JP2000295102A - Ad変換器又はda変換器のためのデジタルキャリブレーション方法及び装置 - Google Patents

Ad変換器又はda変換器のためのデジタルキャリブレーション方法及び装置

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JP2000295102A
JP2000295102A JP2000025110A JP2000025110A JP2000295102A JP 2000295102 A JP2000295102 A JP 2000295102A JP 2000025110 A JP2000025110 A JP 2000025110A JP 2000025110 A JP2000025110 A JP 2000025110A JP 2000295102 A JP2000295102 A JP 2000295102A
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Takao Kutsuno
孝夫 久津野
Atsuhiko Ishida
敦彦 石田
Kiyotake Udo
清健 有働
Tsuneo Yamaha
常雄 山羽
Hiroshi Ikeda
宏史 池田
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AD変換器及びDA変換器のキャリブレーシ
ョンを効率的に行う。 【解決手段】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
AD変換器のデジタルキャリブレーションは、AD変換
器に値の異なる2つのアナログ信号を順次入力し、変換
後の2つのデジタル信号に基づいてオフセット補正値及
びゲイン補正係数を算出し、そのオフセット補正値及び
ゲイン補正係数に基づいてAD変換器から出力されるデ
ジタル信号を補正することによって行う。デジタル信号
をアナログ信号に変換するDA変換器のデジタルキャリ
ブレーションは、DA変換器に値の異なる2つのデジタ
ル信号を順次入力し、変換後の2つのアナログ信号に基
づいてオフセット補正値及びゲイン補正係数を算出し、
そのオフセット補正値及びゲイン補正係数に基づいてD
A変換器に入力されるデジタル信号を補正することによ
って行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AD変換器又はD
A変換器のためのデジタルキャリブレーション方法及び
装置に関し、例えばICデバイス(集積回路)の電気的
特性を検査するIC試験装置に用いられるAD変換器及
びDA変換器のデジタルキャリブレーションに利用可能
なものである。
【0002】
【従来の技術】性能や品質の保証されたICデバイスを
最終製品として出荷するためには、製造部門、検査部門
の各工程でICデバイスの全部又は一部を抜き取り、そ
の電気的特性を検査する必要がある。
【0003】IC試験装置はこのような電気的特性を検
査する装置である。IC試験装置は、被測定ICに所定
の試験用パターンデータを与え、それによる被測定IC
の出力データを読み取り、被測定ICの基本的動作及び
機能に問題が無いかどうかを被測定ICの出力データか
ら不良情報を解析し、電気的特性を検査している。
【0004】IC試験装置における試験は直流試験(D
C測定試験)とファンクション試験(FC試験)とに大
別される。直流試験は被測定ICの入出力端子にDC測
定手段から所定の電圧又は電流を印加することにより、
被測定ICの基本的動作に不良が無いかどうかを検査す
るものである。一方、ファンクション試験は被測定IC
の入力端子にパターン発生手段から所定の試験用パター
ンデータを与え、それによる被測定ICの出力データを
読み取り、被測定ICの基本的動作及び機能に問題が無
いかどうかを検査するものである。すなわち、ファンク
ション試験は、アドレス、データ、書込みイネーブル信
号、チップセレクト信号などの被測定ICの各入力信号
の入力タイミングや振幅などの入力条件などを変化させ
て、その出力タイミングや出力振幅などを試験したりす
るものである。このようなIC試験装置では、多数のA
D変換器やDA変換器が用いられているので、そのキャ
リブレーション(ゲイン調整、オフセット調整)を正確
に行うことは検査を高精度に行う上で非常に重要であ
る。
【0005】従来は、AD変換器やDA変換器のキャリ
ブレーションは、トリマ抵抗を人手で操作することに基
づく人的なマニュアル操作方法や、補助DA変換器やデ
ジタルポテンショメータを使用したアナログ的な方法に
よって行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】トリマ抵抗を使った人
的マニュアル操作方法によるキャリブレーションは、時
間と労力の点で問題があり、IC試験装置などのように
多数のAD変換器やDA変換器のキャリブレーションを
行う必要があるものに対して不向きである。一方、アナ
ログ的な方法によるキャリブレーションは、人手を煩わ
せることなく自動で実行することができるので、非常に
効率的である。ところが、アナログ的な素子を使用して
いるため精度劣化の恐れがある。また、バイナリサーチ
法や最小二乗法などによって補正値を算出しているた
め、その処理に時間を要するという問題がある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、AD変換器及び/又はDA変換器のキャリブレー
ションをデジタル的に行うことのできるデジタルキャリ
ブレーション方法及び装置を提供することを目的とす
る。詳しくは、短時間に多数のAD変換器及び/又はD
A変換器のキャリブレーションをデジタル的に行うこと
のできる効率的なデジタルキャリブレーション方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明に係るアナログ−デジタル変換器の
ためのデジタルキャリブレーション方法は、キャリブレ
ートすべきアナログ−デジタル変換器に対して少なくと
も2つの異なる基準のアナログ信号をそれぞれ入力する
ステップと、前記各基準のアナログ信号の入力に応じて
前記アナログ−デジタル変換器で変換された各デジタル
信号に基づき、補正パラメータを算出するステップと、
前ステップで算出した前記補正パラメータを用いて前記
アナログ−デジタル変換器の出力ディジタル信号に対し
て補正演算を行なうステップとを具えたことを特徴とす
る。前記補正パラメータは、例えばオフセット補正値及
びゲイン補正係数を含んでいてよい。
【0009】本発明によれば、各基準のアナログ信号の
入力に応じて前記アナログ−デジタル変換器で変換され
た各デジタル信号に基づき、所定の補正パラメータ(例
えばオフセット補正値及びゲイン補正係数)を算出し、
それに基づいてアナログ−デジタル変換器の出力デジタ
ル信号をデジタル的に補正しているので、アナログ素子
が必要でなく、それによる測定誤差などの影響を排除す
ることができる。また、2つの異なる基準信号に応じた
デジタル変換信号に基づき、オフセット補正値及びゲイ
ン補正係数を求めるので、バイナリサーチや最小2乗法
などに比べて短時間で高精度にキャリブレーションを行
うことができ、IC試験装置などのような多数のAD変
換器のキャリブレーションを行う場合でもそれに要する
時間を大幅に短縮することができる。
【0010】本発明に係るデジタル−アナログ変換器の
ためのデジタルキャリブレーション方法は、キャリブレ
ートすべきデジタル−アナログ変換器に対して少なくと
も2つの異なる基準のデジタル信号をそれぞれ入力する
ステップと、前記各基準のデジタル信号の入力に応じて
前記デジタル−アナログ変換器で変換された各アナログ
信号に基づき、補正パラメータを算出するステップと、
前ステップで算出した前記補正パラメータを用いて前記
デジタル−アナログ変換器の入力ディジタル信号に対し
て補正演算を行なうステップとを具えたことを特徴とす
る。前記補正パラメータは、例えばオフセット補正値及
びゲイン補正係数を含んでいてよい。前記算出するステ
ップは、前記各基準のデジタル信号の入力に応じて前記
デジタル−アナログ変換器で変換された各アナログ信号
をデジタル信号にそれぞれ変換するステップと、変換さ
れた各デジタル信号に基づき前記補正パラメータを算出
するステップとを含んでいてよい。
【0011】この場合も、各基準のデジタル信号の入力
に応じて前記デジタル−アナログ変換器で変換された各
アナログ信号に基づき、所定の補正パラメータ(例えば
オフセット補正値及びゲイン補正係数)を算出し、それ
に基づいてデジタル−アナログ変換器の入力デジタル信
号をデジタル的に補正しているので、補正のためにアナ
ログ素子が必要でなく、それによる測定誤差などの影響
を排除することができる。また、IC試験装置などのよ
うな多数のDA変換器のキャリブレーションを行う場合
でもそれに要する時間を大幅に短縮することができる。
【0012】本発明は、方法の発明として構成し実施す
ることができるのみならず、装置の発明として構成し実
施することもできる。また、本発明は、CPUまたはD
SP等のプロセッサによって実行されるプログラムの形
態で実施することができるし、そのようなプログラムを
記憶した記録媒体の形態で実施することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に従って説明する。図1は、本発明に係るデジタ
ルキャリブレーション方式の具体例を示すブロック構成
図であり、AD変換器(ADC)1についてデジタル的
にキャリブレーションを行う場合を示す。図において、
AD変換器1は、アナログ信号を入力し、それをデジタ
ル信号に変換して出力する。加算器2はAD変換器1か
らのデジタル信号D1とオフセットレジスタ6からのオ
フセット補正値DOを加算し、その加算結果のデジタル
信号D2を乗算器3に出力する。乗算器3は加算器2か
らのデジタル信号D2にゲインレジスタ7からのゲイン
補正係数DGを乗じ、その乗算結果のデジタル信号D3
をテスタバス(T−BUS)5に出力する。テスタバス
5に出力されたデジタル信号D3は所定の演算手段に取
り込まれて処理される。
【0014】オセフット補正係数DO及びゲイン補正係
数DGの算出方法を図2を用いて説明する。図2は理想
的なAD変換器の変換特性L0と実際のAD変換器の変
換特性L1を示す図である。すなわち、図1のAD変換
器1が図2のような変換特性L1を示すものとする。従
って、図2に示すような理想的なAD変換器の変換特性
L0と実際のAD変換器の変換特性L1に基づいてオフ
セット補正値DO及びゲイン補正係数DGを算出し、そ
れを用いてAD変換器1から出力されるデジタル信号D
1を図2に示す理想的なAD変換器の変換特性L0に従
ったデジタル信号D3に変換する。
【0015】理想的なAD変換器の変換特性L0は図2
に示す通りであり、一例として、プラスフルスケールの
アナログ信号電圧10〔V〕の入力に対して、所定値V
12(16進表示で7FFF)のデジタル信号を出力
し、マイナスフルスケールのアナログ信号電圧−10
〔V〕の入力に対して、所定値V11(16進表示で8
000)のデジタル信号を出力する。しかしながら、実
際のAD変換器1は、アナログ信号電圧10〔V〕の入
力に対して、上記理想値V12とは異なる出力デジタル
値(これをV02とする)からなるデジタル信号D1を
出力し、アナログ信号電圧−10〔V〕の入力に対し
て、上記理想値V12とは異なる出力デジタル値(これ
をV01とする)からなるデジタル信号D1を出力する
ものと仮定する。
【0016】従って、この実施の形態では、まずCPU
4がオフセット補正値DO=0、ゲイン補正係数DG=
1をそれぞれのオフセットレジスタ6及びゲインレジス
タ7に格納する。そして、AD変換器1に所定の第1の
基準アナログ信号、例えばプラスフルスケールのアナロ
グ信号電圧10〔V〕を供給し、これに対応して出力さ
れるデジタル変換信号D1つまり乗算器3から出力され
るデジタル信号D3(=V02)を取り込む。次に、A
D変換器1に所定の第2の基準アナログ信号、例えばマ
イナスフルスケールのアナログ信号電圧−10〔V〕を
供給し、これに対応して出力されるデジタル変換信号D
1つまり乗算器3から出力されるデジタル信号D3(=
V01)を取り込む。プラスフルスケール及びマイナス
フルスケールにおけるデジタル信号D3(つまりV02
とV01)を取り込んだ時点で、CPU4は次式に基づ
いてオフセット補正値DO及びゲイン補正係数DGを算
出する。 DO=(V02+V01)/2 DG=(V12−V11)/(V02−V01) このようにして算出されたオフセット補正値DO及びゲ
イン補正係数DGはオフセットレジスタ6及びゲインレ
ジスタ7にそれぞれ格納される。以後は、各レジスタ
6,7の出力DO,DGが補正パラメータとして加算器
2及び乗算器3に入力される。
【0017】これによって、AD変換器1から出力され
るデジタル信号D1は加算器2及び乗算器3において各
パラメータDO,DGによって補正され、図2に示すよ
うな理想的なAD変換器の変換特性L0を示すようにな
る。この実施の形態によれば、CPU4によって自動的
にデジタルキャリブレーションを行うことができるの
で、人手による手間が省ける。また、キャリブレーショ
ンにアナログ素子を使用していないので、ドリフトの影
響、キャリブレーション用アナログ素子の精度(オフセ
ット、抵抗誤差)の限界による誤差によってキャリブレ
ーション精度が劣化するということがない。また、バイ
ナリサーチや最小2乗法などに比べて短時間であっても
高精度にキャリブレーションを行うことができるので、
IC試験装置などのような多数のAD変換器のキャリブ
レーションを行う場合でもそれに要する時間を大幅に短
縮することができる。その場合、レジスタ6,7では各
AD変換器毎の補正パラメータDO,DGをストアし、
各AD変換器毎のキャリブレーションにあたってCPU
4は共用できる。
【0018】参考のために、上述の演算処理を実行する
ための図1のCPU4におけるプログラムの一例を図3
に示す。ステップS1では、各パラメータをDO=0,
DG=1にセットし、レジスタ6,7にストアする。ス
テップS2では、第1の基準アナログ信号Vr1がAD
変換器1に入力されたかどうかをチェックする。この基
準アナログ信号の入力は、CPU4側の制御の下で自動
的に行なってもよいし、人手で行なってもよい。前者の
場合は、このステップS2で基準アナログ信号Vr1の
発生指示を行ない、図示しないアナログ電圧発生器また
は基準DA変換器から基準アナログ信号Vr1を発生さ
せるようにすればよい。後者の場合は、図示しないアナ
ログ電圧発生器または基準DA変換器から基準アナログ
信号Vr1を発生してAD変換器1に入力し、スイッチ
操作等によって入力確認情報をCPU4に与え、ステッ
プS2でこの入力確認情報の有無をチェックする。基準
アナログ信号Vr1がAD変換器1に入力されるとステ
ップS3に進み、そのデジタル変換信号D1すなわち加
算器2と乗算器3を経由したデジタル信号D3をCPU
4内に取り込み、それをV01としてストアする。この
場合、オフセット補正値DO=0、ゲイン補正係数DG
=1により、D1=D2=D3となっている。上記例の
場合、第1の基準アナログ信号Vr1は−10Vであ
り、それに対応するデジタル変換信号V01は、AD変
換器1に変換誤差がある場合は、図2に示すように−1
0Vの正しいデジタル値にはならない。
【0019】次のステップS4では、第2の基準アナロ
グ信号Vr2がAD変換器1に入力されたかどうかをチ
ェックする。この基準アナログ信号の入力も、上述と同
様に、CPU4側の制御の下で自動的に行なってもよい
し、人手で行なってもよい。次のステップS5では、入
力された第2の基準アナログ信号Vr2のデジタル変換
信号D1すなわちD3をCPU4内に取り込み、それを
V02としてストアする。次のステップS6では、各基
準アナログ信号Vr1,Vr2の理想デジタル値V1
1,V12を取得する。このV11,V12は、各基準
アナログ信号Vr1,Vr2としてどのような値を用い
るかによって自動的に決まる。次のステップS7では、
取り込んだ各デジタル変換値V01,V02と上記理想
デジタル値V11,V12に基づき、オフセット補正値
DOとゲイン補正係数DGを求めるための、上述と同様
の所定の演算を行なう。ステップS8では、求めたオフ
セット補正値DOとゲイン補正係数DGをレジスタ6,
7にストアする。こうして、一旦、補正パラメータが決
定されると、以後は、レジスタ6,7にストアされたオ
フセット補正値DOとゲイン補正係数DGが加算器2及
び乗算器3で使用され、AD変換器1の出力デジタル信
号がこれらの補正パラメータに応じて補正される。
【0020】図4は、本発明に係るデジタルキャリブレ
ーション方式の具体例を示すブロック構成図であり、D
A変換器(DAC)11についてデジタル的にキャリブ
レーションを行う場合を示す。図において、DA変換器
11は、デジタル信号を入力し、それをアナログ信号に
変換して出力する。加算器12はテスタバス15を経由
してくるCPU4からのデジタル信号D5とオフセット
レジスタ16からのオフセット補正値Doを加算し、そ
の加算結果のデジタル信号D6を乗算器13に出力す
る。乗算器13は加算器12からのデジタル信号D6に
ゲインレジスタ17からのゲイン補正係数Dgを乗じ、
その乗算結果のデジタル信号D7をDA変換器11に出
力する。DA変換器11から出力されるアナログ信号A
nは所定の被測定ICなどに供給される。
【0021】なお、DA変換器11から出力されるアナ
ログ信号AnはAD変換器18に取り込まれ、デジタル
信号D8に変換されてCPU4にフィードバックされ
る。これは、DA変換器11のオフセット補正値Do及
びゲイン補正係数Dgを算出するためであり、前述と同
様のアルゴリズムで各補正パラメータDo,Dgを算出
できる。まずCPU4がオフセット補正値Do=0、ゲ
イン補正係数Dg=1をそれぞれのオフセットレジスタ
16及びゲインレジスタ17に格納する。そして、加算
器12に第1の基準信号としてプラスフルスケールのデ
ジタル信号電圧を供給し、DA変換器11から出力され
るアナログ信号Anのデジタル変換値D8+を取り込
む。次に、加算器12に第2の基準信号としてマイナス
フルスケールのデジタル信号電圧を供給し、DA変換器
11から出力されるアナログ信号Anのデジタル変換値
D8−を取り込む。プラスフルスケール及びマイナスフ
ルスケールにおけるデジタル信号D8+、D8−を取り
込んだ時点で、CPU4はオフセット補正値Do及びゲ
イン補正係数Dgを算出し、オフセットレジスタ16及
びゲインレジスタ17に格納する。これによって、DA
変換器11からは理想的なDA変換器の変換特性に従っ
たアナログ信号Anが出力されるようになる。
【0022】参考のために、上述の演算処理を実行する
ための図4のCPU4におけるプログラムの一例を図5
に示す。ステップS11では、各パラメータをDo=
0,Dg=1にセットし、レジスタ16,17にストア
する。次のステップS12では、第1の基準デジタル信
号Dr1を信号D5としてバスT−BUSを介して出力
する。この第1の基準デジタル信号Dr1は例えばマイ
ナスのフルスケール値に対応する。Do=0,Dg=1
であるから、バスT−BUSからの信号D5=Dr1は
そのままDAC11に入力される。基準デジタル信号D
r1の入力に応じたDAC11の出力アナログ信号は、
ADC18でデジタル変換され、その変換出力であるデ
ジタル信号D8がCPU4に与えられる。CPU4で
は、ステップS13で、デジタル信号D8を取り込み、
第1基準変換値V01としてストアする。次のステップ
S14では第2の基準デジタル信号Dr2を信号D5と
してバスT−BUSを介して出力する。この第2の基準
デジタル信号Dr2は例えばプラスのフルスケール値に
対応する。この基準デジタル信号Dr2の入力に応じた
DAC11の出力アナログ信号が、ADC18でデジタ
ル変換されて、デジタル信号D8としてCPU4に与え
られる。次のステップS15では、このデジタル信号D
8を取り込み、第2基準変換値V02としてストアす
る。
【0023】次のステップS16では、取り込んだ各基
準変換値V01,V02と上記基準デジタル信号Dr
1,Dr2に基づき、オフセット補正値Doとゲイン補
正係数Dgを求めるための、上述と同様の所定の演算、
すなわち Do=(V02+V01)/2 Dg=(Dr2−Dr1)/(V02−V01) を行なう。次のステップS17では、求めたオフセット
補正値Doとゲイン補正係数Dgをレジスタ16,17
にストアする。こうして、一旦、補正パラメータが決定
されると、以後は、レジスタ16,17にストアされた
オフセット補正値Doとゲイン補正係数Dgが加算器1
2及び乗算器13で使用され、DA変換器11の入力デ
ジタル信号がこれらの補正パラメータに応じて補正され
る。
【0024】なお、上述の実施の形態では、各補正パラ
メータを算出するために、AD変換器及びDA変換器に
プラスフルスケールとマイナスフルスケールの基準信号
を供給する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、プラスフルスケールとマイナスフルスケ
ール付近の電圧や、それ以外の電圧を供給してもよいこ
とは言うまでもない。また、プラスフルスケールとマイ
ナスフルスケールの電圧値が対称の場合について説明し
たが、非対称でもよいことはいうまでもない。この場合
は、対称の電圧となるように演算を行い、その結果を対
称の電圧としてオフセット係数を演算すればよい。
【0025】
【発明の効果】本発明のデジタルキャリブレーション方
式によれば、短時間に多数のAD変換器及びDA変換器
のキャリブレーションをデジタル的に行うことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るAD変換器のためのデジタルキ
ャリブレーション方法を実施する場合の一具体例を示す
ブロック構成図。
【図2】 本発明に従うデジタルキャリブレーションの
一例を説明するために、理想的なAD変換器の変換特性
L0とキャリブレートすべき実際のAD変換器の変換特
性L1の例を示す図。
【図3】 図1のCPUで実行されるプログラムの一例
を示すフローチャート。
【図4】 本発明に係るDA変換器のためのデジタルキ
ャリブレーション方法を実施する場合の一具体例を示す
ブロック構成図。
【図5】 図4のCPUで実行されるプログラムの一例
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…AD変換器、2…加算器、3…乗算器、4…CP
U、5…テスタバス、6…オフセットレジスタ、7…ゲ
インレジスタ、11…DA変換器、12…加算器、13
…乗算器、15…テスタバス、16…オフセットレジス
タ、17…ゲイレジスタ、18…AD変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有働 清健 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山羽 常雄 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 池田 宏史 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリブレートすべきアナログ−デジタ
    ル変換器に対して少なくとも2つの異なる基準のアナロ
    グ信号をそれぞれ入力するステップと、 前記各基準のアナログ信号の入力に応じて前記アナログ
    −デジタル変換器で変換された各デジタル信号に基づ
    き、補正パラメータを算出するステップと、 前ステップで算出した前記補正パラメータを用いて前記
    アナログ−デジタル変換器の出力ディジタル信号に対し
    て補正演算を行なうステップとを具えたことを特徴とす
    るアナログ−デジタル変換器のためのデジタルキャリブ
    レーション方法。
  2. 【請求項2】 キャリブレートすべきアナログ−デジタ
    ル変換器を接続し、前記アナログ−デジタル変換器に対
    して少なくとも2つの異なる基準のアナログ信号がそれ
    ぞれ入力されたとき、各基準のアナログ信号の入力に応
    じて前記アナログ−デジタル変換器で変換された各デジ
    タル信号を取得し、これらの各デジタル信号に基づき、
    補正パラメータを算出する処理手段と、 前記処理手段で算出された前記補正パラメータを記憶す
    る記憶手段と、 前記アナログ−デジタル変換器の出力側に設けられ、前
    記記憶手段に記憶された前記補正パラメータを用いて前
    記アナログ−デジタル変換器の出力信号の補正演算を行
    なうデジタル演算手段とを具えたことを特徴とするアナ
    ログ−デジタル変換器のためのデジタルキャリブレーシ
    ョン装置。
  3. 【請求項3】 キャリブレートすべきデジタル−アナロ
    グ変換器に対して少なくとも2つの異なる基準のデジタ
    ル信号をそれぞれ入力するステップと、 前記各基準のデジタル信号の入力に応じて前記デジタル
    −アナログ変換器で変換された各アナログ信号に基づ
    き、補正パラメータを算出するステップと、 前ステップで算出した前記補正パラメータを用いて前記
    デジタル−アナログ変換器の入力ディジタル信号に対し
    て補正演算を行なうステップとを具えたことを特徴とす
    るデジタル−アナログ変換器のためのデジタルキャリブ
    レーション方法。
  4. 【請求項4】 キャリブレートすべきデジタル−アナロ
    グ変換器を接続して、該デジタル−アナログ変換器に対
    して少なくとも2つの異なる基準のデジタル信号をそれ
    ぞれ入力し、該基準デジタル信号の入力に応じて該デジ
    タル−アナログ変換器で変換された各アナログ信号に基
    づき、補正パラメータを算出する処理手段と、 前記処理手段で算出された前記補正パラメータを記憶す
    る記憶手段と、 前記デジタル−アナログ変換器の入力側に設けられ、前
    記記憶手段に記憶された前記補正パラメータを用いて前
    記デジタル−アナログ変換器の入力ディジタル信号に対
    して補正演算を行なうデジタル演算手段とを具えたこと
    を特徴とするデジタル−アナログ変換器のためのデジタ
    ルキャリブレーション装置
  5. 【請求項5】 前記デジタル−アナログ変換器で変換さ
    れたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換された
    デジタル信号に基づき前記補正パラメータを算出するこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の方法又は装置。
  6. 【請求項6】 前記補正パラメータは、オフセット補正
    値及びゲイン補正係数を含む請求項1乃至5のいずれか
    に記載の方法又は装置。
JP2000025110A 1999-02-03 2000-02-02 Ad変換器又はda変換器のためのデジタルキャリブレーション方法及び装置 Pending JP2000295102A (ja)

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