JP2000251305A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ及び光ディスク装置

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JP2000251305A
JP2000251305A JP11054612A JP5461299A JP2000251305A JP 2000251305 A JP2000251305 A JP 2000251305A JP 11054612 A JP11054612 A JP 11054612A JP 5461299 A JP5461299 A JP 5461299A JP 2000251305 A JP2000251305 A JP 2000251305A
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Japan
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hologram
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light
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JP11054612A
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Minoru Oyama
実 大山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各受光領域のサイズを小さく設定して電気系
の周波数特性の向上と2層ディスクへの対応を可能とす
る。 【解決手段】 光ディスク6のタンジェンシャル方向T
とラジアル方向Rとの2直線で4領域に分割され、この
各対角に配置される領域同士を同一構成である第1ホロ
グラム対領域9aと第2ホログラム対領域9bとして構
成したホログラム素子8と、第1ホログラム対領域9a
からの±1次回折光を受光する第1及び第2受光領域1
0,11と、第2ホログラム対領域9bからの±1次回
折光を受光する第3及び第4受光領域12,13とを有
し、第1〜第4受光領域10〜13の各中心と反射光2
0の収束点Oとがホログラム素子8の中心から全て光学
的に略等距離になる位置に配置され、各受光領域10〜
13を中央分割領域Eaと両側の端部分割領域Eb,E
cに3分割された受光素子基板2とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の情
報記録媒体の再生に用いられる光ピックアップ及び光デ
ィスク装置に関し、特に、DVD(Digital V
ersatileDisc)とCD(Compact
Disc)の互換再生システムに好適なものに係わる。
【0002】
【先行の技術】既に、一般に普及している民生用光ディ
スクシステムであるCDに対し、近年、より高密度なD
VDシステムが提案、商品化され、普及が始まってい
る。この再生装置(光ディスク装置)であるDVDプレ
ーヤにおいては、装置の重複や使用上の煩雑さを避ける
ため、CDの互換再生が必須となっており、この2種の
規格のディスクを再生するための技術が開発され、さら
にそれを実現する構成の簡略化やコストダウンが課題に
なっている。
【0003】CD/DVDの互換再生技術において、ト
ラッキング方式及びフォーカス方式をどの方式とするの
が適切であるかを説明する。トラッキング方式について
は、CDシステムでは、いわゆる「3ビーム法」が主流
となっていたが、DVDシステムにこの3ビーム法を採
用すると、トラックピッチの異なる2種のディスクに適
合するビーム位置の設定が難しく、又、DVDの2層デ
ィスクにおいて非読み出し層からの反射光でオフセット
を生じやすい等の不都合がある。そのため、CD/DV
Dの互換再生では「DPD法」(Differenti
l PhaseDetection;位相差法)が主流
となっている。
【0004】また、フォーカス方式については次の点が
配慮される。つまり、コストダウンや小型化といった要
求に合わせて、光ピックアップ光学系の集積化の試みも
進展しており、半導体レーザ、フォトディテクタ及びホ
ログラム素子(HOE:Holographic Op
tical Element)を一体化したデバイスが
開発され、CDを初め、DVD用途にも応用されてい
る。この種の光デバイスは、半導体レーザとフォトディ
テクタとを近接した位置に配置し、且つ、ホログラム素
子による回折光と半導体レーザの発光点とを略共役な位
置に配置することが容易であるため、ホログラム素子に
よる±1次回折光を共に利用した、コンプリメンタリ
(相補的)な「SSD法」(Spot Size De
tection;スポットサイズ法)によるフォーカス
方式が実現できる。このフォーカス方式は、他に実用化
されている「ナイフエッジ法」と比較して、ホログラム
素子の厳密な位置調整が必ずしも必要でない、±1次回
折光の一方を捨てる必要がなく高効率である、といった
利点を持っている。従って、光学系の集積化においては
「SSD法」(スポットサイズ法)が好ましい。
【0005】そして、本出願人は、先に、位相差法によ
るトラッキングエラー検出とスポットサイズ法によるフ
ォーカスエラー検出とを採用し、光ピックアップ光学系
の集積化が可能である光ピックアップを提案した(特願
平10−96365号出願書類参照)。
【0006】図12は上記光ピックアップの概略斜視
図、図13はホログラム素子の平面図、図14は受光素
子基板の平面図、図15はスポット光の分割領域を示す
図、図16は各受光領域の照射状態を示す図である。図
12〜図16において、レーザ光源(図示せず)からの
レーザ光は、光ディスク50の情報記録層(図示せず)
に収束され、ここで反射される。この反射光の光路上に
はホログラム素子51と受光素子基板52とが配置され
ている。
【0007】ホログラム素子51は反射光のほぼ光軸C
を通り、且つ、光ディスク50のラジアル方向Rの直交
方向(タンジェンシャル方向T)を通る線を境界線とし
て2領域に分割されたホログラム領域51a,51bを
有する。この双方のホログラム領域51a,51bは、
それぞれ同一の連続した波面の回折光を生成する同一曲
線群にて構成され、反射光の回折角を共に同一角で回折
するが、反射光の回折方向を互いに異なる方向に回折さ
せると共に、それぞれ対となる回折光の一方に対して収
束、他方に対して発散のレンズ作用を付加するように構
成されている。
【0008】受光素子基板52は、その同一平面の受光
面52a上に配置された4つの第1〜第4受光領域53
〜56を有し、この4つの受光領域53〜56の各中心
と光ディスク50からの反射光の収束点Oとがホログラ
ム素子51の中心から全て光学的に略等距離になる位置
に配置されている。
【0009】この4つの受光領域53〜56には前記双
方のホログラム領域51a,51bからの回折光がそれ
ぞれ照射され、収束作用を受けた回折光は受光面52a
に至る前に焦点若しくは焦線を結び、発散作用を受けた
回折光は受光面52aより後方に焦点若しくは焦線を結
ぶ。そして、±1次回折光は互いに逆向きに焦点ずれを
持ち、所定(略同一)のスポットサイズで各受光領域5
3〜56を照射し、光ディスク50の焦点方向位置ずれ
に伴ってそのサイズも逆方向に変化する。
【0010】又、図16に詳しく示すように、光軸Cを
挾んで対向配置される第1受光領域53と第2受光領域
54、及び、第3受光領域55と第4受光領域56がそ
れぞれの中心を結ぶ方向を境界方向+Rα,−Rαと
し、この境界方向+Rα,−Rαに沿って4分割されて
いる。つまり、受光領域53〜56は、それぞれ非受光
領域である中央境界線部57と、この両外側の外側境界
線部58,59とで仕切られることによって内外の中央
分割領域Ea,Ebとこれの両外側の内外の端部分割領
域Ec、Edとに4分割されている。
【0011】次に、光ディスク装置のエラー検出手段に
ついて説明する。図15に示すように、光ディスク50
に照射されるスポット光60を4分割の領域に分割する
と、各I〜IV領域の光は各受光領域53〜56に対して
図16のローマ数字で示す位置に照射されることにな
る。そして、図17に示すように、第1受光領域53の
インナー側の中央分割領域Ea及び端部分割領域Ecか
らの光電変換信号Ri1と、第2受光領域54のインナ
ー側の中央分割領域Ea及び端部分割領域Ecからの光
電変換信号Ri2とを加算して出力I信号を、第1受光
領域53のアウター側の中央分割領域Eb及び端部分割
領域Edからの光電変換信号Ro1と、第2受光領域5
4のアウター側の中央分割領域Eb及び端部分割領域E
dからの光電変換信号Ro2とを加算して出力IV信号を
それぞれ得る。又、第3受光領域55のインナー側の中
央分割領域Ea及び端部分割領域Ecからの光電変換信
号Li1と、第4受光領域56のインナー側の中央分割
領域Ea及び端部分割領域Ecからの光電変換信号Li
2とを加算して出力III信号を、第3受光領域55のア
ウター側の中央分割領域Eb及び端部分割領域Edから
の光電変換信号Lo1と、第4受光領域56のアウター
側の中央分割領域Eb及び端部分割領域Edからの光電
変換信号Lo2とを加算して出力II信号をそれぞれ得
る。そして、この出力I〜出力IV信号に基づいて位相差
法によるトラッキングエラー信号を作成するように構成
されている。
【0012】又、図18に示すように、第1受光領域5
3の一対の中央分割領域Ea,Ebからの光電変換信号
R1と第2受光領域54の一対の端部分割領域Ec,E
dからの光電変換信号R2とを加算して出力Ra信号
