JP2000279925A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2000279925A
JP2000279925A JP11088927A JP8892799A JP2000279925A JP 2000279925 A JP2000279925 A JP 2000279925A JP 11088927 A JP11088927 A JP 11088927A JP 8892799 A JP8892799 A JP 8892799A JP 2000279925 A JP2000279925 A JP 2000279925A
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processing tank
heater
carrier
temperature
stirring
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JP11088927A
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Mitsuyuki Ikeda
光行 池田
Katsunori Ioku
克則 井奥
Yoshinobu Nishimura
佳展 西村
Masahiko Asada
雅彦 浅田
Yoshihisa Onishi
義久 大西
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測する
ために用いられる温度センサが誤動作したり故障したり
するおそれを防止することができ、さらに制御が簡単で
あってコスト的にも有利な有機物処理装置を提供する。 【解決手段】面状ヒータ5は、処理槽1の前方側の側壁
外面に装着された小面積の前ヒータ5aと、後方側の側
壁外面に装着された大面積の後ヒータ5bとからなる。
上部処理槽2の外面には1つの温度計測用サーミスタ2
5が取り付けられている。サーミスタ25は、攪拌体1
4による攪拌動作の前後における上部処理槽2の温度変
化を検出する。そして、サーミスタ25の検出結果に基
づいて、制御部22が処理槽1内の有機物及び担体4の
嵩を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機物処理装置に関
するものであり、さらに詳しくは、厨芥(生ゴミ)など
の有機物を木質細片などからなる担体で培養させた微生
物により分解処理するための有機物処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の有機物処理装置として
は、処理すべき有機物を担体とともに収容するための処
理槽と、所定箇所に配設され、処理槽内の有機物及び担
体を加熱するためのヒータと、処理槽内の空気を排出す
るための排気ファンと、処理槽内に回転可能に配設さ
れ、槽内の有機物及び担体を攪拌するための攪拌体と、
この攪拌体を回転駆動するためのモータとを備えてなる
ものが知られている。
【0003】このような有機物処理装置にあっては、処
理槽の温度は、有機物及び担体の存在する場所(ヒータ
により加熱される)とこれらの存在しない場所とでは差
があり、これらの存在する場所の方が高いという事実が
あるため、処理槽の外面に複数個の温度センサを高低差
を付けて取り付けておき、これらの温度センサにより所
定箇所の温度を計測し、その計測結果に基づいて処理槽
内部の有機物及び担体の嵩を推測するようにしている。
【0004】例えば、処理槽に収容される担体の下限レ
ベルに対応した処理槽の低位置に第1温度センサを、担
体の適正レベルに対応した中間位置に第2温度センサ
を、担体の上限レベルに対応した高位置に第3温度セン
サを、担体の温度影響を受けないいっそう高位置に第4
温度センサ(基準温度センサ)をそれぞれ取り付けてお
く。
【0005】そして、制御部が、第1〜第3温度センサ
のそれぞれにより計測した温度と基準温度センサにより
計測した温度との差を所定値と比較して、有機物及び担
体の嵩が各レベルよりも上であるか下であるかを判定す
る。
【0006】次いで、制御部が、その嵩を表示したりヒ
ータによる加熱条件を調整したりする制御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような有
機物処理装置では、温度センサを複数個設けたものであ
るため、装置の制御が複雑であるばかりか、コスト的に
も不利であるという問題があった。
【0008】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたものであり、その主要課題は、温度センサよる装置
の制御が簡単であってコスト的にも有利な有機物処理装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば、処理すべき有機物を担体とともに収容するための
処理槽と、この処理槽内の有機物及び担体を加熱するた
めのヒータと、処理槽内の空気を排出するための排気フ
ァンと、処理槽内に回転可能に配設され、処理槽内の有
機物及び担体を定期的に攪拌するための攪拌体と、この
攪拌体を回転駆動するためのモータとを備え、さらに、
処理槽に取り付けられ、攪拌体による攪拌動作の前後に
おける処理槽内の温度変化を検出するための少なくとも
1つの温度センサと、この温度センサの検出結果に基づ
いて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測し、その推測
結果に応じてヒータ、排気ファン及びモータのうちの少
