JP2000308488A - 血管新生に関連するタンパク質および該タンパク質をコードする遺伝子 - Google Patents

血管新生に関連するタンパク質および該タンパク質をコードする遺伝子

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JP2000308488A
JP2000308488A JP11099901A JP9990199A JP2000308488A JP 2000308488 A JP2000308488 A JP 2000308488A JP 11099901 A JP11099901 A JP 11099901A JP 9990199 A JP9990199 A JP 9990199A JP 2000308488 A JP2000308488 A JP 2000308488A
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Norio Ota
紀夫 太田
Tetsuo Nishikawa
哲夫 西川
Yumitoshi Kawai
弓利 河合
Takao Isogai
隆夫 磯貝
Shunichiro Matsumoto
俊一郎 松本
Tomoyasu Sugiyama
友康 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なアンギオポエチン様タンパク質および
それらの遺伝子、並びにそれらの製造方法及び用途を提
供することを課題とする。 【解決手段】 ヒト胎盤より調製したcDNAから、既知の
アンギオポエチンと相同性を有する新規なタンパク質
(PSEC0154およびPSEC0166)を同定した。これらのタン
パク質は血管新生の制御への関与が示唆され、血管新生
が関与する疾患に対する新しい予防薬や治療薬の開発に
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管新生に関与す
るタンパク質と相同性を有する新規なタンパク質および
それらの遺伝子、並びにそれらの製造および用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術】血管の形成過程は、胎生初期での"脈管
形成(vasculogenesis)"と、同後期での"血管新生(angio
genesis)"の二段階に分類される [W. Risau, Nature, 3
86: 671-674 (1997); D. Hanahan, Science, 277: 48-5
0 (1997)]。両過程ではレセプター型チロシン・キナー
ゼ(RTK)の関与が示唆されており、脈管形成では血管
内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor; V
EGF)とそれに対する特異的な細胞膜上受容体(VEGF-R
1, VEGF-R2)が重要な役割を果たしている事がノックア
ウトマウスの実験より証明されている [F. Shalaby et
al., Nature, 376:62-66 (1995)]。一方、血管新生の過
程でもRTKタイプの細胞膜上受容体、"Tie"の関与が想定
されている。TieにはTie-1とTie-2が存在するが、マウ
スを用いたノックアウト実験で脈管形成不全による致死
を誘発することから、両分子共に血管造成における必須
の因子であるとされている [T. N. Sato et al., Natur
e, 376: 70-74 (1995); M. C. Puri et al., EMBO J.,
14: 5884-5891 (1995)]。
【0003】Tie-2の特異的なリガンドは、アメリカの
研究グループにより遺伝子クローニングがなされ、アン
ギオポエチン-1(Angiopoietin-1) [S. Davis et. al.,
Cell, 87: 1161-1169 (1996)]およびアンギオポエチン-
2(Angiopoietin-2) [P. C. Maisonpierre et al., Scie
nce, 277: 55-60 (1997)]と名付けられた。アンギオポ
エチン-1(Ang-1)はTie-2結合を介して血管内皮細胞に
働きかけ、VEGFにより構築された幼若血管をより成熟な
血管へと分化誘導する。アンギオポエチン-1の過剰発現
動物を用いた実験では、血管が巨大化し、数が増え、ま
た分岐が多くなる事が観察されている [C. Suri et a
l., Science, 282: 468-471 (1998)]。アンギオポエチ
ン-2(Ang-2)はアンギオポエチン-1/Tie-2系での生理
的な阻害物質であると考えられており、アンギオポエチ
ン-1と競合的に働き、脈管形成、形態維持を制御してい
ると考えられている [P. C. Maisonpierre et al., Sci
ence, 277: 55-60 (1997)]。他方、Tie-1に対する特異
的なリガンドは未同定である。血管新生に関与する未知
の因子のクローニングが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なアン
ギオポエチン様タンパク質およびそれらの遺伝子、並び
にそれらの製造方法及び用途を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒト胎盤
組織からmRNAを調製し、さらに該mRNAからオリゴキャッ
プ法により複数の全長cDNAをクローニングした。これら
全長cDNAの塩基配列を解析した結果、分泌シグナルを持
つ新規遺伝子(PSEC0154およびPSEC0166)を単離するこ
とに成功した。
【0006】「PSEC0154」タンパク質および「PSEC016
6」タンパク質のアミノ酸配列は、血管新生に関与する
タンパク質であるアンギオポエチン-1、アンギオポエチ
ン-2、およびアンギオポエチン-3と相同性を有していた
(図4〜10)。「PSEC0154」タンパク質のアミノ酸配
列には、アンギオポエチン-1および -2で保存されてい
るシステイン残基6部位のうち、5部位が保存されてい
た。また「PSEC0166」タンパク質のアミノ酸配列には、
アンギオポエチン-1および -2で保存されているシステ
イン残基6部位のうち、5部位が保存されていた。これら
のことから「PSEC0154」タンパク質および「PSEC0166」
タンパク質は、血管新生に関与するアンギオポエチンフ
ァミリーに属する新規なタンパク質と考えられる。
【0007】本発明者らは、「PSEC0154」タンパク質お
よび「PSEC0166」タンパク質とアンギオポエチンとの密
接な関係から、これらタンパク質やそれらの遺伝子、さ
らには該タンパク質の活性を調節する化合物が、血管新
生が関与する各種疾患の治療などへ応用しうることを見
出した。
【0008】すなわち、本発明は、新規なアンギオポエ
チン様タンパク質およびそれらの遺伝子、並びにそれら
の製造および用途に関し、より具体的には、(1) 配
列番号:6または9に記載のアミノ酸配列からなるタン
パク質、または該タンパク質中のアミノ酸配列において
1若しくは複数のアミノ酸が欠失、付加、挿入および/
または他のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ
酸配列からなり、配列番号:6または9に記載のアミノ
酸配列からなるタンパク質と機能的に同等なタンパク
質、(2) 配列番号:5または8に記載の塩基配列か
らなるDNAとハイブリダイズするDNAがコードするタンパ
ク質であって、配列番号:6または9に記載のアミノ酸
配列からなるタンパク質と機能的に同等なタンパク質、
(3) (1)または(2)に記載のタンパク質をコー
ドするDNA、(4) (3)に記載のDNAを含むベクタ
ー、(5) (4)に記載のベクターを保持する形質転
換体、(6) (5)に記載の形質転換体を培養する工
程を含む、(1)または(2)に記載のタンパク質の製
造方法、(7) (1)または(2)に記載のタンパク
質の部分ペプチド、(8) (1)または(2)に記載
のタンパク質に対する抗体、(9) 配列番号:5また
は8に記載の塩基配列からなるDNAと特異的にハイブリ
ダイズし、少なくとも15塩基の鎖長を有するDNA、
(10) (1)または(2)に記載のタンパク質に結
合する化合物をスクリーニングする方法であって、
(a)(1)または(2)に記載のタンパク質またはそ
の部分ペプチドに被検試料を接触させる工程、および
(b)該タンパク質またはその部分ペプチドに結合する
化合物を選択する工程、を含む方法、(11) (1
0)に記載の方法により単離されうる、(1)または
(2)に記載のタンパク質に結合する化合物、(12)
受容体タンパク質である、(11)に記載の化合物、
(13) (1)または(2)に記載のタンパク質の受
容体を発現する細胞をスクリーニングする方法であっ
て、(a)(1)または(2)に記載のタンパク質また
はその部分ペプチドに被検細胞試料を接触させる工程、
および(b)該タンパク質またはその部分ペプチドに結
合する細胞を選択する工程、を含む方法、(14)
(1)または(2)に記載のタンパク質とその受容体と
の結合を阻害する化合物をスクリーニングする方法であ
って、(a)被検試料の存在下で、(1)または(2)
に記載のタンパク質を該タンパク質の受容体または該受
容体を発現する細胞に接触させる工程、(b)該タンパ
ク質とその受容体または該受容体を発現する細胞との結
合活性を検出する工程、および(c)被検試料非存在下
において検出した場合と比較して、該結合活性を低下さ
せる化合物を選択する工程、を含む方法、(15)
(14)に記載の方法により単離されうる、(1)また
は(2)に記載のタンパク質とその受容体との結合を阻
害する化合物、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、新規なアンギオポエチ
ン様タンパク質「PSEC0154」および「PSEC0166」に関す
る。本発明のタンパク質に含まれる「PSEC0154」タンパ
ク質(配列番号:6)および「PSEC0166」タンパク質
(配列番号:9)は、ヒト胎盤由来のcDNAをスクリーニ
ングすることにより得られた遺伝子がコードする分泌性
タンパク質である。「PSEC0154」タンパク質および「PS
EC0166」タンパク質のアミノ酸配列は、血管新生の制御
に関与するアンギオポエチン-1およびアンギオポエチン
-2と相同性を有していた。この事実は「PSEC0154」タン
パク質および「PSEC0166」タンパク質が、特に血管新生
の制御に関与しているタンパク質であることを示唆して
いる。従って、本発明のタンパク質やそれらの遺伝子、
また、本発明のタンパク質の活性を調節する化合物は、
血管新生が関与する疾患の予防や治療への応用が考えら
れる。
【0010】血管新生とは、既存血管より新たな血管が
構築される過程であると考えられており、生理的には排
卵、胎盤形成、炎症、創傷治癒などで起きる。しかし、
これら以外にも、血管新生はさまざまな疾患において重
要な役割を果すと考えられる。例えば、狭心症、心筋梗
塞、脳梗塞、下肢の閉塞性動脈硬化症などの虚血性疾患
において、血管新生を誘導し血流を創生することができ
れば、これらの疾患の治療を行うことができると考えら
れる。また、逆に血管新生を抑制することで治療を行う
ことも考えられる。このような対象となる疾患は、癌、
糖尿病性網膜症、リュウマチ性関節炎、アテローム性動
脈硬化症などで、いずれも新生血管の発生と病態の悪性
度には相関性がある。特に癌では、例え生体内で細胞が
悪性化しても血管新生が起こらなければ、癌細胞の増殖
は起こらないと考えられており(こうした癌をdormant
tumorと呼ぶ)、血管新生の抑制は、新たな癌治療法と
して注目されている。
【0011】本発明のアンギオポエチン様タンパク質
は、その受容体(群)を介して、それら受容体(群)を活性
化または不活化することにより、血管新生の制御に関与
していると考えられるため、上記の疾患に対する治療や
予防に利用することができると考えられる。さらに、後
述するように、本発明のアンギオポエチン様タンパク質
を利用してその受容体(群)を単離したり、本発明のタン
パク質に応答性を有する細胞を用いて、バイオアッセイ
により本発明のタンパク質やその受容体(群)のアゴニス
トやアンタゴニストをスクリーニングすることが可能と
なる。本発明のタンパク質の活性を制御するこれら化合
物も、また、血管新生が重要な役割を果たす上記疾患の
治療や予防のために利用できる。すなわち、血管新生を
促進する化合物は、例えば、狭心症、心筋梗塞、脳梗
塞、下肢の閉塞性動脈硬化症などの虚血性疾患に対する
医薬品候補化合物となり、血管新生を抑制する化合物
は、例えば、癌、糖尿病性網膜症、リュウマチ性関節
炎、アテローム性動脈硬化症などに対する医薬品候補化
合物となる。
【0012】本発明のタンパク質は、組み換えタンパク
質として、また天然のタンパク質として調製することが
可能である。組み換えタンパク質は、例えば、後述する
ように本発明のタンパク質をコードするDNAを挿入した
ベクターを適当な宿主細胞に導入し、形質転換体内で発
現したタンパク質を精製することにより調製することが
可能である。一方、天然のタンパク質は、例えば、後述
する本発明のタンパク質に対する抗体を結合したアフィ
ニティーカラムを利用して調製することができる (Curr
ent Protocols in Molecular Biology edit. Ausubel e
t al. (1987) Publish. Jhon Wily & Sons Section 16.
