JP2000241939A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JP2000241939A
JP2000241939A JP11044785A JP4478599A JP2000241939A JP 2000241939 A JP2000241939 A JP 2000241939A JP 11044785 A JP11044785 A JP 11044785A JP 4478599 A JP4478599 A JP 4478599A JP 2000241939 A JP2000241939 A JP 2000241939A
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Japan
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lens
aperture
film unit
diaphragm
strobe
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JP11044785A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
Kozue Yokada
こずえ 與賀田
Kazuhiro Nakanishi
和裕 中西
Takao Hosaka
隆男 保坂
Nagamasa Mizoguchi
修理 溝口
Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日中でも撮影者が被写体が明るいと判断した
ときのみ小絞りになるように操作し、撮影者が操作しな
いときは大絞りで撮影して、露出不足になるプリントを
減らすことができるレンズ付きフィルムユニット。 【解決手段】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、大なる口径の第1絞りと、該第1絞
りより小なる第2絞りとを有し、双方の絞りに切り換え
可能な絞り切換手段と、撮影レンズの光軸上に前記第1
絞りが位置するように前記絞り切換手段を付勢する付勢
手段とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボを内蔵
し、複数の絞りに切り換えを行うことができるレンズ付
きフィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ストロボを内蔵し、外部操作
によってストロボの充電開始用スイッチを作動させるレ
ンズ付きフィルムユニットが多数市販されている。ま
た、レンズ付きフィルムユニットの撮影レンズは、主と
して原価上の理由により開放口径が比較的暗いレンズと
なっている。このために、日中の如き高輝度の撮影にお
いては適正な露出が得られるが、室内や夜間の如き低輝
度の撮影においてはストロボ発光を行っても遠距離の被
写体が露出不足になるという問題がある。
【0003】このような問題を解決するために、より明
るい撮影レンズを用いて大小の異なる絞りを備え、スト
ロボの充電開始用スイッチがオンする状態に外部操作す
ると、この操作に連動して絞りが大絞りに切り換わり、
ストロボの充電開始用スイッチがオフする状態に外部操
作すると、この操作に連動して絞りが小絞りに切り換わ
る構成が提案されている。この結果、高輝度の明るい被
写体の場合はストロボ撮影を行わず、絞りが小絞りにな
るので適正露出となり、低輝度の暗い被写体の場合はス
トロボ撮影を行うことになり、絞りが大絞りになるので
遠距離の被写体の露出不足が低減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き構成のレン
ズ付きフィルムユニットを用いたとき、日中の撮影にて
太陽光が被写体に直射している場合は、小絞りに切り換
えると適正露出になる。しかし、木陰等にいる被写体を
撮影する場合は、撮影者は同じ日中なのでそのまま撮影
し、その結果、露出不足のプリントになってしまう。
【0005】レンズ付きフィルムユニットは一般のカメ
ラの如き自動露出機構を有していないので、上記の如き
絞り切り換えにおいては撮影者のカンに頼ることにな
る。しかし、撮影時に種々の明るさの被写体があるの
で、全てを撮影者のカンに頼ることは無理であり、しか
も上記の如き構成であっても高輝度と低輝度との二つの
輝度に対応するだけであるので、露出不足や露出過度に