なくとも1つを制御するための制御部とを備えてなるこ
とを特徴とする有機物処理装置が提供される。
【0010】処理槽は、処理すべき厨芥などの有機物を
有機物分解用微生物のための担体とともに収容するもの
であり、例えば2組の対向側壁と1つの底壁とからな
り、有機物及び担体のための投入口を有している。ここ
で、担体としては例えば、おが屑などの木質細片と活性
炭との混合物が好ましく用いられる。処理槽には、投入
口を開閉可能に覆う蓋体が取り付けられるが、この蓋体
はその開閉操作に連動して本装置の電源をON/OFF
するように構成されているのが好ましい。
【0011】ヒータとしては例えば、処理槽の側壁外面
などに装着された面状ヒータや線状ヒータなどが用いら
れる。ヒータにより加熱された処理槽内の有機物は、担
体に保持された微生物(特に好気性微生物)の活性化に
より、主として水分と二酸化炭素とに分解される。排気
ファンは、処理槽内の空気を排気口及び排気流路を介し
て槽外へ排出することで、槽内の水分や二酸化炭素を排
出し、微生物による有機物分解を促進する。
【0012】攪拌体は例えば、処理槽の1組の対向側壁
を貫通する状態に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設
けられた複数の攪拌翼とから構成される。このように構
成された場合、攪拌軸の定期的な回転(例えば30〜6
0分ごとに1〜2回で、1回当たり数分間の回転)に伴
って攪拌翼が槽内の有機物を担体とともに攪拌する。こ
の攪拌によって微生物の有機物分解が促進される。
【0013】攪拌体の回転の速度や回転の態様(正転、
逆転及び停止など)は、処理槽の大きさ、処理槽に収容
される有機物や担体の量などにより適宜設定される。攪
拌体は、駆動用モータにより、例えば歯車や回転ディス
クなどを介して回転駆動される。
【0014】本発明に係る有機物処理装置は、さらに、
次のような1つの温度センサと制御部とを備えている。
【0015】温度センサは、処理槽の外面に取り付けら
れ、攪拌体による攪拌動作の前後における処理槽の温度
変化を検出するためのものである。すなわち、処理槽内
の有機物及び担体が充分に攪拌されると処理槽の温度は
攪拌前に比較して低下するため、温度センサが、定期的
に行われる攪拌体のある1回の攪拌の開始前における処
理槽外面の温度と、その攪拌の終了後におけるそれとを
計測することで、処理槽の温度変化を検出する。
【0016】制御部は、温度センサのこの検出結果に基
づいて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測する。例え
ば、1つの温度センサを処理槽の収容上限レベル−有機
物及び担体を収容するときの上限位置−に対応する処理
槽外面箇所に温度センサが取り付けられているとする
と、この温度センサによる攪拌前後の温度変化が検出さ
れないときはそのレベルまでは有機物及び担体が収容さ
れていないと推測し、その温度変化(温度下降)が検出
されたときはそのレベル近傍に有機物及び担体が収容さ
れていると推測する。
【0017】そして、制御部が、その推測結果に応じて
ヒータ、排気ファン及びモータのうちの少なくとも1つ
を制御して、本装置の適切な運転モードを作り出す。こ
れにより、処理槽内における有機物及び担体の嵩に応じ
て適切な有機物処理を行うことができる。
【0018】本発明に係る有機物処理装置はいっそう好
ましくは、処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁とか
らなり、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通する
状態に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられた複
数の攪拌翼とからなり、温度センサが、他の1組の対向
側壁のうちの一方の外面における担体上限レベル対応箇
所に取り付けられた温度計測用サーミスタであり、制御
部が、ヒータの加熱温度と加熱時間、排気ファンの回転
数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時間のうちの
少なくとも1つを増減制御するように構成される。
【0019】ここで、温度センサが、他の1組の対向側
壁(例えば攪拌軸にほぼ平行な1組の対向側壁)のうち
の一方の外面に取り付けられているのは、攪拌軸が貫通
する1組の対向側壁のうちの一方の外面に取り付けられ
ている場合に比較して、攪拌による温度センサの温度変
化をより大きくすることができ、したがってより高精度
の制御を行うことができるからである。
【0020】本発明の別の観点によれば、処理すべき有
機物を担体とともに収容するための処理槽と、この処理
槽の外面に取り付けられ、処理槽内の有機物及び担体を
加熱するための面状ヒータと、処理槽内の空気を排出す
るための排気ファンと、処理槽内に回転可能に配設さ
れ、槽内の有機物及び担体を定期的に攪拌するための攪
拌体と、この攪拌体を回転駆動するためのモータとを備
え、さらに、前記面状ヒータに取り付けられ、ヒータの
異常な温度上昇を防止するとともに、攪拌体による攪拌
動作の前後における処理槽の温度変化を検出するための
少なくとも1つの温度センサと、この温度センサの検出
結果に基づいて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測
し、その推測結果に応じてヒータ、排気ファン及びモー
タのうちの少なくとも1つを制御するための制御部とを
備えてなることを特徴とする有機物処理装置が提供され
