JP2000316008A - 給電可能としたatmバスシステムおよび該atmバスシステムに用いる分岐装置 - Google Patents

給電可能としたatmバスシステムおよび該atmバスシステムに用いる分岐装置

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JP2000316008A
JP2000316008A JP11124277A JP12427799A JP2000316008A JP 2000316008 A JP2000316008 A JP 2000316008A JP 11124277 A JP11124277 A JP 11124277A JP 12427799 A JP12427799 A JP 12427799A JP 2000316008 A JP2000316008 A JP 2000316008A
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Hirohisa Aoyanagi
博久 青柳
Junji Asakura
順治 朝倉
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Nakayo Telecommunications Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nakayo Telecommunications Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時に利用可能な端末を、予めシステムに
登録したり特定のポートに接続する必要のないATMバ
スシステムを提供する。 【解決手段】 主装置10に接続された上りバスと下り
バスに複数の分岐装置30を接続したATMバスシステ
ムにおいて、分岐装置30に、複数の端末ポートと、端
末ポートに接続された端末50が稼働するに必要な電源
を分岐装置側から受電して動作するものであるか否かを
判定する給電要否判定手段と、各端末ポートへの給電を
制御する給電制御手段を設け、起動時に個々の端末ポー
トに対して前記給電制御手段を介して一時的に給電し、
端末ポートに接続された端末が稼働するに必要な電源を
分岐装置側から受電して動作するものであるか否かを判
定し、給電の対象となる端末ポートのみに前記給電制御
手段を介して給電するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の分岐装置が
共通のバスに従属接続もしくは枝分れ状(ツリー状)に
接続されたATM(非同期転送モード)セルを用いて通
信するATMバスシステムにおいて、該ATMバスシス
テムに収容された分岐装置から端末を駆動する電力を効
率的に供給する手法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のATM通信システムでは、ボタン
電話システムのように端末が稼働するための電力の供給
(給電)をシステム自体から行うことは考慮されてな
く、それぞれの端末に独自に商用電源から給電してい
る。このようなシステムでは、端末に給電する商用電源
が断(停電)となった時には、端末側で独自にバックア
ップの電源を用意する必要があった。また、ボタン電話
システムのように、接続される端末が限られていたり、
特に停電時にも利用可能とする端末は、分岐装置に停電
時に電力の供給や通信線路の接続が行われるよう構成さ
れたポートを設け、この特定のポートに接続して分岐装
置から給電していた。
【0003】しかし、従来のシステムでは、停電時に利
用可能な端末をあらかじめシステムに登録したり、停電
時に利用可能な端末を特定のポートに接続する必要があ
ることから、端末の設置場所などが限定されたり、誤っ
て接続した場合に利用できないなどの問題があった、
【0004】さらに、ATMバスシステムでは分岐装置
が縦列接続されていることから、停電時に利用可能とす
る端末を、バスの終端に近い個所に接続された分岐装置
に配置した場合、途中の分岐装置を稼働状態として通信
信号を伝達させなければならず、中間に位置する分岐装
置が稼働するための電力も提供する必要があり、バック
アップ電源も大容量のものを用意しなければならなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、停電時に給
電可能としたATMバスシステムにおいて、上記課題を
解決するもので、停電時に利用可能な端末をあらかじめ
システムに登録したり、停電時に利用可能な端末を特定
のポートに接続する必要がない、端末の設置場所が限定
されない、ATMバスシステムを提供することを目的と
する。
【0006】さらに、本発明は、上記ATMバスシステ
ムにおいて、停電時にバスの終端に近い分岐装置に給電
する際、電力やATMセルを中継する分岐装置の消費電
力を低減したATMバスシステムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、主装置に接続された上りバスと下りバスに複数の分
岐装置を接続したATMバスシステムにおいて、分岐装
置に、複数の端末ポートと、端末ポートに接続された端
末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電して動
作するものであるか否かを判定する給電要否判定手段
と、各端末ポートへの給電を制御する給電制御手段を設
け、起動時に個々の端末ポートに対して前記給電制御手
段を介して一時的に給電し、端末ポートに接続された端
末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電して動
作するものであるか否かを判定し、給電の対象となる端
末ポートのみに前記給電制御手段を介して給電するよう
にした。
【0008】請求項2の発明は、主装置に接続された上
りバスと下りバスに複数の分岐装置を接続したATMバ
スシステムにおいて、分岐装置に、複数の端末ポート
と、端末ポートに接続された端末が稼働するに必要な電
源を分岐装置側から受電して動作するものであるか否か
を判定する給電要否判定手段と、上流側の給電線路およ
び通信線路と下流側の給電線路および通信線路を直接接
続するバイパス回路を設け、前記端末が稼働するに必要
な電源を分岐装置側から受電して動作するものか否かを
判定し、該分岐装置のすべての端末ポートが分岐装置側
からの給電を不要であると判断されたときに、停電時に
上流側の給電線路および通信線路と下流側の給電線路お
よび通信線路を前記バイパス回路によって接続するよう
にした。
【0009】請求項3の発明は、主装置に接続された上
りバスと下りバスに複数の分岐装置を接続したATMバ
スシステムにおいて、分岐装置に、電力を受電する受電
インタフェースと、受電した電力を下流側に送出する送
電インタフェースと、自己及び自己に収容された端末に
給電する給電インタフェースを設け、前記受電インタフ
ェースから受電した電力を、分岐装置自体と前記送電イ
ンタフェースと前記給電インタフェースに配分するよう
にした。
【0010】さらに、請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載されたATMバスシステム
において、ATMバスの下りバスとして用いる一方のバ
スを最遠端の分岐装置の下流側で折り返して上りバスと
して用いる他方のバスに接続してATM−Mバスシステ
ムとした。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載されたATMバスシステムに
おいて、ATMバスの上りバスと下りバスの一方を主装
置から出発して主装置に戻るATMセル送信用のバスと
し、他方のバスを主装置から出発して主装置に戻るAT
Mセル受信用バスとした。
【0012】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の上記ATMバスシステムにおい
て、分岐装置にを主装置からツリー状(枝分かれ状)に
接続されたATMバスの上りバスと下りバスに接続し
