JP2000277519A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000277519A
JP2000277519A JP11078144A JP7814499A JP2000277519A JP 2000277519 A JP2000277519 A JP 2000277519A JP 11078144 A JP11078144 A JP 11078144A JP 7814499 A JP7814499 A JP 7814499A JP 2000277519 A JP2000277519 A JP 2000277519A
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film
semiconductor device
wiring groove
insulating film
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Masahiko Hasunuma
正彦 蓮沼
Takakimi Usui
孝公 臼井
Shohei Shima
昇平 嶋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダマシン配線のEM耐性の向上を図ること。 【解決手段】底面に所定の間隔で配列形成された複数の
分断島6を有する配線溝4を形成し、次いで配線溝4内
を充填するようにDD配線8となるAl膜を堆積し、次
いでRTAによってAl膜の結晶粒9を大粒径化し、最
後に配線溝4の外部の余剰なAl膜を除去してDD配線
8が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線のマイグレー
ション耐性の改善を図った半導体装置およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化に伴って、
配線の微細化が進んでいる。この種の微細化によって配
線面積は小さくなる一方であるが、信号電流の低減化が
図られていない。その結果、配線の電流密度が増加し、
エレクトロマイグレーション(EM)による断線や短絡
が大きな問題となっている。
【0003】特に、配線幅が結晶粒径に比べて同程度以
上の幅広い配線(幅広配線)においては、図13に示す
ように、配線内の一部または全体に結晶粒界三重点(以
下、単に粒界三重点という)を大量に含む配線構造にな
る。
【0004】この粒界三重点を含む配線に電梳を流す
と、電流を流すことにより発生する原子流3(EM)が
粒界三重点部で不均一になることにより、原子流束の発
散が生じ、原子供給が不足する部位ではボイド、過剰と
なる部位ではヒロックが発生する。前者は配線の断線、
後者は隣接する配線とのショートといった致命的な配線
不良を引き起こす。
【0005】これまでに、粒界三重点での原子流束を均
一化する手段として、配線として用いる金属膜の結晶配
向性を向上することが提案されている。また、配線内の
結晶粒界三重点を滅らすために、配線として用いる金属
膜の結晶を大粒径化することが提案されている。これら
の方法により信頼性の向上は図られたが、更なる向上が
望まれている。
【0006】一方、配線幅が結晶粒径に比べ小さい配線
では、粒界三重点が大幅に減少し、配線長手方向に垂直
な結晶粒界構造(パンブー構造)を有し、配線信頼性は
向上する。しかしながら、このような粒界三重点を含ま
ない配線構造においても、電流が流れる方向に対して、
結品粒界が傾いている部位においては、ボイド、ヒロッ
クの発生要因となる原子流束の発散が生じるため、配線
信頼性が低下するという問題がある。
【0007】また、RIE配線構造の場合、配線幅が滅
少すると、粒界三本点が減少し、バンブー構造化が進行
することにより、配線信頼性が向上する傾向にあった
が、ダマシン配線構造の場合、幅広配線はもとより、図
14に示すように、RIE加工配線構造ではバンブー構
造となる配線構成膜の結晶粒径より細い配線幅において
も、結品粒界三重点を含み、高電流を流すとこの部位に
おいてボイドが発生し配線破断を引き起こすことが発明
者等の研究により明らかとなった。
【0008】また、図15は、上記ダマシン配線依存性
の線幅依存性を調べた結果であり、配線幅が減少するこ
とにより、RIE加工配線檮造とは逆に、粒界三重点部
位が増加し、配線EM耐性が低下していることを示して
いる。
【0009】また、異種材料でビア終端した多層配線に
おいては、粒界三重点が無くとも原子流が発生する限り
において、アノード側では配線金属の枯渇による断線、
一方カソード側では配線金属の集積による短絡が発生す
る。
【0010】以上述べたEMによる配線の断線や短絡の
問題の解決方法として、全配線をBlechの臨界長以
下の微細配線に分断することにより、原子流をゼロとす
る方法が提案されている。
【0011】具体的には、配線溝内に埋込み形成された
Al配線上にCu膜を堆積し、次に熱処理によりCuを
Al配線中に拡散させ、Alの結晶粒界にCuまたはA
lCuからなる拡散障壁層(粒界修飾層)を形成するこ
とによって、Al配線をBlechの臨界長以下の微細
Al配線に分断する方法が知られている。
【0012】しかしながら、この種の施策を行った場合
も、特に幅広配線の場合、粒界三重点および電梳方向に
