JP2000298071A - 半導体圧力センサの構造 - Google Patents

半導体圧力センサの構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤフラムの受圧面を充分保護できる薄膜を
形成するとともに、半導体圧力センサチップとガラス台
座との陽極接合による接合強度を充分確保することによ
り、信頼性が高く、圧力媒体に影響されない半導体圧力
センサの構造を提供することにある。 【解決手段】シリコン基板に凹部Aを形成して設けられ
た半導体圧力センサチップ1の肉薄のダイヤフラム7の
受圧面7a、凹部Aの傾斜面7b、半導体圧力センサチ
ップ1とガラス台座2との接合面1aに圧力媒体として
用いられる腐食性の液体またはガスに対する耐腐食性を
備えたAu又はAuの合金の材料からなる導電性薄膜2
0が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
の構造に関し、詳しくは半導体圧力センサの構造におけ
る耐腐食性の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6を用いて従来の半導体圧力センサの
構造を説明する。この半導体圧力センサはエアコンや空
調機などの微圧領域の圧力の測定を目的としている。1
はKOH等で異方性エッチングしてシリコン基板の基板
面Kより凹部Aを形成し、その底面部が肉薄のダイヤフ
ラム7として設けられた半導体圧力センサチップであ
り、半導体圧力センサチップ1の基板面Kが硼珪酸系の
ガラス台座2に陽極接合などにより取り付けられてい
る。このガラス台座2の半導体圧力センサチップ1と接
合されていない表面にはメタライズ13が施されてい
る。
【0003】また、PPSやPBT等のプラスチックの
パッケージ3には、半導体センサチップ1などが収納さ
れ、その上部にふた10が設けられる。このパッケージ
3の中心にコバール製の金属パイプ12が配置され、こ
の金属パイプ12とガラス台座2が、メタライズ13を
介して半田4(錫、錫−アンチモン合金、鉛、錫−鉛合
金、金−シリコン合金、錫−銀合金など)により接合さ
れている。また、金属パイプ12の表面は一般に最上層
にNi、Auメッキされている。そして、ガラス台座
2、金属パイプ12の中心には、半導体圧力センサチッ
プ1に圧力を印加するための圧力導入孔である貫通孔
5,5aが形成されている。
【0004】また、ガラス台座2の表面に設けられたメ
タライズ13は、最下層Cr/Pt/最上層Au、最下
層Ti/Ni/最上層Au、最下層Ti/Pt/最上層
Au等のように構成されており、最上層のAuの表面に
半田4が塗られる。半導体圧力センサチップ1の表面の
図示せぬアルミパッドとリード9が金、あるいはアルミ
のワイヤ8で電気的に接続されており、半導体圧力セン
サチップ1の表面にはオーバーコート11が施されてい
る。
【0005】このように構成された半導体圧力センサ
は、金属パイプ12とガラス台座2に設けられた貫通孔
5,5aより導入された圧力により、半導体圧力センサ
チップ1のダイヤフラム7がたわみ、ダイヤフラム7上
に設けられた歪ゲージ抵抗6により電気信号に変換さ
れ、リード9を介して外部に出力される歪ゲージ型半導
体圧力センサ(ゲージ圧型半導体圧力センサ)である。
【0006】また図7は他の従来例を示しており、図6
と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図6と異なる点は、図7では半導体圧力センサチップ1
などが金属ステムのパッケージ19(TO−5形パッケ
ージなど)とその周囲部17で溶接により取り付けられ
たキャップ15とにより収納される点である。また、図
7ではパッケージ19に硼珪酸ガラスのハーメチックシ
ール16により封止されたピン14が、半導体圧力セン
サチップ1の表面の図示せぬアルミパッドとワイヤ8で
電気的に接続されており、半導体圧力センサチップ1か
らの電気信号がピン14を介して出力される。
【0007】このような従来の半導体圧力センサの構造
では、貫通孔5,5aを介して圧力がダイヤフラム7の
歪ゲージ抵抗6やアルミ配線がない受圧面7a側から印
加される。圧力媒体である流体には、半導体圧力センサ
チップ1の材料であるSiに対し腐食性がある液体(N
