JP2000261368A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2000261368A
JP2000261368A JP11062986A JP6298699A JP2000261368A JP 2000261368 A JP2000261368 A JP 2000261368A JP 11062986 A JP11062986 A JP 11062986A JP 6298699 A JP6298699 A JP 6298699A JP 2000261368 A JP2000261368 A JP 2000261368A
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frequency
communication
channel
signal
received signal
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JP11062986A
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Shigeki Nakamura
茂樹 中村
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Pioneer Electronic Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J1/00Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general
    • H03J1/0008Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general using a central processing unit, e.g. a microprocessor
    • H03J1/0058Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general using a central processing unit, e.g. a microprocessor provided with channel identification means
    • H03J1/0066Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general using a central processing unit, e.g. a microprocessor provided with channel identification means with means for analysing the received signal strength
    • H03J1/0075Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general using a central processing unit, e.g. a microprocessor provided with channel identification means with means for analysing the received signal strength where the receiving frequencies of the stations are stored in a permanent memory, e.g. ROM
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control

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  • Computer Hardware Design (AREA)
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  • Power Engineering (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信に適切なチャンネルを迅速且つ高精度で探
索する。 【解決手段】局部発振器6の局発周波数fLO1を、バン
ドパスフィルタ8,12の中心周波数に対して様々に変
化させ、そのときに生成される受信信号S0の夫々の受
信信号強度指数(RSSI)を測定する。例えば、ミク
サ7で生成される中間周波数fIF1の信号がバンドパス
フィルタ8,12の総合減衰量特性の良い周波数領域側
にシフトするように、局発周波数fLO1を変化させて、
そのときに得られる受信信号極度指数(RSSI)の変
化を調べることによって、通信に適したチャンネルを選
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネル伝送
を行う通信システムに適用される通信装置に関し、特
に、多チャンネルの中から通信に適したチャンネルを高
精度且つ高速に探索等することを可能にする通信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の通信装置として、移動体
通信システムに適用される所謂携帯電話が知られてい
る。我が国の移動体通信システムでは、基地局から移動
局への通信(下り回線)にTDM(時分割多重)方式、
移動局から基地局への通信(上り回線)にTDMA(時
分割多元接続)方式が用いられている。
【0003】使用される無線周波数帯には、800MH
z帯及び1500MHz帯が割り当てられており、キャ
リア周波数間隔は25kHzとされ、50kHzのイン
ターリーブが適用されている。送受信周波数間隔は、8
00MHz帯では、130MHz及び55MHz、15
00MHz帯では、48MHzとされている。
【0004】ここで、携帯電話を用いて基地局との間で
の通信を行うために、予め基地局との間での通信可能な
