JP2000274322A - 筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置

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JP2000274322A
JP2000274322A JP11077544A JP7754499A JP2000274322A JP 2000274322 A JP2000274322 A JP 2000274322A JP 11077544 A JP11077544 A JP 11077544A JP 7754499 A JP7754499 A JP 7754499A JP 2000274322 A JP2000274322 A JP 2000274322A
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pressure
pressure pump
low
pump
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Takashi Kawai
孝史 川合
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Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置にて燃圧
制御用に備えられた単一の燃圧センサによる燃圧検出に
よって低圧ポンプの異常検出を可能とする。 【解決手段】 低圧ポンプが故障した場合には、蓄圧室
への燃料圧送量が低下するため、始動性が低下する。し
かし、一旦、始動が完了してしまえば、その後は高圧ポ
ンプによる昇圧作用が十分に発生してくるため、問題は
生じない。すなわち、低圧ポンプの故障診断を特に行わ
ない場合には、低圧ポンプ異常は単なる始動性悪化とし
て見過ごされるおそれがある。そこで、本発明は、始動
が完了して高圧ポンプの昇圧作用が十分に発生する前の
段階、換言すれば、低圧ポンプの昇圧作用のみが燃圧の
上昇に寄与している始動中の段階で、蓄圧室内の燃圧の
上昇の有無を見ることによって、低圧ポンプの異常を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内噴射式内燃機
関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧の燃料を蓄える蓄圧室を有し、気筒
ごとに配置された燃料噴射弁を介して蓄圧室内の燃料を
各気筒内へ直接、噴射する燃料供給装置が知られてい
る。このような燃料供給装置においては、一般的に、機
関本体により駆動される高圧ポンプによって定期的に燃
料を蓄圧室に圧送し、蓄圧室内を所定の高い燃圧(燃料
圧力)近傍に維持するようになっている。また、高圧ポ
ンプと燃料タンクとの間に電気式の低圧ポンプを配置
し、高圧ポンプの吸入燃圧を大気圧以上の所定低燃圧に
高めることによって、高圧ポンプの吐出燃料内にベーパ
が発生するのを防止している。
【0003】上述した筒内噴射式内燃機関の燃料供給装
置に関し、特開平8−61133号公報は、低圧ポンプ
(フィードポンプ)と高圧ポンプとの間の燃料通路と蓄
圧室とのそれぞれに燃圧センサを設けて、燃料供給系の
各種異常を検出する技術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−611
33号公報は、低圧ポンプの異常検出に関しては、特に
は言及していないが、低圧ポンプの吐出圧を直接検出可
能な燃圧センサを更に設けるようにすれば、低圧ポンプ
自体の異常検出も同様に可能となる。しかしながら、こ
のように異常検出用の更なる燃圧センサを設けること
は、燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を一定の高い値に
維持するという本来の制御に必要なセンサ以外のセンサ
を追加することにつながり、コストの上昇を招く。
【0005】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
なされたもので、その目的は、筒内噴射式内燃機関の燃
料供給装置において、燃圧制御用に備えられた単一の燃
圧センサによる燃圧検出によって低圧ポンプの異常検出
を可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、高圧燃料を蓄えるための蓄圧室
と、該蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を機関の気筒内に噴
射する燃料噴射弁と、機関本体を動力源として前記蓄圧
室へ燃料を吐出する高圧ポンプと、機関本体以外の動力
