JP2000314397A - 軸流圧縮機 - Google Patents

軸流圧縮機

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JP2000314397A
JP2000314397A JP11124922A JP12492299A JP2000314397A JP 2000314397 A JP2000314397 A JP 2000314397A JP 11124922 A JP11124922 A JP 11124922A JP 12492299 A JP12492299 A JP 12492299A JP 2000314397 A JP2000314397 A JP 2000314397A
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JP
Japan
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compressor
diffuser
axial
flow path
wall
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JP11124922A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Niizeki
良樹 新関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディフューザを流れる高圧空気の剥離を抑制す
ることと相俟ってより高い静圧に回復させる軸流圧縮機
を提供する。 【解決手段】本発明に係る軸流圧縮機は、ディフューザ
25の流路26a,26bの入口側における曲率半径R
S1,RS3を、その出口側における曲率半径R S2
S4よりも小さく設定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸流圧縮機に係
り、特に、ディフューザに改良を加えた軸流圧縮機に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電用に適用するガスター
ビンプラントは、図12に示すように、発電機1、空気
圧縮機2、ガスタービン燃焼器3、ガスタービン4を備
え、空気圧縮機2で吸い込んだ空気(大気)を圧縮して
高圧化させ、その高圧空気を燃料とともにガスタービン
燃焼器3に供給し、ここで燃焼ガスを生成し、その燃焼
ガスをガスタービン4で膨張仕事をさせ、その際に発生
する回転トルクで発電機1を駆動し、電力を発生させる
ようになっている。
【0003】このように、ガスタービン燃焼器3に高圧
空気を供給する空気圧縮機2は、ガスタービン4で膨張
仕事をさせる燃焼ガスを生成する上で重要な役割を備え
ており、その構成として図13に示すものがある。
【0004】空気圧縮機2は、輪切り状に形成した円盤
5a,5b,5cを層状に重ねてタイボルト6で固定さ
せた圧縮機ロータ7をケーシング8に収容させている。
【0005】また、空気圧縮機2は、ケーシング8に固
設させた静翼9と、圧縮機ロータ7に植設させた動翼1
0とで圧縮機段落11を構成し、圧縮機段落11を軸方
向に沿って複数段に配置した、いわゆる軸流タイプに形
成し、大容量の高圧力比化を図っている。なお、空気圧
縮機2は、その入口側に可変案内翼12を備え、負荷に
対応させ可変案内翼12で吸い込む空気の流量を調整さ
せる一方、その出口側に出口案内翼13を備え、圧縮中
に発生する空気の旋回流れを出口案内翼13で低く抑え
るとともに、周方向速度成分を圧力に変換させている。
【0006】このような構成を備えた軸流タイプの空気
圧縮機2では、吸い込んだ空気を静翼9で整流させると
ともに、整流させた空気を動翼10で圧縮させ、圧縮し
た高圧空気を下流側の圧縮機段落11に順次供給し、空
気を設計圧力まで上昇させている。
【0007】軸流タイプの空気圧縮機2は、例えば遠心
式等のものに較べて大容量化、高圧力比化ができるた
め、火力発電で実施するガスタービンプラントへの適用
が好まれて多く採用されており、最近では技術の進展に
伴って圧力比が20を超え、圧縮効率が90%を超える
ものも実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の軸流
タイプの空気圧縮機2は、技術の進展に伴って大容量
化、高圧力比化が実現していると言えども、幾つかの問
題点が残されており、その一つに圧縮機段落11で高圧
化した空気をガスタービン燃焼器3に案内する際、その
高圧空気の静圧を如何にして短い軸スパンでより多く静
圧を回復させるかがある。
【0009】一般に、軸流タイプの空気圧縮機2では、
動翼10の回転に伴う回転エネルギを吸い込んだ空気に
与えて全圧を高め、高めた全圧のうち、静翼9で静圧に
変換させる工程を圧縮機段落11で順次行わせている。
【0010】しかし、ガスタービン燃焼器3にとって、
空気圧縮機2から供給される高圧空気のうち、必要なの
は静圧であり、空気圧縮機2から供給された高圧空気を
充分に活用するには、動圧を極力静圧に変換させておく
必要がある。このため、図13で示した従来の空気圧縮
機2では、最終の圧縮機段落11の出口側に出口案内翼
