JP2000292383A - X線分析装置およびx線分析装置の制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

X線分析装置およびx線分析装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2000292383A
JP2000292383A JP11095686A JP9568699A JP2000292383A JP 2000292383 A JP2000292383 A JP 2000292383A JP 11095686 A JP11095686 A JP 11095686A JP 9568699 A JP9568699 A JP 9568699A JP 2000292383 A JP2000292383 A JP 2000292383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線分析装置において測定したスペクト
ルデータが試料のどの分析位置で測定したものであるか
を画像データとして自動で保存することができるX線分
析装置およびX線分析装置の制御プログラムを記録した
記録媒体を提供する。 【解決手段】 分析対象試料Sの電子顕微鏡画像を出力
する電子顕微鏡4とX線分析部6とこれらを制御するコ
ンピュータ5,7とからなり、電子顕微鏡4によって得
られる電子顕微鏡画像とX線分析部6によって得られる
X線スペクトルとをコンピュータ5,7に取り込み可能
に構成されたX線分析装置1において、前記電子顕微鏡
画像を表わす画像データDbと、この電子顕微鏡画像上
の指定された分析位置から発生するX線のスペクトルデ
ータDsとを、前記コンピュータ5,7で読み書き可能
な一つの記録媒体7rに一回の操作で保存可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線分析装置およ
びX線分析装置の制御プログラムを記録した記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走査型電子顕微鏡と、この電
子顕微鏡に取り付けられた半導体X線検出器からの信号
を処理するX線分析装置を組み合わせたものがある。こ
のようなX線分析装置は、数μmという微小領域の元素
分析を行なう装置で、電子顕微鏡による電子顕微鏡画像
(以下、単に顕微鏡画像という)を観察すると共に、観
察している部分の「定性分析」、「定量分析」、「X線
像による元素分析」などを行なうことができる。このた
め、X線分析装置は従来より金属、セラミックス、半導
体などの材料の研究に利用されている。また、近年で
は、製品のトラブル解析など品質管理の分野などにおい
ても利用されるようになってきている。
【0003】図3は従来のX線分析装置10の基本的な
構成を示す図である。このX線分析装置10は、分析対
象である試料Sに電子線Eを照射し、試料Sによって反
射される電子線E’によって試料の顕微鏡画像を得る電
子顕微鏡11と、電子線Eの照射によって試料Sから発
生するX線Lxを測定するX線分析部12と、これら電
子顕微鏡11とX線分析部12のそれぞれに設けられた
コンピュータ13,14と、これらのコンピュータ1
3,14に接続されてそれぞれ電子顕微鏡11およびX
線分析部12を操作する操作部15,16を有してい
る。
【0004】また、コンピュータ13には電子顕微鏡1
1から得られた顕微鏡画像(以下、画像データという)
を表示するディスプレイ17と、この画像データを保存
する記録媒体18とを設けており、コンピュータ14に
はX線スペクトルなどX線分析部12から得られたデー
タ(以下、スペクトルデータという)を表示する表示装
置19と、このスペクトルデータを保存する記録媒体2
0とを有している。
【0005】図4は図3に示した従来のX線分析装置1
0における電子顕微鏡と、X線分析装置の動作の流れを
示す図である。顕微鏡側のコンピュータ13は、まず前
記試料Sに電子線Eを走査しながら照射すると共に、試
料Sによって反射した電子線E’を測定するように電子
顕微鏡11を制御する。(ステップSs1)
【0006】次いで、得られた画像データをディスプレ
イ17に表示する。(ステップSs2)このとき、操作者
は電子顕微鏡側の操作部15を介して分析するべき位置
を指定し、指定された位置に電子ビームEを照射するよ
うに電子顕微鏡11が制御される。(ステップSs3)
【0007】このとき、X線分析部側のコンピュータ1