た。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6のいずれかに記載の上記ATMバスシステムにおい
て、分岐装置に、該分岐装置に設けた端末収容ポートの
うち停電時に動作させる端末がどのポートに接続されて
いるか、もしくはどの端末に対して給電するかを判定す
る給電要否判定手段を設けた。
【0014】請求項8の発明は、請求項7に記載された
ATMバスシステムにおいて、ATMバスシステムまた
はATM−Mバスシステムにおいて、分岐装置に設けた
給電要否判定手段に、各端末収容ポートに接続された端
末が動作するに必要な電力を分岐装置からのどの程度受
電するかを判定する機能を持たせ、分岐装置としてあら
かじめ割当られた電力容量の範囲内で、各ポート(端
末)に対する給電の可否を制御するようにした。
【0015】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
6のいずれかに記載のATMバスシステムにおいて、停
電時に動作させる端末が端末収容ポートのいずれにも接
続されていないと判断した際、受電インタフェースと送
電インタフェースとをバイパス回路で接続して、他の分
岐装置に電力を中継するようにした。
【0016】さらに、請求項10の発明は、複数の分岐
装置を主装置に接続された上りバスと下りバスに接続し
たATMバスシステムに用いる分岐装置おいて、電力を
受電する受電インタフェースと、受電した電力を下流側
に送出する送電インタフェースと、自己及び自己に収容
された端末に給電する給電インタフェースと、分岐装置
に設けた端末収容ポートのうち停電時に動作させる端末
がどのポートに接続されているかもしくはどの端末に対
して給電するかを判定する給電要否判定手段とを設け、
前記受電インタフェースから受電した電力を、分岐装置
自体と前記送電インタフェースと前記給電インタフェー
スに配分するようにした。
【0017】また、請求項11の発明は、主装置に接続
された上りバスと下りバスに複数の分岐装置を接続した
ATMバスシステムにおける給電制御方法において、分
岐装置に、複数の端末ポートと、端末ポートに接続され
た端末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電し
て動作するものであるか否かを判定する給電要否判定手
段と、各端末ポートへの給電を制御する給電制御手段を
設け、主装置から、各分岐装置に対して停電時に電源か
ら給電する必要があるか否かを確認する停電時動作コマ
ンドを送出し、それぞれの分岐装置から端末ポートに対
して前記給電制御手段を介して一時的に給電し、分岐装
置から停電時に給電を受けるか否かのレスポンスを送出
することを特徴とする。
【0018】請求項12の発明は、請求項11に記載の
ATMバスシステムにおける給電制御方法において、分
岐装置からのレスポンスに当該分岐装置の消費電力を搭
載し、主装置が給電容量の範囲で稼働できるポートの給
電制御スイッチを動作させることを特徴とする。
【0019】請求項13の発明は、請求項11または請
求項12に記載のATMバスシステムにおける給電制御
方法において、ATMバスの下りバスとして用いる一方
のバスを最遠端の分岐装置の下流側で折り返して上りバ
スとして用いる他方のバスに接続してATM−Mバスシ
ステムとしたことを特徴とする。
【0020】請求項13の発明は、請求項11または請
求項12に記載のATMバスシステムにおける給電制御
方法において、ATMバスの上りバスと下りバスの一方
を主装置から出発して主装置に戻るATMセル送信用の
バスとし、他方のバスを主装置から出発して主装置に戻
るATMセル受信用バスとしたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるATMバス
システムの構成を図面を参照して説明する。このATM
バスシステムは、ATM−Mバスシステムとして構成さ
れており、分岐装置に受電手段及び送電手段を設け、分
岐装置が受電した電力を自装置および他のインタフェー
スに分配するように構成されている。
【0022】図1を用いて、本発明にかかるATM−M
バスシステムの構成を説明する。ATM−Mバスシステ
ム1は、主装置10と、従属接続された複数の分岐装置
30−1〜30−3と、分岐装置30−1〜30−3に
収容される端末50−1A〜50−3Bと、分岐装置3
0−2に接続され分岐装置30−2自体および従属する
分岐装置30−3ならびに分岐装置30−2に収容され
る端末50−2A〜50−2Bに稼働電力を供給する商
用電源で動作する電源アダプタ90とを有して構成され
る。
【0023】主装置10には、Mバスシステムの分岐装
置を終端するMバス接続ユニット11及びバックアップ
可能とされた電源回路19などが搭載される。
【0024】主装置10と先頭の分岐装置30−1は信
号線路(Mバス)70−1で、先頭の分岐装置30−1
と中間の分岐装置30−2は信号線路70−2で、中間
の分岐装置30−2と終端の分岐装置30−3は信号線
路70−3でそれぞれ接続される。
【0025】主装置10と分岐装置30−1を結ぶ信号
線路70−1および分岐装置30−1と分岐装置30−
2を結ぶ信号線路70−2ならびに分岐装置−2と最遠
端の分岐装置30−3を結ぶ信号線路70−3は、それ
ぞれ下りバスと上りバスから構成され、最遠端の分岐装
置30−3の下流側では下りバスが折り返されて上りバ
スに接続されている。主装置10から下りバス上に送り
出されたATMセルは、最遠端の分岐装置30−3の下
流で折り返されて上りバス上を主装置へ向けて送られ
る。主装置10から分岐装置あてに送られたATMセル
は、当該分岐装置で情報を受信した後空きセルとして下
流側の分岐装置へ送られる。各分岐装置は下りバスまた
は上りバス上の空きセルに情報を乗せて主装置へ送信す
る。このような、ATMセルを最遠端の分岐装置で折り
返すようにしたATMバスシステムを、本明細書ではA
TM−Mバスシステムという。
【0026】さらに、主装置10と先頭の分岐装置30
−1は給電線路75−1で、中間の分岐装置30−2と
終端の分岐装置30−3は給電線路75−3でそれぞれ
接続される。
【0027】分岐装置30−1と端末50−1A,50
−1Bはインタフェースケーブル77−1A,77−1
Bで、分岐装置30−2と端末50−2A,50−2B
はインタフェースケーブル77−2A,77−2Bで、
分岐装置30−3と端末50−3A,50−3Bはイン
タフェースケーブル77−3A,77−3Bで、それぞ
れ接続される。
【0028】端末50−1A,50−1B,50−2
B,50−3A,50−3Bはそれぞれ商用電源から給
電されている。端末50−2Aは分岐装置30−2から
給電されている。
【0029】この実施の形態では、主装置10に搭載さ
れたバックアップ可能な電源回路19は、Mバス接続ユ
ニット11を介して給電線路75−1を経由して先頭の
分岐装置30−1に電力を供給している。
【0030】この実施の形態では、先頭の分岐装置30
−1は、給電線路75−1を介して主装置10の電源回
路19から電源が供給され、中間の分岐装置30−2
は、給電線路75−2を介して電源アダプタ90から電
源が供給される。さらに終端の分岐装置30−3は、給
電線路75−3を介して中間の分岐装置30−2から電
力が供給される。
【0031】また、商用電源で動作する電源アダプタ9
0は、給電線路75−2を介して中間の分岐装置30−
2に電力を供給する。この分岐装置30−2は、電源ア
ダプタ90から受電した電力によって、該分岐装置30
−2自体の内部回路を駆動すると共に、その電力をイン
タフェースケーブル77−2Aの給電線77−2PAを
介して該分岐装置30−2に収容された端末50−2A
に分配し、給電線路75−3を介して後続の分岐装置3
0−3に中継している。
【0032】さらに、後続の分岐装置30−3は、前段
の分岐装置30−2から受電した電力によって、該分岐
装置30−3自体を駆動すると共に、インタフェースケ
ーブル77−3Aの給電線77−3PAを介して該分岐
装置30−3に収容された端末50−3Aに分配してい
