JP2000322542A - 非接触データキャリア用アンテナ磁芯及び当該アンテナ磁芯の製造方法、当該アンテナ磁芯を用いた非接触データキャリア用アンテナ並びに非接触データキャリア - Google Patents

非接触データキャリア用アンテナ磁芯及び当該アンテナ磁芯の製造方法、当該アンテナ磁芯を用いた非接触データキャリア用アンテナ並びに非接触データキャリア

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JP2000322542A
JP2000322542A JP11131913A JP13191399A JP2000322542A JP 2000322542 A JP2000322542 A JP 2000322542A JP 11131913 A JP11131913 A JP 11131913A JP 13191399 A JP13191399 A JP 13191399A JP 2000322542 A JP2000322542 A JP 2000322542A
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data carrier
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resin
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Jun Furuhashi
潤 古橋
Nobuo Tanaka
信雄 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部部品を樹脂封止する場合に、樹脂の熱収
縮や硬化収縮によって掛かる応力からアンテナ磁芯に加
わる力を軽減して、高感度の非接触データキャリアを簡
単かつ安価に得る。 【解決手段】 Fe系、Co系、Ni系等のアモルファ
ス磁性合金薄帯等の薄膜状磁性材料42を、例えばウレ
タン樹脂やシリコーン樹脂等の弾性を有する弾性樹脂層
41の表面に設け、非接触データキャリア1の外装ケー
ス4の形状に合わせて、1層以上に巻回し、略円筒型形
のアンテナ磁芯40を得る。得られたアンテナ磁芯40
を、銅線を巻回してなるコイル30が備えられたポリア
ミド樹脂などから作製された円筒状のボビン50の筒内
部に挿入し、送受信用アンテナ3を作製する。その後回
路部品2と共に外装ケース4内に挿入し、封止樹脂6に
よって樹脂封止して本発明の非接触データキャリア1を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触データキャリ
ア用アンテナ磁芯及び当該アンテナ磁芯の製造方法、当
該アンテナ磁芯を用いた非接触データキャリア用アンテ
ナ並びに非接触データキャリアに関する。具体的には、
ICチップを主な内部部品としてもち、非接触で外部装
置との間で信号を送受信する非接触データキャリア用の
アンテナに用いられるアンテナ磁芯及び当該アンテナ磁
芯の製造方法、さらには当該アンテナ磁芯を用いた非接
触データキャリア用アンテナ並びに当該磁芯を用いた非
接触データキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】非接触データキャリアシステムは、所持
され非接触データキャリアと呼ばれる応答器と、ホスト
側に接続される質問器とで構成され、これら応答器と質
問器との間で、磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)
などの伝送媒体を介して非接触で交信を行う点を特徴と
している。このシステムは、応答器を所持したり、さま
ざまな物品に取付け、その所持する人物や物品に関する
情報を質問器により遠隔的に読み取ってホストに提供
し、人物や物品に関する情報処理を実現する。
【0003】非接触データキャリアシステムの情報伝達
方式としては一般に、電磁結合方式、電磁誘導方式、マ
イクロ波方式、あるいは光通信方式などが知られてい
る。これらの方式の中で、電磁結合方式、電磁誘導方式
やマイクロ波方式では、質問器からの伝送信号のエネル
ギーを応答器の駆動電力として用いることができる。そ
して、伝送信号そのものを駆動源にし得ることから、応
答器に電池などの駆動源を内臓させる必要がある他の同
様の方式に比較して、電池出力の低下に起因する応答能
力の劣化がなく、電池寿命に起因する応答器の使用限界
がないなどの大きな利点がもたらされている。
【0004】このような非接触データキャリアシステム
に用いられる応答器(非接触データキャリア)は、質問
器との間で信号を送受信するためのアンテナと回路部品
を主体として構成され、耐久性・耐環境性を考慮して、
