JP2000244749A - データ演算装置及び方法並びにデータ演算プログラムを供給するプログラム供給媒体 - Google Patents

データ演算装置及び方法並びにデータ演算プログラムを供給するプログラム供給媒体

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JP2000244749A
JP2000244749A JP4694299A JP4694299A JP2000244749A JP 2000244749 A JP2000244749 A JP 2000244749A JP 4694299 A JP4694299 A JP 4694299A JP 4694299 A JP4694299 A JP 4694299A JP 2000244749 A JP2000244749 A JP 2000244749A
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Ken Kurihara
謙 栗原
Hiroyuki Shiotani
浩之 塩谷
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一連の演算処理におけるデータの表現形式を
制御することで、演算量を低減させる。 【解決手段】 各演算単位間で受け渡される中間データ
列のデータ表現形式の選択肢として複数のデータ表現形
式をそれぞれ有し各演算単位に対応して設けられた複数
の演算手段と、各演算手段について、隣接する演算手段
間で受け渡される中間データ列のデータ表現形式及び該
隣接する演算手段の処理可能なデータ表現形式に基づい
て演算するデータ表現形式を選択し、選択したデータ表
現形式が前記隣接する演算手段間で受け渡される中間デ
ータ列のデータ表現形式と異なると判定したときには、
中間データ列のデータ表現形式を他のデータ表現形式に
変換する変換処理を挿入する処理を行う演算制御手段と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の圧縮符号形
式のデータ列を入出力とし、一連の演算処理を施す画像
演算処理及び方法、並びにデータ演算プログラムを供給
するプログラム供給媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のディジタル画像を入力し、それぞ
れのディジタル画像に演算処理を施すことで画像合成等
を行って出力画像を得る画像演算処理の一連の手順は、
イメージグラフの形式で表現されることが多い。
【0003】上記イメージグラフは、所定の演算単位を
ノードとし、演算単位間の依存関係を、ノード間の有向
非循環グラフ(DAG:Directed Acyclic Graph)とし
て表現されてなる。このイメージグラフは、複数のノー
ドにより構成され、一般に、リーフノードと、内部ノー
ドと、単一のルートノードとを含んで構成される。
【0004】イメージグラフの端末に位置するリーフノ
ードは、画像の入力処理或いは画像の発生を表現してい
る。内部ノードは、下位に位置するノードに対して、何
らかの演算処理を施す。演算処理としては、例えば入力
となる下位ノードの個数に応じて、単項演算、2項演算
等の種類がある。イメージグラフの最上位に位置するル
ートノードは、下位ノードにより種々の演算処理がなさ
れた画像を結果画像として出力するための演算処理を示
す。
【0005】ここで、文献「M.Shantzls, “A Model fo
r Efficient and Flexible Image Computing”, Comput
er Graphics Proceedings, Annual Conference Series,
1994, pp.147-154.」にある記載によれば、結果画像に
寄与する領域を求めて、求めた領域の内部のみを演算す
ることにより、イメージグラフの一連の演算処理の効率
を向上させるアルゴリズムについて述べている。また、
特開平8-110953号公報で開示されている「グラフィカル
プログラミング言語の解釈方法」、特開平8-115413号公
報で開示されている「グラフィカルプログラミング言語
の解釈方法」、及び特開平10-55427号公報で開示されて
いる「画像表現ツリーの最適化方法及び装置」によれ
ば、イメージグラフに変形等の処理を行うことで最適化
する手法が記載されている。
【0006】上述したようなイメージグラフの一例を図
10に示す。この図10に示すイメージグラフ100
は、端末に位置するリーフノード101、102と、こ
れらリーフノード101、102からの出力結果につい
ての演算処理を示す内部ノード103〜108と、下位
のノード103から上位のノード108に向かって順次
演算処理がなされて出力画像データを出力する処理を示
す最上位のノードとしてルートノード109とから成
る。
【0007】また、上述したイメージグラフを構成する
各ノードが画像データに行う演算処理は、一つの画素に
ついて演算を行う点演算、周りの画像に対して演算処理
を行う近傍演算、更にもっと離れた画素に対して演算処
理を行う大域演算と分類されている。
【0008】点演算とは、結果画像の一つの値が、入力
画像の同一座標の画像値のみから求められる演算をい
う。単項演算では画素値に係数を乗じる等の色補正演算
処理、2項演算では一般的な合成演算(アルファブレン
ディング)等が点演算に該当する。図10に示したイメ
ージグラフ100では、ノード103、ノード104、
ノード108の色補正演算処理及びノード105の合成
演算処理が点演算に該当する。
【0009】近傍演算とは、結果画像の一つの画素値
が、入力画像の対応する座標の近傍点の画素群の値によ
り決定されるものをいう。例えば、フィルター演算処理
が近傍演算に該当する。図10に示したイメージグラフ
100では、ノード107のぼかし演算処理が近傍演算
に該当する。
【0010】大域演算とは、上述した点演算及び近傍演
算以外の演算を指し、例えば座標変換を伴う演算処理等
が該当する。図10に示したイメージグラフ100で
は、ノード106のズーム演算処理が大域演算に該当す
る。
【0011】上述したようなイメージグラフ100のリ
ーフノード101、102に入力される画像データの表
現方式としては、例えばランレングス符号化方式(run
length encoding)で圧縮処理されたものがある。この
ランレングス符号化方式は、同一値の連続(run)を、
繰り返し回数(run length)とその値そのもの、すなわ
ち即値の対で表現することにより、情報を圧縮する符号
化方式である。このランレングス符号化は、例えば画像
をファイルに格納するとき等において多く用いられてい
る。そして、2次元情報である画像をランレングス符号
化する場合には、一般的に、行(ラスタ)方向について
ランレングス符号化が適用される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来、イメージグラフ
の一連の演算処理において、入力画像が上述のランレン
グス符号化されている場合、入力画像を読み込む処理を
行った直後に伸張復号化の処理を行っていた。
【0013】また、従来、イメージグラフの一連の処理
において、出力画像をランレングス符号化して出力する
場合、出力画像を出力する処理を行う直前に圧縮符号化
の処理を行っていた。
【0014】上述の図10のイメージグラフにおいて、
入力画像、出力画像がランレングス符号化されていると
すると、上述のように伸張復号化処理のノード111,
112及び圧縮符号化処理のノード121を付加する
と、図11に示すようなイメージグラフ200となる。
【0015】このイメージグラフ200において、リー
フノード101の出力にはランレングス符号の画像デー
タについての伸張復号化処理を示すノード111が付加
されており、リーフノード102の出力にはランレング
ス符号の画像データについての伸張復号化処理を示すノ
ード112が付加されている。また、このイメージグラ
フ200において、ルートノード109の入力にはラン
レングス符号化する圧縮符号化処理を示すノード121
が付加されている。
【0016】しかし、図11に示すイメージグラフ20
0を変形、最適化することはあっても、ランレングス符
号形式等に圧縮符号化された画像データを、圧縮符号形
式のままで演算処理することはなされていない。
【0017】すなわち、この図11に示すイメージグラ
フ200により表現された一連の演算処理では、ノード
111、112で圧縮符号化された画像データを、伸張
復号処理し、一旦メモリに格納して演算処理を行ってい
たので、メモリ効率が低下するという問題点があった。
【0018】更に、この図11に示すイメージグラフ2
00により表現された一連の演算処理では、伸張復号処
理された画像データを用いて内部ノード103〜108
の演算処理を行っていたので、演算量が多くなり、演算
時間が長くなるという問題点があった。
【0019】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、一連の演算処理における
データの表現形式を制御することで、演算量を低減させ
ることができるデータ演算装置及び方法、データ演算方
