JP2000242822A - 硬貨識別装置及び硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別装置及び硬貨識別方法

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JP2000242822A
JP2000242822A JP11044839A JP4483999A JP2000242822A JP 2000242822 A JP2000242822 A JP 2000242822A JP 11044839 A JP11044839 A JP 11044839A JP 4483999 A JP4483999 A JP 4483999A JP 2000242822 A JP2000242822 A JP 2000242822A
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JP11044839A
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Michiro Hara
倫朗 原
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】識別速度を低下させることなく、複数種の通常
硬貨及び複数種の特別硬貨(記念硬貨など)を識別する
ことが可能な硬貨識別装置を提供すること。 【解決手段】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の金種
を識別する第1の識別モード、及び前記通常硬貨と異な
る複数の金種の硬貨が属する特別硬貨の金種を識別する
第2の識別モードを切り換える切換手段(124)と、
前記切換手段により識別モードが前記第1のモードに切
り換えられたとき、識別対象の硬貨の中から前記通常硬
貨を金種別に識別する第1の識別手段(30、90b、
91b)と、前記切換手段により識別モードが前記第2
のモードに切り換えられたとき、識別対象の硬貨の中か
ら前記特別硬貨を金種別に識別する第2の識別手段(3
0、90b、91b)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、銀行な
どの金融機関に設置され貨幣の入金処理および出金処理
を行なうものに関し、特に、硬貨の種類を識別する硬貨
識別装置及び硬貨識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行などの金融機関では、硬貨や
紙幣などの貨幣を取り扱う現金自動取引装置が広く用い
られている。この種の自動取引装置には、紙幣の入出金
処理を自動的に行う紙幣処理装置、および硬貨の入出金
処理を自動的に行なう循環式の硬貨処理装置等が組込ま
れている。
【0003】この硬貨処理装置は、入金時には、入金硬
貨を受け入れてその真偽や金種の識別を行ない、この識
別結果に従って入金硬貨の内、正貨をそれぞれ対応した
金種別金庫に収納するとともに、偽貨はリジェクトす
る。出金時は、各金種別金庫から必要な金種の硬貨を必
要な枚数だけ取出し、その真偽や金種の識別を行なった
後、払い出すようにしている。
【0004】上記した硬貨処理装置では、硬貨の材質及
び径のサイズから硬貨を識別したり、これに加えて画像
認識を利用して硬貨を識別したりしている。この画像認
識により硬貨の識別精度は格段に良くなっている。識別
対象となる硬貨には、1円、5円、10円、50円、1
00円、500円の通常硬貨と、特別硬貨(記念硬貨な
ど)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特別硬貨は一種類だけ
でなく、複数の特別硬貨が流通している。従って、複数
種の通常硬貨と複数種の特別硬貨を識別対象として画像
認識により識別しようとすると、識別速度が著しく低下
するという問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、下記の硬貨識別装置及び硬
貨識別方法を提供することにある。
【0007】(1)識別速度を低下させることなく、複
数種の通常硬貨及び複数種の特別硬貨(記念硬貨など)
を識別することが可能な硬貨識別装置。
【0008】(2)識別速度を低下させることなく、複
数種の通常硬貨及び複数種の特別硬貨(記念硬貨など)
を識別することが可能な硬貨識別方法。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の硬貨識別装置及び硬貨識別
方法は、以下のように構成されている。
【0010】この発明の硬貨識別装置は、複数の金種の
硬貨が属する通常硬貨の金種を識別する第1の識別モー
ド、及び前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬貨が属す
る特別硬貨の金種を識別する第2の識別モードを切り換
える切換手段と、前記切換手段により識別モードが前記
第1のモードに切り換えられたとき、識別対象の硬貨の
中から前記通常硬貨を金種別に識別する第1の識別手段
と、前記切換手段により識別モードが前記第2のモード
に切り換えられたとき、識別対象の硬貨の中から前記特
別硬貨を金種別に識別する第2の識別手段とを備えてい
る。
【0011】この発明の硬貨識別方法は、複数の金種の
硬貨が属する通常硬貨の全金種の硬貨の画像データを蓄
積するとともに、前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬
貨が属する特別硬貨の全金種の硬貨の画像データを蓄積
する第1のステップと、前記通常硬貨の金種を識別する
第1の識別モード、及び前記特別硬貨の金種を識別する
第2の識別モードを切り換える第2のステップと、前記
第2のステップにより識別モードが前記第1のモードに
切り換えられ、識別対象の硬貨が受け入れられたとき、
この受け入れられた硬貨の画像を読取り、この読取りに
より得られる硬貨の画像データと、前記第1のステップ
により蓄積された前記通常硬貨の全金種の硬貨の画像デ
ータとを比較して、この受け入れられた硬貨の中から前
