JP2000242113A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JP2000242113A
JP2000242113A JP11046284A JP4628499A JP2000242113A JP 2000242113 A JP2000242113 A JP 2000242113A JP 11046284 A JP11046284 A JP 11046284A JP 4628499 A JP4628499 A JP 4628499A JP 2000242113 A JP2000242113 A JP 2000242113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
roller shaft
oil groove
roller
pressure roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11046284A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Doi
正浩 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP11046284A priority Critical patent/JP2000242113A/ja
Publication of JP2000242113A publication Critical patent/JP2000242113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の定着装置は、加圧ローラのローラ軸
と軸受との間における摩擦を充分に緩和して必要とする
潤滑作用を長期にわたって維持することを課題とする。 【解決手段】定着ローラ1と、記録紙を前記定着ローラ
に圧接する加圧ローラ2およびこの加圧ローラを取付け
たローラ軸4と、加圧ローラのローラ軸を回転自在に支
持する軸受5とを具備し、この軸受5は、加圧ローラ2
のローラ軸4が摺接する軸受面に潤滑材を溜める油溝が
形成されており、この油溝は、その開放部を囲む周縁の
一部に、軸受面において加圧ローラ2のローラ軸4の回
転方向に対して交叉する方向に沿う部分を有している。
油溝は、加圧ローラのローラ軸の円周方向に沿って形成
されもの13と、加圧ローラのローラ軸の軸線方向に沿
って形成されるもの14がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に設け
る定着ローラと加圧ローラを備えた定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を採用した画像形成装置で
は、感光体から記録紙に転写されたトナー像を定着させ
る定着装置が設けられており、またこの定着装置には熱
定着式のものがある。この熱定着式の定着装置は熱源に
より加熱される定着ローラと記録紙を定着ローラに圧接
する加圧ローラとの間に記録紙を通して、記録紙に転写
されたトナー像を記録紙面に加熱圧着するものである。
【0003】そして、この熱定着式の定着装置では、加
圧ローラを取付けたローラ軸の両端部を回転自在に支持
する軸受を定着ローラに対して接近離間する方向に沿っ
て移動可能に設けるとともに、この軸受に対して定着ロ
ーラに接近する向きのばね力を加えて加圧ローラを定着
ローラに圧接するようにしている。また、加圧ローラの
ローラ軸を支持する軸受はラジアルすべり軸受が用いら
れ、具体的には加圧ローラの交換時などにおける着脱を
容易にするために上部が開放した半円形をなす形状の軸
受が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の熱定
着式の定着装置において加圧ローラのローラ軸を支持す
るラジアルすべり軸受型の軸受では、ローラ軸が摺接す
る軸受面に塗布した耐熱性を有するグリースにより軸受
面とローラ軸の外周面との間の摩擦を緩和して潤滑を図
っている。
【0005】しかし、このように軸受の軸受面にグリー
スを塗布しただけでは、加圧ローラのローラ軸と軸受と
の間における摩擦を充分に緩和して必要とする潤滑作用
を維持する時間の長さに限界があり、比較的早期にグリ
ースが消耗して油切れを起こしてしまい、長期間にわた
り必要とする潤滑作用を維持するという要求に充分応え
られていない。そして、加圧ローラのローラ軸を支持す
る軸受に塗布したグリースが消耗して無くなり油切れの
状態になると、加圧ローラの回転負荷が増大して、記録
紙搬送時に紙搬送不良を起こしたり、異常音が発生した
り、さらには印字不良が発生することがある。
【0006】特に熱定着式の定着装置では、加圧ローラ
