JP2000259922A - プリペイドカードシステム、読書装置及び可変情報更新方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー等の偽造を防止できるプリペイドカー
ドシステム等を提供する。 【解決手段】 読書装置は、可変情報をカードに記録す
る際、可変領域ＥＡ１における複数の可変情報のうち所
定の可変情報Ｄｉ、Ｄｋを記録更新する。そして、可変
領域ＥＡ１の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて特徴デ
ータＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し、特徴データＲｊを可変
領域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含め、特徴データＲ
ｉ、Ｒｋから生成した鍵で暗号化して記録する。可変領
域ＥＡ１、ＥＡ２における記録更新の完了後、可変領域
ＥＡ１の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて特徴データ
Ｒｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し、特徴データＲｉ、Ｒｋから
生成した鍵で可変領域ＥＡ２の可変情報を復号化し、特
徴データＲｊが、復号化された可変情報に含まれる特徴
データと一致するかを判別するとともに、カード挿入時
のものと一致するかを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
の偽造を防止するプリペイドカードシステム、読書装置
及び可変情報更新方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】金銭的価値を有する金額情報を記憶する
プリペイドカードを、遊技媒体等の貸出の対価の支払い
等に用いるプリペイドカードシステムが実現されてい
る。プリペイドカードシステムは、例えば、カード発行
元に設置される記録装置、各店舗に設置される発券機及
び読書装置等を備える。記録装置は、各プリペイドカー
ドに、カードＩＤ、券面金額等の固定情報と、残高等の
可変情報と、を記録（エンコード）する。可変情報及び
固定情報が記録されたプリペイドカードは、例えばカー
ド発行元から各店舗に販売される。

【０００３】各店舗では、例えばカード発行元から購入
したプリペイドカードを発券機に格納する。発券機は、
利用者からの購入要求に応じて、自己に格納されている
プリペイドカードに所定の発券処理を施して発券する。
発券されたプリペイドカードは、利用者により例えば店
舗の読書装置で使用される。読書装置は、挿入されたプ
リペイドカードについて所定のチェックを行い、チェッ
ク結果が適正である場合、そのカードの使用を許可す
る。そして、該プリペイドカードに記憶されている残高
情報を含む可変情報を、消費金額等に応じて記録更新し
て排出する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
システムでは、例えば、プリペイドカードの可変情報を
他のカードにコピーする等して不正カードが偽造される
可能性がある。例えば、読書装置は、挿入されたカード
について種々のチェックを行い、それらのチェック結果
が適正である場合に、可変情報の記録更新を行うが、チ
ェックが適正に完了した後で、可変情報を記録更新する
前に、処理対象のカードを他のカード（例えば、残高情
報等の可変情報が記録されていないカード）にすり替え
られると、すり替えられた他のカードに、可変情報が記
録されてしまう。これにより、例えば残高の多いカード
を挿入し、挿入時のチェックが完了した後、可変情報が
記憶されていないカードにすり替えて、残高の高いカー
ドのデータを記録させることにより、カードの偽造がな
される虞がある。

【０００５】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、データの不正コピー等によるプリペイドカード
の偽造を防止することができるプリペイドカードシステ
ム、読書装置及び可変情報更新方法を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第１の観点に係るプリペイドカードシステ
ムは、プリペイドカードに金額情報を含む可変情報を記
録して発行する記録装置と、前記記録装置により発行さ
れたプリペイドカードに記憶されている可変情報を消費
金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリペイド
カードシステムにおいて、前記プリペイドカードは、可
変情報を記憶する領域として、第１の磁気記憶領域と、
第２の記憶領域と、を有し、前記読書装置は、挿入され
たプリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記憶されて
いる複数の可変情報のうちの第１の可変情報の記録位置
に基づく距離データから生成される暗号鍵で、第２の記
憶領域に記憶されている可変情報を復号化し、第１の磁
気記憶領域における複数の可変情報のうちの第２の可変
情報の記録位置に基づく距離データを取得して記憶する
とともに、該距離データが前記復号化された可変情報に
含まれる距離データと一致するか否かを判別し、一致し
ない場合、カードの使用を禁止する読取チェック手段
と、消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペ
イドカードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域に
おける複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可
変情報として記録更新する第１更新手段と、前記第１更
新手段による所定の可変情報の記録更新完了後、第１の
磁気記憶領域における第２の可変情報について距離デー
タを取得して前記プリペイドカードの第２の記憶領域に
記録すべき可変情報に含めるとともに、前記第１更新手
段により記録更新された第１の可変情報について取得し
た距離データを暗号鍵として、前記第２の記憶領域に記
録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第２更新手
段と、前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域
における可変情報の記録更新の完了後、第１の磁気記憶
領域において前記第１更新手段により記録更新された第
１の可変情報について取得した距離データに基づく暗号
鍵で前記第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復
号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の
可変情報について取得した距離データが、前記復号化さ
れた可変情報に含まれる距離データと、一致するか否か
を判別するとともに、該第２の可変情報について取得し
た距離データが、前記読取チェック手段により記憶され
ているカード挿入時のものと一致するか否かを判別し、
いずれかの判別において、比較した距離データが一致し
ない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段
と、を備える。

【０００７】このような構成によれば、カードの使用毎
に、複数の可変情報のうちの所定の可変情報（第１の可
変情報）のみを記録更新するため、他の所定の可変情報
（第２の可変情報）は、カードが挿入されてから排出さ
れるまで変わらない。このため、記録更新の直前に、処
理対象のカードが、例えば可変情報等が記憶されていな
いカード、可変情報の一部が切り貼りされたカード等に
すり替えられた場合でも、可変情報の記録更新後に、記
録更新されない第２の可変情報についての距離データを
カード挿入時のものと照合することにより、カードのす
り替え等の不正行為を容易に検出することができる。ま
た、一般にプリペイドカードは、その製造時においてカ
ードを打ち抜く際に誤差が生じ、また、データを記録す
る際にも記録位置に多少の誤差が生じる。従って、可変
情報の記録位置に基づいて取得された距離データは、プ
リペイドカード毎に一意となるため、これを暗号鍵に使
用し、また、照合に用いることにより、より安全性の高
いシステムを実現できる。

【０００８】前記記録装置は、プリペイドカードの第１
の磁気記憶領域に、複数の可変情報を記録する第１記録
手段と、前記第１記録手段により記録された複数の可変
情報のうちの第２の可変情報の記録位置に基づいて取得
した距離データを、第２の記憶領域に記録すべき可変情
報に含めるとともに、第１の可変情報の記録位置に基づ
く距離データから生成される暗号鍵で、前記第２の記憶
領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録する第２記
録手段と、を備えてもよい。

【０００９】前記プリペイドカードの第２の記憶領域に
おける可変情報を暗号／復号化するための暗号鍵は、該
プリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記憶されてい
る複数の可変情報のうち、所定数の可変情報について取
得した距離データから生成されてもよい。

【００１０】また、本発明の第２の観点に係るプリペイ
ドカードシステムは、プリペイドカードに金額情報を含
む可変情報を記録して発行する記録装置と、前記記録装
置により発行されたプリペイドカードに記憶されている
可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備
えるプリペイドカードシステムにおいて、前記プリペイ
ドカードは、可変情報を記憶する領域として、印刷がな
されている第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、
を有し、前記読書装置は、挿入されたプリペイドカード
の印刷がなされている第１の磁気記憶領域についてイン
ク盛量に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領
域に記憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変
情報について取得した磁気波形を量子化した量子化デー
タから生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶され
ている可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領域におけ
る複数の可変情報のうちの第２の可変情報について取得
した磁気波形を量子化した量子化データを取得して記憶
するとともに、該量子化データが前記復号化された可変
情報に含まれる量子化データと一致するか否かを判別
し、一致しない場合、カードの使用を禁止する読取チェ
ック手段と、消費金額に応じて更新された可変情報を前
記プリペイドカードに記録する際に、前記第１の磁気記
憶領域における複数の可変情報のうち所定の可変情報を
第１の可変情報として記録更新する第１更新手段と、前
記第１更新手段による可変情報の記録更新完了後、印刷
がなされている第１の磁気記憶領域についてインク盛量
に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領域にお
ける第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化
した量子化データを前記プリペイドカードの第２の記憶
領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記第１
更新手段により記録更新された第１の可変情報について
の量子化データを暗号鍵として、前記第２の記憶領域に
記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第２更新
手段と、前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領
域における可変情報の記録更新の完了後、印刷がなされ
ている第１の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた
磁気的検出を行い、前記第１更新手段により記録更新さ
れた第１の可変情報について取得した量子化データから
生成した暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報
を復号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第
２の可変情報について取得した量子化データが、前記復
号化された可変情報に含まれる量子化データと、一致す
るか否かを判別するとともに、該第２の可変情報につい
て取得した量子化データが、前記読取チェック手段によ
り記憶されているカード挿入時のものと一致するか否か
を判別し、いずれかの判別において、比較した量子化デ
ータが一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チ
ェック手段と、を備える。

【００１１】このような構成によれば、カードの使用毎
に、複数の可変情報のうちの所定の可変情報（第１の可
変情報）のみを記録更新するため、他の所定の可変情報
（第２の可変情報）は、カードが挿入されてから排出さ
れるまで変わらない。このため、記録更新の直前に、処
理対象のカードが、例えば可変情報等が記憶されていな
いカード、可変情報の一部が切り貼りされたカード等に
すり替えられた場合でも、可変情報の記録更新後に、記
録更新されない第２の可変情報についての距離データを
カード挿入時のものと照合することにより、カードのす
り替え等の不正行為を容易に検出することができる。ま
た、プリペイドカードの印刷部分においては、磁性層と
磁気情報を読み取るための磁気ヘッドとの間隔が、イン
クの盛量により変動し、磁気ヘッドとの間隔が大きい箇
所では再生出力が減衰する。従って、例えばカード毎に
一意な所定情報が印刷された領域における再生出力はそ
の印刷のインクの盛量に応じて変化し、カード固有のも
のとなる。従って、プリペイドカードの各可変情報の読
み取り時に取得した磁気波形はカード毎に異なるものと
なり、これを量子化した量子化データもカード毎に異な
る一意の値となるため、これを暗号鍵に使用し、また、
照合に用いることにより、より安全性の高いシステムを
実現できる。

