JP2000264806A - 混合弱毒型ウイルス利用による植物の病害防除剤および防除方法 - Google Patents

混合弱毒型ウイルス利用による植物の病害防除剤および防除方法

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JP2000264806A
JP2000264806A JP11070290A JP7029099A JP2000264806A JP 2000264806 A JP2000264806 A JP 2000264806A JP 11070290 A JP11070290 A JP 11070290A JP 7029099 A JP7029099 A JP 7029099A JP 2000264806 A JP2000264806 A JP 2000264806A
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virulent
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Seiji Nakayama
政治 中山
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NOYAKU BIO TECHNOLOGY KAIHATSU
NOYAKU BIO TECHNOLOGY KAIHATSU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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NOYAKU BIO TECHNOLOGY KAIHATSU
NOYAKU BIO TECHNOLOGY KAIHATSU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合弱毒型ウイルスを利用した植物の新規な
病害防除剤および防除方法を提供する。 【解決手段】 植物ウイルスに属し、植物に対する病害
防除能を有する同一グループ内の2種類以上の混合弱毒
型ウイルスを有効成分として含有する植物の病害防除剤
およびそれを用いた植物の病害防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】混合弱毒型ウイルス利用によ
る植物の病害防除剤および防除方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、有用植物などが強毒型ウイルスに感
染することを防御する植物用の薬剤および方法に関し、
特に、そのために用いられる弱毒型ウイルスの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自然界においては、植物などが自然界に
存在する強毒型ウイルスに感染し、多くの害を受けてい
ることが知られている。しかし、強毒型ウイルスに直接
作用する化学合成農薬は開発されていない。また、多く
の植物の強毒型ウイルス病は虫を媒介して感染を拡げて
いくため、この被害を防除するためには多くの回数の殺
虫剤散布が必要である。しかしながら、近年、化学農薬
による環境汚染の問題から、化学農薬に頼らない作物病
害の防除剤とその利用法の開発が望まれている。また、
忌避資材、障壁作物、防除ネットなどの利用も完全に植
物ウイルス病を防除するに至っていない。この強毒型ウ
イルス感染を防除する方法として、該強毒型ウイルスに
対する弱毒型ウイルスを予め植物に感染させ、該強毒型
ウイルスに対する抵抗力を持たせる手段が考えられてき
た。この弱毒型ウイルスの作出方法は、強毒型ウイルス
からの突然変異で作出する場合と、自然界から分離され
る場合が知られている。
【0003】こうした弱毒型ウイルスを利用した強毒型
ウイルス防御は多数報告されており、最も効果を上げた
と報告されている例は、タバコモザイクウイルス、トマ
ト系統に対する弱毒型ウイルスL11A株である(後藤
ら、1971, 北海道農試彙報 99:67-76)。また、キュウ
リモザイクウイルスでも弱毒型ウイルスSR株が報告され
ている(岩木ら, 1985, 日植病報 51:364)。しかしな
がら、この弱毒型ウイルスは、安全に保存することが困
難であり、永続的に供給することも困難であるため、実
用化には至っていない(岩木ら, 1985, 日植病報 51: 3
64)。また、露地栽培されるトマトのキュウリモザイク
ウイルス病に対して、キュウリモザイクウイルスに寄生
