JP2000289739A - 分解組立式通い容器 - Google Patents

分解組立式通い容器

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JP2000289739A
JP2000289739A JP10056999A JP10056999A JP2000289739A JP 2000289739 A JP2000289739 A JP 2000289739A JP 10056999 A JP10056999 A JP 10056999A JP 10056999 A JP10056999 A JP 10056999A JP 2000289739 A JP2000289739 A JP 2000289739A
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container
canopy
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opening
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JP10056999A
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Kenichi Nakamura
謙一 中村
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SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器組立時、天部を全開してかぶせ蓋をして物
品を収納輸送ができると共に該蓋を交換して液体の輸送
ができ、空容器輸送時は分解結束して小容積で輸送で
き、容器使用時は現場で容易に組立でき、容器素材がリ
サイクル可能で廃棄処理の際も公害の虞れなく容易に焼
却処理でき、固形物のみならず液体も輸送可能な分解組
立式通い容器を提供する。 【解決手段】廃棄処理可能で耐水性のある素材で形成さ
れた地板1周縁の溝11に、該地板1と同材質の素材で形
成された4枚の胴板2を各々の側縁衝合部21,21’で衝
合して角筒状としてその下端縁を嵌入係止し、前記同材
質の素材により形成された天枠3周縁の溝31に胴板上部
を嵌入係止して天部の全開した容器を形成し、天蓋4を
天枠の開口部32に嵌入閉鎖して物品を収納輸送できるよ
うにする。液体輸送に燃焼時に有毒ガスを発生しない合
成樹脂製内袋を口金を介して備えた天蓋と交換して液体
を入れ輸送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉末状、固形状
物品や泥状、液状物品等を輸送するための通い容器に関
し、より詳しくは、容器として使用時以外は分解して小
容積として輸送もしくは貯蔵し、使用時にはワンタッチ
式に組立てて容器として使用可能な分解組立式通い容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製品である固形物を輸送或いは搬
送する際に、通箱として折畳み式の所謂折畳みコンテナ
が使用されている。この折畳みコンテナは、例えば実公
平3−26112号公報に示されるように、合成樹脂材
からなる底フレームにヒンジ部で回動可能に支持された
それぞれ同一合成樹脂材からなる対向する一対の側板
と、対向する一対のあおり板とを平面状の折畳み状態か
らそれぞれ起して、同一合成樹脂材の枠体形状の上フレ
ームを前記側板及びあおり板の上部に被冠せしめて上部
の開口した折畳みコンテナを形成し、通箱として使用す
るようにしている。
【0003】一方、醤油・酒・酢・マヨネーズ・インキ
・ペンキ・接着剤・グリース・現像液等液状や泥状、ま
たは半ゲル状の流動物の輸送は、通常ポリエチレン缶、
ドラム缶、ブリキ缶、ファイバードラム等を使用して来
たが、之等容器は何れも空容器の輸送に費用を要し、ま
た使用後の容器の有効な処分方法はなく、有償で廃棄処
理を行っており、不利は免れなかった。さらに、容器の
返送を行わないワン−ウエイ容器として外箱の中にポリ
エチレンの内袋を入れたバッグ・イン・ボックス(Bag
in Box) 通称アトロン缶・キュービティナーが使用され
て来たが、之等は何れも外装がダンボールケース(カー