1-16.19)。アフィニティー精製に用いる抗体は、ポリク
ローナル抗体であってもモノクローナル抗体であっても
よい。また、インビトロトランスレーション(例えば、
「On the fidelity of mRNA translation in the nucle
ase-treated rabbit reticulocyte lysate system. Das
so,M.C.,Jackson,R.J.(1989) NAR 17:3129-3144」参
照)などにより本発明のタンパク質を調製することも可
能である。
【0013】また、本発明には、「PSEC0154」タンパク
質または「PSEC0166」タンパク質と機能的に同等なタン
パク質が含まれる。ここで「機能的に同等」とは、対象
となるタンパク質が「PSEC0154」タンパク質または「PS
EC0166」タンパク質と同等の生物学的特性を有している
ことを意味する。「PSEC0154」タンパク質または「PSEC
0166」タンパク質が持つ生物学的特性としては、アンギ
オポエチンのアミノ酸配列と有意な相同性を有し(実施
例参照)、分泌性タンパク質として機能するという特性
が挙げられる。また、受容体に結合し、受容体を活性化
または不活化するという特性が挙げられる。また、脈管
形成および/または血管新生を制御する特性も考えられ
る。具体的には血管の形成、形態維持、新生、および/
または消失(regression)を調節する活性が考えられる。
このような活性には、血管内皮細胞(管腔を形成してい
ないangioblastも含む)や造血細胞の分化、増殖、遊走
および/または生存維持を調節する活性などが含まれ
る。さらに発生時における血管内皮細胞の脱落阻止、出
血阻止、および/または心臓の発育を調節する活性など
も考えられる。また、プラスミノーゲンアクチベーター
やコラゲナーゼを含むプロテアーゼ活性の調節、コラー
ゲンゲル中などにおける血管様構造の形成の調節、Mile
sアッセイ等による血管透過性の調節などの活性も考え
られる。
【0014】「PSEC0154」タンパク質または「PSEC016
6」タンパク質と機能的に同等なタンパク質は、当業者
であれば、例えば、タンパク質中のアミノ酸配列に変異
を導入する方法(例えば、部位特異的変異誘発法(Curre
nt Protocols in Molecular Biology edit. Ausubel et
al. (1987) Publish. Jhon Wily & Sons Section 8.1-
8.5))を利用して調製することができる。また、このよ
うなタンパク質は、自然界におけるアミノ酸の変異によ
り生じることもある。本発明には、このように「PSEC01
54」タンパク質(配列番号:6)または「PSEC0166」タ
ンパク質(配列番号:9)のアミノ酸配列において1も
しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入および/もし
くは付加などにより変異したタンパク質であって、これ
らタンパク質と機能的に同等なタンパク質も含まれる。
【0015】タンパク質におけるアミノ酸の変異数や変
異部位は、その機能が保持される限り制限はない。変異
数は、典型的には、全アミノ酸の10%以内であり、好ま
しくは全アミノ酸の5%以内であり、さらに好ましくは
全アミノ酸の1%以内である。
【0016】また、「PSEC0154」タンパク質または「PS
EC0166」タンパク質と機能的に同等なタンパク質は、当
業者に周知のハイブリダイゼーション技術あるいは遺伝
子増幅技術を利用して単離することも可能である。即
ち、当業者であれば、ハイブリダイゼーション技術 (Cu
rrent Protocols in Molecular Biology edit. Ausubel
et al. (1987) Publish. Jhon Wily & Sons Section 6.
3-6.4)を用いて「PSEC0154」または「PSEC0166」をコー
ドするDNA配列(それぞれ配列番号:5または8)また
はその一部をもとにこれと相同性の高いDNAを単離し
て、該DNAからこれらタンパク質と機能的に同等なタン
パク質を得ることは、通常行いうることである。このよ
うに「PSEC0154」タンパク質または「PSEC0166」タンパ
ク質をコードするDNAとハイブリダイズするDNAにコード
されるタンパク質であって、これらタンパク質と機能的
に同等なタンパク質もまた本発明のタンパク質に含まれ
る。
【0017】機能的に同等なタンパク質を単離する生物
としては、ヒト以外に、例えばラット、マウス、ウサ
ギ、ニワトリ、ブタ、ウシ等が挙げられるが、これらに
制限されない。
【0018】機能的に同等なタンパク質をコードするDN
Aを単離するためのハイブリダイゼーションのストリン
ジェンシーは、通常「1xSSC、0.1% SDS、37℃」程度で
あり、より厳しい条件としては「0.5xSSC、0.1% SDS、4
2℃」程度であり、さらに厳しい条件としては「0.2xSS
C、0.1% SDS、65℃」程度であり、ハイブリダイゼーシ
ョンの条件が厳しくなるほどプローブ配列と高い相同性
を有するDNAの単離を期待しうる。但し、上記SSC、SDS
および温度の条件の組み合わせは例示であり、当業者で
あれば、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシー
を決定する上記若しくは他の要素(例えば、プローブ濃
度、プローブの長さ、ハイブリダイゼーション反応時間
など)を適宜組み合わせることにより、上記と同様のス
トリンジェンシーを実現することが可能である。
【0019】このようなハイブリダイゼーション技術を
利用して単離されるタンパク質は、通常、「PSEC0154」
タンパク質または「PSEC0166」タンパク質とアミノ酸配
列において高い相同性を有する。高い相同性とは、少な
くとも40%以上、好ましくは60%以上、さらに好ましく
は90%以上の配列の同一性を指す。相同性の特定は、BL
AST検索アルゴリズムを用いて決定することができる。
【0020】また、遺伝子増幅技術(PCR)(Current p
rotocols in Molecular Biology edit. Ausubel et a
l. (1987) Publish. John Wiley & Sons Section 6.1-
6.4)を用いて「PSEC0154」タンパク質または「PSEC016
6」タンパク質をコードするDNA配列(それぞれ配列番
号:5または8)の一部をもとにプライマーを設計し、
「PSEC0154」または「PSEC0166」をコードするDNA配列
またはその一部と相同性の高いDNA断片を単離して、こ
れを基にこれらタンパク質と機能的に同等なタンパク質
を得ることも可能である。
【0021】本発明は、また、本発明のタンパク質の部
分ペプチドを含む。この部分ペプチドには、例えば、シ
グナルペプチドが除去されたタンパク質が含まれる。ま
た、本発明のタンパク質の競合阻害剤として機能する、
受容体との結合能を有するが受容体を活性化する能力の
ない部分ペプチドが含まれる。また、抗体調製のための
抗原ペプチドが含まれる。部分ペプチドが本発明のタン
パク質に特異的であるためには、少なくとも7アミノ
酸、好ましくは8アミノ酸以上、より好ましくは9アミ
ノ酸以上のアミノ酸配列からなる。該部分ペプチドは、
本発明のタンパク質に対する抗体や本発明のタンパク質
の競合阻害剤の調製以外に、例えば、本発明のタンパク
質に結合する受容体のスクリーニングなどに利用し得
る。本発明の部分ペプチドは、例えば、遺伝子工学的手
法、公知のペプチド合成法、あるいは本発明のタンパク
質を適当なペプチダーゼで切断することによって製造す
る。
【0022】また、本発明は、上記本発明のタンパク質
をコードするDNAに関する。本発明のDNAとしては、本発
明のタンパク質をコードしうるものであれば、その形態
に特に制限はなく、cDNAの他、ゲノムDNA、化学合成DNA
なども含まれる。また、本発明のタンパク質をコードし
うる限り、遺伝暗号の縮重に基づく任意の塩基配列を有
するDNAが含まれる。本発明のDNAは、上記のように、
「PSEC0154」タンパク質または「PSEC0166」タンパク質
をコードするDNA配列(それぞれ配列番号:5または
8)もしくはその一部をプローブとしたハイブリダイゼ
ーション法やこれらDNA配列をもとに合成したプライマ
ーを用いたPCR法等の常法により単離することが可能で
ある。
【0023】また、本発明は、本発明のDNAが挿入され
たベクターに関する。本発明のベクターとしては、挿入
したDNAを安定に保持するものであれば特に制限され
ず、例えば 宿主に大腸菌を用いるのであれば、クロー
ニング用ベクターとしてはpBluescriptベクター(Strata
gene社製)などが好ましい。本発明のタンパク質を生産
する目的においてベクターを用いる場合には、特に発現
ベクターが有用である。発現ベクターとしては、試験管
内、大腸菌内、培養細胞内、生物個体内でタンパク質を
発現するベクターであれば特に制限されないが、例え
ば、試験管内発現であればpBESTベクター(プロメガ社
製)、大腸菌であればpETベクター(Invitrogen社
製)、培養細胞であればpME18S-FL3ベクター(GenBank
Accession No. AB009864)、生物個体であればpME18Sベ
クター(Mol Cell Biol. 8:466〜472(1988))などが好
ましい。ベクターへの本発明のDNAの挿入は常法により
制限酵素サイトを用いたリガーゼ反応により行うことが
できる(Current protocols in Molecular Biology ed
it. Ausubel et al. (1987) Publish. John Wiley & So
ns.Section 11.4〜11.11)。
【0024】また、本発明は、本発明のベクターを保持
する形質転換体に関する。本発明のベクターが導入され
る宿主細胞としては特に制限はなく、目的に応じて種々
の宿主細胞が用いられる。タンパク質を高発現させるた
めの真核細胞としては、例えば、COS細胞、CHO細胞など
を例示することができる。
【0025】宿主細胞へのベクター導入は、例えば、リ
ン酸カルシウム沈殿法、電気パルス穿孔法(Current pr
otocols in Molecular Biology edit. Ausubel et al.