記通常硬貨を金種別に識別する第3のステップと、前記
第3のステップにより識別された硬貨を分別収納する第
4のステップと、前記第2のステップにより識別モード
が前記第2のモードに切り換えられ、前記第4のステッ
プで分別収納された硬貨のうち、前記通常硬貨として識
別されなかった硬貨を識別対象の硬貨として受け入れ、
この受け入れられた硬貨の画像を読取り、この読取りに
より得られる硬貨の画像データと、前記第1のステップ
により蓄積された前記特別硬貨の全金種の画像データと
を比較して、この受け入れられた硬貨の中から前記特別
硬貨を金種別に識別する第5のステップと、前記第5の
ステップにより識別された硬貨を分別収納する第6のス
テップとを備えている。
【0012】この発明の硬貨識別装置は、複数の金種の
硬貨が属する通常硬貨の金種を識別する第1の識別モー
ド、及び前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬貨が属す
る特別硬貨のうち指定された指定特別硬貨を識別する第
2の識別モードを切り換える切換手段と、前記切換手段
により識別モードが前記第1のモードに切り換えられた
とき、識別対象の硬貨の中から前記通常硬貨を金種別に
識別する第1の識別手段と、前記切換手段により識別モ
ードが前記第2のモードに切り換えられるとともに、所
定の特別硬貨が指定されたとき、識別対象の硬貨の中か
ら指定された指定特別硬貨を識別する第2の識別手段と
を備えている。
【0013】この発明の硬貨識別方法は、複数の金種の
硬貨が属する通常硬貨の全金種の硬貨の画像データを蓄
積するとともに、前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬
貨が属する特別硬貨の全金種の硬貨の画像データを蓄積
する第1のステップと、前記通常硬貨の金種を識別する
第1の識別モード、及び前記特別硬貨のうちの指定され
た指定特別硬貨を識別する第2の識別モードを切り換え
る第2のステップと、前記第2のステップにより識別モ
ードが前記第1のモードに切り換えられ、識別対象の硬
貨が受け入れられたとき、この受け入れられた硬貨の画
像を読取り、この読取りにより得られる硬貨の画像デー
タと、前記第1のステップにより蓄積された前記通常硬
貨の全金種の硬貨の画像データとを比較して、この受け
入れられた硬貨の中から前記通常硬貨を金種別に識別す
る第3のステップと、前記第3のステップにより識別さ
れた硬貨を分別収納する第4のステップと、前記第2の
ステップにより識別モードが前記第2のモードに切り換
えられるとともに、所定の特別硬貨が指定され、且つ前
記第4のステップで分別収納された硬貨のうち、前記通
常硬貨として識別されなかった硬貨を識別対象の硬貨と
して受け入れたとき、この受け入れられた硬貨の画像を
読取り、この読取りにより得られる硬貨の画像データ
と、前記第1のステップにより蓄積された前記特別硬貨
の画像データのうちの指定された指定特別硬貨の画像デ
ータとを比較して、この受け入れられた硬貨の中から前
記指定特別硬貨を識別する第5のステップと、前記第5
のステップにより識別された硬貨を分別収納する第6の
ステップとを備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0015】図1は、この発明に係る硬貨処理装置(硬
貨識別装置)の概略構成を示す断面図である。
【0016】図1に示すように、硬貨処理装置は、図示
しない硬貨入出金口に対向して設けられた回転可能な受
皿1を有し、入金時には、この受皿1を介して現金処理
装置の外部から処理すべき複数金種の硬貨が投入され、
出金時には、受皿1を介して現金処理装置の外部へ払出
す硬貨が出金される。
【0017】受皿1の下方には、回転円盤2aを有する
遠心円盤構造の上部繰出し部2が設けられ、更に、上部
繰出し部2の下方には異物を回収する異物回収庫21が
設けられている。受皿1は硬貨が投入されると回転し、
受入れた硬貨は上部繰出し部2の回転円盤2a上に落下
する。この上部繰出し部2は、受皿1から落下してきた
硬貨を回転円盤2aによる遠心力を利用して分離すると
ともに、円盤2aの出口に設けられた高さ規制ガイド
(図示しない)によって硬貨を規制して、1枚ずつ繰出
す。
【0018】上部繰出し部2の出口近傍には、ピックア
ップローラ3が配設されるとともに、このピックアップ
ローラ3によって繰出された硬貨を所定の経路に沿って
搬送する搬送機構4が設けられている。この搬送機構4
は、上部繰出し部2の出口近傍からほぼ水平に延びる第
1搬送路4aと、第1搬送路4aの上方に位置している
とともに受皿1までほぼ水平に延びる第2搬送路4b
と、第1搬送路の終端から第2搬送路の始端まで延びた
Uターン搬送路4cと、を備えている。
【0019】第1搬送路4aは、上部繰出し部2の出口
近傍からほぼ水平に延びる第1搬送面5a、および第1
搬送面5aに隣接対向して設けられた搬送ベルト5bに
よって規定され、同様に、第2搬送路4bは、受皿1ま
でほぼ水平に延びる第2搬送面6a、および第2搬送面
6aに隣接対向して設けられた搬送ベルト6bによって
規定されている。搬送ベルト5bは、所定距離離間した
一対のプーリ11a、11b間に巻回されている。ま
た、Uターン搬送路4cは、複数の搬送ベルトおよび複
数のプーリによって構成されている。そして、搬送機構
4は、硬貨を、搬送面と搬送ベルトの間、あるいは複数
の搬送ベルト間に挟んだ状態で搬送する。
【0020】略水平な第1および第2搬送面5a、6a
の一側、即ち図1中奥側には、これらの搬送面に対して
略垂直に延びた搬送基準面(後述する)が形成されてい
る。また、ピックアップローラ3は、上部繰出し部2か
ら繰出された硬貨をこの搬送基準面に押付ける方向に僅
かに傾斜して設けられている。従って、ピックアップロ
ーラ3によって繰出された硬貨は、搬送基準面に押付け
られて第1搬送面5a上の所定位置に揃えて搬送され
る。
【0021】第1搬送路4aに取出された硬貨は、ピッ
クアップローラ3と搬送ベルト5bとの回転速度比によ
り、所定ピッチづつ離間されて1枚ずつ搬送される。通