トンボックス)であった為、耐水性が無く屋外の貯蔵が
不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記通箱としての折畳
みコンテナは、底フレーム等の各構成部材が同一合成樹
脂材からなり、リサイクル利用可能な単一素材を使用し
ているものの、廃棄処理に関しては使用者では困難なた
め専門業者に委託せざるを得なかった。また、組立てて
通箱としたとき、構造上流動物の輸送は該コンテナのま
までは不可能で他の流体容器を収容使用しなければなら
なかった。一方、流動物を輸送できる前記ポリエチレン
缶の場合、流動物使用後の容器の処理が問題であって、
焼却等に発生する熱エネルギーが12,000Kal/kgと高くそ
の為焼却炉のロストルを損傷する問題がある。また、ド
ラム缶やブリキ缶は処理費が高く、ファイバードラムも
金属部分の処理に費用が強いられる欠点がある。流動物
を輸送できる前記バッグ・イン・ボックスは、ワン−ウ
エイ用の液体輸送容器でリサイクルができず、さらに強
度が不充分で内溶液を注入すると胴ぶくれを生じ、耐圧
力がなく三段積みでも倒壊事故を発生する危険があるた
め2段しか積重ねができず倉庫の面積を有利に使用でき
なかった。そして、口金部が小さく液体用のみの構造と
なっており、それ以外には使用することはできない。
【0005】本発明は、前記の点に鑑みてなされたもの
であって、容器に組立時オープン缶として天部を全開で
きてかぶせ蓋をかぶせて粉末やおかき等の小形の固形物
の収納輸送ができると共に、該蓋を交換することによ
り、液体や泥状、半ゲル状等流動物を輸送することがで
き、且つ容器素材がリサイクル可能で「容器包装リサイ
クル法」の主旨に適合し、さらに廃棄処理の際も焼却に
より黒煙や有毒ガスを発生することがなく、また燃焼時
に発熱エネルギーが低くてロストルを損傷するおそれが
なく容易に焼却処理することきができ、また物品の輸送
に当って空容器輸送時は分解して任意の複数枚づつ結束
して小容積で輸送し、容器として使用時には現場で容易
に組立でき、容器としての保管に際しても多数段(20
段等)の積載が可能で保管時のスペースの有効利用がで
き小型固形物のみならず液体も輸送できる耐水性のある
分解組立式通い容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の分解組立式通い容器は、廃棄処理可能で且
つ耐水性を有する素材により平面形状がほぼ方形に形成
され、周縁に4枚の胴板2を挿入係止するための溝31
備えた地板1と、該地板1と同材質の素材によりほぼ長
方形に形成され、該長方形の長手方向の両側縁に該側縁
同士を相互に直角方向に衝合するための所定の狭巾の側
縁衝合部21, 21' を備え上下両端縁にそれぞれ中央に地
板1又は天枠3を係止するための所定巾のフック23を撓
み可能に備えた所定高さの端縁挿入部22を有する4枚の
胴板2と、前記地板1と同材質の素材によりほぼ方形
に、且つ周縁部に前記胴板2を挿入係止めするための溝
31を備え、中央部が開口した所定高さの天枠3と、該天
枠3の開口部32上部に嵌入する下部凸面42を備え該開口
部32に嵌入閉鎖可能に形成された天蓋4とから構成さ
れ、容器に使用時は、4枚の胴板2をそれぞれの衝合部
21, 21' で相互に衝合せしめて上下の地板1、天枠3の
各溝11, 31に挿入固着して開口容器を形成し、天蓋4を
天枠3の開口部32に嵌入載置可能とした構成をとってい
る。
【0007】これにより、本発明の分解組立式通い容器
は、容器として使用しないときは天蓋、天枠、胴板、地
板と全部をバラバラに解体でき、それぞれを数枚〜数拾
枚結束して運搬が出来るため転送コストが低廉で済む。
また、容器組立時も4枚の胴板の側縁衝合部を突き合せ
て角筒とし天枠、地板の溝にワンタッチ式で挿入係止し
て、容易に天部の全開したオープン缶を形成でき、天蓋
を天枠に嵌入閉鎖せしめて密閉使用することができる。
また、容器の解体もフック部の係止を外して容易に行う
ことができる。前記の場合、容器の使用工場では使用直
前に組上げることができ、空容器はばらした状態で保存
できる一方、容器使用後は直ちに解体返送できるので倉
庫容積が小さくて済み倉庫容積の節約に資することがで
きる。さらに、容器は単一素材で形成されリサイクル利