13,13を設けるとともに、さらにその後流側に二重
筒状のディフューザ14を設け、出口案内翼13,13
およびディフューザ14で動圧の中からより多くの静圧
に変換させる工夫が行われている。
【0011】ところで、ディフューザ14は、流体の剥
離防止と静圧の回復を考慮して拡開流路面積の広がり角
θをθ=6°にすれば、筒状のものとして適正であると
されている。
【0012】ところが、図13で示した二重流路のディ
フューザ14では、ガスタービン燃焼器3との配置上、
構造上、距離上等の制約を受け、上述のθ=6°を確保
することを難しくさせている。
【0013】また、出口案内翼13,13を出た高圧空
気は、旋回速度成分を持っているため、旋回流れとして
二重流路のディフューザ14に流入する。このため、高
圧空気は、ディフューザ14の外周側に沿って偏って流
れ、内周側からの剥離が発生し易くなっており、より多
くの静圧の回復を難しくさせていた。
【0014】このように、図13で示した二重流路のデ
ィフューザ14では、ガスタービン燃焼器3との配置上
等の制約に、高圧空気の旋回流が加わって剥離防止と、
静圧の回復を充分に行うことができず、新たに改良され
たディフューザ14の実現が望まれていた。
【0015】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、ディフューザを流れる高圧空気の剥離を抑
制することと相俟ってより一層高い静圧に回復させ、ガ
スタービン燃焼器3に安定して供給できるようにした軸
流圧縮機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軸流圧縮機
は、上記目的を達成するため、請求項1に記載したよう
に、動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を構成し、圧
縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置するとともに、
最終の圧縮機段落の下流側に出口案内翼を介装してディ
フューザを設けた軸流圧縮機において、上記ディフュー
ザの流路の入口側における曲率半径を、その出口側にお
ける曲率半径よりも小さく設定したものである。
【0017】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項2に記載したように、動翼と静翼と
を組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方向
に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段落
の下流側に出口案内翼を介装してディフューザを設けた
軸流圧縮機において、上記ディフューザの流路を少なく
とも一つ以上のスプリッタで区分けして多重流路に形成
し、多重流路の入口側の曲率半径を、その出口側の曲率
半径よりも小さく設定したものである。
【0018】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項3に記載したように、ディフューザ
の流路を、その入口側からその出口側に向って少なくと
も二つ以上の曲率半径で形成したものである。
【0019】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項4に記載したように、ディフューザ
の流路における中間部分の曲率半径をその入口側の曲率
半径よりも小さくし、その中間部分の流路を圧縮機ロー
タ側に向って膨出させる凹部領域部に形成したものであ
る。
【0020】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項5に記載したように、動翼と静翼と
を組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方向
に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段落
の下流側にディフューザを設けた軸流圧縮機において、
上記ディフューザの流路を少なくとも一つ以上のスプリ
ッタで区分けして多重流路に形成し、形成した多重流路
のうち、その中間部分の流路に接する内接円の直径をそ
の入口側および出口側のそれぞれの流路に接する内接円
の直径よりも大きく設定したものである。
【0021】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項6に記載したように、動翼と静翼と
を組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方向
に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段落
の下流側にディフューザを設けた軸流圧縮機において、
上記ディフューザの流路を少なくとも一つ以上のスプリ
ッタで区分けして多重流路に形成するとともに、上記ス
プリッタの中間部分の厚みをその入口側および出口側の
厚みよりも厚く設定したものである。
【0022】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項7に記載したように、動翼と静翼と
