JP2000265824A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2000265824A
JP2000265824A JP11067872A JP6787299A JP2000265824A JP 2000265824 A JP2000265824 A JP 2000265824A JP 11067872 A JP11067872 A JP 11067872A JP 6787299 A JP6787299 A JP 6787299A JP 2000265824 A JP2000265824 A JP 2000265824A
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Japan
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lean
nox
catalyst
internal combustion
combustion engine
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JP11067872A
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Takashi Dougahara
隆 堂ヶ原
Kojiro Okada
公二郎 岡田
Yasuki Tamura
保樹 田村
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の排気浄化装置において、適正に吸
蔵型NOx触媒の劣化を判定して確実にイオウ成分を放
出して再生可能とする。 【解決手段】 リーン運転時の所定期間における平均車
速Sに対するリーン頻度L(S)及び負荷変動積算値P
に対するリーン頻度L(P)を求め、リーン頻度L
(S)が判定値L1より低く、且つ、リーン頻度L
(P)が判定値L2より低ければ、吸蔵型NOx触媒2
5のS劣化を判定し、Sパージ処理を実行して吸蔵型N
Ox触媒25に吸蔵されたSOxを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気通路に吸蔵型
NOx触媒を有する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関をリーン空燃比で運転し
て燃費の向上を図るようにした希薄燃焼内燃機関が実用
化されている。この希薄燃焼内燃機関では、リーン空燃
比で運転すると、三元触媒がその浄化特性から排ガス中
のNOx(窒素酸化物)を充分に浄化できないという問
題があり、最近では、リーン空燃比で運転中に排ガス中
のNOxを吸蔵し、理論空燃比(ストイキオ)またはリ
ッチ空燃比で運転中に吸蔵されたNOxを放出還元する
吸蔵型NOx触媒が採用されてきている。
【0003】この吸蔵型NOx触媒は、内燃機関の酸素
の過剰状態で排ガス中のNOxを硝酸塩(X−NO3
として付着させて吸蔵し、吸蔵したNOxを一酸化炭素
(CO)の過剰状態で放出して窒素(N2 )に還元させ
る特性(同時に炭酸塩X−CO3 が生成される)を有し
た触媒である。ところが、燃料中にはイオウ(S)成分
が含まれており、このS成分は酸素と反応して硫黄酸化
物(SOx)となり、このSOxがNOxの代わりに硫
酸塩として硝酸塩の代わりに吸蔵型NOx触媒に吸蔵さ
れてしまい、触媒の浄化効率が低下してしまうという問
題がある。
【0004】そこで、例えば、特開平9−88560号
公報の開示された「エンジンの診断装置」では、排気通
路にリーンNOx触媒とNOx吸着触媒とを配設すると
共にNOx吸着触媒の下流側にNOxセンサを配設し、
ストイキオからリーン切換後、NOxセンサの出力値が
予め定められたスライスレベルを越えるまでの時間が所
定値より短くなったときに、NOx吸着触媒の劣化を判
断し、触媒上のイオウ成分を放出させるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報の「エン
ジンの診断装置」では、ストイキオからリーン切換後の
NOxセンサの出力値が予め定められたスライスレベル
を越えるまでの時間に基づいてNOx吸着触媒の劣化を
判断しているが、この経過時間は、内燃機関の運転条件
等によって変化してしまい、適正にNOx吸着触媒の劣
