JP2000256646A - コンクリート構築物の補修注入剤及び補修注入工法 - Google Patents

コンクリート構築物の補修注入剤及び補修注入工法

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JP2000256646A
JP2000256646A JP11062183A JP6218399A JP2000256646A JP 2000256646 A JP2000256646 A JP 2000256646A JP 11062183 A JP11062183 A JP 11062183A JP 6218399 A JP6218399 A JP 6218399A JP 2000256646 A JP2000256646 A JP 2000256646A
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carbon atoms
repair
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JP11062183A
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Hideaki Saito
英朗 斎藤
Fumiaki Hondo
文明 本藤
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補修注入剤の貯蔵安定性が良好で、注入後の
硬化速度の速いコンクリート構築物の補修注入剤を提供
する。 【解決手段】特定の複素環基を2個以上有する複素環含
有化合物とポリエポキシ化合物からなることを特徴とす
るコンクリート構築物の補修注入剤及びその工法であ
る。該複素環化合物が水酸基を側鎖に有していてもよい
炭化水素、ポリエーテル、ポリビニル、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネート及びノボラックからなる
群から選ばれる主鎖構造を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンクリート構築
物の補修注入剤に関し、さらに詳しくは、建築物あるい
は構造物等のコンクリートまたはモルタル等に、注入剤
を注入して補強したり、軟弱土壌を補強する工法に使用
する補修注入剤であって、湿気により常温で速硬化可能
な新規なエポキシ樹脂系注入剤及びそれを用いる補修注
入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートやモルタル等の亀裂または
浮き部分の欠陥は、雨水の侵入や剥落等の二次災害の危
険があることから、かかる亀裂や浮き部分の空洞に注入
する工法としてケチミンの潜在性硬化剤を使用した一液
型エポキシ樹脂系補修注入剤がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、ケチミンを用いた補修注入
剤は、貯蔵安定性が十分でなく、硬化速度も遅いため、
実質カートリッジに残った未使用のエポキシ樹脂を再使
用することは、作業性及び硬化物物性の面から困難であ
るという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、複素環含有化合物を潜
在性硬化剤として用いたエポキシ樹脂系補修注入剤を使
用することにより、上記問題を解決できることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
下記一般式(1)で示される複素環基(Z)を2個以上
有する複素環含有化合物(A)とポリエポキシ化合物か
らなることを特徴とする、コンクリート構築物の補修注
入剤およびそれを用いる補修注入工法である。
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは−O−及び/又は−S−を含
んでいてもよい炭素数2〜10の直鎖又は分岐状のアル
キレン基、R1 及びR2 は、同じであってもよく、異な
っていてもよく、水素原子、直鎖状若しくは分岐鎖状の
炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基、若し
くは炭素数6〜8のアリール基を表すか、又は、R1
びR2 が結合している炭素原子と一緒になって、炭素数
5〜7のシクロアルキル環を表す。R3 は、炭素数1〜
10のアルキレン基を表す。)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の複素環含有化合物として
は、上記一般式(1)で示されるZを2個以上有するも
のであれば特に制限はないが、具体的には例えば、ポリ
エーテル、ポリビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リカーボネート及びノボラック、及び水酸基を有してい
てもよい炭化水素からなる群より選ばれる少なくとも1
種の主鎖を有し、末端または側鎖にZを少なくとも2個
有する複素環含有化合物が挙げられる。
【0008】一般式(1)において、R1 及びR2 とし
ては、具体的には、例えば、水素原子;メチル、エチ
ル、n−及びi−プロピル、n−、i−、s−及びt−
ブチル、n−、i−及びt−ペンチル、ネオペンチル、
n−及びi−ヘキシル基;並びにビニル、アリル、プロ
ペニル、ブテニル及びヘキセニル基;フェニル、トリ
ル、キシリル、ベンジル及びフェニルエチル基等が挙げ
られる。R1 、R2 及びR 1 とR2 が結合している炭素
原子が一緒になったシクロアルキル環としては、例え
ば、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチ
ル環等が挙げられる。これらのうち、硬化速度の点か
ら、R1 及びR2 のうち少なくとも一方が、水素原子、
又は、炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐状のアルキル
基(特にメチル又はエチル基)であることが特に好まし
い。R3 としては、具体的には、例えばメチレン、エチ
レン、1,2−及び1,3−プロピレン、テトラメチレ
ン、1,2−エチルエチレン、ペンタメチレン、ヘキサ
メチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン基等が例示
される。これらのうち、硬化速度の点からエチレン、
1,2−及び1,3−プロピレン、テトラメチレン及び
ペンタメチレン基が好ましい。Rは−O−及び/又は−
S−を有していてもよい炭素数2〜10の直鎖又は分岐
状のアルキレン基であり、例えばエチレン、1−メチル
メチレン、1,1−ジメチルメチレン、1−エチルメチ
レン、1,2−及び1,3−プロピレン、テトラメチレ
ン、1,1−ジメチルエチレン、1−メチルトリメチレ
ン、ヘキサメチレン、1−メチルヘキサメチレン、オク
タメチレン基等の炭素数2〜10の直鎖又は分岐状のア
ルキレン基、−CH2CH2OCH2CH2−、−CH2
2CH2OCH2CH2−、−C(CH3)HCH2OCH
2CH(CH3)−、−CH2CH2SCH2CH2−、−C
2CH2CH2SCH2CH2−等の構造をもつ−O−、