を組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方向
に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段落
の下流側にディフューザを設けた軸流圧縮機において、
上記ディフューザの流路を少なくとも一つ以上のスプリ
ッタで区分けして多重流路に形成する一方、上記スプリ
ッタを支持・固定する支持板を設け、支持板を軸方向に
対して角度をもたせるとともに、その角度を下流側より
も上流側を大きく設定したものである。
【0023】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項8に記載したように、スプリッタを
支持・固定する支持板を、圧縮機ロータ側の流路に設け
たものである。
【0024】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項9に記載したように、支持板を、二
つの片に予め分割して作製しておく一方、二つの片を接
続させる際、一方の片の前縁を流線形状の先鋭部に形成
するとともに、その前縁の途中に切欠段部を形成し、こ
の切欠段部を介してもう一方の片を接続させたものであ
る。
【0025】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項10に記載したように、動翼と静翼
とを組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方
向に沿って複数段に配置した軸流圧縮機において、上記
圧縮機段落の最終の動翼の下流側に外壁部と内壁部とで
支持・固定させたディフューザを設けたものである。
【0026】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項11に記載したように、動翼と静翼
とを組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方
向に沿って複数段に配置した軸流圧縮機において、上記
圧縮段落の最終の動翼の下流側に外壁部と内壁部とで支
持・固定させたディフューザを設け、上記外壁部と上記
内壁部とで支持・固定させたディフューザの流路を、少
なくとも一つ以上のスプリッタで区分けして多重流路に
形成するとともに、多重流路のうち、外壁部側の流路に
案内静止羽根を設ける一方、内壁部側の流路に支持板を
設けたものである。
【0027】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項12に記載したように、動翼と静翼
とを組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方
向に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段
落の下流側に出口案内翼を介装してディフューザを設け
た軸流圧縮機において、上記出口案内翼を外壁部と内壁
部とで支持・固定させるとともに、上記出口案内翼をそ
の流出角が翼高方向に向って不連続分布になるように形
成したものである。
【0028】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項13に記載したように、動翼と静翼
とを組み合せて圧縮機段落を構成し、圧縮機段落を軸方
向に沿って複数段に配置するとともに、最終の圧縮機段
落の下流側に出口案内翼を介装してディフューザを設け
た軸流圧縮機において、上記出口案内翼を外壁部と内壁
部とで支持・固定させるとともに、上記出口案内翼をそ
の流出角が翼高方向に向って不連続分布になるように形
成する一方、上記ディフューザの流路を少なくとも一つ
以上に区分けるスプリッタの先端部を延長させて上記出
口案内翼に固設させたものである。
【0029】本発明に係る軸流圧縮機は、上記目的を達
成するため、請求項14に記載したように、流出角が翼
高方向に向って不連続分布になる出口案内翼の形状を、
その翼高の中央部を境に外壁部で支持・固定させた外壁
部側翼エレメントを流体の上流側に向って傾斜させると
ともに、内壁部で支持・固定させて内壁部側翼エレメン
トを流体の下流側に向って傾斜させたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軸流圧縮機の
実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明
する。
【0031】図1、本発明に係る軸流圧縮機の第1実施
形態を示す一部切欠断面図である。
【0032】本実施形態に係る軸流圧縮機は、輪切り状
に形成した円盤15を層状に重ねてタイボルト16で固
定させた圧縮機ロータ17をケーシング18に収容させ
るともに、圧縮機ロータ17に植設した動翼19とケー
シング18に固設させた静翼20とで圧縮機段落21を
構成し、圧縮機段落21を軸方向に沿って複数段に配置
している。
【0033】また、本実施形態に係る軸流圧縮機は、圧
縮機ロータ17にフランジ22を介して中間軸23を接
続させる一方、圧縮機段落21の最終段から出口案内翼