源により前記高圧ポンプへ燃料を吐出する低圧ポンプ
と、前記蓄圧室内の燃圧を検出する燃圧センサと、を備
える筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置において、機関
始動時に、前記燃圧センサによって検出された燃圧が所
定圧以下であり、かつ、前記低圧ポンプの作動が開始し
てから前記高圧ポンプによる昇圧作用が十分に発生する
前の一定時間経過後においても、前記燃圧センサによっ
て検出される燃圧が依然として所定圧以下であるとき
に、前記低圧ポンプに異常があると判断する低圧ポンプ
異常検出手段を設けたことを特徴とする、筒内噴射式内
燃機関の燃料供給装置が提供される。
【0007】上述の如く構成された、本発明に係る、筒
内噴射式内燃機関の燃料供給装置においては、高圧ポン
プの昇圧作用が十分に発生する前、すなわち低圧ポンプ
の昇圧作用のみが燃圧の上昇に寄与している段階で、蓄
圧室内の燃圧の上昇の有無を見ることによって、低圧ポ
ンプの異常が検出される。したがって、燃圧制御用に設
けられた燃圧センサによる低圧ポンプ異常検出が可能と
なる。すなわち、低圧ポンプ異常検出用に新たなセンサ
を設ける必要性が排除される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0009】図1は、本発明に係る、筒内噴射式内燃機
関の燃料供給装置の一実施形態を示す概略図である。本
実施形態における内燃機関は4気筒であるとして以下に
説明するが、これは本発明を限定するものではない。図
1において、10は各気筒毎に配置された四つの燃料噴
射弁であり、12は各燃料噴射弁10へ高圧の燃料を供
給するための蓄圧室である。14は燃料タンクであり、
燃料タンク14内には低圧ポンプ16が配置されてい
る。低圧ポンプ16は、バッテリ18により駆動される
電気式ポンプであり、例えば、0.3MPaの定格吐出
圧力PLを有している。20は、低圧ポンプ16が吸入
する燃料から異物を除去するためのフィルタである。
【0010】また、22は、蓄圧室12内を、例えば、
10MPaの所定高燃圧近傍PHへ昇圧するための高圧
ポンプであり、この高圧ポンプ22は、シリンダ内を摺
動可能なプランジャ22aを有している。吸入側開口部
22b及び吐出側開口部22cを有する高圧ポンプ22
のシリンダ内空間22dがポンプ室となる。このポンプ
室22dを狭めるプランジャ22aの摺動動作、すなわ
ち、プランジャ22aの吐出行程動作は、機関本体のク
ランクシャフトに連結されたカム22eによりもたらさ
れ、ポンプ室22dを拡げるプランジャ22aの摺動動
作、すなわち、プランジャ22aの吸入行程動作は、圧
縮バネ22fによりもたらされる。本実施形態におい
て、カム22eは、1回転で2回の吐出行程をもたらす
ものであるが、カム22eの1回転がクランクシャフト
の2回転に相当するように、カム22eは減速ギヤ等を
介してクランクシャフトに連結されており、すなわち、
二つの気筒の燃料噴射毎に高圧ポンプ22の吐出行程が
もたらされるようになっている。
【0011】ポンプ室22dの吸入側開口部22bは制
御室22gに連通している。この制御室22gは、一方
で、吸入管24によって低圧ポンプ16の吐出側と接続
され、他方で、戻し管26によって燃料タンク14と接
続されている。吸入管24には、低圧ポンプ16の吐出
燃料から異物を除去するためのフィルタ28が配置され
ている。
【0012】ポンプ室22dの吐出側開口部22cは、
吐出管30によって蓄圧室12へ接続されている。この
吐出管30には、蓄圧室12へ向かう燃料流れのみを許
容するチェックバルブ32が配置されている。このチェ
ックバルブ32は、僅かな圧力差によっても開弁するも
のである。
【0013】戻し管26には、燃料タンク14へ向かう
燃料流れのみを許容する第1リリーフバルブ34が配置
され、この第1リリーフバルブ34より下流側は、接続
管36によって蓄圧室12と接続されている。接続管3
6には、蓄圧室12からの燃料流れのみを許容する第2
リリーフバルブ38が配置されている。第1リリーフバ
ルブ34は、低圧ポンプ16の定格吐出圧力PLより僅
かに大きな圧力で開弁するものである。第2リリーフバ
ルブ38は、蓄圧室12内が所定高燃圧PHより高い所
定圧力となるときに開弁するものであり、蓄圧室12内
の燃圧が異常に高くなることを防止している。
【0014】40は、高圧ポンプ22の吸入側開口部2
2bを開閉するための電磁弁である。電磁弁40は、電
磁ソレノイド40aを励磁してバネ40bの付勢力を上
回る電磁力を作用させることによって閉弁せしめられる
一方、電磁ソレノイド40aを消磁してバネ40bの付
勢力を作用させることによって開弁せしめられる。電磁