−S−を有する炭素数2〜10の直鎖又は分岐状のアル
キレン基が挙げられる。これらのうち、炭素数2〜10
の分岐状のアルキレン基が好ましく、特に1−メチルエ
チレン基が好ましい。
【0009】本発明の補修注入剤において、上記複素環
含有化合物は、一般式(1)で示される複素環基(Z)
を側鎖及び/又は末端に2個〜50個又はそれ以上有す
る。好ましくは、2〜20個であり、特に好ましくは2
〜7個である。複素環基が2個未満であると、エポキシ
樹脂の硬化が不充分であるので、上記範囲に限定され
る。水酸基を有していてもよい炭化水素、ポリエーテ
ル、ポリビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカー
ボネート及びノボラックからなる主鎖構造を有する複素
環含有化合物としては、それぞれ下記一般式(2)、
(3)、(4)、(5)及び(6)、(7)及び
(8)、(9)並びに(10)で示される構造を有し、
−X−Z基を2個〜50個又はそれ以上有するものが例
示される。硬化物の硬度、可とう性の点から−X−Z基
を2〜7個有するものが特に好ましい。これらの主鎖構
造がランダム又はブロックで相互に混合して結合するこ
とを妨げない。これらの主鎖構造の内、(3)〜(1
0)の主鎖構造については特開平09−188744号
公報又はUSP5,837,785号公報に詳細に記載
されているものと同じものが挙げられる。
【0010】
【化5】
【0011】−X−Z基は、−X−Zで表される基[式
中、Xは、直接結合又は2価の有機基を表す。Zは、上
記一般式(1)で示される複素環基を表す。]を表す。
上記Xの有機基の例としては、例えば、エーテル基、チ
オエーテル基、カーボネート基、エステル基、イミノ
基、アミド基、ウレタン基、ウレア基及びスルフィド基
からなる群から選ばれる1種以上の基を有してもよい、
炭素数1〜30又はそれ以上の、2価の炭化水素基等が
例示され、具体例としては、例えば、−CH2 −、−C
2 CH2 −、−CH2 OCH2 CH2 −、−CH2
CH2 CH2 −、−CHO−CO−OCH2 −、−NH
CONH−、−NH−CO−O−、−CH2 NHCH2
CH2 −、−CH2 NHCONH(CH2 6 NHCO
−O−及び−CH2 S(CH2 2 C(=O)O(CH
2 2 −、−(OAop[OCH2CH(OH)CH2
r−[本化学式でAo、p、rは一般式(11)と同じで
ある]等の構造を有する基が挙げられる。
【0012】以下、これらについて詳細に説明する。上
記一般式(2)で示される構造を有する複素環含有化合
物(A)は、水酸基を側鎖に有していてもよい炭化水素
主鎖構造を有するものである。式(2)中、aは1〜5
0の整数である。補修注入剤の粘度及び硬化後の樹脂の
硬度の点から好ましくは1〜25であり、特に好ましく
は1〜10である。A1は水酸基を含んでいてもよい炭
素数2〜15の直鎖又は分岐状アルキレン基、又は炭素
数6〜50のアリーレン基であり、水酸基数は0〜8を
表す。A1の炭素数2〜15の直鎖又は分岐状アルキレ
ン基、又は炭素数6〜50のアリーレン基は、−X−Z
基で置換された若しくは置換されていないものである
が、また、aが1の場合は、A1に−X−Z基を2個含
有していなければならない。
【0013】一般式(3)〜(10)中、b〜iは2〜
200の整数である。補修注入剤の粘度及び硬化後の樹
脂の硬度の点から、b〜iは2〜100であるのが好ま
しい。一般式(3)中、A2 は、−X−Z基で置換され
た若しくは置換されていない炭素数2〜30のアルキレ
ン基、アリーレン基、アリールアルキレン基、ハロアル
キレン基、又は、グリシジルエーテルを開環重合させた
ときの残基を表す。一般式(3)中のb個のA2 のうち
少なくとも2つは、−X−Z基で置換されたアルキレン
基を表す。硬化物の硬度の点から、b個のA2のうち2
〜7個が、−X−Z基で置換されたアルキレン基を表す
ことが好ましい。上記一般式(3)中の上記A2の具体
例としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、1,
2−プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレン、オクタメチレン基等で例示されるアルキ
レン基の水素原子が−X−Z基で置換された(置換され
る位置は限定がない)若しくは置換されていない基;;
フェニレン、ナフチレン基等のアリーレン基;フェニル
エチレン、トリルエチレン基等のアリールアルキレン基
の水素原子が−X−Z基で置換された若しくは置換され
ていない基;クロロエチレン、クロロメチルエチレン基
等のハロアルキレン基の水素原子が−X−Z基で置換さ
れた若しくは置換されていない基;ブチルグリシジルエ
ーテル、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジ
ルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、
クレジルグリシジルエーテル等のモノグリシジルエーテ
ル、ジグリシジルエーテル、(ポリ)エチレングリコー
ル(重合度;2〜100)ジグリシジルエーテル、(ポ
リ)プロピレングリコール(重合度;2〜100)ジグ
リシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテ
ル等のジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
トリグリシジルエーテル等の3〜6官能またはそれ以上
のポリグリシジルエーテル等のエポキシ当量65〜10
00のグリシジルエーテル類のエポキシ基を1〜6個又
はそれ以上開環重合させたときの残基;また、グリシジ
ルエーテルと同様な官能基数をもつグリシジルエステル
等の水素原子が−X−Z基で置換された若しくは置換さ
れていない基が挙げられる。
【0014】一般式(4)中、Q1 は、水素原子;炭素
数1〜30のアルキル基、アリール基、ハロアルキル
基、ハロアリール基、アルコキシカルボニル基、アシロ
キシ基、又は−X−Z基を表す。一般式(3)中のc個
のQ1 のうち少なくとも2個は、−X−Z基を表す。硬
化物の硬度の点から、c個のQ1 のうち2〜7個が、−
X−Z基を表すことが好ましい。上記一般式(4)中の
上記Q1 の具体例としては、水素原子;メチル、エチル
等のアルキル基;フェニル、トリル基等のアリール基;
クロロメチル、クロロエチル基等のハロゲン数1〜61
のハロアルキル基;クロロメチルフェニル、クロロエチ
ルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,
4,6−トリブロモフェニル基等のハロアリール基;メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカル
ボニル基等の炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基;
アセトキシ基等の炭素数1〜6のアシロキシ基及び−X
−Z基等が挙げられる。
【0015】一般式(5)〜(9)中、A3、A4
5、A6、A7、A8 及びA9は、同一若しくは異なっ
