JP2000273009A - 植物活性剤 - Google Patents

植物活性剤

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JP2000273009A
JP2000273009A JP11122827A JP12282799A JP2000273009A JP 2000273009 A JP2000273009 A JP 2000273009A JP 11122827 A JP11122827 A JP 11122827A JP 12282799 A JP12282799 A JP 12282799A JP 2000273009 A JP2000273009 A JP 2000273009A
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JP
Japan
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ginseng
extract
plant
dried
extracting
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Application number
JP11122827A
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English (en)
Inventor
Jo Kominato
壌 小湊
Tomoyuki Nishimi
智之 西見
Shoji Ida
正二 井田
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RIKEN HEALTH KK
Original Assignee
RIKEN HEALTH KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物を活性化し、成長を促進する植物由
来の植物活性剤を提供する。 【解決手段】 高麗人参が植物活性剤としての生理活性
作用を有するため、植物に用いることにより、植物を活
性化して成長をを促進し、植物の品質を向上させること
ができる。また高麗人参と既知の植物活性成分と併用す
ることにより、さらに効果を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高麗人参を成長促進
などの生理活性作用を有する成分として用いる植物活性
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】高麗人参は古来より中国では漢方生薬の
上薬として用いられた。現代でも高価な生薬として人間
や動物の病気治療や滋養強壮に用いられている。その薬
効は滋養強壮以外に動脈硬化の予防・治療、脂肪肝の予
防・改善、脂肪の合成促進、抗ストレス作用、鎮痛作
用、抗ガン作用などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高麗人参は人間や動物
の薬として用いられたが、植物には未だ用いられたこと
がなかった。動物に生理活性を有することから、植物に
対しても生理活性があることが期待されるが、その効果
についての報告も見られず、解明されていなかった。現
在においても数多くの植物由来の植物向けの製品がある
にもかかわらず、高麗人参を使用した製品は全く存在し
ていない。高麗人参の有効成分はジンセノサイドなどの
サポニンとされているが、サポニン以外にも植物に対し
ては高麗人参に含まれるペプタイドやミラネルなども有
効成分として期待される。
【0004】高麗人参の植物に対する有益な効果を研究
し、商業上の園芸作物に使用することにより、経済的効
果を上げることが望まれた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高麗人参を
植物培養細胞、野菜及び果樹に投与して、植物活性化作
用を確認し、本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】植物活性剤としての高麗人参は生
干及び/又は紅参の原形を粉砕して、コース状又は粉末
状にしたものである。原料の生干及び/又は紅参を熱
水、アルコール若しくは含水アルコール又はアセトン、
ヘキサン若しくは酢酸エチルなどの有機溶媒による抽
出、或いは超臨界抽出によって得られる。
【0007】また上記抽出後の残査を乾燥して粉末化す
るか、熱水、アルコール若しくは含水アルコール又はア
セトン、ヘキサン若しくは酢酸エチルなどの有機溶媒に
よる抽出、或いは超臨界抽出によっても得られる。
【0008】使用法は葉面散布又は土壌散布が一般的で
ある。また高麗人参とにんにく、黄柏、トウガラシ、大
黄、苦参、桂皮、苦棟皮、オウレン、陳皮、大棗、黄
精、当帰、甘草、土壌微生物、乳酸菌、酵素、ステビ
ア、ワサビ、スギ、マツ、ヒノキ、ヨモギ、センキュ
ウ、オオバコ、海藻、これら植物の抽出物、木酢液、キ
チン・キトサン、カルシウム、鉄イオン、微量ミラネル