a、Ka等の水酸化物を含む水)や、腐食性ガス(NO
x、SOx、HF等)や、硫黄を含むガソリン等のオイ
ルが使用できないという問題がある。上記した圧力媒体
である水の中に含まれる可動金属イオン(Na、Ka
等)からダイヤフラム7を保護するために、図8のよう
にダイヤフラム7の受圧面7a側に保護膜となるSiO
2膜18を形成した構造がある。尚、図8において図7
と同じものには同じ符号を付している。そしてこの構造
は、ドラックジャパン株式会社の技術カタログの中で、
PTX圧力トランスミッタ500/600シリーズに紹
介されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このS
iO2膜18を厚くすると、ガラス台座2との接合強度
が低下してしまい、ボイドやリークパスが形成されるの
で、半導体圧力センサの故障を引き起こすため、SiO
2膜18を薄くする必要があり、可動金属イオンの拡散
バリア効果は不十分である。
【0009】このSiO2膜18や他に考えられるSi3
4膜と、ガラス台座2(パイレックスガラス、コーニ
ング社品番♯7740)との陽極接合による強度は、特
開昭63−110670号によると、接合温度が約40
0℃の場合、印加直流電圧600VでSiO2膜が約1
500Å、Si34膜が約700Åが接合できる限界で
ある。
【0010】また、同じ温度で印加直流電圧を800V
にした場合は、SiO2膜が約4000Å、Si34
が約2100Åが限界である。しかし、印加直流電圧を
高くすると、歪ゲージ抵抗6のPNジャンクションや、
半導体圧力センサチップ1と一体化して形成したバイポ
ーラICのゲート等が過電圧により破壊される可能性が
ある。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的はダイヤフラムの受圧面を充分保護でき
る薄膜を形成するとともに、半導体圧力センサチップと
ガラス台座との陽極接合による接合強度を充分確保する
ことにより、信頼性が高く、圧力媒体に影響されない半
導体圧力センサの構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、シリコン基板の基板面より凹部
を形成し、その凹部の底面部が肉薄のダイヤフラムとし
て設けられる半導体圧力センサチップに、圧力導入孔が
形成されたガラス台座を陽極接合により接合し、前記圧
力導入孔より導入された圧力を前記ダイヤフラムのたわ
み量として検出し、このたわみ量を電気信号に変換する
半導体圧力センサの構造において、前記ダイヤフラムの
圧力を受ける受圧面と、前記凹部の側面に生じた傾斜面
に、圧力媒体として用いられる腐食性の液体またはガス
に対する耐腐食性を備えたAu又はAuの合金の材料か
らなる導電性薄膜が形成されたことを特徴とする。
【0013】よって、ダイヤフラムの受圧面と凹部の傾
斜面を酸やアルカリに対して強く保護することができ、
充分な耐腐食性、耐久性を有する厚さの薄膜を形成する
とともに、半導体圧力センサチップとガラス台座との陽
極接合による接合強度を充分確保して、信頼性が高く、
耐圧力が大きく、圧力媒体に影響されない半導体圧力セ
ンサを提供できる。
【0014】また、請求項2の発明は、シリコン基板の
基板面より凹部を形成し、その凹部の底面部が肉薄のダ
イヤフラムとして設けられる半導体圧力センサチップ
に、圧力導入孔が形成されたガラス台座を陽極接合によ
り接合し、前記圧力導入孔より導入された圧力を前記ダ
イヤフラムのたわみ量として検出し、このたわみ量を電
気信号に変換する半導体圧力センサの構造において、前
記ダイヤフラムの圧力を受ける受圧面と、前記凹部の側
面に生じた傾斜面に、圧力媒体として用いられる腐食性
の液体またはガスに対する耐腐食性を備えたTiの材料
からなる導電性薄膜が形成され、かつ前記半導体圧力セ
ンサチップとガラス台座の接合面にSi薄膜が形成さ
れ、Si薄膜とガラス台座が陽極接合されることを特徴
とする。
【0015】よって、ダイヤフラムの受圧面と凹部の傾
斜面を海水に対して強く保護することができ、充分な耐
腐食性、耐久性を有する厚さの薄膜を形成するととも
に、半導体圧力センサチップとガラス台座との陽極接合
による接合強度を充分確保して、信頼性が高く、耐圧力
