JP2000273901A - 作業機の連結装置 - Google Patents

作業機の連結装置

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JP2000273901A
JP2000273901A JP11080075A JP8007599A JP2000273901A JP 2000273901 A JP2000273901 A JP 2000273901A JP 11080075 A JP11080075 A JP 11080075A JP 8007599 A JP8007599 A JP 8007599A JP 2000273901 A JP2000273901 A JP 2000273901A
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JP
Japan
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tractor
mounting
frame
backhoe
working machine
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JP11080075A
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English (en)
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Takeshi Aoki
剛 青木
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタに作業機を近づけることにより、重
量バランスを良好にすると共に、コンパクト化を図り、
しかも、トラクタに作業機を近づけても、作業機側の連
結部材を、トラクタ側の受け部から離脱させる時に、該
連結部材がトラクタ車体側の部位に接触するのを防止す
る。 【解決手段】 トラクタ側に、トラクタ車体の後端側の
下方側で且つ左右両側に位置する受け部69を設けると
共に、該受け部69の上方側に位置する連結部71を設
け、作業機側に、左右方向に配置されていてその左右端
部側が前記受け部69に上方から嵌脱自在に嵌合して左
右軸回りに回動自在に支持される連結部材72を設ける
と共に、前記連結部71に着脱自在に連結される被連結
部74を設け、さらに、トラクタ側に、連結部材72が
受け部69から上方に外れる際に、該連結部材72がト
ラクタ車体側の部位に接当するのを防止するように連結
部材72の上方移動を規制する規制部79を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタの後部に
着脱自在に連結される作業機の連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタの前部にフロントローダ
を装着すると共に該トラクタの後部にバックホーを装着
してなるTLBと呼称される作業車がある。このTLB
では、トラクタに補強枠が前後方向に亘って設けられて
おり、この補強枠の前部側にフロントローダが装着さ
れ、補強枠の後部にバックホーが装着されている。前記
補強枠の後部には、トラクタ車体の後部左右両側に位置
する後取付部材が設けられ、左右各後取付部材の下部に
は受け部が設けられ、左右各後取付部材の上部には受け
部の上方に位置する連結部が設けられている。
【0003】一方、バックホーには、前記左右各後取付
部材の後方側に位置する左右一対の取付体が設けられ、
この取付体の下部には、左右方向に配置されていてその
左右端部が前記受け部に上方から嵌脱自在に嵌合して左
右軸回りに回動自在に支持される連結部材が設けられ、
取付体の上部には、前記連結部に着脱自在に連結される
被連結部が設けられている。そして、バックホーをトラ
クタから離脱させるには、被連結部のロックを解除し、
バックホーの機体を連結部材回りに後方に回動させるこ
とにより、被連結部を連結部から離反させ、この状態で
バックホーの機体を上昇させることにより、連結部材を
受け部から上方に離脱させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のTLBにお
いて、重量バランスを良好にし、コンパクト化を図る等
のため、バックホーをトラクタ側に近づけるようにする
ことが考えられているが、バックホーをトラクタ側に近
づけるために、受け部をトラクタ車体の後端側の下方側
で且つ左右両側に位置させるようにすると、バックホー
