JP2000271350A - 昆虫ロボット - Google Patents

昆虫ロボット

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JP2000271350A
JP2000271350A JP11124699A JP12469999A JP2000271350A JP 2000271350 A JP2000271350 A JP 2000271350A JP 11124699 A JP11124699 A JP 11124699A JP 12469999 A JP12469999 A JP 12469999A JP 2000271350 A JP2000271350 A JP 2000271350A
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慎一 須田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクション空間内の環境状態に反応する昆虫
ロボットの挙動を昆虫生態のそれのように生々しいもの
にする。 【構成】 環境状態検出手段A(2a、2b、3、4)
が障害物や外光の存否などの環境状態を検出する。検出
された環境状態に応じて、アクションユニット選択手段
Cが「前進」「後退」「右旋回」「左旋回」「停止」な
どの単位挙動を別々に規定する複数のアクションユニッ
ト手段Bの中から所定の選択判断アルゴリズムに従っ
て、所定の1つのアクションユニット手段Bを選択す
る。アクションユニット実行手段Dが左右両側のアクチ
ュエータ13、14を「正転」「逆転」「停止」の運転
モードの組み合わせで駆動制御することで、選択された
アクションユニット手段Bを実行に移す。駆動制御され
た左右両側のアクチュエータ13、14により回転駆動
される左右両側の脚動輪6a、6b、6c、7a、7
b、7cの回転運動に従って、両側6本の脚骨8、9の
基部が回転角度差をもって回転運動することで、昆虫生
態の挙動を生々しく模倣する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクション空間
内で自律して、6足走行などの昆虫らいし挙動を呈する
ことで、昆虫の生態を模擬するようにした趣味性の昆虫
ロボットに関連し、とくに、アクション空間内の明る
さ、障害物などの環境状態や自己の個体に接近する他の
個体の種類に反応して、あたかも昆虫生態であるかのよ
うな生々しい運動を表現するようにした改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アクション空間内で自律して6足走行す
ることで、昆虫の生態を模擬するようにした昆虫ロボッ
ト自体は玩具として愛好されており、そのような従前の
昆虫ロボットは、例えば、特開平8−57159号によ
っても開示され、バンダイ製「6足歩行カブテリオス」
としても公然実施されている。アクション空間内の環境
状態に反応して挙動を開始し、或いは挙動を変更するよ
うにした玩具ロボットも盛んに愛好されており、そのよ
うな従前の玩具ロボットは、例えば、特開平5−337
86号によっても開示され、タカラ製「フラワーロッ
ク」としても公然実施されている。アクション空間内の
他の個体を識別して挙動を変更するようにした玩具ロボ
ットもすでに公知公用であり、そのような従前の玩具ロ
ボットは、特開平9−7553号によっても開示され、
トミー社製「ファービー」としても公然実施されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従前の
玩具ロボットにあっては、ロボット内に搭載されたマイ
クロコンピュータで一連のプログラムを実行する過程
で、各種センサーにより検出される環境状態や個体識別
の情報をマイクロコンピュータに取り込んで、一連のプ
ログラム総体の中で、これらの情報を処理することで、
本質的にロボット全体の動きを、これらの情報に基づく
別の全体の動きに切り換えるものであったので、切り換
えられるべき別の全体の動きの種類数は、実際には、極
めて限られたものとなり、その結果、環境状態に反応し
て、或いは、他の個体を識別して、種々多様な行動パタ
ンの組み合わせで挙動を起こす昆虫生態を模擬するに
は、行動パタンの切り換わりが単調に過ぎて昆虫らしい
生々しい行動を表現するのが困難であり、行動パタンの
切り換えを多種、多様なもに改善しようとすれば、勢
い、コンピュータプログラムが、複雑高度で大規模なも
のにならざるを得ないという問題点があった。このよう
な問題を解決するのが請求項1〜8記載の発明の課題で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従前装置における環
境状態依存や個体識別依存の行動パタンの単調さの問題
点に鑑み、請求項1〜5記載の発明は、環境状態に応じ
て、複数のアクションユニットの中から、所定の1つの
アクションユニットを選択することにより、請求項6〜
7記載の発明は、他の個体に特有の相手識別情報に基づ
いて、複数の個体間応待アクションユニットの中から、
所定の1つの個体間応待アクションユニットを選択する
ことにより、請求項8記載の発明は、アクションユニッ
トと個体間応待アクションユニットの選択時の優先順位
に従って、「臆病者」タイプアクションユニットや「猪
突猛進」タイプアクションユニットを選択することによ
り、上記問題点を解決して、コンピュータプログラムの
複雑高度化と大規模化を伴うことなしに、環境状態や個
体識別に反応して、多種多様の行動パタンの組み合わせ
を実現することで、昆虫らしい生々しい動きを表現でき
る優れた昆虫ロボットを提供するものである。
【0005】
【作用】請求項1〜5記載の発明の構成は、環境状態検
出手段Aが、アクション空間内に存在する障害物を検出
して、障害状態信号を環境状態信号として出力し、アク
ション空間内の明るさを検出して、明るさ状態信号を環
境状態信号として出力し、複数のアクションユニット手
段Bの各々が、昆虫ロボットのアクションの種類とし
て、昆虫ロボットの「前進」「後退」「右旋回」「左旋
回」「停止」のうちの1種類を規定し、その1種類のア
クションの持続時間とその1種類のアクションの実行速
度とを規定し、アクションユニット選択手段Cが、アク
ションユニット手段Bごとに予め設定された優先順位に