が大きく、圧力媒体に影響されない半導体圧力センサを
提供できる。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
発明において、前記圧力導入孔の内壁面と前記ガラス台
座のダイヤフラムの受圧面に対向する面にも、Au又は
Au合金の材料からなる導電性薄膜が形成されているこ
とを特徴とする。
【0017】よって、圧力導入孔の内壁面とガラス台座
のダイヤフラムの受圧面に対向する面についても腐食を
防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
1を説明する。図1は本発明の実施形態1に対応する半
導体圧力センサの構造を示す断面図であり、図6に示し
た従来例の半導体圧力センサのパッケージ3、ふた1
0、リード9、ワイヤ8を省略したところを示してお
り、図6と同じものには同じ符号を付しその説明を省略
する。さらに図1では図6と異なり、半導体圧力センサ
チップ1のダイヤフラム7の受圧面7a側に耐腐食性の
導電性薄膜20(約0.5μm〜数μm)が均一に形成
されている。すなわち、半導体圧力センサチップ1のダ
イヤフラム7の受圧面7a上、ダイヤフラム7を形成す
る際に、シリコン基板をKOH等で異方性エッチングし
て生ずる凹部Aの側面の傾斜面7b上、および半導体圧
力センサチップ1のガラス台座2との接合面1a上に導
電性薄膜20が形成されている。
【0019】この導電性薄膜20を介して陽極接合によ
り、半導体圧力センサチップ1とガラス台座2が接合さ
れる。この時の陽極接合条件は、例えば温度400℃、
真空中で、半導体圧力センサチップ1側を正極とし、ガ
ラス台座2側を負極として、直流電圧約600V〜70
0Vを印加する。
【0020】水分中のアルカリイオンや酸(硫酸、フッ
素、硝酸等)に対し、耐腐食性があるもので、金属とし
てはAu、Pt、Ti等、非金属としてはSiC、パイ
レックスガラス薄膜等がある。本実施形態では、導電性
薄膜20の材料として、Au又はAu合金を用いる。T
i、SiCを用いた場合ではガラス台座2との陽極接合
は困難であるが、Au又はAu合金は、直接ガラス台座
2と接合でき、Au又はAu合金からなる導電性薄膜2
0はスパッタリングにより約5000Åの充分な耐腐食
性、耐久性を備えた厚さで形成され、接合強度も確保さ
れる。
【0021】また図1では半導体圧力センサチップ1と
ガラス台座2とが接合する接合面1aの面上に導電性薄
膜20が形成されているが、図2に示すように接合面1
aの面上には導電性薄膜20を形成しない構造でもよ
い。図2で示すように接合面1aに導電性薄膜20を形
成しない場合は、Si材料の半導体圧力センサチップ1
とガラス台座2は陽極接合により直接接合される。この
接合面1aには数10ÅのSiO2膜が形成され強固に
接合される。
【0022】このように、Au又はAu合金の材料によ
り形成された導電性薄膜20は酸やアルカリに対し、著
しい耐腐食性があり、半導体圧力センサ1のダイヤフラ
ム7が腐食されることがない。
【0023】尚、上記のように構成された半導体圧力セ
ンサの圧力を検出する動作は従来例と同じため、その説
明を省略する。 (実施形態2)図3を用いて実施形態2を説明する。図
1で示した半導体圧力センサチップ1のダイヤフラム7
の受圧面7aと、ダイヤフラム7を形成する際に、シリ
コン基板をKOH等で異方性エッチングして生ずる凹部
Aの側面の傾斜面7bと、半導体圧力センサチップ1の
ガラス台座2との接合面1aに形成される導電性薄膜と
して、図3ではTiの材料からなるTi薄膜21をスパ
ッタリングにより約5000Åの充分な耐腐食性、耐久
性がある厚さで形成している。尚、図3において図1と
同じものには同じ符号を付しその説明を省略する。この
Ti薄膜21は特にNaCl、CaO、MgOが多量に
含まれる海水に対し、強い耐腐食性を示す。
【0024】ここで、Ti薄膜21を介して、半導体圧
力センサチップ1とガラス台座2を陽極接合することが
困難であるため、ガラス台座2と接合する接合面1aに
形成されたTi薄膜21上にSi薄膜22を形成してい
る。このSi薄膜22の厚さは例えばポリSiの場合は
約5000Åで、温度600℃〜650℃にて減圧CV
D法(100%SiH4をガス圧20〜200Paで分
解)により形成される。この他にも単結晶Siやアモル