て、−X−Z基で置換された若しくは置換されていない
炭素数1〜30のアルキレン基、−X−Z基で置換され
た若しくは置換されていない炭素数6〜30のアリーレ
ン基、アルアルキレン基、又は炭素数1〜30のハロア
ルキレン基を表す。上記A3 〜A 9の具体例としては、
メチレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレン、エ
チルエチレン、ヘキサメチレン、へプタメチレン、オク
タメチレン基等のアルキレン基の水素原子が−X−Z基
で置換された若しくは置換されていない基;フェニレン
基、トリレン基等のアリーレン基の水素原子が−X−Z
基で置換された若しくは置換されていない基;ベンジリ
デン基、エチレンフェニレン基等のアルアルキレン基;
クロロエチレン基、ブロモエチレン基、クロロメチルエ
チレン基、1,2−ジクロロエチレン基等のハロアルキ
レン基等の水素原子が−X−Z基で置換された若しくは
置換されていない基が挙げられる。一般式(10)中、
Arは芳香族炭化水素基、例えば一般式(12)で示さ
れるアルキル置換ベンゼン環、フェノールノボラック樹
脂の残基である置換フェニレン基、クレゾールノボラッ
ク樹脂の残基である置換トリレン基等を表す。一般式
(10)中のi個の内少なくとも二つは−X−Z基を表
す。
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R0は水素原子若しくは炭素数1
〜30のアルキル基である)Q2は水素原子、グリシジ
ル基又は−X−Z基を表す。これらの主鎖構造の内、好
ましくは一般式(2)、(3)、(4)、(6)、
(9)及び(10)で示される主鎖構造であり、さらに
好ましくは一般式(2)、(3)及び(4)で示される
主鎖構造であり、特に好ましくは一般式(2)で示され
る主鎖構造である。一般式(2)〜(10)で示される
構造を有する複素環含有化合物において、−X−Z基を
有する基とそれ以外の基の比、該それ以外の基の種類、
X基の種類、a〜iの値を変えることにより、複素環含
有化合物の粘度、ポリエポキシ化合物に対する相溶性、
複素環含有化合物により硬化後のエポキシ樹脂の硬度、
可とう性、耐候性、耐薬品性等の物性をコントロールす
ることができる。
【0018】該複素環含有化合物(A)の複素環基
(Z)は、(i)ヒドロキシアルキル基と結合した二級
アミノ基を分子内に少なくとも二つ有する化合物[一般
式(2)〜(10)で示される主鎖構造をもつ化合物に
相当する]と、アルデヒド(b1)又はケトン物(b
2)とを脱水縮合反応させる方法、(ii)(メタ)ア
クリル酸エステルにアルカノールアミンをマイケル付加
したものと(b1)又は(b2)とを脱水縮合し、次い
で生成物をヒドロキシル基及び/又はグリシジル基を有
する化合物[このものが一般式(2)〜(10)で示さ
れる化合物かモノマーに相当する]と直接エステル化又
はエステル交換反応する(この化合物がモノマーであれ
ば、さらに単独又はこれと反応しうる官能基を有するモ
ノマーと共重合する)方法、により得ることができる。
これらの製法については、特開平9−188744号公
報に記載されている方法と同じ方法が挙げられる。以
下、上記一般式(2)〜(10)の内特に好ましい主鎖
である一般式(2)の構造を有する複素環基(Z)を側
鎖に含有する上記複素環含有化合物(AA)について詳
細に説明する。(AA)は下記一般式(11)で示され
る。一般式(11)において、i=1の場合である。一
般式
【0019】
【化7】
【0020】[式中、A10は、k価の多価アルコール
類、k価の多価フェノール類からヒドロキシル基を除い
た残基である。Aoは直鎖または分岐鎖を有する炭素数
2〜4のアルキレン基であり、p及びqは0又は1〜1
0の整数であり、同じであっても異なっていてもよい。
rは0又は1である。Z1はOH又はZを表す。Q3は水
素原子又はグリシジル基である。mは1又は2〜10の
整数であり、kは2〜10の整数であり、k≧mであ
る。m+r≧2、m=1のときZ1はZである。p、
q、r、Ao、Z1及びQ3が複数ある場合同じであっても
それぞれ異なっていてもよい。]一般式(11)で示さ
れる複素環含有化合物(AA)において、A10は、炭素
数2〜15の脂肪族多価アルコール類、又は炭素数6〜
50又はそれ以上で2価〜10価のフェノール類からヒ
ドロキシル基を除いた残基である。
【0021】炭素数2〜15で示される脂肪族多価アル
コール類としては、炭素数2〜15の(ポリ)アルキレ
ングリコール、例えばエチレングリコール,プロピレン
グリコール,1,3−ブチレングリコール,1,4−ブ
タンジオール,1、6−ヘキサンジオール,3−メチル
ペンタンジオール,ジエチレングリコール,ネオペンチ
ルグリコール等;炭素数6〜15の脂環式ジオール、例
えば1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン,2,2’−ビス(4,4’−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパン等;炭素数3〜15の脂肪族3価アルコ
ール、例えばグリセリン,トリメチロールプロパンなど
の3価アルコール;炭素数4〜15の4〜8価アルコー
ル、例えばペンタエリスリトール,ジグリセリン,α−
メチルグルコシド,ソルビトール,キシリトール,マン
ニトール,ジペンタエリスリトール,グルコース,フル
クトース,ショ糖などの4〜8価のアルコール等が挙げ
られる。炭素数6〜50又はそれ以上で、2価〜8価の
フェノール類(ノボラック系を除く)としては、ビスフ
ェノールA,ビスフェノールF,ビスフェノールS等の
ビスフェノール類、ピロガロール,カテコール,ヒドロ
キノンなどの単環系多価フェノール等が挙げられる。
【0022】一般式(11)中、Aoは直鎖または分岐
鎖を有する炭素数2〜4のアルキレン基であり、具体例
としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、tert
-ブチレン基、好ましくはプロピレン、イソブチレン、t
ert-ブチレン基、特に好ましくはプロピレン、イソブチ
レン基が挙げられる。p又はqは0又は1〜10の整数
であり、p、qは同じであっても異なっていてもよい。
3は水素原子又はグリシジル基である。rは0又は1
である。複素環含有化合物(AA)は、7以下のpKa
を有する下記一般式(13)で示されるメタクリル酸エ
ステル化合物(a1)に、式NH2−R3−OHで示され
るアルカノールアミン(a2)がマイケル付加した一般
式(14)で示される化合物(ad)と、式R1−C
(=O)−R2で示される化合物(b)とを環化反応さ
せるか、一般式(15)で示されるメタクリル酸エステ
ル(a3)に(a2)をマイケル付加したものを(b)
と反応させ環化した後、さらに一般式(16)で示され
るヒドロキシル基及び/又はグリシジル基を含有する化
合物とを反応させることによって製造することができ
る。好ましくは後者の方法である。一般式
【0023】
【化8】
【0024】 一般式(11)と同じもの、R4は有機基である。nは
0又は1〜mの整数であり、m≧n≧0である。]
【0025】前者の製法において、一般式(16)で表