る。
【0021】ここで、面状ヒータが用いられるのは、処
理槽の温度分布をできるだけ均一化するためである。こ
の面状ヒータは例えば、処理槽底部を加熱するための下
ヒータと、処理槽上部を加熱するための上ヒータとから
構成される。
【0022】1つの温度センサは、面状ヒータに取り付
けられ、そのヒータの異常な温度上昇を防止する(異常
昇温防止)とともに、攪拌体による攪拌動作の前後にお
ける処理槽の温度変化を検出する(温度計測)。すなわ
ち、この温度センサは、通常時は例えば下ヒータに取り
付けられた制御用サーミスタなどによってON/OFF
制御されており、上ヒータの温度が異常に高くなった時
に作動して上ヒータによる加熱を停止させる。このよう
に、1つの温度センサが2つの機能を果たすので、本措
置は制御が簡単であってコスト的にも有利である。
【0023】また、制御部は、温度センサの検出結果に
基づいて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測し、その
推測結果に応じてヒータ、排気ファン及びモータのうち
の少なくとも1つを制御して、本装置の適切な運転モー
ドを作り出す。これにより、処理槽内における有機物及
び担体の嵩に応じて適切な有機物処理を行うことができ
る。
【0024】本発明に係る有機物処理装置はいっそう好
ましくは、処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁とか
らなり、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通する
状態に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられた複
数の攪拌翼とからなり、ヒータが、処理槽底部を加熱す
るための下ヒータと、処理槽上部を加熱するための上ヒ
ータとからなり、温度センサが、上ヒータに取り付けら
れた異常昇温防止用兼温度計測用サーミスタであり、制
御部が、各ヒータの加熱温度と加熱時間、排気ファンの
回転数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時間のう
ちの少なくとも1つを増減制御するように構成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の4つの実施の形態
を図面に基づいて詳しく説明する。なお、これらによっ
て本発明が限定されるものではない。
【0026】実施の形態1 実施の形態1に係る有機物処理装置D1 を示す図1及び
図2において、1は上方へ開口した有底の処理槽であ
り、これは上部処理槽2と下部処理槽3とから構成され
ている。処理槽1には、おが屑などの木質細片と活性炭
との混合物からなる微生物保持用担体4が収容されてお
り、処理すべき厨芥(生ゴミ)などの有機物が投入され
る。
【0027】5は処理槽1内の有機物及び担体4を加熱
するための面状ヒータを示す。面状ヒータ5は、処理槽
1の1組の対向側壁のうちの前方側の側壁外面に装着さ
れた小面積の前ヒータ5aと、後方側の側壁外面に装着
された大面積の後ヒータ5bとからなる。ヒータ5は、
後述の制御部22の一部を構成するサーミスタ(図示
略)により、処理槽1内の有機物及び担体を微生物の活
動最適温度範囲内に維持するように制御される。
【0028】6は処理槽1を覆う上ケースを示す。7は
下部処理槽3の底部に形成された排出口を示す。この排
出口7から未分解の有機物及び担体が排出されるように
なっている。8は上部処理槽2の上部に形成された吸込
口を示す。9は処理槽1が載置された下ケースを示す。
上ケース6と下ケース9とで本体ケースが構成されてい
る。
【0029】吸込口8は、処理槽1の外面と本体ケース
との間に形成された空気流路を介して、下ケース9に設
けられた吸気口(図示略)に連通している。
【0030】10は下ケース9の両側に形成された脚部
を示す。この脚部10によって、下ケース9の底面と有
機物処理装置D1 の設置面との間に間隙が形成されてい
る。
【0031】11は下部処理槽3の一方側の外面に装着
された金属製補強板を示す。一方の脚部10の内部には
補強板11に取り付けられた状態で駆動用モータ12が
収容されている。モータ12は、その回転が減速機構部
13により減速されて攪拌体14に伝達されるようにな
っている。
【0032】攪拌体14は、下部処理槽3の1組の対向
側壁を貫通しかつ軸受(それらの側壁の外面に取り付け
られている)に回転可能に軸支された攪拌軸16と、こ
の攪拌軸16に取り付けられた複数の攪拌翼(図示略)
とから構成されている。
【0033】18は上部処理槽2の一部に形成された突
状部を示す。突状部18は、上ケース6の内壁に近接し
て形成されており、外部からの押圧力をこの突状部18
で受けることにより、その押圧力による上ケース6の変
形を防止する。
【0034】19は上部処理槽2に取り付けられた支持
板を示す。支持板19は突状部18に形成された支持脚
20と一体化されている。支持板19には、処理槽1内
の空気を外部へ強制的に排出する排気ファン21と、こ
の排気ファン21、ヒータ5、モータ12などを制御す
る制御部22とが載置されている。
【0035】23は上ケース6の上部に設けられた投入
口を示す。24は上ケース6の上方に設けられかつ投入
口23を開閉可能に覆う蓋体を示す。蓋体24の開閉状
態は検出部(図示略)により検出されるようになってい
る。
【0036】処理槽1のうちの上部処理槽2の外面には
温度センサとしての1つの温度計測用サーミスタ25が