通常、樹脂などによって送受信アンテナや回路部品など
の内部部品を気密に封止した構造を有している。送受信
アンテナとしては、価格や生産性などの面から銅製の導
線により形成したコイルが多用され、その回路部品とし
ては、例えばエポキシ基板の表面に銅製の回路パターン
と端子部を形成し、これにICチップをワイヤボンディ
ングしたものが一般的である。通常、外径30〜200
μmの銅線により形成されるコイルの2つの端線(導線
部)は、溶接あるいはハンダ付けによって回路部品の端
子部に接続される。そして、これらの内部部品を気密に
封止する樹脂材料としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン共重合体樹脂など熱可塑性樹脂、あるいは
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂などの
熱硬化性樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非接触デー
タキャリアシステムにおいては、非接触データキャリア
の取付位置等によらず、データの送受信を確実に行う必
要があるため、応答器と質問器との交信距離を引き伸ば
すことが要求されており、送受信アンテナの高感度化が
求められる。この対策として、アモルファス磁性材料や
フェライト等をアンテナ磁芯として用い、送受信感度を
挙げることが知られている。
【0006】一方、非接触データキャリアは、耐環境
性、耐衝撃性等を考慮して、アンテナや回路部品などの
内部部品全体をエポキシ樹脂などからなる封止樹脂で覆
う必要があることから、この封止樹脂に伴う磁芯用磁性
材料の磁気特性の劣化や破損などを考慮しなければなら
ない。特に、内部部品を封止する際、内部部品に外部応
力が掛かり、アンテナ(磁芯)が変形するなどして所定
の感度を得られないという問題点があった。
【0007】そこで、磁芯用磁性材料のまわりに応力緩
和用の緩衝層を設けることで、樹脂封止の際に起こる樹
脂の熱収縮や硬化収縮によって加わる応力を、緩衝層に
よって分散、吸収させて、アンテナ用磁芯に直接加わる
力を低減することが考えられる。
【0008】この緩衝層は、例えば、硬化後に弾性を持
つウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の液
状硬化性樹脂が、略円筒形状に形成された磁芯用芯材に
ディップや塗布、注型等の方法により付着し、その後硬
化することにより形成される。
【0009】しかしながら、このような方法によれば、
均一に硬化性樹脂を磁芯用磁性材料に付着させることが
困難で作業性もよくなく、結果的にコストの非常に高い
ものとなってしまうという問題点があった。
【0010】本発明は上記課題に対処するためになされ
たものであって、内部部品を樹脂封止する際に加わる外
部応力によってもアンテナ部品が破損されず、高感度に
維持できるアンテナ磁芯を簡単な方法により提供するこ
とにある。また、当該アンテナ磁芯を用いることによ
り、データ送受信の確実性を高め、さらには交信距離を
引き延ばすことを可能にした非接触データキャリアを、
簡単かつ安価に提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的のた
め、予めアンテナ磁芯を形成する薄膜状磁性材料に緩衝
層となる弾性樹脂層を設けておき、それを巻回すること
によってアンテナ磁芯を簡単に作製しようとするもので
ある。
【0012】本願請求項1記載の非接触データキャリア
用アンテナ磁芯は、情報を記憶する記憶素子を含む回路
部品と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのア
ンテナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触デ
ータキャリアにおいて、前記アンテナに用いられる非接
触データキャリア用アンテナ磁芯であって、弾性樹脂層
の表面に設けられた薄膜状磁性材料を略円筒状に巻回し
てなることを特徴とする。
【0013】当該非接触データキャリア用アンテナ磁芯
は、弾性樹脂層の表面に予め設けられた薄膜状磁性材料
を巻回して作製することができる。このため、緩衝層を
後付けする必要がなく、弾性樹脂層の塗布・形成工程が
容易でしかも一定の膜厚に調整することが簡単に行え
る。従って、当該アンテナ磁芯の内面若しくは外面に緩
衝層を容易に設けることができる。
【0014】請求項2記載の非接触データキャリア用ア
ンテナ磁芯は、請求項1記載の非接触データキャリア用
アンテナ磁芯の薄膜状磁性材料は接着剤により前記弾性
