(S67)。カウンタiが32より小さいか調
べる(S68)。カウンタiが32より小さければ(S
68でYES)、逆量子化演算結果Xr(i,j)(0
≦j<18)に0を代入する(S69)。カウンタiを
1つインクリメントし(S70)、S68以降の処理を
繰返す。カウンタiが32以上になった段階で(S68
でNO)、逆量子化器23による逆量子化処理(図2の
S34)を終了する。
【0092】このように0≦i<Lの範囲でのみ式
(1)を計算し、結果をXr(i,j)(0≦j<1
8)に格納すればよく、L≦i<32の範囲では、式
(1)を計算する必要はない。したがって式(1)の演
算を{(32−L)×18}回省略することができる。
【0093】図7を参照して、図2のS35の処理につ
いて説明する。バタフライ演算部25は、カウンタiに
0を設定する(S71)。バタフライ演算部25は、従
来と同様、式(2)に従い、バタフライ演算を行なう
(S72)。カウンタiを1つインクリメントする(S
73)。カウンタiがゼロ検出器22で求められた行番
号Lより小さいか否かを調べ(S74)、カウンタiが
Lよりも小さければ(S74でYES)、S72以降の
処理を繰返す。
【0094】ここで、L行目以降の逆量子化演算結果X
r(i,j)はすべて0であることが予めわかってい
る。よって、L行目以降のバタフライ演算の演算結果X
(i,j)もすべて0となる。このため、カウンタiが
L以上になった場合には(S74でNO)、カウンタi
にLを設定し直し(S75)、カウンタiが32より小
さいか否かを判断する(S76)。カウンタiが32よ
りも小さければ(S76でYES)、バタフライ演算結
果X(i,j)(0≦j<18)に0を代入する(S7
7)。カウンタiを1つインクリメントし(S78)、
S76に戻る。カウンタiが32以上になっていれば
(S76でNO)、処理を終了する。
【0095】バラフライ演算48に関しても、ゼロ検出
器22の結果から逆量子化演算と同様に0≦i<Lの範
囲でのみ式(2)を計算し、結果をX(i,j)(0≦
j<18)に格納する。L行目以降のXr(i,j)
(L≦i<31,0≦j<18)の値は逆量子化処理に
よりすべて0であることがわかっているため式(2)を
計算する必要がなく、式(2)の演算をiに関して(3
1−L)回省略することができる。
【0096】図2のS36について説明する。ゼロ検出
器26は、ゼロ検出器21と同様の構成をとる。このた
め、S36の処理は、S32(図2)の処理と入力が異
なるのみで、同様の処理である。ゼロ検出器26は、バ
タフライ演算結果X(i,j)(0≦i<32,0≦j
<18)に対して、行i(i番目の帯域)のバタフライ
演算結果X(i,0)〜X(i,17)がすべて0であ
るかどうかを判定し、判定結果をフラグflag_X
(i)(0≦i<32)に設定する。この判定方法は、
図3および図4を参照して説明したS32の処理と同様
であるため、説明は繰返さない。
【0097】図8を参照して、図2のS37の処理につ
いて説明する。IMDCT演算部27は、カウンタiに
0をセットする(S81)。ゼロ検出器26の出力fl
ag_X(i)をチェックする(S82)。flag_
X(i)=0であれば(S82でNO)、従来と同様、
式(3)〜式(5)に従って窓演算結果Hi(n)を求
め、窓演算結果Hi(n)に対してオーバラップに関す
る処理を施すという一連のIMDCT処理を行ない、処
理結果Y(i,j)(0≦j<18)を求める(S8
3)。flag_X(i)=1であれば(S82でYE
S)、i行目のバタフライ演算結果X(i,j)(0≦
j<18)はすべて0である。このため,処理結果Y
(i,j)(0≦j<18)は予め0になることがわか
っており、IMDCT処理を行なわずに、処理結果Y
(i,j)(0≦j<18)に0を代入する(S8
4)。
【0098】IMDCTでは、式(3)および式(5)
の演算を実行しており、1回のIMDCTの演算量が多
い。上記のようなゼロ検出器26を挿入することによ
り、IMDCT処理を省くことができ、演算量が減少す
る。これにより、復号処理の高速化にも繋がる。
【0099】S83またはS84の処理の後、IMDC
T演算部27は、カウンタiを1つインクリメントし
(S85)、カウンタiがゼロ検出器22で求められた
行番号L以下か否かを判断する(S86)。カウンタi
がゼロ検出器22で求められた行番号L以下であれば
(S86でYES)、S82以降の処理を繰返す。
【0100】カウンタiが行番号Lよりも大きくなった
場合には(S86でNO)、カウンタiに(L+1)を
設定し(S87)、カウンタiが32よりも小さいか否
か調べる(S88)。カウンタiが32よりも小さけれ
ば(S88でNO)、上述のflag_X(i)=1の
場合と同様の理由により処理結果Y(i,j)(0≦j
<18)は0になることがわかっているため、IMDC
T処理を行なわずに、処理結果Y(i,j)(0≦j<
18)に0を代入する(S89)。カウンタiを1つイ
ンクリメントし(S90)、S88に戻る。カウンタi
が32以上になっていれば(S88でYES)、処理を
終了する。
【0101】IMDCT演算部27での処理では、カウ
ンタiがLの場合にもIMDCT処理を行なっている。
これは、バタフライ演算の式(2)よりバタフライ演算
結果X(L,0)〜X(L,7)が0であるという確証
がなくなったためである。
【0102】(L+1)≦i<32に関して、バタフラ
イ演算結果X(i,j)(0≦j<18)は0であるた
め、IMDCT処理は不要となる。したがって{32−
(L+1)}回のIMDCT処理を省略することができ
る。
【0103】図9を参照して、図2のS38の処理につ
いて説明する。サブバンド合成は512タップPFBで
実現される。サブバンド合成処理部28は、32サンプ
ルのサブバンド入力をSj(i)=Y(i,j)(0≦
