JP2000295572A - 連続データの記録方法および連続データの記録装置 - Google Patents

連続データの記録方法および連続データの記録装置

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JP2000295572A
JP2000295572A JP11103549A JP10354999A JP2000295572A JP 2000295572 A JP2000295572 A JP 2000295572A JP 11103549 A JP11103549 A JP 11103549A JP 10354999 A JP10354999 A JP 10354999A JP 2000295572 A JP2000295572 A JP 2000295572A
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event
recording
events
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data
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JP11103549A
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Kazuya Sato
和也 佐藤
Atsushi Kono
篤 河野
Fumihiko Isogai
文彦 磯貝
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イベントに対応する映像等の連続データにお
いて、所定の条件によりイベントを同一イベントにまと
めて、簡易で効率的な記録管理を行う。 【解決手段】 (a)のようにアドレス対応で連続記録
された映像データを、(b)のように外部のセンサ等が
感知したイベントに応じて前後3秒間の記録範囲を指示
するイベント記録テーブルを生成して映像を管理してい
たが、イベント間隔10秒以内であると同一イベントと
見なす条件で、(c)のようにまとめ記録イベント群と
してまとめる。(b)ではイベント映像は殆どどれもが
同じ時間帯で同じ内容の映像データであるにも拘わら
ず、管理されているイベント信号の数が非常に多数にな
るが、(c)では同一イベント群とすることで実状に即
した効率的な映像管理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はITVカメラ映像
や音声データ等の連続データを記録する記録方法および
装置に関するもので、例えば、映像の監視や分析を行う
映像監視装置等に適用する。
【0002】
【従来の技術】外部からのイベント入力をトリガーとし
て、その瞬間の映像やあるいはその時刻近辺の映像を記
録する装置は従来より種々考案されている。その中でも
特に、短期間に複数のイベントが入力される場合でも、
その全てのイベントに対してそのイベント時刻前後の映
像をもれなく記録するシステムとしては、特願平8- 2
95009号公報の映像記録装置がある。その構成を図
20に示す。
【0003】図20において、1は監視対象を常に撮影
している外部のITV(Industrial TV)
カメラ、2はカメラ1の映像データを入力するデータ入
力部、3は入力されたデータを一時的に蓄える一時メモ
リ部、4はHDD(HardDisk Drive)の
ような記録媒体に連続的に映像データの記録が行える記
録部、5は記録や再生の制御を行う記録再生制御部、6
は記録された映像表示を行う映像表示部、7はイベント
を検出するセンサ、8は監視対象に関わる事象に関連す
る外部からのイベント信号を受信するイベント信号入力
部である。
【0004】記録再生制御部5の内部には、連続記録を
行う際の記録領域のアドレスやそのポインタ等を示す連
続記録テーブル51、受信したイベント信号データやそ
のイベントに関連するイベント記録映像のポインタ情報
を持つイベント記録テーブル52を有する。
【0005】カメラ1からの映像等の連続データを常時
HDD等の記録部4に連続的に記録を続けると共に、連
続記録の所定の記録領域ごとにアドレスなどを付加して
連続記録テーブル51に記録し、外部からイベントが発
生してセンサ7によりイベント信号が入力されると、そ
のイベント時刻に対して、例えば前後一定時間分といっ
た関連する記録領域を連続記録領域の中で特に指定しイ
ベント記録テーブルに記録管理する。このようにしてイ
ベント関連の記録領域のデータを他のイベントに関連し
ない記録領域に比べて特別な管理を行うことができる。
【0006】またこの装置ではイベント関連の記録領域
を連続領域中で指定するという操作の際に、データ自体
を別領域にコピーや移動をすることなくフラグをたてる
だけで行うことにより、短期間に多数のイベント信号が
入力されても、そのそれぞれのイベントの関連領域をも
れなく保存管理することができる特長を持つ。その結
果、後でこれら記録された映像データを検索し映像再生
を行う際に、調べたいイベント情報を元に、その関連映
像のみを取り出して見るなどの操作を容易に行うことが
できるという特長を持つ。
【0007】そしてこの装置で例えば、監視対象のある
同一の事故等の現象が原因となり、ほとんど同じ時刻に
多数のイベント信号が次々に入力された場合を考える。
この場合、後でその映像を再生するために記録されたイ
ベントのリストを一覧すると、全てのイベント受信に対
してもれなくイベント関連映像の保存を行う仕組みを持
っていることから、非常に多数のイベントがリストアッ
プされることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような装置にお
いて、例えば監視対象物において何かが爆発したといっ
たような突発事象が生じた場合を考える。この場合、多
数のセンサからほとんど同じ時刻に多数のイベント信号
が入力され、そのそれぞれのイベントの前後一定時間の
映像がイベント映像として管理されている場合など、そ
れぞれのイベント映像はほとんどどれもが同じ時間帯で
あり同じ内容の映像データであるにもかかわらず、管理
されているイベント信号の数は非常に多数になってしま
う場合がある。
【0009】あるいは、監視対象物において漏水といっ
たような長時間にわたって異常状態が続くような場合を
考える。この場合、一つのイベント信号に対して関連さ
せるイベント映像の時間よりも十分に長い期間におい
て、次々にイベント信号の受信が延々と続くような場合
が想定される。この場合においても、監視対象における
現象は一つであっても管理されるイベントの数は非常に
多くなってしまい、しかもそのどのイベント記録映像を