する変異サテライトRNAを付加した弱毒型ウイルスN
DM−1株の利用が報告されている(佐山, 1996, 植物
防疫 50: 20-25)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、強毒型ウイ
ルスを防除するために使用する新たな弱毒型ウイルスの
開発を目的とするものである。
【0005】紫外線照射、高温処理、または亜硝酸処理
などによる人為的な自然突然変異によって強毒型ウイル
スから得られた多くの弱毒型ウイルス(遺伝子組換え実
験ガイドラインでは、このウイルスは遺伝子組換え型ウ
イルスには含まれないため、野外での利用は規制を受け
ない)は、防除対象となる有用植物内で増殖する間に元
の強毒型に復帰する危険性を常に有している。また、遺
伝子組換えによって、目的に合致した性質を持つ弱毒型
ウイルスを作製することも可能となったが、社会的認知
が得られていないため、遺伝子組換え型ウイルスの野外
での実用化は現在、実現していない。このような方法と
しては、例えば、特開平08−173158号公報記載
の方法がある。一方、自然界から分離したウイルスは遺
伝的に性質が安定していると考えられるため、強毒型ウ
イルス防除剤として用いる弱毒型ウイルスは、自然界か
ら対象有用植物に対して弱毒型を示すウイルス株を分離
するのが好ましい。しかし、防除対象となる有用植物毎
に弱毒型として適する性質のウイルス株を自然界から多
種類分離することは容易ではない。
【0006】自然界から分離された弱毒型ウイルスの防
除効果が不充分であり、さらに改良する場合、遺伝子組
換えの方法を除くと、改良方法は、紫外線照射、高温処
理、または亜硝酸処理などによる人為的な自然突然変異
を誘導する方法しか残されていなかった。ところが、こ
の方法で作出されたウイルス株は防除対象となる有用植
物内で増殖する間に改良前の強毒型に復帰する危険性が
ある。
【0007】以上のような理由から、安定して実用性の
ある弱毒型ウイルスの開発が困難であることから、弱毒
型ウイルスを用いた作物病害の防除方法は、社会的な要
請が高いにもかかわらず、僅の利用に限定されているの
が現状である。本発明は、このような現状に鑑み、有用
植物の生育に影響を与えることなく、例えば、キュウリ
モザイクウイルス病、タバコモザイクウイルス病または
トマトスポッテッドビルトウイルス病をはじめとするウ
イルス病害を防除する手段を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、2種類以
上の弱毒型ウイルスを混合して予防的に有用植物に接種
することによって、強毒型ウイルス病害に対し高い防除
効果が得られることを見いだした。さらに、本発明者ら
は、本発明の混合弱毒型ウイルスを含有する強毒型ウイ
ルス防除剤で予め処理された有用植物は、自然界の強毒
型ウイルスに対して極めて優れた抵抗性を示すことを見
いだした。本発明者らは、これらの知見に基づいて、さ
らに検討を行った結果、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、植物ウイルスに属
し、有用植物に対する強毒型ウイルス病害防除能を有す
る同一ウイルスグループ内の2種類以上の混合弱毒型ウ
イルスを有効成分としてなることを特徴とする植物の病
害(強毒型ウイルス病害)防除剤を提供するものであ
る。また、本発明は、該強毒型ウイルス病害防除剤(以
下、単に、強毒型ウイルス防除剤ということがある)を
植物に接触させることを特徴とする植物の強毒型ウイル
ス病害防除方法を提供する。さらに、該混合弱毒型ウイ
ルスまたはその子孫ウイルスも提供する。
【0010】より具体的には、本発明は、(1)植物ウ
イルスに属し、植物に対する病害防除能を有する同一ウ
イルスグループ内の2種類以上の混合弱毒型ウイルスま
たはその子孫ウイルスを有効成分としてなることを特徴
とする植物の病害防除剤、(2)植物ウイルスがブロモ
ウイルス科ククモウイルス属のウイルスである上記
(1)記載の植物の病害防除剤、(3)植物ウイルスが
キュウリモザイクウイルス、タバコモザイクウイルスま
たはトマトスポッテッドビルトウイルスである上記
(1)記載の植物の病害防除剤、(4)植物ウイルスが
キュウリモザイクウイルスである上記(1)記載の植物
の病害防除剤、(5)植物が、ナス科植物、ウリ科植
物、イネ科植物、マメ科植物、アブラナ科植物、キク科
植物、ラン科植物、シソ科植物、セリ科植物、バラ科植
物、アカザ科植物、ユリ科植物またはミカン科植物であ
る上記(1)〜(4)いずれか1項記載の植物の病害防