樹脂層の表面に設けられたことを特徴とする。
【0015】当該アンテナ磁芯は、例えば弾性樹脂層の
表面に接着剤によって薄膜状磁性材料を備えることがで
き、当該薄膜状磁性材料を巻回することによりアンテナ
磁芯の周囲に緩衝層を容易に形成できる。また、巻回時
に薄膜状磁性材料を接着固定できるので、巻回後新たに
接着剤や接着テープ等で固定する必要がなく、製造工程
がより簡易になる。
【0016】請求項3記載の非接触データキャリア用ア
ンテナ磁芯は、請求項1記載の非接触データキャリア用
アンテナ磁芯における弾性樹脂層は弾性を有する両面接
着性シートであることを特徴とする。
【0017】当該アンテナ磁芯にあっては、弾性樹脂層
は弾性を有する両面接着シートから作製されているた
め、弾性樹脂層の表面に薄膜状磁性材料を容易に設ける
ことができる。しかも、薄膜状磁性材料同士の間も同時
に接着固定できるため、複数層に渡って巻回する場合に
はより好都合である。さらに、樹脂層の塗布形成時に膜
厚のコントロールが容易に行なえ、安定性のあるアンテ
ナ磁芯を得ることができる。
【0018】また請求項4記載の非接触データキャリア
用アンテナ磁芯は、上記請求項1、2又は3記載の非接
触データ前記弾性樹脂層はホットメルト型接着剤からな
ることを特徴とする。
【0019】当該非接触データキャリア用アンテナ磁芯
にあっては、薄膜状磁性材料への塗布時又は巻回後の固
定時の加熱時にのみ弾性樹脂層は接着性を帯びることに
なる。このため製造過程における搬送時や巻回時の取扱
いが非常に容易になる。
【0020】請求項5記載の非接触データキャリア用ア
ンテナ磁芯の製造方法は、情報を記憶する記憶素子を含
む回路部品と、外部機器と非接触で信号を送受信するた
めのアンテナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非
接触データキャリアにおいて、前記アンテナに用いられ
る非接触データキャリア用アンテナ磁芯の製造方法であ
って、薄膜状磁性材料を弾性樹脂層の表面に設けた後、
略円筒状に巻回することを特徴とする。
【0021】この製造方法によれば、弾性樹脂層からな
る緩衝層が設けられたアンテナ磁芯を簡単に得ることが
できる。
【0022】さらに請求項6記載の非接触データキャリ
ア用アンテナ磁芯の製造方法は、請求項5記載の製造方
法において、前記弾性樹脂層は接着性樹脂から形成され
たことを特徴とする。
【0023】当該製造方法によれば、薄膜状磁性材料を
弾性樹脂層に容易に設けることができ、緩衝層が設けら
れたアンテナ磁芯を簡単に得ることができる。また、弾
性樹脂層は接着性を有するので、巻回することにより薄
膜状磁性材料を接着固定できる。このため、巻回後新た
に接着剤や接着テープ等で固定する必要がなくなり、製
造工程がより簡易になる。
【0024】また請求項7記載の非接触データキャリア
用磁芯の製造方法は、情報を記憶する記憶素子を含む回
路部品と、外部機器と非接触で信号を送受信するための
アンテナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触
データキャリアにおいて、前記アンテナに用いられる非
接触データキャリア用アンテナ磁芯の製造方法であっ
て、前記薄膜状磁性材料を弾性を有する両面接着シート
のいずれか一方の面に設けた後、略円筒状に巻回するこ
とを特徴とする。
【0025】当該製造方法によれば、薄膜状磁性材料を
弾性樹脂層に容易に設けることができ、緩衝層が設けら
れたアンテナ磁芯を簡単に得ることができる。しかも、
巻回時に薄膜状磁性材料を接着固定できるので、巻回後
新たに接着剤や接着テープ等で固定する必要がなくな
り、製造工程がより簡易になる。特に、複数回巻回する
場合には、薄膜状磁性材料同士も同時に接着固定できる
点でより有利な方法と言える。さらに、樹脂層の塗布形
成時に膜厚のコントロールが容易に行なえ、安定性のあ
るアンテナ磁芯を簡単に得ることができる。
【0026】請求項8記載の非接触データキャリア用ア
ンテナは、情報を記憶する記憶素子を含む回路部品と、
外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテナと
を具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データキャ
リアに用いられる非接触データキャリア用アンテナであ
って、請求項1乃至4記載のいずれかの非接触データキ
ャリア用アンテナ磁芯と、該アンテナ磁芯の周囲に備え
られたボビンと、前記ボビンに巻回されたコイルとを具
備することを特徴とする。
【0027】当該アンテナにあっては、アンテナ磁芯に
弾性樹脂層を簡単に設けることができ、簡単かつ安価に