【００１２】前記記録装置は、プリペイドカードの印刷
がなされている第１の磁気記憶領域に、複数の可変情報
を記録する第１記録手段と、前記第１の磁気記憶領域に
ついてインク盛量に応じた磁気的検出を行い、前記第１
記録手段により記録された複数の可変情報のうちの第２
の可変情報について取得した磁気波形を量子化した量子
化データを、第２の記憶領域に記録すべき可変情報に含
めるとともに、第１の可変情報について取得した磁気波
形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵で、
前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して
記録する第２記録手段と、を備えてもよい。

【００１３】また、本発明の第３の観点に係るプリペイ
ドカードシステムは、プリペイドカードに金額情報を含
む可変情報を記録して発行する記録装置と、前記記録装
置により発行されたプリペイドカードに記憶されている
可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備
えるプリペイドカードシステムにおいて、前記プリペイ
ドカードは、可変情報を記憶する領域として、凹凸が設
けられている第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域
と、を有し、前記読書装置は、挿入されたプリペイドカ
ードの凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域につい
て磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁
気記憶領域に記憶されている複数の可変情報のうちの第
１の可変情報について取得した磁気波形を量子化した量
子化データから生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に
記憶されている可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領
域における複数の可変情報のうちの第２の可変情報につ
いて取得した磁気波形を量子化した量子化データを取得
して記憶するとともに、該量子化データが前記復号化さ
れた可変情報に含まれる量子化データと一致するか否か
を判別し、一致しない場合、カードの使用を禁止する読
取チェック手段と、消費金額に応じて更新された可変情
報を前記プリペイドカードに記録する際に、前記第１の
磁気記憶領域における複数の可変情報のうち所定の可変
情報を第１の可変情報として記録更新する第１更新手段
と、前記第１更新手段による可変情報の記録更新完了
後、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域について
磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気
記憶領域における第２の可変情報について取得した磁気
波形を量子化した量子化データを前記プリペイドカード
の第２の記憶領域に記録すべき可変情報に含めるととも
に、前記第１更新手段により記録更新された第１の可変
情報についての量子化データを暗号鍵として、前記第２
の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新
する第２更新手段と、前記プリペイドカードの第１及び
第２の記憶領域における可変情報の記録更新の完了後、
凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域について磁性
層の厚さに応じた磁気的検出を行い、前記第１更新手段
により記録更新された第１の可変情報について取得した
量子化データから生成した暗号鍵で前記第２の記憶領域
における可変情報を復号化するとともに、第１の磁気記
憶領域における第２の可変情報について取得した量子化
データが、前記復号化された可変情報に含まれる量子化
データと、一致するか否かを判別するとともに、該第２
の可変情報について取得した量子化データが、前記読取
チェック手段により記憶されているカード挿入時のもの
と一致するか否かを判別し、いずれかの判別において、
比較した量子化データが一致しない場合、所定のエラー
処理を行う更新チェック手段と、を備える。

【００１４】このような構成によれば、カードの使用毎
に、複数の可変情報のうちの所定の可変情報（第１の可
変情報）のみを記録更新するため、他の所定の可変情報
（第２の可変情報）は、カードが挿入されてから排出さ
れるまで変わらない。このため、記録更新の直前に、処
理対象のカードが、例えば可変情報等が記憶されていな
いカード、可変情報の一部が切り貼りされたカード等に
すり替えられた場合でも、可変情報の記録更新後に、記
録更新されない第２の可変情報についての距離データを
カード挿入時のものと照合することにより、カードのす
り替え等の不正行為を容易に検出することができる。ま
た、プリペイドカードには、例えば凹凸がランダムに設
けられているため、この領域において取得した磁気波形
はカード固有のものとなる。従って、プリペイドカード
の各可変情報の読み取り時に取得した磁気波形はカード
毎に異なるものとなり、これを量子化した量子化データ
もカード毎に異なる一意の値となるため、これを暗号鍵
に使用し、また、照合に用いることにより、より安全性
の高いシステムを実現できる。

【００１５】前記記録装置は、プリペイドカードの凹凸
が設けられている第１の磁気記憶領域に、複数の可変情
報を記録する第１記録手段と、前記第１の磁気記憶領域
について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行い、前記
第１記録手段により記録された複数の可変情報のうちの
第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化した
量子化データを、第２の記憶領域に記録すべき可変情報
に含めるとともに、第１の可変情報について取得した磁
気波形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵
で、前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化
して記録する第２記録手段と、を備えてもよい。

【００１６】前記プリペイドカードの第２の記憶領域に
おける可変情報を暗号／復号化するための暗号鍵は、該
プリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記憶されてい
る複数の可変情報のうち、所定数の可変情報について取
得した量子化データから生成されてもよい。

【００１７】また、本発明の第４の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域として、第
１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、を有するプリ
ペイドカードについて、前記可変情報を消費金額に応じ
て更新する読書装置であって、挿入されたプリペイドカ
ードの第１の磁気記憶領域に記憶されている複数の可変
情報のうちの第１の可変情報の記録位置に基づく距離デ
ータから生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶さ
れている可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領域にお
ける複数の可変情報のうちの第２の可変情報の記録位置
に基づく距離データを取得して記憶するとともに、該距
離データが前記復号化された可変情報に含まれる距離デ
ータと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カー
ドの使用を禁止する読取チェック手段と、消費金額に応
じて更新された可変情報を前記プリペイドカードに記録
する際に、前記第１の磁気記憶領域における複数の可変
情報のうち所定の可変情報を第１の可変情報として記録
更新する第１更新手段と、前記第１更新手段による所定
の可変情報の記録更新完了後、第１の磁気記憶領域にお
ける第２の可変情報について距離データを取得して前記
プリペイドカードの第２の記憶領域に記録すべき可変情
報に含めるとともに、前記第１更新手段により記録更新
された第１の可変情報の記録位置に基づいて取得した距
離データを暗号鍵として、前記第２の記憶領域に記録す
べき可変情報を暗号化して記録更新する第２更新手段
と、前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域に
おける可変情報の記録更新の完了後、第１の磁気記憶領
域において前記第１更新手段により記録更新された第１
の可変情報について取得した距離データに基づく暗号鍵
で前記第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号
化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可
変情報について取得した距離データが、前記復号化され
た可変情報に含まれる距離データと、一致するか否かを
判別するとともに、該第２の可変情報について取得した
距離データが、前記読取チェック手段により記憶されて
いるカード挿入時のものと一致するか否かを判別し、い
ずれかの判別において、比較した距離データが一致しな
い場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、
を備える。

【００１８】また、本発明の第５の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域として、凹
凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、第２の記憶
領域と、を有するプリペイドカードについて、前記可変
情報を消費金額に応じて更新する読書装置であって、挿
入されたプリペイドカードの凹凸が設けられている第１
の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検
出を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複数
の可変情報のうちの第１の可変情報について取得した磁
気波形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵
で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化
し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち
の第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化し
た量子化データを取得して記憶するとともに、該量子化
データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化デ
ータと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カー
ドの使用を禁止する読取チェック手段と、消費金額に応
じて更新された可変情報を前記プリペイドカードに記録
する際に、前記第１の磁気記憶領域における複数の可変
情報のうち所定の可変情報を第１の可変情報として記録
更新する第１更新手段と、前記第１更新手段による可変
情報の記録更新完了後、凹凸が設けられている第１の磁
気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を
行い、該第１の磁気記憶領域における第２の可変情報に
ついて取得した磁気波形を量子化した量子化データを前
記プリペイドカードの第２の記憶領域に記録すべき可変
情報に含めるとともに、前記第１更新手段により記録更
新された第１の可変情報についての量子化データを暗号
鍵として、前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を
暗号化して記録更新する第２更新手段と、前記プリペイ
ドカードの第１及び第２の記憶領域における可変情報の
記録更新の完了後、凹凸が設けられている第１の磁気記
憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行
い、前記第１更新手段により記録更新された第１の可変
情報について取得した量子化データから生成した暗号鍵
で前記第２の記憶領域における可変情報を復号化すると
ともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変情報に
ついて取得した量子化データが、前記復号化された可変
情報に含まれる量子化データと、一致するか否かを判別
するとともに、該第２の可変情報について取得した量子
化データが、前記読取チェック手段により記憶されてい
るカード挿入時のものと一致するか否かを判別し、いず
れかの判別において、比較した量子化データが一致しな
い場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、
を備える。

【００１９】また、本発明の第６の観点に係る読書装置
は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域として、凹
凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、第２の記憶
領域と、を有するプリペイドカードについて、前記可変
情報を消費金額に応じて更新する読書装置であって、挿
入されたプリペイドカードの凹凸が設けられている第１
の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検
出を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複数
の可変情報のうちの第１の可変情報について取得した磁
気波形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵
で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化
し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち
の第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化し
た量子化データを取得して記憶するとともに、該量子化
データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化デ
ータと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カー
ドの使用を禁止する読取チェック手段と、消費金額に応
じて更新された可変情報を前記プリペイドカードに記録
する際に、前記第１の磁気記憶領域における複数の可変
情報のうち所定の可変情報を第１の可変情報として記録
更新する第１更新手段と、前記第１更新手段による可変
情報の記録更新完了後、凹凸が設けられている第１の磁
気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を
行い、該第１の磁気記憶領域における第２の可変情報に
ついて取得した磁気波形を量子化した量子化データを前
記プリペイドカードの第２の記憶領域に記録すべき可変
情報に含めるとともに、前記第１更新手段により記録更
新された第１の可変情報についての量子化データを暗号
鍵として、前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を
暗号化して記録更新する第２更新手段と、前記プリペイ
ドカードの第１及び第２の記憶領域における可変情報の
記録更新の完了後、凹凸が設けられている第１の磁気記
憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行
い、前記第１更新手段により記録更新された第１の可変
情報について取得した量子化データから生成した暗号鍵
で前記第２の記憶領域における可変情報を復号化すると
ともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変情報に
ついて取得した量子化データが、前記復号化された可変
情報に含まれる量子化データと、一致するか否かを判別
するとともに、該第２の可変情報について取得した量子
化データが、前記読取チェック手段により記憶されてい
るカード挿入時のものと一致するか否かを判別し、いず
れかの判別において、比較した量子化データが一致しな
い場合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、
を備える。