チャンネルを探索するための前処理が行われている。す
なわち、上記無線周波数帯に割り当てられている多数の
チャンネルの中から、通信に適したチャンネルを探索す
るための前処理を行った後、そのチャンネルによる通常
の通信状態を設定するようにしている。
【0005】図8は、従来の携帯電話の要部構成を示す
ブロック図、図9及び図10は、上記の前処理方法を示
した説明図である。図8において、携帯電話には、2段
の周波数変換部IF1,IF2を備えたスパーヘテロダ
イン受信方式の構成が適用されている。
【0006】第1段目の周波数変換部IF1は、基地局
からの電波をアンテナANTで受信し増幅器AMP1で
増幅することによって得られる周波数frxの高周波信号
と、局部発振器OSC1で生成される周波数fLO1の局
発信号とをミクサMIX1で混合することにより、中間
周波数fIF1=|frx−fLO1|の信号にダウンコンバー
トし、この中間周波数fIF1の信号を、所定の通過周波
数帯域を有するバンドパスフィルタBPF1と増幅器A
MP2を通して出力する。
【0007】第2段目の周波数変換部IF2は、第1段
目の周波数変換部IF1でダウンコンバートされた中間
周波数fIF1の信号と、発振器OSC2で生成される周
波数fLO2の局発信号とをミクサMIX2で混合するこ
とにより、更に低い中間周波数fIF2=|fIF1−fLO2
|の信号にダウンコンバートし、この中間周波数fIF2
の信号を、所定の通過周波数帯域を有するバンドパスフ
ィルタBPF2とAGC機能を備えた増幅器AMP3を
介して復調回路DEC側へ出力する。
【0008】上記従来の前処理は、図10に示すフロー
チャートに従って行われていた。まず、携帯電話を基地
局との間での通信可能状態又は圏外待ち受け状態に設定
する(ステップS100)。次に、基地局からの電波を
受信し、局部発振器OSC1の周波数fLO1を変化させ
ることにより、図9に示すような携帯電話に割り当てら
れている全てのチャンネルCH1〜CHNのチャンネル周
波数f1〜fNを順番にスキャンニングし、更に、レベル
判定回路LDTが、各チャンネル周波数f1〜fNを受信
したときの夫々の受信信号強度指数(RSSI)1
(RSSI)Nを、増幅器AMP3から出力される信号
レベルに応じた信号に基づいて判定する(ステップS1
02)。
【0009】ステップS104では、全チャンネルCH
1〜CHNの中から、高レベルの受信信号強度指数(RS
SI)が得られた上位k個(例えば、5個)のチャンネ
ルを候補として選択し、次に、ステップS106におい
て、上位k個の候補チャンネルについてのみ再び上記同
様のスキャンニングを行って、その中で最も高レベルの
RSSIが得られた1つのチャンネルを最有力候補とし
て判定する。
【0010】次に、最有力候補のチャンネルを受信すべ
く局部発振器OSC1の周波数fLO1を設定して、実際
に基地局との間での通信を試み(ステップS108)、
通信成功の是非を判断する(ステップS110)。ここ
で、所定時間、例えば10秒間経過しても通信できない
場合には、失敗と見なす。
【0011】基地局との通信に成功した場合には前処理
を完了して、ステップS112へ移行し、上記最有力候
補のチャンネルによる通信待ち状態を設定する。
【0012】一方、上記最有力候補のチャンネルによる
基地局との通信が不成功だった場合には、ステップS1
14〜S120,S108,110の処理を繰り返す。
すなわち、基地局との通信が不成功だった場合には、通
信に失敗したチャンネルを候補から除外し(ステップS
114)、残りの候補チャンネルの有無を調べた上で
(ステップS116)、次点のRSSIが得られたチャ
ンネルを次の最有力候補として設定する(ステップS1
20)。
【0013】そして、ステップS108とS110の処
理を行い、基地局との通信に成功するまで上記同様の処
理を繰り返す。また、全ての候補チャンネルについて前
処理を行ったにもかかわらず、通信成功に至らなかった
場合には、ステップS116からステップS122へ移
行し、通信不能の表示を行ってから処理を終了すること
としていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1段
目の周波数変換部IF1に備えられたバンドパスフィル
タBPF1には、図11に示すような周波数特性を有す
る水晶フィルタが用いられている。第2段目の周波数変
換部IF2に備えられたバンドパスフィルタBPF2に
は、図12に示すような周波数特性を有するセラミック
フィルタが用いられている。
【0015】尚、図11、図12において、縦軸は減衰
量、横軸は、周波数及び中心周波数fc1,fc2を基準と
した周波数偏倚を示している。
【0016】上記の水晶フィルタは、図11から明らか
なように、中心周波数fc1(例えば、キャリア周波数1
30.05MHz)を境にして、それより低周波数帯域
での減衰量は大きいものの、高周波数帯域での減衰量が
緩慢になるという非対称な周波数特性を有している。上
記のセラミックフィルタは、図12から明らかなよう
に、中心周波数fc2(例えば、450kHz)で高いQ
を示し、ほぼ対称な周波数特性を有している。そして、
図13に示すこれらの水晶フィルタとセラミックフィル
タの中心周波数fc1,fc2を基準として得られる総合特
性によって、チャンネル分離度や耐ノイズ特性等の良否
が決まってくる。
【0017】ところが、水晶フィルタの周波数特性が非
対称であるため、上記の総合特性も中心周波数fc1,f
c2を基準として非対称になり、この結果、上記従来の前
処理を行っても、適切な通信チャンネルを高速且つ高精
度で探索することが困難になる場合があった。
【0018】すなわち、上記従来の前処理では、各チャ
ンネルをスキャンし、それによって得られる受信信号強
度指数(RSSI)が最も大きくなったときのチャンネ
ルを適切なチャンネルと判定することとしている。この
ため、総合特性のうち、中心周波数fc1,fc2よりも高