4は試料Sから発生するX線Lxを検出して、X線分析
部12によってスペクトルを測定する。(ステップSe
1)また、操作者は解析されたスペクトルデータを確認
して、X線分析部12の操作部16を介して保存命令を
入力することにより、続くステップSe2において、X線
分析部12によるスペクトルデータを記録媒体20に保
存する。(ステップSe2)
【0008】また、前記スペクトルデータの保存が終了
した後に、操作者がステップSe4に示すように、電子顕
微鏡側の操作部15を介して得られた顕微鏡画像の画像
データを記録媒体18に保存することにより、前記記録
媒体20に保存したスペクトルデータに対応する画像デ
ータを保存していた。したがって、操作者は両記録媒体
18,20に記録されたスペクトルデータと画像データ
を比較することにより、試料Sの分析をすることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、操作者が個々に操作部15,16の両方
を操作しなければ関連付けられた画像データとスペクト
ルデータを保存することができないという欠点があっ
た。そして、電子顕微鏡側の操作部15の操作性と、X
線分析部側の操作部16の操作性が異なる場合には、操
作者が両操作部15,16を頻繁に操作するときに作業
性ミスをまねく原因ともなる。すなわち、従来の構成で
は、操作者がデータの保存作業に不便さを感じるだけで
なく、これがストレスの原因となることも考えられる。
【0010】また、一旦保存されたスペクトルデータと
画像データを比較するときも、両記録媒体18,20か
ら関連付けられたデータを取出して、操作者側で関連付
けを行って管理する必要があった。これは、データ数が
多数ある場合には特に煩雑な作業であり、各データに関
連性を持たせることが極めて困難であった。データ同士
の関連性を明確にする方法としては、関連付けられる各
データに付与するファイル名に共通する部分を設ける方
法があるが、画像データとスペクトルデータの保存の段
階で同じ名称を繰り返し入力することは操作者にストレ
スを与えるものとなっていた。
【0011】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的とするところは、X線分析
装置において測定したスペクトルデータが試料のどの分
析位置で測定したものであるかを画像データとして自動
で保存することができるX線分析装置およびX線分析装
置の制御プログラムを記録した記録媒体を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のX線分析装置は、分析対象試料の顕微鏡画
像を出力する電子顕微鏡とX線分析部とこれらを制御す
るコンピュータとからなり、電子顕微鏡によって得られ
る顕微鏡画像とX線分析部によって得られるX線スペク
トルとをコンピュータに取り込み可能に構成されたX線
分析装置において、前記顕微鏡画像を表わす画像データ
と、この顕微鏡画像上の指定された分析位置から発生す
るX線のスペクトルデータとを、前記コンピュータで読
み書き可能な一つの記録媒体に一回の操作で保存可能で
あることを特徴としている。
【0013】すなわち、電子顕微鏡やX線分析部から得
られた画像データやスペクトルデータを一括して保存可
能とすることにより、操作者の操作性が向上する。ま
た、一つの記録媒体に保存可能であるので、データの管
理を容易にすることができる。
【0014】前記画像データとスペクトルデータに、使
用者が定める共通の字句を含む名前を付与すると共に、
これらのデータを、ファイル登録のための同じ場所に保
存可能である場合には、1回の操作で同じ部分を測定し
て得られた画像データやスペクトルデータには共通する
字句を含む名称を付与して保存することができ、データ
の関連性がより明白になり、両データを容易に関連付け
て管理することができる。また、両データが同じ場所に
保存されるので、管理を一層容易に行える。
【0015】なお、共通の字句を含む名称とは、例え
ば、画像データとスペクトルデータのそれぞれに、使用
者が定める共通の字句のファイルネームを拡張子を変え
て付与することが考えられる。また、使用者が定める共
通の字句に異なる付加名称を加えたものをファイルネー
ムとして、拡張子を共通にするなど、様々に変形可能で
ある。さらに、一つの画像データに複数のスペクトルデ
ータが存在する場合にはシリアル番号を付与することも
考えられる。
【0016】前記電子顕微鏡を制御するコンピュータ
と、X線分析部を制御するコンピュータとが別々に設け
