JP2000280898A - 車両用空気調和装置の制御方法 - Google Patents

車両用空気調和装置の制御方法

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JP2000280898A
JP2000280898A JP11092914A JP9291499A JP2000280898A JP 2000280898 A JP2000280898 A JP 2000280898A JP 11092914 A JP11092914 A JP 11092914A JP 9291499 A JP9291499 A JP 9291499A JP 2000280898 A JP2000280898 A JP 2000280898A
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air conditioner
draining
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air
time
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JP11092914A
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English (en)
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Nagakazu Ogata
長和 緒方
Masahisa Hyodo
雅久 兵動
Osamu Sakai
修 酒井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かび等の細菌類の発生を簡易な構成によって
抑制して、異臭が発生せず、また送風ダクト等の清掃の
手数を省き、かつかび等の発生抑制作用が持続して車内
の居住環境を快適化する車両用空気調和装置の制御方法
を得る。 【解決手段】 圧縮機13、室内熱交換器、室外熱交換
器、室内送風機5及び室外送風機を14装備した熱ポン
プ装置を有する空気調和装置2を車体に設ける。そし
て、空気調和装置2により冷却作用を発生する冷却運転
と、この冷却運転終了後に空気調和装置2により加熱作
用を発生して空気調和装置2のドレン水を乾燥させる乾
燥運転とを行う。これにより、冷却運転時に空気調和装
置2に発生したドレン水を、乾燥運転によって排除し
て、空気調和装置2内をかび等が発生しない低湿状態と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道用車両にお
いて空気調和装置から生じる異臭抑制に係わる車両用空
気調和装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図25及び図26は、例えば特開平4−
8660号公報に示された従来の車両用空気調和装置を
示す図で、図25は車両用空気調和装置が装備された車
両の要部縦断面図、図26は図25におけるフィルタ装
置の断面図である。図において、1は車体、2は車体1
の上面に装備された空気調和装置、3は空気調和装置2
に取り入れられる循環空気の汚れを除去し、かつ脱臭す
るフィルタ装置、4は空気調和装置2の室内熱交換器で
ある。
【0003】5は室内送風機で、室内熱交換器4を通過
して空気調和された空気を送風ダクト6に送風する。7
は送風ダクト6に送風された空気を車体1内に送出する
ディフューザ、8はフィルタ装置3の枠、9は枠8内に
設けられた活性炭フィルタ、10は枠8内に設けられた
PTCヒータで、正の抵抗特性を有するサーミスタヒー
タからなりサーミスタ周囲の温度が上昇すると抵抗値が
増す。すなわち、PTCヒータ10に通風するとPTC
ヒータ10の下流には熱せられた空気が吐出される。
【0004】従来の車両用空気調和装置は上記のように
構成され、車体1内における循環空気がフィルタ装置3
を通過することによって、循環空気の汚れを除去し、か
つ脱臭して車体1内の居住性を快適化している。また、
活性炭フィルタ9の脱臭作用は長時間持続するものでは
ないが、PTCヒータ10による温風によって活性炭フ
ィルタ9が再生して脱臭作用を長時間持続するようにな
っている。
【0005】また、他の従来の車両用空気調和装置とし
て、例えば西日本旅客鉄道株式会社鷹取工場の平成9年
度車両業務研究発表会における「221系室内異臭対策
の実施について」の文献において、バイオ菌を送風ダク
ト6内に散布してかび等の細菌類を死滅させる手法が発
表されている。すなわち、バイオ菌は航空機において除
菌、消臭の目的で、また病院において除菌の目的で使用
されている。そして、バイオ菌の散布はかび等の細菌類
に起因する異臭の除去のために、少ない費用で大きい作
用を得ることができる。
【0006】さらに、送風ダクト6を定期的に清掃し送
風ダクト6内に発生、繁殖するかび等の細菌類を除去す
る手法も異臭対策のひとつとして鉄道会社等によって実
施されている。なお、車両用空気調和装置の装備の目的
は快適で健康的な車内の居住環境を乗客に提供すること
にある。そして、夏期に冷房運転を行い車内を快適な温
度に冷却したり、冬季には暖房運転を行い車内を温めた
り、また梅雨時に除湿運転を行い車内を快適化する制御
が行われる。
【0007】しかし、健康という視点においては車内の
空気の質が重要であるが、車両用空気調和装置において
は車内の塵埃をフィルタによって捕集する等の対策が行
われているものの、なお多くの課題がある。特に夏期に
冷房運転又は除湿運転の反復によって送風ダクト6内に
多量の水分が残留して高湿の状態が維持されることによ
る問題がある。
【0008】すなわち、送風ダクト6内の高湿環境は、
かびやその他の細菌類の発生、育成、繁殖を促進するこ
とになり、実際に送風ダクト6内に、かびやその他の細
菌類が大量に発生、育成、繁殖する。このため、これら
のかび等の細菌類を原因とするアンモニア臭などの異臭
が車内に漂って乗客に不快感を与えている。このような
問題に対して活性炭フィルタ等により循環空気を脱臭し
たり、送風ダクト6内にバイオ菌を散布してかび等の細
菌類を死滅させたり、また送風ダクト6を定期的に清掃
したりする細菌類対策が実施される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の車
両用空気調和装置おいて、かび等の細菌類を原因とする
異臭の主なものはアンモニア臭であるが、活性炭フィル
タ9によって脱臭する手法では、通常の活性炭ではアン
モニア分子の吸着作用が殆ど期待できないという問題点
がある。また、吸着作用がある物質の分子についてもそ
の能力には限界があり、図25及び図26における構成
ではPTCヒータ10により吸着作用を持続させる手法
が採られているものの、それほど大きい吸着作用が得ら
れるわけではない。
【0010】このように活性炭フィルタ9には、吸着能
力やその持続方法、活性炭フィルタ9の保守方法等にも
難がある。その他、活性炭繊維の圧力損失が大きいため
に冷房能力の損失が増大するなど、活性炭フィルタ9に
関しては実用上の問題点がある。また、バイオ菌を送風
ダクト6内に散布してかび等の細菌類を死滅させる手法
については、バイオ菌の効力期間が判明していないため
に、取り替え、再散布時期を把握するのが難しく、また
バイオ菌は殺虫剤、消毒液、ナフタリン等に弱いため車
内清掃の方法を考慮しなければならないという問題点が
ある。
【0011】なお、定期的な送風ダクト6の清掃に関し
ても、多くの時間と費用が掛かる割りにはその効果が少
ないという問題点がある。また、車体1の送風ダクト6
は複雑な構造のものが多いので、送風ダクト6の清掃に
は多大な時間と費用が掛かる上に、隅々まで清掃するの
は困難である。さらに、清掃により塵埃等の汚れを完全
に除去することができるものの、かび等の細菌類の完全
除去はできないので異臭除去作用は期待できなくなる。
【0012】また、前述の従来の車両用空気調和装置に
おいてはいずれも、室内熱交換器4が循環空気から熱を
奪うために生じるドレン水及び低温高湿度の吐出空気が
ダクト6内に滞留することにより高湿度状態が保たれ
る。これによって、かび等の細菌類が発生、育成、繁殖
した後の車両用空気調和装置における対策であって、か
び等の細菌類の発生自体を抑制する手法ではない。
【0013】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、簡易な構成によって車内の居住
環境を快適化する車両用空気調和装置の制御方法を得る
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用空
気調和装置の制御方法においては、車体に装備された圧
縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、室内送風機及び室
外送風機が設けられた熱ポンプ装置を有する空気調和装
置により冷却作用を発生する冷却運転と、この冷却運転
終了後に空気調和装置により加熱作用を発生して空気調
和装置のドレン水を乾燥させる乾燥運転とが行われる。
【0015】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、室内送風機の出力を制御して空
気調和装置の吹出風量を制御する吹出風量決定手段の出
力及び圧縮機の出力を制御して空気調和装置の吹出温度
を制御する吹出温度決定手段の出力を介して乾燥運転が
行われる。
【0016】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置に設けられた電気
ヒータを介して乾燥運転が行われる。
【0017】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、室内送風機の出力を制御して空