常、上部繰出し部2の方がピックアップローラ3より硬
貨の繰出能力が高いため、ピックアップローラ3の手前
には、ほぼ連続して硬貨が繋がる状態となる。後続の硬
貨(外径:D)がピックアップローラ3の回転速度で駆
動され、自身の径だけ進む時間、先に取出した硬貨は下
流の搬送路4の搬送速度で駆動されることとなり、硬貨
の搬送ピッチXは、 X=(V2・D)/V1 V1:上流駆動回転数(ピックアップローラ3の回転
数) V2:下流駆動回転数(プーリ11aの回転数) となる。
【0022】搬送機構4は、上部繰出し部2から繰出さ
れる硬貨を、第1搬送ベルト5bにより第1搬送面5上
に押付けながら強制的に搬送し、下流側に配設された鑑
査部7へ送る。鑑査部7は、搬送されてくる硬貨の特徴
(真偽、正損、金種など)を光学的および磁気的に識別
する。
【0023】鑑査部7の直前には、第1搬送路4aを挟
んで設けられた発光素子および受光素子を有する鑑査前
センサ12が配設されている。鑑査前センサ12は、両
者の間の光軸を硬貨が遮ることにより、硬貨の通過を検
知する。
【0024】鑑査部7を通過した硬貨は、第1搬送路4
aを通って更に下流へと搬送され、下流側に配設された
選別部8へ送られる。選別部8は、第1搬送路4aを介
して搬送される硬貨を鑑査部7の識別結果に基づき金種
別に選別する。選別部8は、例えば、複数の周知の対向
式ゲート9で構成され、これらゲート9を選択的に開閉
駆動することにより、硬貨を金種別に選別する。
【0025】選別部8の下方には、それぞれゲート9に
対応する複数の金種別金庫10、記念硬貨金庫10a、
及びリジェクト金庫10bが配設されている。因みに、
記念硬貨金庫10aは、複数設けられているものとす
る。そして、選別部8によって選別された硬貨は、対応
する金庫内に投入され、金種別に整列されて集積され
る。
【0026】また、鑑査部7と各種金庫との間には、所
定の金庫が満杯のとき、過剰硬貨を収納するためのオー
バーフローボックス13が設けられ、第1搬送路4a上
に設けられた対向式ゲート14を介して過剰硬貨がオー
バーフローボックスに投入される。
【0027】更に、第1搬送路4aの下流端部下方には
装填庫15が配置されている。オーバーフローボックス
13が満杯となった場合などには、第1搬送路4aに設
けられた対向式ゲート16により、過剰硬貨を装填庫1
5内に回収する。なお、硬貨処理装置115に対して外
部から硬貨を補充する場合にも、この装填庫15に補充
硬貨が投入される。
【0028】金種別金庫10の下方には、前述した上部
繰出し部2と同様の遠心円盤構造を有した下部繰出し部
17が設けられている。また、金種別金庫10の側方に
は、下部繰出し部17から繰出された硬貨を上部繰出し
部2へ搬送する挟込式の縦コンベア18が設けられてい
る。縦コンベア18は複数の平ベルト、プーリ等によっ
て構成され、搬送機構4の一部を構成している。
【0029】金種別金庫10に所定数量の硬貨が収納さ
れていない状態のときには、出金処理に備え、装填庫1
5から金種別金庫10へ硬貨補充が行なわれる。すなわ
ち、装填庫15の下部に設けられた往復ピッカなどで構
成される硬貨投出部(図示しない)により、装填庫15
から指定数量の硬貨を取出し、下部繰出し部17に投入
する。下部繰出し部17は、装填庫15から投出された
硬貨を1枚ずつ繰出して縦コンベア18へ送り、この縦
コンベア18を介して上部繰出し部2へ硬貨を搬送す
る。上部繰出し部2に搬送された硬貨は、前述と同様に
1枚ずつ第1搬送路4aに繰出され、鑑査部7によって
真偽、正損、金種が識別された後、選別部8により所定
の金庫に収納される。
【0030】また、硬貨の出金処理は、指定された金種
に対応する金種別金庫10から硬貨を取出して受皿1へ
払出すことにより行われる。まず、各金種別金庫10の
下部にそれぞれ配設された往復ピッカ等で構成されてい
る硬貨投出部19により、対応する金種別金庫10から
指定数量の硬貨を取出し、金種別金庫10の下方に配設
された下部繰出し部17に投出する。
【0031】そして、下部繰出し部17は、金種別金庫
10から投出された硬貨を1枚ずつ繰出して縦コンベア
18へ送り、この縦コンベア18を介して硬貨が上部繰
出し部2へ搬送される。上部繰出し部2に搬送された硬
貨は、前述と同様に、1枚ずつ第1搬送路4aに繰出さ
れ、鑑査部7で金種、数量等を確認した後、出金指示枚
数だけ第1搬送路4aの最下流まで搬送される。続い
て、硬貨はUターン搬送路4cを介して第2流搬送路4
bに導かれ、この第2搬送路4cを通して受皿1へ払い
出される。
【0032】なお、図1に示す硬貨処理装置では、一時
金庫が無いケースについて説明したが、一時金庫が有っ
てもよい。つまり、図1に示す硬貨処理装置では、鑑査
部7による鑑査終了後、即、金種別金庫10又は記念硬
貨金庫10aに収納されるケースについて説明したが、
鑑査部7による鑑査終了後、一時金庫を介して、金種別
金庫10又は記念硬貨金庫10aに収納されるようにし
てもよい。この場合、各金庫毎に一時金庫が設けられる
ことになり、後述する操作部からの指示に基づき、一時
金庫から金種別金庫10又は記念硬貨金庫10aへ硬貨
が移行されることになる。
【0033】図2に示すように、鑑査部7は、硬貨Cの
材質を磁気的に検出する透過磁束量検知型の材質センサ
60、ラインCCDからなり硬貨Cの外径を光学的に検
出する径センサ40、およびエリアCCDで構成され硬
貨Cの表面の模様を光学的に検出するイメージセンサ3
0を備え、これらのセンサは硬貨Cの搬送方向(図中矢
印a方向)に沿って並設されている。また、センサ3
0、40、60は、ベース部材7aによって一体的に保
持され、硬貨処理装置115に対して一体的に脱着可能
となっている。径センサ40および材質センサ60は、
それぞれ、搬送ベルト5bを挿脱するための開放部40
a、60aを有している。
【0034】なお、径センサ40は、イメージセンサ3
0によって代用が可能であるため必須ではないが、鑑査
部7における硬貨の識別精度をより高めるため、本実施
形態では、イメージセンサ30とともに径センサ40を
も備えている。
