JP2000297698A - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
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- JP2000297698A JP2000297698A JP11108918A JP10891899A JP2000297698A JP 2000297698 A JP2000297698 A JP 2000297698A JP 11108918 A JP11108918 A JP 11108918A JP 10891899 A JP10891899 A JP 10891899A JP 2000297698 A JP2000297698 A JP 2000297698A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスケット1に作用する締付け力が小さい場
合やガスケット1を挟み込むハウジングの剛性が低い場
合等においてもビード状のシール部5をその全長に亙っ
て十分に圧縮することができ、もって優れたシール性能
を発揮することが可能なガスケット1を提供する。 【解決手段】 弾性金属板よりなる基板2に燃焼室孔3
および複数のボルト孔4を設けるとともに燃焼室孔3の
周囲にビード状のシール部5を設けた金属ガスケット1
について、基板2に対して異なる高さ位置の平面部8,
12を斜面部9,13を介して基板2に一体成形したハ
ーフビード7,11をシール部5のボルト孔間部分6を
含むシール部5の全長に亙って設けるとともに、このハ
ーフビード11の平面部12の面内にボルト孔4を配置
することにした。
合やガスケット1を挟み込むハウジングの剛性が低い場
合等においてもビード状のシール部5をその全長に亙っ
て十分に圧縮することができ、もって優れたシール性能
を発揮することが可能なガスケット1を提供する。 【解決手段】 弾性金属板よりなる基板2に燃焼室孔3
および複数のボルト孔4を設けるとともに燃焼室孔3の
周囲にビード状のシール部5を設けた金属ガスケット1
について、基板2に対して異なる高さ位置の平面部8,
12を斜面部9,13を介して基板2に一体成形したハ
ーフビード7,11をシール部5のボルト孔間部分6を
含むシール部5の全長に亙って設けるとともに、このハ
ーフビード11の平面部12の面内にボルト孔4を配置
することにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種で
あるガスケットに係り、特に金属製のガスケットに関す
るものである。
あるガスケットに係り、特に金属製のガスケットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3および図4に示す金属ガ
スケット51が知られており、以下のように構成されて
いる(実開昭63−193159号公報参照)。
スケット51が知られており、以下のように構成されて
いる(実開昭63−193159号公報参照)。
【0003】すなわち先ず、図3に示すように、弾性金
属板よりなる基板52が備えられていて、この基板52
に燃焼室孔53と複数(図では六箇所)のボルト孔54
とが設けられており、更に燃焼室孔53の周囲にビード
状のシール部55が全周に亙って設けられている。
属板よりなる基板52が備えられていて、この基板52
に燃焼室孔53と複数(図では六箇所)のボルト孔54
とが設けられており、更に燃焼室孔53の周囲にビード
状のシール部55が全周に亙って設けられている。
【0004】このビード状のシール部55は、図4
(A)に示すように、ボルト孔54とボルト孔54との
間の部分(ボルト孔間部分)においてフルビード56と
して形成されるとともに、図4(B)に示すように、ボ
ルト孔54の周辺部分(ボルト孔周辺部分)においてハ
ーフビード58として形成されており、このフルビード
56とハーフビード58とが組み合わされることにより
形成されている。前者のフルビード56は、基板52に
断面円弧形の膨出部57を一体成形してこの膨出部57
の両側を互いに同じ高さ位置としたもの、後者のハーフ
ビード58は、基板52に対して異なる高さ位置の平面
部59を斜面部60を介して基板52に一体成形したも
のであって、この後者のハーフビード58の平面部59
の面内にボルト孔54が配置されている。
(A)に示すように、ボルト孔54とボルト孔54との
間の部分(ボルト孔間部分)においてフルビード56と