用可能であって容器包装リサイクル法の主旨に合致する
ものである。
【0008】前記容器の天蓋4、天枠3、胴板2、地板
1を構成する廃棄処理可能な素材には、古紙粉を主体と
し、オルフィン系合成樹脂をバインダー(結合材)とし
て成形された素材を使用することが望ましい。この場
合、素材をペレット化して、射出成形により如何なる形
状にも成形が可能で耐水性もあり、焼却時有毒ガスも黒
煙も発生することが無く、コストも\250/kg と安く、古
紙の有効利用により経済的効果をもたらすことができ
る。さらにバインダーとして、オレフィン系合成樹脂の
PE,PP等の合成樹脂を用いるが、之等は何れも紫外
線劣化を生じ、素材は中から紙が出てきても生分解する
ため、該素材は1〜2年で光分解し生分解して自然に大
地に帰る特性があり、有効に廃棄処理を行うことができ
る。
【0009】また、天蓋4として、燃焼時に有毒ガスを
発生しないポリオレフィン系合成樹脂等の合成樹脂製薄
肉内袋5を、該内袋と同質素材で一体形成した所定口形
の口金部6を天蓋上面に嵌着した状態で該天蓋4と一体
形成するとともに、該口金部6上部がパッキン7を介し
てキャップ8により密閉可能とした構成とすることも極
めて有利である。これにより、単なる密閉用の天蓋と、
この内袋つき天蓋とを交換使用することにより、液体等
の流動物を内袋5に注入充填してキャップ8で閉鎖して
液体等の流動物を容易に輸送することができる。また、
該内袋を使用した容器では、流動物輸送後、必要に応じ
て内袋のみを焼却して他は返送して再利用することもで
きる。
【0010】一方、大量の物品(流動物を含む)の輸送
に対処するため、地板1の下端縁に凸部15を設け、容器
を積重ねたとき、該凸部15が天蓋4の下部凸面42周縁の
背部の凹部に嵌入する構造とすることも効果的である。
このようにすると、容器の多重の積重ねを荷くずれなく
確実・容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を各実
施例につき、添付の図面に基づいて説明する。
【0012】
【実施例】〔実施例1〕図1において、天蓋4が単なる
密閉蓋である場合における容器の分解時の状態(但し胴
板2は、4枚の胴板の側縁衝合部21, 21' をそれぞれ相
互に衝合して方形の角筒とし、天枠3、地板1に挿入す
る前の状態)の斜視図が示されている。該容器は、液体
や流動物以外の小形固形物(おかき、豆類等の食品や小
物部品)を輸送するための内容量18リットル型の容器を
示している。すなわち、該容器の外郭を形成する地板
1、4枚の胴板2、天枠3、天蓋4は何れも古紙を主体
とし、之を粉砕機によって粉砕して微小紙片を作り、之
にポリオレフィン系熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリ
プロピレン等)をバインダーとして両者を混練してペレ
ットを造粒し、之を射出成形機の金型(上型・下型)内
に射出し加熱加圧して所定の形状に成形したもので何れ
も耐水性を有している。
【0013】地板1は、図1の斜視図、図2(B) の一部
底面図に示すように、平面形状が角部にRを有する正方
形であって、該地板1の該方形の周縁部に図1、図2
(A) に示すように所定間隙所定深さの溝11が形成されて
おり、該溝11は、地板1の方形の各角部のR内方に、後
述する胴板2の上下両端縁におけるそれぞれ同一形状の
所定肉厚の側縁衝合部21'(図1参照)を2枚突き合せ状
態で嵌入できるように所定奥行き、所定巾の縦溝11' が
形成されている。また、該地板1の方形の周縁部の溝11
の各外壁の中央部には、それぞれ所定巾、所定開口のフ
ック係止窓13が形成され、後述する胴板2の上下両端縁
にそれぞれ中央に所定巾に撓み可能に形成されたフック
23の下方のフックが嵌入係止できるようになっている。
そして、該フック係止窓13両側内方の溝11に、後述する
胴板2のフック23両側の所定高さの端縁挿入部22が嵌入
するとき、前記フック23がフック係止窓13上縁を係止し
て胴板2下端縁を堅固に地板1に係止するようになって
いる。さらに地板1の下端縁である底面部12下面の4隅
の所定位置にそれぞれ凸部15を設け、容器を積重ねたと
き、後述する天蓋4の下部凸面42周縁の背部の凹部に嵌