【0035】上記のようにイメージセンサ30、径セン
サ40、および材質センサ60を備えた鑑査部7は、各
センサ30、40、60による検出結果を総合的に判断
し、硬貨の金種、真偽、正損、汚れなどを識別する。な
お、鑑査部7におけるイメージセンサ30、径センサ4
0、および材質センサ60の配置順序については、適宜
に変更可能である。
【0036】以下、各センサ30、40、60について
詳細に説明する。まず、図3に示すように、材質センサ
60は、透明で強固なサファイアガラスからなる透明板
41を有している。この透明板41は、第1搬送面5a
に埋め込まれ第1搬送面と同一面内に位置している。そ
して、この透明板41は後述する径センサ40まで延設
され、硬貨Cは透明板41上を搬送される。また、透明
板41の幅方向に沿うセンサ60の一側には、搬送ベル
ト5bを挿脱するための開放部60aが形成されてい
る。
【0037】材質センサ60は、透明板41の下方にお
いて第1搬送路4aの幅方向に延設された幅広の1次コ
ア61、1次コア61に巻回された励磁用の1次コイル
62、1次コイル62に重ね巻きされて1次コイル62
からの電磁誘導を受ける第1の2次コイル63、透明板
41の上方において第1搬送路4aの幅方向に沿って延
設された幅広の2次コア64、2次コア64に巻回され
て1次コイル62からの電磁誘導を受ける第2の2次コ
イル65、を備えている。1次コイル62は、正弦波発
振器66から発せられる正弦波信号により励磁される。
【0038】第1および第2の2次コイル63、65か
らの出力は、それぞれ増幅回路67を介して所定レベル
に増幅された後、コンデンサなどからなる直流成分カッ
ト回路68により直流成分をカットされ、全波整流回路
69で全波整流される。更に、これらの出力は、LPF
(ローパスフィルタ)70を通して平滑化されて直流化
され、第1の2次コイル整流出力V21、および第2の
2次コイル整流出力V22として演算回路71に供給さ
れる。
【0039】演算回路71では、これらの整流出力V2
1およびV22に基づいて、下記の計算式に従って出力
信号Vout を演算する。ここで、AMP1、AMP2、
およびAMP3は、定数である。 Vout =AMP1 × [AMP2 × V21−AMP3
× V22] そして、この出力信号Vout が増幅回路72を介してA
/Dコンバータ73に入力され、ここで定期的にディジ
タル信号に変換され、材質センサ60のセンサ出力とし
て出力される。そして、このセンサ出力の最大値(ピー
ク)が後述する制御部のROMに予め記録された材質検
知テーブルと照合され、材質センサ60を通過した硬貨
Cの材質が判定される。
【0040】すなわち、センサ出力の最大値が材質検知
テーブルにおけるいずれかの金種の出力範囲に一致して
いる場合には、その金種と材質が同じであることが分か
るとともに、金種判別のデータとして採用される。
【0041】図4に示すように、径センサ40は、材質
センサ60と共通の透明板41を有し、この透明板41
の幅方向、すなわち硬貨Cの搬送方向を横切る方向に沿
う一側に搬送ベルト6を挿脱するための開放部40aを
有している。また、径センサ40は、透明板41の上方
において幅方向に延設された光源としてのLED(発光
ダイオード)アレイ42、LEDアレイ42が取付けら
れたプリント配線基板43、およびLEDアレイ42か
らの光を透明板41に導くための光学スリット44を備
え、透明板41の下方において配設された光学スリット
45、光学スリット45を通った光を集光するセルフォ
ックスレンズなどの集光レンズ46、集光レンズ46を
通して光を受光するCCDラインセンサ47、およびラ
インセンサ47が取付けられたプリント配線基板48を
備えている。
【0042】透明板41と集光レンズ46とに間にはマ
スク部材49が設けられ、このマスク部材は、搬送ベル
ト5bをマスクするとともに、搬送ベルト5bの振れに
よる検知精度悪化を防止する。マスク部材49の存在に
より、光学スリット45が、透明板41の幅方向に沿っ
て2つに分離された形となる。
【0043】また、透明板41の幅方向両端部には、硬
貨Cの搬送をガイドし且つ有効検出領域を規定するガイ
ド部材51、52が設けられている。特に、ガイド部材
51の内側面は、硬貨Cの搬送位置を規定する搬送基準
面を構成している。
【0044】搬送ベルト5bによって透明板41上を硬
貨Cが強制搬送されると、LEDアレイ42から発せら
れた光が硬貨Cによって遮られ、そのときに生じる硬貨
の影による明暗信号がラインセンサ47によって検出さ
れる。そして、このセンサ出力の最大値を後述する制御
部のROMに予め格納された径検知テーブルと比較する
ことにより、硬貨Cの外径が判定され硬貨の金種が判定
される。
【0045】また、径センサ40により、ガイド部材5
1によって規定された有効領域から硬貨の影端部までの
長さを測定することにより、硬貨Cの搬送位置、すなわ
ち、ガイド部材51から硬貨Cの端部までの距離(幅寄
せ量)を検出することができる。
【0046】図5に示すように、鑑査部7の制御系は、
物理量センサとしての径センサ40および材質センサ6
0を制御する第1鑑査側とイメージセンサ30を制御す
る第2鑑査側とを有している。
【0047】第1鑑査側の制御系は、制御プログラム、
材質検知テーブルデータ、径検知テーブルデータ等が格
納されたROM91a、各種データを一時的に記録する
RAM92a、制御プログラムを順次読み込んで実行さ
せるCPU90a、割り込み制御を行うICU93、径
センサ40から出力されるクロックをカウントするタイ
マ/カウンタ(TCU)95、第2鑑査側とのシリアル
・インターフェースを行うSCU97、および材質セン
サ60からの出力信号を逐次A/D変換して取り込むた
めのA/Dコンバータ73を有している。なお、ROM
91aは、バイト単位でデータが書き換えられるEEP
ROM(electrically erasable and programmable RO
M)であるとする。
【0048】また、第2鑑査側の制御系は、イメージセ
ンサ30により取り込まれた画像を高速に処理するDS