(1987) Publish. John Wiley & Sons.Section 9.1-9.
9)、リポフェクタミン法(GIBCO-BRL社製)、マイクロ
インジェクション法などの方法で行うことが可能であ
る。
【0026】また、本発明は、本発明のタンパク質をコ
ードする配列番号:5または8に記載の塩基配列からな
るDNAと特異的にハイブリダイズし、少なくとも15ヌク
レオチドの鎖長を有するDNAに関する。ここで「特異的
にハイブリダイズする」とは、通常のハイブリダイゼー
ション条件下、好ましくは厳格な条件下で、本発明のタ
ンパク質をコードする配列番号:5または8に記載のDN
Aとハイブリダイズし、他のタンパク質をコードするDNA
とはハイブリダイズしないことを意味する。このような
DNAは、本発明のDNAを検出、単離するためのプローブと
して、また、本発明のDNAを増幅するためのプライマー
として利用することが可能である。プライマーとして用
いる場合には、通常、15bp〜100bp、好ましくは15bp〜3
5bpの鎖長を有する。また、プローブとして用いる場合
には、本発明のDNAの少なくとも一部若しくは全部の配
列を有し、少なくとも15bpの鎖長のDNAが用いられる。
【0027】本発明のDNAは、本発明のタンパク質の異
常を検査・診断するために利用できる。例えば、本発明
のDNAをプローブやプライマーとして用いたノーザンハ
イブリダイゼーションやRT-PCRにより、発現異常を検査
したり、本発明のDNAをプライマーとして用いたポリメ
ラーゼ連鎖反応(PCR)によりゲノムDNA-PCRやRT-PCRによ
り本発明のタンパク質をコードするDNAやその発現制御
領域を増幅し、RFLP解析、SSCP、シークエンシング等の
方法により、配列の異常を検査・診断することができ
る。
【0028】また、「配列番号:5または8に記載の塩
基配列からなるDNAと特異的にハイブリダイズし、少な
くとも15ヌクレオチドの鎖長を有するDNA」には、本発
明のタンパク質の発現を抑制するためのアンチセンスDN
Aが含まれる。アンチセンスDNAは、アンチセンス効果を
引き起こすために、少なくとも15bp以上、好ましくは10
0bp、さらに好ましくは500bp以上の鎖長を有し、通常、
3000bp以内、好ましくは2000bp以内の鎖長を有する。こ
のようなアンチセンスDNAには、本発明のタンパク質の
異常(機能異常や発現異常)などに起因した疾患(特
に、血管新生に関連した疾患)の遺伝子治療への応用も
考えられる。該アンチセンスDNAは、例えば、本発明の
タンパク質をコードするDNA(例えば、配列番号:5ま
たは8に記載のDNA)の配列情報を基にホスホロチオネ
ート法(Stein, 1988 Physicochemical properties of
phosphorothioate oligodeoxynucleotides. Nucleic Ac
ids Res 16, 3209-21 (1988))などにより調製すること
が可能である。
【0029】本発明のDNAまたはアンチセンスDNAは、遺
伝子治療に用いる場合には、例えば、レトロウイルスベ
クター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス
ベクターなどのウイルスベクターやリポソームなどの非
ウイルスベクターなどを利用して、ex vivo法やin vivo
法などにより患者へ投与を行う。
【0030】また、本発明は、本発明のタンパク質に結
合する抗体に関する。本発明の抗体の形態には特に制限
はなく、ポリクローナル抗体やモノクローナル抗体また
は抗原結合性を有するそれらの一部も含まれる。また、
全てのクラスの抗体が含まれる。さらに、本発明の抗体
には、ヒト化抗体などの特殊抗体も含まれる。
【0031】本発明の抗体は、ポリクローナル抗体の場
合には、常法に従いアミノ酸配列に相当するオリゴペプ
チドを合成して家兎に免疫することにより得ることが可
能であり(Current protocols in Molecular Biology e
dit. Ausubel et al. (1987)Publish. John Wiley & So
ns. Section 11.12〜11.13)、一方、モノクローナル抗
体の場合には、常法に従い大腸菌で発現し精製したタン
パク質を用いてマウスを免疫し、脾臓細胞と骨髄腫細胞
を細胞融合させたハイブリドーマ細胞の中から得ること
ができる(Current protocols in Molecular Biology e
dit. Ausubelet al. (1987) Publish. John Wiley & So
ns.Section 11.4〜11.11)。
【0032】本発明のタンパク質に結合する抗体は、本
発明のタンパク質の精製に加え、例えば、本発明のタン
パク質の発現異常や構造異常の検査・診断に利用するこ
とも考えられる。具体的には、例えば組織、血液、また
は細胞などからタンパク質を抽出し、ウェスタンブロッ
ティング、免疫沈降、ELISA等の方法による本発明のタ
ンパク質の検出を通して、発現や構造の異常の有無を検
査・診断することができる。
【0033】また、本発明のタンパク質に結合する抗体
を、本発明のタンパク質に関連した疾患の治療などの目
的に利用することも考えられる。抗体を患者の治療目的
で用いる場合には、ヒト抗体またはヒト化抗体が免疫原
性の少ない点で好ましい。ヒト抗体は、免疫系をヒトの
ものと入れ換えたマウス(例えば、「Functional trans
plant of megabase human immunoglobulin loci recapi
tulates human antibody response in mice, Mendez,
M.J. et al.(1997) Nat.Genet.15:146-156」参照)に免
疫することにより調製することができる。また、ヒト化
抗体は、モノクローナル抗体の超可変領域を用いた遺伝
子組み換えによって調製することができる(Methods in
Enzymology 203, 99-121(1991))。
【0034】また、本発明は、本発明のタンパク質を利
用した、本発明のタンパク質に結合する化合物のスクリ
ーニング方法に関する。このスクリーニング方法は、
(a)本発明のタンパク質またはその部分ペプチドに被
検試料を接触させる工程、(b)該タンパク質またはそ
の部分ペプチドに結合する化合物を選択する工程を含
む。
【0035】具体的な方法としては、例えば、本発明の
タンパク質のアフィニティーカラムに被検試料を接触さ
せ精製する方法、twoハイブリッドシステムを利用する
方法、ウエストウエスタンブロッティング法、コンビナ
トリアルケミストリー技術におけるハイスループットス
クリーニングによる方法など多くの公知の方法を利用す
ることができる。
【0036】スクリーニングに用いる被検試料として
は、これらに制限されないが、例えば、細胞抽出液、遺
伝子ライブラリーの発現産物、合成低分子化合物、合成
ペプチド、天然化合物などが挙げられる。
【0037】このスクリーニング方法によれば、本発明
のタンパク質の受容体を単離することが可能である。本
発明のタンパク質の受容体を単離するためのスクリーニ
ングを行う場合、被検試料としては、例えば受容体が発
現していることが予想される細胞(例えば血管内皮細胞
など)の細胞抽出物や、該細胞から調製したRNAを基に
作製したcDNA発現ライブラリーを用いることが可能であ
る。アンギオポエチン-1やアンギオポエチン-2は、それ
らの受容体として受容体型チロシンキナーゼであるTie-
2に結合することが知られている。本発明のタンパク質
もまた、受容体型チロシンキナーゼに結合し、細胞内へ
シグナル伝達を行っている可能性が高い。また、このス
クリーニング方法によれば、本発明のタンパク質の受容
体のアゴニストやアンタゴニストの候補となる化合物を
単離することも可能である。