のローラ軸を支持する軸受が定着ローラを加熱する熱源
が発する熱の影響を受けるために、他の装置の回転軸を
支持する軸受の場合に比較して軸受に塗布したグリース
が消耗する時間が短い。
【0007】従って、従来から熱定着式の定着装置に対
しては、加圧ローラのローラ軸と軸受との間における摩
擦を充分に緩和して必要とする潤滑作用を長期にわたっ
て維持できることが要望されていた。
【0008】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、加圧ローラのローラ軸と軸受との間における摩擦を
充分に緩和して必要とする潤滑作用を長期にわたって維
持でき、従来から要望されていた課題を解決した定着装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の定着装
置は、定着ローラと、記録紙を前記定着ローラに圧接す
る加圧ローラと、前記加圧ローラのローラ軸を回転自在
に支持する軸受とを具備し、この軸受は、前記加圧ロー
ラのローラ軸が摺接する軸受面に潤滑材を溜める油溝が
形成され、この油溝は、その開放部を囲む周縁の一部
に、前記加圧ローラのローラ軸の回転方向に対して交叉
する方向に沿う部分を有するものであることを特徴とす
る。
【0010】この発明の構成によれば、軸受の軸受面に
形成した油溝に潤滑材を溜めるために従来に比較して軸
受に多量の潤滑材を保持させることができ、且つ加圧ロ
ーラのローラ軸の回転により油溝に溜めた潤滑材がロー
ラ軸の回転方向に対して交叉する方向に沿う縁部分から
軸受の軸受面に移動して広がり、常時軸受面において広
い潤滑面積を維持することができる。この結果、加圧ロ
ーラのローラ軸と軸受との間における摩擦を充分に緩和
して必要とする潤滑作用を長期にわたって維持できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の定着
装置において、前記油溝は前記加圧ローラのローラ軸の
円周方向に沿って形成され、その開放部を囲む周縁にお
ける油溝幅方向に沿う部分が、前記加圧ローラのローラ
軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うものであるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1に記載の定着
装置において、前記油溝は前記加圧ローラのローラ軸の
軸線方向に沿って形成され、その開放部を囲む周縁にお
ける油溝長さ方向に沿う部分が、前記加圧ローラのロー
ラ軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うものである
ことを特徴とする。
【0013】これら請求項2および3の構成によれば、
軸受に形成する油溝を適切且つ具体的な構成で提供でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1ないし図3を参照して説明する。図1はこの実施
の形態における熱定着式の定着装置を示す側面図、図2
(a)は同正面図、図2(b)は同平面図、図3(a)
は加圧ローラのローラ軸を支持する軸受を示す図3
(b)のY−Y線に沿う断面図、図3(b)は同平面
図、図3(c)は図3(b)のZ−Z線に沿う断面図で
ある。
【0015】図中1は定着ローラ、2は加圧ローラで、
これら定着ローラ1と加圧ローラ2は図示しない定着装
置本体の内部に配置されている。定着ローラ1は、アル
ミニウム円筒体の外周面に離型性と耐熱性が良い合成樹
脂を被覆したものである。定着ローラ1は水平に配置さ
れ、両端部が軸受を介して装置本体1の側壁に回転自に
支持されている。定着ローラ1の内部にはヒータ3が配
置され図示しない部材により支持されている。
【0016】加圧ローラ2は弾性を有する断熱性材料か
らなるもので、金属からなるローラ軸4に取付けられて
いる。ローラ軸4は加圧ローラ2より大なる長さを有す
るもので、その両端部が加圧ローラ2の両端から延出し
ている。加圧ローラ2は定着ローラ1の下側に水平に配
置され、ローラ軸4の両端部は夫々後述する構成をなす
軸受5で回転自在に支持されている。各軸受5は図示し
ないが上下方向に沿って回動する回動腕の先端により下
側から夫々支持され、上下方向すなわち定着ローラ1に
対して接近離間する方向に沿って移動可能に配置されて
いる。各回動腕7には図示しないコイルばねにより常時
定着ローラ側へ向けてばね力が加えられている。これに
よりローラ軸4は常時軸受5を介して回動腕により定着
ローラ1側へ向けて変位され、ローラ軸4に取付けた加
圧ローラ2が定着ローラ1と押圧接触する。
【0017】加圧ローラ2のローラ軸4を支持する軸受
5について図3(a)ないし(c)を参照して説明す