除剤、(6)水溶剤または注射剤である上記(1)〜
(5)いずれか1項記載の植物の病害防除剤、(7)ワ
クチンである上記(1)〜(6)いずれか1項記載の植
物の病害防除剤、(8)上記(1)〜(7)いずれか1
項記載の病害防除剤を植物に接触させることを特徴とす
る植物の病害防除方法、(9)ワクチンとして植物に予
防接種する上記(8)記載の植物の病害防除方法、およ
び(10)植物ウイルスに属し、植物に対する病害防除
能を有する同一ウイルスグループ内の2種類以上の混合
弱毒型ウイルスまたはその子孫ウイルスに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書において、「強毒型ウイ
ルス」とは、植物に感染して被害を与えるウイルスのこ
とであり、通常は「ウイルス」と呼ばれているものであ
る。また、「弱毒型ウイルス」とは、植物に感染しても
被害を与えることのないウイルスのことであり、通常、
動物に対しては「ワクチン」、植物に対しては「弱毒ウ
イルス」と呼ばれているものである。本明細書では、単
にこれらのウイルスを区別する目的のため、「強毒型」
と「弱毒型」の用語を使用する。本明細書において「子
孫ウイルス」とは、2種類以上のウイルスを混合接種し
た植物体から再分離されたウイルスである。
【0012】本発明の混合弱毒型ウイルスは、単独の弱
毒型ウイルスによる防除効果よりも相乗的な防除効果を
発揮する。例えば、あるウイルス科のウイルスA属に属
する強毒型ウイルスA’がある場合に、強毒型ウイルス
A’に対する弱毒型ウイルスa−1および弱毒型ウイル
スa−2を選択する。強毒型ウイルスA’に対する弱毒
型ウイルスa−1および弱毒型ウイルスa−2は、血清
学的分類などの方法で異なる系統に属することを基準に
選択する。次いで、植物Aに弱毒型ウイルスa−1およ
び弱毒型ウイルスa−2の混合ウイルスまたはその子孫
ウイルスを感染させ、植物Bに弱毒型ウイルスa−1を
感染させ、植物Cに弱毒型ウイルスa−2を感染させ、
植物Dには何も感染させない。この時、植物A、植物
B、植物Cおよび植物Dはいずれも被害を受けることは
ない。ここで、植物A、植物B、植物Cおよび植物Dに
強毒型ウイルスA’を接種する。この場合、植物Aは弱
毒型ウイルスa−1および弱毒型ウイルスa−2の予備
感染によりウイルスA属に属する強毒型ウイルスA’に
対する抵抗力を有しているので、植物Aは強毒型ウイル
スA’に感染されたり、発病することはない。一方、植
物Bは弱毒型ウイルスa−1の予備感染によりA属に属
する強毒型ウイルスA’に対する抵抗力を有しているも
のの、その抵抗力は植物Aに劣る。植物Cは弱毒型ウイ
ルスa−2の予備感染によりA属に属する強毒型ウイル
スA’に対する抵抗力を有しているものの、その抵抗力
は植物Aに劣る。植物Dば弱毒型ウイルスで予備感染さ
れていないので、強毒型ウイルスA’に感染され、発病
する。このように、同一ウイルスグループ内の2種類以
上、好ましくは2〜5種類、より好ましくは2〜3種
類、さらに好ましくは2種類の混合弱毒型ウイルスを用
いることにより、相乗的な防除効果が得られる。
【0013】「同一ウイルスグループ」における「ウイ
ルスグループ」としては、例えば、表1および表2にお
ける代表タイプメンバーなどが挙げられる。例えば、キ
ュウリモザイクウイルスの場合、血清学的な分類からサ
ブグループIとサブグループIIの系統があり、後述の
CMV−TM株はサブグループIに、後述のCMV−S
R株はサブグループIIに属する分離株として分類され
る。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】該混合弱毒型ウイルスとしては、上記「代
表タイプメンバー」の中にさらに分類される血清学的、
塩基配列の相違、宿主域、病原性などに基づく複数の系
統が存在し、血清型または遺伝子型などの2種類以上、
好ましくは2〜5種類、より好ましくは2〜3種類、さ
らに好ましくは2種類の系統の混合弱毒型ウイルスまた
はその子孫ウイルスが好ましく用いられる。
【0017】本発明における弱毒型ウイルスとしては、
例えば、ジェミニウイルス属、カリモウイルス属、バド
ナウイルス属、ポティウイルス属、リモウイルス属、ビ
モウイルス属、クロステロウイルス属、カピロウイルス
属、トリコウイルス属、カルラウイルス属、ポテックス
ウイルス属、テヌイウイルス属、トバモウイルス属、ト
ブラウイルス属、フロウイルス属、ホルデイウイルス
属、ウムブラウイルス属、トムブスウイルス属、カルモ
ウイルス属、セキウイルス属、ワイカウイルス属、コモ
