JP2000257937A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP2000257937A
JP2000257937A JP11060964A JP6096499A JP2000257937A JP 2000257937 A JP2000257937 A JP 2000257937A JP 11060964 A JP11060964 A JP 11060964A JP 6096499 A JP6096499 A JP 6096499A JP 2000257937 A JP2000257937 A JP 2000257937A
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wall
ceiling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冬期に、供給外気がドラフトとならず、部屋
の上下の換気が行なえ、夏期に、天井付近の熱だまりを
速やかに排出できる換気装置を提供すること。 【解決手段】 複合換気ボックス16の内部は第1空間
34と第2空間36に仕切られ、第1空間34は上部空
間40と下部空間42と下端空間44に仕切られ、下端
空間44にファン48が配設されている。屋内14と上
部空間40は上部開口52により連通され、上部開口5
2に上部開口用開閉弁54が設けられ、屋内14と下部
空間42は下部開口56により連通されている。第2空
間36と上部空間40は連通開口60により連通され、
連通開口60に連通開口用開閉弁62が設けられてい
る。上部空間40と屋外22はファン66を有する第1
給排気通路64により連通され、下部空間42と屋外2
2は第2給排気通路68により連通され、第2空間36
と屋内14は上部連通路70により連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冬期と夏期に応じて
それぞれ適切な環境が得られるようにした換気装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、集合住宅の居室部などの
換気は、窓を開放して自然換気を行う場合を除き、外壁
に開けられた換気口を介して行われる。この換気口は、
外壁に100Φ程度の円形スリーブを貫通させ、室内側
に換気口の開閉が可能な装置を持つ構造となっている。
そして、換気は室内と室外に圧力差がある場合に行われ
る。圧力差は、室内外の温度差や、風圧力、あるいは室
内で排気ファンを駆動することで室内側が負圧になる場
合に生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
方式では次のような不具合がある。 (冬期)冷たい外気が換気口から直接室内に入り込み、
不快なドラフトとなる可能性が高い。実際にはこのよう
な換気口は、冬期に、居住者によって閉じられてしまう
場合が多く、窓を閉めきった冬期の、唯一の換気手段が
失われる不具合が生じる。また、暖房方式のいかんに関
わらず、室内に大きな上下温度分布が生じ、天井付近が
暖かく、床付近は寒い状態となる。 (夏期)冬期と同様天井付近に熱だまりが生じ、結果的
に天井面の温度が上昇して室内の放射環境が悪化する恐
れがある。そして、従来の換気方式ではこれに対処する
ことができず、天井付近の熱だまりの速やかな排出が要
望されていた。本発明は前記事情に鑑み案出されたもの
であって、本発明の目的は、冬期においては供給外気が
ドラフトとならないような機能、部屋の上下の換気機
能、夏期においては天井付近の熱だまりを速やかに排出
できる機能を持つ換気装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の換気装置は、上下に延在する第1空間を有する
第1換気ボックスと、上下に延在する第2空間を有する
第2換気ボックスとを備え、前記第1空間は中間壁によ
り上側に位置する上部空間と下側に位置する下部空間と
に仕切られ、前記第1換気ボックスを構成する壁部で前
記上部空間の上部に臨む箇所に屋内と上部空間とを連通
する上部開口が設けられ、前記上部開口に該上部開口を
開閉する上部開口用開閉弁が設けられ、前記第1換気ボ
ックスを構成する壁部で前記下部空間に臨む箇所に屋内
と下部空間を連通する下部開口が設けられ、前記上部空
間と屋外とを連通する第1給排気通路が設けられ、前記
第1給排気通路に正逆転可能な給排気用ファンが配設さ
