JP2000239292A - 抗mrsa抗生物質 - Google Patents

抗mrsa抗生物質

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JP2000239292A
JP2000239292A JP4258499A JP4258499A JP2000239292A JP 2000239292 A JP2000239292 A JP 2000239292A JP 4258499 A JP4258499 A JP 4258499A JP 4258499 A JP4258499 A JP 4258499A JP 2000239292 A JP2000239292 A JP 2000239292A
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mhz
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mso
nmr spectrum
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Satoru Ishikawa
覚 石川
Kenya Ishizawa
謙哉 石澤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 黄色ブドウ球菌(Staphylococc
us aureus)の多剤耐性菌(MRSA)に対し
て優れた有効性を有する、Kineosporia属に
属する微生物が生産する化合物またはその塩、又はそれ
らを有効成分とする医薬。 【効果】 MRSAに対してバンコマイシンよりも優れ
た抗菌活性を有し、これらの感染症に対する優れた医薬
を提供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な抗生物質及
びその製造法と用途に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物の生産する抗生物質としては、こ
れまでに数多く発見されており、医薬品、動物薬、農薬
の分野においてすでに実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗生物質の使用におい
ては、耐性菌の発現や毒性が大きな問題となっており、
これらの問題点を解決し得る新規な抗生物質の開発が強
く望まれている。特に黄色ブドウ球菌(Staphyl
ococcus aureus)は化膿性疾患の起因菌
として知られているが、その多剤耐性菌(MRSA)が
臨床上非常に大きな問題となっている(小栗ら、臨床と
微生物、15巻、7〜15項、1998年)。現在、抗
MRSA抗生物質としてはバンコマイシン、テイコプラ
ニン、ハベカシンが開発され、臨床に用いられ、優れた
効果を示してきた。しかしながら、それら薬剤に対して
さえも、近年、耐性菌が問題となっており(花木、日本
臨床、55巻、5号、269〜274項、1997
年)、さらに有効で新規な抗MRSA抗生物質が求めら
れている。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、抗菌活性を
有する新規な抗生物質を微生物代謝産物より見出すべく
鋭意探索を行った。その結果、和歌山県田辺市の落葉か
ら分離したキネオスポリア(Kineosporia)
属に属する放線菌AP11158株の培養液からMRS
Aをはじめとする各種の病原性微生物に対して生育阻害
活性を示す新規抗生物質が産生される事を見出し本発明
を完成させた。
【0005】即ち、本発明は、下記の物理化学的性質を
有する化合物、またはその塩である。 本発明の第一の化合物の性状は以下の通りである。
(尚、この化合物をAP11158A1化合物と略記す
ることがある。) 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−45±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
ーク(nm)は次の通りである。
【0006】213、278−283、310−320 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
(cm-1)は次の通りである。 3355、1681、1633、1600、1525、
1488、1386、1218、1122、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d6−D
MSO):図2に示す通りである。
【0007】8)13C−NMRスペクトル(100MH
z、d6−DMSO):図3に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。
【0008】また、本発明の第二の化合物の性状は以下
の通りである。(尚、この化合物をAP11158A3
化合物と略記することがある。) 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−70±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
ーク(nm)は次の通りである。
【0009】211、278−283、320−330 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
(cm-1)は次の通りである。 3354、1679、1631、1596、1525、