る。
【0033】このような構成とすることによって、電源
に接続されていない分岐装置30−1,30−3に電力
を供給することができるとともに、商用電源に接続され
ていない端末50−2Aに電源を供給することができ
る。商用電源に接続された端末50−3Aへの給電は、
商用電源の停電時のバックアップ電源とすることができ
る。
【0034】図2を用いて、本発明にかかるATM−M
バスシステムの主装置の送電インタフェースと分岐装置
の受電インタフェース間、すなわち、図1における主装
置10と先頭の分岐装置30−1との間の接続構成を例
にして、通信信号インタフェースと、送電インタフェー
ス/受電インタフェースを分離して設けた形態を説明す
る。
【0035】主装置10は、送信器121,受信器12
2,送信パルストランス123,受信パルストランス1
24からなる通信信号インタフェース回路12と、電源
回路19に接続される送電インタフェース14とを有す
るMバス接続ユニット11を有している。
【0036】分岐装置30−1は、送信器321,受信
器322,送信パルストランス323,受信パルストラ
ンス324からなる上流側通信信号インタフェース32
と、受電インタフェースとして働く受電回路37とを有
している。
【0037】主装置10の通信信号インタフェース12
と分岐装置30−1の上流側通信信号インタフェース3
2とは、信号線路70−1によって接続されている。信
号線路70−1は、下り線路701と上り線路702と
を有している。主装置10の電源(送電)回路19と分
岐装置30−1の受電回路37とは、給電線路75−1
によって接続されている。給電線路75−1は、線路7
51,752を有している。このように、この実施の形
態では、通信信号インタフェース12と送電インタフェ
ース14、通信信号インタフェース32と受電インタフ
ェース(受電回路)37とはそれぞれ独立(分離)した
線路を用いる形態で構成されている。
【0038】図3を用いて、分岐装置30とこの分岐装
置に収容された端末50との間の接続構成を説明する。
この形態は、インタフェースケーブル(信号線路)77
を用いて、通信信号と電力を伝送する形態、すなわち通
信信号インタフェースと送電インタフェースと受電イン
タフェースを共用する形態を採用している。分岐装置3
0の端末側通信信号インタフェース34は、送信器34
1、受信器342、送信パルストランス343、受信パ
ルストランス344を有している。また、分岐装置30
では、受電回路37からの電力を給電制御スイッチ回路
38を介して送信パルストランス343の出力側巻線の
中点と、受信パルストランス344の入力側巻線の中点
に供給している。
【0039】端末50は、送信器511と、受信器51
2と、送信パルストランス513と、受信パルストラン
ス514とからなる通信信号インタフェース51と、受
電回路58とを有している。端末50は、送信パルスト
ランス513の出力側巻線の中点と、受信パルストラン
ス514の入力側巻線の中点から、電力を取り出し受電
回路58に供給できるように構成されている。
【0040】ここで、分岐装置30側の給電制御スイッ
チ回路38と、端末50の受電回路58は図2に示した
ように独立した給電線路75によって接続されているの
ではなく、分岐装置30の給電制御スイッチ回路38を
介した出力は、送信パルストランス343の出力側巻線
と受信パルストランス344の入力側巻線の中点にそれ
ぞれ供給され、インタフェースケーブル77上に重畳さ
れて伝達される。この電力は、端末50側の受信パルス
トランス514の入力側巻線の中点と送信パルストラン
ス513の出力側巻線の中点からそれぞれ受電され、端
末50の受電回路58に入力されている。
【0041】このように通信信号インタフェースを給電
(送電/受電)インタフェースと兼用して信号線路(イ
ンタフェースケーブル)を介して電力を供給する方式
を、一般にファントム給電方式と呼ぶ。本発明において
は、通信信号の伝送と電力の伝送方法は、図2に示した
ように、信号線路と給電線路を分離した方式、または、
図3に示したように、信号線路に通信信号と電力の伝送
を合わせて行わせる方式のいずれの方式をも採ることが
できる。
【0042】図4を用いて、本発明にかかるATM−M
バスシステムに用いる分岐装置30の構成を説明する。
分岐装置30は、上流側通信信号インタフェース32
と、下流側通信信号インタフェース33と、端末側通信
信号インタフェース34と、Mバス制御回路35と、端
末制御回路36と、上流側からの受電回路371と、電
源アダプタ90からの受電回路372と、受電電力を下
流側もしくは端末側へ送電する給電制御スイッチ回路3
8とから構成される。
【0043】受電回路372は、外部の電源アダプタ9
0と接続して稼働電力を受電する働きを有しており、受
電インタフェースを構成している。送信器321,受信
器322,送信パルストランス323,受信パルストラ
ンス324、および、受電回路371からなる回路は、
前段の分岐装置もしくはMバス接続ユニット11から信
号線路70を共用して送られる電力を受電する、図3に
示した受電インタフェースを実現しており、該分岐装置
30は商用電源からの給電によっても停電時に主装置1
0から供給されるバックアップ給電のいずれでも動作可
能なことを示している。
【0044】分岐装置30では、受電回路371もしく
は受電回路372で得られた電力により、該分岐装置3
0内の上流側通信信号インタフェース32,下流側通信
信号インタフェース33,端末側通信信号インタフェー
ス34を駆動するとともに、Mバス制御回路35、端末
制御回路36に動作電力を供給している。受電回路37
1または受電回路372を介して受電した電力は、電力
の分配機能を実現する給電制御スイッチ回路38を介し
て、この分岐装置に収容した端末50および下流側の分
岐装置にも分配される。
【0045】給電制御スイッチ回路38は、例えば、下
流側通信信号インタフェース34への経路を形成する給
電制御スイッチ381と、端末側通信信号インタフェー
ス34Aのインタフェースポートへの経路を形成する給
電制御スイッチ382Aと、端末側通信信号インタフェ
ース34Bのインタフェースポートへの経路を形成する
給電制御スイッチ382Bとを有して構成される。
【0046】この給電制御スイッチ回路38の各給電制
御スイッチ381,382A,382Bは、後述する給
電要否判定手段により得られた結果を端末制御回路36
で判断して制御され、ON状態で各インタフェースポー
トへの給電を可とし、OFF状態で各インタフェースポ
ートへの給電を否(停止)する働きを有している。
【0047】図5を用いて、給電の対象となる端末を特
定するための一手法を説明する。給電対象端末を特定す
る機能を備えた分岐装置において、通信信号インタフェ
ースおよび給電のための送電インタフェース/受電イン
タフェースの構造は、図3に示したインタフェースに準
じるものであり、分岐装置に収容される端末の最大数に
対応した数の通信信号インタフェースが設けられる。そ
れぞれの通信信号端末インタフェースには、本発明によ
る給電の要否を判断する手段として、給電要否判定手段
31を備えている。
【0048】給電要否判定手段31は、検出回路311
と、電源に一端が接続された抵抗312と、検出信号線
313と、一端が接地された検出信号線314とを有し
ている。給電要否判定手段31は、検出信号線のペア
(313・314)で形成される電流ループの有無によ
って、給電の要否を判定する。端末50と分岐装置30
を接続する信号線路77には、検出信号線313および
検出信号線314がコネクタ71を介して収容される。
【0049】ここで、この実施の形態では、検出信号線
上に電流ループが形成された(Lレベルを検知した)場
合を給電要とみなし、電流ループが形成されない(Hレ
ベルを検知した)場合を給電不要(否)と定義してお
く。
【0050】給電を必要とする端末装置50Aの内部に
は、検出信号線313と検出信号線314のループバッ
クが形成されている。給電を必要とする端末50Aと分
岐装置30との間では、検出手段となる検出信号線31
