JP2000315262A - 画像表示方法およびその装置および記憶媒体 - Google Patents

画像表示方法およびその装置および記憶媒体

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JP2000315262A
JP2000315262A JP2000060413A JP2000060413A JP2000315262A JP 2000315262 A JP2000315262 A JP 2000315262A JP 2000060413 A JP2000060413 A JP 2000060413A JP 2000060413 A JP2000060413 A JP 2000060413A JP 2000315262 A JP2000315262 A JP 2000315262A
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dimensional
dimensional image
shape model
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JP2000060413A
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English (en)
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Hiroshi Sugitani
博史 杉谷
Yoshito Tanaka
義人 田中
Satoshi Otake
聡 大竹
Masaaki Yoshikawa
正晃 吉川
Noritsune Sekiguchi
憲恒 関口
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Fujitsu Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体の一部のみの形状を3次元データ化し、
これに対して2次元画像を適用することにより、全体を
3次元データ化した場合と同等の可視的表示を達成す
る。 【解決手段】 第1の部分を表すデータから3次元形状
モデルを構築するとともに、この3次元形状モデルに連
続させてその上部に透明スクリーンとして機能する3次
元形状を配置し、視線方向を設定し、設定された視線方
向に合わせて3次元形状モデルを回転させて表示し、視
線方向に合わせて第1の2次元画像を構築するととも
に、第2の2次元画像を構築し、第1の2次元画像およ
び第2の2次元画像を合成して合成2次元画像を構築
し、合成2次元画像のうち、第1の2次元画像の部分を
3次元形状モデルに合致させるように、合成2次元画像
を割り当て、合成2次元画像を可視的に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像表示方法およ
びその装置および記憶媒体に関し、さらに詳細には、コ
ンピュータを用いた試着シミュレーションのための画像
表示方法とその装置ならびにシミュレーション画像の表
示を実行するプログラムを記録した記憶媒体に関する。
【0002】テーラまたはブティックにおいて、お客の
選択した生地の装着イメージをコンピュータを用いたシ
ミュレーションによってお客に見せることができればサ
ービスの向上となる。このようなシミュレーションシス
テムにおいては、選択した生地による衣服の試着感覚を
お客本人の体型や顔に合わせた3次元コンピュータグラ
フィック(3次元CG)画像として表示するのが望まし
い。
【0003】
【従来の技術】従来から、コンピュータグラフィックス
の表現において、3次元空間上で物体を回転させて表示
するための方法として、3次元モデリング(ポリゴン)
データを作成して3次元の物体として表示する方法が知
られ、各種の用途において採用されている。
【0004】この方法を採用した場合には、3次元モデ
リングデータを予め作成しておくので、物体を回転させ
た状態で表示することができ、しかも、モデリングで定
まる画像品質で任意の方向からみた物体を3次元表示す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法を採
用する場合には、予め物体を表す3次元モデリングデー
タを作成しなければならず、データ作成作業が著しく煩
雑になってしまう。また、物体の形状などによっては、
3次元モデリングデータ化することが著しく困難になっ
てしまう。特に、物体の表示画質を向上させようとすれ
ば、3次元モデリングが複雑になるので、データ作成作