される化合物は、前述した多価アルコール類、多価フェ
ノール類に(i)炭素数2〜4のアルキレンオキシドを
付加させる、(ii)エピクロリヒドリンでグリシジル
化する、又は(iii)上記(i)の後に(ii)を行
うことによって得られる。一般式(11)で示される構
造を有する化合物(AA)の内、mが2〜10のもの及
びmが1でZ1でZのものはエポキシ樹脂硬化剤として
有用である。好ましくはmが3〜8のものである。mが
2より大きいとエポキシ樹脂硬化物の物性が良好とな
り、10より小さいと粘度が高くならず、一液エポキシ
樹脂組成物にした場合の作業性が良好である。又、(A
A)の場合、硬化速度の点から、一般式(1)における
1及びR2の少なくとも一方が、水素原子、または炭素
数1〜3(特に1〜2)の直鎖もしくは分岐アルキル基
であることが好ましくい。複素環含有化合物が一般式
(1)で示される(Z)を有する場合、分子構造中にエ
ステル基を有しているが、Rが−CH(CH3)CH2
の場合はメタクリル構造であるため、−CH2CH2−の
アクリル構造に比べて耐加水分解性等が優れているので
好ましい。従って、Zと結合する炭素原子を下記一般式
(17)で示される2級以上の炭素とすることにより、
耐加水分解性が飛躍的に向上する。 一般式
【0026】
【化9】
【0027】[式中、R5およびR6は、水素原子、メチ
ル基、エチル基、−CH2−Zのいずれかであり、それ
ぞれ同じであっても異なっていても良い。但し、R5
よびR6の炭素数をそれぞれC5およびC6とするとき、
1≦C5+C6≦3である。]これは、エステル基がその
両側に立体障害を有するため、エステル結合に対する求
核攻撃が制限されるためであると推定される。上記構造
は例えば、(1)炭素数2〜15の脂肪族多価アルコー
ル、又は炭素数6〜50又はそれ以上で2価〜10価の
多価フェノール類に炭素数3〜4の1,2−又は2,3
−アルキレンオキシドを付加させた後メタクリル酸エス
テル又はメタクリル酸と反応させる、(2)グリシジル
基(エピクロルヒドリン付加により導入)とメタクリル
酸を反応させた後2級の炭素のOHとメタクリル酸(エ
ステル)とを反応させる等によって導入することが出来
る。従って、本発明の補修注入剤の成分としての(A)
が、Zと結合する炭素の一部、あるいは全部が上述の2
級以上の炭素となるような(ポリ)ヒドロキシル化合物
又は(ポリ)エポキシ化合物を用いて製造されたもので
あれば、ポリエポキシ化合物と混合し硬化させた場合、
耐加水分解性の高いエポキシ樹脂硬化物が得られる。
【0028】前記に示したように(A)は、分子構造中
にエステル基を有するが、これはHLB値(親水性を表
す一指標)が10程度であり、比較的親水性の高い官能
基として知られている。また、分子構造に含まれる他の
官能基のHLB値により左右されるが、複素環基のHL
B値は7.5程度である。従って、本発明の補修注入剤
に用いる(A)のHLB値は好ましくは4〜15、特に
好ましくは6〜12である。(A)のHLB値が4以上
であると、複素環基の加水分解速度が早くなり、15以
下であると硬化物の耐水性が良好となる。このHLBの
値は小田法による。(A)が、このようなHLB値を有
するため、通常主剤として用いられるHLB値の低いビ
スフェノール系およびノボラック系エポキシ樹脂と混合
し、一液化した場合のエポキシ樹脂系補修注入剤におい
ても、3以上、好ましくは4以上のHLB値を有する。
また、(A)はポリエポキシ化合物との相溶性が良いた
め、該エポキシ樹脂系注入剤は、湿気が浸透しやすく、
硬化速度が非常に速いという特長を有すると推定され
る。このことから、従来一液湿気硬化エポキシ樹脂系注
入剤のアミン成分として用いられてきたケチミン化合物
と比べて複素環含有化合物が硬化速度の速い一要因とし
て、HLB値が挙げられる。即ち、複素環基のHLB値
が7.5程度と1.0以下のケチミン基よりも高いた
め、複素環含有化合物はケチミン化合物よりも湿気を取
り込みやすく、硬化速度が速くなると推定される。
【0029】(A)において、数平均分子量は通常40
0〜20,000であり、600〜2,000であるの
が好ましい。数平均分子量測定はゲルパーメーション
(GPC)法による。測定条件の一例としてTSKge
lカラム(東ソー社製、superH4000+H30
00+H2000)、GPC−8120(東ソー社製)
を用いる。 25℃における粘度は通常200〜20万
cpであり、400〜5万cpであるのが好ましい。該
複素環基1個あたりの分子量は、通常150〜2,00
0であり、200〜500であるのが好ましい。(A)
は、水分と反応して容易にヒドロキシアルキル基と結合
した二級アミンと相当するケトンまたはアルデヒドを生
成する。このヒドロキシアルキル基と結合した二級アミ
ンは、エポキシ基と容易に反応するため、(A)は、エ
ポキシ樹脂硬化剤として有用である。(A)は外部から
の水の混入がなければエポキシ樹脂と混合させた系でも
安定であるため、本発明の補修注入剤は、一液型として
も使用することができ非常に有用なものである。
【0030】本発明の補修注入剤において、複素環含有
化合物(A)からなるエポキシ樹脂硬化剤のポリエポキ
シ化合物に対する配合量は、(A)の一般式(1)で示
される複素環基当量と、ポリエポキシ化合物のエポキシ
当量との比が、0.4〜2.5、特に0.5〜2.0で
あるように配合することが好ましい。この範囲内に配合
することにより、上記ポリエポキシ化合物のエポキシ基
1個に対し、上記一般式(1)で示される複素環基の加
水分解によって生成する第二級アミン中の活性水素の数
が0.5〜2.0個、好ましくは0.9〜1.1個にな
るようにすることができる。この活性水素の数が0.5
以上で、2.0以下であると、硬化性の低下がなく硬化
物の耐水性、機械的強度の低下もなく良好な物性を示
す。
【0031】ポリエポキシ化合物としては、分子中に2
〜10個のエポキシ基を有していれは特に限定されず、
用途、目的に応じて適宜選択することができる。好まし
いのは、分子中にエポキシ基を2〜6個有するものであ
り、ポリエポキシ化合物のエポキシ当量(エポキシ基1
個当たりの分子量)は、通常65〜1,000であり、
好ましいのは90〜500である。エポキシ当量が1,
000以下であると、架橋構造がルーズにならず硬化物
の耐水性、耐薬品性、機械的強度等の物性が良好とな
り、一方、エポキシ当量が65以上であるものの合成は
容易である。ポリエポキシ化合物の例としては、下記
1)〜7)などが挙げられる。 1)グリシジルエーテル型 (i)2価フェノール類のジグリシジルエーテル 炭素数6〜30の2価フェノール類のジグリシジルエー
テル例えば、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスハロゲン
化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラクロ
ロビスフェノールAジグリシジルエーテル、カテキンジ
グリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエー
テル、テトラメチルビフェニルジグリシジルエーテル、
ビスフェノールA2モルとエピクロロヒドリン3モルの