化を判断することができない虞がある。また、この「エ
ンジンの診断装置」では、NOxセンサの出力値を用い
ているため、このNOxセンサの検出精度が大きく影響
し、劣化の誤判断を生じてしまう虞がある。このような
ことから、NOx吸着触媒からイオウ成分を放出させる
再生制御を正確に行うことができず、排気ガス特性を悪
化させてしまう可能性がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、適正に吸蔵型NOx触媒の劣化を判定して確実
にイオウ成分を放出して再生可能とした内燃機関の排気
浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の内燃機関の排気浄化装置では、内燃機関の
排気通路に排気空燃比がリーン空燃比のときに排気ガス
中のNOxを吸蔵すると共に理論空燃比またはリッチ空
燃比のときに吸蔵されたNOxを放出して還元する吸蔵
型NOx触媒装置を設け、リーン頻度検出手段によって
所定期間における内燃機関のリーン運転割合を検出ある
いは推定し、このリーン運転割合が予め設定された機関
運転状態に基づく所定リーン運転割合より低下している
場合に、再生手段が吸蔵型NOx触媒装置に吸蔵された
排気ガス中のイオウ成分を放出させるようにしている。
【0008】従って、リーン運転割合の低下に基づいて
吸蔵型NOx触媒装置の劣化を判定することとなり、内
燃機関の運転条件等の変化に応じた劣化判定が可能とな
ると共に、適正に吸蔵型NOx触媒の劣化を判定して確
実にイオウ成分を放出して再生可能となり、その結果、
排気ガス特性の悪化を抑制することができる。
【0009】なお、好ましくは、リーン運転割合の検
出、推定方法に、例えば、所定期間の平均車速や負荷変
動の積算値などに対する運転空燃比などを用いると良
い。また、再生手段は、噴射弁や点火栓の駆動を制御し
て吸蔵型NOx触媒装置を所定温度以上とし、且つ、排
気空燃比をリッチ空燃比とすることがコストの面で好ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0011】図1に本発明の一実施形態に係る内燃機関
の排気浄化装置の概略構成、図2に本実施形態の排気浄
化装置におけるNOxパージ制御のフローチャート、図
3に本実施形態の排気浄化装置におけるSパージ制御の
フローチャート、図4にNOxパージ制御のタイムチャ
ート、図5に1分間の平均車速に対するリーン時間割合
を表すグラフ、図6に1分間の負荷変動の積算値に対す
るリーン時間割合を表すグラフを示す。
【0012】本実施形態の内燃機関(以下、エンジンと
称する。)は、例えば、燃料噴射モード(運転モード)
を切換えることで、吸気行程での燃料噴射(吸気行程噴
射モード)または圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射
モード)を実施可能な筒内噴射型火花点火式直列4気筒
ガソリンエンジンである。そして、この筒内噴射型のエ
ンジン11は、容易にして理論空燃比(ストイキオ)で
の運転やリッチ空燃比での運転(リッチ空燃比運転)の
他、リーン空燃比での運転(リーン空燃比運転)が実現
可能となっており、特に圧縮行程噴射モードでは、超リ
ーン空燃比での運転が可能となっている。
【0013】本実施形態において、図1に示すように、
エンジン11のシリンダヘッド12には、各気筒毎に点
火プラグ13と共に電磁式の燃料噴射弁14が取付けら
れており、この燃料噴射弁14によって燃焼室15内に
燃料を直接噴射可能となっている。この燃料噴射弁14
には、図示しない燃料パイプを介して燃料タンク擁した
燃料供給装置(燃料ポンプ)が接続されており、燃料タ
ンク内の燃料が高燃圧で供給され、この燃料を燃料噴射
弁14から燃焼室15内に向けて所望の燃圧で噴射す
る。この際、燃料噴射量は燃料ポンプの燃料吐出圧と燃
料噴射弁14の開弁時間(燃料噴射時間)とから決定さ
れる。
【0014】シリンダヘッド12には、各気筒毎に略直
立方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと
連通するようにして吸気マニホールド16の一端がそれ
ぞれ接続されている。そして、吸気マニホールド16の
他端にはドライブバイワイヤ(DBW)方式の電動スロ
ットル弁17が接続されており、このスロットル弁17
