JP2000266895A - 放射性廃棄物を固型化する固型化材混練機の洗浄装置 - Google Patents

放射性廃棄物を固型化する固型化材混練機の洗浄装置

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JP2000266895A
JP2000266895A JP11071971A JP7197199A JP2000266895A JP 2000266895 A JP2000266895 A JP 2000266895A JP 11071971 A JP11071971 A JP 11071971A JP 7197199 A JP7197199 A JP 7197199A JP 2000266895 A JP2000266895 A JP 2000266895A
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kneading
washing
shaft
washing water
kneading tank
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JP11071971A
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Ryoji Tanaka
良治 田中
Narimasa Saito
成正 斉藤
Isao Ito
功男 伊藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混練槽外に洗浄水が飛散することがなく、洗
浄水の使用量を低減することができ、また洗浄時間を短
縮することができる。 【解決手段】 水,セメント及び細骨材が混練槽12に
貯留され、この混練槽の下方から回転軸14が混練槽の
底壁12bを貫通して混練槽内に挿入され、更にこの回
転軸はモータ13により回転駆動される。混練槽に挿入
された回転軸には撹拌羽根16が放射状に固定され、こ
の撹拌羽根により水,セメント及び細骨材が攪拌されて
固型化材が生成される。回転軸と一体的に設けられた洗
浄軸42の上端は混練槽の上端近傍まで延び、かつ固型
化材より上方の洗浄軸の上部には複数の噴射孔42dが
設けられる。混練槽の上面から混練槽に挿入された洗浄
水供給管43の下端は洗浄軸の上端を回転可能に保持
し、かつ噴射孔に洗浄水を供給するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
ト等で発生する放射性廃棄物を固型化するために、水と
セメントと砂等の細骨材とからなるいわゆる固型化材を
混練する混練機の洗浄装置に関するものである。なお、
上記混練された固型化材を放射性廃棄物が収容されたド
ラム缶等の容器に流込むことにより、放射性廃棄物が上
記固型化材により固型化される。
【0002】
【従来の技術】従来、混練機として、図5に示すように
混練槽4に水2aとセメント2bと砂等の細骨材2cと
が供給され、この混練槽4の底壁4aを貫通して混練槽
4内に挿入された回転軸5aがモータ5により回転駆動
され、この回転軸5aに放射状に固定された攪拌羽根1
が水2a,セメント2b及び細骨材2cを攪拌して固型
化材を生成するように構成されたものが知られている。
この混練機では、混練槽4の上方に、所定量の水2aが
貯留される水計量槽3aと、所定量のセメント2bが貯
留されるセメント計量槽3bと、所定量の細骨材2cが
貯留される細骨材計量槽3cとが設けられる。水計量槽
3aは第1パイプ6aを介して混練槽4に接続され、第
1パイプ6aにはこのパイプ6aを開閉する供給バルブ
(図示せず)が設けられる。セメント計量槽3bは第2
パイプ6bを介して混練槽4に接続され、第2パイプ6
bにはこのパイプ6bを開閉する第1供給ダンパ(図示
せず)が設けられる。また細骨材計量槽3cは第3パイ
プ6cを介して混練槽4に接続され、第3パイプ6cに
はこのパイプ6cを開閉する第2供給ダンパ(図示せ
ず)が設けられる。図5の符号7a,7b及び7cは上