従って、複数のアクションユニット手段Bの中から所定
の1つのアクションユニット手段Bを選択し、アクショ
ンユニット実行手段Dが、アクションの種類としての
「前進」「後退」「右旋回」「左旋回」「停止」のうち
の1種類のアクションに予め対応付けられた「正転」
「逆転」「停止」のうちのいずれかの運転モードで、ア
クチュエータ13、14としての電動機を所定アクショ
ンの持続時間だけアクションの実行速度に対応するデュ
ーティ比で駆動し、脚部手段8、9が、アクションユニ
ット実行手段Dにより駆動されるアクチュエータ13、
14により付勢されて、所定のアクションを所定のアク
ションの持続時間だけ昆虫ロボットに表現させる運動を
するように作用する。
【0006】請求項6〜7記載の発明の構成は、フェロ
モン信号発信手段Eが、アクション空間内に自己の個体
に特有に予め設定された自己識別情報を表すフェロモン
信号を発信フェロモン信号として発信し、フェロモン信
号受信手段Fが、アクション空間内に存在する他の昆虫
ロボットのフェロモン信号発信手段Eから発信される、
他の個体に特有に予め設定された相手識別情報を表すフ
ェロモン信号を受信フェロモン信号として受信し、個体
間応待関係識別手段Gが、受信された受信フェロモン信
号により表される相手識別情報と自己識別情報とに基づ
いて、自己の個体と所定の他の個体の間に予め設定され
ている個体間応待関係を識別し、複数の個体間応待アク
ションユニット手段Hの各々が、自己の個体の個体間応
待アクションの種類として、昆虫ロボットの「前進」
「威嚇」「挨拶」「逃避」のうちの1種類を規定し、そ
の1種類の個体間応待アクションの持続時間とその1種
類の個体間応待アクションの実行速度とを規定し、個体
間応待アクションユニット選択手段Iが、個体間応待関
係識別手段Gにより識別された個体間応待関係に基づい
て、複数の個体間応待アクションユニット手段Hの中か
ら所定の1つの個体間応待アクションユニット手段Hを
選択し、個体間応待アクションユニット実行手段Jが、
個体間応待アクションユニット選択手段Iにより選択さ
れた個体間応待アクションユニット手段Hで規定される
所定の個体間応待アクションを所定の個体間応待アクシ
ョンの持続時間だけ実行するように、アクチュエータ1
3、14を駆動し、脚部手段8、9が、個体間応待アク
ションユニット実行手段Jにより駆動されるアクチュエ
ータ13、14により付勢されて、所定の個体間応待ア
クションを所定の個体間応待アクションの持続時間だけ
昆虫ロボットに表現させる運動をするように作用する。
【0007】請求項8記載の発明の構成は、アクション
ユニット選択手段Cとしての「臆病者」タイプアクショ
ンユニット選択手段が、アクションユニット手段Bと個
体間応待アクションユニット手段Hごとに、予め「臆病
者」タイプに設定された優先順位に従って、複数のアク
ションユニット手段Bと複数の個体間応待アクションユ
ニット手段Hの中から、所定の1つのアクションユニッ
ト手段B若しくは所定の1つの個体間応待アクションユ
ニット手段Hを選択するように作用し、アクションユニ
ット選択手段Cとしての「猪突猛進」タイプアクション
ユニット選択手段が、アクションユニット手段Bと個体
間応待アクションユニット手段Hごとに、予め「猪突猛
進」タイプに設定された優先順位に従って、複数のアク
ションユニット手段Bと複数の個体間応待アクションユ
ニット手段Hの中から、所定の1つのアクションユニッ
ト手段B若しくは所定の1つの個体間応待アクションユ
ニット手段Hを選択するように作用する。
【0008】
【実施の形態】図1〜図10を参照しながら、この発明
の実施の形態を以下に説明する。この発明の実施の形態
である昆虫ロボットの平面外観を示す図1Aと側面外観
を示す図1Bにおいて、昆虫様筺体1の図上右端に現れ
る頭部1aには、昆虫ロボットの前進方向に臨んで左右
に1対の発光ダイオード2a、2bがフェロモン信号発
信手段Eと障害物検出用の環境状態検出手段Aの発信部
との共用手段として装着されており、頭部1aの正面に
は、前進方向に臨んで中央に1個のフォトトランジスタ
3がフェロモン信号受信手段Fと障害物検出用の環境状
態検出手段Aの受信部との共用手段として装着されてお
り、さらに頭部1aの上面には、上方に臨んで中央に1
個の硫化カドミニュウセルなどの光感受性素子4が明る
さ検出用の環境状態検出手段Aとして装着されている。
なお、頭部1aの上面で、光感受性素子4に対して前進
方向左右に並んで設けられた1対の発光ダイオード5
a、5bはイルミネーション装飾用のものである。昆虫
用筐体1の両側面には、片側3個づつで、同速連動する
1対6個の脚動輪6a、6b、6c、7a、7b、7c
が回転自在に軸止されている。片側3個の脚動輪6a、
6b、6cを抽出して説明すると、各脚動輪の円周上の
位相角度を異にする各別の箇所に針金状の脚骨8が設け
られている。即ち、ここでの針金状の3本の脚骨8、
8、8は、その各別の基部8a、8b、8cが、3個の
脚動輪6a、6b、6cの円周上の位相角度を異にする
各別の箇所に植設されていて、昆虫ロボットの前進方向
に臨んで右側外方に(図1A中で下方に)張り出し、中
間部分でフォーシングされて、片側の脚部手段8を構成
している。反対側の針金状の3本の脚骨9、9、9も、
全く同様にして反対側の脚部手段9を構成している。こ
の場合、片側3本づつの脚骨は、一体的に同速連動する
が、一方側の脚部手段8と反対側の脚部手段9は、互い
に独立に運動可能である。そして、一方側の3本の脚骨
8、8、8の基部8a、8b、8cと反対側の3本の脚
骨9、9、9の基部9a、9b、9cとの間で互いに対
向する脚骨の基部どうしも、脚動輪の円周上の位相角度
を異にする箇所に植設されることで、各脚骨の中間部で
のフォーミングと相俟って、両側の脚動輪6a、6b、
6c、7a、7b、7cの回転に合わせて、各脚骨の各
基部が位相角度を異にして回転する際に、両脚部手段
8、9全体の動きにより、昆虫生態の歩行挙動がもっと
もらしく模倣されて、表現されるものである。電気的ハ
ードウエアの構成を示す図2において、マイクロコンピ
ュータ10の入力ポート#2INには、フォトトランジ
スタ3が、検出回路と一体化された駆動用の増幅回路3
aを介して接続されており、入力ポート#1INには、
検出回路に組み込まれた硫化カドミニウムセル4が接続
されている。さらに、マイクロコンピュータ10の出力