【0038】また、本発明は、本発明のタンパク質の受
容体を発現する細胞をスクリーニングする方法に関す
る。このスクリーニング方法は、(a)本発明のタンパ
ク質またはその部分ペプチドに被検細胞試料を接触させ
る工程、および(b)該タンパク質またはその部分ペプ
チドに結合する細胞を選択する工程、を含む。
【0039】このスクリーニングは、例えば、以下のよ
うに行うことが可能である。まず、本発明のタンパク質
の精製品を取得する。次いで、その精製タンパク質を標
識し、各種細胞株または初代培養細胞に対して結合アッ
セイを行い、これにより受容体を発現している細胞を選
定する(本庶・新井・谷口・村松編 新生化学実験講座
7 増殖分化因子とその受容体p203-236 (1991) 東京化
学同人)。標識としては、125IなどのRI標識のほか、酵
素(アルカリホスファターゼ等)標識も可能である。ま
た、本発明のタンパク質を標識せずに用いて、本発明の
タンパク質に対する抗体を標識して用いて検出すること
も考えられる。
【0040】Ang-1の受容体であるTie-2を発現する細胞
は、正常ヒト静脈内皮細胞(HUVEC,human umbilical ve
in endothelial cell、宝酒造販売)等が知られている
ので、「PSEC0154」や「PSEC0166」タンパク質の受容体
を発現する細胞も血管内皮細胞である可能性が高い。そ
れらの細胞を用いれば、Ang-1やAng-2と受容体との結合
活性等の比較を行うことができる。また、HUVECで「PSE
C0154」または「PSEC0166」タンパク質と、Ang-1やAng-
2との結合活性等の比較を行うことは当然可能である。
【0041】上記スクリーニングにより得られた本発明
のタンパク質の受容体を発現する細胞は、後述するよう
に該受容体のアゴニストやアンタゴニストのスクリーニ
ングに用いることが可能である。
【0042】上記のスクリーニングにより本発明のタン
パク質の受容体や該受容体を発現する細胞が得られれ
ば、本発明のタンパク質とその受容体または該受容体を
発現する細胞との結合活性を指標に、該結合を阻害する
化合物(例えば、受容体アゴニストやアンタゴニスト)
のスクリーニングが可能となる。
【0043】このスクリーニング方法は、(a)被検試
料の存在下で、本発明のタンパク質を該タンパク質の受
容体または該受容体を発現する細胞に接触させる工程、
(b)該タンパク質とその受容体または該受容体を発現
する細胞との結合活性を検出する工程、および(c)被
検試料非存在下において検出した場合と比較して、該結
合活性を低下させる化合物を選択する工程、を含む。
【0044】スクリーニングに用いる被検試料として
は、例えば、細胞抽出液、遺伝子ライブラリーの発現産
物、合成低分子化合物、合成ペプチド、天然化合物など
が挙げられるが、これらに制限されない。また、本発明
のタンパク質との結合活性を指標とした上記のスクリー
ニングにより単離された化合物を被検試料として用いる
ことも可能である。
【0045】例えば、アイソトープラベルした「PSC015
4」または「PSEC0166」タンパク質と被検試料を、これ
らタンパク質の受容体を発現する細胞に接触させ、これ
らタンパク質のその受容体への結合活性を検出する。そ
して、アイソトープラベルしたこれらタンパク質の細胞
当たりの結合活性を低下させる化合物を選択する。
【0046】このスクリーニングにより単離される化合
物は、本発明のタンパク質の受容体のアゴニストやアン
タゴニストの候補となる。本発明のタンパク質とその受
容体との結合活性の低下によるリン酸化などの細胞内シ
グナルの変化をもとに、得られた化合物が本発明のタン
パク質の受容体のアゴニストであるかアンタゴニストで
あるかを判定することができる。また、得られる化合物
は、生体内において、本発明のタンパク質とこれと相互
作用する分子(受容体も含む)との該相互作用を阻害す
る化合物の候補ともなる。これら化合物は、本発明のタ
ンパク質が関連する疾患(例えば、血管新生に関連する
疾患)の予防薬や治療薬への応用が考えられる。
【0047】本発明のスクリーニング方法により単離さ
れた化合物を医薬品として用いる場合には、単離された
化合物自体を直接患者に投与する以外に、公知の製剤学
的方法により製剤化して投与を行うことも可能である。
例えば、薬理学上許容される担体もしくは媒体、具体的
には、滅菌水や生理食塩水、植物油、乳化剤、懸濁剤な
どと適宜組み合わせて製剤化して投与することが考えら
れる。患者への投与は、例えば、動脈内注射、静脈内注
射、皮下注射など当業者に公知の方法により行いうる。
投与量は、患者の体重や年齢、投与方法などにより変動
するが、当業者であれば適当な投与量を適宜選択するこ
とが可能である。また、該化合物がDNAによりコードさ
れうるものであれば、該DNAを遺伝子治療用ベクターに
組込み、遺伝子治療を行うことも考えられる。投与量、
投与方法は、患者の体重や年齢、症状などにより変動す
るが、当業者であれば適宜選択することが可能である。
【0048】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものでは
ない。
【0049】[実施例1] ヒトcDNAクローン「PSEC015
4」のクローニング ヒト胎盤組織より、文献(J. Sambrook, E. F. Fritsch
& T. Maniatis, Molecular Cloning Second edition,
Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989)記載の
方法によりmRNAを抽出した。さらに、オリゴdTセルロー
スでpolyA(+)RNAを精製した。polyA(+)RNAよりオリゴキ
ャプ法[M. Maruyama and S. Sugano, Gene, 138: 171-1
74 (1994)]によりcDNAをクローニングした。Oligo-cap
linker(5'-agcaucgagucggccuuguuggccuacugg-3'/配列
番号:1)およびOligo dT primer(5'-gcggctgaagacgg
cctatgtggccttttttttttttttttt-3'/配列番号:2)を用
いて文献[鈴木・菅野, 蛋白質 核酸 酵素, 41: 197-201
(1996)、 Y. Suzuki et al., Gene, 200: 149-156 (19
97)]に書いてあるようにBAP(Bacterial AlkalinePhosp
hatase)処理、TAP(Tobacco Acid Phosphatase)処
理、RNAライゲーション、第一鎖cDNAの合成とRNAの除去
を行った。次いで、5'(5'-agcatcgagtcggccttgttg-3'/
配列番号:3)と3'(5'-gcggctgaagacggcctatgt-3'/配
列番号:4)のPCRプライマーを用いポリメラーゼ連鎖
反応(polymerase chain reaction; PCR)により2本鎖cD
NAに変換し、SfiI切断した。次いで、DraIIIで切断した
ベクターpME18SFL3(GenBank AB009864, Expression ve
ctor, 3392 bp)にcDNAの方向性を決めてクローニング
した。これにより得たDNAについてDNAシークエンシング
試薬(Dye Terminator Cycle Sequencing FS Ready Rea
ction Kit, PE AppliedBiosystems社製)を用いてマニ
ュアルに従ってシークエンシング反応後、DNAシークエ
ンサー(ABI PRISM 377, PE Applied Biosystems社製)
でDNA塩基配列を解析した。それぞれのクローンの5'末
端からの塩基配列をsingle pass sequencingにより、で
きる限り長く決定した。次いで、cDNAの翻訳開始ATGの
予測ソフト(へリックス研究所で開発したATGpr)[A.