3Aと検出信号線314Aが、信号線路70Aを介して
端末50Aに接続され、端末50Aの内部で検出信号線
313Aと検出信号線314Aが結線される。
【0051】端末50Aに対する給電の要否を判定しよ
うとする分岐装置30は、前記の端末50Aの内部での
信号線313Aと信号線314Aのループバックによっ
て形成された電流ループ(Lレベル信号論理)を検出回
路311Aによって検出する。これにより分岐装置30
は、端末50Aが給電を要求している端末であることを
認識し、図4および図5に示す給電制御スイッチ回路3
8の給電制御スイッチ382Aをオン状態として端末5
0Aへの給電を開始する。
【0052】端末50Bは、停電時に端末50B自体に
内蔵された蓄電池59Bから稼働電力を得て動作する端
末として示されている。この端末50Bは、前述の端末
50Aと異なり、検出信号線313Bと314Bとを分
岐装置30と接続される信号線路70Bのコネクタ71
B内部でループバックさせている。
【0053】分岐装置30は、前述の端末50Aと同様
に検出回路311Bによって該信号がLレベル信号論理
にあることを検出して、給電制御スイッチ382Bをオ
ン状態とするが、端末50B側では信号線路70Bを介
して送られた電力を用いないで動作する。
【0054】また商用電源のみによって駆動される停電
時に動作しない(分岐装置30からの給電を必要としな
い)端末50Cは、端末50Cおよび分岐装置30と接
続しているインタフェースケーブル77Cおよびコネク
タ71Cのいずれにおいても、検出信号線313Cと信
号線314Cとをループバックさせていない。
【0055】分岐装置30は、検出回路311Cにおい
て該信号がHレベル信号論理であり、端末50Cに対す
る給電が不要であると判断して、給電制御スイッチ38
2Cをオフ状態として端末50Cに対する給電を停止す
る。
【0056】このようにして、分岐装置30に収容され
た端末50A,B,Cへの給電の要否を判定することが
できる。
【0057】図6および図7を用いて、本発明による給
電の対象となる端末を特定するための手法の第2の例を
説明する。この手法は、図1および図3に示す通信信号
インタフェース上で転送される分岐装置30と端末50
間の制御メッセージに、図6に示す停電動作コマンドC
100,停電時給電要求レスポンスR154,停電時活
性レスポンスR155,停電時非活性レスポンスR15
6を設け、分岐装置30の端末制御回路36において、
図7の停電動作および給電要否確認プロトコルを実行す
る手法である。
【0058】分岐装置30の端末制御回路36で実行さ
れる処理を図7のフローチャートを用いて説明する。端
末制御回路36は、端末50Aに対する給電制御スイッ
チ382Aを一時的にオン状態として端末50Aを起動
し(S1)、停電動作および給電の要否を確認する停電
動作確認コマンドC100を端末50Aに送信する(S
2)。停電時に分岐装置30からの給電により動作(活
性化)を希望する端末50Aは、前記コマンドC100
に対する応答として停電時給電要求レスポンスR154
を返送する。分岐装置30は、該レスポンスR154を
受信し(S3)、給電が要であると判定して(S4)、
給電制御スイッチ382Aをオン状態のままとして次の
端末ポートの確認に移行する。
【0059】次の端末50Bに対して、給電制御スイッ
チ382Bを一時的にオン状態として(S6)、停電動
作および給電の要否を確認する停電動作確認コマンドC
100を端末50Bに送信する(S7)。停電時に動作
を希望するが分岐装置30からの給電を必要としない端
末50Bは、前記コマンドC100に対する応答とし
て、停電時活性レスポンスR155を返送する。分岐装
置30は、該レスポンスR155を受信し(S8)、給
電が不要であると判定して(S9)、給電制御スイッチ
382Bをオフ状態として端末50−2Bに対する給電
を停止して次の端末ポートの確認に移行する。
【0060】次の端末50Cに対しても、同様の処理
(S11〜S15)を行う。
【0061】この実施の形態では、端末50と分岐装置
30内の端末制御回路36にプロトコル処理機能を設け
たが、主装置10側に処理機能を持たせ、主装置10側
と分岐装置30間で専用の給電制御スイッチを制御する
メッセージコードを持たせて主装置10と分岐装置30
間の給電要否判定を実現することも可能である。
【0062】図8および図9を用いて、給電の対象とな
る端末を特定するための手法の第3の例を説明する。こ
の例では、前述の図5〜図7に示した手法と異なり、一
時的にそれぞれの端末に対する給電制御スイッチをオン
状態として、端末が分岐装置からの給電で稼働するか否
かを実際に給電を行って検査するようにした構成で、そ
れぞれの端末が実際に電力を消費しているか否かを判断
する通電検出回路を用いた通電要否判定手段を設けてい
る。
【0063】図8は、端末50が給電を必要とする端末
である場合を示している。分岐装置30は、給電要否判
定手段31と、端末側通信信号インタフェース34と、
端末制御回路36と、給電制御スイッチ382とを有し
ている。給電要否判定手段31は、端末の電力消費状態
を検出する通電検出回路317を有している。
【0064】端末50は、通信信号インタフェース51
から取り出した電力を受電回路58で受け端末自体を動
作している。
【0065】分岐装置30は、給電要否の判定の対象と
なる端末のインタフェースポートに接続された給電制御
スイッチ382を、一時的にオンとしてインタフェース
ケーブル77を介して端末50に給電する。この状態
で、端末50は、供給された電力を受電回路58に入力
して電力を実際に消費する。分岐装置30内の給電要否
判定手段31の通電検出回路317は、端末50が電力
を消費していることを検出して通電状態を端末制御回路
36に通知する。そこで、端末制御回路36は、該端末
50が給電を必要とする端末であると判断して、先に一
時的にオンとした給電制御スイッチ382を継続的にオ
ン状態として、給電を継続して端末50を駆動する。
【0066】図9に示した端末50は、端末50が商用
電源のみで動作する電源回路57によって駆動される装
置の例である。この端末装置50に対しても図8の例と
同様に、給電要否の判定の対象となる端末のインタフェ
ースポートに接続された給電制御スイッチ382を、一
時的にオンとしてインタフェースケーブル77を介して
端末50に供給する。このとき、端末50は、自己の電
源回路57からの電力によって駆動され、分岐装置30
からインタフェースケーブル77を介して供給された電
力を消費しない。
【0067】分岐装置30内の給電要否判定手段31の
通電検出回路317は、端末50が電力を消費していな
いことを検出して、非通電状態を端末制御回路36に通
知する。そこで、端末制御回路36は、該端末50が給
電を必要としない端末と判断して、先に一時的にオンと
した給電制御スイッチ382をオフ状態として、端末装
置50への給電を停止する。
【0068】次ぎに、各端末の消費電力を判断して割り
当てられた電力量の範囲内で、給電を行うようにしたシ
ステムについて、図10を用いて説明する。図10
(A)に示したシステムは、図5に示したシステムの検
出信号線の数を増やして、該信号の示す内容(停電動作
や給電の要否)を細分化して、端末の要求を分析する検
出回路を高度化したシステムである。
【0069】分岐装置30の給電要否判定手段31は、
検出信号線315,検出信号線316,検出信号線31
3の3線からの信号が入力される検出回路311を有し
ている。検出信号線314は接地されており、信号線3
13,315,316は、それぞれ別の抵抗312を介
して電源に接続されている。
【0070】端末50は、停電時の対応と自己が消費す
る電力に応じて、コネクタ52の結線を設定し、給電要
否判定手段31からの検出信号線を選択的にループバッ
クしている。
【0071】分岐装置の検出回路311には、3ビット
の論理レベルで端末50の消費電力を示すことができる
ので、図5に示した例では、給電の要否のみを2値で示
していたのに対して、図10では8値として給電時に必
