JP2000249867A - 光導波路と光ファイバとの調心方法 - Google Patents

光導波路と光ファイバとの調心方法

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JP2000249867A
JP2000249867A JP11054281A JP5428199A JP2000249867A JP 2000249867 A JP2000249867 A JP 2000249867A JP 11054281 A JP11054281 A JP 11054281A JP 5428199 A JP5428199 A JP 5428199A JP 2000249867 A JP2000249867 A JP 2000249867A
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light
optical
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optical fiber
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JP11054281A
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Tomokane Hirose
智財 広瀬
Tetsuya Hattori
哲也 服部
Masahide Saito
眞秀 齋藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調心精度が優れ簡単で短時間に調心すること
ができる光導波路と光ファイバとの調心方法を提供す
る。 【解決手段】 ASE光源11から出力された調心光
は、光カプラ13を経て、光ファイバグレーティング1
4,15に到達する。調心光のうち波長1557.34
nm成分および波長1545.32nm成分は光ファイ
バグレーティング14,15により反射される。反射さ
れた調心光は、光カプラ13、光カプラ18,光ファイ
バ61を経て光ファイバアレイ31の入力端に入力し、
光ファイバアレイ31、AWG32および光ファイバア
レイ33の調心作業が行われる。このときに、光検出器
44,45それぞれにより検出される調心光のパワーが
−22dBm以上であって、該パワーの時間的変動が
0.1dB以下となるよう、調心光を光ファイバアレイ
31の入力端に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光入出力特性が波
長依存性を有する光導波路と、この光導波路に対して光
を入出力する光ファイバとを、調心光を用いて調心する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平面基板上に形成された光導波路は、光
分岐回路等の種々の光回路を高集積に実現することがで
きる。このような光導波路に光を入出力するには、その
光導波路が形成される平面基板の端面の入出力端と光フ
ァイバの入出力端とを対向させて配置し、入力用光ファ
イバの出力端から光導波路の入力端に光を入力し、光導
波路の出力端から出力用光ファイバの入力端に光を出力
する。この光導波路と光ファイバとの間における光の入
出力に際しては損失が小さいことが要求され、このよう
な観点から、光導波路の入出力端と光ファイバの入出力
端との間の相対的位置関係が調整される。この調整を調
心と呼ぶ。
【0003】調心は以下のようにして行われる。光源か
ら出力された調心用の光(以下「調心光」と呼ぶ)を入
力用光ファイバを介して光導波路の入力端に入力し、そ
の光導波路の出力端から出力される調心光を検出して、
この検出された調心光のパワーが最大となるよう、入力
用光ファイバの出力端と光導波路の入力端とを調心す
る。次いで、光源から出力された調心光を入力用光ファ
イバおよび光導波路を介して出力用光ファイバの入力端
に入力し、その出力用光ファイバの出力端から出力され
る調心光を検出して、この検出された調心光のパワーが
最大となるよう、光導波路の出力端と出力用光ファイバ
の入力端とを調心する。この調心が終了した後、入力用
光ファイバの出力端と光導波路の入力端とを接着剤で固
定し、光導波路の出力端と出力用光ファイバの入力端と
を接着剤で固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光導波