P(ディジタル・シグナル・プロセッサ)99、制御プ
ログラム、後述する正貨の画像データ、および偽貨の画
像データ等が格納されたROM91b、1スキャンで取
り込まれた画像データを一時的に記録するRAM92
b、第1鑑査側とシリアルでデータの授受を行うSCU
(シリアル通信コントローラ)96、偽貨と判定された
硬貨の枚数を計数するカウンタ121、および判定等の
スタク制御を行うCPU90bを有している。なお、R
OM91bは、バイト単位でデータが書き換えられるE
EPROM(electrically erasable andprogrammable
ROM)であるとする。
【0049】そして、第1鑑査側のCPU90aおよび
第2鑑査側のCPU90bは、硬貨処理装置115の制
御部120に接続され、この制御部によって鑑査部7を
含む硬貨処理装置全体の動作が制御される。また、硬貨
処理装置115は、顧客情報記憶部としてのメモリ12
3、および各種動作条件などを設定、変更する操作部1
24、各種情報を表示する表示部125を備え、操作部
124及び表示部125は鑑査部7のCPU90aおよ
び90bにも接続されている。また、操作部124は、
図6に示すように、計数キー、完了キー、登録キー、停
止キー、リセットキー、モードキー、及びテンキーなど
を備えている。
【0050】一方、イメージセンサ30は、図2に示す
ように、第1搬送面5aの略中央位置に埋設されたサフ
ァイアガラスなどの透明板31を有し、この透明板31
上を硬貨Cが搬送ベルト5bで強制搬送される。透明板
31の下方には、透明板31の下面に対して斜め方向か
ら光を照射して、透明板31上を通る硬貨Cの表面を照
明する光源として一対のLED(発光ダイオード)アレ
イ32、硬貨Cの表面からの反射光を受光して電気信号
に変換する光電変換素子としてのエリアCCD33、お
よび、エリアCCD33が実装されたプリント配線基板
34、が設けられている。これら透明板31、LEDア
レイ32、エリアCCD33、およびプリント配線基板
34は、ベース部材7aに固設されている。
【0051】LEDアレイ32を透明板31に対して斜
めに配置することにより、透明板31上を通る硬貨Cの
表面の凹凸形状の濃淡を強調でき、検出される信号を2
値化し易くできる。
【0052】エリアCCD33として、例えば、20〜
30万画素のCCDが用いられる。このエリアCCD3
3は、硬貨Cが所定の位置にきたときに、LEDアレイ
32を瞬間的に点灯させることにより、硬貨C表面の画
像(模様)を読取り、画像データとしてRAM92bに
転送する。
【0053】続いて、識別対象の硬貨を登録する登録処
理について説明する。識別対象の硬貨には、通常硬貨と
特別硬貨とがある。通常硬貨とは、1円硬貨、5円硬
貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、及び50
0円硬貨の6金種の硬貨を指す。特別硬貨とは、複数種
類の記念硬貨を指す。通常硬貨に関する識別データ(硬
貨の材質データ、硬貨の径のデータ、硬貨の表裏の画像
データ)は、ROM91a及びROM91bに予め登録
されている。ここで、特別硬貨に関する識別データ(硬
貨の材質データ、硬貨の径のデータ、硬貨の表裏の画像
データ)の登録について説明する。まず、操作部124
の登録キーとモードキーとを同時押しし、テンキーで登
録番号を入力する。その後、受皿1に登録対象の記念硬
貨をセットし、計数キーを押下する。受皿1にセットさ
れた登録対象の記念硬貨は、鑑別部7を経由するとき、
硬貨の材質データ、硬貨の径のデータ、硬貨の表裏の画
像データが読取られ、ROM91a及びROM91bに
登録される。その後、登録対象の記念硬貨は、リジェク
ト金庫10cへ回収される。
【0054】なお、ここでは、識別データとして、硬貨
の材質データ、硬貨の径のデータ、硬貨の表裏の画像デ
ータの3つを上げて、これら3つを登録して識別データ
とするケースについて説明したが、例えば、硬貨の表裏
の画像データだけを登録して識別データとしてもよい。
この場合、識別には、硬貨の表裏の画像データだけが利
用されることになる。
【0055】続いて、識別処理1について説明する。こ
の識別処理1では、通常硬貨の金種を識別する通常硬貨
識別モードと、特別硬貨の金種を識別する特別硬貨識別
モードを所定のタイミングで切り換えて、硬貨を識別す
る点がポイントである。
【0056】以下、図7のフローチャートを参照して、
識別処理1を説明する。
【0057】一般に流通している硬貨の大部分は、通常
硬貨である。従って、硬貨識別の際には、通常硬貨識別
モードで硬貨を識別した後、必要に応じて、特別硬貨識
別モードを実行するのが効果的と言える。
【0058】そこで、最初に、硬貨処理装置において通
常硬貨識別モードが実行される(ST12)。具体的に
説明すると、操作部124のモードキーを押下する。す
ると、表示部125に、各種モードが表示される。例え
ば、「モード01:通常硬貨識別モード」及び「モード
02:特別硬貨識別モード」が表示される。このとき、
操作部124のテンキーで「01」が押下されると、操
作部124を介して制御部124、CPU90a、及び
CPU90bに、通常硬貨識別モードが通知される。続
いて、操作部124の計数キーが押下され(ST1
4)、識別対象の硬貨が受皿1で受け取られると(ST
16)、硬貨の計数が行われ(ST18)、鑑査部7で
硬貨の特徴(真偽、正損、金種など)が光学的及び磁気
的に識別される(ST20)。ここでは、通常硬貨識別
モードが実行されているので、識別対象の硬貨が通常硬
貨のどの金種に該当するのかの識別が行われる。つま
り、ここでは、識別対象の硬貨が特別硬貨に該当するか
否かの識別は行われない。
【0059】識別の結果、通常硬貨の所定の金種に該当
すると判定された硬貨は(ST22、YES)、金種に
対応した金種別金庫10に属する一時金庫へ収納される
(ST24)。これに対して、通常硬貨の所定の金種に
該当すると判定されなかった硬貨は(ST22、N
O)、リジェクト庫10bへ収納される(ST26)。
全計数が終了すると(ST28、YES)、その旨が表