法を実行するための処理プログラムを供給するプログラ
ム供給媒体を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係るデータ演算装置は、入力データ列に対して、
演算制御情報で示される演算の種類及び演算順序に従っ
て複数の演算単位により一連の演算を実行して生成した
出力データ列を出力するデータ演算装置であって、上記
各演算単位間で受け渡される中間データ列のデータ表現
形式の選択肢として複数のデータ表現形式をそれぞれ有
し上記各演算単位に対応して設けられた複数の演算手段
と、上記各演算手段について、隣接する演算手段間で受
け渡される中間データ列のデータ表現形式及び該隣接す
る演算手段の処理可能なデータ表現形式に基づいて演算
するデータ表現形式を選択し、選択したデータ表現形式
が前記隣接する演算手段間で受け渡される中間データ列
のデータ表現形式と異なると判定したときには、中間デ
ータ列のデータ表現形式を他のデータ表現形式に変換す
る変換処理を挿入する処理を行う演算制御手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0021】このようなデータ演算装置は、着目してい
る演算手段で演算を行うときのデータ表現形式が、隣接
する演算手段間で受け渡される中間データ列のデータ表
現形式と異なると判定したときには変換処理を挿入する
ことで、他のデータ表現形式の中間データ列とし、着目
している演算手段と、該着目している演算手段と隣接す
る演算手段とで、演算するときのデータ表現形式を変化
させ演算量を変化させる。
【0022】また、本発明に係るデータ演算方法は、入
力データ列に対して、演算制御情報で示される演算の種
類及び演算順序に従って複数の演算単位により一連の演
算を実行して生成した出力データ列を出力するデータ演
算方法であって、上記各演算単位は、上記各演算単位間
で受け渡される中間データ列のデータ表現形式の選択肢
として複数のデータ表現形式をそれぞれ有し、上記各演
算単位について、隣接する演算単位と受け渡される中間
データ列のデータ表現形式及び該隣接する演算単位の処
理可能なデータ表現形式に基づいて演算するデータ表現
形式を選択し、選択したデータ表現形式が前記隣接する
演算単位と受け渡される中間データ列のデータ表現形式
と異なると判定したときには、中間データ列のデータ表
現形式を他のデータ表現形式に変換する変換処理を挿入
する処理を行うことを特徴とする。
【0023】このようなデータ演算方法は、着目してい
る演算単位で演算を行うときのデータ表現形式が、隣接
する演算単位と受け渡される中間データ列のデータ表現
形式と異なると判定したときには変換処理を挿入するこ
とにより、他のデータ表現形式の中間データ列とし、着
目している演算単位と、該着目している演算単位と隣接
する演算単位とで、演算するときのデータ表現形式を変
化させ演算量を変化させる。
【0024】更に、本発明に係るデータ演算プログラム
を供給するプログラム供給媒体は、入力データ列に対し
て、演算制御情報で示される演算の種類及び演算順序に
従って複数の演算単位により一連の演算を実行して生成
した出力データ列を出力するためのデータ演算プログラ
ムを供給するプログラム供給媒体であって、上記各演算
単位は、上記各演算単位間で受け渡される中間データ列
のデータ表現形式の選択肢として複数のデータ表現形式
をそれぞれ有し、上記各演算単位について、隣接する演
算単位と受け渡される中間データ列のデータ表現形式及
び該隣接する演算単位の処理可能なデータ表現形式に基
づいて演算するデータ表現形式を選択し、選択したデー
タ表現形式が前記隣接する演算単位と受け渡される中間
データ列のデータ表現形式と異なると判定したときに
は、中間データ列のデータ表現形式を他のデータ表現形
式に変換する変換処理を挿入する処理を行うデータ演算
プログラムを供給することを特徴とする。
【0025】このようなデータ演算プログラムを供給す
るプログラム供給媒体は、例えばコンピュータにデータ
演算プログラムを供給して読み込ませることにより、着
目している演算単位で演算を行うときのデータ表現形式
が、隣接する演算単位と受け渡される中間データ列のデ
ータ表現形式と異なると判定したときには変換処理を挿
入することで、他のデータ表現形式の中間データ列と
し、着目している演算単位と、該着目している演算単位
と隣接する演算単位とで、演算するときのデータ表現形
式を変化させ演算量を変化させる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】本発明は、例えば図1に示すように構成さ
れたデータ演算装置1に適用される。
【0028】このデータ演算装置1は、画像演算処理等
を行うCPU(central processingunit:中央処理装
置)2と、CPU2からの制御信号により制御される外
部記憶部3、画像表示部4、操作入力部5及び記憶部6
とがデータバス7に接続されて構成されている。これら
外部記憶部3、画像表示部4、操作入力部5及び記憶部
6は、CPU2からの制御信号をデータバス7を介して
入力され、その動作が制御される。
【0029】外部記憶部3は、例えばハードディスクを
備えたHDD(ハードディスク・ドライブ)装置からな
る。この外部記憶部3には、CPU2で行う画像演算処
理の対象となる入力画像データ及びCPU2により画像
演算処理が施された出力画像データが格納される。外部
記憶部4は、CPU2からの制御信号に応じて、格納さ
れているランレングス符号化された入力画像データをデ
ータバス7を介して記憶部6に出力する。
【0030】画像表示部4は、CPU2からの制御信号
に従って、入力画像データ、出力画像データを表示す
る。また、この画像表示部4は、CPU2が画像演算処
理を行っているときのイメージグラフを表示するととも
に、イメージグラフの編集処理におけるイメージグラフ
を表示する。
【0031】操作入力部5は、ユーザに操作されるキー
ボードやマウス等からなり、ユーザにより操作されるこ
とで、操作入力信号を生成する。この操作入力部5は、
例えばイメージグラフの編集処理において、種々の設定
を選択等するための操作入力信号を生成して、CPU2
に出力する。
【0032】記憶部6は、CPU2によりその内容が制
御されるメモリからなる。この記憶部6には、CPU2
により画像演算処理を行っているときにおいて、入力画
像データ、出力画像データ及び画像演算処理が施された
入力画像データを記憶するデータ領域11と、CPU2
が画像演算処理等を行うための処理プログラムを記憶す
るプログラム領域12と、イメージグラフを表現するた
めの情報として演算制御情報を記憶するイメージグラフ
領域13とが形成されている。
【0033】演算制御情報は、イメージグラフを構成す
る各演算単位の順序関係を示す演算順序情報、各演算単
位が対応可能なデータ表現形式を示す対応データ表現形
式情報、各演算単位における演算の種類を示す演算種類
情報とからなり、イメージグラフを定義している。
【0034】CPU2は、制御信号をデータバス7を介
して出力することで上述の各部を制御する。このとき、
CPU2は、操作入力部5からの操作信号及び記憶部6
のプログラム領域12に格納された処理プログラムに応
じて制御信号を生成する。
【0035】このCPU2は、上記処理プログラムに従
って、イメージグラフ領域13に格納されたイメージグ
ラフを編集するイメージグラフ編集処理、イメージグラ
フ最適化処理及びイメージグラフを用いた画像演算処理
を行う。
【0036】イメージグラフ編集処理を行うときには、
CPU2は、プログラム領域12から編集処理プログラ
ム及び操作入力部5からの操作入力信号に従って処理を
行うことにより、イメージグラフの変形等を行う。
【0037】イメージグラフ最適化処理を行うときに
は、CPU2は、プログラム領域12から最適化処理プ
ログラム及びイメージグラフ領域13から演算制御情報
に従って、イメージグラフ中にデータ変換処理を挿入す
る処理を行う。このCPU2により挿入されるデータ変
換処理は、例えば圧縮符号化処理、伸張復号化処理、フ
ォーマット変換処理等がある。なお、このイメージグラ
フ最適化処理の詳細については後述する。
【0038】CPU2は、プログラム領域12に格納さ
れた処理プログラムに従って、外部記憶部3に格納され
た入力画像データについて、イメージグラフを用いた画
像演算処理を行って出力画像データを作成する処理を行
う。
【0039】次に、イメージグラフ領域13に記憶され
ている演算制御情報により表現される上記イメージグラ
フについて説明する。このイメージグラフは、画像演算
処理の一連の手順を表現するものである。このイメージ
グラフは、所定の演算単位をノードとし、演算単位間の
依存関係を、ノード間の有向非循環グラフ(DAG:Di
rected Acyclic Graph)として表現している。
【0040】上記イメージグラフは、複数のノードによ
り構成され、一般に、リーフノードと、内部ノードと、
単一のルートノードとを含んで構成される。イメージグ
ラフの端末に位置するリーフノードは、画像の入力処理
或いは画像の発生を表現している。内部ノードは、下位