気調和装置の吹出風量を制御する吹出風量決定手段の出
力及び電気ヒータの出力を制御して空気調和装置の吹出
温度を制御する吹出温度決定手段の出力を介して乾燥運
転が行われる。
【0018】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、水切り運転決定手段の出力を介
して、冷却運転終了後の乾燥運転前に空気調和装置の水
分を流出させる水切り運転が行われる。
【0019】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、水切り運転決定手段を、水切り
運転時間を計測する水切り運転時間計測手段及び水切り
運転時間計測手段の計測値が設定時間に達したときに水
切り運転を終了させる水切り運転終了検知手段によって
構成し、水切り運転決定手段の出力を介して水切り運転
が行われる。
【0020】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、水切り運転終了検知手段を、空
気調和装置の送風ダクト内の温度を検出する送風ダクト
内部温度検出手段を介して動作する構成とし、送風ダク
ト内部温度検出手段の検出値が設定温度を超えたときの
水切り運転終了検知手段による水切り運転決定手段の出
力を介して水切り運転を終了させる運転が行われる。
【0021】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、水切り運転終了検知手段を、空
気調和装置の送風ダクト内の湿度を検出する送風ダクト
内部湿度検出手段を介して動作する構成とし、送風ダク
ト内部湿度検出手段の検出値が設定湿度よりも低下した
ときの水切り運転終了検知手段による水切り運転決定手
段の出力を介して水切り運転を終了させる運転が行われ
る。
【0022】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置により冷却作用を
発生する冷却運転時間を冷却作用発生運転時間計測手段
により計測し、その計測値を冷却作用発生運転時間記憶
手段により記憶し、この記憶値に基づいて水切り運転時
間演算手段により水切り運転時間を演算し、この演算値
による水切り運転決定手段の出力を介して水切り運転を
終了させる運転が行われる。
【0023】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置により冷却作用を
発生する圧縮機の運転周波数を冷却作用発生運転周波数
記憶手段により記憶し、この記憶値に基づいて水切り運
転時間演算手段により水切り運転時間を演算し、この演
算値による水切り運転決定手段の出力を介して水切り運
転が行われる。
【0024】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、乾燥運転時間を乾燥運転時間計
測手段によって計測して、この計測時間が設定時間に達
したときの乾燥運転終了検知手段の出力によって乾燥運
転を終了させる運転が行われる。
【0025】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置の送風ダクト内の
温度を送風ダクト内温度検出手段によって検出し、この
検出値が設定温度を超えたときの乾燥運転終了検知手段
の出力によって乾燥運転を終了させる運転が行われる。
【0026】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置の送風ダクト内の
湿度を送風ダクト内湿度検出手段によって検出し、この
検出値が設定湿度よりも低下したときの乾燥運転終了検
知手段の出力によって乾燥運転を終了させる運転が行わ
れる。
【0027】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置により冷却作用を
発生する冷却運転時間を冷却作用発生運転時間計測手段
により計測し、その計測値を冷却作用発生運転時間記憶
手段により記憶し、この記憶値に基づいて乾燥運転時間
演算手段により乾燥運転時間を演算し、この演算値によ
る乾燥運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了させ
る運転が行われる。
【0028】また、この発明に係る車両用空気調和装置
の制御方法においては、空気調和装置により冷却作用を
発生する圧縮機の運転周波数を冷却作用発生運転周波数
記憶手段により記憶し、この記憶値に基づいて乾燥運転
時間演算手段により乾燥運転時間を演算し、この演算値
による乾燥運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了
させる運転が行われる。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図5は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は車両用空
気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図2は図
1における車両用空気調和装置の冷凍サイクルの冷媒回
路図、図3は図1における車両用空気調和装置の電気回
路図、図4は図3の電気回路図の動作を説明するフロー
チャート、図5は図1における車両用空気調和装置の運
転特性図である。
【0030】図において、11は水切り運転決定手段
で、車両運転情報に基づいて前述の車体1に装備された
空気調和装置2の冷房運転又は除湿運転、すなわち空気
調和装置2により冷却作用を発生する冷却運転が終了し
た後に開始する水切り運転の内容を決定する。12は水
切り運転後に行う乾燥運転の内容を決定する乾燥運転決
定手段である。なお、車両運転情報とは、主としてタイ
ムテーブル等による列車回送信号又は運転員の判断によ
る人為的な操作のことである。
【0031】また、水切り運転は、圧縮機13、室外送
風機14及び室内送風機5を停止させて、時間の経過に
よって前述の室内熱交換器4に付着している水分をドレ
ン排水して停止状態の空気調和装置2から排除する。さ
らに、乾燥運転は、例えば冷凍サイクルの逆サイクル運
転、すなわち暖房運転により空気調和装置2による加熱
作用を発生して温風を前述の送風ダクト6に送り、送風
ダクト6内部を低湿度として乾燥作用を達成する。
【0032】15は空気調和装置2に設けられて圧縮機
13の出力制御を行い空気調和装置2の吹出温度を制御
する吹出温度決定手段、16は空気調和装置2に設けら
れて室内送風機5の回転速度、回転方向又は極数を決定
して空気調和装置2の吹出風量を制御する吹出風量決定
手段である。
【0033】17は水切り運転決定手段11に設けられ
て水切り運転時間を計測する水切り運転時間計測手段、
18は水切り運転決定手段11に設けられて水切り運転
時間計測手段17の計測値を設定時間と比較し、計測値
が設定時間に達すれば水切り運転を終了させる水切り運
転終了検知手段である。
【0034】なお、乾燥運転決定手段12は、水切り運
転後に吹出温度決定手段15に対し、圧縮機13を出力
制御して所定吹出温度に制御するように指令すると共
に、吹出風量決定手段16に対し、室内送風機5を所定
吹出風量に制御するように指令する。さらに、乾燥運転
決定手段12は、室外送風機14に作動を指令し暖房運
転させて送風ダクト6内部を乾燥させる。
【0035】また、空気調和装置2には、圧縮機13、
室外送風機14、室内送風機5、四方弁19、室内熱交
換器4、室外熱交換器20及びキャピラリチューブ21
が設けられる。そして、冷房運転時又は除湿運転時、す
なわち冷却作用発生時は冷媒が図2に示す実線の矢印の
方向に流れる。また、暖房運転時、すなわち加熱作用発
生時は四方弁19が切り換えられて冷媒が図2に示す破
線の矢印の方向に流れる。
【0036】22はマイクロコンピュータからなり空気
調和装置2を制御する制御装置で、水切り運転決定プロ
グラムと乾燥運転決定プログラムが記憶されたメモリ2
3、演算処理と制御値を決定処理する演算部及び制御部
からなるCPU24並びにCPU24による決定処理を
空気調和装置2に出力する出力回路25が設けられてい
る。26は制御装置22の電源スイッチである。
【0037】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、制御装置22によって図4に示すフローチ
ャートによる制御が行われる。すなわち、ステップ10
1により主として列車回送信号からなる車両運転情報が
発信されてステップ102へ進み、冷房運転又は除湿運
転、すなわち冷却作用発生運転を停止する。次いで、ス
テップ103へ進んで、水切り運転のための初期設定、
すなわち圧縮機13、室外送風機14及び室内送風機5
の停止確認、水切り運転時間の設定等が行われる。
【0038】そして、ステップ104へ進み、水切り運
転を開始してステップ105へ進んで水切り運転時間計
測手段17によって水切り運転時間が計測され、次いで
ステップ106へ進んで水切り運転終了検知手段18に
よる水切り運転計測時間≧設定時間でなければステップ
105へ戻る。また、水切り運転計測時間≧設定時間で
あればステップ107へ進み、水切り運転を終了する。
【0039】なお、水切り運転設定時間は予め設定され
た値であり室内熱交換器4を含む空気調和装置2内部の
水分を効果的に排除でき、しかも水切り運転後に行われ
る乾燥運転時に空気調和装置2及び送風ダクト6内部に
結露を生じないように、乾燥運転前に空気調和装置2を
車体1内温度程度に上昇することができる最適値に設定
される。これにより、空気調和装置2内に付着した多量
の水分が排除されて残留水分が殆ど無くなる。
【0040】そして、ステップ108へ進み乾燥運転の
初期設定、すなわち吹出温度、吹出風量の初期設定が行