なるのを避けることができない。レンズ付きフィルムユ
ニットにおいては、このような露出過不足をフィルムや
印画紙のラチチュードで補正しているのであるが、この
ラチチュードの範囲は露出過度の方向には広く、露出不
足の方向には狭い。
【0006】従って、適正露出の撮影ができなくても、
露出過度になった方が露出不足になるより好ましい。
【0007】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、複数の絞りを有するレンズ付きフィルムユニッ
トにおいて、日中でも撮影者が被写体が明るいと判断し
たときのみ小絞りになるように操作し、撮影者が操作し
ないときは大絞りで撮影して、露出不足になるプリント
を減らすことができるレンズ付きフィルムユニットを提
案することを第1の課題とするものである。
【0008】また、本発明は絞りとストロボを独立して
操作可能としたレンズ付きフィルムユニットを提案する
ことを第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、スト
ロボを内蔵したレンズ付きフィルムユニットにおいて、
大なる口径の第1絞りと、該第1絞りより小なる第2絞
りとを有し、双方の絞りに切り換え可能な絞り切換手段
と、撮影レンズの光軸上に前記第1絞りが位置するよう
に前記絞り切換手段を付勢する付勢手段とを備えたこと
を特徴とするレンズ付きフィルムユニットにより解決さ
れる。
【0010】上記第2の課題は下記の何れかの手段によ
り解決される。
【0011】ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、大なる口径の第1絞りと、該第1絞
りより小なる第2絞りとに切り換える外部操作可能な絞
り切換手段と、前記ストロボを発光可能状態とする外部
操作可能なストロボ充電開始手段とを備えたことを特徴
とするレンズ付きフィルムユニット。
【0012】ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、大なる口径の第1絞りと、該第1絞
りより小なる第2絞りとに切り換える外部操作可能な絞
り切換手段と、前記ストロボを発光可能状態とするスト
ロボ充電開始手段と、撮影を可能とする第1位置と撮影
を不能とする第2位置の間を移動可能に設けられた撮影
状態切換部材とを備え、前記ストロボ充電開始手段は、
前記撮影状態切換部材の第2位置から第1位置への移動
により作動して前記ストロボを発光可能状態とすること
を特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるレンズ付きフィル
ムユニットの実施の形態を図1乃至図6により詳細に説
明する。
【0014】先ず、レンズ付きフィルムユニットの主要
な外観部材について、図1に示す前方斜視図及び図2に
示す背面図により説明する。
【0015】図1において、レンズ付きフィルムユニッ
トの内部部材は前カバー1と後カバー2により被覆され
ている。前カバー1の前面中央には撮影レンズLが配置
され、撮影レンズLの斜め上部にはファインダ対物レン
ズ窓11が配置され、ファインダ対物レンズ窓11の右
部にはストロボ光を発光するストロボ発光パネル12が
配置されている。
【0016】ストロボ発光パネル12の下部には絞り切
換操作部材13が配置されており、左右に摺動操作可能
である。詳細は後述するが、図1に示す如く絞り切換操
作部材13の右端13aが前カバー1の右側面から突出
するように絞り切換操作部材13を右方に操作したとき
は、撮影レンズLの後方に配置された絞りが小絞りとな
り、絞り切換操作部材13の右端13aが前カバー1の
右側面と同一面となるように絞り切換操作部材13を左
方に操作したときは、撮影レンズLの後方に配置された
絞りが大絞りとなる。この操作をユーザーに分かり易く
するために、絞り切換操作部材13には指標13bが設
けられ、前カバー1におけるストロボ発光パネル12と
絞り切換操作部材13との間に位置する部所には、太陽
マーク1aと雲マーク1bが印刷され、絞り切換操作部
材13を操作して指標13bを太陽マーク1aに合致さ
せれば小絞りとなり、指標13bを雲マーク1bに合致
させれば大絞りとなる。
【0017】なお、特許請求の範囲における表示部は太
陽マーク1aと雲マーク1bに相当するが、輝度の高低
を表示するならばどのような記号や文字であってもよ
い。
【0018】前カバー1の左方上部にはストロボの充電
を開始させる充電開始釦14が配置されている。このス