の連結部材がトラクタのPTO軸の下方側に入り込むこ
ととなり、バックホーをトラクタから離脱させる際にお
いて、連結部材を受け部から上方に離脱させる時に、連
結部材がPTO軸又はPTO軸基部側等のトラクタ車体
側の部位に接触する惧れがある。
【0005】そこで、本発明は、バックホーをトラクタ
に近づけると共に、バックホーをトラクタに近づけて
も、連結部材の受け部からの離脱時に、該連結部材がト
ラクタ車体側の部位に接触するのを防止することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記技術的課題
を解決するために講じた技術的手段は、トラクタの後部
に着脱自在に装着される作業機の連結装置において、ト
ラクタ側に、トラクタ車体の後端側の下方側で且つ左右
両側に位置する受け部を設けると共に、該受け部の上方
側に位置する連結部を設け、作業機側に、左右方向に配
置されていてその左右端部側が前記受け部に上方から嵌
脱自在に嵌合して左右軸回りに回動自在に支持される連
結部材を設けると共に、前記連結部に着脱自在に連結さ
れる被連結部を設け、さらに、トラクタ側に、連結部材
が受け部から上方に外れる際に、該連結部材がトラクタ
車体側の部位に接当するのを防止するように連結部材の
上方移動を規制する規制部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1において、1はT
LB(トラクタ・フロントローダ・バックホー)であ
り、トラクタ2の車体2Aの前部にフロントローダ3が
装着され、後部にバックホー4(作業機)が装着されて
構成されている。トラクタ車体2Aは、図2にも示すよ
うに、エンジン5、フライホィールハウジング、クラッ
チハウジング6及びミッションケース7等を前後方向に
直結して構成されており、左右一対の前輪9と、左右一
対の後輪10によって走行可能に支持されている。
【0008】前記エンジン5の左右の側面下部には、該
エンジン側面から前方へ延びる前車軸フレーム8が複数
のボルトによって取付固定されている。トラクタ車体2
Aの後部には、ミッションケース7の左右両側から左右
方向外方に突出する後車軸ケース11が取付固定され、
この後車軸ケース11には、後輪10を支持する後車軸
が左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている。ま
た、この左右の後車軸ケース11には夫々後輪フェンダ
12が取り付けられ、この左右の後輪フェンダ12間に
は運転席13が配置されている。
【0009】この運転席13は、ミッションケース7上
に配置されたフロアシート上に上下軸回りに回転自在に
支持されており、トラクタ2やフロントローダ3を操縦
する前向き姿勢(図1に実線で示す)と、バックホー4
を操縦する後向き姿勢(図1に仮想線で示す)とに姿勢
変更自在とされている。なお、トラクタ2に装備される
操作レバー類は運転席13の右側に集中して配置されて
おり、運転席13と左側の後輪フェンダ12との間は、
作業者が通行可能な空間(通路)が形成されている。
【0010】このTLB1では、運転席13を上下軸回
りに回転自在に支持することで、後向き姿勢としたとき
に、前向き姿勢に対して後方に大きく位置ずれしないよ
うに構成されており、後向き姿勢としたときに後方に位
置ずれしない分、バックホー4がトラクタ2側に近接す
るように寄せられており、重量バランスを良くすると共
に、後述する補強枠33に加わる荷重の軽減を図り、ま
た、コンパクト化も図られている。前記フロントローダ
3は、サイドフレーム14と、該サイドフレーム14の
上部に左右方向の軸心回りに回動自在に枢着されたブー
ム15と、該ブーム15の中途部とサイドフレーム14
との間に介装されていてブーム15を上下動させるため
のブームシリンダ16と、前車軸フレーム8の前部に溶
接等により固定されたブラケット18とサイドフレーム
14とを連結するブレース17とがトラクタ2の前部に
左右一対配置されると共に、左右のブーム15の前端間
に亘ってバケット19がスクイ・ダンプ動作可能に設け
られている。また、ブーム15とバケット19との間に
は、バケット19を動作させるバケットシリンダ20が
介装されている。
【0011】前記バックホー4は、基台21と、その前
部に固定された取付体22と、基台の上部に設けられた
操縦装置23と、基台21の後部に上下軸回りに左右揺
動自在に枢支された旋回台24と、旋回台24に横軸を
介して左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されたブー