周波側(減衰量の緩慢な周波数領域側)に大レベルの妨
害波が存在すると、その妨害波は十分に減衰されなくな
り、その結果、妨害波の影響を受けて高レベルの受信信
号強度指数(RSSI)が得られたときを、適切チャン
ネルと誤判定する場合がある。
【0019】更に、従来の前処理では、この誤判定によ
り候補とされた誤チャンネルに基づいて、基地局との間
で実際に通信を試行することにより、判定結果の検証を
確実に行うようになってはいるが、誤判定であったとの
確認がなされた場合には、新たな候補チャンネルを探索
するのに長時間を必要とする。このため、通信に適した
チャンネルをより高速且つ高精度で探索することが可能
な通信装置の開発が望まれていた。
【0020】本発明は、このような上記従来技術の課題
に鑑みてなされたものであり、多チャンネルの中から適
切なチャンネルを高精度且つ高速に探索等することを可
能にする通信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の通信装置は、候補チャンネルの周波数と、こ
れらの周波数の近傍の1以上の周波数に同調するための
指令信号を生成する制御部と、特定の選択特性を有し、
前記制御部からの前記指令信号に応じて前記候補チャン
ネルの周波数と前記周波数の近傍の1以上の周波数に同
調する受信部と、前記受信部により受信信号から生成さ
れる生成信号の受信強度を測定する測定部と、前記各受
信信号の受信強度に基づいて、前記候補チャンネルの受
信信号が通信に適切か否かの判定を行う判定部とを備え
る構成とした。
【0022】かかる構成によると、例えば、候補チャン
ネルを受信したときに得られる受信信号の受信強度が近
傍の周波数を受信したときの受信強度より所定値以上大
きいときには、その候補チャンネルが通信に適切なチャ
ンネルとして判定される。そして、この判定されたチャ
ンネルを用いて基地局との通信を行うことにより、良好
な状態での通信が可能となる。
【0023】また、前記減衰量の低い(減衰特性の悪
い)周波数帯域の帯域幅を前記中心周波数直近の選択帯
域幅より広くし、前記近傍の周波数を、前記帯域幅の違
いによる受信強度の差が検出できる周波数差を前記候補
チャンネルに与えた周波数として、前記判定部が、前記
受信強度の差が所定値以上であるときには、前記候補チ
ャンネルの受信信号を通信に適した信号である可能性が
高いと判定する構成とした。
【0024】かかる構成によると、候補チャンネルを受
信したときの受信信号が受信部の中心周波数のものであ
るか否か、すなわち候補チャンネルの信号であるか否か
の判定と、受信部の減衰量の低い周波数帯域での特性が
悪いか否かの判定が行われる。
【0025】すなわち、受信信号の周波数を上記の周波
数差によってずらし、それによって得られる受信信号の
受信強度が大きく変化すれば、候補チャンネルを受信し
たときの受信信号が受信部の中心周波数に同調している
か否かの判定を正確に行うことができる。また、受信信
号の周波数を上記の周波数差によってずらし、それによ
って得られる受信信号の受信強度が大きく変化すれば、
受信部の減衰量の低い周波数帯域での特性が良いと判断
することができる。
【0026】また、前記近傍の周波数を、前記減衰量の
低い帯域の前記中心周波数からの差分を前記候補チャン
ネルの周波数から減じた周波数とし、前記判定部は、前
記近傍の周波数の受信信号の受信強度が、前記候補チャ
ンネルの周波数の受信信号の受信強度よりも所定値以上
高いときは、前記候補チャンネルの受信信号を通信に適
した信号であると判定する構成とした。
【0027】かかる構成によると、候補チャンネルの周
波数を受信部の中心周波数に対してずらし、そのときに
得られる受信信号の受信強度が変化すれば、候補チャン
ネルは妨害波の影響によったものであり、通信に適して
いない可能性があると判定される。
【0028】また、前記近傍の周波数を前記一方の減衰
量の低い帯域から前記他方の帯域の差分を前記候補チャ
ンネルの周波数に加えたものとし、前記判定部は、前記
近傍の周波数の受信信号の受信強度が、前記候補チャン
ネルの周波数の受信信号の受信強度より低いときには、
前記候補チャンネルの受信信号を通信に適した信号であ
る可能性が低いと判定する構成とした。
【0029】かかる構成によると、受信部の減衰量の特
性の良い部分が減衰量の低い部分に当たるように同調周
波数をずらし、そのときに得られる受信信号の受信強度
が変化すれば、候補チャンネルは妨害波の影響を受けて
いたものであり、通信に適していない可能性があると判
定される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、移動体通信システム用の携帯電話に設けられる通信
装置について図面を参照して説明する。尚、図1は、本
実施形態に係る通信装置の要部構成を示すブロック図、
図2ないし図4は、当該通信装置の動作を説明するため
のフローチャートと説明図である。
【0031】図1において、本通信装置の受信部1は、
2段の周波数変換部2,3を備えたスパーヘテロダイン
受信方式が適用された構成を有している。
【0032】第1段目の周波数変換部2は、局部発振器
6とミクサ(mixer)7、バンドパスフィルタ8及び増
幅器9を備えて構成され、第2段目の周波数変換部3
は、局部発振器10とミクサ11、バンドパスフィルタ
12及び増幅器13を備えて構成されている。
【0033】局部発振器6は、制御回路16からの制御
信号S1で指定される周波数fLO1の局発信号を生成す
る発振器で構成されている。
【0034】ミクサ7は、基地局からの電波をアンテナ
4で受信し増幅器5で増幅することによって得られる周
波数frxの高周波信号と、局部発振器6で生成される周
波数fLO1の局発信号とを混合することにより、中間周
波数fIF1=|frx−fLO1|の信号にダウンコンバート
して出力する。これにより、無線設備規則に準拠した無
線周波数帯(例えば、1500MHz帯)において、高
周波数frxの信号が130MHz帯の中間周波数fIF1