業が一層煩雑になってしまう。
【0006】また、このような不都合を解消するため
に、3次元スキャナーなどを用いる3次元モデリングデ
ータ自動作成システムが提案されているが、システムが
全体として高価であるとともに、3次元モデリングデー
タ自動作成を行うための制約(照明の制約、背景の制約
など)が著しく多いだけでなく、適用できる物体も制限
されている。したがって、非常に細かい髪の毛の表現が
必要な人間の顔などに適用することは到底不可能であ
る。
【0007】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、物体の一部のみの形状を3次元データ化
し、これに対して2次元画像を適用することにより、全
体を3次元データ化した場合と同等の可視的表示を達成
することができる画像表示方法およびその装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】さらにこの発明は、少ないデータ量で実質
的に3次元状態の試着シミュレーション表示を可能とす
る画像表示方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像表示方法
は、第1の部分と第2の部分とを含む物体の画像を表示
するための方法であって、物体の第1の部分の形状を仮
想的な3次元空間中にモデル化した3次元形状モデルを
構築する3次元形状モデル構築工程と、前記3次元形状
モデルに基づいて前記物体を特定の方向からみたときの
前記第1の部分の2次元画像を構築する第1画像構築工
程と、前記物体を前記特定の方向からみたときの前記第
1の部分と異なる第2の部分の2次元画像を構築する第
2画像構築工程と、前記第1の部分の2次元画像と前記
第2の部分の2次元画像とを合成して前記物体の第1お
よび第2の部分の合成2次元画像を作成する合成2次元
画像作成工程と、前記合成2次元画像を前記3次元形状
モデルに割り当てる画像割り当て工程と、を含む方法で
ある。
【0010】請求項2の画像表示方法は、前記特定の方
向を指定する方向指定手段の指定に基づき、複数の方向
のそれぞれからの前記物体の第1および第2の部分の合
成2次元画像を作成し、複数の前記合成2次元画像を選
択的に表示する表示工程を含む方法である。
【0011】請求項3の画像表示方法は、前記表示工程
として、前記複数の合成2次元画像を順次連続的に表示
する工程を採用する方法である。
【0012】請求項4の画像表示装置は、第1の部分と
第2の部分とを含む物体の画像を表示するためのもので
あって、物体の第1の部分の形状を仮想的な3次元空間
中にモデル化した3次元形状モデルを構築する3次元形
状モデル構築手段と、前記3次元形状モデルに基づいて
前記物体を特定の方向からみたときの前記第1の部分の
2次元画像を構築する第1画像構築手段と、前記物体を
前記特定の方向からみたときの前記第1の部分と異なる
第2の部分の2次元画像を構築する第2画像構築手段
と、前記第1の部分の2次元画像と前記第2の部分の2
次元画像とを合成して前記物体の第1および第2の部分
の合成2次元画像を作成する合成2次元画像作成手段
と、前記合成2次元画像を前記3次元形状モデルに割り
当てる画像割り当て手段と、を含んでいるものである。
【0013】請求項5の画像表示装置は、前記特定の方
向を指定する方向指定手段と、前記方向指定手段の指定
に基づき、複数の方向のそれぞれからの前記物体の第1
および第2の部分の合成2次元画像を作成し、複数の前
記合成2次元画像を選択的に表示する表示手段と、をさ
らに含むものである。
【0014】請求項6の画像表示装置は、前記表示手段
として、前記複数の合成2次元画像を順次連続的に表示
するものを採用するものである。
【0015】請求項7の記憶媒体は、請求項1〜請求項
3の何れかの画像表示方法の各工程をコンピュータに実
行させるプログラムを記憶したものである。
【0016】請求項8の画像表示方法は、コンピュータ
を用いたシミュレーション画像の表示方法であって、予
め記憶された人のボディ部に相当する3次元データに基
づいた3次元画像を表示面に表示するステップと、実写
像として撮影された被写体の頭部顔写真データに基づい
た2次元画像を表示面に表示するステップと、前記ボデ
ィ部の3次元画像に頭部の2次元画像を組み合わせて、
人の全身画像を合成表示するステップとを含む方法であ
る。
【0017】
【作用】本発明の画像表示方法であれば、例えば人体の
ボディ部に相当する第1の部分と、人体の頭部に相当す
る第2の部分とを含む物体の画像を表示するに当たっ
て、3次元形状モデル構築工程によって、物体の第1の