られており、両コンピュータ同士を接続することで、前
記記録媒体に対して両コンピュータからアクセス可能と
すると共に、一方のコンピュータの操作で他方のコンピ
ュータにデータの保存命令を出力して両コンピュータが
ほぼ同時にデータ保存可能とする通信手段を設けた場合
には、前記電子顕微鏡を制御するコンピュータと、X線
分析部を制御するコンピュータとが別体であるときも、
例えばX線分析部を制御する一方のコンピュータだけを
操作して、画像データとスペクトルデータを1回の操作
で保存することができるので操作性がよい。
【0017】なお、前記記憶媒体は共有設定しておくこ
とにより、たとえ画像データのように通信に時間がかか
るようなデータであっても、他方のコンピュータにデー
タの保存命令を出力するだけで、通信手段を介して接続
されたコンピュータ同士で適宜通信して保存することが
できるので、操作性が悪くなることはない。また、本出
願人が平成9年3月20日に特許出願した特開平10−
260144号において説明したように、一方のコンピ
ュータで画像データとスペクトルデータの両方を表示で
きるようにすることにより、操作性はより向上すること
は言うまでもない。
【0018】また、前記記録媒体がリムーバブルディス
クである場合には、保存した画像データやスペクトルデ
ータをコンピュータから容易に取出して保管することが
可能となり、一連のデータを同じリムーバブルディスク
に保管するなど管理の方法に自由度を持たせることがで
きる。さらに、保存のための容量に際限がなくなる利点
もある。
【0019】次に、本発明のX線分析装置の制御プログ
ラムを記録した記録媒体は、分析対象試料の顕微鏡画像
を出力する電子顕微鏡とX線分析部とこれらを制御する
コンピュータとからなるX線分析装置において、前記コ
ンピュータが、前記電子顕微鏡を制御して試料中の特定
部分の顕微鏡画像を表わす画像データを得る顕微鏡制御
プログラムと、前記X線分析部を制御して前記顕微鏡画
像中の使用者が指定する位置の試料から発生するX線の
スペクトルデータを得るX線分析部制御プログラムとか
らなる制御プログラムを実行し、この制御プログラム
が、使用者による一回の操作によって前記画像データお
よびスペクトルデータを一つの記録媒体に保存する機能
を有することを特徴とする制御プログラムを記録してい
る。
【0020】また、前記制御プログラムは、前記画像デ
ータおよびスペクトルデータに、使用者が定める共通の
字句を含む名前を付与すると共に、両データをファイル
登録のための同じ場所に保存するものであってもよい。
【0021】さらに、前記制御プログラムは、前記X線
分析装置が前記電子顕微鏡を制御するコンピュータと、
X線分析部を制御するコンピュータを別々に有すると共
に、両コンピュータ同士を接続することで、前記一つの
記憶媒体に対して両コンピュータからアクセス可能とす
る通信手段を有しており、前記顕微鏡制御プログラムが
電子顕微鏡を制御するコンピュータで実行され、前記X
線分析部制御プログラムがX線分析部を制御するコンピ
ュータで実行されると共に、一方のコンピュータの操作
で与えられたデータ保存命令を前記通信手段を介して通
信して、一方のコンピュータの操作で他方のコンピュー
タにおいてもデータ保存できるようにしたものであって
もよい。
【0022】そして、前記一つの記録媒体として顕微鏡
制御プログラムとX線分析部制御プログラムの両方がア
クセス可能なリムーバブルディスクを用いてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例である
X線分析装置1の構成を概略的に示す図であって、この
X線分析装置1は走査型電子顕微鏡システム(SEM)
と、X線分析システム(EDX)3とからなっている。
SEM2は測定対象である試料Sに電子ビームEを照射
し試料Sによって反射された電子線E’を測定する電子
顕微鏡4と、この電子顕微鏡4に接続された制御用コン
ピュータ5とを有している。また、EDX3は前記電子
顕微鏡4の部分にセンサ6sを有するX線分析部6と、
このX線分析部6にSCSIケーブル7sを介して接続
された制御用コンピュータ7とを有している。
【0024】また、前記コンピュータ5は試料Sの顕微
鏡画像を表示するディスプレイ5dと、ポインティング
デバイスの一例であるマウス5mと、キーボード5kを
有している。同様にコンピュータ7はディスプレイ7
d、マウス7m(ポインティングデバイスの一例)、キ
ーボード7kに加えて、前記SCSIケーブル7s上に
