JP2000314574A - レシーバータンク付きコンデンサ - Google Patents

レシーバータンク付きコンデンサ

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JP2000314574A
JP2000314574A JP11121179A JP12117999A JP2000314574A JP 2000314574 A JP2000314574 A JP 2000314574A JP 11121179 A JP11121179 A JP 11121179A JP 12117999 A JP12117999 A JP 12117999A JP 2000314574 A JP2000314574 A JP 2000314574A
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Japan
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condenser
receiver
receiver tank
outlet
subcool
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JP11121179A
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English (en)
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Hirohiko Watanabe
寛彦 渡辺
Yoshihiko Seno
善彦 瀬野
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0443Condensers with an integrated receiver the receiver being positioned horizontally
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペースの有効利用を図りつつ、熱交換性能
を向上させることができるレシーバータンク付きコンデ
ンサを提供する。 【解決手段】 垂直に配置される一対のヘッダー11間
に、両端を両ヘッダー11に連通接続する複数の熱交換
チューブ12が並列状に配置されてコア1が形成された
熱交換器10と、所定の長さを有する筒型の形状を有す
るレシーバータンク20とを備える。レシーバータンク
20が、その軸心を水平面に対して10°以下の角度を
保った状態で、コア1の前面側に配置されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてカーエア
コン用の冷房装置等に採用されるレシーバータンク付き
コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン用の冷房装置においては、
垂直に配置される一対のヘッダー間に、両端を両ヘッダ
ーに連通接続する複数本の熱交換チューブが並列状に配
置されてコアが形成され、ヘッダー上部に設けられた冷
媒入口より流入された冷媒が、両ヘッダー内の仕切り部
材によってコア内を蛇行状に流れて、ヘッダー下部に設
けられた冷媒出口より流出されるように構成されたマル
チフロータイプのアルミニウム製コンデンサを利用する
ものが周知である。
【0003】このような冷房装置においては、コンデン
サから流出される気液混合の冷媒を気液分離して液冷媒
のみを膨張弁に送り込むためにレシーバータンクが設け
られるが、近年、このレシーバータンクを、コンデンサ
に保持させるようにしたレシーバータンク付きコンデン
サが採用されることがある。
【0004】従来のレシーバータンク付きコンデンサに
おいては、所定の長さを有する筒型のレシーバータンク
がその軸心を垂直に配置して、いわゆる縦置き状態でヘ
ッダーと並列状に配置されるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レシーバー
タンク付きコンデンサにおいては、車両への搭載スペー
スを考慮して、コンデンサ本体の前面側にレシーバータ
ンクを配置する場合があるが、この場合、上記したよう
にレシーバータンクが縦置き状態に配置されていると、
レシーバータンクの上部が、コンデンサ本体におけるコ
アの上部前面に配置されることになる。
【0006】しかしながら、コンデンサ本体はその上側
が下側に比べて放熱量が多いため、上記従来のレシーバ
ータンク付きコンデンサのように、コアの上部前面に、
レシーバータンクの上部が配置されていると、コア上部
の空気流通量が低下して、熱交換性能が低下するという
問題が発生する。
【0007】以上は、レシーバータンク付きコンデンサ
について説明したが、コアにコンデンサ部とサブクール