樹脂封止による特性劣化の少ないアンテナを製造でき
る。従って当該アンテナを用いることにより、樹脂封止
時の加わる応力を軽減して感度のよい非接触データキャ
リアを安価かつ容易に得ることができる。
【0028】請求項9記載の非接触データキャリアは、
情報を記憶する記憶素子を含む回路部品と、外部機器と
非接触で信号を送受信するためのアンテナとを具備する
内部部品を樹脂で封止した非接触データキャリアであっ
て、前記アンテナは、請求項8記載の非接触データキャ
リア用アンテナであることを特徴とする。
【0029】この非接触データキャリアにあっては、本
発明に係るアンテナが用いられているので、信頼性のあ
る非接触データキャリアを安価かつ簡単に得ることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の非接触データキャ
リアの構成を示す断面図、図2は、図1の非接触データ
キャリアに用いられるアンテナ磁芯を示す図であって、
同図(a)はその平面図、同図(b)はその側面図、図
3は別な非接触データキャリアに用いられるアンテナ磁
芯を示す斜視図である。
【0031】図1に示す非接触データキャリア1は、回
路部品2と送受信アンテナ3とこれらの内部部品を納め
る外装ケース4とを具備している。なお外装ケース4
は、ここでは略円柱形状としているが、立方体形状であ
ってもよく、本発明においては特に限定されるものでは
ない。
【0032】回路部品2は、例えばエポキシ基板2aの
表面に銅製の回路パターンと端子部を形成し、これにI
Cチップ2bをはんだ付けしたものが用いられる。IC
チップ2bは、応答器の構成において送受信アンテナ3
を除く各機能回路部を内臓したものである。
【0033】送受信アンテナ3は、導電性を有する銅製
の導線からなるコイル30が、アンテナ磁芯40に巻回
されて構成されている。該コイル30の2つの端線(導
線部)は、溶接あるいはハンダ付けによって回路部品2
の端子部に接続されている。
【0034】アンテナ磁芯40は、弾性樹脂層41の表
面に設けられた薄膜状磁性材料42が巻回されて形成さ
れている。当該薄膜状磁性材料42は、例えばFe系、
Co系、Ni系等のアモルファス磁性合金からなる薄帯
若しくは微結晶磁性合金からなる薄帯等の薄膜状磁性材
料42を挙げることができる。
【0035】弾性樹脂層41は、内部部品を樹脂封止す
る際にアンテナ磁芯40に係る応力を減少するために設
けられたものであり、緩衝層としての機能を果たす。当
該弾性樹脂層41としては、例えば、弾性を有するウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等から形成さ
れたシート状物などが挙げられる。また、磁気特性に影
響を及ぼさないものが好適に用いられる。これらの弾性
樹脂層41の表面に、前記薄膜状磁性材料42が接着剤
により貼り合わせられる。あるいは、硬化後に弾性を発
現するウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等
の液状硬化性樹脂を用いることもできる。この場合に
は、薄膜状磁性材料42の表面に均一な厚さに塗布した
後に硬化させることにすればよい。また、半硬化状態で
巻回して、その後硬化させることにしてもよい。
【0036】また本発明においては上記したように、弾
性樹脂層41の表面に上記した薄膜状磁性材料42が設
けられて巻回される。このため、弾性樹脂層41として
は接着性を有するものを用いるのがより好ましい。この
ように接着性を有するものを用いた場合には、薄膜状磁
性材料42を巻回した際には、巻き終わり時に接着剤や
接着テープなどを用いることなく薄膜状磁性材料42を
固定できる。
【0037】このような接着性を有する弾性樹脂層41
としては、溶剤系、無溶剤系(硬化型)などの接着剤、
例えば各種アクリル系接着剤やゴム系接着剤などが挙げ
られる。この中でも特にホットメルト型接着剤を用いる
のが好ましい。当該ホットメルト型接着剤としては、ポ
リビニルアルコール樹脂系接着剤、ポリオレフィン樹脂
系接着剤、ポリエステル系接着剤等が挙げられる。この
ようなホットメルト型接着剤は加熱時にのみ接着性を示
す。従って、薄膜状磁性材料42の表面への貼着時やそ
の後略円筒形状に巻回する際にのみ加熱することにより
接着性を示し、それ以外では接着性を示すことがなく製
造時の取扱いが簡単になり、より一層有利な方法であ
る。これらの接着剤は、ロール法やスプレー法、ディッ
プ法により、薄膜状磁性材料42表面に塗布され、弾性
樹脂層41が設けられる。
【0038】また、接着性を有する弾性樹脂層41とし
て両面接着シートを用いることもできる。当該両面接着
シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの
各種プラスチック製シートの両面に上記した各種の弾性
を有する接着剤を塗布することなどにより得ることがで
きる。また、ポリウレタンなどの弾性を有する樹脂シー
トの両面に接着剤を塗布したもの、弾性を有する不織布
等に接着剤を含浸させたものを用いることができる。こ
のような両面接着シートを用いることにより薄膜状磁性
材料42を容易に貼り合わせることが可能となる。しか
も、複数回巻回する場合に、薄膜状磁性材料42と薄膜
状磁性材料42との固定も容易に行える点でより好都合
である。
【0039】このような弾性樹脂層41が設けられた薄
膜状磁性材料42が、非接触データキャリア1の外装ケ
ース4の形状に合わせて1層若しくはそれ以上に、円筒
形状、楕円筒形状等の略円筒状に巻回される。また、図
2に示すアンテナ磁芯40においては、薄膜状磁性材料
42は短冊状に予め切断されたものが用いられている。
【0040】送受信アンテナ3は、こうして形成された
アンテナ磁芯40と、該アンテナ磁芯40の周囲に備え
られたボビン50と、該ボビン50に巻回されたコイル
30とから構成される。ボビン50は、コイル30を一
定形状に支持する支持部材の機能を果たすものである。
ボビン50は、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、A
BS樹脂などの絶縁性を有する熱可塑性樹脂などから、
射出成形等により略円筒形若しくは略楕円筒形に作製さ
れる。上記アンテナ磁芯40は、該ボビン50の筒内部
に挿入される。こうして、図1に示すようにボビン50
の周囲には、例えば銅製の導線が巻回されたコイル30
が備えられる。
【0041】このようにして作製された送受信アンテナ
3と回路部品2は、外装ケース4に収納された後、封止
樹脂5にて封止される。該外装ケース4は、絶縁性を有
する例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ABS樹脂などの各種プラスチック材料などから、
一方が開口された立方体状や直方体状、円柱状その他の
形状に作製される。
【0042】内部部品を封止する封止樹脂5としては、
例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルアルコールなどの熱可塑性樹脂、ポリウ
レタン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリール、
シリコーンなどの熱硬化性樹脂を挙げることができる。
これらの封止樹脂5は、前記外装ケース4内に注入さ
れ、冷却固化され、非接触データキャリア1が作製され
る。また、光硬化性樹脂を用いる場合には、光照射によ
り固化される。
【0043】このように本発明に係るアンテナ磁芯40
を用いることにより、樹脂封止の際に生じる樹脂の熱収
縮や硬化収縮によって加わる応力が弾性樹脂層41によ
って分散、吸収される。この結果、アンテナ磁芯40に
加わる応力が減少し、送受信アンテナ3の性能低下を防
止でき、高感度化を容易に図ることができる。従って、
例えば非接触データキャリア1の取り付け位置などによ
らずに、データの送受信の確実性を高めることができ、
応答器と質問器との交信距離を引き延ばすことが可能に
なるなど、特性に優れた非接触データキャリア1を安価
に提供できる。
【0044】また、上記実施の形態においては、帯状に
裁断された薄膜状磁性材料42をボビン50に巻回した
場合について説明したが、本発明においては図3に示す
ように、弾性樹脂層41の表面に設けられた幅広状の薄
膜状磁性材料42を略円筒状に巻回して、アンテナ磁芯
40を形成することも可能である。この場合において、
シート状に形成にされた弾性樹脂層41の表面に設けら
れた薄膜状磁性材料42をロール状に巻回した後適当な
幅に切断して、アンテナ磁芯40を形成するようにして
もよい。この結果、アンテナ磁芯40を連続的に形成す
ることができ、より一層安価にアンテナ磁芯40を得る
ことができる。
【0045】また、上記実施の形態においては、コイル
30をボビン50に巻回した場合について説明したが、
本発明においてはボビン50を用いることなく、上記ア
ンテナ磁芯40に直接銅線を巻回してコイル30を形成
することも可能である。
【0046】さらに、外装ケース4を用いる必要もな
く、内部部品を直接金型内部に装填し、エポキシ樹脂等
を注型やトランスファー成形したり、熱可塑性樹脂を射
出成形するなどにより内部部品を封止して、非接触デー
タキャリア1を作製することもできる。
【0047】さらに、外装ケース4を用いる必要もな