にはスロットル開度θthを検出するスロットルセンサ1
8が設けられている。また、シリンダヘッド12には、
各気筒毎に略水平方向に排気ポートが形成されており、
各排気ポートと連通するようにして排気マニホールド1
9の一端がそれぞれ接続されている。
【0015】そして、エンジン11には、クランク角を
検出するクランク角センサ20が設けられており、この
クランク角センサ20はエンジン回転速度Neを検出可
能となっている。なお、上述した筒内噴射型エンジン1
1は既に公知のものであり、その構成の詳細については
ここでは説明を省略する。
【0016】また、エンジン11の排気マニホールド1
9には排気管(排気通路)21が接続されており、この
排気管21にはエンジン11に近接した小型の三元触媒
22及び排気浄化触媒装置23を介して図示しないマフ
ラーが接続されている。そして、この排気管21におけ
る三元触媒22と排気浄化触媒装置23との間の部分に
は、排気浄化触媒装置23の直上流、即ち、後述する吸
蔵型NOx触媒25のに直上流に位置して排気温度を検
出する高温センサ24が設けられている。
【0017】この排気浄化触媒装置23は、吸蔵型NO
x触媒25と三元触媒26との2つの触媒を有して構成
されており、三元触媒26の方が吸蔵型NOx触媒25
よりも下流側に配設されている。なお、吸蔵型NOx触
媒25が三元触媒の機能を有している場合には、この吸
蔵型NOx触媒25だけであってもよい。この吸蔵型N
Ox触媒25は、酸化雰囲気においてNOxを一旦吸蔵
させ、主としてCOの存在する還元雰囲気中においてN
Oxを放出してN2 (窒素)等に還元させる機能を持つ
ものである。詳しくは、吸蔵型NOx触媒25は、貴金
属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)等を有した触
媒として構成されており、吸蔵材としてはバリウム(B
a)等のアルカリ金属、アルカリ土類金属が採用されて
いる。そして、吸蔵型NOx触媒25の下流側にはNO
x濃度を検出するNOxセンサ27が設けられている。
【0018】更に、入出力装置、記憶装置(ROM、R
AM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、
タイマカウンタ等を有するECU(電子コントロールユ
ニット)28が設けられており、このECU28により
エンジン11を含めた本実施形態の排気浄化装置の総合
的な制御が行われる。即ち、ECU28の入力側には、
上述した高温センサ24やNOxセンサ27等の各種セ
ンサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出情
報が入力する。一方、ECU28の出力側には、点火コ
イルを介して上述した点火プラグ13や燃料噴射弁14
等が接続されており、これら点火コイル、燃料噴射弁1
4等には、各種センサ類からの検出情報に基づき演算さ
れた燃料噴射量や点火時期等の最適値がそれぞれ出力さ
れる。これにより、燃料噴射弁14から適正量の燃料が
適正なタイミングで噴射され、点火プラグ13によって
適正なタイミングで点火が実施される。
【0019】実際に、ECU28では、スロットルセン
サ18からのスロットル開度情報θthとクランク角セン
サ20からのエンジン回転速度情報Neとに基づいてエ
ンジン負荷に対応する目標筒内圧、即ち目標平均有効圧
Peを求めるようにされており、更に、この目標平均有
効圧Peとエンジン回転速度情報Neとに応じてマップ
(図示せず)より燃料噴射モードを設定するようにされ
ている。例えば、目標平均有効圧Peとエンジン回転速
度Neとが共に小さいときには、燃料噴射モードは圧縮
行程噴射モードとされて燃料が圧縮行程で噴射され、一
方、目標平均有効圧Peが大きくなり、あるいはエンジ
ン回転速度Neが大きくなると燃料噴射モードは吸気行
程噴射モードとされ、燃料が吸気行程で噴射される。
【0020】そして、目標平均有効圧Peとエンジン回
転速度Neとから制御目標となる目標空燃比(目標A/
F)が設定され、適正量の燃料噴射量がこの目標A/F
に基づいて決定される。また、高温センサ24により検
出された排気温度情報からは触媒温度Tcat が推定され
る。詳しくは、高温センサ24と吸蔵型NOx触媒25
とが多少なりとも離れて配置されていることに起因する