ポート#1outには、駆動回路に組み込まれた左側発
光ダイオード2aが接続され、出力ポート#2outに
は、駆動回路に組み込まれた右側発光ダイオード2bが
接続され、出力ポート#3out、#4outには、各
別に、駆動回路に組み込まれた左右の装飾用発光ダイオ
ード5a、5bが接続されている。さらに、1対の出力
ポート#5out、#6outには、市販のモータドラ
イバユニット11(例えば、三洋電機製LB1638
M)の1対の入力端子IN1、IN2が接続され、別の
1対の出力ポート#7out、#8outには、もう1
つの同種のモータドライバユニット12の1対の入力端
子IN1、IN2が接続されている。これら1対のモー
タドライバユニット11、12には、該ユニットによ
り、電源からの供電が制御される1対の電動機、即ち、
左側脚動輪7a、7b、7cを回転駆動するための左側
電動機13と右側脚動輪6a、6b、6cを回転駆動す
るための右側電動機14が、アクチュエータとして接続
されている。各別のモータドライバユニット11、12
は、1対の入力端子IN1、IN2に対してマイクロコ
ンピュータから論理値「1」(HIと略記する)又は論
理値「0」(LOWと略記する)で表される並列2ビッ
トの符号が入力されると、その2ビットの論理値に対応
させて、各別の電動機を「正転」「逆転」「停止」の運
転モードで駆動することができるものであり、その場合
の1対の入力端子IN1、IN2の論理値と運転モード
との関係は、図3に示されるとおりである。そして、こ
のようなモータドライバユニット11、12による電動
機制御では、「停止」の運転モードを周期的に配置しな
がら、それの実時間上の密度を制御することで、電動機
への給電のデュティ比を制御し、これにより、電動機の
回転速度を制御することができるものである。このよう
なハードウエアの構成上のマイクロコンピュータ10に
より実行されるプログラムのフローを以下に説明する。
【0009】メインフローチャートを示す図4におい
て、マイクロコンピュータ10は、プログラムの実行を
開始すると(図4中a)、タイマーや各種変数値を計数
するための内部レジスタ類をリセットすることで、初期
条件の設定を行ったうえで(図4中b)、フェロモン信
号受信手段Fと個体間応待関係識別手段Gを実現すべ
く、後に詳述されるフェロモン信号受信処理(図4中
c)のためのサブルーチンに飛んで、該サブルーチンの
実行により、受信フェロモン信号を処理することで、他
の個体に特有に予め設定された相手識別情報と自己の個
体に特有に予め設定された自己識別情報とに基づく個体
間応待関係としての「弱種」「強種」「同種」の関係を
表す「pheromone」の入力パラメータを設定し
た後にリターンして、ソフトウエア的に実現される内部
のタイマーが100msの動作基準時間の経過を判別し
(図4中d)、動作基準時間の経過以前で、判別結果
(図4中d)がNoの場合には、フェロモン信号受信処
理を継続的に実行し、動作基準時間の経過直後の動作基
準時点で判別結果(図4中d)がYesに転ずると、次
のステップの処理に移行する。これにより、以降の処理
は、100msの間隔の動作基準時点ごとの間欠動作と
して実行されてることになる。動作基準時点に到達する
と、マイクロコンピュータ10は、タイマーをリセット
して(図4中e)から、フェロモン信号発信手段Eを実
現すべく、フェロモン信号発信処理(図4中f)を実行
する。このフェロモン信号発信処理では、1ビット10
0μsの3ビット単位で1文字(識別符号上の1ビッ
ト)が定義された識別符号上8ビット構成の符号によ
り、自己の個体に特有に予め設定された自己識別情報を
表す発信フェロモン信号を形成するようにマイクロコン
ピュータ10は、1対の出力ポート#1out#2ou
tから、例えば、図5に示されるような3ビット×8ビ
ット=24ビット構成の符号列を3回づつ左側発光ダイ
オード2aと右側発光ダイオード2bの双方に対して出
力して、これらを点滅させる。図5例示のものは、自己
識別情報として、自己の個体がAタイプ、Bタイプ、C
タイプのいずれに属するかというタイプ区別情報を取り
扱っているが、自己の個体を唯一に特定する氏名のよう
な識別情報をもここで取り扱えるのは、勿論のことであ
る。図4に戻って、マイクロコンピュータ10は、続い
て、環境状態検出手段Aを実現する中で、後に詳述され
る入力パラメータ設定処理(図4中g)のためのサブル
ーチンに飛んで、該サブルーチンの実行により、左側発
光ダイオード2aと右側発光ダイオード2bから、各別
に、アクション空間内に存在する障害物に対して照射さ
れて、そこから反射された光線をフォトトランジスタ3
が障害物対応の環境状態信号として、感受することで、
左側発光ダイオード2aからの光線の感受、即ち、昆虫
ロボットの前進方向に臨んで左側視野での障害物の存在
を表す「lft eye」の入力パラメータと、右側発
光ダイオード2bからの光線の感受、即ち、右側視野で
の障害物の存在を表す「right eye」の入力パ
ラメータを各別に設定し、さらに、硫化カドミニウムセ
ル4が明るさ(暗さ)対応の環境状態信号として、アク
ション空間内の外光を感受することで、アクション空間
内の明るさ(暗さ)を表す「dark」の入力パラメー
タを設定した後にリターンして、現在実行中のアクショ
ンプログラムユニットで規定されるアクションユニット
を特徴付けるべく予め設定されている持続時間を表す
「action time」の出力パラメータが0まで
減少したかどうかを判別し(図4中h)、0までの減少
により判別結果(図4中h)がYesの場合には、アク
ションユニット選択手段Cを実現すべく、後に詳述され
るアクションプログラムユニット選択処理(図4中i)
のサブルーチンに飛んで、複数のアクションプログラム
ユニットの実行により実現される複数のアクションユニ
ット手段Bとしての複数のアクションユニットの中から
所与の選択判別アルゴリズムに従って、所定の1つのア
クションユニットを実現するための所定の1つのアクシ
ョンプログラムユニットを選択することで、アクション
ユニット選択手段Cを実現した後にリターンして、アク
ションユニット実行手段Dを実現すべく、そのサブルー
チンで選択されたアクションプログラムユニットの実行
処理(図4中j)に移行し、次いで、アクションプログ
ラムユニットの実行処理(図4中j)により実行最中の
アクションプログラムユニットで規定されるアクション