記供給バルブ,第1供給ダンパ及び第2供給ダンパをそ
れぞれ開閉するためのバルブレバー,第1ダンパレバー
及び第2ダンパレバーである。
【0003】モータ5は混練槽4の底壁4a下面に取付
けられ、回転軸5aは混練槽4の底壁4aから混練槽4
内に鉛直方向上向きに挿入される。攪拌羽根1は回転軸
5aの上部に嵌着されたボス1aの外周面に等間隔にそ
れぞれ固定され、水平面に対して攪拌羽根1の幅方向に
所定の角度だけ傾斜させた状態でそれぞれ固定される。
また混練槽4の底壁4aにはシャッタ8により開閉可能
な角孔4bが形成され、底壁4aの下面には開放された
角孔4bから水2a,セメント2b及び細骨材2cの固
型化材を排出可能な排出パイプ9が接続される。更に混
練槽4の外周面には図示しないが蓋により開放可能に閉
止された点検口が設けられる。
【0004】このように構成された混練機では、先ず各
計量槽3a,3b,3cに水2a,セメント2b及び細
骨材2cを所定量ずつ貯留し、モータ5により攪拌羽根
1を回転させる。次にバルブレバー7aを操作して供給
バルブを開き、水2aを混練槽4に供給する。次に第1
及び第2ダンパレバー7b,7cを操作して第1及び第
2供給ダンパを所定の開度でそれぞれ開き、セメント2
b及び細骨材2cを混練槽4内に徐々に落下させる。水
2a,セメント2b及び細骨材2cが十分に撹拌されて
固型化材が生成されると、シャッタ8を開いて固型化材
を角孔4b及び排出パイプ9を通して混練槽4外に排出
する。一方、混練機による混練作業が終了すると、混練
槽4内を洗浄するために蓋を開いて点検口を開放し、こ
の点検口からジェットガン或いはゴムホースを挿入し、
ジェットガン等の先端から洗浄水を噴射して混練槽の内
壁等に付着した固型化材を洗い流す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の混
練機では、混練槽内の洗浄時に混練槽外に洗浄水が飛散
したり、或いは多量の洗浄水を使用する等の不具合があ
った。また、上記従来の混練機では、点検口を開閉した
り、或いは手作業で洗浄しなければならず、比較的多く
の作業時間を要する問題点もあった。本発明の目的は、
混練槽外に洗浄水が飛散することがなく、洗浄水の使用
量を低減することができ、また洗浄時間を短縮すること
ができる、放射性廃棄物を固型化する固型化材混練機の
洗浄装置を提供することにある。本発明の別の目的は、
混練槽内の洗浄を自動化することにより、操業の効率化
を図ることができ、また洗浄作業をシステム化すること
により、連続操業を可能とする、放射性廃棄物を固型化
する固型化材混練機の洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、水,セメント及び細骨材が貯留され
る混練槽12と、混練槽12の下方からこの混練槽12
の底壁12bを貫通して混練槽12内に挿入されモータ
13により回転駆動される回転軸14と、混練槽12に
挿入された回転軸14に放射状に固定され水,セメント
及び細骨材を攪拌して固型化材を生成する攪拌羽根16
とを備えた放射性廃棄物を固型化する固型化材混練機の
改良である。その特徴ある構成は、回転軸14と一体的
に設けられ上端が混練槽12の上端近傍まで延びかつ固
型化材より上方に複数の噴射孔42dが設けられた洗浄
軸42と、混練槽12の上面から混練槽12に挿入され
下端が洗浄軸42の上端を回転可能に保持しかつ噴射孔
42dに洗浄水を供給可能な洗浄水供給管43とを備え
たところにある。この請求項1に記載された固型化材混
練機の洗浄装置では、モータ13を回転させて水,セメ
ント及び細骨材を混練槽12に貯留すると、上記水,セ
メント及び細骨材が撹拌されて固型化材が生成される。
この固型化材を混練槽12から排出した後に、撹拌羽根
16を回転させた状態で、洗浄水(混練水)を洗浄水供
給管43を通して噴射孔42dに供給すると、噴射孔4
2dから洗浄水が噴射される。このとき洗浄軸42は回
転軸14とともに回転しているので、洗浄水の水圧及び
洗浄軸42の回転による遠心力により、噴射孔42dか