われて、ステップ109へ進んで乾燥運転が行われる。
なお、乾燥運転における温風の吹出温度、吹出風量は、
乾燥運転を効率的に行う値に設定されている。
【0041】以上説明したように図4のフローチャート
による制御は、乾燥運転の前に水切り運転を行って空気
調和装置2内の水分を殆ど排除し、空気調和装置2及び
送風ダクト6内を車体1内温度に上昇させる。この作用
は乾燥運転前(水切り運転時)である。このため、乾燥
運転を効率的に行うことができ、短時間に空気調和装置
2及び送風ダクト6内を乾燥でき、送風ダクト6内等に
おけるかび等の細菌類の発生を防止することができる。
【0042】なお、図5に示す運転特性図のように図4
のフローチャートによる制御の特性が設定される。すな
わち、図5において横軸は時間を、また縦軸は送風ダク
ト6内の相対湿度、送風ダクト6内の温度、単位時間当
たりのドレン水発生量、空気調和装置2の運転状態を表
す。そして、時間Aでは空気調和装置2は冷却作用発生
運転を行い、このときには送風ダクト6内の相対湿度が
90%RH以上の高湿状態となる。
【0043】また、単位時間当たりのドレン水発生量
は、そのときの空気調和負荷条件、空気調和装置2の出
力状況に応じた量に対し、多少のばらつきを持ちながら
発生している。そして、時間Bで冷却作用発生運転が停
止されて水切り運転が、前述の図4のステップ102か
らステップ104における制御ルーチンによって行われ
る。
【0044】なお、冷却作用発生運転の停止直後から送
風ダクト6内の湿度が限りになく100%RHに近づ
き、空気調和装置2が停止したままであれば長時間にわ
たってこの状態が持続される。このような非常に高湿な
環境はかび等の細菌類の発生を促進する。
【0045】そして、時間B以降、冷却されていた送風
ダクト6内の温度が上昇しはじめ、また単位時間当たり
のドレン水発生量も急激に減少しはじめる。また、前述
の水切り運転設定時間が経過した時間Cまで水切り運転
時間を計測しつつ、この状態が継続する。このときの制
御ルーチンは前述の図4のステップ105からステップ
106である。
【0046】また、時間Cで水切り運転計測時間が水切
り運転設定時間に達すると、水切り運転が終了して乾燥
運転が開始される。このときの制御ルーチンは前述の図
4のステップ107からステップ109である。そし
て、時間Cの時点では送風ダクト6内の温度が車体1内
温度程度まで上昇し、また単位時間当たりのドレン水発
生量が殆ど無くなって、空気調和装置2内の水分も殆ど
排除されている。
【0047】このような状態から暖房運転、すなわち加
熱作用発生運転を利用した乾燥運転が所定吹出温度、所
定吹出風量によって行われる。このときには、空気調和
装置2内、送風ダクト6内の温度が車体1内温度程度ま
で上昇しているので、乾燥運転を開始したときの空気調
和装置2内、送風ダクト6内における結露を減少するこ
とができる。
【0048】そして、乾燥運転開始後、時間Cから時間
Dまでの加熱作用発生運転により得られる熱エネルギー
は、送風ダクト6内に僅かに残留した水分の潜熱交換に
使われるので、送風ダクト6内の温度上昇は一時停滞す
る。また、時間Dの時点で送風ダクト6内に残留した水
分が蒸発しはじめ、この段階では送風ダクト6内は高温
多湿状況となる。次いで、時間D以降ふたたび送風ダク
ト6内の温度が上昇し湿度は急激に低下する。
【0049】これにより、時間Eにおいて送風ダクト6
内はかび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。この
ため、異臭が発生せず、また送風ダクト6等の清掃の手
数を省くことができると共に、かび等の細菌類の発生抑
制作用が持続し簡易な装置構成によって車内の居住環境
を快適化することができる。
【0050】実施の形態2.図6及び図7は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図6は車両用空気
調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図7は図6
における車両用空気調和装置の冷凍サイクルの冷媒回路
図である。図において、前述の図1〜図5と同符号は相
当部分を示し、27は空気調和装置2に設けられて室内
熱交換器4と対向して配置された暖房用の電気ヒータ、
28は吹出温度決定手段で、空気調和装置2に設けられ
て電気ヒータ27の出力制御を行い空気調和装置2の吹
出温度を制御する。
【0051】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、前述の図1〜図5の実施の形態に準じた制
御ルーチンによって、冷却作用発生運転を停止した後
に、水切り運転を所定時間行い、次いで加熱作用発生運
転による乾燥運転が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図6及び図7の実施の形態においても図1
〜図5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0052】また、図6及び図7の実施の形態におい
て、乾燥運転時に圧縮機13、室外送風機14を付勢せ
ずに、すなわち空気調和装置2の冷凍サイクルを使用せ
ずに室内送風機5の送風と電気ヒータ27の発熱を使用
した加熱作用発生運転による乾燥運転を行う。したがっ
て、冷房専用の冷凍サイクルからなる空気調和装置2で
あっても、図1〜図5の実施の形態と同様な作用が得ら
れる。
【0053】実施の形態3.図8及び図9も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図8は車両用空気
調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図9は図8
における車両用空気調和装置の電気回路図である。図に
おいて、前述の図1〜図5と同符号は相当部分を示す。
【0054】29は水切り運転決定手段で、空気調和装
置2の冷却作用発生運転を停止した後に、室内熱交換器
4に付着している水分を排除する水切り運転の内容を決
定する。30は水切り運転決定手段29に設けられて送
風ダクト6内の温度を検出する送風ダクト内部温度検出
手段である。
【0055】31は水切り運転決定手段29に設けられ
て送風ダクト内部温度検出手段30の検出値を予め設定
された設定温度と比較して、検出値が設定温度を越えた
ときに水切り運転を終了させる水切り運転終了検知手
段、32は制御装置22に設けられてCPU14に接続
された入力回路、33は入力回路32に接続された送風
ダクト内部温度検出装置である。
【0056】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、前述の図1〜図5の実施の形態に準じた制
御ルーチンによって、冷却作用発生運転を停止した後
に、水切り運転を所定時間行い、次いで加熱作用発生運
転による乾燥運転が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図8及び図9の実施の形態においても図1
〜図5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0057】また、図8及び図9の実施の形態におい
て、水切り運転中に送風ダクト6内の温度を検出し、そ
の検出温度が設定温度を超えたときに水切り運転を終了
させる。その後に、乾燥運転を行うので送風ダクト6内
を非常に短時間で効果的に乾燥させることができる。
【0058】実施の形態4.図10及び図11も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図10は車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図1
1は図10における車両用空気調和装置の電気回路図で
ある。図において、前述の図1〜図5、図8及び図9と
同符号は相当部分を示す。
【0059】34は水切り運転決定手段で、空気調和装
置2の冷却作用発生運転を停止した後に、室内熱交換器
4に付着している水分を排除する水切り運転の内容を決
定する。35は水切り運転決定手段34に設けられて送
風ダクト6内の湿度を検出する送風ダクト内部湿度検出
手段、36は水切り運転決定手段34に設けられて送風
ダクト内部湿度検出手段35の検出値を予め設定された
設定湿度と比較して、検出値が設定湿度以下になったと
きに水切り運転を終了させる水切り運転終了検知手段で
ある。37は入力回路32に接続された送風ダクト内部
湿度検出装置である。
【0060】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、前述の図1〜図5の実施の形態に準じた制
御ルーチンによって、冷却作用発生運転を停止した後
に、水切り運転を所定時間行い、次いで加熱作用発生運
転による乾燥運転が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図10及び図11の実施の形態においても
図1〜図5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0061】また、図10及び図11の実施の形態にお
いて、水切り運転中に送風ダクト6内の湿度を検出し、
その検出湿度が設定湿度以下になったときに水切り運転
を終了させる。したがって、設定湿度を空気調和装置2
内の水分が殆ど排除されたときの値に設定することによ
って、空気調和装置2内の大部分の水分を排除できる。
そして、その後に乾燥運転を行うので送風ダクト6内を
非常に短時間で効果的に乾燥させることができる。
