JP2000299546A - 真空吸着機構および露光装置ならびに露光方法 - Google Patents

真空吸着機構および露光装置ならびに露光方法

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JP2000299546A
JP2000299546A JP11109662A JP10966299A JP2000299546A JP 2000299546 A JP2000299546 A JP 2000299546A JP 11109662 A JP11109662 A JP 11109662A JP 10966299 A JP10966299 A JP 10966299A JP 2000299546 A JP2000299546 A JP 2000299546A
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mask
vacuum suction
substrate
suction mechanism
vacuum
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JP11109662A
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Takehiko Okamura
武彦 岡村
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Orc Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクの伸縮を最小限で抑え、マスクと基板の
密着性を高め、かつ、整合精度および解像度を高めるこ
とができ、作業性に優れた真空吸着機構および露光装置
ならびに露光方法を提供することを課題とする。 【解決手段】パターン1aを有するマスク1を透光板2
に、マスク真空吸着機構3を介して真空吸着させて保持
し、前記マスクと、そのマスクのパターンを露光して形
成するための基板4とを、主真空吸着機構6を介して真
空密着させる真空吸着機構において、前記マスクと前記
基板とを当接させ、前記主真空吸着機構を作動させマス
クと基板とを真空密着させる際に、前記マスク真空吸着
機構の真空吸着力を、前記主真空吸着力の真空吸着力よ
り小さくする真空吸着機構として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターンを有する
マスクと基板を真空密着させた状態とする真空吸着機
構、および、マスクと基板を真空密着させた状態で整合
作業および露光作業を行う露光装置、ならびに、マスク
と基板を真空密着させた状態で行う露光方法に係り、特
に、マスクの劣化を最小限に防ぎ、基板の密着性を高め
ることができる真空吸着機構および露光装置ならびに露
光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、プリント配線板などの基
板に、パターンを有するマスクを介して、ランプから紫
外線を含む光線を照射することで、基板にマスクのパタ
ーンを露光して形成する露光装置が種々提案されてい
る。露光装置は、CCDカメラなどを使用し、基板とマ
スクの露光精度を高めるため、基板とマスクを真空密着
させた状態で、基板とマスクに形成された位置決めマー
クを整合させる整合作業を行うと共に、露光作業を行っ
ている。
【0003】マスクは、露光作業位置に配置された透明
なアクリル板や、または、ガラスなどの透光板に、マス
ク真空吸着機構を介して吸着保持され、四隅をセロテー
プなどの取付手段により取り付けられており、材質とし
てはポリエステルフィルムなどの高分子フィルムが使用
されている。そして、マスク真空吸着機構は、透光板に
設けた凹溝と、その凹溝の所定位置に連結された吸引ホ
ースと、その吸引ホースに設けた真空吸引ポンプと、こ
の真空吸引ポンプの吸引力を調整する電磁弁とから構成
され、凹溝およびこの凹溝に対面するマスクの内側面と
で囲繞する空間の空気を、真空吸引ポンプを介して吸引
することでマスクを透光板に真空吸着させている。
【0004】マスクと基板の整合作業や、露光作業を行
う場合は、主真空吸着機構を介して、マスクと基板を真