入するようになっている。これにより、容器の多重の積
重ねを安全確実且つ容易に行うことができ、大量の該容
器の輸送や保管を容易に荷くずれなく行うことができ
る。
【0014】一方、4枚ある胴板2は前記地板1と同材
質の素材によりほぼ長方形に形成され、且つ、該長方形
の長手方向の両側縁に、該側縁同士を相互に直角方向に
衝合して、下方の地板1及び上方の天枠3の角部のR内
方の縦溝14' に嵌入可能に衝合部21' が胴板2の上下に
それぞれ形成されるとともに、該上下の衝合部21' の間
に、胴板2の側縁部を衝合可能に形成するために前記衝
合部21' より稍広巾の側縁衝合部21が形成されている。
そして該長方形の短辺側の上下側縁には、それぞれ中央
に所定巾に撓み可能にフック23が、フック左右の端縁挿
入部22と共に所定高さに形成され、前記地板1の溝11
び後述する天枠3下面の溝31に該胴板2を挿入係止でき
るようになっている。
【0015】4枚の胴板2の側縁衝合部21, 21' を相互
に衝合して方形の角筒とした該角筒状胴板の上部を固定
するための天枠3は、図1の斜視図が示すように平面形
状が角部にRを有する正方形の枠状のものであって、該
天枠3の周縁部には図2(A) の縦断側面図が示すよう
に、下面に所定間隙・所定深さの溝31が形成されてい
る。(なお、図1は斜視図であるため天枠下面の溝31
見えないが、該溝31は地板1上面の溝11と同一形状であ
る。)また該溝31には図示しないが天枠3の方形の各角
部のR部内方に、前記胴板2の側縁部の上部端縁におけ
る所定肉厚の側縁衝合部21' を2枚突き合せ状態で嵌入
できるように所定奥行き、所定幅の縦溝が地板1の前記
縦溝11' と同一形状に形成されている。また、天枠3の
方形の周縁部の溝の各外壁の中央部には、それぞれ所定
巾、所定開口のフック係止窓33が、地板1のフック係止
窓13と同様に地板1とは上下逆方向に形成され、前記胴
板2の上端縁中央に所定巾に撓み可能に形成されたフッ
ク23が嵌入係止できるようになっており、該天枠3周縁
部の溝31の内壁により各角部にRを有する方形の開口部
32を形成している。これにより、該天枠3を、方形の角
筒とした4枚の胴板2の上面に嵌入係止せしめることに
より、堅固な開口容器を形成することができる。
【0016】前記天枠3の開口部32を閉鎖するための天
蓋4は、下面に該開口部32に嵌入するべき所定深さの下
部凸面42(図2参照)が所定の肉厚により上面が凹面に
凸設形成され、且つ角部にRを有する正方形に形成され
て該上面の十文字状のリブ43で補強されている。これに
より、上部に開口部32を有する組立てたオープン容器
に、輸送すべき小形固形物を収納して天蓋4の下部凸面
42を該容器の天枠3の開口部32に嵌入密閉せしめること
ができる。
【0017】小形の固形物である物品を容器に入れ輸送
するに当っては、空容器輸送時には分解して平板状に任
意の複数枚宛に結束して輸送し、物品を入れるべき現場
で、先ずオープン容器を形成するべく、前記4枚の胴板
2をそれぞれの側縁衝合部21,21' で衝合せしめて角筒
状に形成し、その下端を前記地板1の溝11に嵌入せしめ
て各フック23を地板1の各係止窓13の上端縁にそれぞれ
係止せしめた後、天枠3を該天枠3の下面の溝31に前記
角筒状の胴板2の上端が嵌入するごとく被冠せしめて胴
板上部のフック23を天枠3の係止窓33の下端縁に係止せ
しめ、上部に開口部32を有する堅固なオープン容器を形
成する。次いで天蓋4の下部凸面42を天枠3の開口部32
に嵌入せしめ容器を密閉するようにする。これにより、
接着剤を不要としてワンタッチ式に耐水性のオープン容
器を形成し、物品を収納して密閉した後、需要先に輸送
することができる。そして、物品の輸送後は、4枚の胴
板2のフック23をそれぞれ地板1、天枠3の係止窓13,
33より外して容器をバラバラにして容積を少くして返送
し保管することができる。
【0018】〔実施例2〕図3は、本発明の分解組立式
通い容器の第2の実施例の縦断側面図と一部上面図であ
る。本実施例は天蓋4を液体収納用に取換えて液体を輸
送する場合を示し、天部が全開した開口部32を有するオ
ープン容器の地板1、胴板2、天枠3の各構成及び該容
器の組立に関しては第1の実施例と同一であり、詳細な
説明は省略する。