【0062】実施の形態5.図12及び図13も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図12は車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図1
3は図12における車両用空気調和装置の冷却作用発生
運転時間とその後の水切り運転時間との関係を示すグラ
フである。また、図12及び図13の他は前述の図1〜
図5の実施の形態と同様に車両用空気調和装置が構成さ
れている。図において、前述の図1〜図5と同符号は相
当部分を示す。
【0063】38は水切り運転決定手段で、空気調和装
置2の冷却作用発生運転を停止した後に、室内熱交換器
4に付着している水分を排除する水切り運転の内容を決
定する。39は水切り運転決定手段38に設けられて、
空気調和装置2の冷却作用発生運転の時間を計測する冷
却作用発生運転時間計測手段である。
【0064】40は水切り運転決定手段38に設けられ
て、冷却作用発生運転時間計測手段39によって計測さ
れた時間を記憶する冷却作用発生運転時間記憶手段、4
1は水切り運転決定手段38に設けられて、冷却作用発
生運転時間記憶手段40により記憶された冷却作用発生
運転時間の記憶値に基づいて水切り運転時間を演算する
水切り運転時間演算手段である。
【0065】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、前述の図1〜図5の実施の形態に準じた制
御ルーチンによって、冷却作用発生運転を停止した後
に、水切り運転を所定時間行い、次いで加熱作用発生運
転による乾燥運転が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図12及び図13の実施の形態においても
図1〜図5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0066】また、図12及び図13の実施の形態にお
いて、空気調和装置2の冷却作用発生運転を冷却作用発
生運転時間計測手段39によって計測し、この計測値を
冷却作用発生運転時間記憶手段40に記憶する。そし
て、空気調和装置2の冷却作用発生運転が停止すると水
切り運転を開始し、水切り運転時間は冷却作用発生運転
時間記憶手段40の記憶値に基づいて水切り運転時間演
算手段41によって図13に示すように演算される。
【0067】すなわち、冷却作用発生運転の時間が長け
れば室内熱交換器4を含む空気調和装置2内に蓄積され
る水分も多量となる。このため、この水分を確実に排除
できるように水切り運転を長時間行う。また、逆に冷却
作用発生運転の時間が短ければ空気調和装置2内に蓄積
される水分量が僅かになるので、水切り運転を短時間行
えば済む。
【0068】このように、水切り運転時間を決定するこ
とによって、水切り運転を無用に長時間行うこともな
く、エネルギーの浪費を防ぐことができる。また、水切
り運転が短すぎて空気調和装置2内に多くの水分が残る
ことによって、水切り運転後の乾燥運転時における空気
調和装置2内及び送風ダクト6内に結露したり、乾燥運
転の効率が低下したりする不具合を未然に防止すること
ができる。
【0069】実施の形態6.図14及び図15も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図14は車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図1
5は図14における車両用空気調和装置の冷却作用発生
運転時の圧縮機の運転周波数とその後の水切り運転時間
との関係を示すグラフである。また、図14及び図15
の他は前述の図1〜図5の実施の形態と同様に車両用空
気調和装置が構成されている。図において、前述の図1
〜図5と同符号は相当部分を示す。
【0070】42は水切り運転決定手段で、空気調和装
置2の冷却作用発生運転を停止した後に、室内熱交換器
4に付着している水分を排除する水切り運転の内容を決
定する。43は水切り運転決定手段42に設けられて、
空気調和装置2の冷却作用発生運転時の圧縮機13の運
転周波数を記憶する冷却作用発生運転周波数記憶手段で
ある。
【0071】44は水切り運転決定手段42に設けられ
て、冷却作用発生運転周波数記憶手段43によって記憶
された空気調和装置2の冷却作用発生運転時の圧縮機1
3の運転周波数の記憶値に基づいて水切り運転時間を演
算する水切り運転時間演算手段である。
【0072】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、前述の図1〜図5の実施の形態に準じた制
御ルーチンによって、冷却作用発生運転を停止した後
に、水切り運転を所定時間行い、次いで加熱作用発生運
転による乾燥運転が行われる。したがって、詳細な説明
を省略するが図14及び図15の実施の形態においても
図1〜図5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0073】また、図14及び図15の実施の形態にお
いて、空気調和装置2が冷却作用発生運転すると、この
ときの圧縮機13の運転周波数が冷却作用発生運転周波
数記憶手段43に記憶される。そして、空気調和装置2
の冷却作用発生運転が停止すると水切り運転を開始し、
水切り運転時間は冷却作用発生運転周波数記憶手段43
の記憶値に基づいて水切り運転時間演算手段44によっ
て図15に示すように演算される。
【0074】すなわち、冷却作用発生運転の圧縮機13
の運転周波数が大きければ、室内熱交換器4を含む空気
調和装置2内に蓄積される水分も多量となる。このた
め、この水分を確実に排除できるように水切り運転を長
時間行う。また、逆に冷却作用発生運転の圧縮機13の
運転周波数が小さければ、室内熱交換器4を含む空気調
和装置2内に保持される水分量が僅かであるので、水切
り運転を短時間行えば済む。
【0075】このように、水切り運転時間を決定するこ
とによって、水切り運転を無用に長時間行うこともな
く、エネルギーの浪費を防ぐことができる。また、水切
り運転が短すぎて空気調和装置2内に多くの水分が残る
ことによって、水切り運転後の乾燥運転時において空気
調和装置2内及び送風ダクト6内に結露したり、乾燥運
転の効率が低下したりする不具合を未然に防止すること
ができる。
【0076】実施の形態7.図16〜図18も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図16は車両用
空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図17
は図16の車両用空気調和装置の動作を説明するフロー
チャート、図18は図16における車両用空気調和装置
の運転特性図である。また、図16〜図18の他は前述
の図1〜図5の実施の形態と同様に車両用空気調和装置
が構成されている。図において、前述の図1〜図5と同
符号は相当部分を示す。
【0077】45は水切り運転決定手段で、前述の図1
の水切り運転決定手段11、図8の水切り運転決定手段
29、図10の水切り運転決定手段34、図12の水切
り運転決定手段38及び図14の水切り運転決定手段4
2のいずれか一つに相当する。46は乾燥運転決定手段
であり、空気調和装置2の冷却作用発生運転を停止した
後に行う水切り運転の後に、送風ダクト6内を乾燥する
乾燥運転の内容を決定する。
【0078】47は乾燥運転決定手段46に設けられて
乾燥運転の時間を計測する乾燥運転時間計測手段、48
は乾燥運転決定手段46に設けられて、乾燥運転時間計
測手段47の計測値を予め設定された設定時間と比較
し、計測値が設定時間に達すると乾燥運転を終了させる
乾燥運転終了検知手段である。
【0079】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、空気調和装置2に設けられた前述の制御装
置22によって図17に示すフローチャートによる制御
が行われる。すなわち、ステップ201〜ステップ20
5までの各ステップについては、前述の図4のフローチ
ャートにおけるステップ101〜ステップ107と同じ
制御が行われるので、詳細な説明を省略する。
【0080】そして、水切り運転が終了するとステップ
206に進み、乾燥運転の初期設定、すなわち吹出温
度、吹出風量及び乾燥運転時間の設定等の初期設定が行
われて、ステップ207へ進んで乾燥運転が行われる。
なお、乾燥運転における温風の吹出温度、吹出風量及び
乾燥運転時間は、乾燥運転を効率的に行う値に予め設定
されている。
【0081】次に、ステップ208へ進んで乾燥運転時
間計測手段47により乾燥運転時間が計測されて、ステ
ップ209へ進み、計測された乾燥運転計測時間≧設定
時間でなければステップ208へ戻る。また、乾燥運転
計測時間≧設定時間であればステップ210へ進み、乾
燥運転を終了する。そして、乾燥運転時間の設定時間
は、乾燥運転を効率的に行う値に予め設定されていて、
この設定時間の経過により送風ダクト6内等が確実に乾
燥される。
【0082】なお、図18に示す運転特性図のように図
17のフローチャートによる制御の特性が設定される。
すなわち、図18における水切り運転時間C終了までは
前述の図5と同様に特性が設定されるので詳細な説明を
省略する。そして、時間Cで水切り運転が終了すると乾
燥運転が開始され、前述の図17におけるステップ20
5〜ステップ207の制御ルーチンによる制御が行われ
る。
【0083】そして、時間Cの時点では送風ダクト6内
の温度がほぼ車体1内温度程度まで上昇している。ま
た、単位時間当たりのドレン水発生量も殆ど無くなり、
空気調和装置2内の水分も殆ど排除されている。このよ
うな状態から暖房運転を利用した加熱作用発生運転によ
る乾燥運転が所定吹出温度、所定吹出風量によって行わ
れるので、送風ダクト6等の内部を非常に短時間で効果
的に乾燥することができる。
【0084】また、空気調和装置2、送風ダクト6内の