して形成されるとともに、図4(B)に示すように、ボ
ルト孔54の周辺部分(ボルト孔周辺部分)においてハ
ーフビード58として形成されており、このフルビード
56とハーフビード58とが組み合わされることにより
形成されている。前者のフルビード56は、基板52に
断面円弧形の膨出部57を一体成形してこの膨出部57
の両側を互いに同じ高さ位置としたもの、後者のハーフ
ビード58は、基板52に対して異なる高さ位置の平面
部59を斜面部60を介して基板52に一体成形したも
のであって、この後者のハーフビード58の平面部59
の面内にボルト孔54が配置されている。
【0005】しかしながら、上記従来の金属ガスケット
51においては、上記したようにシール部55の一部
に、その構造からして比較的圧縮しにくい特性を備えた
フルビード56が設けられているために、当該ガスケッ
ト51に作用する締付け力が小さい場合や当該ガスケッ
ト51を挟み込むハウジングの剛性が低い場合等にこの
フルビード56を十分に圧縮することができず、よって
シール性能が十分に発揮されずに漏洩が発生する虞があ
る。
51においては、上記したようにシール部55の一部
に、その構造からして比較的圧縮しにくい特性を備えた
フルビード56が設けられているために、当該ガスケッ
ト51に作用する締付け力が小さい場合や当該ガスケッ
ト51を挟み込むハウジングの剛性が低い場合等にこの
フルビード56を十分に圧縮することができず、よって
シール性能が十分に発揮されずに漏洩が発生する虞があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、ガスケットに作用する締付け力が小さい場合やガ
スケットを挟み込むハウジングの剛性が低い場合等にお
いてもビード状のシール部をその全長に亙って十分に圧
縮することができ、もって優れたシール性能を発揮する
ことが可能なガスケットを提供することを目的とする。
みて、ガスケットに作用する締付け力が小さい場合やガ
スケットを挟み込むハウジングの剛性が低い場合等にお
いてもビード状のシール部をその全長に亙って十分に圧
縮することができ、もって優れたシール性能を発揮する
ことが可能なガスケットを提供することを目的とする。
【0007】またこれに加えて、ガスケットを挟み込む
ハウジングの挟持面にうねり等の変形が発生してもシー
ル部がこの変形に対して十分に追随することができ、も
ってこの点からも優れたシール性を発揮することが可能
なガスケットを提供することを目的とする。
ハウジングの挟持面にうねり等の変形が発生してもシー
ル部がこの変形に対して十分に追随することができ、も
ってこの点からも優れたシール性を発揮することが可能
なガスケットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるガスケットは、弾性金属板
よりなる基板に燃焼室孔および複数のボルト孔を設ける
とともに前記燃焼室孔の周囲にビード状のシール部を設
けた金属ガスケットにおいて、前記基板に対して異なる
高さ位置の平面部を斜面部を介して前記基板に一体成形
したハーフビードを前記シール部のボルト孔間部分を含
む前記シール部の全長に亙って設けるとともに、前記ハ
ーフビードの平面部の面内に前記ボルト孔を配置したこ
とを特徴とするものである。
め、本発明の請求項1によるガスケットは、弾性金属板
よりなる基板に燃焼室孔および複数のボルト孔を設ける
とともに前記燃焼室孔の周囲にビード状のシール部を設
けた金属ガスケットにおいて、前記基板に対して異なる
高さ位置の平面部を斜面部を介して前記基板に一体成形
したハーフビードを前記シール部のボルト孔間部分を含
む前記シール部の全長に亙って設けるとともに、前記ハ
ーフビードの平面部の面内に前記ボルト孔を配置したこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項2による金属ガスケ
ットは、上記した請求項1の金属ガスケットにおいて、
シール部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボ
ルト孔間部分における斜面部の幅の方を小さく形成する
とともに、前記ボルト孔周辺部分における斜面部の高さ
より前記ボルト孔間部分における斜面部の高さの方を大
きく形成したことを特徴とするものである。
ットは、上記した請求項1の金属ガスケットにおいて、
シール部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボ
ルト孔間部分における斜面部の幅の方を小さく形成する