にダウンコンバートされて、バンドパスフィルタ8に供
給される。
【0035】バンドパスフィルタ8は、図11に示した
のと同様に、中心周波数fc1が130.05MHzに設
定された水晶フィルタで構成されており、ミクサ4でダ
ウンコンバートされる中間周波数fIF1の信号のうち、
130.05MHz帯の周波数成分を通過させるように
なっている。
【0036】そして、バンドパスフィルタ8を通過した
信号を広帯域の増幅器9で増幅して第2段目の周波数変
換部3へ出力する。
【0037】第2段目の周波数変換部3の局部発振器1
0は、制御回路16からの制御信号S2で指定される周
波数fLO2の局発信号を生成する発振器で構成されてい
る。
【0038】ミクサ11は、第1段目の周波数変換部2
でダウンコンバートされた中間周波数fIF1の信号と、
局部発振器10で生成される周波数fLO2の局発信号と
を混合することにより、より低い中間周波数fIF2=|
IF1−fLO2|の信号にダウンコンバートする。これに
より、中間周波数fIF1(=130MHz帯)の信号
を、450kHz帯の中間周波数fIF2の信号にダウン
コンバートして、バンドパスフィルタ12に供給する。
【0039】バンドパスフィルタ12は、図12に示し
たのと同様に、中心周波数fc2が450MHzに設定さ
れたセラミックフィルタで構成されており、中間周波数
IF 2の信号のうち、450kHz帯の周波数成分を通
過させるようになっている。
【0040】増幅器13は、バンドパスフィルタ12を
通過した信号を増幅し、その増幅された受信信号(TD
M変調されている信号)S0を復調回路14へ供給す
る。更に、増幅器13は、AGC(Automatic Gain Con
trol)機能を有しており、そのAGC機能によって、ア
ンテナ4の受信レベルを表す信号Sxを生成して後述の
レベル判定回路15へ供給する。また、AGC機能によ
って増幅器13自身の増幅率を自動調整すると共に、増
幅器5にAGC信号を供給してその増幅率も自動調整す
るようになっている。
【0041】更に、レベル判定回路15と、半導体メモ
リ17を備えた上記制御回路16が設けられている。レ
ベル判定回路15は、増幅器13から供給される信号S
xに基づいて受信信号強度指数(RSSI)を判定し、
そのRSSIを表す信号を制御回路16に供給する。
【0042】制御回路16には、予め設定されたシステ
ムプログラムを実行することにより、後述の前処理と、
復調回路14の制御、及び本通信装置全体の動作を制御
するマイクロプロセッサ(CPU)が内蔵されている。
【0043】メモリ17は、制御回路16が前処理等を
行う際に、各種データを記憶しておくために設けられて
いる。
【0044】尚、図1には記載されていないが、制御回
路16の制御の下で、アンテナ4を介して基地局側へ送
信を行うための送信部が設けられている。
【0045】次に、かかる構成を有する本通信装置の前
処理の際の動作について、図2及び図3のフローチャー
トを参照して説明する。
【0046】図2において、前処理が開始されると、ま
ず、本通信装置を基地局との間での送受信可能状態又は
圏外待ち受け状態に設定する(ステップS200)。
【0047】次に、通話エリアに割り当てられている全
チャンネルCH1〜CHNのうち、最初の通信チャンネル
の番号n=1を設定し(ステップS202)、局部発振
器6の周波数fLO1を番号n=1のチャンネルCHnに対
応する周波数に自動調整することにより、基地局から常
に送信されてくるチャンネルCHnの周波数fnの電波を
受信する(ステップS204)。尚、チャンネルCH1
〜CHNの各周波数f1〜fNは、キャリア周波数間隔
(25kHz)毎に決められている。
【0048】次に、レベル判定回路15が、チャンネル
CHnの受信により生じる受信信号S0の振幅レベルを測
定し、それによって得られる受信信号強度指数(RSS
I)nを制御回路16に供給する(ステップS20
6)。
【0049】ステップS208では、得られた受信信号
強度指数(RSSI)nと通信に使用できるRSSIの
予め定めた最低値とを比較する。そして、受信信号強度
指数(RSSI)nの方が上記最低値より小さければ、
ステップS210の処理へ移行し、受信信号強度指数
(RSSI)nの方が大きければ、ステップS214の
処理へ移行する。
【0050】ステップS210では、次のチャンネルを
設定すべく、チャンネルの番号をn=n+1に設定し、
更に、ステップ212において、全てのチャンネルCH
1〜CHNについての受信信号強度指数(RSSI)1
(RSSI)Nの測定が完了したか否か判断する。ここ
で、未だ完了していなければ、ステップS210で設定
された次のチャンネルCHnについて、ステップS20
4からの処理を繰り返す。
【0051】すなわち、ステップS210とS212の
判断を行うことにより、全てのチャンネルCH1〜CHN
についてのスキャンニングが行われることになる。そし
て、全てのチャンネルCH1〜CHNについてのスキャン
ニングが完了すると、図3に示すステップS300への
処理に移行する。
【0052】上記のステップS208からS214に処
理が移行すると、ステップS214では、最新に得られ
た受信信号強度指数(RSSI)nをメモリ17に記憶
すると共に、その(RSSI)nが既にメモリ17に候
補チャンネルとして記憶されている上位k番目(本実施
形態では、k=5)以内に入っているかの判断が行われ
る。(RSSI)nが上位k番目に入っていなければ、
ステップS210,S212へ移行してチャンネルの番
号をn=n+1に設定し、次のチャンネルについてステ
ップS204からの上記処理を繰り返す。
【0053】一方、上位k番目以内に入っていれば、新
たに上位k個の受信信号強度指数(RSSI)を候補チ
ャンネルとしてレベルの順にメモリ17に記憶する。こ
のとき、上位k個から外れたものは削除する。そして、
ステップS210の処理へ移行して、全てのチャンネル
CH1〜CHNについてのスキャンニングが完了するま