ム25と、ブーム25の先端側に左右方向の軸心回りに
回動自在に枢支されたアーム28と、該アーム28の先
端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット2
6と、基台21の左右両側に備えられたアウトリガー2
7等とを備えてなる。
【0012】また、基台21には、旋回台24を左右揺
動させる旋回シリンダ29が設けられ、旋回台24とブ
ーム25との間にはブーム25を上下揺動させるブーム
シリンダ30が介装され、ブーム25とアーム28との
間には、アーム28を揺動させるアームシリンダ31が
介装され、アーム28とバケット26との間にはバケッ
ト26を動作させるバケットシリンダ32が介装されて
いる。また、左右各アウトリガー27は、一端側が基台
21に前後軸回りに上下揺動自在に枢支されると共に他
端側に接地板が設けられた脚体と、この脚体と基台21
との間に介装されて脚体を上下揺動させる油圧シリンダ
とから主構成されている。
【0013】前記トラクタ車体2Aにはフロントローダ
3とバックホー4とをそれぞれ装着するための補強枠3
3が設けられている。この補強枠33は、前部側が前車
軸フレーム8に取付固定され、後部が後車軸ケース11
に取付固定されており、大別して、前枠部34と、左右
側枠材35と、後枠部36とを備えている。図2〜図7
において、前枠部34は、円形パイプ材等で形成されて
いてトラクタ車体2Aの前部左右両側に位置する左右一
対の横材37と、この横材37の左右方向内端側に溶接
等により固定された左右一対の板材製の前取付部材38
と、トラクタ車体2Aの前部下方を横切るように配置さ
れていて左右の前取付部材38(左右の横材37)を連
結する連結材39と、左右各横材37の左右方向外端側
に溶接等によって固定されていて板材等で形成されたロ
ーダ装着部材40と、補強部材を備えてなる。
【0014】左右各前取付部材38は、横材37から前
上方に延出状とされて、エンジン5の側面下部側におい
て、前車軸フレーム8の取付部41にボルト等によって
取付固定されている。左右各ローダ装着部材40の上部
には、前後一対の円筒状のボス42が左右方向に貫通さ
れて溶接固定されている。一方、図8〜図11に示すよ
うに、フロントローダ3の左右各サイドフレーム14は
平断面前方に開放状にコ字形に形成されていると共に、
前部側には、左右側壁14aにわたる補強板14bが上
下方向に亘って溶接固定されている。
【0015】また、サイドフレーム14の左右各側壁1
4aの下端側には、夫々前後一対の円筒状のボス43が
左右方向に貫通されて溶接固定されている。このボス4
3は前記ローダ装着部材40のボス42と内外径同様の
ものが使用されている。そして、左右のローダ装着部4
0の上部に、左右のサイドフレーム14の下端側が、左
右側壁14aの間にローダ装着部40が位置するように
且つボス42,43同士の軸心が一致するように配置さ
れ、ボス42,43に亘って左右方向のピン44が挿通
されており、したがって、複数箇所ピン接合されること
によって補強枠33のローダ装着部40にサイドフレー
ム14が取り付けられている。
【0016】前記ピン44は、該ピン44とサイドフレ
ーム14のボス43とを貫通するボルト45によって抜
止めされ、このボルト45は該ボルト45に螺合される
ナット46によって抜止めされている。なお、サイドフ
レーム14の上部には、前方に向かうにしたがって下方
に移行するように傾斜状に配置されたブレース17がボ
ルト固定されるブレース取付部47が設けられ、このブ
レース取付部47の上方には、ブーム15が枢着され、
ブレース取付部47の下方には、ブームシリンダ16を
枢着する取付部48が設けられている。
【0017】前記構成のものにあっては、サイドフレー
ム14は補強枠33のローダ装着部40に、ボルト固定
のように完全にリジッドに接合されてはおらず、極僅か
ではあるが動きもたせることにより、サイドフレーム1
4に作用する荷重をスムーズにブレース17へと分散さ
せる(逃がす)ことができ、これによって、サイドフレ
ーム14の補強枠33への取付部分の補強を図らずに、
フロントローダ3又はバックホー4の能力アップ(パワ
ーアップ)を図ることができる。また、逆に、補強枠3
3を構成する部材の肉厚を薄くして、軽量化やコスト低
下を図ることができる。また、ピン接合することによ
り、組み付け工数の低減が図られると共に、構造が簡素
化され、コストダウンにもつながる。
【0018】なお、サイドフレームをトラクタ側のロー