とともに、前記ボルト孔周辺部分における斜面部の高さ
より前記ボルト孔間部分における斜面部の高さの方を大
きく形成したことを特徴とするものである。
【0010】上記構成を備えた本発明の請求項1による
金属ガスケットにおいては、フルビードと比較して圧縮
し易い特性を備えたハーフビードがボルト孔周辺部分の
みでなくボルト孔間部分を含むシール部の全長に亙って
設けられているために、当該ガスケットに作用する締付
け力が小さい場合や当該ガスケットを挟み込むハウジン
グの剛性が低い場合等においてもビード状のシール部全
体を十分に圧縮することが可能となる。ハーフビードは
上記したように、弾性金属板よりなる基板に対して異な
る高さ位置の平面部を斜面部を介して基板に片持ち式に
一体成形したものであって、圧縮性が高く低荷重でシー
ル性を発揮することができる特徴を有している。
金属ガスケットにおいては、フルビードと比較して圧縮
し易い特性を備えたハーフビードがボルト孔周辺部分の
みでなくボルト孔間部分を含むシール部の全長に亙って
設けられているために、当該ガスケットに作用する締付
け力が小さい場合や当該ガスケットを挟み込むハウジン
グの剛性が低い場合等においてもビード状のシール部全
体を十分に圧縮することが可能となる。ハーフビードは
上記したように、弾性金属板よりなる基板に対して異な
る高さ位置の平面部を斜面部を介して基板に片持ち式に
一体成形したものであって、圧縮性が高く低荷重でシー
ル性を発揮することができる特徴を有している。
【0011】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による金属ガスケットにおいては、シール
部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボルト孔
間部分における斜面部の幅の方が小さく形成されるとと
もに、ボルト孔周辺部分における斜面部の高さよりボル
ト孔間部分における斜面部の高さの方が大きく形成され
ているために、ボルト孔周辺部分におけるハーフビード
よりボルト孔間部分におけるハーフビードの方が反発力
が強く、相手材への追随性に優れている。したがってガ
スケットを挟み込むハウジングの締結面にうねり等の変
形が発生してもシール部がボルト孔間部分において、こ
の変形に対して十分に追随することが可能となる。
明の請求項2による金属ガスケットにおいては、シール
部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボルト孔
間部分における斜面部の幅の方が小さく形成されるとと
もに、ボルト孔周辺部分における斜面部の高さよりボル
ト孔間部分における斜面部の高さの方が大きく形成され
ているために、ボルト孔周辺部分におけるハーフビード
よりボルト孔間部分におけるハーフビードの方が反発力
が強く、相手材への追随性に優れている。したがってガ
スケットを挟み込むハウジングの締結面にうねり等の変
形が発生してもシール部がボルト孔間部分において、こ
の変形に対して十分に追随することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
したがって説明する。
【0013】図1は、当該実施形態に係るガスケット1
の平面を示しており、そのA−A線拡大断面が図2
(A)に示されるとともに、B−B線拡大断面が図2
(B)に示されている。
の平面を示しており、そのA−A線拡大断面が図2
(A)に示されるとともに、B−B線拡大断面が図2
(B)に示されている。
【0014】図1に示すように、当該実施形態に係る金
属ガスケット1は先ず、弾性金属板よりなる平板状の基
板2を備えており、所定の平面レイアウトを設定された
この基板2に燃焼室孔3と複数(図では四箇所)のボル
ト孔4とがそれぞれ設けられるとともに、燃焼室孔3の
周囲にビード状のシール部5が全周に亙ってエンドレス
に設けられている。
属ガスケット1は先ず、弾性金属板よりなる平板状の基
板2を備えており、所定の平面レイアウトを設定された
この基板2に燃焼室孔3と複数(図では四箇所)のボル
ト孔4とがそれぞれ設けられるとともに、燃焼室孔3の
周囲にビード状のシール部5が全周に亙ってエンドレス
に設けられている。
【0015】このビード状のシール部5は、図2(A)
に示すように、ボルト孔4とボルト孔4との間の部分
(ボルト孔間部分)6において、基板2に対して異なる
高さ位置の平面部8を斜面部9を介して基板2に一体成
形したハーフビード7として形成されるとともに、図2