れ、前記下部空間と屋外とを連通する第2給排気通路が
設けられ、前記第2空間と前記屋内の下部とを連通する
下部連通路が設けられ、前記第2空間の空気を前記下部
連通路から屋内に吹き出させる循環用ファンが設けら
れ、前記第2空間の上部と屋内の上部とを連通する上部
連通路が設けられ、前記第2空間と前記上部空間との間
を遮断しかつ前記第2空間と前記下部連通路を連通する
第1の状態と、前記第2空間と前記上部空間を連通させ
かつ前記第2空間と前記下部連通路との間を遮断する第
2の状態とに切り換える切り換え手段が設けられている
ことを特徴とする。また、本発明は、前記第1換気ボッ
クスと第2換気ボックスは一体に形成された複合換気ボ
ックスであり、この複合換気ボックスを構成する一枚の
壁部により前記第1空間と第2空間が仕切られているこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記切り換え手段
が、前記第1空間と第2空間とを仕切る壁部で前記上部
空間に臨む箇所に第2空間と上部空間を連通するように
設けられた連通開口と、この連通開口を開閉し連通開口
を閉じた状態で第2空間と前記下部連通路とを連通させ
連通開口を開いた状態で第2空間と下部連通路との間を
遮断する連通開口用開閉弁とで構成されていることを特
徴とする。また、本発明は、屋内外を仕切る外壁が設け
られ、前記複合換気ボックスは、前記第1空間が屋内寄
りに位置し、第2空間が前記外壁寄りに位置するように
前記外壁に寄せて配置されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記第1空間と第2空間を仕切る複合換
気ボックスの壁部と前記外壁は対向し、前記第2空間は
これら複合換気ボックスの壁部と外壁の間で上下に延在
していることを特徴とする。また、本発明は、前記第1
給排気通路と第2給排気通路は前記外壁に貫通された貫
通孔と、この貫通孔に接続され前記第2空間中を横切る
管体によりそれぞれ形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1空間が前記下部空間の下に仕
切られた下端空間をさらに有し、前記下端空間は前記第
2空間の下端と屋内とを連通しており、前記下部連通路
は前記下端空間により構成されていることを特徴とす
る。また、本発明は、前記複合換気ボックスが前記下部
空間と下端空間を仕切る底壁を有し、前記下端空間は前
記底壁と床の間に延在していことを特徴とする。また、
本発明は、屋内の上部が天井により仕切られ、天井の上
方で上階スラブの下方に天井懐が区画され、前記天井に
は屋内と天井懐とを連通する天井開口が設けられ、前記
上部連通路は前記天井開口と天井懐とを含んで構成され
ていることを特徴とする。
【0005】(冬期)冬期には、切り換え手段により第
1の状態とし、上部開口用開閉弁を開いて上部開口を開
放し、外気が屋内に導入されるように給排気用ファンを
正転させ、また、循環用ファンを正転させる。給排気用
ファンの正転により、外気は第1給排気通路、上部空間
を通って上部開口から天井付近に吹き出し、天井付近の
暖気と混合される。循環用ファンの正転により天井付近
の暖気は、上部連通路、第2空間、下部連通路から床上
に吹き出される。 (夏期)夏期には、切り換え手段により第2の状態と
し、上部開口用開閉弁を閉じて上部開口を閉塞し、屋内
の空気が屋外に排出されるように給排気用を逆転させ、
また、循環用ファンを停止させる。給排気用ファンの逆
転により、上部空間や第2空間、天井懐は負圧となり、
天井付近の暖気は、上部連通路、第2空間、連通開口、
上部空間を通り、第1給排気通路から屋外に排出され
る。また、屋内も負圧になることから、外気は第2給排
気通路から吸い込まれ、下部連通路を通り屋内の下部に
吹き出される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面にしたがって説明する。図1は換気装置の斜視図、
図2は図1のA矢印から見た換気ボックスの背面図、図
3は換気ボックスの断面図で冬期における空気の流れの
説明図、図4は換気ボックスの断面図で夏期における空
気の流れの説明図を示す。換気装置12は屋内14に配
置される複合換気ボックス16を備えている。ここで屋
内14とは、居室などの室内や、会議室、ロビー、食堂
など、建物の内部の空間を広く含むものである。前記複
合換気ボックス16は、本実施の形態では建物の二つの
