JP2000249868A - フィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュール - Google Patents

フィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュール

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JP2000249868A
JP2000249868A JP11055237A JP5523799A JP2000249868A JP 2000249868 A JP2000249868 A JP 2000249868A JP 11055237 A JP11055237 A JP 11055237A JP 5523799 A JP5523799 A JP 5523799A JP 2000249868 A JP2000249868 A JP 2000249868A
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filter
fiber
light
waveguide
transmission line
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Naoki Kimura
直樹 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、伝送路波長の光の受光素子への入
射および伝送路波長の反射光の伝送路への戻りを防止し
た状態で素子発光波長の光を送受信できるフィルタ付き
ファイバ実装型光送受信モジュールを提供することを課
題とする。 【解決手段】 発光素子から出射された素子発光波長の
光が第1導波路に入射されるとともに、第2導波路から
フィルタ膜を透過してフィルタ付きファイバに結合され
て伝送路に送られ、伝送路から送られてきた素子発光波
長の光が、フィルタ付きファイバのフィルタ膜を透過し
て第2導波路に結合されるとともに、Y字形分岐路で2
つに分岐されて第3導波路から受光素子に入射され、伝
送路から送られてきた伝送路波長の光が、フィルタ付き
ファイバのフィルタ膜により反射されて第2導波路には
結合されず、フィルタ膜により反射された伝送路波長の
反射光が伝送路に戻らないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用のモジュ
ールに係り、特に伝送路波長の光の受光素子への入射お
よび伝送路波長の反射光の伝送路への戻りを防止した状
態で素子発光波長の光を送受信できるフィルタ付きファ
イバ実装型光送受信モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタ付きファイバを使用した従来技
術としては、例えば、特開昭62−229109号公報
(第1従来技術)に記載のものがある。すなわち第1従
来技術は、斜め研磨された第1のファイバの端面に干渉
膜フィルタを蒸着形成し、第1波長では第2のファイバ
に、第2波長では第3のファイバに結合される機能を有
する光素子である。また他の従来技術としては、例え
ば、特開昭57−68940号公報(第2従来技術)に
記載のものがある。すなわち第2従来技術は、光ファイ
バの一端を斜め形状とし、その斜め面に干渉フィルタ膜
を設け、この膜で全反射する光の波長と透過する光の波
長の発光、受光手段を設けることにより光波長多重伝送
を得る多重伝送方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1お
よび第2従来技術は、第1、第2波長の進路を分離する
ためにフィルタ膜を設けているため、このフィルタ膜で
反射された光をファイバまたは発光素子と結合する必要
があり、ファイバ先端の研磨角度の精度、およびファイ
バや発光素子の実装精度が非常に厳しくなるという問題
点があった。また、従来技術ではファイバとファイバ、
およびファイバと発光・受光素子を結合させるために光
軸調整が必要であるという問題点もあった。
【0004】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、伝送路波長の光の
受光素子への入射および伝送路波長の反射光の伝送路へ
の戻りを防止した状態で素子発光波長の光を送受信でき
るフィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールを提
供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の要旨は、伝送路波長の光の受光素子への入射および伝
送路波長の反射光の伝送路への戻りを防止した状態で素
子発光波長の光を送受信できるフィルタ付きファイバ実
装型光送受信モジュールであって、発光素子から出射さ
れた素子発光波長の光が第1導波路に入射されるととも
に、第2導波路からフィルタ膜を透過してフィルタ付き
ファイバに結合されて伝送路に送られ、前記伝送路から
送られてきた前記素子発光波長の光が、前記フィルタ付
きファイバの前記フィルタ膜を透過して前記第2導波路
に結合されるとともに、Y字形分岐路で2つに分岐され
て第3導波路から受光素子に入射され、前記伝送路から
送られてきた前記伝送路波長の光が、前記フィルタ付き
ファイバの前記フィルタ膜により反射されて前記第2導
波路には結合されず、前記フィルタ膜により反射された
前記伝送路波長の反射光が前記伝送路に戻らないよう