対して傾斜した結晶粒界が残留し、粒界三重点では応力
集中による原子流発散が生じる可能があることに加え、
傾斜結晶粒界では拡散障壁として形成した金属問化合物
あるいは高融点金属と配線構成元素との界面拡散による
原子流発散が生じることから、EMによってボイド、ヒ
ロック等の配線欠陥が起こる可能性がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、ダマシン
配線構造の場合、配線幅が広くても、逆に配線幅が狭く
ても、配線中に粒界三重点を含み、高電流を流すとこの
部位においてボイドが発生し、配線破断を引き起こすこ
とが発明者等の研究により明らかとなった。
【0014】このような問題に対し、粒界修飾層を形成
し、配線をBlechの臨界長以下の微細配線に分断す
るという施策を行っても、特に配線幅が広い場合、粒界
三重点、傾斜結晶粒界が残留し、EMによって配線欠陥
が起こる可能性がある。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、従来に比べてマイグレ
ーション耐性の高い埋込み型の配線を有する半導体装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】[構成]上記目的を達成
するために、本発明に係る第1の半導体装置は、絶縁膜
に形成された配線溝の底面に形成された複数の柱状部材
と、これらの柱状部材が形成された前記配線溝の内部に
形成され、複数の結晶粒を有する配線とを備えたもので
あって、前記配線が、少なくとも3つの前記柱状部材を
結んで形成されるユニット領域によって複数の領域に区
分され、かつ前記ユニット領域を構成する隣り合う2つ
の前記柱状部材の最大距離が、前記複数の結晶粒の平均
粒径以下であることを特徴とする。
【0017】ここで、結晶粒界は、金属間化合物または
高融点金属で修飾されていることが好ましい。金属間化
合物、高融点金属の両方が形成されていも良い。
【0018】また、本発明に係る第2の半導体装置は、
絶縁膜に形成された配線溝の合い対向する側面のそれぞ
れに形成され、かつ互いに向かい合って形成された柱状
部材と、前記柱状部材が形成された前記配線溝内に形成
され、かつ前記互いに向き合った柱状部材を結ぶように
形成された結晶粒界を有する配線とを備えていることを
特徴とする。
【0019】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、絶縁膜を加工して、この絶縁膜に配線溝を形成する
とともに、この配線溝の底面に複数の柱状部材を形成す
る工程と、前記配線溝の内部を充填し、複数の結晶粒を
有し、かつ少なくとも3つの前記柱状部材を結んで形成
されるユニット領域によって複数の領域に区分された導
電性膜を前記絶縁膜上に形成する工程と、熱処理によっ
て前記導電膜中の結晶粒の平均粒径を前記熱処理前のそ
れよりも大きくする工程と、前記配線溝の外部の前記導
電性膜を除去する工程とを有し、前記ユニット領域を構
成する隣り合う2つの前記柱状部材の最大距離を前記熱
処理後の前記複数の結晶粒の平均粒径よりも小さく設定
することを特徴とする。
【0020】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、絶縁膜を加工して、この絶縁膜に配線溝を形成する
とともに、この配線溝の合い対向する側面のそれぞれに
互いに向かい合う柱状部材を形成する工程と、前記配線
溝の内部を充填する導電性膜を前記絶縁膜上に形成する
工程と、熱処理によって前記互いに向かい合う柱状部材
を結ぶ結晶粒界を前記導電性膜中に形成する工程と、前
記配線溝の外部の前記導電性膜を除去する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0021】[作用]本発明の如く、柱状部材および結
晶粒界を規定すれば、マイグレーション耐性の劣化の原
因となる粒界三重点が生じることを防止できるので、従
来に比べて、マイグレーション耐性を大幅に改善できる
ようになる。具体的には、本発明(請求項1〜5)の場
合には、配線溝中の配線の大部分が、配線溝の底面に形
成された柱状部材からなるユニット領域によって、粒界
三重点を含まない微細配線に分断され、マイグレーショ
ン耐性が改善される。また、本発明(請求項6〜10)
の場合には、配線溝の合い対向する側面に形成された1
対の柱状部材を結ぶように結晶粒界が形成され、この部
分では原理的には粒界三重点は存在しなくなるので、マ
イグレーション耐性が改善される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係るデュアルダマシン配線構造(DD配線構
造)を示す平面図である。図1(b)は図1(a)の鎖
線で囲んだ領域の詳細を示す平面図である。また、図2
は図1のDD配線構造のA−A’断面図である。図2
(b)は図2(a)の鎖線で囲んだ領域の詳細を示す断
面図である。
【0024】図中、1は下層の層間絶縁膜を示してお
り、この層間絶縁膜1上には下層のW配線2が形成され
ている。層間絶縁膜1上には上層の層間絶縁膜3が形成
され、この層間絶縁膜3には配線溝4およびW配線2に
繋がるヴィアホール5が形成されている。
【0025】配線溝4内には島状絶縁膜からなる複数の
