JP2000248216A - 高隠蔽性水性インキ組成物 - Google Patents

高隠蔽性水性インキ組成物

Info

Publication number
JP2000248216A
JP2000248216A JP4933199A JP4933199A JP2000248216A JP 2000248216 A JP2000248216 A JP 2000248216A JP 4933199 A JP4933199 A JP 4933199A JP 4933199 A JP4933199 A JP 4933199A JP 2000248216 A JP2000248216 A JP 2000248216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
ink composition
aqueous ink
binder
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4933199A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Furumatsu
克彦 古松
Masahiro Uchino
昌洋 内野
Masayuki Matsushima
昌幸 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP4933199A priority Critical patent/JP2000248216A/ja
Publication of JP2000248216A publication Critical patent/JP2000248216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油性インキ筆跡に対する耐ブリード性に優れ
ている高隠蔽性水性インキ組成物を提供する。 【解決手段】 酸化チタン20〜85重量%と、溶剤2
0〜70重量%と、カチオン性結合材2〜20重量%
と、ポリエチレンオキサイド0.1〜20重量%とを少
なくとも含むもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ収容管に直
接インキを充填する型のボールペンに用いる経時安定性
と筆記性が良好な高隠蔽性水性インキ組成物であって、
更に、油性インキの筆跡上に筆記して、これを隠蔽した
とき、油性インキの筆跡に対する耐ブリード性が良好な
高隠蔽性水性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペンとしては、油性インキ
を使用したものと、水性インキを使用したものが知られ
ている。油性ボールペンは、ペン先を取り付けたインキ
収容管に、数1000mPa・sの高粘度油性インキを
直接充填したものである。このようなボールペンはイン
キ収容管にインキを充填しているので、インキの残量を
確認しやすいという長所を有するが、筆記面におけるイ
ンキの浸透が悪いのでボテが多いという短所を有してい
る。水性ボールペンは、中綿と呼ばれるインキ吸蔵部
に、数mPa・sのインキを含浸させたものである。こ
のようなボールペンは筆記面におけるインキの浸透が良
いので、ボテが少ないという長所を有するが、中綿を使
用するのでインキの残量を確認することができないとい
う短所を有している。更に、ペン先を取り付けたインキ
収容管に、粘度を上げた水性インキを直接充填して、上
記油性ボールペンが有する長所と水性ボールペンが有す
る長所との両方を兼ね備えた水性ボールペンも知られて
いる。このような水性ボールペンに使用するインキは高
粘度水性インキと呼ばれている。この高粘度水性インキ
は、ペン先を下向きにした場合、インキがペン先から自
然に漏れ出す事を防止する為に粘度を3000〜500
00mPa・sにすると共に、良好な筆記性を得る為に
増粘材を使用している。また近年、高粘度水性インキに
隠蔽性を付与し、暗色紙への筆記性を向上させたインキ
も知られるようになった。このような隠蔽性を付与した
高粘度水性インキは、修正液として使用することもでき
る。
【0003】修正液とは、紙やフィルム等の上に記され
た筆跡や複写跡などの上に塗布することによって、この
筆跡などを被覆隠蔽するものである。更に、修正液は、
その塗布膜が乾燥して形成する乾燥塗膜上に筆記するこ
とにより誤記などを修正することにも使用される。
【0004】隠蔽性を付与した高粘度水性インキは酸化
チタンと、結合剤と、溶剤と、増粘材とを主成分として
いる。酸化チタンは、隠蔽性を付与する為に使用する。
結合材は、酸化チタンを紙やフィルム上に固定して塗膜
となす為のもので、スチレン−アクリル酸共重合体のア
ルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩など膜形成能
の高い樹脂を使用する。溶剤は、上記酸化チタンの分
散、結合材の溶解・分散の為に使用され、水及び水溶性
有機溶剤を使用する。増粘材は、粘度の調整、筆記性の
調整の為に使用されキサンタンガム等の増粘効果の高い
アニオン性水溶性樹脂を使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インキ収容管に直接イ