【００２０】また、本発明の第７の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域と
して、第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、を有
するプリペイドカードについて、前記可変情報を消費金
額に応じて更新する読書装置を備えるプリペイドカード
システムにおける可変情報更新方法であって、前記読書
装置に挿入されたプリペイドカードの第１の磁気記憶領
域に記憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変
情報の記録位置に基づく距離データから生成される暗号
鍵で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号
化し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のう
ちの第２の可変情報の記録位置に基づく距離データを取
得して保持する保持ステップと、消費金額に応じて更新
された可変情報を前記プリペイドカードに記録する際
に、前記第１の磁気記憶領域における複数の可変情報の
うち所定の可変情報を第１の可変情報として記録更新す
る第１更新ステップと、前記第１更新ステップによる所
定の可変情報の記録更新完了後、第１の磁気記憶領域に
おける複数の可変情報のうちの第２の可変情報について
距離データを取得して前記プリペイドカードの第２の記
憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記第
１更新ステップにより記録更新された第１の可変情報に
ついて取得した距離データを暗号鍵として、前記第２の
記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新す
る第２更新ステップと、前記プリペイドカードの第１及
び第２の記憶領域における可変情報の記録更新の完了
後、第１の磁気記憶領域において前記第１更新ステップ
により記録更新された第１の可変情報について取得した
距離データに基づく暗号鍵で前記第２の記憶領域に記憶
されている可変情報を復号化するとともに、第１の磁気
記憶領域における第２の可変情報について取得した距離
データが、前記復号化された可変情報に含まれる距離デ
ータと、一致するか否かを判別するとともに、該第２の
可変情報について取得した距離データが、前記保持ステ
ップにより保持されているカード挿入時のものと一致す
るか否かを判別し、いずれかの判別において、比較した
距離データが一致しない場合、所定のエラー処理を行う
更新チェックステップと、を備える。

【００２１】また、本発明の第８の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域と
して、印刷がなされている第１の磁気記憶領域と、第２
の記憶領域と、を有するプリペイドカードについて、前
記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置を備え
るプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方法
であって、前記読書装置に挿入されたプリペイドカード
の印刷がなされている第１の磁気記憶領域についてイン
ク盛量に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領
域に記憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変
情報について取得した磁気波形を量子化した量子化デー
タから生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶され
ている可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領域におけ
る複数の可変情報のうちの第２の可変情報について取得
した磁気波形を量子化した量子化データを取得して保持
する保持ステップと、消費金額に応じて更新された可変
情報を前記プリペイドカードに記録する際に、前記第１
の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち所定の可
変情報を第１の可変情報として記録更新する第１更新ス
テップと、前記第１更新ステップによる可変情報の記録
更新完了後、印刷がなされている第１の磁気記憶領域に
ついてインク盛量に応じた磁気的検出を行い、該第１の
磁気記憶領域における第２の可変情報について取得した
磁気波形を量子化した量子化データを前記プリペイドカ
ードの第２の記憶領域に記録すべき可変情報に含めると
ともに、前記第１更新ステップにより記録更新された第
１の可変情報についての量子化データを暗号鍵として、
前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して
記録更新する第２更新ステップと、前記プリペイドカー
ドの第１及び第２の記憶領域における可変情報の記録更
新の完了後、印刷がなされている第１の磁気記憶領域に
ついてインク盛量に応じた磁気的検出を行い、前記第１
更新ステップにより記録更新された第１の可変情報につ
いて取得した量子化データから生成した暗号鍵で前記第
２の記憶領域における可変情報を復号化するとともに、
第１の磁気記憶領域における第２の可変情報について取
得した量子化データが、前記復号化された可変情報に含
まれる量子化データと、一致するか否かを判別するとと
もに、該第２の可変情報について取得した量子化データ
が、前記保持ステップにより保持されているカード挿入
時のものと一致するか否かを判別し、いずれかの判別に
おいて、比較した量子化データが一致しない場合、所定
のエラー処理を行う更新チェックステップと、を備え
る。

【００２２】また、本発明の第９の観点に係る可変情報
更新方法は、金額情報を含む可変情報を記憶する領域と
して、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、第
２の記憶領域と、を有するプリペイドカードについて、
前記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置を備
えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方
法であって、前記読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域について
磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気
記憶領域に記憶されている複数の可変情報のうちの第１
の可変情報について取得した磁気波形を量子化した量子
化データから生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に記
憶されている可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領域
における複数の可変情報のうちの第２の可変情報につい
て取得した磁気波形を量子化した量子化データを取得し
て保持する保持ステップと、消費金額に応じて更新され
た可変情報を前記プリペイドカードに記録する際に、前
記第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち所
定の可変情報を第１の可変情報として記録更新する第１
更新ステップと、前記第１更新ステップによる可変情報
の記録更新完了後、凹凸が設けられている第１の磁気記
憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行
い、該第１の磁気記憶領域における第２の可変情報につ
いて取得した磁気波形を量子化した量子化データを前記
プリペイドカードの第２の記憶領域に記録すべき可変情
報に含めるとともに、前記第１更新ステップにより記録
更新された第１の可変情報についての量子化データを暗
号鍵として、前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報
を暗号化して記録更新する第２更新ステップと、前記プ
リペイドカードの第１及び第２の記憶領域における可変
情報の記録更新の完了後、凹凸が設けられている第１の
磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的検出
を行い、前記第１更新ステップにより記録更新された第
１の可変情報について取得した量子化データから生成し
た暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復号
化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可
変情報について取得した量子化データが、前記復号化さ
れた可変情報に含まれる量子化データと、一致するか否
かを判別するとともに、該第２の可変情報について取得
した量子化データが、前記保持ステップにより保持され
ているカード挿入時のものと一致するか否かを判別し、
いずれかの判別において、比較した量子化データが一致
しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェックステ
ップと、を備える。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
プリペイドカードシステムについて、図面を参照して説
明する。 （第１の実施形態）第１の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムは、図１に示すように、記録装置１、読書
装置３、中継装置４、センタ５等を備える。記録装置１
及びセンタ５は、カード発行元に設置されており、読書
装置３及び中継装置４は、各店舗に設置されている。

【００２４】本システムで使用されるプリペイドカード
６の一面には磁性材が塗布されており、図２に示すよう
に、プリペイドカード６が使用される毎に記録更新され
る可変情報（残高等）を記憶するための可変領域ＥＡ
と、記録更新されない固定情報（カードＩＤ、券面金額
等）を記憶するための固定領域ＥＢと、を有し、このう
ち可変領域ＥＡは、２つの可変領域ＥＡ１、ＥＡ２を含
む。これらの記憶領域へのデータの記録の詳細について
は後述する。

【００２５】記録装置１は、カード発行元において、プ
リペイドカード６に可変情報（初期値）と、固定情報
と、を記録するための装置である。記録装置１は、図３
に示すように、カード記録部１１と、制御部１３と、記
憶部１５と、を備える。

【００２６】カード記録部１１は、カードを搬送するた
めの搬送機構とカードリーダ／ライタ等を備え、制御部
１３からの指示に従って、所定データをプリペイドカー
ド６に記録する。

【００２７】制御部１３は、カード記録部１１を介し
て、可変情報を発行対象のプリペイドカード６に記録す
る。この可変情報の記録において、制御部１３は、ま
ず、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ１を所定数ｎ個
の領域（以下、特徴領域）に分け、図４（Ａ）に示すよ
うに、各特徴領域に所定の可変情報Ｄ１、Ｄ２、・・
・、Ｄｎを記録する。各可変情報は例えばプリペイドカ
ード６の残高を示す金額情報等のデータを含み、後述す
る読書装置３において、カード使用毎に、これらのうち
の２つが記録更新される。

【００２８】次に、制御部１３は、カード記録部１１を
介して、可変領域ＥＡ１における所定の可変情報Ｄｉ、
Ｄｊ、Ｄｋのそれぞれについて所定の特徴データを取得
する。ここで、特徴データとは、例えば、各可変情報Ｄ
１、Ｄ２、・・・、Ｄｎが記憶される各特徴領域におい
て、その領域の開始位置から可変情報の記録開始位置ま
での距離値である。そして、制御部１３は、図４（Ｂ）
に示すように、可変情報Ｄｊについて取得した特徴デー
タＲｊを可変領域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含め、
可変情報Ｄｉ、Ｄｋについてそれぞれ取得した特徴デー
タＲｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化して可
変領域ＥＡ２に記録する。

【００２９】また、制御部１３は、カード記録部１１を
介して、カードＩＤ、券面金額等を含む固定情報をプリ
ペイドカード６の固定領域ＥＢに記録する。また、制御
部１３は、記録装置１全体を制御する。

【００３０】記憶部１５は、発行対象のプリペイドカー
ド６に記録するための固定情報、可変情報等を記憶す
る。

【００３１】読書装置３は、例えば遊技媒体の貸出等を
行う物販機（図示せず）に接続されており、挿入された
プリペイドカード６を受け付け、物販機が利用者に貸し
出した遊技媒体の対価に応じて、そのプリペイドカード
６に記録されている可変情報（金額情報等）を記録更新
するための装置である。読書装置３は、図５に示すよう
に、データ読書部３１と、制御部３３と、記憶部３５
と、通信部３７と、を備える。

【００３２】データ読書部３１は、図示せぬカード挿入
口に挿入されたプリペイドカード６を内部に取り込み、
制御部３３からの指示に従って、プリペイドカード６に
記録されるデータの読み取り／書き込み等を行う。

【００３３】制御部３３は、挿入されたプリペイドカー
ド６について、固定領域ＥＢに記憶されている固定情報
を読み取るとともに、その可変領域ＥＡ１、ＥＡ２に記
憶されている可変情報をチェックするための復号チェッ
ク処理を行う。

【００３４】この復号チェック処理では、制御部３３
は、可変領域ＥＡ１に記憶されている複数の可変情報の
うち、所定の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋ、について特徴
データを取得し、可変情報Ｄｊについて取得した特徴デ
ータを記憶部３５に記憶する。なお、特徴データは、上
記記録装置１での場合と同様に、例えば、各特徴領域に
おけるその領域の開始位置から可変情報の記録開始位置
までの距離値である。また、可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋ
の特定方法は任意である。例えば、全可変情報Ｄ１、・
・・、Ｄｎのうち、各可変情報に含まれる金額情報が最
低の金額を示す２つの可変情報をＤｉ、Ｄｋとして特定
してもよい。

【００３５】次に、制御部３３は、例えば図６に示すよ
うに、取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した暗号
鍵Ｒｉｋで、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ２に記
憶されている可変情報を復号化し、復号化された可変情
報中に含まれている特徴データが特徴データＲｉと一致
するか否かを判別し、一致しない場合には所定のエラー
処理を行う。