る。軸受5はローラ軸4を例えば耐摩耗性を有する合成
樹脂により形成されたもので、中央部にはローラ軸4を
嵌合して受ける軸受部11が形成され、この軸受部11
は水平に配置されたローラ軸4を着脱できるように上面
が開放され、嵌合されたローラ軸4における円形断面の
下半分を下側から受けて支持するためにU字形の空間部
をなしている。すなわち、U字形の空間部をなす軸受部
11は、ローラ軸4の円形断面の半径に相当する大きさ
の半径で描かれる半円形の空間部の両側上端を所定高さ
をもって垂直に上側へ向け延長した形状の空間部をなし
ており、その幅寸法はローラ軸4の円形断面の直径寸法
に相当する。そして、この軸受部11ではローラ軸4の
半径で描かれる半円形の空間部の内周面がローラ軸4の
断面下半分の外周面が摺接する軸受面12となってい
る。軸受部11における半円形の空間部の両側上端から
垂直上側へ延長した部分は、ローラ軸4を安定して支持
するためのもので、その内周面はローラ軸4の断面下半
分の外周面が摺接しない。
【0018】軸受5における軸受部11の軸受面12に
は、ローラ軸4の回転方向すなわち軸受部11の円周方
向に沿って延びる複数の油溝13がローラ軸4の軸方向
すなわち軸受5の軸方向に間隔を存して形成されてい
る。これら油溝13は、潤滑材に一例である耐熱性を有
するグリースを充填して溜めるもので、軸受面12で開
放するとともにこの軸受面12から軸受5の躯体内部に
落ち込む凹部である。各油溝13は夫々必要量のグリー
スを充填することが可能な凹部空間を得ることが可能な
ように、軸受部11の円周方向に沿う長さ(ただし両端
が軸受面12から外側へ出ることがない。)と、軸受部
11の軸線方向に沿う幅と、深さとを有する細長い矩形
をなしている。すなわち、油溝13において軸受面12
で開放する開放部を囲む周縁は、軸受部11の円周方向
(ローラ軸回転方向、油溝長さ方向)に沿う一対の側縁
13aと、軸受部11の軸線方向(ローラ軸回転方向と
交叉する方向、油溝幅方向)に沿う一対の端縁13bで
ある。また、各油溝13の個数も軸受全体として必要な
グリースの量を確保することを考慮して設定し、この実
施の形態では3個となっている。
【0019】そして、各油溝13は、軸受部11の軸受
面12の領域内部のみで形成され、その両端が軸受面1
2の領域内部で閉じているものであり、軸受面12の領
域を超えて軸受部11における円周方向全長にわたって
形成され、両端が軸受部11の縁で形成されているもの
でない。すなわち、各油溝12は、そこに溜められたグ
リースをローラ軸4の外周面が接触する軸受面12の領
域のみでローラ軸4の外周面に対する潤滑に使用するこ
とを目的とした構成となっている、この油溝13は、そ
こに溜められたグリースをローラ軸4の外周面に付着さ
せて軸受面12全体に拡散させるものである。この油溝
13では、軸受面12で開放する開放部を囲む周縁の一
部において、加圧ローラ2のローラ軸の回転方向に対し
て交叉する方向に沿う部分が、ローラ軸4の回転により
その外周面に付着したグリースが油溝13から出た時に
ローラ軸4の回転方向に対して交叉する方向(軸受部軸
線方向)に沿って拡散するように案内する作用をなすよ
うに設定されている。ここでは、油溝13の開放部を囲
む周縁の一部において軸受面12において加圧ローラ2
のローラ軸4の回転方向に対して交叉する方向に沿う部
分は、油溝13の開放部の両方の端に位置する端縁13
bである。すなわち、ローラ軸4と油溝13との組合せ
により油溝13に溜めたグリースを軸受部11の軸受面
12へ移動させて広い範囲に拡散させる作用を生じるよ
うになっている。さらに、潤滑作用を高めるために軸受
部11の軸受面12全体に広くグリースを塗布する。
【0020】また、3個の油溝13の間隔は、各油溝1
3から出て端縁13bに沿って拡散したグリースが相互
に連続して軸受面12で広く拡散する大きさに設定す
る。この実施の形態では、1個の油溝13を軸受部軸線
方向の中心に位置させ、他の2個の油溝13を軸受部軸
線方向に線対称的に適宜間隔を存して形成している。
【0021】そして、このように構成した軸受5では、
加圧ローラ2のローラ軸4の両方の端部を軸受部11の
上開放部からその内部に嵌合する。軸受5におけるの軸
受部11の軸受面12はローラ軸4の外周面の下半分が
接触してローラ軸4を支持する。なお、図3に示すよう
にローラ軸4の先端は軸受部11において最も端に位置
する油溝13より外側へ位置するようにして、最も端に
位置する油溝13に充填したグリースをローラ軸4の潤
滑に効果的に利用できるようにしている。
【0022】なお、図3においてはグリースを示してい
る。
【0023】そして、電子写真方式を採用した画像形成
