JP2000271893A - クリーンルーム用ロボット - Google Patents

クリーンルーム用ロボット

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JP2000271893A
JP2000271893A JP8063199A JP8063199A JP2000271893A JP 2000271893 A JP2000271893 A JP 2000271893A JP 8063199 A JP8063199 A JP 8063199A JP 8063199 A JP8063199 A JP 8063199A JP 2000271893 A JP2000271893 A JP 2000271893A
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suction
clean room
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ball screw
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JP8063199A
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English (en)
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Eiji Mizukoshi
栄治 水越
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンルーム内で使用されるロボットにお
いて、塵の効率的な吸引ができ、構成が簡単で安価なロ
ボットを提供すること。 【解決手段】 本体カバー8の両側移動端には吸引口継
手10が備えられ、吸引用ダクトホース11が接続され
ている。吸引用ダクトホース11は吸引装置12に接続
されている。スライダー7の往復動作によりボールネジ
のネジ部3およびナット部4と直動案内軸受6とから塵
が発生し、本体カバー8の内部の空気は塵を含んだ空気
になる。スライダー7が移動端に近づくとその空気は移
動端付近に集結され、吸引装置12の効果により吸引口
継手10、吸引用ダクトホース11、吸引装置12を通
り、クリーンルームの外に排気される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム内
で使用する産業用ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体、液晶、ハードディスクの製造工
程などの、クリーンルーム内で組立を行う必要がある産
業分野において使用される産業用ロボットとしては、動
作時に作業範囲内への塵の流入が少ない安価なものが求
められている。以下に、従来のクリーンルーム用ロボッ
トについて説明する。 (従来例1)図4は従来のクリーンルーム用ロボットの
構成を示す第1例である。図4において、21はボール
ネジのネジ部、22はボールネジのナット部、23は歯
付ベルト、24、25はプーリー、26はモーター、2
7は直動案内軸受、28はスライダーであり、モーター
26は、スライダー28側と一体的に移動自在に支持さ
れている。
【0003】以上の構成要素を備えた従来のクリーンル
ーム用ロボットの動作について説明する。この機構は、
モーター26を回転することにより、この回転力がプー
リー24、25、歯付ベルト23を介して伝達されて、
ボールネジのナット部22がボールネジのネジ部21に
沿って回転移動する。この際にスライダー28は直動案
内軸受27に沿って移動する。
【0004】ところで、ボールネジを用いた一般のロボ
ットは、所定位置に固定したモーターにてボールネジの
ネジ部を回転させて、ボールネジのナット部側を移動さ
せる構成であるため、この種のロボットでは、塵がボー
ルネジのネジ部が回転することにより発生すると考えら
れているが、これに対処するものとして、上記に述べた
従来のクリーンルーム用ロボットによれば、ボールネジ
のネジ部21は固定し、ナット部22を回転させてスラ
イダー28を移動させる構造であるため、発塵そのもの
を少なくすることができる。 (従来例2)図5は従来のクリーンルーム用ロボットの