【００３６】制御部３３は、上記復号チェックの結果が
適正であるカードについて、例えば、残高が券面額以下
か、カードＩＤが不正カードのカードＩＤに該当する
か、等の他の所定チェックを行い、そのチェック結果も
適正である場合にカードの使用を許可し、例えば図示せ
ぬ物販機からの消費通知に応じて、カードの可変領域Ｅ
Ａ１から読み取った可変情報Ｄｉ、Ｄｋに含まれる金額
情報等を更新する。そして、外部からのプリペイドカー
ド６の排出指示等に応じて、制御部３３は、更新後の新
たな可変情報に基づいて、カードの可変領域ＥＡ１及び
ＥＡ２の可変情報を記録更新するとともに、可変情報の
記録更新が正しく行われたことを確認する暗号チェック
処理を行う。

【００３７】この暗号チェック処理では、制御部３３
は、例えば図７（Ａ）に示すように、可変領域ＥＡ１に
おける２つの可変情報Ｄｉ、Ｄｋを、更新後の可変情報
に基づいて書き換える。可変情報Ｄｉ、Ｄｋを書き換え
た後、制御部３３は、例えば図７（Ｂ）に示すように、
可変領域ＥＡ１における可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋにつ
いての特徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し、このう
ち、特徴データＲｊを可変領域ＥＡ２に記録すべき可変
情報に含めるとともに、特徴データＲｉ、Ｒｋから生成
した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化して可変領域ＥＡ２に記録す
る。

【００３８】可変領域ＥＡ１及びＥＡ２への可変情報の
記録更新の完了後、制御部３３は、可変領域ＥＡ１にお
ける可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについての特徴データＲ
ｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し、例えば図７（Ｃ）に示すよう
に、取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵
Ｒｉｋで、可変領域ＥＡ２に記憶される可変情報を復号
化し、取得したＲｊが、復号化された可変情報に含まれ
ている特徴データと一致するか否かを判別するととも
に、カード挿入時に記憶していたものと一致するか否か
を判別し、いずれかの判別において、比較したデータが
一致しない場合には所定のエラー処理を行う。

【００３９】制御部３３は、上記暗号チェックの結果が
適正であるプリペイドカード６を図示せぬ排出口から排
出し、そのカードＩＤ、消費金額、使用日、等の情報を
含む売上情報を生成し、記憶部３５に蓄積して記憶し、
所定のタイミング（例えば、中継装置４からの情報要求
の受信等）で中継装置４に送信する。

【００４０】記憶部３５は、プリペイドカード６の使用
に伴い制御部３３により生成される売上情報等を記憶す
る。通信部３７は、該読書装置３と中継装置４との間の
通信を制御する。

【００４１】中継装置４は、店舗内の各読書装置３にお
ける売上情報等を回収して集約し、所定のタイミングで
センタ５に送信する。センタ５は、本システム全体を制
御するためのコンピュータ等から構成され、各店舗の中
継装置３から受信した売上情報等を記憶管理する。

【００４２】なお、本システムでは、プリペイドカード
６はその製造時に所定の大きさの型で打ち抜かれ、その
寸法が所定範囲内であるカードのみが、初期情報を記録
するために記録装置１に供給される。ここでは、所定範
囲を、例えば、プリペイドカード６の型の横幅Ｌを基準
とした誤差Ｔ１の範囲とする。すなわち、図８に示すよ
うに、横幅の寸法がＬ±Ｔ１の範囲内にあるカードが、
本システムにおいて使用可能なプリペイドカード６とし
て記録装置１に供給される。

【００４３】また、記録装置１及び読書装置３がプリペ
イドカード６の可変領域ＥＡ１における各特徴領域に可
変情報を記録する際、それぞれの記録開始位置に関する
設定値に従って記録するが、上述のようにプリペイドカ
ード６の寸法が全てのカードにおいて等しいわけではな
く、また、各可変情報の記録の際に多少の誤差が生じる
こともあり、記録された可変情報の開始位置を設定値に
完全に一致させることは困難である。すなわち、例え
ば、可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋを記録する際、それぞれ
多少の誤差が生じることとなり、この誤差の上限をＴ
２、Ｔ３、Ｔ４とすると、設定値Ｘｉ、Ｘｊ、Ｘｋに従
って記録された可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋは、実質上、
図９に示すように、各領域の開始位置からそれぞれＸｉ
±Ｔ２、Ｘｊ±Ｔ３、Ｘｋ±Ｔ４の位置から始まること
となる。

【００４４】上記のような、カードの打ち抜き時に生じ
る誤差と、各可変情報の記録時に生じる誤差は、ともに
人為的に操作できるものではなく、ランダムな値とな
る。よって、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ１の各
特徴領域に記録される各可変情報の開始位置は、結果的
にプリペイドカード６毎にそれぞれ異なる一意の値であ
り、また、カードが使用され、可変情報が記録更新され
る度に異なる値となる。よって、可変情報の更新により
その可変情報の位置が変動するに従って、特徴領域にお
ける該領域の開始位置から可変情報の開始位置までの距
離値、すなわち特徴データも、カード毎、使用毎に異な
る一意のデータとなる。このため、この特徴データを暗
号鍵として用いることにより、安全性の高いシステムを
実現できる。

【００４５】また、このシステムでは、可変領域ＥＡ１
における複数の可変情報のうち、所定の可変情報につい
ては更新せずに、その特徴データをカード挿入時に取得
して保持しておき、可変情報の記録更新後に、記録更新
されない所定の可変情報の特徴データについて特徴デー
タを取得し、カード挿入時のものと照合する。これによ
り、処理対象のカードが他のカードにすり替えられた場
合でも、その不正行為を容易に検出することができる。

【００４６】次に、本システムの主要部分である記録装
置１と読書装置３との動作について説明する。まず、記
録装置１の動作について図１０のフローチャートを参照
して説明する。記録装置１の制御部１３は、例えば外部
からのプリペイドカード６の発行指示に応答し、図示せ
ぬ格納部に格納されたプリペイドカード６を取り出し、
記憶部１５に記憶されている固定情報（券面金額、カー
ドＩＤ等）を読み出して、発行対象のプリペイドカード
６の固定領域ＥＢにカード記録部１１を介して記録する
（ステップＳ１１）。

【００４７】次に、制御部１３は、可変情報（残高情報
等）を記憶部１５から読み出し、そのうちの可変領域Ｅ
Ａ１の各特徴領域に可変情報Ｄ１、・・・、Ｄｎを、カ
ード記録部１１を介して記録する（ステップＳ１２）。
次に、制御部１３は、可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋの各記
録位置に基づく特徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得して
（ステップＳ１３）、そのうちの特徴データＲｊを、可
変領域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含め、特徴データ
Ｒｉと特徴データＲｋで生成した暗号鍵で暗号化し、可
変領域ＥＡ２に記録する（ステップＳ１４）。これによ
り、固定情報と可変情報が記録されたプリペイドカード
６が発行される。発行されたプリペイドカード６は、各
店舗に供給され、店舗内の図示せぬ発券機に格納され、
利用者に販売される。

【００４８】次に、プリペイドカード６を処理する読書
装置３の動作を図１１のフローチャートに基づいて説明
する。読書装置３の制御部３３は、挿入されたプリペイ
ドカード６を内部に取り込み、データ読書部３１を介し
て、プリペイドカード６の固定領域ＥＢに記憶されてい
る固定情報を読み取る（ステップＳ２１）。次に、制御
部３３は、図１２に示す復号チェック処理を行う（ステ
ップＳ２２）。

【００４９】この復号チェック処理では、制御部３３
は、可変領域ＥＡ１の各特徴領域に記憶されている可変
情報のうち、例えば所定の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋに
ついて特徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得して、特徴デ
ータＲｊを記憶部３５に記憶し（ステップＳ３１）、取
得した特徴データＲｉと特徴データＲｋから生成した暗
号鍵Ｒｉｋで、可変領域ＥＡ２に記憶されている可変情
報を復号化する（ステップＳ３２）。次に、制御部３３
は、可変情報Ｄｊについて取得した特徴データＲｊが、
ステップＳ３２で復号化された可変情報中に含まれてい
る特徴データと一致するか否か判別する（ステップＳ３
３）。ステップＳ３３において、比較したデータが一致
しないと判別された場合、制御部３３は、所定のエラー
処理を行う（ステップＳ３４）。また、比較したデータ
が一致すると判別された場合、フローは図１１に示す本
処理に戻る。

【００５０】上記復号チェック処理が完了すると、制御
部３３は、プリペイドカード６から読み取った可変情報
を消費金額等に応じて更新する（ステップＳ２３）。そ
して、例えば利用者からのプリペイドカード６の排出要
求等に応じて、図１３に示す暗号チェック処理を行う
（ステップＳ２４）。

【００５１】この暗号チェック処理では、制御部３３
は、可変領域ＥＡ１における可変情報のうち、例えば可
変情報Ｄｉ、Ｄｋを書き換える（ステップＳ４１）。可
変情報Ｄｉ、Ｄｋの書き換え後、制御部３３は、可変領
域ＥＡ１における可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて特
徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得する（ステップＳ４
２）。次に、制御部３３は、ステップＳ４２で可変情報
Ｄｊについて取得した特徴データＲｊを、可変領域ＥＡ
２に記録すべき可変情報に含める（ステップＳ４３）。
次に、制御部３３は、ステップＳ４２で可変情報Ｄｉ、
Ｄｋについて取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから暗号鍵
Ｒｉｋを生成し、暗号鍵Ｒｉｋで可変領域ＥＡ２に記録
されるべき可変情報を暗号化して記録更新する（ステッ
プＳ４４）。

【００５２】可変領域ＥＡ１及びＥＡ２への可変情報の
記録更新の完了後、制御部３３は、可変領域ＥＡ１にお
ける可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて特徴データＲ
ｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し（ステップＳ４５）、特徴デー
タＲｉと特徴データＲｋで生成した暗号鍵Ｒｉｋで可変
領域ＥＡ２に記憶されている可変情報を復号化する（ス
テップＳ４６）。次に、制御部３３は、ステップＳ４５
で取得した特徴データＲｊが、可変領域ＥＡ２において
復号化された可変情報に含まれる特徴データと、一致す
るか否かを判別し（ステップＳ４７）、一致する場合、
ステップＳ４５で取得した特徴データＲｊが、カード挿
入時に取得していたものと一致するか否かを判別する
（ステップＳ４８）。ステップＳ４７、Ｓ４８のいずれ
かの判別において、比較したデータが一致しないと判別
された場合、制御部３３は、所定のエラー処理を行う
（ステップＳ４９）。また、比較したデータが一致する
と判別された場合、フローは図１１に示す本処理に戻
る。