示部125に表示される。これに対応して、操作部12
4の完了キーが押下されると(ST30、YES)、一
時金庫に収納された硬貨が、夫々金種別金庫10へ収納
される(ST32)。この後、金種別金庫10に収納さ
れた硬貨は、取り除かれるものとする。
【0060】次に、リジェクト庫に収納された硬貨の識
別処理へ移行する。つまり、このタイミングで、硬貨処
理装置において特別硬貨識別モードが実行される(ST
34)。具体的に説明すると、操作部124のモードキ
ーを押下する。すると、表示部125に、各種モードが
表示される。例えば、「モード01:通常硬貨識別モー
ド」及び「モード02:特別硬貨識別モード」が表示さ
れる。このとき、操作部124のテンキーで「02」が
押下されると、操作部124を介して制御部124、C
PU90a、及びCPU90bに、特別硬貨識別モード
が通知される。続いて、操作部124の計数キーが押下
され(ST36)、識別対象の硬貨(通常硬貨識別モー
ドでリジェクトされた硬貨)が受皿1で受け取られると
(ST38)、硬貨の計数が行われ(ST40)、鑑査
部7で硬貨の特徴(真偽、正損、金種など)が光学的及
び磁気的に識別される(ST42)。ここでは、特別硬
貨識別モードが実行されているので、識別対象の硬貨が
特別硬貨のどの金種(どの記念硬貨)に該当するのかの
識別が行われる。つまり、ここでは、識別対象の硬貨が
通常硬貨に該当するか否かの識別は行われない。
【0061】識別の結果、特別硬貨の所定金種(所定記
念硬貨)に該当すると判定された硬貨は(ST44、Y
ES)、金種に対応した金種別金庫10に属する一時金
庫へ収納される(ST46)。ここでは、例えば、50
0円硬貨用の金種別金庫10が第1種の記念硬貨の収納
に割り当てられ、10円硬貨用の金種別金庫10が第2
種の記念硬貨の収納に割り当てられ、100円硬貨用の
金種別金庫10が第3種の記念硬貨の収納に割り当てら
れるものとする。また、特別硬貨の所定の金種に該当す
ると判定されなかった硬貨は(ST44、NO)、リジ
ェクト庫10bへ収納される(ST48)。全計数が終
了すると(ST50、YES)、その旨が表示部125
に表示される。これに対応して、操作部124の完了キ
ーが押下されると(ST52、YES)、一時金庫に収
納された硬貨が、夫々金種別金庫10へ収納される(S
T54)。
【0062】続いて、識別処理2について説明する。こ
の識別処理2では、通常硬貨の金種を識別する通常硬貨
識別モードと、特別硬貨の中の所定金種(例えば1金種
のみ)を識別する特別硬貨識別モードを所定のタイミン
グで切り換えて、硬貨を識別する点がポイントである。
【0063】以下、図8のフローチャートを参照して、
識別処理2を説明する。
【0064】一般に流通している硬貨の大部分は、通常
硬貨である。従って、硬貨識別の際には、通常硬貨識別
モードで硬貨を識別した後、必要に応じて、特別硬貨識
別モードを実行するのが効果的と言える。
【0065】そこで、最初に、硬貨処理装置において通
常硬貨識別モードが実行される(ST62)。具体的に
説明すると、操作部124のモードキーを押下する。す
ると、表示部125に、各種モードが表示される。例え
ば、「モード01:通常硬貨識別モード」及び「モード
02:特別硬貨識別モード」が表示される。このとき、
操作部124のテンキーで「01」が押下されると、操
作部124を介して制御部124、CPU90a、及び
CPU90bに、通常硬貨識別モードが通知される。続
いて、操作部124の計数キーが押下され(ST6
4)、識別対象の硬貨が受皿1で受け取られ(ST6
6)、硬貨の計数が行われ(ST68)、鑑査部7で硬
貨の特徴(真偽、正損、金種など)が光学的及び磁気的
に識別される(ST70)。ここでは、通常硬貨識別モ
ードが実行されているので、識別対象の硬貨が通常硬貨
のどの金種に該当するのかの識別が行われる。つまり、
ここでは、識別対象の硬貨が特別硬貨に該当するか否か
の識別は行われない。
【0066】識別の結果、通常硬貨の所定の金種に該当
すると判定された硬貨は(ST72,YES)、金種に
対応した金種別金庫10に属する一時金庫へ収納される
(ST74)。これに対して、通常硬貨の所定の金種に
該当すると判定されなかった硬貨は(ST72、N
O)、リジェクト庫10bへ収納される(ST76)。
全計数が終了すると(ST78、YES)、その旨が表
示部125に表示される。これに対応して、操作部12
4の完了キーが押下されると(ST80、YES)、一
時金庫に収納された硬貨が、夫々金種別金庫10へ収納
される(ST82)。
【0067】次に、リジェクト庫に収納された硬貨の識
別処理へ移行する。つまり、このタイミングで、硬貨処
理装置において特別硬貨識別モードが実行される(ST
84)。具体的に説明すると、操作部124のモードキ
ーを押下する。すると、表示部125に、各種モードが
表示される。例えば、「モード01:通常硬貨識別モー
ド」及び「モード02:特別硬貨識別モード」が表示さ
れる。このとき、操作部124のテンキーで「02」が
押下されると、操作部124を介して制御部124、C
PU90a、及びCPU90bに、特別硬貨識別モード
が通知される。
【0068】さらに、このタイミングで、表示部125
に、金種が表示される。例えば、「01:第1種の記念
硬貨」、「02:第2種の記念硬貨」、及び「03:第
3種の記念硬貨」が表示される。このとき、操作部12
4のテンキーで「01」が押下されると、操作部124
を介して、CPU90a、及びCPU90bに、指定金
種として、第1種の記念硬貨が通知される(ST8
6)。
【0069】続いて、操作部124の計数キーが押下さ
れ(ST88)、識別対象の硬貨(通常硬貨識別モード
でリジェクトされた硬貨)が受皿1で受け取られると
(ST90)、硬貨の計数が行われ(ST92)、鑑査
部7で硬貨の特徴(真偽、正損、金種など)が光学的及
び磁気的に識別される(ST94)。ここでは、特別硬
貨識別モードが実行されているので、識別対象の硬貨が
特別硬貨の指定金種(第1種の記念硬貨)に該当するの
かの識別が行われる。つまり、ここでは、識別対象の硬