ら洗浄水が噴霧状に噴射され、混練槽12内を略均一に
洗浄することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、洗浄水供給管43
を通って混練槽12に供給された洗浄水の量を計測する
積算流量計52が洗浄水供給管43に設けられ、洗浄水
供給管43を開閉する電磁弁53が洗浄水供給管43に
設けられ、洗浄水がセメント及び細骨材とともに混練さ
れる混練水を兼ねることを特徴とする。この請求項2に
記載された固型化材混練機の洗浄装置では、生成された
固型化材を混練槽12から排出した後に、撹拌羽根16
を回転させた状態で、電磁弁53をオンして洗浄水供給
管43を開くと、洗浄水が噴射孔42dから噴射され、
この洗浄水により混練槽12内が洗浄される。一方、積
算流量計52が洗浄水供給管43を通る洗浄水の量を計
測しているので、セメント及び細骨材との混練に必要な
量の洗浄水が混練槽12に貯まったときに電磁弁53を
オフして洗浄水供給管43を閉じる。これにより混練槽
12内の洗浄を自動化することができるとともに、混練
機11の連続操業が可能となる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1及び図3に示すように、少
なくとも洗浄軸42の上部がパイプ状に形成され、噴射
孔42dが固型化材より上方の洗浄軸42の上部外周壁
に設けられた複数の小孔であることを特徴とする。この
請求項3に記載された固型化材混練機の洗浄装置では、
洗浄軸42に複数の小孔を角度を変えて形成するだけで
噴射孔42dを形成することができるので、洗浄軸42
の製作工数が比較的僅かで済む。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図4に示すように、少なくとも
洗浄軸42の上部がパイプ状に形成され、噴射孔が固型
化材より上方の洗浄軸42の上部外周壁に取付けられた
複数のノズル71の孔であることを特徴とする。この請
求項4に記載された固型化材混練機の洗浄装置では、複
数のノズル71の先端の向きの自由度が上記請求項3の
噴射孔(小孔)より大きいので、混練槽12内の隅々ま
で洗浄することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、混練機1
1は水とセメントと砂等の細骨材とが供給されて貯留さ
れる混練槽12と、この混練槽12の下方から混練槽1
2の底壁12bを貫通して混練槽12内に挿入されモー
タ13により回転駆動される回転軸14と、この回転軸
14に放射状に固定された攪拌羽根16とを備える。混
練槽12は円筒状の槽本体12aと、槽本体12aの下
端を閉止する底壁12bと、槽本体12aの上端を閉止
する上壁12cとを有する。混練槽12の上方には、所
定量のセメントが貯留されるセメント計量槽17と、所
定量の細骨材が貯留される細骨材計量槽18とが設けら
れる。
【0011】セメント計量槽17は第1パイプ21aを
介して混練槽12の上壁12cに取付けられ、第1パイ
プ21aにはこのパイプを開閉する第1供給ダンパ(図
示せず)が設けられる。また細骨材計量槽18は第2パ
イプ22aを介して混練槽12の上壁12cに取付けら
れ、第2パイプ22aにはこのパイプを開閉する第2供
給ダンパ(図示せず)が設けられる。図1の符号21b
及び22bは上記第1供給ダンパ及び第2供給ダンパを
それぞれ開閉するための第1及び第2ダンパレバーであ
り、符号12dは点検口である。点検口12dには蓋1
2eが取付けられ、蓋12eは蓋開閉手段19により開
閉される。蓋開閉手段19は先端が蓋12eに回転可能
に係合し基端にハンドル19bが設けられたねじ棒19
aと、フラットバーを折曲げることにより形成されねじ
棒19aが螺合するブラケット19cと、混練槽12に
固着されブラケット19cの両端が離脱可能に係止する
一対の係止片19d,19dとを有する。
【0012】混練槽12は架台23の上面に載置され、
モータ13は架台23下部中央に取付けられたギヤケー
ス24に取付けられる。混練槽12の底壁12bにはベ