に、先端部が斜めに研磨されている前記フィルタ付きフ
ァイバで当該伝送路波長の反射光が反射されるように構
成されていることを特徴とするフィルタ付きファイバ実
装型光送受信モジュールに存する。また本発明の請求項
2に記載の要旨は、前記フィルタ膜が、前記フィルタ付
きファイバと前記第1乃至第3導波路の接続点となる部
分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
フィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールに存す
る。また本発明の請求項3に記載の要旨は、前記フィル
タ膜が、あらかじめ前記フィルタ付きファイバ先端に蒸
着形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフ
ィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールに存す
る。また本発明の請求項4に記載の要旨は、前記フィル
タ付きファイバの先端部の研磨角度に合わせて、突き当
て用のスリットが横方向に斜めに形成されていることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィ
ルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールに存する。
また本発明の請求項5に記載の要旨は、前記フィルタ付
きファイバの先端部の研磨角度に合わせて、突き当て用
のスリットが光導波路基板の垂直方向に対して所定角度
で斜めに形成されていることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか一項に記載のフィルタ付きファイバ実装型
光送受信モジュールに存する。また本発明の請求項6に
記載の要旨は、前記突き当て用のスリットは、前記フィ
ルタ付きファイバの先端部の研磨角度に合わせた状態
で、V溝および前記突き当て用のスリットにより位置決
めされた状態で前記フィルタ付きファイバが固定される
ファイバ固定基板の側に傾倒させて形成されていること
を特徴とする請求項5に記載のフィルタ付きファイバ実
装型光送受信モジュールに存する。また本発明の請求項
7に記載の要旨は、前記突き当て用のスリットは、前記
フィルタ付きファイバの先端部の研磨角度に合わせた状
態で、前記発光素子および前記受光素子の側に傾倒させ
て形成されていることを特徴とする請求項5に記載のフ
ィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールに存す
る。また本発明の請求項8に記載の要旨は、前記受光素
子が光導波路基板上に代えて受光素子用キャリア上に実
装され、前記第3導波路から出射された光が前記受光素
子に入射される位置に当該受光素子用キャリアが実装さ
れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
項に記載のフィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュ
ールに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に示す各実施形態の特徴は、
伝送路波長λの光の受光素子3への入射を防止する機
能、および伝送路波長λの反射光の伝送路への戻りを
防止する機能を有し、素子発光波長λの光を送受信で
きることにある。以下、本発明の実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0007】(第1実施形態)図1は、本発明にかかる
フィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュールの第1
実施形態の構成図である。図1を参照すると、フィルタ
付きファイバ実装型光送受信モジュールは、光導波路基
板1、発光素子2、受光素子3、フィルタ付きファイバ
4、ファイバ固定基板5を中心にして構成されている。
【0008】光導波路基板1には、Y字形分岐路6、導
波路7,…,9、発光素子2および受光素子3を搭載す
るための電極10、フィルタ付きファイバ4を位置決め
するためのV溝11、フィルタ付きファイバ突き当て用
のスリット12が形成される。フィルタ付きファイバ4
の先端部は斜めに研磨され、素子発光波長λの光を透
過するとともに伝送路波長λの光を遮断するフィルタ
膜13がフィルタ付きファイバ4の先端部の端面に蒸着
形成されている。
【0009】発光素子2および受光素子3は光導波路基
板1の電極10に半田固定され、フィルタ付きファイバ
4はV溝11およびスリット12により位置決めされた
状態でファイバ固定基板5に半田や接着剤等の接着剤を
用いて固定される。導波路7とフィルタ付きファイバ4
の結合部分には屈折率整合用の透明な樹脂14が塗布さ
れ、導波路7とフィルタ付きファイバ4の結合損失の低
減が図られるといった効果を奏する。
【0010】すなわち、前述の従来技術はフィルタ膜1
3で反射された光をファイバ、または発光素子2と結合
する必要があるため、ファイバ先端の研磨角度の精度、
およびファイバや発光素子2の実装精度が非常に厳しく
なるのに対して、本実施形態のフィルタ付きファイバ実
装型光送受信モジュールは、フィルタ膜13からの反射
光を結合する必要がないため、研磨角度の精度は緩くな
りフィルタ付きファイバ4のコスト低減、モジュールの
歩留まり向上が可能である。また、前述の従来技術では