温度も車体1内温度程度まで上昇しているので、乾燥運
転を開始したときの空気調和装置2、送風ダクト6の結
露を少なくすることができる。そして、乾燥運転を開始
した時間Cから乾燥運転時間の設定時間を経過した時間
Eまで乾燥運転の時間の計測が行われて乾燥運転が継続
される。なお、この制御ルーチンは前述の図17のステ
ップ208〜ステップ209のとおりであり、ステップ
209で乾燥運転時間がその設定時間に達していないと
きはステップ208に戻る。
【0085】そして、乾燥運転開始後、時間Cから時間
Dまでの加熱作用発生運転により得られる熱エネルギー
は、送風ダクト6内に僅かに残留した水分の潜熱交換に
使われるので、送風ダクト6内の温度上昇は一時停滞す
る。また、時間Dの時点で送風ダクト6内に残留した水
分が蒸発しはじめ、この段階では送風ダクト6内は高温
多湿状況となる。次いで、時間D以降ふたたび送風ダク
ト6内の温度が上昇して湿度が急激に低下する。
【0086】この状態は乾燥運転が終了する時間Eまで
続いて、時間Eで乾燥運転時間がその設定時間に達する
と乾燥運転を終了する。そして、時間Eによる乾燥運転
終了後、ダクド6内の温度は若干低下してダクト6内の
湿度は若干上昇する。しかし、ダクド6内は十分乾燥し
ておりかび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。こ
のため、異臭が発生せず、また送風ダクト6等の清掃の
手数を省くことができると共に、かび等の細菌類の発生
抑制作用が持続して簡易な装置構成によって車内の居住
環境を快適化することができる。
【0087】実施の形態8.図19も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、車両用空気調和装置の制
御を概念的に説明する構成図である。また、図19の他
は前述の図1〜図5の実施の形態と同様に車両用空気調
和装置が構成されている。図において、前述の図16と
同符号は相当部分を示す。
【0088】49は乾燥運転決定手段で、空気調和装置
2の冷却作用発生運転を停止した後に行う水切り運転の
後に、送風ダクト6内を乾燥する乾燥運転の内容を決定
する。50は乾燥運転決定手段49に設けられて送風ダ
クト6内の温度を検出する送風ダクト内温度検出手段、
51は乾燥運転決定手段46に設けられて、送風ダクト
内温度検出手段50の検出値を予め設定された設定温度
と比較し、検出値が設定温度に達すると乾燥運転を終了
させる乾燥運転終了検知手段である。
【0089】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、乾燥運転中に送風ダクト6内の温度を検出
して、その検出温度が設定温度に達すると乾燥運転を終
了する。したがって、設定温度をかび等の細菌類が発生
しない低湿度に相当する温度以上とすることによって、
ダクト6内が確実に乾燥される。これにより、かび等の
細菌類が発生しない低湿状況となる。このため、異臭が
発生せず、また送風ダクト6等の清掃の手数を省くこと
ができると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持続
し簡易な装置構成により車内の居住環境を快適化するこ
とができる。
【0090】実施の形態9.図20も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、車両用空気調和装置の制
御を概念的に説明する構成図である。また、図20の他
は前述の図1〜図5の実施の形態と同様に車両用空気調
和装置が構成されている。図において、前述の図16と
同符号は相当部分を示す。
【0091】52は乾燥運転決定手段で、空気調和装置
2の冷却作用発生運転を停止した後に行う水切り運転の
後に、送風ダクト6内を乾燥する乾燥運転の内容を決定
する。53は乾燥運転決定手段52に設けられて送風ダ
クト6内の湿度を検出する送風ダクト内湿度検出手段、
54は乾燥運転決定手段52に設けられて、送風ダクト
内湿度検出手段53の検出値を予め設定された設定湿度
と比較し、検出値が設定湿度より低くなると乾燥運転を
終了させる乾燥運転終了検知手段である。
【0092】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、乾燥運転中に送風ダクト6内の湿度を検出
して、その検出湿度が設定湿度より低くなると乾燥運転
を終了する。したがって、設定湿度をかび等の細菌類が
発生しない低湿度以下とすることによって、ダクト6内
が必要最小限の時間及びエネルギーにより確実に乾燥さ
れる。これにより、かび等の細菌類が発生しない低湿状
況となり、異臭が発生せず、また送風ダクト6等の清掃
の手数を省くことができると共に、かび等の細菌類の発
生抑制作用が持続して簡易な装置構成によって車内の居
住環境を快適化することができる。
【0093】実施の形態10.図21及び図22も、こ
の発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図21は車
両用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図
22は図21における車両用空気調和装置の冷却作用発
生運転時間とその後の乾燥運転時間との関係を示すグラ
フである。また、図21及び図22の他は前述の図1〜
図5の実施の形態と同様に車両用空気調和装置が構成さ
れている。図において、前述の図16と同符号は相当部
分を示す。
【0094】55は乾燥運転決定手段で、空気調和装置
2の冷却作用発生運転を停止した後に行う水切り運転の
後に、送風ダクト6内を乾燥する乾燥運転の内容を決定
する。また、乾燥運転決定手段55には、乾燥運転時間
計測手段47、乾燥運転終了検知手段48、冷却作用発
生運転の時間を計測する冷却作用発生運転時間計測手段
56、冷却作用発生運転時間計測手段56の計測値を記
憶する冷却作用発生運転時間記憶手段57及び冷却作用
発生運転時間記憶手段57の記憶値に基づいて乾燥運転
時間を演算する乾燥運転時間演算手段58が設けられて
いる。
【0095】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、空気調和装置2の冷却作用発生運転が冷却
作用発生運転時間計測手段56により計測されて、この
計測値が冷却作用発生運転時間記憶手段57に記憶され
る。そして、冷却作用発生運転が停止すると水切り運転
を始めその水切り運転が終了すると乾燥運転が開始され
る。
【0096】この乾燥運転を行う時間は、冷却作用発生
運転時間記憶手段57の記憶値に基づいて、乾燥運転時
間演算手段58により図22に示すように演算される。
すなわち、冷却作用発生運転が長ければ室内熱交換器4
を含む空気調和装置2内に蓄積される水分も多量とな
る。このため、送風ダクト6内を確実に乾燥しきれるよ
うに乾燥運転を長時間行う。しかし、冷却作用発生運転
が短ければ、室内熱交換器4を含む空気調和装置2内に
保持される水分量が僅かであるので、乾燥運転を最短時
間だけ行えば済む。
【0097】このように、乾燥運転を決定するすことに
より乾燥運転を無用に長時間行うこともなく、エネルギ
ーの浪費を防ぐことができる。また、乾燥運転が短すぎ
て送風ダクト6内を乾燥しきれずに空気調和装置2内及
び送風ダクト6内が多湿状態のまま乾燥運転が終了する
ことを防止できる。要するに、乾燥運転を行う時間が、
ドレン水発生量に関わる冷却作用発生運転の長短によっ
て決定される。
【0098】したがって、ダクト6内が必要最小限の時
間及びエネルギーにより確実に乾燥される。したがっ
て、かび等の細菌類が発生しない低湿状況となり、異臭
が発生せず、また送風ダクト6等の清掃の手数を省くこ
とができると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持
続して簡易な装置構成によって車内の居住環境を快適化
することができる。
【0099】実施の形態11.図23及び図24も、こ
の発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図23は車
両用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図、図
24は図23における車両用空気調和装置の冷却作用発
生運転周波数とその後の乾燥運転時間との関係を示すグ
ラフである。また、図23及び図24の他は前述の図1
〜図5の実施の形態と同様に車両用空気調和装置が構成
されている。図において、前述の図16と同符号は相当
部分を示す。
【0100】59は乾燥運転決定手段で、空気調和装置
2の冷却作用発生運転を停止した後に行う水切り運転の
後に、送風ダクト6内を乾燥する乾燥運転の内容を決定
する。また、乾燥運転決定手段59には、乾燥運転時間
計測手段47、乾燥運転終了検知手段48、冷却作用発
生時の圧縮機13の運転周波数を記憶する冷却作用発生
運転周波数記憶手段60、冷却作用発生運転周波数記憶
手段60の記憶値に基づいて乾燥運転時間を演算する乾
燥運転時間演算手段61が設けられている。
【0101】上記のように構成された車両用空気調和装
置において、空気調和装置2の冷却作用発生運転時の圧
縮機13の運転周波数が、冷却作用発生運転周波数記憶
手段60に記憶される。そして、冷却作用発生運転が終
了すると、その時点で圧縮機13の運転周波数の記憶を
終了して水切り運転を始めその水切り運転が終了すると
乾燥運転が開始される。
【0102】この乾燥運転を行う時間は、冷却作用発生
運転周波数記憶手段60の記憶値に基づいて、乾燥運転
時間演算手段61により図24に示すように演算され
る。すなわち、冷却作用発生運転時の圧縮機13の運転
周波数が大きければ室内熱交換器4を含む空気調和装置
2内に蓄積される水分も多量となる。このため、送風ダ