ユニットを表す「now action」の入力パラメ
ータを設定し(図4中k)、続いて、持続時間を表す
「actiontime」の出力パラメータから「1」
を減算(図3中l)したうえで、図4中dの判別処理に
戻って、さらなる100msの経過後に到来する次の動
作基準時点を待つ。このような処理フロー(図4中h〜
l)の実行により、所定の1つのアクションプログラム
ユニットが一旦選択されると(図4中i)、そのアクシ
ョンプログラムについて指定された持続時間が経過する
までは、図4中hの判別結果がNoに留まるので、新た
なアクションプログラムユニットの選択(図4中i)が
行われずに、図3中iの処理で選択されたアクションプ
ログラムユニットが継続して実行され、その継続実行の
アクションプログラムユニットに指定された持続時間が
経過して、「action time」の出力パラメー
タが0まで減少する(図4中h)と、その後の100m
s間隔の動作基準時点で(図4中d)、新たなアクショ
ンプログラムユニットが選択されて(図4中i)、その
アクションプログラムユニットを表すように「now
action」の入力パラメータが書き換えられる(図
4中l)ものである。
【0010】以上のメインフローチャートの処理によれ
ば、マイクロコンピュータ10は、フェロモン信号発信
処理(図4中f)と、後に詳述されるフェロモン信号受
信処理(図4中c)との協働により、左側発光ダイオー
ド2aと右側発光ダイオード2bとフォトトランジスタ
3に働きかけて、フェロモン信号発信手段Eとフェロモ
ン信号受信手段Fとを実現したうえで、発信フェロモン
信号により表される自己識別情報と受信フェロモン信号
により表される相手識別情報とに基づく、自己の個体と
他の個体の間での個体間応待関係としての「弱種」「強
種」「同種」の関係を表す「pheromone」の入
力パラメータを設定することで、個体間応待関係識別手
段Gを実現し、後に詳述される入力パラメータ設定処理
(図4中g)により、左側発光ダイオード2aと右側発
光ダイオード2bとフォトトランジスタ3と硫化カドミ
ニウムセル4に働きかけて、障害物対応ないし明るさ
(暗さ)対応の環境状態検出手段Aを実現したうえで、
障害物が左側の視野内に存在することを表す「left
eye」の入力パラメータと、障害物が右側の視野内
に存在することを表す「right eye」の入力パ
ラメータと、アクション空間内の明るさ(暗さ)を表す
「daek」の入力パラメータを設定し、「now a
ction」の入力パラメータ設定処理(図4中l)に
より、現在実行中のアクションプログラムユニットを表
す「now action」の入力パラメータを設定
し、これにより、総じて、「pheromon」「le
fet eye」「right eye」「dark」
「now action」という5個の入力パラメータ
を設定したうえで、その設定済みの5個の入力パラメー
タを判断要素として、アクションプログラムユニットの
論理的優先順位の指定により規定される選択判断アルゴ
リズムに従って、複数のアクションプログラムユニット
の中から所定の1つアクションプログラムユニットを選
択するようにしたアクションプログラムユニット選択処
理(図4中i)のサブルーチンを実行することで、複数
のアクションユニットの中から所定の1つのアクション
ユニットを選択するアクションユニット選択手段Cを実
現するものである。ここでのアクションプログラムユニ
ット選択処理(図4中i)のサブルーチンを図6A、図
6Bのフローチャートと図7の入出力パラメータ対応図
を参照しながら以下に説明する。
【0011】ここに、図7のアクションプログラムユニ
ットごとの入出力パラメータ対応図は、アクションプロ
グラムユニットA〜Iの各々について、所定のアクショ
ンプログラムユニットが図6A、6Bのフローチャート
に沿うアクションプログラムユニット選択処理により選
択されるようにして実現されるアクションユニット選択
手段Cにおいて、所定のアクションプログラムユニット
による所定の1つのアクションユニットが選択されるた
めの判断要素としての上述の5つの入力パラメータの状
態を左側の一覧表に整理したものであり、それに突き合
わせる形で、右側に配置された一覧表には、ここで選択
されたアクションプログラムユニットを図4のメインフ
ロー中のアクションプログラムユニット実行処理(図4
中j)で実行することにより実現されるアクションユニ
ット実行手段Dにおいて実現されるべき所定のアクショ
ンユニットを特徴付けるところの3個の出力パラメー
タ、即ち、アクションの種類を表す「action」の
出力パラメータと、その1種類のアクションの持続時間
を表す「action time」の出力パラメータ
と、その1種類のアクションの実行速度(デューティ
比)を表す「duty」の出力パラメータが列記されて
いる。
【0012】図6Aに戻って、アクションプログラムユ
ニット選択処理のサブルーチンを開始(図6A中a)し
たマイクロコンピュータ10は、先ず、無条件で、図7
のアクションプログラムユニットA(前進)の行の表示
に従って、アクションユニットAを特徴付けるところ
の、アクションの種類を表す「action」の出力パ
ラメータとして「前進」を設定し(図6A中b)、同様
に、アクションの持続時間を表す「action ti
me」の出力パラメータとして「10」(100μsの
動作基準時間×10=1000μsを意味する)を設定
し(図6A中c)、同様に、アクションの実行速度を表
す「duty」の出力パラメータとして「60%」を設
定する(図6A中d)。次いで、マイクロコンピュータ
10は、図7のアクションプログラムユニットB(右旋
回)の行の表示に従って、「lefreye」の入力パ
ラメータが「1」であるかどうか、即ち、左側の視野内
に障害物が存在するかどうかを判別し(図6A中e)、
「left eye」の入力パラメータが「1」であっ
て、判別結果(図6A中e)がYesの場合には、同様
にして、同図同行の右側の一覧表の部分の表示に従っ
て、出力パラメータを各別に設定するが、「left
eye」の入力パラメータが「0」であって、即ち、左
側の視野内に障害物の存在がなく、判別結果(図6A中
e)がNoの場合には、ここでの出力パラメータの設
定、即ち、新しい出力パラメータ値への更新記憶を行わ
ずに次ぎの判断処理に移行してゆく。従って、ここでの