部分の形状を仮想的な3次元空間中にモデル化した3次
元形状モデルを構築し、第1画像構築工程によって、前
記3次元形状モデルに基づいて前記物体を特定の方向か
らみたときの前記第1の部分の2次元画像を構築し、第
2画像構築工程によって、前記物体を前記特定の方向か
らみたときの前記第1の部分と異なる第2の部分の2次
元画像を構築し、合成2次元画像作成工程によって、前
記第1の部分の2次元画像と前記第2の部分の2次元画
像とを合成して前記物体の第1および第2の部分の合成
2次元画像を作成し、画像割り当て工程によって、前記
合成2次元画像を前記3次元形状モデルに割り当てるこ
とができる。
【0018】したがって、物体の第1の部分の形状のみ
を3次元空間中にモデル化しておき、3次元形状モデル
に対して、合成2次元画像を割り当てることによって、
高品質の物体表示を達成することができる。この結果、
3次元形状モデルを簡単なものにしても、2次元画像を
高品質なものにすることによって、物体を高品質に表示
することができ、データ作成のための作業を簡単化する
ことができる。また、現在の技術で3次元形状化するこ
とが困難な物体であっても、簡単に3次元表現すること
ができる。さらに、3次元形状化すると膨大なデータ量
になる複雑な物体を、形状を示す3次元形状モデルと2
次元画像とを用いて表示することができるので、品質を
殆ど低下させることなく、データ量を大幅に減少させる
ことができる。
【0019】本発明の画像表示装置であれば、第1の部
分と第2の部分とを含む物体の画像を表示するに当たっ
て、3次元形状モデル構築手段によって、物体の第1の
部分の形状を仮想的な3次元空間中にモデル化した3次
元形状モデルを構築し、第1画像構築手段によって、前
記3次元形状モデルに基づいて前記物体を特定の方向か
らみたときの前記第1の部分の2次元画像を構築し、第
2画像構築手段によって、前記物体を前記特定の方向か
らみたときの前記第1の部分と異なる第2の部分の2次
元画像を構築し、合成2次元画像作成手段によって、前
記第1の部分の2次元画像と前記第2の部分の2次元画
像とを合成して前記物体の第1および第2の部分の合成
2次元画像を作成し、画像割り当て手段によって、前記
合成2次元画像を前記3次元形状モデルに割り当てるこ
とができる。
【0020】したがって、物体の第1の部分の形状のみ
を3次元空間中にモデル化しておき、3次元形状モデル
に対して、合成2次元画像を割り当てることによって、
高品質の物体表示を達成することができる。この結果、
3次元形状モデルを簡単なものにしても、2次元画像を
高品質なものにすることによって、物体を高品質に表示
することができ、データ作成のための作業を簡単化する
ことができる。また、現在の技術で3次元形状化するこ
とが困難な物体であっても、簡単に3次元表現すること
ができる。さらに、3次元形状化すると膨大なデータ量
になる複雑な物体を、形状を示す3次元形状モデルと2
次元画像とを用いて表示することができるので、品質を
殆ど低下させることなく、データ量を大幅に減少させる
ことができる。
【0021】本発明の記憶媒体であれば、請求項1〜請
求項3の何れかの画像表示方法の各工程をコンピュータ
に実行させるプログラムを記憶しているのであるから、
物体の第1の部分の形状のみを3次元空間中にモデル化
しておき、3次元形状モデルに対して、合成2次元画像
を割り当てることによって、高品質の物体表示を達成す
ることができる。この結果、3次元形状モデルを簡単な
ものにしても、2次元画像を高品質なものにすることに
よって、物体を高品質に表示することができ、データ作
成のための作業を簡単化することができる。また、現在
の技術で3次元形状化することが困難な物体であって
も、簡単に3次元表現することができる。さらに、3次
元形状化すると膨大なデータ量になる複雑な物体を、形
状を示す3次元形状モデルと2次元画像とを用いて表示
することができるので、品質を殆ど低下させることな
く、データ量を大幅に減少させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の画像表示方法およびその装置の実施の態様を詳細
に説明する。
【0023】図1はこの発明の画像表示装置の一実施態
様を示すブロック図である。このブロック図における各
部の機能は、実際にはコンピュータの記憶・演算・制御
を含むハードウエアとそれを動かすソフトウエアによっ
て実現されるものである。
【0024】この画像表示装置は、物体の形状を規定す
る基礎データを、第1の部分と第2の部分とに区分して
保持する基礎データ保持部1と、第1の部分に対応する
第1基礎データに基づいてワイヤーフレームモデルなど