類、ビタミン類、アミノ酸類、ペプタイド、テルペノイ
ド、脂質等の既知の植物活性成分類とを併用又は配合す
ることにより、さらに効果を高めることができる。
【0009】以下実施例により、その効果を説明する。
【0010】
【実施例】実施例1 高麗人参の生干を熱水にて抽出、濃縮して乾燥減量30
%、n−ブタノール抽出物2%のエキスを得た。その濃
縮エキスを植物細胞培養培地(MS培地)に0.01%
(v/v)になるように添加して培養し、無添加の培地
を対照として、植物培養細胞の培養後の重量(wet)
を測定した。
【0011】植物カルスはポプラ(Poplar)の無
菌懸濁細胞を用いて、培養温度27℃、振盪130rp
m、8日間の条件下で行った。結果は表1に示した。
【0012】高麗人参エキスの0.01%を含有するよ
うにMS培地に添加することによって、対照より有意に
成長量が増した。(1.29倍)
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 実施例1で得た濃縮エキスを0.01%含有するように
植物細胞培養培地(塩酸チアミン(ビタミンB)欠損
MS培地)に添加して、無添加の培地を対照として、植
物培養細胞の培養後の重量(wet)を測定した。
【0015】植物培養細胞は実施例1と同様にポプラ
(Poplar)の無菌懸濁細胞を用いて、培養温度2
7℃、振盪130rpm、8日間の条件下で行った。結
果は表2に示した。
【0016】高麗人参エキス0.01%を含有するよう
にビタミンB欠損MS培地に添加することによって、
対照より有意に成長量が増した。(1.51倍)
【0017】このことは高麗人参がビタミンB様の作
用を有することを示した。すなわち、高麗人参が植物細
胞に対して生理活性を有していることを示している。
【0018】
【表2】
【0019】実施例3 実施例1で得られた高麗人参濃縮エキスを用いて、0.
05%、0.01%及び0.002%をそれぞれMS培
地に含有するように添加して、実施例1と同様に培養し
た。
【0020】結果を表3に示すように、完全MS培地へ
の含有濃度は0.002%が最適であり、微量で効果を
示す生理活性物質であることを示した。
【0021】
【表3】
【0022】参考として、市販の植物活性剤を実施例1
と同様に添加して効果を見た。結果を表4に示すよう
に、増加量は見られず、効果がなかった。このことから
高麗人参は他の市販製品より効果があることを示した。
【0023】実施例4 実施例1の濃縮エキスの1000倍希釈液を野菜(九条
ネギ)に葉面散布した。10月から12月にかけて、4
回葉面散布を行い、収穫後の重量、色及び糖度を比較し
た。結果は表5に示した。
【0024】高麗人参区の平均葉長及び平均重量は対照
より多く、糖度は有意に高かった。また色も対照より緑
色が濃く、高麗人参を野菜へ添加することによって、質
及び量に経済的効果が見られた。
【0025】
【表5】
【0026】実施例5 高麗人参エキス1000倍希釈液を白菜に葉面散布し
た。11月より翌年1月に収穫する間に3回行った。収
穫した白菜の糖度を測定し、その結果を表6に示した。
【0027】高麗人参を葉面散布することによって、糖
度は対照に比較して高くなった。また収穫された白菜の
色艶の向上が見られた。
【0028】
【表6】
【0029】実施例6 高麗人参の生干を30%エタノールにて抽出後、濃縮し
て高麗人参エキス(乾燥減量30%、n−ブタノール抽
出物5%)を得た。
【0030】得られた濃縮エキスに海藻抽出ミラネル及
び黄柏エキスを混合し、その1000倍希釈液をキャベ
ツ、葉牡丹、青ちしゃ及びサニーレタスに葉面散布を行
った。9月から翌年1月まで4回散布を行った。結果は
大きさ及び色艶とも対照より優れていた。
【0031】実施例7 高麗人参を粉砕して粉末化したものを土に撒いて置い
て、三つ葉の種を播いて成長を観察した。結果は対照よ
り芽が大きく成長するのが確認され、対照が枯れた後で
も枯れずに元気であった。
【0032】実施例8 実施例5で得られた濃縮エキスににんにくエキス、展着
剤及び微量ミラネルと混合して、その1000倍希釈液
をブドウに葉面散布を行ったところ、ブドウ果実と葉の
色艶が良くなり、糖度も良好であった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、高麗人参は植物活性剤と
して、生理活性作用を有し、植物細胞の増殖を促進し、
植物を成長させ、葉の色や植物の糖度を高める効果があ
り、経済的に有用であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高麗人参を有効成分とすることを特徴と
    する植物活性剤。
  2. 【請求項2】 高麗人参と既知植物活性成分類とを併用
    することを特徴とする植物活性剤。
JP11122827A 1999-03-24 1999-03-24 植物活性剤 Pending JP2000273009A (ja)

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