ファスSiでも良い。このとき、陽極接合は、Si薄膜
22に正電圧(約600V〜700V)を加え、ガラス
台座2を負電圧として、約400℃の真空中で実施す
る。
【0025】このように本実施形態では、ダイヤフラム
7の受圧面7a、傾斜面7bを保護するためのTi薄膜
の厚さを確保するとともに、Si薄膜により半導体圧力
センサチップ1とガラス台座2の接合強度を確保でき
る。
【0026】尚、上記のように構成された半導体圧力セ
ンサの圧力を検出する動作は従来例と同じため、その説
明を省略する。 (実施形態3)図4に本発明の実施形態3に対応する半
導体圧力センサの構造を示す。図4では、ダイヤフラム
7の受圧面7aと傾斜面7bの面上に加えて、ガラス台
座2のダイヤフラム7に対向する対向面2a上と、ガラ
ス台座2の貫通孔5の内壁面5bと、ガラス台座2の底
面のメタライズ13の下部とに厚さ約1μmのAuの材
料からなる導電性薄膜23が形成されている。図4にお
いて図1と同じものには同じ符号を付しその説明を省略
する。
【0027】この導電性薄膜23は、半導体圧力センサ
チップ1とガラス台座2を陽極接合した後、真空蒸着法
により形成される。このとき、図5に示すように加熱方
式は抵抗加熱方式を用い、1.3×10-4Pa以下の高
真空でヒータ25にてAuを蒸発させて上記した箇所へ
導電性薄膜23を蒸着形成する。尚、半導体圧力センサ
チップ1とガラス台座2は個々に分断される前の状態を
示している。また、上記したようにAuの材料を用いて
導電性薄膜23を形成したが、Au合金の材料を用いて
形成してもよい。
【0028】このように構成された半導体圧力センサの
動作は従来例で説明したものと同じため、その説明を省
略する。
【0029】上記したように本実施形態では、ガラス台
座2のダイヤフラム7に対向する対向面2a上と、ガラ
ス台座2の貫通孔5の内壁面5bにもAu又はAu合金
の材料により導電性薄膜23が形成されているので、対
向面2a、内壁面5bの腐食を防止することができる。
【0030】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明は、シ
リコン基板の基板面より凹部を形成し、その凹部の底面
部が肉薄のダイヤフラムとして設けられる半導体圧力セ
ンサチップに、圧力導入孔が形成されたガラス台座を陽
極接合により接合し、前記圧力導入孔より導入された圧
力を前記ダイヤフラムのたわみ量として検出し、このた
わみ量を電気信号に変換する半導体圧力センサの構造に
おいて、前記ダイヤフラムの圧力を受ける受圧面と、前
記凹部の側面に生じた傾斜面に、圧力媒体として用いら
れる腐食性の液体またはガスに対する耐腐食性を備えた
Au又はAuの合金の材料からなる導電性薄膜が形成さ
れたため、ダイヤフラムの受圧面と凹部の傾斜面を酸や
アルカリに対して強く保護することができ、充分な耐腐
食性、耐久性を有する厚さの薄膜を形成するとともに、
半導体圧力センサチップとガラス台座との陽極接合によ
る接合強度を充分確保して、信頼性が高く、耐圧力が大
きく、圧力媒体に影響されない半導体圧力センサを提供
できる。
【0031】また、請求項2の発明は、シリコン基板の
基板面より凹部を形成し、その凹部の底面部が肉薄のダ
イヤフラムとして設けられる半導体圧力センサチップ
に、圧力導入孔が形成されたガラス台座を陽極接合によ
り接合し、前記圧力導入孔より導入された圧力を前記ダ
イヤフラムのたわみ量として検出し、このたわみ量を電
気信号に変換する半導体圧力センサの構造において、前
記ダイヤフラムの圧力を受ける受圧面と、前記凹部の側
面に生じた傾斜面に、圧力媒体として用いられる腐食性
の液体またはガスに対する耐腐食性を備えたTiの材料
からなる導電性薄膜が形成され、かつ前記半導体圧力セ
ンサチップとガラス台座の接合面にSi薄膜が形成さ
れ、Si薄膜とガラス台座が陽極接合されるため、ダイ
ヤフラムの受圧面と凹部の傾斜面を海水に対して強く保
護することができ、充分な耐腐食性、耐久性を有する厚
さの薄膜を形成するとともに、半導体圧力センサチップ
とガラス台座との陽極接合による接合強度を充分確保し
て、信頼性が高く、耐圧力が大きく、圧力媒体に影響さ
れない半導体圧力センサを提供できる。