の3次元形状モデルを構築する3次元形状モデル構築部
2と、第1の部分に対応させるべく設定された第1画像
データを保持する第1画像データ保持部3と、第2の部
分に対応させるべく設定された第2画像データを保持す
る第2画像データ保持部4と、物体に対する視線方向
(特定の方向)を設定する方向設定部5と、設定された
視線方向に基づいて3次元形状モデルの回転位置を設定
する回転位置設定部6と、第1画像を第1画像データ保
持部3から読み出して、回転位置が設定された3次元形
状モデルの平面形状に適合する第1の2次元画像を構築
する第1画像構築部7と、第2画像データを第2画像デ
ータ保持部4から読み出して、設定された視線方向に対
応する第2の2次元画像を構築する第2画像構築部8
と、構築された第1の2次元画像と第2の2次元画像と
を合成して合成2次元画像を作成する合成2次元画像作
成部9と、合成2次元画像のうち、第1の2次元画像の
部分を3次元形状モデルに割り当てる割り当て部10
と、割り当てられた合成2次元画像を可視的に表示する
表示部11とを有している。
【0025】ここで、「構築」とは、計算機のメモリ上
にモデルとして計算機が操作可能な形態にロードするこ
とを意味する用語であり、オペレータからの入力を受け
付けることや、外部記憶装置などの他のメモリからデー
タをロードすることを含む。また、別のパラメータファ
イルなどのデータに基づいて計算によりモデルを作成す
る場合をも含む。さらに、カメラ、スキャナなどから画
像データなどを取り込むことをも含む。
【0026】また、2次元画像とは、空間的に2次元の
広がりを有する画像のデータであり、静止画であっても
よいが、動画であってもよい。
【0027】前記基礎データ保持部1は、物体の形状
を、第1の部分と第2の部分とに区分した状態で、例え
ば平面方程式、曲面方程式などで表すべく必要なデータ
を保持するものである。ここで、物体とは、3次元的な
形状を有する各種の物体の何れであってもよく、例え
ば、人体が採用される。そして、人体の場合には、例え
ば、首から上の部分が第2の部分であり、残余の部分が
第1の部分である。首から上の頭部に相当する第2部分
の画像データは、例えば、CCDを撮像素子とした図示
しないデジタルカメラから基礎データ保持部1に取り込
まれる。
【0028】前記3次元モデル構築部2は、第1の部分
の形状を表す基礎データから、第1の部分が仮想的な3
次元空間に占める位置(表面のみの位置を含む)につい
ての3次元座標を含む計算用データからなる3次元形状
モデル(例えば、ワイヤーフレームモデル)を構築する
ものである。
【0029】前記第1画像データ保持部3は、例えば、
第1の部分の全表面に施されるべき2次元の画像データ
を保持するとともに、3次元形状モデルの各位置との対
応関係を示すデータを保持するものである。
【0030】前記第2画像データ保持部4は、例えば、
前述のように人体の頭部をデジタルカメラを用いて、互
いに異なる複数の方向のそれぞれから撮影した状態に対
応する2次元の画像データを保持するとともに、各画像
データに対応させて方向(視線方向)を示すデータを保
持するものである。
【0031】前記方向設定部5は、例えば、数値入力、
回転方向の選択および選択継続時間などによって第1の
部分に対する視線方向を設定するものである。
【0032】前記回転位置設定部6は、例えば、方向設
定部5により設定された視線方向に合致するように3次
元形状モデルに対する回転処理を施すものである。
【0033】前記第1画像構築部7は、回転位置設定部
6により回転処理が施された3次元形状モデルの始点側
に割り当てられるべき第1の2次元画像を構築するもの
である。具体的には、例えば、3次元形状モデルの視点
側に位置する各位置を抽出し、抽出された位置に対応す
る範囲の2次元の画像データを抽出するとともに、3次
元形状モデルの視点側に位置する各点の相対関係に対応
させるべく抽出された2次元の画像データの少なくとも
一部を変形させることによって、第1の2次元画像を構
築する。
【0034】前記第2画像構築部8は、第2画像データ
保持部4に保持されている2次元の画像データから、設
定された視線方向に対応するものを選択することによっ
て、第1の2次元画像に対応する第2の2次元画像を構
築するものである。
【0035】前記合成2次元画像作成部9は、物体の第
1の部分と第2の部分との相対位置関係を満足するよう
に第1の2次元画像と第2の2次元画像とを合成するも
のである。ここで、首から上の部分が第2の部分であ
り、残余の部分が第1の部分である場合には、第1の2
次元画像における軸と第2の2次元画像における軸とが