分断島6(柱状部材)が上から見て上下左右に等間隔に
形成されている。これらの分断島6は層間絶縁膜3をパ
ターニングして形成したものである。分断島6は配線溝
4、ヴィアホール5と同時に形成できるので、工程数の
増加の問題はない。
【0026】上下および左右の隣り合う2つの分断島6
の間隔Lcは平均結晶粒径(Lm)以下に設定されてい
る(Lc≦Lm)。4つの分断島6によって、一辺がL
c以下で、形状が正方形のユニット領域7が構成されて
いる。Lmは通常数μm程度である。
【0027】配線溝4およびヴィアホール5内には図示
しないNbライナー膜を介してデュアルダマシン配線
(DD配線)8が埋め込み形成されている。このDD配
線8の結晶粒9の形状はほぼ正方形である。すなわち、
分断島6が存在する分だけ、正方形とは異なった形状と
なっている。結晶粒9の上下の結晶粒界10はDD配線
8の長手方向と平行に形成されている。結晶粒9の左右
の結晶粒界11はDD配線8の長手方向と垂直に形成さ
れている。すなわち、結晶粒界10,11は分断島6と
の接触面に対して垂直なるように形成されている。な
お、後述するように必ずしも垂直である必要ない。
【0028】また、Lc≦Lmであることから、基本的
にはユニット領域7間には粒界三重点は存在しない。た
だし、実際には、ある確率で粒界三重点が存在するユニ
ット領域7が形成されてしまう。しかし、その割合は小
さく、粒界三重点が存在するユニット領域7の総面積は
DD配線8の上面の面積の20%以下である。
【0029】本実施形態によれば、DD配線8のユニッ
ト領域7の大部分には、EM耐性の劣化の原因となる粒
界三重点が存在しないので、従来に比べて、EM耐性を
大幅に改善できるようになる。
【0030】次に本実施形態のダマシン配線構造の製造
方法を説明しながら、本実施形態のダマシン配線構造の
構成についてより具体的に説明する。
【0031】まず、素子が集積形成されたシリコン基板
(不図示)上に厚さ0.8μmの層間絶縁膜1を形成し
た後、W配線2を形成する。層間絶縁膜としては、例え
ばシリコン酸化膜を用いる。
【0032】次に層間絶縁膜1上に層間絶縁膜3を形成
した後、層間絶縁膜3をパターニングして、幅10μ
m、深さ0.4μmの配線溝4およびヴィアホール5を
形成するとともに、一辺が0.2μmの分断島6を1〜
3μm程度の等間隔に複数形成する。分断島6の間隔
は、次工程で形成するDD配線8となるAl膜の初期結
晶粒径(熱処理を行う前の結晶粒径)よりも大きければ
良い。
【0033】次に厚さ10nmのNbライナー膜(不図
示)を全面に形成し、続いて真空を破らずにDD配線8
となるAl膜を全面に形成する。
【0034】ここでは、Al膜を2回の工程に分けて形
成する。具体的には、まず、Al−0.5wt%Cuから
なる厚さ400nmの第1Al膜を室温(無加熱)でス
パッタ法により形成し、次にAl−0.5wt%Cuから
なる厚さ400nmの第2Al膜を450℃でスパッタ
法により形成する。すなわち、ここでは、いわゆる2ス
テップAlリフロー技術によりAl膜を形成している。
【0035】次に窒素ガス雰囲気中でのRTA(Rapid
Thermal Anneal)によってAl膜に熱処理を施し、Al
膜の結晶粒を成長させる。具体的には、80℃/秒の昇
温速度で530℃まで昇温し、その温度を30秒間保持
する。その後、Al膜を冷却する。
【0036】このとき、ユニット領域7内の結晶粒の成
長は、4つの分断島6の中心を結んで得られる正方形の
ところで止まる。ここで成長が止まるのは系全体として
はエネルギー的に最も安定だからである。また、ある確
率で隣のユニット領域7まで成長する結晶粒も存在する
が、その数は20%以下であった。
【0037】結晶粒界が成長する様子をその場観察で調
べたところ、熱処理前にはユニット領域7内には複数の
結晶粒界が存在したが、熱処理を行うと、一つの結晶粒
が他の結晶粒を取り込むというかたちの成長によって、
図3に示すように、次第に大きな結晶粒が形成され、こ
の大きな結晶粒の粒界が分断島6に接した瞬間に大きな
曲率を持った結晶粒界に分断され、この分断された結晶
粒界が徐々に直線化して、結晶粒界10,11が形成さ
れることを確認した。このメカニズムは粒界修飾の有無
に関係なく起こることを確認した。
【0038】また、電子線解析の結果から、エネルギー
が大きい大傾角結晶粒界ほど分断島6との接触面に対し
て垂直化しており、一方、エネルギーが小さい結晶粒界
については分断島6との接触面の垂線に対して数10°
ほど傾くものがあった。しかし、このような傾いた結晶
粒界においても不良は観察されず、配線不良は主に粒界
三重点で観察された。
【0039】最後に、配線溝4およびヴィアホール5の
外部の余剰なAl膜およびNbライナー膜を除去するこ
とによって、図1および図2に示したダマシン配線構造
が完成する。
【0040】このようにして得られたDD配線8を評価
するために、さらにd−TEOS膜(膜厚600nm)
/P−SiN膜(膜厚600nm)の積層絶縁膜(パッ
シベーション膜)を全面に形成し、この積層絶縁膜にD
D配線8に対してのパッド開口部を形成してなる試料に
電流印加加速試験を行った。
【0041】この電流印加加速試験は、250℃、2M
A/cm2 の条件で行い、10%抵抗上昇時間を寿命
