JP2000275395A - 使用済み燃料の貯蔵方法 - Google Patents
使用済み燃料の貯蔵方法Info
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低発熱量の使用済み燃料を保管し冷却する際
に使用済み燃料の貯蔵効率を向上させる。 【解決手段】 １本のコンクリートキャスク１内に１本
のキャニスタ２を格納し、使用済み燃料４の挿入、支持
されたバスケット３をキャニスタ２内に２段に積上げ
る。
に使用済み燃料の貯蔵効率を向上させる。 【解決手段】 １本のコンクリートキャスク１内に１本
のキャニスタ２を格納し、使用済み燃料４の挿入、支持
されたバスケット３をキャニスタ２内に２段に積上げ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は原子力発電所等で発
生する使用済み燃料の貯蔵方法に関するものである。
生する使用済み燃料の貯蔵方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、原子力発電所で発生する使用済み
燃料を崩壊熱が除去されるまでの間貯蔵施設において保
管することが検討されている。
燃料を崩壊熱が除去されるまでの間貯蔵施設において保
管することが検討されている。
【０００３】図９、図１０は使用済み燃料を保管するた
めの従来の使用済み燃料貯蔵手段の一例を示し、図９は
使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、図１０は使
用済み燃料貯蔵手段の縦断面図である。
めの従来の使用済み燃料貯蔵手段の一例を示し、図９は
使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、図１０は使
用済み燃料貯蔵手段の縦断面図である。
【０００４】図９、図１０中、１はコンクリートキャス
ク、２はコンクリートキャスク１内に１段積みで格納さ
れている鋼製のキャニスタ、３は平面視で格子状に仕切
られ且つキャニスタ２内に１段積みで収納されている、
外周円筒形のバスケット、４はバスケット３の各格子部
に挿入、支持された多数の使用済み燃料である。
ク、２はコンクリートキャスク１内に１段積みで格納さ
れている鋼製のキャニスタ、３は平面視で格子状に仕切
られ且つキャニスタ２内に１段積みで収納されている、
外周円筒形のバスケット、４はバスケット３の各格子部
に挿入、支持された多数の使用済み燃料である。
【０００５】コンクリートキャスク１は、円筒形に形成
されたキャスク本体１ａを備え、キャスク本体１ａの底
面１ｂ軸心部には、キャスク本体１ａ内部のキャニスタ
収納部５と連通する貫通孔６が形成されている。
されたキャスク本体１ａを備え、キャスク本体１ａの底
面１ｂ軸心部には、キャスク本体１ａ内部のキャニスタ
収納部５と連通する貫通孔６が形成されている。
【０００６】キャスク本体１ａの底面１ｂ状には平面視
で径方向へ延在し且つキャニスタ２が搭載支持されるよ
うにした複数の凸状の載置台７が形成されており、キャ
スク本体１ａの円周方向へ隣り合う載置台７，７間に
は、通気溝８が形成されている。
で径方向へ延在し且つキャニスタ２が搭載支持されるよ
うにした複数の凸状の載置台７が形成されており、キャ
スク本体１ａの円周方向へ隣り合う載置台７，７間に
は、通気溝８が形成されている。
【０００７】コンクリートキャスク１の底面１ｂ下面に
は、円周方向へ所要の間隔で、コンクリートキャスク１
外部と貫通孔６を連通させるようにした複数の通気溝９
が、径方向へ延在するよう設けられており、床面１０上
に支持されて下面を閉塞された、コンクリートキャスク
１の通気溝９へ外部から導入された空気１１は、通気溝
９から貫通孔６及び円筒状のキャニスタ本体２ａを有す
るキャニスタ２の底面２ｂにより上部を閉塞された通気
溝８を通ってキャスク本体１ａのキャニスタ収納部５へ
流入し得るようになっている。
は、円周方向へ所要の間隔で、コンクリートキャスク１
外部と貫通孔６を連通させるようにした複数の通気溝９
が、径方向へ延在するよう設けられており、床面１０上
に支持されて下面を閉塞された、コンクリートキャスク
１の通気溝９へ外部から導入された空気１１は、通気溝
９から貫通孔６及び円筒状のキャニスタ本体２ａを有す
るキャニスタ２の底面２ｂにより上部を閉塞された通気
溝８を通ってキャスク本体１ａのキャニスタ収納部５へ
流入し得るようになっている。
【０００８】キャスク本体１ａ上端部のキャニスタ収納
部５内には、環状の蓋支持台１２が固設されており、蓋
支持台１２上面には、ボルト１３により段付き円板状の