一致するように第1の2次元画像と第2の2次元画像と
を合成することにより、両2次元画像を自然な状態で合
成することができる。
【0036】前記割り当て部10は、合成2次元画像の
うち、第1の2次元画像の部分を3次元形状モデルに割
り当てるものである。ただし、この割り当ては、2次元
画像の全範囲を3次元形状モデルの表面に貼り付けるこ
とにより行われるのではなく、例えば、3次元形状モデ
ルの最も視点側の点を含む平面に貼り付けることにより
行われる。
【0037】前記表示部11は、CRT,VDTやLC
Dなどの表示装置を用いて前記合成2次元画像を可視的
に表示するものである。
【0038】次いで、図2に示すフローチャートを参照
して図1の画像表示装置の作用を説明する。なお、以下
においては、物体として人の全身を採用した場合を例に
とって説明を行う。
【0039】ステップSP1において、人の全身を、首
から下のボディ部を表す第1の部分と、首から上の顔部
を表す第2の部分とに区分し、ステップSP2におい
て、第1の部分を表すデータからワイヤーフレームモデ
ルなどの3次元形状モデルを構築するとともに、この3
次元形状モデルに連続させてその上部に透明スクリーン
として機能する3次元の枠形状を配置し、ステップSP
3において、顔部を360°撮影した2次元の画像デー
タ(例えば、4°きざみで90枚の画像データ)を作成
し、ステップSP4において、視線方向を設定し、ステ
ップSP5において、設定された視線方向に合わせて3
次元形状モデルを回転させて表示し、ステップSP6に
おいて、回転表示された3次元形状モデルの、2次元平
面(視線方向と直交する平面)上への投影形状に対応さ
せて、この平面形状に適合する第1の2次元画像を構築
し、ステップSP7において、設定された視線方向に見
合った、もしくは最も近い第2の2次元画像を構築し、
ステップSP8において、第1の2次元画像および第2
の2次元画像を合成して合成2次元画像を構築し、ステ
ップSP9において、合成2次元画像のうち、第1の2
次元画像の部分を3次元形状モデルに合致させるよう
に、合成2次元画像を割り当て、ステップSP10にお
いて、合成2次元画像を可視的に表示し、そのまま一連
の処理を終了する。
【0040】図3は前記画像表示方法、または画像表示
装置により人の全身を可視的に表示する場合を概略的に
説明する図である。なお、図中において、透明スクリー
ンとして機能する3次元形状を破線で示している。
【0041】この矩形の透明スクリーンを用いて表示画
面の一部に視線方向の異なる画像として表示された複数
の顔部の2次元画像群の中からボディ部の方向に合った
顔部または頭部の画像を選んで貼り付ける。この場合に
は、複数の方向から見た合成画像を作成して共通の表示
画面上に並べて表示してもよいし、順次連続的に表示す
るようにしてもよい。
【0042】図3中(A)は正面を向いている人の全身
を表示している。この図において、ボディ部は正面を向
いているのであるから、顔部の2次元画像として、正面
を向いた顔部の2次元画像を採用して、正面を向いたボ
ディ部の2次元画像と合成する。この場合において、ボ
ディ部の2次元画像の軸と顔部の2次元画像の軸とは共
にそれぞれの画像の中心に位置しているので、それぞれ
の画像の中心軸を自動認識して両画像をそのまま合成す
ることにより、違和感のない合成2次元画像を作成する
ことができる。
【0043】また、図3中(B)は左を向いている人の
全身を表示している。この図において、ボディ部は左側
を向いているのであるから、顔部の2次元画像として、
左側を向いた顔部の2次元画像を採用して、左側を向い
たボディ部の2次元画像と合成する。この場合におい
て、ボディ部の2次元画像の軸は画像のほぼ中心に位置
しているのに対して、顔部の2次元画像の軸は画像の中
心よりも右側にずれているのであるから、顔部の2次元
画像を左側にずらせて両画像を合成することにより、違
和感のない合成2次元画像を作成することができる。
【0044】なお、これらの場合において、ボディ部の
2次元画像に対する顔部の2次元画像のずらせ量は、両
画像を可視的に表示した状態においてオペレータの手動
操作により設定してもよいが、両画像における首部の軸
の位置のずれ量を計算によって求めるようにしてもよ
い。
【0045】また、ボディ部の3次元形状モデルを共通
のものとして採用するとともに、顔部の2次元画像を複
数人の顔部の撮影画像として準備しておくことにより、
簡単に各人の全身画像を可視的に表示することができ
る。そして、この場合には、非常に細かい髪の毛などが
存在していても、3次元画像を構築するのではなく、2
