JP2000301686A - グラビア刷版セル体積積算装置 - Google Patents

グラビア刷版セル体積積算装置

Info

Publication number
JP2000301686A
JP2000301686A JP11110262A JP11026299A JP2000301686A JP 2000301686 A JP2000301686 A JP 2000301686A JP 11110262 A JP11110262 A JP 11110262A JP 11026299 A JP11026299 A JP 11026299A JP 2000301686 A JP2000301686 A JP 2000301686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engraving
cell volume
data
gravure
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110262A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Yoshikawa
忍 吉川
Atsuko Niwayama
敦子 庭山
Tomohisa Aono
友寿 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP11110262A priority Critical patent/JP2000301686A/ja
Publication of JP2000301686A publication Critical patent/JP2000301686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】版面の全体に形成したセル体積の総和を得るこ
とができるグラビア刷版セル体積積算装置の提供。 【解決手段】彫刻により版面に形成されるセルの深度と
相関関係を有する彫刻データからセル体積データを演算
するセル体積データ演算手段と、前記セル体積データを
グラビア版の所定領域において積算して積算セル体積デ
ータを得る積算セル体積データ演算手段と、を有するグ
ラビア刷版セル体積積算装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷の技術分野に属
する。特に、グラビア印刷において、印刷開始前におい
てインキの使用量を予測する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷において用いられるインキ
には、標準インキであるプロセス色インキだけでなく、
品目に応じて特別に作製される特色インキがある。特色
インキは、特別な色彩や物性を有する。この特色インキ
は特定品目の印刷にだけ用いられるため、作製量が多過
ぎると流用できず無駄となる。一方、作製量が不足する
と所定数の印刷物を得ることができず再準備の上で追加
印刷しなければならない。そこで適正にインキの使用量
を予測する必要がある。
【0003】印刷工程においては、印刷版の版面に形成
されたセルから印刷用紙にインキが転移して印刷が行わ
れる。インキの転移量は版面に形成したセルの体積(セ
ル体積)によって決まる。したがって、版面に形成した
セル体積の総和によって1回印刷当たりのインキ使用量
を予測することが考えられる。
【0004】一方、グラビア印刷の刷版工程(電子彫刻
工程)においては、適正な刷版条件を設定するためや適
正に刷版が行われたか否かを検査するために版面に形成
したセルの寸法や体積を測定する必要がある。このセル
の寸法や体積を測定する方法として、光学顕微鏡、接触
式深度計、渦電流式セル体積計、等を用いる方法が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法においては、版面の極めて小さい領域に形成した
セルの測定は行えるものの、版面の全体に形成したセル
体積の総和を測定することができない。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、版面の全体に形成したセル体積の総和
を得るグラビア刷版セル体積積算装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決する手段】上記の課題は下記の本発明によ
って解決される。すなわち、本発明の請求項1に係るグ
ラビア刷版セル体積積算装置は、グラビア版彫刻装置に
おいて、彫刻により版面に形成されるセルの深度と相関
関係を有する彫刻データからセル体積データを演算する
セル体積データ演算手段と、前記セル体積データをグラ
ビア版の所定領域において積算して積算セル体積データ
を得る積算セル体積データ演算手段と、を有するように
したものである。
【0008】本発明によれば、セル体積データ演算手段
によりグラビア版彫刻装置において彫刻により版面に形
成されるセルの深度と相関関係を有する彫刻データから
セル体積データが演算され、積算セル体積データ演算手
段によりセル体積データがグラビア版の所定領域におい
て積算され積算セル体積データが得られる。したがっ
て、版面の全体に形成したセル体積の総和を得ることが
できるグラビア刷版セル体積積算装置が提供される。
【0009】本発明の請求項2に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1に係るグラビア刷版セル体積