(EM試験結果)とした。また、CMP後の試料をTE
Mにて結晶粒界を観察して、粒界三重点量、平均結晶粒
径を測定した。
【0042】以上述べた試験および測定をLcの値を変
えた6種類の試料S1〜S6について行った。表1に試
験および測定の結果を示す。試料S1〜S6の平均結晶
粒径は2.5μmであった。
【0043】
【表1】
【0044】表1から、Lcが平均結晶粒径の90%以
下の場合に、EM耐性が極めて向上しており、粒界三重
点も極めて減少していることが分かる。また、観察の結
果、結晶粒界は、配線長手方向に対して垂直方向または
水平方向に向いたものがほとんどであり、ユニット領域
7内で結晶粒界がバンブー状態を呈していることを確認
した。結晶粒界がこのようなバンブー状態を取り、その
結果として粒界三重点が激減したことが、EM耐性が向
上した理由であると考えられる。
【0045】また、表1から、Lcが平均結晶粒の90
%を越えた場合でもEM耐性は向上していることが分か
る。これはEM欠陥が発生しても、分断島6の存在によ
り結晶粒の成長が阻害され、EM欠陥の進行が抑制され
たからだと考えられる。これは、試験後のSEM観察
で、EMによるボイドの成長が止まっていることから裏
付けられた。
【0046】また、表1から、配線中の粒界三重点の含
有率(三重点含有率)は20%以下であることが望まし
く、Lcを考慮すると、15%以下であることがさらに
望ましいことが分かる。
【0047】ここで、三重点含有率とは、1個のユニッ
ト領域7中に粒界三重点が1つでも含まれていれば、そ
のユニット領域7を三重点ユニット領域とし、上から見
た配線面積に対する三重点ユニット領域の総数面積の比
率(%)である。また、三重点含有率を求めるために、
配線中の全てのユニット領域7を調べる必要なく、統計
的に満足される数のユニット領域7を調べれば良い。
【0048】また、結晶粒界10,11は分断島6との
接触面に対して垂直であることが望ましいが、上記試料
を詳細に観察した結果、結晶粒界10,11が分断島6
との接触面に対して垂直から±30°傾いたものでも、
配線欠陥は観察されず、垂直な場合と同様な効果が得ら
れることを確認した。
【0049】粒界三重点をさらに減少させる方法として
は、DD配線8となるAl膜の上部に圧縮応力を加えな
がら熱処理を行う方法がある。圧縮応力の加えかたとし
ては、Al膜上にそれよりも線膨張率係数の小さい膜、
例えばC膜を成膜する方法、あるいはAl膜の上部を機
械的圧力印加装置、例えばホットプレートを用いて加圧
する方法が好ましい。この方法では、RTAを用いなく
ても、450℃の通常の熱処理でも十分に粒界三重点を
減少させることができる。このような方法によってEM
耐性がさらに向上することを確認した。
【0050】また、比較例として、ユニット領域7が存
在しないことを除いて同じ構造の試料を本実施形態と同
様なプロセスで形成し、上記条件と同じ条件の電流印加
加速試験を行った。ただし、熱処理はRTAではなく、
450℃、15分の通常の熱処理とした。TEMによる
観察により、粒界三重点量、平均結晶粒径を測定したと
ころ、比較例の平均粒径は1.2μmであり、いたると
ころに粒界三重点が観察され、寿命は10時間であっ
た。
【0051】なお、本実施形態は以下のように種々変形
できる。まず、ユニット領域7の形状は正方形である必
要ではなく、長方形、平行四辺形、台形、対称性の無い
4角形、あるいは5角形以上の多角形でも良い。ただ
し、ユニット領域7の最も大きな辺の長さはLm以下で
なければならない。また、全てのユニット領域が同じ形
状である必要もなく、形状の異なる複数のユニット領域
が混じっていても良い。
【0052】また、本実施形態では、DD配線8となる
Al膜をスパッタ法で形成したが、CVD法、メッキ法
あるいはこれらの組合で形成しても良い。例えば、第1
Al膜をMOCVD法、第2Al膜をスパッタ法で形成
する。配線溝4の外部のAl膜の除去はエッチバックで
行っても良い。
【0053】また、本実施形態では、配線材料としてA
lを主成分とする物質を用いたが、Cu等の他の金属元
素を主成分とする物質(純金属、金属間化合物)を用い
ても良い。
【0054】また、本実施形態では、DD配線の場合に
ついて説明したが、シングルダマシン配線の場合にも同
様の効果が得られる。
【0055】また、本実施形態の分断島6を有する配線
構造は、特に粒界三重点が生じ易い配線幅の広い埋込み
配線に有効であるが、配線幅の狭い埋込み配線に対して
も有効である。
【0056】また、本実施形態では、その効果としてE
M耐性の向上を中心に説明してきたが、ストレスマイグ
レーション(SM)耐性の向上も期待できる。
【0057】(第2の実施形態)本実施形態のDD配線
構造が第1の実施形態のそれと異なる点は、分断島6を
島状のW膜で形成したことにある。したがって、分断島
6を絶縁膜で形成した第1の実施形態に比べて、配線抵
抗の増加は少なくて済む。
【0058】このようなW膜からなる分断島(W分断
島)を形成するには、第1の実施形態と同様に、配線溝
4およびヴィアホール5までを形成した後、厚さ0.5
μmのコンフォーマルのW膜をCVD法によって形成
し、次に配線溝4およびヴィアホール5の外部の余剰な
W膜をCMPによって除去し、最後に配線溝4内のW膜
をフォトリソグラフィとRIEを用いて加工して、W分