【００５３】上記暗号チェック処理が完了すると、制御
部３３は、プリペイドカード６を図示せぬ排出口から排
出し（ステップＳ２５）、そのカードＩＤ、消費金額、
使用日、等の情報を含む売上情報を生成記憶し（ステッ
プＳ２６）、処理を終了する。なお、読書装置３の記憶
部３５に蓄積記憶された売上情報は、所定のタイミング
で中継装置４に送信される。

【００５４】このようにして、読書装置３が、プリペイ
ドカード６を使用する度に、可変領域ＥＡ１の複数の可
変情報のうち、所定の可変情報ＤｉとＤｋを書き換える
とともに、書き換えない可変情報Ｄｊの特徴データを、
可変領域ＥＡ２の可変情報に含めて、可変情報ＤｉとＤ
ｋから生成した暗号鍵で暗号化して記録する。そして、
ベリファイ時に、可変領域ＥＡ１の可変情報Ｄｊについ
て取得した特徴データが可変領域ＥＡ２の可変情報に含
まれている特徴データと一致するかをチェックする。こ
れにより、プリペイドカードを偽造する等の目的で、処
理対象のカードが例えば可変情報等が記憶されていない
カード、可変情報が記憶されているカードの一部が切り
貼りされたカード等にすり替えられた場合に、その不正
行為を容易に検出することができる。また、カード毎、
使用毎に一意のデータとなる特徴データを暗号鍵として
使用するため、システムの安全性を高めることができ
る。

【００５５】（第２の実施形態）なお、プリペイドカー
ド６において可変領域ＥＡ１等が設けられている面に例
えばカード毎に一意な印刷を施し、各特徴領域について
その領域の開始位置から可変情報の記録開始位置までの
部分にて取得した磁気波形を量子化したものを、その領
域における特徴データとして処理してもよい。この場合
のシステムを第２の実施形態として以下説明する。

【００５６】第２の実施形態に係るプリペイドカードシ
ステムは、図１４に示すように、記録装置７と、読書装
置８と、第１の実施形態と同様の機能を有する中継装置
４及びセンタ５等を備える。また、本システムで使用さ
れるプリペイドカード６には、図１５に示すように、少
なくとも可変領域ＥＡ１上に、カード毎に一意の所定デ
ータ（例えば、所定の模様パターンやカードのロット番
号等）が印刷されている。本システムは、記録装置７及
び読書装置８が、第１の実施形態で示した処理とは異な
る処理によりプリペイドカード６の可変領域ＥＡ１及び
ＥＡ２に可変情報を記録／更新する点以外は、第１の実
施形態とほぼ同様である。よって、以下、この第１の実
施形態と異なる部分を中心として、記録装置７と読書装
置８の機能及び構成について説明する。

【００５７】まず、記録装置７について説明する。記録
装置７は、図１６に示すように、カード記録部７１と、
制御部７３と、記憶部７５と、を備える。

【００５８】カード記録部７１は、カードを搬送するた
めの搬送機構とカードリーダ／ライタ等を備え、制御部
７３からの指示に従って、所定データをプリペイドカー
ド６に記録する。

【００５９】制御部７３は、カード記録部７１を介し
て、可変情報を発行対象のプリペイドカード６に記録す
る。この可変情報の記録において、制御部７３は、図１
７（Ａ）に示すように、プリペイドカード６の可変領域
ＥＡ１を所定数ｎ個の特徴領域に分け、各特徴領域に所
定の可変情報Ｄ１、Ｄ２、・・・、Ｄｎを記録する。各
可変情報は例えばプリペイドカード６の残高を示す金額
情報等のデータを含み、後述する読書装置８において、
カード使用毎に、これらのうちの２つが記録更新され
る。

【００６０】次に、制御部７３は、カード記録部７１を
介して、可変領域ＥＡ１における所定の可変情報Ｄｉ、
Ｄｊ、Ｄｋのそれぞれについて所定の特徴データを取得
する。ここで、特徴データとは、例えば、各可変情報Ｄ
１、Ｄ２、・・・、Ｄｎが記憶される各特徴領域におい
て、その領域の開始位置から可変情報の記録開始位置ま
での部分について読み出した磁気波形を所定の量子化方
式（例えば、ＰＣＭ変換等）により量子化して得た量子
化データである。そして、制御部７３は、図１７（Ｂ）
に示すように、可変情報Ｄｊについて取得した特徴デー
タＲｊを可変領域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含め、
可変情報Ｄｉ、Ｄｋについてそれぞれ取得した特徴デー
タＲｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化して可
変領域ＥＡ２に記録する。

【００６１】また、制御部７３は、カード記録部７１を
介して、カードＩＤ、券面金額等を含む固定情報をプリ
ペイドカード６の固定領域ＥＢに記録する。また、制御
部７３は、記録装置７全体を制御する。記憶部７５は、
発行対象のプリペイドカード６に記録するための固定情
報、可変情報等を記憶する。

【００６２】次に、読書装置８について説明する。読書
装置８は、図１８に示すように、データ読書部８１と、
制御部８３と、記憶部８５と、通信部８７と、を備え
る。

【００６３】データ読書部８１は、図示せぬカード挿入
口に挿入されたプリペイドカード６を内部に取り込み、
制御部８３からの指示に従って、プリペイドカード６に
記録されるデータの読み取り／書き込み等を行う。

【００６４】制御部８３は、挿入されたプリペイドカー
ド６について、固定領域ＥＢに記憶されている固定情報
を読み取るとともに、その可変領域ＥＡ１、ＥＡ２に記
憶されている可変情報をチェックするための復号チェッ
ク処理を行う。

【００６５】この復号チェック処理では、制御部８３
は、可変領域ＥＡ１に記憶されている複数の可変情報の
うち、所定の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋのそれぞれが記
憶されている各特徴領域について特徴データＲｉ、Ｒ
ｊ、Ｒｋを取得し、このうち、可変情報Ｄｊについて取
得した特徴データを記憶部８５に記憶する。なお、特徴
データは、上記記録装置７での場合と同様に、例えば、
各特徴領域におけるその領域の開始位置から可変情報の
記録開始位置までの部分から読み出した磁気波形を所定
の量子化方式により量子化して得たデータである。ま
た、可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋの特定方法は任意であ
る。例えば、全可変情報Ｄ１、・・・、Ｄｎのうち、各
可変情報に含まれる金額情報が最低の金額を示す２つの
可変情報をＤｉ、Ｄｋとして特定してもよい。

【００６６】次に、制御部８３は、例えば図１９に示す
ように、取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した暗
号鍵Ｒｉｋで、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ２に
記憶されている可変情報を復号化し、復号化された可変
情報中に含まれている特徴データが特徴データＲｉと一
致するか否かを判別し、一致しない場合には所定のエラ
ー処理を行う。

【００６７】制御部８３は、上記復号チェックの結果が
適正であるカードについて、例えば、残高が券面額以下
か、カードＩＤが不正カードのカードＩＤに該当する
か、等の他の所定チェックを行い、そのチェック結果も
適正である場合にカードの使用を許可し、例えば図示せ
ぬ物販機からの消費通知に応じて、カードの可変領域Ｅ
Ａ１から読み取った可変情報Ｄｉ、Ｄｋに含まれる金額
情報等を更新する。そして、外部からのプリペイドカー
ド６の排出指示等に応じて、制御部８３は、更新後の新
たな可変情報に基づいて、カードの可変領域ＥＡ１及び
ＥＡ２の可変情報を記録更新するとともに、可変情報の
記録更新が正しく行われたことを確認する暗号チェック
処理を行う。

【００６８】この暗号チェック処理では、制御部８３
は、例えば図２０（Ａ）に示すように、可変領域ＥＡ１
における２つの可変情報Ｄｉ、Ｄｋを、更新後の可変情
報に基づいて書き換える。可変情報Ｄｉ、Ｄｋを書き換
えた後、制御部３３は、可変領域ＥＡ１における可変情
報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋが記憶されている各特徴領域Ｌｉ、
Ｌｊ、Ｌｋの所定部分から読み出した磁気波形から特徴
データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得し、例えば図２０（Ｂ）
に示すように、特徴データＲｊを可変領域ＥＡ２に記録
すべき可変情報に含めるとともに、特徴データＲｉ、Ｒ
ｋから生成した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化して可変領域ＥＡ
２に記録する。

【００６９】可変領域ＥＡ１及びＥＡ２への可変情報の
記録更新の完了後、制御部８３は、可変領域ＥＡ１にお
ける可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについての特徴データＲ
ｉ、Ｒｊ、Ｒｋを再度取得し、例えば図２０（Ｃ）に示
すように、取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した
暗号鍵Ｒｉｋで、可変領域ＥＡ２に記憶される可変情報
を復号化し、取得した特徴データＲｊが、復号化された
可変情報に含まれている特徴データと、一致するか否か
を判別するとともに、カード挿入時に記憶していたもの
と一致するか否かを判別し、いずれかの判別において、
比較したデータが一致しない場合には所定のエラー処理
を行う。

【００７０】制御部８３は、上記暗号チェックの結果が
適正であるプリペイドカード６を図示せぬ排出口から排
出し、そのカードＩＤ、消費金額、使用日、等の情報を
含む売上情報を生成し、記憶部８５に蓄積して記憶し、
所定のタイミング（例えば、中継装置４からの情報要求
の受信等）で中継装置４に送信する。

【００７１】記憶部８５は、プリペイドカード６の使用
に伴い制御部８３により生成される売上情報等を記憶す
る。通信部８７は、該読書装置８と中継装置４との間の
通信を制御する。

【００７２】この第２の実施形態では、図２１に示すよ
うに、プリペイドカード６の印刷部分においては、磁性
層と、磁気情報を読み取るための記録装置／読書装置の
磁気ヘッドと、の間隔が、模様パターン等の印刷におけ
るインクの盛量により変動し、磁気ヘッドとの間隔が大
きい箇所では再生出力が減衰する。従って、カード毎に
一意な所定情報が印刷された領域における再生出力はそ
の印刷のインクの盛量に応じて変化し、カード固有のも
のとなる。このため、プリペイドカード６の可変領域Ｅ
Ａ１の各特徴領域の所定部分から読み出した磁気波形は
カード毎に異なるものとなり、これに基づいて生成した
特徴データもカード毎に異なる一意の値となる。従っ
て、このような特徴データから生成した暗号鍵を暗号／
復号化に用いることにより、安全性の高いシステムを実
現できる。