1486、1386、1218、1124、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
MSO):図5に示す通りである。
【0010】8)13C−NMRスペクトル(100MH
z、d−6DMSO):図6に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。
【0011】さらに本発明の第三の化合物の性状は以下
の通りである。(尚、この化合物をAP11158B化
合物と略記することがある。) 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−72±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1003(M+
H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
ーク(nm)は次の通りである。
【0012】211、278−283、320−330 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
(cm-1)は次の通りである。 3363、1660、1631、1600、1564、
1546、1531、1496、1386、1118、
1087 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
MSO):図8に示す通りである。
【0013】8)13C−NMRスペクトル(100MH
z、d−6DMSO):図9に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。
【0014】また本発明のAP11158A1、A3、
B化合物はそれぞれ塩の形で存在する事ができ、その様
な塩としては薬学的に許容される塩であれば特に限定さ
れないが、例えば、通常のアルカリ金属、アルカリ土金
属、アンモニアなどの塩基性基からなる塩、例えばナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等があげられ
る。
【0015】AP11158A1、A3化合物はFAB
−MS分析の結果よりm/z1110にM+Hのピーク
が検出されることより分子量は1109と判断した。A
P11158A1、A3化合物と同一の1109に分子
量を持つ化合物としてKeramamide D(Jo
urnal of American Chemica
l Society,113(2),7812,199
1)とArthrobacilin B(Tetrah
edron Letter、33(19)2705、1
992)が挙げられる。しかしながらKeramami
de Dは1H−NMRスペクトルにおいてN−Hに帰
属された8.15、8.08ppmに特徴的なケミカル
シフトを示すが、AP11158A1、A3化合物は該
当するケミカルシフトを示さないことより明確に区別さ
れる。またArthrobacilin Bは特徴的な
紫外部吸収を持たないのに対し、AP11158A1化
合物は213、278−283、310−320nmに
紫外部吸収を持ち、AP11158A3化合物は21
1、278−283、320−330nmに紫外部吸収
を持つことにより明確に区別される。またAP1115
8B化合物はFAB−MS分析の結果よりm/z100
3にM+Hのピークが検出されることより分子量は10
02と判断した。AP11158B化合物と同一の分子
量1002を持つ化合物としてBE−44651(特開
平9−100261号公報)があげられるがBE−44
651は223、267、426nmに紫外部吸収を持
つのに対し、AP11158B化合物は211、278
−283、320−330nmに紫外部吸収を持つこと
より、明確に区別される。したがって、AP11158
A1、A3、Bは新規化合物であると確認された。
【0016】そしてまた、本発明はAP11158A
1、A3、B化合物を産生する能力を有するキネオスポ
リア属に属する微生物を培養し、その培養物よりAP1
1158A1、A3、B化合物を採取する事を特徴とす
るAP11158A1、A3、B化合物またはその塩の
製造方法である。本発明のAP11158A1、A3、
B化合物を産生する能力を有するキネオスポリア属に属
する微生物としては、本発明の化合物を産生する能力が
あれば特に限定されないが、例えば、下記のキネオスポ
リア・エスピー(Kineosporia sp.)A
P11158株が例示される。
【0017】上記AP11158株の菌学的性状は次の
通りである。 1.形態的性質 イーストエキス・麦芽エキス寒天培地で28℃、20日
間培養し、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡及び透過型電
子顕微鏡にて観察した。基底菌糸は緩やかな曲線状に伸
長し、よく分岐する。その直径は約0.4〜0.6μm
である。通常、菌糸の断裂は認められない。基底菌糸の
先端に1個の胞子を含む胞子のうを形成する。その大き
さは約0.8〜1.2μm×1.2〜1.8μmであ
る。胞子はほぼ卵型でその大きさは約0.8〜1.2μ
m×1.0〜1.5μmである。また、5本程度の極べ
ん毛を有し、運動性を示す。表面は平滑ないし若干の凸
凹が見られる。気菌糸の形成は認められない。
【0018】2.培養的性質 各種培地で28℃、20日間培養し、観察した。色の記
載はコンティナ・コーポレーション・オブ・アメリカ(C
ontainer Corporation of America)のカラー・ハーモニ
ー・マニュアル(Color harmony manual)第4版1958