i<32,j:任意のサンプル番号)と定義する(S9
1)。
【0104】ここで、周期加算信号V(m)を求める式
(6)は、本来、0≦i<32の範囲で積和演算を行な
っている。しかし、ゼロ検出器22の結果からS
j(i)はL<i<32の範囲で0であることが予めわ
かっている。このため、L<i<32の範囲のS
j(i)は、周期加算信号V(m)を求める際には必要
ない。したがって式(6)は、式(11)のように書換
えることができる。
【0105】
【数4】
【0106】サブバンド合成処理部28は、カウンタm
に0をセットし(S92)、カウンタiに0をセットす
る(S93)。サブバンド合成処理部28は、式(1
1)の計算を行ない、周期加算信号V(m)を求める
(S94〜S96)。現在設定されているカウンタmに
対する周期加算信号V(m)が求められと(S96でN
O)、カウンタmをインクリメントし(S97)、カウ
ンタmが64より小さいか否かを調べる(S98)。カ
ウンタmが64より小さければ(S98でYES)、S
93に戻り、設定されているカウンタmに対する周期加
算信号V(m)を式(11)に従い求める。カウンタm
が64以上であれば(S98でNO)、V(m)(0≦
m<1024)から、512個のデータを取出し、変数
U(k)(k=0〜511)に格納する(S26)。U
(k)を用いて、従来と同様の式(7)を計算すること
により、32の再生サンプルデータ(時間領域信号)を
得る(S27)。
【0107】式(11)を適用することにより、図9の
フロー1回あたり64×(31−L)回、1グラニュル
あたりでは18×64×(31−L)=1152×(3
1−L)回の積和演算を省略することができ、サブバン
ド合成処理を高速に実行できる。
【0108】図10を参照して、ゼロ検出器21、22
および26を用いることにより、省略される演算の回数
についての一例について説明する。ハフマン復号器8で
求められたハフマンコードデータ87を受け、ゼロ検出
器21およびゼロ検出器22で演算を行なった結果、行
番号i=2,14の行のハフマンコードデータis
(i,j)(0≦j<18)がすべて0であることが検
出され、行番号L=23以降の行のハフマンコードデー
タis(i,j)(L≦i<32,0≦j<18)がす
べて0であることが検出されたとする。したがって、逆
量子化器23では、(1+1+(32−23))×18
=198回の式(1)の演算を省略することができる。
また、バタフライ演算部25では、逆量子化演算結果8
8に対して、バタフライ演算を行なうが、23行目から
31行目までのバタフライ演算を省略可能である。式
(2)に示されるバタフライ演算では2行ごとに処理が
行なわれる。したがって、バタフライ演算部25では、
(32−23−1)=8回の式(2)の演算を省略する
ことができる。バタフライ演算結果89のうち、14行
目と24〜31行目の演算結果X(i,j)(i=1
4,24〜31、0≦j<18)が0であったとする。
ゼロ検出器26により行番号i=14が検出される。こ
のため、IMDCT演算部27では、14行目および2
4行目〜31行目までのIMDCT処理を省略すること
ができ、合計9回のIMDCT処理を省略することがで
きる。
【0109】上記のようなゼロ検出器22を挿入するこ
とにより、1グラニュルあたり、逆量子化演算(式
(1))を{(32−L)×18}回、バタフライ演算
(式(2))をカウンタiに関して(31−L)回、I
MDCT処理を(31−L)回、サブバンド合成処理部
28での積和演算(式(6))を18×64×(31−
L)=1152×(31−L)回省略することができ
る。したがって、MP3のデータを高速に復号すること
ができる。
【0110】また、ゼロ検出器21を用いることにより
逆量子化演算をさらに減らすことができ、ゼロ検出器2
6を用いることによりIMDCT処理をさらに減らすこ
とができる。
【0111】なお、本実施の形態に係る復号器は、コン
ピュータを用いて実現することができる。すなわち、復
号器で行なわれる処理をCPU(Central Processing U
nit)でプログラム実行させ、各処理部での演算結果を
メモリに記憶させるようにしてもよい。
【0112】[実施の形態2]MPU(Micro Processi
ng Unit:特別なアドレッシングモードを持たないRI
SC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッ
サ)および、MPUに接続されたメモリ(Dynamic Rand
om Access Memory)を使用して、図16に示す復号器を
作る場合を考える。
【0113】図11(a)にはIMDCT処理の結果Y
(i,j)がメモリ(MPUに接続されたRAM)に格
納されている様子を、また図11(b)にはIMDCT
処理結果を行列入換えてメモリに格納されている様子を
示している。メモリのシーケンシャル方向は横方向の矢
印102で、PFBへの入力データは矢印103または
104のi方向の順に読出される。図11(a)の場
合、式(6)の演算に必要なデータは矢印103の縦方
向に読出されることになる。この場合1つのデータを読
出すごとにアドレス計算が必要となり、複数個のデータ
を連続して読出すことができない。またメモリをランダ
ムに参照することになるため、キャッシュのヒット率が
下がり、メモリを参照するたびにウエイトが入る確率が
高くなる。
【0114】そこで、図11(b)のように、IMDC
T処理の結果を格納しておくと、式(6)の演算に必要
なデータを矢印104の方向にシーケンシャルに読出す
ことができ、上記の問題が解決される。特にオートイン
クリメント機能付ロード命令をサポートしているMPU
の場合には、アドレス計算が不要となる 図12を参照して、図16のIMDCT演算部12にお
ける処理を説明する。IMDCT処理の結果Y(i,