(B)に示すように、ボルト孔4の周辺部分(ボルト孔
周辺部分)10においても同じく、基板2に対して異な
る高さ位置の平面部12を斜面部13を介して基板2に
一体成形したハーフビード11として形成されており、
すなわちシール部5がその全長に亙ってハーフビード
7,11のみによって形成されている。
に示すように、ボルト孔4とボルト孔4との間の部分
(ボルト孔間部分)6において、基板2に対して異なる
高さ位置の平面部8を斜面部9を介して基板2に一体成
形したハーフビード7として形成されるとともに、図2
(B)に示すように、ボルト孔4の周辺部分(ボルト孔
周辺部分)10においても同じく、基板2に対して異な
る高さ位置の平面部12を斜面部13を介して基板2に
一体成形したハーフビード11として形成されており、
すなわちシール部5がその全長に亙ってハーフビード
7,11のみによって形成されている。
【0016】このハーフビード7,11構造において、
ボルト孔間部分6における平面部8とボルト孔周辺部分
10における平面部12とは一連に繋がってエンドレス
な面をなしている。但し、その幅は、ボルト孔間部分6
における平面部8よりボルト孔周辺部分10における平
面部12の方が大きく形成されており、この後者のボル
ト孔周辺部分10における平面部12の面内に、締結ボ
ルト(図示せず)を差し通すためのボルト孔4がそれぞ
れ配置されている。またその高さ位置は、後記するよう
にボルト孔周辺部分10における斜面部13の高さH2
とボルト孔間部分6における斜面部9の高さH1とに違
いがあることから、これに伴って互いに異なっており、
具体的には、ボルト孔周辺部分10における平面部12
よりボルト孔間部分6における平面部8の方が高い位置
にあって、両者の境界部分に滑らかな段差(図示せず)
が形成されている。
ボルト孔間部分6における平面部8とボルト孔周辺部分
10における平面部12とは一連に繋がってエンドレス
な面をなしている。但し、その幅は、ボルト孔間部分6
における平面部8よりボルト孔周辺部分10における平
面部12の方が大きく形成されており、この後者のボル
ト孔周辺部分10における平面部12の面内に、締結ボ
ルト(図示せず)を差し通すためのボルト孔4がそれぞ
れ配置されている。またその高さ位置は、後記するよう
にボルト孔周辺部分10における斜面部13の高さH2
とボルト孔間部分6における斜面部9の高さH1とに違
いがあることから、これに伴って互いに異なっており、
具体的には、ボルト孔周辺部分10における平面部12
よりボルト孔間部分6における平面部8の方が高い位置
にあって、両者の境界部分に滑らかな段差(図示せず)
が形成されている。
【0017】また、ボルト孔間部分6における斜面部9
とボルト孔周辺部分10における斜面部13とは一連に
繋がってエンドレスの面をなしている。但し、その幅
は、ボルト孔周辺部分10における斜面部13の幅W2
よりボルト孔間部分6における斜面部9の幅W1の方が
小さく形成されており、またその高さは、ボルト孔周辺
部分10における斜面部13の高さH2よりボルト孔間
部分6における斜面部9の高さH1の方が大きく形成さ
れており、これらによってボルト孔周辺部分10におけ
るハーフビード11よりボルト孔間部分6におけるハー
フビード7の方が反発力が強く設定されている。
とボルト孔周辺部分10における斜面部13とは一連に
繋がってエンドレスの面をなしている。但し、その幅
は、ボルト孔周辺部分10における斜面部13の幅W2
よりボルト孔間部分6における斜面部9の幅W1の方が
小さく形成されており、またその高さは、ボルト孔周辺
部分10における斜面部13の高さH2よりボルト孔間
部分6における斜面部9の高さH1の方が大きく形成さ
れており、これらによってボルト孔周辺部分10におけ
るハーフビード11よりボルト孔間部分6におけるハー
フビード7の方が反発力が強く設定されている。
【0018】上記構成を備えたガスケット1は、例え
ば、シリンダヘッドガスケットとして内燃機関のシリン
ダヘッドとシリンダブロックとの間に介装されて両部材
の間をシールするものであって、上記構成により以下の
作用効果を奏する点に特徴を有している。
ば、シリンダヘッドガスケットとして内燃機関のシリン
ダヘッドとシリンダブロックとの間に介装されて両部材
の間をシールするものであって、上記構成により以下の
作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0019】すなわち先ず、上記構成を備えたガスケッ