ダ装着部に取り付ける構造として、サイドフレームの下
部をローダ装着部に設けた枢軸に上方から左右方向の軸
心回りに回動自在に嵌合し、サイドフレームの上部をロ
ーダ装着部にピン接合する構造のものがあるが、この構
造のものでは、サイドフレームの下部の嵌合部分のガタ
が大きく、サイドフレームに加わる荷重がブレースにか
かりずぎ、今度はブレースを補強しなければならないこ
ととなる。特に、TLB1では、バックホー4での作業
時にあっては、フロントローダ3のバケット19を接地
させて、フロントローダ3をスタビライザとして使用す
るので、前記構造のものでは、バックホー4からの荷重
をフロントローダ3で充分に支えきれないという問題が
生じる。
【0019】この問題を解消するには、強度アップを図
ればよいが、重量化、コストアップにつながるという問
題を生じさせる。したがって、本実施の形態のもので
は、サイドフレーム14に加わる荷重を適度にブレース
17に逃がすことができる。左右の側枠材35はトラク
タ車体2Aの左右側面に沿って前後方向に配置されてお
り、各側枠材35は前部が前枠部34の横材37に溶接
固定されて連結されている。
【0020】また、左右の側枠材35の後端側は、ミッ
ションケース7の後部下方側を左右方向に横切る連結部
材49によって相互に連結されている。図3〜図5、図
7、図12〜図15に示すように、後枠部36は、左右
各側枠材35の後部にそれぞれ設けられて左右一対設け
られている。この後枠部36は、板材からなる左右一対
の後取付部材50,51を有する。外側の後取付部材5
0は、側枠材35の左右方向外側面に溶接固定され、内
側の後取付部材51は、側枠材35上面の左右方向内端
側に溶接固定されており、左右の後取付部材50,51
は、左右方向に間隔をおいて対向配置されている。
【0021】これら左右各後取付部材50,51には、
後車軸ケース11に下方側から係合されて該後車軸ケー
ス11を挿通させるための上方開放状の凹部52が形成
されていると共に、外側の後取付部材50には、この凹
部52の開放側を塞ぐように連結板53がボルト固定さ
れる。また、左右の後取付部材50,51は凹部52の
前後に配置された補強部材54,55によって相互に連
結されている。この左右の後取付部材50,51は、後
車軸ケース11に外嵌されたホルダ56を介して後車軸
ケース11に取付支持されている。
【0022】ホルダ56は、ピローブロック構造のもの
で構成され、ケース57と、このケース57に形成され
た左右方向に貫通状の嵌合孔59内に内嵌された略リン
グ状のカラー58とから構成されている。ケース57の
嵌合孔59の内周面は、球面状のすべり面とされてお
り、カラー58の外周面は、この嵌合孔59の内周面に
合致する球面に形成されている。また、カラー58の内
周面は略円形孔とされ、このカラー58(ホルダ56)
に後車軸ケース11が挿通されていて、ホルダ56が後
車軸ケース11に外嵌されている。
【0023】また、ホルダ56は、左右後取付部材5
0,51間に配置され、ケース57の前後には取付部6
1が突設され、各取付部61及び前記左右の後取付部材
50,51を左右方向に貫通するボルト62(すなわち
後車軸ケース11の軸線と平行な軸線のボルト62)及
びこのボルト62に螺合されるナット63によってホル
ダ56が補強枠33に取付固定されている。したがっ
て、補強枠33の後部は、後車軸ケース11の軸線回り
の回動が許容されるように、且つ後車軸ケース11の軸
線に対して傾動を許容するように、且つ後車軸ケース1
1の軸線方向に移動可能に、ホルダ56を介して後車軸
ケース11に取り付けられており、補強枠33に、曲
げ、捩じれ等の荷重が作用しても、その荷重がトラクタ
車体2A側に伝播するのを減少させる。
【0024】また、バックホー4での作業時において、
補強枠33の後取付部分への応力集中を防止して、補強
枠33に作用する荷重を補強枠33全体に分散させるこ
とができる。そして、この補強枠33の後部の取付構造
と、前記サイドフレーム14の補強枠33への取付構造
(ピン接合)とが相まって、バックホー4作業時に補強
枠33に作用する荷重を、補強枠33全体及びフロント
ローダ3全体に分散させることができ、ひいては補強枠
33の簡素化、軽量化が図れることとなる。
【0025】また、補強枠33は溶接構造の大型フレー
ムであるので、溶接歪みによって取付部分にかなりの寸
法誤差が生じ、組み付け応力が発生するが、この寸法誤
差をボルト挿通孔を大きくすることで吸収しようとする
と締結ボルトの緩み等の問題が生じる。しかしながら、