判断要素としての5個の入力パラメータの各々について
の判別結果(例えば、図6A中e)がYesであり、以
降の残りの入力パラメータについての判別結果がNoで
あれば、そのような最後の判別処理において設定された
出力パラメータが選択されたアクションユニットを特徴
付けるものとして残留し、逆の言い方をすれば、ここで
の判断要素としの5個の入力パラメータについての判別
結果(例えば、図6A中e)がNoの場合には、それに
先行する処理(例えば、図6A中bcd)により設定さ
れた出力パラメータが選択されたアクションユニットを
特徴付けるものとして残留するのであり、かくして、時
系列上遅れて処理される判断要素の方が判別結果をより
高い論理的優先順位で支配することになる。
【0013】続いて、マイクロコンピュータ10は、図
7のアクションプログラムユニットC(左旋回)の行の
表示に従って、「right eye」の入力パラメー
タが「1」であるかどうか、即ち、右側の視野内に障害
物が存在するかどうかを判別し(図6A中g)、判別結
果が「1」の場合には、同様にして、同図同行の右側の
一覧表の部分の表示に従って、出力パラメータを各別に
設定する(図6A中h)が、判別結果(図6A中g)が
Noの場合には、出力パラメータの更新記憶を行わず
に、後続の判断要素の処理に移行し、図7のアクション
プログラムユニットD(後退)の行の表示に従って、
「left eye」と「rlght eye」の双方
の入力パラメータが共に「1」であるかどうか、即ち、
視野内の目前に障害物が存在するかどうかを判別し(図
6中i)、判別結果がYesの場合には、同様にして、
同図同行の右側の一覧表の部分の表示に従って、出力パ
ラメータを各別に設定する(図6A中、j)が、判別結
果(図6A中i)がNoの場合には、出力パラメータの
更新記憶を行われずに、後続の判断要素の処理に移行
し、図7のアクションプログラムユニットG(挨拶)の
行の表示に従って、個体間応待アクションユニット選択
手段Iを実現すべく、「phereomone」の入力
パラメータが「同種」に設定されていて、かつ、「le
ft eye」と「right eye」の双方の入力
パラメータが共に「1」であるかどうか、即ち、「同
種」の他の個体が視野内の目前に存在するかどうかを判
別し(図6A中k)し、判別結果がYesの場合には、
同様にして、同図同行の右側の一覧表の部分の表示に従
って、個体間応待アクションユニット手段Hを実現する
中で、出力パラメータを各別に設定する(図6A中l)
が、判別結果(図6A中k)がNoの場合には、出力パ
ラメータの更新記憶を行わずに、後続の判断要素の処理
に移行し、図7のアクションプログラムユニットF(威
嚇)の行の表示に従って、個体間応待アクションユニッ
ト選択手段Iを実現すべく、「phereomone」
の入力パラメータが「弱種」に設定されていて、かつ、
「left eye」と「right eye」の双方
の入力パラメータが共に「1」であるかどうか、即ち、
「弱種」の他の個体が視野内の目前に存在するかどうか
を判別し(図6B中m)し、判別結果がYesの場合に
は、同様にして、同図同行の右側の一覧表の部分の表示
に従って、個体間応待アクションユニット手段Hを実現
する中で、出力パラメータを各別に設定する(図6B中
n)が、判別結果(図6B中m)がNoの場合には、出
力パラメータの更新記憶を行わずに、後続の判断要素の
処理に移行し、図7のアクションプログラムユニットH
(逃避)の行の表示に従って、個体間応待アクションユ
ニット選択手段Iを実現すべく、「phereomon
e」の入力パラメータが「強種」に設定されているかど
うか、即ち、「強種」の他の個体が前方に存在するかど
うかを判別し(図6B中o)し、判別結果がYesの場
合には、同様にして、同図同行の右側の一覧表の部分の
表示に従って、個体間応待アクションユニット手段Hを
実現する中で、出力パラメータを各別に設定する(図6
B中p)が、判別結果(図6B中o)がNoの場合に
は、出力パラメータの更新記憶を行わずに、後続の判断
要素の処理に移行し、図7のアクションプログラムユニ
ットE(ジタバタ)の行の表示に従って、「now a
ction」の入力パラメータが「1」であり、かつ、
「left eye」と「rlght eye」の双方
の入力パラメータが共に「1」であるかどうか、即ち、
停止中の状態下で、視野内の目前に障害物が存在するか
どうかを判別(図6B中q)し、判別結果がYesの場
合には、同様にして、同図同行の右側の一覧表の部分の
表示に従って、出力パラメータを各別に設定する(図6
B中r)が、判別結果(図6B中q)がNoの場合に
は、出力パラメータの更新記憶を行わずに、後続の判断
要素の処理に移行し、図7のアクションプログラムユニ
ットI(停止)の行の表示に従って、「dark」の入
力パラメータが「1」であるかどうか、即ち、アクショ
ン空間内が暗いかどうかを判別(図6B中s)し、判別
結果がYesの場合には、同様にして、同図同行の右側
の一覧表の部分の表示に従って、出力パラメータを各別
に設定する(図6B中t)が、判別結果(図6B中s)
がNoの場合には、出力パラメータの更新記憶を行わず
に、選択されたアクションプログラムユニットを特徴付
けるところの、出力パラメータに対して出力パラメータ
変換処理(図6B中u)を実行することで、後続のアク
ションプログラムユニット実行処理(図4中j)におい
て、アクチュエータとしての電動機13、14を駆動す
るためのモータドライバユニット11、12の制御に好
適なアクチュエータ対応のパラメータを確保してから、
メインルーチンにリターンする(図6B中v)。
【0014】総括的なアクションユニット選択手段Cを
実現すべく実行されるところの、上記のアクションプロ
グラムユニット選択処理(図6A、6B)にあっては、
設定済みの5個の入力パラメータを判断要素として、複
数のアクションプログラムユニットの中から、所定の1
つのアクションプログラムユニットを選択する際に、複
数のアクションプログラムユニットの論理的優先順位の
指定により規定される選択判断アルゴリズムに従う点で
特徴付けられているものである。ここでの選択処理(図
6A、6B)の実例の場合、図7に示されるように、9
種類のアクションプログラムユニットA〜Iを図6A、
6Bのフローチャートにおいて、アクションプログラム