で、上記の繰り返し処理等が行われる。
【0054】このように、図2に示したスキャンニング
処理が完了すると、メモリ17には、図4(a)に示す
ように、各チャンネルCH1〜CHNの各周波数f1〜fN
に対応付けて、夫々の受信信号強度指数(RSSI)1
〜(RSSI)Nのデータが記憶される。更に、メモリ
17には、図4(b)に示すように、高レベルとなった
上位k個(上位5個)の受信信号強度指数(RSSI)
nのデータが、順位kにしたがって、RSSI(1)〜RS
SI(5)のように、候補チャンネルとして記憶される。
また、上位k個のチャンネルCHnとそれらの周波数fn
も同様に、CH(1)〜CH(5)、f(1)〜f(5)のように、
順位kに対応付けて記憶される。
【0055】尚、図2中のステップS214とS216
では、最新の受信信号強度指数(RSSI)nが測定さ
れる毎に、上位kの順番を付けることにしているので、
図4(a)に示したデータをメモリ17に記憶させなく
ともよい。
【0056】また、図2中のステップS214とS21
6の処理を省略し、その代わりに、ステップS212の
判断によって全てのスキャンニングが完了した後に、全
ての受信信号強度指数(RSSI)1〜(RSSI)N
中から上位k個の受信信号強度指数RSSI(1)〜RS
SI(5)を抽出して、図4(b)に示したデータを形成
してもよい。この場合には、図4(a)に示したデータ
をメモリ17中に記憶させ、スキャンニングが完了した
後に、図4(a)のデータに基づいて、図4(b)に示
した上位k個の受信信号強度指数RSSI(1)〜RSS
I(5)がメモリ17に記憶される。
【0057】次に、図3に示すフローチャートに基づく
動作を説明する。ステップS300では、順位kをk=
1に設定することにより、図4(b)に示した最上位の
受信信号強度指数RSSI(1)に対応するチャンネルC
H(1)とその周波数f(1)を選択する。つまり、最大レベ
ルの受信信号強度指数RSSI(1)が得られたチャンネ
ルCH(1)を、適切な通信チャンネルの候補として選択
する。
【0058】次に、ステップS302では、k=1で選
択された最有力候補のチャンネルCH(k)の周波数f(k)
を受信すべく、局部発振器4の局発信号の周波数fLO1
を設定する。更に、実際に基地局からの電波を受信する
ことにより、周波数変換部2,3が、中間周波数fIF1
=|f(k)−fLO1|とfIF2=|fIF1−fLO2|の信号
を生成する。そして、レベル判定回路15が、増幅器1
3から出力される中間周波数fIF2の受信信号S0の受信
信号強度指数RSSI(k)を再度測定する。
【0059】より具体的には、例えば最有力候補のチャ
ンネルCH(k)の搬送周波数f(k)が1489.05MH
zであったとすると、局部発振器6の局発周波数fLO1
1619.10MHzに設定することにより、ミクサ7
で生成される信号の中間周波数fLO1をバンドパスフィ
ルタ8の中心周波数fc1と等しい130.05MHzに
設定する。一方、局部発振器10の局発周波数fLO2
129.6MHz(=130.05MHz−450kH
z)に固定しておく。これにより、ミクサ7で生成され
る中間周波数fIF1の信号のスペクトラムのピークを、
図5中の(a)で示すように、バンドパスフィルタ8,
12の中心周波数fc1,fc2に合わせるようにする。そ
して、この状態で得られる受信信号S0の受信信号強度
指数RSSI(k)を求めことにより、最有力候補のチャ
ンネルCH(k)が本当に適切か否かの検証を再び行う。
尚、前述の前処理で測定した図4(b)のデータを流用
する場合には、ステップS302は省略してもよい。
【0060】次に、ステップS304において、再度測
定した受信信号強度指数RSSI(k)が通信に十分適し
たレベルの下限として予め決められたしきい値THD1
より大きな値であるか否かの判定が行われる。尚、本実
施形態では、THD1=40dBμに設定されている。
【0061】ここで、再度測定した受信信号強度指数
が、40dBμ≦RSSI(k)であった場合(「YE
S」の場合)には、ステップS500に移行し、否の場
合(「NO」の場合)には、ステップS306の処理に
移行する。
【0062】ステップS500では、再度検証された最
有力候補のチャンネルCH(k)を通信に適していると判
定する。すなわち、バンドパスフィルタ8,12によっ
て得られる総合数特性(図13参照)の中心周波数
c1,fc2を基準として、±50kHzのキャリア周波
数間隔の範囲内に、受信したチャンネルCH(k)の周波
数f(k)が確実に存在しており、上記±50kHzの範
囲外には、通信の障害となる妨害波が存在していないと
判定する。
【0063】そして、この判定が行われると、次のステ
ップS502において、上記のチャンネルCH(k)につ
いて基地局との間での通信(交信)を試み、更に、ステ
ップS504において、基地局間での通信に成功した場
合(「YES」の場合)には、ステップS506に移行
して、そのチャンネルCH(k)による通信待ち状態を設
定する。
【0064】一方、ステップS504において、基地局
間での通信に成功しなかった場合(「NO」の場合)に
は、通信の障害となる妨害波が存在していないと推定し
たにも拘わらず通信不成功に終わったことから、より強
力な妨害波の影響若しくは他の要因のために通信に不適
であるとみなしてステップS316に移行する。
【0065】次に、上記のステップS304からステッ
プS306の処理へ移行した場合には、上記の再度測定
した受信信号強度指数RSSI(k)が通信にある程度適
したレベルの下限として予め決められているしきい値T
HD2より大きいか否かの判定が行われる。尚、本実施
形態では、THD2=20dBμに設定されている。
【0066】ここで、再度測定した受信信号強度指数
が、20dBμ≦RSSI(k)であった場合(「YE
S」の場合)には、ステップS400に移行し、否の場
合(「NO」の場合)には、ステップS308の処理へ