蓋１４を締結し得るようになっている。而して、蓋支持
台１２の上端は、キャスク本体１ａの上端よりも若干下
っており、蓋１４を小径部が蓋支持台１２に内嵌される
よう蓋支持台１２に設置した際に、キャスク本体１ａに
内嵌した蓋１４の大径部の上面がキャスク本体１ａの上
端と同一高さとなるようになっている。又ボルト１３の
頭は、蓋１４に設けた孔内に収納され、蓋１４の上面に
は突出しないようになっている。
部５内には、環状の蓋支持台１２が固設されており、蓋
支持台１２上面には、ボルト１３により段付き円板状の
蓋１４を締結し得るようになっている。而して、蓋支持
台１２の上端は、キャスク本体１ａの上端よりも若干下
っており、蓋１４を小径部が蓋支持台１２に内嵌される
よう蓋支持台１２に設置した際に、キャスク本体１ａに
内嵌した蓋１４の大径部の上面がキャスク本体１ａの上
端と同一高さとなるようになっている。又ボルト１３の
頭は、蓋１４に設けた孔内に収納され、蓋１４の上面に
は突出しないようになっている。
【０００９】キャスク本体１ａの上端部近傍には、キャ
スク本体１ａの円周方向へ所要の間隔で径方向へ延在す
る複数の通気孔１５が蓋支持台１２よりも下方に位置す
るよう、設けられており、キャスク本体１ａのキャニス
タ収納部５に収納されたキャニスタ２の外周とキャスク
本体１ａの内周との間の隙間を通って上昇して来た空気
１１は、通気孔１５からコンクリートキャスク１の外部
へ排出されるようになっている。通気孔１５は、キャス
ク本体１ａを径方向に貫通すると共にキャスク本体１ａ
の径方向中間部で、径方向外方へ向け下り勾配に曲折し
ているが、これは、キャスク本体１ａ内から放射線が外
部へ漏洩しないようにするためである。
スク本体１ａの円周方向へ所要の間隔で径方向へ延在す
る複数の通気孔１５が蓋支持台１２よりも下方に位置す
るよう、設けられており、キャスク本体１ａのキャニス
タ収納部５に収納されたキャニスタ２の外周とキャスク
本体１ａの内周との間の隙間を通って上昇して来た空気
１１は、通気孔１５からコンクリートキャスク１の外部
へ排出されるようになっている。通気孔１５は、キャス
ク本体１ａを径方向に貫通すると共にキャスク本体１ａ
の径方向中間部で、径方向外方へ向け下り勾配に曲折し
ているが、これは、キャスク本体１ａ内から放射線が外
部へ漏洩しないようにするためである。
【００１０】使用済み燃料４が挿入、支持されたバスケ
ット３が収納されてコンクリートキャスク１内に格納さ
れたキャニスタ２のキャニスタ本体２ａ上端近傍には、
キャニスタ本体２ａ内周に固設されるよう環状の座１６
が設けられており、座１６の上面には、遮蔽プラグ１７
が載置され、遮蔽プラグ１７上には一次蓋１８が、又一
次蓋１８の上には二次蓋１９が、夫々キャニスタ本体２
ａ内に位置するよう配設されている。一次蓋１８及び二
次蓋１９はキャニスタ本体２ａ内周に全周に亘り溶接さ
れており、二次蓋１９の上面は、キャニスタ本体２ａの
上端と略同じ高さとなっている。而して蓋１４の下面
は、二次蓋１９の上面に位置している。
ット３が収納されてコンクリートキャスク１内に格納さ
れたキャニスタ２のキャニスタ本体２ａ上端近傍には、
キャニスタ本体２ａ内周に固設されるよう環状の座１６
が設けられており、座１６の上面には、遮蔽プラグ１７
が載置され、遮蔽プラグ１７上には一次蓋１８が、又一
次蓋１８の上には二次蓋１９が、夫々キャニスタ本体２
ａ内に位置するよう配設されている。一次蓋１８及び二
次蓋１９はキャニスタ本体２ａ内周に全周に亘り溶接さ
れており、二次蓋１９の上面は、キャニスタ本体２ａの
上端と略同じ高さとなっている。而して蓋１４の下面
は、二次蓋１９の上面に位置している。
【００１１】使用済み燃料４が挿入、支持されたバスケ
ット３が密封状態で収納されたキャニスタ２は、コンク
リートキャスク１内に格納されて貯蔵施設に保管され
る。
ット３が密封状態で収納されたキャニスタ２は、コンク
リートキャスク１内に格納されて貯蔵施設に保管され
る。
【００１２】外部から通気溝９へ導入された空気１１
は、貫通孔６から通気溝８を通ってコンクリートキャス
ク１のキャニスタ収納部５へ流入し、キャニスタ収納部
５内をキャニスタ本体２ａの外周に沿い上昇し、使用済
み燃料４から発生する崩壊熱を奪い、通気孔１５から外
部へ排出される。
は、貫通孔６から通気溝８を通ってコンクリートキャス
ク１のキャニスタ収納部５へ流入し、キャニスタ収納部
５内をキャニスタ本体２ａの外周に沿い上昇し、使用済
み燃料４から発生する崩壊熱を奪い、通気孔１５から外
部へ排出される。
【００１３】従来の使用済み燃料貯蔵手段においては、
キャニスタ２はコンクリートキャスク１内に１段積みさ