壁18、20の端部が交わる隅部に配置され、一方の壁
18は屋内14と屋外22とを仕切る外壁であり、前記
隅部には柱の2面を覆う角部(柱型)24が設けられて
いる。前記複合換気ボックス16は平面視矩形で上下に
縦長に形成され、その2面を前記外壁18と角部24の
一方の側面2402とに接触させて配置され、その下面
は床26上に載置され、その上端は、図3、図4に示す
ように、天井28の上方に突出し天井懐32を通って上
階スラブ30に接触している。本実施の形態では、複合
換気ボックス16は縦横共に約30cm程度の矩形に形
成されている。
【0007】前記複合換気ボックス16は、図1、図2
に示すように、外壁18と離れた外壁18の前方箇所で
外壁18と平行して延在し床26に載置される前壁16
10と、前記角部24の一方の側面2402と離れた箇
所で前記側面2402と平行して延在し床26に載置さ
れる左側壁1620と、左側壁1620の先端が外壁1
8に接触した状態で外壁18と離れた箇所で外壁18お
よび前壁1610に平行して延在し床26に載置される
後壁1630と、後壁1620の右端と前壁1610の
右端とを接続し角部24の一方の側面2402に接触し
た状態で配設され床26に載置される右側壁1640と
を備えている。本実施の形態では、左側壁1620はメ
インテナンスが行ない易いように脱着可能に設けられ、
また、外壁18と後壁1630は約10cm程度離れて
いる。前記前壁1610は、前記角部24の他方の側面
2404と同一面上に位置するように設けられ、複合換
気ボックス16を配置しても部屋の美観性が損なわれ
ず、また、違和感が生じないように考慮されている。ま
た、複合換気ボックス16は、天井懐32内に位置する
箇所で前壁1610の上端寄り部分と、左側壁1620
の上端寄り部分と、後壁1630の上端と、右側壁16
40の上端とを接続する上壁1650を備えている。
【0008】前記前壁1610、左側壁1620、後壁
1630、右側壁1640の各下端寄りで床26の上方
に離れた箇所には、これらの壁1610,1620,1
630,1640を接続する底壁1660が設けられて
いる。本実施の形態では、前記前壁1610、左側壁1
620、後壁1630、右側壁1640により上下に延
在する第1空間34が形成され、また、外壁18、角部
24の一方の側面2402、左側壁1620、後壁16
30により前記第1空間と並んで上下に延在する第2空
間36が形成されており、第1空間34を有する第1換
気ボックスと第2空間36を有する第2換気ボックスが
一体に形成された複合換気ボックス16となっている。
そして、第1空間34を上下に仕切るように中間壁16
70が設けられ、この中間壁1670と前記上壁165
0、底壁1660により第1空間34は上側に位置する
上部空間40と下側に位置する下部空間42と、この下
部空間42の更に下側に位置する下端空間44とに区画
されている。前記下端空間44の底部は床26により閉
塞され、したがって、下端空間44の底部を仕切る底面
は床26により構成されている。そして、下端空間44
に臨む後壁1630箇所に第2空間36の下端と下端空
間44を連通する開口46が設けられ、下端空間44の
内部で開口46に臨む部分に循環用ファン48が配設さ
れている。本実施の形態では、下端空間44により、第
2空間36と屋内14の下部とを連通する下部連通路が
構成されている。
【0009】前記前壁1610が前記上部空間40の上
部に臨む箇所には、屋内14と上部空間40とを連通す
る上部開口52が設けられ、上部開口52には、該上部
開口52を開閉する上部開口用開閉弁54が設けられて
いる。本実施の形態では、上部開口52の床26からの
高さは約180cm程度である。前記前壁1610が前
記下部空間42に臨む箇所には、屋内14と下部空間4
2を連通する下部開口56が設けられている。本実施の
形態では、下部開口56の床26からの高さは約40c
m程度である。前記前壁1610が前記下端空間44に
臨む箇所には、屋内14と下端空間44を連通する下端
開口58が設けられている。
【0010】前記後壁1630が前記上部空間40に臨
む箇所には、第2空間36と上部空間40を連通する連
通開口60が設けられ、前記連通開口60には、該連通
開口60を開閉する連通開口用開閉弁62が設けられて
いる。前記連通開口用開閉弁62は、連通開口60を閉
じた状態で、第2空間36と上部空間40との間を遮断