要とする電力量の目安などを、検出回路311を介して
端末制御回路36に伝えることができる。
【0072】信号論理値の例を図10(B)に示す。図
10(B)には、検出回路311に入力されるそれぞれ
の検出信号線313,315,316のレベルが信号論
理値欄に、停電時に動作させるか否かの状態および通電
時の動作状態(電力消費量)が停電時/通電時動作欄に
示されている。
【0073】例えば、複数の端末ポートを有する分岐装
置30は、該信号検出レベル(論理値)を用いて、必要
とする消費電力量を加算して、所定の値になるまでそれ
ぞれの端末ポートに対応した給電制御スイッチ382の
オンを認めるように制御することで、効果的に電力を分
配することが可能となる。
【0074】図11および図12を用いて、前述の図6
および図7と同様な処理において、図6に示した端末か
ら分岐装置へのメッセージコードに端末が必要とする電
力の目安となる情報要素を追加して通知するようにした
手法を説明する。
【0075】図11に、この手法に用いるコマンドとレ
スポンスの様式を示す。この手法に用いるコマンドとレ
スポンスは、動作環境確認コマンドC110と、停電時
非活性レスポンスR160と、停電時活性レスポンスR
170とを示している。停電時活性レスポンスR170
には、消費電力に関するデータが含まれている。
【0076】図12を用いて、図11に示したメッセー
ジコードを用いて分岐装置30の端末制御回路36で実
行される処理を説明する。端末制御回路36は、端末5
0Aに対する給電制御スイッチ382Aを一時的にオン
状態として(S21)端末50Aを起動し、停電動作お
よび給電の要否を確認する動作環境確認コマンドC11
0を端末50に送信する(S22)。停電時に分岐装置
30からの給電によって動作(活性化)することを希望
する端末50Aは、前記コマンドC110に対する応答
として、図11に示す消費電力の目安を示す情報を含ん
だ停電時活性レスポンスR170を返送する。
【0077】分岐装置30は該レスポンスR170を受
信し(S23)、その情報要素に基づく消費電力を記憶
して(S24)、給電制御スイッチ382Aを再びオフ
状態として(S25)、残りの端末ポートの確認処理を
順次実行する(S26〜S35)。
【0078】分岐装置30は該レスポンスR170を受
信し(S23)、その情報要素に基づく消費電力を記憶
して(S24)、給電制御スイッチ382Aを再びオフ
状態として(S25)、残りの端末ポートの確認処理を
順次実行する(S26〜S35)。
【0079】ここで、それぞれの端末ポートに対する消
費電力を積算してから給電制御スイッチ382をいった
んオフ状態とする(S25,S30、S35)目的は、
分岐装置30が管理する端末に対する給電容量の総量
が、すべての端末を駆動するに足りない場合、順次給電
が必要と判断した端末に対して給電制御スイッチをオン
状態として給電していくと、給電が行われる端末ポート
の決定について判定処理を行った順に優先度が付き、本
発明の目的(効率的な電力の分配)を損なうことがある
ためで、すべての端末ポートに接続された端末の要求す
る電力を集計した後、総合的な判断処理を加えて適切な
端末ポートの給電制御スイッチ382A〜382Cを選
択してオン状態とする(S36)ためである。
【0080】また、図11に示したメッセージコードC
110に、端末の形態(音声端末かデータ通信端末かな
どの区分)を示す情報要素を追加し、ステップS36に
おいて端末の種類・形態によって給電の対象とする優先
度を管理することも考えられる。
【0081】また、端末が必要とする電力を検出する手
段として、図8および図9で示す通電検出回路317の
分析機能を細分化して複数の電力指示値を検出させても
実現することができる。
【0082】さらに、図4のように、受電回路371と
受電回路372のように、複数の受電インタフェースを
有する分岐装置では、受電回路371を電源として稼働
する場合は停電時のバックアップ電源動作状態と判断し
て、受電回路372を電源として稼働する場合は商用給
電による動作状態と判断して、利用可能な電力の総量を
変更して、給電の対象となる端末ポートの数を増減させ
るなど、分岐装置外部の電源回路の給電能力に適した構
成をとることができる。
【0083】次に、図13を用いて、停電時に分岐装置
に収容された端末のすべてが給電を不要とし、かつ通信
可能な状態を形成しなくてもよいとする場合に、分岐装
置を低消費電力モードとして給電電力および通信信号を
該分岐装置に対してバイパスさせて、後続の分岐装置も
しくは端末に中継するシステムについて説明する。
【0084】図13は、端末の動作環境(給電の要否や
停電時の活性要求の有無)に関する検出機能と前述の給
電電力と通信信号のバイパス手段を有する分岐装置30
の構成を示した図である。バイパス手段を有する分岐装
置30は、上流側通信信号インタフェース32と下流側
通信信号インタフェース33と、端末側通信信号インタ
フェース34と、Mバス制御回路35と、端末制御回路
36と、受電回路371,372と、給電制御スイッチ
回路38と、上流側バイパススイッチ391と、下流側
バイパススイッチ392とを有して構成される。
【0085】上流側バイパススイッチ391は、上流側
の分岐装置または主装置に接続された信号線路70を、
上流側通信信号インタフェース32または下流側バイパ
ススイッチ392へ選択的に接続するスイッチである。
下流側バイパススイッチ392は、下流側の分岐装置に
接続された信号線路70を、下流側通信信号インタフェ
ース33または上流側バイパススイッチ391へ選択的
に接続するスイッチである。
【0086】図5〜図12に示す手段(手法)によっ
て、端末の動作環境(給電の要否や停電時の活性要求の
有無)などを検出した結果、この分岐装置30に収容さ
れた端末のすべてが停電時に給電を不要とし、かつ通信
可能な状態を形成する必要がないと判断した場合には、
端末に対する給電制御スイッチ回路38のスイッチ38
2Aおよび382Bをオフ状態とし、下流側バイパスス
イッチ392をバイパス状態(該分岐装置30の送信パ
ルストランス333および受信パルストランス334と
通信線路70を接続させない状態)であるBP側に切り
換えて、分岐装置30を非活性状態(待機状態)に遷移
することによって、上流側からの給電電力と通信信号を
下流側(後続)の分岐装置に中継するとともに、下流側
からの通信信号を上流側の信号線路へ中継する。
【0087】図14を用いて、前記の動作を制御する分
岐装置30の端末制御回路36の処理の概要を説明す
る。分岐装置30は、電源投入(P.O.R)(S4
1)があると、初期設定として周辺の回路などを初期化
する(S42)。次に、該分岐装置30の駆動電源が、
商用電源であるか停電中のバックアップ電源によるもの
か(この実施例では受電回路372の出力があるか否
か)を判定(S43)し、判定結果が商用給電あり、す
なわち通常の通電状態であれば、図5〜図12に示す手
段(手法)によって端末の動作環境(給電の要否や停電
時の活性要求の有無)などを検出し(S44)、その結
果を不揮発性メモリである停電活性要求メモリに記憶す
る。
【0088】さらに検出結果に基づいて端末に対する給
電制御スイッチ382A及び給電制御スイッチ382B
を制御する(S45)。次に、前述のバイパススイッチ
392をオフ状態、すなわち分岐装置30の送信パルス
トランス333と受信パルストランス334を後続の分
岐装置に対する通信線路と接続した状態(AC側)とす
ることで(S46)、分岐装置30および該分岐装置3
0に収容された端末が利用可能となる。
【0089】一方、ステップS43の処理の判定結果が
商用給電なし、すなわち停電状態であれば、通電時の処
理(S44)で記憶された不揮発性メモリの内容である
停電時活性要求を検査し(S48)、その判定結果が停
電時活性要求あり、すなわち通電状態で図2〜図12に
示した手段(手法)によって検査した結果、いずれかの
端末が停電時の活性化や給電を要求していれば、該端末
に対する給電制御スイッチ382をオン状態として端末
を活性化する(S49)。