ウイルス属、ネポウイルス属、ファバウイルス属、ブロ
モウイルス属、ククモウイルス属、イラルウイルス属、
アルファモウイルス属、ルテオウイルス属、ソベモウイ
ルス属、ティモウイルス属、ネクロウイルス属、マクロ
モウイルス属、マラフィウイルス属、ディアンソウイル
ス属、エナモウイルス属、イダエオウイルス属、フィト
レオウイルス属、フィジーウイルス属、オリザウイルス
属、アルファクリプトウイルス属、ベータクリプトウイ
ルス属、シトラブドウイルス属、ヌクレオラブドウイル
ス属、トスポウイルス属から成る群から選ばれる植物ウ
イルス属に属する植物ウイルスの弱毒型ウイルスが挙げ
られる。これらの植物ウイルスのうち、キュウリモザイ
クウイルス、タバコモザイクウイルスまたはトマトスポ
ッテッドビルトウイルスなどが好ましい。
【0018】これらの弱毒型ウイルスは、強毒型ウイル
スからの突然変異(例えば、人為的突然変異など)によ
って作出でき、または自然界から分離することもでき
る。さらに、これらの弱毒型ウイルスは、一般圃場から
分離することもでき、または大学、国公立試験研究機関
などから入手することもできる。
【0019】本発明の混合弱毒型ウイルスは、ウイルス
粒子またはウイルス核酸の形態であってもよい。本発明
の混合弱毒型ウイルス粒子は、病害防除能を有する同一
ウイルスグループ内の2種類以上の弱毒型ウイルス粒子
またはウイルス核酸を植物または植物培養細胞に接種す
ることによって製造することができる。すなわち、かか
る混合弱毒型ウイルスを植物などに接種した場合、植物
細胞内で弱毒型ウイルス粒子が形成される。植物または
動物中からの弱毒型ウイルス粒子の単離は、例えば、高
浪らの方法(Takanami et. Al.,1981, Viro1ogy 109:1
20−126)などに記載されている方法またはそれに準じ
る方法に従って行うことができる。本発明の混合弱毒型
ウイルス核酸は、フェノール・クロロホルム核酸抽出法
(Sambrookら, 1989, Molecular Cloning 2nd Ed. Cold
Spring Harbor Laboratory Press in New York)で得
ることができる。
【0020】本発明の混合弱毒型ウイルスなどで処理さ
れた有用植物は、生育環境中で該有用植物に新たに侵入
してくる強毒型ウイルスに対して優れた感染抵抗力を有
する。したがって、本発明の混合弱毒型ウイルス粒子ま
たはウイルス核酸は、有用植物を強毒型ウイルス感染か
ら防御するための強毒型ウイルス防除剤などとして有効
である。本発明の混合弱毒型ウイルス粒子またはウイル
ス核酸を強毒型ウイルス防除剤として使用した場合、例
えば、本発明の混合弱毒型ウイルスに含有せしめられた
少なくとも1種類のウイルスが、あるウイルス科のある
属に属するウイルスである場合、該混合弱毒型ウイルス
で処理された有用植物は、該ウイルス科の該ウイルス属
に属する他の強毒型ウイルスによる感染に対して極めて
優れた感染抵抗力または発病抵抗力を有する。
【0021】本発明の強毒型ウイルス防除剤に含有せし
める混合弱毒型ウイルスの種類と、強毒型ウイルス防除
の対象となるウイルスとの関係については、表1および
表2に示す植物ウイルス科、属およびタイプメンバー表
に基づいて選択することができる。例えば、あるウイル
ス科のAおよびBにそれぞれ属する強毒型ウイルスAお
よび強毒型ウイルスBがある場合に、強毒型ウイルスA
に対する弱毒型ウイルスa−1および弱毒型ウイルスa
−2を選択する。次いで、植物Aおよび植物Bに弱毒型
ウイルスa−1および弱毒型ウイルスa−2を感染さ
せ、植物Cには何も感染させない。この時、植物A、植
物Bおよび植物Cはいずれも被害を受けることはない。
ここで、植物Aには強毒型ウイルスAを、植物Bには強
毒型ウイルスBを、植物Cには強毒型ウイルスAまたは
Bを接種する。この場合、植物Aは弱毒型ウイルスa−
1および弱毒型ウイルスa−2の予備感染によりA属に
属する強毒型ウイルスに対する抵抗力を有しているの
で、植物Aは強毒型ウイルスAに感染されたり、発病す
ることはない。一方、植物Bは弱毒型ウイルスa−1お
よび弱毒型ウイルスa−2の予備感染によりA属に属す
る強毒型ウイルスに対する抵抗力を有しているものの、
B属に属する強毒型ウイルスに対する抵抗力を有してい
ないので、植物Bは強毒型ウイルスBに感染され、発病
する。植物Cは弱毒型ウイルスで予備感染されていない
ので、強毒型ウイルスAまたはBに感染され、発病す
る。
【0022】本発明の混合弱毒型ウイルス粒子またはウ