し、かつ、連通開口60よりも上方の第2空間36の部
分と連通開口60よりも下方の第2空間36の部分とを
連通させ、また、連通開口60を開いた状態で、第2空
間36と上部空間40とを連通させ、かつ、連通開口6
0よりも上方の第2空間36の部分と連通開口60より
も下方の第2空間36の部分との間を遮断するように構
成されている。したがって、前記連通開口用開閉弁62
により連通開口60を閉じると、図3に示すように、第
2空間36と上部空間40との間が遮断され、かつ、第
2空間36と下端空間44とが連通される第1の状態が
構成され、前記連通開口用開閉弁62により連通開口6
0を開くと、図4に示すように、第2空間36と上部空
間40とが連通され、かつ、第2空間36と下端空間4
4との間が遮断される第2の状態が構成され、連通開口
60と連通開口用開閉弁62により特許請求の範囲の切
り換え手段が構成されている。
【0011】また、前記上部空間40の下部と屋外22
とを連通するように第1給排気通路64が設けられ、第
1給排気通路64には正逆転可能な給排気用ファン66
が配設されている。本実施の形態では、前記第1給排気
通路64は、前記外壁18に貫通された貫通孔6402
と、この貫通孔6402に接続され前記第2空間36中
を横切る管体6404により形成されている。また、前
記下部空間42と屋外22とを連通するように第2給排
気通路68が設けられている。本実施の形態では、前記
第2給排気通路68は、前記外壁18に貫通された貫通
孔6802と、この貫通孔6802に接続され前記第2
空間36中を横切る管体6804により形成されてい
る。
【0012】さらに、前記第2空間36の上部と屋内1
4の上部とを連通する上部連通路70が設けられてい
る。本実施の形態では、前壁1610が天井懐32に臨
む部分に上端開口72が設けられ、また、天井28に、
屋内14と天井懐32とを連通する天井開口2802が
設けられ、前記上部連通路70はこれら天井開口280
2、天井懐32、上端開口72、上壁1650の上方部
分により構成されている。図1において符号80は制御
盤を示しており、制御盤80には循環用ファン48の駆
動スイッチ、給排気用ファン66の正逆転スイッチ、上
部開口用開閉弁54の開閉スイッチ、連通開口用開閉弁
62の開閉スイッチが、それぞれ冬期と夏期とでに何れ
に操作するかの表示と共に設けられている。なお、上部
開口用開閉弁54や連通開口用開閉弁62の開閉は、リ
ンク機構などを用いて機械的に行なうようにしてもよ
く、あるいは、ソレノイドなどのアクチュエータを用い
て電気的に行なうようにしてもよく、任意である。
【0013】次に換気装置12の作用について説明す
る。 (冬期)冬期には、図3に示すように、上部開口用開閉
弁54を開いて上部開口52を開放し、連通開口用開閉
弁62を閉じて連通開口60を閉塞し、外気が屋内14
に導入されるように給排気用ファン66を正転させ、ま
た、第2空間36の空気が下端空間44を通り下端開口
58から屋内14に供給されるように循環用ファン48
を正転させる。給排気用ファン66の正転により、冷た
い外気は第1給排気通路64、上部空間40を通って上
部開口52から天井28付近に吹き出し、天井28付近
の暖気と混合される。
【0014】そして、給排気用ファン66の正転により
屋内14は正圧となり、屋内14の空気は下部開口56
から下部空間42、第2給排気通路68を通って屋外2
2に排出される。また、循環用ファン48の正転により
天井28付近の暖気は、天井開口2802から天井懐3
2に吸い込まれ、上端開口72、上部連通路70、第2
空間36、下端空間44を通って下端開口58から床2
6上に吹き出され、これにより、屋内14の上下の換気
が行なわれる。したがって、冬期において換気装置12
によりドラフトを感じるなどの不具合を解消でき、ま
た、屋内14の大きな上下温度分布の発生を防止する上
で有利となる。さらに、副次的な効果として、給排気用
ファン66の正転により屋内14が常に正圧に保たれる
ことから隙間風の屋内14への侵入が軽減される。
【0015】(夏期)夏期には、図4に示すように、上
部開口用開閉弁54を閉じて上部開口52を閉塞し、連
通開口用開閉弁62を開いて連通開口60を開放し、上
部空間40の空気が屋外22に排出されるように給排気
用ファン66を逆転させ、また、循環用ファン48を停
止させる。給排気用ファン66の逆転により、上部空間
40や第2空間36、天井懐32は負圧となり、天井2