路がN出力の多心化された光分波回路等である場合に
は、上記従来の調心方法は以下のような問題点を有して
いた。
【0005】例えば、白色光源や発光ダイオードから出
力される光を調心光として用いると、光導波路の各入力
端に入力した光がN波に分波され、また、光導波路の光
入出力特性が波長依存性を有することから大きな損失を
受ける波長成分があるので、光導波路のN個の出力端そ
れぞれから出力される光のパワーは、入力時の光のパワ
ーのN分の1以下となる。光導波路の出力端から出力さ
れる調心光のパワーが小さいとS/N比が劣化するの
で、そのパワーを検出しながら調心を行う場合には、調
心精度が悪くなる。
【0006】また、半導体レーザから出力されるレーザ
光を調心光として用いると、半導体レーザ出力の発光ス
ペクトルおよび光導波路の光入出力特性の波長依存性そ
れぞれのピークが互いに略一致すれば、光導波路の出力
端から出力される調心光のパワーが大きく調心精度がよ
い。しかし、両者が一致するとは限らず、一致しない場
合には、光導波路の出力端から出力される調心光のパワ
ーが小さく、そのパワーを検出しながら調心を行う場合
には、調心精度が悪い。
【0007】さらに、調心作業を行うのに通常30分程
度の時間を要し、その時間に亘って光源から出力される
調心光の強度は安定していることが要求されるが、上述
した各種の光源は、強度の時間的変動が0.5dB程度
であることから、このことに因っても調心精度が悪くな
る。
【0008】特開平8−313744号公報には、平面
基板上に光回路とは別にダミーの光導波路を形成し、ま
た、光回路に対して光を入出力する光ファイバとは別に
ダミーの光ファイバを用いて、これらダミーの光導波路
とダミーの光ファイバとを調心することにより、光回路
と該光回路に対して光を入出力する光ファイバとを調心
する技術が開示されている。この技術によれば、N出力
の多心化された光分波回路等である場合であっても、光
回路の出力端から出力される調心光のパワーが大きく調
心精度がよくなることが期待される。
【0009】しかし、上記公報に開示された技術であっ
ても、調心光の安定性に関する問題は解決されず、ま
た、以下のような新たな問題が生じる。すなわち、ダミ
ーの光導波路やダミーの光ファイバを設ける必要がある
ことから、調心時に扱う光学部品の個数や調心軸が増え
るので、限られたスペースで行われる調心作業が煩雑と
なり長時間を要することとなる。
【0010】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、調心精度が優れ簡単で短時間に調心す
ることができる光導波路と光ファイバとの調心方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光導波路と
光ファイバとの調心方法は、光入出力特性が波長依存性
を有する光導波路および該光導波路に対して光を入出力
する光ファイバのうちの何れか一方を第1の光学部品と
し他方を第2の光学部品として、第1の光学部品の出力
端と第2の光学部品の入力端とを、調心光を用いて調心
する方法であって、調心光を第1の光学部品の入力端に
入力して出力端から出力し、第1の光学部品の出力端か
ら出力された調心光を第2の光学部品の入力端に入力し
て出力端から出力し、第2の光学部品の出力端から出力
された調心光のパワーを光検出器により検出してその検
出結果に基づいて調心するときに、光検出器により検出
される調心完了時の調心光のパワーが−22dBm以上
であって該パワーの時間的変動が0.1dB以下となる
よう調心光を第1の光学部品の入力端に入力する、こと
を特徴とする。
【0012】この調心方法によれば、光検出器により検
出される調心完了時の調心光のパワーが−22dBm以
上であって充分に大きいので、S/N比が優れ、調心精
度も優れる。また、光検出器により検出される調心光の
パワーの時間的変動が0.1dB以下であって充分に小
さいので、この点でも調心精度が優れる。しかも、ダミ
ーの光導波路やダミーの光ファイバを設ける必要が無
く、調心時に扱う光学部品の個数や調心軸が増えること
が無いので、調心作業が容易であり短時間に行うことが
できる。
【0013】また、本発明に係る光導波路と光ファイバ
との調心方法において、光検出器により検出される調心
光は、ASE光源から出力された自然放出光のうちの所
定波長帯域の光が光フィルタにより選択的に取り出され
たものであることを特徴とする。この場合には、光検出
器により検出される調心光のパワーが−22dBm以上
であって該パワーの時間的変動が0.1dB以下となる
ように容易にすることができる。なお、光フィルタは、
光源と第1の光学部品との間にあってもよいし、第2の
光学部品と光検出器との間にあってもよい。
【0014】また、上記所定波長帯域は光導波路の光入
出力特性の波長依存性に基づく透過波長帯域より広いの
が好適である。この場合、光導波路の光入出力特性が温
度等により変動した場合であっても、光検出器により検
出される調心光のパワーを−22dBm以上とし、該パ
ワーの時間的変動を0.1dB以下とすることができ
る。また、上記所定波長帯域は5nm以下であるのが好
適である。
【0015】また、本発明に係る光導波路と光ファイバ
との調心方法において、第1の光学部品の入力端に入力
される調心光はSLDから出力された光であることを特
徴とする。また、第1の光学部品の入力端に入力される
調心光は発光ダイオードから出力された光が光増幅され
たものであることを特徴とする。これら何れの場合に
も、光検出器により検出される調心光のパワーが−22
dBm以上であって該パワーの時間的変動が0.1dB
以下となるように容易にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0017】(第1の実施形態)先ず、本発明に係る光
導波路と光ファイバとの調心方法の第1の実施形態につ
いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る光導波路
と光ファイバとの調心方法の説明図である。
【0018】本実施形態に係る調心方法は、光ファイバ
アレイ31とAWG32とを調心し、AWG32と光フ
ァイバアレイ33とを調心するものである。AWG32
は、アレイ導波路回折格子(Arrayed-Waveguide Gratin
g)であり、複数の入力端および複数の出力端を有し、
回折格子の作用と同様の作用を奏し、光入出力特性が波
長依存性を有している。光ファイバ31および33それ
ぞれは、このAWG32に対して光を入出力するもので
ある。そして、これら光ファイバアレイ31および33
ならびにAWG32は、調心終了後に接着剤で互いに固
定され、1つの光学部品を構成する。なお、以下の説明
の便宜のために、AWG32の出力端の個数は16チャ
ネルであるとし、第1チャネルから出力される光のピー
ク波長は1545.32nmであるとし、第16チャネ
ルから出力される光のピーク波長は1557.34nm
であるとする。
【0019】調心を行う為の調心光を出力する光源部
は、ASE光源11、光カプラ13、光ファイバグレー
ティング14および15、マッチングオイル16、半導
体レーザ光源17、光カプラ18、ならびに、これらの
各要素を光学的に接続する光ファイバを備えている。
【0020】ASE光源11は、Er元素が添加された
石英系の光ファイバ(EDF: Er-Doped Fiber)と、こ
のEDFに励起光を供給する励起光源と、光アイソレー
タとを含む。このASE光源11は、励起光源から出力
された励起光がEDFに供給されると、このEDFに添
加されたEr元素が反転分布を生じて自然放出光を光ア
イソレータを介して出力する。この自然放出光は、波長
1.55μm帯であり、波長1545.32nmおよび
1557.34nmを含む。
【0021】光カプラ13は、ASE光源11から到達
した光を光ファイバグレーティング14,15に向けて
出力し、光ファイバグレーティング14,15から到達
した光を光カプラ18に向けて出力する。
【0022】光ファイバグレーティング14および15
それぞれは、光ファイバのコア領域に所定周期の屈折率
変調が形成された回折格子であり、その周期に応じた波
長の光を選択的に反射させる。光ファイバグレーティン
グ14は、波長1557.34nmの光を選択的に反射
させ、光ファイバグレーティング15は、波長154
5.32nmの光を選択的に反射させる。すなわち、光
ファイバグレーティング14および15それぞれは、光
フィルタとして作用する。マッチングオイル16は、光
ファイバの屈折率と同程度の屈折率を有しており、光フ
ァイバグレーティング14,15を透過した光を反射さ
せない。
【0023】半導体レーザ光源17は、波長650nm
のレーザ光を出力する。光カプラ18は、光カプラ18
から到達した光(波長1545.32nm、1557.
34nm)および半導体レーザ光源17から到達した光
(波長650nm)それぞれを、光ファイバ61を介し
て光ファイバアレイ31に出力する。
【0024】調心を行う際に調心光を検出する検出部
は、光減衰器41、光カプラ42および43、光検出器
44および45、光カプラ46、スペクトルアナライザ
47、CCDカメラ48、ならびに、これらの各要素を
光学的に接続する光ファイバを備えている。
【0025】光減衰器41は、AWG32の第16チャ
ネルから出力された光を、光ファイバアレイ33および
光ファイバ63を経て入力し、その光に対して所定の減
衰率で減衰させて出力する。その減衰率は、光ファイバ
61と光ファイバ62とを直接に接続したときに光検出
器44が受光する光のパワー、光ファイバ61と光ファ
イバ63とを直接に接続したときに光検出器45が受光
する光のパワー、ならびに、AWG32の第1および第
16チャネルそれぞれの透過特性を考慮して、調心終了
時において光検出器44および45それぞれが受光する
光のパワーが互いに同程度になるように設定される。
【0026】光カプラ42は、AWG32の第1チャネ
ルから出力された光を、光ファイバアレイ33および光
ファイバ62を経て入力して2分岐し、その一方を光検
出器44に向けて出力し、他方を光カプラ46に向けて
出力する。光カプラ43は、光減衰器41から出力され
た光を入力して2分岐し、その一方を光検出器45に向
けて出力し、他方を光カプラ46に向けて出力する。
【0027】光検出器44は、光カプラ42から到達し
た光を受光し、その光のパワーを検出して、そのパワー
に応じた電気信号を出力する。光検出器45は、光カプ
ラ43から到達した光を受光し、その光のパワーを検出
して、そのパワーに応じた電気信号を出力する。光カプ
ラ46は、光カプラ42および43それぞれから到達し
た光を合波して、スペクトルアナライザ47に向けて出
力し、スペクトルアナライザ47は、その入力した光の
スペクトルを検出する。CCDカメラ48は、光ファイ
バアレイ31とAWG32との調心の際に用いられるも
のである。CCDカメラ48は、AWG32の複数の出
力端それぞれから光が出力されている様子を撮像して、
その撮像結果に基づいて両者の調心を行う。
【0028】制御部51は、CCDカメラ48により撮
像されたAWG32の複数の出力端それぞれから光が出
力されている様子を獲得し、光検出器44および45そ
れぞれから出力された電気信号を入力し、ステージ(図
示せず)上に置かれた光ファイバアレイ31および33
それぞれをAWG32に対して相対的に移動させて調心
を行う。また、制御部51は、スペクトルアナライザ4
7により検出されたスペクトルを入力する。
【0029】本実施形態に係る調心方法、すなわち、制
御部51による調心方法は、以下のとおりである。初め
に、光ファイバアレイ31とAWG32との間で大凡の
調心を行う。これに際しては、当初、ASE光源11か
らは光は出力されない。CCDカメラ48は、AWG3
2の出力端から出力されるレーザ光源を撮像することが
可能な位置に配置される。そして、半導体レーザ光源1
7からレーザ光(波長650nm)が出力される。その
レーザ光は、光カプラ18および光ファイバ61を経て
光ファイバアレイ31の入力端に入力し、光ファイバア
レイ31の出力端から出力されてAWG32の入力端に
入力し、そして、AWG32の出力端から出力される。
このとき、AWG32の出力端から出力されCCDカメ
ラ48により撮像されるレーザ光のパワーは、光ファイ
バアレイ31の出力端とAWG32の入力端との相対的
位置関係に依存している。そこで、AWG32の出力端
から出力されるレーザ光のパワーが或る一定値以上とな
るよう、光ファイバアレイ31とAWG32との間の大
凡の相対的位置関係が調整される。
【0030】続いて、CCDカメラ48を待避して、A
WG32の出力端と光ファイバアレイ33の入力端とを
対向させる。半導体レーザ光源18からはレーザ光は出
力されず、ASE光源11から調心光が出力される。そ
の調心光は、光カプラ13を経て、光ファイバグレーテ
ィング14および15に到達する。そして、その調心光
のうち波長1557.34nm成分は光ファイバグレー
ティング14により反射され、波長1545.32nm
成分は光ファイバグレーティング15により反射され
る。反射された調心光(波長1557.34nm、15
45.32nm)は、光カプラ13、光カプラ18およ
び光ファイバ61を経て光ファイバアレイ31の入力端
に入力する。
【0031】そして、光ファイバアレイ31の入力端に
入力した調心光は、光ファイバアレイ31の出力端から
出力され、AWG32の入力端に入力して出力端から出
力され、光ファイバアレイ33の入力端に入力して出力
端から出力される。光ファイバアレイ33の出力端から
出力される調心光のパワーは、光ファイバアレイ31の
出力端とAWG32の入力端との相対的位置関係、およ
び、AWG32の出力端と光ファイバアレイ33の入力
端との相対的位置関係に依存している。
【0032】AWG32の第1チャネルの出力端から出
力される調心光(波長1545.32nm)は、光ファ
イバアレイ33、光ファイバ62および光カプラ42を
経て、光検出器44によりパワーが検出される。AWG
32の第16チャネルの出力端から出力される調心光
(波長1557.34nm)は、光ファイバアレイ3
3、光ファイバ63、光減衰器41および光カプラ43
を経て、光検出器45によりパワーが検出される。光検
出器44および45それぞれにより検出される調心光の
パワーが最大値となるよう、光ファイバアレイ31とA
WG32との相対的位置関係が調整され、AWG32と
光ファイバアレイ33との相対的位置関係が調整され
る。
【0033】また、AWG32の第1チャネルの出力端
から出力される調心光(波長1545.32nm)は、
光ファイバアレイ33、光ファイバ62、光カプラ42
および光カプラ46を経て、スペクトルアナライザ47
に入力する。AWG32の第16チャネルの出力端から
出力される調心光(波長1557.34nm)は、光フ
ァイバアレイ33、光ファイバ63、光減衰器41、光
カプラ43および光カプラ46を経て、スペクトルアナ
ライザ47に入力する。そして、スペクトルアナライザ
47により、これらの調心光のスペクトルが測定され
る。
【0034】以上のようにして調心が行われるが、この
ときに、光検出器44および45それぞれにより検出さ
れる調心光のパワーが−22dBm以上であって、該パ
ワーの時間的変動が0.1dB以下となるよう、調心光
を光ファイバアレイ31の入力端に入力する。このよう
にすることにより、精度が優れ簡単で短時間に調心する
ことができる。
【0035】また、光ファイバグレーティング14およ
び15それぞれの反射波長帯域は、AWG32の各チャ
ネルの透過波長帯域より広いのが好適である。このよう
にすることにより、AWG32の光入出力特性が温度等
により変動した場合であっても、光検出器44および4
5それぞれにより検出される調心光のパワーを−22d
Bm以上とし、該パワーの時間的変動を0.1dB以下
とすることができる。
【0036】さらに、光ファイバグレーティング14お
よび15それぞれの反射波長帯域は、5nm以下である
のが好適である。このようにすることにより、AWG3
2の第1および第16チャネルの出力端それぞれから出
力される波長の調心光を切り出すことができる。
【0037】具体的な実施例は以下のとおりである。A
SE光源11から出力される調心光は、波長帯域幅(−
3dB)が20nm以上であり、波長1545.32n
mおよび1557.34nmを含むものであった。光フ
ァイバグレーティング14および15それぞれの反射波
長帯域幅(−3dB)は2nmであり、AWG32の各
チャネルの透過波長帯域幅(−3dB)である1nmよ
り広かった。ASE光源11から出力される調心光のパ
ワーは+5dBmであり、光ファイバグレーティング1
4および15それぞれにより反射された各波長の調心光
のパワーは−15dBmであり、光検出器44および4
5それぞれにより検出された調心光のパワーは−18d
Bmであった。また、ASE光源11から出力される調
心光のパワーの時間的変動は0.4dB程度であった
が、光検出器44および45それぞれにより検出される
調心光のパワーの時間的変動は0.07dB程度であっ
た。
【0038】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
導波路と光ファイバとの調心方法の第2の実施形態につ
いて説明する。図2は、第2の実施形態に係る光導波路
と光ファイバとの調心方法の説明図である。本実施形態
に係る調心方法は、第1の実施形態の場合と同様に、光
ファイバアレイ31とAWG32とを調心し、AWG3
2と光ファイバアレイ33とを調心するものである。ま
た、光ファイバアレイ31、AWG32および光ファイ
バアレイ33も、第1の実施形態の場合と同様である。
【0039】調心を行う為の調心光を出力する光源部
は、ASE光源21、AWG23、光カプラ24、半導
体レーザ光源27、光カプラ28、ならびに、これらの
各要素を光学的に接続する光ファイバを備えている。
【0040】ASE光源21は、Er元素が添加された
石英系の光ファイバと、このEDFに励起光を供給する
励起光源と、光アイソレータとを含む。このASE光源
21は、励起光源から出力された励起光がEDFに供給
されると、このEDFに添加されたEr元素が反転分布
を生じて自然放出光を光アイソレータを介して出力す
る。この自然放出光は、波長1.55μm帯であり、波
長1545.32nmおよび1557.34nmを含
む。
【0041】AWG23は、調心しようとするAWG3
2と同様のものであり、ASE光源21から到達した光
を入力して分波し、第1チャネルの出力端から波長15
45.32nm成分を出力し、第16チャネルの出力端
から波長1557.34nm成分を出力する。すなわ
ち、このAWG23は、光フィルタとして作用する。
【0042】光カプラ24は、AWG23の第1および
第16のチャネルの出力端それぞれから出力された調心
光を合波して出力する。半導体レーザ光源27は、波長
650nmのレーザ光を出力する。光カプラ28は、光
カプラ24から到達した光(波長1545.32nm、
1557.34nm)および半導体レーザ光源27から
到達した光(波長650nm)それぞれを、光ファイバ
61を介して光ファイバアレイ31に出力する。
【0043】調心を行う際に調心光を検出する検出部
は、光減衰器41、光カプラ42および43、光検出器
44および45、光カプラ46、スペクトルアナライザ
47、CCDカメラ48、ならびに、これらの各要素を
光学的に接続する光ファイバを備えている。これらは、
第1の実施形態の場合と同様である。
【0044】本実施形態に係る調心方法は、第1の実施
形態の場合と略同様である。ただし、本実施形態では、
光ファイバアレイ31に入力される調心光は、ASE光
源21から出力され、AWG23により所定波長成分が
切り出され、光カプラ24および光カプラ28を経て到
達する。
【0045】本実施形態でも、光検出器44および45
それぞれにより検出される調心光のパワーが−22dB
m以上であって、該パワーの時間的変動が0.1dB以
下となるよう、調心光を光ファイバアレイ31の入力端
に入力する。このようにすることにより、精度が優れ簡
単で短時間に調心することができる。
【0046】また、光フィルタとしてのAWG23は、
調心しようとするAWG32と同様のものであるので、
所望の波長の調心光を切り出す上で好適である。なお、
AWG23およびAWG32は共に入出力特性の波長依
存性が温度に依存するので、調心作業の期間中は、温度
を一定に維持することが重要である。
【0047】具体的な実施例は以下のとおりである。A
SE光源21から出力される調心光は、波長帯域幅(−
3dB)が20nm以上であり、波長1545.32n
mおよび1557.34nmを含むものであった。AS
E光源21から出力される調心光のパワーは+5dBm
であり、光検出器44および45それぞれにより検出さ
れた調心光のパワーは−18dBmであった。また、A
SE光源21から出力される調心光のパワーの時間的変
動は0.4dB程度であったが、光検出器44および4
5それぞれにより検出される調心光のパワーの時間的変
動は0.07dB程度であった。
【0048】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、第1の実施
形態において、光フィルタとしての光ファイバグレーテ
ィングは、ASE光源11と光ファイバアレイ31との
間にあったが、光ファイバアレイ33と光検出器44,
45との間にあってもよい。
【0049】また、上記実施形態では光フィルタとして
光ファイバグレーティングやAWGを用いたが、これら
に限られるものではなく、例えばマッハツェンダ型干渉
計も好適に用いられる。この場合、ASE光源から出力
された光のうち所定波長成分のみを選択的にマッハツェ
ンダ干渉計により切り出して調心光とする。この調心光
を光ファイバアレイ31の入力端に入力させる。
【0050】また、調心を行う為の調心光を出力する光
源部として、上記実施形態ではASE光源と光フィルタ
とを組み合わせたものを用いたが、これに限られるもの
ではなく、超放射発光ダイオード(SLD: Super-Lumi
nescent Diode)も好適に用いられ、また、発光ダイオ
ードと光増幅器とを組み合わせたものも好適に用いられ
る。SLDから出力された光を調心光とする場合も、発
光ダイオードから出力された光を光増幅器により光増幅
して調心光とする場合も、何れも、光検出器により検出
される調心光のパワーが−22dBm以上であって該パ
ワーの時間的変動が0.1dB以下となるように容易に
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明
は、第1の光学部品と第2の光学部品とを調心する際
に、光検出器により検出される調心完了時の調心光のパ
ワーが−22dBm以上であって該パワーの時間的変動
が0.1dB以下となるよう、調心光を第1の光学部品
の入力端に入力することを特徴としている。したがっ
て、光検出器により検出される調心光のパワーが−22
dBm以上であって充分に大きいので、S/N比が優
れ、調心精度も優れる。また、光検出器により検出され
る調心光のパワーの時間的変動が0.1dB以下であっ
て充分に小さいので、この点でも調心精度が優れる。し
かも、ダミーの光導波路やダミーの光ファイバを設ける
必要が無く、調心時に扱う光学部品の個数や調心軸が増
えることが無いので、調心作業が容易であり短時間に行
うことができる。
【0052】また、光検出器により検出される調心光
が、ASE光源から出力された自然放出光のうちの所定
波長帯域の光が光フィルタにより選択的に取り出された
ものである場合には、光検出器により検出される調心光
のパワーが−22dBm以上であって該パワーの時間的
変動が0.1dB以下となるように容易にすることがで
きる。また、第1の光学部品の入力端に入力される調心
光がSLDから出力された光である場合や、第1の光学
部品の入力端に入力される調心光が発光ダイオードから
出力され光増幅された光である場合にも、光検出器によ
り検出される調心光のパワーが−22dBm以上であっ
て該パワーの時間的変動が0.1dB以下となるように
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光導波路と光ファイバと
の調心方法の説明図である。
【図2】第2の実施形態に係る光導波路と光ファイバと
の調心方法の説明図である。
【符号の説明】
11…ASE光源、13…光カプラ、14,15…光フ
ァイバグレーティング、16…マッチングオイル、17
…半導体レーザ光源、18…光カプラ、21…ASE光
源、23…AWG、24…カプラ、27…半導体レーザ
光源、28…光カプラ、31…光ファイバアレイ、32
…AWG、33…光ファイバアレイ、41…光減衰器、
42,43…光カプラ、44,45…光検出器、46…
光カプラ、47…スペクトルアナライザ、48…CCD
カメラ、51…制御部。
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 眞秀 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA25 CA33 DA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入出力特性が波長依存性を有する光導
    波路および該光導波路に対して光を入出力する光ファイ
    バのうちの何れか一方を第1の光学部品とし他方を第2
    の光学部品として、前記第1の光学部品の出力端と前記
    第2の光学部品の入力端とを、調心光を用いて調心する
    方法であって、 調心光を前記第1の光学部品の入力端に入力して前記出
    力端から出力し、前記第1の光学部品の前記出力端から
    出力された調心光を前記第2の光学部品の前記入力端に
    入力して出力端から出力し、前記第2の光学部品の前記
    出力端から出力された調心光のパワーを光検出器により
    検出してその検出結果に基づいて調心するときに、前記
    光検出器により検出される調心完了時の調心光のパワー
    が−22dBm以上であって該パワーの時間的変動が
    0.1dB以下となるよう調心光を前記第1の光学部品
    の前記入力端に入力する、ことを特徴とする光導波路と
    光ファイバとの調心方法。
  2. 【請求項2】 前記光検出器により検出される調心光
    は、ASE光源から出力された自然放出光のうちの所定
    波長帯域の光が光フィルタにより選択的に取り出された
    ものである、ことを特徴とする請求項1記載の光導波路
    と光ファイバとの調心方法。
  3. 【請求項3】 前記所定波長帯域は、前記光導波路の光
    入出力特性の波長依存性に基づく透過波長帯域より広
    い、ことを特徴とする請求項2記載の光導波路と光ファ
    イバとの調心方法。
  4. 【請求項4】 前記所定波長帯域は5nm以下である、
    ことを特徴とする請求項2記載の光導波路と光ファイバ
    との調心方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の光学部品の前記入力端に入力
    される調心光は、SLDから出力された光である、こと
    を特徴とする請求項1記載の光導波路と光ファイバとの
    調心方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の光学部品の前記入力端に入力
    される調心光は、発光ダイオードから出力された光が光
    増幅されたものである、ことを特徴とする請求項1記載
    の光導波路と光ファイバとの調心方法。
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