j)が格納されるメモリの領域の先頭番地をaYとし、
カウンタiに0をセットする(S106)。ここで、I
MDCT演算結果のデータ長は4バイト(32ビット)
とする。先頭番地aYを変数addrにコピーし、カウ
ンタjに0をセットする(S107)。IMDCT演算
を従来と同様に行ない(S108)、処理結果をadd
r番地の領域に格納する(S109)。IMDCT演算
結果は矢印105の方向に順に求められる。このため、
次の結果を格納する領域は、32個×4バイト=128
バイト先の領域となる。したがって変数addrに12
8を加え、カウンタjを1つインクリメントする(S1
10)。S108からS110までの処理を18回繰返
す(S111)。続いて、先頭番地aYをシーケンシャ
ル方向に4バイト(1データ分)ずらし、カウンタiを
1つインクリメントする(S112)。S107からS
112までの処理を32回繰返すことにより、図11
(b)のように、メモリにIMDCT処理の結果が格納
される。
【0115】これにより、続くサブバンド合成処理部1
3におけるサブバンド合成処理において、式(6)の計
算をするにあたり、データの読出しを高速に行なうこと
ができ、高速にMP3のデータを復号することができ
る。
【0116】[実施の形態3]図13を参照して、本実
施の形態に係るMP3のオーディオデータ部の復号器
は、図16を参照して説明した従来のIMDCT演算部
12の代わりに、IMDCT演算部150を用いたもの
である。このため、それ以外の構成部分に関する説明は
繰返さない。
【0117】IMDCT処理の式(4)の係数は変形す
ることにより式(12)のように対称性があることがわ
かる。したがって、式(3)のZi(n)は、式(1
3)の関係が成り立ち、0≦n<(N/4)、(N/
2)≦n<(3N/4)の範囲に関してのみZi(n)
を計算すればよいことになる。したがって式(3)の計
算は従来に比べ半分の回数となる。
【0118】N=12、k=0とした場合を例にとる
と、式(14)の関係が成り立つ。したがって式(1
3)より式(15)が得られる。
【0119】
【数5】
【0120】したがって、Zi(0),Zi(1),Z
i(2),Zi(6),Zi(7),Zi(8)の6つの値しか
計算する必要がなくなり、計算回数が半分になることが
わかる。
【0121】この対称性を利用することにより、式
(3)の計算を半分にすることができ,復号処理を高速
に実施できる。
【0122】また、続いて行なわれる窓掛け処理(式
(5))に関しても、1回のIMDCT処理の演算結果
から2つ分の窓掛け処理結果を計算することができる。
そこで窓掛け処理における窓係数は、配置順や符号反転
を考慮したものを用意する。N=12の場合の例を図1
4に示す。式(15)の関係より、式(5)は式(1
6)のように計算できる。
【0123】
【数6】
【0124】式(16)に従って、図14に示すように
符号反転も考慮して窓係数W(n)を、W(0),−W
(5),−W(1),−W(4),−W(2),−W
(3),−W(6),−W(11),−W(7),−W
(10),−W(8),−W(9)の順にメモリ上に連
続して格納する。
【0125】これにより連続して窓関数を読出せるた
め、メモリへのアクセスが高速になり、処理速度の高速
化に繋がる。式(16)によりH(n)は、H
i(0),Hi(5),Hi(1),Hi(4),H
i(2),Hi(3),Hi(6),Hi(11),H
i(7),Hi(10),Hi(8),Hi(9)の順に計
算される。IMDCT演算部150は、これらを本来の
順序(式(5)に従って計算して求められる順序)(H
i(0),Hi(1),Hi(2),Hi(3),H
i(4),Hi(5),Hi(6),Hi(7),H
i(8),Hi(9),Hi(10),Hi(11))にな
るようにメモリに格納する。
【0126】以上のように本実施の形態に係る復号器に
よるとIMDCT処理を高速に行なうことができる。
【0127】なお、本実施の形態で説明したIMDCT
処理は、図1を参照して説明した実施の形態1に係るI
MDCT演算部27におけるIMDCT処理においても
用いることができるのは言うまでもない。
【0128】また、本実施の形態に係る復号器は、コン
ピュータを用いて実現することができ、復号器で行なわ
れる処理をCPUで実行させ、各処理部での演算結果を
メモリに記憶させるようにしてもよい。
【0129】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0130】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の発明によると、高
速に逆量子化処理を実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0131】請求項4に記載の発明によると、高速にバ
タフライ演算を行なうことができる。これにより、MP
3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことがで
きる。
【0132】請求項5に記載の発明によると、高速に逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行するこ
とができる。これにより、MP3のオーディオデータ部
の復号を高速に行なうことができる。
【0133】請求項6に記載の発明によると、サブバン
ド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0134】請求項7に記載の発明によると、高速に逆
適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行するこ
とができる。これにより、MP3のオーディオデータ部
の復号を高速に行なうことができる。