反応から得られるジグリシジルエーテル等;
【0032】(ii)3官能〜6官能又はそれ以上の、
多価フェノール類のポリグリシジルエーテル 炭素数6〜50又はそれ以上で分子量250〜3000
の3〜6価又はそれ以上の多価フェノール類のポリグリ
シジルエーテル例えば、ピロガロールトリグリシジルエ
ーテル、ジヒドロキシナフチルクレゾールトリグリシジ
ルエーテル、トリス(ヒドロキシフェニル)メタントリ
グリシジルエーテル、ジナフチルトリオールトリグリシ
ジルエーテル、テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)
エタンテトラグリシジルエーテル、p−グリシジルフェ
ニルジメチルトリールビスフェノールAグリシジルエー
テル、トリスメチル−tert−ブチル−ブチルヒドロ
キシメタントリグリシジルエーテル、フェノール又はク
レゾールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、リモネ
ンフェノールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、レ
ゾルシンとアセトンの縮合反応によって得られる分子量
400〜5000のポリフェノールのポリグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。 (iii)脂肪族アルコールのジグリシジルエーテル 炭素数2〜100、分子量150〜5000のジオール
のジグリシジルエーテル例えば、エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、テトラメチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコール(分子量150〜400
0)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
(分子量180〜5000)ジグリシジルエーテル、ポ
リテトラメチレングリコール(分子量200〜500
0)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールAのアルキレンオ
キシド〔エチレンオキシド又はプロピレンオキシド(1
〜20モル)〕付加物のジグリシジルエーテル等; (vi)3官能〜6官能又はそれ以上の脂肪族アルコー
ルのポリグリシジルエーテル 炭素数6〜50又はそれ以上で分子量290〜1000
0の3価〜6価又はそれ以上の多価アルコール類のグリ
シジルエーテル例えば、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、
ソルビトールヘキサグリシジルエーテル、ポリ(n=2
〜5)グリセロールポリグリシジルエーテル等が挙げら
れる。
【0033】1)グリシジルエステル型 炭素数6〜20又はそれ以上で、1価〜6価又はそれ以
上の官能基数をもつ芳香族モノ又はポリカルボン酸のグ
リシジルエステルおよび炭素数6〜20又はそれ以上
で、1価〜6価又はそれ以上の官能基数をもつ脂肪族も
しくは脂環式モノ又はポリカルボン酸のグリシジルエス
テル、例えば脂肪酸のグリシジルエステル等が挙げられ
る。 (I)フタル酸類のグリシジルエステルとしては、フタ
ル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジル
エステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル等; (II)脂肪族もしくは脂環式モノ又はポリカルボン酸の
グリシジルエステルとしては、上記フェノール系のグリ
シジルエステルの芳香核水添加物、ダイマー酸ジグリシ
ジルエステル、ジグリシジルオキサレート、ジグリシジ
ルマレート、ジグリシジルスクシネート、ジグリシジル
グルタレート、ジグリシジルアジペート、ジグリシジル
ピメレート、グリシジル(メタ)アクリレートの(共)
重合体等が挙げられる。
【0034】3)グリシジルアミン型 炭素数6〜20又はそれ以上で、1価〜10価又はそれ
以上の官能基数をもつ芳香族アミン類のグリシジルアミ
ンおよび脂肪族アミンのグリシジルアミン等が挙げられ
る。芳香族アミン類のグリシジルアミンとしては、N,
N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグリシジルトル
イジン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミ
ノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラグリ
シジルジアミノジフェニルスルホン、N,N,N’,
N’−テトラグリシジルジエチルジフェニルメタン、
N,N,O−トリグリシジルアミノフェノール等が挙げ
られる。脂肪族アミンのグリシジルアミンとしてはN,
N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレンジアミン
およびその芳香核の水添化合物、N,N,N’,N’−
テトラグリシジルヘキサメチレンジアミン、トリスグリ
シジルメラミン等が挙げられる。
【0035】4)鎖状脂肪族エポキサイド エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等が挙げ
られる。 5)脂環式エポキサイド 炭素数6〜50又はそれ以上で、分子量90〜250
0、エポキシ基の数1〜4又はそれ以上の脂環式エポキ
サイド例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、リモ
ネンジオキシド、ジシクロペンタジエンジオキシド、ビ
ス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、エチ
レングリコールビスエポキシジシクロペンチルエーテ
ル、3,4エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル
3’、4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカ
ルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル)アジペート、およびビス(3,
4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ブチ
ルアミン等が挙げられる。また、前記フェノール類のエ
ポキシ化合物の核水添化物も含む。 6)構造中にウレタン結合を持つウレタン変性ポリエポ
キシ化合物; 7)樹脂マトリクス中にNBR、CTBN、シリコーン
ゴム等を分散されたポリエポキシ化合物。 1)〜7)以外のものでも、アミンの活性水素と反応可
能なグリシジル基をもつエポキシ樹脂であれば使用でき
る。好ましくはグリシジルエーテルであり、特に好まし
くは2価フェノール類のジグリシジルエーテル、脂肪族
アルコールのジグリシジルエーテルである。又、これら
のポリエポキシ化合物は、二種以上併用できる。
【0036】本発明の補修用注入剤には、さらに、脱水
剤、可撓性付与剤、接着性付与剤、硬化促進触媒、充填
剤、可塑剤、着色防止剤、レベリング剤、酸化防止剤、