イルス核酸を含有する強毒型ウイルス防除剤としては、
本発明の混合弱毒型ウイルスを感染させた植物の粗汁液
を使用することができ、混合弱毒型ウイルス粒子または
ウイルス核酸を単独で使用することができ、あるいは適
当な製剤補助剤と混合して適当な剤形に成型して使用す
ることもできる。ウイルス粒子は、ウイルス感染植物葉
の粗汁液を遠心分離精製することにより回収することが
できる。この方法により1kgの生重量あたり1〜50
0mgのウイルス粒子を得ることができる。本発明の強
毒型ウイルス防除剤の主成分としては、特に、本発明の
混合弱毒型ウイルス粒子が適している。
【0023】本発明の強毒型ウイルス防除剤の主成分と
して混合弱毒型ウイルス粒子を使用する場合、補助剤と
して、例えば、糖類、カゼインなどの蛋白質、EDTA
などのキレート剤などが用いられる。主成分として弱毒
型ウイルス粒子を使用する場合、補助剤として、例え
ば、糖類(例えば、トレハロースなど)などの安定化
剤、EDTAなどのキレート剤などが用いられる。さら
に、緩衝剤として、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩
衝液などを使用することができる。本発明の強毒型ウイ
ルス防除剤の剤形は、自体公知の方法に従って適当に製
造することができるが、例えば、植物用の防除剤とする
場合は、一般の農薬製剤の剤形、例えば、水溶剤または
注射剤などに成型することができる。本発明の強毒型ウ
イルス防除剤は、例えば、本発明の混合弱毒型ウイルス
粒子またはウイルス核酸を、生理学的に許容され得る担
体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合
剤などと共に混和することによって製造することができ
る。
【0024】例えば、水溶剤は、混合弱毒型ウイルス粒
子またはウイルス核酸および生理学的に許容され得る担
体(例、スキムミルク、蔗糖、カゼインなど)を水(滅
菌水など)に溶解することによって製造できる。該水溶
剤には、さらに補助剤を混合してもよい。このような補
助剤としては、例えば、緩衝剤(例、リン酸水素二ナト
リウム、リン酸水素一ナトリウム等)、キレート剤
(例、EDTA等)などが挙げられる。水溶剤の製剤全
体に対する混合弱毒型ウイルス粒子またはウイルス核酸
の含有量は、0.0001〜0.5重量%、好ましくは
0.001〜0.01重量%である。製剤全体に対する
担体の含有量としては、0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%である。製剤全体に対する緩衝剤
の含有量としては、0.1〜10重量%、好ましくは
0.01〜5重量%である。製剤全体に対するキレート
剤の含有量としては、0.01〜1重量%、好ましくは
0.1〜0.5重量%である。製剤全体に対する水の含
有量としては、89.5〜99.9899重量%であ
る。水溶剤には、上記の成分の他、弱毒型ウイルスの生
物活性が喪失しない範囲で、通常の農薬水溶剤に用いら
れる界面活性剤、結合剤、着色剤、防腐剤などの添加剤
を用いることができる。調製された水溶剤は、通常、適
当なアンプルに充填され、凍結乾燥後密封される。
【0025】例えば、注射剤は、注射用水またはゴマ油
もしくは椰子油などのような天然産出植物油などのよう
なベヒクル中に活性物質を溶解または懸濁させるなどの
通常の製剤実施にしたがって処方することができる。注
射用の水溶液としては、例えば生理食塩水、ブドウ糖や
その他の補助薬を含む等張液(例えば、D−ソルビトー
ル、D−マンニトール、塩化ナトリウムなど)などが挙
げられ、適当な溶解補助剤、例えばアルコール(例えば
エタノール)、ポリアルコール(例えばプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活
性剤(例えばポリソルベート80(TM)、HCO−50)など
と併用してもよい。油性液としてはゴマ油、大豆油など
があげられ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベン
ジルアルコールなどと併用してもよい。また、緩衝剤
(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、
安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレング
リコール、スキムミルクなど)、保存剤(例えば、ベン
ジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤などと
配合してもよい。調製された注射液は通常、適当なアン
プルに充填され、例えば、有用植物の病害予防用のワク
チンとして使用できる。
【0026】本発明の強毒型ウイルス防除剤の処理対象
となる有用植物としては、例えば、ナス科植物(例え
ば、トマト、タバコ、ナスなど)、ウリ科植物(例え
ば、キュウリ、カボチャ、スイカ、メロンなど)、イネ
科植物(例えば、イネ、オオムギ、小麦、トウモロコシ
など)、マメ科植物(例えば、ダイズ、インゲン、ササ
ゲなど)、アブラナ科植物(例えば、キャベツ、ダイコ
ン、ナタネなど)、キク科植物(例えば、レタス、キク
など)、ラン科植物、シソ科植物(例えば、ハッカな
ど)、セリ科植物(例えば、パセリ、ニンジンなど)、
バラ科植物(例えば、ウメ、モモ、イチゴ、バラ、リン
ゴ、ナシなど)、アカザ科植物(例えば、ホウレンソウ
など)、ユリ科植物(例えば、タマネギなど)またはミ
カン科植物(例えば、ミカン、オレンジなど)などが挙
げられる。本発明の強毒型ウイルス防除剤はこれらの有
用植物の、例えば、トマトのモザイク病、葉巻病、黄化
壊そ病など、キュウリのモザイク病、黄化病、緑斑モザ
イク病など、イネの萎縮病、縞葉枯れ病、矮化病など、
ダイズのモザイク病、矮化病、萎縮病など、ダイコンの
モザイク病、葉緑黄化病、萎縮病など、レタスのモザイ
ク病、ビッグベイン病など、リンゴの高接病、モザイク
病、壊そ病など、ホウレンソウのモザイク病などのよう
な病害の予防、除去に有用である。
【0027】本発明の強毒型ウイルス防除剤はワクチン
として有用植物に予防接種することができる。該防除剤
で有用植物を処理する場合、それ自体公知の方法に従っ
て行うことができる。例えば、本発明の強毒型ウイルス
防除剤を植物またはその細胞に処理する場合、農薬分野
で知られているいずれの手段を用いてもよいが、例え
ば、散布、塗抹接種などが用いられる。例えば、植物へ
の導入は、カーボランダム等の研磨剤を散布した葉に、
本発明の混合弱毒型ウイルス粒子またはウイルス核酸を
綿棒等で塗抹することができる。細胞への導入は、マイ
クロインジェクション法、エレクトロボーレーション
法、パーティクルガン法、化学法(ポリエチレングリコ
一ル、ポリエチレンイミン、ポリオルニチンなど)、リ
ン酸カルシウム法などによって導入することができる。
好ましくは、植物の葉に接触させるか、植物の茎に注射
するか、またはパーティクルガンなどで植物体内に撃ち
込む。
【0028】本発明の強毒型ウイルス防除剤の使用量
は、適宜選択することができる。例えば、植物(例、1
〜2葉期の幼苗)に散布する場合、主成分が弱毒型ウイ
ルス粒子である場合は、例えば、トマト苗200本が植
えてある育苗用トレー(25×70cm)当たり、約1
00〜200μgのウイルス粒子を含む防除剤を散布す
る。防除剤が水溶剤の場合は、防除剤に研磨剤(例、カ
ーボランダム)を併用して散布してもよい。具体的に
は、弱毒型ウイルス粒子を約5〜10μg/mlの濃度
で含有する本発明の防除剤を苗箱1m2当たり約0.5〜
1リットルを用いて噴霧接種する。接種溶液は約pH7
に調整するのが好ましい。接種溶液には、約600〜8
00メッシュのカーボランダム(約20g/リットル)
を加え、噴霧器を用いて噴霧する。噴霧は、約5〜6k
g/cm2の圧力で、至近距離から噴霧する。また、植
物に塗布接種する場合、主成分が混合弱毒型ウイルス粒
子である場合は、例えば、トマト苗1本当たり約10μ
gの混合弱毒型ウイルス粒子を接種するか、または混合
弱毒型ウイルス核酸を約50〜100μg/mlの濃度
で約600〜800メッシュのカーボランダムを散布し
た幼苗の葉に綿棒などで塗抹接種する。本発明の強毒型
ウイルス防除剤は、安全で低毒性の製剤であり、例え
ば、凍結乾燥後、約−20〜−80℃で保存することが
できる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定する
ものではない。 実施例1 水溶剤の調製 ウイルス粒子2mg、リン酸水素二ナトリウム・12水
298.4mg、リン酸水素一ナトリウム・2水 2
7.6mg、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム7
4.4mg、スキムミルク100mgを滅菌イオン交換
水に溶解し、全量を10mlとする。この溶液をバイア
ルに10ml充填し、凍結乾燥後に密封した。別のバイ
アルに溶解液としてイオン交換水100mlを無菌的に
充填し、密封した。使用時には、溶解液をウイルス成分