【0135】請求項8に記載の発明によると、逆写像処
理を高速に行なうことができる。これにより、MP3の
オーディオデータ部の復号を高速に行なうことができ
る。
【0136】請求項9に記載の発明によると、高速にバ
タフライ演算を行なうことができる。これにより、MP
3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことがで
きる。
【0137】請求項10〜11に記載の発明によると、
高速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実
行することができる。これにより、MP3のオーディオ
データ部の復号を高速に行なうことができる。
【0138】請求項12に記載の発明によると、サブバ
ンド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0139】請求項13に記載の発明によると、累積値
の演算を高速にでき、逆適応ブロック長変形離散コサイ
ン変換処理を高速に実行できる。これにより、MP3の
オーディオデータ部の復号を高速に行なうことができ
る。
【0140】請求項14〜16に記載の発明によると、
高速に逆量子化処理を実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0141】請求項17に記載の発明によると、高速に
バタフライ演算を行なうことができる。これにより、M
P3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことが
できる。
【0142】請求項18に記載の発明によると、高速に
逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行する
ことができる。これにより、MP3のオーディオデータ
部の復号を高速に行なうことができる。
【0143】請求項19に記載の発明によると、サブバ
ンド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0144】請求項20に記載の発明によると、高速に
逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実行する
ことができる。これにより、MP3のオーディオデータ
部の復号を高速に行なうことができる。
【0145】請求項21に記載の発明によると、逆写像
処理を高速に行なうことができる。これにより、MP3
のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことができ
る。
【0146】請求項22に記載の発明によると、高速に
バタフライ演算を行なうことができる。これにより、M
P3のオーディオデータ部の復号を高速に行なうことが
できる。
【0147】請求項23〜24に記載の発明によると、
高速に逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を実
行することができる。これにより、MP3のオーディオ
データ部の復号を高速に行なうことができる。
【0148】請求項25に記載の発明によると、サブバ
ンド合成処理を高速に実行することができる。これによ
り、MP3のオーディオデータ部の復号を高速に行なう
ことができる。
【0149】請求項26に記載の発明によると、累積値
の演算を高速にでき、逆適応ブロック長変形離散コサイ
ン変換処理を高速に実行できる。これにより、MP3の
オーディオデータ部の復号を高速に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るMP3のオーデ
ィオデータ部の復号器の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るMP3のオーディオデー
タ部の復号処理のフローチャートである。
【図3】 ゼロ検出器21によるゼロ検出処理のフロー
チャートである。
【図4】 ゼロ検出器21によるゼロ検出処理を説明す
るための図である。
【図5】 ゼロ検出器22によるゼロ検出処理のフロー
チャートである。
【図6】 逆量子化器23による逆量子化処理のフロー
チャートである。
【図7】 バタフライ演算部25によるバタフライ演算
処理のフローチャートである。
【図8】 IMDCT演算部27によるIMDCT処理
のフローチャートである。
【図9】 サブバンド合成処理部28によるサブバンド
合成処理のフローチャートである。
【図10】 実施の形態1に係るMP3のオーディオデ
ータ部の復号器により削減される演算回数を説明するた
めの図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係るMP3のオー
ディオデータ部の復号器によるIMDCT処理結果の格
納方法を説明するための図である。
【図12】 本発明の実施の形態2に係るMP3のオー
ディオデータ部の復号器によるIMDCT処理を説明す
るための図である。
【図13】 本発明の実施の形態3に係るMP3のオー
ディオデータ部の復号器の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】 実施の形態3に係るMP3のオーディオデ
ータ部の復号器による窓掛け処理の高速化を説明するた
めの図である。
【図15】 MP3のフレームの構成を示す図である。
【図16】 従来のMP3のオーディオデータ部の復号
器の構成を示すブロック図である。
【図17】 従来のMP3のオーディオデータ部の復号
処理のフローチャートである。
【図18】 サブバンド合成処理部13におけるサブバ
ンド合成処理のフローチャートである。
【符号の説明】
5 ビットストリーム分解部、6 サイド情報、7 ス
ケールファクタ復号器、21,22,26 ゼロ検出