弁40は、高圧ポンプ22の吸入行程において開弁せし
められ、吐出行程において必要時間だけ閉弁せしめられ
る。それにより、高圧ポンプ22の吸入行程中には、ポ
ンプ室22d内へ低圧ポンプ16の吐出燃料が吸入され
る。また、吐出行程における電磁弁40の閉弁中には、
吐出管30を介してポンプ室22dの燃料が蓄圧室12
へ圧送される。また、吐出行程における電磁弁40の開
弁中において、蓄圧室12内の燃圧が第1リリーフバル
ブ34の開弁圧力より高い場合には、ポンプ室22dの
燃料は戻し管26を介して燃料タンク14へ戻される一
方、蓄圧室12内の燃圧が第1リリーフバルブ34の開
弁圧力より低い場合には、ポンプ室22dの燃料は吐出
通路30を介して蓄圧室12へ圧送される。
【0015】42は、燃料噴射弁10を介しての燃料噴
射量制御、電磁ソレノイド40aを介しての電磁弁40
の開閉制御、及び低圧ポンプ16の作動制御を担当する
制御装置であり、蓄圧室12内の燃圧を検出するための
燃圧センサ44と、低圧ポンプ16を作動せしめるため
のバッテリ18と、機関運転状態を検出するためのエア
フローメータ、回転センサ、冷却水温センサ等の各種セ
ンサ(いずれも図示せず)が接続されている。
【0016】図2は、電磁弁40の開閉制御及び低圧ポ
ンプ16の作動制御を行うべく制御装置42によって実
行される燃料供給制御ルーチンの処理手順を示すフロー
チャートである。このルーチンは、スタータスイッチの
オン信号と共に実行され、所定時間毎に繰り返されるも
のである。先ず、ステップ102において、低圧ポンプ
16を作動せしめる。次いで、ステップ104におい
て、フラグfが1であるか否かが判断される。このフラ
グfは機関停止と同時に0にリセットされるものである
ために、当初、この判断は否定されてステップ106に
進み、現在のバッテリ18の電圧Vが測定される。
【0017】低圧ポンプ16の燃料吐出能力は、動力源
であるバッテリ18の電圧に依存して定まるものであ
り、バッテリ18の劣化が進行していたり、この時にス
タータに加えて他の補機等が使用されていたりすると、
バッテリ18の電圧Vは低下し、そのため、低圧ポンプ
16の燃料吐出能力は低下する。
【0018】次いで、ステップ108に進み、バッテリ
18の電圧Vに応じて変化する低圧ポンプ16の燃料吐
出能力に基づき、蓄圧室12内の燃圧を大気圧から燃料
噴射可能な燃圧まで昇圧するのに要する時間Tを算出
し、この時間Tだけ電磁弁40を開弁固定する。高圧ポ
ンプ22は、機関本体により駆動されるものであるため
に、機関始動時の極低回転のクランキングでは、吐出行
程全体に渡り電磁弁40を閉弁させても吐出効率が低
く、すなわち、単位時間当たりの燃料吐出量が比較的少
なく、蓄圧室12内の燃圧を燃料噴射可能な燃圧まで昇
圧するのに比較的長い時間を必要とする。
【0019】そのため、本ルーチンでは、このときに
は、高圧ポンプ22の吸入行程及び吐出行程にかかわら
ず、電磁弁40は開弁固定され、高圧ポンプ22のポン
プ室22dを介して低圧ポンプ16の吐出燃料が実質直
接的に蓄圧室12内へ導かれるようにしている。この
際、戻し管26に配置された第1リリーフバルブ34は
開弁しないために、低圧ポンプ16の吐出燃料が燃料タ
ンク14へ戻されることはない。
【0020】低圧ポンプ16は、機関本体以外の動力源
であるバッテリ18により駆動されるものであるため
に、クランキング中でも高速運転可能で単位時間当たり
の燃料吐出量が比較的多い。それにより、低圧ポンプ1
6の吐出燃料を蓄圧室12へ実質直接的に導くことで、
蓄圧室12内を非常に短時間で定格吐出圧力PL近傍の
燃料噴射可能な燃圧へ昇圧することができ、この燃圧で
の燃料噴射が可能となる。
【0021】こうして、ステップ108において、蓄圧
室12内が燃料噴射可能な燃圧へ昇圧されると、ステッ
プ110においてフラグfが1とされ、ステップ112
に進む。フラグfが1とされた後はステップ104にお
ける判断が肯定されるために、直接的にステップ112
に進む。
【0022】ステップ112では、燃料噴射弁の開弁時
間を設定するための燃料噴射量制御において算出される
必要燃料噴射量Qを読み込み、ステップ114におい
て、この必要燃料噴射量Qが高圧ポンプ22の一気筒分
の最大吐出燃料量Q1を越えているか否かが判断され
る。本実施形態においては、高圧ポンプ22の1回の吐
出燃料量が2気筒分の燃料噴射量に対応するようになっ
ているために、この最大吐出燃料量Q1は、高圧ポンプ
22の吐出行程全体に渡り電磁弁40を閉弁したときの
吐出燃料量の半分に相当するものである。
【0023】機関始動完了後の通常機関運転状態におい
ては、高負荷高回転時においても必要燃料量Qが最大吐
出燃料量Q1を越えることはないが、特に冷間始動時に