組成物中に注入し、溶解することにより水溶剤として適
用する。 実施例2 注射剤の調製 ウイルス粒子0.2mg、リン酸水素二ナトリウム・1
2水 29.84mg、リン酸水素一ナトリウム・2水
2.76mg、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
7.44mg、蔗糖500mgを滅菌イオン交換水に溶
解し、全量を10mlとする。この溶液を−20〜−8
0℃で凍結保存し、使用時に融解する。
【0030】実施例3 弱毒型CMV−TM株の選抜 平成5年に茨城県真壁郡真壁町の武田薬品工業株式会社
農業科学研究所付属真壁農場でウイルス病徴(モザイク
病徴)を呈していたササゲ植物から、罹病葉を採集し、
その磨砕液を、タバコ(Samsun NN )、タバコ(Bright
Yellow)、トマト(ピコ)、ササゲ(黒種三尺)、アカ
ザ、キノアおよびツルナを用いたウイルス検定を行っ
た。検定植物でウイルス陽性であった試料を各種の抗ウ
イルス抗体で調査したところ、抗CMV(キュウリモザ
イクウイルス)抗体に対して陽性であった。このウイル
スはタバコに対しては軽微なモザイク病徴を、トマトに
対しては無病徴であった。このウイルスをアカザに接種
することで、局部病斑単離を繰り返した後、タバコSa
msun NNに塗抹接種して増殖させ、CMV粒子の
抽出法に従って純化した(Takanami, 1981, Virology 10
9: 120-126.)。得られたウイルス粒子からウイルスRN
Aをフェノール・クロロホルム法で抽出し(Sambrook
ら, 1989, Molecular Cloning 2nd Ed. Cold Spring Ha
rbor Laboratory Press in New York)、1.5%アガロ
ースゲル/トリス-ホウ酸−EDTA緩衝液で電気泳動
して分画した。その結果、4分節RNAゲノムが検出さ
れた。その大きさはそれぞれ、約3.4kb、3.1k
b、2.2kb、1.1kbであった。また、このウイ
ルスにサテライトRNAは含まれていなかった。このウ
イルス粒子を12.5% SDS-アクリルアミドゲル電
気泳動して分画したところ(Sambrookら, 1989, Molecu
lar Cloning 2nd Ed. Cold Spring Harbor Laboratory
Press in New York)、このウイルスの外被タンパク質
の分子量は血清学的にサブグループI型に属するCMV
−Pepo株とほぼ同じ29kDaを示した。また、血
清型はサブグループI型に属していた。試験圃場のササ
ゲから分離したこのウイルスを、以後CMV−TM株と
する。
【0031】実施例4 弱毒ウイルスCMV−SR株の入手 農林水産省農業生物資源研究所の試験研究用微生物遺伝
資源に保管されていた、ホウレンソウから分離されたC
MV−SR株(MAFF104045株)を入手した。こ
のウイルスは、トマトに対して弱毒性を示し、血清型は
サブグループII型に属した(亀谷ら, 1989, 農業およ
び園芸 64:159-164)。
【0032】実施例5 CMV−TM株とCMV−SR株の混合による弱毒ウイ
ルス効果のガラス温室での確認 サブグループI型に属するCMV−TM株とサブグルー
プII型に属するCMV−SR株の純化ウイルス粒子、
各々0.1mgを、2mMエチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウムを含むリン酸緩衝液(pH7.2)10mlに
溶解して接種溶液とし、混合接種した。この弱毒型ウイ
ルス処理区を以後、CMV−TM/SR処理区とする。
対照として、CMV−SR株およびCMV−TM株を2
0μg/mlの濃度で単独に接種した弱毒型ウイルス処
理区を、それぞれ、CMV−SR処理区およびCMV−
TM処理区とした。弱毒型ウイルスは播種2週間後のト
マト幼苗の子葉に、カーボランダムを用いて塗抹接種し
た。各処理区のトマト幼苗をガラス温室で2週間栽培し
た後、強毒型CMV−FT株を30μg/mlの濃度で
本葉に塗抹接種した。強毒型ウイルス処理2週間後、1
株当たりの発病株率および発病度数を調査し、下記に示
した計算式により防除価を算出した。 防除価(%)=(1−処理区の平均発病度数/無処理区の
平均発病度数)×100 その結果、表3に示したように、単独の弱毒型ウイルス
処理区であるCMV−TM処理区およびCMV−SR処
理区の発病株率および防除価と比較して、混合接種した
CMV−TM/SR処理区は高い防除効果を示した。