顔料、分散剤、反応性希釈剤、溶剤、保水剤、湿潤剤、
及び界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上を配合
してもよい。配合量は全体の重量に対して50重量%以
下、好ましくは30重量%以下、特に好ましくは20重
量%以下である。脱水剤は、本発明の補修用注入剤中に
なんらかの原因で混入した水分が複素環と反応するのを
防止し、一液貯蔵安定性をよくするためのものである。
脱水剤としては、シランカップリング剤、モノイソシア
ネート化合物、カルボジイミド化合物、ゼオライト等が
挙げられる。具体的には、ビニルトリメトキシシラン、
オルソギ酸トリメチル、2,2−ジメトキシプロパン、
合成ゼオライト等が挙げられ、ビニルトリメトキシシラ
ン、2,2−ジメトキシプロパンが好ましい。配合量は
補修用注入剤の量に対して20重量%以下、好ましくは
10重量%以下である。
【0037】また、硬化速度を速めるために、必要に応
じて触媒を添加しても良い。複素環(Z)の加水分解反
応の触媒としては、燐酸エステル、p−トルエンスルホ
ン酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸及びジブチルチンジラ
ウレート等が挙げられる。複素環の加水分解で生じた2
級アミンとエポキシ基の反応の触媒としては3級アミン
類、フェノール類及びトリフェニルホスフィン等が挙げ
られる。これらのうち、3級アミン類、フェノール類が
好ましく、N,N−ジメチルプロピルアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の
脂肪族3級アミン類;N−メチルピロリジン,N,N’
−ジメチルピペラジン等の脂環属3級アミン類;ベンジ
ルジメチルアミン、ジメチルアミノメチルフェノール等
の芳香族3級アミン類等が特に好ましい。
【0038】接着性付与剤は、通常条件での施工時はも
ちろんであるが、水分を含んだコンクリート、多湿下で
の施工時における接着性を特に向上させるためのもので
ある。接着性付与剤としては、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤、アルミカップリング剤等が挙げ
られるが、好ましくは加水分解性シリル基を有するシラ
ン化合物が挙げられる。このようなシラン化合物として
は、ビニルアルキル(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素
数1〜4)シラン[例えばビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン等]、(メタ)アクリロイロ
キシアルキル(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜
4)シラン[例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン等]、アルキル(炭素数1〜4)アルコキ
シ(炭素数1〜4)シラン[例えばメチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン等]、アミノ(分子
中に1〜4個)アルキル(炭素数2〜15)アルコキシ
(炭素数1〜4)シラン[例えばγ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルメ
チルジメトキシシラン等]、エポキシ(分子中に1〜4
個)アルキル(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜
4)シラン[例えばγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン等]、メルカプト(分子中に1〜4個)アルキル
(炭素数1〜4)アルコキシ(炭素数1〜4)シラン
[例えばγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
等]等が挙げられる。これらのうち、好ましくはビニル
アルキルアルコキシシラン、(メタ)アクリロイロキシ
アルキルアルコキシシラン、エポキシアルキルアルコキ
シシランであり、特に好ましくはビニルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランであ
る。これらのシラン化合物の使用量は、エポキシ樹脂に
対して0.1〜50重量部、好ましくは1〜10重量部
である。0.1重量部以上であると接着性(特に湿潤面
での接着性)が向上し、50重量部以下であると使用時
に水分と反応し、複素環基の開環を妨げることがない。
尚、これらのシラン化合物は、2種以上併用して使用し
ても差し支えがない。
【0039】充填剤は、通常微粉砕の固体であり、その
配合の主な目的は、強度、弾性率等の性能、耐候性等の
耐久性、導伝性、熱伝導性等の機能に代表される物性の
改良、流動性、収縮性等の成形加工性の向上、あるい
は、増量、省資源といった経済面の改善である。充填剤
としては、炭酸カルシウム、カーボンブラック、クレ
ー、タルク、酸化チタン、生石灰、カオリン、ゼオライ
ト、ケイソウ土、塩化ビニルペーストレジン、塩化ビニ
リデン樹脂バルーン等が挙げられ、単独で、または混合
して使用することができる。反応性希釈剤としては、通
常の低分子エポキシ化合物の他に、多官能アクリレート
も使用可能である。
【0040】さらに、可撓性付与剤として変性シリコー
ン樹脂と称される加水分解性シリル基を分子鎖末端に有
するポリアルキレンエーテルを添加してもよい。より具
体的には、ポリ(メチルジメトキシシリルエーテル)等
が例示され、市販のものが使用可能である。ポリアルキ
レン(炭素数2〜6)エーテル(重量平均分子量;30
0から10000)又はその2〜5個連結したもの(例
えばメチレン基で連結)の末端を1〜3官能(好ましく
は2官能)の加水分解性シリル基が結合したものが挙げ
られる。加水分解性シリル基としては、下記一般式(1
7)で示されるものである。
【0041】
【化10】
【0042】(式中、Dは−O−、−S−、−NHCO
−、−OCO−、−NH−、−ON<を表し、R7、R8
は水素、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アリールアルキル基を表し、nは0又は1〜3
の整数を表す。) 具体的にはハロゲノシリル基、アシロキシシリル基、ア
ミドシリル基、アミノキシシリル基、アルケニルオキシ
シリル基、アミノシリル基、オキシムシリル基、アルコ
キシシリル基、チオアルコキシシリル基等が挙げられ、
好ましいものはアルコキシシリル基である。変性シリコ
ーン樹脂の重量平均分子量は、400〜600,000
である。これらのポリアルキレンエーテルは一種類のみ
を使用してもよいし、二種類以上を混合して使用しても
よい。変性シリコーン樹脂の使用量は、エポキシ樹脂1
00重量部に対して10〜500重量部、好ましくは5
0〜200重量部である。500重量部以下では接着性
が悪くならず、10重量部以上では硬化したエポキシ樹
脂の可とう性が良い。
【0043】このような変性シリコーン樹脂は、補修用
注入剤の使用時に、変性シリコーン樹脂用触媒の存在下