に位置するノードに対して、何らかの演算処理を施す。
演算処理としては、例えば入力となる下位ノードの個数
に応じて、単項演算、2項演算等の種類がある。イメー
ジグラフの最上位に位置するルートノードは、下位ノー
ドにより種々の演算処理がなされた画像を結果画像とし
て出力するための演算処理を示す。
【0041】上述したようなイメージグラフの一例を図
2に示す。この図2に示すイメージグラフ20は、端末
に位置するリーフノード21、22と、このリーフノー
ド21、22からの出力結果についての演算処理を示す
内部ノード23〜28と、下位のノード23から上位の
ノード28に向かって順次演算処理がなされて出力画像
データを出力する処理を示す最上位のノードとして位置
するルートノード29とからなる。
【0042】上記リーフノード21は、第1の入力画像
データを読み込む処理(Read)を示すノード21a及び
伸張復号処理(RLE decompression)を示すノード21
bからなる。上記リーフノード22は、第2の入力画像
データを読み込む処理(read)を示すノード22a及び
伸張復号処理(RLE decompression)を示すノード22
bからなる。
【0043】内部ノードは、リーフノード21からの出
力結果に対する色補正演算処理(Color Correction)を
示すノード23、リーフノード22からの出力結果に対
する色補正演算処理(Color Correction)を示すノード
24、ノード23からの出力結果とノード24からの出
力結果とを用いてアルファブレンディングによる合成演
算処理(Over)を示すノード25、ノード25からの出
力結果に対するズーム演算処理(Zoom)を示すノード2
6、ノード26からの出力結果に対するぼかし演算処理
(Blur)を示すノード27、ノード27からの出力結果
に対する色補正演算処理(Color Correction)を示すノ
ード28、ノード28からの出力結果を結果画像データ
として出力する処理を示すルートノード29からなる。
【0044】ルートノード29は、圧縮復号処理(RLE
compression)を示すノード29a及び出力画像データ
を出力する処理(Write)を示すノード29bからな
る。
【0045】次に、リーフノード21及びリーフノード
22における処理において読み込まれる第1の入力画像
データ及び第2の入力画像データを表す入力データ列の
データ表現形式について説明する。イメージグラフ20
のリーフノード21、22に入力される入力画像データ
の表現方式としては、例えばランレングス符号化方式
(run length encoding)で圧縮符号化処理されたもの
がある。
【0046】ランレングス符号化されたデータ列は、同
一値の連続(run)を、繰り返し回数(run length)と
その値そのもの、すなわち即値の対で表現されることで
圧縮されたデータ列である。入力画像データは、2次元
情報である画像がランレングス符号化された場合には、
一般的に、行(ラスタ)方向についてランレングス符号
化が適用される。
【0047】図3を用いて、ランレングス符号化方式に
より符号化された画像データについて説明する。図3
(a)は元の画像データ、すなわちランレングス符号化
前の非圧縮の画像データである。図3(b)はランレン
グス符号化方式により圧縮符号化された画像データであ
る。図3(a)のデータ領域31では“12”の同一の
画素値が7回繰り返されている。同様にデータ領域32
では“25”の画素値が3回繰り返され、データ領域3
3では“18”の画素値が6回繰り返されている。そこ
で、図3(b)においては、上記データ領域31を繰り
返し回数「7」と画素値そのものである即値“12”と
を対{「7」“12”}と表現したデータ領域34とし
ている。同様に、上記データ領域32を対{「3」“2
5”}と表現したデータ領域35としている。また、同
様に、上記データ領域33を対{「6」“18”}とし
たデータ領域36として表現している。最後に付加した
零領域37は、画像データの終わりを示す印である。
【0048】次に、上述のランレングス符号化データ1
入力に対して、一つの画素についての演算である点演算
を行うデータ処理部について図4を参照しながら説明す
る。この図4に示したデータ処理部40は、上述のイメ
ージグラフにおける各ノードに対応するものである。図
4は、データ処理部40の構成を示すブロック図であ
る。
【0049】図4において、このデータ処理部40は、
例えば隣接している他のデータ処理部からのランレング
ス符号化データ列をデータ入力線41を介して受け取
り、このランレングス符号化データ列中の繰り返し数
(C1)を保持する繰り返し保持レジスタ42と、上記
データ列中の即値(V1)を保持する即値保持レジスタ
43と、即値保持レジスタ43で保持された即値(V
1)に対して演算を施す演算部44と、演算部44での
演算結果(V0)を格納する演算結果格納レジスタ45
とを備え、演算結果格納レジスタ45に格納した演算部
44の演算結果を即値として、繰り返し数保持レジスタ
42によって保持された繰り返し数(C1)と対にして
データ出力線46を介して、例えば隣接して接続されて
いる他のデータ処理部に送るように構成されている。
【0050】ここで、データ処理部40の演算部44
は、上述したイメージグラフを構成する各ノードに対応
する演算処理を上記即値(V1)に対して行う。このよ
うなデータ処理部40は、ランレングス符号化により圧
縮されたままの1入力データを伸張せずに所定の点演算
を行って、所定の点演算をしたデータ列をランレングス
符号化データ列として出力する。
【0051】次に、ランレングス符号化データ2入力に
対して所定の点演算を行うデータ処理部50について図
5を参照しながら説明する。この図5に示したデータ処
理部50は、上述のデータ処理部40と同様に、上述の
イメージグラフにおける各ノードに対応するものであ
る。図5はデータ処理部50の構成を示すブロック図で
ある。
【0052】図5において、データ処理部50は、例え
ば隣接している他のデータ処理部からの第1のランレン
グス符号化データ列を第1のデータ入力線51を介して
受け取り、この第1のランレングス符号化データ列中の
繰り返し数(C1)を保持する第1の繰り返し数保持レ
ジスタ53と、第2のランレングス符号化データ列を第
2のデータ入力線52を介して受け取り、この第2のラ
ンレングス符号化データ列中の繰り返し数(C2)を保
持する第2の繰り返し数保持レジスタ54と、上記第1
のランレングス符号化データ列中の即値(V1)を保持
する第1の即値保持レジスタ55と、上記第2のランレ
ングス符号化データ列中の即値(V2)を保持する第2
の即値保持レジスタ56と、上記第1の即値保持レジス
タ55及び上記第2の即値保持レジスタ56で保持され
た第1の即値(V1)及び第2の即値(V2)に所定の
演算、例えば加算を施す演算部57と、演算部57での
演算結果(V0)を格納する演算結果格納レジスタ58
と、第1の繰り返し数保持レジスタ53及び第2の繰り
返し数保持レジスタ54で保持された第1の繰り返し数
(C1)及び第2の繰り返し数(C2)に応じて演算結
果(V0)に付加すべき繰り返し数(C0)を求める繰
り返し数計算部59と、繰り返し数計算部59で計算し
た繰り返し数(C0)を保持する繰り返し数レジスタ6
0と、繰り返し数レジスタ60に保持された繰り返し数
(C0)に応じて上記レジスタ53及びレジスタ54の
第1の繰り返し数(C1)及び第2の繰り返し数(C
2)を更新する繰り返しす更新部61とを備え、演算結
果格納レジスタ58に格納した演算部57の演算結果
(V0)を即値として、繰り返し数保持レジスタ60に
よって保持された繰り返し数(C0)と対{「C0」
“V0”}にしてデータ出力線62を介して出力するよ
うに構成されている。
【0053】ここで、演算部57は、上述したデータ処
理部40の演算部44と同様に、上述したイメージグラ
フを構成する各ノードに対応する演算処理を上記即値
(V1)及び即値(V2)を用いて行う。このようなデ
ータ処理部50は、ランレングス符号化により圧縮され
たままの2入力データを伸張せずに所定の点演算を行っ
て、所定の点演算をしたデータ列をランレングス符号化
方式ののデータ列として出力する。
【0054】次に、上述したように構成されたデータ演
算装置1により入力画像データを示す入力データ列につ
いて画像演算処理を行うときの処理手順を図6に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0055】ステップS1において、CPU2は、プロ
グラム領域12に格納した処理プログラムに従って、イ
メージグラフの編集処理を行う。このCPU2は、例え
ば操作入力部5からの操作入力命令に従ってイメージグ
ラフを変形等させることで、イメージグラフの編集処理
を行う。
【0056】ステップS2において、CPU2は、プロ
グラム領域12に格納した処理プログラムに従って、上
述の図2に示したようなイメージグラフの最適化処理を
行う。なお、このイメージグラフの最適化処理の詳細な
処理は、後述する。
【0057】ステップS3において、上述のステップS
1で編集処理及びステップS2で最適化処理がなされた