積算装置において、彫刻ヘッドに出力される彫刻信号か
ら前記彫刻データを生成する彫刻データ生成手段を有す
るようにしたものである。本発明によれば、彫刻データ
生成手段により彫刻信号から彫刻データが生成される。
【0010】本発明の請求項3に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1または2に係るグラビア刷版
セル体積積算装置において、グラビア版彫刻装置に入力
される製版データから、すくなくとも階調変換を行って
前記彫刻データを演算する彫刻データ演算手段を有する
ようにしたものである。本発明によれば、彫刻データ演
算手段によりグラビア版彫刻装置に入力される製版デー
タからすくなくとも階調変換を行って彫刻データが演算
される。
【0011】本発明の請求項4に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1〜3のいずれかに係るグラビ
ア刷版セル体積積算装置において、前記セル体積データ
演算手段はインキ転移量に相当する前記セル体積データ
を演算するようにしたものである。本発明によれば、セ
ル体積データ演算手段によりインキ転移量に相当するセ
ル体積データが演算される。
【0012】本発明の請求項5に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1〜3のいずれかに係るグラビ
ア刷版セル体積積算装置において、インキ転移率に基づ
いて前記積算セル体積データから1枚印刷当たりのイン
キ転移量である単位インキ転移量を演算する単位インキ
転移量演算手段を有するようにしたものである。本発明
によれば、単位インキ転移量演算手段によりインキ転移
率に基づいて積算セル体積データから1枚印刷当たりの
インキ転移量である単位インキ転移量が演算される。こ
こで1枚印刷当たりのインキ転移量とは、グラビア版シ
リンダーの1回転当たりのインキ転移量のことである。
【0013】本発明の請求項6に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1〜5のいずれかに係るグラビ
ア刷版セル体積積算装置において、前記彫刻データを特
定する特定データ(たとえば、品番、刷色、等)と関連
付けて、前記積算セル体積データおよび/または前記単
位インキ転移量を記憶する記憶手段を有するようにした
ものである。本発明によれば、記憶手段により彫刻デー
タを特定する特定データ(たとえば、品番、刷色、等)
と関連付けて、積算セル体積データおよび/または単位
インキ転移量が記憶される。
【0014】本発明の請求項7に係るグラビア刷版セル
体積積算装置は、請求項1〜6のいずれかに係るグラビ
ア刷版セル体積積算装置において、前記積算セル体積デ
ータおよび/または前記単位インキ転移量を表示する表
示手段を有するようにしたものである。本発明によれ
ば、表示手段により積算セル体積データおよび/または
単位インキ転移量が表示される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明する。本発明のグラビア刷版セル体積積算装
置について説明する前に、グラビア彫刻装置について説
明をしておく。グラビア彫刻装置によって版面に彫刻が
行われる原理を絵図として図1に示す。図1(A)は絵
柄の濃淡を示す矢印である。左方向の矢印の側に行くほ
ど絵柄の濃度が薄く、右方向の矢印の側に行くほど絵柄
の濃度が濃くなることを示している。
【0016】図1(B)は図1(A)の絵柄の濃淡を示
す矢印の位置に対応するように描かれた彫刻信号と彫刻
針(スタイラス;stylus)の振動信号を示すグラフであ
る。図1(B)において、このグラフは彫刻針の針の位
置の推移と相対的に一致している。すなわち、一定振幅
の振動信号(三角波)に対して彫刻信号が重畳され、振
動信号の振幅中心となる位置は、左方向の矢印の側に行
くほど高く(版面から遠退き)、右方向の矢印の側に行
くほど低くなっている(版面に接近する)。
【0017】図1(C)は図1(B)の彫刻信号と彫刻
針の振動信号を示すグラフの位置に対応するように描か
れた彫刻セルの断面図である。図1(C)において、1
はグラビア版シリンダー、2a,2b,2c,2d,2
e,2f,2g,2hは版面に形成された彫刻セル(の
断面)を示している。図1(C)に示すように、彫刻セ
ル2aよりも彫刻セル2bが大きく、同様に、2c,2
d,2e,2f,2g,2hの順番に彫刻セルが大きく
なって行く。
【0018】次に、このような彫刻セル2a〜2hが形
成される原理について説明する。グラビア版彫刻装置に
おいて、グラビア版シリンダーはシリンダー軸を中心と
して回転駆動される。グラビア版彫刻装置の彫刻ヘッド
はグラビア版シリンダーの回転に同期してシリンダー軸
の方向に移動する。すなわち、グラビア版シリンダーの
回転による主走査と、彫刻ヘッドの回転軸方向への移動
による副走査によって二次元の領域の走査が行われる。
【0019】グラビア版彫刻装置の彫刻ヘッドには彫刻
針が設けられており。彫刻信号と彫刻針の振動信号によ
って、その彫刻針は版面との距離を変化させる。彫刻針
が版面よりも深く突き進むと、この彫刻針により版面が
彫刻され、凹部すなわち彫刻セルが形成される。この彫
刻セルは逆ピラミッド型の形状を有する。彫刻セルの体
積または寸法、すなわち開口面積と深さとは、彫刻針が