接続されたリムーバブルディスク7r(例えばMO)の
ドライブ、および、プリンタ7pを有している。
【0025】そして、両コンピュータ5,7は例えばイ
ーサネット(LAN)のケーブルCで接続されており、
互いに通信可能に構成されている。なお、本例の場合は
通信手段としてイーサネットを例示しているが、本発明
はこれに限られるものではない。すなわち、例えば、シ
リアル通信(RS−232C規格に準じたものなど)な
ど他の手段を用いて接続されていてもよいことは言うま
でもない。
【0026】上記構成のコンピュータ5は電子顕微鏡4
を制御するために必要な顕微鏡制御プログラムPsを実
行し、コンピュータ7はX線分析部6を制御するために
必要なX線分析部制御プログラムPeを実行する。本例
においては、電子顕微鏡4を制御するコンピュータ5と
X線分析部6を制御するコンピュータ7が別体であるの
で、制御プログラムPs,Peはそれぞれのコンピュー
タ5,7内のコンピュータ読取可能な記録媒体であるメ
モリmに記憶されている。
【0027】そして、前記顕微鏡制御プログラムPsは
画像保存命令を受けて現状の画像を保存可能にプログラ
ムされている。
【0028】図2は前記構成のX線分析装置1を用い
て、各制御プログラムPs,Peを実行したときの処理
の流れを示す図である。以下、図1を参照しながら図2
に基づいて、各制御プログラムPs,Peによる動作を
説明する。
【0029】まず、SEM2側では顕微鏡制御プログラ
ムPsによって電子顕微鏡4が制御されて、試料Sの特
定部分に電子ビームEを走査しながら照射し、反射する
電子ビームE’を測定することにより、試料Sの電子顕
微鏡画像(画像データDb)を得る。(ステップS1
【0030】また、ステップS1 で得られた電子顕微鏡
画像はディスプレイ5dに表示される。(ステップ
2
【0031】次いで、操作者はSEM2側コンピュータ
5のマウス5mやキーボード5k等の操作部を用いて分
析位置のポイントPを位置指定することにより、SEM
2は電子顕微鏡4を制御して試料S上の指定箇所に電子
ビームEを照射する。(ステップS3 )このとき電子ビ
ームEは試料Sによって幾らか吸収されるなどして減衰
すると共に、X線Lxを発生する。
【0032】そして、試料Sから発生したX線Lxをセ
ンサ6sが検出することにより、EDX3が前記X線L
xを測定し、これを解析して得られたスペクトルデータ
Dsをディスプレイ7dに表示する。(ステップS4
なお、このとき、画像データDbやスペクトルデータD
sをプリンタ7pからを適宜出力可能である。
【0033】次いで、作業者がEDX3側の入力装置7
m,7kを用いて、現状の画像データDbやスペクトル
データDsの保存命令を入力する。このとき、コンピュ
ータ7は、X線分析部制御プログラムPeによって、ス
ペクトルデータDsをMO7rに保存すると共にSEM
2側のコンピュータ5に画像保存命令を出力する。(ス
テップS5
【0034】また、SEM2側のコンピュータ5は画像
保存命令を受けることにより、顕微鏡制御プログラムP
sによって現状の画像データDbをEDX3側のMO7
rに保存する。(ステップS6
【0035】このとき、作業者はペクトルデータDsお
よび画像データDbを保存するディレクトリ(ファイル
登録のための場所)を指定すると共に、両データDs,
Dbに共通するファイル名の字句を指定する。
【0036】図2に示す例では、作業者はキーボード7
kから、ファイルネームとして例えば”1999年3月X日
\SAMPLE ”と一度入力するだけで”1999年3月X日”と
いう名称のディレクトリDr内に二つのデータDb,D
sを保存することができる。すなわち、画像データDb
には”SAMPLE.BMP”という名称、スペクトルデータDs
には”SAMPLE.SPW”という名称を付与して保存すること
ができる。本例の場合、同一のファイル名(”SAMPL
E”)に拡張子(”BMP ”や”SPW ”)を異ならせるこ
とにより、データの種別化を容易に行うことができるよ
うにしている。
【0037】前記MO7r内のデータ保存用ディレクト
リDrは共有宣言されており、このMO7rがSCSI
ケーブル7sによって接続されているコンピュータ7の
みならず、このコンピュータ7にケーブルCを介して接
続されているコンピュータ5からも自由にアクセス可能
に構成されている。したがって、画像データDbのよう
な比較的容量が大きなデータを保存する場合にも、デー
タの転送作業をコンピュータ5,7間の適宜の通信によ