24を介してガスタービン燃焼器(図示せず)に連通さ
せるディフューザ25を備えている。
【0034】このディフューザ25は、圧縮機段落21
からの高圧空気をガスタービン燃焼器に案内する流路2
6をスプリッタ28で区分けしたロータ側流路26aと
ケーシング側流路26bとを備え、これら流路26a,
26bを圧縮機ロータ17および中間軸23の中心CL
を基軸に環状の筒体として構成している。なお、ロータ
側流路26aには、スプリッタ28を固定・支持する支
持板27が周方向に沿って等ピッチで配置されている。
【0035】一方、最終段の圧縮機段落21における静
翼20は、高圧空気の周方向速度成分を低くさせ、かつ
その周方向速度成分を圧力に変換させるために、その流
出角を30°〜45°の範囲に設定している。また、出
口案内翼24も上述と同様の理由で、その流出角を10
°〜25°の範囲に設定している。
【0036】他方、高圧空気が流れるロータ側流路26
aおよびケーシング側流路26bのそれぞれは、少なく
とも二つ以上の曲率半径で形成されている。また、ロー
タ側流路26aの曲率半径をRS1,RS2とし、ケー
シング側流路26bの曲率半径をRS3,RS4とする
とき、各曲率半径RS1〜RS4のうち、ロータ側流路
26aでRS1<RS2に、また、ケーシング側流路で
S3<RS4にそれぞれ設定している。なお、流路2
6を区分けしない場合も、入口側の曲率半径を出口側の
曲率半径よりも小さく設定される。
【0037】これら曲率半径RS1〜RS4は次式から
求めることができる。
【0038】ディフューザ25内の高圧空気は、図2に
示すように、流面に沿って流れる。今、質点Pを通る子
午面流線に沿う距離をsとし、それと直交する法線に沿
う距離をnとする。また、流線の傾斜角をαとし、流線
の曲率半径をRsxとし、圧縮機ロータ17および中間
軸23の中心CLから質点Pまでの距離をrとし、質点
Pに働く旋回速度成分をCθとし、質点Pに働く子午線
方向速度成分をCとする。
【0039】このとき、質点Pには、遠心力成分Frと
求心力成分Fnとが働いている。遠心力成分Frは次式
で与えられる。
【0040】
【数1】 Fr=C /Rsx ……(1) また、求心力成分Fnは次式で与えられる。
【0041】
【数2】 Fn=Cθ /r・cosα ……(2) 上式(1),(2)において、つりあい条件を満たすよ
う(1)と(2)を等しくすれば、曲率半径Rsxは求
めることができる。この場合、C,Cθ,r,αのそ
れぞれは、予め設定されている。
【0042】また、本実施形態では、ディフューザ25
の流路26を一つのスプリッタ28でロータ側流路26
aとケーシング側流路26bに区分けした、いわゆる二
重流路に形成しているが、これに限らず、スプリッタ2
8を少なくとも二つ以上に設置し、流路26を多重流路
に形成してもよい。ディフューザ25の流路26を多重
流路にすれば、同じ広がり角を維持させたまま流路数の
増加により高圧空気の静圧回復係数を増加させることが
できることに基づく。
【0043】ところで、ディフューザ25の軸方向の長
さをより一層短くさせてガスタービンプラントの全長を
短くさせるには、ロータ側流路26aの曲率半径RS1
を、図1の破線で示すよりも実線で示すように、圧縮機
ロータ17側に向って膨出させることが好ましい。つま
り、ロータ側流路26aの中間部分の流壁に凹部領域部
30を形成することが好ましい。
【0044】ディフューザ25の軸方向の長さを設定す
るにあたり、出口案内翼24の流出角が25°に設定さ
れているときに、図2に示す流線の傾斜角αをゼロにす
ると、ディフューザ25はガスタービン燃焼器に接続さ
せるに必要な曲率半径をその部分の曲率半径の5倍以上
にして曲面状に形成しなければならず、軸スパンが長く
なるとともに、その取付作業に際し、作業者に過度な労
力を強いる。
【0045】本実施形態は、このような点を考慮したも
ので、図1に示すように、ディフューザ25の入口側に
おける圧縮機ロータ17および中間軸23の中心CLか
らの内径をDとし、その中間部分における内径を
、その出口側における内径をDとするとき、ディ
フューザ25の各内径D,D,Dを、D<D
<Dの関係式を満たす凹部領域部29をロータ側流路
26aの中間部分の流壁に形成したものである。
【0046】したがって、本実施形態によれば、ロータ
側流路26aの中間部分の流壁に凹部領域部29を形成
し、この凹部領域部29からガスタービン燃焼器に向っ
て曲面状の流壁を形成したので、ディフューザ25の軸
スパンを比較的短くすることができ、ディフューザ25
のガスタービン燃焼器への取付・取外しの際、作業者の
労力を軽減させることができる。
【0047】このように、本実施形態では、流路26を
少なくとも一つ以上のスプリッタ28で区分けして多重
の流路に形成し、多重に形成した各流路のうち、入口側
の曲率半径を出口側の曲率半径よりも小さくするととも
に、圧縮機ロータ17側に近い流路の中間部分の流壁に
圧縮機ロータ17側に向って曲率半径を小さくした凹部
領域部29を形成し、凹部領域部29からガスタービン
燃焼器に向って曲面状の流壁を形成したので、空気圧縮
機からの高圧空気をガスタービン燃焼器に供給する際、
