JP2000253952A - 空気圧式人体固定型低姿勢作業用腰掛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 農作業などでよく行われる、低姿勢での作業
（しゃがんで行う作業）による足腰の疲労を著しく軽減
し、作業性を高める。 【構成】 プラスチックフィルム製のエアークッション
１で腰掛を作成し、その補強の為に外側全面をナイロン
等の生地２で包んで二重構造とし、さらに底全面に補強
シート８を内臓。そして独自のベルト方式３、４、５、
６によって腰掛を人体に固定（装着）可能にし、作業位
置をずらす度に必要だった腰掛を移動させる手間を省い
た。非常に軽量（約３００ｇ）、コンパクトで装着時で
も何ら動作を制限しないので、大変動き易く、作業性を
著しく向上させる空気圧式人体固定型低姿勢作業用腰
掛。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明品は農業を主に水産業、林業、建築
土木や一般家庭園芸など幅広い分野で使用可能。低姿勢
での作業中、足腰に掛かる体重の負担を空気圧式腰掛で
解消する上、人体に固定（装着）させることにより、作
業位置をずらす度に必要だった腰掛を移動させる手間を
省いた。以上のようにして本発明品は足腰の疲労を著し
く軽減し、作業効率を向上させるものである。

【０００２】従来はプラスチックの中空成形品（立方
体：高さ、約２５０ｍｍ 横幅、約４００ｍｍ 奥行
き、約３００ｍｍ）に車輪（約１００ｍｍ径）を取付け
ただけの物が主で、使用する際は比較的広く平坦な場所
が必要で、移動させる場合も重量が２〜３ｋｇと比較的
重く、畑など平坦な地面の少ない場所での作業には不向
きで実用性に欠けるものである。

【０００３】従来品は作業位置をずらす時、腰掛の位置
もその都度、移動させなければならない。作業中、座面
と臀部の位置関係が前後左右にずれることが多く、常に
バランス良く座るのは難しい。腰掛の高さ調節が出来な
いので、中には体格に合わず、余計に疲れるケースもあ
る。腰掛単体での接地安定性が必要なため比較的大柄
で、約４００ｍｍ×３００ｍｍの広い平坦なスペースが
必要となり、畑などの作業スペースが狭い場所（畝と畝
の間）では実用性に欠く。また、柔らかい土壌や凹凸の
ある場所などでは、車輪が土壌にめり込んで移動させ辛
かったり、腰掛（座面）が傾いたりして作業性は著しく
悪くなる。座面が比較的硬く、長時間座っていると臀部
に痛みが生じることがある。 比較的重量が重い為、作業性が悪い。（２ｋｇ〜３ｋ
ｇ） コストが１〜２万円と比較的高い。（小売価格）

【０００４】本発明品では長さ調節が可能なベルト３、
４、５、６を用い、腰掛を人体に固定（装着）させるこ
とによって、作業位置をずらす度に必要であった腰掛を
動かす手間を省き、車輪も不要とした。人体に対し、腰
掛上部の左前方は左太腿に、右前方は右太腿に、後方は
腰にと、分離してベルトを取付けることによって、臀部
と腰掛が左右前後にずれ難く、常にバランス良く座れる
ようにした。本体側面に空気弁７を設置するすることに
よって、作業中いつでも空気弁から空気を吹き込んだ
り、抜いたりすることにより、好みの高さ調節が可能。
人体固定方式により腰掛単体での接地安定性が不要とな
るため車輪も要らず、サイズ的に大変コンパクトになる
ので使用可能スペースは約１５０ｍｍ×２８０ｍｍと大
幅に縮小される。従来品の車輪方式は接地面が約１０ｍ
ｍ×５０ｍｍ（車輪一つ当り）と狭いのに比べ、本発明
品は底前面（１５０ｍｍ×２８０ｍｍ以上）の広い面が
接するので、柔らかい土壌でもめり込まない。本体にソ
フトな空気圧製品を採用することによって、地面に多少
の凹凸が有っても座面の水平は保たれ、ソフトな座り心
地で長時間の作業でも臀部が痛くなり難い上、移動の際
座った状態でも体重移動が容易で、約３００ｇという飛
躍的な軽量化の実現もあって動き易く、作業性が格段に
向上する。企業努力により、コスト的には４，０００円
までと、比較的安い。（小売価格）