クト6内を確実に乾燥しきれるように乾燥運転を長時間
行う。しかし、冷却作用発生運転時の圧縮機13の運転
周波数が小さければ、室内熱交換器4を含む空気調和装
置2内に保持される水分量が僅かであるので、乾燥運転
を最短時間だけ行えば済む。
【0103】このように、乾燥運転を決定するすことに
より乾燥運転を無用に長時間行うこともなく、エネルギ
ーの浪費を防ぐことができる。また、乾燥運転が短すぎ
て送風ダクト6内を乾燥しきれずに空気調和装置2内及
び送風ダクト6内が多湿状態のまま乾燥運転が終了する
ことを防止できる。要するに、乾燥運転を行う時間が、
ドレン水発生量に関わる冷却作用発生運転時の圧縮機1
3の運転周波数の大小によって決定される。
【0104】したがって、ダクト6内が必要最小限の時
間及びエネルギーにより確実に乾燥される。したがっ
て、かび等の細菌類が発生しない低湿状況となり、異臭
が発生せず、また送風ダクト6等の清掃の手数を省くこ
とができると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持
続して簡易な装置構成によって車内の居住環境を快適化
することができる。
【0105】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、車体に
装備された圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、室内
送風機及び室外送風機が設けられた熱ポンプ装置を有す
る空気調和装置により冷却作用を発生する冷却運転と、
この冷却運転終了後に空気調和装置により加熱作用を発
生して空気調和装置のドレン水を乾燥させる乾燥運転と
を行うものである。
【0106】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、乾燥運転によって排除される。
そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が発生しない
低湿状況となる。このため、異臭が発生せず、また空気
調和装置の送風ダクト等の清掃の手数を省くことができ
ると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持続して簡
易な構成によって車内の居住環境を快適化する効果があ
る。
【0107】また、この発明は以上説明したように、室
内送風機の出力を制御して空気調和装置の吹出風量を制
御する吹出風量決定手段の出力及び圧縮機の出力を制御
して空気調和装置の吹出温度を制御する吹出風温度定手
段の出力を介して乾燥運転を行うものである。
【0108】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、吹出風量決定手段による所定吹
出風量及び吹出風温度定手段による所定吹出温度での乾
燥運転によって排除される。そして、空気調和装置内が
かび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。このた
め、異臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト等
の清掃の手数を省くことができると共に、かび等の細菌
類の発生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内の
居住環境を快適化する効果がある。
【0109】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置に設けられた電気ヒータ16によって乾燥運
転を行うものである。
【0110】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、空気調和装置に設けられた電気
ヒータの加熱による乾燥運転によって排除される。そし
て、空気調和装置内がかび等の細菌類が発生しない低湿
状況となる。このため、異臭が発生せず、また空気調和
装置の送風ダクト等の清掃の手数を省くことができると
共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持続して簡易な
構成によって車内の居住環境を快適化する効果がある。
【0111】また、この発明は以上説明したように、室
内送風機の出力を制御して空気調和装置の吹出風量を制
御する吹出風量決定手段の出力及び電気ヒータの出力を
制御して空気調和装置の吹出温度を制御する吹出温度決
定手段の出力を介して乾燥運転を行うものである。
【0112】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、吹出風量決定手段による所定吹
出風量及び電気ヒータの出力を制御する吹出風温度定手
段による所定吹出温度での乾燥運転によって排除され
る。そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が発生し
ない低湿状況となる。このため、異臭が発生せず、また
空気調和装置の送風ダクト等の清掃の手数を省くことが
できると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用が持続し
て簡易な構成によって車内の居住環境を快適化する効果
がある。
【0113】また、この発明は以上説明したように、水
切り運転決定手段の出力を介して、冷却運転終了後の乾
燥運転前に空気調和装置の水分を流出させる水切り運転
を行うものである。
【0114】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が水切り運転決定手段の出力による
水切り運転により流出し、その後の乾燥運転によって排
除される。そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が
発生しない低湿状況となる。このため、異臭が発生せ
ず、また空気調和装置の送風ダクト等の清掃の手数を省
くことができると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用
が持続して簡易な構成によって車内の居住環境を快適化
する効果がある。
【0115】また、この発明は以上説明したように、水
切り運転決定手段を、水切り運転時間を計測する水切り
運転時間計測手段及び水切り運転時間計測手段の計測値
が設定時間に達したときに水切り運転を終了させる水切
り運転終了検知手段によって構成し、水切り運転決定手
段の出力を介して水切り運転を行うものである。
【0116】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、水切り運転時間計測手段及び水
切り運転終了検知手段によって構成された水切り運転決
定手段の出力による水切り運転により流出し、その後の
乾燥運転によって排除される。そして、空気調和装置内
がかび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。このた
め、異臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト等
の清掃の手数を省くことができると共に、かび等の細菌
類の発生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内の
居住環境を快適化する効果がある。
【0117】また、この発明は以上説明したように、水
切り運転終了検知手段を、空気調和装置の送風ダクト内
の温度を検出する送風ダクト内部温度検出手段を介して
動作する構成とし、送風ダクト内部温度検出手段の検出
値が設定温度を超えたときの水切り運転終了検知手段に
よる水切り運転決定手段の出力を介して水切り運転を終
了させる運転を行うものである。
【0118】これによって、送風ダクト内の温度を検出
する送風ダクト内部温度検出手段を介して動作する水切
り運転終了検知手段によって構成された水切り運転決定
手段が設けられて、冷却運転時に空気調和装置に発生し
たドレン水が、水切り運転決定手段の出力による水切り
運転により流出し、その後の乾燥運転によって排除され
る。そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が発生し
ない低湿状況となる。このため、異臭が発生せず、また
送風ダクト等の清掃の手数を省くことができると共に、
かび等の細菌類の発生抑制作用が持続して簡易な構成に
よって車内の居住環境を快適化する効果がある。
【0119】また、この発明は以上説明したように、水
切り運転終了検知手段を、空気調和装置の送風ダクト内
の湿度を検出する送風ダクト内部湿度検出手段を介して
動作する構成とし、送風ダクト内部湿度検出手段の検出
値が設定湿度よりも低下したときの水切り運転終了検知
手段による水切り運転決定手段の出力を介して水切り運
転を終了させる運転を行うものである。
【0120】これによって、送風ダクト内の湿度を検出
する送風ダクト内部湿度検出手段を介して動作する水切
り運転終了検知手段によって構成された水切り運転決定
手段が設けられて、冷却運転時に空気調和装置に発生し
たドレン水が、水切り運転決定手段の出力による水切り
運転により流出し、その後の乾燥運転によって排除され
る。そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が発生し
ない低湿状況となる。このため、異臭が発生せず、また
送風ダクト等の清掃の手数を省くことができると共に、
かび等の細菌類の発生抑制作用が持続して簡易な構成に
よって車内の居住環境を快適化する効果がある。
【0121】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置により冷却作用を発生する冷却運転時間を冷