ユニットごとの判断要素をユニットA→B→C→D→G
→F→H→E→Iの処理順序で実行することで、逆順の
ユニットI→E→H→F→G→D→C→B→Aの論理的
優先順位が指定され、これにより、アクションプログラ
ムユニットの選択判断アルゴリズムが形成される。そし
て、ここで形成される選択判断アルゴリズムは、複数の
アクションプログラムユニットの時系列上の逐次的実行
配列を支配することで、逐次的に実行される各別のアク
ションプログラムユニットにより規定され、「acti
on」「action time」「duty」の3個
の出力パラメータによって特徴付けられる各別のアクシ
ョンユニットの時系列上の逐次的配列を結局のところ支
配し、これにより、複数のアクションユニットの時系列
上のつながりの総体という表現で昆虫ロボットの性格付
けを行うものである。かくて、ここでの複数のアクショ
ンプログラムユニットの時系列上の逐次的実行配列で規
定される複数のアクションユニットの時系列上のつなが
りの総体は、一例として、「臆病者タイプ」と俗称され
るような性格を表現しているが、複数のアクションプロ
グラムの種類揃えと、それらの時系列上の逐次的実行配
列いかによって、種々の性格付けが可能であることは論
を待ない。例えば、別の選択処理(図8A、8B)の実
例の場合、図9に示されるように、8種類のアクション
プログラムユニットA〜Hを図8A、8Bのフローチャ
ートにおいて、アクションプログラムユニットごとの判
断要素をユニットA→B→C→D→E→F→G→Hの処
理順序で実行することで、逆順のユニットH→G→F→
E→D→C→B→Aの論理的優先順位が指定され、これ
により、別の選択判断アルゴリズムが形成される。かく
て、ここでの複数のアクションプログラムユニットの時
系列上の逐次的実行配列で規定される複数のアクション
プログラムユニットの時系列上のつながりの総体は、別
の一例として、「猪突猛進タイプ」と俗称されるような
性格を表現している。さらに、これらのタイプ別の性格
付けに関しては、選択判断アルゴリズム自体のほか、採
用可能な複数のアクションプログラムの各々により規定
される各別のアクションユニットを特徴付けるところの
出力パラメータの種類と分量によっても、きめ細かに調
整可能であることは言うまでもない。
【0015】ここでの実施の形態としてのアクションプ
ログラムユニット選択処理(図6A、6B、図8A、8
B)のプログラム自体は、昆虫ロボットの製作時に、個
体ごとの性格付けに応じたソフトウエア構成として固定
的に組み込まれているものであるが、製作時に固定的に
組み込まれていなければならない特段の理由もないの
で、各別の性格付けに応じて予め用意されているアクシ
ョンプログラムユニット選択処理のプログラムをROM
に格納しておいて、このようなROMを事後的に各別の
個体に対して装着ないし交換することで、事後的にプロ
グラムの書き込みないし書き換えを行ってもよいし、パ
ーソナルコンピュータなどの外部装置から通信線経由で
事後的、遠隔的に各別の個体に対してプログラムを転送
して格納してもよい。
【0016】図6Bに戻って、アクションプログラムユ
ニット選択処理の最終ステップの処理として実行される
出力パラメータ変換処理(図6B中u)は、リターン
(図6B中v)後のメインフローで個体間応待アクショ
ンユニット実行手段Jを含むアクションユニット実行手
段Dを実現すべく実行されるアクションプログラムユニ
ット実行処理(図4中j)において、モータドライバユ
ニット11、12を制御するのに好適なアクチュエータ
対応のパラメータを確保すべく、各別のアクションプロ
グラムユニットの選択により規定されるアクションユニ
ットを特徴付けるところの「action」「acti
on time」「duty」の3個の出力パラメータ
のうちの「action」をそのようなアクチュエータ
対応のパラメータに変換するものである。即ち、図10
A〜10Cのアクション/モータ制御対応関係説明図に
示されるように、「action」の出力パラメータの
種類(内容)は、昆虫ロボットの挙動単位の観点から、
「前進」「右旋回」「左旋回」「後退」「ジタバタ」
「威嚇」「挨拶」「逃避」「停止」に区分されている
が、かかる区分の挙動単位を左側脚動輪7a、7b、7
cを回転駆動するためのアクチュエータとしての左側電
動機13(図2)と、右側脚動輪8a。8b、8cを回
転駆動するためのアクチュエータとしての右側電動機1
4(図2)の各々における「正転」「逆転」「停止」の
運転モードに関係付けるのがここに言うアクチュエータ
対応のパラメータへの変換ということである。このよう
なアクチュエータ対応のパラメータと「action」
「duty」の出力パラメータの双方に基づいて、既述
の図3に示されるような定義入力論理値対応の「正転」
「逆転」「停止」の運転モードで、「action t
ime」の出力パラメータ値で表される持続時間の分だ
け、「duty」の出力パラメータ値で表される回転速
度で両電動機13、14を駆動制御するのに、マイクロ
コンピュータ10の1対の出力ポート#5out、#6
outから左側モードドライブユニット11(図2)の
1対の入力端子IN1、IN2に対して、そして、別の
1対の出力ポート#7out、#8outから右側モー
タドライブユニット12(図2)の1対の入力端子IN
1、IN2に対して入力されるべき論理値の時系列上の
遷移について、左右の脚部手段8、9の動きと、その結
果として表現される昆虫ロボット自体の挙動単位との対
応関係において説明する説明図が図10A、10B、1
0Cである。ここで図4に戻って、フェロモン信号受信
処理(図4中c)のサブルーチンに飛んだマイクロコン
ピュータ10は、フェロモン信号受信処理を開始し(図
11中a)、他の個体からのフェロモン信号を受信した
かどうかを判別(図11中b)するが、この場合、マイ
クロコンピュータ10は、フォトトランジスタ3(図
2)が光電的に感受する受信フェロモン信号を増幅回路
3a経由で入力ポート#2INに取り込んで、該信号の
存否を判別する。ここでの判別結果(図11中b)がN
oの場合には、マイクロコンピュータ10は、メインフ
ローにリターンして(図11中e)、100ms間隔の
動作基準時点の到来まで繰り返して(図4中d)、フェ
ロモン信号の受信判別(図11中b)を実行する。一
方、フェロモン信号が受信されて、ここでの判別結果
(図11中b)がYesに転ずると、マイクロコンピュ