く、内部部品を直接金型内部に装填し、エポキシ樹脂等
を注型やトランスファー成形したり、熱可塑性樹脂を射
出成形するなどにより内部部品を封止して、非接触デー
タキャリア1を作製することもできる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0049】(実施例1)幅10mm、厚さ50μmのC
o系アモルファス磁性合金シートに、硬化後弾性を有す
るウレタン樹脂を30μmの厚さに塗布し、60℃の硬
化炉を通して硬化させた後、直径5.5mmの円筒形をし
た治具に外径5.9mmになるまで巻き付け、切断し、端
部を接着テープで固定して、実施例1のアンテナ磁芯を
得た。
【0050】(実施例2)幅10mm、厚さ50μmのC
o系アモルファス磁性合金シートに、硬化後弾性を有す
るエポキシ系接着剤を30μmの厚さに塗布し、60℃
の硬化炉を通して完全硬化前の接着性を維持している状
態まで硬化させた後、直径5.5mmの円筒形をした治具
に外径5.9mmになるまで巻き付け、切断した。その後
再び60℃の硬化炉に入れ、エポキシ系接着剤を完全に
硬化させ、実施例2のアンテナ磁芯を得た。
【0051】(実施例3)幅10mm、厚さ50μmのC
o系アモルファス磁性合金シートに、弾性を有する厚さ
30μmの両面接着シートを貼着した後、直径5.5mm
の円筒形をした治具に外径5.9mmになるまで巻き付
け、切断し、実施例3のアンテナ磁芯を得た。
【0052】(実施例4)幅10mm、厚さ50μmのC
o系アモルファス磁性合金シートに、硬化後弾性を有す
るポリオレフィン系ホットメルト型接着剤を加熱溶融さ
せ、シート上に30μmの厚さに塗布し、冷却固化し
て、ホットメルト型接着剤層付きアモルファスシートを
作製した。その後、直径5.5mmの円筒形をした治具に
外径5.9mmになるまで巻き付け、切断し、再度加熱し
ホットメルト型接着剤を溶融して接着し、実施例4のア
ンテナ磁芯を得た。
【0053】(比較例1)幅10mm、厚さ50μmのC
o系アモルファス磁性合金シートを、直径5.5mmの円
筒形をした治具に外径5.9mmになるまで巻き付け、切
断し、端部を接着テープで固定して、比較例1のアンテ
ナ磁芯を得た。
【0054】〔評価試験〕上記実施例1〜4及び比較例
1のアンテナ磁芯を、それぞれ直径0.05mmの銅線を
600mmターン巻いてなる外径7.0mmのポリアミド樹
脂製のボビンの直径6.0mmの円筒状中空部に挿入し、
送受信アンテナを作製した。次に、この送受信アンテナ
に回路基板を接続して、内部部品を作製し、内径9mm、
外径10mmのポリカーボネート樹脂製の外装ケース内に
挿入した。その後、外装ケース内に液状エポキシ樹脂を
適量注入し、オーブン中で80℃に加熱してエポキシ樹
脂を硬化させ、非接触データキャリアを作製した。
【0055】得られた非接触データキャリアについて、
樹脂封止前後のアンテナ磁芯の磁気特性及び非接触デー
タキャリアの感度について、125kHz、1vでのイ
ンダクタンスの劣化率及び通信距離を測定した。その結
果を、表1に示す。
【0056】
【表1】 (試験結果)表1から分かるように、弾性樹脂層を有す
る薄膜状磁性材料を巻回して作製したアンテナ磁芯を用
いた場合には、樹脂封止後においても磁気特性の劣化が
少なく、また、該アンテナ磁芯を用いることによって、
通信距離が飛躍的に伸びた。また、製造工程を簡単にし
て作製することができた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、簡単かつ安価に弾性樹
脂層による緩衝層が設けられた非接触データキャリア用
アンテナ磁芯を得ることができる。
【0058】従って、当該アンテナ磁芯を用いることに
より、樹脂封止による熱収縮や硬化収縮によってアンテ
ナ磁芯に加わる応力を緩和することができる。従って、
送受信アンテナの性能低下を防ぎ、高感度に維持できる
アンテナを安価に供給できる。この結果、データの送受
信の確実性を高め、応答器と質問器との交信距離を伸ば
すなど、特性に優れた非接触データキャリアシステムを
安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触データキャリアの構成を示す断
面図
【図2】図1の非接触データキャリアに用いられるアン
テナ磁芯を示す図であって、同図(a)はその平面図、
同図(b)はその側面図
【図3】別な非接触データキャリアに用いられるアンテ
ナ磁芯を示す斜視図
【符号の説明】