断島が完成する。W分断島の形成後の工程は、第1の実
施形態の分断島6の形成後の工程と同じである。
【0059】このようなDD配線を評価するために、第
1の実施形態と同様にDD配線を形成した後にパッシベ
ーション膜、パッド開口部を形成して試料を作成し、こ
の試料について第1の実施形態と同様の電流印加加速試
験を行った。また、CMP後の試料をTEMにて結晶粒
界を観察して、粒界三重点量を測定した。
【0060】以上述べた試験および測定を以下に定義す
る平均W島厚比を変えた6種類の試料S1〜S6につい
て行った。試料S1〜S6において、Lcは2μm、W
分断島を上から見た形状は一辺が0.4μmの正方形と
した。
【0061】平均W島厚比=配線溝内の複数のW分断島
の平均の高さ/配線溝の深さここで、W分断島の高さは
TEMによる観察により求めた。また、平均W島厚比を
変えるには、CMP時間を変えてW膜のディッシング量
を変えれば良い。
【0062】表2に試験および測定の結果を示す。試料
S1〜S6の平均結晶粒径は2.5μmであった。
【0063】
【表2】
【0064】表2から、平均W島厚比が80%を越える
とEM耐性が向上し、90%を越えると極めてEM耐性
が向上することが分かる。したがって、配線溝の深さ
(Th)と分断島の平均の高さ(Ih)とは、0.8×
Th≦Ihの関係を満たすことが好ましい。
【0065】平均W島厚比が75%でEM耐性が劣化し
ている理由は、W分断島の膜厚が薄くなると、スペース
上のAl膜の上部からの結晶粒の成長の影響によって、
W分断島による粒界制御の効果が弱まるからだと考えら
れる。
【0066】また、表2から、W分断島の膜厚が配線溝
の深さよりも厚くなっても(平均W島厚比>100
%)、EM耐性の低下の問題は起こらないが、上層配線
とのショートや、実質的なアスペクト比の上昇によるA
l膜の埋込み性の低下などの問題が起こる可能性がある
ので、これらの問題を考慮してW分断島の高さを決める
必要がある。
【0067】0.8×Th≦Ihによる効果は、分断島
が絶縁膜で形成されている場合でも得られる。ただし、
この場合には、分断島の高さは第1の実施形態での形成
プロセスでは配線溝の深さと同じになるので、Th=I
hと固定になる。
【0068】(第3の実施形態)本実施形態のDD配線
構造が第1の実施形態のそれと異なる点は、DD配線中
のAlの結晶粒界にCuAl2 を形成するという、いわ
ゆる粒界修飾によってEM耐性をさらに改善したことに
ある。EM耐性をさらに改善できるには、Alの結晶粒
界に形成したCuAl2 からなる粒界修飾層がAlの拡
散障壁として機能するからである。
【0069】次に本実施形態のダマシン配線構造の製造
方法について説明する。第1の実施形態と主として異な
る点は、ダマシン配線となるAl膜上にCu膜を形成し
てから、熱処理(RTA)を行うことである。
【0070】具体的には、第1の実施形態と同様に、D
D配線8となるAl膜までを形成した後、Al膜上にC
u膜を形成し、次にCu膜上に酸化抑制膜としての厚さ
10nmのAl−0.5wt%Cu膜を形成した後、第1
の実施形態と同様に、窒素ガス雰囲気中でのRTA、冷
却を行う。最後に、余剰なCu膜およびAl膜をCMP
により除去する。図4にこの段階のSEMの顕微鏡写真
を示す。以上述べた製造方法においては、配線溝4の幅
を50μm、配線溝4の深さを0.4μmとするが、そ
の他の条件は第1の実施形態と同じである。
【0071】このようなDD配線を評価するために、第
1の実施形態と同様にDD配線を形成した後にパッシベ
ーション膜、パッド開口部を形成して試料を作成し、こ
の試料について第1の実施形態と同様の電流印加加速試
験を行った。また、CMP後の試料をCuAl2 による
粒界修飾率を測定した。
【0072】以上述べた試験および測定をCu膜厚を変
えた6種類の試料S1〜S6について行った。表3に試
験および測定の結果を示す。表には、CMP後にTEM
にて結晶粒界を観察して求めた三重点含有率も載せてあ
る。試料S1〜S6の平均結晶粒径は4.8μmであっ
た。すなわち、CuAl2 で粒界修飾を行わない場合よ
りも結晶粒径は大きくなった。
【0073】
【表3】
【0074】表3から粒界修飾率が50%を越えるとE
M耐性が向上し、60%を越えると極めてEM耐性が向
上することが分かる。また、配線を詳細に解析した結
果、CuAl2 層の間隔は、Blechの臨界長(約6
0μm)をはるかに下回るものであった。
【0075】また、同様な電流印加加速試験を、結晶粒
界をAlCu、TiAl3 、Al4W、Al3 Nb、A
3 Ta、Al2 Au、Al−Co(β、γ)、Al3
Mg 2 、Mo3 Al、Al3 Zrで修飾した配線、すな
わち配線の構成元素Alを含む金属間化合物で修飾した
配線について行った結果、CuAl2 の場合と同様に修
飾によるEM耐性向上の効果が得られることを確認し
た。
【0076】また、結晶粒界をCuAl2 等で修飾する
と、結晶粒がより成長するので間隔Lcがさらに広くな
り、その結果として配線溝中の絶縁膜からなる分断島の
数を減らすことができ、配線抵抗の増加を効果的に抑制
できるようになる。なお、分断島をW膜等の導電膜でも
形成した場合に、結晶粒界をCuAl2 等で修飾しても
良い。