取り付けられている。すなわち、上部処理槽2の1組の
対向側壁のうちの一方の外面における担体上限レベル対
応箇所に、サーミスタ25が取り付けられている。この
サーミスタ25は、攪拌体14による攪拌動作の前後に
おける上部処理槽2の温度変化を検出するためのもので
ある。
【0037】すなわち、処理槽1内の有機物及び担体が
充分に攪拌されると処理槽1の温度は攪拌前に比較して
低下するため、サーミスタ25が、定期的に行われる攪
拌体14のある1回の攪拌の開始前における上部処理槽
2外面の温度と、その攪拌の終了後におけるそれとを計
測することで、処理槽1の温度変化を検出する。
【0038】そして、サーミスタ25の検出結果に基づ
いて、制御部22が処理槽1内の有機物及び担体4の嵩
を推測する。例えば、サーミスタ25による攪拌前後の
温度変化が検出されないときはその担体上限レベルまで
は有機物及び担体4が収容されていないと推測し、その
温度変化(温度下降)が検出されたときはそのレベル近
傍に有機物及び担体4が収容されていると推測する。
【0039】次いで、制御部22が、その推測結果に応
じてヒータ5の加熱温度と加熱時間、排気ファン21の
回転数と作動時間、及びモータ12回転数と駆動時間の
うちの少なくとも1つを増減制御して、本装置D1 の適
切な運転モードを作り出す。これにより、処理槽1内に
おける有機物及び担体4の嵩に応じて適切な有機物処理
を行うことができる。
【0040】実施の形態2 実施の形態2に係る有機物処理装置D2 の全体及び一部
を示す図3〜図5において、処理槽1のうちの上部処理
槽2の外面には温度センサとしての1つの温度計測用サ
ーミスタ35が取り付けられている。
【0041】すなわち、上部処理槽2の1組の対向側壁
のうちの一方の外面における担体上限レベル対応箇所
に、1枚の正方形アルミニウム箔31が張り付けられて
いる。そして、アルミニウム箔31の上にほぼコ字状に
曲げられた加熱用線状ヒータ32が配され(アルミニウ
ム箔31とヒータ32とで面状ヒータ部として機能す
る)、アルミニウム箔31の上でヒータ32のコ字状部
の内側に位置するようにサーミスタ35が配されてい
る。そして、サーミスタ35と面状ヒータ部とが他の1
枚の正方形アルミニウム箔33により覆われている。
【0042】サーミスタ35は、攪拌体14による攪拌
動作の前後における上部処理槽2の温度変化を検出する
ためのものである点で有機物処理装置D1 のサーミスタ
25と同様であるが、次の点でサーミスタ25とは異な
る。
【0043】すなわち、サーミスタ25では、有機物処
理装置D1 の周囲の気温が例えば35°Cを超えたとき
にはサーミスタ25の温度と担体4の温度とがほとんど
同じになるため、攪拌体14による攪拌前後の処理槽1
の温度変化を検出することが困難になるおそれがある。
これに対し、サーミスタ35では、面状ヒータ部の温度
を本装置D2 の周囲の気温よりも高くしておくことで、
本装置D2 の周囲の気温が例えば35°Cを超えたとき
にも攪拌体14による攪拌前後の処理槽1の温度変化を
検出することが可能になる。
【0044】本装置D2 の他の部分の構成は装置D1
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0045】実施の形態3 実施の形態3に係る有機物処理装置D3 の全体及び一部
を示す図6〜図11において、処理槽1のうちの上部処
理槽2の外面には温度センサとしての1つの温度計測用
サーミスタ45が取り付けられている。
【0046】すなわち、上部処理槽2の1組の対向側壁
のうちの一方の外面における担体上限レベル対応箇所に
1個のコ字状発泡シリコン体41が張り付けられてい
る。そして、発泡シリコン体41の内側にサーミスタ4
5の先端部が位置するようにサーミスタ45が配されて
いる。
【0047】さらに、発泡シリコン体41には、発泡シ
リコン体41及びサーミスタ45を覆うように長方形ア
ルミニウム板50が張り付けられている。また、アルミ
ニウム板50の発泡シリコン体41側の面には、直列接
続された4個のチップ抵抗型ヒータ42が発泡シリコン
体41及びサーミスタ45を取り囲むように取り付けら
れている(アルミニウム板50とヒータ42とで面状ヒ
ータ部として機能する)。そして、発泡シリコン体4
1、ヒータ42、サーミスタ45及びアルミニウム板5
0はプラスチック製ケース43に収容されている。
【0048】サーミスタ45は、攪拌体14による攪拌
動作の前後における上部処理槽2の温度変化を検出する
ためのものである点で有機物処理装置D1 のサーミスタ
25及び有機物処理装置D2 のサーミスタ35と同様で
あるが、次の点でこれらのサーミスタ25・35とは異
なる。
【0049】すなわち、サーミスタ25では、有機物処
理装置D1 の周囲の気温が例えば35°Cを超えたとき
にはサーミスタ25の温度と担体4の温度とがほとんど
同じになるため、攪拌体14による攪拌前後の処理槽1
の温度変化を検出することが困難になるおそれがある。
これに対し、サーミスタ45では、面状ヒータ部の温度
を本装置D3 の周囲の気温よりも高くしておくことで、
本装置D3 の周囲の気温が例えば35°Cを超えたとき
にも攪拌体14による攪拌前後の処理槽1の温度変化を
検出することが可能になる。また、有機物処理装置D2
のサーミスタ35に比較してサーミスタ45はヒータ4
2からいっそう離されかつ発泡シリコン体41により囲
まれているため、サーミスタ45がヒータ42からの熱
影響を直接受けることが防止され、攪拌動作の前後にお
ける上部処理槽2の温度変化をいっそう高精度で検出す