誤差を補正するために、目標平均有効圧Peとエンジン
回転速度情報Neとに応じて温度差マップが予め実験等
により設定されており、触媒温度Tcat は、目標平均有
効圧Peとエンジン回転速度情報Neとが決まると一義
に推定されるようにされている。
【0021】以下、このように構成された本実施形態の
内燃機関の排気浄化装置の作用について説明する。
【0022】排気浄化触媒装置23の吸蔵型NOx触媒
25では、リーンモードにおける超リーン燃焼運転時の
ような酸素濃度過剰雰囲気で、排気中のNOxから硝酸
塩が生成され、これによりNOxが吸蔵されて排気の浄
化が行われる。一方、三元触媒26では、酸素濃度が低
下した雰囲気で、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵した硝酸
塩と排気中のCOとが反応して炭酸塩が生成されると共
にNOxが放出される。従って、吸蔵型NOx触媒25
へのNOxの吸蔵が進むと、空燃比のリッチ化あるいは
追加の燃料噴射を行うなどして酸素濃度を低下させて吸
蔵型NOx触媒25からNOxを放出させて機能を維持
する。空燃比のリッチ化等により生成されたCOの一部
は吸蔵型NOx触媒25からNOxを放出させるのに消
費され、残りのCOは三元触媒26上で放出されたNO
xを還元するのに使われる。
【0023】即ち、NOxパージ制御において、図2に
示すように、まず、ステップT1において、NOxセン
サ27の出力を読み込み、吸蔵型NOx触媒25の下流
側で大気に放出される排気ガスのNOx値(NOx濃
度)を検出する。次に、ステップT2にて、このNOx
値と予め設定された判定値と比較するが、NOx値が判
定値より小さければ、何もせずにこのルーチンを抜け
る。一方、NOx値が判定値以上であれば、ステップT
3にてリッチスパイクを実行、つまりNOx パージを開
始する。即ち、排気空燃比をリーン空燃比からリッチ空
燃比(例えば、値10)あるいは理論空燃比に設定し、
吸蔵型NOx 触媒25に吸蔵されたNOx を放出して還
元除去する。
【0024】ところで、燃料や潤滑油内に含まれるイオ
ウ成分も排気中に存在し、吸蔵型NOx触媒25は、酸
素濃度過剰雰囲気で、NOxの吸蔵とともにSOxも吸
蔵する。つまり、イオウ成分は酸化されてSOxにな
り、このSOxの一部は吸蔵型NOx触媒25上でさら
に元来NOx用の吸蔵剤と反応して硫酸塩となって吸蔵
型NOx触媒25に吸蔵する。
【0025】また、吸蔵型NOx触媒25は、酸素濃度
が低下すると吸蔵されたSOxを放出する機能を有して
いる。つまり、酸素濃度が低下した雰囲気では、吸蔵型
NOx触媒25に吸蔵した硫酸塩の一部と排気中のCO
とが反応して炭酸塩が生成されると共にSOxが離脱さ
れる。しかし、硫酸塩は硝酸塩よりも塩としての安定度
が高く、酸素濃度が低下した雰囲気になってもその一部
しか分解されないため、吸蔵型NOx触媒25に残留す
る硫酸塩の量は時間とともに増加する。これにより、吸
蔵型NOx触媒25の吸蔵能力が時間と共に低下し、吸
蔵型NOx触媒25としての性能が悪化することになる
(S被毒)。
【0026】このため、吸蔵型NOx触媒25に一定量
以上のイオウ成分(SOx)が吸蔵されて吸蔵型NOx
触媒25が劣化したと判定されたときには、触媒を昇温
させ、且つ、空燃比を還元雰囲気にして吸蔵したSOx
を放出(再生手段)するようにしている。
【0027】即ち、Sパージ制御において、図3に示す
ように、まず、ステップS1において、リーン運転時に
所定期間中(例えば、1分間)の平均車速Sと負荷変動
積算値Pを演算し、この平均車速S及び負荷変動積算値
Pからリーン頻度Lを演算する。なお、この負荷変動積
算値Pは、例えば、運転者によるアクセルペダルの移動
量を積算することで求めることができる。そして、平均
車速Sに対するリーン頻度L(S)と、負荷変動積算値
Pに対するリーン頻度L(P)とを求める。次に、ステ
ップS2,S3にて吸蔵型NOx触媒25がS(イオ
ウ)劣化したか否かを判定し、吸蔵型NOx触媒25が
S劣化していれば、ステップS4にてSパージ処理を実
行する。
【0028】即ち、S劣化が進行していない吸蔵型NO
x触媒25では、図4(a)に示すように、NOxセンサ
27の出力値(NOx濃度)が判定値まで上昇して排気
空燃比をリーンからリッチに切り換えてNOx パージ