ータ10は、種別の識別処理を実行することで、個体間
応待関係識別手段Gを実現すべく、他の個体から受信さ
れた受信フェロモン信号により表される相手識別情報、
典型的には、既述の図5に例示されるような「Aタイ
プ」「Bタイプ」「Cタイプ」のタイプ区分情報と、自
己の個体に固有に予め設定されている自己識別情報、典
型的には、同様に、図5に例示されるような自己のタイ
プ区分情報に基づいて、自己の個体と他の個体の間に予
め設定されている個体間応待関係、典型的には、図12
に示されるような、「タイプ」どうしの間で定義される
「強種」「弱種」「同種」の個体間応待関係を識別し
て、これを「pheromone」の入力パラメータと
して設定して(図11中d)からメインフローにリター
ンする(図11中e)。ここでの個体間応待関係として
は、「タイプ」どうしの間で定義される「強種」「弱
種」「同種」のものが例示されているが、その例に限ら
れることはなく、「タイプ」どうしの間でのものとして
は、「雄」「雌」の個体間応待関係であってもよいし、
個体どうしを唯一に特定するものとしては、「雄親」
「雌親」「子供#1」「子供#2」の個体間応待関係で
も、「番(つが)い」の個体間応待関係でもよい。さす
れば、「強種」や「弱種」の個体間応待関係に特徴付け
られて出現する「逃避」や「威嚇」の挙動単位が別の挙
動単位に置き換えられるのは、生き物の生態に照らして
当然の事柄である。
【0017】再び図4に戻って、入力パラメータ設定処
理(図4中g)のサブルーチンに飛んだマイクロコンピ
ュータ10は、入力パラメータ設定処理を開始し(図1
3中a)、左側発光ダイオード2aを点灯し(図13中
b)てから、反射光を受光しているかどうかを判別(図
13中c)するが、この場合、マイクロコンピュータ1
0は、出力ポート#1outから左側発光ダイオード2
a(図2)に駆動信号を送り、反射光を感受するフォト
トランジスタ3により検出される障害状態信号を障害物
対応の環境状態信号として増幅回路3a経由で入力ポー
ト#2INに取り込んで、障害状態信号の存否を判別す
る。反射光が受光されて、判別結果(図11中c)がY
esの場合には、「left eye」の入力パラメー
タとして「1」を設定し(図11中d)、一方、反射光
が受光されずに、判別結果(図11中c)がN0の場合
には、「left eye」の入力パラメータとして
「0」を設定して(図11中e)から、左側発光ダイオ
ードを消灯する(図11中f)。
【0018】次いで、マイクロコンピュータ10は、同
様にして、右側発光ダイオード2bを点灯し(図13中
g)てから、反射光を受光しているかどうかを判別(図
13中h)し、反射光が受光されて、判別結果(図13
中h)がYesの場合には、「right eye」の
入力パラメータとして「1」を設定し(図13中i)、
一方、反射光が受光されずに、判別結果(図11中h)
がNoの場合には、「right eye」の入力パラ
メータとして「0」を設定して(図13中j)から、右
側発光ダイオードを消灯する(図13中k)。続いて、
マイクロコンピュータ10は、硫化カドミニウムセル4
からの感受信号を明るさ(暗さ)対応の環境状態信号と
して入力ポート#1INに取り込んで、環境状態信号の
存否を判別する。外光が感受されずに判別結果(図13
中l)がYesの場合には、「dark」の入力パラメ
ータとして「1」を設定し(図13中m)、一方、外光
が感受されて、判別結果(図13中l)がNoの場合に
は、「dark」の入力パラメータとして「0」を設定
して(図13中n)から、メインフローにリターンする
(図13中o)。
【図面の簡単な説明】
全図はこの発明の実施の形態に関するものである。
【図1】外観を示す平面図。
【図1B】外観を示す側面図。
【図2】電気的ハードウエアの構成を示すブロック図。
【図3】モータドライバユニット11、12における入
力論理値と電動機の運転モードとの関係を説明する説明
図。
【図4】マイクロコンピュータ10で実行されるプログ
ラムのメインフローを示すフローチャート。
【図5】発信フェロモン信号の論理値の波形図。
【図6A、6B】図4のメインフローにおけるアクショ
ンプログラムユニット選択処理のサブルーチンのフロー
を示すフローチャート。
【図7】アクションプログラムユニットごとにおける5
個の入力パラメータと3個の出力パラメータとの対応関
係の1つの配列を示す入出力パラメータ対応図。
【図8A、8B】アクションプログラムユニット選択処
理の別のサブルーチンのフローを示すフローチャート。
【図9】アクションプログラムユニットごとにおける5
個の入力パラメータと3個の出力パラメータとの対応関
係の別の配列を示す入出力パラメータ対応説明図。
【図10A、10B、10C】モータドライブユニット
11、12に対する入力論理値の時系列上の遷移と、左
右の脚部手段8、9の動きと、その結果としての昆虫ロ
ボット自体の挙動単位との対応関係を説明する説明図。
【図11】フェロモン信号受信処理のサブルーチンのフ
ローを示すフローチャート。
【図12】「強種」「弱種」「同種」の個体間応待関係
を説明する説明図。
【図13】入力パラメータ設定処理のサブルーチンのフ
ローを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 昆虫様筐体 2a、2b 発光ダイオード 3 フォトトランジスタ 4 硫化カドミニウムセル 5a、5b 発光ダイオード 6a、6b、6c 右側脚動輪 7a、7b、7c 左側脚動輪 8、8、8 右側脚骨 9、9、9 左側脚骨 8、9 脚部手段 10 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤尻 雄二 栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち1− 2−9 A203 (72)発明者 須田 慎一 栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち1− 2−9 A209 (72)発明者 佐藤 真啓 栃木県真岡市中郷233−7 Fターム(参考) 2C150 CA02 DA05 DA27 DA28 EB01 ED08 ED37 ED39 ED52 EF23 EF33 EF36 5H004 GB16 HA07 HB07 HB15 JA05 JB08 KA05 KA22 KB37 MA02 MA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昆虫ロボットのアクション空間内の環境