移行する。
【0067】ステップS400に処理が移行すると、図
5に示した総合特性の中心周波数fc1,fc1よりも上側
の周波数領域における減衰量の特性が悪いことに起因し
て、この周波数領域に在る妨害波の影響により受信信号
強度指数が20dBμ≦RSSI(k)となったのか否か
の判断処理が開始される。
【0068】まず、チャンネルCH(k)の周波数f(k)に
対して、±Δfと±2Δfだけ周波数のずれた電波を受
信し、夫々の周波数での受信信号強度指数を測定する。
尚、本実施形態では、周波数のずれΔfを50kHzと
しているが、精度を上げるために、同一範囲をキャリア
周波数間隔である25kHz毎に測定するようにしても
よい。
【0069】より具体的には、チャンネルCH(k)の搬
送周波数f(k)が1489.05MHzであったとする
と、これより周波数がΔf高い1489.10MHzの
周波数成分に同調すべく、局部発振器6の局発周波数f
LO1を1619.15MHzに設定する。そして、図5
中の符号(b)で示すように、周波数f(k)+Δfの周
波数成分の電波の中間周波数fIF1(=130.05M
Hz)の信号を生成し、このときに得られる受信信号S
0の受信信号強度指数RSSI(+Δf)を測定する。
【0070】また、局部発振器6の局発周波数fLO1
1619.05MHzに設定することにより、図5中の
符号(c)で示すように、周波数f(k)−Δf(=14
89.00MHz)の電波を受信すべく、ミクサ7で中
間周波数fIF1(=130.05MHz)の信号を生成
し、このときに得られる受信信号S0の受信信号強度指
数RSSI(−Δf)を測定する。
【0071】また、局部発振器6の局発周波数fLO1
1619.20MHzに設定することにより、図5中の
符号(d)で示すように、搬送周波数f(k)+2Δf
(=1489.15MHz)の電波を受信すべく、ミク
サ7により中間周波数fIF1(=130.05MHz)
の信号を生成し、このときに得られる受信信号S0の受
信信号強度指数RSSI(+2Δf)を測定する。
【0072】また、局発周波数fLO1を1618.90
MHzに設定することにより、図5中の符号(e)で示
すように、周波数f(k)−2Δf(=1488.95M
Hz)の電波を受信すべく、ミクサ7により中間周波数
IF1(=130.05MHz)の信号を生成し、この
ときに得られる受信信号S0の受信信号強度指数RSS
I(−2Δf)を測定する。
【0073】次に、ステップS402において、搬送周
波数f(k)のときに測定された受信信号強度指数RSS
I(k)に対する、夫々の受信信号強度指数RSSI(+
Δf),RSSI(−Δf),RSSI(+2Δf),
RSSI(−2Δf)との差分Δ(+Δf),Δ(−Δ
f),Δ(+2Δf),Δ(−2Δf)を算出する。
【0074】次に、ステップS404において、これら
の差分Δ(+Δf),Δ(−Δf),Δ(+2Δf),
Δ(−2Δf)の全てが予め決められたしきい値THD
3より高い値となったか否かの判断が行われる。尚、本
実施形態では、THD3=70dBに設定されている。
【0075】そして、差分Δ(+Δf),Δ(−Δ
f),Δ(+2Δf),Δ(−2Δf)の全てがしきい
値THD3よりも高い場合(「YES」の場合)、すな
わち、このような中心周波数に近く減衰特性の良好な部
分の妨害波成分が十分に小さい場合には、図5に示した
総合特性の中心周波数fc1,fc2よりも上側の周波数領
域における減衰量の特性が悪いことに起因して、受信信
号強度指数が20dBμ≦RSSI(k)となっていると
判断する。つまり、図5に示すように、しきい値THD
3=70dBは、減衰量の良い部分と悪い部分とを区別
するために設定されている。
【0076】次に、上記のステップS408において、
「YES」と判断した場合には、ステップS406及び
S408の処理を行うことにより、総合特性の減衰特性
の悪い部分に、確かに通信を妨害する妨害波が存在する
か否かの判断処理が行われる。
【0077】すなわち、ステップS406では、図6に
示すように、総合特性の中心周波数fc1,fc2から+3
00kHzないし+500kHz偏倚した中間周波数f
IF1について、周波数をΔf(=50kHz)毎にずら
したときの夫々の受信信号強度指数を測定する。つま
り、減衰特性の悪い部分の周波数を、選択特性の中心部
で測定する。
【0078】より具体的には、最有力候補のチャンネル
CH(k)の周波数f(k)が1489.05MHzであった
とすると、1489.35MHz(=1489.05M
Hz+0.30MHz)から1488.55MHz(=1
489.05MHz+0.50MHz)の範囲内の電波
をΔf(=50kHz)毎に受信する。
【0079】このためには、夫々の受信時の局部発振器
6の局発周波数fLO1を1619.40MHzから16
19.60MHzの範囲内で、周波数Δf(=50kH
z)ずつ変化させることにより、周波数Δf(=50k
Hz)ずつ異なる同調周波数を得る。
【0080】そして、このときに生成される受信信号S
0の夫々の受信信号強度指数を測定する。
【0081】次に、ステップS408では、このように
して測定された各受信信号強度指数と、搬送周波数f
(k)のときに測定された受信信号強度指数RSSI(k)と
の差分を求め、それらの差分の中に、予め決められたし
きい値THD4より高いものがあるか否かの判断が行わ
れる。尚、本実施形態では、THD4=50dBに設定
されており、この値THD4は、減衰特性の悪い部分の
減衰量に相当するものである。
【0082】そして、上記の差分がしきい値THD4よ
り高いものがない場合(「NO」の場合)には、チャン
ネルCH(k)を適したチャンネルであると再度判定し、
上述したステップS500〜S504の処理を行ってか
ら、ステップS506の通信待ち受け状態を設定する。
つまり、減衰特性の悪い部分には妨害波はなく、RSS
I(k)は候補チャンネルの信号によるものであると判断