【００７３】また、このシステムでは、可変領域ＥＡ１
における複数の可変情報のうち、所定の可変情報につい
ては更新せずに、その特徴データをカード挿入時に取得
して保持しておき、可変情報の記録更新後に、記録更新
されない所定の可変情報の特徴データについて特徴デー
タを取得し、カード挿入時のものと照合する。これによ
り、処理対象のカードが他のカードにすり替えられた場
合でも、その不正行為を容易に検出することができる。

【００７４】（第３の実施形態）なお、プリペイドカー
ド６において可変領域ＥＡ１等が設けられている面にロ
ーラ等で凹凸を設け、各特徴領域についてその領域の開
始位置から可変情報の記録開始位置までの部分にて取得
した磁気波形を量子化したものを、その領域における特
徴データとして処理してもよい。この場合のシステムを
第３の実施形態として以下説明する。

【００７５】第３の実施形態に係るプリペイドカードシ
ステムは、図２２に示すように、磁気コーティング装置
９と、第２の実施形態と同様の機能を有する記録装置
７、読書装置８、中継装置４及びセンタ５等を備える。
本システムは、カードの所定領域に凹凸を設ける磁気コ
ーディング装置９をさらに備える点以外は、第２の実施
形態とほぼ同様である。よって、この第２の実施形態と
異なる部分を中心に以下説明する。

【００７６】まず、磁気コーディング装置９について説
明する。磁気コーティング装置９は、例えばプリペイド
カード６の製造工場等に配置され、所定のシートに磁材
をコーティングする装置である。なお、この磁気コーテ
ィング装置９により磁材がコーティングされたシート
は、例えば製造工場内の他の装置等により、所定の大き
さの型（プリペイドカードの型）で打ち抜かれ、記録装
置７に供給される。磁気コーティング装置９は、プリペ
イドカード６を生成するための所定のシートに磁材を塗
布する塗布部と、磁材が塗布されたシートに凹凸（塗り
斑）を付けるためのローラと、を備える。ローラの表面
には、シートの所定領域に磁材の塗り斑が生じるよう凹
凸がランダムに設けられている。この磁気コーティング
装置９でシートに磁材をコーティングすることにより、
図２３に示すように、ローラの凹凸により、シートにも
凹凸が生じ、結果的にプリペイドカード６の所定領域に
凹凸が生じる。なお、カード上で凹凸状の塗り斑を生じ
させる領域は、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ１に
かかるよう設定する。

【００７７】記録装置７は、上記磁気コーティング装置
９により凹凸が設けられたプリペイドカード６の可変領
域ＥＡ１を、第２の実施形態と同様にして、所定数ｎ個
の特徴領域に分け、各特徴領域に所定の可変情報Ｄ１、
Ｄ２、・・・、Ｄｎを記録する。そして、所定の可変情
報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて磁気波形に基づく特徴デー
タを取得し、可変情報Ｄｊについて取得した特徴データ
Ｒｊを可変領域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含め、可
変情報Ｄｉ、Ｄｋについてそれぞれ取得した特徴データ
Ｒｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化して可変
領域ＥＡ２に記録する。

【００７８】また、読書装置８も、第２の実施形態と同
様にして、挿入されたプリペイドカード６について復号
チェック、暗号チェック等を行う。復号チェックでは、
凹凸が設けられている可変領域ＥＡ１に記憶されている
複数の可変情報のうち、所定の可変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄ
ｋが記憶されている特徴領域の所定部分から読み出した
磁気波形に基づく特徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを取得
し、このうち特徴データＲｊを記憶しておく。そして、
取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵Ｒｉ
ｋで、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ２に記憶され
ている可変情報を復号化し、復号化された可変情報中に
含まれている特徴データが特徴データＲｉと一致するか
否かを判別し、一致しない場合には所定のエラー処理を
行う。

【００７９】また、暗号チェックでは、凹凸が設けられ
ている可変領域ＥＡ１において、所定の可変情報Ｄｉ、
Ｄｋを、更新後の可変情報に基づいて書き換えた後、可
変情報Ｄｉ、Ｄｊ、Ｄｋについて特徴データＲｉ、Ｒ
ｊ、Ｒｋを取得し、このうち、特徴データＲｊを可変領
域ＥＡ２に記録すべき可変情報に含めるとともに、特徴
データＲｉ、Ｒｋから生成した暗号鍵Ｒｉｋで暗号化し
て可変領域ＥＡ２に記録する。そして、可変情報Ｄｉ、
Ｄｊ、Ｄｋについての特徴データＲｉ、Ｒｊ、Ｒｋを再
度取得し、取得した特徴データＲｉ、Ｒｋから生成した
暗号鍵Ｒｉｋで、可変領域ＥＡ２に記憶される可変情報
を復号化し、取得した特徴データＲｊが、復号化された
可変情報に含まれている特徴データと一致するか否かを
判別するとともに、カード挿入時に記憶していたものと
一致するか否かを判別し、いずれかの判別において、比
較したデータが一致しない場合には所定のエラー処理を
行う。

【００８０】この第３の実施形態では、プリペイドカー
ド６の製造工程において、カードを打ち抜くための所定
のシートに磁材をコーティングする際、表面に凹凸がラ
ンダムに設けられたローラ等を用いて、プリペイドカー
ドの所定領域（可変領域ＥＡ１に該当する領域）に凹凸
状の磁材の塗り斑を施す。このようにして、凹凸が設け
られたプリペイドカード６の可変領域ＥＡ１に情報を記
録して、その記録された磁気情報を読み取ると、例えば
図２４に示すように、磁気信号の振幅（又はモジュレー
ション）が、この可変領域ＥＡ１における凹凸に応じて
ランダムに変化する。従って、可変領域ＥＡ１から取得
される磁気波形はカード毎に異なるランダムなものとな
る。このため、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ１の
各特徴領域の所定部分から読み出した磁気波形はカード
毎に異なるものとなり、これに基づいて生成した特徴デ
ータもカード毎に異なる一意の値となる。従って、この
ような特徴データから生成した暗号鍵を暗号／復号化に
用いることにより、安全性の高いシステムを実現でき
る。

【００８１】また、このシステムでは、可変領域ＥＡ１
における複数の可変情報のうち、所定の可変情報につい
ては更新せずに、その特徴データをカード挿入時に取得
してして保持しておき、可変情報の記録更新後に、記録
更新されない所定の可変情報の特徴データについて特徴
データを取得し、カード挿入時のものと照合する。これ
により、処理対象のカードが他のカードにすり替えられ
た場合でも、その不正行為を容易に検出することができ
る。

【００８２】なお、上記第１、第２、第３の実施形態に
おいて、プリペイドカード６の可変領域ＥＡ１の複数の
可変情報のうち、更新され、暗号鍵として使用される可
変情報及び可変領域ＥＡ２の可変情報に含められる可変
情報は任意である。また、上記実施形態では、暗号鍵に
用いる可変情報を２つとしたが、この数も任意である。
また、読書装置が復号チェック時に暗号鍵に使用された
可変情報を特定する方法は任意であり、例えば、プリペ
イドカード６の図示せぬ所定記憶領域にいずれの可変情
報から暗号鍵が生成されたかを示す情報を記録するよう
にし、この情報を基に判別するようにしてもよい。

【００８３】なお、上記第１、第２、第３の実施形態で
は、特徴領域におけるその領域の開始位置から可変情報
の開始位置までの部分について各特徴データを取得する
ようにしたがこれに限定されず、この特徴データを取得
するための部分（領域）は任意である。また、図２５に
示すように、プリペイドカード６において、可変情報と
固定情報とを同一のトラックに記憶するようにしてもよ
い。この場合も、上記と同様にして特徴データを取得し
て処理すればよい。

【００８４】また、上記プリペイドカードを、磁気記憶
部とＩＣチップを備えたカードとして実現してもよい。
この場合、特徴データを抽出する可変領域ＥＡ１を磁気
記憶部に設け、可変領域ＥＡ２に記憶すべき可変情報を
ＩＣチップのメモリに記憶するようにしてもよい。

【００８５】また、本システムで使用されるカードは、
金額情報を記憶しないノーバリューカードとしてもよ
い。この場合、例えば、各利用者についての金額情報を
センタ等で管理し、カード使用時には、カードに記憶さ
れている利用者を識別しうる情報（カードＩＤ等）をキ
ーとしてセンタ等にアクセスし、該当する利用者の金額
情報について所定金額を引き出す処理を行うようにして
もよい。

【００８６】また、このプリペイドカードシステムは、
プリペイドカードを、遊技媒体の貸出等の対価の支払い
に使用するシステムに限定されず、種々の用途に適用可
能である。

【００８７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カードの使用毎に、複数の可変情報のうちの所定の可変
情報（第１の可変情報）のみを記録更新するため、他の
所定の可変情報（第２の可変情報）は、カードが挿入さ
れてから排出されるまで変わらない。このため、記録更
新の直前に、処理対象のカードが、例えば可変情報等が
記憶されていないカード、可変情報の一部が切り貼りさ
れたカード等にすり替えられた場合でも、可変情報の記
録更新後に、記録更新されない第２の可変情報について
の距離データをカード挿入時のものと照合することによ
り、カードのすり替え等の不正行為を容易に検出するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係るプリペイドカー
ドシステムの構成を模式的に示す図である。

【図２】図１のプリペイドカードシステムで使用される
プリペイドカードの記憶領域の構造を示す図である。

【図３】図１のプリペイドカードシステムで使用される
記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。

【図４】図３の記録装置がプリペイドカードに可変情報
を記録する処理を説明するための図である。

【図５】図１のプリペイドカードシステムで使用される
読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。

【図６】図５の読書装置が、挿入されたプリペイドカー
ドの可変情報をチェックする処理を説明するための図で
ある。

【図７】図５の読書装置がプリペイドカードの可変情報
を記録更新する処理を説明するための図である。

【図８】図３の記録装置に供給されるプリペイドカード
の横幅の寸法を説明するための図である。

【図９】図３の記録装置により、プリペイドカードの可
変領域に記録される可変情報の記録位置を説明するため
の図である。

【図１０】図３の記録装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【図１１】図５の読書装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【図１２】図５の読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドについての復号チェック処理を示すフローチャートで
ある。

【図１３】図５の読書装置に挿入されたプリペイドカー
ドの可変情報を記録更新する際における暗号チェック処
理を示すフローチャートである。

【図１４】本発明の第２の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示す図である。

【図１５】図１４のプリペイドカードシステムで使用さ
れるプリペイドカード上の印刷領域及び印刷されるデー
タを説明するための図である。

【図１６】図１４のプリペイドカードシステムで使用さ
れる記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。