    状態を検出して、環境状態信号を出力する環境状態検出
    手段Aと、少なくとも、昆虫ロボットのアクションの種
    類と上記アクションの持続時間とを規定する複数のアク
    ションユニット手段Bと、上記環境状態信号に基づい
    て、上記複数のアクションユニット手段Bの中から、所
    定の1つのアクションユニット手段Bを選択するアクシ
    ョンユニット選択手段Cと、上記アクションユニット選
    択手段Cにより選択されたアクションユニットで規定さ
    れる上記アクションを上記アクションの持続時間だけ実
    行するように、アクチュエータを駆動するアクションユ
    ニット実行手段Dと、上記アクションユニット実行手段
    Dにより駆動されるアクチュエータ13、14により付
    勢されて、上記アクションを上記アクションの持続時間
    だけ昆虫ロボットに表現させるように運動する脚部手段
    8、9とを備えていることを特徴とする昆虫ロボット。
  2. 【請求項2】 上記環境状態検出手段Aが、アクション
    空間内に存在する障害物を検出して、障害状態信号を環
    境状態信号として出力し、アクション空間内の明るさを
    検出して、明るさ状態信号を環境状態信号として出力す
    る請求項1記載の昆虫ロボット。
  3. 【請求項3】 上記複数のアクションユニット手段Bの
    各々が、昆虫ロボットのアクションの種類として、昆虫
    ロボットの「前進」「後退」「右旋回」「左旋回」「停
    止」のうちの1種類を規定し、上記1種類のアクション
    の持続時間と上記1種類のアクションの実行速度とを規
    定する請求項1記載の昆虫ロボット。
  4. 【請求項4】 上記アクションユニット選択手段Cが、
    アクションユニット手段Bごとに予め設定された優先順
    位に従って、複数のアクションユニット手段Bの中から
    所定の1つのアクションユニット手段Bを選択する請求
    項1記載の昆虫ロボット。
  5. 【請求項5】 上記アクションユニット実行手段Dが、
    上記アクションの種類としての「前進」「後退」「右旋
    回」「左旋回」「停止」のうちの1種類のアクションに
    予め対応付けられた「正転」「逆転」「停止」のうちの
    いずれかの運転モードで上記アクチュエータ13、14
    としての電動機を上記アクションの持続時間だけ上記ア
    クションの実行速度に対応するデューティ比で駆動する
    請求項3記載の昆虫ロボット。
  6. 【請求項6】 アクション空間内に自己の個体に特有に
    予め設定された自己識別情報を表すフェロモン信号を発
    信フェロモン信号として発信するフェロモン信号発信手
    段Eと、アクション空間内に存在する他の昆虫ロボット
    のフェロモン信号発信手段Eから発信される、他の個体
    に特有に予め設定された相手識別情報を表すフェロモン
    信号を受信フェロモン信号として受信するフェロモン信
    号受信手段Fと、受信された上記受信フェロモン信号に
    より表される上記相手識別情報と上記自己識別情報とに
    基づいて、上記自己の個体と上記他の個体の間に予め設
    定されている個体間応待関係を識別する個体間応待関係
    識別手段Gと、少なくとも、昆虫ロボットの個体間応待
    アクションの種類と上記個体間応待アクションの持続時
    間とを規定する複数の個体間応待アクションユニット手
    段Hと、上記個体間応待関係識別手段Gにより識別され
    た個体間応待関係に基づいて、上記複数の個体間応待ア
    クションユニット手段Hの中から所定の1つの個体間応
    待アクションユニット手段Hを選択する個体間応待アク
    ションユニット選択手段Iと、上記個体間応待アクショ
    ンユニット選択手段Iにより選択された個体間応待アク
    ションユニットで規定される上記個体間応待アクション
    を上記個体間応待アクションの持続時間だけ実行するよ
    うに、アクチュエータを駆動する個体間応待アクション
    ユニット実行手段Jと、上記個体間応待アクションユニ
    ット実行手段Jにより駆動されるアクチュエータ13、
    14により付勢されて、上記個体間応待アクションを上
    記個体間応待アクションの持続時間だけ昆虫ロボットに
    表現させるように運動する脚部手段8、9とをさらに備
    えている請求項1記載の昆虫ロボット。
  7. 【請求項7】 上記複数の個体間応待アクションユニッ
    ト手段Hの各々が、自己の個体の個体間応待アクション
    の種類として、昆虫ロボットの「前進」「威嚇」「挨
    拶」「逃避」のうちの1種類を規定し、上記1種類の個
    体間応待アクションの持続時間と上記1種類の個体間応
    待アクションの実行速度とを規定する請求項6の昆虫ロ
    ボット。
  8. 【請求項8】 上記アクションユニット選択手段Cに
    は、アクションユニット手段Bと個体間応待アクション
    ユニット手段Hごとに、予め「臆病者」タイプに設定さ
    れた優先順位に従って、複数のアクションユニット手段
    Bと複数の個体間応待アクションユニット手段Hの中か
    ら、所定の1つのアクションユニット手段若しくは所定
    の1つの個体間応待アクションユニット手段を選択する
    「臆病者」タイプアクションユニット選択手段I又はア
    クションユニット手段Bと個体間応待アクションユニッ
    ト手段Hごとに、予め「猪突猛進」タイプに設定された
    優先順位に従って、複数のアクションユニット手段Bと
    複数の個体間応待アクションユニット手段Hの中から、
    所定の1つのアクションユニット手段B若しくは所定の
    1つの個体間応待アクションユニット手段Hを選択する
    「猪突猛進」タイプアクションユニット選択手段Iが含
    まれている請求項6又は7記載の昆虫ロボット。
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