アリングケース26が取付けられ(図1及び図2)、回
転軸14はこのケース26に2つの第1軸受31,31
(図2)を介して回転可能に取付けられる。回転軸14
の上部は混練槽12内に挿入され(図2)、下部はケー
ス24から下方に突出する(図1及び図2)。ギヤケー
ス24にはウォームホイール(図示せず)が嵌着された
従動軸24aが回転可能に取付けられ、モータ13の出
力軸(図示せず)には上記ウォームホイールに噛合する
ウォーム(図示せず)が嵌着される。従動軸24aと回
転軸14とはカップリング27により連結される。上記
モータ13としてはその出力軸の回転速度を変更可能な
インバータモータやサーボモータ等が用いられることが
好ましい。
【0013】回転軸14の上部、即ち混練槽12に挿入
された部分は羽根嵌着部14a及び雄ねじ部14bから
なる(図2)。撹拌羽根16は平板状の複数の羽根本体
16aと、回転軸14の羽根嵌着部14aに嵌入された
ボス16bとを有する(図1及び図2)。上記複数の羽
根本体16aはボス16bの外周面に等間隔にかつ水平
面に対して羽根本体16aの幅方向に所定の角度だけ傾
斜させた状態でそれぞれ固着される。またボス16bと
羽根嵌着部14aとの間にはキー28が介装され、ボス
16bは回転軸14に対して回転不能に構成される(図
2)。図2の符号29及び30は混練槽12内の水等が
回転軸14を伝わって漏れるのを阻止するメカニカルシ
ールである。これらのメカニカルシール29,30は押
し潰されて変形したO−リング33,34の弾性により
互いに圧接されるように構成される。図2の符号36は
オイルシールであり、符号37及び38はO−リングで
ある。
【0014】混練槽12内を洗浄する洗浄装置41は回
転軸14と一体的に設けられ上端が混練槽12の上端近
傍まで延びる洗浄軸42と、混練槽12の上面から混練
槽12に挿入され下端が洗浄軸42の上端を回転可能に
保持する洗浄水供給管43とを備える(図1)。洗浄軸
42はその下面に形成され上記回転軸14の雄ねじ部1
4bに螺合可能な雌ねじ部42a(図2)と、洗浄軸4
2の上面に形成された管挿入穴42b(図3)とを有す
る。また洗浄水供給管43は基端が水道管の蛇口(図示
せず)に接続された水平管部43a(図1)と、水平管
部43aの先端に連設され鉛直下方に延びて混練槽12
内に挿入された鉛直管部43b(図1及び図3)とを有
する。回転軸14の雄ねじ部14bに洗浄軸42の雌ね
じ部42aを螺合することにより、洗浄軸42の下端が
回転軸14の上端に固定される。
【0015】また洗浄軸42の上部には複数の噴射孔4
2dが設けられる(図1及び図3)。これらの噴射孔4
2dは混練槽12内に貯留された水,セメント及び細骨
材の混練物である固型化材より上方、即ち図1の二点鎖
線より上方に位置するように設けられる。具体的には、
洗浄軸42上面に管挿入穴42bを形成することにより
洗浄軸42の上部がパイプ状に形成され、上記噴射孔4
2dはこの管挿入穴42bの下部外周壁に設けられた複
数の小孔である(図3)。これらの噴射孔42dは水平
方向のみならず、斜め上向き或いは斜め下向きに設けら
れる。鉛直管部43bの上部にはこの鉛直管部43bを
混練槽12の上壁12cに取付けるための取付フランジ
47が嵌着され、鉛直管部43bの下部には伏せ椀状に
形成された保持具48が嵌着される(図1及び図3)。
洗浄軸42の管挿入穴42bの内径は鉛直管部43bの
外径より大きく形成され、保持具48の内径は洗浄軸4
2の外径より大きく形成される(図3)。
【0016】また図3に示すように、洗浄軸42の管挿
入穴42bの上部内周面と鉛直管部43bの下部外周面
との間にはメカニカルシール49が介装され、保持具4
8内周面と洗浄軸42外周面との間には洗浄軸42のふ
れまわりを防止するために第2軸受32が介装される。
メカニカルシール49は管挿入穴42bの上部内周面に
沿って設けられた従動リング49aと、鉛直管部43b
の下部外周面に沿って設けられたシートリング49bと
を有する。従動リング49aは管挿入穴42bの内周面