【図１７】図１６の記録装置がプリペイドカードに可変
情報を記録する処理を説明するための図である。

【図１８】図１４のプリペイドカードシステムで使用さ
れる読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。

【図１９】図１８の読書装置が、挿入されたプリペイド
カードの可変情報をチェックする処理を説明するための
図である。

【図２０】図１８の読書装置がプリペイドカードの可変
情報を記録更新する処理を説明するための図である。

【図２１】インクの盛量のばらつきによる再生信号の変
動を説明するための図である。

【図２２】本発明の第３の実施形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示す図である。

【図２３】プリペイドカードの所定領域に凹凸を生成す
る処理を説明するための図である。

【図２４】プリペイドカードの可変領域ＥＡ１に記録さ
れている磁気情報を読み取ったときに得られる磁気信号
の振幅（又はモジュレーション）の一例を説明するため
の図である。

【図２５】プリペイドカードの記憶領域の構造の一例を
示す図である。

【符号の説明】

１、７ 記録装置 ３、８ 読書装置 ４ 中継装置 ５ センタ ６ プリペイドカード ９ 磁気コーティング装置 １１、７１ カード記録部 １３、７３ 制御部 １５、７５ 記憶部 ３１、８１ データ読書部 ３３、８３ 制御部 ３５、８５ 記憶部 ３７、８７ 通信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｕ 19/06 Ｂ Ｇ０７Ｆ 7/08 Ｇ０７Ｆ 7/08 Ｌ Ｈ０４Ｌ 9/32 Ｈ０４Ｌ 9/00 ６７３Ｃ Ｆターム(参考） 2C005 HA30 HB04 JA02 JB33 KA15 LA18 LB04 LB18 LB32 LB33 3E044 AA06 AA20 BA06 CA05 DA01 DA03 DA10 DB02 DC01 DD02 DE01 DE02 5B035 AA15 BB02 BB11 BC02 5B058 CA31 KA32 KA35 YA06 5J104 AA07 KA01 KA02 KA20 NA02 NA34 NA38 PA10