却作用発生運転時間計測手段により計測し、その計測値
を冷却作用発生運転時間記憶手段により記憶し、この記
憶値に基づいて水切り運転時間演算手段により水切り運
転時間を演算し、この演算値による水切り運転決定手段
の出力を介して水切り運転を終了させる運転を行うもの
である。
【0122】これによって、冷却作用発生運転時間を計
測して記憶し、その記憶値に基づいて水切り運転時間を
演算して水切り運転を終了する。そして、冷却運転時に
空気調和装置に発生したドレン水が、水切り運転決定手
段の出力による水切り運転により流出し、その後の乾燥
運転によって排除される。そして、空気調和装置内がか
び等の細菌類が発生しない低湿状況となる。このため、
異臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト等の清
掃の手数を省くことができると共に、かび等の細菌類の
発生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内の居住
環境を快適化する効果がある。
【0123】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置により冷却作用を発生する圧縮機の運転周波
数を冷却作用発生運転周波数記憶手段により記憶し、こ
の記憶値に基づいて水切り運転時間演算手段により水切
り運転時間を演算し、この演算値による水切り運転決定
手段の出力を介して水切り運転を行うものである。
【0124】これによって、冷却作用発生運転周波数を
記憶し、その記憶値に基づいて水切り運転時間を演算し
て水切り運転を終了する。そして、冷却運転時に空気調
和装置に発生したドレン水が、水切り運転決定手段の出
力による水切り運転により流出し、その後の乾燥運転に
よって排除される。そして、空気調和装置内がかび等の
細菌類が発生しない低湿状況となる。このため、異臭が
発生せず、また空気調和装置の送風ダクト等の清掃の手
数を省くことができると共に、かび等の細菌類の発生抑
制作用が持続して簡易な構成によって車内の居住環境を
快適化する効果がある。
【0125】また、この発明は以上説明したように、乾
燥運転時間を乾燥運転時間計測手段によって計測して、
この計測時間が設定時間に達したときの乾燥運転終了検
知手段の出力によって乾燥運転を終了させる運転を行う
ものである。
【0126】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、乾燥運転時間を計測して設定時
間に達したときに乾燥運転を終了させる運転によって排
除される。そして、空気調和装置内がかび等の細菌類が
発生しない低湿状況となる。このため、異臭が発生せ
ず、また空気調和装置の送風ダクト等の清掃の手数を省
くことができると共に、かび等の細菌類の発生抑制作用
が持続して簡易な構成によって車内の居住環境を快適化
する効果がある。
【0127】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置の送風ダクト内の温度を送風ダクト内温度検
出手段によって検出し、この検出値が設定温度を超えた
ときの乾燥運転終了検知手段の出力によって乾燥運転を
終了させる運転を行うものである。
【0128】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、空気調和装置の送風ダクト内の
温度を検出して設定温度を超えたときに乾燥運転を終了
させる運転によって排除される。そして、空気調和装置
内がかび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。この
ため、異臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト
等の清掃の手数を省くことができると共に、かび等の細
菌類の発生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内
の居住環境を快適化する効果がある。
【0129】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置の送風ダクト内の湿度を送風ダクト内湿度検
出手段によって検出し、この検出値が設定湿度よりも低
下したときの乾燥運転終了検知手段の出力によって乾燥
運転を終了させる運転を行うものである。
【0130】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、空気調和装置の送風ダクト内の
湿度を検出して設定湿度よりも低下したときに乾燥運転
を終了させる運転によって排除される。そして、空気調
和装置内がかび等の細菌類が発生しない低湿状況とな
る。これにより、異臭が発生せず、また空気調和装置の
送風ダクト等の清掃の手数を省くことができると共に、
かび等の細菌類の発生抑制作用が持続して簡易な構成に
よって車内の居住環境を快適化する効果がある。
【0131】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置により冷却作用を発生する冷却運転時間を冷
却作用発生運転時間計測手段により計測し、その計測値
を冷却作用発生運転時間記憶手段により記憶し、この記
憶値に基づいて乾燥運転時間演算手段により乾燥運転時
間を演算し、この演算値による乾燥運転決定手段の出力
を介して乾燥運転を終了させる運転を行うものである。
【0132】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、冷却運転時間を計測して記憶
し、この記憶値に基づいて乾燥運転時間を演算し、乾燥
運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了させる運転
によって排除される。そして、空気調和装置内がかび等
の細菌類が発生しない低湿状況となる。これにより、異
臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト等の清掃
の手数を省くことができると共に、かび等の細菌類の発
生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内の居住環
境を快適化する効果がある。
【0133】また、この発明は以上説明したように、空
気調和装置により冷却作用を発生する圧縮機の運転周波
数を冷却作用発生運転周波数記憶手段により記憶し、こ
の記憶値に基づいて乾燥運転時間演算手段により乾燥運
転時間を演算し、この演算値による乾燥運転決定手段の
出力を介して乾燥運転を終了させる運転を行うものであ
る。
【0134】これによって、冷却運転時に空気調和装置
に発生したドレン水が、冷却運転時の圧縮機の運転周波
数を記憶し、この記憶値に基づいて乾燥運転時間を演算
し、乾燥運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了さ
せる運転によって排除される。そして、空気調和装置内
がかび等の細菌類が発生しない低湿状況となる。これに
より、異臭が発生せず、また空気調和装置の送風ダクト
等の清掃の手数を省くことができると共に、かび等の細
菌類の発生抑制作用が持続して簡易な構成によって車内
の居住環境を快適化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、車両用
空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図2】 図1の車両用空気調和装置の冷凍サイクルの
冷媒回路図。
【図3】 図1における車両用空気調和装置の電気回路
図。
【図4】 図3の電気回路図の動作を説明するフローチ
ャート。
【図5】 図1における車両用空気調和装置の運転特性
図。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す図で、車両用
空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図7】 図6の車両用空気調和装置の冷凍サイクルの
冷媒回路図。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す図で、車両用
空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図9】 図8における車両用空気調和装置の電気回路
図。
【図10】 この発明の実施の形態4を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図11】 図10における車両用空気調和装置の電気
回路図。
【図12】 この発明の実施の形態5を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図13】 図12における車両用空気調和装置の冷却
作用発生運転時間とその後の水切り運転時間との関係を
示すグラフ。
【図14】 この発明の実施の形態6を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図15】 図14における車両用空気調和装置の冷却
作用発生運転時の圧縮機の運転周波数とその後の水切り
運転時間との関係を示すグラフ。
【図16】 この発明の実施の形態7を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図17】 図16における車両用空気調和装置の動作
を説明するフローチャート。
【図18】 図16における車両用空気調和装置の運転
特性図。
【図19】 この発明の実施の形態8を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図20】 この発明の実施の形態9を示す図で、車両