【0090】そして、バイパススイッチ392をオフ状
態、すなわち分岐装置30の送信パルストランス333
と受信パルストランス334を後続の分岐装置に対する
通信線路と接続された状態(AC側)とすることで(S
46)、分岐装置30および該分岐装置30に収容され
た端末が利用可能となる。
【0091】一方、ステップS48において、停電時活
性要求メモリを判定した結果、いずれの端末も停電時に
活性化したり電力の供給を要求していなかった場合、給
電制御スイッチ回路38をオフ状態と(端末に対する一
切の給電を停止)したままとし、前述のバイパススイッ
チ392をバイパス状態(該分岐装置30の送信パルス
トランス333および受信パルストランス334と通信
線路を接続させない状態)であるBP側とする(S5
0)。
【0092】さらに、該分岐装置30を活性動作させる
必要がないことから、分岐装置30内の各機能部の動作
を停止して低消費電力状態として(S51)、待機状態
に移行する(S52)。
【0093】このようにすることによって、上流側から
の給電電力と通信信号が後続の分岐装置側に中継される
と共に、非活性である分岐装置30の消費電力が大幅に
低減される。また停電状態における通信は非活性状態以
外の分岐装置30に接続された端末によって行われるこ
とになる。
【0094】以上のように、本発明の説明を、主装置に
接続された上りバスと下りバスに複数の分岐装置を縦列
接続し、主装置と分岐装置の間でATMセルを用いて通
信を行うATM−Mバスシステムを用いて行ったが、本
発明にかかるATMバスシステムは、このようなATM
−Mバスシステムに限らず、主装置から出発して主装置
に戻るATMセル送信用のバスとATMセル受信用の2
本のバスからなり、2本のバスに複数の分岐装置を接続
したATMバスシステムに適用することもできる。
【0095】このようなATMバスシステムの構成を図
15を用いて説明する。ATM−Mバスシステム1は、
主装置10と、ATMバス70に接続された複数の分岐
装置30−1〜30−3と、分岐装置30−1〜30−
3に収容される端末50−1A〜50−3Bと、分岐装
置30−2に接続され分岐装置30−2自体および分岐
装置30−3ならびに分岐装置30−2に収容される端
末50−2A〜50−2Bに稼働電力を供給する商用電
源で動作する電源アダプタ90とを有して構成される。
【0096】主装置10には、ATMバスの分岐装置を
終端する接続ユニット及びバックアップ可能とされた電
源回路などが搭載される。主装置10には、分岐装置3
0から主装置10へ向かう上りバスと主装置から分岐装
置へ向かう下りバスからなるATMバス(信号線路)7
0が接続される。
【0097】主装置10の第1のポートP1と第1の分
岐装置30−1は信号線路70−1で、第1の分岐装置
30−1と第2の分岐装置30−2は信号線路70−2
で、第2の分岐装置30−2と第3の分岐装置30−3
は信号線路70−3で、第3の分岐装置30−3と主装
置10の第2のポートP2は信号線路70−4でそれぞ
れ接続される。信号線路70は上りバスと下りバスを有
しており、主装置から出て主装置に戻る環状に形成され
ている。
【0098】主装置10と第1の分岐装置30−1を結
ぶ信号線路70−1、および第1の分岐装置30−1と
第2の分岐装置30−2を結ぶ信号線路70−2、およ
び第2の分岐装置30−2と第3の分岐装置30−3を
結ぶ信号線路70−3、ならびに第3の分岐装置30−
3と主装置10を結ぶ信号線路70−4は、それぞれ下
りバスと上りバスとを有している。主装置10から下り
バス上に送り出された分岐装置向けのデータを搭載した
ATMセルは、第3分岐装置30−3の下流で主装置1
0へ戻される。主装置10から第3の分岐装置30−3
へ向けて送り出され分岐装置からのデータを主装置10
へ転送するATMセルは、第1の分岐装置30−1から
主装置10へ戻される。
【0099】さらに、主装置10と第1の分岐装置30
−1は給電線路75−1で、第2の分岐装置30−2と
第3の分岐装置30−3は給電線路75−3でそれぞれ
接続される。
【0100】分岐装置30−1と端末50−1A,50
−1Bはインタフェースケーブル77−1A,77−1
Bで、分岐装置30−2と端末50−2A,50−2B
はインタフェースケーブル77−2A,77−2Bで、
分岐装置30−3と端末50−3A,50−3Bはイン
タフェースケーブル77−3A,77−3Bで、それぞ
れ接続される。
【0101】端末50−1A,50−1B,50−2
B,50−3Bはそれぞれ商用電源から給電されてい
る。端末50−2Aは分岐装置30−2から、端末50
−3Aは第3の分岐装置30−3から給電されている。
【0102】この実施の形態では、主装置10に搭載さ
れたバックアップ可能な電源回路は、接続ユニットを介
して給電線路75−1を経由して第1の分岐装置30−
1に電力を供給している。
【0103】この実施の形態では、第1の分岐装置30
−1は、給電線路75−1を介して主装置10の電源回
路から電源が供給され、第2の分岐装置30−2は、給
電線路75−2を介して電源アダプタ90から電源が供
給される。さらに第3の分岐装置30−3は、給電線路
75−3を介して第2の分岐装置30−2から電力が供
給される。
【0104】また、商用電源で動作する電源アダプタ9
0は、給電線路75−2を介して第2の分岐装置30−
2に電力を供給する。第2の分岐装置30−2は、電源
アダプタ90から受電した電力によって、該分岐装置3
0−2自体の内部回路を駆動すると共に、その電力をイ
ンタフェースケーブル77−2Aの給電線77−2PA
を介して該分岐装置30−2に収容された端末50−2
Aに分配し、給電線路75−3を介して第3の分岐装置
30−3に中継している。
【0105】さらに、第3の分岐装置30−3は、第2
の分岐装置30−2から受電した電力によって、該分岐
装置30−3自体を駆動すると共に、インタフェースケ
ーブル77−3Aの給電線77−3PAを介して該分岐
装置30−3に収容された端末50−3Aに分配してい
る。
【0106】この実施の形態によれば、第1の実施形態
と同様に、ATMバスのATMセルを用いて分岐装置制
御することによって、ATM−Mバスに限らず、ATM
バスを環状に接続したバスにおいても分岐装置や該分岐
装置に接続された端末に対して稼働電源を供給すること
を実現し、かつ分岐装置や端末毎に給電の要否や電力容
量を管理することにより、通信システムにおいて限られ
た給電電力を適切かつ効果的に配分・利用することがで
きる。
【0107】ATMバスに分岐装置を枝分かれ状(ツリ
ー状)に接続した場合の構成を図16を用いて説明す
る。ATM−Mバスシステム1は、主装置10と、AT
Mバス70に接続された複数の分岐装置30−1〜30
−6と、分岐装置30−1〜30−6に収容される端末
50−1A〜50−6Bと、分岐装置30−2に接続さ
れ分岐装置30−2自体および分岐装置30−2に収容
される端末50−2Aと分岐装置30−5および分岐装
置30−5に接続される端末50−5Aに稼働電力を供
給する商用電源で動作する電源アダプタ90とを有して
構成される。
【0108】主装置10には、ATMバスの分岐装置を
終端する接続ユニット及びバックアップ可能とされた電
源回路などが搭載される。主装置10には、配下の分岐
装置30から主装置10へ向かう上りバスと主装置から
配下の分岐装置へ向かう下りバスからなるATMバス
(信号線路)70が接続される。
【0109】主装置10の第1のポートP01と第1の
分岐装置30−1は信号線路70−1で、主装置10の
第2のポートP02と第2の分岐装置30−2は信号線
路70−2で接続される。第1の分岐装置30−1と第
3の分岐装置30−3は信号線路70−3で、第1の分
岐装置30−1と第4の分岐装置30−4は信号線路7
0−4で接続される。第2の分岐装置30−2と第5の
分岐装置30−5は信号線路70−5で、第2の分岐装
置30−2と第6の分岐装置30−6は信号線路70−
6で接続される。それぞれの信号線路70は、分岐装置
から主装置または下位の分岐装置から上位の分岐装置へ