A, Salamov et al., Bioinformatics, 14: 384-390 (19
98)]で0.7以上のスコアを示すクローンのうちから、PSO
RT [K. Nakai & M. Kanehisa, Genomics, 14: 897-911
(1992)]でシグナル配列をもつと予測されるcDNAクロー
ンのなかより、「PSEC0154」および「PSEC0166」を選択
した。これらのcDNAクローンについて全長塩基配列を決
定し、タンパク質をコードする部分(ORF)のアミノ酸
配列を予想した。
【0050】「PSEC154」の塩基配列を配列番号:5
に、「PSEC154」の塩基配列から予想されるORFのアミノ
酸配列を配列番号:6に、PSEC154の予想されるシグナ
ル配列を配列番号:7に示す。また、「PSEC0166」の塩
基配列を配列番号:8に、「PSEC0166」の塩基配列から
予想されるORFのアミノ酸配列を配列番号:9に、「PSE
C0166」の予想されるシグナル配列を配列番号:10に
示す。
【0051】[実施例2] 「PSEC0154」の塩基配列で
のGenBankに対するBLAST検索 「PSEC0154」の塩基配列でのGenBankに対するBLAST(Ba
sic local alignmentsearch tool)[S. F. Altschul et
al., J. Mol. Biol., 215: 403-410 (1990)]検索結果
を図1に示した。ヒトEST一個のみが高い相同性を示し
た。「PSEC0154」の塩基配列番号 1357-1679の323 塩基
に対して、99%の相同性を示し、そのEST(AA463383)に
は"フィブリノーゲン(Fibrinogen)と相同性がある"との
記載がされているのみであった。以上より単離した遺伝
子が新規遺伝子であることが判明した。
【0052】[実施例3] 「PSEC0154」の塩基配列およ
びアミノ酸配列よりの機能予測 1)「PSEC0154」の塩基配列よりの機能予測 「PSEC0154」の塩基配列をQueryにして、STSおよびEST
を除いたGenBank全配列に対するBLAST検索を行った。そ
の結果を図2および3に示した。Human angiopoietin-1
mRNA complete cds.(U83508, 2149 base)に対して、
「PSEC0154」の塩基配列番号 1258-1915の658 塩基が、
60%の相同性を示した。また、Human angiopoietin-2 mR
NA complete cds.(AF004327, 2269 base)に対して、「P
SEC0154」の塩基配列番号 1149-1894の746 塩基が、59%
の相同性を示した。これらのことから「PSEC0154」が血
管新生に関与するアンギオポエチン(Angiopoietin)の
ファミリーである可能性が高い遺伝子であることが示唆
された。
【0053】2)「PSEC0154」のアミノ酸配列よりの機
能予測 「PSEC0154」のアミノ酸配列(491アミノ酸)とヒトア
ンギオポエチン-1(Ang1) mRNA complete cds.(U8350
8, 2149塩基, 498アミノ酸)およびヒトアンギオポエチ
ン-2(Ang2) mRNA complete cds.(AF004327, 2269塩
基, 496アミノ酸)のアミノ酸配列に対するALIGN(calcu
lates a global alignment of two sequences)[Myers
and Miller, CABIOS (1989); FASTA2(ftp://ftp.virgi
nia.edu/pub/fasta/)と共にプログラムをダウンロード
可能] による検索を行った。その結果を図4および5に
示した。「PSEC0154」のアミノ酸配列が、ヒトアンギオ
ポエチン-1(Ang-1)およびヒトアンギオポエチン-2(A
ng-2)のアミノ酸配列と、それぞれ、31.6%および30.3%
の相同性を示した。この時のGlobal alignment score
は、「PSEC0154」とAng1が"749"で、「PSEC0154」とAng
2が"723"であった。
【0054】さらに、Ang1のアミノ酸番号で 41, 286,
315, 439, および452であり、Ang2のアミノ酸番号で 4
1, 284, 313, 437, および450であるシステイン残基
が、「PSEC0154」でもアミノ酸番号で 49, 280, 309, 4
32, および445で存在していた。この結果は、ヒトAng1
およびAng2、並びにマウスAng1およびAng2で共通に保存
されているシステイン残基8個[P. C. Maisonpierre et
al., Science, 277: 55-60(1997)]のうち5個が「PSEC01
54」でも存在していることを示している。残りのAng1お
よびAng2で保存されているシステイン残基3個のうち2
個はCys-X−Cys−X-Cysの2個であった。このことより、
Ang1およびAng2で保存されているシステイン残基6部位
のうち、「PSEC0154」では5部位に存在していることが
分かった。
【0055】これらのことから「PSEC0154」が血管新生
に関与するアンギオポエチン(Angiopoietin)のファミ
リーである可能性が高いタンパク質であることが示唆さ
れた。
【0056】[実施例4] 「PSEC0166」の塩基配列で
のGenBankに対するBLAST検索 「PSEC0166」の塩基配列で、GenBankに対するBLAST(Ba
sic local alignmentsearch tool)[S. F. Altschul et
al., J. Mol. Biol., 215: 403-410 (1990)]検索した
結果、既知mRNAと高い相同性を示すものはなかった。ま
た、ヒトやマウスのアンギオポエチン mRNAと相同性が
あることが分かった。以上より単離した「PSEC0166」遺
伝子が新規ORFをもつ全長cDNAで、angiopoietin様タン
パク質であることが判明した。
【0057】[実施例5] 「PSEC0166」のアミノ酸配
列よりの機能予測 「PSEC0166」のアミノ酸配列(406アミノ酸)とヒトア
ンギオポエチン-1(Ang1)mRNA complete cds.(U83508,
2149塩基, 498アミノ酸)、ヒトアンギオポエチン-2(A
ng2) mRNA complete cds.(AF004327, 2269塩基, 496ア
ミノ酸)、およびヒトアンギオポエチン-3(Ang3)mRNA
complete cds.(AF107253, 1476塩基, 491アミノ酸)のア
ミノ酸配列に対するALIGN(calculates a global align
ment of two sequences)による検索を行った。その結
果をそれぞれ図6、7、および8に示した。「PSEC016
6」のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-1(Ang
1)(図6下段)、ヒトアンギオポエチン-2(Ang-2)(図
7下段)およびヒトアンギオポエチン-3(Ang3)(図8下
段)のアミノ酸配列と、それぞれ、27.5%、27.7%および
27.1%の相同性を示した。この時のGlobal alignment sc
oreは、「PSEC0166」とAng1が"460"で、「PSEC0166」と
Ang2が"463"で、「PSEC0166」とAng3が"450"であった。
【0058】ヒトアンギオポエチン-1およびヒトアンギ
オポエチン-2の生物活性は分子内C末端領域に存在する
フィブリノーゲンドメインに存在すると考えられている
[D.M. Valenzuela et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 96: 1904-1909 (1999)]。「PSEC0166」にも同様のフ
ィブリノーゲンドメイン(アミノ酸番号185-372)が分
子内C末端領域に存在している。この領域について、ヒ
トアンギオポエチン-1およびヒトアンギオポエチン-2の
フィブリノーゲンドメイン(それぞれアミノ酸番号282
−468および281−467)のALIGNによる検索を行った。そ
の結果を図9および10に示した。「PSEC0166」のフィ
ブリノーゲンドメインのアミノ酸配列は、ヒトアンギオ
ポエチン-1およびヒトアンギオポエチン-2と、いずれも
約40%保存されており、分子内N末領域よりも特に良く保
存されていたことから、「PSEC0166」タンパク質はアン
ギオポエチン同様の生物活性を有する可能性が考えられ
た。
【0059】さらに、Ang1のアミノ酸番号で 41, 286,
315, 439, および452であり、Ang2のアミノ酸番号で 4
1, 284, 313, 437, および450であるシステイン残基
が、「PSEC0166」でもアミノ酸番号で 14, 188, 216, 3
41, および354で存在していた。この結果は、ヒトAng1
およびAng2、並びにマウスAng1およびAng2で共通に保存
されているシステイン残基8個[P. C. Maisonpierre et
al., Science, 277: 55-60(1997)]のうち5個が「PSEC01
66」でも存在していることを示している。残りのAng1お
よびAng2で保存されているシステイン残基3個のうち2
個はCys-X−Cys−X-Cysの2個であった。このことより、
Ang1およびAng2で保存されているシステイン残基6部位
のうち、「PSEC0166」では5部位に存在していることが
分かった。
【0060】これらのことから「PSEC0166」が血管新生
に関与するアンギオポエチン(Angiopoietin)のファミ
リーである可能性が高いタンパク質であることが示唆さ
れた。
【0061】
【発明の効果】本発明のタンパク質は、血管新生の制御
に関与していることが示唆されるため、本発明のタンパ
ク質やそれらの遺伝子、または本発明のタンパク質や受
容体の活性を制御する化合物は、血管新生が関与する疾
患の新しい予防薬や治療薬の開発への利用が期待され
る。
【0062】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Helix Research Institute <120> Proteins related to angiogenesis and genes encoding them <130> H1-101DP1 <140> <141> <150> JP 1999-45437 <151> 1999-02-23 <160> 10 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 30 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: an artificially synthesized oligo-cap linker sequence <400> 1 agcaucgagu cggccuuguu ggccuacugg 30 <210> 2 <211> 42 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: an artificially synthesized oligo(dT) primer sequense <400> 2 gcggctgaag acggcctatg tggccttttt tttttttttt tt 42 <210> 3 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: an artificially synthesized primer sequence <400> 3 agcatcgagt cggccttgtt g 21 <210> 4 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: an artificially synthesized primer sequence <400> 4 gcggctgaag acggcctatg t 21 <210> 5 <211> 2066 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (434)..