り達成できるので、作業者の手を煩わすことなく、両デ
ータDb,Dsを一つの記録媒体(MO)7rの同じ場
所(ディレクトリ)Drに保存することができる。
【0038】上記構成のX線分析装置1およびX線分析
装置の制御プログラムPe,Psを用いることにより、
作業者はEDX3側の入力操作部7m、7kを操作する
だけで、必要なデータDb,Dsを一度の操作で指定の
位置に保存することができる。特に、MOのようなリム
ーバブルディスク7rを保存のための記録媒体とするこ
とにより、保存したデータDs,Dbの種別や管理が容
易になると共に、容量に制限がなくなる利点もある。な
お、本発明はデータDs,Dbの記録媒体をリムーバブ
ルディスクに限定するものではないことは言うまでもな
い。
【0039】また、上述の例では本発明を達成する一例
を示すものに過ぎず、上記構成に限定するものではな
い。すなわち、たとえば、前記データDs,Dbを保存
するMO7rがSEM2側のコンピュータ5に接続され
ていてもよい。また、操作者がSEM2側のコンピュー
タ5から保存命令を入力できるようにしてもよい。この
場合、X線分析部制御プログラムPeは、コンピュータ
5からの保存命令を受けることにより、コンピュータ7
がスペクトルデータDsを自動保存するように動作させ
る機能を有する必要がある。
【0040】さらに、一台のコンピュータで電子顕微鏡
4とX線分析部6を制御するようにしてもよい。この場
合、前記制御プログラムPe,Psは同じコンピュータ
内で動作することになり、ケーブルCを始めとする通信
手段を設ける必要がなくなる。
【0041】また、データDs,Dbに付与する名称
は、使用者が定める共通の字句(例えば”sample”な
ど)に異なる付加名称(例えば”-b”や”-p”など)を
加えたものをファイルネームとして、拡張子を共通にす
るなど、様々に変形可能である。さらに、一つの画像デ
ータに複数のスペクトルデータが存在する場合にはシリ
アル番号を付与することも考えられる。
【0042】加えて、上述した例では、走査型電子顕微
鏡4にエネルギー分散型のX線分析部6を組み合わせた
例を示しているが、本発明は、顕微鏡の種類を走査型電
子顕微鏡に限定するものではない。たとえば、本発明は
透過型電子顕微鏡にX線分析部6を組み合わせたもので
あっても実施可能である。
【0043】さらに、上述の例に示した効果は、上述し
た制御プログラムPe,Psが記録された記録媒体を有
するコンピュータ5,7において得られるものであっ
て、本発明はこの記録媒体の種類を限定するものではな
い。すなわち、上述した例のように制御プログラムP
e,Psは各コンピュータ5,7のメモリmやハードデ
ィスクに予め組み込まれたものだけに限られるものでは
なく、既存のコンピュータにインストールできるよう
に、上述の制御プログラムPe,PsをCD−ROMや
フロッピーディスクなどのコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録して提供してもよいことはいうまでもな
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子顕微鏡やX線分析部から得られた画像データやスペ
クトルデータを一括して保存できるので、操作者の操作
性が向上する。また、一つの記録媒体に保存すること
で、データの管理を容易にすることができる。スペクト
ルと同じ場所、名前で画像データを保存することによ
り、データの管理を一層簡単に行うことができる。さら
に、データを保存する媒体をリムーバブルディスクとし
た場合には、データを容易に取出して持ち運び、保管す
るこができると共に、容量に際限がなくなる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線分析装置の構成を概略的に示すブ
ロック図である。
【図2】前記X線分析装置の制御プログラムの動作を説
明する説明図である。
【図3】従来のX線分析装置の構成を概略的に示すブロ
ック図である。
【図4】前記X線分析装置の動作を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1…X線分析装置、4…電子顕微鏡、5,7…コンピュ
ータ、6…X線分析部、7r…記録媒体、C…通信手
段、Db…画像データ、Ds…スペクトルデータ、Dr
…ファイル登録のための場所、S…分析対象試料。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析対象試料の電子顕微鏡画像を出力す