ることができる。
【0050】本装置D3 の他の部分の構成は装置D1
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0051】本装置D3 のサーミスタ45により検出し
た上部処理槽2の温度変化を図12及び図13に示す。
すなわち、図12は処理槽1内に有機物及び担体4が収
容されていないときの温度変化を示す。このとき、攪拌
体14による攪拌前後の上部処理槽2の温度変化はな
い。図13は処理槽1内に有機物及び担体4がサーミス
タ45のレベルまで収容されているときの温度変化を示
す。このとき、図7のような正方向への1回の攪拌と図
8のような逆方向への1回の攪拌とが終了する度に、2
°C前後の温度変化(温度降下)が検出された。
【0052】以上のように構成された有機物処理装置D
1 〜D3 における使用法を説明する。まず、蓋体24を
開放し、投入口23から処理槽1内に厨芥などの有機物
を投入した後に蓋体24を閉成する。蓋体24の閉成は
検出部(図示略)が検出し、その検出信号に基づいて制
御部22がヒータ5、モータ12及び排気ファン21に
通電する。
【0053】ヒータ5及びモータ12への通電により、
攪拌体14の攪拌翼15が回転して担体4と有機物とを
混合する。攪拌体14は、減速機構部13により、例え
ば5〜6rpmの回転を行う。また、攪拌体14は、制
御部22の制御により、通常時には、1分間の正転−1
分間の逆転−30分間の停止を1つのサイクルとしてO
N動作される。そして、処理槽1内の温度が微生物など
の活性化に最適な範囲に維持される。すると、有機物
は、担体4に培養された微生物などにより水分と二酸化
炭素とに分解されて堆肥化する。
【0054】次に、図14を参照して、有機物処理装置
1 〜D3 におけるサーミスタ25・35・45による
温度変化検出結果に基づく制御を詳しく説明する。
【0055】まず、電源をONして一定時間が経過した
後に、上部処理槽2の温度T1 をサーミスタ25・35
・45により検出する。次いで、攪拌体14による1サ
イクルの攪拌、すなわち、1分間の正転−1分間の逆転
−30分間の停止が行われる。その停止中に上部処理槽
2の温度T2 をサーミスタ25・35・45により検出
する。
【0056】そして、制御部22により温度変化T1
2 の演算が行われる。次いで、その演算結果が所定値
A以上であるかどうかが制御部22により判定される。
【0057】もし、判定が「YES」であれば、処理槽
1内の有機物及び担体4の「嵩」が「最適」であると推
測され、したがって「運転モード」を「標準」にする旨
の指示が制御部22により出され、有機物処理装置D1
〜D3 は、各ヒータ5a・5bの加熱温度と加熱時間、
排気ファン21の回転数と作動時間、及びモータ12の
回転数と駆動時間のうちの少なくとも1つを増減制御す
ることで、「標準」モードで運転される。その後、所定
時間が経過すると、同様の温度検出、温度変化の演算、
判定が行われる。
【0058】一方、前記の判定が「NO」であれば、T
1 −T2 が所定値Aよりも小さい所定値B以上であるか
どうかが制御部22により判定される。
【0059】その判定が「YES」であれば、処理槽1
内の有機物及び担体4の「嵩」が「高い」と推測され、
したがって「運転モード」を「強」にする旨の指示が制
御部22により出され、有機物処理装置D1 〜D3 は、
各ヒータ5a・5bの加熱温度と加熱時間、排気ファン
21の回転数と作動時間、及びモータ12の回転数と駆
動時間のうちの少なくとも1つを増加制御することで、
「強」モードで運転される。
【0060】これに対して、判定が「NO」であれば、
処理槽1内の有機物及び担体4の「嵩」が「低い」と推
測され、したがって「運転モード」を「弱」にする旨の
指示が制御部22により出され、有機物処理装置D1
3 は、各ヒータ5a・5bの加熱温度と加熱時間、排
気ファン21の回転数と作動時間、及びモータ12の回
転数と駆動時間のうちの少なくとも1つを減少制御する
ことで、「弱」モードで運転される。
【0061】実施の形態4 実施の形態4に係る有機物処理装置D4 を示す図15〜
図17において、処理槽1の外面には面状ヒータ5が取
り付けられている。面状ヒータ5は、処理槽内の有機物
及び担体4を加熱するためのものであり、1組の対向側
壁のうちの攪拌軸16前方側の側壁に取り付けられた前
ヒータ5a(下部処理槽3を加熱するための下ヒータの
一部)と、攪拌軸16後方側の側壁に取り付けられた後
ヒータ5b(下部処理槽3を加熱するための下ヒータの
一部)と、この後ヒータ5bに係る側壁の上部に取り付
けられた上ヒータ5c(上部処理槽2を加熱するための
ヒータ)とから構成されている。
【0062】上ヒータ5cには温度センサとしての1つ
のサーミスタ55が取り付けられている。サーミスタ5
5は、上ヒータ5cの異常な温度上昇を防止するととも
に、攪拌体14による攪拌動作の前後における上部処理
槽2の温度変化を検出するためのものである。
【0063】本装置D4 の他の部分の構成は装置D1
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0064】本装置D4 のサーミスタ55により検出し
た上部処理槽2の温度変化を図18及び図19に示す。
すなわち、図18は処理槽1内に有機物及び担体4が収
容されていないときの温度変化を示す。このとき、攪拌
体14による攪拌前後の上部処理槽2の温度変化はな
い。図19は処理槽1内に有機物及び担体4がサーミス
タ55のレベルまで収容されているときの温度変化を示