空密着させている。この主真空吸着機構は、テーブル面
に設けた凹部と、この凹部に連結された吸引ホースと、
この吸引ホースに設けた真空吸引ポンプと、この真空吸
引ポンプの吸引力を調整する電磁弁と、テーブルの周縁
に設けた土手ゴムとから構成され、透光板、テーブルお
よび土手ゴムとで囲繞される空間の空気を、真空吸引ポ
ンプで吸引し、マスクと基板とを真空密着させる構成と
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
マスクと基板の真空密着を行い整合作業や露光作業を行
う場合では以下のような問題点が存在した。すなわち、
マスクと基板を真空密着させる場合は、マスクは基板と
透光板との真空密着により圧迫されるためストレスが大
きくかかる状態となる。その上、マスクにランプからの
紫外線を含む光線が照射されるため、マスクの劣化が急
激に進む。
【0006】そして、高分子フィルムで構成されている
マスクは、基板との真空密着動作を繰り返すたびに全面
にわたり大きな真空圧を受ける。そのため、マスクは、
基板との接触による外形的な変形を生じる。また、マス
クは、透光板自体が真空密着する毎に凹凸が発生し、そ
の形状変化した状態で透光板の圧迫を受ける。さらに、
マスクは、露光作業の際に紫外線による分解エネルギー
を受けること、および、マスク真空吸着機構および主真
空吸着機構の両方から、大きな力で引っ張られることも
合わせて、多くのダメージが与えられる。したがって、
マスク内の含水量の変化が大きくなり、マスクの伸縮を
急激に招く原因にもなっていた。そのため、図5で示す
ように、露光作業中におけるマスクの伸縮量の変化が大
きくなり、マスクの消耗を早めることになった。
【0007】また、基板は、マスクとの密着性の良否に
より解像度が左右される。そのため、マスクが透光板に
マスク真空吸着機構を介して真空吸着された状態で、解
像度を向上させるように基板と真空密着させるために
は、主真空吸着機構の真空吸着力を大きくしなければな
らなかった。
【0008】さらに、基板は反りや凹凸が生じる場合が
あり、マスクが透光板に真空吸着している場合は、基板
の状態に対応させてマスクを真空密着することはでき
ず、基板のある部分ではマスクに強く密着するが、基板
の他の部分ではマスクとの密着は弱くなるようなことが
生じた。したがって、マスクと基板が密着状態であって
も部位によっては密着性が異なる状態となり、そまま整
合作業および露光作業を行うと、特に露光作業では、密
着が弱い状態の位置では解像度が悪く、密着が強い状態
の位置では解像度は良くなり、全体としては解像力が不
足する事態を招く原因にもなっていた。また、整合作業
では、マスクと基板の位置決めマークの整合状態は良好
となっても、マスクのパターンを基板に露光形成する際
の解像度が不良となる場合が生じてしまった。
【0009】一方、露光装置では、前記のような整合作
業および露光作業での基板とマスクの密着不良や解像力
不足を生じると一連の連続した作業を停止する必要があ
り、作業能率の低下を招いた。さらに、前記マスクが伸
縮することで代替マスクの交換作業を行う必要があるこ
とから、マスク交換作業を行う度に作業を停止しなけれ
ばならなかった。
【0010】本発明は、前述の問題点を解決すべく創案
されたもので、マスクに対するストレスを抑え、マスク
の伸縮を最小限にすること、マスクと基板の密着性を高
め、かつ、整合精度および解像度を高めることができ、
少ないマスクで安定した連続作業ができ、高い効率を維
持し、作業性に優れた真空吸着機構および露光装置なら
びに露光方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、パターンを有するマスクを透光板に、マ
スク真空吸着機構を介して真空吸着させて保持し、前記
マスクと、そのマスクのパターンを露光して形成するた
めの基板とを、主真空吸着機構を介して真空密着させる
真空吸着機構において、前記マスクと前記基板とを当接
させ、前記主真空吸着機構を作動させマスクと基板とを
真空密着させる際に、前記マスク真空吸着機構の真空吸
着力を、前記主真空吸着機構の真空吸着力より小さくす
る真空吸着機構として構成した。
【0012】このように構成することで、マスクが基板