に沿って上下動し、かつ圧縮コイルばね49cの弾性力
によりシートリング49bに圧接されるように構成され
る。図3の符号49dは圧縮コイルばね49cの一端を
保持しかつ従動リング49aを案内するガイド部材であ
り、符号49e及び49fはO−リングである。また符
号51は混練槽12内で跳ねた固型化材が第2軸受32
に付着するのを防止するオイルシール等のシール部材で
ある。
【0017】図1に戻って、洗浄水供給管43の水平管
部43aには供給管43を通って混練槽12に供給され
る洗浄水の量を計測する積算流量計52と、水平管部4
3aを開閉する電磁弁53とが設けられる。上記洗浄水
供給管43を通って混練槽12に供給される洗浄水は混
練槽12内を洗浄する洗浄水としてのみならず、セメン
ト及び細骨材とともに混練される混練水を兼ねる。また
混練槽12の底壁12bにはシャッタ12fにより開閉
可能な角孔12gが形成され、底壁12bの下面には開
放された角孔12gから固型化材を排出可能な排出パイ
プ12hが接続される。混練機11は制御盤(図示せ
ず)に内蔵されたコントローラ(図示せず)により制御
される。制御盤には図示しないが混練機11を作動させ
るときに作業者が操作する作動スイッチと、固型化材の
排出が完了したときに作業者が操作する排出完了スイッ
チと、混練槽12内を洗浄した後に再び混練作業すると
きに作業者が操作する継続スイッチと、混練が完了した
ことを報知するブザーとが設けられる。積算流量計5
2,作動スイッチ,排出完了スイッチ及び継続スイッチ
の各検出出力はコントローラの制御入力に接続され、コ
ントローラの制御出力はモータ13,電磁弁53及びブ
ザーに接続される。
【0018】このように構成された固型化材混練機及び
洗浄装置の動作を説明する。先ず作業者がセメント計量
槽17及び細骨材計量槽18にセメント及び細骨材をそ
れぞれ所定量ずつ計量して貯留し、作動スイッチをオン
すると、コントローラはモータ13を駆動して攪拌羽根
16を所定の回転速度(例えば、150rpm)で回転
させる。次いでコントローラは電磁弁53をオンして洗
浄水供給管43を開き、洗浄水(この場合はセメント及
び細骨材とともに混練される混練水として使用され
る。)を噴射孔42dから噴射して混練槽12に供給す
る。このとき積算流量計52が上記水量を計測している
ので、所定量の水が混練槽12に供給されたことを上記
流量計52が検出すると、コントローラはこの流量計5
2の検出出力に基づいて電磁弁53をオフして水の供給
を停止する。
【0019】次に作業者が第1及び第2ダンパレバー2
1b,22bを操作して第1及び第2供給ダンパを開く
と、セメント計量槽17内のセメント及び細骨材計量槽
18内の細骨材が混練槽12内に落下し、撹拌羽根16
の回転により上記水と撹拌・混練される。混練機11を
作動させてから所定時間経過すると、コントローラはブ
ザーを吹鳴させ、水,セメント及び細骨材の混練物であ
る固型化材の生成が完了したことを作業者に報知する。
作業者はこの知らせを受けてシャッタ12fを開き、混
練槽12内の固型化材を排出する。このとき撹拌羽根1
6は回転し続けるので、固型化材はスムーズに排出され
る。固型化材の排出が完了し、作業者がシャッタ12f
を閉じて排出完了スイッチを押すと、コントローラは攪
拌羽根16の回転速度を上げる(例えば、450rp
m)と同時に、電磁弁53をオンして洗浄水を噴射孔4
2dから噴射させる。このとき洗浄水の水圧及び洗浄軸
42の回転による遠心力により、噴射孔42dから洗浄
水が噴霧状に噴射されるので、混練槽12内を略均一に
洗浄することができる。この結果、混練槽12の内周面
に付着した固型化材が速やかに洗い流されるので、固型
化材が混練槽12内で固化することはない。所定量の洗
浄水が混練槽12に供給されたことを上記流量計52が
検出すると、コントローラは電磁弁53をオフして洗浄
水の供給を停止する。
【0020】続けて混練作業を行うときには、作業者は
セメント計量槽17及び細骨材計量槽18にセメント及
び細骨材をそれぞれ所定量ずつ計量して貯留し、かつ第