す。このとき、図17のような逆方向への1回の攪拌と
図16のような正方向への1回の攪拌とが終了する度
に、10°C前後の温度変化(温度降下)が検出され
た。
【0065】次に、図20を参照して、有機物処理装置
4 におけるサーミスタ55による温度変化検出結果に
基づく制御を詳しく説明する。
【0066】まず、電源をONして一定時間が経過した
後に、上部処理槽2の温度T1 をサーミスタ55により
検出する。次いで、攪拌体14による1分間の逆転攪拌
が行われる。その直後の上部処理槽2の温度T2 をサー
ミスタ55により検出する。次いで、攪拌体14による
1分間の正転攪拌が行われる。
【0067】そして、制御部22により温度変化T1
2 の演算が行われる。次いで、その演算結果が所定値
A以上であるかどうかが制御部22により判定される。
【0068】もし、判定が「YES」であれば、処理槽
1内の有機物及び担体4の「嵩」が「最適」であると推
測され、したがって「運転モード」を「標準」にする旨
の指示が制御部22により出され、有機物処理装置D4
は、各ヒータ5a・5b・5cの加熱温度と加熱時間、
排気ファン21の回転数と作動時間、及びモータ12の
回転数と駆動時間のうちの少なくとも1つを増減制御す
ることで、「標準」モードで運転される。その後、所定
時間が経過すると、同様の温度検出、温度変化の演算、
判定が行われる。
【0069】一方、前記の判定が「NO」であれば、T
1 −T2 が所定値Aよりも小さい所定値B以上であるか
どうかが制御部22により判定される。
【0070】その判定が「YES」であれば、処理槽1
内の有機物及び担体4の「嵩」が「高い」と推測され、
したがって「運転モード」を「強」にする旨の指示が制
御部22により出され、有機物処理装置D4 は、各ヒー
タ5a・5b・5cの加熱温度と加熱時間、排気ファン
21の回転数と作動時間、及びモータ12の回転数と駆
動時間のうちの少なくとも1つを増加制御することで、
「強」モードで運転される。
【0071】これに対して、判定が「NO」であれば、
処理槽1内の有機物及び担体4の「嵩」が「低い」と推
測され、したがって「運転モード」を「弱」にする旨の
指示が制御部22により出され、有機物処理装置D
4 は、各ヒータ5a・5b・5cの加熱温度と加熱時
間、排気ファン21の回転数と作動時間、及びモータ1
2の回転数と駆動時間のうちの少なくとも1つを減少制
御することで、「弱」モードで運転される。
【0072】前記の有機物処理装置D1 〜D4 における
処理槽1内の有機物及び担体4を加熱するための面状ヒ
ータ5a・5b・5cは、図21に示すように、アルミ
ニウム板51とその表面に配置されたヒータ芯線52と
を表裏2枚のアルミニウム箔53・54で挟み込んだ状
態に密着させ、その裏側のアルミニウム箔54を上部処
理槽2または下部処理槽3に張り付けてなるものであ
る。
【0073】このようなヒータ5a・5b・5cによる
上部処理槽2または下部処理槽3の高さ方向における温
度分布を調べると、図22に示すようにほぼ均一な結果
が得られた。
【0074】なお、図23は、従来の有機物処理装置に
おける上部処理槽102または下部処理槽103に1枚
のアルミニウム箔153で取り付けられたヒータ芯線1
52からなるヒータ105を示す。また、図24は、同
ヒータ105による上部処理槽102または下部処理槽
103の高さ方向における温度分布を示す。
【0075】ヒータ105によれば、図24のように温
度分布がかなり不均一であることがわかる。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の有機物処理装置にあって
は、処理すべき有機物を担体とともに収容するための処
理槽と、この処理槽内の有機物及び担体を加熱するため
のヒータと、処理槽内の空気を排出するための排気ファ
ンと、処理槽内に回転可能に配設され、処理槽内の有機
物及び担体を定期的に攪拌するための攪拌体と、この攪
拌体を回転駆動するためのモータとを備え、さらに、処
理槽に取り付けられ、攪拌体による攪拌動作の前後にお
ける処理槽内の温度変化を検出するための少なくとも1
つの温度センサと、この温度センサの検出結果に基づい
て処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測し、その推測結
果に応じてヒータ、排気ファン及びモータのうちの少な
くとも1つを制御するための制御部とを備えてなる。し
たがって、制御部が、前記推測結果に応じてヒータ、排
気ファン及びモータのうちの少なくとも1つを制御して
本装置の適切な運転モードを作り出すことにより、制御
が簡単であってコスト的にも有利な有機物処理を行うこ
とができる。
【0077】請求項2記載の有機物処理装置にあって
は、処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁とからな
り、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通する状態
に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられた複数の
攪拌翼とからなり、ヒータが、他の1組の対向側壁のう
ちの攪拌軸前方側の側壁に取り付けられた前ヒータと、
攪拌軸後方側の側壁に取り付けられた後ヒータと、この
後ヒータに係る側壁の上部に取り付けられた上ヒータと
からなり、温度センサが、上ヒータに取り付けられた異
常昇温防止用兼温度計測用サーミスタであり、制御部
が、各ヒータの加熱温度と加熱時間、排気ファンの回転