充分に静圧を回復させることができ、ディフューザ25
の軸スパンを短くさせて安定供給することができる。
【0048】図3は、本発明に係る軸流圧縮機の第2実
施形態を示す一部切欠断面図である。なお、第1実施形
態の構成部分と同一部分には同一符号を付している。
【0049】本実施形態に係る軸流圧縮機は、ディフュ
ーザ25の流路26をスプリッタ28でロータ側流路2
6aとケーシング側流路26bとに区分けし、区分けし
た各流路26a,26bの中間部分に形成した凹部領域
部29の内接円A,Cの直径をD,Dとし、各流路
26a,26bの出口側の内接円B,Dの直径をD
とすると、ロータ側流路26aにおける内接円A,
Bの直径D,Dを、D>Dの関係にするととも
に、ケーシング側流路26bにおける内接円C,Dの直
径D,DをD>Dの関係に設定したものであ
る。
【0050】このように、本実施形態では、スプリッタ
28で区分けしたロータ側流路26aおよびケーシング
側流路26bのうち、各流路26a,26bの中間部分
の内接円A,Cの直径D,Dをその出口側の内接円
B,Dの直径D,Dよりもそれぞれ大きく設定した
ので、各流路26a,26bを流れる高圧空気の剥離を
抑制することができ、ディフューザ25の軸スパンを比
較的短くしてガスタービン燃焼器に接続させることがで
きる。
【0051】図4は、本発明に係る軸流圧縮機の第3実
施形態を示す一部切欠断面図である。なお、第1実施形
態および第2実施形態の構成部分と同一部分には同一符
号を付している。
【0052】本実施形態に係る軸流圧縮機は、出口案内
翼24から噴出する高圧空気のち、ケーシング側流路2
6bに流れる高圧空気の旋回速度成分とロータ側流路2
6aに流れる高圧空気の旋回速度成分とが異なることを
考慮したもので、例えばロータ側流路26aに流れる高
圧空気の旋回速度成分が大きいとき、ロータ側流路26
aの曲率半径をケーシング側流路26bの曲率半径より
も小さくし、ロータ側流路26aを流れる高圧空気の旋
回速度成分を低く抑えて高圧空気の剥離を抑制したもの
である。この場合、スプリッタ28は、ロータ側流路2
6a曲率半径がケーシング側流路26bの曲率半径より
も小さくなるよう、その入口側および出口側の厚み
,Tを薄くし、その中間部分に最大厚みTを形成
している。なお、他の構成部分については、第1実施形
態および第2実施形態と同じなので説明を省略する。
【0053】このように、本実施形態では、出口案内翼
24から噴出する高圧空気の流れ角分布および流速がそ
の高さ方向で異なることに基づく旋回速度成分の相違を
抑制するスプリッタ28で流路26をロータ側流路26
aとケーシング側流路26bとに区分けし、流路26を
区分けしたスプリッタ28の入口側および出口側の厚み
,Tを薄くし、その中間部分で最大の厚みTに形
成し、ロータ側流路26aの曲率半径をケーシング側流
路26bの曲率半径よりも小さくさせたので、高圧空気
の剥離のない安定した状態でガスタービン燃焼器に供給
することができる。
【0054】図5は、本発明に係る軸流圧縮機に適用さ
れるディフューザの一部切欠縦断面図である。なお、第
1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付して
いる。
【0055】本実施形態に係るディフューザ25は、圧
縮機ロータ17を包囲する外壁部30と内壁部31との
間に流路26を形成し、この流路26をロータ側流路2
6aとケーシング側流路26bとに区分けするスプリッ
タ28を設けるとともに、スプリッタ28を固定・支持
する支持板27を内壁部31に沿って等ピッチにして配
置する一方、支持板27を軸方向に対して角度をもた
せ、その角度を下流側よりも上流側を大きくしたもので
ある。
【0056】また、本実施形態に係るディフューザ25
は、支持板27を図6の(a),(b)に示すように、
第1片32と第2片33とに分割する一方、第2片33
の前縁34を流線形状の先鋭部に形成するとともに、前
縁34に切欠段部35を設け、切欠段部35に第1片3
2を接続させ、高圧空気の流れに乱を与えないようにし
たものである。
【0057】このように、本実施形態は、支持板27の
取付角度を軸方向に対して角度をもたせるとともに、そ
の角度を下流側よりも上流側を大きく設定したので、比
較的大きな旋回速度成分を持った高圧空気が流入しても
その旋回速度成分を低くさせて高圧空気の剥離を抑制す
ることができる。
【0058】また、本実施形態は、第2片33の前縁3
4に形成した流線形の先鋭部の形状を維持させつつ、切
欠段部35で分割した第1片32を接続させたので、デ
ィフューザ25に供給される高圧空気に流れの乱を与え
ることがなく、安定した流れを供給することができる。
【0059】図7は、本発明に係る軸流圧縮機の第4実
施形態を示す一部切欠断面図である。なお、第1実施形
態および第2実施形態の構成部分と同一部分には同一符
号を付している。
【0060】本実施形態に係る軸流圧縮機は、最終段の
圧縮機段落21における動翼19の下流側に外壁部36
と内壁部37とで支持・固定させたディフューザ25を
設けたものである。このディフューザ25は、流路26
をスプリッタ28で区分けしたロータ側流路26aとケ
ーシング側流路26bとを設けるとともに、ロータ側流