(リッチスパイク)を実行する頻度が少なく、リーン継
続期間が長くなってリーン頻度は高い。一方、S劣化が
進行している吸蔵型NOx触媒25では、図4(b)に示
すように、NOxセンサ27の出力値(NOx濃度)が
判定値まで上昇して排気空燃比をリーンからリッチに切
り換えてNOx パージ(リッチスパイク)を実行する頻
度が多く、リーン継続期間が短くなってリーン頻度は低
い。そのため、平均車速Sに対するリーン頻度L(S)
が低下したり、負荷変動積算値Lに対するリーン頻度L
(P)が低下すると、S劣化が進行していることが判定
できる。
【0029】そこで、ステップS2では、平均車速Sに
対するリーン頻度L(S)が判定値L1より低いかどう
かを判定する。そして、リーン頻度L(S)が判定値L
1より高ければ図5にて斜線で示すS被毒されていない
領域にあるため、S劣化していないと判断して何もせず
にこのルーチンを抜ける。一方、リーン頻度L(S)が
判定値L1より低ければ、図5にて示すグラフL1より
下方領域にあるため、S被毒がある程度進行していると
判断してステップS3に移行する。そして、ステップS
3では、負荷変動積算値Lに対するリーン頻度L(P)
が判定値L2より低いかどうかを判定する。そして、リ
ーン頻度L(P)が判定値L2より高ければ図6にて斜
線で示すS被毒されていない領域にあるため、S劣化の
程度が低いと判断して何もせずにこのルーチンを抜け
る。一方、リーン頻度L(S)が判定値L2より低けれ
ば、図6にて示すグラフL2より下方領域にあるため、
S被毒が進行していると判断してステップS4に移行す
る。
【0030】このように吸蔵型NOx触媒25のS劣化
が判定されると、ステップS4にて再生処理、つまり、
Sパージ処理を実行し、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵さ
れたSOxの除去を開始する。
【0031】このSパージ処理は、排気空燃比をリーン
からリッチに変更し、吸蔵型NOx触媒25の昇温を開
始し、触媒温度が所定温度以上になると、つまり、SO
xを吸蔵型NOx触媒25より放出させるのに最適な条
件に一旦達すると、空燃比をリッチからストイキオに変
更して燃料噴射量を減少させる。これにより、Sパージ
が良好に実施される。
【0032】以上説明したように、本実施形態の内燃機
関の排気浄化装置では、リーン運転時の所定期間におけ
る平均車速Sに対するリーン頻度L(S)及び負荷変動
積算値Pに対するリーン頻度L(P)を求め、リーン頻
度L(S)が判定値L1より低く、且つ、リーン頻度L
(P)が判定値L2より低ければ、吸蔵型NOx触媒2
5のS劣化を判定し、Sパージ処理を実行して吸蔵型N
Ox触媒25に吸蔵されたSOxを除去するようにして
いる。
【0033】従って、内燃機関の運転条件の変化に応じ
た劣化判定が可能となると共に、適正に吸蔵型NOx触
媒の劣化を判定して確実にイオウ成分を放出して再生可
能となり、その結果、燃費を向上できると共に排気ガス
特性の悪化を抑制できる。
【0034】なお、この再生手段としてのSパージ処理
は上述の実施形態に限定されるものではなく、電気加熱
触媒を用いて昇温したり、副噴射や排気通路に設けた別
途噴射弁を用いて排気空燃比を制御してもよいものであ
る。また、上述の実施形態では、1分間の平均車速に対
するリーン時間割合や1分間の負荷変動の積算値に対す
るリーン時間割合を用いてリーン運転割合を検出した
が、リッチ時間割合とストイキオ時間割合からリーン時
間割合を推定してもよい。
【0035】また、上述の実施形態では、吸蔵型NOx
触媒25におけるNOx吸蔵による劣化をNOxセンサ
27の出力値に基づいて判定したが、吸蔵型NOx触媒
25の下流側にO2 センサを配設してこの出力値に基づ
いて判定してもよい。
【0036】更に、上述の実施形態では、エンジン11
を筒内噴射型火花点火式直列4気筒ガソリンエンジンと
したが、エンジン11は吸蔵型NOx触媒を有する吸気
管噴射型のリーンバーンエンジンであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように、本発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、リ
ーン運転割合の低下に基づいて吸蔵型NOx触媒装置の
劣化を判定することとなり、内燃機関の運転条件等の変