本実施の形態のものでは、ホルダ56が、後車軸ケース
11に該後車軸ケース11の軸線回りに回動可能に外嵌
されると共に補強枠33の後部に後車軸ケース11の軸
線と平行な軸線のボルト62によって取付固定されるの
で、補強枠33の溶接歪み等による取付寸法誤差を、ホ
ルダ56の回動及びボルト62の挿通孔のガタによって
吸収し、組み付け応力を発生させることなく、補強枠3
3が取り付けられる。また、補強枠33の溶接歪み等に
よる取付寸法誤差は、補強枠33前部の前取付部材38
を取付固定するボルトの挿通孔のガタによっても吸収で
きる。
【0026】前記カラー58は、周方向で2分割されて
いて略半円形の2つの半割りカラー58aで構成されて
いる。また、ホルダ56の嵌合孔59には、該嵌合孔5
9の軸線方向の一端側から軸線方向中央部に亘って形成
されていて、分割されたカラー58の構成体(半割りカ
ラー58a)を軸線方向から嵌合孔59に挿入するため
の切欠部64が、嵌合孔59の略半周に亘って形成され
ている。なお、カラー58は、周方向で3分割以上され
ていてもよく、周方向複数個に分割されていればよい。
また、切欠部64は、分割されたカラー58の構成体の
一つに対応する周方向長さに形成される。
【0027】また、後車軸ケース11のカラー58が外
嵌される位置には、ピン60(ストッパ部材)が径方向
外方に突出状に設けられている。前記構成のホルダ56
を後車軸ケース11に取り付けるには、例えば、図16
(1)に示すように、ケース57の取付部61が上下と
なり、切欠部64が下側に位置するように後車軸ケース
11にケース57を外嵌する。後車軸ケース11に設け
たピン60は、図16において左側に位置している。こ
の状態で、カラー58の一方の構成体(半割りカラー5
8a)を切欠部64から嵌合孔59内に挿入する。
【0028】次に、ケース57を、図16(1)に矢印
で示す方向に180°回転させ、図16(2)に示すよ
うに、切欠部64を、挿入したカラー58の一方の構成
体の反対側に位置させる。このとき、先に挿入したカラ
ー58の一方の構成体はピン60によって図16(1)
の矢印方向の移動が規制されている。次いで、カラー5
8の他方の構成体を切欠部64から嵌合孔59内に挿入
する。これによって、外周面が球面状のカラー58を、
内周面が球面状の嵌合孔59内に容易に内嵌できる。
【0029】その後、図16(2)に矢印で示す方向に
ケース57を90°回転させる。これによって、図14
に示すように、カラー58の一方及び他方の構成体の略
半分が、それぞれ切欠部64の形成されていない部分に
位置することとなって、カラー58が抜止めされ、取り
付けが完了する。以上のようにして、ホルダ56が後車
軸ケース11に容易に取り付け(組み付け)られる。そ
して、この状態で、前述したようにケース57が補強枠
33の後取付部材50,51に取付固定される。
【0030】前記左右の後枠部36の外側の後取付部材
50の左右方向外面側後上部には、下方に向けて開放状
のコ字形に形成された2柱式ロプス65の支柱部分の下
端側を挿入して取り付け固定するためのロプス取付部6
6が設けられている。このように、ロプス取付部66を
外側の後取付部材50の外面側に設けることで、運転席
13を後向き姿勢として作業者が着座したときにおい
て、作業者の膝が位置する所のスペースが広くなるよう
に考慮されている。なお、ロプス65の支柱部分の下部
側には前方に突出するブラケット67が設けられてお
り、このブラケット67は後輪フェンダ12の内面側に
ボルト固定されている。
【0031】図5、図12、図17及び図18に示すよ
うに、左右の側枠材35の後端側には、それぞれ後方突
出状に受け部材68が溶接固定されており、該受け部材
68には、受け部69が形成されており、この受け部6
9は、本実施の形態では、上方開放状の円弧状凹部から
構成されている。この受け部材68の受け部69は、前
後方向に関してPTO軸70と略同じ位置(ミッション
ケース7の下部側後端部近傍)に位置し、上下方向に関
してPTO軸70の下方側に位置し、左右方向に関して
PTO軸70の左右両側に位置する。
【0032】また、この受け部材68の上方側には、左
右方向の軸心を有するマウントバー71(連結部)が配
置され、このマウントバー71は、左右の後取付部材5
0,51間に固定されている。また、外側の後取付部材
50の後部下部側には、側面視において、前記受け部6
9の上方側に位置するように突出されていて、受け部6
9に嵌合するバックホー4側の連結バー72(連結部
材)の上方移動を規制する規制部79が形成されてい