(1906) <400> 5 atttctccat gtggcagaca gagcaaagcc acaacgcttt ctctgctgga ttaaagacgg 60 cccacagacc agaacttcca ctatactact taaaattaca taggtggctt gtcaaattca 120 attgattagt attgtaaaag gaaaaagaag ttccttctta cagcttggat tcaacggtcc 180 aaaacaaaaa tgcagctgcc attaaagtca cagatgaaca aacttctaca ctgattttta 240 aaatcaagaa taagggcagc aagtttctgg attcactgaa tcaacagaca caaaaagctg 300 gcaatatagc aactatgaag agaaaagcta ctaataaaat taacccaacg catagaagac 360 ttttttttct cttctaaaaa caactaagta aagacttaaa tttaaacaca tcattttaca 420 acctcatttc aaa atg aag act ttt acc tgg acc cta ggt gtg cta ttc 469 Met Lys Thr Phe Thr Trp Thr Leu Gly Val Leu Phe 1 5 10 ttc cta cta gtg gac act gga cat tgc aga ggt gga caa ttc aaa att 517 Phe Leu Leu Val Asp Thr Gly His Cys Arg Gly Gly Gln Phe Lys Ile 15 20 25 aaa aaa ata aac cag aga aga tac cct cgt gcc aca gat ggt aaa gag 565 Lys Lys Ile Asn Gln Arg Arg Tyr Pro Arg Ala Thr Asp Gly Lys Glu 30 35 40 gaa gca aag aaa tgt gca tac aca ttc ctg gta cct gaa caa aga ata 613 Glu Ala Lys Lys Cys Ala Tyr Thr Phe Leu Val Pro Glu Gln Arg Ile 45 50 55 60 aca ggg cca atc tgt gtc aac acc aag ggg caa gat gca agt acc att 661 Thr Gly Pro Ile Cys Val Asn Thr Lys Gly Gln Asp Ala Ser Thr Ile 65 70 75 aaa gac atg atc acc agg atg gac ctt gaa aac ctg aag gat gtg ctc 709 Lys Asp Met Ile Thr Arg Met Asp Leu Glu Asn Leu Lys Asp Val Leu 80 85 90 tcc agg cag aag cgg gag ata gat gtt ctg caa ctg gtg gtg gat gta 757 Ser Arg Gln Lys Arg Glu Ile Asp Val Leu Gln Leu Val Val Asp Val 95 100 105 gat gga aac att gtg aat gag gta aag ctg ctg aga aag gaa agc cgt 805 Asp Gly Asn Ile Val Asn Glu Val Lys Leu Leu Arg Lys Glu Ser Arg 110 115 120 aac atg aac tct cgt gtt act caa ctc tat atg caa tta tta cat gag 853 Asn Met Asn Ser Arg Val Thr Gln Leu Tyr Met Gln Leu Leu His Glu 125 130 135 140 att atc cgt aag agg gat aat tca ctt gaa ctt tcc caa ctg gaa aac 901 Ile Ile Arg Lys Arg Asp Asn Ser Leu Glu Leu Ser Gln Leu Glu Asn 145 150 155 aaa atc ctc aat gtc acc aca gaa atg ttg aag atg gca aca aga tac 949 Lys Ile Leu Asn Val Thr Thr Glu Met Leu Lys Met Ala Thr Arg Tyr 160 165 170 agg gaa cta gag gtg aaa tac gct tcc ttg act gat ctt gtc aat aac 997 Arg Glu Leu Glu Val Lys Tyr Ala Ser Leu Thr Asp Leu Val Asn Asn 175 180 185 caa tct gtg atg atc act ttg ttg gaa gaa cag tgc ttg agg ata ttt 1045 Gln Ser Val Met Ile Thr Leu Leu Glu Glu Gln Cys Leu Arg Ile Phe 190 195 200 tcc cga caa gac acc cat gtg tct ccc cca ctt gtc cag gtg gtg cca 1093 Ser Arg Gln Asp Thr His Val Ser Pro Pro Leu Val Gln Val Val Pro 205 210 215 220 caa cat att cct aac agc caa cag tat act cct ggt ctg ctg gga ggt 1141 Gln His Ile Pro Asn Ser Gln Gln Tyr Thr Pro Gly Leu Leu Gly Gly 225 230 235 aac gag att cag agg gat cca ggt tat ccc aga gat tta atg cca cca 1189 Asn Glu Ile Gln Arg Asp Pro Gly Tyr Pro Arg Asp Leu Met Pro Pro 240 245 250 cct gat ctg gca act tct ccc acc aaa agc cct ttc aag ata cca ccg 1237 Pro Asp Leu Ala Thr Ser Pro Thr Lys Ser Pro Phe Lys Ile Pro Pro 255 260 265 gta act ttc atc aat gaa gga cca ttc aaa gac tgt cag caa gca aaa 1285 Val Thr Phe Ile Asn Glu Gly Pro Phe Lys Asp Cys Gln Gln Ala Lys 270 275 280 gaa gct ggg cat tcg gtc agt ggg att tat atg att aaa cct gaa aac 1333 Glu Ala Gly His Ser Val Ser Gly Ile Tyr Met Ile Lys Pro Glu Asn 285 290 295 300 agc aat gga cca atg cag tta tgg tgt gaa aac agt ttg gac cct ggg 1381 Ser Asn Gly Pro Met Gln Leu Trp Cys Glu Asn Ser Leu Asp Pro Gly 305 310 315 ggt tgg act gtt att cag aaa aga aca gac ggc tct gtc aac ttc ttc 1429 Gly Trp Thr Val Ile Gln Lys Arg Thr Asp Gly Ser Val Asn Phe Phe 320 325 330 aga aat tgg gaa aat tat aag aaa ggg ttt gga aac att gac gga gaa 1477 Arg Asn Trp Glu Asn Tyr Lys Lys Gly Phe Gly Asn Ile Asp Gly Glu 335 340 345 tac tgg ctt gga ctg gaa aat atc tat atg ctt agc aat caa gat aat 1525 Tyr Trp Leu Gly Leu Glu Asn Ile Tyr Met Leu Ser Asn Gln Asp Asn 350 355 360 tac aag tta ttg att gaa tta gaa gac tgg agt gat aaa aaa gtc tat 1573 Tyr Lys Leu Leu Ile Glu Leu Glu Asp Trp Ser Asp Lys Lys Val Tyr 365 370 375 380 gca gaa tac agc agc ttt cgt ctg gaa cct gaa agt gaa ttc tat aga 1621 Ala Glu Tyr Ser Ser Phe Arg Leu Glu Pro Glu Ser Glu Phe Tyr Arg 385 390 395 ctg cgc ctg gga act tac cag gga aat gca ggg gat tct atg atg tgg 1669 Leu Arg Leu Gly Thr Tyr Gln Gly Asn Ala Gly Asp Ser Met Met Trp 400 405 410 cat aat ggt aaa caa ttc acc aca ctg gac aga gat aaa gat atg tat 1717 His Asn Gly Lys Gln Phe Thr Thr Leu Asp Arg Asp Lys Asp Met Tyr 415 420 425 gca gga aac tgc gcc cac ttt cat aaa gga ggc tgg tgg tac aat gcc 1765 Ala Gly Asn Cys Ala His Phe His Lys Gly Gly Trp Trp Tyr Asn Ala 430 435 440 tgt gca cat tct aac cta aat gga gta tgg tac aga gga ggc cat tac 1813 Cys Ala His Ser Asn Leu Asn Gly Val Trp Tyr Arg Gly Gly His Tyr 445 450 455 460 aga agc aag cac caa gat gga att ttc tgg gcc gaa tac aga ggc ggg 1861 Arg Ser Lys His Gln Asp Gly Ile Phe Trp Ala Glu Tyr Arg Gly Gly 465 470 475 tca tac tcc tta aga gca gtt cag atg atg atc aag cct att gac 1906 Ser Tyr Ser Leu Arg Ala Val Gln Met Met Ile Lys Pro Ile Asp 480 485 490 tgaagagaga cactcgccaa tttaaatgac acagaacttt gtacttttca gctcttaaaa 1966 atgtaaatgt tacatgtata ttacttggca caatttattt ctacacataa agtttttaaa 2026 atgaatttta ccgtaactat aaaagggaac ctataaatgt 2066 <210> 6 <211> 491 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 6 Met Lys Thr Phe Thr Trp Thr Leu Gly Val Leu Phe Phe Leu Leu Val 1 5 10 15 Asp Thr Gly His Cys Arg Gly Gly Gln Phe Lys Ile Lys Lys Ile Asn 20 25 30 Gln Arg Arg Tyr Pro Arg Ala Thr Asp Gly Lys Glu Glu Ala Lys Lys 35 40 45 Cys Ala Tyr Thr Phe Leu Val Pro Glu Gln Arg Ile Thr Gly Pro Ile 50 55 60 Cys Val Asn Thr Lys Gly Gln Asp Ala Ser Thr Ile Lys Asp Met Ile 65 70 75 80 Thr Arg Met Asp Leu Glu Asn Leu Lys Asp Val Leu Ser Arg Gln Lys 85 90 95 Arg Glu Ile Asp Val Leu Gln Leu Val Val Asp Val Asp Gly Asn Ile 100 105 110 Val Asn Glu Val Lys Leu Leu Arg Lys Glu Ser Arg Asn Met Asn Ser 115 120 125 Arg Val Thr Gln Leu Tyr Met Gln Leu Leu His Glu Ile Ile Arg Lys 130 135 140 Arg Asp Asn Ser Leu Glu Leu Ser Gln Leu Glu Asn Lys Ile Leu Asn 145 150 155 160 Val Thr Thr Glu Met Leu Lys Met Ala Thr Arg Tyr Arg Glu Leu Glu 165 170 175 Val Lys Tyr Ala Ser Leu Thr Asp Leu Val Asn Asn Gln Ser Val Met 180 185 190 Ile Thr Leu Leu Glu Glu Gln Cys Leu Arg Ile Phe Ser Arg Gln Asp 195 200 205 Thr His Val Ser Pro Pro Leu Val Gln Val Val Pro Gln His Ile Pro 210 215 220 Asn Ser Gln Gln Tyr Thr Pro Gly Leu Leu Gly Gly Asn Glu Ile Gln 225 230 235 240 Arg Asp Pro Gly Tyr Pro Arg Asp Leu Met Pro Pro Pro Asp Leu Ala 245 250 255 Thr Ser Pro Thr Lys Ser Pro Phe Lys Ile Pro Pro Val Thr Phe Ile 260 265 270 Asn Glu Gly Pro Phe Lys Asp Cys Gln Gln Ala Lys Glu Ala Gly His 275 280 285 Ser Val Ser Gly Ile Tyr Met Ile Lys Pro Glu Asn Ser Asn Gly Pro 290 295 300 Met Gln Leu Trp Cys Glu Asn