JP2000301536A - 樹脂成形体の製造装置 - Google Patents

樹脂成形体の製造装置

Info

Publication number
JP2000301536A
JP2000301536A JP11110990A JP11099099A JP2000301536A JP 2000301536 A JP2000301536 A JP 2000301536A JP 11110990 A JP11110990 A JP 11110990A JP 11099099 A JP11099099 A JP 11099099A JP 2000301536 A JP2000301536 A JP 2000301536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hopper
resin
cylinder
pressure
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110990A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Inamori
俊夫 稲守
Kouki Deguchi
好希 出口
Kozo Makino
耕三 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP11110990A priority Critical patent/JP2000301536A/ja
Publication of JP2000301536A publication Critical patent/JP2000301536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧のガスを含浸させた難成形材料を成形機
のシリンダ内の樹脂通路に供給する際、難成形材料の閉
塞を解消し、スムーズに難成形材料を供給することがで
き、安定して成形可能な樹脂成形体の製造装置を提供す
る。 【解決手段】 シリンダ2と、シリンダ2内に設けられ
た第1のスクリュ3と、シリンダ2の一側端部に設けら
れたホッパ9とからなり、シリンダ2と第1のスクリュ
3との間に設けられた樹脂通路4に上記ホッパ9から樹
脂が供給可能となされた成形機1の、上記ホッパ9が耐
圧構造となされ、該ホッパ9に高圧ガスを供給する高圧
ガス供給装置が接続されているとともに、ホッパ9に供
給される高圧ガスの漏洩を防ぐシール機構13を有する
とともに、上記ホッパ9と樹脂通路4との間に、ホッパ
9に供給されたガスの圧力を保持したまま、樹脂を樹脂
通路4内に強制的に供給する送り機構11を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】樹脂成形体の製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】非常に高い溶融粘度を持つ樹脂、熱分解
性の強い樹脂、充填材を多量に配合した高充填配合の樹
脂組成物などの難成形材料は、通常の押出成形や射出成
形で成形することは困難である。そこで、このような難
成形材料の溶融粘度を低下させ成形可能にする目的で、
CO2 ガスなどの不活性ガスを高圧状態で難成形材料に
含浸させた後、押出成形機や射出成形機に導入し、樹脂
成形体を連続的に生産する製造方法が知られている。
【0003】この方法において、ガスを含浸させた難成
形材料を成形機に導入する際、大気圧まで解放すると含
浸したガスが揮散するため、成形機に接続されたホッパ
を耐圧構造(以下、「耐圧ホッパ」という)を用いる方
法が知られている。そして、ガスを高圧状態で樹脂原料
に含浸させる際、難成形材料同士の固着の防止、含浸時
間の短縮、より均一な含浸のために、耐圧ホッパ内に攪
拌装置を設ける方法が、例えば特開平8−85128号
公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題】しかしながら、前記の
耐圧ホッパ内に攪拌装置を設ける方法では、用いる難成
形材料の種類、高圧ガスの圧力、耐圧ホッパ及び成形機
のシリンダとの接続部の形状等により、以下の問題点が
発生する場合があった。 1)耐圧ホッパ内で攪拌された難成形材料が、耐圧ホッ
パから重力による自然落下により、成形機のシリンダ内
の樹脂通路に導入される際、耐圧ホッパとシリンダの接
続部(耐圧バルブを含む)付近にて閉塞を生じる場合が
ある。特に接続部の内部形状がバルブ等により複雑な場
合や、通過断面積が小さい場合、閉塞を生じやすい。 2)更に、ガスを含浸しやすい難成形材料や、大気圧下
でもブロッキング、ブリッジ、壁面付着を発生しやすい
原料(例えば充填材として木粉を含む原料)の場合、
1)の問題点は更に顕著となり、ガスを含浸した難成形
材料が重力による自然落下によって成形機のシリンダ内
の樹脂通路へ供給することは不可能となる。 3)また耐圧ホッパとシリンダとの接続部での難成形材
料の閉塞に対して、打撃式及び振動式の閉塞防止装置を
適用できる可能性はあるが、耐圧ホッパ、接続部、及び
成形機は耐圧構造のため非常に堅牢な構造をとるのが一
般的なため、難成形材料の閉塞を解消する効果がほとん