れ、バスケット３はキャニスタ２内に１段積みされてい
る。従って、使用済み燃料４は、コンクリートキャスク
１及びキャニスタ２に対して１段積みとなっている。こ
のように使用済み燃料４を１段積みにするのは、使用済
み燃料の崩壊熱が大きい場合、使用済み燃料４を２段積
み等のように複数段に積むと所定の期間内で使用済み燃
料４を所定の温度まで冷却することができないためであ
る。
キャニスタ２はコンクリートキャスク１内に１段積みさ
れ、バスケット３はキャニスタ２内に１段積みされてい
る。従って、使用済み燃料４は、コンクリートキャスク
１及びキャニスタ２に対して１段積みとなっている。こ
のように使用済み燃料４を１段積みにするのは、使用済
み燃料の崩壊熱が大きい場合、使用済み燃料４を２段積
み等のように複数段に積むと所定の期間内で使用済み燃
料４を所定の温度まで冷却することができないためであ
る。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】使用済み燃料４が１段
積みの状態で所定の温度まで冷却され崩壊熱が低発熱と
なった場合、その後も使用済み燃料を１段積みのままに
しておくと、使用済み燃料の貯蔵効率が悪い。従って、
使用済み燃料が冷却し低発熱となった場合、使用済み燃
料の貯蔵効率を向上させる必要がある。
積みの状態で所定の温度まで冷却され崩壊熱が低発熱と
なった場合、その後も使用済み燃料を１段積みのままに
しておくと、使用済み燃料の貯蔵効率が悪い。従って、
使用済み燃料が冷却し低発熱となった場合、使用済み燃
料の貯蔵効率を向上させる必要がある。
【００１５】本発明は上述の実情に鑑み、低発熱の使用
済み燃料の貯蔵効率を向上させることを目的としてなし
たものである。
済み燃料の貯蔵効率を向上させることを目的としてなし
たものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャスク内
に、使用済み燃料が収められたバスケットを収納したキ
ャニスタを格納し、前記キャスク下部からキャスク内に
空気を導入して使用済み燃料から発生する低発熱の崩壊
熱をキャニスタの外周側から冷却しつつ前記使用済み燃
料を保管する使用済み燃料の貯蔵方法において、前記キ
ャスクを１本とすると共にキャスク内に１本のキャニス
タを格納し、使用済み燃料が収められたバスケットを前
記キャニスタ内に複数段積みするものである。
に、使用済み燃料が収められたバスケットを収納したキ
ャニスタを格納し、前記キャスク下部からキャスク内に
空気を導入して使用済み燃料から発生する低発熱の崩壊
熱をキャニスタの外周側から冷却しつつ前記使用済み燃
料を保管する使用済み燃料の貯蔵方法において、前記キ
ャスクを１本とすると共にキャスク内に１本のキャニス
タを格納し、使用済み燃料が収められたバスケットを前
記キャニスタ内に複数段積みするものである。
【００１７】斯かる前記使用済み燃料の貯蔵方法におい
ては、キャニスタ内に複数段積みされたバスケットのう
ち、最上段のバスケットをキャニスタに吊下げ支持させ
るようにすることができる。
ては、キャニスタ内に複数段積みされたバスケットのう
ち、最上段のバスケットをキャニスタに吊下げ支持させ
るようにすることができる。
【００１８】又、本発明は、前記使用済み燃料の貯蔵方
法において、前記キャスクを１本とすると共にキャスク
内に収納したキャニスタを複数段積みとし、各キャニス
タ内に、使用済み燃料が収められたバスケットを夫々収
納するものである。
法において、前記キャスクを１本とすると共にキャスク
内に収納したキャニスタを複数段積みとし、各キャニス
タ内に、使用済み燃料が収められたバスケットを夫々収
納するものである。
【００１９】更に、本発明は、前記使用済み燃料の貯蔵
方法において、前記キャスクを複数段積みにすると共
に、使用済み燃料が収められたバスケットを収納したキ
ャニスタを各キャスク内に夫々１段積みとするものであ
る。
方法において、前記キャスクを複数段積みにすると共
に、使用済み燃料が収められたバスケットを収納したキ
ャニスタを各キャスク内に夫々１段積みとするものであ
る。
【００２０】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法によれ
ば、低発熱量の使用済み燃料の貯蔵効率が向上する。
ば、低発熱量の使用済み燃料の貯蔵効率が向上する。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。なお、図１〜図８中、図
９、図１０に示すものと同一の作用効果を奏するものに
ついては、形状や構造が若干相違しても同一の符号が付