器、23 逆量子化器、24 HFB、25 バタフラ
イ演算部、27 IMDCT演算部、28 サブバンド
合成処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA08 5J064 AA03 BA09 BC02 BC16 BC18 BC29 BD03 9A001 EE05 GG01 HH15 (54)【発明の名称】 MPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置およびコンピュータをMPEG1オーディオレ イヤIII復号処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な 記録媒体

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたMPEG1オーディオレイヤ
    IIIのビット列を、ビット割当情報およびハフマンテー
    ブル情報を含むサイド情報、スケールファクタならびに
    ハフマンコードデータに分解するビットストリーム分解
    部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータのうちすべての値が0である帯域を検出するゼロ検
    出部と、 前記ハフマン復号器、前記ゼロ検出部、前記ビットスト
    リーム分解部および前記スケールファクタ復号器に接続
    され、前記ゼロ検出部の出力、前記サイド情報、前記ス
    ケールファクタおよび前記ハフマンコードデータに基づ
    き、前記ハフマンコードデータの逆量子化処理を行なう
    逆量子化器と、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器の出力を逆
    写像し、時間領域信号に復元するハイブリッドフィルタ
    バンク部とを含む、MPEG1オーディオレイヤIII復
    号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ゼロ検出部は、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータのうちすべての値が0である帯域を検出する第1の
    ゼロ検出器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの符号化がさ
    れていない帯域を検出する第2のゼロ検出器とを含む、
    請求項1に記載のMPEG1オーディオレイヤIII復号
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ハイブリッドフィルタバンク部は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項2に記載のMPEG1オーディオレ
    イヤIII復号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記バタフライ演算部は、前記第2のゼ
    ロ検出器および前記逆量子化器に接続され、前記第2の
    ゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化信号に対してバ
    タフライ演算を行なう第1の手段を含む、請求項3に記
    載のMPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン
    変換処理部は、前記第2のゼロ検出器および前記バタフ
    ライ演算部に接続され、前記第2のゼロ検出器の出力に
    従い、前記バタフライ演算部の演算結果に対して逆適応
    ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう第2の手
    段を含む、請求項3または4に記載のMPEG1オーデ
    ィオレイヤIII復号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記サブバンド合成処理部は、前記第2
    のゼロ検出器および前記逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理部に接続され、前記第2のゼロ検出器の出
    力に従い、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換
    処理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンク
    を用いたサブバンド合成処理を行なう第3の手段を含
    む、請求項3〜5のいずれかに記載のMPEG1オーデ
    ィオレイヤIII復号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ハイブリッドフィルタバンク部は、
    前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を検出
    する第3のゼロ検出器をさらに含み、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部は、
    前記第2および第3のゼロ検出器ならびに前記バタフラ
    イ演算部に接続され、前記第2および第3のゼロ検出器
    の出力に従い、前記バタフライ演算部の演算結果に対し
    て逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう
    第1の手段を含む、請求項3に記載のMPEG1オーデ
    ィオレイヤIII復号処理装置。
  8. 【請求項8】 入力されたMPEG1オーディオレイヤ
    IIIのビット列を、ビット割当情報およびハフマンテー