トロボ回路についても詳細を後述する。
【0019】前カバー1の上面にはレリーズ釦15、指
数器窓16が配置され、後カバー2の上面にはストロボ
の充電を表示する充電表示窓17が配置されている。そ
して、後カバー2の背面には巻上げノブ18が配置され
ている。
【0020】図2に示すように、レンズ付きフィルムユ
ニットの背面、即ち後カバー2の背面の上部にはファイ
ンダ接眼レンズ窓21が配置され、ファインダ接眼レン
ズ窓21の左部にはフォトクロミック素子からなり、輝
度の高低を判別可能な判別手段22が配置されている。
このフォトクロミック素子についても詳細を後述する。
【0021】なお、後カバー2の背面の80%以上の面
積には、レンズ付きフィルムユニットの使用方法23が
図や文字で説明してある。
【0022】次に、絞り切り替えを行う構成について図
3の斜視図を参照して説明する。
【0023】31は絞り板であり、二つの貫通孔からな
る大絞り31aと小絞り31bが設けられている。絞り
板31の右腕31cには図2に示した絞り切換操作部材
13が固着されると共に、絞り板31の長手方向に穿設
された二つの長孔31dに、ユニット本体等の固定物か
ら立設したガイドピン32が嵌合している。従って、絞
り切換操作部材13の摺動操作により絞り板31は左右
方向に摺動する。また、絞り板31の左部には引っ張り
バネ33が掛けられ、絞り板31は左方に付勢されてい
る。従って、絞り切換操作部材13に触れなければ、図
3に示す如く長孔31dの右端とガイドピン32が当接
し、大絞り31aの中心が撮影レンズLの光軸Oに合致
する。なお、34は固定絞り板であり、光軸Oに設けた
固定絞り34aの口径は大絞り31aより大きい。
【0024】次に、絞り切換操作部材13を操作して引
っ張りバネ33に抗して絞り板31を右方向に摺動す
る。すると、小絞り31bの中心が撮影レンズLの光軸
Oに合致する。ここで、絞り切換操作部材13から手を
離せば絞り板31は引っ張りバネ33によって左方向に
移動して、大絞り31aの中心が撮影レンズLの光軸O
に合致する。
【0025】また、絞り板31の右下部にはカム31e
が設けられ、カム31eの右方には発光停止スイッチ3
5が設けられている。引っ張りバネ33によって絞り板
31が左方に位置しているときは、カム31eが発光停
止スイッチ35から離れていて発光停止スイッチ35は
オンとなっている。しかし、引っ張りバネ33に抗して
絞り板31を右方に摺動すると、カム31eが発光停止
スイッチ35の可動接片35aの先端を押圧するので、
可動接片35aは固定接片35bから離れてオフとな
る。
【0026】即ち、絞り切換操作部材13を操作しない
ときは、大絞り31aとなって発光停止スイッチ35は
オンであり、絞り切換操作部材13を操作すると、小絞
り31bとなって発光停止スイッチ35はオフとなる。
【0027】なお、特許請求の範囲における第1絞りは
大絞り31aに相当し、第2絞りは小絞り31bに相当
する。また、付勢手段は引っ張りバネ33に相当する
が、圧縮バネにして絞り板31を押圧してもよい。
【0028】次に、自動充電停止ストロボについて図4
の回路図を参照して説明する。
【0029】前述の如く絞り切換操作部材13を操作し
ないときに、充電開始釦14を押すと、ダイヤフラム型
スイッチであるメインスイッチMSWがオンとなる。す
ると、NPN型のトランジスタQ102に第1の抵抗R
101を通してベース電流が供給され、トランジスタQ
102のコレクタ電流がNPN型の発振トランジスタQ
101にベース電流として供給されるので、発振トラン
ジスタQ101がオンとなり、発振トランスTRAの一
次コイルに電流が流れる。これにより、発振トランスT
RAの二次コイルに巻線比に応じた大きな電流が流れ、
整流素子であるダイオードD101により整流された電
流によりメインコンデンサC101が充電される。
【0030】二次コイルの電流が増えると、トランジス
タQ102を介して発振トランジスタQ101のベース
電流も増加し、これに伴ってコレクタ電流も更に大きく
なり、発振トランジスタQ101は発振状態になり、二
次コイルの逆起電力により発振が継続される。一度、発
振状態になると、メインスイッチMSWをオフしても発
振トランジスタQ101の発振は持続され、メインコン
デンサC101への充電が行われる。
【0031】メインコンデンサC101が充電され、ネ
オン管Neの電圧が260〜270Vに達すると、ネオ