ど認められない。
【0005】本発明は上記の課題を解決し、高圧のガス
を含浸させた難成形材料を成形機のシリンダ内の樹脂通
路に供給する際、難成形材料の閉塞を解消し、スムーズ
に難成形材料を供給することができ、安定して成形可能
な樹脂成形体の製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂成形体の製
造装置は、シリンダと、シリンダ内に設けられた第1の
スクリュと、シリンダの一側端部に設けられたホッパと
からなり、シリンダと第1のスクリュとの間に設けられ
た樹脂通路に上記ホッパから樹脂が供給可能となされた
成形機の、上記ホッパが耐圧構造となされ、該ホッパに
高圧ガスを供給する高圧ガス供給装置が接続されている
とともに、ホッパに供給される高圧ガスの漏洩を防ぐシ
ール機構を有するとともに、上記ホッパと樹脂通路との
間に、ホッパに供給されたガスの圧力を保持したまま、
樹脂を樹脂通路内に強制的に供給する送り機構を備えて
いるものである。
【0007】本発明に使用される成形機としては、例え
ば、押出成形機、射出成形機などがあげられる。
【0008】上記押出成形機に使用される第1のスクリ
ュとしては、1軸または2軸以上、或いはこれらを組み
合わせたものがあげられ、2軸以上の場合、第1のスク
リュの回転方向がそれぞれの軸で異なるものであっても
よいし、同じものであってもよい。また、第1のスクリ
ュ軸はパラレルタイプでもコニカルタイプでもよい。ま
た押出機を多段に組み合わせたタンデム方式を用いても
よい。
【0009】上記射出成形機とは、加熱装置を備えたシ
リンダと、第1のスクリュ回転運動するにより樹脂原料
を計量、溶融する機構と、第1のスクリュの前後運動に
より溶融した樹脂原料を型内に射出する機構を備えた成
形機をいう。なお射出成形機と前記の押出成形機を組み
合わせた成形機を用いてもよい。
【0010】上記押出成形機または射出成形機のシリン
ダ及び第1のスクリュは、高圧ガスの漏洩をシールでき
るものであれば特に限定されないが、シールの方法の具
体的例としては、第1のスクリュの駆動源側に耐圧シー
ルを設けたり、図1のように逆駆動タイプの押出機を用
いることでシールが可能となる。
【0011】本発明において使用される樹脂としては特
に限定されないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン樹
脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素含有
樹脂;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体;アクリロニトリル−スチレン共重合体;ポリスチレ
ン;(メタ)アクリル樹脂;ポリアミド;ポリカーボネ
ート;ポリアセタール;ポリエステル;熱可塑性エラス
トマー;粉末ゴム等が挙げられる。これらは単独で用い
てもよいし、組み合わせて用いてもよい。また、必要に
応じ、本発明の目的を損なわない範囲で変性、架橋され
た樹脂を用いてもよい。
【0012】また上記樹脂には、必要に応じ、充填材が
添加されていてもよい。上記充填剤としては特に限定さ
れないが、例えばシリカ、マイカ、タルク、石粉、珪藻
土、クレー、グラファイト、カーボンブラック、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、アルミナ、アルミニウム粉末、
鉄粉、二硫化モリブデン、硫酸バリウム、リチウム石け
ん、木粉、ガラス、パルプ等が挙げられる。これらは単
独で用いても良いし、組み合わせて用いてもよい。
【0013】さらに必要に応じ、上記の樹脂及び充填剤
の他に、滑剤、安定剤、アンチブロッキング剤、消泡
剤、顔料、染料、可塑剤、溶剤等の添加剤を本発明の目
的を損なわない程度で添加されてもよい。
【0014】本発明に使用されるホッパとは、上記送り
機構を介して成形機のシリンダ内に設けられた樹脂通路
に樹脂を供給するとともに、供給される樹脂をストック
するものであるが、これに導入される高圧状態のガスを
圧力保持できる耐圧構造となされていることが必要であ
る。
【0015】また本発明で使用されるガスとしては、常
温常圧で気体状態の有機物質又は無機物質であって、高
温・高圧下で樹脂への含浸性が良好で、樹脂を劣化させ
ないものであれば特に限定されないが、また火災、爆発
等の危険がなく、環境、作業者の健康に対して安全で回
収が容易なガスが好ましい。上記ガスは常温・常圧で気
体状態のため、得られる成形体から容易に除去すること
が可能である。
【0016】このようなガスとしては、例えば二酸化炭
素、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、酸素等の無機
ガス;フロンガス、低分子量の炭化水素等の有機ガスな
どが挙げられ、使用される樹脂に含浸しやすいものが好
ましい。さらに、上記ガスを樹脂に含浸する際の状態
は、ガスが常圧よりも高い高圧状態であれば特に限定さ
れないが、樹脂への含浸効率の高い超臨界状態であるこ
とが好ましい。上記超臨界状態とは、臨界温度、臨界圧
力以上の状態をいい、例えばガスが二酸化炭素の場合臨