1……非接触データキャリア 2……回路部品 2a…エポキシ基板 2b…ICチップ 3……送受信アンテナ 4……外装ケース 5……封止樹脂 30……コイル 40……アンテナ磁芯 41……弾性樹脂層 42……薄膜状磁性材料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
    と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテ
    ナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データ
    キャリアにおいて、前記アンテナに用いられる非接触デ
    ータキャリア用アンテナ磁芯であって、弾性樹脂層の表
    面に設けられた薄膜状磁性材料を略円筒状に巻回してな
    ることを特徴とする非接触データキャリア用アンテナ磁
    芯。
  2. 【請求項2】 前記薄膜状磁性材料は接着剤により前記
    弾性樹脂層の表面に設けられたことを特徴とする請求項
    1記載の非接触データキャリア用アンテナ磁芯。
  3. 【請求項3】 前記弾性樹脂層は弾性を有する両面接着
    性シートであることを特徴とする請求項1記載の非接触
    データキャリア用アンテナ磁芯。
  4. 【請求項4】 前記弾性樹脂層はホットメルト型接着剤
    からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の非
    接触データキャリア用アンテナ磁芯。
  5. 【請求項5】 情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
    と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテ
    ナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データ
    キャリア1において、前記アンテナに用いられる非接触
    データキャリア用アンテナ磁芯の製造方法であって、 薄膜状磁性材料を弾性樹脂層の表面に設けた後、略円筒
    状に巻回することを特徴とする非接触データキャリア用
    アンテナ磁芯の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記弾性樹脂層は接着性樹脂から形成さ
    れたことを特徴とする請求項5記載の非接触データキャ
    リア用磁芯の製造方法。
  7. 【請求項7】 情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
    と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテ
    ナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データ
    キャリアにおいて、前記アンテナに用いられる非接触デ
    ータキャリア用アンテナ磁芯の製造方法であって、 前記薄膜状磁性材料を弾性を有する両面接着シートのい
    ずれか一方の面に設けた後、略円筒状に巻回することを
    特徴とする非接触データキャリア用アンテナ磁芯の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
    と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテ
    ナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データ
    キャリアに用いられる非接触データキャリア用アンテナ
    であって、 請求項1乃至4記載のいずれかの非接触データキャリア
    用アンテナ磁芯と、該アンテナ磁芯の周囲に備えられた
    ボビンと、前記ボビンに巻回されたコイルとを具備する
    ことを特徴とする非接触データキャリア用アンテナ。
  9. 【請求項9】 情報を記憶する記憶素子を含む回路部品
    と、外部機器と非接触で信号を送受信するためのアンテ
    ナとを具備する内部部品を樹脂で封止した非接触データ
    キャリアであって、 前記アンテナは、請求項8記載の非接触データキャリア
    用アンテナであることを特徴とする非接触データキャリ
    ア。
JP11131913A 1999-05-12 1999-05-12 非接触データキャリア用アンテナ磁芯及び当該アンテナ磁芯の製造方法、当該アンテナ磁芯を用いた非接触データキャリア用アンテナ並びに非接触データキャリア Withdrawn JP2000322542A (ja)

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