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プリペイドカードに金額情報を含む可変情
   報を記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
   発行されたプリペイドカードに記憶されている可変情報
   を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリ
   ペイドカードシステムにおいて、 前記プリペイドカードは、可変情報を記憶する領域とし
   て、第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、を有
   し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記
   憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変情報の
   記録位置に基づく距離データから生成される暗号鍵で、
   第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化し、
   第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうちの第
   ２の可変情報の記録位置に基づく距離データを取得して
   記憶するとともに、該距離データが前記復号化された可
   変情報に含まれる距離データと一致するか否かを判別
   し、一致しない場合、カードの使用を禁止する読取チェ
   ック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
   カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
   る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
   報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による所定の可変情報の記録更新完了
   後、第１の磁気記憶領域における第２の可変情報につい
   て距離データを取得して前記プリペイドカードの第２の
   記憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記
   第１更新手段により記録更新された第１の可変情報につ
   いて取得した距離データを暗号鍵として、前記第２の記
   憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する
   第２更新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
   る可変情報の記録更新の完了後、第１の磁気記憶領域に
   おいて前記第１更新手段により記録更新された第１の可
   変情報について取得した距離データに基づく暗号鍵で前
   記第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化す
   るとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変情
   報について取得した距離データが、前記復号化された可
   変情報に含まれる距離データと、一致するか否かを判別
   するとともに、該第２の可変情報について取得した距離
   データが、前記読取チェック手段により記憶されている
   カード挿入時のものと一致するか否かを判別し、いずれ
   かの判別において、比較した距離データが一致しない場
   合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、を備
   える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
2. 【請求項２】前記記録装置は、 プリペイドカードの第１の磁気記憶領域に、複数の可変
   情報を記録する第１記録手段と、 前記第１記録手段により記録された複数の可変情報のう
   ちの第２の可変情報の記録位置に基づいて取得した距離
   データを、第２の記憶領域に記録すべき可変情報に含め
   るとともに、第１の可変情報の記録位置に基づく距離デ
   ータから生成される暗号鍵で、前記第２の記憶領域に記
   録すべき可変情報を暗号化して記録する第２記録手段
   と、を備える、 ことを特徴とする請求項１に記載のプリペイドカードシ
   ステム。
3. 【請求項３】前記プリペイドカードの第２の記憶領域に
   おける可変情報を暗号／復号化するための暗号鍵は、該
   プリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記憶されてい
   る複数の可変情報のうち、所定数の可変情報について取
   得した距離データから生成される、 ことを特徴とする請求項１又は２に記載のプリペイドカ
   ードシステム。
4. 【請求項４】プリペイドカードに金額情報を含む可変情
   報を記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
   発行されたプリペイドカードに記憶されている可変情報
   を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリ
   ペイドカードシステムにおいて、 前記プリペイドカードは、可変情報を記憶する領域とし
   て、印刷がなされている第１の磁気記憶領域と、第２の
   記憶領域と、を有し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの印刷がなされている第１
   の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁気的検出
   を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複数の
   可変情報のうちの第１の可変情報について取得した磁気
   波形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵
   で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化
   し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち
   の第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化し
   た量子化データを取得して記憶するとともに、該量子化
   データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化デ
   ータと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カー
   ドの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
   カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
   る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
   報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による可変情報の記録更新完了後、印
   刷がなされている第１の磁気記憶領域についてインク盛
   量に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領域に
   おける第２の可変情報について取得した磁気波形を量子
   化した量子化データを前記プリペイドカードの第２の記
   憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記第
   １更新手段により記録更新された第１の可変情報につい
   ての量子化データを暗号鍵として、前記第２の記憶領域
   に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第２更
   新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
   る可変情報の記録更新の完了後、印刷がなされている第
   １の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁気的検
   出を行い、前記第１更新手段により記録更新された第１
   の可変情報について取得した量子化データから生成した
   暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復号化
   するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変
   情報について取得した量子化データが、前記復号化され
   た可変情報に含まれる量子化データと、一致するか否か
   を判別するとともに、該第２の可変情報について取得し
   た量子化データが、前記読取チェック手段により記憶さ
   れているカード挿入時のものと一致するか否かを判別
   し、いずれかの判別において、比較した量子化データが
   一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック
   手段と、を備える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
5. 【請求項５】前記記録装置は、 プリペイドカードの印刷がなされている第１の磁気記憶
   領域に、複数の可変情報を記録する第１記録手段と、 前記第１の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁
   気的検出を行い、前記第１記録手段により記録された複
   数の可変情報のうちの第２の可変情報について取得した
   磁気波形を量子化した量子化データを、第２の記憶領域
   に記録すべき可変情報に含めるとともに、第１の可変情
   報について取得した磁気波形を量子化した量子化データ
   から生成される暗号鍵で、前記第２の記憶領域に記録す
   べき可変情報を暗号化して記録する第２記録手段と、を
   備える、 ことを特徴とする請求項４に記載のプリペイドカードシ
   ステム。
6. 【請求項６】プリペイドカードに金額情報を含む可変情
   報を記録して発行する記録装置と、前記記録装置により
   発行されたプリペイドカードに記憶されている可変情報
   を消費金額に応じて更新する読書装置と、を備えるプリ
   ペイドカードシステムにおいて、 前記プリペイドカードは、可変情報を記憶する領域とし
   て、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、第２
   の記憶領域と、を有し、 前記読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの凹凸が設けられている第
   １の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的
   検出を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複
   数の可変情報のうちの第１の可変情報について取得した
   磁気波形を量子化した量子化データから生成される暗号
   鍵で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号
   化し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のう
   ちの第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化
   した量子化データを取得して記憶するとともに、該量子
   化データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化
   データと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カ
   ードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
   カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
   る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
   報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による可変情報の記録更新完了後、凹
   凸が設けられている第１の磁気記憶領域について磁性層
   の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領
   域における第２の可変情報について取得した磁気波形を
   量子化した量子化データを前記プリペイドカードの第２
   の記憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前
   記第１更新手段により記録更新された第１の可変情報に
   ついての量子化データを暗号鍵として、前記第２の記憶
   領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第
   ２更新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
   る可変情報の記録更新の完了後、凹凸が設けられている
   第１の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気
   的検出を行い、前記第１更新手段により記録更新された
   第１の可変情報について取得した量子化データから生成
   した暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復
   号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の
   可変情報について取得した量子化データが、前記復号化
   された可変情報に含まれる量子化データと、一致するか
   否かを判別するとともに、該第２の可変情報について取
   得した量子化データが、前記読取チェック手段により記
   憶されているカード挿入時のものと一致するか否かを判
   別し、いずれかの判別において、比較した量子化データ
   が一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェッ
   ク手段と、を備える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
7. 【請求項７】前記記録装置は、 プリペイドカードの凹凸が設けられている第１の磁気記
   憶領域に、複数の可変情報を記録する第１記録手段と、 前記第１の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた
   磁気的検出を行い、前記第１記録手段により記録された
   複数の可変情報のうちの第２の可変情報について取得し
   た磁気波形を量子化した量子化データを、第２の記憶領
   域に記録すべき可変情報に含めるとともに、第１の可変
   情報について取得した磁気波形を量子化した量子化デー
   タから生成される暗号鍵で、前記第２の記憶領域に記録
   すべき可変情報を暗号化して記録する第２記録手段と、
   を備える、 ことを特徴とする請求項６に記載のプリペイドカードシ
   ステム。
8. 【請求項８】前記プリペイドカードの第２の記憶領域に
   おける可変情報を暗号／復号化するための暗号鍵は、該
   プリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記憶されてい
   る複数の可変情報のうち、所定数の可変情報について取
   得した量子化データから生成される、 ことを特徴とする請求項４乃至７のいずれか１項に記載
   のプリペイドカードシステム。
9. 【請求項９】金額情報を含む可変情報を記憶する領域と
   して、第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、を有
   するプリペイドカードについて、前記可変情報を消費金
   額に応じて更新する読書装置であって、 挿入されたプリペイドカードの第１の磁気記憶領域に記
   憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変情報の
   記録位置に基づく距離データから生成される暗号鍵で、
   第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化し、
   第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうちの第
   ２の可変情報の記録位置に基づく距離データを取得して
   記憶するとともに、該距離データが前記復号化された可
   変情報に含まれる距離データと一致するか否かを判別
   し、一致しない場合、カードの使用を禁止する読取チェ
   ック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
   カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
   る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
   報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による所定の可変情報の記録更新完了
   後、第１の磁気記憶領域における第２の可変情報につい
   て距離データを取得して前記プリペイドカードの第２の
   記憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記
   第１更新手段により記録更新された第１の可変情報の記
   録位置に基づいて取得した距離データを暗号鍵として、
   前記第２の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して
   記録更新する第２更新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
   る可変情報の記録更新の完了後、第１の磁気記憶領域に
   おいて前記第１更新手段により記録更新された第１の可
   変情報について取得した距離データに基づく暗号鍵で前
   記第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化す
   るとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変情
   報について取得した距離データが、前記復号化された可
   変情報に含まれる距離データと、一致するか否かを判別
   するとともに、該第２の可変情報について取得した距離
   データが、前記読取チェック手段により記憶されている
   カード挿入時のものと一致するか否かを判別し、いずれ
   かの判別において、比較した距離データが一致しない場
   合、所定のエラー処理を行う更新チェック手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
10. 【請求項１０】金額情報を含む可変情報を記憶する領域
    として、印刷がなされている第１の磁気記憶領域と、第
    ２の記憶領域と、を有するプリペイドカードについて、
    前記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置であ
    って、 挿入されたプリペイドカードの印刷がなされている第１
    の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁気的検出
    を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複数の
    可変情報のうちの第１の可変情報について取得した磁気
    波形を量子化した量子化データから生成される暗号鍵
    で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号化
    し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうち
    の第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化し
    た量子化データを取得して記憶するとともに、該量子化
    データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化デ
    ータと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カー
    ドの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
    る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
    報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による可変情報の記録更新完了後、印
    刷がなされている第１の磁気記憶領域についてインク盛
    量に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領域に
    おける第２の可変情報について取得した磁気波形を量子
    化した量子化データを前記プリペイドカードの第２の記
    憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前記第
    １更新手段により記録更新された第１の可変情報につい
    ての量子化データを暗号鍵として、前記第２の記憶領域
    に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第２更
    新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
    る可変情報の記録更新の完了後、印刷がなされている第
    １の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁気的検
    出を行い、前記第１更新手段により記録更新された第１
    の可変情報について取得した量子化データから生成した
    暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復号化
    するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可変
    情報について取得した量子化データが、前記復号化され
    た可変情報に含まれる量子化データと、一致するか否か
    を判別するとともに、該第２の可変情報について取得し
    た量子化データが、前記読取チェック手段により記憶さ
    れているカード挿入時のものと一致するか否かを判別
    し、いずれかの判別において、比較した量子化データが
    一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック
    手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
11. 【請求項１１】金額情報を含む可変情報を記憶する領域
    として、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、
    第２の記憶領域と、を有するプリペイドカードについ
    て、前記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置
    であって、 挿入されたプリペイドカードの凹凸が設けられている第
    １の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気的
    検出を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶されている複
    数の可変情報のうちの第１の可変情報について取得した
    磁気波形を量子化した量子化データから生成される暗号
    鍵で、第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号
    化し、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のう
    ちの第２の可変情報について取得した磁気波形を量子化
    した量子化データを取得して記憶するとともに、該量子
    化データが前記復号化された可変情報に含まれる量子化
    データと一致するか否かを判別し、一致しない場合、カ
    ードの使用を禁止する読取チェック手段と、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
    る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
    報として記録更新する第１更新手段と、 前記第１更新手段による可変情報の記録更新完了後、凹
    凸が設けられている第１の磁気記憶領域について磁性層
    の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領
    域における第２の可変情報について取得した磁気波形を
    量子化した量子化データを前記プリペイドカードの第２
    の記憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、前
    記第１更新手段により記録更新された第１の可変情報に
    ついての量子化データを暗号鍵として、前記第２の記憶
    領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新する第
    ２更新手段と、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
    る可変情報の記録更新の完了後、凹凸が設けられている
    第１の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気
    的検出を行い、前記第１更新手段により記録更新された
    第１の可変情報について取得した量子化データから生成
    した暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復
    号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の
    可変情報について取得した量子化データが、前記復号化
    された可変情報に含まれる量子化データと、一致するか
    否かを判別するとともに、該第２の可変情報について取
    得した量子化データが、前記読取チェック手段により記
    憶されているカード挿入時のものと一致するか否かを判
    別し、いずれかの判別において、比較した量子化データ
    が一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェッ
    ク手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
12. 【請求項１２】金額情報を含む可変情報を記憶する領域
    として、第１の磁気記憶領域と、第２の記憶領域と、を
    有するプリペイドカードについて、前記可変情報を消費
    金額に応じて更新する読書装置を備えるプリペイドカー
    ドシステムにおける可変情報更新方法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの第１の磁
    気記憶領域に記憶されている複数の可変情報のうちの第
    １の可変情報の記録位置に基づく距離データから生成さ
    れる暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶されている可変情
    報を復号化し、 第１の磁気記憶領域における複数の可変情報のうちの第
    ２の可変情報の記録位置に基づく距離データを取得して
    保持する保持ステップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
    る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
    報として記録更新する第１更新ステップと、 前記第１更新ステップによる所定の可変情報の記録更新
    完了後、第１の磁気記憶領域における複数の可変情報の
    うちの第２の可変情報について距離データを取得して前
    記プリペイドカードの第２の記憶領域に記録すべき可変
    情報に含めるとともに、前記第１更新ステップにより記
    録更新された第１の可変情報について取得した距離デー
    タを暗号鍵として、前記第２の記憶領域に記録すべき可
    変情報を暗号化して記録更新する第２更新ステップと、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
    る可変情報の記録更新の完了後、第１の磁気記憶領域に
    おいて前記第１更新ステップにより記録更新された第１
    の可変情報について取得した距離データに基づく暗号鍵
    で前記第２の記憶領域に記憶されている可変情報を復号
    化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の可
    変情報について取得した距離データが、前記復号化され
    た可変情報に含まれる距離データと、一致するか否かを
    判別するとともに、該第２の可変情報について取得した
    距離データが、前記保持ステップにより保持されている
    カード挿入時のものと一致するか否かを判別し、いずれ
    かの判別において、比較した距離データが一致しない場
    合、所定のエラー処理を行う更新チェックステップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。
13. 【請求項１３】金額情報を含む可変情報を記憶する領域
    として、印刷がなされている第１の磁気記憶領域と、第
    ２の記憶領域と、を有するプリペイドカードについて、
    前記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置を備
    えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更新方
    法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの印刷がな
    されている第１の磁気記憶領域についてインク盛量に応
    じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領域に記憶さ
    れている複数の可変情報のうちの第１の可変情報につい
    て取得した磁気波形を量子化した量子化データから生成
    される暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶されている可変
    情報を復号化し、第１の磁気記憶領域における複数の可
    変情報のうちの第２の可変情報について取得した磁気波
    形を量子化した量子化データを取得して保持する保持ス
    テップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
    る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
    報として記録更新する第１更新ステップと、 前記第１更新ステップによる可変情報の記録更新完了
    後、印刷がなされている第１の磁気記憶領域についてイ
    ンク盛量に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶
    領域における第２の可変情報について取得した磁気波形
    を量子化した量子化データを前記プリペイドカードの第
    ２の記憶領域に記録すべき可変情報に含めるとともに、
    前記第１更新ステップにより記録更新された第１の可変
    情報についての量子化データを暗号鍵として、前記第２
    の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録更新
    する第２更新ステップと、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
    る可変情報の記録更新の完了後、印刷がなされている第
    １の磁気記憶領域についてインク盛量に応じた磁気的検
    出を行い、前記第１更新ステップにより記録更新された
    第１の可変情報について取得した量子化データから生成
    した暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報を復
    号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第２の
    可変情報について取得した量子化データが、前記復号化
    された可変情報に含まれる量子化データと、一致するか
    否かを判別するとともに、該第２の可変情報について取
    得した量子化データが、前記保持ステップにより保持さ
    れているカード挿入時のものと一致するか否かを判別
    し、いずれかの判別において、比較した量子化データが
    一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェック
    ステップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。
14. 【請求項１４】金額情報を含む可変情報を記憶する領域
    として、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域と、
    第２の記憶領域と、を有するプリペイドカードについ
    て、前記可変情報を消費金額に応じて更新する読書装置
    を備えるプリペイドカードシステムにおける可変情報更
    新方法であって、 前記読書装置に挿入されたプリペイドカードの凹凸が設
    けられている第１の磁気記憶領域について磁性層の厚さ
    に応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気記憶領域に記
    憶されている複数の可変情報のうちの第１の可変情報に
    ついて取得した磁気波形を量子化した量子化データから
    生成される暗号鍵で、第２の記憶領域に記憶されている
    可変情報を復号化し、第１の磁気記憶領域における複数
    の可変情報のうちの第２の可変情報について取得した磁
    気波形を量子化した量子化データを取得して保持する保
    持ステップと、 消費金額に応じて更新された可変情報を前記プリペイド
    カードに記録する際に、前記第１の磁気記憶領域におけ
    る複数の可変情報のうち所定の可変情報を第１の可変情
    報として記録更新する第１更新ステップと、 前記第１更新ステップによる可変情報の記録更新完了
    後、凹凸が設けられている第１の磁気記憶領域について
    磁性層の厚さに応じた磁気的検出を行い、該第１の磁気
    記憶領域における第２の可変情報について取得した磁気
    波形を量子化した量子化データを前記プリペイドカード
    の第２の記憶領域に記録すべき可変情報に含めるととも
    に、前記第１更新ステップにより記録更新された第１の
    可変情報についての量子化データを暗号鍵として、前記
    第２の記憶領域に記録すべき可変情報を暗号化して記録
    更新する第２更新ステップと、 前記プリペイドカードの第１及び第２の記憶領域におけ
    る可変情報の記録更新の完了後、凹凸が設けられている
    第１の磁気記憶領域について磁性層の厚さに応じた磁気
    的検出を行い、前記第１更新ステップにより記録更新さ
    れた第１の可変情報について取得した量子化データから
    生成した暗号鍵で前記第２の記憶領域における可変情報
    を復号化するとともに、第１の磁気記憶領域における第
    ２の可変情報について取得した量子化データが、前記復
    号化された可変情報に含まれる量子化データと、一致す
    るか否かを判別するとともに、該第２の可変情報につい
    て取得した量子化データが、前記保持ステップにより保
    持されているカード挿入時のものと一致するか否かを判
    別し、いずれかの判別において、比較した量子化データ
    が一致しない場合、所定のエラー処理を行う更新チェッ
    クステップと、 を備えることを特徴とする可変情報更新方法。