界温度は30.9℃、臨界圧力は7.4MPa、窒素の
場合臨界温度は−146.9℃、臨界圧力は3.4MP
aである。なお樹脂へのガスの含浸量は、ガス含浸の目
的、樹脂の種類、ガスの種類によって適宜選択すること
ができるが、供給される樹脂または樹脂組成物100重
量部に対し3〜50重量部のガスを含浸させることが好
ましい。また、樹脂または樹脂組成物に含浸されるガス
は飽和状態で有ることがさらに好ましい。
【0017】本発明における送り機構とは、ガス含浸後
の樹脂を重力による自然落下のみによらず、強制的に送
り込むことが可能な機構であれば特に限定されず、例え
ば、ホッパからシリンダ内の第1のスクリュ近傍まで配
設された、回転可能な、第2のスクリュ又は螺旋状巻回
体(コイル等)からなるものが好ましいが、成形機が射
出成形機である場合には、間欠的に原料を成形機に供給
するため、耐圧ホッパと成形機の接続部の内部に、往復
運動により樹脂を押し込むピストンを設置されたもので
あってもよい。
【0018】また上記送り機構は、第2のスクリュ又は
螺旋状巻回体による場合、ホッパ内に導入されたガスの
高圧状態を保ちながら使用される必要がある。導入され
たガスの高圧状態を保つ方法としては、通常の耐圧シー
ル、または、粘性流体シールを用いて外部からの駆動力
を伝達する方法(特開平11─10700号公報参
照)、磁力により遠隔で駆動力を伝達する方法等(図2
参照)が挙げられる。上記磁力による駆動力伝達装置と
しては、例えば、日東高圧社製、商品名「マグネットド
ライブ」等が挙げられる。
【0019】上記第2のスクリュは、回転運動により原
料を強制的に送るものであるので、樹脂原料の圧縮によ
る過大な回転トルク防ぐため、樹脂を圧縮させないこと
が好ましい。故にそのピッチ及び溝深さが、軸方向に一
定であることが好ましい。また、上記螺旋状巻回体(コ
イル等)は、上述のスクリュと同様の送り効果を発現で
きるもの(図2参照)であるが、スクリュと異なり、送
られる樹脂を圧縮しにくいため、ピッチ、巻回径及び線
径に対する依存性は小さく特に限定されないが、通常、
ピッチが巻回径と同程度のものが好ましく使用される。
【0020】上記スクリュ近傍スクリュ近傍とは、上述
の第2のスクリュ又は螺旋状巻回体の先端から第1のス
クリュまでの距離が0.1〜100mmが好ましく、さ
らに好ましくは0.1〜30mmである。第2のスクリ
ュ又は螺旋状巻回体が成形機のスクリュ近傍まで達して
いることにより、樹脂により閉塞する可能性がある部分
を無くすことができる。
【0021】また前記のホッパ内の樹脂原料を成形機に
強制的に輸送する送り機構とは別に、ホッパ内の原料を
攪拌させる機構を設けても良いし、送り機構と同じ駆動
源を使用してホッパ内の原料を攪拌させても良いが、装
置の簡便さから後者が好ましい(図1、2参照)。な
お、上記の送り機構はホッパ内の攪拌装置自身に送り機
能を設けるものであってもよい。
【0022】また、さらにホッパ内の樹脂を成形機に強
制的に輸送する送り機構は、成形機への原料供給量を設
定できるようになされていることが好ましい。例えば、
第2のスクリュを用いる場合、その回転数を設定するこ
とにより供給量を設定できる。なお成形機の時間あたり
の処理量を超えて原料を強制的に送り込むと、送り機構
において過剰なトルクが発生するため、注意が必要であ
る。
【0023】本発明において、シリンダ内の耐圧ホッパ
に接続している位置よりも下流側、且つスクリュ先端よ
りも上流側の位置に、高圧ガスを供給するガス供給装置
が接続されているのが好ましい。
【0024】上記ガス供給装置が接続されている箇所は
1箇所であってもよいし、複数箇所であってもよい。こ
のようにすることによって、耐圧ホッパでのガスの含浸
に加えて、固体状態或いは溶融状態の成形機内の樹脂に
ガスを追加含浸することで、難成形樹脂材料の溶融粘度
の低下の効果をより大きく発現することができる。な
お、必要に応じて、さらに、シリンダ内の耐圧ホッパに
接続している位置よりも上流側にも、ガス供給装置が接
続されていてもよい。
【0025】(作用)本発明の樹脂成形体の製造装置
は、シリンダと、シリンダ内に設けられた第1のスクリ
ュと、シリンダの一側端部に設けられたホッパとからな
り、シリンダと第1のスクリュとの間に設けられた樹脂
通路に上記ホッパから樹脂が供給可能となされた成形機
の、上記ホッパが耐圧構造となされ、該ホッパに高圧ガ
スを供給する高圧ガス供給装置が接続されているととも
に、ホッパに供給される高圧ガスの漏洩を防ぐシール機
構を有するとともに、上記ホッパと樹脂通路との間に、
ホッパに供給されたガスの圧力を保持したまま、樹脂を
樹脂通路内に強制的に供給する送り機構を備えているか
ら、耐圧ホッパから成形機に樹脂を供給する際、原料の
重力による自然落下のみによらず、強制的に樹脂を供給
する機構を設けたことにより、高圧がガス含浸すること
による樹脂同士の固着等により、樹脂原料の供給不良が
発生しやすい原料でも、原料の閉塞等が発生せず、スム
ーズに成形機に原料を供給し、安定した成形が可能とな
る。
【0026】また、上記送り機構が、ホッパからシリン
ダ内の第1のスクリュ近傍まで配設された、回転可能