ン管Neが点灯する。更に、メインコンデンサC101
への充電が進むと、抵抗R103の両端電圧が大きくな
り、所定の電圧に達すると、ツェナーダイオードD10
2にツェナー電流が流れ、抵抗内蔵トランジスタQ10
3のベース電流が流れ、抵抗内蔵トランジスタQ103
がオンとなり、トランジスタQ102をオフさせる。そ
の結果、発振トランジスタQ101もオフして発振が停
止し、電源である電池Bの電流もカットされる。従っ
て、従来のストロボの如きメインスイッチの切り忘れに
よる電池の電圧低下を防止できる。
【0032】以上の如く、メインスイッチMSWを一度
押すと、ストロボ撮影に必要な充電電圧になるまで発振
が継続し、所定の電圧に達すると発振を停止する回路構
成なので、省エネ回路となっている。
【0033】発振トランジスタQ101の発振が停止
し、メインコンデンサC101の電荷の放電が進み電圧
が低下すると、5〜15分後にネオン管Neの電圧も低
下し、ネオン管Neは消灯する。なお、撮影時にネオン
管Neが消灯したときは、再びメインスイッチMSWを
オンすればよい。
【0034】ネオン管Neが点灯した状態で、レンズ付
きフィルムユニットを被写体に向けてシャッタレリーズ
すると、シャッタ開放動作によりトリガースイッチTS
Wがオンし、しかも前述の発光停止スイッチ35に相当
しトリガースイッチTSWと直列に接続した発光停止ス
イッチDSWもオンしているので、トリガコンデンサC
103がトリガコイルTRIの一次コイルを通して放電
され、トリガコイルTRIの二次コイルに高電圧が発生
し、ストロボ発光管であるキセノン管Xeが発光する。
キセノン管Xeが発光すると、メインコンデンサC10
1の発光電流による回路電圧変動により、発振トランジ
スタQ101のベース電流が瞬間的に流れ、再発振す
る。即ち、メインスイッチMSWをオンすることなく、
連続発光できる。
【0035】なお、抵抗R104はトリガコンデンサC
103への充電抵抗であり、コンデンサC102は、発
光電流以外の例えばレンズ付きフィルムユニットの近く
にあるモータやリレーからの外乱ノイズによって、不用
意に再発振することを防止するものである。
【0036】また、前述の如く絞り切換操作部材13を
右方に操作すると、前述の発光停止スイッチ35がオフ
に、即ち発光停止スイッチDSWがオフになるので、ト
リガースイッチTSWがオンしてもトリガコンデンサC
103が放電されず、キセノン管Xeは発光しない。
【0037】なお、特許請求の範囲における禁止手段は
発光停止スイッチ35,TSWに相当する。
【0038】ここで、本実施の形態のレンズ付きフィル
ムユニットにおいては、予め製造工程にて装填するフィ
ルムはISO800のネガフィルムである。撮影レンズ
Lは2枚玉のプラスチックレンズにしては大口径である
Tナンバーにて7.3の開放口径を実現しており、スト
ロボのガイドナンバーはISO100にて7である。
【0039】また、ISO100のフィルムを用いたと
きのEV値は下記の式で表せる。
【0040】EV=log(F2/T)/log2 但し、F:撮影時における撮影レンズのTナンバー、
T:シャッタ速度である。
【0041】更に、予め装填したフィルムのISO感度
(S)を考慮し、ISO100のフィルムを用いたとき
のEV値に換算したEV値は下記の式となる。
【0042】EV=〔log102+log10(1/
T)−log10(S/100)〕/log102 従って、本明細書においては、ISO100のフィルム
を使用したときのEV値に換算したEV値を基準露光量
のEV値とする。
【0043】本実施の形態において、第2絞りである小
絞り31bはTナンバーにて13.4、シャッタ速度は
1/80であるので、ISO100のフィルムを用いた
ときのEV値はEV13.8となるが、フィルムの感度
はISO800であるので、実質的に基準露光量のEV
値はEV10.8となる。
【0044】一方、第1絞りである大絞り31aはTナ
ンバーで7.3であり、シャッタ速度は1/80である
ので、ISO100のフィルムを用いたときのEV値は
上記式よりEV12.0となるが、フィルムはISO8
00であるので、実質的に基準露光量のEV値はEV
9.0となる。
【0045】また、第1絞りである大絞り31aはTナ
ンバーで7.3であり、ISO100において7である
ストロボのガイドナンバーをISO800に換算すると
19.8となる。従って、大絞り31a選択時にストロ
ボ光により適正露出となる撮影距離は、19.8/7.