してある。
図面を参照しつつ説明する。なお、図１〜図８中、図
９、図１０に示すものと同一の作用効果を奏するものに
ついては、形状や構造が若干相違しても同一の符号が付
してある。
【００２２】図１及び図２は本発明の実施の形態の第一
例で、図１は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視
図、図２は図１に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図
である。
例で、図１は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視
図、図２は図１に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図
である。
【００２３】本発明の実施の形態例においては、コンク
リートキャスク１及びキャニスタ２のいずれも長尺のも
のを１本とし、夫々使用済み燃料４が挿入、支持された
バスケット３は短尺のものを２組設けている。
リートキャスク１及びキャニスタ２のいずれも長尺のも
のを１本とし、夫々使用済み燃料４が挿入、支持された
バスケット３は短尺のものを２組設けている。
【００２４】而して、キャニスタ２のキャニスタ本体２
ａ内には、バスケット３が２段積みされており、下段の
バスケット３はキャニスタ２に格納されてキャニスタ２
の底面２ｂに支持されている。又、下段のバスケット３
の上部には、キャニスタ本体２ａの内周全周に対し溶接
された支持板２０がキャニスタ本体２ａの上下方向略中
間部に位置するよう設けられ、上段のバスケット３は、
キャニスタ２に格納されて支持板２０に支持されてい
る。
ａ内には、バスケット３が２段積みされており、下段の
バスケット３はキャニスタ２に格納されてキャニスタ２
の底面２ｂに支持されている。又、下段のバスケット３
の上部には、キャニスタ本体２ａの内周全周に対し溶接
された支持板２０がキャニスタ本体２ａの上下方向略中
間部に位置するよう設けられ、上段のバスケット３は、
キャニスタ２に格納されて支持板２０に支持されてい
る。
【００２５】斯かる使用済み燃料貯蔵手段は図９、図１
０に示すごとくして保管した結果、崩壊熱が低発熱とな
った使用済み燃料４の保管に対して適用される。
０に示すごとくして保管した結果、崩壊熱が低発熱とな
った使用済み燃料４の保管に対して適用される。
【００２６】使用済み燃料４を更に冷却する際の空気１
１の流れは、図９、図１０に示す場合と同じである。
１の流れは、図９、図１０に示す場合と同じである。
【００２７】本実施の形態例においては、崩壊熱が低発
熱となった使用済み燃料４を２段積みにして１本のキャ
ニスタ２に収納し、当該キャニスタ２をコンクリートキ
ャスク１内に格納するようにしているため、使用済み燃
料４の貯蔵密度ひいては貯蔵効率が向上する。
熱となった使用済み燃料４を２段積みにして１本のキャ
ニスタ２に収納し、当該キャニスタ２をコンクリートキ
ャスク１内に格納するようにしているため、使用済み燃
料４の貯蔵密度ひいては貯蔵効率が向上する。
【００２８】又、コンクリートキャスク１及びキャニス
タ２が長尺となったため、ドラフトも向上し、冷却効果
の向上も期待できる。更にキャニスタ２が１段であるた
め、一次蓋１８、二次蓋１９の溶接は１回で良く、従っ
て使用済み燃料４の密封管理が容易である。
タ２が長尺となったため、ドラフトも向上し、冷却効果
の向上も期待できる。更にキャニスタ２が１段であるた
め、一次蓋１８、二次蓋１９の溶接は１回で良く、従っ
て使用済み燃料４の密封管理が容易である。
【００２９】図３、図４は本発明の実施の形態の第二例
で、図３は使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図、図４は図
３のＩＶ部拡大図である。
で、図３は使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図、図４は図
３のＩＶ部拡大図である。
【００３０】本実施の形態例においては、コンクリート
キャスク１及びキャニスタ２は夫々長尺のものを１本と
し、使用済み燃料４を挿入、支持したバスケット３は短
尺のものを２組とする点では、図１、図２に示すものと
同じである。
キャスク１及びキャニスタ２は夫々長尺のものを１本と
し、使用済み燃料４を挿入、支持したバスケット３は短
尺のものを２組とする点では、図１、図２に示すものと
同じである。
【００３１】而して、本実施の形態例が、実施の形態の
第一例と異なる点は、キャニスタ２のキャニスタ本体２