装置では、感光体を露光装置により露光して静電潜像を
形成した後に現像装置により感光体の静電潜像を現像し
てトナー像を形成し、次いで感光体のトナー像を転写装
置により記録紙に転写した後に本発明の定着装置により
記録紙のトナー像を定着する。
【0024】本発明の定着装置の作動について説明す
る。
【0025】定着ローラ1は図示しない回転駆動装置に
より図示矢印方向に強制回転されるとともにヒータ4に
より加熱される。加圧ローラ2はばねの力により定着ロ
ーラ1に圧接されて図示矢印方向に回転される。記録紙
は定着ローラ1と加圧ローラ2との間を通過してトナー
像を加熱加圧して記録紙Pに定着する。
【0026】加圧ローラ2の回転によりローラ軸4も一
体に回転する。軸受5に支持されたローラ軸4の端部
は、回転に伴い下半分の部分の外周面が軸受5における
軸受部11の軸受面12に摺接する。軸受部11の軸受
面12に塗布したグリースはローラ軸4の外周面と軸受
部11の軸受面12との間の摩擦を緩和して潤滑を行な
う。
【0027】また、ローラ軸4が回転してその外周面が
軸受部11の軸受面12を摺接する時に、ローラ軸4の
外周面は軸受部11に円周方向に沿って形成した各油溝
13にローラ軸回転方向下流側の端縁13bから上流側
の端縁13bまでにわたって通過する。このため、各油
溝13毎に夫々に溜めたグリースGがローラ軸4に外周
面に付着して軸受部11の軸受面12との間の潤滑を行
なう。ここで、ローラ軸4の外周面は、各油溝13の開
放部を囲む周縁のうちローラ軸回転方向上流側端の端縁
13bを通過すると、油溝13に溜めたグリースGがロ
ーラ軸4の外周面に付着して油溝13から軸受面12へ
出る。この時、図3(b)に示すようにローラ軸4の外
周面に付着したグリースは、ローラ軸4の外周面の移動
とともに、各油溝13のローラ軸回転方向上流側端の端
縁13bに案内されてローラ軸回転方向に対して直交す
る方向、すなわち軸受部軸線方向に沿って軸受面12に
広げられる。
【0028】そして、このような現象が各油溝13にお
けるローラ軸回転方向上流側端の端縁13bにおいて発
生し、各油溝13に溜められているグリースGが各油溝
13におけるローラ軸回転方向上流側端の端縁13bの
付近における軸受面12に運び出されて拡散される。こ
れにより各油溝13におけるローラ軸回転方向上流側端
の端縁13bの付近における軸受面12では軸受部軸線
方向全体にわたりグリースがひろがり、軸受13で支持
されるローラ軸4の外周面に付着する。これによりロー
ラ軸4の回転によりローラ軸4の外周面全体にわたりグ
リースGが付着する。このようにして各油溝13からグ
リースGを順次運び出してローラ軸4の外周面と軸受部
11の軸受面12との間の全体に拡散して潤滑を行な
う。
【0029】各油溝13は、軸受部11の軸受面12の
領域内部のみで形成され、その両端が軸受面12の領域
内部で閉じているので、そこに溜められたグリースをロ
ーラ軸4の外周面が接触する軸受面12の領域のみでロ
ーラ軸4の外周面に対する潤滑に有効に使用できる。す
なわち、各油溝13に充填されたグリースは、軸受面1
2の領域を超えて軸受5の外部へ運び出されてローラ軸
4と軸受5との間の潤滑に使用されないという事態の発
生を防止できる。
【0030】従って、この実施の形態でも軸受5の軸受
部11に形成した油溝13で保持した潤滑材を効果的に
軸受面12に拡散して供給して、加圧ローラ2のローラ
軸4と軸受5との間における摩擦を充分に緩和して必要
とする潤滑作用を長期にわたって維持できる。
【0031】図4は第2の実施の形態を示している、図
4(a)はこの実施に用いるローラ軸4を支持する軸受
を示す図4(b)のX−X線に沿う断面図、図4(b)
は同平面図、図4(c)は同正面図であり、図4におい
て同じ部分は同じ符号を付して示している。この実施の
形態は、油溝を軸受部11の軸線方向に沿って形成した
ものである。すなわち、軸受5における軸受部11の軸
受面12には軸受部軸線方向に沿って帯状に延びる複数
個、例えば2個の油溝14が周方向に間隔を存して形成
されている。各油溝14の開放部は、軸受部円周方向
(ローラ軸回転方向)に間隔を存し且つ軸受部軸線方向
(ローラ軸回転方向に対して直交する方向)に沿って延
びる一対の側縁14aと、この一対の側縁14aの両端
に位置し且つ軸受部円周方向に沿う一対の端縁14bと
を有している。
【0032】この実施の形態の油溝14では、軸受面1
2で開放する開放部を囲む周縁の一部において軸受面に
おいて加圧ローラ2のローラ軸4の回転方向に対して交
叉する方向に沿う部分は一対の側縁14aであり、この
うちローラ軸回転方向の上流側に位置する側縁14a
が、ローラ軸4の回転によりその外周面に付着したグリ