おいては、噴射燃料の気化状態が悪化し、僅かな量だけ
しか燃焼に寄与しないために、必要燃料噴射量Qは非常
に多くなって最大吐出量Q1を越えることとなる。この
ときにおいて、電磁弁40を開閉制御して高圧ポンプ2
2による燃料吐出を実施すると、蓄圧室12内へ吐出さ
れる燃料量より蓄圧室12から噴射される燃料量の方が
多いために、蓄圧室12内は直ぐに大気圧近傍へ減圧し
て所望量の燃料噴射が不可能となる。
【0024】そのため、本ルーチンでは、ステップ11
4における判断が肯定されるときには、ステップ116
に進み、電磁弁40を開弁固定し、低圧ポンプ16によ
る単位時間当たり比較的多量の吐出燃料を蓄圧室12内
へ実質直接的に導くことで、蓄圧室12から多量の燃料
が噴射されても蓄圧室12内を燃料噴射可能な燃圧近傍
に維持することができ、所望量の燃料噴射が可能とな
る。
【0025】一方、ステップ114における判断が否定
される時には、ステップ118に進み、電磁弁40の開
閉制御が実施される。この開閉制御は、燃圧センサ44
により検出される蓄圧室12内の燃圧を所定高燃圧PH
近傍に維持するものであり、蓄圧室12内が所定高燃圧
PH近傍に昇圧された後は、二つの気筒で噴射された分
の燃料と同量の燃料が高圧ポンプ22から蓄圧室12へ
圧送されるように、高圧ポンプの吐出行程における必要
時間だけ電磁弁40が閉弁せしめられる。
【0026】しかしながら、例えば、燃料噴射開始当初
においては、蓄圧室12内の燃圧は、燃料噴射可能なも
のであるが、低圧ポンプ16の定格吐出圧力PL近傍に
あり、所定高燃圧に比較してかなり低いために、高圧ポ
ンプの吐出行程全体に渡り電磁弁40は閉弁せしめら
れ、二つの気筒で噴射された分の燃料以上の燃料を蓄圧
室12へ圧送し、蓄圧室12内を早期に所定高燃圧近傍
へ昇圧するようになっている。このように、燃圧センサ
44により検出される蓄圧室12内の燃圧が所定高燃圧
未満であるときには、二つの気筒で噴射される以上の燃
料を蓄圧室12へ圧送するように、高圧ポンプ22の吐
出行程における必要時間だけ電磁弁40は閉弁せしめら
れるようになっている。
【0027】その後、ステップ120において、低圧ポ
ンプ16への印加電圧を低下させ、低圧ポンプ16の回
転数を下げて吐出圧力を低下させるようになっている。
ステップ118において高圧ポンプ22が正規に作動せ
しめられれば、低圧ポンプ16の吐出圧力は、蓄圧室1
2内の燃圧に寄与しないものとなる。そのため、本ステ
ップでは、高圧ポンプ22での燃料吸入においてベーパ
が発生しない程度に低圧ポンプ16の吐出圧力を低下さ
せ、吸入管24のシール部において漏れを発生し難くし
ている。
【0028】上述した燃料供給装置において、低圧ポン
プ16が故障した場合には、蓄圧室12への燃料圧送量
が低下するため、始動性が低下する。しかし、一旦、始
動が完了してしまえば、その後は高圧ポンプ22による
昇圧作用が十分に発生してくるため、問題は生じない。
すなわち、低圧ポンプ16の故障診断を特に行わない場
合には、低圧ポンプ異常は単なる始動性悪化として見過
ごされるおそれがある。そこで、本発明は、始動が完了
して高圧ポンプ22の昇圧作用が十分に発生する前の段
階、換言すれば、低圧ポンプ16の昇圧作用が燃圧の上
昇に大きく寄与している始動中の段階で、蓄圧室12内
の燃圧の上昇の有無を見ることによって、低圧ポンプ1
6の異常を検出しようというものである。
【0029】図3は、制御装置42によって実行される
低圧ポンプ異常検出ルーチンの処理手順を示すフローチ
ャートである。このルーチンは、所定時間周期で繰り返
し実行される。まず、ステップ202では、別途実行さ
れているダイアグルーチンにおいて燃圧センサ44の異
常が検出されていないかどうかを判定し、燃圧センサ4
4が異常であると判定されるときには本ルーチンを終了
する一方、燃圧センサ44が正常であると判定されると
きにはステップ204に進む。
【0030】ステップ204では、クランキング中か否
か、すなわち機関始動時か否かを判定し、始動時でなけ
れば本ルーチンを終了する一方、始動時であればステッ
プ206に進む。始動時であることを条件にしているの
は、前述のように、既に始動が完了している段階では、
高圧ポンプ22の昇圧作用が十分に発生しているため、
低圧ポンプ16の異常を燃圧から判断することができな
いためである。
【0031】ステップ206では、燃圧センサ44によ
り検出される蓄圧室12内の燃圧が所定の基準値よりも
低いか否かを判定し、燃圧が基準値以上のときには本ル
ーチンを終了する一方、燃圧が基準値未満のときにはス
テップ208に進む。この基準としては、低圧ポンプ1
6の定格吐出出力が前述のように0.3MPaであるこ
とを考慮して、例えば、0.15MPaが採用される。