版面よりも深く突き進んだ距離によって決まる。二次元
の領域の走査が行われることにより、彫刻セルも二次元
の領域に形成される。
【0020】図1(A)に示す絵柄の濃淡と彫刻信号と
は所定の関係を有する。絵柄の濃度をD、彫刻信号の値
をSとし数式で示すと、S=F(D)の関係がある。関
数F()は、一般に、階調変換を行うための単調増加関
数または単調減少関数である。また、彫刻信号の値と、
彫刻針と版面との距離とは所定の関係を有する。彫刻針
と版面との距離をtとすると、t=G(S)の関係があ
る。関数F()を適合するように決定すると、彫刻信号
Sと距離tとは線型を有するようにすることができる。
通常は、関数G()は1次式で、t=G(S)=a×S
+bのように表すことができる。
【0021】aとbとは、絵柄の濃度Dの最も低いとこ
ろ、すなわち、インキが印刷用紙に転移しない濃度Dm
in(彫刻信号がSmin)のときt=0となるよう
に、また、絵柄の濃度Dの最も高い濃度Dmax(彫刻
信号がSmax)ところにおいてt=−hsとなるよう
に設定される。hsは絵柄の濃度Dの最も高いところに
おける彫刻セルの深度である。マイナス符号(−)は版
面よりも深い距離であることを示している。このaとb
とはテストカット等を行って決定されるものであり、グ
ラビア版彫刻装置においてこのaとbとを決定する過程
がキャリブレーションである。
【0022】一方、彫刻針の振動信号はグラビア版シリ
ンダーの回転と位相が同期する所定振幅の振動信号であ
る。グラビア版シリンダーは一定の速度で回転するから
彫刻針の振動信号も一定の振動数を有する。この彫刻針
の振動信号の波形は、通常は三角波または三角波に近似
した波形である。三角波により逆ピラミッド型の形状の
彫刻セルを形成することができる。
【0023】グラビア版シリンダーが回転することによ
り版面が移動する。その版面が所定の距離だけ移動する
間において、彫刻針が振動する回数によって形成される
彫刻セルの円周方向におけるピッチが決まる。また、グ
ラビア版シリンダーが1回転する間に、彫刻ヘッドが軸
方向に移動する距離によって彫刻セルの軸方向における
ピッチが決まる。これらのピッチを適正に決定すること
により、ノーマル、コアース、コンプレスト、エロンゲ
ート、ファイン、等の形状、配列を有する彫刻セルを形
成することができる。
【0024】彫刻信号と彫刻針の振動信号とが重畳され
て所定の彫刻セルがグラビア版シリンダーの版面に形成
される。上述のように、彫刻セルの形状、配列は、彫刻
針の振動信号(円周方向のピッチ)、軸方向のピッチ、
等の設定によって決定する。一方、絵柄の濃淡に関する
情報は、基本的に彫刻信号に含まれており、彫刻信号に
よって彫刻セルの深度、すなわち、彫刻セルの体積が決
定する。彫刻セルの体積は、印刷用紙に転移するインキ
の量、すなわち、インキ転移量を決定する。グラビア版
シリンダーの版面に形成されたすべての彫刻セルのイン
キ転移量の総和は、グラビア版シリンダー1回転当たり
のインキ転移量、すなわち、単位積算インキ転移量とな
る。
【0025】次に、本発明のグラビア刷版セル体積積算
装置について説明する。本発明のグラビア刷版セル体積
積算装置は、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピ
ュータ、等のデータ処理装置のハードウェアとソフトウ
ェアによって構成することができる。本発明のグラビア
刷版セル体積積算装置におけるデータ処理過程に関しブ
ロック図として図2,図3に示す。図2,図3におい
て、1は彫刻データ生成手段、2は彫刻データ演算手
段、3はセル体積データ演算手段、4は積算セル体積デ
ータ演算手段、5は単位インキ転移量演算手段、6は記
憶手段、7は表示手段である。図2,図3において、矢
印はデータの流れを示している。
【0026】彫刻データ生成手段1は彫刻信号と彫刻針
の振動信号とを入力する。彫刻針により版面に形成する
彫刻セルの深度のデータは、彫刻針の振動信号に同期し
て彫刻信号をサンプリングしA/D変換(analog-to-di
gital converting)することによって得られる。いうま
でもなく、サンプリングは彫刻針が形成する彫刻セルに
おいて最も深い位置に達するタイミングで行われる。彫
刻データ生成手段1はこの彫刻セルの深度のデータを彫
刻データとして出力する。図2においては、彫刻信号と
彫刻針の振動信号とは別々に入力されるように示されて
いるが、これらは重畳された信号として入力するように
してもよい。彫刻針の振動信号は一定周波数であるから
重畳された信号を分離して、彫刻信号と彫刻針の振動信
号とを別々に得ることは容易である。
【0027】彫刻データ演算手段2は彫刻データを得る
別の方法を示している。彫刻信号はもともと製版データ
に基づいて生成される。したがって、グラビア版彫刻装
置に入力する製版データから彫刻データを得ることがで
きる。この過程は、グラビア版彫刻装置におけるデータ
処理の過程をシミュレーションする過程でもある。彫刻
データ演算手段2は、すくなくとも階調変換を行って製
版データから彫刻データを得る。
【0028】セル体積データ演算手段3は彫刻データを
入力する。彫刻データは彫刻セルの深度と相関関係を有
する。たとえば、相関係数が1の場合には比例関係、−
1の場合には反比例関係となる。セル体積データ演算手
段3は入力した彫刻データからセル体積データを演算す
る。前述のように彫刻セルは逆ピラミッド形状を有す