用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図21】 この発明の実施の形態10を示す図で、車
両用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図22】 図21における車両用空気調和装置の冷却
作用発生運転時間とその後の乾燥運転時間との関係を示
すグラフ。
【図23】 この発明の実施の形態11を示す図で、車
両用空気調和装置の制御を概念的に説明する構成図。
【図24】 図23における車両用空気調和装置の冷却
作用発生運転周波数とその後の乾燥運転時間との関係を
示すグラフ。
【図25】 従来の車両用空気調和装置を示す図で、車
両用空気調和装置が装備された車両の要部縦断面図。
【図26】 図25のフィルタ装置の断面図。
【符号の説明】
1 車体、2 空気調和装置、4 室内熱交換器、5
室内送風機、11 水切り運転決定手段、13 圧縮
機、14 室外送風機、15 吹出温度決定手段、16
吹出風量決定手段、17 水切り運転時間計測手段、
18 水切り運転終了検知手段、20 室外熱交換器、
27 電気ヒータ、29 水切り運転決定手段、30
送風ダクト内部温度検出手段、31 水切り運転終了検
知手段、34 水切り運転決定手段、35 送風ダクト
内部湿度検出手段、36 水切り運転終了検知手段、3
8 水切り運転決定手段、39 冷却作用発生運転時間
計測手段、40 冷却作用発生運転時間記憶手段、41
水切り運転時間演算手段、42 水切り運転決定手
段、43 冷却作用発生運転周波数記憶手段、44 水
切り運転時間演算手段、45 水切り運転決定手段、4
6 乾燥運転決定手段、47 乾燥運転時間計測手段、
48 乾燥運転終了検知手段、49 乾燥運転決定手
段、50 送風ダクト内温度検出手段、51 乾燥運転
終了検知手段、52乾燥運転決定手段、53 送風ダク
ト内湿度検出手段、54 乾燥運転終了検知手段、55
乾燥運転決定手段、56 冷却作用発生運転時間計測
手段、57冷却作用発生運転時間記憶手段、58 乾燥
運転時間演算手段、59 乾燥運転決定手段、60 冷
却作用発生運転周波数記憶手段、61 乾燥運転時間演
算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 修 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3L050 AA02 AA03 BC03 BD02 BD04 BD05 BF03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に装備された圧縮機、室内熱交換
    器、室外熱交換器、室内送風機及び室外送風機を有する
    熱ポンプ装置が設けられた空気調和装置により冷却作用
    を発生する冷却運転と、この冷却運転終了後に上記空気
    調和装置により加熱作用を発生して上記空気調和装置の
    ドレン水を乾燥させる乾燥運転とを行う車両用空気調和
    装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 室内送風機の出力を制御して空気調和装
    置の吹出風量を制御する吹出風量決定手段の出力及び圧
    縮機の出力を制御して上記空気調和装置の吹出温度を制
    御する吹出温度決定手段の出力を介して乾燥運転を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置の
    制御方法。
  3. 【請求項3】 空気調和装置に設けられた電気ヒータを
    介して乾燥運転を行うことを特徴とする請求項1記載の
    車両用空気調和装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 室内送風機の出力を制御して空気調和装
    置の吹出風量を制御する吹出風量決定手段の出力及び電
    気ヒータの出力を制御して上記空気調和装置の吹出温度
    を制御する吹出温度決定手段の出力を介して乾燥運転を
    行うことを特徴とする請求項3記載の車両用空気調和装
    置の制御方法。
  5. 【請求項5】 水切り運転決定手段の出力を介して、冷
    却運転終了後の乾燥運転前に空気調和装置の水分を流出
    させる水切り運転を行うことを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれか一つに記載の車両用空気調和装置の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 水切り運転決定手段を、水切り運転時間
    を計測する水切り運転時間計測手段及び上記水切り運転
    時間計測手段の計測値が設定時間に達したときに水切り
    運転を終了させる水切り運転終了検知手段によって構成
    し、上記水切り運転決定手段の出力を介して水切り運転
    を行うことを特徴とする請求項5に記載の車両用空気調
    和装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 水切り運転終了検知手段を、空気調和装
    置の送風ダクト内の温度を検出する送風ダクト内部温度
    検出手段を介して動作する構成とし、上記送風ダクト内
    部温度検出手段の検出値が設定温度を超えたときの上記
    水切り運転終了検知手段による水切り運転決定手段の出
    力を介して水切り運転を終了させることを特徴とする請
    求項5に記載の車両用空気調和装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 水切り運転終了検知手段を、空気調和装
    置の送風ダクト内の湿度を検出する送風ダクト内部湿度
    検出手段を介して動作する構成とし、上記送風ダクト内
    部湿度検出手段の検出値が設定湿度よりも低下したとき
    の上記水切り運転終了検知手段による水切り運転決定手
    段の出力を介して水切り運転を終了させることを特徴と
    する請求項5に記載の車両用空気調和装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 空気調和装置により冷却作用を発生する
    冷却運転時間を冷却作用発生運転時間計測手段により計
    測し、その計測値を冷却作用発生運転時間記憶手段によ
    り記憶し、この記憶値に基づいて水切り運転時間演算手
    段により水切り運転時間を演算し、この演算値による水
    切り運転決定手段の出力を介して水切り運転を終了させ
    ることを特徴とする請求項5に記載の車両用空気調和装
    置の制御方法。
  10. 【請求項10】 空気調和装置により冷却作用を発生す
    る圧縮機の運転周波数を冷却作用発生運転周波数記憶手
    段により記憶し、この記憶値に基づいて水切り運転時間
    演算手段により水切り運転時間を演算し、この演算値に
    よる水切り運転決定手段の出力を介して水切り運転を終
    了させることを特徴とする請求項5に記載の車両用空気
    調和装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 乾燥運転時間を乾燥運転時間計測手段
    によって計測し、この計測時間が設定時間に達したとき
    の乾燥運転終了検知手段の出力によって乾燥運転を終了
    させることを特徴とする請求項1〜請求10のいずれか
    一つに記載の車両用空気調和装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 空気調和装置の送風ダクト内の温度を
    送風ダクト内温度検出手段によって検出し、この検出値
    が設定温度を超えたときの乾燥運転終了検知手段の出力
    によって乾燥運転を終了させることを特徴とする請求項
    1〜請求10のいずれか一つに記載の車両用空気調和装
    置の制御方法。
  13. 【請求項13】 空気調和装置の送風ダクト内の湿度を
    送風ダクト内湿度検出手段によって検出し、この検出値
    が設定湿度よりも低下したときの乾燥運転終了検知手段
    の出力によって乾燥運転を終了させることを特徴とする
    請求項1〜請求10のいずれか一つに記載の車両用空気
    調和装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 空気調和装置により冷却作用を発生す
    る冷却運転時間を冷却作用発生運転時間計測手段により
    計測し、その計測値を冷却作用発生運転時間記憶手段に
    より記憶し、この記憶値に基づいて乾燥運転時間演算手
    段により乾燥運転時間を演算し、この演算値による乾燥
    運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了させること
    を特徴とする請求項1〜請求10のいずれか一つに記載
    の車両用空気調和装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 空気調和装置により冷却作用を発生す
    る圧縮機の運転周波数を冷却作用発生運転周波数記憶手
    段により記憶し、この記憶値に基づいて乾燥運転時間演
    算手段により乾燥運転時間を演算し、この演算値による
    乾燥運転決定手段の出力を介して乾燥運転を終了させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求10のいずれか一つに
    記載の車両用空気調和装置の制御方法。
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