年に従った。 (1)イーストエキス・麦芽エキス寒天培地 生育良好、裏面の色Light Melon Yellow(3ea)、気菌糸
なし、色素生産なし (2)オートミール寒天培地 生育不良、裏面の色Peal Pink(3ca)乃至無色、気菌糸な
し、色素生産なし (3)スターチ・無機塩寒天培地 生育微弱、裏面の色無色、気菌糸なし、色素生産なし (4)グリセロール・アスパラギン寒天培地 生育微弱、裏面の色無色、気菌糸なし、色素生産なし 3.生理学的性質 (1)生育温度(イーストエキス・麦芽エキス寒天培地
で28℃、14日間培養) 6、10℃ 生育せず 12℃ 中程度の生育 16、20、24、28、32℃ 旺盛な生育 36℃ 微弱な生育 38、43、48℃ 生育せず (2)メラニン色素生産性 ペプトン・イースト・鉄寒天培地:色素生産なし(生育
微弱) チロシン寒天培地:色素生産なし(生育微弱) (3)炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ寒天培
地を基礎培地とする) L−アラビノース、D−キシロース、D−グルコース、
D−フラクトース、シュークロース及びL−ラムノース
を利用する。
【0019】イノシトール及びラフィノースを利用しな
い。以上の様に、AP11158株は、放線菌であっ
て、良く分岐する基底菌糸の先端に1個の胞子を含む胞
子のうを形成し、胞子はべん毛を有し、運動性を示す
事、気菌糸を形成しないという特徴より、キネオスポリ
ア(Kineosporia)属に属する事を確認し
た。そこで、AP11158株をキネオスポリア・エス
ピー(Kineosporia sp.)AP1115
8と命名した。尚、本菌株を工業技術院生命工学工業技
術研究所にFERM BP−6653して寄託した。
【0020】本発明に係わるAP11158A1、A
3、B化合物の典型的で好ましい製造方法は、キネオス
ポリア属に属する該化合物生産菌(例えばKineos
poria sp.AP11158)を好適な培地で培
養し、その培養物から分離する方法が例示される。本発
明物質を製造するのに使用される培地は、液体培地によ
る振盪培養または通気攪拌培養が最も適しているが、こ
れに限定されない。培地はAP11158A1、A3、
B化合物生産菌が生育して培地中に該化合物を蓄積する
ものであれば特に限定されず、例えば、炭素源としては
グルコース、シュクロース、デキストリン、澱粉、グリ
セリン、糖蜜、有機酸等が使用できる。また窒素源とし
ては、例えばイーストエキス、ペプトン、肉エキス、大
豆粉、グルテンミール、小麦胚芽、コーンスティープリ
カー、アミノ酸類、アンモニウム塩、硝酸塩、その他各
種有機あるいは無機窒素化合物が用いられる。無機塩と
しては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウ
ム、各種リン酸塩、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩
などを添加しても良い。また菌の生育及びAP1115
8A1、A3、B化合物生産を促進するようなビタミン
類、補酵素などを添加しても良い。特に、培地が強く発
泡するのであれば、必要ある時に液体パラフィン、動物
油、鉱物油、シリコン等を添加しても良い。
【0021】AP11158A1、A3、B化合物生産
菌の培養における培養温度、培養時間、攪拌速度、通気
量、培養液のpHなどの条件は、微生物の増殖を最大に
するか、又はAP11158A1、A3、B化合物の蓄
積量が最大となるように適当に選択、調節される。例え
ば、通常の通気攪拌培養の場合、培養温度は通常20〜
35℃、好ましくは25〜30℃の条件が例示される。
培養時間は通常2〜10日間、好ましくは3〜7日間の
条件が例示される。また培養液のpHとしては、通常p
H5〜9、好ましくは6〜8に調節するのが好ましい例
として挙げられる。
【0022】培養の経過に伴って培養液中に蓄積される
AP11158A1、A3、B化合物の量の経時変化は
以下に記載の分離、精製の際、確認可能な液体クロマト
グラフィーまたは薄層クロマトグラフィーにより測定し
てもよい。AP11158A1、A3、B化合物の分
離、精製は、適宜公知の方法やその組み合わせを採用す
ることができるが、例えば、培養液中に存在するAP1
1158A1、A3、B化合物は、酸性pH条件下で水
と混和しない有機溶媒、例えば酢酸エチル、塩化エチレ
ンなどの単独又はそれらの組み合わせにより抽出精製す
る事ができる。あるいは吸着剤として例えばダイヤイオ
ンHP−20(三菱化成社製)などが使用される。AP
11158A1、A3、B化合物を含む画分を上記の吸
着剤の層を通過させて不純物を吸着させて取り除くか、
又は、AP11158A1、A3、B化合物を吸着させ
た後、メタノール水、アセトン水などを用いて溶出させ
る事により該化合物を得る事ができる。更にシリカゲ
ル、アルミナ、フロリジルの様な担体を用いた吸着カラ
ムクロマトグラフィー、セファデックスLH−20(フ
ァルマシア社製)、トヨパールHW−40(東ソー社
製)などを用いた分配カラムクロマトグラフィー、及び
順相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー
などでAP11158A1、A3、B化合物をそれぞれ
分離、精製する事ができる。尚、これらは単独、または
それぞれの混合物として用いることもできる。
【0023】上述のAP11158A1、A3、B化合
物の分離、精製等における適当な手法の選択や、培養液
中の存在量等の確認に際しては、それらの物理化学的特