を、第1受光領域53の一対の端部分割領域Ec,Ed
からの光電変換信号R3と第2受光領域54の一対の中
央分割領域Ea,Ebからの光電変換信号R4とを加算
して出力Rb信号をそれぞれ得る。又、第3受光領域5
5の一対の中央分割領域Ea,Ebからの光電変換信号
L1と第4受光領域56の一対の端部分割領域Ec,E
dからの光電変換信号L2とを加算して出力La信号
を、第3受光領域55の一対の端部分割領域Ec,Ed
からの光電変換信号L3と第4受光領域54の一対の中
央分割領域Ea,Ebからの光電変換信号L4とを加算
して出力Lb信号をそれぞれ得る。そして、出力Ra信
号と出力Rb信号との差レベル、及び、出力La信号と
出力Lb信号との差レベルに基づいて2系統のコンプリ
メンタリ(相補的)なスポットサイズ法によるフォーカ
スエラー信号を生成するように構成されている。
【0013】つまり、上記先行技術では、光ディスク5
0からの反射光束は、そのラジアル方向の2分割がホロ
グラム素子51で、そのタンジェンシャル方向の2分割
が受光素子基板52の各受光領域53〜56でそれぞれ
行うことにより位相差法で必要な4分割を実現すると共
に、2分割ホログラム素子51の±1次回折光全てを利
用することによりダブルコンプリメンタリ(相補的)な
スポットサイズ法を実現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術では、各受光領域53〜56を4分割しなければ
ならないため、全体としてのサイズが大きくなる。具体
的には、図6(b)に示すように、4つの各分割領域E
a〜Edの作製工程上可能な最小幅をW1、3つの各境
界線部57,58,59の作製工程上可能な最小幅をW
2とすると、4W1+3W2のサイズ幅となり大型にな
る。
【0015】ここで、DVDシステムは、CDシステム
と比較して転送レートが高く、電気系の周波数特性もC
D比で約6倍必要となっている。この電気系の信号源と
なる受光領域53〜56においては、その面積に比例す
る容量(C)が周波数特性を左右する要因の1つである
ため、受光面積が小さければ小さいほど良い。しかし、
上記先行技術では、上記したように受光領域53〜56
のサイズを小さく設定することができないため周波数特
性の向上が図れない。
【0016】また、DVDシステムでは、2層ディスク
の規格が存在する。この2層ディスクは貼り合せによっ
て2つの信号面を数十μm間隔で配置し、且つ、下層を
半透過反射膜としたものである。この2層ディスクの再
生では、いずれか1層に光スポットを合焦させるが、他
の1層によっても光スポットが非合焦状態で反射され、
受光素子基板52上に大きく広がって照射される。この
照射された光の成分が検出信号に混入することでオフセ
ットの発生する恐れがあるため、この悪影響は受光面積
が小さければ小さいほど少なく抑えられる。しかし、上
記先行技術では、上記したように受光領域53〜56の
サイズを小さく設定することができないため2層ディス
クへの対応ができない可能性がある。
【0017】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、位相差法によるトラッキング
エラー検出とスポットサイズ法によるフォーカスエラー
検出とを、各受光領域のサイズを小さく設定して実現可
能として電気系の周波数特性の向上、2層ディスクへの
対応が可能である光ピックアップ、光デバイス及び光デ
ィスク装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光を
情報記録媒体に照射し、この情報記録媒体からの反射光
を用いて情報を読み取る光ピックアップにおいて、前記
反射光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸を通
り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行な方向とこれ
のほぼ直交方向との2直線で少なくとも4領域に分割さ
れ、この4領域のそれぞれ対角に配置される領域同士
を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合せた第1ホ
ログラム対領域と、これと異なり、かつ同一のホログラ
ム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム対領域とし
て構成し、この第1ホログラム対領域と第2ホログラム
対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異なる方向に
回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若し
くは発散のレンズ作用を付加するように構成されたホロ
グラム素子と、このホログラム素子の前記第1ホログラ
ム対領域からの±1次回折光をそれぞれ受光する第1及
び第2受光領域と、前記第2ホログラム対領域からの±
1次回折光をそれぞれ受光する第3及び第4受光領域と
を同一平面に有する受光素子基板とを備えたことを特徴
とする光ピックアップである。
【0019】請求項2の発明は、前記請求項1に記載の
光ピックアップにおいて、前記受光素子基板は、前記第
1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒体からの反
射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心から全て光
学的に略等距離になる位置に配置されると共に、前記光
軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域と第2受光
領域、及び、第3受光領域と第4受光領域がそれぞれの
中心を結ぶ方向を境界方向とし、この境界方向に沿って
中央分割領域とこれの両外側の端部分割領域とにそれぞ
れ3分割されたことを特徴とする光ピックアップであ
る。
【0020】請求項3の発明は、光を情報記録媒体に照
射し、この情報記録媒体からの反射光を用いて情報を読
み取る光ディスク装置において、前記反射光の光路上に
配置され、前記反射光のほぼ光軸を通り前記情報記録媒
体のトラックにほぼ平行な方向とこれのほぼ直交方向と
の2直線で少なくとも4領域に分割され、この4領域の
それぞれ対角に配置される領域同士を、同一のホログラ
ム曲線群の二部分を組合せた第1ホログラム対領域と、
これと異なり、かつ同一のホログラム曲線群の二部分を
組合せた第2ホログラム対領域として構成し、この第1
ホログラム対領域と第2ホログラム対領域とが前記反射
光の各回折光を互いに異なる方向に回折させ、且つ、各
回折光に対してそれぞれ収束、若しくは発散のレンズ作
用を付加するように構成されたホログラム素子と、この
ホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの±1
次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域と、
前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそれぞ
れ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有し、
前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒体か
らの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心から
全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共に、
前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域と前
記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第4受
光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向とし、こ
の境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側の端部
分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板と、こ
の受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分
割領域からの光電変換信号と両側の端部受光領域からの
光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに基づ
いていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信号
を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域か
らの全ての光電変換信号を加算し、及び、前記第3受光
領域と前記第4受光領域からの全ての光電変換信号を加
算し、これら2系統の出力からいわゆる2素子位相差法
のトラッキングエラー信号を同時に得るエラー信号検出
手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置であ
る。
【0021】請求項4の発明は、光を情報記録媒体に照
射し、この情報記録媒体からの反射光を用いて情報を読
み取る光ディスク装置において、前記反射光の光路上に
配置され、前記反射光のほぼ光軸を通り前記情報記録媒
体のトラックにほぼ平行な方向とこれのほぼ直交方向と
の2直線で少なくとも4領域に分割され、この4領域の
それぞれ対角に配置される領域同士を、同一のホログラ
ム曲線群の二部分を組合せた第1ホログラム対領域と、
これと異なり、かつ同一のホログラム曲線群の二部分を
組合せた第2ホログラム対領域として構成し、この第1
ホログラム対領域と第2ホログラム対領域とが前記反射
光の各回折光を互いに異なる方向に回折させ、且つ、各
回折光に対してそれぞれ収束、若しくは発散のレンズ作
用を付加するように構成されたホログラム素子と、この
ホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの±1
次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域と、
前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそれぞ
れ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有し、
前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒体か
らの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心から
全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共に、
前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域と前
記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第4受
光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向とし、こ
の境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側の端部
分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板と、こ
の受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分
割領域からの光電変換信号と両外側の端部受光領域から
の光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに基
づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信
号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域
との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそれぞ
れ加算して2系統の出力を得、前記第3受光領域と前記
第4受光領域との対応する端部分割領域からの光電変換
信号をそれぞれ加算して2系統の出力を得て、これら4
系統の出力からいわゆる4素子位相差法のトラッキング
エラー信号を同時に得るエラー信号検出手段とを備えた
ことを特徴とする光ディスク装置である。
【0022】請求項5の発明は、光を情報記録媒体に照
射し、この情報記録媒体からの反射光を用いて情報を読
み取る光ディスク装置において、前記反射光の光路上に
配置され、前記反射光のほぼ光軸を通り前記情報記録媒
体のトラックにほぼ平行な方向とこれのほぼ直交方向と
の2直線で少なくとも4領域に分割され、この4領域の
それぞれ対角に配置される領域同士を、同一のホログラ
ム曲線群の二部分を組合せた第1ホログラム対領域と、
これと異なり、かつ同一のホログラム曲線群の二部分を
組合せた第2ホログラム対領域として構成し、この第1
ホログラム対領域と第2ホログラム対領域とが前記反射
光の各回折光を互いに異なる方向に回折させ、且つ、各
回折光に対してそれぞれ収束、若しくは発散のレンズ作
用を付加するように構成されたホログラム素子と、この
ホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの±1
次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域と、
前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそれぞ
れ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有し、
前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒体か
らの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心から
全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共に、
前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域と前
記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第4受
光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向とし、こ
の境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側の端部
分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板と、こ
の受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分
割領域からの光電変換信号と両外側の端部受光領域から
の光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに基
づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信
号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域
との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそれぞ
れ加算し、且つ、この各加算値に前記第1受光領域と前
記第2受光領域との各中央分割領域からの光電変換信号
をさらに加算して2系統の出力を得、前記第3受光領域
と前記第4受光領域との対応する端部分割領域からの光
電変換信号をそれぞれ加算し、且つ、この各加算値に前
記第3受光領域と前記第4受光領域との中央分割領域か
らの各光電変換信号をさらに加算して2系統の出力を得
て、これら4系統の出力からいわゆる4素子位相差法の
トラッキングエラー信号を同時に得るエラー信号検出手
段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
【0023】また、上記以外の発明としては、光を情報
記録媒体に照射し、この情報記録媒体からの反射光を用
いて情報を読み取る光ディスク装置において、前記反射
光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸を通り前
記情報記録媒体のほぼトラッキング方向とこれのほぼ直
交方向との2直線で少なくとも4領域に分割され、この
4領域のそれぞれ対角に配置される領域同士を、同一の
ホログラム曲線群の二部分を組合せた第1ホログラム対
領域と、これと異なり、かつ同一のホログラム曲線群の
二部分を組合せた第2ホログラム対領域として構成し、
この第1ホログラム対領域と第2ホログラム対領域とが
前記反射光の各回折光を互いに異なる方向に回折させ、
且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若しくは発散の
レンズ作用を付加するように構成されたホログラム素子
と、このホログラム素子の前記第1ホログラム対領域か
らの±1次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光
領域と、前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光
をそれぞれ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面
に有し、前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記
録媒体からの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の
中心から全て光学的に略等距離になる位置に配置される
と共に、前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光
領域と前記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前
記第4受光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向
とし、この境界方向に沿って中央分割領域とこれの両側
の端部分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板
と、この受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記
中央分割領域からの光電変換信号と両側の端部受光領域
からの光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これ
に基づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラ
ー信号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光
領域との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそ
れぞれ加算して2系統の出力を得、前記第3受光領域と
前記第4受光領域との対応する端部分割領域からの光電
変換信号をそれぞれ加算して2系統の出力を得、第1受
光領域と第2受光領域の前記各中央分割領域からの光電
変換信号を加算して1系統の出力を得、第3受光領域と
第4受光領域の前記各中央分割領域からの光電変換信号
を加算して1系統の出力を得て、これら6系統の出力か
らトラッキングエラー信号を同時に得るエラー信号検出
手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置であ
る。
【0024】この発明によれば、遅延回路等を併用する
ことにより、いわゆる2素子位相法では回避困難な、対
物レンズ移動に伴うトラッキングエラー信号へのオフセ
ット発生を、良好に回避可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1は本発明の第1実施形態の光ディスク
装置の光ピックアップの概略斜視図、図2はその光ピッ
クアップの要部斜視図、図3(a)は光ディスク6から
反射された光束20の光ディスク6とホログラム8との
間における断面の4領域を示す図、図3(b)はホログ
ラム素子8の平面図、図4は受光素子基板2の平面図、
図5は4つの受光領域10〜13とこれに照射されるス
ポット光SP1〜SP4を示す要部平面図である。
【0027】図1〜図5において、配線基板1上には受
光素子基板2が固定され、この受光素子基板2の構成は
後述する。受光素子基板2上には一直線上にレーザ光源
3とマイクロミラー4とが固定されている。レーザ光源
3は、例えば半導体レーザにて構成され、受光素子基板
2上に固定されたサブマウント部材5を介して固定され
ている。マイクロミラー4は、レーザ光源3との対向面
がミラー面(特に、符号を付さず)として構成され、こ
のミラー面は水平面に対し45度傾斜した面として構成
されている。
【0028】つまり、レーザ光源3からの射出光はマイ
クロミラー4で反射されることによって垂直方向の光軸
Cを有する光に方向変換され、この垂直方向の光軸Cを
通って情報記録媒体である光ディスク6に射出され、且
つ、光ディスク6からの反射光が同一の光軸Cを通って
戻るように構成されている。
【0029】この垂直方向の上記光軸C上には、光ディ
スク6側から対物レンズ7、ホログラム素子8の順に配
置されている。対物レンズ7はレーザ光源3からホログ
ラム素子8を介して導かれる光を光ディスク6の情報記
録層(図示せず)に収束させる。
【0030】ホログラム素子8は、偏平方形状を有し、
その上面に円形状のホログラム構成部8aを有する。こ
のホログラム構成部8aは、反射光20の光軸Cを通
り、且つ、光ディスク6のほぼタンジェンシャル方向
(トラックと平行な方向)Tと、これのほぼ直交方向R
(光ディスク6のほぼラジアル方向)との直交2直線で
4領域SI,SII,SIII,SIVに分割されている。こ
の4領域の対角に配置される領域SII,SIV同士が第1
ホログラム対領域9aとして、他の対角に配置される領
域SI,SIII同士が第2ホログラム対領域9bとして
それぞれ構成されている。
【0031】この第1ホログラム対領域9aと第2ホロ
グラム対領域9bは、それぞれ同一の連続した波面の回
折光を生成する同一のホログラム曲線群の二部分を組合
せることによって構成され、反射光20の回折光を共に
同一の回折角で回折するが、反射光20の回折光を互い
に異なる回折方向に回折させると共に、それぞれ対とな
る±1次回折光21a,21b,22a,22bの一方
に対して収束、他方に対して発散のレンズ作用を付加す
るように構成されている。
【0032】ここで、第1ホログラム対領域9aと第2
ホログラム対領域9bにおいて同一の回折角で回折され
るため、4つの受光素子基板2上のスポット光SP1〜
SP4が受光素子基板2上の光軸C直交点に対して等距
離の位置に照射され、且つ、第1ホログラム対領域9a
による±1次回折光21a,21bと第2ホログラム対
領域9bによる±1次回折光22a,22bとが互いに
異なる回折方向に回折されるため、4つのスポット光S
P1〜SP4は受光素子基板2上においてラジアル方向
Rに対して±α度だけそれぞれ回転した位置に照射され
る。
【0033】前記受光素子基板2は、同一平面の受光面
2a上に配置された4つの受光領域10〜13を有し、
この第1〜第4受光領域10〜13に上記4つの回折光
21a,21b,22a,22bがそれぞれ照射される
ように構成されている。又、第1〜第4受光領域10〜
13は、その各中心と光ディスク6からの反射光20の
収束点Oとがホログラム素子8の中心から全て光学的に
略等距離になる位置に配置されている。光軸Cを挾んで
対向配置される第1受光領域10と第2受光領域11、
及び、第3受光領域12と第4受光領域13は、それぞ
れの中心を結ぶ方向を境界方向+Rα,−Rαとし、こ
の境界方向+Rα,−Rαに沿って中央分割領域Eaと
これの両外側の端部分割領域Eb,Ecとにそれぞれ3
分割されている。この分割割合はジャストフォーカス状
態において中央分割領域Eaと2つの端部分割領域E
b,Ecとのスポット光量が同じ量になるように設定さ
れている。又、この3分割は、図6(a)に示すよう
に、具体的には非受光部である2つの境界線部17,1
8にて仕切ることによって構成されている。
【0034】また、前記した受光素子基板2とレーザ光
源3とは、同一の配線基板1に一体に固定され、さらに
ホログラム素子8で封止され、一体の光デバイス19と
して構成されている。また、対物レンズ7とを組合せて
筐体14に組み込まれ、光ピックアップとして構成され
ている。尚、図1及び図2では、配線基板1とホログラ
ム素子とは便宜上分離されているように図示されている
が、実用上は配線基板1にホログラム素子8を載置し、
受光素子基板2とレーザ光源3とが封止される。 次
に、光ディスク装置のエラー検出手段15について説明
する。エラー検出手段15は、図7及び図8に示すよう
に、第1受光領域10の中央分割領域Eaからの出力よ
り光電変換出力R1を、第1受光領域10の一対の端部
分割領域Eb,Ecからの合計出力より光電変換出力R
3をそれぞれ得る。第2受光領域11の中央分割領域E
aからの出力より光電変換出力R4を、第2受光領域1
1の一対の端部分割領域Eb,Ecからの合計出力より
光電変換出力R2をそれぞれ得る。又、第3受光領域1
2の中央分割領域Eaからの出力より光電変換出力L1
を、第3受光領域12の一対の端部分割領域Eb,Ec
からの合計出力より光電変換出力L3をそれぞれ得る。
第4受光領域13の中央分割領域Eaからの出力より光
電変換出力L4を、第4受光領域13の一対の端部分割
領域Eb,Ecからの合計出力より光電変換出力L2を
それぞれ得る。そして、FE1=(R1+R2)−(R
3+R4)、及び、FE2=(L1+L2)−(L3+
L4)の演算を行うように構成されている。
【0035】つまり、ホログラム素子8により回折され
た+1次回折光21a,21bは受光素子基板2の手前
で焦点を結び、−1次回折光22a,22bは受光素子
基板2を過ぎてから焦点を結び、焦点が合っている場合
には双方のスポット光SP1〜SP4の大きさが同じに
なる。そして、上述したように、ジャストフォーカス状
態において各受光領域10〜13の中央分割領域Eaの
受光量と一対の端部分割領域Eb,Ecの合計受光量と
が同じ量になるように設定されているため、FE1
値、FE2の値がそれぞれゼロになる。又、焦点が合っ
ていない場合には+1次回折光21a,21b又は−1
次回折光22a,22bの一方が大きく、他方が小さく
なるため、上記FE1の値、FE2の値がゼロよりシフト
した値となり、FE1,FE2によって2系統のコンプリ
メンタリ(相補的)なフォーカスエラー信号を得ること
ができる。
【0036】また、エラー検出手段15は、図8に示す
ように、第1受光領域10の中央分割領域Ea及び両外
側の端部分割領域Eb,Ecからの光電変換信号と、第
2受光領域11の中央分割領域Ea及び両外側の端部分
割領域Eb,Ecからの光電変換信号とを加算して出力
II+IV信号を得る。又、第3受光領域12の中央分割領
域Ea及び両外側の端部分割領域Eb,Ecからの光電
変換信号と、第4受光領域13の中央分割領域Ea及び
両外側の端部分割領域Eb,Ecからの光電変換信号と
を加算して出力I+III信号を得る。そして、この出力
(II+IV)信号と出力(I+III)信号に基づいてDP
D演算回路16が位相差法によるトラッキングエラー信
号を作製するように構成されている。
【0037】次に、上記構成の作用を説明する。レーザ
光源3からレーザ光が射出されると、この射出光はマイ
クロミラー4で反射されて垂直方向の光軸Cを有する光
に変更される。この光軸Cを有する光は、ホログラム素
子8を通過後、通常はコリメータレンズ(図示せず)で
平行光とされ、対物レンズ7によって光ディスク6の情
報記録層(図示せず)に焦点を結ぶ。光ディスク6から
の反射光は、上記と逆の経路で再びホログラム素子8に
収束しながら入射する。
【0038】ここで、ホログラム素子8を0次回折光と
して通過した光は収束点Oに収束し、この収束点Oまで
の光学的距離に各受光領域10〜13までの光学的距離
が略等しく設定されているため、ホログラム素子8にレ
ンズパワーがないと仮定したときには各回折光は各受光
領域10〜13に収束する関係を有する。又、図3
(a)に示すように、光ディスク6へのスポット光23
を4分割の領域に分割すると、各I〜IV領域の光はホロ
グラム構成部8aに対して図3(b)のローマ数字で示
す位置に照射されることになる。
【0039】従って、第1ホログラム対領域9aによる
±1次回折光21a,21bの一方がレンズパワーによ
り受光面2aに至る前に焦点若しは焦線を結び、±1次
回折光21a,21bの他方がレンズパワーにより受光
面2aより後方に焦点若しくは焦線を結ぶ。そして、±
1次回折光21a,21bのスポット光SP1,SP2
は互いに逆向きに焦点ずれを持ち、所定(略同一)のス
ポットサイズで第1及び第2受光領域10,11に照射
され、光ディスク6の焦点方向位置ずれに伴ってそのサ
イズも逆方向に変化することになる。又、第1ホログラ
ム対領域9aによる±1次回折光21a,21bのスポ
ット光SP1,SP2は、図3(a)に示すスポット光
23のII領域とIV領域の成分を有することになる。
【0040】また、第2ホログラム対領域9bによる±
1次回折光22a,22bの一方がレンズパワーにより
受光面2aに至る前に焦点若しは焦線を結び、±1次回
折光22a,22bの他方がレンズパワーにより受光面
2aより後方に焦点若しくは焦線を結ぶ。そして、±1
次回折光22a,22bのスポット光SP3,SP4は
互いに逆向きに焦点ずれを持ち、所定(略同一)のスポ
ットサイズで第3及び第4受光領域12,13に照射さ
れ、光ディスク6の焦点方向位置ずれに伴ってそのサイ
ズも逆方向に変化することになる。又、第2ホログラム
対領域9bによる±1次回折光22a,22bのスポッ
ト光SP3,SP4は、図3(a)に示すスポット光2
3のI領域とIII領域の成分を有することになる。
【0041】つまり、各受光領域10〜13には、光デ
ィスク6の焦点方向位置ずれに伴ってそのサイズも逆方
向に変化するスポット光SP1,SP2,SP3,SP
4がそれぞれ照射されるため、図7に示すように、各光
電変換信号を加算して各出力R2,R3,L2,L3信
号をそれぞれ得ることにより、FE1=(R1+R2)
−(R3+R4)、及び、FE2=(L1+L2)−
(L3+L4)の2系統のコンプリメンタリ(相補的)
なスポットサイズ法によるフォーカスエラー検出ができ
る。又、各受光領域10〜13には、図3(a)に示す
スポット光23の4分割の対角成分がそれぞれ照射され
るため、図8に示すように、各光電変換信号を加算等し
て出力II+IV信号と出力I+III信号をそれぞれ得るこ
とにより、出力(II+IV)信号と出力(I+III)信号
に基づいて2系統の位相差法によるトラッキングエラー
検出ができる。
【0042】即ち、本発明では、光ディスク6からの反
射光束は、ホログラム素子8にて位相差法で必要な4光
束に分岐し、且つ、各分岐光に位相差法で必要な4分割
の対角成分を含むように構成することによって位相差法
を実現すると共に、4分割ホログラム素子8の±1次回
折光全てを利用することによりダブルコンプリメンタリ
(相補的)なスポットサイズ法を実現している。
【0043】また、各受光領域10〜13は、図6
(a)に詳しく示すように、中央分割領域Eaとこの両
外側の端部分割領域Eb,Ecとの3分割にて構成さ
れ、各分割領域Ea,Eb,Ecの作製工程上可能な最
小幅をW1、各境界線部17,18の作製工程上可能な
最小幅をW2とすると、全体の幅は3W1+2W2とな
る。従って、先行技術のものは、図6(b)に示すよう
に、4W1+3W2のサイズ幅であるため、W1+W2のサ
イズ幅だけ小さく設定できる。この結果、電気系の周波
数特性を向上させることができ、又、2層ディスクの再
生も良好に行われる。
【0044】又、各受光領域10〜13は、3分割にて
構成されているため、各受光領域10〜13から引き出
される配線パターン本数が先行技術に比べて少なくて済
み、配線パターンの簡素化、回路の簡素化等に寄与す
る。
【0045】さらに、先行技術と同様に、レーザ光源3
から光ディスク6までの入射光軸Cと光ディスク6から
受光素子基板2までの入射光軸Cを共通化し、且つ、ホ
ログラム素子8の4つの±1次回折光21a,21b,
22a,22bを単一の受光素子基板2で受光できるた
め、光学系の集積化に寄与する。従って、かかる光ピッ
クアップの光学系を集積化した光デバイス19は、コン
パクトなものとして構成できる。
【0046】また、この第1実施形態では、位相差法に
よるトラッキングエラー信号を作製するのに、配線基板
1からの配線として出力(II+IV)信号と出力(I+II
I)信号との2系統のみで足りるため、先行技術と比較
して配線基板1の出力ピン数の削減となり、配線基板
1、ひいては光ピックアップや光デバイス19の小型化
に寄与する。
【0047】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
この第2実施形態は、前記第1実施形態と比較してエラ
ー検出手段15のトラッキングエラー検出の構成のみが
相違し、他の構成は同一なので重複説明を回避するた
め、その説明を省略しトラッキングエラー検出の構成の
みを説明する。
【0048】即ち、図9に示すように、第1受光領域1
0のインナー側の端部分割領域Ebからの光電変換信号
と、第2受光領域11のインナー側の端部分割領域Eb
からの光電変換信号とを加算して出力IV信号を得る。第
1受光領域10のアウター側の端部分割領域Ecからの
光電変換信号と、第2受光領域11のアウター側の端部
分割領域Ecからの光電変換信号とを加算して出力II信
号を得る。
【0049】又、第3受光領域12のインナー側の端部
分割領域Ebからの光電変換信号と、第4受光領域13
のインナー側の端部分割領域Ebからの光電変換信号と
を加算して出力I信号を得る。第3受光領域12のアウ
ター側の端部分割領域Ecからの光電変換信号と、第4
受光領域13のアウター側の端部分割領域Ecからの光
電変換信号とを加算して出力III信号を得る。そして、
この出力I〜IV信号に基づいてDPD演算回路16が4
系統の位相差法によるトラッキングエラー信号を作成す
るように構成されている。
【0050】この第2実施形態によれば、各中央分割領
域Eaの光電変換信号を利用しない。各中央分割領域E
aには各受光領域10〜13の分割方向+Rα,−Rα
とスポット光23の分割方向Rとが異なることにより他
領域のクロストーク成分が混入するが各中央分割領域E
aの光電変換信号を利用しないため、クロストーク成分
による誤差がないトラッキングエラー信号を作成するこ
とができる。
【0051】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態は、前記第1実施形態と比較してエラ
ー検出手段15のトラッキングエラー検出の構成のみが
相違し、他の構成は同一なので重複説明を回避するた
め、その説明を省略しトラッキングエラー検出の構成の
みを説明する。
【0052】即ち、図10に示すように、第1受光領域
10のインナー側(インナー側とは、受光素子基板2上
のラジアル方向Rを示す線に近い側を、アウター側とは
遠い側をいうものとする。以下同じ。)の端部分割領域
Ebからの光電変換信号と、第2受光領域11のインナ
ー側の端部分割領域Eb及び中央分割領域Eaからの光
電変換信号とを加算して出力IV信号を得る。第1受光領
域10のアウター側の端部分割領域Ec及び中央分割領
域Eaからの光電変換信号と、第2受光領域11のアウ
ター側の端部分割領域Ecからの光電変換信号とを加算
して出力II信号を得る。
【0053】又、第3受光領域12のインナー側の端部
分割領域Ebからの光電変換信号と、第4受光領域13
のインナー側の端部分割領域Eb及び中央分割領域Ea
からの光電変換信号とを加算して出力I信号を得る。第
3受光領域12のアウター側の端部分割領域Ec及び中
央分割領域Eaからの光電変換信号と、第4受光領域1
3のアウター側の端部分割領域Ecからの光電変換信号
とを加算して出力III信号を得る。そして、この出力I
〜IV信号に基づいてDPD演算回路16が4系統の位相
差法によるトラッキングエラー信号を作成するよう構成
されている。
【0054】この第3実施形態によれば、各中央分割領
域Eaの光電変換信号が各出力I〜IV信号に加算されて
いるため、第2実施形態に比べて出力レベルの向上が図
られる。
【0055】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態は、前記第1実施形態と比較してエラ
ー検出手段15のトラッキングエラー検出の構成のみが
相違し、他の構成は同一なので重複説明を回避するた
め、その説明を省略しトラッキングエラー検出の構成の
みを説明する。
【0056】即ち、図11に示すように、第1受光領域
10のインナー側の端部分割領域Ebからの光電変換信
号と、第2受光領域11のインナー側の端部分割領域E
bからの光電変換信号とを加算して出力IV信号を得る。
第1受光領域10のアウター側の端部分割領域Ecから
の光電変換信号と、第2受光領域11のアウター側の端
部分割領域Ecからの光電変換信号とを加算して出力II
信号を得る。
【0057】又、第3受光領域12のインナー側の端部
分割領域Ebからの光電変換信号と、第4受光領域13
のインナー側の端部分割領域Ebからの光電変換信号と
を加算して出力I信号を得る。第3受光領域12のアウ
ター側の端部分割領域Ecからの光電変換信号と、第4
受光領域13のアウター側の端部分割領域Ecからの光
電変換信号とを加算して出力III信号を得る。
【0058】更に、第1受光領域10の中央分割領域E
aからの光電変換信号と第2受光領域11の中央分割領
域Eaからの光電変換信号とを加算して出力RF1信号
を、第3受光領域12の中央分割領域Eaからの光電変
換信号と第4受光領域13の中央分割領域Eaからの光
電変換信号とを加算して出力RF2信号をそれぞれ得
る。そして、この出力I〜IV信号、及び、出力RF1信
号と出力RF2信号に基づいてDPD演算回路16が6
系統の位相差法によるトラッキングエラー信号を作成す
るように構成されている。
【0059】この第4実施形態によれば、出力I〜IV信
号には各中央分割領域Eaの光電変換信号が含まれてい
ない。各中央分割領域Eaには各受光領域10〜13の
分割方向+Rα,−Rαとスポット光23の分割方向R
とが異なることにより他領域のクロストーク成分が混入
するが各中央分割領域Eaの光電変換信号を利用しない
ため、クロストーク成分による誤差がないトラッキング
エラー信号を作成することができる。又、遅延回路等を
併用することにより、いわゆる2素子位相差法では回避
困難な、対物レンズ移動に伴うトラッキングエラー信号
へのオフセット発生を、良好に回避可能である。
【0060】尚、前記各実施形態によれば、ホログラム
素子8を4領域に分割して構成したが、対角に配置され
る領域についてそれぞれの反射光量が得られれば5領域
以上に分割しても良い。
【0061】尚、前記各実施形態によれば、受光素子基
板2とレーザ光源3とが同一の配線基板1に一体に固定
され、さらにホログラム素子8で封止され、一体の光デ
バイス19として構成されているが、これらの部品を別
体に構成しても良い。
【0062】尚、前記各実施形態によれば、レーザ光源
3は、受光素子基板2にサブマウント部材5を介して固
定して、光軸C上にレーザ光源3の発光点の共役点(収
束点O)が位置するように構成したが、レーザ光源3は
上記光デバイス19と別体に構成しても良い。つまり、
光軸C上にレーザ光源3の発光点若しくはその共役点が
位置しない位置に配置しても良い。但し、上記各実施形
態のようにレーザ光源3を受光素子基板2に固定した方
が、より光学系の集積化に寄与する。
【0063】尚、前記各実施形態によれば、レーザ光源
3は、サブマウント部材5を介して受光素子基板2上に
固定したが、レーザ光源3の発光点の共役点を受光素子
基板2の受光面2aの近傍に位置できれば、レーザ光源
3を受光素子基板2に直接固定しても良い。このように
構成すれば、さらなる部品点数の削減になると共に薄型
化が可能になる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、光を情報記録媒体に照射し、この情報記録媒体
からの反射光を用いて情報を読み取る光ピックアップに
おいて、前記反射光の光路上に配置され、前記反射光の
ほぼ光軸を通り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行
な方向とこれのほぼ直交方向との2直線で少なくとも4
領域に分割され、この4領域のそれぞれ対角に配置され
る領域同士を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合
せた第1ホログラム対領域と、これと異なり、かつ同一
のホログラム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム
対領域として構成し、この第1ホログラム対領域と第2
ホログラム対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異
なる方向に回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ
収束、若しくは発散のレンズ作用を付加するように構成
されたホログラム素子と、このホログラム素子の前記第
1ホログラム対領域からの±1次回折光をそれぞれ受光
する第1及び第2受光領域と、前記第2ホログラム対領
域からの±1次回折光をそれぞれ受光する第3及び第4
受光領域とを同一平面に有する受光素子基板とを備えた
ので、ホログラム素子の前記第1ホログラム対領域から
の±1次回折光は、情報記録媒体に照射されたスポット
光を4分割すると、対角方向に配置された一方の対領域
の成分を有し、ホログラム素子の前記第2ホログラム対
領域からの±1次回折光は、情報記録媒体に照射された
スポット光を4分割すると、対角方向に配置された他方
の対領域の成分を有し、この4つの±1次回折光が受光
素子基板の各受光領域にそれぞれ照射されるため、各受
光領域で±1次回折光を中心で分割する必要がなく位相
差法によるトラッキングエラー信号やスポットサイズ法
によるフォーカスエラー信号を得るには各受光領域を3
分割すれば足り、各受光領域のサイズを小さく設定で
き、この結果、電気系の周波数特性を向上させることが
でき、又、2層ディスクの再生も良好に行われる。
【0065】請求項2の発明によれば、前記請求項1に
記載の光ピックアップにおいて、前記受光素子基板は、
前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒体か
らの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心から
全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共に、
前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域と第
2受光領域、及び、第3受光領域と第4受光領域がそれ
ぞれの中心を結ぶ方向を境界方向とし、この境界方向に
沿って中央分割領域とこれの両外側の端部分割領域とに
それぞれ3分割されたので、各受光領域にはスポット光
の対角成分が照射されるため、位相差法によるトラッキ
ングエラー信号やスポットサイズ法によるフォーカスエ
ラー信号を得ることができ、且つ、各受光領域の分割数
が3つであるため、各受光領域のサイズを小さく設定で
き、この結果、電気系の周波数特性を向上させることが
でき、又、2層ディスクの再生も良好に行われる。
【0066】請求項3の発明によれば、請求項2の光ピ
ックアップを有する光ディスク装置にあって、受光素子
基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分割領域から
の光電変換信号と両外側の端部受光領域からの光電変換
信号の加算値との差レベルを取り、これに基づいていわ
ゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信号を得ると
共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域からの全て
の光電変換信号を加算し、及び、前記第3受光領域と前
記第4受光領域からの全ての光電変換信号を加算し、こ
れら2系統の出力からいわゆる2素子位相差法のトラッ
キングエラー信号を同時に得るエラー信号検出手段を備
えたので、いわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラ
ー検出といわゆる2素子位相差法のトラッキングエラー
検出とを行うことができる。又、トラッキングエラー信
号が2系統のみで足るため、先行技術と比較して出力ピ
ン数の削減となり、例えば配線基板ひいては光ピックア
ップや光デバイスの小型化に寄与する。
【0067】請求項4の発明によれば、請求項2の光ピ
ックアップを有する光ディスク装置にあって、受光素子
基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分割領域から
の光電変換信号と両外側の端部受光領域からの光電変換
信号の加算値との差レベルを取り、これに基づいていわ
ゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信号を得ると
共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域との対応す
る端部分割領域からの光電変換信号をそれぞれ加算して
2系統の出力を得、前記第3受光領域と前記第4受光領
域との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそれ
ぞれ加算して2系統の出力を得て、これら4系統の出力
からいわゆる4素子位相差法のトラッキングエラー信号
を同時に得るエラー信号検出手段とを備えたので、いわ
ゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー検出といわゆ
る4素子位相差法のトラッキングエラー検出とを行うこ
とができる。又、請求項5の発明に比べて、各中央分割
領域の光電変換信号を利用しないため、クロストーク成
分による誤差がないトラッキングエラー信号を作成する
ことができる。
【0068】請求項5の発明によれば、請求項2の光ピ
ックアップを有する光ディスク装置にあって、受光素子
基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央分割領域から
の光電変換信号と両外側の端部受光領域からの光電変換
信号の加算値との差レベルを取り、これに基づいていわ
ゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー信号を得ると
共に、前記第1受光領域と前記第2受光領域との対応す
る端部分割領域からの光電変換信号をそれぞれ加算し、
且つ、この各加算値に前記第1受光領域と前記第2受光
領域との各中央分割領域からの光電変換信号をさらに加
算して2系統の出力を得、前記第3受光領域と前記第4
受光領域との対応する端部分割領域からの光電変換信号
をそれぞれ加算し、且つ、この各加算値に前記第3受光
領域と前記第4受光領域との中央分割領域からの各光電
変換信号をさらに加算して2系統の出力を得て、これら
4系統の出力からいわゆる4素子位相差法のトラッキン
グエラー信号を同時に得るエラー信号検出手段とを備え
たので、いわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー
検出といわゆる4素子位相差法のトラッキングエラー検
出とを行うことができる。又、請求項4の発明に比べ
て、各中央分割領域の光電変換信号が各出力信号に加算
されているため、出力レベルの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ディスク装置の
光ピックアップの概略斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光ディスク装置の
光ピックアップの要部斜視図である。
【図3】(a)は本発明の第1実施形態に係る光ディス
クから反射された光束の光ディスクとホログラムとの間
における断面の4領域を示す図、(b)はホログラム素
子の平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る受光素子基板の平
面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る4つの受光領域と
照射されるスポット光の領域を示す要部平面図である。
【図6】(a)は本発明の第1実施形態に係る受光領域
の構成を示す図、(b)は先行技術の受光領域の構成を
示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るフォーカスエラー
信号の検出を説明する図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るトラッキングエラ
ー信号の検出を説明する図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るトラッキングエラ
ー信号の検出を説明する図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るトラッキングエ
ラー信号の検出を説明する図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るトラッキングエ
ラー信号の検出を説明する図である。
【図12】先行技術に係わる光ピックアップの概略斜視
図である。
【図13】先行技術に係わるホログラム素子の平面図で
ある。
【図14】先行技術に係わる受光素子基板の平面図であ
る。
【図15】先行技術に係わるスポット光の分割領域を示
す図である。
【図16】先行技術に係わる各受光領域の照射状態を示
す図である。
【図17】先行技術に係わるトラッキングエラー信号の
検出を説明する図である。
【図18】先行技術に係わるフォーカスエラー信号の検
出を説明する図である。
【符号の説明】
2 受光素子基板 6 光ディスク(情報記録媒体) 8 ホログラム素子 9a 第1ホログラム対領域 9b 第2ホログラム対領域 10 第1受光領域 11 第2受光領域 12 第3受光領域 13 第4受光領域 14 筐体 15 エラー検出手段 19 光デバイス 20 反射光 21a,21b ±1次回折光 22a,22b ±1次回折光 23 スポット光 C 光軸 T タンジェンシャル方向(トラックと平行な方向) R ラジアル方向(トラッキング方向の直交方向) +Rα 境界方向 −Rα 境界方向 O 収束点 Ea 中央分割領域 Eb,Ec 端部分割領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 CA01 CA05 CA08 CA15 CA17 CA20 5D118 AA14 BA01 BB08 BF02 CA24 CB03 CB05 CD02 CD03 CF04 CF06 DA20 DB02 DB04 DB07 DB18 DB27 5D119 AA11 BA01 BB13 CA15 DA05 EA02 EA03 JA15 JA24 KA04 KA08 KA18 KA27 KA43 LB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を情報記録媒体に照射し、この情報記
    録媒体からの反射光を用いて情報を読み取る光ピックア
    ップにおいて、 前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸
    を通り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行な方向と
    これのほぼ直交方向との2直線で少なくとも4領域に分
    割され、この4領域のそれぞれ対角に配置される領域同
    士を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合せた第1
    ホログラム対領域と、これと異なり、かつ同一のホログ
    ラム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム対領域と
    して構成し、この第1ホログラム対領域と第2ホログラ
    ム対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異なる方向
    に回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若
    しくは発散のレンズ作用を付加するように構成されたホ
    ログラム素子と、 このホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの
    ±1次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域
    と、前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそ
    れぞれ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有
    する受光素子基板とを備えたことを特徴とする光ピック
    アップ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の光ピックアップに
    おいて、 前記受光素子基板は、前記第1〜第4受光領域の各中心
    と前記情報記録媒体からの反射光の収束点とが前記ホロ
    グラム素子の中心から全て光学的に略等距離になる位置
    に配置されると共に、前記光軸を挾んで対向配置される
    前記第1受光領域と第2受光領域、及び、第3受光領域
    と第4受光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向
    とし、この境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外
    側の端部分割領域とにそれぞれ3分割されたことを特徴
    とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 光を情報記録媒体に照射し、この情報記
    録媒体からの反射光を用いて情報を読み取る光ディスク
    装置において、 前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸
    を通り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行な方向と
    これのほぼ直交方向との2直線で少なくとも4領域に分
    割され、この4領域のそれぞれ対角に配置される領域同
    士を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合せた第1
    ホログラム対領域と、これと異なり、かつ同一のホログ
    ラム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム対領域と
    して構成し、この第1ホログラム対領域と第2ホログラ
    ム対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異なる方向
    に回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若
    しくは発散のレンズ作用を付加するように構成されたホ
    ログラム素子と、 このホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの
    ±1次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域
    と、前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそ
    れぞれ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有
    し、前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒
    体からの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心
    から全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共
    に、前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域
    と前記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第
    4受光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向と
    し、この境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側
    の端部分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板
    と、 この受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央
    分割領域からの光電変換信号と両外側の端部受光領域か
    らの光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに
    基づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー
    信号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領
    域からの全ての光電変換信号を加算し、及び、前記第3
    受光領域と前記第4受光領域からの全ての光電変換信号
    を加算し、これら2系統の出力からいわゆる2素子位相
    差法のトラッキングエラー信号を同時に得るエラー信号
    検出手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光を情報記録媒体に照射し、この情報記
    録媒体からの反射光を用いて情報を読み取る光ディスク
    装置において、 前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸
    を通り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行な方向と
    これのほぼ直交方向との2直線で少なくとも4領域に分
    割され、この4領域のそれぞれ対角に配置される領域同
    士を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合せた第1
    ホログラム対領域と、これと異なり、かつ同一のホログ
    ラム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム対領域と
    して構成し、この第1ホログラム対領域と第2ホログラ
    ム対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異なる方向
    に回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若
    しくは発散のレンズ作用を付加するように構成されたホ
    ログラム素子と、 このホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの
    ±1次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域
    と、前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそ
    れぞれ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有
    し、前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒
    体からの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心
    から全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共
    に、前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域
    と前記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第
    4受光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向と
    し、この境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側
    の端部分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板
    と、 この受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央
    分割領域からの光電変換信号と両外側の端部受光領域か
    らの光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに
    基づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー
    信号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領
    域との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそれ
    ぞれ加算して2系統の出力を得、前記第3受光領域と前
    記第4受光領域との対応する端部分割領域からの光電変
    換信号をそれぞれ加算して2系統の出力を得て、これら
    4系統の出力からいわゆる4素子位相差法のトラッキン
    グエラー信号を同時に得るエラー信号検出手段とを備え
    たことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光を情報記録媒体に照射し、この情報記
    録媒体からの反射光を用いて情報を読み取る光ディスク
    装置において、 前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のほぼ光軸
    を通り前記情報記録媒体のトラックにほぼ平行な方向と
    これのほぼ直交方向との2直線で少なくとも4領域に分
    割され、この4領域のそれぞれ対角に配置される領域同
    士を、同一のホログラム曲線群の二部分を組合せた第1
    ホログラム対領域と、これと異なり、かつ同一のホログ
    ラム曲線群の二部分を組合せた第2ホログラム対領域と
    して構成し、この第1ホログラム対領域と第2ホログラ
    ム対領域とが前記反射光の各回折光を互いに異なる方向
    に回折させ、且つ、各回折光に対してそれぞれ収束、若
    しくは発散のレンズ作用を付加するように構成されたホ
    ログラム素子と、 このホログラム素子の前記第1ホログラム対領域からの
    ±1次回折光をそれぞれ受光する第1及び第2受光領域
    と、前記第2ホログラム対領域からの±1次回折光をそ
    れぞれ受光する第3及び第4受光領域とを同一平面に有
    し、前記第1〜第4受光領域の各中心と前記情報記録媒
    体からの反射光の収束点とが前記ホログラム素子の中心
    から全て光学的に略等距離になる位置に配置されると共
    に、前記光軸を挾んで対向配置される前記第1受光領域
    と前記第2受光領域、及び、前記第3受光領域と前記第
    4受光領域がそれぞれの中心を結ぶ方向を境界方向と
    し、この境界方向に沿って中央分割領域とこれの両外側
    の端部分割領域とにそれぞれ3分割された受光素子基板
    と、 この受光素子基板の前記第1〜第4受光領域の前記中央
    分割領域からの光電変換信号と両外側の端部受光領域か
    らの光電変換信号の加算値との差レベルを取り、これに
    基づいていわゆるスポットサイズ法のフォーカスエラー
    信号を得ると共に、前記第1受光領域と前記第2受光領
    域との対応する端部分割領域からの光電変換信号をそれ
    ぞれ加算し、且つ、この各加算値に前記第1受光領域と
    前記第2受光領域との各中央分割領域からの光電変換信
    号をさらに加算して2系統の出力を得、前記第3受光領
    域と前記第4受光領域との対応する端部分割領域からの
    光電変換信号をそれぞれ加算し、且つ、この各加算値に
    前記第3受光領域と前記第4受光領域との中央分割領域
    からの各光電変換信号をさらに加算して2系統の出力を
    得て、これら4系統の出力からいわゆる4素子位相差法
    のトラッキングエラー信号を同時に得るエラー信号検出
    手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403622B1 (ko) * 2001-04-12 2003-10-30 삼성전자주식회사 광픽업장치 및 광스폿의 최적 포커싱 방법
US7196981B2 (en) 2002-03-20 2007-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc apparatus
KR100717856B1 (ko) 2005-07-11 2007-05-14 엘지전자 주식회사 부빔의 각도 조정이 필요없는 광 디스크 장치의 광 픽업
JP2015011057A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 オムロン株式会社 光偏向プレート、面光源装置及び照光スイッチ

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