ースが油溝13から出た時にローラ軸4の回転方向に対
して交叉する方向(軸受部軸線方向)に沿って拡散する
ように案内するに作用することになる。各油溝14の長
さは軸受5の長さより短いもので、各油溝14は軸受部
11の軸受面12の内部の領域で形成されている。各油
溝14にはグリースが充填して溜められ、軸受部11の
軸受面12にはグリースが塗布される。
【0033】なお、軸受5を射出成形により成形する場
合には、図示するように軸受部中心軸線の真下となる位
置を外した位置に各油溝14を形成することが好まし
い。軸受5を射出成形により成形するに複数の型を組合
せて成形することになるが、この場合成形した軸受製品
を取り出すために成形型を分割する時に、各油溝14が
軸受部中心軸線の真下となる位置から外れた位置にある
と、各油溝14を形成する型を容易に分解して取り外す
ことができる。また、軸受部中心軸線の真下となる位置
を外した位置に各油溝14があると、軸受5に対して下
側から上側に向けて加わる力により各油溝14がローラ
軸4が回転する時に抵抗となり、ローラ軸4の円滑な回
転が行なえないためである。
【0034】このよう構成した軸受5では前述した実施
の形態と同様に加圧ローラ2のローラ軸4の端部を支持
する。そして、ローラ軸4が回転すると、軸受部11の
軸受面12に塗布したグリースがローラ軸4の外周面と
軸受部11の軸受面12との間の摩擦を緩和して潤滑を
行なう。
【0035】また、ローラ軸4が回転してその外周面が
軸受部11の軸受面12を摺接する時に、ローラ軸4の
外周面は軸受部11に円周方向に間隔を存して形成した
各油溝14にローラ軸回転方向下流側縁14aから上流
側縁14aまでにわたって通過する。このため、各油溝
14毎に夫々に溜めたグリースがローラ軸4に外周面に
付着して軸受部11の軸受面12との間の潤滑を行な
う。ここで、ローラ軸4の外周面は、各油溝14の開放
部を囲む周縁のうちローラ軸回転方向上流側の側縁14
aを通過すると、油溝14に溜めたグリースGがローラ
軸4の外周面に付着して油溝14から出る。この時、図
4(b)に示すようにローラ軸4の外周面に付着したグ
リースGは、ローラ軸4の外周面の移動とともに、各油
溝14のローラ軸回転方向上流側の端縁14aに案内さ
れてローラ軸回転方向に対して直交する方向、すなわち
軸受部軸線方向に沿って軸受面12に広げられる。
【0036】そして、このような現象が各油溝14にお
けるローラ軸回転方向上流側縁14aにおいて発生し、
各油溝14に溜められているグリースGが各油溝14に
おけるローラ軸回転方向上流側縁14aの付近における
軸受面12に運び出されて拡散される。これにより各油
溝14におけるローラ軸回転方向上流側縁14aの付近
における軸受面12では軸受部軸線方向全体にわたりグ
リースGが広がり軸受5で支持されるローラ軸4の外周
面に付着する。これによりローラ軸4の回転によりロー
ラ軸4の外周面全体にわたりグリースが付着する。この
ようにして各油溝14からグリースを順次運び出してロ
ーラ軸4の外周面と軸受部11の軸受面12との間の全
体に拡散して潤滑を行なう。
【0037】従って、この実施の形態でも軸受5の軸受
部11に形成した油溝13で保持した潤滑材を効果的に
軸受面12に拡散して供給して、加圧ローラ2のローラ
軸4と軸受5との間における摩擦を充分に緩和して必要
とする潤滑作用を長期にわたって維持できる。
【0038】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば第1の実施の形態において油溝13の端部を軸受
部軸線方向に沿って延ばす形状とすることもできる。ま
た、第1の実施の形態では各油溝13を互いに連通し、
第2の実施の形態では各油溝14を互いに連通してグリ
ースを移動できるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明の定着装置によれば、軸
受の軸受面に形成した油溝に潤滑材を溜めるために従来
に比較して軸受に多量の潤滑材を保持させることがで
き、且つ加圧ローラのローラ軸の回転により油溝に溜め
た潤滑材をローラ軸の回転方向に対して交叉する方向に
沿う縁部分から軸受の軸受面に移動させて広げ、常時軸
受面において広い潤滑面積を維持することができる。こ
の結果、加圧ローラのローラ軸と軸受との間における摩
擦を充分に緩和して必要とする潤滑作用を長期にわたっ
て維持できる。
【0040】請求項2の発明によれば、油溝を加圧ロー
ラのローラ軸の円周方向に沿って形成し、その開放部を
囲む周縁における油溝幅方向に沿う部分を加圧ローラの
ローラ軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うもので