3=2.7mとなる。即ち、一般的に標準反射板と呼ば
れ平均的な人物の肌の反射率を基に設定した18パーセ
ントの反射率を有する18パーセント反射板を2.7m
に置くと、この反射板が適正露出状態で露光される。
【0046】なお、EV1.5まで露光不足になること
を許容するならば、大絞り31aの選択時にストロボ光
による最大撮影距離は4.6mとなる。従って、撮影時
に大絞り31aを選択することで従来よりガイドナンバ
ーの小さい小型なストロボ、即ち光量の小さいストロボ
を用いているにも拘わらず、充分な撮影距離が得られ
る。
【0047】また、大絞り31aの選択時に遠方の背景
についてはEV9.0の基準露光量で露光され、フィル
ムのラチチュードは露出不足側にEV値で1.5位ある
ので、従来より暗いEV7.5迄では出来上がった写真
の上で背景が暗くつぶれることがない。
【0048】また、レンズ付きフィルムユニットにおい
ては通常撮影最至近距離が1mに設定されているが、1
mの18パーセント反射板の被写体について大絞り31
aを選択してストロボ撮影を行った場合におけるストロ
ボ光による被写体露光量はEV12相当で、背景との輝
度差が通常の印画紙が有するラチチュードEV4.5以
内であり、EV7.5の背景と1mの被写体の両方をプ
リント上で再現することができる。
【0049】また、朝夕の薄暗い景色のみを撮る場合に
は、大絞り31aを選択すると、EV9.0で撮影され
るので、充分に適正露出の写真を得ることが出来る。
【0050】このように、大絞り31aと小絞り31b
の切り換えを行えるようにレンズ付きフィルムユニット
を構成する場合には、大絞り31aの絞り値とシャッタ
速度と装填したフィルムの感度とにより決定されるIS
O100のフィルム感度に換算した基準露光量のEV値
をAとしたとき、Aは、 A≦10 を満足するように構成する。
【0051】なお、前述したように基準露光量のEV値
は下記の式で求めることができる。
【0052】EV=〔log102+log10(1/
T)−log10(S/100)〕/log102 ここで、Fは撮影レンズのTナンバー、Tはシャッタ速
度(秒)、SはフィルムのISO感度である。
【0053】なお、撮影レンズのTナンバーF、シャッ
タ速度T(秒)、フィルムのISO感度Sはそれぞれ、
F≧5.6,T=1/100〜1/30,S≧640の
範囲の中から設定するのが望ましい。
【0054】また、大絞り31aを選択したときの撮影
レンズのTナンバーは、ストロボのコンデンサ容量をな
るべく小さくできるように9以下に設定するのが望まし
い。
【0055】更に、装填されるフィルムのISO感度と
大絞り31aを選択したときの絞り値に応じて2〜3m
の範囲内にある所定距離の被写体が適正露光となるよう
な光量のストロボを選択する。
【0056】このように2〜3mにある所定距離の18
パーセント反射板よりなる被写体が適正露光となる光量
のストロボとすることで、至近距離の撮影距離である
1.1mの距離の被写体の光量がEV値でA+3以下と
なり、1.1mの距離の被写体とEV値でA−1.5の
低輝度の被写体とを、印画紙のラチチュードであるEV
値で4.5の輝度範囲内とすることができ、1.1m以
上のストロボ撮影可能距離範囲にある被写体と低輝度の
背景の被写体とをプリント上で同時に再現することが可
能となる。
【0057】なお、ストロボは具体的には、コンデンサ
の容量をなるべく小さくできるようにISO100のフ
ィルムに換算したガイドナンバーで2〜9のガイドナン
バーのストロボを選択するのが望ましい。
【0058】上記大絞り31aを選択したときのEV値
がAの条件において、EV値Aが10を越えると、大絞
り31aを選択したときにおける夜間の照明下での撮影
において、2〜3mの主要被写体とEV8.5以下の明
るさの広い室内の背景が良好な露出状態となっているプ
リントを得ることが難しくなる。なお、EV値Aの上限
は9とすることが望ましい。
【0059】また、EV値Aの下限は4とするのが望ま
しい。基準露光量を低輝度に設定するためには、より大
口径の撮影レンズを用いる必要があるが、原価的に制限
のあるレンズ付きフィルムユニットにおいては困難であ
るので、高感度のフィルムを用いてシャッタ速度を低速
にすることが考えられる。しかし、シャッタ速度を低速
にすると手ブレが発生し、一般的に手ブレを抑えられる
シャッタ速度の限界は撮影レンズの焦点距離を30mm
と想定すれば1/30である。従って、フィルムの感度
としてISO6400のものを装填したとしても、シャ
ッタ速度を1/30に、絞りをTナンバーにて5.6と
すればEV3.9となるので、基準露光量としてはEV
値で4が限界となる。
【0060】これらの条件を整理すると、EV値Aは望
ましくは、 4≦A≦10 より望ましくは、 4≦A≦9.5である。
【0061】また、小絞り31bを選択したときの絞り
値とシャッタ速度と装填したフィルムの感度とにより決
定されるISO100のフィルム感度に換算したEV値
をBとしたとき、Bは、 A+1≦B かつ 9≦B を満足するように構成することが望ましい。
【0062】また、上記EV値Bの上限は、上記EV値
Aとの関係を満たし、且つ13以下に設定するのが望ま
しい。
【0063】次に、輝度の高低を判別する判別手段につ
いて、図5及び図6を参照して説明する。図5はファイ
ンダ等の横断面図、図6は判別手段の発光状態を示す1
例である。
【0064】図5において、本ファインダは対物レンズ