る。したがって、基本的にはセル体積は、(彫刻セルの
開口面積)×(深度)×1/3=(セル体積)を演算す
ることによって得ることができる。彫刻セルの開口形状
が決まると、彫刻セルの開口面積は深度の自乗に比例
し、深度から開口面積を演算することができる。したが
って、彫刻セルの体積は深度の3乗に比例することとな
る。
【0029】この比例定数は、使用する彫刻針の特性で
ある角度(スタイラス角度)、および、前述のノーマ
ル、コアース、コンプレスト、エロンゲート、ファイ
ン、等の彫刻セルの形状によって決まる。実際にグラビ
ア版彫刻装置において、彫刻が行われるときのスタイラ
ス角度、彫刻セルの形状の条件は限定されている。した
がって、条件と比例定数との関係のテーブルを作製して
おくことができる。セル体積データ演算手段3は、実際
に彫刻が行われる条件の比例定数を選択して、深度から
彫刻セルの体積を演算する。
【0030】基本的には、上述の方法で深度から彫刻セ
ルの体積を演算することができるのであるが、演算にお
ける仮定と実際とのずれにより演算誤差を含んでいる。
たとえば、彫刻セルの形状は厳密には逆ピラミッド形状
からのずれを有する。彫刻セルの形状が彫刻セルのサイ
ズ(深度)に依存する要素もある。当然、インキ転移量
と彫刻セル体積との関係も線型からのずれを有し、彫刻
セルの形状が彫刻セルのサイズに依存する。そこで、セ
ル体積データ演算手段3が彫刻セルのサイズに依存する
ずれ等を補正しながら彫刻セルの体積を演算するように
する。この補正は、実験等に基づいて彫刻セルのサイズ
と補正係数との関係のテーブルを作製しておき、その補
正テーブルを参照することによって行うことができる。
【0031】このような補正テーブルを用いることによ
り、セル体積データ演算手段3が彫刻セルのサイズに依
存するずれ等を補正しながらインキ転移量を演算するよ
うにすることができる。すなわち、セル体積データ演算
手段3が、単純なセル体積データだけでなく、インキ転
移量に相当するセル体積データを演算するようにするこ
ともできる。
【0032】積算セル体積データ演算手段4は、セル体
積データをグラビア版シリンダーの所定領域において積
算して積算セル体積データを得る。この所定の領域とは
グラビア版シリンダーの版面の全体のことである。ただ
し、同じ絵柄を1つの版面に複数形成して印刷する多面
付け印刷においては、グラビア版彫刻装置においても複
数の彫刻ヘッドを用いて彫刻が行われる。この場合は、
彫刻の開始から終了までに1つの彫刻ヘッドから得られ
る積算セル体積データは、グラビア版シリンダーの版面
の全体の積算セル体積データに対して1/(彫刻ヘッド
数)となる。したがって、そのような場合には、得られ
る積算セル体積データは(彫刻ヘッド数)を掛け算した
ものとする。
【0033】単位インキ転移量演算手段5は、インキ転
移率に基づいて積算セル体積データから1枚印刷(グラ
ビア版シリンダー1回転)当たりのインキ転移量である
単位インキ転移量を演算する。もちろん、積算セル体積
データが前述のインキ転移量に相当するセル体積データ
から演算したものであれば、その積算セル体積データは
単位インキ転移量そのものである。積算セル体積データ
が前述の単純なセル体積データから演算したものであれ
ば、単位インキ転移量演算手段5は、その積算セル体積
データにインキ転移率を乗算して単位インキ転移量を得
る。
【0034】記憶手段6は、積算セル体積データと単位
インキ転移量とを記憶する。記憶手段6によって記憶さ
れた積算セル体積データと単位インキ転移量は、インキ
作製量を見積もる場合等において、このグラビア刷版セ
ル体積積算装置によって、あるいはLAN(local area
network)等によって接続された他のシステムによって
参照される。
【0035】表示装置7は、積算セル体積データと単位
インキ転移量とを表示する。表示手段7によって表示さ
れた積算セル体積データと単位インキ転移量は、インキ
作製量を見積もる場合等において参照される。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
グラビア刷版セル体積積算装置によれば、版面の全体に
形成したセル体積の総和を得ることができる。本発明の
請求項2に係るグラビア刷版セル体積積算装置によれ
ば、彫刻データ生成手段により彫刻信号から彫刻データ
が生成される。本発明の請求項3に係るグラビア刷版セ
ル体積積算装置によれば、彫刻データ演算手段によりグ
ラビア版彫刻装置に入力される製版データからすくなく
とも階調変換を行って彫刻データが演算される。本発明
の請求項4に係るグラビア刷版セル体積積算装置によれ
ば、セル体積データ演算手段によりインキ転移量に相当
するセル体積データが演算される。本発明の請求項5に
係るグラビア刷版セル体積積算装置によれば、単位イン
キ転移量演算手段によりインキ転移率に基づいて積算セ
ル体積データから1枚印刷当たりのインキ転移量である
単位インキ転移量が演算される。本発明の請求項6に係
るグラビア刷版セル体積積算装置によれば、記憶手段に
より彫刻データを特定する特定データ(たとえば、品
番、刷色、等)と関連付けて、積算セル体積データおよ
び/または単位インキ転移量が記憶される。本発明の請
求項7に係るグラビア刷版セル体積積算装置によれば、
表示手段により積算セル体積データおよび/または単位