構成を示す第2例である。図5において、31はボール
ネジのネジ部、32はボールネジのナット部、33はス
ライダー、34は直動案内軸受、35は吸引用配管、3
6は吸引口継手、37はモーター、38は吸引装置、3
9は吸引用ダクトホース、45は本体カバーである。吸
引用配管35には適当間隔おきに多数の吸込口40があ
けられており、吸引装置38からの吸引用ダクトホース
39を吸引用配管35に通ずる吸引口継手36に接続
し、この吸引装置38を作動して、本体カバー45内の
吸引を行う。
【0005】ここで、ボールネジは、図6に示すよう
に、ネジ部31のネジ溝31aとナット部32のネジ溝
32aとの間にボール41を介在させた構造であり、各
ネジ溝31a、32aとボール41との間にグリスが設
けてある。またナット部32の両端にナット部32の内
部へ異物が混入することを防ぐためにシール42を設け
ている。また、直動案内軸受34とスライダー33と
は、図7に示すようにボール43、44を介して移動可
能な構成となっており、この間にもグリスが存在する。
【0006】以上のように構成されたクリーンルーム用
ロボットの動作ならびに作用について説明する。この構
成では、スライダー33は直動案内軸受34に案内さ
れ、モーター37で発生させた回転運動をボールネジで
変換した直線運動によってボールネジのナット部32側
を往復運動させる。つまり、モーター37を回転駆動
し、ボールネジのネジ部31を回転させて、ボール41
を介してボールネジのナット部32を移動することでス
ライダー33を移動させる。そして、ボールネジのネジ
部31が回転することにより、ボールネジのネジ部31
のネジ溝31aおよびナット部32のネジ溝32aとボ
ール41との係合、ならびにスライダー33および直動
案内軸受34と、ボール43、44との係合に伴って発
生する塵を、ボールネジのネジ部31に沿って配置した
吸引用配管35の吸込口40から吸引するように図られ
ている。
【0007】この構成のクリーンルーム用ロボットにお
いての主な塵の発生原因は、 ボールネジのネジ部31とナット部32とに塗布され
たグリスがボールネジの回転によって飛散する。 ボールネジのシール42の部分が摺動する際に、グリ
スと摩耗粉が飛散する。 直動案内軸受34に塗布されたグリスがスライダー3
3の摺動によって飛散する。 ことである。これはスライダー33が動作すると、発生
した塵はまず本体カバー45内の空気に含まれる。そし
てスライダー33が移動端に近づくと、本体カバー45
とスライダー33との間の体積が小さくなり、吸引口が
無い場合は、塵を含んだ空気が本体カバー45の外に飛
散されるためである。
【0008】このように、従来のクリーンルーム用ロボ
ットでは塵が発生する可能性があり、特に半導体形成装
置などが使用されるクリーンルームではわずかな塵が製
品に与える影響は大きいものであり、クリーンルームに
発塵させないクリーンルーム用ロボットが要望されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構成のクリーンルーム用ロボットでは、下記の問題点を
有していた。 従来の第1例:発塵を少なくすることができるものの、
塵の発生を防止できないとともに、構成部品が多くなっ
て高価になる。 従来の第2例:吸引口継手36から遠い吸込口40ほど
吸込み流量が少なくなり、吸引口継手36に近い吸込口
40からは塵を十分に吸引することができても、吸引口
継手36から離れた先端部からの塵を十分に吸引するこ
とができない。また、吸引口継手36から離れた先端部
からも十分に吸引させようとする場合には、能力の大き
な吸引装置38を必要とし、この時、吸引口継手36に
近い近い吸込口40の吸い込み流量は必要以上の流量に
なり、無駄なエネルギーを消費する。また、吸込口40
が両端だけでなく途中にも多数設けられており、吸込口
40からの吸引力が全体的に弱いものとなっている。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、塵の発生を防止できながら、安価でエネルギー消費
の少ないクリーンルーム用ロボットを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のクリーンルーム用ロボットは、出力軸にボ