次元画像を採用するのであるから、必要なデータ量を少
なくすることができるとともに、画像を構築するための
作業量を著しく少なくすることができる。また、3次元
形状化することが著しく困難、もしくは不可能な物体で
あっても、2次元画像を採用することにより、あたかも
3次元画像であるかのような表示を達成することができ
る。
【0046】図4は上記の画像表示動作を実行するコン
ピュータシステムの構成を示す概略図である。
【0047】このコンピュータシステムは、RAM、ハ
ードディスクなどの本体メモリ22と処理装置本体21
とを有する処理装置と、この処理装置21に対して取り
出し可能に装着される可搬媒体メモリ(CD−ROM、
フロッピーディスクなど)23と、通信回線24を介し
て接続された回線先メモリ(DASDなど)25とを有
している。
【0048】そして、この発明の画像表示方法を実行す
るためのプログラムおよび必要なデータは、本体メモリ
22、可搬媒体メモリ23、回線先メモリ25の何れか
に記憶されている。このプログラムは、第1の部分と第
2の部分とを含む物体の画像を表示するためのプログラ
ムであって、物体の第1の部分の形状を仮想的な3次元
空間中にモデル化した3次元形状モデルを構築するステ
ップと、前記3次元形状モデルに基づいて前記物体を特
定の方向からみたときの前記第1の部分の2次元画像を
構築するステップと、前記物体を前記特定の方向からみ
たときの前記第1の部分と異なる第2の部分の2次元画
像を構築するステップと、前記第1の部分の2次元画像
と前記第2の部分の2次元画像とを合成して前記物体の
第1および第2の部分の合成2次元画像を作成するステ
ップと、前記合成2次元画像を前記3次元形状モデルに
割り当てるステップとを含むものである。
【0049】したがって、画像表示方法を実行するため
のプログラムおよび必要なデータを処理装置本体21に
ローディングし、主メモリ上で実行することにより、画
像の表示を達成することができる。
【0050】以上の説明から分かるように、この発明の
記憶媒体は、本体メモリ22、可搬媒体メモリ23、回
線先メモリ25の何れであってもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明は、物体の第1の部分の形状の
みを3次元空間中にモデル化しておき、3次元形状モデ
ルに対して、合成2次元画像を割り当てることによっ
て、高品質の物体表示を達成することができ、3次元形
状モデルを簡単なものにしても、2次元画像を高品質な
ものにすることによって、物体を高品質に表示すること
ができ、データ作成のための作業を簡単化することがで
きる。また、現在の技術で3次元形状化することが困難
な物体であっても、簡単に3次元表現することができ、
さらに、3次元形状化すると膨大なデータ量になる複雑
な物体を、形状を示す3次元形状モデルと2次元画像と
を用いて表示することができるので、品質を殆ど低下さ
せることなく、データ量を大幅に減少させることができ
る。
【0052】したがって、予め用意されたボディ部のデ
ータにお客の選んだ生地の衣服をまとわせた3次元デー
タを構築するとともに、お客自身を撮影した頭部の2次
元データを組み合わせて表示することで、リアル感のあ
る試着シミュレーションを簡易に実現することができ
る。また、組み合わせ形態を種々変更して、そのデザイ
ンや質感を確かめるシミュレーションツール、その他の
シミュレーションツールに広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像表示装置の一実施態様を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の画像表示方法の一実施態様を示すフ
ローチャートである。
【図3】人の全身を可視的に表示する場合を概略的に説
明する図である。
【図4】画像表示動作を実行するコンピュータシステム
の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基礎データ保持部 2 3次元形状モデル構築部 3 第1画像データ保持部 4 第2画像データ保持