インキ転移量が表示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラビア彫刻装置によって版面に彫刻が行われ
る原理を絵図として示す図である。
【図2】本発明のグラビア刷版セル体積積算装置におけ
るデータ処理過程(前半部分)に関しブロック図として
示す図である。
【図3】本発明のグラビア刷版セル体積積算装置におけ
るデータ処理過程(後半部分)に関しブロック図として
示す図である。
【符号の説明】
1 彫刻データ生成手段 2 彫刻データ演算手段 3 セル体積データ演算手段 4 積算セル体積データ演算手段 5 単位インキ転移量演算手段 6 記憶手段 7 表示手段
フロントページの続き (72)発明者 青野 友寿 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H084 AA03 AE05 BB16 CC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラビア版彫刻装置において彫刻により版
    面に形成されるセルの深度と相関関係を有する彫刻デー
    タからセル体積データを演算するセル体積データ演算手
    段と、前記セル体積データをグラビア版の所定領域にお
    いて積算して積算セル体積データを得る積算セル体積デ
    ータ演算手段と、を有することを特徴とするグラビア刷
    版セル体積積算装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のグラビア刷版セル体積積算
    装置において、彫刻ヘッドに出力される彫刻信号から前
    記彫刻データを生成する彫刻データ生成手段を有するこ
    とを特徴とするグラビア刷版セル体積積算装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のグラビア刷版セル
    体積積算装置において、グラビア版彫刻装置に入力され
    る製版データから、すくなくとも階調変換を行って前記
    彫刻データを演算する彫刻データ演算手段を有すること
    を特徴とするグラビア刷版セル体積積算装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載のグラビア刷版セル体積
    積算装置において、前記セル体積データ演算手段はイン
    キ転移量に相当する前記セル体積データを演算すること
    を特徴とするグラビア刷版セル体積積算装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3記載のグラビア刷版セル体積
    積算装置において、インキ転移率に基づいて前記積算セ
    ル体積データから1枚印刷当たりのインキ転移量である
    単位インキ転移量を演算する単位インキ転移量演算手段
    を有することを特徴とするグラビア刷版セル体積積算装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載のグラビア刷
    版セル体積積算装置において、前記彫刻データを特定す
    る特定データ(たとえば、品番、刷色、等)と関連付け
    て、前記積算セル体積データおよび/または前記単位イ
    ンキ転移量を記憶する記憶手段を有することを特徴とす
    るグラビア刷版セル体積積算装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載のグラビア刷
    版セル体積積算装置において、前記積算セル体積データ
    および/または前記単位インキ転移量を表示する表示手
    段を有することを特徴とするグラビア刷版セル体積積算
    装置。
JP11110262A 1999-04-19 1999-04-19 グラビア刷版セル体積積算装置 Pending JP2000301686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110262A JP2000301686A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 グラビア刷版セル体積積算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110262A JP2000301686A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 グラビア刷版セル体積積算装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000301686A true JP2000301686A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14531244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110262A Pending JP2000301686A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 グラビア刷版セル体積積算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000301686A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068078A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Dainippon Printing Co Ltd インキ消費量算出装置,方法及びコンピュータプログラム