41と接眼レンズ42から構成されている。対物レンズ
41の側面からはライトガイド43が一体に接続され、
対物レンズ41に入射した光が後方に導かれる。そし
て、ライトガイド43の後端に配置されたNDフィルタ
44を通過した光がフォトクロミック素子からなる判別
手段22に照射されることになる。
【0065】フォトクロミック素子は光の照射に反応し
て色や光線透過率が変化する光反応物質であり、光の照
射を止めると元の色や光線透過率に戻る可逆的性質があ
る。そして、無機、有機問わずフォトクロミック素子と
色素を混合することにより、所望の色を発色させること
ができる。
【0066】このフォトクロミック素子からなる判別手
段22の発色輝度を所定の輝度、例えばEV12以上の
輝度に設定すれば、判別手段が発色したときのみ、絞り
切換操作部材13を操作して小絞りにすればよいので、
安価で簡単に露光不足のプリントを減少させることがで
きる。
【0067】なお、NDフィルタ44はフォトクロミッ
ク素子の濃度変化を調整するために設けたものであっ
て、フォトクロミック素子が薄曇りで透明な場合は不要
である。
【0068】図6に判別手段22の1例を示す。図6
(A)において、ストロボ発光を示すブリッツマーク5
1とストロボ光を示す放射線52を通常インクで印刷
し、破線で囲まれた地53,54をフォトクロミック素
子を混合したインクにて、且つブリッツマーク51及び
放射線52と同色のインクで印刷してある。従って、所
定の輝度以下では地53,54が発色しないので図6
(A)の如くブリッツマーク51、放射線52のみが見
え、絞り切換操作部材13を操作せずにストロボ撮影を
行う表示となる。一方、所定の輝度以上になると、地5
3,54が発色し、しかもブリッツマーク51及び放射
線52と同色なので、ブリッツマーク51及び放射線5
2の識別ができなくなり、図6(B)の如く太陽と太陽
光のマークとなる。従って、絞り切換操作部材13の摺
動操作を促す表示となる。
【0069】なお、地53,54をブリッツマーク5
1、放射線52の上から印刷しても下に印刷してもどち
らでもよい。
【0070】また、判別手段22はどのような記号でも
よいし、また記号に限らず文字等の表示であってもよい
し、色も特に限定するものではない。
【0071】また、判別手段22の位置はファインダの
近傍に限らずファインダの内部でもよいし、レンズ付き
フィルムユニットの上面や背面等の、撮影者が容易に視
認できる位置であればどこに設けてもよい。
【0072】以上の実施の形態においては、充電開始釦
14を前カバーの左方上部に配置したが、配置場所はそ
こに限られるものではない。例えば、絞り切換操作部材
13の下方に設けるようにしてもよい。
【0073】また、充電開始釦14を設けるかわりに、
前カバー1の前面に、撮影レンズLを露出して撮影を可
能とする第1位置と、撮影レンズLの前面を覆って撮影
を不能とする第2位置との間を移動するスライドカバー
(撮影状態切換部材)を設けて、このスライドカバーが
第2位置から第1位置に移動する途中でメインスイッチ
MSWをオンするように構成してもよい。この場合、ス
ライドカバーが第2位置にあるとき、レリーズ釦15の
レリーズ動作によりシャッタ装置が作動しないように、
レリーズ釦15のレリーズ動作を阻止する阻止部をスラ
イドカバーに設けるようにしてもよい。
【0074】さらに、以上の実施の形態では小絞り31
bを選択したときにストロボの発光を停止する発光停止
スイッチ35を設けたが、発光停止スイッチ35を設け
ずに撮影時は常にストロボの発光を行うようにしてもよ
い。またこの場合においては、上記の実施の形態におい
て、絞り切換操作部材13を常に大絞り31aが選択さ
れる側に付勢する引っ張りバネ33に代えて、大絞り3
1aと小絞り31bの切換操作の中間位置で付勢方向が
変わるトグル手段を用いて、絞り切換操作部材13が切
換操作の中間位置を外れたら大絞り31aか小絞り31
bかの何れか一方が選択されるように構成してもよい。
【0075】
【発明の効果】請求項1,2に記載のレンズ付きフィル
ムユニットによれば、日中でも撮影者が被写体が明るい
と判断したときのみ小絞りになるように操作し、撮影者
が操作しないときは大絞りで撮影するので、露出不足に
なるプリントを減らすことができる。
【0076】請求項3,4に記載のレンズ付きフィルム
ユニットによれば、撮影者がカンに頼らなくても絞り切
り換えを行うことができる。
【0077】請求項5に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、絞り切り換えの操作が明確になる。
【0078】請求項6に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、絞り切り換えを始め、各種の使用説明を
充分に記載することができる。
【0079】請求項7に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、絞りとストロボを独立して操作できるの
で、撮影の自由度が広がる。
【0080】請求項8に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、常にストロボを発光するようにしたの
で、露出不足のプリントを減らすことができる。
【0081】請求項9に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットによれば、不用意にシャッタが作動するのを防止で
きる。