ファイバとファイバ、およびファイバと発光・受光素子
を結合させるために光軸調整が必要であるが、本発明で
はファイバの位置を光導波路基板1に形成されたV溝1
1とスリット12によって位置決めするため、光軸調整
無しでファイバを実装することができ、モジュールの組
立コストの低減も可能である。
【0011】続いて、本実施形態のフィルタ付きファイ
バ実装型光送受信モジュールの動作を図1を参照して説
明する。発光素子2から出射された素子発光波長λ
光は、導波路8に入射され、導波路7からフィルタ膜1
3を透過してフィルタ付きファイバ4に結合されて伝送
路(不図示)に送られる。
【0012】一方、伝送路(不図示)から送られてきた
素子発光波長λの光は、フィルタ付きファイバ4のフ
ィルタ膜13を透過して導波路7に結合され、Y字形分
岐路6で2つに分岐されて導波路9から受光素子3に入
射される。また、伝送路(不図示)から送られてきた伝
送路波長λの光は、フィルタ付きファイバ4のフィル
タ膜13により反射され、導波路7には結合されない。
さらに、フィルタ付きファイバ4の先端部は斜めに研磨
されているため、フィルタ膜13により反射された伝送
路波長λの光が伝送路(不図示)に戻ることが防止さ
れる。このように、伝送路波長λの光の受光素子3へ
の入射を防止する機能、および伝送路波長λの光の反
射光の伝送路(不図示)への戻りを防止する機能を有
し、素子発光波長λ1の光を送受信するモジュールが得
られる。
【0013】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、部品点
数の削減、実装工程の削減が可能であり、低価格化が実
現できることである。その理由は、従来のようにモジュ
ールの外側にλの伝送路波長を遮断するための波長分
波合波器などを接続する必要がないため、部品コストの
低減が可能となるためであり、また、導波路7,…,9
やフィルタ付きファイバ4の経路の途中にフィルタを挟
み込むような手間のかかる組立工程を必要としないた
め、組立コストの低減が可能となるためである。第2の
効果は、導波路7,…,9やフィルタ付きファイバ4の
接続点が少なくでき、経路中の損失を最小限に抑えられ
ることである。その理由は、従来のようにモジュールの
外側に波長分波合波器を接続したり導波路7,…,9や
フィルタ付きファイバ4の経路の途中にフィルタを挟み
込んだ場合には1点もしくは2点以上導波路7,…,9
やフィルタ付きファイバ4の接続点が多くなり経路中の
過剰損失が大きくなるのに対し、本発明のモジュールで
は、元々フィルタ付きファイバ4と導波路7,…,9の
接続点となる部分にフィルタ膜13を蒸着しているた
め、新たな接続点の追加がなく、経路中の損失を最小限
に抑えることができるためである。第3の効果は、モジ
ュール組立の自動化、および量産化が容易なことであ
る。その理由は、従来のような導波路7,…,9やフィ
ルタ付きファイバ4の経路の途中にフィルタを挟み込む
ような手間のかかる工程は自動化が困難であり人の手に
頼らなければならず大量生産には不向きであるのに対
し、本発明のモジュールでは、フィルタ膜13があらか
じめフィルタ付きファイバ4の先端に蒸着形成されてい
るため、フィルタ膜13を実装する工程が削除されるた
めであり、さらにファイバ実装に関しても、光導波路基
板1に形成されたV溝11にはめ込み、スリット12に
突き当て、ファイバ固定基板5で上から押さえて固定す
るという単純な工程であるため、自動化が容易であり、
量産化に適しているためである。そして第4の効果は、
モジュール組立の歩留まり向上が期待できることであ
る。その理由は、本発明のモジュールでは、フィルタ膜
13からの反射光をフィルタ付きファイバ4等に結合す
る必要がないため、フィルタ付きファイバ4の先端の研
磨角度、フィルタ付きファイバ4の実装精度、スリット
12の加工精度などの影響を受けにくいので、モジュー
ル組立の歩留まり向上、安定化が期待できるためであ
る。
【0014】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、
本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光送受信モ
ジュールの第2実施形態の構成図である。なお、上記実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。本実施
形態は、フィルタ付きファイバ4の先端部の研磨角度に
合わせて、突き当て用のスリット12が横方向に斜めに
形成されている点に特徴を有している。スリット12が
斜めに形成されることにより、フィルタ膜13と導波路
7の間の隙間が無くなるため、導波路7とフィルタ付き
ファイバ4の結合損失の低減が可能である。
【0015】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。図3は、
本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光送受信モ
ジュールの第3実施形態の構成図である。なお、上記実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。本実施
形態は、フィルタ付きファイバ4の先端部の研磨角度に
合わせて、突き当て用のスリット12が縦方向(光導波
路基板1の垂直方向)に対して所定角度で斜めに形成、
すなわち突き当て用のスリット12がファイバ固定基板
5の側に傾倒させて形成されている点に特徴を有してい
る。このように、スリット12が斜めに形成されること
により、フィルタ膜13と導波路7の間の隙間が無くな
るため、導波路7とフィルタ付きファイバ4の結合損失
の低減が可能となるといった効果を奏する。
【0016】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。図4は、
本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光送受信モ
ジュールの第4実施形態の構成図である。なお、上記実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。本実施
形態は、フィルタ付きファイバ4の先端部の研磨角度に
合わせて、突き当て用のスリット12が縦方向(光導波
路基板1の垂直方向)に対して所定角度で斜めに形成、
すなわち突き当て用のスリット12が発光素子2および
受光素子3の側に傾倒させて形成されている点に特徴を
有している。このように、スリット12が斜めに形成さ
れることにより、フィルタ膜13と導波路7の間の隙間
が無くなるため、導波路7とフィルタ付きファイバ4の
結合損失の低減が可能となるといった効果を奏する。
【0017】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。図5は、
本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光送受信モ
ジュールの第5実施形態の構成図である。なお、上記実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。本実施
形態は、受光素子3が光導波路基板1上ではなく受光素
子用キャリア15上に実装され、導波路9から出射され
た光が受光素子3に入射される位置に受光素子用キャリ
ア15が実装される構成に特徴を有している。本実施形
態では、受光素子3として従来から使用されている表面
入射型の受光素子3を容易に使用できるため、安価な受
光素子3を使用することができ、モジュールコストの低
減が可能となるといった効果を奏する。
【0018】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部
材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、
本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にするこ
とができる。また、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、部品点
数の削減、実装工程の削減が可能であり、低価格化が実
現できることである。その理由は、従来のようにモジュ
ールの外側に伝送路波長を遮断するための波長分波合波
器などを接続する必要がないため、部品コストの低減が
可能となるためであり、また、導波路やフィルタ付きフ
ァイバの経路の途中にフィルタを挟み込むような手間の
かかる組立工程を必要としないため、組立コストの低減
が可能となるためである。
【0020】第2の効果は、導波路やフィルタ付きファ
イバの接続点が少なくでき、経路中の損失を最小限に抑
えられることである。その理由は、従来のようにモジュ
ールの外側に波長分波合波器を接続したり導波路やフィ
ルタ付きファイバの経路の途中にフィルタを挟み込んだ
場合には1点もしくは2点以上導波路やフィルタ付きフ
ァイバの接続点が多くなり経路中の過剰損失が大きくな
るのに対し、本発明のモジュールでは、元々フィルタ付
きファイバと導波路の接続点となる部分にフィルタ膜を
蒸着しているため、新たな接続点の追加がなく、経路中
の損失を最小限に抑えることができるためである。
【0021】第3の効果は、モジュール組立の自動化、
および量産化が容易なことである。その理由は、従来の
ような導波路やフィルタ付きファイバの経路の途中にフ
ィルタを挟み込むような手間のかかる工程は自動化が困
難であり人の手に頼らなければならず大量生産には不向
きであるのに対し、本発明のモジュールでは、フィルタ
膜があらかじめフィルタ付きファイバの先端に蒸着形成
されているため、フィルタ膜を実装する工程が削除され
るためであり、さらにファイバ実装に関しても、光導波
路基板に形成されたV溝にはめ込み、スリットに突き当
て、ファイバ固定基板で上から押さえて固定するという
単純な工程であるため、自動化が容易であり、量産化に
適しているためである。
【0022】そして第4の効果は、モジュール組立の歩
留まり向上が期待できることである。その理由は、本発
明のモジュールでは、フィルタ膜からの反射光をフィル
タ付きファイバ等に結合する必要がないため、フィルタ
付きファイバの先端の研磨角度、フィルタ付きファイバ
の実装精度、スリットの加工精度などの影響を受けにく
いので、モジュール組立の歩留まり向上、安定化が期待
できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光
送受信モジュールの第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光
送受信モジュールの第2実施形態の構成図である。
【図3】本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光
送受信モジュールの第3実施形態の構成図である。
【図4】本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光
送受信モジュールの第4実施形態の構成図である。
【図5】本発明にかかるフィルタ付きファイバ実装型光
送受信モジュールの第5実施形態の構成図である。
【符号の説明】
1…光導波路基板 2…発光素子 3…受光素子 4…フィルタ付きファイバ 5…ファイバ固定基板 6…Y字形分岐路 7…導波路(第2導波路) 8…導波路(第1導波路) 9…導波路(第3導波路) 10…電極 11…V溝 12…フィルタ付きファイバ突き当て用のスリット 13…フィルタ膜 14…樹脂 15…受光素子用キャリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路波長の光の受光素子への入射およ
    び伝送路波長の反射光の伝送路への戻りを防止した状態
    で素子発光波長の光を送受信できるフィルタ付きファイ
    バ実装型光送受信モジュールであって、 発光素子から出射された素子発光波長の光が第1導波路
    に入射されるとともに、第2導波路からフィルタ膜を透
    過してフィルタ付きファイバに結合されて伝送路に送ら
    れ、 前記伝送路から送られてきた前記素子発光波長の光が、
    前記フィルタ付きファイバの前記フィルタ膜を透過して
    前記第2導波路に結合されるとともに、Y字形分岐路で
    2つに分岐されて第3導波路から受光素子に入射され、 前記伝送路から送られてきた前記伝送路波長の光が、前
    記フィルタ付きファイバの前記フィルタ膜により反射さ
    れて前記第2導波路には結合されず、 前記フィルタ膜により反射された前記伝送路波長の反射
    光が前記伝送路に戻らないように、先端部が斜めに研磨
    されている前記フィルタ付きファイバで当該伝送路波長
    の反射光が反射されるように構成されていることを特徴
    とするフィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ膜が、前記フィルタ付きフ
    ァイバと前記第1乃至第3導波路の接続点となる部分に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィ
    ルタ付きファイバ実装型光送受信モジュール。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ膜が、あらかじめ前記フィ
    ルタ付きファイバ先端に蒸着形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のフィルタ付きファイバ実装型光
    送受信モジュール。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ付きファイバの先端部の研
    磨角度に合わせて、突き当て用のスリットが横方向に斜
    めに形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか一項に記載のフィルタ付きファイバ実装型光送
    受信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ付きファイバの先端部の研
    磨角度に合わせて、突き当て用のスリットが光導波路基
    板の垂直方向に対して所定角度で斜めに形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    のフィルタ付きファイバ実装型光送受信モジュール。
  6. 【請求項6】 前記突き当て用のスリットは、前記フィ
    ルタ付きファイバの先端部の研磨角度に合わせた状態
    で、V溝および前記突き当て用のスリットにより位置決
    めされた状態で前記フィルタ付きファイバが固定される
    ファイバ固定基板の側に傾倒させて形成されていること
    を特徴とする請求項5に記載のフィルタ付きファイバ実
    装型光送受信モジュール。
  7. 【請求項7】 前記突き当て用のスリットは、前記フィ
    ルタ付きファイバの先端部の研磨角度に合わせた状態
    で、前記発光素子および前記受光素子の側に傾倒させて
    形成されていることを特徴とする請求項5に記載のフィ
    ルタ付きファイバ実装型光送受信モジュール。
  8. 【請求項8】 前記受光素子が光導波路基板上に代えて
    受光素子用キャリア上に実装され、前記第3導波路から
    出射された光が前記受光素子に入射される位置に当該受
    光素子用キャリアが実装されるていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィルタ付きフ
    ァイバ実装型光送受信モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2391952A (en) * 2002-08-13 2004-02-18 Bookham Technology Plc Optical device with optical filter film
US6937779B2 (en) 2000-12-01 2005-08-30 Nec Corporation Optical module
KR100557165B1 (ko) 2004-01-29 2006-03-03 삼성전자주식회사 양방향 광송수신 모듈과 그를 이용한 양방향 광송수신패키지

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