見ても、単独のイベント記録映像だけでは監視対象に起
こった事象のうちの一部を保存しているにすぎないとい
う状態になる。
【0010】これらの例において、後で記録された映像
データのイベントのリストを検索して映像表示を行うア
プリケーションを考える際、単純にこのようなイベント
映像管理方法だけでは、実際に映像再生を行いたいある
事故現象に対してイベントの数ばかりが多くなり、非常
に不便な検索方法を強いられる。この場合、監視対象物
の同一の現象が元でイベントが上がってきたと考えられ
る条件を満たす複数のイベントに対しては、これらの複
数のイベントをまとめたイベント群の形で管理できれば
便利である。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、イベントが重複する場合や、イ
ベントが長時間連続する場合などの場合に、これら複数
のイベントを所定の条件でまとめて同一イベントとして
管理することにより監視・分析などが効率よく行える連
続データの記録方法および記録装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係る連
続データの記録方法は、映像・音声等の連続データを記
録すると共に、外部で発生したイベントをイベント信号
として入力し、上記イベントに対応する上記記録データ
の記録範囲を指定したイベント記録テーブルを生成し、
上記記録データの出力時には、上記イベント記録テーブ
ルを参照して出力する連続データの記録方法において、
上記イベント記録テーブルは上記イベントの内、所定の
条件に適合する複数のイベントを同一イベントとして記
録するテーブルとしたものである。
【0013】(2)また、上記(1)において、記録し
た連続データからイベントに対応する記録範囲の記録デ
ータを抽出して、このイベント対応の記録データのみ保
持するか、または、上記イベント対応の記録データと上
記記録した連続データの両者を保持するようにしたもの
である。
【0014】(3)また、上記(1)または(2)にお
いて、所定の条件として、イベント信号発生の時間間
隔、またはイベント信号発生の有無の回数に応じて同一
イベントとしたものである。
【0015】(4)また、上記(1)または(2)にお
いて、所定の条件として、イベントの種類に応じて同一
イベントとしたものである。
【0016】(5)また、上記(1)または(2)にお
いて、所定の条件として、イベントの種類に応じてイベ
ントを抽出し、その抽出されたイベントの内、そのイベ
ントのイベント信号発生の時間間隔またはイベント信号
発生の有無の回数に応じて同一イベントとしたものであ
る。
【0017】(6)また、上記(1)または(2)にお
いて、所定の条件として、イベントの種類が所定の順序
で列んだ場合、これらのイベントを同一イベントとした
ものである。
【0018】(7)また、上記(1)〜(6)のいずれ
か1項において、所定の条件により同一イベントにまと
めた場合、同一イベントとしたイベント間にイベントに
対応しない記録範囲の記録データがある場合、その記録
範囲の記録データも上記同一イベントの記録範囲に含め
るようにしたものである。
【0019】(8)また、上記(1)〜(7)のいずれ
か1項において、所定の条件により同一イベントにまと
めた場合、 上限時間を設定し、同一イベントがこの上
限時間経過すると、別イベントとしてイベントを分割す
るものである。
【0020】(9)また、上記(1)〜(7)のいずれ
か1項において、所定の条件により同一イベントにまと
めた場合、上限時間を設定し、同一イベントが上限時間
継続すると、この上限時間内のイベント無しの時間間隔
が最大の箇所、または連続するイベント無しの回数が最
大の箇所があると、その箇所以降のイベントを別イベン
トとして分割し、この分割条件がなかった場合は、同一
イベントが上限時間経過すると、別イベントとしてイベ
ントを分割するものである。
【0021】(10)また、上記(1)〜(9)のいず
れか1項において、所定の条件でイベントをまとめる前
のイベント記録テーブルと、上記所定の条件でイベント
をまとめた後のイベント記録テーブルの両者を生成する
か、または、上記所定の条件が多段階の条件であり各段
階毎のイベント記録テーブルが生成できる場合は、最終
段階のイベント記録テーブルと、最終段階以外の各段階
毎のイベント記録テーブルの内、任意の数の任意のイベ
ント記録テーブルとを生成するようにしたものである。
【0022】(11)また、上記(1)〜(10)のい
ずれか1項の連続データの記録方法を用いた連続データ
の記録装置としたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態は
特に短時間に集中するイベントに対して記録管理するも
のである。図1は実施の形態1における映像監視装置全
体の構成を示す図である。図において、1は監視対象を
常に撮影している外部のITVカメラで、他の映像再生
機でもよい。
【0024】2はカメラ1の映像ソースから映像データ
を入力するデータ入力部、3は入力されたデータを一時
的に蓄える一時メモリ部、4はHDDのような記録媒体
に連続的に映像データの記録が行える記録部、5は記録
や再生の制御を行う記録再生制御部、6は記録された映
像表示を行う映像表示部、7はイベントを検出するセン
サ、8は監視対象に関わる事象に関連する外部からのイ
ベント信号を受信するイベント信号入力部である。
【0025】記録再生制御部5の内部には、連続記録を
行う際の記録領域のアドレスやそのポインタ等を示す連
続記録テーブル51、受信したイベント信号データやそ
のイベントに関連するイベント記録映像のポインタ情報
を持つイベント記録テーブル52、およびイベントまと
め判定部53を有する。
【0026】データ入力部2から入力された映像等の連
続データはまず一時メモリ部3に蓄えられ、記録再生制
御部5の制御によって記録部4に対して次々に記録され
ていく。この時の記憶領域のアドレスやポインタ情報は
連続記録テーブル51で管理されており、次々と更新し
ていく。一方、外部のセンサ7等のイベント信号生成機
構を持つものからのイベント信号受信が、イベント信号
入力部8によって記録再生制御部5に通知されると、記
録再生制御部5はあらかじめ決められた規則に従って連
続記録テーブル51とイベント記録テーブル52を更新
する。
【0027】次に動作について説明する。このうちまず
イベント記録テーブル52を更新する規則として、例え
ば、あるイベント信号を受信したらそのイベント時刻の
前後各3秒間をイベント映像領域として特別管理にする
ものという規則とする。ただし、ここでイベント時刻と
は、イベント信号入力部8からイベントを受信した時刻
と定義してもよいし、イベントを生成するセンサ7等に
おいてイベントデータ内に持つ情報(あるいは以後、こ
れをイベントの持つ属性とも呼ぶ)の一つとしてイベン
ト発生時刻を持つものとし、この時刻をイベント時刻と
定義するなどしてもよい。また以後、この特別に管理さ
れる記録領域のことをイベント記録と呼ぶ。
【0028】この場合連続記録テーブル51において
は、そのイベント時刻の3秒前から3秒後までの範囲の
部分のデータに対して、イベント記録登録済みというフ
ラグをたてる処理を行い、イベント記録テーブル52内
に対しては、この前後各3秒という時間範囲を情報とし
て持つ一つのイベント映像として登録される。さらにし
ばらくたって別のイベントを受信した場合は、同様にそ
の時刻の前後3秒間の領域に対して二つ目のイベント映
像領域として登録が行われる。これら各テーブルのイメ
ージを図2(a), 2(b)に示す。
【0029】ただしここで述べる実施形態1において
は、このイベント記録登録動作についてさらに、イベン
ト記録テーブル52の更新を行う前にイベントの受信内
容が記録再生制御部5内のイベントまとめ判定部53に
送られ、イベント群としての条件判定が行われる。その
判定条件の例として、例えば直前のイベント時刻と今回
のイベント時刻との差が10秒以内であれば同じイベン
ト群としてまとめ管理するという規則であるとする。
【0030】図3は横軸を時間としてこれらの関係を示
している。図3(a)は記録部内のHDD上に連続記録
され、連続記録テーブル51において管理されていく映
像データのイメージを示している。またその上に示して
いる1から35までの数字はデータ管理上のある単位に
おけるアドレスを表すものとする。またこの図に示す時
間帯には、イベント信号が5回受信されたときの様子を
示している。そのそれぞれイベント時刻の前後3秒ずつ
の6秒間の範囲をイベント記録として連続記録テーブル
51内には更新を行う。(以後、イベント時刻から前3
秒の間をプリイベント領域、イベント時刻から後3秒の
間をポストイベント領域という。)
【0031】図3(b)は連続記録された映像データの
うちイベント記録領域部分だけを表示したもので、もし
この図のようにイベント(1)からイベント(5)まで
の5つのイベントとして管理されるとすると、イベント
記録テーブル52は図2(b)のままでよい。しかしイ
ベント記録テーブル52の更新は、初めの3つのイベン
トと、後の2つのイベントがお互いイベント時刻が10
秒以内というまとめ条件を満たしている。従ってイベン
ト記録テーブル52更新の際は、2つのイベントとして
登録し直し、各々のイベントの属性としてその範囲が1
番目のイベント記録は合計18秒間、2番目のイベント
記録は合計12秒間であるとして登録し直す。その結果
イベント記録映像の単位としては図3(c)のイメージ
となり、イベント記録テーブル52は図2(c)の例の
ようになる。
【0032】あるいはイベントまとめの部分だけに注目
し、少し数値を変えてもっとイベントの発生が局所的で
効果のわかりやすい例を図4に示す。これは例えば、監
視対象のものが爆発といったような突発的な事故事象が
生じた場合に、この設備を取り巻く多数のセンサが一斉
にイベント信号を発報したような場合である。この場
合、イベントまとめが行われないとイベント記録テーブ
ル52は図5(a)のようになるが、イベント発生間隔
が10秒以内という条件でまとめると、図5(b)のよ
うになる。
【0033】このようにイベントの受信間隔にばらつき
があり、短時間に多数のイベント信号が集中して発生す
るような可能性を持つシステムの場合、例えば図4
(a)のように、元々の1番目のイベント映像から10
番目のイベント映像までは、ほとんど同じ範囲の映像デ
ータを保持することになる。その結果、後からこの時の
爆発という事象を映像再生したいという時に、これらは
ほとんど同じ内容(時間範囲)のイベント映像であるに
も関わらず、検索リストに多数表示されてしまうことに
なる。
【0034】そこで図4(b)のようにイベントをまと
め直した後のイベント記録テーブル52でイベントを管
理すると、それぞれの元のイベント記録範囲の論理和的
な範囲の一つのイベント群として一括して管理され検索
されるという効果が得られる。
【0035】ところでこの図2(c)や図5(b)の例
の場合、イベント時刻の項目はこの場合まとめるべき複
数のイベントのうち先頭のものの値を代表値として示し
ている。すなわちイベントまとめ前のイベント記録テー
ブル52に対して新たにイベント群のテーブルを作るの
ではなく、図2(c)の例で説明すれば、初めにイベン
ト番号1番として登録されたイベントの属性(ここでは
記録範囲)が、続いて2回イベントを受信する際に書き
直され、新たなイベント番号1番のイベント記録として
登録され直されたことになる。つまり、イベント番号1
の記録範囲=アドレス範囲は3〜5,9〜11,15〜
17となる。
【0036】その後まとめイベントの条件である10秒
を経過した後に受信したイベント(本来は4個目に受信
したイベント)がイベント番号2番として登録され、さ
らにそのイベント番号2番の属性が続く2回のイベント
受信の際に更新される形になる。つまり、イベント番号
2の記録範囲=アドレス範囲は27〜29,33〜36
となる。
【0037】このようにイベントを受信しイベントまと
めが行われるたびに元々のイベント記録テーブル52に
変更を加えて管理するようにすれば、イベントまとめと
いう作業を行った後でも、内部構造としてまとめ前のイ
ベント記録テーブル52とまとめ後のイベント群記録テ
ーブルという形で複数持つ必要が無く、管理を単純化で
きるという効果もある。
【0038】またこの例では、基本となるイベント記録
の範囲として固定値のプリイベント及びポストイベント
をイベント記録領域としたが、この値をイベントの種類
等の属性に応じて固定長でなく可変長としたり、プリイ
ベントやポストイベントの片方だけを用いたり、プリイ
ベントやポストイベントという範囲と無関係に例えばイ
ベント時刻が5秒後から10秒後の間というように定義
したり、イベント時刻に最も近い一枚の映像フレームに
したりするなど、イベント受信と各々のイベント記録範
囲との関係は自由である。またこの例では映像データに
限って説明したが、音声データなど連続的に入力が行わ
れる監視データであれば、同様のしくみでシステムを作
ることができる。またこれらの応用は以下で説明する各
実施形態においても全て同様である。
【0039】実施の形態2.この実施の形態2は延々と
続くイベントのまとめを行うものである。実施の形態1
では、監視対象に対して突発的な事象が生じた場合に効
果があることを示したが、本実施形態2では別の角度か
ら効果があることがわかる。監視対象において、ある事
象が長時間にわたって継続して起こる場合の例を示す。
【0040】例えば監視対象において漏水という事故が
発生し、これを検知する一つのセンサが、漏水が生じて
いる間中常に定期的にイベント信号を上げ続けるような
場合を考える。図6の例で説明すると、この時もし、基
本となるイベント記録の時間範囲に対して漏水の時間が
十分に長かった場合、例えば一つのイベントに対してそ
の前後各3秒をイベント記録として設定していた場合に
問題の事象が約1分続いたとする。この時センサが2秒
おきにイベント信号を発報するとすれば、その結果イベ
ント信号受信部では、図6(a)のように30個のイベ
ント信号を受信することになる。この場合も例えば前後
のイベント時刻が10秒以内であれば一つのイベント群
にまとめるという条件にしておけば、図6(b)に示す
ように最終的に一つのイベントとしてまとめられること
になる。
【0041】すなわちこの場合、イベントとアドレス
(記録範囲)との関係を示すと次のようになる。 (まとめ前) イベント アドレス 1 1,2,3,4,5,6 2 3,4,5,6,7,8 3 5,6,7,8,9,10 ↓ ↓ 30 59,60,61,62,63,64 (まとめ後) イベント アドレス 1 1〜64
【0042】このような例においてイベントまとめの機
能がないと、監視対象において問題となる漏水という事
故現象は一つであっても、管理されるイベントの数が非
常に多くなるばかりで、しかもそのどのイベント記録映
像を見ても、単独のイベント記録映像だけでは監視対象
に起こった事象のうちの一部を保存しているにすぎない
という状態になる。
【0043】すなわちこの監視システムとしては、一つ
の漏水事故という単位に対してことの一部始終を見るた
めには、元々設定していた基本のイベント記録の時間範
囲の設定がこの事故に対しては短かったために、たくさ
んのイベントのリストの中から必要なイベントを探して
取り出さなければならない。しかしこのイベントまとめ
機能を有することにより、このような長時間にわたって
イベント受信が延々と継続するような場合においても非
常に便利なイベント管理が行えるという効果がある。
【0044】実施の形態3.この実施の形態3はイベン
ト有無判定機能に関するもので、イベントとイベントの
間にイベント無しが続く場合に別イベントとするもので
ある。これまでの実施形態では、イベント信号入力部に
は外部から不定期にイベントが入力される場合を想定し
て説明したが、このうちイベント信号入力部が、イベン
ト受信時に記録再生制御部に伝達するだけでなく、もう
少し能動的な役割を持つ場合を実施形態3として説明す
る。
【0045】この例ではイベント信号入力部8は、例え
ばある一定時間毎にイベント記録を要求すべきイベント
発生状態になっているかどうかのチェックを行う。次に
イベント結果として“イベント有り”または“イベント
無し”を定期的に記録再生制御部5に対して伝達する。
イベント有りという結果を受け取った後は実施形態1と
同様にイベント記録の登録動作を行うが、ただしこの
際、イベントまとめの条件として実施形態1の場合のよ
うに時間的なもの以外に、イベント有無判定回数などを
条件にすることもできる。
【0046】例えば図7は図3と同様の説明図である
が、図3ではイベントまとめの条件としてイベント時刻
が10秒以内という条件であったが、図7ではイベント
検査の結果“イベント無し”が2回以内で次のイベント
を受信した場合を条件としている。またこの場合、基本
的なイベント記録の規則として、例えばイベント有無判
定を一つの映像フレームが入力するたびに、その各映像
フレームの属性を検査することにより“イベント有り”
状態と“イベント無し”状態に分類し、“イベント有
り”の場合はその該当する映像フレーム一枚をイベント
記録範囲とする規則であるとして考える。ここで映像フ
レームの属性というのは例えば、画像処理により何か特
定のものが写っているとか、直前のフレームに対してシ
ーン変化があるといったような場合である。
【0047】すなわち図7(a)のように、各映像フレ
ーム毎に直前のフレームに対してシーン変化があった場
合に“イベント有り”、無かった場合には“イベント無
し”の分類とする。そしてイベントまとめ判定部53に
おけるイベントまとめの条件としては、図7(b)のよ
うに、シーン変化が続く限り同じイベント群としてまと
め続けるが、2フレーム連続してシーン変化が無い映像
フレームが続いた時点で、そこで異なるイベント群にま
とめ直すという条件となる。
【0048】この実施形態のようにイベント信号入力部
の機能としてイベントの有無を検査し判定を行うように
できる場合なら、イベントまとめの条件としてイベント
有無の検査回数で判定できるなど、イベントまとめ条件
の作り方をより柔軟に作ることが可能となる。
【0049】またここで示した例ではイベント検査を一
定間隔で行っている場合の例であるが、このイベント検
査は常に一定間隔に行わないようなシステムにおいても
同様である。
【0050】実施の形態4.この実施の形態4はイベン
ト種類別のイベントまとめを行うものである。これまで
説明してきた実施形態では、イベントまとめについて全
てイベント時刻を条件としてきたが、実施形態4では、
イベント情報の中にイベントの種類を表す属性がある場
合を想定し、そのイベントの種類を条件にイベントまと
めを行う例を説明する。
【0051】例えば図8(a)に示すように、イベント
種類A,B,Cという3種類のイベント信号が順不同で
入力されて来るとする。この時このそれぞれ元のイベン
ト記録範囲は、図の上段に示すようにイベント時刻の前
後一定時間のプリ/ポストイベント領域である。これに
対してあるイベントを受信したとき、イベントまとめ判
定部53においては過去に同じ種類のイベントが登録さ
れているかどうかを調べ、もしあればその過去のイベン
トとまとめてイベント記録テーブル52を更新すること
とし、無ければ新たなイベントとしてイベント記録テー
ブル52に登録する。その結果、図8(b)のように3
つのイベント群記録映像にまとめられることになる。
【0052】このようにイベント種類を条件とすること
により、例えば複数種類のセンサからのイベントによっ
て監視を行う視点が違う場合や、同じセンサからのイベ
ントであっても、その時の条件などによって映像を検索
する視点を変えたい場合などに効果を発揮する。
【0053】なお、イベント種類は1種類のみでなく、
イベントAとBとの2種類を同一イベントとするような
複数の種類のイベントを同一イベントとしてまとめても
よい。これは次の実施の形態5においても適用するとこ
ができる。
【0054】実施の形態5.この実施の形態5はイベン
ト種類とイベント間隔の両方によりまとめるものであ
る。実施形態4ではイベント種類のみをイベントまとめ
の条件としたが、もっとも実際にはイベントまとめの条
件としてイベント種類だけに限らずに、実施形態1〜3
に示したような時間情報における条件との両方満たした
とき始めてイベントまとめを行うような規則とするな
ど、複数の条件を組み合わせてもよい。これを実施形態
5として説明する。
【0055】図9はその例を示すもので、図8のイベン
ト種類によるまとめ条件の例と、図3のイベント時刻の
間隔によるまとめ条件を同時に満たしたときをイベント
まとめの条件とする。この場合、イベント時刻が10秒
以内の範囲にあってなおかつ同じ種類のイベントの場合
のみイベントまとめの対象となる。その結果、図9
(a)「図8(a)と同一」の例は図9(b)のように
5つのイベント群にまとめられる。
【0056】このようにイベントまとめの条件を複数組
み合わせて用いることにより、よりきめ細かいイベント
記録管理方法を設定することができる。
【0057】また、実施の形態4と実施の形態3とを組
み合わせて、同一イベントの種類が続く場合に、そのイ
ベント間にイベント無しが所定回数または所定時間続く
と別イベントとするようにしてもよい。これは同一イベ
ントの種類が続く場合に、そのイベント間にイベント無
しが所定回数未満または所定時間未満の継続であると同
一イベントとすることである。
【0058】実施の形態6.この実施の形態6はイベン
トの種類の順序が所定の順序であると同一イベントとす
るものである。実施形態4のようにイベントの属性とし
て種類等を持つ場合に、例えば一定の受信パターンに合
致した場合のみをイベント群としてまとめる条件とする
例を、実施形態6として説明する。
【0059】実施形態4における図8のようにA,B,
Cの3種類のイベントがランダムに生じうるようなシス
テムにおいて、例えばイベント種類Aのイベントを受信
した次にイベント種類Bを受信した場合のみ、イベント
まとめとしては意味があるようなシステムを考える。こ
の図8(a)と同一の図10(a)の場合は、図10
(b)のような5つのイベント群としてまとめられるこ
とになる。
【0060】このようにイベントの受信パターンをイベ
ントまとめ条件とすることにより、監視システムのより
複雑な監視条件に適したイベント映像管理方法を提供す
る際に役立つことになる。このようなシステムの利用例
としては、例えばある監視場所内のA地点のセンサの前
を通過する物体があるとイベント種類Aのイベントが発
報され、次にB地点のセンサの前を通過する物体がある
とイベント種類Bのイベントが発報されるシステムを考
えると、この例の場合、A地点からB地点の方向に移動
する物体を撮影した場合のみ、まとめイベントとして管
理されることになる。
【0061】もっとも実施形態5で述べたように、これ
にさらにイベント時刻による条件を組み合わせたりする
など、より複雑に条件を組み合わせていくことも可能で
あり、それぞれ監視システムの要求に合ったイベントま
とめの条件とすることができる。
【0062】実施の形態7.この実施の形態7は、隣接
するイベント間で記録範囲が重なる場合には同一イベン
トとするものである。例えば実施形態1の例では、基本
となるイベント記録範囲としてプリイベント及びポスト
イベントが各々3秒間イベント記録範囲として持つ場合
に、イベントまとめの条件としてイベント時刻による条
件を用いているが、その条件はプリ/ポストイベント記
録の時間とは無関係に、イベント時刻が10秒以内であ
った場合とした。
【0063】これに対して本実施形態7においては、こ
のイベントまとめ条件をイベント時刻の受信間隔とした
うえでさらに、基本となるイベント記録範囲の時間の長
さとイベントまとめの条件との間に関係を持つ例につい
て説明する。
【0064】図11はその事例で、プリイベント3秒と
ポストイベント3秒の合計6秒間をイベント記録範囲と
して持つ場合に、イベントまとめ条件を、受信したイベ
ント時刻の間隔がこれと同じ時間である6秒以内とする
ような場合を考える。これは言い方を変えると、図示の
ごとく既に発生しているイベント(1)のポストイベン
ト期間と別のイベント(2)のプリイベント期間に重な
りが生じた場合に、これら二つのイベントが同一イベン
ト群となるよう登録することを条件とすることである。
【0065】図12は別の例であり、3秒のポストイベ
ントを少なくともイベント記録とする場合において、イ
ベントまとめの条件を、受信したイベント時刻の間隔が
これと同じ時間である3秒以内とする、というようにし
てもよい。
【0066】図13はまた別の例であり、プリイベント
記録時間として3秒を少なくともイベント記録対象とし
て持っている場合に、この3秒のプリイベントの範囲内
にイベント時刻を持つ別のイベントを同一のイベント群
としてまとめることを条件としても同様である。
【0067】このような例の場合の効果として、あるイ
ベントが発生して同一のイベント群にまとめられる条件
となったときに、このイベント群としての記録領域が、
例えば実施形態1の最初の例(図3)のように飛び飛び
の記録データ範囲になることなく、常に連続した記録領
域になっているという特長を持つことにある。
【0068】すなわち、まとめイベント群となったイベ
ントを後から検索して再生するとき、そのイベント記録
映像の初めから終わりまで、とぎれることのない連続映
像データになっているため、イベント管理情報を元に検
索再生する際に非常に効果的である。また、この実施の
形態7は実施の形態2(図6)で示したイベントが連続
的に続く場合の一部を示したものである。
【0069】実施の形態8.この実施の形態8は二つの
イベントが同一イベントの条件である場合、そのイベン
ト間にイベント記録領域となっていない記録部分がある
と、この記録部分も同一イベントとして管理するもので
ある。
【0070】実施形態7のようなイベントまとめ条件と
してある場合は、イベントまとめが実施されると自動的
にイベント記録領域は全て連続的になるが、例えば実施
形態1の例である図3のようなまとめ条件の場合では、
一つのイベント群としてまとまって管理されるとはいう
ものの、まとめイベントとする条件時間よりプレ・ポス
トイベント時間の方が短い設定であるため、一つのまと
めイベント群の記録内でイベント記録映像の範囲対象外
な領域が存在する。その結果、後でイベント記録テーブ
ル52を検索してこのイベント群のイベント記録領域の
みを再生しようとした場合、部分的にのみ連続した複数
の映像が飛び飛びに現れる映像となってしまう。
【0071】そこで実施形態8では、図14に示すよう
に、仮に上記のような飛び飛びの記録状態が発生しうる
イベントまとめ条件の場合であり、イベントまとめを行
った後にイベント記録テーブル52を更新する際にデー
タに連続性がなくなる場合であっても、この間のデータ
も全て同じイベント群の記録領域として登録するように
まとめ規則を修正する方法について述べる。
【0072】この方法として例えば、2番目のイベント
を受信した際に1番目のイベントとまとめイベントとな
るべき条件を満たしていた場合、1番目のイベント記録
の属性として、イベント記録終了ポイントを2番目のイ
ベントの終了ポイントに変更して1番目のイベントのみ
を登録し直すようにすればよい。それだけで、元々の1
番目のイベント記録範囲と2番目のイベント記録範囲と
の間に、イベント記録範囲対象外である不連続領域が発
生するしないにかかわらず、全て連続したイベント群の
記録データとして登録されることになる。
【0073】このように、仮にまとめイベントの条件を
満たす複数のイベント記録の間にイベント記録対象外と
なっていた領域が含まれるような場合においても、全て
の映像領域を一連のイベント群映像データとして登録さ
せることによって、実施形態7で述べた場合と同様の効
果が得られる。すなわちまとめイベント群となったイベ
ントを後から検索して再生するとき、そのイベント記録
映像の初めから終わりまで、とぎれることのない連続映
像データとなり、イベントを元に検索再生する際に非常
に効果的となる。
【0074】なお、この実施の形態8において同一イベ
ント間のイベント無しの部分に同一イベントを与える条
件は、実施の形態1〜7に適用可能である。
【0075】実施の形態9.この実施の形態9は上限時
間・上限イベント回数等の上限値を設定し、同一イベン
トが連続する場合に上限値に達すると別のイベントに分
割するものである。これまで述べてきた事例に対し、イ
ベントまとめの条件に適合するイベントが極めて長時間
発生し続けるような場合において、本実施形態9ではイ
ベントまとめに上限を設ける例を説明する。
【0076】既に述べた例のように、例えばイベント時
刻の間隔が10秒以内のイベントをまとめるという条件
としたとき、図15に示す例のように長時間にわたって
まとめ条件を満たすイベントが発生し続ける場合、例え
ば時間的に1分という上限を超えるという新たな規則を
追加する。すなわち、この1分を超えてなおかつイベン
ト時刻の間隔が10秒以内というまとめ条件を満たすイ
ベントが発生した場合、この場合は1分という上限を境
にして、ここで受信したイベントを次の別のイベント群
としてまとめ直すという規則を新たに設ける。
【0077】あるいは上記のような時間による上限以外
に例えば図16に示すようにまとめイベント群となる元
のイベント受信の回数(イベント4個以内)で上限をつ
くるなど、上限の作り方は様々である。
【0078】この実施形態で述べたようなまとめイベン
トの上限を設けることは、複数のイベントの中で監視対
象におけるある変化事象に対して関連性が高いものをま
とめるという作用に逆行することではある。これは複数
管理されているイベント群の中でも特にまとめイベント
の上限によって分割させられたイベント群は、本来同じ
イベント群としてまとめられるべきだった意味合いを持
つ映像データであるからである。
【0079】しかしこの規則を加えることにより、後で
検索再生を行う際に、各イベント記録の管理しているデ
ータの長さに極端な不均一を生じるという不便を回避で
きるという効果がある。またこのような上限という制限
を設けることによってイベント群が分割される場合に
は、分割される前後のイベント群の間には特別なリンク
情報を残しておくとよい。すなわち後でイベント群の記
録テーブルを元にデータを再生表示させる際に、別々の
イベント群として管理されているデータではあるが、再
生するときにはこれらのイベント群間の特別なリンクを
たどって、連続して再生させるなどの応用が行いやすい
からである。
【0080】またこの実施形態9に示すイベントまとめ
に上限を設けることのもう一つの効果を以下に説明す
る。本発明で述べている記録部への連続記録という動作
は、実際には例えば記録媒体のHDDを全て記録しつく
した場合、さらにHDDの記録を始めた最初の位置に戻
って、イベント記録領域となっていないところを順に上
書きすることにより、エンドレスに連続記録及びそれに
伴うイベント記録を行うような使い方を主に想定してい
る。
【0081】もっともこういうシステムでは、イベント
の個数が増えてきて新たに連続記録を行う容量が少なく
なってくるという定常状態に到達すると、新しいイベン
ト記録を登録しようとするたびに古いイベント記録領域
から順にイベント登録を抹消していくことによりエンド
レス記録を続けるという制御構造が別途必要である。
【0082】このように古いイベント記録映像から順に
上書きを繰り返してエンドレスに連続記録を続ける必要
のあるシステムの場合、もしイベントまとめの条件を満
たすイベントが無限に発生し続けるような状態が生じる
と、記録媒体を1巡して今まとめつつあるイベント群が
最も古いイベント群となった時点で、もしこの機能が無
ければ登録抹消できるイベントが無くなってしまいシス
テムが破綻する。従ってイベントまとめに上限を設ける
ことによって、こういう事態を回避することができると
いう効果がある。なお、この実施の形態9の上限値での
イベント分割の条件は、実施の形態1〜8に適用可能で
ある。
【0083】また、上記のようにエンドレスに連続記録
を行わないような場合に、HDDの記憶容量を節約する
手段として、連続記録される映像データを格納せずに、
イベントで指定の記録範囲のみの映像データのみを格納
してもよい。この場合、イベントをまとめる前と後とで
記録範囲が異なるが利用状態を考えて選択すればよい。
また、HDDの記憶容量とは関係ないが別の手段とし
て、記憶装置が複数台設けられている場合などでは、連
続記録される映像データの格納と、イベントで指定の記
録範囲の映像データとの両者を格納し利用状態に応じて
使い分けしてもよい。この場合も、イベントをまとめる
前と後とで記録範囲が異なるが利用状態に応じて選択し
てもよく、また、両者とも格納してもよい。
【0084】実施の形態10.この実施の形態10は上
限時間・上限イベント回数等の上限値を設定し、同一イ
ベントが上限値を超えて連続する場合に、上限値内でイ
ベント無しの時間または回数の最大の箇所があれば、そ
の箇所で別イベントに分割するものである。
【0085】上記実施形態9におけるまとめイベントの
上限値内での分割を行う際の別の方法について、実施形
態10として以下に説明する。実施形態9では、上限値
(例えば1分という時間の制限の例)を超えるイベント
記録が発生した場合にそのイベントを境にしてまとめイ
ベント群を分割した。しかし必ずしも正確にその上限値
を超えるイベントを境に分割する必要はなく、実施形態
10においては例えば、図17のように、その上限値を
超える時点までの区間内において、各イベント時刻の時
間間隔が最大となる所(図示例では分割境界として4
秒)を境として別のイベント群への分割をおこなうよう
にする。
【0086】また、図18のように、実施形態3で述べ
たようなイベント有無の検査を能動的に行うような機構
を含むシステムであれば、連続してイベント無し状態を
判定した回数が最大となる所(図示例では分割境界とし
て4回)で分割してもよい。なお、上限値の計数は別イ
ベントにした時点から計数を開始する。
【0087】この例の効果を以下に示す。まず実施形態
9のところでも述べたが、まとめイベントに上限を設け
るという規則を追加することは本来、複数のイベントの
中で監視目的に対して関連性が高いものをまとめるとい
う作用に逆行することである。つまり実施形態9で述べ
たような効果をのために長期間連続するイベント群デー
タをどうしても分割する必要に迫られる場合、本来は意
味のあるはずの単位を分割することになってしまうこと
になる。従ってそのような場合においても、本実施形態
のようなイベントまとめの上限値以前の再分割方法を用
いることにより、できるだけ意味のある単位を区切りと
して分割管理することができるという効果がある。
【0088】なお、この実施の形態10の上限値による
イベント分割の条件は、実施の形態1〜8に適用可能で
ある。
【0089】実施の形態11.この実施の形態11はイ
ベントまとめ前とイベントまとめ後のイベント記録テー
ブルを生成するものである。イベント記録テーブル52
の管理の仕方について、実施形態1ではイベントまとめ
が行われた時にイベント記録テーブル52内のまとめる
前のイベントの属性(記録領域)を変更することによっ
て一つのイベント記録テーブル52でイベント記録の管
理を行う方法の例を述べた。本実施形態12では逆に、
イベントまとめを行わない場合にできるはずのイベント
記録テーブル52と、イベントまとめを行った結果イベ
ント群としての記録テーブルの両方を同時に持つ例につ
いて説明する。
【0090】すなわち、イベント記録テーブル52をイ
ベントまとめという作業に対して階層的に持つことにな
り、図2(b)の例のような1次的なイベント記録テー
ブル52と、図2(c)の例のような2次的なイベント
記録テーブル52とを両方同時に、別のテーブルとして
管理することになる。
【0091】図19はその事例で、(a)は連続記録デ
ータの状態、およびイベントまとめを行わない場合の1
次的なイベント記録を示し、(b)はイベントまとめを
行った場合の2次的なイベント記録を示し、(c)はイ
ベントまとめを行った場合の3次的なイベント記録を示
す。
【0092】まず、(a)と(b)の両イベント記録テ
ーブルを生成して管理するした場合を考える。このよう
な管理方法により得られる効果は、イベント映像のより
細かい映像検索や分類に柔軟に対応できることである。
通常の映像検索再生時は(b)の2次的なイベント群の
記録テーブルを参照して映像再生を行い、場合によって
は1次的なイベントまとめを行う前の個別イベントに対
応したイベント記録映像のみを取り出して再生したいと
いった要求に対しては、(a)の1次的なイベント記録
テーブルを用いる、などの使い分けができる。
【0093】また更に、このようなイベント記録テーブ
ル52を階層的に管理することにより、後から別の条件
によってイベントのまとめ直しや再分割を任意に行うこ
とが容易となる。例えば、図19(b)の2次的なイベ
ント群記録テーブルに対して、(c)のようにイベント
群どうしを更にまとめるなど、より高次のイベント群を
作成し各々必要なレベルに応じて利用するなどの応用も
容易となる。また、再分割するような場合には、より低
次のイベント群記録テーブルの登録内容を単位として分
割してもよいし、新たな基準で分割しても構わない。
【0094】また、図19のように、イベント記録テー
ブルの階層が3段階の場合、1段階と3段階、または2
段階と3段階、あるいは1,2,3段階共全て等のケー
スに対してイベント記録テーブルを生成するようにして
もよい。。すなわち、階層が多段階(複数段階)でイベ
ント記録テーブルが生成可能な場合、任意の複数段階の
イベント記録テーブルを生成して管理するようにしても
よい。
【0095】なお、この実施の形態11のイベント記録
テーブル生成の仕方は、実施の形態1〜10に適用可能
である。
【0096】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、連続デ
ータの記録の管理を所定の条件により異なるイベントを
同一のイベントにまとめて管理するようにしたので、連
続データの記録管理が簡易で効率よくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1における映像監視装置
の全体構成図である。
【図2】 この発明の実施形態1における連続記録テー
ブルおよびイベント記録テーブルの例を示す図である。
【図3】 この発明の実施形態1におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図4】 この発明の実施形態1におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図5】 この発明の実施形態1におけるイベント記録
テーブルの例を示す図である。
【図6】 この発明の実施形態2におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図7】 この発明の実施形態3におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図8】 この発明の実施形態4におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図9】 この発明の実施形態5におけるイベントまと
めの例を示す図である。
【図10】 この発明の実施形6態におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図11】 この発明の実施形態7におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図12】 この発明の実施形態7におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図13】 この発明の実施形態7におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図14】 この発明の実施形態8におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図15】 この発明の実施形態9におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図16】 この発明の実施形態9におけるイベントま
とめの例を示す図である。
【図17】 この発明の実施形態10におけるイベント
まとめの例を示す図である。
【図18】 この発明の実施形態10におけるイベント
まとめの例を示す図である。
【図19】 この発明の実施形態11におけるイベント
まとめの例を示す図である。
【図20】 従来の映像監視装置の構成図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 データ入出力
部 3 一時メモリ部 4 記録部 5 記録再生制御部 6 映像表示部 7 センサ 8 イベント信号
入力部 51 連続記録テーブル 52 イベント記
録テーブル 53 イベントまとめ判定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/00 D (72)発明者 磯貝 文彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C053 FA11 FA14 HA29 JA22 JA24 LA05 LA06 5C054 CG07 CH04 EA01 EA07 GA01 GB05 GB06 GD06 HA18 5D110 AA13 AA28 BB07 BB18 BC05 DA04 DA12 DA17 DB08 DC16 DD13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像・音声等の連続データを記録すると
    共に、外部で発生したイベントをイベント信号として入
    力し、上記イベントに対応する上記記録データの記録範
    囲を指定したイベント記録テーブルを生成し、上記記録
    データの出力時には、上記イベント記録テーブルを参照
    して出力する連続データの記録方法において、上記イベ
    ント記録テーブルは上記イベントの内、所定の条件に適
    合する複数のイベントを同一イベントとして記録するテ
    ーブルとしたことを特徴とする連続データの記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の連続データの記録方法に
    おいて、記録した連続データからイベントに対応する記
    録範囲の記録データを抽出して、このイベント対応の記
    録データのみ保持するか、または、上記イベント対応の
    記録データと上記記録した連続データの両者を保持する
    ようにしたことを特徴とする連続データの記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載または請求項2の連続デー
    タの記録方法において、所定の条件として、イベント信
    号発生の時間間隔、またはイベント信号発生の有無の回
    数に応じて同一イベントとしたことを特徴とする連続デ
    ータの記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載または請求項2の連続デー
    タの記録方法において、所定の条件として、イベントの
    種類に応じて同一イベントとしたことを特徴とする連続
    データの記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載または請求項2の連続デー
    タの記録方法において、所定の条件として、イベントの
    種類に応じてイベントを抽出し、その抽出されたイベン
    トの内、そのイベントのイベント信号発生の時間間隔ま
    たはイベント信号発生の有無の回数に応じて同一イベン
    トとしたことを特徴とする連続データの記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載または請求項2の連続デー
    タの記録方法において、所定の条件として、イベントの
    種類が所定の順序で列んだ場合、これらのイベントを同
    一イベントとしたことを特徴とする連続データの記録方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の連続データの記録方
    法において、所定の条件により同一イベントにまとめた
    場合、同一イベントとしたイベント間にイベントに対応
    しない記録範囲の記録データがある場合、その記録範囲
    の記録データも上記同一イベントの記録範囲に含めるよ
    うにしたことを特徴とする連続データの記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の連続データの記録方
    法において、所定の条件により同一イベントにまとめた
    場合、上限時間を設定し、同一イベントがこの上限時間
    経過すると、別イベントとしてイベントを分割すること
    を特徴とする連続データの記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7記載の連続データの記録方
    法において、所定の条件により同一イベントにまとめた
    場合、上限時間を設定し、同一イベントが上限時間継続
    すると、この上限時間内のイベント無しの時間間隔が最
    大の箇所、または連続するイベント無しの回数が最大の
    箇所があると、その箇所以降のイベントを別イベントと
    して分割し、この分割条件がなかった場合は、同一イベ
    ントが上限時間経過すると別イベントとしてイベントを
    分割することを特徴とする連続データの記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    連続データの記録方法において、所定の条件でイベント
    をまとめる前のイベント記録テーブルと、上記所定の条
    件でイベントをまとめた後のイベント記録テーブルの両
    者を生成するか、または、上記所定の条件が多段階の条
    件であり各段階毎のイベント記録テーブルが生成できる
    場合は、最終段階のイベント記録テーブルと、最終段階
    以外の各段階毎のイベント記録テーブルの内、任意の数
    の任意のイベント記録テーブルとを生成するようにした
    ことを特徴とする連続データの記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の連続データの記録方法を用いた連続データの記録装
    置。
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