【0082】請求項10に記載のレンズ付きフィルムユ
ニットによれば、ストロボ撮影時の背景のアンダープリ
ントを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの前方斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフィルムユニットの背面図である。
【図3】絞り切り換えを行う構成の斜視図である。
【図4】自動充電停止ストロボの回路図である。
【図5】ファインダ等の横断面である。
【図6】判別手段の発光状態を示す1例である。
【符号の説明】
L 撮影レンズ 13 絞り切換操作部材 14 充電開始釦 22 判別手段 31 絞り板 31a 大絞り 31b 小絞り 33 引っ張りバネ 35,DSW 発光停止スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 隆男 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 溝口 修理 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 山口 宏 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H080 AA19 AA65 AA67 CC02 CC05 EE01 2H101 AA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
    ユニットにおいて、 大なる口径の第1絞りと、該第1絞りより小なる第2絞
    りとを有し、双方の絞りに切り換え可能な絞り切換手段
    と、 撮影レンズの光軸上に前記第1絞りが位置するように前
    記絞り切換手段を付勢する付勢手段とを備えたことを特
    徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの光軸上に前記第2絞りが位
    置するように前記付勢手段の付勢力に抗して前記絞り切
    換手段を移動させたとき、ストロボの発光を禁止する禁
    止手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の
    レンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】 ファインダの内部若しくは外部近傍に輝
    度の高低を判別する判別手段を設けたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のレンズ付きフィルムユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記判別手段がフォトクロミック素子か
    ら形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記絞り切換手段を手動操作する操作部
    材を設け、該操作部材の近傍に、第1絞りに切り換えた
    ことを示す表示部と、第2絞りに切り換えたことを示す
    表示部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  6. 【請求項6】 背面の80%以上の面積に使用説明を記
    載したことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記
    載のレンズ付きフィルムユニット。
  7. 【請求項7】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
    ユニットにおいて、 大なる口径の第1絞りと、該第1絞りより小なる第2絞
    りとに切り換える外部操作可能な絞り切換手段と、 前記ストロボを発光可能状態とする外部操作可能なスト
    ロボ充電開始手段とを備えたことを特徴とするレンズ付
    きフィルムユニット。
  8. 【請求項8】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
    ユニットにおいて、 大なる口径の第1絞りと、該第1絞りより小なる第2絞
    りとに切り換える外部操作可能な絞り切換手段と、 前記ストロボを発光可能状態とするストロボ充電開始手
    段と、 撮影を可能とする第1位置と撮影を不能とする第2位置
    の間を移動可能に設けられた撮影状態切換部材とを備
    え、 前記ストロボ充電開始手段は、前記撮影状態切換部材の
    第2位置から第1位置への移動により作動して前記スト
    ロボを発光可能状態とすることを特徴とするレンズ付き
    フィルムユニット。
  9. 【請求項9】 前記撮影状態切換部材は、前記第2位置
    にあるときレリーズ釦の操作を不能とする手段であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のレンズ付きフィルムユ
    ニット。
  10. 【請求項10】 前記絞り切換手段により第1絞りを選
    択したとき、撮影レンズのTナンバーが9以下となるこ
    とを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載のレン
    ズ付きフィルムユニット。
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