部とが設けられたサブクールシステムコンデンサにおい
ても、上記と同様に、同様な問題が発生する。
【0008】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、省スペース化等のスペースの有効利用を図りつつ、
熱交換性能を向上させることができるレシーバータンク
付きコンデンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のレシーバータンク付きコンデンサは、垂
直に配置される一対のヘッダー間に、両端を両ヘッダー
に連通接続する複数の熱交換チューブが並列状に配置さ
れてコアが形成され、ヘッダー上部に設けられたコンデ
ンサ入口より流入された冷媒が、前記複数の熱交換チュ
ーブを流れて、ヘッダー下部に設けられたコンデンサ出
口より流出される熱交換器と、所定の長さを有する筒型
の形状を有し、端部にレシーバー入口及びレシーバー出
口が設けられ、前記コンデンサ出口より流出された冷媒
を前記レシーバー入口から取り込んで、液冷媒のみを前
記レシーバー出口から流出させるレシーバータンクとを
備え、前記レシーバータンクが、その軸心を水平面に対
して10°以下の角度を保った状態で、前記コアの前面
側に配置されてなるものを要旨としている。
【0010】本発明のレシーバータンク付きコンデンサ
においては、レシーバータンクをその軸心を横向きして
コア前面側に配置するものであり、レシーバータンク
を、コアの前面上部を避けて配置することができる。こ
のため、放熱量の多いコア上部、特に第1パスの通気性
を向上させることができ、効率良く熱交換することがで
きる。
【0011】また、レシーバータンクを熱交換器の前面
側に配置するものであるため、レシーバータンクを冷凍
サイクル内に別体に設ける場合と比べて、コンパクト化
を図ることができる。更に、レシーバータンクの取付角
度を適当に変更することにより、設計の自由度が増し、
車両等の設置スペースに合わせて無駄なく製作すること
ができる。
【0012】本発明においては、前記レシーバータンク
が、水平面に対して傾斜した状態に配置されてなる構成
を採用するのが好ましい。
【0013】すなわちこの構成を採用する場合、冷媒が
少量であっても、液溜まりを形成することができるの
で、泡切れ及び気液分離をスムーズにかつ確実に行うこ
とができる。
【0014】また本発明においては、前記コアに、その
上位にコンデンサ部が設けられるとともに、下位に前記
コンデンサ部に対し独立したサブクール部が設けられ、
前記コンデンサ部に対応して、前記コンデンサ入口及び
コンデンサ出口が設けられるとともに、前記ヘッダーの
前記サブクール部に対応する位置に、サブクール入口及
びサブクール出口が設けられ、前記コンデンサ部及び前
記サブクール部間の境界位置が、前記レシーバー出口よ
りも下方に配置され、前記レシーバー出口と前記サブク
ール入口とが連通されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0015】すなわちこの構成を採用する場合、冷凍サ
イクル内を循環する潤滑油を、レシーバータンク内に滞
留させることなく、レシーバー出口からスムーズに流出
させて循環させることができる。
【0016】また本発明においては、前記ヘッダーの内
部に設けられた仕切部材により、前記複数の熱交換チュ
ーブが複数のパスに区分けされ、各パスを冷媒が順に通
過することにより前記コア内を蛇行状に流れるよう構成
されてなり、前記レシーバータンクが、前記複数のパス
のうち最も上位に位置する第1パスよりも、下方に配置
されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0017】すなわちこの構成を採用する場合、最も放
熱量の多い第1パスの通気性を向上させることができ、
その第1パス全域で効率良く熱交換することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>図1ないし図
3はこの発明の第1の実施形態であるレシーバータンク
付きコンデンサが適用されたサブクールシステムコンデ
ンサを示す図である。これらの図に示すように、このサ
ブクールシステムコンデンサは、マルチフロー型の熱交
換器(10)と、レシーバータンク(20)とを基本的
な構成として備えている。
【0019】熱交換器(10)は、離間して対峙した左
右一対の垂直方向に沿うヘッダー(11)(11)間
に、熱交換チューブとしての多数本の水平方向に沿う扁
平チューブ(12)が、それらの両端を両ヘッダー(1
1)(11)に連通接続した状態で、上下方向に所定の
間隔おきに並列状に配置されるとともに、扁平チューブ
(12)の各間及び最外側の扁平チューブ(12)の外
側にコルゲートフィン(13)が配置されることによ