    る電子顕微鏡とX線分析部とこれらを制御するコンピュ
    ータとからなり、電子顕微鏡によって得られる顕微鏡画
    像とX線分析部によって得られるX線スペクトルとをコ
    ンピュータに取り込み可能に構成されたX線分析装置に
    おいて、前記顕微鏡画像を表わす画像データと、この顕
    微鏡画像上の指定された分析位置から発生するX線のス
    ペクトルデータとを、前記コンピュータで読み書き可能
    な一つの記録媒体に一回の操作で保存するように構成し
    たことを特徴とするX線分析装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データとスペクトルデータに、
    使用者が定める共通の字句を含む名前を付与すると共
    に、これらのデータを、ファイル登録のための同じ場所
    に保存するように構成した請求項1に記載のX線分析装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電子顕微鏡を制御するコンピュータ
    と、X線分析部を制御するコンピュータとが別々に設け
    られており、両コンピュータ同士を接続することで、前
    記記録媒体に対して両コンピュータからアクセス可能と
    すると共に、一方のコンピュータの操作で他方のコンピ
    ュータにデータの保存命令を出力して両コンピュータが
    ほぼ同時にデータ保存可能とする通信手段を設けた請求
    項1または2に記載のX線分析装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体がリムーバブルディスクで
    ある請求項1〜3の何れかに記載のX線分析装置。
  5. 【請求項5】 分析対象試料の顕微鏡画像を出力する電
    子顕微鏡とX線分析部とこれらを制御するコンピュータ
    とからなるX線分析装置において、前記コンピュータ
    が、前記電子顕微鏡を制御して試料中の特定部分の顕微
    鏡画像を表わす画像データを得る顕微鏡制御プログラム
    と、前記X線分析部を制御して前記顕微鏡画像中の使用
    者が指定する位置の試料から発生するX線のスペクトル
    データを得るX線分析部制御プログラムとからなる制御
    プログラムを実行し、この制御プログラムが、使用者に
    よる一回の操作によって前記画像データおよびスペクト
    ルデータを一つの記録媒体に保存する機能を有すること
    を特徴とするX線分析装置の制御プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記画像データおよびスペクトルデータ
    に、使用者が定める共通の字句を含む名前を付与すると
    共に、両データをファイル登録のための同じ場所に保存
    するX線分析装置の制御プログラムを記録した請求項5
    に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記X線分析装置が前記電子顕微鏡を制
    御するコンピュータと、X線分析部を制御するコンピュ
    ータを別々に有すると共に、両コンピュータ同士を接続
    することで、前記一つの記憶媒体に対して両コンピュー
    タからアクセス可能とする通信手段を有しており、前記
    顕微鏡制御プログラムが電子顕微鏡を制御するコンピュ
    ータで実行され、前記X線分析部制御プログラムがX線
    分析部を制御するコンピュータで実行されると共に、一
    方のコンピュータの操作で与えられたデータ保存命令を
    前記通信手段を介して通信して、一方のコンピュータの
    操作で他方のコンピュータにおいてもデータ保存できる
    ようにしたX線分析装置の制御プログラムを記録した請
    求項5または6に記載のコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  8. 【請求項8】 前記一つの記録媒体として顕微鏡制御プ
    ログラムとX線分析部制御プログラムの両方がアクセス
    可能なリムーバブルディスクを用いるX線分析装置の制
    御プログラムを記録した請求項5〜7の何れかに記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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