WO2012017792A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 株式会社シンク・ラボラトリー グラビア印刷版及びグラビア印刷版の製造方法
KR101610330B1 (ko) 2013-10-28 2016-04-07 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 그라비어판의 제조방법, 그라비어 인쇄방법 및 전자부품의 제조방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068078A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Dainippon Printing Co Ltd インキ消費量算出装置,方法及びコンピュータプログラム
WO2012017792A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 株式会社シンク・ラボラトリー グラビア印刷版及びグラビア印刷版の製造方法
CN102821967A (zh) * 2010-08-05 2012-12-12 株式会社新克 凹版印刷版及凹版印刷版的制造方法
JP5885663B2 (ja) * 2010-08-05 2016-03-15 株式会社シンク・ラボラトリー グラビア印刷版及びグラビア印刷版の製造方法
KR101610330B1 (ko) 2013-10-28 2016-04-07 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 그라비어판의 제조방법, 그라비어 인쇄방법 및 전자부품의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1353237A3 (en) Recording-material type determination apparatus and method and image forming apparatus
RU2002111565A (ru) Способ подбора цвета посредством устройства формирования электронного отображения
EP1536378A3 (en) Three-dimensional image display apparatus and method for models generated from stereo images
US9323490B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
EP0626783A3 (en) Method and apparatus for determining a gamut boundary and a gamut descriptor
JP2009540757A5 (ja)
CN108064146A (zh) 压力阵列检测设备、对应方法以及脉诊检测设备
ATE440444T1 (de) Bildverarbeitungseinrichtung, bildverarbeitungs- verfahren, aufgezeichnetes medium und programm
CN101474910A (zh) 一种凹印1mm高以下文字和0.05mm粗以下线条的纯线制作方法
CN1060433A (zh) 胶印机的墨位控制***
JP2651493B2 (ja) 印刷装置及び方法
JP2000301686A (ja) グラビア刷版セル体積積算装置
JP5977716B2 (ja) 閾値データ設定装置、方法及びプログラム、並びに画像形成システム
JP2000512235A (ja) 圧胴の彫刻方法
JP2005525606A5 (ja)
JPH07241909A (ja) 合成皮革原版作製システム及び合成皮革原版作製方法
US7339705B2 (en) Apparatus for and method of making measurement on printed sheet
US9254637B2 (en) Real-time virtual proofing system and method for gravure engraver
EP0386995A3 (en) Output apparatus
CN1290906A (zh) 数字打印机的输出调节
JP5068281B2 (ja) 色変換テーブル調整装置及び色変換テーブル調整プログラム
US6563605B1 (en) Methods of determining gravure cylinder parameters
Tastl et al. An efficient high quality color transformation
US7158265B1 (en) Method of calibrating an engraving machine
JP3729679B2 (ja) 閾値マトリクスの作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100112