で空気中の水分により硬化する。変性シリコーン樹脂用
触媒としては、ジブチル錫オキサイド等の錫化合物、オ
クチル酸鉛等のカルボン酸の金属塩、ジブチルアミン−
2−エチルヘキソエート等のアミン塩等が挙げられ、そ
の使用量は、変性シリコーン樹脂100重量部に対して
0.1〜10重量部である。これらの添加剤は添加前に
十分脱水しておく必要がある。
【0044】本発明の補修注入剤の貯蔵安定性を向上さ
せるには、上記エポキシ樹脂硬化剤とともに、上記ポリ
エポキシ化合物も、活性水素を有していないものである
か、又は、活性水素を有している場合には、活性水素当
量が4,000以上であるものが好ましい。また、本発
明の補修注入剤の活性水素当量は、通常、2,000以
上、好ましくは2万以上であり、より好ましくは4万以
上である。活性水素当量が2000未満になると、補修
注入剤の貯蔵安定性が不足する。活性水素を有している
場合は、活性水素を有する基をエポキシ樹脂と反応しな
い基に不活性化させることにより、活性水素を有しない
ものとするか、又は、活性水素当量を所要の範囲内のも
のとすることができる。活性水素基の不活性化は、モノ
イソシアネート化合物(エチルイソシアネート、n−ブ
チルイソシアネート、フェニルイソシアネート等)、酸
無水物(無水酢酸、無水コハク酸)、酸ハロゲン化物
(ベンゾイルクロライド等)又はハロゲン化アルキル
(塩化メチル、臭化メチル、塩化エチル等)と反応させ
ることによって行うことができる。本発明の補修注入剤
の貯蔵安定性が特に優れており、一液型の補修注入剤と
しても好適である。
【0045】本発明の補修注入剤を使用した実際の硬化
反応は、空気中の水分と該複素環含有化合物との反応が
引き金となって始まる。即ち、硬化反応は空気と接触し
ている表面からしか進行しないため、該注入剤が容器内
にある場合等、体積に対して空気との接触面積の割合が
小さい場合は、硬化速度は著しく遅くなる。逆に、コン
クリートへ注入したり薄く塗布して体積に対する表面積
の割合を大きくすると、硬化速度は大幅に大きくなり実
用的なレベルとなる。従って、注入剤が容器内にある場
合は、可使時間は、従来の2液タイプの数十分に比べて
数十倍〜数百倍の長さになり、未使用の注入剤を繰り返
し使用する事が可能であるとともに、施工時の時間的・
量的な制約が大幅に軽減される。本発明の補修注入剤の
硬化温度は通常5℃以上であり、好ましくは10〜10
0℃であり、特に好ましくは15〜40℃である。湿度
条件は好ましくは20〜100%R.H.であり、特に
好ましくは30〜80%R.H.である。硬化時間は数
分〜100時間である。
【0046】本発明の補修注入剤を使用したコンクリー
ト構築物の補修注入工法の工法操作については常法に従
って実施することができる。コンクリート構築物として
は、例えば家屋、ビル、橋梁、ダム、トンネル等が挙げ
られる。これら鉄筋コンクリート、モルタル等のひび割
れ、浮き等の欠陥に対して補修をするために本発明の補
修注入剤を用いる。例えば、コンクリートやモルタル等
のひび割れ部をブラシなどで清掃し、注入剤の注入開口
部を設け、これに市販の自動式あるいは手動式補修材注
入用カートリッジを用いて容易に注入することができ
る。本発明の補修材注入剤用のカートリッジは、一端に
補修材注入用のノズルを有し、他端にガン装着部などの
圧入部を有するものであれば特に限定されないが、繰り
返し使用するためには、前記ノズル部の取り外し交換可
能なこと必要となり、ノズル部の長さは0.5〜20c
mであることが好ましく、0.5〜10cmであること
が特に好ましい。0.5cm以上であると水分の混入に
よる未使用の注入剤への影響がほとんどなく、20cm
以下であるとカートリッジの取り付け、取り外し等の作
業性がよい。また、一液型エポキシ樹脂系注入剤を適当
量補充する場合には、湿気の混入を避けるため、不活性
ガス雰囲気下で行うことが好ましいが、2回使用に限っ
ては、多湿でない空気中で補充を行っても性能上問題が
ない。
【0047】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下に
おいて部は質量部を示す。 1)複素環含有化合物の製造 撹拌装置、加熱装置、冷却管および分水器付還流管を備
えた反応容器に、メタクリル酸メチル1000部、モノ
エタノールアミン200部、ハイドロキノン2.4部を
仕込んで液中に空気を通しながら20℃で40時間反応
後、ハイドロキノン3.6部を追加し、20℃、減圧下
で過剰のメタクリル酸メチルを除いた。次に容器内にア
セトン390部、パラトルエンスルフォン酸9.2部、
合成ゼオライト400部を仕込み、窒素置換後密閉し、
撹拌しながら室温で10時間脱水反応を行った。反応完
了後、酸吸着剤(協和化学工業社製;KW−1000)
20部を仕込み、20℃で3時間撹拌した。冷却後、け
い藻土A(昭和化学工業社製;セライト#600)10
部を濾過助剤として濾過し、濾液中に残存するアセトン
を加熱により留去し中間体を得た。中間体は、数平均分
子量201、粘度(25℃;B型粘度計)320cPで
あった。同様の反応容器に中間体M−1;500部とソ
ルビトールのプロピレンオキシド6モル付加物310
部、ナトリウムメチラート24部を仕込み、窒素置換後
100℃まで昇温し、エステル交換反応を行った。中和
した後、酸吸着剤(協和化学工業社製;KW−100
0)20部を仕込み、さらに1時間撹拌した。次に、け
い藻土A10部を濾過助剤として70℃で濾過し、複素
環含有化合物Aを得た。 HC−1は、数平均分子量1
725、複素環基1個当たりの分子量297、粘度(2
5℃;B型粘度計)40,000cPの黄褐色液体であ
った。
【0048】2)一液型エポキシ樹脂注入剤の製造 表1に示す割合で予め80℃、20mmHgで脱水処理した
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
社製;商品名エピコート828)と複素環含有化合物A
を減圧攪拌し、次に脱水剤としてビニルトリメトキシシ
ラン(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、接着性
付与剤としてγ−グリドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(信越化学工業社製)、変性シリコーン樹脂としてサ
イリルSAT−030(鐘淵化学社製)、変性シリコー
ン樹脂用触媒としてジブチル錫オキサイドのフタル酸ジ
オクチル溶液、充填剤として炭酸カルシウムをそれぞれ
加えて再度減圧攪拌し、一液型エポキシ樹脂系注入剤を
製造した。注入剤の粘度は、20℃、窒素雰囲気下でB
H型回転粘時計により測定した。指触乾燥時間は、一液
型エポキシ樹脂注入剤をコンクリート板に約0.1mm
で塗布した後、20℃、65%湿度において硬化させ、
塗膜の表面が硬化する時間で示した。貯蔵安定性は、表
1に示す配合の注入剤を窒素置換した密閉容器中にい
れ、50℃の雰囲気下に3か月静置したときの注入剤の
状態を目視観察した。流動性を保持しているものは○、
ゲル化したものは×とした。接着性は、JISA602
4に従い、上記注入剤を40×40×80mmのモルタ
ル試験体2個の片面にそれぞれ塗布し、20℃、65%