    ブル情報を含むサイド情報、スケールファクタならびに
    ハフマンコードデータに分解するビットストリーム分解
    部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの符号化がさ
    れていない帯域を検出する第1のゼロ検出器と、 前記ハフマン復号器、前記ビットストリーム分解部およ
    び前記スケールファクタ復号器に接続され、前記サイド
    情報、前記スケールファクタおよび前記ハフマンコード
    データに基づき、前記ハフマンコードデータの逆量子化
    処理を行なう逆量子化器と、 前記第1のゼロ検出器および前記逆量子化器に接続さ
    れ、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化
    器の出力を逆写像し、時間領域信号に復元するハイブリ
    ッドフィルタバンク部とを含む、MPEG1オーディオ
    レイヤIII復号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ハイブリッドフィルタバンク部は、 前記第1のゼロ検出器および前記逆量子化器に接続さ
    れ、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化
    器より出力される逆量子化信号に対しバタフライ演算を
    行なうバタフライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項8に記載のMPEG1オーディオレ
    イヤIII復号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記第1のゼロ検出器および前記バタフライ演算部に接
    続され、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記バタ
    フライ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項8に記載のMPEG1オーディオレ
    イヤIII復号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ
    演算部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を
    検出する第2のゼロ検出器をさらに含み、 前記前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
    は、前記第1および第2のゼロ検出器ならびに前記バタ
    フライ演算部に接続され、前記第1および第2のゼロ検
    出器の出力に従い、前記バタフライ演算部の演算結果に
    対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行
    なう第1の手段を含む、請求項10に記載のMPEG1
    オーディオレイヤIII復号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記第1のゼロ検出器および前記逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理部に接続され、前記第1のゼロ検
    出器の出力に従い、前記逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィル
    タバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブバン
    ド合成処理部とを含む、請求項8に記載のMPEG1オ
    ーディオレイヤIII復号処理装置。
  13. 【請求項13】 入力されたMPEG1オーディオレイ
    ヤIIIのビット列を、ビット割当情報およびハフマンテ
    ーブル情報を含むサイド情報、スケールファクタならび
    にハフマンコードデータに分解するビットストリーム分
    解部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器、前記ビットストリーム分解部およ
    び前記スケールファクタ復号器に接続され、前記ゼロ検
    出部の出力、前記サイド情報、前記スケールファクタお
    よび前記ハフマンコードデータに基づき、前記ハフマン
    コードデータの逆量子化処理を行なう逆量子化器と、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して、逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含み、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部は、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果を受け、前記演算結果と予め定められた係
    数との積算結果を累積する際に、累積値の絶対値が、す
    でに実行されている累積値の絶対値と等しくなると予め
    わかっている場合には演算を省略し、予め定められた個
    数の累積値を算出する累積値算出部と、 前記累積値算出部に接続され、各累積値に、予め定めら
    れた規則に従い選択された窓関数を掛合わせる窓関数処
    理部とを含む、MPEG1オーディオレイヤIII復号処
    理装置。
  14. 【請求項14】 コンピュータをMPEG1オーディオ
    レイヤIII復号処理装置として機能させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