ンキを充填する型のボールペンに用いる経時安定性と筆
記性が良好な高隠蔽性水性インキ組成物であって、油性
インキの筆跡上に筆記して、これを隠蔽したとき、油性
インキの筆跡に対する耐ブリード性を向上させることで
ある。本発明で記載している耐ブリード性とは、ブリー
ドの発生を抑制する特性である。ブリードとは高隠蔽性
水性インキ組成物を修正液として使用した場合に発生す
る現象で、隠蔽すべき筆跡の上に高隠蔽性水性インキ組
成物を塗布した時、この高隠蔽性水性インキ組成物によ
って筆跡が溶解して、塗布膜に隠蔽した筆跡が溶け出す
ことである。ブリードは隠蔽すべき筆跡が溶解する現象
だから、隠蔽すべき筆跡が油性インキ筆跡であれば筆跡
が溶解しにくくなる。しかし油性インキによる筆跡の耐
水性は、使用する染料により差があり、高隠蔽性水性イ
ンキ組成物で油性インキ筆跡を隠蔽した場合のブリード
は、油性インキ筆跡の耐水性が低くなるに従って大きく
なる。ところが、高隠蔽性水性インキ組成物を使用する
者にとって、修正しようとする筆跡の耐水性は全く判断
できない。よって高隠蔽性水性インキ組成物には、耐水
性が低い油性インキによる筆跡を隠蔽した場合でも充分
な隠蔽性が得られるよう油性インキ筆跡に対する耐ブリ
ード性を向上する必要がある。
【0006】また、インキ収容管に直接インキを充填す
る型のボールペンに用いる為には、増粘材を使用するこ
とによって、高隠蔽性水性インキ組成物の粘度を300
0〜50000mPa・sまで上げ、さらに良好な筆記
性を得る必要がある。従来のインキ収容管に直接インキ
を充填する型のボールペンに用いるインキは、前述の通
り、結合材としてスチレン−アクリル酸共重合体のアル
カリ金属塩などを、増粘材としてキサンタンガム等の増
粘効果の高いアニオン性水溶性樹脂を使用している。耐
ブリード性を向上させる為には、結合材などをカチオン
性にすることが最も有効な手段と考えられる。しかしカ
チオン性結合材を使用すると、キサンタンガムのような
アニオン性水溶性樹脂は凝集、分離してしまう。よって
増粘材としては、カチオン性または非イオン性であり、
かつ経時安定性、筆記性が良好となるをものを選定しな
くてはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化チタン
と、結合材と、溶剤と、増粘材とを少なくとも含む高隠
蔽性水性インキ組成物において、前記結合材がカチオン
性結合材であり、増粘材がポリエチレンオキサイドであ
ることを特徴とする高隠蔽性水性インキ組成物を要旨と
する。
【0008】以下、本発明の組成について説明する。酸
化チタンは、高隠蔽性水性インキ組成物の隠蔽性と乾燥
塗膜強度を得るために使用する。修正液として必要な隠
蔽性と乾燥塗膜強度を得る為には、その配合量を高隠蔽
性水性インキ組成物全量に対して15重量%以上80重
量%以下に調整することが好ましい。15重量%未満で
あると修正液として隠蔽性が小さく、80重量%を越え
ると修正液として乾燥塗膜強度が弱い為、乾燥塗膜上に
筆記することが困難になる。酸化チタンの市販品として
は、タイトーンSR−1、同R−650、同R−62
N、同R−3L、同A−110、同A−100、同CR
−58(以上、堺化学工業(株)製)、クロノスKR−
310、同KR−380、同KR−480、同KA−1
0、同KA−20、同KA−30(以上、チタン工業
(株)製)、タイピュアR−900、同R−931、
(以上、デュポン・ジャパン・リミテッド社製)、チタ
ニックスJR−300、同JR−800、同JR−60
2(以上、テイカ(株)製)などが挙げられる。またこ
れらの酸化チタンは単独もしくは2種以上併用して使用
可能である。
【0009】カチオン性結合材は、油性インキ筆跡に対
する耐ブリード性向上の為に用いるものであって、カチ
オン性水溶性樹脂、カチオン性エマルジョンを使用す
る。カチオン性水溶性樹脂、カチオン性エマルジョンと
は、溶液中でプラスに帯電している樹脂である。カチオ
ン性結合材の具体例としては、ポリアリルアミンとして
PAA−15、PAA−15B、PAA−15C(以
上、日東紡績(株)製)が、ポリアリルアミン塩酸塩と
してPAA−HCl−3L、PAA−HCl−10L、
PAA−HCl−3S、PAA−HCl−10S(以
上、日東紡績(株)製)が、モノアリルアミンとジアリル
アミンとの1:1共重合体としてPAA−D11−HC
l(日東紡績(株)製)が、ポリエチレンイミンとしてL
upasolHF、同P、同PS、同SK、同SN(以
上、ビーエーエスエフ(株)製)が、ポリアミンとして
パルセットJK−157、同JK−173、同JK−1
81(以上、明成化学工業(株)製)が、ウレタン系エ
マルジョンとしてパスコールJK−830、JK−85
0、JK−870(以上、明成化学工業(株)製)が挙
げられる。結合材の使用量は、高隠蔽性水性インキ組成
物全量に対して2重量%以上20重量%以下が好まし
い。結合材の使用量は、樹脂溶液またはエマルジョンの
場合、結合材の固形分で表すものである。結合材は単独
もしくは2種以上併用して使用可能である。
【0010】溶剤は、水及び必要に応じて水溶性有機溶
剤が用いられる。水溶性有機溶剤として具体的には、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール等のアルコール系有機溶剤が挙げられる。これら
の水溶性溶剤は単独もしくは2種以上併用して使用可能
である。溶剤の使用量は、高隠蔽性水性インキ組成物全
量に対して20重量%以上70重量%以下が好ましい。
【0011】増粘材はポリエチレンオキサイドを用い
る。ポリエチレンオキサイドはエチレンオキサイドを開
環重合して製造される非イオン系水溶性熱可塑性樹脂で
ある。市販品にはアルコックスR−150(分子量10
万〜17万)、同R−400(分子量18万〜25
万)、同R−1000(分子量25万〜30万)、同E
−30(分子量30万〜50万)、同E−45(分子量
60万〜80万)、同E−60(分子量100万〜12
0万)、同E−75(分子量200万〜250万)、同
E−100(分子量250万〜300万)、同E−13
0(分子量300万〜350万)、同E−160(分子
量360万〜400万)、同E−240(分子量400
万〜500万)(以上、明成化学工業(株)製)、PE
O−1(分子量15万〜40万)、PEO−3(分子量
60万〜110万)、PEO−8(分子量170万〜2
20万)、PEO−15(分子量330万〜380
万)、PEO−18(分子量430万〜480万)(以
上、住友精化(株)製)が挙げられる。上記ポリエチレ
ンオキサイドは、単独もしくは2種以上併用して使用可
能である。増粘材の使用量は、高隠蔽性水性インキ組成
物全量に対して0.1重量%以上20重量%以下が好ま
しい。
【0012】本発明に係る高隠蔽性水性インキ組成物
は、上記の各成分をボールミル、アトライター、サンド
グラインダー等の攪拌分散機を使用して分散混合するこ
とによって得られる。
【0013】尚、上記した成分の他に、必要に応じて、
種々の添加剤を併用することも可能である。例えば、固
体酸の添加は、油性インキ筆跡に対する耐ブリード性を
更に向上する。これは油性インキ中の染料と固体酸が接
触すると、染料−固体酸間で電子の供与、受容が行わ
れ、染料が水に不溶な凝集物となるからである。固体酸
の具体例には、酸性白土としてミズカエース#20、同
#200、同#300、同#400(以上、水澤化学工
業(株)製)が、活性白土としてSA−10、SA−
1、R−15、R−5、ニッカナイトG−36、同G−
153(以上、日本活性白土(株)製)が、ガレオンア
ースV2R、同V2、同V1、同NV、同NS、同GS
F、同NF−2(以上、水澤化学工業(株)製)が、ケ
イ酸アルミニウムとしてキョーワード700(協和化学
工業(株)製)などが挙げられる。その他の固体酸には
硫酸カルシウムなどが挙げられる。これらの固体酸は単
独もしくは2種以上併用して使用可能であるこれら固体
酸を使用する場合、その使用量は高隠蔽性水性インキ組
成物全量に対して1〜40重量%が好ましい。
【0014】更に、炭酸カルシウムなどの体質顔料、筆
記面と色調を合わせる為に着色顔料などを併用すること
ができる。その他、分散安定の為に分散剤を適宜使用す
ることもできる。この場合、高隠蔽性水性インキ組成物
が凝集、分離することを防ぐため非イオン性、またはカ
チオン性の分散剤を使用する。市販されている分散剤と
してコータミン60W(花王(株)製、カチオン性)、
Hexaglyn1−L(日光ケミカル(株)製、非イ
オン性)が挙げられる。
【0015】
【作用】本発明に係る高隠蔽性水性インキ組成物の、油
性インキに対する耐ブリード性が良好である理由は以下
の作用によると推察される。油性インキ筆跡の上にカチ
オン性結合材を使用した高隠蔽性水性インキ組成物を塗
布すると、カチオン性結合材と染料が接触する。すると
染料−カチオン性結合材間で電子の供与、受容が行わ
れ、染料は水に不溶な凝集物となる。このようにカチオ
ン性結合材によって染料を不溶化させることによって耐
ブリード性は向上する。また、なぜ増粘材としてポリエ
チレンオキサイドを使用すると、カチオン性結合材を用
いたインキの経時安定性、筆記性が良好であるかは定か
ではないが、ポリエチレンオキサイドを使用した高隠蔽
性水性インキ組成物は糸曳き性があり、このためペン先
から途切れることなく高隠蔽性水性インキ組成物を吐出
することができるものと思われる。以上により、本発明
の高隠蔽性水性インキ組成物は、油性インキに対する耐
ブリード性と経時安定性及び筆記性とを向上することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例として修正液を用いて
例示するが、本発明は、実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 クロノスKR−380(チタン工業(株)製、二酸化チタン) 30重量部 PAA−HCl−10S(日東紡績(株)製、ポリアリルアミン)5重量部 水 34重量部 エタノール 5重量部 アルコックスR−400(明成化学工業(株)製、ポリエチレンオキサイド)の 30重量%水溶液 18重量部 SA−10(日本活性白土(株)製、活性白土) 10重量部 コータミン60W(花王(株)製、分散剤) 1重量部 上記成分中、ポリエチレンオキサイド水溶液以外の成分
をボールミルにて24時間分散する。この分散液にポリ
エチレンオキサイド水溶液を加え、攪拌溶解して高隠蔽
性水性インキ組成物を得た。
【0017】 実施例2 チタニックスJR−300(テイカ(株)製、二酸化チタン) 48重量部 PAA−HCl−10L(日東紡績(株)製、ポリアリルアミン塩酸塩) 10重量部 水 38重量部 PEO−1(住友精化(株)製、ポリエチレンオキサイド)の30重量%水溶液 12重量部 ミズカエース#200(水澤化学工業(株)製、酸性白土) 5重量部 コータミン60W(前述) 1重量部 上記成分を実施例1と同様になして、高隠蔽性水性イン
キ組成物を得た。
【0018】 実施例3 チタニックスJR−800(テイカ(株)製、二酸化チタン) 52重量部 PAA−HCl−10L(日東紡績(株)製、ポリアリルアミン塩酸塩) 4重量部 水 44重量部 アルコックスW−1000(明成化学工業(株)製、ポリエチレンオキサイド )の30重量%水溶液 10重量部 コータミン60W(前述) 1重量部 上記成分を実施例1と同様になして、高隠蔽性水性イン
キ組成物を得た。
【0019】 実施例4 タイピュアR−900(デュポン・ジャパン・リミテッド社製、酸化チタン) 45重量部 パスコールJK850(明成化学工業(株)製、ウレタン系エマルジョン(不 揮発分30重量%水溶液)) 33重量部 アルコックスE−30(明成化学工業(株)製、ポリエチレンオキサイド)の 30重量%水溶液 20重量部 ミズカエース#200(水澤化学工業(株)製、酸性白土) 10重量部 コータミン60W(前述) 1重量部 上記成分を実施例1と同様になして、高隠蔽性水性イン
キ組成物を得た。
【0020】 実施例5 タイトーンR62N(堺化学(株)製、酸化チタン) 55重量部 パスコールJK870(明成化学工業(株)製、ウレタン系エマルジョン(不 揮発分30重量%水溶液)) 30重量部 水 14重量部 アルコックスW−400(明成化学工業(株)製、ポリエチレンオキサイド) の30重量%水溶液 18重量部 コータミン60W(前述) 1重量部 上記成分を実施例2と同様になして、高隠蔽性水性イン
キ組成物を得た。
【0021】比較例1 実施例1における、アルコックスW−400の30重量
%水溶液を、ケルザンAR(三晶(株)製、キサンタン
ガム、アニオン性増粘剤)の6重量%水溶液10重量部
に代え、水を30重量部にした以外は実施例1と同様に
なして修正液を得た。
【0022】比較例2 実施例2における、PEO−1の30重量%水溶液を、
サクリスN1(三洋化成工業(株)製、アクリル系樹
脂、ノニオン性増粘材)の30重量%水溶液にした以外
は実施例2と同様になして高隠蔽性水性インキ組成物を
得た。
【0023】比較例3 実施例2における、PAA−HCl−10Lをジョンク
リル61J(ジョンソンポリマー(株)製、スチレン−
アクリル系樹脂、アニオン性結合材、不揮発分31%水
溶液)13重量部に代え、水を35重量部にした以外は
実施例1と同様になして高隠蔽性水性インキ組成物を得
た。
【0024】以上、実施例1〜5、比較例1〜3で得ら
れた修正液について、耐ブリード性、経時安定性、筆記
性の試験を行った。耐ブリード性は油性インキ筆跡を、
本発明の高隠蔽性水性インキ組成物で隠蔽し、24時間
後の隠蔽率で表した。また経時安定性は1カ月放置後
の、上澄みの高さで表した。但し、比較例2は、高隠蔽
性水性インキ組成物を得た時点で、すでに修正液が凝集
した為、試験を行っていない。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】*1耐ブリード性:油性ボールペン(ぺん
てる(株)製、BK70)を使用し、上質紙上に1mm幅
で16本、直線を筆記する。次に上記各高隠蔽性水性イ
ンキ組成物を、隙間0.152mmのアプリケーター
で、油性ボールペン筆跡に直角に交わるように塗布す
る。24時間放置後、45°、0°拡散反射率を測定し
て、隠蔽率を算出し耐ブリード性とした。数値が高いほ
ど、耐ブリード性は良好である。
【0027】*2経時安定性:上記高隠蔽性水性インキ
組成物をバイアル瓶(S−5:日電理化硝子(株)製)
に高さ50mm(約10cc)入れ50℃1カ月放置
し、高隠蔽性水性インキ組成物に発生した上澄みの高さ
を測定した。
【0028】*3筆記性:黒色の画用紙に手書き筆記
し、筆跡を目視観察した。 ○:滑らかに、カスレることなく良好に筆記できる。 ×:筆記できるが、カスレが発生する。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の高
隠蔽性水性インキ組成物は十分な隠蔽性を有していると
ともに、油性インキに対する耐ブリード性、経時安定
性、筆記性に優れているので、ボールペン用のインキと
して通常の筆記に使用できることはもちろんであるが、
修正液として実用上優れた品質を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DF022 EA011 HA216 HA376 KA06 4J039 AD23 AE04 AE07 BA13 BA35 BC07 BC08 BE12 BE23 CA06 EA44 EA47 EA48 GA27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタンと、結合材と、溶剤と、増粘
    材とを少なくとも含む高隠蔽性水性インキ組成物におい
    て、前記結合材がカチオン性結合材であり、増粘材がポ
    リエチレンオキサイドである高隠蔽性水性インキ組成
    物。
  2. 【請求項2】 さらに固体酸を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の高隠蔽性水性インキ組成物。
JP4933199A 1999-02-26 1999-02-26 高隠蔽性水性インキ組成物 Pending JP2000248216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4933199A JP2000248216A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 高隠蔽性水性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4933199A JP2000248216A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 高隠蔽性水性インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000248216A true JP2000248216A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12828018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4933199A Pending JP2000248216A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 高隠蔽性水性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000248216A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020175265A1 (ja) 2019-02-25 2020-09-03 三菱鉛筆株式会社 水性ボールペン用インク組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020175265A1 (ja) 2019-02-25 2020-09-03 三菱鉛筆株式会社 水性ボールペン用インク組成物
KR20210129174A (ko) 2019-02-25 2021-10-27 미쓰비시 엔피쯔 가부시키가이샤 수성 볼펜용 잉크 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118314B2 (ja) 筆記具用インキ組成物
JP6654604B2 (ja) 筆記具用の水性顔料インキ組成物及び該インキ組成物を搭載した中綿式サインペン
JP2000248216A (ja) 高隠蔽性水性インキ組成物
JP3379849B2 (ja) 水性ボールペン
JP4841127B2 (ja) 水性インキ組成物
JPH0812916A (ja) ボールペン用水性白色顔料インキ
JP6585437B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP3012424B2 (ja) 油性マーキングペンインキ組成物
JPH08157765A (ja) 油性ボールペン用インキ組成物
JP3032516B1 (ja) 水性ボ―ルペン用インキ組成物
JP2000136334A (ja) 水性修正液
JP5941341B2 (ja) 書道用液
JP3338222B2 (ja) 直液ノック式水性ボールペン用インキ
JP2005002136A (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP2020100730A (ja) 筆記具用水性インキ組成物
JP2003192975A (ja) 油性ボールペン用インキ組成物
JP2000160071A (ja) 水性修正液
JP7447336B1 (ja) インク組成物及び筆記具
JP2020002285A (ja) ボールペン用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
EP3835373B1 (en) Marking ink composition for writing board
JP5651290B2 (ja) 消去性インキ組成物
JP5561917B2 (ja) 油性修正液組成物
JP2986400B2 (ja) 油性ボールペン用インキ
JP2006123278A (ja) 変色性ボールペン及びそれを用いた筆記具セット
JPH09316383A (ja) 水性ボールペン用インキとこのインキを直詰した水性ボールペン