な、第2のスクリュ又は螺旋状巻回体からなり、且つ、
高圧ガスの漏洩を防ぐシール機構を有していると、樹脂
により閉塞する部分が無く、安定的な送りを実現でき
る。
【0027】さらに、シリンダ内の耐圧ホッパに接続し
ている位置よりも下流側、且つスクリュ先端よりも上流
に、高圧ガスを供給するガス供給装置が接続されている
と、耐圧ホッパでのガスの含浸の不足分を補うことで、
高圧ガス含浸の効果(粘度低下)をより大きく発現可能
である。特に結晶性樹脂の場合、固体状態でのガス含浸
(ホッパ内含浸)は樹脂の非晶部分にしか含浸せず含浸
量が少ないため、結晶構造が崩壊している溶解後の樹脂
にガス含浸することでより多くのガスを含浸することが
可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
をもって、さらに詳しく説明する。図1は、本発明の樹
脂成形体の製造装置の一例を示す模式図である。図1に
おいて、1は成形機、2はシリンダ、3はスクリュ、4
は樹脂通路、9はホッパである。
【0029】図1に示すように、本発明の樹脂成形体の
製造装置は、シリンダ2と、シリンダ内に設けられた第
1のスクリュ3と、シリンダ2と第1のスクリュ3との
間に設けられた樹脂通路4と、シリンダ2の一側端部に
設けられたホッパ9とからなる成形機1とからなる。
【0030】上記ホッパ9は耐圧構造となされていると
ともに、該ホッパ9には攪拌装置10が回転可能に設け
られているとともに、その下方には、樹脂を樹脂通路内
に強制的に供給するために、上記攪拌装置10と回転軸
を同じくして、回転可能な第2のスクリュ12が送り機
構11として設けられている。
【0031】一方、ホッパ9は、攪拌装置10の回転軸
とホッパ9の間から高圧ガスが漏洩するのを防ぐシール
機構13により、ガスが漏洩することなしに攪拌装置1
0と第2のスクリュ12が連動して回転可能となされて
いる。
【0032】上記攪拌装置10と第2のスクリュ12を
回転させるには、架台16上に設けられたモータ15の
回転を、タイミングベルト14により、上記攪拌装置1
0の回転軸に伝達される。なお、モータ15を直接回転
軸に接続してもよい。従って、ホッパ9に投入された樹
脂は、第2のスクリュ12により、強制的に、成形機1
内の樹脂通路4に供給される。
【0033】一方、ガスボンベ17より、加圧ポンプ1
8によって加圧された高圧ガスは、開閉バルブ19によ
り、流量を制御されながら、ホッパ9に供給され、樹脂
または樹脂組成物に含浸され、樹脂または樹脂組成物は
成形機1内の樹脂通路4に供給される。
【0034】一方ガスボンベ17aより分岐され、加圧
ポンプ18a、18bによって加圧された高圧ガスは、
それぞれ、開閉バルブ19a、19bにより、流量を制
御されながら、樹脂通路4の比較的上流に設けられたガ
ス供給口41、及び、比較的下流に設けられたガス供給
口41aから樹脂通路4に供給される。
【0035】樹脂通路4に供給された、ガスが含浸され
た樹脂または樹脂組成物は、モータ6の回転を受けた減
速機5により所定速度で回転される第1のスクリュ3に
より、混練されて押し出され、金型7内に供給され、チ
ョークバー8で背圧調整されながら、所定の形状に成形
される。
【0036】図2は、本発明の樹脂成形体の製造装置の
別の例を、ホッパ近傍を拡大して示す模式図である。図
2の例においては、ホッパ9外部に設けられた磁石21
と、ホッパ9内部に設けられた磁石21とにより、モー
タ15(図1参照)の駆動力を伝達し、攪拌装置10を
回転するとともに、ホッパ9の下部に設けられたコイル
23の回転により、樹脂または樹脂組成物を成形機1内
の樹脂通路4(図1参照)に供給されること以外は図1
と同様である。なお、この例においては、攪拌装置10
の軸はホッパ9内に配置されるので、シールは不要であ
る。
【0037】図3は、本発明の樹脂成形体の製造装置の
さらに別の例を、ホッパ近傍を拡大して示す模式図であ
る。図3の例においては、押出機1に代えて射出成形機
(図示せず)、送り機構11として、ピストン24が設
けられ、ピストン24により、ホッパ9内の樹脂または
樹脂組成物を強制的に樹脂通路4に供給すること以外は
図1と同様である。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 (実施例)図1に示した製造装置(開閉バルブ19a、
19bは閉じてある)を使用し、押出機1(逆駆動方式
押出機、シリンダ内径40mm、単軸スクリュ、L/D
=30)のホッパ9に、粉砕したエチレン−酢酸ビニル
共重合体(日本ポリウム社製、商品名「ノバテックEV
A LV660」)100重量部、木粉(三和セルロシ
ン社製、#100通過品、平均粒径28μm)200重
量部をホッパ内9に供給するとともに、耐圧構造となさ
れたホッパ内9に、高圧ガスとして二酸化炭素(含浸圧
力200kgf/cm2 )をホッパ内9のみ(押出機1
のシリンダ2への供給は無し、押出量とガス供給量より
算出された平均含浸量10重量部)に供給し、第2のス
クリュ(外径28mm、溝部径20mm、フライトピッ
チ30mm、フライト厚み3mm、1条)が12rpm
で回転する送り機構11(内径30mm)により、二酸