化に応じた劣化判定が可能となると共に、NOxセンサ
の出力値を用いる必要もなく、適正に吸蔵型NOx触媒
の劣化を判定して確実にイオウ成分を放出して再生可能
となり、その結果、排気ガス特性の悪化を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化
装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の排気浄化装置におけるNOxパー
ジ制御のフローチャートである。
【図3】本実施形態の排気浄化装置におけるSパージ制
御のフローチャートである。
【図4】NOxパージ制御のタイムチャートである。
【図5】1分間の平均車速に対するリーン時間割合を表
すグラフである。
【図6】1分間の負荷変動の積算値に対するリーン時間
割合を表すグラフである。
【符号の説明】
11 エンジン(内燃機関) 13 点火プラグ 14 燃料噴射弁 15 燃焼室 17 スロットル弁 21 排気管(排気通路) 22 三元触媒 23 排気浄化触媒装置 24 高温センサ 25 吸蔵型NOx触媒 26 三元触媒 27 NOxセンサ 28 電子コントロールユニット,ECU(リーン頻度
検出手段、再生手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 301 F01N 3/28 301C F02D 41/04 305 F02D 41/04 305A 45/00 314 45/00 314Z (72)発明者 田村 保樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA04 BA09 BA13 BA27 DA02 DA10 DA27 DA28 EA11 EB25 EC03 FA05 FA10 FA18 FA21 FA27 FA28 FA29 FA33 FA38 3G091 AA02 AA12 AA17 AA23 AA24 AA28 AB03 AB06 BA11 BA14 BA33 CA18 CB02 CB03 CB05 CB07 DB01 DB06 DB10 EA01 EA07 EA17 EA30 EA31 EA33 EA34 EA39 FB10 FB11 FB12 FC02 GB02Y GB03Y GB05W GB06W HA12 HA36 HA37 HA47 3G301 HA04 HA14 HA15 JA02 JA21 JA33 JB09 LA00 LB04 MA01 MA11 MA19 MA23 NA01 NA04 NA08 NB02 NC02 ND17 NE06 NE13 NE14 NE15 PA11Z PA17Z PC02Z PD01Z PD03A PD11Z PE01Z PE03Z PF01Z PF03Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられて排気空
    燃比がリーン空燃比のときに排気ガス中のNOxを吸蔵
    すると共に理論空燃比またはリッチ空燃比のときに吸蔵
    されたNOxを放出して還元する吸蔵型NOx触媒装置
    と、所定期間における前記内燃機関のリーン運転割合を
    検出あるいは推定するリーン頻度検出手段と、該リーン
    頻度検出手段によって検出されたリーン運転割合が予め
    設定された機関運転状態に基づく所定リーン運転割合よ
    り低下している場合に前記吸蔵型NOx触媒装置に吸蔵
    された排気ガス中のイオウ成分を放出させる再生手段と
    を具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013130069A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Osaka Gas Co Ltd エンジンシステム
JP2015010594A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 大阪瓦斯株式会社 エンジンシステム
JP2022012808A (ja) * 2020-07-02 2022-01-17 トヨタ自動車株式会社 劣化推定装置、劣化推定方法、劣化推定プログラム

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