向かう上りバスと、主装置から分岐装置または上位の分
岐装置から下位の分岐装置へ向かう下りバスとを有して
おり、枝分かれ状(ツリー状)のATMバスを形成して
いる。
【0110】主装置10と第1の分岐装置30−1を結
ぶ信号線路70−1、および第1の分岐装置30−1と
第2の分岐装置30−2を結ぶ信号線路70−2、およ
び第2の分岐装置30−2と第3の分岐装置30−3を
結ぶ信号線路70−3、ならびに第3の分岐装置30−
3と主装置10を結ぶ信号線路70−4は、それぞれ下
りバスと上りバスとを有している。
【0111】分岐装置30−1と端末50−1A,50
−1Bはインタフェースケーブル77−1A,77−1
Bで、分岐装置30−2と端末50−2A,50−2B
はインタフェースケーブル77−2A,77−2Bで、
分岐装置30−3と端末50−3A,50−3Bはイン
タフェースケーブル77−3A,77−3Bで、分岐装
置30−4と端末50−4A,50−4Bはインタフェ
ースケーブル77−4A,77−4Bで、分岐装置30
−5と端末50−5A,50−5Bはインタフェースケ
ーブル77−5A,77−5Bで、分岐装置30−6と
端末50−6A,50−6Bはインタフェースケーブル
77−6A,77−6Bでそれぞれ接続される。
【0112】端末50−1A,50−1B,50−2
B,50−3A,50−3B,50−4A,50−4
B,50−5B,50−6A,50−6Bはそれぞれ商
用電源から給電されている。端末50−2Aは分岐装置
30−2から、端末50−5Aは分岐装置30−5から
給電されている。
【0113】この実施の形態では、主装置10に搭載さ
れたバックアップ可能な電源回路は、接続ユニットを介
して給電線路75−1を経由して第1の分岐装置30−
1に電力を供給している。
【0114】この実施の形態では、第1の分岐装置30
−1は、給電線路75−1を介して主装置10の電源回
路から電源が供給され、第2の分岐装置30−2は、給
電線路75−2を介して電源アダプタ90から電源が供
給される。さらに第5の分岐装置30−5は、給電線路
75−3を介して第2の分岐装置30−2から電力が供
給される。
【0115】また、商用電源で動作する電源アダプタ9
0は、給電線路75−2を介して第2の分岐装置30−
2に電力を供給する。第2の分岐装置30−2は、電源
アダプタ90から受電した電力によって、該分岐装置3
0−2自体の内部回路を駆動すると共に、その電力をイ
ンタフェースケーブル77−2Aの給電線77−2PA
を介して該分岐装置30−2に収容された端末50−2
Aに分配し、給電線路75−3を介して第5の分岐装置
30−5に中継している。
【0116】さらに、第5の分岐装置30−5は、第2
の分岐装置30−2から受電した電力によって、該分岐
装置30−5自体を駆動すると共に、インタフェースケ
ーブル77−5Aの給電線77−5PAを介して該分岐
装置30−5に収容された端末50−5Aに分配してい
る。
【0117】この実施の形態によれば、第1の実施形態
と同様に、ATMバス上のATMセルを用いて分岐装置
を制御することによって、ATM−Mバスに限らず、A
TMバスをツリー状に接続したバスにおいても分岐装置
や該分岐装置に接続された端末に対して稼働電源を供給
することを実現し、かつ分岐装置や端末毎に給電の要否
や電力容量を管理することにより、通信システムにおい
て限られた給電電力を適切かつ効果的に配分・利用する
ことができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ATMバスシステムまたはATM−Mバスシステムにお
ける分岐装置や端末に対して、稼働電源を提供すること
を実現し、かつ分岐装置や端末毎に給電の要否や電力容
量を管理することにより、通信システムにおいて限られ
た給電電力を適切かつ効果的に配分・利用することがで
きる。
【0119】このことは、通信システムにおいて、特に
停電時のバックアップ電源(蓄電池など)の構成規模お
よび運用コストを抑えるというメリットとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ATM−Mバスシステムの接続系統を示すブロ
ック図。
【図2】主装置の通信信号インタフェースおよび送電イ
ンタフェースと、分岐装置の通信信号インタフェースお
よび受電インタフェースとの間の接続を示すブロック
図。
【図3】分岐装置の通信信号インタフェースおよび送電
インタフェースと端末の通信信号インタフェースと受電
インタフェースとの間をファントム給電方式で接続した
例を示すブロック図。
【図4】本発明にかかる分岐装置の構成を示すブロック
図。
【図5】検出信号線を用いて端末の動作環境を検知する
分岐装置の構成を示すブロック図。
【図6】端末の動作環境を検知するメッセージ信号のコ
ーディング例を示す図。
【図7】図6のメッセージ信号を用いて端末の動作環境
を検知する制御手順を示すフロー図。
【図8】通電検出回路によって受電端末を検知する分岐
装置の構成を示すブロック図。
【図9】通電検出回路によって非受電端末を検知する分
岐装置の構成を示すブロック図。
【図10】図5の検出信号を細分化した分岐装置の構成
を示すブロック図。
【図11】端末の消費電力を示すコードを含んだメッセ
ージ信号の例を示す図。
【図12】図11に示したメッセージ信号を用いて端末
の動作環境を収集して給電端末を決定する制御手順を示
すフロー図。
【図13】本発明による受電インタフェースと送電イン
タフェースを接続して通信信号や給電電力を後続の分岐
装置に中継するようにした分岐装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図14】図13の分岐装置における停電制御手順を示
すフロー図。
【図15】環状に接続されたATM−Mバスシステムの
接続系統を示すブロック図。
【図16】ツリー状に接続されたATM−Mバスシステ
ムの接続系統を示すブロック図。
【符号の説明】
10 主装置 11 Mバス接続ユニット 12 通信信号インタフェース 121 送信器 122 受信器 123 送信側パルストランス 124 受信側パルストランス 14 送電インタフェース 19 電源(送電)回路(バックアップ) 30 分岐装置 31 給電要否判定手段 311 検出回路 312 検出抵抗 313〜316 検出信号線 317 通電検出回路 32 通信信号インタフェース(上流側) 321 送信器 322 受信器 323 送信側パルストランス 324 受信側パルストランス 33 通信信号インタフェース(下流側) 331 送信器 332 受信器 333 送信側パルストランス 334 受信側パルストランス 34 通信信号インタフェース(端末側) 341 送信器 342 受信器 343 送信側パルストランス 344 受信側パルストランス 35 Mバス制御回路 36 端末制御回路 37,371,372 受電回路 38 給電制御スイッチ回路 381 後続分岐装置用給電制御スイッチ 382 端末用給電制御スイッチ 391 バイパススイッチ(上流側) 392 バイパススイッチ(下流側) 50 端末 51 通信信号インタフェース 511 送信器 512 受信器 513 送信側パルストランス 514 受信側パルストランス 57 電源回路 58 受電回路 59 バッテリー 70 信号線路 701 下り線路 702 上り線路 75 給電線路 751,752 線路 77 インタフェースケーブル 77P 給電線 77S 信号線 90 電源アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 順治 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B011 EB03 FF03 5K030 HA10 KA11 KA23 5K032 BA04 DA20 DB01 DB31

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主装置に接続された上りバスと下りバス