湿度(標準時)、および85%湿度(湿潤時)、にて3
時間放置後、2つを1mm厚で張り合わせて7日間同条
件で養生後、接着強さを測定した。
【0049】3)上記2)で得られた注入剤をプライマ
ーなしで直接注入したところ、表1に示すようにいずれ
も好結果が得られた。本発明の補修注入剤を使用した工
法による繰り返し使用性を調べるため、以下の試験を行
った。市販のカートリッジに表1に示す配合の補修注入
剤をいれ、これをコンクリート板に取り付け20℃、6
5%湿度(標準時)、および85%湿度(湿潤時)で2
4時間養生した。次に、カートリッジ中の注入剤を取り
出し、上記と同様の方法で粘度、指触乾燥時間、および
接着強さを測定した。その結果を表1に示す。
【0050】(比較例1〜3)実施例1〜3と同様に、
ケチミンH(油化シェルエポキシ社製、商品名エピキュ
アH−3)を用いて表1に示す配合例で補修注入剤を作
成し、同様の試験を行い結果を表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】実施例1〜3及び比較例1〜3より、複素
環含有化合物を使用した補修注入剤は、ケチミンを使用
した場合に比べ貯蔵安定性に優れること、及び繰り返し
使用した場合においても、指触乾燥時間及び接着強さが
ほとんど低下しないことがわかる。
【0053】
【発明の効果】従って本発明の補修注入剤は以下の効果
を奏する。 (1)注入してからの硬化速度が速い。 (2)貯蔵安定性が優れている。 ので、補修注入剤として非常に有用である。また、一液
型補修注入剤としても好適である。従って、未使用の補
修注入剤を2回以上繰り返して使用可能であり、廃棄物
の大幅な低減を図ることができる。また、一液型にした
場合、二液型の欠点である主剤と硬化剤を配合する際の
量的ミス、混合不良、あるいは可使時間超過による接着
不良、作業場の温度変化に伴うポットライフのばらつき
による注入性の悪化を解消できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E176 AA01 BB14 4H017 AA04 AB08 AB13 AB15 AB17 AC01 AC05 AD05 AD06 AE03 4J036 AB01 AB02 AB03 AB10 AC01 AC02 AC03 AC05 AD08 AD09 AF06 AF07 AG04 AG06 AG07 AH01 AH02 AH05 AH07 AJ09 AK03 DA10 DC28 FB02 FB03 FB06 FB08 FB11 FB12 FB13 FB16 JA06 JA13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される複素環基
    (Z)を2個以上有する複素環含有化合物(A)とポリ
    エポキシ化合物からなることを特徴とする、コンクリー
    ト構築物の補修注入剤。 【化1】 (式中、Rは−O−及び/又は−S−を含んでいてもよ
    い炭素数2〜10の直鎖又は分岐状のアルキレン基、R
    1 及びR2 は、同じであってもよく、異なっていてもよ
    く、水素原子、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数1〜6
    のアルキル基若しくはアルケニル基、若しくは炭素数6
    〜8のアリール基を表すか、又は、R1 及びR2 が結合
    している炭素原子と一緒になって、炭素数5〜7のシク
    ロアルキル環を表す。R3 は、炭素数1〜10のアルキ
    レン基を表す。)
  2. 【請求項2】 該(A)が水酸基を側鎖に有していても
    よい炭化水素、ポリエーテル、ポリビニル、ポリエステ
    ル、ポリアミド、ポリカーボネート及びノボラックから
    なる群から選ばれる少なくとも1種の主鎖を有する請求
    項1記載の補修注入剤。
  3. 【請求項3】 該(A)が下記一般式(2)〜(10)
    からなる群から選ばれる少なくとも1種で示される主鎖
    構造を有する化合物である請求項1又は2記載の補修注
    入剤。 【化2】
  4. 【請求項4】 該(A)が、上記一般式(2)、(3)
    及び(4)からなる群から選ばれる少なくとも1種で示
    される主鎖構造を有する化合物である請求項3記載の補
    修注入剤。
  5. 【請求項5】 該(A)が、上記一般式(2)で示され
    る主鎖構造を有する化合物である請求項3記載の補修注
    入剤。
  6. 【請求項6】 該(A)が、下記一般式(11)で示さ
    れる化合物である請求項1〜5記載の補修注入剤。 【化3】 [式中、A10は、k価の多価アルコール類、k価の多価
    フェノール類からヒドロキシル基を除いた残基である。
    oは直鎖または分岐鎖を有する炭素数2〜4のアルキ
    レン基であり、p及びqは0又は1〜10の整数であ
    り、同じであっても異なっていてもよい。rは0又は1
    である。Z1はOH又はZを表す。Q3は水素原子又はグ
    リシジル基である。mは1又は2〜10の整数、kは2
    〜10の整数であり、k≧mである。m+r≧2であ
    る。m=1のときZ1はZである。p、q、r、Ao、Z1
    及びQ3が複数ある場合同じであってもそれぞれ異なっ
    ていてもよい。]
  7. 【請求項7】 該補修注入剤において、該ポリエポキシ
    化合物のエポキシ基1当量に対して、該複素環基(Z)
    が水分により分解して生じる活性水素の量が0.5〜
    2.0当量になる量の複素環含有化合物を含有してなる
    請求項1〜6のいずれか記載の補修注入剤。
  8. 【請求項8】 さらに、該補修注入剤に、脱水剤、可と
    う性付与剤、接着性付与剤、充填剤、硬化促進触媒、可
    塑剤、着色防止剤、レベリング剤、酸化防止剤、顔料、
    分散剤、反応性希釈剤、溶剤、保水剤、湿潤剤、及び界
    面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の添加剤が配
    合されてなる請求項1〜7にいずれか記載の補修注入
    剤。
  9. 【請求項9】 該添加剤が、可とう性付与剤及び/又は
    接着性付与剤である請求項8記載の補修注入剤。
  10. 【請求項10】 該可撓性付与剤が変性シリコーン樹脂
    であり、該接着性付与剤がシランカップリング剤である
    請求項1〜9のいずれか記載の補修注入剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10記載の補修注入剤を使
    用することを特徴とするコンクリート構築物の補修注入
    工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023278A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Chugoku Marine Paints Ltd コンクリート亀裂補修用硬化性組成物

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