8付近の暖気(熱だまり)は、天井開口2802から天
井懐32に吸い込まれ、上端開口72、上部連通路7
0、第2空間36、連通開口60、上部空間40を通
り、第1給排気通路64から屋外22に排出される。ま
た、屋内14も負圧になることから、外気は第2給排気
通路68から吸い込まれ、下部空間42を通り下部開口
56から屋内14の下部に吹き出され、上記の天井28
付近の暖気が天井開口2802から吸い込まれることと
相俟って屋内14の上下の換気が行なわれる。したがっ
て、夏期において換気装置12により屋内14の上下換
気を行なえることは無論のこと、天井28の焼き付きも
防止できる。
【0016】また、本実施の形態では、第1換気ボック
スと第2換気ボックスが一体に形成された複合換気ボッ
クス16を用いたので、双方の換気ボックスを別々に作
る場合に比べて部品点数の削減や軽量化が図れることは
無論のこと、上述の第1の状態と第2の状態とを切り換
える切り換え手段を、連通開口用開閉弁62を開閉させ
るといった簡単な構造により構成することも可能とな
る。また、第1空間34が屋内14寄りに位置し、第2
空間36が外壁18寄りに位置するように、複合換気ボ
ックス16を外壁18に寄せて(付けて)配置したの
で、前記第1給排気通路64を構成する管体6404
や、第2給排気通路68を構成する管体6804が外部
に露出せず、したがって美観性の点で有利となる。ま
た、外壁18を利用して第2空間36の一面を仕切き
れ、これにより第2空間36を仕切るための板材を1枚
省略でき、コストダウンを図る上で有利となっている。
さらに本実施の形態では、複合換気ボックス16を屋内
の隅部に付けて配置したので、角部24の側面2402
により第2空間36の一面が仕切られ、前記外壁18と
合わせ第2空間36を仕切るための板材を2枚省略して
おり、コストダウンを図る上でより有利となっている。
【0017】なお、本実施の形態では、第1空間34を
有する第1換気ボックスと第2空間36を有する第2換
気ボックスが一体に形成された複合換気ボックス16を
用いた場合について説明したが、これら第1換気ボック
スと第2換気ボックスとを別々に設け、互いに離して設
置するようにしてもよい。そして、第1換気ボックスや
第2換気ボックス、あるいは、複合換気ボックス16の
形状も断面が三角や円形など任意であり、屋内に設置さ
れる箇所に応じてその形状が適宜決定されるものであ
る。例えば、ロビーなどの屋内の比較的広い空間に配置
される場合には、同心に設けた内外2重筒を用いて複合
換気ボックスを構成し、内側の筒体の内部を第2空間と
し、外側の筒体の内側で内側の筒体の外側の環状の空間
を第1空間として構成することも可能である。また、下
部連通路(下端空間44)は左側壁1620に開口を形
成することで、あるいは管体を用いることで構成でき
る。また、第1換気ボックスや第2換気ボックス、ある
いは複合換気ボックス16は、少なくともその上部が屋
内14空間の上部に位置する高さを有しておればよく、
その上部が天井28を突き抜ける必要はない。その場合
には、上部連通路70は天井懐を利用せず前記と同様に
左側壁1620に開口を形成することで、あるいは管体
を用いることで構成でき、種々の態様が考えられる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、冬期においては供給外気がドラフトとならないよ
うな機能、部屋の上下の換気機能、夏期においては天井
付近の熱だまりを速やかに排出できる機能を有する換気
装置が得られ、特に、外壁を有する集合住宅などに用い
られて好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】換気装置の斜視図である。
【図2】図1のA矢印から見た換気ボックスの背面図で
ある。
【図3】換気ボックスの断面図で冬期における空気の流
れの説明図である。
【図4】換気ボックスの断面図で夏期における空気の流
れの説明図である。
【符号の説明】
12 換気装置 14 屋内 16 複合換気ボックス 18 外壁 22 屋外 34 第1空間 36 第2空間 40 上部空間 42 下部空間 44 下端空間 48 循環用ファン 66 給排気用ファン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に延在する第1空間を有する第1換
    気ボックスと、上下に延在する第2空間を有する第2換