路26aに内壁部37の周方向に沿って等ピッチに配置
され、スプリッタ28を支持・固定する支持板27を設
ける一方、ケーシング側流路26bに外壁部36の周方
向に沿って列状配置の案内静止羽根38を設けたもので
ある。
【0061】このように、本実施形態では、最終段の圧
縮機段落21における動翼19の下流側に設けたディフ
ューザ25の流路26をスプリッタ28で区分けしたロ
ータ側流路26aとケーシング側流路26bとを備え、
ロータ側流路26aにスプリッタ28を支持・固定する
支持板27を設ける一方、ケーシング側流路26bに案
内静止羽根38を設けたので、ディフューザ25に比較
的大きな旋回速度成分を持った高圧空気が流入しても充
分に静圧を回復させることができ、高圧空気を安定状態
でガスタービン燃焼器に供給することができる。
【0062】図8は、本発明に係る軸流圧縮機の第5実
施形態を示す一部切欠断面図である。なお、第1実施形
態および第2実施形態の構成部分と同一部分には同一符
号を付している。
【0063】本実施形態に係る軸流圧縮機は、出口案内
翼24の流出角が、その翼高方向に向って不連続になる
ように、その後縁41に改良を加えたもである。具体的
には、出口案内翼24の、その翼高の中央部を境に外壁
部36で支持・固定された外壁部側翼エレメント39を
高圧空気ARの上流側に向って傾斜させるとともに、内
壁部37で支持・固定された内壁部側翼エレメント40
を高圧空気ARの下流側に向って傾斜させたものであ
る。
【0064】また、本実施形態に係る軸流圧縮機は、出
口案内翼24の下流側に設けたディフューザ25の流路
26をスプリッタ28でロータ側流路26aとケーシン
グ側流路26bとに区分けし、ロータ側流路26aに高
圧空気ARの流れに沿ってスプリッタ28を支持・固定
する支持板27を設けたものである。
【0065】一般に、流路26を複数個に区分けしたデ
ィフューザ25では、ロータ側流路26aに流入する高
圧空気ARの半径方向流入角と、ケーシング側流路26
bに流入する高圧空気ARの半径方向流入角とが異なる
ことが好ましい。すなわち、半径方向流入角は、図9に
示すように、ロータ側流路26aで負の角度にし、ケー
シング側流路26bで正の角度にすると、高圧空気AR
が各流路26a,26bに沿って流れ、剥離を少なくさ
せることができるとされている。
【0066】本実施形態は、このような点を考慮したも
ので、ディフューザ25の流路26をスプリッタ28で
ロータ側流路26とケーシング側流路26bとに区分け
するとともに、ディフューザ25の上流側に出口案内翼
24を設け、出口案内翼24の後縁41に対して、その
翼高の中央部を境に外壁部側翼エレメント39を高圧空
気ARの上流側に向って傾斜させ、内壁部側翼エレメン
ト40を高圧空気ARの下流側に向って傾斜させたの
で、高圧空気ARの剥離を抑制する安定状態にしてガス
タービン燃焼器に供給することができる。
【0067】図10は、本発明に係る軸流圧縮機の第6
実施形態を示す一部切欠断面図である。なお、第1実施
形態および第2実施形態の構成部分と同一部分には同一
符号を付している。
【0068】本実施形態に係る軸流圧縮機は、第5実施
形態と同様に、ロータ側流路26aに流入する高圧空気
ARの流入角を負にし、ケーシング側流路26bに流入
する高圧空気ARの流入角を正にするとともに、高圧空
気ARの旋回角を出口案内翼24でカットさせたもので
ある。
【0069】すなわち、本実施形態に係る軸流圧縮機
は、第5実施形態と同様に、出口案内翼24の後縁41
のうち、翼高中央部を境に外壁部36で支持・固定され
た外壁部側翼エレメント39を高圧空気ARの上流側に
向って傾斜させるとともに、内壁部37で支持・固定さ
れた内壁部側翼エレメント40を高圧空気ARの下流側
に向って傾斜させ、出口案内翼24の流出角を翼高方向
に対して不連続化を図っている。
【0070】また、本実施形態に係る軸流圧縮機は、出
口案内翼24の下流側に設けたディフューザ25の流路
26をスプリッタ28でロータ側流路26aとケーシン
グ側流路26bとに区分けし、ロータ側流路26aに高
圧空気ARの流れに沿ってスプリッタ28を支持・固定
する支持板27を設けるとともに、スプリッタ28の先
端部28aを延長させて出口案内翼24に固設させてい
る。
【0071】一般に、流路26を複数個に区分けしたデ
ィフューザ25では、図11に示すように、ロータ側流
路26aに流入する高圧空気ARの半径方向流入角と、
ケーシング側流路26bに流入する高圧空気ARの半径
方向流入角とを異なるようにするとともに高圧空気AR
の旋回角度をスプリッタ28でカットさせると、各流路
26a,26b毎の剥離を少なくさせることができると
されている。
【0072】本実施形態は、このような点を考慮したも
ので、出口案内翼24の後縁41のうち、翼高の中央部
を境に外壁部側翼エレメント39を高圧空気ARの上流
側に向って傾斜させ、内壁部側翼エレメント40を高圧
空気ARの下流側に向って傾斜させるとともに、スプリ
ッタ28の先端部28aを延長させて出口案内翼24に
固設させ、高圧空気ARの旋回角度をカットさせたの
で、各流路26a,26b毎に流れる高圧空気ARの剥