    て、 前記MPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置は、 入力されたMPEG1オーディオレイヤIIIのビット列
    を、ビット割当情報およびハフマンテーブル情報を含む
    サイド情報、スケールファクタならびにハフマンコード
    データに分解するビットストリーム分解部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータのうちすべての値が0である帯域を検出するゼロ検
    出部と、 前記ハフマン復号器、前記ゼロ検出部、前記ビットスト
    リーム分解部および前記スケールファクタ復号器に接続
    され、前記ゼロ検出部の出力、前記サイド情報、前記ス
    ケールファクタおよび前記ハフマンコードデータに基づ
    き、前記ハフマンコードデータの逆量子化処理を行なう
    逆量子化器と、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器の出力を逆
    写像し、時間領域信号に復元するハイブリッドフィルタ
    バンク部とを含む、コンピュータ読取可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記ゼロ検出部は、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータのうちすべての値が0である帯域を検出する第1の
    ゼロ検出器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの符号化がさ
    れていない帯域を検出する第2のゼロ検出器とを含む、
    請求項14に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項15に記載のコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記バタフライ演算部は、前記第2の
    ゼロ検出器および前記逆量子化器に接続され、前記第2
    のゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化信号に対して
    バタフライ演算を行なう第1の手段を含む、請求項16
    に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部は、前記第2のゼロ検出器および前記バタ
    フライ演算部に接続され、前記第2のゼロ検出器の出力
    に従い、前記バタフライ演算部の演算結果に対して逆適
    応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう第2の
    手段を含む、請求項16または17に記載のコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記サブバンド合成処理部は、前記第
    2のゼロ検出器および前記逆適応ブロック長変形離散コ
    サイン変換処理部に接続され、前記第2のゼロ検出器の
    出力に従い、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変
    換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバン
    クを用いたサブバンド合成処理を行なう第3の手段を含
    む、請求項16〜18のいずれかに記載のコンピュータ
    読取可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ
    演算部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を
    検出する第3のゼロ検出器をさらに含み、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部は、
    前記第2および第3のゼロ検出器ならびに前記バタフラ
    イ演算部に接続され、前記第2および第3のゼロ検出器
    の出力に従い、前記バタフライ演算部の演算結果に対し
    て逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行なう
    第1の手段を含む、請求項16に記載のコンピュータ読
    取可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 コンピュータをMPEG1オーディオ
    レイヤIII復号処理装置として機能させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
    て、 前記MPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置は、 入力されたMPEG1オーディオレイヤIIIのビット列
    を、ビット割当情報およびハフマンテーブル情報を含む
    サイド情報、スケールファクタならびにハフマンコード
    データに分解するビットストリーム分解部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器に接続され、前記ハフマンコードデ
    ータよりMPEG1オーディオレイヤIIIの符号化がさ
    れていない帯域を検出する第1のゼロ検出器と、 前記ハフマン復号器、前記ビットストリーム分解部およ
    び前記スケールファクタ復号器に接続され、前記サイド
    情報、前記スケールファクタおよび前記ハフマンコード
    データに基づき、前記ハフマンコードデータの逆量子化
    処理を行なう逆量子化器と、 前記第1のゼロ検出器および前記逆量子化器に接続さ
    れ、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化