    気ボックスとを備え、 前記第1空間は中間壁により上側に位置する上部空間と
    下側に位置する下部空間とに仕切られ、 前記第1換気ボックスを構成する壁部で前記上部空間の
    上部に臨む箇所に屋内と上部空間とを連通する上部開口
    が設けられ、 前記上部開口に該上部開口を開閉する上部開口用開閉弁
    が設けられ、 前記第1換気ボックスを構成する壁部で前記下部空間に
    臨む箇所に屋内と下部空間を連通する下部開口が設けら
    れ、 前記上部空間と屋外とを連通する第1給排気通路が設け
    られ、 前記第1給排気通路に正逆転可能な給排気用ファンが配
    設され、 前記下部空間と屋外とを連通する第2給排気通路が設け
    られ、 前記第2空間と前記屋内の下部とを連通する下部連通路
    が設けられ、 前記第2空間の空気を前記下部連通路から屋内に吹き出
    させる循環用ファンが設けられ、 前記第2空間の上部と屋内の上部とを連通する上部連通
    路が設けられ、 前記第2空間と前記上部空間との間を遮断しかつ前記第
    2空間と前記下部連通路を連通する第1の状態と、前記
    第2空間と前記上部空間を連通させかつ前記第2空間と
    前記下部連通路との間を遮断する第2の状態とに切り換
    える切り換え手段が設けられている、 ことを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 前記第1換気ボックスと第2換気ボック
    スは一体に形成された複合換気ボックスであり、この複
    合換気ボックスを構成する一枚の壁部により前記第1空
    間と第2空間が仕切られていることを特徴とする請求項
    1記載の換気装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換え手段は、前記第1空間と第
    2空間とを仕切る壁部で前記上部空間に臨む箇所に第2
    空間と上部空間を連通するように設けられた連通開口
    と、この連通開口を開閉し連通開口を閉じた状態で第2
    空間と前記下部連通路とを連通させ連通開口を開いた状
    態で第2空間と下部連通路との間を遮断する連通開口用
    開閉弁とで構成されていることを特徴とする請求項2記
    載の換気装置。
  4. 【請求項4】 屋内外を仕切る外壁が設けられ、前記複
    合換気ボックスは、前記第1空間が屋内寄りに位置し、
    第2空間が前記外壁寄りに位置するように前記外壁に寄
    せて配置されていることを特徴とする請求項2または3
    記載の換気装置。
  5. 【請求項5】 前記第1空間と第2空間を仕切る複合換
    気ボックスの壁部と前記外壁は対向し、前記第2空間は
    これら複合換気ボックスの壁部と外壁の間で上下に延在
    していることを特徴とする請求項4記載の換気装置。
  6. 【請求項6】 前記第1給排気通路と第2給排気通路は
    前記外壁に貫通された貫通孔と、この貫通孔に接続され
    前記第2空間中を横切る管体によりそれぞれ形成されて
    いることを特徴とする請求項4または5記載の換気装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1空間は前記下部空間の下に仕切
    られた下端空間をさらに有し、前記下端空間は前記第2
    空間の下端と屋内とを連通しており、前記下部連通路は
    前記下端空間により構成されていることを特徴とする請
    求項2乃至6に何れか1項記載の換気装置。
  8. 【請求項8】 前記複合換気ボックスは前記下部空間と
    下端空間を仕切る底壁を有し、前記下端空間は前記底壁
    と床の間に延在していことを特徴とする請求項7記載の
    換気装置。
  9. 【請求項9】 屋内の上部は天井により仕切られ、天井
    の上方で上階スラブの下方に天井懐が区画され、前記天
    井には屋内と天井懐とを連通する天井開口が設けられ、
    前記上部連通路は前記天井開口と天井懐とを含んで構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至8に何れか1
    項記載の換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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