貨が通常硬貨に該当するか否かの識別は行われない。
【0070】識別の結果、特別硬貨の指定金種に該当す
ると判定された硬貨は(ST96、YES)、記念硬貨
金庫10aに属する一時金庫へ収納される(ST9
8)。これに対して、特別硬貨の指定金種に該当すると
判定されなかった硬貨は(ST96、NO)、リジェク
ト庫10bへ収納される(ST100)。全計数が終了
すると(ST102、YES)、その旨が表示部125
に表示される。これに対応して、操作部124の完了キ
ーが押下されると(ST104、YES)、一時金庫に
収納された硬貨が、夫々金種別金庫10へ収納される
(ST106)。
【0071】この発明の硬貨識別処理では、通常硬貨の
識別と特別硬貨の識別を2段階に分けて行うので、一括
して識別する場合に比べて、識別時間を大幅に短縮する
ことができる。これは、特別硬貨の流通量が、通常硬貨
の流通量に比べて極めて少ないことにも起因する。ま
た、これにより、人手を介することなく特別硬貨を識別
することも可能である。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、下記の硬貨識別装置
及び硬貨識別方法を提供することができる。
【0073】(1)識別速度を低下させることなく、複
数種の通常硬貨及び複数種の特別硬貨(記念硬貨など)
を識別することが可能な硬貨識別装置。
【0074】(2)識別速度を低下させることなく、複
数種の通常硬貨及び複数種の特別硬貨(記念硬貨など)
を識別することが可能な硬貨識別方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る硬貨処理装置(硬貨識別装置)
の概略構成を示す断面図。
【図2】図1に示す硬貨処理装置に組込まれた鑑査部
((a)平面図、(b)側面図、(c)断面図)を示す
図。
【図3】図2に示す鑑査部における材質センサの構成を
概略的に示す図。
【図4】図2に示す鑑査部に組込まれた径センサの断面
図。
【図5】図1に示す硬貨処理装置の制御系を示すととも
に、図2に示す鑑査部の制御系を示すブロック図。
【図6】図5に示す操作部の操作パネルの概略を示す
図。
【図7】識別処理1を示すフローチャート。
【図8】識別処理2を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…受皿 7…鑑査部 10…金種別金庫 30…イメージセンサ 40…径センサ 60…材質センサ 90a、90b…CPU 111…主制御部 120…制御部 123…メモリ 124…操作部 125…表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の金種
    を識別する第1の識別モード、及び前記通常硬貨と異な
    る複数の金種の硬貨が属する特別硬貨の金種を識別する
    第2の識別モードを切り換える切換手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第1のモードに切
    り換えられたとき、識別対象の硬貨の中から前記通常硬
    貨を金種別に識別する第1の識別手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第2のモードに切
    り換えられたとき、識別対象の硬貨の中から前記特別硬
    貨を金種別に識別する第2の識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  2. 【請求項2】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の全金
    種の硬貨の画像データを蓄積する第1の蓄積手段と、 前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬貨が属する特別硬
    貨の全金種の硬貨の画像データを蓄積する第2の蓄積手
    段と、 前記通常硬貨の金種を識別する第1の識別モード、及び
    前記特別硬貨の金種を識別する第2の識別モードを切り
    換える切換手段と、 識別対象の硬貨を受け入れる受入手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第1のモードに切
    り換えられ、前記受入手段により識別対象の硬貨が受け
    入れられたとき、この受け入れられた硬貨の画像を読取
    り、この読取りにより得られる硬貨の画像データと、前
    記第1の蓄積手段に蓄積された画像データとを比較し
    て、この受け入れられた硬貨の中から前記通常硬貨を金
    種別に識別する第1の識別手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第2のモードに切
    り換えられ、前記受入手段により識別対象の硬貨が受け
    入れられたとき、この受け入れられた硬貨の画像を読取
    り、この読取りにより得られる硬貨の画像データと、前
    記第2の蓄積手段に蓄積された画像データとを比較し
    て、この受け入れられた硬貨の中から前記特別硬貨を金
    種別に識別する第2の識別手段と、 前記第1及び第2の識別手段により識別された硬貨を分
    別収納する収納手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  3. 【請求項3】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の全金
    種の硬貨の画像データを蓄積するとともに、前記通常硬
    貨と異なる複数の金種の硬貨が属する特別硬貨の全金種
    の硬貨の画像データを蓄積する第1のステップと、 前記通常硬貨の金種を識別する第1の識別モード、及び
    前記特別硬貨の金種を識別する第2の識別モードを切り
    換える第2のステップと、 前記第2のステップにより識別モードが前記第1のモー
    ドに切り換えられ、識別対象の硬貨が受け入れられたと
    き、この受け入れられた硬貨の画像を読取り、この読取