することになる。逆に、「YES」の場合には、RSS
I(k)はこの減衰特性の悪い部分に存在する妨害波の影
響を受けたものであると判断する。
【0083】このように、ステップS400〜S404
の処理を行うことにより、図5に示した総合特性の中心
周波数fc1,fc2よりも高い周波数領域において、水晶
フィルタの減衰量の悪化に起因する問題が存在するか否
かの判断を行い、更に、ステップS406とS408の
処理を行うことにより、図6に示した減衰特性の悪い周
波数領域に、妨害波が存在するか否かの判断が行われ
る。この結果、有力候補のチャンネルCH(k)が通信に
好適なチャンネルであるか否かの検証が、極めて精密に
行われる。
【0084】次に、上記のステップS306若しくはス
テップS404において「NO」と判断され、又はステ
ップS408において「YES」と判断された結果、ス
テップS308に処理が移行すると、有力候補として選
ばれたチャンネルCH(k)には、妨害波の影響が存在す
ると推定した後、ステップS310に移行して、更に精
密な検証処理が行われる。
【0085】ステップS310では、図7に示すよう
に、減衰特性の良い部分が減衰特性の悪い部分にくるよ
うに同調周波数を偏倚させて、夫々の受信信号強度指数
RSSI’とRSSI”を測定する。尚、本実施形態で
は、偏倚させる周波数を+800kHzから+700k
Hzの範囲とした。
【0086】より具体的には、最有力候補のチャンネル
CH(k)の周波数f(k)が1489.05MHzであった
とすると、1489.85MHz(=1489.05M
Hz+0.80MHz)と、1489.75MHz(=1
489.05MHz+0.70MHz)に同調させる。
このためには、夫々の受信時の局部発振器6の局発周波
数fLO1を1618.30MHzと1618.40MH
zに設定し、このときに得られる受信信号S0の夫々の
受信信号強度指数RSSI’とRSSI”を測定する。
【0087】次に、ステップS312では、RSSI’
とRSSI”が共に予め決められたしきい値THD5よ
り高いか否かの判断が行われる。尚、本実施形態では、
THD5=20dBμに設定されている。
【0088】RSSI’とRSSI”が共にしきい値T
HD5より低くなかった場合(「NO」の場合)には、
RSSI(k)の値は減衰特性の悪い部分の妨害波の影響
ではなかったと推定し、最有力候補として選択されたチ
ャンネルCH(k)を用いて通信を行っても、妨害波の影
響を受けることはないと判断して、ステップS500〜
S504の処理を行った後、ステップS506の通信待
ち受け状態を設定する。
【0089】一方、ステップS312において「YE
S」と判断してステップS314に処理が移行すると、
最有力候補として選んだチャンネルCH(k)を通信にと
って不適当と判定する。そして、ステップS316で、
全ての候補チャンネルCH(1)〜CH(5)についての検証
が完了したか否かの判断が行われる。
【0090】ここで、全ての候補チャンネルCH(1)〜
CH(5)についての検証が完了したにも拘わらず、適切
なチャンネルが検出されなかった場合には、ステップS
320において、適した通信状態を設定することができ
なかった旨の表示等を行って、処理を終了する。
【0091】また、ステップS316において、全ての
候補チャンネルCH(1)〜CH(5)についての検証が完了
していないと判断した場合(「NO」の場合)には、ス
テップS318において、次の候補チャンネルについて
検証すべく、番号kをk+1に設定してから、ステップ
S302からの処理を繰り返す。
【0092】このように、本実施形態によれば、図2の
フローチャートで示した所定数の候補チャンネルCH
(1)〜CH(5)の選定を行った後、図3のフローチャート
で示した検証処理を行うことによって、通信に最も適し
たチャンネルを検証する事としたので、適切なチャンネ
ルを極めて高い精度で設定することができる。
【0093】特に、第1,第2段目のバンドパスフィル
タ8,9による総合減衰特性が、それらの中心周波数f
c1,fc2を基準にして非対象であった場合には、ステッ
プS400〜S408とS308〜312等の処理を行
うことにより、その総合減衰特性に基づいて妨害波の影
響を受けることになるかの検証が自動的に行われるの
で、その結果、適切なチャンネルが探索されることにな
る。
【0094】更に、本実施形態では、図2のフローチャ
ートで示した処理によって、複数の候補チャンネルを選
択した後、夫々の候補チャンネルが真に適切か否かの検
証を各候補チャンネルの順番kにしたがって実施するよ
うししている。このため、適切なチャンネルをいち早く
特定することができ、また、適切なチャンネルが検索さ
れれば、残りの候補チャンネルについての検証を行わな
いので、通信に適したチャンネルの探索に要する時間を
短縮化することができる。
【0095】尚、判断条件として設定された上記しきい
値THD1〜THD5の具体的な値は、あくまでも一例
であり、本発明はこれに限定されるものではない。すな
わち、使用する水晶フィルタやセラミックフィルタ等の
周波数特性に応じて、適宜に最適なしきい値を設定する
ことが好ましい。
【0096】また、上記各種の判断ステップは、全て採
用しなくともよく、また、適宜の順序で実施したり、組
合せを変えて実施してもよい。
【0097】また、本発明は、水晶フィルタやセラミッ
クフィルタ等に起因する非対称な総合減衰特性の影響を
補うために限定されるものではなく、また、他のフィル
タを適用した通信装置にも適用できるものである。
【0098】更に、本実施形態では、移動体通信システ
ムに適用される通信装置について説明したが、本発明
は、移動体通信システム用の通信装置に限定されるもの
ではない。例えば、多チャンネル、多重通信を行う双方
向光ファイバー通信網等における通信装置にも適用でき
る。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信部に設定されている中心周波数に対して、候補チャン