化炭素含有樹脂組成物を押出機1の樹脂通路4に供給し
た。
【0039】押出機1(スクリュ回転数5rpm、設定
温度80〜120℃、押出量:1.0kg/hr)で混
練された二酸化炭素含有樹脂組成物は、樹脂通過面がポ
リテトラフルオロエチレンにてコーティングされ、オイ
ル循環により、80℃に設定された金型7(幅40m
m、厚み3mmのスリットダイ、)内に供給され、チョ
ークバー8により背圧を350kgf/cm2 に調整さ
れて、所定の形状の成形品を得た。その結果、ホッパの
原料が無くなるまで3時間安定した成形を持続できた。
【0040】(比較例)第2のスクリュ12を設けなか
ったこと以外は、実施例と同様にして成形を行った。そ
の結果、運転開始から15分で急激な樹脂圧低下が発生
し、金型8より成形体が吐出しなくなったため、テスト
が不可能となった。この後、ホッパ9と押出機11との
接続部を分解確認したところ、接続部内において樹脂原
料の閉塞が認められた。
【0041】
【発明の効果】本発明の樹脂成形体の製造装置は、上述
の如き構成となされているので、高圧のガスを含浸させ
た難成形材料を成形機のシリンダ内の樹脂通路に供給す
る際、難成形材料の閉塞を解消し、スムーズに難成形材
料を供給することができ、安定して成形成形が可能とな
るため、製品品質の安定化、及び良品率の向上が可能と
なる。また原料の閉塞等の問題に対して粉体の流動特性
を改善する添加剤を配合する必要が無くなり、コストを
低減できる。また安定した成形が可能となることで、設
備の自動化、省力化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂成形体の一例を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の樹脂成形体の製造装置の別の例を、ホ
ッパ近傍を拡大して示す模式図である。
【図3】本発明の樹脂成形体の製造装置のさらに別の例
を、ホッパ近傍を拡大して示す模式図である。
【符号の説明】
1 成形機 2 シリンダ 3 第1のスクリュ 4 樹脂通路 9 ホッパ 11 送り機構 12 第2のスクリュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AL08 AL10 AL17 AM03 BA06 BC02 BC12 BC19 BD04 BD05 BQ01 BQ16 BQ19 BQ21 BQ52 4F206 AL08 AL10 AL17 AM03 JA03 JF01 JF02 JF12 JF23 JF36 4F207 AL08 AL10 AL17 AM03 KA01 KF01 KF02 KF12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、シリンダ内に設けられた第1
    のスクリュと、シリンダの一側端部に設けられたホッパ
    とからなり、シリンダと第1のスクリュとの間に設けら
    れた樹脂通路に上記ホッパから樹脂が供給可能となされ
    た成形機の、 上記ホッパが耐圧構造となされ、該ホッパに高圧ガスを
    供給する高圧ガス供給装置が接続されているとともに、
    ホッパに供給される高圧ガスの漏洩を防ぐシール機構を
    有するとともに、上記ホッパと樹脂通路との間に、ホッ
    パに供給されたガスの圧力を保持したまま、樹脂を樹脂
    通路内に強制的に供給する送り機構を備えていることを
    特徴とする樹脂成形体の製造装置。
  2. 【請求項2】上記送り機構が、ホッパからシリンダ内の
    第1のスクリュ近傍まで配設された、回転可能な、第2
    のスクリュ又は螺旋状巻回体からなり、且つ、高圧ガス
    の漏洩を防ぐシール機構を有していることを特徴とする
    請求項1記載の樹脂成形体の製造装置。
  3. 【請求項3】耐圧ホッパがシリンダに接続している位置
    よりも下流側、且つスクリュ先端よりも上流側に、高圧
    ガスを供給するガス供給装置が接続されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の樹脂成形体の製造装置。
JP11110990A 1999-04-19 1999-04-19 樹脂成形体の製造装置 Pending JP2000301536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110990A JP2000301536A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 樹脂成形体の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110990A JP2000301536A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 樹脂成形体の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000301536A true