【0077】また、配線材料としてCuを用いた場合に
は、粒界修飾材料としてCuBe、Cu2 Be、Cu3
Ge、Hf2 Cu、MgCu2 、Cu3 Si、TiC
u、TiCu4 、Ti2 Cuなどの金属間化合物を用い
ることが望ましい。
【0078】また、本実施形態では、Alの結晶粒の成
長と粒界修飾とを同時に行ったが、Alの結晶粒の成長
を行った後に、粒界修飾を行っても良い。この場合、A
lの結晶粒を成長させるための熱処理を行った後に、C
u膜を形成し、Al結晶粒界にCuAl2 を形成するた
めの熱処理を行う。
【0079】(第4の実施形態)図5は本発明の第4の
実施形態に係るシングルダマシン配線構造(SD配線構
造)を示す平面図、図6は同ダマシン配線構造のA−
A’断面図である。なお、図1と対応する部分には図1
と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0080】本実施形態では、配線溝4の側面に互いに
対向する直方体形状の突起柱12a,12bが形成さ
れ、かつ突起柱12a,12b間を結ぶように配線溝4
の側面に対して垂直な結晶粒界13が形成され、バンブ
ー化している。突起柱12a,12bの間の領域には粒
界三重点が存在せず、また隣り合う結晶粒界13の間の
距離はLm以下に設定され、これらの間には粒界三重点
は存在しない。
【0081】なお、配線溝4中に突起柱12a,12b
が存在する分だけ、シングルダマシン配線(SD配線)
8sの実効的な体積が減少し、その結果としてSD配線
8sを流れる電流の密度は高くなるので、突起柱12
a,12bのサイズはなるべく小さい方が良い。
【0082】どの程度小さくするかは、配線幅とリソグ
ラフィのマージン(±F/2:Fは最小線幅)を考慮し
て決める。例えば、突起柱12a,12bの配線方向に
対して垂直な方向の寸法W1は、配線幅の幅W2が2F
であるとすると、F/2まで小さくすることが可能であ
る。すなわち、配線幅の1/4まで微細化が可能であ
る。
【0083】突起柱12a,12bが存在すれば、結晶
粒界13を形成することは可能であるので、突起柱12
a,12bの形状のさほど重要ではなく、したがって、
突起柱12a,12bには多少の形状のばらつきがあっ
ても問題はない。
【0084】なお、突起柱12a,12bは層間絶縁膜
3をパターニングして形成したものでも良いし、あるい
は層間絶縁膜3とは別の絶縁膜または導電性膜をパター
ニングして形成したものでも良い。プロセスの簡略化の
観点からは、層間絶縁膜3をパターニングして形成した
方が好ましい。ただし、導電性膜を用いた場合には、配
線抵抗の増加を抑制できるという効果が得られる。
【0085】本実施形態によれば、配線溝4の側面を結
ぶ結晶粒界13には、EM耐性の劣化の原因となる粒界
三重点が存在しないので、従来に比べて、EM耐性を大
幅に改善できるようになる。
【0086】また、結晶粒界13は配線溝4の側面に対
して垂直に形成されているので、結晶粒界にCu等を析
出させてEM拡散障壁層を形成する場合(粒界修飾する
場合)に、配線溝4の側壁に配線材料の溜まりまたは欠
乏が生じることによって、ヒロックまたはボイドが生じ
るという問題は起こらない。
【0087】次に本実施形態のSD配線構造の製造方法
について説明する。まず、図8(a)に示すように、層
間絶縁膜3までを形成する。ここまでは第1の実施形態
と同じである。
【0088】次に図7(b)に示すように、層間絶縁膜
3上にレジストパターン14を形成した後、レジストパ
ターン14をマスクにして層間絶縁膜1をエッチングし
て、配線溝4を形成するとともに、配線溝の側面に突起
柱12a,12bを形成する。
【0089】ここで、突起柱12a,12bの形状は正
確に直方体である必要なく、例えば図8に示すような形
状であっても良い。また、隣り合う結晶粒界13の間の
距離は、後工程のRTAによる結晶粒径13の作り安さ
の観点からLm以下であることが望ましい。
【0090】次に図7(c)に示すように、レジストパ
ターン14を除去した後、第1の実施系と同様に、SD
配線となるAl膜8sを全面に形成する。
【0091】この後、RTAによりAl膜8sに熱処理
を施し、突起柱12a,12bを結ぶ結晶粒界13を形
成する。
【0092】最後に、配線溝4の外部のAl膜8sを除
去することによって、図6および図7に示したダマシン
配線構造が完成する。なお、本実施形態では、Nbライ
ナー膜を形成しなかったが、第3の実施形態の場合と同
様に、Nbライナー膜を形成しても良い。
【0093】このようにして得られたダマシン配線をE
M試験によって評価したところ、MTFは、従来の約5
倍も改善されていることを確認した。本実施形態のダマ
シン配線を実際のLSIに適用する場合には、電源配線
等の配線の幅が5μm以上の場合、すなわち従来技術で
は粒界三重点が多く生じるような配線幅において、その
効果は絶大なものとなる。また、第3の実施形態と同様
に、粒界修飾を行っても良い。
【0094】(第5の実施形態)現在の高集積化が進ん
だLSIでは多層配線が使用され、SD配線構造の場合
には、上下の配線は層間絶縁膜に開口されたヴィアホー
ル内に埋め込まれたプラグ電極を介して接続している。
【0095】この種の多層配線では、ヴィアホール付近
で形状が複雑になること、この形状に起因して結晶粒界