る。
【0033】この規制部79は、上下方向に関して、ミ
ッションケース7の後端部下面よりも下方側に位置す
る。一方、バックホー4の基台21の前端側に設けられ
た取付体22は左右一対備えられていて、それぞれ補強
枠33の後枠部36の後方に位置する。左右の取付体2
2の下部には左右方向の軸心を有する連結バー72が左
右の取付体22間に亘って設けられると共に、この連結
バー72の左右方向両端部は取付体22から左右方向外
方に突出されている。
【0034】左右各取付体22の、連結バー72の上方
側で且つ左右方向外側面には、上下に対向配置された一
対のマウントホルダ73を有する被連結部74が配設さ
れている。該被連結部74は、取付体22に揺動自在に
枢支されて対向方向に開閉自在となる前記上下一対のマ
ウントホルダ73と、該一対のマウントホルダ73を拡
開方向に付勢する付勢手段75と、一対のマウントホル
ダ73が閉鎖した際にこの閉鎖状態を保持するロック手
段76等とを有している。
【0035】上下一対のマウントホルダ73は取付体2
2の外側面に左右方向の軸心を有する上下の支軸77に
枢支されており、対向方向に揺動することにより開閉自
在に備えている。一対のマウントホルダ73の対向面に
は、トラクタ2側の補強枠33に設けたマウントバー7
1に嵌合する円弧状凹部78が形成されている。なお、
一対のマウントホルダ73とマウントバー71とが連結
した際に、該マウントバー71と干渉しないように、前
記凹部78の側方の取付体22はU字状に切欠かれてい
る。
【0036】前記ロック手段76は、マウントホルダ7
3の後方に配置され、マウントホルダ73の閉鎖時にお
いて、マウントホルダ73後部間に挿入されて、マウン
トホルダ73の閉鎖時における拡開を規制、即ち閉鎖状
態を保持する。前記のような構成で、トラクタ2にバッ
クホー4を装着する動作を説明すると、バックホー4を
トラクタ2から離脱させている状態では、図18に示す
ように、マウントホルダ73は、付勢手段75によって
拡開された状態であり、また、トラクタ2にバックホー
4を装着するに先立って、ロック手段76をマウントホ
ルダ73の後面に当接しておく。また、連結バー72は
図18に仮想線で示す位置にあり、バックホー4は左右
のアウトリガー27とバケット26とを接地させた状態
で保持されている。
【0037】そして、バックホー4をトラクタ2に装着
するには、連結バー72の下方に受け部材68の受け部
69が位置するように、トラクタ2を後進させる(な
お、連結バー72が図18の仮想線に示す位置にないと
きには、アウトリガー27、ブーム25等を操作するこ
とによって、連結バー72を受け部69の上方に位置さ
せる)。次に、アウトリガー27を上昇させてバックホ
ー4を下降させ、連結バー72を受け部材68の受け部
69に上方から嵌合させる。そうすると、図18に実線
で示すように、連結バー72が受け部材68に左右方向
の軸心廻り回動自在に連結される。
【0038】このとき、マウントバー71はマウントホ
ルダ73の前方に位置している。次に、アームシリンダ
31又はバケットシリンダ32を作動させて、バックホ
ー4の基台21及び取付体22等を連結バー72廻りに
前方側に回動し、マウントホルダ73をトラクタ2側に
近接させる。そして、図17に示すように、マウントバ
ー71がマウントホルダ73間に挿入、配置されると共
に、マウントバー71によって円弧状凹部78の後端部
が押圧されて、マウントホルダ73が付勢手段75に抗
して閉動作され、マウントバー71が一対のマウントホ
ルダ73で挟み込まれる。
【0039】このとき、マウントホルダ73の閉動作に
伴なって、マウンホルダ73の後端側が拡開し、ロック
手段76がバネの付勢力によってマウントホルダ73の
後端間に挿入され、マウントホルダ73の付勢手段75
による開動作が阻止される。これにより、補強枠33に
バックホー4の取付体22が連結固定され、トラクタ2
にバックホー4が装着される。前記装着状態からバック
ホー4を離脱させるには、ロック手段76をマウントホ
ルダ73の後方に退避させ、この状態で、前記と逆の動
作を行うようにする。
【0040】すなわち、先ず、アームシリンダ31又は
バケットシリンダ32を作動させて、バックホー4の基
台21及び取付体22等を連結バー72廻りに後方側に
回動し、マウントホルダ73をトラクタ2側から遠ざけ
る。すると、マウントホルダ73が開動作されてマウン
トバー71から離脱する。次いで、アウトリガー27を
下降させてバックホー4を上昇させ、連結バー72を受
け部材68の受け部69から上方に離脱させる。このと