    りにより得られる硬貨の画像データと、前記第1のステ
    ップにより蓄積された前記通常硬貨の全金種の硬貨の画
    像データとを比較して、この受け入れられた硬貨の中か
    ら前記通常硬貨を金種別に識別する第3のステップと、 前記第3のステップにより識別された硬貨を分別収納す
    る第4のステップと、 前記第2のステップにより識別モードが前記第2のモー
    ドに切り換えられ、前記第4のステップで分別収納され
    た硬貨のうち、前記通常硬貨として識別されなかった硬
    貨を識別対象の硬貨として受け入れ、この受け入れられ
    た硬貨の画像を読取り、この読取りにより得られる硬貨
    の画像データと、前記第1のステップにより蓄積された
    前記特別硬貨の全金種の画像データとを比較して、この
    受け入れられた硬貨の中から前記特別硬貨を金種別に識
    別する第5のステップと、 前記第5のステップにより識別された硬貨を分別収納す
    る第6のステップと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
  4. 【請求項4】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の金種
    を識別する第1の識別モード、及び前記通常硬貨と異な
    る複数の金種の硬貨が属する特別硬貨のうち指定された
    指定特別硬貨を識別する第2の識別モードを切り換える
    切換手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第1のモードに切
    り換えられたとき、識別対象の硬貨の中から前記通常硬
    貨を金種別に識別する第1の識別手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第2のモードに切
    り換えられるとともに、所定の特別硬貨が指定されたと
    き、識別対象の硬貨の中から指定された指定特別硬貨を
    識別する第2の識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  5. 【請求項5】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の全金
    種の硬貨の画像データを蓄積する第1の蓄積手段と、 前記通常硬貨と異なる複数の金種の硬貨が属する特別硬
    貨の全金種の硬貨の画像データを蓄積する第2の蓄積手
    段と、 前記通常硬貨の金種を識別する第1の識別モード、及び
    前記特別硬貨のうち指定された指定特別硬貨を識別する
    第2の識別モードを切り換える切換手段と、 識別対象の硬貨を受け入れる受入手段と、 前記切換手段により識別モードが前記第1のモードに切
    り換えられ、前記受入手段により識別対象の硬貨が受け
    入れられたとき、この受け入れられた硬貨の画像を読取
    り、この読取りにより得られる硬貨の画像データと、前
    記第1の蓄積手段に蓄積された画像データとを比較し
    て、この受け入れられた硬貨の中から前記通常硬貨を金
    種別に識別する第1の識別手段と、 前記特別硬貨の中から所定の特別硬貨を指定する指定手
    段と、 前記切換手段により識別モードが前記第2のモードに切
    り換えられるとともに、前記指定手段により所定の特別
    硬貨が指定され、且つ前記受入手段により識別対象の硬
    貨が受け入れられたとき、この受け入れられた硬貨の画
    像を読取り、この読取りにより得られる硬貨の画像デー
    タと、前記第2の蓄積手段に蓄積された画像データのう
    ちの前記指定手段により指定された指定特別硬貨の画像
    データとを比較して、この受け入れられた硬貨の中から
    前記指定特別硬貨を識別する第2の識別手段と、 前記第1及び第2の識別手段により識別された硬貨を分
    別収納する収納手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  6. 【請求項6】複数の金種の硬貨が属する通常硬貨の全金
    種の硬貨の画像データを蓄積するとともに、前記通常硬
    貨と異なる複数の金種の硬貨が属する特別硬貨の全金種
    の硬貨の画像データを蓄積する第1のステップと、 前記通常硬貨の金種を識別する第1の識別モード、及び
    前記特別硬貨のうちの指定された指定特別硬貨を識別す
    る第2の識別モードを切り換える第2のステップと、 前記第2のステップにより識別モードが前記第1のモー
    ドに切り換えられ、識別対象の硬貨が受け入れられたと
    き、この受け入れられた硬貨の画像を読取り、この読取
    りにより得られる硬貨の画像データと、前記第1のステ
    ップにより蓄積された前記通常硬貨の全金種の硬貨の画
    像データとを比較して、この受け入れられた硬貨の中か
    ら前記通常硬貨を金種別に識別する第3のステップと、 前記第3のステップにより識別された硬貨を分別収納す
    る第4のステップと、 前記第2のステップにより識別モードが前記第2のモー
    ドに切り換えられるとともに、所定の特別硬貨が指定さ
    れ、且つ前記第4のステップで分別収納された硬貨のう
    ち、前記通常硬貨として識別されなかった硬貨を識別対
    象の硬貨として受け入れたとき、この受け入れられた硬
    貨の画像を読取り、この読取りにより得られる硬貨の画
    像データと、前記第1のステップにより蓄積された前記
    特別硬貨の画像データのうちの指定された指定特別硬貨
    の画像データとを比較して、この受け入れられた硬貨の
    中から前記指定特別硬貨を識別する第5のステップと、 前記第5のステップにより識別された硬貨を分別収納す
    る第6のステップと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
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