イメージグラフが示す一連の演算処理に従って画像演算
処理を行う。このとき、CPU2は、イメージグラフを
構成する各ノードが示す演算の種類で、イメージグラフ
が示す演算の順序に従って、入力画像データを示す入力
データ列について処理を行うことで、画像演算処理を行
う。
【0058】次に、上述の図6のフローチャートで示す
処理におけるステップS2のイメージグラフの最適化処
理の処理手順を図7のフローチャートを参照して説明す
る。図7は、上述のイメージグラフの最適化処理におい
て、イメージグラフをルートノードから下位ノードに向
かって走査することで圧縮符号化処理を挿入する処理を
示すフローチャートである。
【0059】CPU2は、図7に示すイメージグラフの
最適化処理を行うとき、プログラム領域12に格納され
た処理プログラムを読み込むとともに、イメージグラフ
領域13に格納された演算制御情報により定義されたイ
メージグラフを参照することで後述する処理を実行す
る。
【0060】この図7によれば、先ず、ステップS11
において、CPU2は、ルートノードを着目ノード、す
なわち最適化処理の対象となるノードに指定する。この
とき、CPU2は、イメージグラフ領域13に記憶した
演算順序情報を参照することにより着目ノードを指定す
る。
【0061】ステップS12において、CPU2は、ス
テップS11で指定した着目ノードの出力データ列が圧
縮符号形式であるか否かを判定する。このとき、CPU
2は、イメージグラフ領域13に記憶した着目ノードに
ついてのデータ表現形式情報を読み込む処理を行うこと
で判定する。CPU2は、着目ノードの出力データ列が
圧縮符号形式であると判定したときにはステップS13
に進み、着目ノードの出力データ列が圧縮符号形式でな
いと判定したときには処理を終了する。
【0062】ステップS13において、CPU2は、着
目ノードに付随している圧縮符号化処理を削除する処理
を行う。CPU2は、圧縮符号化処理の削除を行うとき
には、例えば演算制御情報のうち、演算順序情報のフラ
グを書き換える処理を行う。これにより、着目ノード
は、下位のノードからのデータ列を圧縮符号化形式で入
力することができ、圧縮符号演算対応のノードとなった
とみなされる。
【0063】ステップS14において、CPU2は、着
目ノードであるルートノードに対する下位ノードを着目
ノードとする。
【0064】ステップS15において、CPU2は、上
述のステップS14で指定した着目ノードに、後述の圧
縮符号形式の信号が処理可能か否かの処理がなされ2回
以上処理されないように付加されたマークが存在するか
否かを判定する。このとき、CPU2は、演算種類情報
の中に設けたフラグを用いてマークを検出する。そし
て、CPU2は、着目ノードにマークが存在すると判定
したときにはステップS25に進み、着目ノードにマー
クが存在しないと判定したときにはステップS16に進
む。
【0065】ステップS16において、CPU2は、上
述のステップS15でマークが存在しないと判定した着
目ノードの演算処理情報の中に設けたフラグを書き換え
ることで上記マークを付加する。
【0066】ステップS17において、CPU2は、着
目ノードがリーフノードであり、かつ、着目ノードに入
力される入力データ列が圧縮符号形式のデータ列である
かを判定する。このとき、CPU2は、演算制御情報の
うち、演算順序情報を参照して着目ノードがリーフノー
ドであるか否かの判定をするとともに、データ表現形式
情報を参照して入力データ列が圧縮符号形式のデータ列
か否かを判定する。そして、CPU2は、着目ノードが
リーフノードであり、かつ、入力データ列が圧縮符号形
式のデータ列であると判定したときにはステップS23
に進み、着目ノードがリーフノードでなく、または、入
力データ列が圧縮符号形式のデータ列でないと判定した
ときにはステップS18に進む。
【0067】ステップS18において、CPU2は、着
目ノードについての演算種類情報を用いて演算種類を調
べて、着目ノードが圧縮符号形式のデータ列について演
算が可能なノードであるか否かを判定する。ここで、圧
縮符号形式のデータ列について演算が可能なノードと
は、圧縮符号形式のデータ列を入力、演算、出力を行う
ことができるノードを指す。例えば圧縮符号としてラン
レングス符号を用いている場合、着目ノードの演算の種
類が点演算であれば後述の圧縮符号対応の演算が可能な
ノードといえる。
【0068】そして、CPU2は、着目ノードが圧縮符
号対応の演算が可能なノードでないと判定したときには
ステップS24に進み、着目ノードが圧縮符号対応の演
算が可能なノードであると判定したときにはステップS
19に進む。
【0069】ステップS19において、CPU2は、着
目ノードの演算を、圧縮符号対応演算に置き換える処理
を行う。すなわち、CPU2は、着目ノードについての
演算制御情報を書き換える処理を行うことで、着目ノー
ドの演算を圧縮符号対応の演算が可能なノードとする。
【0070】ステップS20において、CPU2は、着
目ノードの下位ノードの個数を調べる。このとき、CP
U2は、演算制御情報のうち、演算順序情報を参照する
ことで下位ノードの個数を調べる。そして、CPU2
は、着目ノードの下位ノードが複数個存在する、すなわ
ち着目ノードが多項演算であると判定したときにはステ
ップS21に進み、着目ノードの下位ノードが複数個存
在しない、すなわち着目ノードが単項演算であると判定
したときにはステップS22に進む。
【0071】ステップS21において、CPU2は、後
述するステップS25においてスタックを参照するため
に、複数の下位ノードのうち、いずれかの下位ノードを
残して他の下位ノードについての演算順序情報をスタッ
クにプッシュしておく。これは、イメージグラフを走査
する処理において公知の処理である。
【0072】ステップS22において、ステップS20
にて調べた下位ノードを着目ノードとしてステップS1
5に戻り、再びステップS15〜ステップS26までの
処理を繰り返す。
【0073】上述のステップS17において着目ノード
がリーフノードであり、かつ、入力データ列が圧縮符号
形式のデータ列であると判定したステップS23におい
て、CPU2は、着目ノードの出力に付随している伸張
復号処理を削除する処理を行う。このとき、CPU2
は、例えば着目ノードについての演算制御情報のうち、
演算順序情報のフラグを書き換える処理を行う。これに
より、着目ノードは、圧縮符号化データ列を入力して、
圧縮符号化データ列として上位のノードへデータ列を出
力するので、圧縮符号演算対応のノードとなったとみな
される。伸張復号処理を削除したことにより、CPU2
は、リーフノードまで到達したと判断してこの経路につ
いての走査を終了してステップS25に進む。
【0074】上述のステップS18において着目ノード
が圧縮符号対応の演算が可能なノードでないと判定した
ときのステップS24において、CPU2は、着目ノー
ドの出力側に圧縮符号化処理を挿入し、この経路につい
ての走査を終了してステップS25に進む。このとき、
CPU2は、演算制御情報のうち、演算順序情報を書き
換えることで、圧縮符号化処理を挿入する処理を行う。
【0075】ステップS25において、CPU2は、ス
タックにノードについての演算順序情報が存在するか否
かを判定する。CPU2は、スタックにノードについて
の演算順序情報が存在しないと判定したときには処理対
象となるノードが存在しないと判断して処理を終了し、
スタックにノードについての演算順序情報が存在すると
判定したときにはスタックからノードの演算順序情報を
1個ポップアップし、そのノードを新たな着目ノードに
指定してステップS15に戻り、再びステップS15〜
ステップS26までの処理を繰り返す。
【0076】このような図7のフローチャートに示した
イメージグラフの最適化処理によれば、ステップS13
でルートノードの直前に行っていた圧縮符号化処理を示
すノードを削除し、ステップS18で着目ノードが圧縮
符号対応の演算が可能なノードでないと判定するまで圧
縮符号化処理を挿入する処理を行わないので、ルートノ
ードに対して下位に位置するノードに圧縮符号化処理を
付随させる。
【0077】このような処理を行うCPU2によれば、
例えば図2のイメージグラフを用いて説明すると、ステ
ップS13においてイメージグラフ最適化処理前のルー
トノード29に付加されている圧縮符号化処理を示すノ
ード29aを削除し、下位のノードについて走査して着
目ノードが圧縮符号対応の演算が可能なノードでないと
判定したノード27についてステップS24で圧縮符号
化処理を付随させることで、図8に示すようにノード2
7に付随した圧縮符号化処理を示すノード27aを有す
るイメージグラフを作成する。
【0078】次に、上述の図6のフローチャートで示す
処理におけるステップS2のイメージグラフの最適化処
理の他の一例について図9のフローチャートを参照して
説明する。図9は、上述のイメージグラフの最適化処理
において、イメージグラフをリーフノードから上位ノー
ドに向かって走査することで伸張復号化処理を挿入する
処理を示すフローチャートである。
【0079】CPU2は、図9に示すイメージグラフの
最適化処理を行うとき、プログラム領域12に格納され