【0019】天蓋4は、前記第1の実施例より下部凸面
42の深さを稍深く、液体注入ないし注出用のワンタッチ
式の口金構造を取付可能に形成されている。すなわち、
該天蓋4は、第1の実施例と同じく平面形状が角部にR
を有する正方形で、天枠3の開口部に嵌入するべき下部
凸面42が所定肉厚により上面が所定深さに凹面に、且つ
該上面に十文字状の所定肉厚のリブ43が突出形成され、
該凹面の一隅の所定位置に口金部6用の所定内径の口金
孔41が形成されている。
【0020】前記口金孔41に嵌入固定される口金部6
は、所定内径を有し、外周にツバにより溝部9が形成さ
れたポリオレフィン系合成樹脂の例えばポリエチレン製
の所定の硬度を有するもので、溝部9を形成する下部の
ツバには、薄肉の所定形状・所定内容量のポリエチレン
製の内袋5が接着ないし溶着等により一体形成されてい
る。また口金部6の上部はパッキン7を介してキャップ
8によりワンタッチ式に密閉されるようになっている。
内袋5、口金部6の他、パッキン7、キャップ8は、何
れも同じく焼却処理可能なポリエチレン、又はポリプロ
ピレン等で作製されている。また、この天蓋4及び前記
天枠3、胴板2、地板1は前記のごとく何れも耐水性を
有し、内袋、口金部、パッキン、キャップを含めてこれ
等は焼却時に黒煙も有毒ガスも発生せず燃焼エネルギー
も低い。液体を輸送するに当っては、所要の液体Lを口
金部6より内袋5に充填する。この場合、ポリエチレン
製フィルムを加工した内袋5は角筒状の胴板内面にほぼ
密着状態となる。(なお、図面では内袋5を明示するた
め便宜上胴筒3内面と間隔をおいて記載している)。そ
して、キャップ8をかぶせて密封して輸送し、内容物使
用後は胴板2と地板1、天枠3の係止を外せば容器をバ
ラバラにできるため、容積を小さくして返送再利用する
ことができる。さらに、必要に応じて内容物使用後は内
袋5のみを焼却して良く、もしくは内袋以外を回収粉砕
して再度ペレット厚料としてリサイクル使用しても良
い。
【0021】また、内容積18リットル型の容器などで多
量の小型物品又は多量の液体ないし流動物を輸送する場
合は、図4に示すように、容器を積重ねて使用すること
ができる。図4は、実施例1の容器を複数段積重ねたと
きの部分側面図であって、この場合、地板1下面の凸部
15が天蓋4の下部凸面42周縁の背部の凹部に嵌入して地
板1が天蓋4に対して位置規制されて積重ねられた状態
を示している。この場合、実施例2に示す液体容器も地
板1の下端縁の凸部15が、天縁4の口金部6を回避して
同様に積重ねることができる。これにより、荷くずれを
生じず20段等多数の容器の積載が可能となる。
【0022】前記の説明より明らかなように本発明の分
解組立式通い容器は、天部の開口したオープン容器に天
蓋を嵌入して開口部を密閉することができるので、開
放、密閉兼用で使用できるとともに、天蓋を交換するこ
とにより、おかき、豆類等の食品や小物部品などの固形
物のみならず、醤油・酒・酢・マヨネーズ、インキ・ペ
ンキ・接着剤・現像液等液状や半ゲル状の流動物を耐水
性の容器に収納して輸送ないし保管することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の分解組立式通い
容器によれば、容器として使用しないときは天蓋、天
枠、胴板、地板と全部をバラバラに解体した状態でそれ
ぞれを数枚〜数十枚結束して運搬できるため転送コスト
が低廉である。また、容器組立時もワンタッチ式で容易
に天部の全開したオープン缶を組上げることができ、且
つ、天蓋を天枠に嵌入せしめて密閉使用することがで
き、開放、密閉兼用の耐水性の容器を提供することがで
きる一方、容器の解体もフックの係止解除により極めて
容易である。また、天蓋が交換使用できることから用途
に応じた任意の天蓋を開放容器に使用でき用途範囲を広
くすることができる。従って、容器使用工場では使用直
前に組上げることができるため、空容器はバラした状態
で保存できるとともに、容器使用後は直ちに解体返送で
きるので倉庫容積が小さくてすみ、倉庫容積の節約に資
することができる。また容器は之を形成する各部材が単
一素材で形成されリサイクル利用が可能である。そし
て、廃棄処理する場合も焼却により容易に廃棄処理する
ことができ、焼却時に何等黒煙や有毒ガスを発生せず、