ａ上端内周に上段のバスケット３の係止部３ａが係止し
得るようにした段部２ｃを形成し、段部２ｃにより上段
のバスケット３及び使用済み燃料４の重量の一部を吊下
げ支持し得るようにし、支持板２０により上段のバスケ
ット３及び使用済み燃料４の重量の残りを支持し得るよ
うにした点である。
第一例と異なる点は、キャニスタ２のキャニスタ本体２
ａ上端内周に上段のバスケット３の係止部３ａが係止し
得るようにした段部２ｃを形成し、段部２ｃにより上段
のバスケット３及び使用済み燃料４の重量の一部を吊下
げ支持し得るようにし、支持板２０により上段のバスケ
ット３及び使用済み燃料４の重量の残りを支持し得るよ
うにした点である。
【００３２】このようにすることで、前述の実施の形態
例と同様の作用効果を奏し得ると共に支持板２０の強度
を図１、図２の場合に比べて低減することができる。具
体的には図３に示す支持板２０の板厚を図１、図２に示
す支持板２０の板厚よりも薄くすることができる。
例と同様の作用効果を奏し得ると共に支持板２０の強度
を図１、図２の場合に比べて低減することができる。具
体的には図３に示す支持板２０の板厚を図１、図２に示
す支持板２０の板厚よりも薄くすることができる。
【００３３】図５、図６は本発明の実施の形態の第三例
で、図５は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、
図６は図５に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図であ
る。
で、図５は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、
図６は図５に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図であ
る。
【００３４】本実施の形態例においては、コンクリート
キャスク１は長尺のものを１本とし、キャニスタ２は短
尺のものを２本とし、各キャニスタ２には、夫々使用済
み燃料４が挿入、支持されたバスケット３を収納し得る
ようにしてある。
キャスク１は長尺のものを１本とし、キャニスタ２は短
尺のものを２本とし、各キャニスタ２には、夫々使用済
み燃料４が挿入、支持されたバスケット３を収納し得る
ようにしてある。
【００３５】而して、下段のキャニスタ２は、コンクリ
ートキャスク１の底面１ｂ上に設けた載置台７に載置、
支持されている。又下段のキャニスタ２の上部には、キ
ャスク本体１ａ内に嵌入されてキャスク本体１ａ内周に
取付けられた支持板２１が配置されており、上段のキャ
ニスタ２は支持板２１上に載置、支持されている。支持
板２１には、キャニスタ収納部５内を上昇する空気１１
が下方から上方へ向けて流通し得るよう、空気流通孔２
１ａが穿設されている。
ートキャスク１の底面１ｂ上に設けた載置台７に載置、
支持されている。又下段のキャニスタ２の上部には、キ
ャスク本体１ａ内に嵌入されてキャスク本体１ａ内周に
取付けられた支持板２１が配置されており、上段のキャ
ニスタ２は支持板２１上に載置、支持されている。支持
板２１には、キャニスタ収納部５内を上昇する空気１１
が下方から上方へ向けて流通し得るよう、空気流通孔２
１ａが穿設されている。
【００３６】本実施の形態例においては、キャニスタ２
は２段としているため、一次蓋１８、二次蓋１９の溶接
を夫々２回ずつ行わなければならず、従って密封管理は
第１、第２の実施の形態例よりも不利であるが、それ以
外は第一、第二の実施の形態例と同様の作用効果を奏し
得られる。
は２段としているため、一次蓋１８、二次蓋１９の溶接
を夫々２回ずつ行わなければならず、従って密封管理は
第１、第２の実施の形態例よりも不利であるが、それ以
外は第一、第二の実施の形態例と同様の作用効果を奏し
得られる。
【００３７】図７、図８は本発明の実施の形態の第四例
で、図７は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、
図８は図７に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図であ
る。
で、図７は使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視図、
図８は図７に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図であ
る。
【００３８】本実施の形態例においては、コンクリート
キャスク１及びキャニスタ２は何れも短尺のものをそれ
ぞれ２本とし、各キャニスタ２内に、使用済み燃料４の
挿入、支持されたバスケット３を収納するようにしてい