た処理プログラムを読み込むとともに、イメージグラフ
領域13に格納された演算制御情報により定義されたイ
メージグラフを参照することで後述する処理を実行す
る。
【0080】この図9によれば、先ずステップS31に
おいて、CPU2は、イメージグラフのリーフノードが
存在するか否かを判定する。このとき、CPU2は、演
算順序情報を参照することでリーフノードの存在を判定
する。そして、CPU2は、リーフノードが存在しない
と判定したときには図9に示すイメージグラフを操作す
る処理を終了し、リーフノードが存在すると判定したと
きにはステップS32に進む。
【0081】ステップS32において、CPU2は、上
述のステップS31で存在することを確認したリーフノ
ードを着目ノードとして指定する。
【0082】ステップS33において、CPU2は、上
述のステップS32で指定した着目ノードの入力データ
列が圧縮符号形式であるか否かを判定する。このとき、
CPU2は、着目ノードについてのデータ表現形式情報
を読み込む処理を行うことで判定する。CPU2は、着
目ノードの入力データ列が圧縮符号形式であると判定し
たときにはステップS34に進み、着目ノードの出力デ
ータ列が圧縮符号形式でないと判定したときにはステッ
プS31に戻る。すなわち、CPU2は、圧縮符号形式
のデータ列を入力データ列とするリーフノードを検出す
るまで又はリーフノードが存在しないと判定するまで上
述のステップS31〜ステップS33に示す処理を繰り
返す。
【0083】ステップS34において、CPU2は、着
目ノードの出力に付随している伸張復号処理を削除する
処理を行う。CPU2は、伸張復号処理の削除を行うと
きには、例えば演算制御情報のうち、演算順序情報のフ
ラグを書き換える処理を行う。これにより、着目ノード
は、圧縮符号化形式の入力データ列を入力して、圧縮符
号化形式のデータ列として上位のノードへデータ列を出
力するので、圧縮符号演算対応のノードとなったとみな
される。
【0084】ステップS35において、CPU2は、着
目ノードに対する上位ノードの個数を調べる。このと
き、CPU2は、演算制御情報のうち、演算順序情報を
参照することで上位ノードの個数を調べる。そして、C
PU2は、着目ノードの上位ノードが複数個存在すると
判定したときにはステップS36に進み、着目ノードの
下位ノードが複数個存在しないと判定したときにはステ
ップS37に進む。
【0085】ステップS36において、CPU2は、後
述するステップS45において参照するために、複数の
上位ノードのうち、いずれかの上位ノードを残して他の
上位ノードについての演算順序情報をスタックにプッシ
ュしておく。これは、イメージグラフを走査する処理に
おいて公知の処理である。
【0086】ステップS37において、CPU2は、ス
テップS35にて調べた上位ノードを着目ノードとす
る。
【0087】ステップS38において、CPU2は、上
述のステップS37で指定した着目ノードに、後述の圧
縮符号形式の信号が処理可能か否かの処理がなされ2回
以上処理されないように付加されたマークが存在するか
否かを判定する。このとき、CPU2は、演算種類情報
の中に設けたフラグを用いてマークを検出する。そし
て、CPU2は、着目ノードにマークが存在すると判定
したときにはステップS45に進み、着目ノードにマー
クが存在しないと判定したときにはステップS39に進
む。
【0088】ステップS39において、CPU2は、上
述のステップS38において、マークが存在しないと判
定した着目ノードの演算処理情報の中に設けたフラグを
書き換えることで上記マークを付加する。
【0089】ステップS40において、CPU2は、着
目ノードがルートノードであり、かつ、出力データ列が
圧縮符号形式のデータ列であるかを判定する。このと
き、CPU2は、演算制御情報のうち、演算順序情報を
参照して着目ノードがルートノードであるか否かの判定
をするとともに、データ表現形式情報を参照して出力デ
ータ列が圧縮符号形式のデータ列か否かを判定する。そ
して、CPU2は、着目ノードがルートノードであり、
かつ、出力データ列が圧縮符号形式のデータ列であると
判定したときにはステップS43に進み、着目ノードが
ルートノードでなく、または、出力データ列が圧縮符号
形式のデータ列でないと判定したときにはステップS4
1に進む。
【0090】ステップS41において、CPU2は、着
目ノードについての演算種類情報を用いて演算種類を調
べて、着目ノードが圧縮符号対応の演算が可能なノード
であるか否かを判定する。そして、CPU2は、着目ノ
ードが圧縮符号対応の演算が可能なノードでないと判定
したときにはステップS44に進み、着目ノードが圧縮
符号対応の演算が可能なノードであると判定したときに
はステップS42に進む。
【0091】ステップS42において、CPU2は、着
目ノードの演算を、圧縮符号対応演算に置き換える処理
を行ってステップS35に戻る。すなわち、CPU2
は、着目ノードについての演算制御情報を書き換える処
理を行うことで、着目ノードを圧縮符号対応の演算が可
能なノードとし、他のノードについて上述のステップS
35からの処理を行う。
【0092】上述のステップS40において着目ノード
がルートノードであり、かつ、出力データ列が圧縮符号
形式のデータ列であると判定したステップS43におい
て、CPU2は、着目ノードの入力に付随している圧縮
符号化処理を削除する処理を行う。このとき、CPU2
は、例えば着目ノードについての演算制御情報のうち、
演算順序情報のフラグを書き換える処理を行う。これに
より、着目ノードは、圧縮符号化データ列を入力して、
圧縮符号化データ列として上位のノードへデータ列を出
力するので、圧縮符号演算対応のノードとなったとみな
される。圧縮符号化処理を削除したことにより、CPU
2は、リーフノードまで到達したと判断してこの経路に
ついての走査を終了してステップS45に進む。
【0093】上述のステップS41において着目ノード
が圧縮符号対応の演算が可能なノードでないと判定した
ときのステップS44において、着目ノードの入力側に
伸張復号処理を挿入し、この経路についての走査を終了
してステップS45に進む。このとき、CPU2は、演
算制御情報のうち、演算順序情報を書き換えることで、
伸張復号処理を挿入する処理を行う。
【0094】ステップS45において、CPU2は、ス
タックにノードについての演算順序情報が存在するか否
かを判定する。CPU2は、スタックにノードについて
の演算順序情報が存在しないと判定したときには処理対
象となるノードが存在しないと判断してステップS31
に戻って再びステップS31からの処理を繰り返し、ス
タックにノードについての演算順序情報が存在すると判
定したときにはスタックからノードの演算順序情報を1
個ポップアップし、そのノードを新たな着目ノードに指
定してステップS38に戻り、再びステップS38〜ス
テップS46までの処理を繰り返す。
【0095】このような図9のフローチャートに示した
イメージグラフの最適化処理によれば、リーフノードで
データ列を入力した直後に行っていた伸張復号処理をス
テップS34において削除し、ステップS41で着目ノ
ードが圧縮符号対応の演算が可能なノードでないと判定
するまで伸張復号処理を挿入する処理を行わないので、
ルートノードに対して上位に位置するノードに伸張復号
処理を付随させる。
【0096】このような処理を行うCPU2によれば、
例えば図2のイメージグラフを用いて説明すると、ステ
ップS34においてイメージグラフ最適化処理前のリー
フノード21,22に付加されている伸張復号処理を示
すノード21b,22bを削除し、上位のノードについ
て走査して着目ノードが圧縮符号対応の演算が可能なノ
ードでないと判定したノード26についてステップS4
4で伸張復号処理を付随させることで、図8に示すよう
にノード26に付随した伸張復号処理を示すノード26
aを有するイメージグラフを作成する。
【0097】上述したように図7及び図9を参照して説
明した処理を行うCPU2を備えたデータ演算装置1
は、圧縮符号化された画像データを入力データ列とし演
算処理を行う演算単位についての演算の種類及び演算の
順序を表現するイメージグラフの最適化処理において、
伸張復号処理をできるだけ上位ノードに付随させるよう
に処理することで伸張復号処理をできるだけ後に処理す
るように最適化し、再び行う圧縮符号処理をできるだけ
下位ノードに付随させるように処理することで符号伸張
処理をできるだけ前倒しにすることができる。したがっ
て、このデータ演算装置1によれば、イメージグラフの
最適化処理を行うことで圧縮符号化形式のデータ列のま
まで各演算単位における処理を行うことができる。した
がって、このデータ演算装置1によれば、入力データ列
を伸張復号処理して非圧縮符号形式のデータ列のまま各
処理単位における処理を行う場合と比較して、各演算単
位における処理量を削減させることができ、処理速度の
向上、処理時間の短縮、及びメモリ使用量の低減を図る
ことができる。
【0098】なお、上述した本発明を適用したデータ演
算装置1の説明においては、データ表現形式として圧縮
符号形式及び非圧縮符号形式のデータ列を各演算単位が
取り扱うイメージグラフを最適化する一例について説明
したが、データ表現形式は圧縮符号化形式及び非圧縮符
号化形式に限られず、例えばフォーマット変換がなされ
るデータ列についての演算を示すイメージグラフを最適
化する一例についても本発明は適用可能である。データ
演算装置1は、イメージグラフの最適化処理において、
フォーマット変換前の符号量と比較して、フォーマット
変換を行うことで符号量を少なくすることができれば、
上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0099】また、上述した本発明を適用したデータ演
算装置1の説明においては、処理の対象となる入力デー
タ列がランレングス符号化されたデータ列であるときの
一例について説明したが、他のMPEG(Moving Pictu
re Experts Group)圧縮符号化形式等の圧縮符号化形式
で符号化されたデータ列であっても良く、更には、非線
形変換によってビット数を圧縮した符号形式のデータ列
であっても良く、要するに変換することで符号量が変化
するデータ表現形式のデータ列であれば、上述の図6、
図7及び図9に示した処理を行うことで処理量の低減を
図ることができる。
【0100】更に、データ演算装置1は、ランレングス
符号化方式から、ランレングス符号化形式とは異なるデ
ータ表現形式のデータ列に変換することでイメージグラ
フの最適化を行うものであっても良い。
【0101】更にまた、データ演算装置1において、デ
ータ表現形式としてランレングス符号化形式の他、修正
型ランレングス符号化のデータ列を取り扱うイメージグ
ラフの最適化を図るものであっても良い。
【0102】更にまた、データ演算装置1は、CPU2
により処理プログラムに従ってイメージグラフの最適化
処理等を行って入力データ列について画像演算処理を行
う場合のみならず、例えばインターネット等の通信ネッ
トワークと接続されたインターフェイス回路を介してプ
ログラム領域12や外部記憶部3に格納した処理プログ
ラムを外部に出力し、他の装置により画像演算処理を実
行させても良い。これにより、画像データが他の装置に
格納されている場合においても、上述の画像演算処理を
行わせることができる。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るデータ演算装置は、演算制御手段とを備えるので、着
目している演算手段で演算を行うときのデータ表現形式
が、隣接する演算手段間で受け渡される中間データ列の
データ表現形式と異なると判定したときには変換処理を
挿入することにより、他のデータ表現形式の中間データ
列とし、着目している演算手段と、該着目している演算
手段と隣接する演算手段とで、演算するときのデータ表
現形式を変化させ演算量を変化させることができる。し
たがって、このデータ演算装置によれば、一連の演算処
理におけるデータの表現形式を制御することで、演算量
を低減させることができる。
【0104】また、本発明に係るデータ演算方法は、着
目している演算単位で演算を行うときのデータ表現形式
が、隣接する演算単位と受け渡される中間データ列のデ
ータ表現形式と異なると判定したときには変換処理を挿
入することで、他のデータ表現形式の中間データ列と
し、着目している演算単位と、該着目している演算単位
と隣接する演算単位とで、演算するときのデータ表現形
式を変化させ演算量を変化させることができる。したが
って、このデータ演算方法によれば、一連の演算処理に
おけるデータの表現形式を制御することで、演算量を低
減させることができる。
【0105】更に、本発明に係るデータ演算プログラム
を供給するプログラム供給媒体は、例えばコンピュータ
にデータ演算プログラムを供給して読み込ませることに
より、着目している演算単位で演算を行うときのデータ
表現形式が、隣接する演算単位と受け渡される中間デー
タ列のデータ表現形式と異なると判定したときには変換
処理を挿入することで、他のデータ表現形式の中間デー
タ列とし、着目している演算単位と、該着目している演
算単位と隣接する演算単位とで、演算するときのデータ
表現形式を変化させ演算量を変化させることができる。
したがって、このデータ演算プログラムを供給するプロ
グラム供給媒体によれば、一連の演算処理におけるデー
タの表現形式を制御することで、演算量を低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ演算装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】イメージグラフの一例を示す図である。
【図3】ランレングス符号化方式により符号化された画
像データについて説明するための図である。
【図4】データ処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】データ処理部の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明を適用したデータ演算装置により入力デ
ータ列について画像演算処理を行うときの処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】イメージグラフの最適化処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】イメージグラフの最適化処理がなされたイメー
ジグラフについて説明するための図である。
【図9】イメージグラフの最適化処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】イメージグラフの一例を示す図である。
【図11】イメージグラフの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ演算装置、2 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA12 CA16 CB12 CB18 CG04 CH01 CH08 CH18 CH20 5C059 KK15 LA00 MD03 ME05 SS08 5C078 BA22 CA14 CA27

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データ列に対して、演算制御情報で
    示される演算の種類及び演算順序に従って複数の演算単
    位により一連の演算を実行して生成した出力データ列を
    出力するデータ演算装置であって、 上記各演算単位間で受け渡される中間データ列のデータ
    表現形式の選択肢として複数のデータ表現形式をそれぞ
    れ有し上記各演算単位に対応して設けられた複数の演算
    手段と、 上記各演算手段について、隣接する演算手段間で受け渡
    される中間データ列のデータ表現形式及び該隣接する演
    算手段の処理可能なデータ表現形式に基づいて演算する
    データ表現形式を選択し、選択したデータ表現形式が前
    記隣接する演算手段間で受け渡される中間データ列のデ
    ータ表現形式と異なると判定したときには、中間データ
    列のデータ表現形式を他のデータ表現形式に変換する変
    換処理を挿入する処理を行う演算制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするデータ演算装置。
  2. 【請求項2】 上記演算制御手段は、上記演算制御情報
    に基づいて最上位の演算手段から下位の演算手段に向か
    って走査を行い、各演算手段について所定のデータ表現
    形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上記所
    定のデータ表現形式に対応した演算手段であると判定し
    たときには更に下位の演算手段の走査を行い、所定のデ
    ータ表現形式に対応した演算手段でないと判定したとき
    には該演算手段の出力に中間データ列のデータ表現形式
    を上記所定のデータ表現形式に変換する変換処理を挿入
    することを特徴とする請求項1記載のデータ演算装置。
  3. 【請求項3】 上記演算制御手段は、上記所定のデータ
    表現形式として少なくとも圧縮符号形式を設定し、上記
    演算制御情報に基づいて最上位の演算手段から下位の演
    算手段に向かって走査を行い、各演算手段について圧縮
    符号形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上
    記圧縮符号形式に対応した演算手段であると判定したと
    きには更に下位の演算手段の走査を行い、圧縮符号形式
    に対応した演算手段でないと判定したときには該演算手
    段の出力に中間データ列のデータ表現形式を圧縮符号形
    式に変換する符号化圧縮処理を挿入することを特徴とす
    る請求項2記載のデータ演算装置。
  4. 【請求項4】 上記演算制御手段は、上記演算制御情報
    に基づいて最下位の演算手段から上位の演算手段に向か
    って走査を行い、各演算手段について所定のデータ表現
    形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上記所
    定のデータ表現形式に対応した演算手段であると判定し
    たときには更に上位の演算手段の走査を行い、所定のデ
    ータ表現形式に対応した演算手段でないと判定したとき
    には該演算手段の入力に中間データ列のデータ表現形式
    を上記所定のデータ表現形式に変換する変換処理を挿入
    することを特徴とする請求項1記載のデータ演算装置。
  5. 【請求項5】 上記演算制御手段は、上記所定のデータ
    表現形式として少なくとも圧縮符号形式を設定し、上記
    演算制御情報に基づいて最下位の演算手段から上位の演
    算手段に向かって走査を行い、各演算手段について圧縮
    符号形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上
    記圧縮符号形式に対応した演算手段であると判定したと
    きには更に上位の演算手段の走査を行い、圧縮符号形式
    に対応した演算手段でないと判定したときには該演算手
    段の入力に中間データ列のデータ表現形式を非圧縮符号
    形式に変換する伸張復号処理を挿入することを特徴とす
    る請求項4記載のデータ演算装置。
  6. 【請求項6】 上記演算制御手段は、上記演算制御情報
    に基づいて最上位の演算手段から下位の演算手段に向か
    って走査を行い、各演算手段について所定のデータ表現
    形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上記所
    定のデータ表現形式に対応した演算手段であると判定し
    たときには更に下位の演算手段の走査を行い、所定のデ
    ータ表現形式に対応した演算手段でないと判定したとき
    には該演算手段の出力に中間データ列のデータ表現形式
    を上記所定のデータ表現形式に変換する変換処理を挿入
    するとともに、 上記演算制御情報に基づいて最下位の演算手段から上位
    の演算手段に向かって走査を行い、各演算手段について
    所定のデータ表現形式に対応した演算手段であるか否か
    を判定し、上記所定のデータ表現形式に対応した演算手
    段であると判定したときには更に上位の演算手段の走査
    を行い、所定のデータ表現形式に対応した演算手段でな
    いと判定したときには該演算手段の入力に中間データ列
    のデータ表現形式を上記所定のデータ表現形式に変換す
    る変換処理を挿入することを特徴とする請求項1記載の
    データ演算装置。
  7. 【請求項7】 上記演算制御手段は、上記所定のデータ
    表現形式として少なくとも圧縮符号形式を設定し、上記
    演算制御情報に基づいて最上位の演算手段から下位の演
    算手段に向かって走査を行い、各演算手段について圧縮
    符号形式に対応した演算手段であるか否かを判定し、上
    記圧縮符号形式に対応した演算手段であると判定したと
    きには更に下位の演算手段の走査を行い、圧縮符号形式
    に対応した演算手段でないと判定したときには該演算手
    段の出力に中間データ列のデータ表現形式を圧縮符号形
    式に変換する符号化圧縮処理を挿入するとともに、 上記所定のデータ表現形式として少なくとも圧縮符号形
    式を設定し、上記演算制御情報に基づいて最下位の演算
    手段から上位の演算手段に向かって走査を行い、各演算
    手段について圧縮符号形式に対応した演算手段であるか
    否かを判定し、上記圧縮符号形式に対応した演算手段で
    あると判定したときには更に上位の演算手段の走査を行
    い、圧縮符号形式に対応した演算手段でないと判定した
    ときには該演算手段の入力に中間データ列のデータ表現
    形式を非圧縮符号形式に変換する伸張復号処理を挿入す
    ることを特徴とする請求項6記載のデータ演算装置。
  8. 【請求項8】 上記演算手段は、複数のデータ表現形式
    として、少なくともランレングス符号形式を有すること
    を特徴とする請求項1記載のデータ演算装置。
  9. 【請求項9】 上記演算手段は、複数のデータ表現形式
    として、少なくとも非線形変換によってビット数を圧縮
    した符号形式を有することを特徴とする請求項1記載の
    データ演算装置。
  10. 【請求項10】 入力データ列に対して、演算制御情報
    で示される演算の種類及び演算順序に従って複数の演算
    単位により一連の演算を実行して生成した出力データ列
    を出力するデータ演算方法であって、 上記各演算単位は、上記各演算単位間で受け渡される中
    間データ列のデータ表現形式の選択肢として複数のデー
    タ表現形式をそれぞれ有し、 上記各演算単位について、隣接する演算単位と受け渡さ
    れる中間データ列のデータ表現形式及び該隣接する演算
    単位の処理可能なデータ表現形式に基づいて演算するデ
    ータ表現形式を選択し、選択したデータ表現形式が前記
    隣接する演算単位と受け渡される中間データ列のデータ
    表現形式と異なると判定したときには、中間データ列の
    データ表現形式を他のデータ表現形式に変換する変換処
    理を挿入する処理を行うことを特徴とするデータ演算方
    法。
  11. 【請求項11】 上記演算制御情報に基づいて最上位の
    演算単位から下位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に下位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の出
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入することを特徴とす
    る請求項10記載のデータ演算方法。
  12. 【請求項12】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最上位の演算単位から下位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に下位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の出力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を圧縮符号形式に変換する符号化
    圧縮処理を挿入することを特徴とする請求項11記載の
    データ演算方法。
  13. 【請求項13】 上記演算制御情報に基づいて最下位の
    演算単位から上位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に上位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の入
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入することを特徴とす
    る請求項10記載のデータ演算方法。
  14. 【請求項14】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最下位の演算単位から上位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に上位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の入力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を非圧縮符号形式に変換する伸張
    復号処理を挿入することを特徴とする請求項13記載の
    データ演算方法。
  15. 【請求項15】 上記演算制御情報に基づいて最上位の
    演算単位から下位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に下位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の出
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入するとともに、 上記演算制御情報に基づいて最下位の演算単位から上位
    の演算単位に向かって走査を行い、各演算単位について
    所定のデータ表現形式に対応した演算単位であるか否か
    を判定し、上記所定のデータ表現形式に対応した演算単
    位であると判定したときには更に上位の演算単位の走査
    を行い、所定のデータ表現形式に対応した演算単位でな
    いと判定したときには該演算単位の入力に中間データ列
    のデータ表現形式を上記所定のデータ表現形式に変換す
    る変換処理を挿入することを特徴とする請求項10記載
    のデータ演算方法。
  16. 【請求項16】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最上位の演算単位から下位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に下位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の出力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を圧縮符号形式に変換する符号化
    圧縮処理を挿入するとともに、 上記所定のデータ表現形式として少なくとも圧縮符号形
    式を設定し、上記演算制御情報に基づいて最下位の演算
    単位から上位の演算単位に向かって走査を行い、各演算
    単位について圧縮符号形式に対応した演算単位であるか
    否かを判定し、上記圧縮符号形式に対応した演算単位で
    あると判定したときには更に上位の演算単位の走査を行
    い、圧縮符号形式に対応した演算単位でないと判定した
    ときには該演算単位の入力に中間データ列のデータ表現
    形式を非圧縮符号形式に変換する伸張復号処理を挿入す
    ることを特徴とする請求項15記載のデータ演算方法。
  17. 【請求項17】 複数のデータ表現形式として、少なく
    ともランレングス符号形式を有することを特徴とする請
    求項10記載のデータ演算方法。
  18. 【請求項18】 複数のデータ表現形式として、少なく
    とも非線形変換によってビット数を圧縮した符号形式を
    有することを特徴とする請求項10記載のデータ演算方
    法。
  19. 【請求項19】 入力データ列に対して、演算制御情報
    で示される演算の種類及び演算順序に従って複数の演算
    単位により一連の演算を実行して生成した出力データ列
    を出力するためのデータ演算プログラムを供給するプロ
    グラム供給媒体であって、 上記各演算単位は、上記各演算単位間で受け渡される中
    間データ列のデータ表現形式の選択肢として複数のデー
    タ表現形式をそれぞれ有し、上記各演算単位について、
    隣接する演算単位と受け渡される中間データ列のデータ
    表現形式及び該隣接する演算単位の処理可能なデータ表
    現形式に基づいて演算するデータ表現形式を選択し、選
    択したデータ表現形式が前記隣接する演算単位と受け渡
    される中間データ列のデータ表現形式と異なると判定し
    たときには、中間データ列のデータ表現形式を他のデー
    タ表現形式に変換する変換処理を挿入する処理を行うデ
    ータ演算プログラムを供給することを特徴とするデータ
    演算プログラムを供給するプログラム供給媒体。
  20. 【請求項20】 上記演算制御情報に基づいて最上位の
    演算単位から下位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に下位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の出
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入するデータ演算プロ
    グラムを供給することを特徴とする請求項19記載のデ
    ータ演算プログラムを供給するプログラム供給媒体。
  21. 【請求項21】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最上位の演算単位から下位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に下位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の出力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を圧縮符号形式に変換する符号化
    圧縮処理を挿入するデータ演算プログラムを供給するこ
    とを特徴とする請求項20記載のデータ演算プログラム
    を供給するプログラム供給媒体。
  22. 【請求項22】 上記演算制御情報に基づいて最下位の
    演算単位から上位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に上位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の入
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入するデータ演算プロ
    グラムを供給することを特徴とする請求項19記載のデ
    ータ演算プログラムを供給するプログラム供給媒体。
  23. 【請求項23】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最下位の演算単位から上位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に上位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の入力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を非圧縮符号形式に変換する伸張
    復号処理を挿入するデータ演算プログラムを供給するこ
    とを特徴とする請求項22記載のデータ演算プログラム
    を供給するプログラム供給媒体。
  24. 【請求項24】 上記演算制御情報に基づいて最上位の
    演算単位から下位の演算単位に向かって走査を行い、各
    演算単位について所定のデータ表現形式に対応した演算
    単位であるか否かを判定し、上記所定のデータ表現形式
    に対応した演算単位であると判定したときには更に下位
    の演算単位の走査を行い、所定のデータ表現形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の出
    力に中間データ列のデータ表現形式を上記所定のデータ
    表現形式に変換する変換処理を挿入するとともに、上記
    演算制御情報に基づいて最下位の演算単位から上位の演
    算単位に向かって走査を行い、各演算単位について所定
    のデータ表現形式に対応した演算単位であるか否かを判
    定し、上記所定のデータ表現形式に対応した演算単位で
    あると判定したときには更に上位の演算単位の走査を行
    い、所定のデータ表現形式に対応した演算単位でないと
    判定したときには該演算単位の入力に中間データ列のデ
    ータ表現形式を上記所定のデータ表現形式に変換する変
    換処理を挿入するデータ演算プログラムを供給すること
    を特徴とする請求項19記載のデータ演算プログラムを
    供給するプログラム供給媒体。
  25. 【請求項25】 上記所定のデータ表現形式として少な
    くとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制御情報に基づ
    いて最上位の演算単位から下位の演算単位に向かって走
    査を行い、各演算単位について圧縮符号形式に対応した
    演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮符号形式に対
    応した演算単位であると判定したときには更に下位の演
    算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応した演算単位
    でないと判定したときには該演算単位の出力に中間デー
    タ列のデータ表現形式を圧縮符号形式に変換する符号化
    圧縮処理を挿入するとともに、上記所定のデータ表現形
    式として少なくとも圧縮符号形式を設定し、上記演算制
    御情報に基づいて最下位の演算単位から上位の演算単位
    に向かって走査を行い、各演算単位について圧縮符号形
    式に対応した演算単位であるか否かを判定し、上記圧縮
    符号形式に対応した演算単位であると判定したときには
    更に上位の演算単位の走査を行い、圧縮符号形式に対応
    した演算単位でないと判定したときには該演算単位の入
    力に中間データ列のデータ表現形式を非圧縮符号形式に
    変換する伸張復号処理を挿入するデータ演算プログラム
    を供給することを特徴とする請求項24記載のデータ演
    算プログラムを供給するプログラム供給媒体。
  26. 【請求項26】 複数のデータ表現形式として、少なく
    ともランレングス符号形式を含むデータ演算プログラム
    を供給することを特徴とする請求項19記載のデータ演
    算プログラムを供給するプログラム供給媒体。
  27. 【請求項27】 複数のデータ表現形式として、少なく
    とも非線形変換によってビット数を圧縮した符号形式を
    含むデータ演算プログラムを供給することを特徴とする
    請求項19記載のデータ演算プログラムを供給するプロ
    グラム供給媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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