【0033】
【表3】
【0034】実施例6 CMV−TM株とCMV−SR株の混合による弱毒ウイ
ルス効果の圃場での確認 試験には弱毒型ウイルス、CMV−TM/SR株、CM
V−TM株、CMV−SR株を用いた。各弱毒型ウイル
スは播種2週間後のトマト幼苗の子葉に、カーボランダ
ムを用いて塗抹接種した。各処理区のトマト幼苗をガラ
ス温室で2週間栽培した後、圃場に定植した。圃場には
予め強毒型CMV−FT株に罹病したトマト苗を定植し
て置き、この植物には強毒型ウイルスのベクターとなる
アブラムシを発生させておいた。この試験では、強毒型
ウイルス保毒アブラムシによる強毒型ウイルス感染に対
する、各弱毒型ウイルス処理区の防御効果が調査でき
る。表4に定植から79日後に観察した発病株率、発病
度を示した。また、第1、2花房から収穫された果実の
収穫重量を表5に示した。その結果、表4に示したよう
に、CMV−TM/SR処理区は、対照区、CMV−T
M処理区およびCMV−SR処理区と比較して、低い発
病株率および高い防除価を表し、高い評価が得られた。
さらに、表5に示したように、強毒型ウイルス防除剤で
処理した、CMV−TM/SR処理区、CMV−TM処
理区およびCMV−SR処理区は、果実の収穫量につい
ても強毒型ウイルスの被害を軽減し、それぞれ、71
%、65%、61%の増加率を示した。特に、混合弱毒
型ウイルス処理区、CMV−TM/SR処理区は高い増
加率を示した。
【0035】
【表4】 定植79日後に観察した。
【0036】
【表5】
【0037】
【発明の効果】本発明によると、植物ウイルスに属し、
有用植物に対する病害防除能を有する同一ウイルスグル
ープ内の2種類以上の混合弱毒型ウイルス、またはその
子孫ウイルスを有効成分として含有することを特徴とす
る有用植物の病害防除剤防除剤、および該病害防除剤を
有用植物にワクチンとして予防接種することを特徴とす
る防除方法は、農薬等による有効な防除方法のないウイ
ルス病に対して有効である。また、該病害防除剤および
病害防除方法は、自然界に存在しているウイルス由来の
弱毒型を用いるため遺伝子組換えなどによる人為的な環
境生物汚染の心配がない。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物ウイルスに属し、植物に対する病害
    防除能を有する同一ウイルスグループ内の2種類以上の
    混合弱毒型ウイルスまたはその子孫ウイルスを有効成分
    としてなることを特徴とする植物の病害防除剤。
  2. 【請求項2】 植物ウイルスがブロモウイルス科ククモ
    ウイルス属のウイルスである請求項1記載の植物の病害
    防除剤。
  3. 【請求項3】 植物ウイルスがキュウリモザイクウイル
    ス、タバコモザイクウイルスまたはトマトスポッテッド
    ビルトウイルスである請求項1記載の植物の病害防除
    剤。
  4. 【請求項4】 植物ウイルスがキュウリモザイクウイル
    スである請求項1記載の植物の病害防除剤。
  5. 【請求項5】 植物が、ナス科植物、ウリ科植物、イネ
    科植物、マメ科植物、アブラナ科植物、キク科植物、ラ
    ン科植物、シソ科植物、セリ科植物、バラ科植物、アカ
    ザ科植物、ユリ科植物またはミカン科植物である請求項
    1〜4いずれか1項記載の植物の病害防除剤。
  6. 【請求項6】 水溶剤または注射剤である請求項1〜5
    いずれか1項記載の植物の病害防除剤。
  7. 【請求項7】 ワクチンである請求項1〜6いずれか1
    項記載の植物の病害防除剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか1項記載の病害防
    除剤を植物に接触させることを特徴とする植物の病害防
    除方法。
  9. 【請求項9】 ワクチンとして植物に予防接種する請求
    項8記載の植物の病害防除方法。
  10. 【請求項10】 植物ウイルスに属し、植物に対する病
    害防除能を有する同一ウイルスグループ内の2種類以上
    の混合弱毒型ウイルスまたはその子孫ウイルス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012127697A1 (ja) 2011-03-24 2012-09-27 国立大学法人岩手大学 植物への病原ウイルス感染を防除する組換えalsv

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