また発熱エネルギーも従来のポリエチレン缶のごとく高
くなく焼却時にロストルを損傷するおそれがない。ま
た、全く金属部品を使用していないので金属部分の処理
に費用を要することがなく、使用ずみの容器の廃棄処理
を有利に行うことができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、通常の密閉
式の天蓋に替えて、合成樹脂製薄肉内袋付きの天蓋を使
用することにより、液体や半ゲル状の流動物を収納して
輸送することができるとともに、容器使用後、廃棄処理
する場合も、燃焼時に黒煙や有毒ガスを発生しない合成
樹脂製内袋が使われていることから、容易に焼却廃棄処
理をすることができる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、分解組立式
通い容器の多重の積重ねを安全・確実且つ容易に行うこ
とができ、大量の該容器の輸送や保管を容易に荷くずれ
なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器の第1の実施例の分解時の状態を示
す斜視図である。
【図2】本発明容器の第1の実施例の組立時の縦断側面
図と一部底面図である。
【図3】液体を輸送するときの本発明容器の第2の実施
例の縦断側面図と一部上面図である。
【図4】容器を複数段積重ねたときの部分側面図であ
る。
【符号の説明】
1…地板、 11…地板の溝、 13…係止窓、 15…地板下
端縁の凸部、2…胴板、 21…胴板側縁の上下嵌入部分
以外の側縁衝合部、 21'…地板又は天枠に嵌入する部分
の胴板の側縁衝合部、 22…端縁挿入部、 23…フック、
3…天枠、 31…天枠の溝、 32…天枠の開口部、4…
天蓋、 41…口金孔、42…天蓋の下部凸面、 5…内
袋、 6…内袋の口金部、 8…キャップ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄処理可能にして且つ耐水性を有する素
    材により平面形状がほぼ方形に形成され、周縁に4枚の
    胴板2を挿入係止するための溝11を備えた地板1と、該
    地板1と同材質の素材によりほぼ長方形に形成され、該
    長方形の長手方向の両側縁に該側縁同士を相互に直角方
    向に衝合するための所定の狭巾の側縁衝合部21,21' を
    備え、上下両端縁にそれぞれ中央に地板1又は天枠3を
    係止するための所定巾のフック23を撓み可能に備えた所
    定高さの端縁挿入部22を有する4枚の胴板2と、前記地
    板1と同材質の素材によりほぼ方形に、且つ周縁部に前
    記胴板2を挿入係止するための溝31を備え、中央部が開
    口32した所定高さの天枠3と、該天枠3の開口部32上部
    に嵌入する下部凸面42を備え該開口部32に嵌入閉鎖可能
    に形成された天蓋4とからなり、容器に使用時は、4枚
    の胴板2をそれぞれの衝合部21, 21' で相互に衝合せし
    めて上下の地板1、天枠3の各溝11,31に挿入固着して
    開口容器を形成し、天蓋4を天枠3の開口部32に嵌入載
    置可能としたことを特徴とする分解組立式通い容器。
  2. 【請求項2】天蓋4は、燃焼時に有毒ガスを発生しない
    ポリオレフィン系合成樹脂等の合成樹脂製薄肉内袋5
    を、該内袋と同質素材で一体形成した所定口径の口金部
    6を天蓋上面に嵌着した状態で該天蓋4と一体形成する
    とともに、該口金部6上部がパッキン7を介してキャッ
    プ8により密閉可能としたこと特徴とする分解組立式通
    い容器。
  3. 【請求項3】地板1の下端縁に凸部15を設け、容器を積
    重ねたとき、該凸部15が天蓋4の下部凸面42周縁の背部
    の凹部に嵌入する構造とした請求項1又は2記載の分解
    組立式通い容器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350077A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Olympus Corp プラスチック製コンテナ
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