1及び第2ダンパレバー21b,22bを操作して第1
及び第2供給ダンパを開いた後に、継続スイッチを操作
する。コントローラはこの継続スイッチが操作されたと
きから時間を計測し、所定時間が経過すると、再びブザ
ーを吹鳴させて固型化材の生成が完了したことを作業者
に報知する。作業者はこの知らせを受けて上記と同様に
して固型化材を排出し、排出完了スイッチを操作する。
これによりコントローラは再び撹拌羽根16の回転速度
を上げかつ電磁弁53をオンして、混練槽12内を洗浄
する。この間に作業者が作動スイッチをオフすると、コ
ントローラは混練作業が終了したと判断し、所定量の水
が混練槽に供給されたことを積算流量計52が検出した
ときに、電磁弁53をオフすると同時にシャッタ12f
を開いて混練槽12内の洗浄水を排出する。このように
混練槽12内の洗浄を自動化することにより、操業の効
率化を図ることができる。また洗浄作業を上記のように
システム化することにより、連続操業が可能となる。
【0021】図4は本発明の第2の実施の形態を示す。
図4において図3と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、噴射孔が固型化材より上方の洗浄軸42
の上部に取付けられた複数のノズル71の孔である。こ
れらのノズル71は洗浄軸42の管挿入穴42bの下部
外周壁にねじ込まれ、これらのノズル71の先端は水平
方向のみならず、斜め上向き,斜め下向き,鉛直下向き
或いは鉛直上向きに屈曲して形成される。上記以外は第
1の実施の形態と同一に構成される。このように構成さ
れた固型化材混練機の洗浄装置では、上記複数のノズル
71の先端を第1の実施の形態の小孔(噴射孔)より更
に大きな角度で傾斜させることができる、即ち複数のノ
ズル71の先端の向きの自由度が第1の実施の形態の小
孔(噴射孔)より大きいので、混練槽12内の比較的多
くの固型化材の付着した部分に直接洗浄水を噴射するこ
とができ、混練槽12内の隅々まで洗浄することができ
る。上記以外の混練機及び洗浄装置の動作は第1の実施
の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転軸と一体的に設けられた洗浄軸の上端が混練槽の上端
近傍まで延び、固型化材より上方の洗浄軸に複数の噴射
孔を設け、混練槽の上面から混練槽に挿入された洗浄水
供給管の下端が洗浄軸の上端を回転可能に保持し、更に
この洗浄水供給管を通って洗浄水を噴射孔に供給するよ
うに構成したので、生成された固型化材を混練槽から排
出した後に、撹拌羽根を回転させた状態で、洗浄水を洗
浄水供給管を通して噴射孔に供給することにより、噴射
孔から洗浄水が噴射される。このとき洗浄水の水圧及び
洗浄軸の回転による遠心力により、噴射孔から洗浄水が
噴霧状に噴射されるので、混練槽内を略均一に洗浄する
ことができる。この結果、混練槽内に付着した固型化材
を上記噴射された洗浄水により速やかに洗い落とすこと
ができるので、固型化材が混練槽内で固化することはな
い。また手作業で洗浄していた従来の混練機と比較し
て、本発明では混練槽の洗浄時に混練槽外に洗浄水が飛
散することがなく、洗浄水の使用量を低減することがで
き、更に洗浄時間を短縮することができる。
【0023】また積算流量計及び電磁弁を洗浄水供給管
に設け、洗浄水がセメント及び細骨材とともに混練され
る混練水を兼ねるように構成すれば、生成された固型化
材を混練槽から排出した後に、撹拌羽根を回転させた状
態で、電磁弁をオンして洗浄水供給管を開くと、洗浄水
が噴射孔から噴射され、この洗浄水により混練槽内が洗
浄される。この洗浄中に積算流量計が洗浄水供給管を通
る洗浄水の量を計測しているので、セメント及び細骨材
との混練に必要な量の洗浄水が混練槽に貯まったときに
電磁弁をオフして洗浄水供給管を閉じる。この結果、混
練槽内の洗浄を自動化することができるとともに、混練
機の連続操業が可能となる。
【0024】また少なくとも洗浄軸の上部をパイプ状に
形成し、上記噴射孔が固型化材より上方の洗浄軸の上部