り、コア(1)が構成されている。なお、(14)は最
外側のフィン(13)を保護するためにそのフィン(1
3)の外側に配置される帯板状のサイドプレートであ
る。
【0020】この熱交換器(10)のコア(1)は、両
ヘッダー(11)(11)の下部における同じ高さ位置
に仕切り部材(11a)(11a)が設けられて、その
仕切り部材(11a)(11a)を境に上側にコンデン
サ部(2)が設けられるとともに、下側に上記コンデン
サ部(2)に対し独立したサブクール部(3)が設けら
れる。
【0021】またコンデンサ部(2)において、両ヘッ
ダー(11)の所定位置に、仕切り部材(11b)(1
1b)が設けられて、多数の扁平チューブ(12)が、
4つのパス(P1)〜(P4)に区分けされている。
【0022】更に、右側ヘッダー(11)におけるコン
デンサ部(2)の上端には、コンデンサ入口(2a)が
設けられるとともに、コンデンサ部(2)の下端にはコ
ンデンサ出口(2b)が設けられている。これにより、
コンデンサ入口(2a)からコンデンサ部(2)内に流
入された冷媒は、コンデンサ部(2)内を蛇行するよう
に、第1ないし第4パス(P1)〜(P4)を順に通過
して、徐々に冷却されながら、コンデンサ出口(2b)
から流出されるよう構成されている。
【0023】また、右側ヘッダー(11)のサブクール
部(3)に対応する位置には、サブクール入口(3a)
が設けられるとともに、左側ヘッダー(11)のサブク
ール部(3)に対応する位置には、サブクール出口(3
b)が設けられる。これにより、サブクール入口(3
a)から流入された冷媒はサブクール部(3)を通って
過冷却された後、サブクール出口(3b)から流出され
るよう構成されている。
【0024】コア(1)におけるコンデンサ入口(2
a)には、冷媒導入管(1a)が連通接続されるととも
に、サブクール出口(3b)には、冷媒導出用ジョイン
トブロック(1b)が取り付けられている。
【0025】図4に示すように、レシーバータンク(2
0)は、有底円筒形状のタンク本体(30)と、そのタ
ンク本体(30)の端部開口部に内嵌状態に固定される
厚肉円板形状の蓋部材(40)とを有している。
【0026】タンク本体(30)には、乾燥剤(31)
及びフィルター(32)が装填されて、これらの装填部
材(31)(32)の底側に上流室(21)、蓋側に下
流室(22)が設けられる。
【0027】更に蓋部材(40)には、冷媒流入管(4
1)及び冷媒流出管(42)が貫通状態に取り付けられ
ている。冷媒流入管(41)は、一端が蓋部材(40)
の外部に配置されるとともに、他端がフィルター(3
2)及び乾燥剤(31)を貫通して、上流室(21)内
に配置される。また冷媒流出管(42)は、一端が蓋部
材(40)の外部に配置されるとともに、他端が下流室
(22)内に配置される。
【0028】ここで、本実施形態においては、冷媒流入
管(41)の一端によりレシーバー入口(20a)が構
成されるとともに、冷媒流出管(42)の一端によりレ
シーバー出口(20b)が構成される。
【0029】この構成のレシーバータンク(20)が、
上記熱交換器(10)の前面下側にブラケット(50)
を介して取り付けられる。このときレシーバータンク
(20)は、蓋部材(40)側を右側ヘッダー(11)
に対応させつつ、蓋部材(40)側をタンク本体(3
0)の底側に対し下方に位置させるように傾斜した状態
に配置される。更にレシーバー出口(20b)の冷媒流
出管(42)は、下流室(22)内の最も下端位置に配
置される。またレシーバー出口(20b)は、コンデン
サ部(2)及びサブクール部(3)間の境界位置よりも
上方に位置するように配置される。
【0030】なお、本実施形態においては、図4に示す
ように、レシーバータンク(20)における水平面に対
する傾斜角度(θ)が5°に設定されている。
【0031】またレシーバータンク(20)のレシーバ
ー入口(20a)とコンデンサ出口(2b)とは、冷媒
管(51)により連結されるとともに、レシーバータン
ク(20)のレシーバー出口(20b)とサブクール入
口(3a)とは、冷媒管(52)により連結される。
【0032】以上の構成のサブクールシステムコンデン
サにおいて、コンデンサ入口(2a)から導入された高
温高圧のガス冷媒は、図1及び図3に示すように、コン
デンサ部(2)を蛇行状に流れて、その流動中に、外気
との熱交換により、冷却凝縮されて、気液混合の冷媒と
なって、コンデンサ出口(2b)から流出される。更に
その気液混合冷媒は、図4に示すように、冷媒管(5
1)及びレシーバー入口(20a)を介してレシーバー
タンク(20)の上流室(21)に導入される。こうし
て上流室(21)に導入された気液混合の冷媒は、乾燥
剤(31)及びフィルター(32)を通って下流室(2
2)に導かれて貯留される。更に下流室(22)内に貯
留された冷媒のうち、液冷媒(R)のみが、レシーバー
出口(20b)及び冷媒管(52)を通過して、サブク
ール入口(3a)からサブクール部(3)内に導かれ
る。そして冷媒(R)が、サブクール部(3)を通過す
る間に、外気との熱交換により、凝縮温度よりも2〜5
℃程度低い温度にまで過冷却されて安定状態となって、
サブクール出口(3b)から流出されて、膨張弁、エバ
ポレータへと送り出される。
【0033】以上のように、本実施形態のサブクールシ
ステムコンデンサにおいては、レシーバータンク(2
0)をその軸心を横向きにした横置き状態で、コア
(1)の前面下側に配置しているため、コア(1)の前
面上部を遮るものがなくなり、放熱量の多いコア上部の
通気性を向上させることができる。このため、コア上部
において、効率良く熱交換が行われるので、熱交換性能
を向上させることができる。
【0034】なお、本発明においては、レシーバータン
ク(20)は、下方に位置させるほど、高い熱交換性能
を維持することができる。すなわち、レシーバータンク
(20)がコンデンサ部(2)の前面に配置される場
合、走行風の妨げとなる恐れがあるが、コンデンサ部
(2)は下方に向かうほど、外気との温度差が小さくな
るので、その温度差の小さいコンデンサ部下方位置、例
えば上記実施形態のように、コンデンサ部(2)の下端
位置や、最終パス(P4)の位置に、レシーバータンク
(20)を配置することにより、熱交換性能の低下を確
実に防止することができる。
【0035】もっとも、本発明においては、レシーバー
タンク(20)を、第1パス(P1)よりも下方に位置
させることにより、所定の熱交換性能を得ることができ
る。すなわち、コア(1)の第1パス(P1)は、最も
放熱量が多くなるが、この第1パス(P1)の前面全域
において、十分な通気性が得られるので、熱交換性能を
確実に向上させることができる。
【0036】また本実施形態においては、レシーバータ
ンク(20)をその下流室(22)側を下方に位置させ
るように傾斜させるいるため、下流室(22)内の冷媒
(R)が少量であっても、液溜まりを形成することがで
きて、泡切れをスムーズに行える。このように気液分離
を確実に行えるので、省冷媒化と共に、コストの削減を
図ることができる。しかも、下流室(22)の最下端位
置に冷媒流出管(42)の端部(他端)を配置している
ため、下流室(22)内から液冷媒(R)のみを確実に
流出させることができ、高い性能を確実に維持すること
ができる。
【0037】また本実施形態においては、レシーバータ
ンク(20)のレシーバー出口(20b)を、コンデン
サ部(2)及びサブクール部(3)の境界位置よりも上
方に配置しているため、冷凍サイクル内を循環する潤滑
油が、レシーバータンク(20)内に滞留することな
く、レシーバー出口(20b)からスムーズに流出され
ので、より一層、熱交換効率を向上させることができ
る。
【0038】また本実施形態においては、レシーバータ
ンク(20)を熱交換器(10)の前面側に取り付ける
ものであるため、レシーバータンク(20)を冷凍サイ
クル内に別体に設ける場合と比べて、コンパクト化を図
ることができて、省スペース化を図ることができる。
【0039】更に本実施形態のサブクールシステムコン
デンサは、レシーバータンク(20)の取付角度を適宜
変更できるので、設計の自由度が増し、車両の搭載スペ
ースに合わせて無駄なく作製することができ、スペース
の有効利用を図ることができる。更に本実施形態のレシ
ーバータンク横置き方式と、既存のレシーバータンク縦
置き方式とを、状況に応じて使い分けることにより、一
段と設計の自由度が増して、より一層、スペースの有効
利用を図ることができる。
【0040】<第2の実施形態>図5はこの発明の第2
の実施形態であるサブクールシステムコンデンサを示す
正面図、図6はそのコンデンサに適用されたレシーバー
タンク(120)を示す断面図である。両図に示すよう
に、この第2実施形態のサブクールシステムコンデンサ
におけるレシーバータンク(120)は、有底円筒形状
のタンク本体(130)と、そのタンク本体(130)
の端部開口部に内嵌状態に固定される厚肉円板形状の蓋
部材(140)とを有している。
【0041】タンク本体(130)には、乾燥剤(13
1)及びフィルター(132)が装填されて、これらの
装填部材(131)(132)の蓋側に上流室(12
1)に、底側に下流室(122)が設けられている。
【0042】更に冷媒流入管(141)は、その一端が
蓋部材(140)の外部に配置されるとともに、他端が
上流室(121)内に配置される。また冷媒流出管(1
42)は、その一端が蓋部材(140)の外部に配置さ
れるとともに、他端が乾燥剤(131)及びフィルター
(132)を貫通して下流室(122)内に配置され
る。
【0043】ここで、本実施形態においては、冷媒流入
管(141)の一端によりレシーバー入口(10a)が
構成されるとともに、冷媒流出管(142)の一端によ
りレシーバー出口(20b)が構成される。
【0044】そして、このレシーバータンク(120)
が、図5に示すように、熱交換器(10)の前面下側に
ブラケット(50)を介して取り付けられる。このとき
レシーバータンク(120)は、蓋部材(140)側を
右側ヘッダー(11)に対応させつつ、蓋部材(14
0)側をタンク本体(130)の底側に対し上方に位置
させるように傾斜した状態に配置される。更にレシーバ
ー出口(20b)の冷媒流出管(142)は、下流室
(122)内の最も下端位置に配置される。またレシー
バー出口(20b)は、上記実施形態と同様、コンデン
サ部(2)及びサブクール部(3)間の境界位置よりも
上方に位置するように配置される。
【0045】なお、本実施形態においては、図6に示す
ように、レシーバータンク(20)における水平面に対
する傾斜角度(θ)が5°に設定されている。
【0046】またレシーバータンク(120)のレシー
バー入口(20a)とコンデンサ出口(2b)とは冷媒
管(51)により連結されるとともに、レシーバータン
ク(120)のレシーバー出口(20b)とサブクール
入口(3a)とは冷媒管(52)により連結される。
【0047】その他の構成は、上記第1の実施形態と実
質的に同様であるため、同一又は相当部分に同一又は相
当符号を付して、重複説明は省略する。
【0048】このサブクールシステムコンデンサにおい
て、コンデンサ部(2)を流通して、コンデンサ出口
(2b)から流出された気液混合の冷媒は、冷媒管(5
1)及びレシーバー入口(20a)を介してレシーバー
タンク(120)の上流室(121)に導入される。更
にこの気液混合冷媒は、乾燥剤(131)及びフィルタ
ー(132)を通って下流室(122)に導かれて貯留
され、液冷媒(R)のみが、レシーバー出口(20b)
及び冷媒管(52)を通過して、サブクール入口(3
a)からサブクール部(3)内に導かれる。そしてその
冷媒(R)が、上記と同様に、サブクール部(3)にお
いて過冷却されて、膨張弁、エバポレータへと送り出さ
れる。
【0049】このサブクールシステムコンデンサにおい
ても、レシーバータンク(120)を横向きに配置して
いるため、レシーバータンク(120)を、コア(1)
の前面上部、特に第1パス(P1)を避けて配置するこ
とができる。従って、コア上部において、十分に熱交換
が行われて、熱交換性能を向上させることができる。
【0050】また、レシーバータンク(120)をその
下流室(122)側を下方に位置させるように傾斜させ
るているため、下流室(122)内の冷媒(R)が少量
であっても、泡切れをスムーズに行うことができ、気液
分離を確実に行うことができて、省冷媒化と共に、コス
トの削減を図ることができる。しかも下流室(122)
の最下端位置に、冷媒流出管(142)の端部(他端)
を配置しているため、液冷媒(R)のみを確実に流出さ
せることができ、高性能を確実に維持することができ
る。
【0051】また本実施形態においては、上記第1の実
施形態と同様、省スペース化、及びスペースの有効利用
を図ることができる。
【0052】なお、上記各実施形態においては、レシー
バータンク(20)(120)を、熱交換器(10)に
対し傾斜させた状態に配置しているが、本発明はそれだ
けに限られず、例えば図7に示すように、レシーバータ
ンク(20)(120)をその軸線を水平面と平行に配
置するようにしても良い。
【0053】また上記各実施形態においては、レシーバ
ータンク(20)(120)の傾斜角度(θ)を5°に
設定しているが、それだけに限られず、本発明は、レシ
ーバータンク(20)(120)の傾斜角度(θ)が1
0°以下に設定されてさえいれば、上記の効果を奏する
ことができる。
【0054】また上記実施形態においては、本発明をサ
ブクールシステムコンデンサに適用する場合について説
明したが、言うまでもなく、本発明は、熱交換器コアに
サブクール部が設けられないレシーバータンク付きのコ
ンデンサにも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明のレシーバータン
ク付きコンデンサによれば、レシーバータンクをその軸
心を横向きしてコア前面側に配置しているため、レシー
バータンクを、コアの前面上部を避けて配置することが
できる。このため、放熱量の多いコア上部の通気性、特
に第1パスの通気性を向上させることができ、効率良く
熱交換することができるので、熱交換性能を向上させる
ことができる。また、レシーバータンクを熱交換器の前
面側に配置するものであるため、レシーバータンクを冷
凍サイクル内に別体に設ける場合と比べて、コンパクト
化を図ることができて、省スペース化を図ることができ
る。更に本発明は、レシーバータンクの取付角度を変更
することができるので、設計の自由度が増して、車両等
の設置スペース等に合わせて無駄なく製作することがで
き、スペースの有効利用を図ることができるという効果
がある。
【0056】本発明において、レシーバータンクが、水
平面に対して傾斜した状態に配置する場合には、冷媒が
少量であっても、液溜まりを形成することができるの
で、泡切れ及び気液分離をスムーズにかつ確実に行うこ
とができ、省冷媒化と共に、コストの削減を図ることが
できるという利点がある。
【0057】また本発明において、コンデンサ部及びサ
ブクール部間の境界位置を、レシーバー出口よりも下方
に配置する場合には、冷凍サイクル内を循環する潤滑油
を、レシーバータンク内に滞留させることなく、レシー
バー出口からスムーズに流出させて循環させることがで
きるので、より一層、熱交換効率を向上させることがで
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態であるレシーバータ
ンク付きコンデンサが適用されたサブクールシステムコ
ンデンサを示す正面図である。
【図2】第1実施形態のコンデンサの下部側面図であ
る。
【図3】第1実施形態のコンデンサにおける冷媒経路を
示す正面図である。
【図4】第1実施形態のコンデンサに適用されたレシー
バータンクを示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施形態であるレシーバータ
ンク付きコンデンサが適用されたサブクールシステムコ
ンデンサを示す正面図である。
【図6】第2実施形態のコンデンサに適用されたレシー
バータンクを示す断面図である。
【図7】この発明の変形例であるレシーバータンク付き
コンデンサが適用されたサブクールシステムコンデンサ
を示す正面図である。
【符号の説明】
1…コア 2…コンデンサ部 2a…コンデンサ入口 2b…コンデンサ出口 3…サブクール部 3a…サブクール入口 3b…サブクール出口 10…熱交換器 11…ヘッダー 11a、11b…仕切部材 12…扁平チューブ(熱交換チューブ) 20、120…レシーバータンク 20a…レシーバー入口 20b…レシーバー出口 P1〜P4…パス R…液冷媒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に配置される一対のヘッダー間に、
    両端を両ヘッダーに連通接続する複数の熱交換チューブ
    が並列状に配置されてコアが形成され、ヘッダー上部に
    設けられたコンデンサ入口より流入された冷媒が、前記
    複数の熱交換チューブを流れて、ヘッダー下部に設けら
    れたコンデンサ出口より流出される熱交換器と、 所定の長さを有する筒型の形状を有し、端部にレシーバ
    ー入口及びレシーバー出口が設けられ、前記コンデンサ
    出口より流出された冷媒を前記レシーバー入口から取り
    込んで、液冷媒のみを前記レシーバー出口から流出させ
    るレシーバータンクとを備え、 前記レシーバータンクが、その軸心を水平面に対して1
    0°以下の角度を保った状態で、前記コアの前面側に配
    置されてなることを特徴とするレシーバータンク付きコ
    ンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記レシーバータンクが、水平面に対し
    て傾斜した状態に配置されてなる請求項1記載のレシー
    バータンク付きコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記コアに、その上位にコンデンサ部が
    設けられるとともに、下位に前記コンデンサ部に対し独
    立したサブクール部が設けられ、 前記コンデンサ部に対応して、前記コンデンサ入口及び
    コンデンサ出口が設けられるとともに、前記ヘッダーの
    前記サブクール部に対応する位置に、サブクール入口及
    びサブクール出口が設けられ、 前記コンデンサ部及び前記サブクール部間の境界位置
    が、前記レシーバー出口よりも下方に配置され、 前記レシーバー出口と前記サブクール入口とが連通され
    てなる請求項1又は2記載のレシーバータンク付きコン
    デンサ。
  4. 【請求項4】 前記ヘッダーの内部に設けられた仕切部
    材により、前記複数の熱交換チューブが複数のパスに区
    分けされ、各パスを冷媒が順に通過することにより前記
    コア内を蛇行状に流れるよう構成されてなり、 前記レシーバータンクが、前記複数のパスのうち最も上
    位に位置する第1パスよりも、下方に配置されてなる請
    求項1ないし3のいずれかに記載のレシーバータンク付
    きコンデンサ。
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