離を少なくさせる安定状態にしてガスタービン燃焼器に
供給することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明のとおり、本発明に係る軸流圧
縮機は、ディフューザの流路を少なくとも一つ以上のス
プリッタで区分けして多重流路に形成し、多重流路の中
間部分に凹部領域部を設け、この凹部領域部から曲面状
に形成した流壁を介してガスタービン燃焼器に接続させ
たので、ディフューザの軸スパンを比較的短くさせるこ
とができ、高圧空気の剥離と相俟って静圧を充分に回復
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸流圧縮機の第1実施形態を示す
一部切欠断面図。
【図2】流線を通る質点に働く力のベクトルを示す模式
図。
【図3】本発明に係る軸流圧縮機の第2実施形態を示す
一部切欠断面図。
【図4】本発明に係る軸流圧縮機の第3実施形態を示す
一部切欠断面図。
【図5】本発明に係る軸流圧縮機に適用されるディフュ
ーザの一部切欠断面図。
【図6】図5で示したスプリッタを支持する支持板をA
−A矢視方向から見た図で、(a)は支持板を分割した
状態を、(b)は分割した支持板を互いに接続させた状
態をそれぞれ示す。
【図7】本発明に係る軸流圧縮機の第4実施形態を示す
一部切欠断面図。
【図8】本発明に係る軸流圧縮機の第5実施形態を示す
一部切欠断面図。
【図9】図8で示したディフューザに流入する高圧空気
の流入角を示す流入角分布線図。
【図10】本発明に係る軸流圧縮機の第6実施形態を示
す一部切欠断面図。
【図11】図10で示したディフューザに流入する高圧
空気の流入角を示す流入角分布線図。
【図12】従来の火力発電に適用されるガスタービンプ
ラントを示す概略系統図。
【図13】従来の軸流圧縮機を示す一部切欠縦断面図。
【符号の説明】
1 発電機 2 空気圧縮機 3 ガスタービン燃焼器 4 ガスタービン 5a,5b,5c 円盤 6 タイボルト 7 圧縮機ロータ 8 ケーシング 9 静翼 10 動翼 11 圧縮機段落 12 可変案内翼 13 出口案内翼 14 ディフューザ 15 円盤 16 タイボルト 17 圧縮機ロータ 18 ケーシング 19 動翼 20 静翼 21 圧縮機段落 22 フランジ 23 中間軸 24 出口案内翼 25 ディフューザ 26 流路 26a ロータ側流路 26b ケーシング側流路 27 支持板 28 スプリッタ 28a 先端部 29 凹部領域部 30 外壁部 31 内壁部 32 第1片 33 第2片 34 前縁 345 切欠段部 36 外壁部 37 内壁部 38 案内静止羽根 39 外壁部側翼エレメント 40 内壁部側翼エレメント 41 後縁

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を
    構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置する
    とともに、最終の圧縮機段落の下流側に出口案内翼を介
    装してディフューザを設けた軸流圧縮機において、上記
    ディフューザの流路の入口側における曲率半径を、その
    出口側における曲率半径よりも小さく設定したことを特
    徴とする軸流圧縮機。
  2. 【請求項2】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を
    構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置する
    とともに、最終の圧縮機段落の下流側に出口案内翼を介
    装してディフューザを設けた軸流圧縮機において、上記
    ディフューザの流路を少なくとも一つ以上のスプリッタ
    で区分けして多重流路に形成し、多重流路の入口側の曲
    率半径を、その出口側の曲率半径よりも小さく設定した
    ことを特徴とする軸流圧縮機。
  3. 【請求項3】 ディフューザの流路を、その入口側から
    その出口側に向って少なくとも二つ以上の曲率半径で形
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の軸流圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 ディフューザの流路における中間部分の
    曲率半径をその入口側の曲率半径よりも小さくし、その
    中間部分の流路を圧縮機ロータ側に向って膨出させる凹
    部領域部に形成したことを特徴とする請求項1または2
    記載の軸流圧縮機。
  5. 【請求項5】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を
    構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置する
    とともに、最終の圧縮機段落の下流側にディフューザを
    設けた軸流圧縮機において、上記ディフューザの流路を
    少なくとも一つ以上のスプリッタで区分けして多重流路
    に形成し、形成した多重流路のうち、その中間部分の流
    路に接する内接円の直径をその入口側および出口側のそ