JP2000301536A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14549615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110990A Pending JP2000301536A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 樹脂成形体の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000301536A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161596A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性樹脂ブレンド物の製造方法
CN112372974A (zh) * 2020-10-22 2021-02-19 南京长恒泰达信息科技有限公司 一种超高分子量聚乙烯管材成型***及成型工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161596A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性樹脂ブレンド物の製造方法
CN112372974A (zh) * 2020-10-22 2021-02-19 南京长恒泰达信息科技有限公司 一种超高分子量聚乙烯管材成型***及成型工艺
CN112372974B (zh) * 2020-10-22 2022-03-29 东营市东达机械制造有限责任公司 一种超高分子量聚乙烯管材成型***及成型工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6074084A (en) Extruder for plastics
KR100908269B1 (ko) 다층 물품 사출 성형 장치
Wilkinson et al. Polymer processing and structure development
US7815838B2 (en) Method of operating an injection molding machine with continuously operating plasticizing unit
EP1815962B1 (en) Molding method of a fiber filler reinforced resin molded article
US5674004A (en) Device and method for supplying fluid materials
JP2007230087A (ja) 射出発泡成形装置および射出発泡成形方法
JPS5833092B2 (ja) オシダシソウチ
US6652254B2 (en) Molding apparatus including screw for molded articles of thermoplastic gas impregnated resin
JP2007276321A (ja) タンデム型押出発泡成形方法
US20040108611A1 (en) Injecting liquid additives into plastic extruders
JP2000301536A (ja) 樹脂成形体の製造装置
US5965173A (en) Plasticating apparatus and screw therefor
US6887062B1 (en) Extruder screw tip and associated flow channel
JP2007007864A (ja) オンラインブレンド射出成形機の可塑化装置
US11820063B2 (en) Manufacturing method and manufacturing device for foam molded article
JP2001301006A (ja) 熱可塑性樹脂成形体の製造方法及び装置
CN101417494B (zh) 发泡塑料射出成型装置
JP2004098335A (ja) 発泡体射出成形用スクリュ
US9044881B2 (en) Manufacturing nanocomposites
JP4330490B2 (ja) 二軸連続式混練装置を用いた圧縮タルクを含む熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JP2001096603A (ja) 熱可塑性樹脂成形体の製造装置及び製造方法
JP2001277328A (ja) 熱可塑性樹脂成形体の製造装置及び製造方法
JP2003305757A (ja) 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置におけるガスシール機構
CN103624949B (zh) 一种乙烯-醋酸乙烯酯膜的挤出工艺

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080507

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees