JP2000294148A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

Info

Publication number
JP2000294148A
JP2000294148A JP10429599A JP10429599A JP2000294148A JP 2000294148 A JP2000294148 A JP 2000294148A JP 10429599 A JP10429599 A JP 10429599A JP 10429599 A JP10429599 A JP 10429599A JP 2000294148 A JP2000294148 A JP 2000294148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
front glass
light
electrode
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10429599A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Osawa
敦夫 大沢
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
Norio Yatsuda
則夫 谷津田
Masayuki Wakitani
雅行 脇谷
Kazuo Yoshikawa
和生 吉川
Hiroyuki Nakahara
裕之 中原
Yasuhiko Kunii
康彦 國井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10429599A priority Critical patent/JP2000294148A/ja
Publication of JP2000294148A publication Critical patent/JP2000294148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色フィルタを用いてコントラストや輝度を高
めるとともに、色フィルタの位置精度も容易に高めるこ
とができるようにする。 【解決手段】 前面ガラス基板1,背面基板2間の隔壁
3で区画される各セルでは、前面ガラス基板1側に色フ
ィルタ12R,12G,12Bを形成し、その上に蛍光
体層5R,5G,5Bを形成する。また、背面基板2側
に光反射層13を設け、蛍光体層12R,12G,12
Bで発生した色光を前面ガラス基板1の方に反射すると
ともに、隔壁3を透明な材料で前面ガラス基板1側に形
成し、蛍光体層5R,5G,5Bで発生した色光を隔壁
3を通しても外部に放出できるようにする。色フィルタ
12R,12G,12Bは、前面ガラス基板1に隔壁3
を形成した後、蛍光体層5R,5G,5Bと同様の方法
で形成する。アドレス電極4の不透明な金属バス電極4
bは、隔壁3に対向する領域に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の薄型表示パ
ネルとして使用されるプラズマディスプレイ装置に係
り、特に、かかる装置に用いられてカラー画像を表示す
るプラズマディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、ブラウン管方式の直視型ディスプレイ装置や背面投
写型ディスプレイ装置に比べて、奥行きを飛躍的に短縮
可能であり、壁掛け大画面テレビを実現するための有力
手段となっている。
【0003】図5はかかるプラズマディスプレイパネル
の一従来例を示す分解斜視図であって、1は前面ガラス
基板、2は背面ガラス基板、3は隔壁、4はアドレス電
極、5R,5G,5Bは夫々R(赤),G(緑),B
(青)の蛍光体層、6は表示電極、7は誘電体層、8は
保護膜である。
【0004】同図において、プラズマディスプレイパネ
ル(PDP)は、前面ガラス基板1と背面ガラス基板2
とが隔壁3を挾んで対面する構成となっている。
【0005】前面ガラス基板1の内面側には、X,Y電
極からなる透明な表示電極6が、背面ガラス基板2の内
面側には、アドレス電極4が夫々フォトエッチングなど
により形成されており、これら表示電極6とアドレス電
極4とは互いに直交するようにして対面配置されてい
る。前面ガラス基板1上の表示電極6は、低融点ガラス
が印刷、焼成されてなる所定の厚さの誘電体層7で覆わ
れ、その上にガス放電時の保護膜8が形成されている。
【0006】また、背面ガラス基板2には、アドレス電
極4間毎に隔壁3が厚膜印刷の積層などにより形成され
て、隣合う隔壁3間がセルをなしている。これらセル内
では、赤の発光色を発光する蛍光体層5R,緑の発光色
を発光する蛍光体層5G及び青の発光色を発光する蛍光
体層5Bが夫々順番に、アドレス電極4を覆いかつ隔壁
3の壁面まで形成されている。これら蛍光体層5R,5
G,5Bとアドレス電極4との間には、誘電体層があっ
てもよい。以下、蛍光体層5R,5G,5Bが形成され
ているセルを夫々Rセル,Gセル,Bセルという。
【0007】これらセルの空間には、ネオンを主体とし
た放電ガスが封入され、このため、夫々のセルは放電セ
ルをなしている。互いに直交するアドレス電極4と表示
電極6との交点毎にセルが位置し、夫々の放電セルは画
素を形成している。従って、複数の画素がマトリクス状
に配列されていることになる。
【0008】かかる構成において、発光させようとする
セルで交叉するアドレス電極4と表示電極6との間に電
圧を印加することにより、そのセルで放電ガスを放電さ
せて書込放電を行なわせ、しかる後、2つの表示電極6
のX,Y電極間にパルス電圧を印加することにより、そ
のセルで放電ガスが放電して蛍光体層が色光を発光す
る。従って、Rセルでは、蛍光体層5RがR光を発光
し、Gセルでは、蛍光体層GRがG光を発光し、Bセル
では、蛍光体層5BがB光を発光し、これによってカラ
ー画像が表示されることになる。
【0009】ところで、かかる構成のPDPによると、
前面ガラス基板1や表示電極6,誘電体層7,保護膜8
は透明であり、これによって蛍光体層5R,5G,5B
で発生した色光を前面ガラス基板1などを通して効率良
く外部に放出されるようにしているのであるが、このこ
とからして、逆に、前面ガラス基板1,誘電体層7,保
護膜8などを通してセル内に外光が入り込み、この入り
込んだ外光は、白色の蛍光体層5R,5G,5Bでその
入射方向とは逆方向に反射されて、前面ガラス基板1か
ら外部に放出される。このために、前面ガラス基板1側
から見ると、PDPの画面全体が白っぽく見えることに
なり、このような画面でカラー画像を表示すると、コン
トラストが低下する。
【0010】これを防止するための方法として、その一
従来例が特開昭59ー36280号公報に開示されてい
る。これを、図5の構成のPDPに対応させて示すと、
図6に示すような構成となる。なお、図6において、9
R,9G,9Bは夫々R,G,Bの色フィルタ、10は
ブラックマトリックスであり、図5に対応する部分には
同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0011】図6において、前面ガラス基板1には、蛍
光体層5Rが設けられたRセルに対向してR光のみを透
過する特性の色フィルタ9Rが設けられ、蛍光体層5G
が設けられたGセルに対向してG光のみを透過する特性
の色フィルタ9Gが設けられ、蛍光体層5Bが設けられ
たBセルに対向してB光のみを透過する特性の色フィル
タ9Bが設けられている。
【0012】かかる構成によると、Rセルで発光したR
光は色フィルタ9Rを透過し、Gセルで発光したG光は
色フィルタ9Gを透過し、Bセルで発光したB光は色フ
ィルタ9Bを透過する。
【0013】また、前面ガラス基板1側から入射した外
光は、Rセルでは、色フィルタ9RでG,B光が吸収さ
れてR光のみが入射し、蛍光体層5Rで反射された後、
色フィルタ5R,前面ガラス基板1などを通って外部に
放出されるし、Gセルでは、色フィルタ9GでR,B光
が吸収されてG光のみが入射し、蛍光体層5Gで反射さ
れた後、色フィルタ5G,前面ガラス基板1などを通っ
て外部に放出されるし、Bセルでは、色フィルタ9Bで
R,G光が吸収されてB光のみが入射し、蛍光体層5B
で反射された後、色フィルタ5B,前面ガラス基板1な
どを通って外部に放出される。このため、前面ガラス基
板1から外光が入射しても、各セルから反射される外光
の光量が減少することになり、PDPの画面全体が黒ず
んでコントラストが向上する。
【0014】また、かかる従来例では、前面ガラス基板
1側の各セル間に、即ち、色フィルタ9R,9G,9B
間に黒色の吸光材料からなる黒格子、即ち、ブラックマ
トリックス10が設けられており、このブラックマトリ
ックス10によって入射する外光を吸収するようにして
いる。これにより、前面ガラス基板1から外部に放出さ
れる反射外光の光量がさらに低減し、コントラストがさ
らに向上する。
【0015】また、コントラストを向上させる方法の他
の従来例が特開平5ー299022号公報に記載されて
いる。
【0016】これを図5によって説明すると、隔壁3の
前面ガラス基板1側の先端部に暗色の着色材を混合し、
その先端面に吸光特性を持たせるものである。これは、
上記のブラックマトリックスと同等の作用を持たせるも
のであって、前面ガラス基板1側から入射した外光の一
部がこの隔壁3の先端面で吸収され、セルの蛍光体層で
反射されて前面ガラス基板1から放出される外光の光量
を低減することにより、コントラストを向上させるもの
である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
59ー36280号公報に記載の従来例では、色フィル
タとブラックマトリックスとによって前面ガラス基板側
から入射される外光を吸収するものであるから、前面ガ
ラス基板から放出される反射外光の光量を充分に低減す
ることができ、コントラストを大幅に向上させることが
できるものであるが、このような効果を充分に発揮させ
るためには、夫々の色フィルタ9R,9G,9Bの位置
を夫々Rセル,Gセル,Bセルに対向する位置に高い精
度で一致させる必要があるし、また、ブラックマトリッ
クス10の位置も隔壁3の先端部に対向する位置に高い
精度で一致させる必要がある。しかしながら、各セルや
色フィルタ9R,9G,9Bの幅寸法、隔壁3の先端部
やブラックマトリックスの幅寸法は非常に小さく、色フ
ィルタ9R,9G,9Bやブラックマトリックス10な
どが形成されている前面ガラス基板1と隔壁3や蛍光体
層5R,5G,5Bなどが形成されている背面ガラス基
板2とを一体に組み合わせてPDPを作成するに際し、
このような幅寸法が小さいものどおしを高い精度で一致
させることは非常に難しいものであった。
【0018】これに対し、上記特開平5ー299022
号公報に記載される従来例は、予め隔壁3にブラックマ
トリックス10に相当する暗色着色部が形成されている
ので、この暗色着色部と隔壁3との位置関係が予め高い
精度で設定されており、前面ガラス基板1と背面ガラス
基板2とを一体に組み合わせてPDPを形成する際に
は、この暗色着色部と隔壁3との位置関係を配慮する必
要がないから、これら前面ガラス基板1と背面基板2と
の組み合わせ作業が容易となる。
【0019】しかしながら、この従来例では、ブラック
マトリックスに相当する暗色着色部のみが形成されるも
のであるから、前面ガラス基板1側から入射する外光の
低減効果が充分でなく、コントラストの大幅な向上を期
待することができない。
【0020】本願発明の目的は、かかる問題を解消し、
製造に際しての前面ガラス基板と背面基板との組み合わ
せ作業を容易にする構成をなして、なおかつコントラス
トを大幅に向上させることができるようにしたプラズマ
ディスプレイパネルを提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、さらに、高輝度を得
ることができるようにしたプラズマディスプレイパネル
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、セル内の前面ガラス基板側に色フィルタ
層を、さらに、該色フィルタ層上に色光を発光する蛍光
体層を設け、該セル内の背面基板側に光反射層を設けた
構成とするものである。
【0023】かかる構成によると、蛍光体層からは、少
なくとも前面ガラス基板側に発光する色光と背面基板側
に発光する色光とがあるが、前者は、直接前面ガラス基
板を通って外部に放出され、また、後者は、背面基板側
に設けられた光反射層で反射され、前面ガラス基板を通
って外部に放出される。また、前面ガラス基板を通って
入射する外光は、セル内に入射して上記反射層で反射さ
れ、前面ガラス基板を通って外部に放出されるが、その
過程で、前面ガラス基板側に設けられている色フィルタ
によりその一部(特定の色光以外の色光)が吸収され
る。このため、前面ガラス基板から外部に放出される反
射外光の光量が充分低減し、コントラストが大幅に向上
する。
【0024】また、本発明は、上記の隔壁が上記の前面
ガラス基板側に形成されているものである。
【0025】かかる構成により、隔壁が形成された前面
ガラス基板側に、上記の色フィルタを、蛍光体層と同様
の方法で形成することができることになり、前面ガラス
基板と背面基板とを一体化する前に、既に、各セルに対
する色フィルタの位置関係が高精度に設定されているこ
とになる。このため、色フィルタとセルとの位置関係を
配慮することなく、前面ガラス基板と背面基板との一体
化が可能となる。
【0026】上記他の目的を達成するために、本発明
は、隔壁を透明な材料からなるものとし、さらには、前
面ガラス基板に設けるアドレス電極を透明電極と金属バ
ス電極とからなるものとして、該金属バス電極を隔壁の
前面ガラス基板側端面に対向した領域に設けた構成とす
るものである。また、本発明は、アドレス電極と表示電
極を背面基板側に設けた構成とするものである。
【0027】かかる構成により、蛍光体層から発光する
色光としては、上記のような前面ガラス基板側や背面基
板側に発光する色光ばかりでなく、隔壁側に発光する色
光もある。このような色光は、透明な隔壁や前面ガラス
基板を通って外部に放出される。背面基板側の光反射層
で隔壁の方に反射される色光も同様である。これによ
り、前面ガラス基板から外部に放出される色光の光量が
増大化し、輝度が高くなる。さらには、前面ガラス基板
側に設けられるアドレス電極に透明電極を用い、この透
明電極と一体の金属バス電極が隔壁の前面ガラス基板側
端面に対向するように配置されるが、一般に、かかる端
面よりも金属バス電極を小さくでき(例えば、金属バス
電極の幅寸法は、隔壁の前面ガラス基板側端面の幅寸法
のほぼ1/2)、隔壁内を通る色光のこの金属バス電極
で遮光される光量の割合は小さい。これにより、前面ガ
ラス基板から外部に放出される色光の光量がさらに増大
化し、輝度がさらに高くなる。さらには、アドレス電極
や表示電極を背面基板側に設けることにより、前面ガラ
ス基板を通して外部に放出される色光の光量がさらに増
加し、輝度がさらに高くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明によるプラズマディスプ
レイパネルの第1の実施形態の3つのセル部分を拡大し
て示す断面図であって、4aは透明電極、4bは金属バ
ス電極、11R,11G,11Bはセル、12R,12
G,12Bは色フィルタ、13は光反射層、14は誘電
体層、15は保護膜であり、図5,図6に対応する部分
には同一符号を付けている。
【0029】同図において、前面ガラス基板1の内側表
面には、透明電極4aと金属バス電極4bとが積層され
てなるアドレス電極4が複数個互いに平行に、かつセル
間隔で設けられ、これらアドレス電極4を覆うようにし
て誘電体層7が設けられている。また、図示しないが、
誘電体層7の表面には、保護膜が形成されている。各ア
ドレス電極4は紙面に垂直方向に伸延しており(即ち、
隔壁3に平行であり)、その透明電極4aの一方の辺部
に沿って狭幅の金属バス電極4bが積層されている。
【0030】一方、背面ガラス基板2の内側表面には、
その全面にわたって酸化チタンやアルミナなどを混合し
て拡散反射量を増大する手段や鏡面反射量を増大する誘
電体などにより構成した光反射層13が形成されてお
り、この光反射層13の表面には、アドレス電極4に直
交するようにして複数の表示電極6が設けられている。
これら表示電極6は夫々、図5で説明したように、X,
Y電極からなるものである。そして、これら表示電極6
を覆うようにして誘電体層14が形成されており、この
誘電体層14の表面に保護膜15が形成されている。
【0031】このように構成された前面ガラス基板1と
背面ガラス基板2とは、複数の透明な隔壁3を挟んで一
体に組み合わされており、これら前面ガラス基板1,背
面ガラス基板2間での隔壁3で仕切られる空間が夫々、
放電ガスが封入されたセル11R,11G,11Bを構
成している。夫々のセル11R,11G,11B毎にア
ドレス電極4が対向している。ここで、2つおきのセル
11RがR光を発光するセルであり、他の2つおきのセ
ル11GがG光を発光するセルであり、さらに他の2つ
おきのセル11BがB光を発光するセルである。従っ
て、セル11R,11G,11Bがその順に配列され、
その配列が繰り返される。
【0032】セル11Rには、前面ガラス基板1側の誘
電体層7の表面に形成されている保護膜上と両側の隔壁
3の側面とに、顔料を混合したガラスなどの透明誘電体
層からなり、かつR光のみを透過する特性を有する色フ
ィルタ12Rが設けられており、さらに、この色フィル
タ12R上にR光を発光する蛍光体層5Rが設けられて
いる。同様にして、セル11Gには、前面ガラス基板1
側の誘電体層7の表面に形成されている保護膜上と両側
の隔壁3の側面とに、顔料を混合したガラスなどの透明
誘電体層からなり、かつG光のみを透過する特性を有す
る色フィルタ12Gが設けられており、さらに、この色
フィルタ12G上にG光を発光する蛍光体層5Gが設け
られている。また、セル11Bには、前面ガラス基板1
側の誘電体層7の表面に形成されている保護膜上と両側
の隔壁3の側面とに、顔料を混合したガラスなどの透明
誘電体層からなり、かつB光のみを透過する特性を有す
る色フィルタ12Bが設けられており、さらに、この色
フィルタ12B上にB光を発光する蛍光体層5Bが設け
られている。なお、夫々のセル11R,11G,11B
において、蛍光体層5R,5G,5Bは、色フィルタ1
2R,12G,12Bの面全体に設けられるようにして
もよいし、その一部に設けられるようにしてもよい。
【0033】夫々のセル11R,11G,11Rでは、
表示電極6のX,Y電極にパルス電圧を印加するによっ
て放電ガスが放電すると、それによって発生する紫外線
によって蛍光体層12R,12G,12Bが励起されて
色光を発生するが、かかる色光は、前面ガラス基板1側
に発光するものと背面ガラス基板2側に発光するものと
隔壁3側に発光するものとがある。前面ガラス基板1側
に発光する色光は、色フィルタ12R,12Gまたは1
2Bと前面ガラス基板1などを通って外部に放出され、
背面ガラス基板2側に発光する色光は、光反射層13で
反射された後、蛍光体層12R,12Gまたは12Bと
色フィルタ12R,12Gまたは12Bと前面ガラス基
板1などを通って外部に放出される。また、隔壁3側に
発光する色光は、隔壁3が透明であることから、隔壁3
と前面ガラス基板1などを通って外部に放出される。こ
のように、蛍光体層12R,12G,12Bで発光した
色光は効率的に前面ガラス基板1から外部に放出され、
これにより、充分な放出光量が得られて輝度を高くする
ことができる。
【0034】また、外部から前面ガラス基板1を通して
入射される外光は、透明電極4aや誘電体層7などを透
過した後、セル11R,11G,11B内に入射される
が、これらセル11R,11G,11B内では、色フィ
ィルタ12R,12G,12Bによってその一部が吸収
され、背面ガラス基板2側の光反射層13で反射されて
前面ガラス基板1から外部に放出される。このようにし
て、入射した外光は色フィルタ12R,12G,12B
によって減衰されるから、コントラストを高めることが
できる。
【0035】図2は図1に示した実施形態の製造方法の
要部工程を示す工程図であって、図1に対応する部分に
は同一符号を付けている。
【0036】図2(a)は、前工程でアドレス電極4や
誘電体層7,保護膜が形成された前面ガラス基板1を示
すものであって、かかる前面ガラス基板1の保護膜上
に、図2(b)に示すように、従来の方法でもって、セ
ル間隔で透明な隔壁3が形成される。しかる後、図2
(c)に示すように、隔壁3の間毎に、顔料を含むフィ
ルタ層を、従来の蛍光体層と同様のスクリース印刷法や
ディスペンサ法等により、形成し、R,G,Bセル毎に
色フィルタ12R,12G,12Bを形成する。そし
て、図2(d)に示すように、色フィルタ12R,12
G,12B上に夫々、従来と同様に、スクリース印刷法
やディスペンサ法等によって蛍光体層5R,5G,5B
を形成する。このようにして、色フィルタ12R,12
G,12Bを蛍光体5R,5G,5Bと同様の方法で形
成することができ、前面ガラス基板1側の工程が増加す
るが、これによってPDPの製造工程が格別複雑になる
ことなく、色フィルタ12R,12G,12Bを形成す
ることができる。
【0037】このようにして、図2(d)までの工程を
経た前面ガラス基板1は、図1に示すように光反射層1
3や誘電体層14,表示電極6などが形成された背面ガ
ラス基板2と一体化され、PDPが得られる。この場
合、色フィルタ12R,12G,12Bは既にセル11
R,11G,11Bと一体に高位置精度で形成されてい
るので、前面ガラス基板1と背面ガラス基板2との位置
合わせ作業の手間が緩和されることになり、しかも、セ
ル11R,11G,11Bと色フィルタ12R,12
G,12Bとの間の位置ずれが生ずることがない。
【0038】図3は本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの第2の実施形態の3つのセル部分を拡大して示
す断面図であって、図1に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。
【0039】同図において、前面ガラス基板1側に設け
られているアドレス電極4の透明電極4aは、隔壁3の
前面ガラス基板1側端面に対向する領域まで達する幅広
の電極としており、この領域に位置する透明電極4aの
辺部に不透明な金属バス電極4bが設けられている。即
ち、この金属バス電極4bは、隔壁3の前面ガラス基板
1側端面に対向する領域内に配置されており、セル11
R,11G,11Bの放電空間に対向する領域からは外
されている。
【0040】かかる構成によると、蛍光体層5R,5
G,5Bから前面ガラス基板1の方に発光する色光は、
不透明な金属バス電極4bで遮られることなく、誘電体
層7,透明電極4a,前面ガラス基板1を通って外部に
放出される。このため、図1に示した第1の実施形態に
比べ、このようにして蛍光体層で発光して外部に放出さ
れる色光の光量が増加する。ここで、金属バス電極4b
の幅dは、隔壁3の前面ガラス基板1側端面の幅Dの1
/2程度、即ち、d≒D/2程度である(一例として、
D=80μm、d=40μm)。蛍光体層5R,5G,
5Bから隔壁3,前面ガラス基板1などを通る色光は、
その一部がこの金属バス電極4bによって遮られるが、
一般に、隔壁3内部を通過する光よりも直接前面ガラス
基板1を直接通過する光の方が光量が多く、輝度に寄与
するため、図1に示した第1の実施形態のように金属バ
ス電極4bを配置した場合よりも、前面ガラス基板1か
ら外部に放出される色光の光量が多くなり、輝度が向上
する。
【0041】図4は本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの第3の実施形態の3つのセル部分を拡大して示
す断面図であって、図1に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。
【0042】同図において、この第3の実施形態は、ア
ドレス電極4も背面ガラス基板2側に設けたものであ
る。即ち、背面ガラス基板2上には、光反射層13が、
この光反射層13上に、複数の互いに平行なアドレス電
極4が、さらに、これらアドレス電極4に直交するよう
にして、セル11R,11G,11B毎に表示電極6が
設けられている。これらアドレス電極4と表示電極6と
は誘電体層14によって覆われ、また、これらアドレス
電極4と表示電極6との間も誘電体層14によって電気
的に絶縁されている。この誘電体層14の表面は保護膜
15で覆われている。
【0043】なお、ここでは、表示電極6が紙面に垂直
に、即ち、隔壁3に平行に配列され、アドレス電極4は
隔壁3を横切るように配置されているが、図1,図3に
示した方向に伸延するように、これらアドレス電極4と
表示電極6とを配置するようにしてもよい。図1,図3
に示した実施形態も同様であるが、表示電極6は互いに
平行にX,Y電極からなり、これらX,Y電極間の電圧
印加による放電により、蛍光体層5R,5G,5Bから
上記のように色光が発光する。
【0044】この第3の実施形態では、色光を外部に放
出させるための光の経路中にアドレイ電極4の金属バス
電極4bがないため、外部に放出される色光の光量が増
加し、図3に示した第2の実施形態よりもさらに、輝度
が高くなる。
【0045】なお、図2に示した製造工程は、図3,図
4に示した実施形態の前面ガラス基板1側の製造にも適
用されるものである。
【0046】また、上記各実施形態において、誘電体層
14の光反射率が高い場合には、光反射層13を省略す
ることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各セル内の前面ガラス基板側に、蛍光体層とともに、色
フィルタを設け、背面基板側に光反射層を設けているも
のであるから、外光によるコントラストの低下を防止す
ることができるとともに、輝度も高めることができる。
しかも、隔壁を蛍光体や色フィルタが設けられる前面ガ
ラス基板側に形成するものであるから、製造工程におい
て、かかる色フィルタの作成工程が追加されるとして
も、この作成は蛍光体層の比較的簡単な作成工程と同様
に工程で行なうことができて、しかも、必然的に色フィ
ルタとセルとの位置関係が高精度に設定されるものであ
るから、前面ガラス基板と背面基板との位置合わせの手
間も大幅に緩和され、色フィルタとセルとの位置関係も
ずれることがない。
【0048】また、本発明によると、隔壁を透明な材料
で形成したものであるから、蛍光体層からこの隔壁の方
に発生する色光も有効に使用することができ、さらに輝
度を高めることができる。
【0049】さらに、本発明によると、前面ガラス基板
側に設けられたアドレス電極の不透明な金属バス電極が
隔壁の前面ガラス基板側端面に対向する領域に配置する
ものであるから、蛍光体層から発生した色光を有効に利
用することができるし、さらに、アドレス電極も、表示
電極とともに、背面基板側に配置することにより、輝度
をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイパネルの第
1の実施形態の一部を拡大して示す断面図である。
【図2】図1で示した第1の実施形態の製造方法の一具
体例の要部工程を示す工程図である。
【図3】本発明によるプラズマディスプレイパネルの第
2の実施形態の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明によるプラズマディスプレイパネルの第
3の実施形態の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】従来のプラズマディスプレイパネルの一例を示
す分解斜視図である。
【図6】従来のプラズマディスプレイパネルの他の例を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 前面ガラス基板 2 背面ガラス基板 3 隔壁 4 アドレス電極 4a 透明電極 4b 金属バス電極 5R,5G,5B 蛍光体層 6 表示電極 7 誘電体層 11R,11G,11B セル 12R,12G,12B 色フィルタ 13 光反射層 14 誘電体層 15 保護膜
フロントページの続き (72)発明者 石垣 正治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 谷津田 則夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 脇谷 雅行 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 吉川 和生 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中原 裕之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 國井 康彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC05 GC06 GC11 GC12 GF18 GH02 GH10 KB13 KB15 MA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面ガラス基板と背面基板との間に隔壁
    が設けられ、該隔壁間をセルとするプラズマディスプレ
    イパネルにおいて、 該セル内の該前面ガラス基板側に色フィルタ層を、さら
    に、該色フィルタ層上に色光を発光する蛍光体層を設け
    たことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記セル内の背面基板側に光反射層を設けたことを特徴
    とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記隔壁は、前記前面ガラス基板側に形成されてなるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記隔壁は、透明な材料からなることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、 前記前面ガラス基板側に、透明電極と金属バス電極とか
    らなるアドレス電極を前記隔壁に平行に設け、 前記背面基板上に順に前記光反射層,該アドレス電極に
    直交する表示電極,誘電体層及び保護層を形成したこと
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記アドレス電極の前記金属バス電極は、前記隔壁の前
    記前面ガラス基板側端面に対向した領域に設けたことを
    特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3または4において、 前記背面基板側にアドレス電極と表示電極とを互いに直
    交させて設けたことを特徴とすることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
JP10429599A 1999-04-12 1999-04-12 プラズマディスプレイパネル Pending JP2000294148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10429599A JP2000294148A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 プラズマディスプレイパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10429599A JP2000294148A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 プラズマディスプレイパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000294148A true JP2000294148A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14376946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10429599A Pending JP2000294148A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 プラズマディスプレイパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000294148A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990077963A (ko) * 1998-03-23 1999-10-25 브릭크만 게오르그 향상된플라스마디스플레이패널
WO2002045115A1 (en) * 2000-11-28 2002-06-06 Orion Electric Co., Ltd. Color plasma display panel with an improvement of color temperature and brightness
WO2002097848A2 (en) * 2001-05-28 2002-12-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Plasma color display screen with color filters
KR100670334B1 (ko) 2005-05-09 2007-01-16 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
US7274144B2 (en) 2004-10-19 2007-09-25 Samsung Sdi Co., Ltd Plasma display panel provided with electrode pairs bordering each sidewall of barrier ribs members

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990077963A (ko) * 1998-03-23 1999-10-25 브릭크만 게오르그 향상된플라스마디스플레이패널
WO2002045115A1 (en) * 2000-11-28 2002-06-06 Orion Electric Co., Ltd. Color plasma display panel with an improvement of color temperature and brightness
WO2002097848A2 (en) * 2001-05-28 2002-12-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Plasma color display screen with color filters
WO2002097848A3 (en) * 2001-05-28 2004-02-12 Koninkl Philips Electronics Nv Plasma color display screen with color filters
US7274144B2 (en) 2004-10-19 2007-09-25 Samsung Sdi Co., Ltd Plasma display panel provided with electrode pairs bordering each sidewall of barrier ribs members
KR100670334B1 (ko) 2005-05-09 2007-01-16 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3394799B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP3121090B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
US6259212B1 (en) Plasma display panel
JPH05121002A (ja) Ac面放電型プラズマデイスプレイパネル
JP3270511B2 (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JP2000294148A (ja) プラズマディスプレイパネル
US6621231B1 (en) Structure of a barrier in a plasma display panel
KR100416145B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
JP2000331618A (ja) プラズマディスプレーパネル
JPH06283108A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2000133147A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP3701823B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4263380B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4082290B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH04312742A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR100589356B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
JP2003197107A (ja) プラズマディスプレイ装置
JPH11242933A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP3410086B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP3761391B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
US8188660B2 (en) Plasma display panel having improved brightness and bright room contrast
KR100589333B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
JP4914937B2 (ja) プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルユニットおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2004356063A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR20050042404A (ko) 광 손실을 줄이기 위한 플라즈마 디스플레이 패널

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051031

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051031

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20060324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424