数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時間のうちの
少なくとも1つを増減制御する。したがって、請求項1
記載の有機物処理装置が奏する前記効果に加えて、攪拌
軸が貫通する1組の対向側壁のうちの一方の外面に取り
付けられている場合に比較して、攪拌による温度センサ
の温度変化をより大きくすることができ、より高精度の
制御を行うことができる。
【0078】請求項3記載の有機物処理装置にあって
は、処理すべき有機物を担体とともに収容するための処
理槽と、この処理槽の外面に取り付けられ、処理槽内の
有機物及び担体を加熱するための面状ヒータと、処理槽
内の空気を排出するための排気ファンと、処理槽内に回
転可能に配設され、槽内の有機物及び担体を定期的に攪
拌するための攪拌体と、この攪拌体を回転駆動するため
のモータとを備え、さらに、前記面状ヒータに取り付け
られ、ヒータの異常な温度上昇を防止するとともに、攪
拌体による攪拌動作の前後における処理槽の温度変化を
検出するための少なくとも1つの温度センサと、この温
度センサの検出結果に基づいて処理槽内の有機物及び担
体の嵩を推測し、その推測結果に応じてヒータ、排気フ
ァン及びモータのうちの少なくとも1つを制御するため
の制御部とを備えてなる。したがって、1つの温度セン
サが、処理槽内の有機物及び担体を加熱するための面状
ヒータの異常昇温防止と、攪拌体による攪拌動作の前後
における処理槽の温度計測との機能を果たすので、本装
置は制御が簡単であってコスト的にも有利である。
【0079】請求項4記載の有機物処理装置にあって
は、処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁とからな
り、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通する状態
に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられた複数の
攪拌翼とからなり、ヒータが、処理槽底部を加熱するた
めの下ヒータと、処理槽上部を加熱するための上ヒータ
とからなり、温度センサが、上ヒータに取り付けられた
異常昇温防止用兼温度計測用サーミスタであり、制御部
が、各ヒータの加熱温度と加熱時間、排気ファンの回転
数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時間のうちの
少なくとも1つを増減制御する。したがって、請求項3
記載の有機物処理装置が奏する前記効果に加えて、攪拌
軸が貫通する1組の対向側壁のうちの一方の外面に取り
付けられている場合に比較して、攪拌による温度センサ
の温度変化をより大きくすることができ、より高精度の
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る有機物処理装置の
内部を右側面から見た構成説明図である。
【図2】図1の有機物処理装置の内部を背面から見た構
成説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る有機物処理装置の
内部を右側面から見た構成説明図である。
【図4】図3の有機物処理装置の内部を背面から見た構
成説明図である。
【図5】図3の有機物処理装置の温度センサを右側面か
ら見た拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る有機物処理装置の
内部を右側面から見た構成説明図である。
【図7】図6の有機物処理装置の正転攪拌時における内
部を右側面から見た構成説明図である。
【図8】図6の有機物処理装置の逆転攪拌時における内
部を右側面から見た構成説明図である。
【図9】図6の有機物処理装置の内部を背面から見た構
成説明図である。
【図10】図6の有機物処理装置の温度センサを左側面
から見た構成説明図である。
【図11】図6の有機物処理装置の温度センサを背面か
ら見た構成説明図である。
【図12】図6の有機物処理装置の処理槽内に有機物及
び担体が収容されていないときの温度変化を示すグラフ
である。
【図13】図6の有機物処理装置の処理槽内に有機物及
び担体が一定レベルまで収容されているときの温度変化
を示すグラフである。
【図14】図6の有機物処理装置における制御部による
制御内容のフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態4に係る有機物処理装置
の内部を背面から見た構成説明図である。
【図16】図15の有機物処理装置の正転攪拌時におけ
る内部を右側面から見た構成説明図である。
【図17】図15の有機物処理装置の逆転攪拌時におけ
る内部を右側面から見た構成説明図である。
【図18】図15の有機物処理装置の処理槽内に有機物
及び担体が収容されていないときの温度変化を示すグラ
フである。
【図19】図15の有機物処理装置の処理槽内に有機物
及び担体が一定レベルまで収容されているときの温度変
化を示すグラフである。
【図20】図15の有機物処理装置における制御部によ
る制御内容のフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態1〜4に係る有機物処理
装置における処理槽内の有機物及び担体を加熱するため
の面状ヒータの拡大断面図である。
【図22】図21のヒータによる処理槽の高さ方向にお
ける温度分布を示すグラフである。
【図23】従来の有機物処理装置における処理槽内の有
機物及び担体を加熱するためのヒータの拡大断面図であ
る。