あるから、軸受に形成する油溝を適切且つ具体的な構成
で提供できる。
【0041】請求項3の発明によれば、油溝を加圧ロー
ラのローラ軸の軸線方向に沿って形成し、その開放部を
囲む周縁における油溝長さ方向に沿う部分を加圧ローラ
のローラ軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うもの
であるから、軸受に形成する油溝を適切且つ具体的な構
成で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における定着装置を
示す側面図。
【図2】同実施の形態における定着装置を示す図。
【図3】同実施の形態の定着装置に用いる軸受を示す
図。
【図4】第2の実施の形態の定着装置に用いる軸受を示
す図。
【符号の説明】 1…定着ローラ、 2…加圧ローラ、 3…装置本体、 4…ヒータ、 6…軸受、 11…軸受部、 12…軸受面、 13…油溝、 14…油溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着ローラと、記録紙を前記定着ローラ
    に圧接する加圧ローラおよびこの加圧ローラを取付けた
    ローラ軸と、前記加圧ローラのローラ軸を回転自在に支
    持する軸受とを具備し、この軸受には前記加圧ローラの
    ローラ軸が摺接する軸受面に潤滑材を溜める油溝が形成
    され、この油溝は、その開放部を囲む周縁の一部に、前
    記加圧ローラのローラ軸の回転方向に対して交叉する方
    向に沿う部分を有するものであることを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記油溝は前記加圧ローラのローラ軸の
    円周方向に沿って形成され、その開放部を囲む周縁にお
    ける油溝幅方向に沿う部分が、前記加圧ローラのローラ
    軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記油溝は前記加圧ローラのローラ軸の
    軸線方向に沿って形成され、その開放部を囲む周縁にお
    ける油溝長さ方向に沿う部分が、前記加圧ローラのロー
    ラ軸の回転方向に対して交叉する方向に沿うものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
JP11046284A 1999-02-24 1999-02-24 定着装置 Pending JP2000242113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11046284A JP2000242113A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11046284A JP2000242113A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000242113A true JP2000242113A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12742935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11046284A Pending JP2000242113A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000242113A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583923B2 (en) 2004-05-06 2009-09-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Bearing structure and fusing device for image forming apparatus employing the bearing structure
JP2018146850A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 富士ゼロックス株式会社 ベルト状部材の潤滑装置、定着装置及び画像形成装置
JP2020076910A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526228A (ja) * 1990-08-31 1993-02-02 Toshiba Corp 熱定着装置