【０００５】本発明品は空気圧製品を腰掛に採用してい
る為、軽いので人体に装着しても苦にならず、非常に動
き易い。また本体がソフトなので長時間座っていても臀
部に痛みが生じ難いし、地面に多少の凹凸が有る所でも
座面は水平のままで、常に安定した状態で座れる。座っ
た状態のまま作業位置をずらす際、本体がソフトなので
体をあらゆる方向に傾け易い。つまりは体重移動が大変
スムーズで移動し易く、非常に作業性が良くなる。空気
弁７を操作することにより、いつでも簡単に空気圧を変
えて、作業者ぞれぞれの好みに合った高さ調節が可能で
ある。本発明品は独自のベルト方式で、腰掛を人体に固
定（装着）。腰掛上部の左前方部分には左太腿用のベル
ト３を、同部右前方部分には右太腿用のベルト４を、同
部後方部分には腰用のベルト５、６をそれぞれ分担して
設置することにより、臀部と腰掛の位置がずれ難くなる
ので常にバランス良く座れる。本体と腰巻用ベルト６を
接続するベルト５は交差形状で、左右にずれ難い構造と
なっている。その上、腰掛を装着したままでも何ら動作
を制限すること無く、大変動き易い。また腰掛を人体に
固定（装着）させることにより、作業場所をずらす度に
必要だった腰掛をずらす手間を省き、作業性をより良い
ものとし、車輪の取付けも不要とした。そして人体固定
方式は、腰掛単体での接地安定性を確保する必要が無い
ので、サイズは大変コンパクトで、非常に軽いもの（約
３００ｇ）となる。また接地面も従来の車輪の裏面のみ
から本体の底前面と大幅に拡大するので、柔らかい土壌
でもめり込み難くなる。（下式参照）（車輪：１０ｍｍ
×５０ｍｍ×４本＝２，０００平方ｍｍ） （本発明品：１５０ｍｍ×２８０ｍｍ＝４２，０００平
方ｍｍ）

【図面の簡単な説明】

【図１】全体斜前面図

【図２】全体斜背面図

【図３】前面装着図

【図４】背面装着図

【符号の説明】 １はプラスチックフィルム（内側の空気圧製品） ２はナイロン生地（全表面外側の被覆） ３はベルト（左太腿用） ４はベルト（右太腿用） ５はベルト（本体と腰巻用ベルトを接続） ６はベルト（腰巻用） ７は空気弁 ８はプラスチック製補強シート（底全面） ９は内容物入替え用ファスナー １０はジョイント（オス） １１はジョイント（メス）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本発明品は空気圧で膨らむ、プラスチック
   フィルム製の立方体１を使用した低姿勢作業用腰掛。プ
   ラスチックフィルムの表面保護の為、ナイロン等の耐久
   性のある生地２で全表面を被覆して二重構造とし、そこ
   へ人体に固定（装着）する為のベルト３、４、５、６を
   取付けた、人体固定式低姿勢作業用腰掛。このベルトは
   左太腿用３、右太腿用４、腰用５、６と、それぞれ分担
   して取付ける独自の方式で、腰掛と臀部の位置関係が前
   後左右にずれ難い上、装着したままでも何ら動作を制限
   すること無く、大変動き易い構造になっている。
2. 【請求項２】本発明品は側面に空気弁７を設け、それを
   操作することにより、いつでも簡単に空気圧を調節して
   好みの高さにできる。内側のプラスチックフィルムをさ
   らに保護する為、底面のナイロン生地２とプラスチック
   フィルム１の間に保護シート８を内臓しており、仮にプ
   ラスチックフィルムが破損しても、背面のナイロン生地
   に設置されたファスナー式の開閉口９により、新たなプ
   ラスチックフィルム製空気圧立方体に交換して何度も使
   用できる。