ールネジを有するモーターと、前記ボールネジと係合し
て移動可能なスライダーと、前記スライダーを直進運動
するように案内する直動案内軸受と、少なくともボール
ネジとスライダーとを覆う本体カバーとを備え、本体カ
バー内の塵を空気とともに吸引口から吸引する構成とさ
れたクリーンルーム用ロボットであって、前記吸引口
を、本体カバーまたは本体カバー内における前記スライ
ダーが移動可能な両移動端付近にのみ設けたものであ
る。
【0012】上記構成により、塵の発生を防止できなが
ら、安価でエネルギー消費の少ないクリーンルーム用ロ
ボットを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、出力軸に
ボールネジを有するモーターと、前記ボールネジと係合
して移動可能なスライダーと、前記スライダーを直進運
動するように案内する直動案内軸受と、少なくともボー
ルネジとスライダーとを覆う本体カバーとを備え、本体
カバー内の塵を空気とともに吸引口から吸引する構成と
されたクリーンルーム用ロボットであって、前記吸引口
を、本体カバーまたは本体カバー内における前記スライ
ダーが移動可能な両移動端付近にのみ設けたものであ
る。
【0014】上記構成により、吸引口を、本体カバーま
たは本体カバー内におけるスライダーが移動可能な両移
動端付近にのみ設けたので、吸引口からの吸い込み流量
を適正な流量にすることができて、無駄なエネルギーを
消費することを防止できる。請求項2記載の発明は、請
求項1記載のクリーンルーム用ロボットにおいて、ロボ
ットにて移動させる対象物が移動する作業領域に面する
位置に、スライダーの移動経路の開口部から塵を含んだ
空気が作業領域に向けて流入することを遮る防塵カバー
を備えたものである。
【0015】上記構成により、スライダーの移動経路の
開口部から塵を含んだ空気が作業領域に向けて流入する
ことを防止できる。請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載のクリーンルーム用ロボットにおいて、両
吸引口からの吸引力を略同一に制御する制御手段を備え
たものである。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
クリーンルーム用ロボットにおいて、両吸引口にセンサ
ーを備え、センサーからの結果により、両吸引口からの
吸引力を略同一に制御する制御手段を備えたものであ
る。請求項5記載の発明は、請求項1または2に記載の
クリーンルーム用ロボットにおいて、スライダーの移動
に伴い、スライダー移動方向の吸引口の吸引力を増加さ
せる制御手段を備えたものである。
【0017】請求項6記載の発明は、出力軸にボールネ
ジを有するモーターと、前記ボールネジと係合して、ロ
ボットにて移動させる移動対象物が移動する作業領域に
対して平行に移動可能なスライダーと、少なくともこれ
らのボールネジとスライダーとを覆う本体カバーとを備
えたX軸部と、前記X軸部のスライダーに一体的に固定
され、出力軸にボールネジを有するモーターと、X軸部
の移動方向に対して直交する方向に移動自在のスライダ
ーと少なくともこれらのボールネジとスライダーとを覆
う本体カバーとを備えたY軸部と、Y軸部のスライダー
に取り付けられ、前記移動対象物を保持するための手段
とを備えたクリーンルーム用ロボットであって、前記Y
軸部の本体カバー内に、スライダーの移動端であるボー
ルネジの先端部に臨む箇所に吸引口を設けた吸引ダクト
を配設するとともに、この吸引ダクトの後方部にL字型
の吸引継手を接続し、前記Y軸部の本体カバーの後方部
にも吸引口を設け、この吸引口にもL字型の吸引継手を
接続し、本体カバーの後方から吸引するように構成した
ものである。
【0018】上記構成により、万一吸引用ダクトホース
から塵が落下してもこの塵が作業範囲に侵入することを
防止できる。以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に
かかるクリーンルーム用ロボットの外観図、図2(a)
および(b)は同クリーンルーム用ロボットのX軸部を
示す平面断面図および図2(a)の矢印A方向から見た
側面図、図3は同クリーンルーム用ロボットのY軸部を
示す平面断面図である。
【0019】図1に示すように、クリーンルーム用ロボ