部 5 方向設定部 6 回転位置設定部 7 第1画像構築部 8 第2画像構築部 9 合成2次元画像作成部 10 割り当て部 11 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大竹 聡 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 吉川 正晃 香川県高松市紺屋町1丁目3番地 株式会 社富士通香川システムエンジニアリング内 (72)発明者 関口 憲恒 滋賀県大津市園山町1丁目1番1号 東レ 株式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 5B050 EA12 EA13 EA19 EA27 EA28 FA02 5B057 AA20 CD03 CD11 CE08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部分と第2の部分とを含む物体の
    画像を表示するための方法であって、 物体の第1の部分の形状を仮想的な3次元空間中にモデ
    ル化した3次元形状モデルを構築する3次元形状モデル
    構築工程と、 前記3次元形状モデルに基づいて前記物体を特定の方向
    からみたときの前記第1の部分の2次元画像を構築する
    第1画像構築工程と、 前記物体を前記特定の方向からみたときの前記第2の部
    分の2次元画像を構築する第2画像構築工程と、 前記第1の部分の2次元画像と前記第2の部分の2次元
    画像とを合成して前記物体の第1および第2の部分の合
    成2次元画像を作成する合成2次元画像作成工程と、 前記合成2次元画像を前記3次元形状モデルに割り当て
    る画像割り当て工程と、を含むことを特徴とする画像表
    示方法。
  2. 【請求項2】 前記特定の方向を指定する方向指定手段
    の指定に基づき、複数の方向のそれぞれからの前記物体
    の第1および第2の部分の合成2次元画像を作成し、複
    数の前記合成2次元画像を選択的に表示する表示工程を
    含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  3. 【請求項3】 前記表示工程は、前記複数の合成2次元
    画像を順次連続的に表示する工程であることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像表示方法。
  4. 【請求項4】 第1の部分と第2の部分とを含む物体の
    画像を表示するための装置であって、物体の第1の部分
    の形状を仮想的な3次元空間中にモデル化した3次元形
    状モデルを構築する3次元形状モデル構築手段と、 前記3次元形状モデルに基づいて前記物体を特定の方向
    からみたときの前記第1の部分の2次元画像を構築する
    第1画像構築手段と、 前記物体を前記特定の方向からみたときの前記第2の部
    分の2次元画像を構築する第2画像構築手段と、 前記第1の部分の2次元画像と前記第2の部分の2次元
    画像とを合成して前記物体の第1および第2の部分の合
    成2次元画像を作成する合成2次元画像作成手段と、 前記合成2次元画像を前記3次元形状モデルに割り当て
    る画像割り当て手段と、を含むことを特徴とする画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記特定の方向を指定する方向指定手段
    と、 前記方向指定手段の指定に基づき、複数の方向のそれぞ
    れからの前記物体の第1および第2の部分の合成2次元
    画像を作成し、複数の前記合成2次元画像を選択的に表
    示する表示手段と、をさらに含むことを特徴とする請求
    項4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、前記複数の合成2次元
    画像を順次連続的に表示するものであることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3の何れかの画像表示
    方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムを
    記憶したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶
    媒体。
  8. 【請求項8】 コンピュータを用いたシミュレーション
    画像の表示方法であって、 予め記憶された人のボディ部に相当する3次元データに
    基づいた3次元画像を表示面に表示するステップと、 実写像として撮影された被写体の頭部顔写真データに基
    づいた2次元画像を表示面に表示するステップと、 前記ボディ部の3次元画像に頭部の2次元画像を組み合
    わせて、人の全身画像を合成表示するステップとからな
    ることを特徴とする画像表示方法。
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