ネルの周波数を様々な周波数差でもってずらし、そのと
きに得られる受信信号の受信強度の変化に基づいて、そ
の候補チャンネルが通信に適切か否かの判断を行うよう
にしたので、通信に適切な候補チャンネルを高精度で探
索することができる。
【0100】また、受信部に設定されている中心周波数
に対して、候補チャンネルの周波数を様々な周波数差で
もってずらし、そのときに得られる受信信号の受信強度
の変化に基づいて、その候補チャンネルが通信に適切か
否かの判断を行うことにより、従来問題となっていた、
水晶フィルタ等の減衰量の特性が周波数上で非対象であ
ることに起因する悪影響の有無を自動的に判定すること
ができる。そして、この悪影響を判定した場合には、他
の候補チャンネルから通信に適したチャンネルを探索す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の通信装置の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施形態の通信装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【図3】本実施形態の通信装置の動作を更に説明するた
めのフローチャートである。
【図4】本実施形態の通信装置に備えられたメモリに記
憶される候補チャンネルに関するデータを示した説明図
である。
【図5】通信に適した候補チャンネルを選定する際に設
定される中間周波数と、フィルタの総合減衰特性とを対
比して示した説明図である。
【図6】通信に適した候補チャンネルを選定する際に、
妨害波の影響を検証するために設定される中間周波数
と、フィルタの総合減衰特性とを対比して示した説明図
である。
【図7】通信に適した候補チャンネルを選定する際に、
妨害波の影響を更に検証するための設定される中間周波
数と、フィルタの総合減衰特性とを対比して示した説明
図である。
【図8】従来の通信装置の構成を概略的に示したブロッ
ク図である。
【図9】従来の通信装置において候補チャンネルを選定
するための動作を説明するための説明図である。
【図10】従来の通信装置において候補チャンネルを選
定するための動作を更に説明するためのフローチャート
である。
【図11】水晶フィルタの周波数特性を示す特性図であ
る。
【図12】セラミックフィルタの周波数特性を示す特性
図である。
【図13】水晶フィルタとセラミックフィルタとの総合
の減衰特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1…受信部 2…第1段目の周波数変換部 3…第2段目の周波数変換部 6,10…局部発振器 7,11…ミクサ 8…バンドパスフィルタ(水晶フィルタ) 12…バンドパスフィルタ(セラミックフィルタ) 15…レベル判定回路 16…制御部 17…メモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 候補チャンネルの周波数と、これらの周
    波数の近傍の1以上の周波数に同調するための指令信号
    を生成する制御部と、 特定の選択特性を有し、前記制御部からの前記指令信号
    に応じて前記候補チャンネルの周波数と前記周波数の近
    傍の1以上の周波数に同調する受信部と、 前記受信部により受信信号から生成される生成信号の受
    信強度を測定する測定部と、 前記各受信信号の受信強度に基づいて、前記候補チャン
    ネルの受信信号が通信に適切か否かの判定を行う判定部
    とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信部の選択特性は、中心周波数に
    対して非対象であり、前記中心周波数に対する一方の周
    波数領域での減衰量が、他方の周波数領域での減衰量よ
    り低いことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記減衰量の低い周波数帯域の帯域幅
    は、前記中心周波数直近の選択帯域幅より広く、 前記近傍の周波数は、前記帯域幅の違いによる受信強度
    の差が検出できる周波数差を前記候補チャンネルに与え
    た周波数であり、 前記判定部は、前記受信強度の差が所定値以上であると
    きには、前記候補チャンネルの受信信号を通信に適した
    信号である可能性が高いと判定することを特徴とする請
    求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記近傍の周波数は、前記減衰量の低い
    帯域の前記中心周波数からの差分を前記候補チャンネル
    の周波数から減じたものであり、 前記判定部は、前記近傍の周波数の受信信号の受信強度
    が、前記候補チャンネルの周波数の受信信号の受信強度
    よりも所定値以上高いときは、前記候補チャンネルの受
    信信号を通信に適した信号であると判定することを特徴
    とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記近傍の周波数は、前記一方の減衰量
    の低い帯域から前記他方の帯域の差分を前記候補チャン
    ネルの周波数に加えたものであり、 前記判定部は、前記近傍の周波数の受信信号の受信強度
    が、前記候補チャンネルの周波数の受信信号の受信強度
    より所定値以上低いときには、前記候補チャンネルの受
    信信号を通信に適した信号である可能性が低いと判定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記近傍の周波数は、前記候補チャンネ
    ルの周波数の受信信号の受信強度に応じて設定されるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の通
    信装置。
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