る。
キャスク１及びキャニスタ２は何れも短尺のものをそれ
ぞれ２本とし、各キャニスタ２内に、使用済み燃料４の
挿入、支持されたバスケット３を収納するようにしてい
る。
【００３９】又、下段のコンクリートキャスク１の上面
には、キャスク本体１ａの外周と略同一径の支持板２２
が設置されており、支持板２２上には上段のコンクリー
トキャスク１が載置されている。
には、キャスク本体１ａの外周と略同一径の支持板２２
が設置されており、支持板２２上には上段のコンクリー
トキャスク１が載置されている。
【００４０】本実施の形態例においてはドラフトが向上
しないため、冷却効果の点では第一〜第三の実施の形態
例よりも不利であり、又キャニスタ２は２段としている
ため一次蓋１８、二次蓋１９の溶接は２回行わなければ
ならず、溶接管理の点でも前述の第一〜第三の形態例よ
りも不利ではあるが、貯蔵効率の向上という点では前述
の各実施の形態例と同様の効果を奏し得られる。
しないため、冷却効果の点では第一〜第三の実施の形態
例よりも不利であり、又キャニスタ２は２段としている
ため一次蓋１８、二次蓋１９の溶接は２回行わなければ
ならず、溶接管理の点でも前述の第一〜第三の形態例よ
りも不利ではあるが、貯蔵効率の向上という点では前述
の各実施の形態例と同様の効果を奏し得られる。
【００４１】なお、本発明は上述の実施の形態例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更を加え得ることは勿論である。
【００４２】
【発明の効果】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法によれ
ば、使用済み燃料の貯蔵効率が向上するという優れた効
果を奏し得る。
ば、使用済み燃料の貯蔵効率が向上するという優れた効
果を奏し得る。
【図１】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法の実施の形態
の第一例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
の第一例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
【図２】図１に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図で
ある。
ある。
【図３】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法の実施の形態
の第二例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の縦断
面図である。
の第二例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の縦断
面図である。
【図４】図３のＩＶ部拡大図である。
【図５】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法の実施の形態
の第三例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
の第三例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
【図６】図５に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図で
ある。
ある。
【図７】本発明の使用済み燃料の貯蔵方法の実施の形態
の第四例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
の第四例に適用される使用済み燃料貯蔵手段の例の一部
破断の斜視図である。
【図８】図７に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図で
ある。
ある。
【図９】従来の使用済み燃料貯蔵手段の一部破断の斜視
図である。
図である。
【図１０】図９に示す使用済み燃料貯蔵手段の縦断面図
である。
である。
１ コンクリートキャスク（キャスク） ２ キャニスタ ３ バスケット ４ 使用済み燃料 １１ 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ２１Ｆ 5/002 Ｇ２１Ｆ 5/00 Ｗ 5/005
Claims (4)
- 【請求項１】 キャスク内に、使用済み燃料が収められ
たバスケットを収納したキャニスタを格納し、前記キャ
スク下部からキャスク内に空気を導入して使用済み燃料
から発生する低発熱の崩壊熱をキャニスタの外周側から