との整合作業または露光作業の際に、真空吸着され引っ
張られる状態となっても、マスク真空吸着機構の真空吸
着力が主真空吸着機構の真空吸着力より小さいため、マ
スクは基板に真空密着して追随し、大きな力で引っ張ら
れる方向も基板側の一方のみとなる。そのため、マスク
と基板の密着性を向上でき、整合作業の際には、整合精
度を向上でき、露光作業の際には、解像力を向上でき
る。
【0013】また、パターンを有するマスクを透光板
に、マスク真空吸着機構を介して真空吸着させて保持
し、前記マスクと、そのマスクのパターンを露光して形
成するための基板とを、主真空吸着機構を介して真空密
着させる真空吸着機構において、前記マスクは、その四
辺が取付手段により前記透光板に取り付けられ、前記主
真空吸着機構を作動させマスクと基板とを真空密着させ
る際に、前記マスク真空吸着機構の真空吸着力を、前記
主真空吸着機構の真空吸着力より小さくする真空吸着機
構として構成した。
【0014】このように構成することで、マスクは透光
板に対してパターン形成部分が離間して基板に沿って追
随でき、マスクの基板と対面する位置が主真空吸着機構
により吸着され、マスクが支持されている透光板の圧迫
を軽減できる。そのため、マスクの劣化を軽減でき、さ
らに、マスクと基板の密着性を向上でき、整合作業の際
には、整合精度を向上でき、露光作業の際には、解像力
を向上できる。
【0015】なお、前記真空吸着機構では、前記主真空
吸着機構を作動させマスクと基板とを真空密着させる際
に、前記マスク真空吸着機構のマスクの真空吸着を停止
した状態で行うようにしても良い。
【0016】また、搬入ステージに搬入された基板を、
整合ステージに搬送機構を介して搬送し、マスクと前記
基板を主真空吸着機構を介して真空密着させ、整合機構
および撮像手段により前記マスクと前記基板との整合作
業を行い、前記整合作業が完了したその基板に、前記主
真空吸着機構を介して真空密着しているマスクのパター
ンを光源機構により露光する露光作業を行い、露光済の
基板を搬出ステージに搬送機構を介して搬送する露光装
置において、前記マスクはマスク真空吸着機構により透
光板に真空吸着させ、前記主真空吸着機構を作動させる
際に、前記マスク真空吸着機構の真空吸着力をその主真
空吸着機構の真空吸着力より小さくするか、または、マ
スク真空吸着機構の真空吸着を停止した状態で、前記整
合作業および露光作業を行う露光装置として構成した。
【0017】このように構成することで、露光装置は、
基板の処理枚数が増えてもマスクが精度の良い状態のま
ま整合作業および露光作業を行うことが可能となる。ま
た、マスクの形状変化が最小限であるため、マスクの取
り替えによる作業の停止回数を減少することが可能とな
る。そのため、マスクの寸法が安定し、基板の適正製品
の量産を可能とする。
【0018】そして、露光方法としては、取付手段を介
して透光板に取り付けられているマスクを、前記透光板
に設けたマスク真空吸着機構を介して、前記透光板に真
空吸着する第1工程と、前記マスクの対面する位置に配
置された基板を、前記基板の表面形状に沿わせてマスク
に真空密着させた状態で、撮像手段を介して前記基板を
マスクの整合位置に位置合わせする第2工程と、前記第
2工程を完了したマスクおよび基板を、前記主真空吸着
機構により真空吸着させる際に、前記マスク真空吸着機
構の真空吸着力を、前記主真空吸着機構の真空吸着力よ
り小さくした状態で、前記基板の表面形状に沿わせてマ
スクに真空密着させ、紫外線を含む光線を照射して露光
作業を行う第3工程とから構成した。
【0019】このように構成することで、基板が平面で
あっても、反りや、凹凸が生じても、マスクは、その基
板の表面形状に沿って追随した状態で露光作業を行うこ
とが可能となる。そのため、マスクの基板に対する解像
力を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1(a),(b)は、真空吸
着機構の全体を示す模式図、図2は、マスクと基板の当
接状態を示す拡大断面図、図3は、マスクの伸び率と基
板(ワーク)枚数の関係を示す表、図4は、露光装置の
全体を示す模式図である。
【0021】図2(a),(b)で示すように、マスク
1は、フィルム状に成形され、基板4側に露光して形成
するための所定のパターン1a(ポジとネガでは光線を
通過する位置が反転する)を備えている。図1(a),
(b)で示すように、透光板2には、マスク1をその透
光板2に真空吸着させるためのマスク真空吸着機構3が
接続されている。マスク真空吸着機構3は、透光板2の
内周縁に設けた凹溝2aに連結する接続ホース3aと、
その接続ホース3aの所定位置に設けた開閉弁である電
磁弁3bと、接続ホース3aの終端に設けた真空吸引ポ
ンプ3cとから構成されている。なお、マスク1は、透
光板2に真空吸着されると、その4辺を取付手段である
粘着テープ2bにより留め付けられる。
【0022】図2(a),(b)で示すように、基板4
は、基材4aの両側に回路4cを備えており、その回路
4cの内、後の工程にてレジスト除去して実装部品を搭
載する位置4bが所定位置(図面では1か所を図示)に
配置されている。そして、前記回路4cを含む基材4a
の表面には一定の厚みで紫外線硬化材の一例としてのソ
ルダーレジスト4dが被覆されている。
【0023】図1(a),(b)で示すように、基板4
を載置する支持板5は、主真空吸着機構6を設けてい
る。主真空吸着機構6は、支持板5の周縁や、または、
全面に設けた凹部5aに連通する位置に接続する接続ホ
ース6aと、この接続ホース6aの所定位置に設けた開
閉弁である電磁弁6bと、接続ホース6aの終端に設け
た真空吸引ポンプ6cとから構成されている。なお、透
光板2または支持板5のどちらか一方または両方の外周
縁には、土手ゴム6dが設けられている。また、基板4
を真空吸着して支持させる場合は、基板用真空吸着(図
示せず)により行う構成としている。
【0024】なお、マスク真空吸着機構3および主真空
吸着機構6から真空吸着機構を構成している。また、前
記開閉弁は、その弁の開閉状態を段階的にあるいは無段
で調整できるものが使用されることが望ましい。
【0025】つぎに、マスク1と基板4の真空密着され
る場合の作用を説明する。図1(a)で示すように、基
板4が支持板5に搬入されると、図1(b)で示すよう
に、アライメント整合機構7のZ方向駆動機構7dが作
動して基板4をマスク1に当接させる。図1(b)およ
び図2(a)で示すように、マスク1と基板4が当接す
ると、主真空吸着機構6が作動し、土手ゴム6d、透光
板2および支持板5で囲繞する空間の空気を吸引する。
【0026】このとき、マスク1を真空吸着しているマ
スク真空吸着機構3の真空吸着力を、前記主真空吸着機
構6の真空吸着力より小さくなるように、それぞれの電
磁弁3b,6bを制御する。そのため、図2(b)で示
すように、マスク1は、基板4の表面形状に沿って追随
して密着することができるため、基板4が平面である場
合、または、基板4に反りや凹凸が発生していても、マ
スク1と基板4の密着性を向上することができる。
【0027】そして、マスク真空吸着機構3の真空吸着
力を小さくすることにより、主真空吸着機構6で真空吸
着する場合は、マスク1の4辺が粘着テープ2bで支持
されており、そのマスク1の内側と透光板2と粘着テー
プ2bで囲繞される空間側は主真空吸着機構6の影響を
受けることがなく、かつ、マスク1が透光板2から離間
できる状態となる。そのため、マスク1および基板なら
びに、マスク1のない透光板2の位置および支持体5側
の空間の空気を吸引することで、マクク1と基板4とが
真空密着され、透光板4の圧迫を最小限に抑えることが
でき、主真空吸着機構6の大きな真空吸着力を出さなく
ても、基板4に追随して密着性を向上させることが可能
となる。
【0028】なお、真空吸着力を小さくするとは、マス
ク1が基板4と真空密着する際に、主真空吸着機構6に
よりマスク1が基板4の表面形状に沿って追随する状態
になるように真空吸着力に格差ができる状態となること
をいう。さらに、マスク1が基板4と真空密着する際
に、マスク真空吸着機構3の真空吸着を完全に停止した
状態としても構わない。
【0029】また、マスク1は、基板4と当接している
状態で、マスク真空吸着機構3の真空吸着力を小さくす
る、あるいは、真空吸着を停止するため、マスク1が透
光板2の取り付けられている位置からずれることはな
く、さらに、透光板2に粘着テープなどの取付手段(図
示せず)によりその4辺が固定されているため、マスク
真空吸着機構3を完全に停止した状態としても設定位置
は容易にずれることはない。
【0030】そして、図1(b)および図2(b)で示
すように、マスク1が基板4に追随して密着した状態
で、そのマスク1と基板4の整合がCCDカメラ8によ
り行われ、マスク1および基板4に設けた位置決めマー
ク(図示せず)が整合許容範囲にある場合は、光源機構
9から光照射されて露光作業が行われる。また、マスク
1と基板4との整合作業の際に、位置決めマーク(図示
せず)が整合許容範囲にない場合は、図1(a)の状態
に、マスク1と基板4とを離間させ、アライメント整合
機構7のX方向駆動機構7a、Y方向駆動機構7b、お
よび、θ方向駆動機構7cを作動させ、基板4を整合位
置に移動させる。そして、Z方向駆動機構7dによりマ
スク1と基板4とを当接させ、前記したように、マスク
真空吸着機構3および主真空吸着機構6により、マスク
1と基板4を真空密着させて整合作業および露光作業を
行う。
【0031】なお、露光作業が終了してマスク1と基板
4の真空密着が解除される場合は、その主真空吸着機構
6の停止と同時に、マスク真空吸着機構3の真空吸着力
を大きく、あるいは、停止している場合は作動させ、マ
スク1を透光板2に真空吸着して保持する。主真空吸着
機構6およびマスク真空吸着機構3の真空吸着力の調整
を行う場合は、それぞれが備える電磁弁6b,3bの制
御により行うと、操作が容易で都合が良い。
【0032】また、マスク1を前記した操作により使用
する場合は、図3で示すように、整合作業および露光作
業で、マスク1の基板4に対する処理回数が増加して
も、マスク1が伸縮して劣化することを最小限に抑える
ことができるため、マスク1の使用寿命を延ばすことが
可能となる。また、マスク1の使用回数が増えても、マ
スク1の伸縮を最小限に抑えることができるため、解像
度も良好である。
【0033】なお、以上で説明した位置決め機構ではア
ライメントテーブルの構成を主として説明したが、3点
ロケータ方式の構成であっても良い。3点ロケータ方式
では、マスクの透光板が移動して基板4の位置に合わせ
る構成としている。また、整合作業および露光作業がそ
れぞれ別の位置で行われる場合は、前記マスク真空吸着
機構3および主真空吸着機構6の操作を、それぞれ両方
の位置で行うことや、さらに、露光作業位置で行う構成
としても良い。
【0034】そして、マスクはその4辺を粘着テープで
透光板に支持させる構成として説明したが、マスクの4
隅を粘着テープで支持させる構成としても良い。この場
合は、主真空吸着機構6の真空吸着力が、透光板とマス
クの間に対しても影響するが、マスクが基板の表面形状
に追随して真空密着できるため、マスクの引っ張られる
方向は、基板側の一方向となり、マスクに対するストレ
スを軽減することが可能となる。
【0035】つぎに、露光装置の構成について説明す
る。なお、図4で示す露光装置の構成は、その一例を代
表的に示すため、この露光装置に限定されるものではな
い。
【0036】露光装置10は、基板14を搬入する搬入
ステージAと、基板14を整合して露光する整合ステー
ジBと、露光済の基板14を搬出する搬出ステージCと
から構成されている。搬入ステージAは、基板14を支
持する送りローラ21と、この搬入ステージAおよび整
合ステージB間で移動して基板14を搬送する搬送機構
としてのハンドラ20と、必要に応じて送りローラ21
に沿って設けられる予備位置決め機構(図示せず)を備
えている。
【0037】整合ステージBは、基板14を支持する支
持板15と、整合機構17と、撮像手段18と、光源機
構19とを備えている。前記整合機構17は、支持板1
5を一平面方向に移動させるX方向駆動機構17aと、
支持板15を前記一平面方向に直交する方向に移動させ
るY方向駆動機構17bと、支持板15を回転平面方向
に移動させるθ方向駆動機構17cと、支持板15を上
下方向に移動させるZ方向移動機構17dとから構成さ
れている。
【0038】また、撮像手段18は、マスク11と基板
14の位置決めマーク(図示せず)を撮像するCCDカ
メラ18aと、このCCDカメラ18aを移動させる移
動手段18bと、必要に応じて設ける撮像用照明(図示
せず)を備えている。そして、光源機構19は、所定波
長の紫外線を含む光線を照射するランプ19aと、この
ランプ19aからの光線を所定方向に反射する反射鏡1
9bと、必要に応じて設ける各平面反射鏡、フライアイ
レンズ(図示せず)などを備えている。
【0039】マスク11は、透光板12にマスク真空吸
着機構13を介して真空吸着されている。マスク真空吸
着機構13は、透光板12の周縁に設けた溝(図示せ
ず)に連結する接続ホース13aと、開閉弁などの電磁
弁13bと、真空吸引ポンプ13cとから構成されてい
る。
【0040】また、主真空吸着機構16は、支持板15
側に連結した接続ホース16aと、この接続ホース16
aの所定位置に設けた開閉弁などの電磁弁16bと、接
続ホース16aの終端に設けた真空吸引ポンプ16c
と、支持板15の周縁に設けた土手ゴム16dとから構
成されている。
【0041】なお、CCDカメラ18aで撮像した画像
は、露光装置10の所定位置に設置したモニタ25に映
し出され、マスク11と基板14の各位置決めマークM
a,Wa(2か所ある位置決めマークのうち一方の映
像)の整合状態を目視できるように構成されている。ま
た、前記した各部の作動状態は、図示しない制御機構に
より制御して作動するように、データ入力手段であるキ
ーボード26などから入力される。
【0042】一方、搬出ステージCは、基板14を吸着
して整合ステージBおよび搬出ステージC間を移動して
搬送する搬送機構としてのハンドラ20と、このハンド
ラ20から搬送されてくる基板14を支持する送りロー
ラ21などから構成されている。また、マスク11の収
納部30を露光装置10の所定位置に配置しており、マ
スク11の取り替え作業を自動あるいは手動で行ってい
る。
【0043】つぎに、露光装置10の作用を説明する。
図4で示すように、露光装置10は、はじめに基板14
を搬入ステージAの送りローラ21上に受け取る。そし
て、ハンドラ20により支持板15上に基板14を載置
する。基板14が支持板15に載置されると、アライメ
ント整合機構17のZ方向駆動機構17dが作動して、
支持板15を上昇させマスク11と基板14とを当接さ
せる(図2(a)参照)。
【0044】そして、主真空吸着機構16の電磁弁16
bを開放して透光板12、支持板15および土手ゴム1
6dで囲繞される空間の空気を吸引することで、マスク
11と基板14とを真空密着させる(図2(b)参
照)。このとき、マスク真空吸着機構13の電磁弁13
bを制御して、前記主真空吸着機構16による真空吸着
力より、マスク真空吸着機構13による真空吸着力を小
さくしている。したがって、マスク11は、主真空吸着
機構13の真空吸着力により基板14の表面形状に追随
した状態で基板14に真空密着される。なお、電磁弁1
3b,16bは、開閉する弁を段階的あるいは無段調整
して作動できるものを使用している。
【0045】マスク11と基板14が真空密着すると、
CCDカメラ18aが移動手段18bにより撮像位置に
移動してマスク11および基板14の位置決めマーク
(モニタ25内に表示)Ma,Waの位置から適正な整
合位置を確認する。また、基板14の位置を修正する整
合作業は、マスク11と基板14を離間した状態で、X
方向駆動機構17a、Y方向駆動機構17b、θ方向駆
動機構17cを作動させて行う。
【0046】整合作業が終了すると、CCDカメラ18
aが移動手段18bにより移動して退避し、マスク11
と基板14とが真空密着した状態で、光源機構19から
の紫外線を含む光線の照射により、露光作業が行われ
る。露光作業が終了すると、主真空吸着機構16の電磁
弁16bが閉鎖あるいは主真空吸着機構16の真空吸着
ポンプ16cを停止すること、および、アライメント整
合機構17のZ方向駆動機構17dの降下動作によりマ
スク11と基板14とが離間する。このとき、マスク真
空吸着機構13の電磁弁13bを開放してマスク11を
透光板12に真空吸着させる。
【0047】なお、整合作業および露光作業でマスク1
1と基板14とを真空密着させる場合は、マスク真空吸
着機構13の吸着動作を停止させた状態としても良い。
このように、マスク真空吸着機構13の吸着動作を停止
させる状態とする場合は、マスク真空吸着機構13のオ
ン、オフ制御となるため構成が簡便で操作がし易くな
る。
【0048】マスク11と離間した基板14は、搬出ス
テージCのハンドラ20により搬送され送りローラ21
上に載置され、その後、露光装置10から搬出される。
【0049】なお、前記露光装置および真空吸着機構な
らびに露光方法では、整合作業位置および露光作業位置
が同じ位置として図示したが、異なる位置にある場合で
も良い。また、露光形式は、片面露光、両面露光、平行
光露光、散乱光露光であっても良い。さらに、整合作業
および露光作業を行う場合は、マスクおよび基板の配置
が水平状態や、垂直状態や、あるいは、傾斜した状態で
あっても良い。また、基板の構成は枚葉形式、ロールツ
ウロール形式であっても良い。
【0050】
【発明の効果】前記したように本発明のマスクと基板の
真空吸着機構は、以下のように優れた効果を発揮する。 マスクと基板を真空密着する場合は、マスク真空吸
着機構の真空吸着力を、主真空吸着機構の真空吸着力よ
り小さくなるように作動させている。そのため、マスク
が基板の表面形状に追随して整合作業および露光作業で
の整合性および解像度の向上を可能とする。マスクが基
板の表面形状に追随する場合は、基板の平面性が保たれ
た状態であっても、また、基板の反りや凹凸が発生して
いる場合であっても、マスクの劣化を最小限に抑え、密
着性を高めることができる。
【0051】また、マスクは、整合作業および露光作業
時に、透光板との圧迫を最小限の状態とすること、およ
び、マスク真空吸着機構および主真空吸着機構の両方か
ら大きな力で引っ張られることがないため、マスクの伸
縮率が小さく、マスクの使用寿命を従来の構成のものと
比較すると大きく改善することが可能となる。なお、マ
スクと基板の真空密着を行う場合に、マスク真空吸着機
構の吸着動作を停止する構成とすることで、マスク真空
吸着機構の構成および制御を容易とする。
【0052】 露光装置は、整合作業および露光作業
の際に、マスク真空吸着機構の真空吸着力を、主真空吸
着機構の真空吸着力より小さくなるように、または、真
空吸着を停止するようにしている。そのため、基板の処
理枚数が増えてもマスクが精度の良い状態のまま整合作
業および露光作業を行うことが可能となる。また、マス
クの形状変化が最小限であるため、マスクの取り替えに
よる作業の停止回数を減少させることで作業性の向上を
図ることができる。さらに、マスクの収納スペースを最
小限とすることが可能となる。そして、マスクの寸法が
安定した状態で整合作業および露光作業を行うことがで
きるため、基板の適正製品の量産を可能とする。
【0053】 マスクが基板に追随して真空吸着する
ことができるため、露光作業での解像力を向上すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の真空吸着機構の全
体を示す模式図である。
【図2】(a),(b)は、本発明のマスクと基板の当
接状態を示す拡大断面図である。
【図3】本発明のマスクの伸び率と基板(ワーク)枚数
の関係を示す表である。
【図4】本発明の露光装置の全体を示す模式図である。
【図5】従来のマスクの伸び率と基板(ワーク)枚数の
関係を示す表である。
【符号の説明】
1 マスク 1a パターン 2 透光板 2a 凹溝 2b 粘着テープ(取付手段) 3 マスク真空吸着機構 3a 接続ホース 3b 電磁弁(開閉弁) 3c 真空吸引ポンプ 4 基板 5 支持板 5a 凹部 6 主真空吸着機構 6a 接続ホース 6b 電磁弁(開閉弁) 6c 真空吸引ポンプ 6d 土手ゴム 7 アライメント整合機構 7a X方向駆動機構 7b Y方向駆動機構 7c θ方向駆動機構 7d Z方向駆動機構 8 CCDカメラ 9 光源機構 10 露光装置 17 整合機構 18 撮像手段 20 ハンドラ(搬送機構) A 搬入ステージ B 整合ステージ C 搬出ステージ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンを有するマスクを透光板に、マ
    スク真空吸着機構を介して真空吸着させて保持し、前記
    マスクと、そのマスクのパターンを露光して形成するた
    めの基板とを、主真空吸着機構を介して真空密着させる
    真空吸着機構において、 前記マスクと前記基板とを当接させ、前記主真空吸着機
    構を作動させマスクと基板とを真空密着させる際に、前
    記マスク真空吸着機構の真空吸着力を、前記主真空吸着
    機構の真空吸着力より小さくすることを特徴とする真空
    吸着機構。
  2. 【請求項2】 パターンを有するマスクを透光板に、マ
    スク真空吸着機構を介して真空吸着させて保持し、前記
    マスクと、そのマスクのパターンを露光して形成するた
    めの基板とを、主真空吸着機構を介して真空密着させる
    真空吸着機構において、 前記マスクは、その四辺が取付手段により前記透光板に
    取り付けられ、前記主真空吸着機構を作動させマスクと
    基板とを真空密着させる際に、前記マスク真空吸着機構
    の真空吸着力を、前記主真空吸着機構の真空吸着力より
    小さくすることを特徴とする真空吸着機構。
  3. 【請求項3】 前記主真空吸着機構を作動させマスクと
    基板とを真空密着させる際に、前記マスク真空吸着機構
    は、マスクの真空吸着を停止することを特徴とする請求
    項1または2に記載の真空吸着機構。
  4. 【請求項4】 搬入ステージに搬入された基板を、整合
    ステージに搬送機構を介して搬送し、マスクと前記基板
    を主真空吸着機構を介して真空密着させ、整合機構およ
    び撮像手段により前記マスクと前記基板との整合作業を
    行い、前記整合作業が完了したその基板に、前記主真空
    吸着機構を介して真空密着しているマスクのパターンを
    光源機構により露光する露光作業を行い、露光済の基板
    を搬出ステージに搬送機構を介して搬送する露光装置に
    おいて、 前記マスクはマスク真空吸着機構により透光板に真空吸
    着させ、前記主真空吸着機構を作動させる際に、前記マ
    スク真空吸着機構の真空吸着力をその主真空吸着機構の
    真空吸着力より小さくして前記整合作業および露光作業
    を行うことを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 前記主真空吸着機構を作動させマスクと
    基板とを真空密着させる際に、前記マスク真空吸着機構
    は、マスクの真空吸着を停止することを特徴とする請求
    項4に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 透光板に取り付けられているマスクを、
    前記透光板に接続されたマスク真空吸着機構を介して、
    前記透光板に真空吸着する第1工程と、 前記マスクの対面する位置に配置された基板を、前記基
    板の表面形状に沿わせてマスクに真空密着させた状態
    で、撮像手段を介して前記基板をマスクの整合位置に位
    置合わせする第2工程と、 前記第2工程を完了したマスクおよび基板を、主真空吸
    着機構により真空吸着させる際に、前記マスク真空吸着
    機構の真空吸着力を、前記主真空吸着機構の真空吸着力
    より小さくした状態で、前記基板の表面形状に沿わせて
    マスクに真空密着させ、紫外線を含む光線を照射して露
    光作業を行う第3工程とからなることを特徴とする露光
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350192A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Ono Sokki Co Ltd 露光機の整合装置及び露光機の整合方法
KR101128643B1 (ko) * 2009-03-09 2012-03-26 삼성전기주식회사 마스크 지지장치 및 이를 구비한 인쇄회로기판용 인쇄장치
CN113555772A (zh) * 2020-04-23 2021-10-26 普罗科技有限公司 使用垂直腔表面发射激光器元件的倒装芯片接合装置
JP7500035B2 (ja) 2020-04-29 2024-06-17 中国科学院光電技術研究所 多機能フォトリソグラフィ装置

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