ト1においては、比較的圧縮しにくい特性を備えたフル
ビードが全く設けられておらず、シール部5がその全長
に亙って、フルビードと比較して圧縮し易い特性を備え
たハーフビード7,11のみによって形成されている。
したがって、当該ガスケット1に作用する締付け力が小
さい場合や当該ガスケット1を挟み込むハウジング等の
剛性が低い場合等においてもビード状のシール部全体を
十分に圧縮することができ、これにより優れたシール性
能を発揮することができる。
ト1においては、比較的圧縮しにくい特性を備えたフル
ビードが全く設けられておらず、シール部5がその全長
に亙って、フルビードと比較して圧縮し易い特性を備え
たハーフビード7,11のみによって形成されている。
したがって、当該ガスケット1に作用する締付け力が小
さい場合や当該ガスケット1を挟み込むハウジング等の
剛性が低い場合等においてもビード状のシール部全体を
十分に圧縮することができ、これにより優れたシール性
能を発揮することができる。
【0020】またこれに加えて、上記構成のガスケット
1においては、シール部5のボルト孔周辺部分10にお
ける斜面部13の幅W2よりボルト孔間部分6における
斜面部9の幅W1の方が小さく形成されるとともに、ボ
ルト孔周辺部分10における斜面部13の高さH2より
ボルト孔間部分6における斜面部9の高さH1の方が大
きく形成されているために、ボルト孔周辺部分10にお
けるハーフビード11よりボルト孔間部分6におけるハ
ーフビード7の方が反発力が強く、よってハウジング等
の相手材に対する追随性に優れている。したがって、当
該ガスケット1を挟み込むハウジングの締結面にうねり
等の変形が発生してもシール部5がボルト孔間部分6に
おいて、この変形に対して十分に追随することができ、
よってこの点からも優れたシール性能を発揮することが
できる。特に低剛性ハウジングにおいては、初期または
締結後にうねりが発生し易いため、当該ガスケット1を
使用すると有効である。
1においては、シール部5のボルト孔周辺部分10にお
ける斜面部13の幅W2よりボルト孔間部分6における
斜面部9の幅W1の方が小さく形成されるとともに、ボ
ルト孔周辺部分10における斜面部13の高さH2より
ボルト孔間部分6における斜面部9の高さH1の方が大
きく形成されているために、ボルト孔周辺部分10にお
けるハーフビード11よりボルト孔間部分6におけるハ
ーフビード7の方が反発力が強く、よってハウジング等
の相手材に対する追随性に優れている。したがって、当
該ガスケット1を挟み込むハウジングの締結面にうねり
等の変形が発生してもシール部5がボルト孔間部分6に
おいて、この変形に対して十分に追随することができ、
よってこの点からも優れたシール性能を発揮することが
できる。特に低剛性ハウジングにおいては、初期または
締結後にうねりが発生し易いため、当該ガスケット1を
使用すると有効である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による金属ガスケットにおいては、基板に対し
て異なる高さ位置の平面部を斜面部を介して基板に一体
成形したハーフビードがシール部のボルト孔間部分を含
むシール部の全長に亙って設けられるとともに、このハ
ーフビードの平面部の面内にボルト孔が配置されている
ために、当該ガスケットに作用する締付け力が小さい場
合や当該ガスケットを挟み込むハウジング等の剛性が低
い場合等においてもビード状のシール部全体を十分に圧
縮することができ、これにより優れたシール性能を発揮
することができる。
請求項1による金属ガスケットにおいては、基板に対し
て異なる高さ位置の平面部を斜面部を介して基板に一体
成形したハーフビードがシール部のボルト孔間部分を含
むシール部の全長に亙って設けられるとともに、このハ
ーフビードの平面部の面内にボルト孔が配置されている
ために、当該ガスケットに作用する締付け力が小さい場
合や当該ガスケットを挟み込むハウジング等の剛性が低
い場合等においてもビード状のシール部全体を十分に圧
縮することができ、これにより優れたシール性能を発揮
することができる。
【0023】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による金属ガスケットにおいては、シール
部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボルト孔
間部分における斜面部の幅の方が小さく形成されるとと
もに、ボルト孔周辺部分における斜面部の高さよりボル