なお、機関停止後からあまり時間が経過していない状態
での再始動時には、本ステップの判定結果はNOとな
り、最初から燃圧が高い場合には低圧ポンプの異常検出
はなされないこととなる。
【0032】ステップ208では、前述した図2のステ
ップ102における低圧ポンプ16の作動開始から1秒
以上が既に経過しているか否かを判定し、1秒経過して
いないときには本ルーチンを終了する。本実施形態の場
合、低圧ポンプ16が正常に作動しているときには、約
0.5秒後には必ず燃圧が0.3MPa近くまで上昇し
ているはずであり、1秒経過しても燃圧が0.15MP
a未満に留まるときには、明らかに低圧ポンプ16に異
常があると判断される。それ故、ステップ208の判定
結果がYESとなるときには、ステップ210に進み、
低圧ポンプに異常があることを表す所定のフラグをセッ
トして、本ルーチンを終了する。
【0033】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
い。本発明は、低圧ポンプ、高圧ポンプ及び蓄圧室を備
える筒内噴射式の内燃機関であれば、ガソリン機関又は
ディーゼル機関の別にかかわらず、適用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置において、燃圧制御
用に備えられた単一の燃圧センサによる燃圧検出によっ
て低圧ポンプの異常を検出することができるようにな
り、低圧ポンプ異常検出用に新たなセンサ等を設ける必
要性が排除される。すなわち、コストの上昇を伴うこと
なく低圧ポンプの異常検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、筒内噴射式内燃機関の燃料供給
装置の一実施形態を示す概略図である。
【図2】制御装置によって実行される燃料供給制御ルー
チンの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】制御装置によって実行される低圧ポンプ異常検
出ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…燃料噴射弁 12…蓄圧室 14…燃料タンク 16…低圧ポンプ 18…バッテリ 20…フィルタ 22…高圧ポンプ 24…吸入管 26…戻し管 28…フィルタ 30…吐出管 32…チェックバルブ 34…第1リリーフバルブ 36…接続管 38…第2リリーフバルブ 40…電磁弁 42…制御装置 44…燃圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 63/00 F02M 63/00 J Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AC06 AC09 AD02 BA28 BA61 CA01S CA08 CA09 CA32U CA34 CC01 CD02 CE02 CE21 DB01 DC00 DC09 DC11 DC14 DC18 3G084 CA01 DA27 EA05 EA07 EA11 EB22 FA00 FA03 FA36 3G301 HA04 JB09 KA01 LB04 LB06 LB07 MA11 NA08 NB03 ND17 NE19 NE23 PB08Z PG01Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧燃料を蓄えるための蓄圧室と、該蓄
    圧室に蓄えられた高圧燃料を機関の気筒内に噴射する燃
    料噴射弁と、機関本体を動力源として前記蓄圧室へ燃料
    を吐出する高圧ポンプと、機関本体以外の動力源により
    前記高圧ポンプへ燃料を吐出する低圧ポンプと、前記蓄
    圧室内の燃圧を検出する燃圧センサと、を備える筒内噴
    射式内燃機関の燃料供給装置において、機関始動時に、
    前記燃圧センサによって検出された燃圧が所定圧以下で
    あり、かつ、前記低圧ポンプの作動が開始してから前記
    高圧ポンプによる昇圧作用が十分に発生する前の一定時
    間経過後においても、前記燃圧センサによって検出され
    る燃圧が依然として所定圧以下であるときに、前記低圧
    ポンプに異常があると判断する低圧ポンプ異常検出手段
    を設けたことを特徴とする、筒内噴射式内燃機関の燃料
    供給装置。
JP11077544A 1999-03-23 1999-03-23 筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置 Pending JP2000274322A (ja)

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