が発生しやすくなること、そして配線材料(例えばA
l)とは異なるプラグ電極材料(例えばW)が使用され
ることによって、プラグ電極と配線との接続部分におい
て電子流が不連続になることなどから、ヴィアホール付
近では配線の信頼性が低下しやすい。
【0096】ヴィアホール付近における信頼性の低下を
防止するためには、図9に示すように、ヴィアホール1
5の端から所定距離L(例えば1μm)以内の領域の配
線溝4内に突起柱12a,12bを形成し、EMの原因
となる結晶粒界を無くすと良い。
【0097】図9には1層のSD配線8sしか示してい
ないが、実際には、図10に示すように、上下のSD配
線8a,5bをプラグ電極16で接続された多層配線の
場合には、各配線層毎に突起柱12a,12bを設け
る。プラグ電極16は通常通りに層間絶縁膜の堆積、ヴ
ィアホールの開口後に形成しても良いし、あるいは先に
プラグ電極16を形成した後に層間絶縁膜を形成しても
良い(ピラープロセス)。
【0098】ヴィアホール付近における信頼性の低下は
デュアルダマシン配線の場合でも起こり、この場合もヴ
ィアホールに近い部分をバンブー化することによって、
信頼性の低下を防止することができる。
【0099】また、図11に示すように、ヴィアホール
15で終端しない配線構造の場合でもヴィアホール15
付近に突起柱12a,12bを形成することによって、
同様に信頼性の低下を防止することができる。
【0100】(第6の実施形態)本実施形態は、本発明
を折れ曲がり配線に適用した例である。LSI配線では
90度折れ曲がった部分が存在する。この種の配線は、
折れ曲がった部分に電流が集中するために、EMによる
配線の信頼性の低下はもともと起こり易い。そのため、
折れ曲がった部分に結晶粒界が存在すると、EMによる
信頼性頼の低下の問題は深刻になる。
【0101】このような折れ曲がり部分における信頼性
の低下を防止するためには、図12に示すように、折れ
曲がり部分のコーナー近傍に突起柱12a,12bを形
成し、EMの原因となる結晶粒界を無くすと良い。
【0102】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、層間絶縁
膜の一例としてシリコン酸化膜をあげたが、必要に応じ
てシリコン酸化膜よりも誘電率の低い絶縁膜、例えばS
OG膜やポリイミド膜を用いても良い。
【0103】また、多層配線の場合、RTAによる結晶
粒界10,11の形成工程は、各層の配線毎に行っても
良いし、あるいは最上層の配線を形成した後にまとめて
行っても良い。
【0104】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0105】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、柱
状部材で結晶粒界の成長を制御することによって、マイ
グレーション耐性の劣化の原因となる粒界三重点が生じ
ることを防止できるので、従来に比べて、マイグレーシ
ョン耐性を大幅に改善できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るDD配線構造を
示す平面図
【図2】図1のDD配線構造のA−A’断面図
【図3】ユニット領域内の結晶粒の成長過程を示す図
【図4】第1の実施形態のDD配線構造を示す電子顕微
鏡写真
【図5】本発明の第4の実施形態に係るSD配線構造を
示す平面図
【図6】図6のSD配線構造のA−A’断面図
【図7】図6のSD配線構造の製造方法を示す工程断面
【図8】他の形状の突起柱を示す平面図
【図9】本発明の第5の実施形態に係るDD配線構造を
示す平面図
【図10】図10のDD配線構造の斜視図
【図11】図10のDD配線構造の変形例を示す平面図
【図12】本発明の第6の実施形態に係るダマシン配線
構造を示す平面図
【図13】従来の配線を示す平面図
【図14】従来のダマシン配線の問題点を説明するため
の電子顕微鏡写真
【図15】従来のダマシン配線の配線幅依存性を示す図
【符号の説明】
1…層間絶縁膜 2…W配線 3…層間絶縁膜 4…配線溝 5…ヴィアホール 6…分断島(柱状部材) 7…ユニット領域 8…DD配線 9…結晶粒 10,11…結晶粒界 12a,12b…突起柱(柱状部材) 13…結晶粒界 14…レジストパターン 15…ヴィアホール 16…プラグ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋 昇平 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F033 HH08 JJ01 KK19 LL08 MM02 NN29 PP18 PP33 QQ37 QQ48 QQ82 QQ98 RR06 SS04 SS15 TT01 XX05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜に形成された配線溝の底面に形成さ
    れた複数の柱状部材と、 これらの柱状部材が形成された前記配線溝の内部に形成
    され、複数の結晶粒を有する配線とを具備してなり、 前記配線は、少なくとも3つの前記柱状部材を結んで形
    成されるユニット領域によって複数の領域に区分され、
    かつ前記ユニット領域を構成する隣り合う2つの前記柱