    に複数の分岐装置を接続したATMバスシステムにおい
    て、 分岐装置に、複数の端末ポートと、端末ポートに接続さ
    れた端末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電
    して動作するものであるか否かを判定する給電要否判定
    手段と、各端末ポートへの給電を制御する給電制御手段
    を設け、 起動時に個々の端末ポートに対して前記給電制御手段を
    介して一時的に給電し、端末ポートに接続された端末が
    稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電して動作す
    るものであるか否かを判定し、給電の対象となる端末ポ
    ートのみに前記給電制御手段を介して給電するようにし
    たことを特徴とするATMバスシステム。
  2. 【請求項2】 主装置に接続された上りバスと下りバス
    に複数の分岐装置を接続したATMバスシステムにおい
    て、 分岐装置に、複数の端末ポートと、端末ポートに接続さ
    れた端末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電
    して動作するものであるか否かを判定する給電要否判定
    手段と、上流側の給電線路および通信線路と下流側の給
    電線路および通信線路を直接接続するバイパス回路を設
    け、 前記端末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電
    して動作するものか否かを判定し、該分岐装置のすべて
    の端末ポートが分岐装置側からの給電を不要であると判
    断されたときに、停電時に上流側の給電線路および通信
    線路と下流側の給電線路および通信線路を前記バイパス
    回路によって接続することを特徴とするATMバスシス
    テム。
  3. 【請求項3】 主装置に接続された上りバスと下りバス
    に複数の分岐装置を接続したATMバスシステムにおい
    て、 分岐装置に、電力を受電する受電インタフェースと、受
    電した電力を下流側に送出する送電インタフェースと、
    自己及び自己に収容された端末に給電する給電インタフ
    ェースを設け、前記受電インタフェースから受電した電
    力を、分岐装置自体と前記送電インタフェースと前記給
    電インタフェースに配分するようにしたことを特徴とし
    たATMバスシステム。
  4. 【請求項4】 ATMバスの下りバスとして用いる一方
    のバスを最遠端の分岐装置の下流側で折り返して上りバ
    スとして用いる他方のバスに接続してATM−Mバスシ
    ステムとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のATMバスシステム。
  5. 【請求項5】 ATMバスの上りバスと下りバスの一方
    を主装置から出発して主装置に戻るATMセル送信用の
    バスとし、他方のバスを主装置から出発して主装置に戻
    るATMセル受信用バスとしたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のATMバスシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 分岐装置を主装置からツリー状に接続さ
    れたATMバスの上りバスと下りバスに接続したことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    ATMバスシステム。
  7. 【請求項7】 分岐装置に、該分岐装置に設けた端末収
    容ポートのうち停電時に動作させる端末がどのポートに
    接続されているか、もしくはどの端末に対して給電する
    かを判定する給電要否判定手段を設けた請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載のATMバスシステム。
  8. 【請求項8】 分岐装置に設けた給電要否判定手段に、
    各端末収容ポートに接続された端末が動作するに必要な
    電力を分岐装置からのどの程度受電するかを判定する機
    能を持たせ、分岐装置としてあらかじめ割当られた電力
    容量の範囲内で、各ポート(端末)に対する給電の可否
    を制御するようにしたことを特徴とする請求項7に記載
    のATMバスシステム。
  9. 【請求項9】 停電時に動作させる端末が端末収容ポー
    トのいずれにも接続されていないと判断した際、受電イ
    ンタフェースと送電インタフェースとをバイパス回路で
    接続して、他の分岐装置に電力を中継するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のATMバスシステム。
  10. 【請求項10】 複数の分岐装置を主装置に接続された
    上りバスと下りバスに接続したATMバスシステムに用
    いる分岐装置おいて、 電力を受電する受電インタフェースと、受電した電力を
    下流側に送出する送電インタフェースと、自己及び自己
    に収容された端末に給電する給電インタフェースと、端
    末収容ポートのうち停電時に動作させる端末がどのポー
    トに接続されているかもしくはどの端末に対して給電す
    るかを判定する給電要否判定手段を設け、前記受電イン
    タフェースから受電した電力を、分岐装置自体と前記送
    電インタフェースと前記給電インタフェースに配分する
    ようにしたことを特徴とするATMバスシステムに用い
    る分岐装置。
  11. 【請求項11】 主装置に接続された上りバスと下りバ
    スに複数の分岐装置を接続したATMバスシステムにお
    ける給電制御方法において、 分岐装置に、複数の端末ポートと、端末ポートに接続さ
    れた端末が稼働するに必要な電源を分岐装置側から受電
    して動作するものであるか否かを判定する給電要否判定
    手段と、各端末ポートへの給電を制御する給電制御手段
    を設け、 主装置から、各分岐装置に対して停電時に電源から給電
    する必要があるか否かを確認する停電時動作コマンドを
    送出し、それぞれの分岐装置から端末ポートに対して前
    記給電制御手段を介して一時的に給電し、分岐装置から
    停電時に給電を受けるか否かのレスポンスを送出するこ
    とを特徴とするATMバスシステムにおける給電制御方
    法。
  12. 【請求項12】 分岐装置からのレスポンスに当該分岐
    装置の消費電力を搭載し、主装置が給電容量の範囲で稼
    働できるポートの給電制御スイッチを動作させることを
    特徴とする請求項11に記載のATMバスシステムにお
    ける給電制御方法。
  13. 【請求項13】 ATMバスの下りバスとして用いる一
    方のバスを最遠端の分岐装置の下流側で折り返して上り
    バスとして用いる他方のバスに接続してATM−Mバス
    システムとしたことを特徴とする請求項11または請求
    項12に記載のATMバスシステムにおける給電制御方
    法。
  14. 【請求項14】 ATMバスの上りバスと下りバスの一
    方を主装置から出発して主装置に戻るATMセル送信用
    のバスとし、他方のバスを主装置から出発して主装置に
    戻るATMセル受信用バスとしたことを特徴とする請求
    項11または請求項12に記載のATMバスシステムに
    おける給電制御方法。
JP11124277A 1999-04-30 1999-04-30 給電可能としたatmバスシステムおよび該atmバスシステムに用いる分岐装置 Withdrawn JP2000316008A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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