き、連結バー72はミッションケース7の後端側の部位
よりも先に、外側の後取付部材50の規制部79に接当
するので、該連結バー72がミッションケース7の後端
側に干渉するのが防止される。
【0041】なお、本実施の形態では、ミッションケー
ス7の後部下面には、他の作業機を牽引するための牽引
棒を取り付けるための取付体80が取付固定されてお
り、この取付体80には、連結バー72との干渉を避け
るための凹部81が形成されている。また、図17中8
2は、バックホー4のステップである。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、トラクタ側に、トラク
タ車体の後端側の下方側で且つ左右両側に位置する受け
部を設けると共に、該受け部の上方側に位置する連結部
を設け、作業機側に、左右方向に配置されていてその左
右端部側が前記受け部に上方から嵌脱自在に嵌合して左
右軸回りに回動自在に支持される連結部材を設けると共
に、前記連結部に着脱自在に連結される被連結部を設
け、さらに、トラクタ側に、連結部材が受け部から上方
に外れる際に、該連結部材がトラクタ車体側の部位に接
当するのを防止するように連結部材の上方移動を規制す
る規制部を設けることにより、トラクタに作業機が近づ
くので、重量バランスが良好となると共に、コンパクト
化が図れ、しかも、トラクタに作業機を近づけても、連
結部材を受け部から離脱させる時に、該連結部材がトラ
クタ車体側の部位に接触するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】TLBの全体側面図である。
【図2】補強枠及びトラクタ車体の側面図である。
【図3】補強枠の平面図である。
【図4】補強枠等の背面図である。
【図5】図3のA−A線矢示断面図である。
【図6】補強枠前部の平面図である。
【図7】補強枠後部の平面図である。
【図8】TLB前部の側面図である。
【図9】左側サイドフレームの正面図である。
【図10】サイドフレーム取付部分の拡大側面図であ
る。
【図11】図10のB−B線矢示断面図である。
【図12】補強枠後部の側面図である。
【図13】補強枠後部の取付部分の平面断面図である。
【図14】ホルダの側面図である。
【図15】ホルダの断面図である。
【図16】ホルダの後車軸ケースへの組み付けを説明す
るための側面図である。
【図17】トラクタ後部の側面図である。
【図18】バックホーの連結部分の側面図である。
【符号の説明】
1 TLB 2 トラクタ 4 バックホー(作業機) 69 受け部 71 マウントバー(連結部) 72 連結バー(連結部材) 74 被連結部 79 規制部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタの後部に着脱自在に装着される
    作業機の連結装置において、 トラクタ側に、トラクタ車体の後端側の下方側で且つ左
    右両側に位置する受け部を設けると共に、該受け部の上
    方側に位置する連結部を設け、作業機側に、左右方向に
    配置されていてその左右端部側が前記受け部に上方から
    嵌脱自在に嵌合して左右軸回りに回動自在に支持される
    連結部材を設けると共に、前記連結部に着脱自在に連結
    される被連結部を設け、さらに、トラクタ側に、連結部
    材が受け部から上方に外れる際に、該連結部材がトラク
    タ車体側の部位に接当するのを防止するように連結部材
    の上方移動を規制する規制部を設けたことを特徴とする
    作業機の連結装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6729431B2 (en) 2001-07-10 2004-05-04 Kubota Corporation Tractor with implement mounting frame
JP2017106179A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 株式会社クボタ 作業車及びバックホー

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US6729431B2 (en) 2001-07-10 2004-05-04 Kubota Corporation Tractor with implement mounting frame
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