    状部材の最大距離は、前記複数の結晶粒の平均粒径以下
    であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記配線溝の開口の上から見た場合に、前
    記複数のユニット領域のうち粒界三重点を含む領域の合
    計面積が前記配線の面積の20%以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記複数の柱状部材は、前記絶縁材で形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数の柱状部材は、導電性材で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】前記結晶粒界には、金属間化合物または高
    融点金属が形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】絶縁膜に形成された配線溝の合い対向する
    側面のそれぞれに形成され、かつ互いに向かい合って形
    成された柱状部材と、 前記柱状部材が形成された前記配線溝内に形成され、か
    つ前記互いに向き合った柱状部材を結ぶように形成され
    た結晶粒界を有する配線とを具備してなることを特徴と
    する半導体装置。
  7. 【請求項7】前記柱状突起部材の前記側面に対して垂直
    な方向の寸法は、前記配線溝の幅の1/4以下であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記絶縁膜の前記配線溝が形成された部分
    には下層配線と接続するための接続孔が形成され、この
    接続孔から所定距離離以内の領域に前記柱状部材および
    前記結晶粒界が形成されていることを特徴とする請求項
    6に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記所定距離離以内の領域は、前記接続孔
    から10μm以内の領域であることを特徴とする請求項
    8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記配線は、シングルダマシン配線また
    はデュアルダマシン配線であることを特徴とする請求項
    1ないし請求項9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】絶縁膜を加工して、この絶縁膜に配線溝
    を形成するとともに、この配線溝の底面に複数の柱状部
    材を形成する工程と、 前記配線溝の内部を充填し、複数の結晶粒を有し、かつ
    少なくとも3つの前記柱状部材を結んで形成されるユニ
    ット領域によって複数の領域に区分された導電性膜を前
    記絶縁膜上に形成する工程と、 熱処理によって前記導電膜中の結晶粒の平均粒径を前記
    熱処理前のそれよりも大きくする工程と、 前記配線溝の外部の前記導電性膜を除去する工程とを有
    し、 前記ユニット領域を構成する隣り合う2つの前記柱状部
    材の最大距離を前記熱処理後の前記複数の結晶粒の平均
    粒径よりも小さく設定することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】前記導電性膜上に、該導電性膜と金属間
    化合物を形成する金属膜、または高融点金属膜を堆積し
    た後、前記熱処理を行うことを特徴とする請求項11に
    記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記導電性膜に圧縮応力を加えた状態
    で、前記熱処理を行うことを特徴とする請求項12に記
    載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】絶縁膜を加工して、この絶縁膜に配線溝
    を形成するとともに、この配線溝の合い対向する側面の
    それぞれに互いに向かい合う柱状部材を形成する工程
    と、 前記配線溝の内部を充填する導電性膜を前記絶縁膜上に
    形成する工程と、 熱処理によって前記互いに向かい合う柱状部材を結ぶ結
    晶粒界を前記導電性膜中に形成する工程と、 前記配線溝の外部の前記導電性膜を除去する工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1146558A3 (en) * 2000-04-14 2003-11-05 Fujitsu Limited Damascene wiring structure and semiconductor device with damascene wirings
JP2006148046A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1146558A3 (en) * 2000-04-14 2003-11-05 Fujitsu Limited Damascene wiring structure and semiconductor device with damascene wirings
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