ト孔間部分における斜面部の高さの方が大きく形成され
ているために、ボルト孔周辺部分におけるハーフビード
よりボルト孔間部分におけるハーフビードの方が反発力
が強く、よってハウジング等の相手材に対する追随性に
優れている。したがって、当該ガスケットを挟み込むハ
ウジングの締結面にうねり等の変形が発生してもシール
部がボルト孔間部分において、この変形に対して十分に
追随することができ、よってこの点からも優れたシール
性能を発揮することができる。
明の請求項2による金属ガスケットにおいては、シール
部のボルト孔周辺部分における斜面部の幅よりボルト孔
間部分における斜面部の幅の方が小さく形成されるとと
もに、ボルト孔周辺部分における斜面部の高さよりボル
ト孔間部分における斜面部の高さの方が大きく形成され
ているために、ボルト孔周辺部分におけるハーフビード
よりボルト孔間部分におけるハーフビードの方が反発力
が強く、よってハウジング等の相手材に対する追随性に
優れている。したがって、当該ガスケットを挟み込むハ
ウジングの締結面にうねり等の変形が発生してもシール
部がボルト孔間部分において、この変形に対して十分に
追随することができ、よってこの点からも優れたシール
性能を発揮することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る金属ガスケットの平面
図
図
【図2】(A)は図1におけるA−A線拡大断面図、
(B)は同じく図1におけるB−B線拡大断面図
(B)は同じく図1におけるB−B線拡大断面図
【図3】従来例に係る金属ガスケットの平面図
【図4】(A)は図3におけるC−C線拡大断面図、
(B)は同じく図3におけるD−D線拡大断面図
(B)は同じく図3におけるD−D線拡大断面図
1 金属ガスケット 2 基板 3 燃焼室孔 4 ボルト孔 5 シール部 6 ボルト孔間部分 7,11 ハーフビード 8,12 平面部 9,13 斜面部 10 ボルト孔周辺部分
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性金属板よりなる基板(2)に燃焼室
孔(3)および複数のボルト孔(4)を設けるとともに
前記燃焼室孔(3)の周囲にビード状のシール部(5)
を設けた金属ガスケット(1)において、 前記基板(2)に対して異なる高さ位置の平面部(8)
(12)を斜面部(9)(13)を介して前記基板
(2)に一体成形したハーフビード(7)(11)を前
記シール部(5)のボルト孔間部分(6)を含む前記シ
ール部(5)の全長に亙って設けるとともに、前記ハー
フビード(11)の平面部(12)の面内に前記ボルト
孔(4)を配置したことを特徴とする金属ガスケット。 - 【請求項2】 請求項1の金属ガスケットにおいて、 シール部(5)のボルト孔周辺部分(10)における斜
面部(13)の幅(W 2)よりボルト孔間部分(6)に
おける斜面部(9)の幅(W1)の方を小さく形成する
とともに、前記ボルト孔周辺部分(10)における斜面
部(13)の高さ(H2)より前記ボルト孔間部分
(6)における斜面部(9)の高さ(H1)の方を大き
く形成したことを特徴とする金属ガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108918A JP2000297698A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108918A JP2000297698A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 金属ガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000297698A true JP2000297698A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14496959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108918A Pending JP2000297698A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000297698A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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