    れぞれの流路に接する内接円の直径よりも大きく設定し
    たことを特徴とする軸流圧縮機。
  6. 【請求項6】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を
    構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置する
    とともに、最終の圧縮機段落の下流側にディフューザを
    設けた軸流圧縮機において、上記ディフューザの流路を
    少なくとも一つ以上のスプリッタで区分けして多重流路
    に形成するとともに、上記スプリッタの中間部分の厚み
    をその入口側および出口側の厚みよりも厚く設定したこ
    とを特徴とする軸流圧縮機。
  7. 【請求項7】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落を
    構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置する
    とともに、最終の圧縮機段落の下流側にディフューザを
    設けた軸流圧縮機において、上記ディフューザの流路を
    少なくとも一つ以上のスプリッタで区分けして多重流路
    に形成する一方、上記スプリッタを支持・固定する支持
    板を設け、支持板を軸方向に対して角度をもたせるとと
    もに、その角度を下流側よりも上流側を大きく設定した
    ことを特徴とする軸流圧縮機。
  8. 【請求項8】 スプリッタを支持・固定する支持板を、
    圧縮機ロータ側の流路に設けたことを特徴とする請求項
    7記載の軸流圧縮機。
  9. 【請求項9】 支持板を、二つの片に予め分割して作製
    しておく一方、二つの片を接続させる際、一方の片の前
    縁を流線形状の先鋭部に形成するとともに、その前縁の
    途中に切欠段部を形成し、この切欠段部を介してもう一
    方の片を接続させたことを特徴とする請求項7記載の軸
    流圧縮機。
  10. 【請求項10】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落
    を構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置し
    た軸流圧縮機において、上記圧縮機段落の最終の動翼の
    下流側に外壁部と内壁部とで支持・固定させたディフュ
    ーザを設けたことを特徴とする軸流圧縮機。
  11. 【請求項11】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落
    を構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置し
    た軸流圧縮機において、上記圧縮段落の最終の動翼の下
    流側に外壁部と内壁部とで支持・固定させたディフュー
    ザを設け、上記外壁部と上記内壁部とで支持・固定させ
    たディフューザの流路を、少なくとも一つ以上のスプリ
    ッタで区分けして多重流路に形成するとともに、多重流
    路のうち、外壁部側の流路に案内静止羽根を設ける一
    方、内壁部側の流路に支持板を設けたことを特徴とする
    軸流圧縮機。
  12. 【請求項12】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落
    を構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置す
    るとともに、最終の圧縮機段落の下流側に出口案内翼を
    介装してディフューザを設けた軸流圧縮機において、上
    記出口案内翼を外壁部と内壁部とで支持・固定させると
    ともに、上記出口案内翼をその流出角が翼高方向に向っ
    て不連続分布になるように形成したことを特徴とする軸
    流圧縮機。
  13. 【請求項13】 動翼と静翼とを組み合せて圧縮機段落
    を構成し、圧縮機段落を軸方向に沿って複数段に配置す
    るとともに、最終の圧縮機段落の下流側に出口案内翼を
    介装してディフューザを設けた軸流圧縮機において、上
    記出口案内翼を外壁部と内壁部とで支持・固定させると
    ともに、上記出口案内翼をその流出角が翼高方向に向っ
    て不連続分布になるように形成する一方、上記ディフュ
    ーザの流路を少なくとも一つ以上に区分けるスプリッタ
    の先端部を延長させて上記出口案内翼に固設させたこと
    を特徴とする軸流圧縮機。
  14. 【請求項14】 流出角が翼高方向に向って不連続分布
    になる出口案内翼の形状を、その翼高の中央部を境に外
    壁部で支持・固定させた外壁部側翼エレメントを流体の
    上流側に向って傾斜させるとともに、内壁部で支持・固
    定させて内壁部側翼エレメントを流体の下流側に向って
    傾斜させたことを特徴とする請求項12または13記載
    の軸流圧縮機。
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