JPH0771458A (ja) * 1993-09-07 1995-03-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd すべり軸受の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526228A (ja) * 1990-08-31 1993-02-02 Toshiba Corp 熱定着装置
JPH0771458A (ja) * 1993-09-07 1995-03-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd すべり軸受の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583923B2 (en) 2004-05-06 2009-09-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Bearing structure and fusing device for image forming apparatus employing the bearing structure
JP2018146850A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 富士ゼロックス株式会社 ベルト状部材の潤滑装置、定着装置及び画像形成装置
JP2020076910A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7167645B2 (ja) 2018-11-09 2022-11-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3294698B2 (ja) フュージング装置
EP1635229B1 (en) Belt driving apparatus, fixing apparatus and image forming apparatus
US7860444B2 (en) Image-forming machine fixing device with a nipping region having a pressure distribution
US6126356A (en) Gear mounting using tubing and snap-fit caps
US3937919A (en) Fixing device
KR940008794B1 (ko) 정착장치 및 정착장치의 롤러축 지지방법
US3881859A (en) Stripper finger design to prevent {37 oil-on-the-copy{38
US4040383A (en) Fuser roll lubricator-cleaner
JP2024028621A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20150316875A1 (en) Image heating apparatus
US4277161A (en) Cleaner for pressure fixing roller
JP2000242113A (ja) 定着装置
US3957423A (en) Stripper finger design
GB2073368A (en) Device for damping the oscillations of rotary components of printing mechanisms
JPH04257885A (ja) 剥離剤取扱装置
US4336766A (en) Roll fusing apparatus for electrophotography and release agent management system therefor
JPH0526228A (ja) 熱定着装置
JPH049961U (ja)
US5298957A (en) Fuser roll apparatus having a heat stabilizing collar
JP2004037555A (ja) 外部加熱装置及びこれを用いた定着装置
JP2016177040A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPS59116775A (ja) 静電複写機の熱ロ−ラ定着装置
JP2017111198A (ja) ロール支持装置並びにその支持装置を用いた搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2004198700A (ja) オイル塗布装置、定着装置および画像形成装置
JPH07332351A (ja) 回転体の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070731