【0032】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
発明において、前記圧力導入孔の内壁面と前記ガラス台
座のダイヤフラムの受圧面に対向する面にも、Au又は
Au合金の材料からなる導電性薄膜が形成されているた
め、圧力導入孔の内壁面とガラス台座のダイヤフラムの
受圧面に対向する面についても腐食を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に対応する半導体圧力セン
サの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に対応する他の半導体圧力
センサの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態2に対応する半導体圧力セン
サの構造を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態3に対応する半導体圧力セン
サの構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態3に対応する半導体圧力セン
サの製造方法を説明する説明図である。
【図6】従来の半導体圧力センサの構造を示す断面図で
ある。
【図7】従来の他の半導体圧力センサの構造を示す断面
図である。
【図8】従来の更に他の半導体圧力センサの構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体圧力センサチップ 1a 接合面 2 ガラス台座 4 半田 5,5a 貫通孔 6 歪ゲージ抵抗 7 ダイヤフラム 7a 受圧面 7b 傾斜面 11 オーバーコート 12 金属パイプ 13 メタライズ 20 導電性薄膜 A 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD01 DD05 DD07 EE13 FF38 FF43 GG14 4M112 AA01 BA01 CA02 CA14 CA15 CA16 DA04 DA08 DA09 DA18 EA02 EA13 FA08 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の基板面より凹部を形成
    し、その凹部の底面部が肉薄のダイヤフラムとして設け
    られる半導体圧力センサチップに、圧力導入孔が形成さ
    れたガラス台座を陽極接合により接合し、前記圧力導入
    孔より導入された圧力を前記ダイヤフラムのたわみ量と
    して検出し、このたわみ量を電気信号に変換する半導体
    圧力センサの構造において、 前記ダイヤフラムの圧力を受ける受圧面と、前記凹部の
    側面に生じた傾斜面に、圧力媒体として用いられる腐食
    性の液体またはガスに対する耐腐食性を備えたAu又は
    Auの合金の材料からなる導電性薄膜が形成されたこと
    を特徴とする半導体圧力センサの構造。
  2. 【請求項2】 シリコン基板の基板面より凹部を形成
    し、その凹部の底面部が肉薄のダイヤフラムとして設け
    られる半導体圧力センサチップに、圧力導入孔が形成さ
    れたガラス台座を陽極接合により接合し、前記圧力導入
    孔より導入された圧力を前記ダイヤフラムのたわみ量と
    して検出し、このたわみ量を電気信号に変換する半導体
    圧力センサの構造において、 前記ダイヤフラムの圧力を受ける受圧面と、前記凹部の
    側面に生じた傾斜面に、圧力媒体として用いられる腐食
    性の液体またはガスに対する耐腐食性を備えたTiの材
    料からなる導電性薄膜が形成され、かつ前記半導体圧力
    センサチップとガラス台座の接合面にSi薄膜が形成さ
    れ、Si薄膜とガラス台座が陽極接合されることを特徴
    とする半導体圧力センサの構造。
  3. 【請求項3】 前記圧力導入孔の内壁面と前記ガラス台
    座のダイヤフラムの受圧面に対向する面にも、Au又は
    Au合金の材料からなる導電性薄膜が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサの構
    造。
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