冷却しつつ前記使用済み燃料を保管する使用済み燃料の
貯蔵方法において、前記キャスクを１本とすると共にキ
ャスク内に１本のキャニスタを格納し、使用済み燃料が
収められたバスケットを前記キャニスタ内に複数段積み
することを特徴とする使用済み燃料の貯蔵方法。 - 【請求項２】 キャニスタ内に複数段積みされたバスケ
ットのうち、最上段のバスケットをキャニスタに吊下げ
支持させる請求項１に記載の使用済み燃料の貯蔵方法。 - 【請求項３】 キャスク内に、使用済み燃料が収められ
たバスケットを収納したキャニスタを格納し、前記キャ
スク下部からキャスク内に空気を導入して使用済み燃料
から発生する低発熱の崩壊熱をキャニスタの外周側から
冷却しつつ前記使用済み燃料を保管する使用済み燃料の
貯蔵方法において、前記キャスクを１本とすると共にキ
ャスク内に収納したキャニスタを複数段積みとし、各キ
ャニスタ内に、使用済み燃料が収められたバスケットを
夫々収納することを特徴とする使用済み燃料の貯蔵方
法。 - 【請求項４】 キャスク内に、使用済み燃料が収められ
たバスケットを収納したキャニスタを格納し、前記キャ
スク下部からキャスク内に空気を導入して使用済み燃料
から発生する低発熱の崩壊熱をキャニスタの外周側から
冷却しつつ前記使用済み燃料を保管する使用済み燃料の
貯蔵方法において、前記キャスクを複数段積みにすると
共に、使用済み燃料が収められたバスケットを収納した
キャニスタを各キャスク内に夫々１段積みとすることを
特徴とする使用済み燃料の貯蔵方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11083875A JP2000275395A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 使用済み燃料の貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11083875A JP2000275395A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 使用済み燃料の貯蔵方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000275395A true JP2000275395A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13814842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11083875A Pending JP2000275395A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 使用済み燃料の貯蔵方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000275395A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2015523563A (ja) * | 2012-06-15 | 2015-08-13 | テーエヌ アンテルナシオナル | 放射性要素をパッケージに装填するための最適方法 |
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| US20220367078A1 (en) * | 2021-05-17 | 2022-11-17 | Holtec International | Stackable nuclear waste storage system |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP11083875A patent/JP2000275395A/ja active Pending
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| JP7221716B2 (ja) | 2019-02-07 | 2023-02-14 | 三菱重工業株式会社 | 放射性廃棄物の収納装置および監視装置並びに放射性廃棄物の管理方法 |
| US20220367078A1 (en) * | 2021-05-17 | 2022-11-17 | Holtec International | Stackable nuclear waste storage system |
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