外周壁に設けられた複数の小孔であれば、洗浄軸に複数
の小孔を角度を変えて形成するだけで噴射孔を形成する
ことができるので、洗浄軸の製作工数が比較的僅かで済
む。更に少なくとも洗浄軸の上部をパイプ状に形成し、
噴射孔が固型化材より上方の洗浄軸の上部外周壁に取付
けられた複数のノズルの孔であれば、複数のノズルの先
端の向きの自由度が上記噴射孔(小孔)より大きいの
で、混練槽内の隅々まで洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の洗浄装置を含む固型化材
混練機の縦断面図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】図1のB部拡大断面図。
【図4】本発明第2実施形態を示す図3に対応する拡大
断面図。
【図5】従来例の固型化材混練機を示す要部破断斜視
図。
【符号の説明】
11 固型化材混練機 12 混練槽 12b 底壁 13 モータ 14 回転軸 16 撹拌羽根 41 洗浄装置 42 洗浄軸 42d 噴射孔 43 洗浄水供給管 52 積算流量計 53 電磁弁 71 ノズル
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 功男 茨城県那珂郡那珂町大字向山字六人頭1002 番地の14 三菱マテリアル株式会社環境・ エネルギー研究所内 Fターム(参考) 4G037 DA14 EA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水,セメント及び細骨材が貯留される混
    練槽(12)と、前記混練槽(12)の下方から前記混練槽(12)
    の底壁(12b)を貫通して前記混練槽(12)内に挿入されモ
    ータ(13)により回転駆動される回転軸(14)と、前記混練
    槽(12)に挿入された回転軸(14)に放射状に固定され前記
    水,前記セメント及び前記細骨材を攪拌して固型化材を
    生成する攪拌羽根(16)とを備えた放射性廃棄物を固型化
    する固型化材混練機において、 前記回転軸(14)と一体的に設けられ上端が前記混練槽(1
    2)の上端近傍まで延びかつ前記固型化材より上方に複数
    の噴射孔(42d)が設けられた洗浄軸(42)と、 前記混練槽(12)の上面から前記混練槽(12)に挿入され下
    端が前記洗浄軸(42)の上端を回転可能に保持しかつ前記
    噴射孔(42d)に洗浄水を供給可能な洗浄水供給管(43)と
    を備えたことを特徴とする放射性廃棄物を固型化する固
    型化材混練機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄水供給管(43)を通って混練槽(12)に
    供給された洗浄水の量を計測する積算流量計(52)が前記
    洗浄水供給管(43)に設けられ、前記洗浄水供給管(43)を
    開閉する電磁弁(53)が前記洗浄水供給管(43)に設けら
    れ、前記洗浄水がセメント及び細骨材とともに混練され
    る混練水を兼ねる請求項1記載の放射性廃棄物を固型化
    する固型化材混練機の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも洗浄軸(42)の上部がパイプ状
    に形成され、噴射孔(42d)が固型化材より上方の前記洗
    浄軸(42)の上部外周壁に設けられた複数の小孔である請
    求項1又は2記載の放射性廃棄物を固型化する固型化材
    混練機の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも洗浄軸(42)の上部がパイプ状
    に形成され、噴射孔が固型化材より上方の洗浄軸(42)の
    上部外周壁に取付けられた複数のノズル(71)の孔である
    請求項1又は2記載の放射性廃棄物を固型化する固型化
    材混練機の洗浄装置。
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