Ser Leu Asp Pro Gly Gly Trp Thr Val 305 310 315 320 Ile Gln Lys Arg Thr Asp Gly Ser Val Asn Phe Phe Arg Asn Trp Glu 325 330 335 Asn Tyr Lys Lys Gly Phe Gly Asn Ile Asp Gly Glu Tyr Trp Leu Gly 340 345 350 Leu Glu Asn Ile Tyr Met Leu Ser Asn Gln Asp Asn Tyr Lys Leu Leu 355 360 365 Ile Glu Leu Glu Asp Trp Ser Asp Lys Lys Val Tyr Ala Glu Tyr Ser 370 375 380 Ser Phe Arg Leu Glu Pro Glu Ser Glu Phe Tyr Arg Leu Arg Leu Gly 385 390 395 400 Thr Tyr Gln Gly Asn Ala Gly Asp Ser Met Met Trp His Asn Gly Lys 405 410 415 Gln Phe Thr Thr Leu Asp Arg Asp Lys Asp Met Tyr Ala Gly Asn Cys 420 425 430 Ala His Phe His Lys Gly Gly Trp Trp Tyr Asn Ala Cys Ala His Ser 435 440 445 Asn Leu Asn Gly Val Trp Tyr Arg Gly Gly His Tyr Arg Ser Lys His 450 455 460 Gln Asp Gly Ile Phe Trp Ala Glu Tyr Arg Gly Gly Ser Tyr Ser Leu 465 470 475 480 Arg Ala Val Gln Met Met Ile Lys Pro Ile Asp 485 490 <210> 7 <211> 23 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 7 Met Lys Thr Phe Thr Trp Thr Leu Gly Val Leu Phe Phe Leu Leu Val 1 5 10 15 Asp Thr Gly His Cys Arg Gly 20 <210> 8 <211> 1873 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (170)..(1387) <400> 8 agagaagccg agctgagcgg atcctcacac gactgtgatc cgattctttc cagcggcttc 60 tgcaaccaag cgggtcttac ccccggtcct ccgcgtctcc agtcctcgca cctggaaccc 120 caacgtcccc gagagtcccc gaatccccgc tcccaggcta cctaagagg atg agc ggt 178 Met Ser Gly 1 gct ccg acg gcc ggg gca gcc ctg atg ctc tgc gcc gcc acc gcc gtg 226 Ala Pro Thr Ala Gly Ala Ala Leu Met Leu Cys Ala Ala Thr Ala Val 5 10 15 cta ctg agc gct cag ggc gga ccc gtg cag tcc aag tcg ccg cgc ttt 274 Leu Leu Ser Ala Gln Gly Gly Pro Val Gln Ser Lys Ser Pro Arg Phe 20 25 30 35 gcg tcc tgg gac gag atg aat gtc ctg gcg cac gga ctc ctg cag ctc 322 Ala Ser Trp Asp Glu Met Asn Val Leu Ala His Gly Leu Leu Gln Leu 40 45 50 ggc cag ggg ctg cgc gaa cac gcg ggg cgc acc cgc agt cag ctg agc 370 Gly Gln Gly Leu Arg Glu His Ala Gly Arg Thr Arg Ser Gln Leu Ser 55 60 65 gcg ctg gag cgg cgc ctg agc gcg tgc ggg tcc gcc tgt cag gga acc 418 Ala Leu Glu Arg Arg Leu Ser Ala Cys Gly Ser Ala Cys Gln Gly Thr 70 75 80 gag ggg tcc acc gac ctc ccg tta gcc cct gag agc cgg gtg gac cct 466 Glu Gly Ser Thr Asp Leu Pro Leu Ala Pro Glu Ser Arg Val Asp Pro 85 90 95 gag gtc ctt cac agc ctg cag aca caa ctc aag gct cag aac agc agg 514 Glu Val Leu His Ser Leu Gln Thr Gln Leu Lys Ala Gln Asn Ser Arg 100 105 110 115 atc cag caa ctc ttc cac aag gtg gcc cag cag cag cgg cac ctg gag 562 Ile Gln Gln Leu Phe His Lys Val Ala Gln Gln Gln Arg His Leu Glu 120 125 130 aag cag cac ctg cga att cag cat ctg caa agc cag ttt ggc ctc ctg 610 Lys Gln His Leu Arg Ile Gln His Leu Gln Ser Gln Phe Gly Leu Leu 135 140 145 gac cac aag cac cta gac cat gag gtg gcc aag cct gcc cga aga aag 658 Asp His Lys His Leu Asp His Glu Val Ala Lys Pro Ala Arg Arg Lys 150 155 160 agg ctg ccc gag atg gcc cag cca gtt gac ccg gct cac aat gtc agc 706 Arg Leu Pro Glu Met Ala Gln Pro Val Asp Pro Ala His Asn Val Ser 165 170 175 cgc ctg cac cgg ctg ccc agg gat tgc cag gag ctg ttc cag gtt ggg 754 Arg Leu His Arg Leu Pro Arg Asp Cys Gln Glu Leu Phe Gln Val Gly 180 185 190 195 gag agg cag agt gga cta ttt gaa atc cag cct cag ggg tct ccg cca 802 Glu Arg Gln Ser Gly Leu Phe Glu Ile Gln Pro Gln Gly Ser Pro Pro 200 205 210 ttt ttg gtg aac tgc aag atg acc tca gat gga ggc tgg aca gta att 850 Phe Leu Val Asn Cys Lys Met Thr Ser Asp Gly Gly Trp Thr Val Ile 215 220 225 cag agg cgc cac gat ggc tca gtg gac ttc aac cgg ccc tgg gaa gcc 898 Gln Arg Arg His Asp Gly Ser Val Asp Phe Asn Arg Pro Trp Glu Ala 230 235 240 tac aag gcg ggg ttt ggg gat ccc cac ggc gag ttc tgg ctg ggt ctg 946 Tyr Lys Ala Gly Phe Gly Asp Pro His Gly Glu Phe Trp Leu Gly Leu 245 250 255 gag aag gtg cat agc atc acg ggg gac cgc aac agc cgc ctg gcc gtg 994 Glu Lys Val His Ser Ile Thr Gly Asp Arg Asn Ser Arg Leu Ala Val 260 265 270 275 cag ctg cgg gac tgg gat ggc aac gcc gag ttg ctg cag ttc tcc gtg 1042 Gln Leu Arg Asp Trp Asp Gly Asn Ala Glu Leu Leu Gln Phe Ser Val 280 285 290 cac ctg ggt ggc gag gac acg gcc tat agc ctg cag ctc act gca ccc 1090 His Leu Gly Gly Glu Asp Thr Ala Tyr Ser Leu Gln Leu Thr Ala Pro 295 300 305 gtg gcc ggc cag ctg ggc gcc acc acc gtc cca ccc agc ggc ctc tcc 1138 Val Ala Gly Gln Leu Gly Ala Thr Thr Val Pro Pro Ser Gly Leu Ser 310 315 320 gta ccc ttc tcc act tgg gac cag gat cac gac ctc cgc agg gac aag 1186 Val Pro Phe Ser Thr Trp Asp Gln Asp His Asp Leu Arg Arg Asp Lys 325 330 335 aac tgc gcc aag agc ctc tct gga ggc tgg tgg ttt ggc acc tgc agc 1234 Asn Cys Ala Lys Ser Leu Ser Gly Gly Trp Trp Phe Gly Thr Cys Ser 340 345 350 355 cat tcc aac ctc aac ggc cag tac ttc cgc tcc atc cca cag cag cgg 1282 His Ser Asn Leu Asn Gly Gln Tyr Phe Arg Ser Ile Pro Gln Gln Arg 360 365 370 cag aag ctt aag aag gga atc ttc tgg aag acc tgg cgg ggc cgc tac 1330 Gln Lys Leu Lys Lys Gly Ile Phe Trp Lys Thr Trp Arg Gly Arg Tyr 375 380 385 tac ccg ctg cag gcc acc acc atg ttg atc cag ccc atg gca gca gag 1378 Tyr Pro Leu Gln Ala Thr Thr Met Leu Ile Gln Pro Met Ala Ala Glu 390 395 400 gca gcc tcc tagcgtcctg gctgggcctg gtcccaggcc cacgaaagac 1427 Ala Ala Ser 405 ggtgactctt ggctctgccc gaggatgtgg ccgttccctg cctgggcagg ggctccaagg 1487 aggggccatc tggaaacttg tggacagaga agaagaccac gactggagaa gccccctttc 1547 tgagtgcagg ggggctgcat gcgttgcctc ctgagatcga ggctgcagga tatgctcaga 1607 ctctagaggc gtggaccaag gggcatggag cttcactcct tgctggccag ggagttgggg 1667 actcagaggg accacttggg gccagccaga ctggcctcaa tggcggactc agtcacattg 1727 actgacgggg accagggctt gtgtgggtcg agagcgccct catggtgctg gtgctgttgt 1787 gtgtaggtcc cctggggaca caagcaggcg ccaatggtat ctgggcggag ctcacagagt 1847 tcttggaata aaagcaacct cagaac 1873 <210> 9 <211> 406 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 9 Met Ser Gly Ala Pro Thr Ala Gly Ala Ala Leu Met Leu Cys Ala Ala 1 5 10 15 Thr Ala Val Leu Leu Ser Ala Gln Gly Gly Pro Val Gln Ser Lys Ser 20 25 30 Pro Arg Phe Ala Ser Trp Asp Glu Met Asn Val Leu Ala His Gly Leu 35 40 45 Leu Gln Leu Gly Gln Gly Leu Arg Glu His Ala Gly Arg Thr Arg Ser 50 55 60 Gln Leu Ser Ala Leu Glu Arg Arg Leu Ser Ala Cys Gly Ser Ala Cys 65 70 75 80 Gln Gly Thr Glu Gly Ser Thr Asp Leu Pro Leu Ala Pro Glu Ser Arg 85 90 95 Val