【図24】図23のヒータによる処理槽の高さ方向にお
ける温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 処理槽 2 上部処理槽 3 下部処理槽 4 担体 5 面状ヒータ 5a 前ヒータ 5b 後ヒータ 5c 上ヒータ 12 モータ 13 減速機構部 14 攪拌体 15 攪拌翼 16 攪拌軸 21 排気ファン 22 制御部 25 サーミスタ(温度センサ) 26 排出口(排気部) 31 アルミニウム箔 32 ヒータ 33 アルミニウム箔 35 サーミスタ(温度センサ) 41 発泡シリコン体 42 ヒータ 43 ケース 45 サーミスタ(温度センサ) 50 アルミニウム板 51 アルミニウム板 52 ヒータ芯線 53 アルミニウム箔 54 アルミニウム箔 55 サーミスタ(温度センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 佳展 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AA04 AC01 CA15 CA19 CA22 CB28 CB32 CC08 DA01 DA02 DA06 DA11 DA12 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべき有機物を担体とともに収容す
    るための処理槽と、この処理槽内の有機物及び担体を加
    熱するためのヒータと、処理槽内の空気を排出するため
    の排気ファンと、処理槽内に回転可能に配設され、処理
    槽内の有機物及び担体を定期的に攪拌するための攪拌体
    と、この攪拌体を回転駆動するためのモータとを備え、 さらに、処理槽に取り付けられ、攪拌体による攪拌動作
    の前後における処理槽内の温度変化を検出するための少
    なくとも1つの温度センサと、この温度センサの検出結
    果に基づいて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測し、
    その推測結果に応じてヒータ、排気ファン及びモータの
    うちの少なくとも1つを制御するための制御部とを備え
    てなることを特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁
    とからなり、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通
    する状態に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられ
    た複数の攪拌翼とからなり、温度センサが、他の1組の
    対向側壁のうちの一方の外面における担体上限レベル対
    応箇所に取り付けられた温度計測用サーミスタであり、
    制御部が、ヒータの加熱温度と加熱時間、排気ファンの
    回転数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時間のう
    ちの少なくとも1つを増減制御する請求項1記載の有機
    物処理装置。
  3. 【請求項3】 処理すべき有機物を担体とともに収容す
    るための処理槽と、この処理槽の外面に取り付けられ、
    処理槽内の有機物及び担体を加熱するための面状ヒータ
    と、処理槽内の空気を排出するための排気ファンと、処
    理槽内に回転可能に配設され、槽内の有機物及び担体を
    定期的に攪拌するための攪拌体と、この攪拌体を回転駆
    動するためのモータとを備え、 さらに、前記面状ヒータに取り付けられ、ヒータの異常
    な温度上昇を防止するとともに、攪拌体による攪拌動作
    の前後における処理槽の温度変化を検出するための少な
    くとも1つの温度センサと、この温度センサの検出結果
    に基づいて処理槽内の有機物及び担体の嵩を推測し、そ
    の推測結果に応じてヒータ、排気ファン及びモータのう
    ちの少なくとも1つを制御するための制御部とを備えて
    なることを特徴とする有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 処理槽が、2組の対向側壁と1つの底壁
    とからなり、攪拌体が、処理槽の1組の対向側壁を貫通
    する状態に配設された攪拌軸と、この攪拌軸に設けられ
    た複数の攪拌翼とからなり、ヒータが、処理槽底部を加
    熱するための下ヒータと、処理槽上部を加熱するための
    上ヒータとからなり、温度センサが、上ヒータに取り付
    けられた異常昇温防止用兼温度計測用サーミスタであ
    り、制御部が、各ヒータの加熱温度と加熱時間、排気フ
    ァンの回転数と作動時間、及びモータの回転数と駆動時
    間のうちの少なくとも1つを増減制御する請求項3記載
    の有機物処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268365A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sanyo Electric Co Ltd 有機物処理装置
JP2009136803A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Canon Electronics Inc 廃棄物処理装置

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