ットは、クリーンルーム用ロボットにて移動させる移動
対象物を保持する作業用のアーム、チャックなどの保持
機構(アーム、チャックなど)を取り付ける作業手段取
付部15と、前記移動対象物をX軸方向に移動させるた
めのX軸部1と、前記移動対象物をY軸方向に移動させ
るためのY軸部2と、制御手段16とを備えており、図
1において斜線で示す部分が作業手段取付部15を移動
可能な作業範囲14である。つまり、後で詳しく述べる
が、保持機構が固定される作業手段取付部15はY軸部
2によりY軸方向に移動自在に取り付けられ、作業手段
取付部15およびY軸部2はX軸部1によりX軸方向に
移動自在に取り付けられ、この結果、移動対象物を保持
する保持機構(作業手段取付部15)をX軸方向ならび
にY軸方向に移動可能に構成している。
【0020】図2(a)、(b)に示すように、X軸部
1には、ボールネジのネジ部3およびナット部4と、ボ
ールネジのネジ部3を回転させるモーター5と、ボール
ネジのナット部4に取り付けられ、X軸方向に沿うよう
に配置された直動案内軸受6に摺動自在とされたスライ
ダー7と、これらの部品を覆う本体カバー8とが設けら
れている。また、本体カバー8におけるスライダー7の
移動範囲の端点(移動端と称す)であるネジ部3の両端
部3a、3bに対応する位置に吸引口9a、9bが形成
されているとともに、それぞれの箇所に吸引口継手10
が設けられ、この吸引口継手10には吸引用ダクトホー
ス11を介して、クリーンルームの壁面などに取り付け
られたブロア等の吸引装置12が接続されて、ネジ部3
の両端部3a、3b付近から、塵を含んだ空気をクリー
ンルームの外に排気するようになっている。そして、制
御手段16により、吸引装置12による吸引動作や、モ
ーター5の駆動動作が制御される。なお、図1におけ
る、8a、8bは本体カバー8に形成され、スライダー
7の一部および作業手段取付部15を通過させるための
開口部である。
【0021】図3に示すように、Y軸部2においても、
X軸部1と同様に、ボールネジのネジ部3およびナット
部4と、ボールネジのネジ部3を回転させるモーター5
と、ボールネジのナット部4に取り付けられ、X軸方向
に沿うように配置された直動案内軸受6に摺動自在とさ
れたスライダー7と、これらの部品を覆う本体カバー8
とが設けられている。しかしながら、Y軸部2において
は、X軸部1と異なって、Y軸部2の本体カバー8内
に、先端部にだけ吸引口17aを形成した吸引ダクト1
7を設けており、本体カバー8内における先端部分の空
気を、この吸引ダクト17を介して、本体カバー8の後
部に接続したL字形の吸引継手18から後方の吸引装置
側に吸引できるように構成している。また、本体カバー
8の後方部に吸引口9cを設けるとともに、L字形の吸
引継手19を介して、後方の吸引装置側に吸引できるよ
うに構成している。なお、20は、L字形の吸引継手1
8、19と吸引装置とを接続する吸引用ダクトホースで
ある。
【0022】また、図1、図2(a)、(b)に示すよ
うに、Y軸部2には、作業領域11に対向して、Y軸部
2の下面から両側壁周囲を覆うようにY軸部2から突出
させて防塵カバー13が取り付けられている。上記構成
において、スライダー7の往復動作によりボールネジの
部分と直動案内軸受6の部分とから塵が発生し、本体カ
バー6の内部の空気は塵を多く含んだ状態となる。スラ
イダー7が移動端に近づくと、塵を含んだ空気はスライ
ダー7により押されるようにしながらネジ部3の両端部
3a、3b付近に集結し、塵を含んだ空気は吸引装置1
2の吸引効果により吸引口継手10ならびに吸引ダクト
17、吸引用ダクトホース11、20、吸引装置12を
通ってクリーンルームの外に排気される。
【0023】つまり、ネジ部3の両端部3a、3b付近
にスライダー7が移動すると、本体カバー6内の空気が
押しつけられ、スライダー7の移動経路の開口部分7a
からこの空気が塵とともに排出されようとするが、この
現象を、移動端に設けた吸引口9a、9b、9c、17
aから吸引することにより防止することができる。ここ
で、例えばスライダー7の移動速度が1100mm/s
の場合に、吸引力を0.65m3/minとすると良好
に吸引できる。
【0024】この場合に、スライダー7の移動端のみの
吸引なので吸引の損失を最低限に抑えることも可能であ
る。また、吸引のタイミングとしては常時吸引すればよ
いが、作業回数(スライダー7の駆動回数)が少ない場
合はスライダー7が両端部3a、3b付近に移動する時
だけに吸引してもよく、この場合には、不要時の使用を
抑えられて効率的となる。また、スライダー7の移動に
伴い、スライダー7が接近する方の吸引口9a、9b、
9c、17aだけの吸引力を増加させてもよく、この場
合には一層効率よく塵が回収でき、さらにスライダー7
ーの移動に対して徐々に増加・減少させるとさらに回収
効率も良好となる。
【0025】また、常時吸引する場合の吸引力は、通常
は両方の吸引口9a、9b、9c、17aで同一が好ま
しく、吸引力を制御手段16により一定に維持してもよ
いが、さらに吸引口9a、9b、9c、17aにセンサ
ーを設けて両方の吸引口9a、9b、9c、17aの吸
引力を一定の吸引力に維持すると吸引ムラがなくなっ
て、きちんと塵を吸引でき、しかもスライダー7の移動
がスムーズとなる。また、これに代えて塵の発生の多い
場合に、塵の多い方の吸引力を増加させることも可能で
あり、この場合には塵の回収率向上を図ることができ
る。
【0026】これらの吸引の制御は吸引装置12に設け
た制御手段16にて行うが、この際の吸引装置12なら
びに制御手段16はX軸部1およびY軸部2に共通のも
のではなくて、個別に設けたのものでもよい。このよう
に塵の発生しやすいスライダー7の移動端の付近のみに
吸引口9a、9b、9c、17aを設けることにより、
塵の含んだ空気を吸引して、外部(クリーンルーム内)
に排出することを防止することができながら、吸引装置
12として安価でエネルギー消費の少ないものを用いる
ことができる。また、X軸部1およびY軸部2に設けら
れる各吸引口9a、9b、9c、17aは両移動端の2
箇所のみであり、吸引口9a、9b、9c、17aと吸
引装置12とは吸引用ダクトホース11、20で直接つ
なぐため、特に吸引装置12における吸引具合を制御し
ない場合でも各吸引口9a、9b、9c、17aでの吸
込み流用はほぼ均一になることから、従来よりも少ない
流量で塵を吸引することができる。
【0027】また、上述のように、Y軸部2には、作業
領域11に対向して、Y軸部2の下面から両側壁周囲を
覆うように防塵カバー13が取り付けられているため、
X軸部1のスライダー7がY軸部2を伴って同期して移
動する際に、仮にX軸部1のスライダー7の移動経路の
開口部7aから塵を含んだ空気が作業領域11に向けて
噴出しようとした場合でも、この空気の塵が防塵カバー
13で遮られて作業領域11に侵入することが防止され
る。つまり、スライダー7の作業範囲11側に設けられ
た防塵カバー13の効果により、吸引しきれなかった塵
は作業範囲11側に飛散せず、作業範囲11と反対側に
流れていく。
【0028】また、Y軸部2はX軸部1のスライダー7
上に固定されて移動するため、例えば、図2に示すよう
にのようにX軸部1と同様に吸引用ダクトホースを本体
カバーの側面に接続すると吸引用ダクトホースを作業範
囲の上に渡すことになりY軸部の動作による振動等によ
り吸引用ダクトホースから塵が落下する恐れがある。し
かしながら、このクリーンルーム用ロボットのY軸部2
においては、X軸部1と異なって、吸引用ダクトホース
19を本体カバー8の後方に接続しているため、万一吸
引用ダクトホース19から塵が落下しても作業範囲11
に侵入することを防止できる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸引口
を、本体カバーまたは本体カバー内におけるスライダー
が移動可能な両移動端付近にのみ設けることにより、吸
引口からの吸い込み流量を適正な流量にすることができ
て、従来よりも少ない流量で塵を吸引することができ、
無駄なエネルギーを消費することを防止できる。また、
本発明のクリーンルーム用ロボットの構造は非常に簡単
であるため、一般環境用の直動(直交)ロボットなどに
少しの改造を加えることで実現でき、安価なクリーンル
ーム用ロボットを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるクリーンルーム用
ロボットの外観を示す斜視図
【図2】(a)および(b)は同クリーンルーム用ロボ
ットのX軸部を示す平面断面図および図2(a)の矢印
A方向から見た側面図
【図3】同クリーンルーム用ロボットのY軸部を示す平
面断面図
【図4】従来のクリーンルーム用ロボットの概略的な側
面断面図
【図5】(a)および(b)はその他の従来のクリーン
ルーム用ロボットの平面断面図および側面図
【図6】同従来のクリーンルーム用ロボットにおけるボ
ールネジの構成を示す部分切欠斜視図
【図7】同従来のクリーンルーム用ロボットにおけるス
ライダーと直動案内軸受の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 X軸部 2 Y軸部 3 ボールネジのネジ部 4 ボールネジのナット部 5 モーター 6 直動案内軸受 7 スライダー 8 本体カバー 9a、9b、9c、17a 吸引口 10 吸引口継手 11、20 吸引用ダクトホース 12 吸引装置 13 防塵カバー 14 作業範囲 15 作業手段取付部 16 制御手段 17 吸引ダクト 18、19 吸引継手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸にボールネジを有するモーター
    と、前記ボールネジと係合して移動可能なスライダー
    と、前記スライダーを直進運動するように案内する直動
    案内軸受と、少なくともボールネジとスライダーとを覆
    う本体カバーとを備え、本体カバー内の塵を空気ととも
    に吸引口から吸引する構成とされたクリーンルーム用ロ
    ボットであって、前記吸引口を、本体カバーまたは本体
    カバー内における前記スライダーが移動可能な両移動端
    付近にのみ設けたクリーンルーム用ロボット。
  2. 【請求項2】 ロボットにて移動させる対象物が移動す
    る作業領域に面する位置に、スライダーの移動経路の開
    口部から塵を含んだ空気が作業領域に向けて流入するこ
    とを遮る防塵カバーを備えた請求項1記載のクリーンル
    ーム用ロボット。
  3. 【請求項3】 両吸引口からの吸引力を略同一に制御す
    る制御手段を備えた請求項1または2に記載のクリーン
    ルーム用ロボット。
  4. 【請求項4】 両吸引口にセンサーを備え、センサーか
    らの結果により、両吸引口からの吸引力を略同一に制御
    する制御手段を備えた請求項3に記載のクリーンルーム
    用ロボット。
  5. 【請求項5】 スライダーの移動に伴い、スライダー移
    動方向の吸引口の吸引力を増加させる制御手段を備えた
    請求項1または2に記載のクリーンルーム用ロボット。
  6. 【請求項6】 出力軸にボールネジを有するモーター
    と、前記ボールネジと係合して、ロボットにて移動させ
    る移動対象物が移動する作業領域に対して平行に移動可
    能なスライダーと、少なくともこれらのボールネジとス
    ライダーとを覆う本体カバーとを備えたX軸部と、 前記X軸部のスライダーに一体的に固定され、出力軸に
    ボールネジを有するモーターと、X軸部の移動方向に対
    して直交する方向に移動自在のスライダーと少なくとも
    これらのボールネジとスライダーとを覆う本体カバーと
    を備えたY軸部と、 Y軸部のスライダーに取り付けられ、前記移動対象物を
    保持するための手段とを備えたクリーンルーム用ロボッ
    トであって、 前記Y軸部の本体カバー内に、スライダーの移動端であ
    るボールネジの先端部に臨む箇所に吸引口を設けた吸引
    ダクトを配設するとともに、この吸引ダクトの後方部に
    L字型の吸引継手を接続し、前記Y軸部の本体カバーの
    後方部にも吸引口を設け、この吸引口にもL字型の吸引
    継手を接続し、本体カバーの後方から吸引するように構
    成したクリーンルーム用ロボット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003095434A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Toyota Industries Corp 移載装置
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