Asp Pro Glu Val Leu His Ser Leu Gln Thr Gln Leu Lys Ala Gln 100 105 110 Asn Ser Arg Ile Gln Gln Leu Phe His Lys Val Ala Gln Gln Gln Arg 115 120 125 His Leu Glu Lys Gln His Leu Arg Ile Gln His Leu Gln Ser Gln Phe 130 135 140 Gly Leu Leu Asp His Lys His Leu Asp His Glu Val Ala Lys Pro Ala 145 150 155 160 Arg Arg Lys Arg Leu Pro Glu Met Ala Gln Pro Val Asp Pro Ala His 165 170 175 Asn Val Ser Arg Leu His Arg Leu Pro Arg Asp Cys Gln Glu Leu Phe 180 185 190 Gln Val Gly Glu Arg Gln Ser Gly Leu Phe Glu Ile Gln Pro Gln Gly 195 200 205 Ser Pro Pro Phe Leu Val Asn Cys Lys Met Thr Ser Asp Gly Gly Trp 210 215 220 Thr Val Ile Gln Arg Arg His Asp Gly Ser Val Asp Phe Asn Arg Pro 225 230 235 240 Trp Glu Ala Tyr Lys Ala Gly Phe Gly Asp Pro His Gly Glu Phe Trp 245 250 255 Leu Gly Leu Glu Lys Val His Ser Ile Thr Gly Asp Arg Asn Ser Arg 260 265 270 Leu Ala Val Gln Leu Arg Asp Trp Asp Gly Asn Ala Glu Leu Leu Gln 275 280 285 Phe Ser Val His Leu Gly Gly Glu Asp Thr Ala Tyr Ser Leu Gln Leu 290 295 300 Thr Ala Pro Val Ala Gly Gln Leu Gly Ala Thr Thr Val Pro Pro Ser 305 310 315 320 Gly Leu Ser Val Pro Phe Ser Thr Trp Asp Gln Asp His Asp Leu Arg 325 330 335 Arg Asp Lys Asn Cys Ala Lys Ser Leu Ser Gly Gly Trp Trp Phe Gly 340 345 350 Thr Cys Ser His Ser Asn Leu Asn Gly Gln Tyr Phe Arg Ser Ile Pro 355 360 365 Gln Gln Arg Gln Lys Leu Lys Lys Gly Ile Phe Trp Lys Thr Trp Arg 370 375 380 Gly Arg Tyr Tyr Pro Leu Gln Ala Thr Thr Met Leu Ile Gln Pro Met 385 390 395 400 Ala Ala Glu Ala Ala Ser 405 <210> 10 <211> 22 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Artificially Synthesized Signal Sequence <400> 10 Met Ser Gly Ala Pro Thr Ala Gly Ala Ala Leu Met Leu Cys Ala Ala 1 5 10 15 Thr Ala Val Leu Leu Ser 20
【図面の簡単な説明】
【図1】「PSEC0154」塩基配列のホモロジー検索により
見出されたEST(AA463383)との相同性を示す図であ
る。「Query」が「PSEC0154」、「Subjct」が「AA46338
3」を表す。
【図2】「PSEC0154」の塩基配列を「Query」にして、S
TSおよびESTを除いたGenBank全配列に対するBLAST検索
を行った結果を示す図である。ヒトアンギオポエチン-1
(Sbjct)とのアラインメントを示す。「PSEC0154」の
塩基配列中 1258-1915の658 塩基が、ヒトアンギオポエ
チン-1に対し60%の相同性を示した。
【図3】「PSEC0154」の塩基配列を「Query」にして、S
TSおよびESTを除いたGenBank全配列に対するBLAST検索
を行った結果を示す図である。ヒトアンギオポエチン-2
(Sbjct)とのアラインメントを示す。「PSEC0154」の
塩基配列中 1149-1894の746 塩基が、ヒトアンギオポエ
チン-2に対し59%の相同性を示した。
【図4】「PSEC0154」のアミノ酸配列(491アミノ酸)
(「0154」)とヒトアンギオポエチン-1のアミノ酸配列
(Ang1)とのアラインメントを示す図である。「PSEC015
4」のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-1のアミ
ノ酸配列と、31.6%の相同性を示した。この時のグロー
バルアラインメントスコア(Global alignment score)
は"749"であった。
【図5】「PSEC0154」のアミノ酸配列(491アミノ酸)
(「0154」)とヒトアンギオポエチン-2のアミノ酸配列
(Ang2)とのアラインメントを示す図である。「PSEC015
4」のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-2のアミ
ノ酸配列と、30.3%の相同性を示した。この時のグロー
バルアラインメントスコア(Global alignment score)
は"723"であった。
【図6】「PSEC0166」のアミノ酸配列(406アミノ酸)
(上段)とヒトアンギオポエチン-1のアミノ酸配列(下
段)とのアラインメントを示す図である。「PSEC0166」
のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-1のアミノ酸
配列と、27.5%の相同性を示した。この時のグローバル
アラインメントスコア(Global alignment score)は"46
0"であった。
【図7】「PSEC0166」のアミノ酸配列(406アミノ酸)
(上段)とヒトアンギオポエチン-2のアミノ酸配列(下
段)とのアラインメントを示す図である。「PSEC0166」
のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-2のアミノ酸
配列と、27.7%の相同性を示した。この時のグローバル
アラインメントスコア(Global alignment score)は"46
3"であった。
【図8】「PSEC0166」のアミノ酸配列(406アミノ酸)
(上段)とヒトアンギオポエチン-3のアミノ酸配列(下
段)とのアラインメントを示す図である。「PSEC0166」
のアミノ酸配列が、ヒトアンギオポエチン-3のアミノ酸
配列と、27.1%の相同性を示した。この時のグローバル
アラインメントスコア(Global alignment score)は"45
0"であった。
【図9】「PSEC0166」のフィブリノーゲンドメインのア
ミノ酸配列(上段)とヒトアンギオポエチン-1のフィブ
リノーゲンドメインのアミノ酸配列(下段)とのアライ
ンメントを示す図である。「PSEC0166」のアミノ酸配列
が、ヒトアンギオポエチン-1のアミノ酸配列と、42.0%
の相同性を示した。この時のグローバルアラインメント
スコア(Global alignment score)は"492"であった。
【図10】「PSEC0166」のフィブリノーゲンドメインの
アミノ酸配列(上段)とヒトアンギオポエチン-2のフ
ィブリノーゲンドメインのアミノ酸配列(下段)とのア
ラインメントを示す図である。「PSEC0166」のアミノ酸
配列が、ヒトアンギオポエチン-2のアミノ酸配列と、3
9.5%の相同性を示した。この時のグローバルアラインメ
ントスコア(Global alignment score)は"483"であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12N 1/21 5/10 C12P 21/02 C C12P 21/02 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 C12N 5/00 B (72)発明者 松本 俊一郎 千葉県船橋市本町4−43−2 (72)発明者 杉山 友康 千葉県木更津市清見台2−6−23−102 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA21 BA61 CA04 EA04 4B063 QA01 QA18 QQ02 QQ15 QQ20 QR80 4B064 AG02 AG26 CA10 CA19 CC24 DA13 4B065 AA90X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA46 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA40 DA01 DA75 EA50 FA72 FA74

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:6または9に記載のアミノ酸
    配列からなるタンパク質、または該タンパク質中のアミ
    ノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が欠失、付
    加、挿入および/または他のアミノ酸による置換により
    修飾されたアミノ酸配列からなり、配列番号:6または
    9に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質と機能的に
    同等なタンパク質。
  2. 【請求項2】 配列番号:5または8に記載の塩基配列
    からなるDNAとハイブリダイズするDNAがコードするタン
    パク質であって、配列番号:6または9に記載のアミノ
    酸配列からなるタンパク質と機能的に同等なタンパク
    質。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のタンパク質を
    コードするDNA。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のDNAを含むベクター。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のベクターを保持する形
    質転換体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の形質転換体を培養する
    工程を含む、請求項1または2に記載のタンパク質の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載のタンパク質の
    部分ペプチド。
  8. 【請求項8】 請求項1または2に記載のタンパク質に
    対する抗体。
  9. 【請求項9】 配列番号:5または8に記載の塩基配列
    からなるDNAと特異的にハイブリダイズし、少なくとも
    15塩基の鎖長を有するDNA。
  10. 【請求項10】 請求項1または2に記載のタンパク質
    に結合する化合物をスクリーニングする方法であって、
    (a)請求項1または2に記載のタンパク質またはその
    部分ペプチドに被検試料を接触させる工程、および
    (b)該タンパク質またはその部分ペプチドに結合する
    化合物を選択する工程、を含む方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法により単離さ
    れうる、請求項1または2に記載のタンパク質に結合す
    る化合物。
  12. 【請求項12】 受容体タンパク質である、請求項11
    に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 請求項1または2に記載のタンパク質
    の受容体を発現する細胞をスクリーニングする方法であ
    って、(a)請求項1または2に記載のタンパク質また
    はその部分ペプチドに被検細胞試料を接触させる工程、
    および(b)該タンパク質またはその部分ペプチドに結
    合する細胞を選択する工程、を含む方法。
  14. 【請求項14】 請求項1または2に記載のタンパク質
    とその受容体との結合を阻害する化合物をスクリーニン
    グする方法であって、(a)被検試料の存在下で、請求
    項1または2に記載のタンパク質を該タンパク質の受容
    体または該受容体を発現する細胞に接触させる工程、
    (b)該タンパク質とその受容体または該受容体を発現
    する細胞との結合活性を検出する工程、および(c)被
    検試料非存在下において検出した場合と比較して、該結
    合活性を低下させる化合物を選択する工程、を含む方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法により単離さ
    れうる、請求項1または2に記載のタンパク質とその受
    容体との結合を阻害する化合物。
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