    器の出力を逆写像し、時間領域信号に復元するハイブリ
    ッドフィルタバンク部とを含む、コンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記第1のゼロ検出器および前記逆量子化器に接続さ
    れ、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記逆量子化
    器より出力される逆量子化信号に対しバタフライ演算を
    行なうバタフライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項21に記載のコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記第1のゼロ検出器および前記バタフライ演算部に接
    続され、前記第1のゼロ検出器の出力に従い、前記バタ
    フライ演算部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含む、請求項21に記載のコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ
    演算部での演算結果のうちすべての値が0である帯域を
    検出する第2のゼロ検出器をさらに含み、 前記前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部
    は、前記第1および第2のゼロ検出器ならびに前記バタ
    フライ演算部に接続され、前記第1および第2のゼロ検
    出器の出力に従い、前記バタフライ演算部の演算結果に
    対して逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理を行
    なう第1の手段を含む、請求項23に記載のコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記ハイブリッドフィルタバンク部
    は、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサイ
    ン変換処理部と、 前記第1のゼロ検出器および前記逆適応ブロック長変形
    離散コサイン変換処理部に接続され、前記第1のゼロ検
    出器の出力に従い、前記逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理部の演算結果に対してポリフェーズフィル
    タバンクを用いたサブバンド合成処理を行なうサブバン
    ド合成処理部とを含む、請求項21に記載のコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 コンピュータをMPEG1オーディオ
    レイヤIII復号処理装置として機能させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
    て、 前記MPEG1オーディオレイヤIII復号処理装置は、 入力されたMPEG1オーディオレイヤIIIのビット列
    を、ビット割当情報およびハフマンテーブル情報を含む
    サイド情報、スケールファクタならびにハフマンコード
    データに分解するビットストリーム分解部と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に基づいて、ビットストリーム分解された前記スケー
    ルファクタを復号するスケールファクタ復号器と、 前記ビットストリーム分解部に接続され、前記サイド情
    報に含まれる前記ハフマンテーブル情報に基づき、ビッ
    トストリーム分解された前記ハフマンコードデータを復
    号するハフマン復号器と、 前記ハフマン復号器、前記ビットストリーム分解部およ
    び前記スケールファクタ復号器に接続され、前記ゼロ検
    出部の出力、前記サイド情報、前記スケールファクタお
    よび前記ハフマンコードデータに基づき、前記ハフマン
    コードデータの逆量子化処理を行なう逆量子化器と、 前記逆量子化器に接続され、前記逆量子化器より出力さ
    れる逆量子化信号に対しバタフライ演算を行なうバタフ
    ライ演算部と、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果に対して、逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理を行なう、逆適応ブロック長変形離散コサ
    イン変換処理部と、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部に接
    続され、前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処
    理部の演算結果に対してポリフェーズフィルタバンクを
    用いたサブバンド合成処理を行なうサブバンド合成処理
    部とを含み、 前記逆適応ブロック長変形離散コサイン変換処理部は、 前記バタフライ演算部に接続され、前記バタフライ演算
    部の演算結果を受け、前記演算結果と予め定められた係
    数との積算結果を累積する際に、累積値の絶対値が、す
    でに実行されている累積値の絶対値と等しくなると予め
    わかっている場合には演算を省略し、予め定められた個
    数の累積値を算出する累積値算出部と、 前記累積値算出部に接続され、各累積値に、予め定めら
    れた規則に従い選択された窓関数を掛合わせる窓関数処
    理部とを含む、コンピュータ読取可能な記録媒体。
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