性に基づく種々の方法を用いる事ができ例えば下記の条
件の液体クロマトグラフィーまたは薄層クロマトグラフ
ィーにより確認することで追跡可能である。 液体クロマトグラフィー条件 分離カラム:YMCPack ODS−A A303(株式会社YMC製) 溶媒:メタノール−0.1%TFA水溶液(9:1) 流速:1.0ml/分 検出:UV 280nm 保持時間:AP11158A1化合物は約11.2分 AP11158A3化合物は約13.5分 AP11158B化合物は約7.8分 薄層クロマトグラフィー条件 固定層:シリカゲルfS201(東京化成工業株式会社製 展開溶媒:クロロホルム−アセトン−酢酸(10:5:0.1) 検出:UV 254nm Rf値:AP11158A1化合物は約0.2 AP11158A3化合物は約0.4 AP11158B化合物は約0.1 AP11158A1、A3、B化合物のナトリウム塩の
抗菌活性を各種の病原性微生物に対して測定し、その最
小発育阻止濃度を求めた。その結果を表1に示す。
【0024】表1に示したごとく、AP11158A
1,A3、B化合物のナトリウム塩はMRSA(MS1
6031株:群馬大学より分与)を含む各種の病原性微
生物に対して、顕著な抗菌活性を示しており、従来最も
有効とされているバンコマイシンに比較しても顕著な効
果が確認された。したがって、AP11158A1,A
3、B化合物、またはそれらの塩は、これらの病原性微
生物を起因する感染症に対する治療又は予防剤として有
用である。なお検定に用いる微生物は、本願で用いた微
生物に限られる事なく、各種の寄託機関の標準菌株や各
施設での臨床分離株を利用する事ができ、容易に本願の
抗菌活性の効果が確認されるであろう。
【0025】本発明のAP11158A1、A3、B化
合物またはその塩を医薬として使用する際、AP111
58A1、A3、B化合物またはその塩の他に、薬学的
に許容される担体とからなる事ができる。担体として
は、公知のものが使用でき、その性質によっては賦型
剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助
剤、懸濁剤、コーティング剤等と分類されることもある
が、例えば、ラクトース、コーンスターチ、ステアリン
酸マグネシウム等が挙げられる。医薬の典型例としては
AP11158A1,A3、B化合物のナトリウム塩の
生理的食塩水溶液が例示される。
【0026】本発明の医薬は、例えば抗生物質であり、
さらに詳しくは、抗MRSA剤である。本発明の医薬
は、種々の形態で投与され得るが、例えば錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、シロップ剤等による経口投与または注射
剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点眼剤、座薬、軟膏、ス
プレー、ローション等による非経口投与を挙げることが
できる。
【0027】これらの医薬は、症状、年齢、体重、投与
方法及び剤形等によって異なるが通常は成人に対して1
日1mg乃至1000mgを投与することができる。
【0028】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこの実施例によって限定されるもの
ではない。
【0029】
【実施例1】 (1)AP11158A1、A3、B化
合物の発酵生産 グルコース1%、デキストリン1%、イーストエキス
0.5%、カゼイン水解物0.5%、CaCO30.1
%の組成の培地(滅菌前pH7.0)を150ml容三
角フラスコ2本に各35mlずつ分注し、115℃で1
5分間滅菌した。これらにKineosporia s
p.AP11158(FERM BP−6653)の斜
面培養物を一白金耳接種し、ロータリーシェーカー(毎
分200回転)で30℃、96時間培養し、1次種培養
液とした。得られた1次種培養液を、500ml容三角
フラスコ12本に上記と同じ滅菌培地100ml中へ4
mlずつ接種し、ロータリーシェーカー(毎分200回
転)で30℃、48時間培養し、2次種培養液とした。
こうして得た2次培養液をさらに、スターチ2%、デキ
ストリン2%、コーンスチープリカー1%、ドライイー
スト0.5%、NaCl0.25%、K2HPO40.2
%、CaCO30.8%、CoCl20.001%の組成
培地(滅菌前pH7.0)を500ml容三角フラスコ
1本に各100mlずつ分注し、115℃で15分間滅
菌した培地300本に4mlずつ接種し、30℃で19
2時間ロータリーシェーカー(毎分200回転)上で培
養を行った。
【0030】(2)AP11158A1、A3、B化合
物の精製 上記の培養方法で得られたブロス30lを遠心分離器
(毎分4000回転、10分間)で菌体(1800g)
とろ液(24l)に分離した。得られた菌体にアセトン
(15l)を添加し、抽出操作を行った。抽出後菌体を
ろ過にて除去し、アセトン抽出液を減圧下に濃縮後、濃
縮物に水15lを加えた後、酢酸エチル(8l)を加え
て、1N塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出し
た。ろ液については酢酸エチル(12l)を加えて、1
N塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出した。菌体
及びろ液の酢酸エチル抽出液を混合し、水(10l)を
加え1Nアンモニア水でpH9に調整し、目的物を水層
に転溶させた。得られた水層にクロロホルム(5l)を
加え1N塩酸でpH2に調整しクロロホルム抽出し、抽
出液を50mlに減圧濃縮した。得られた濃縮液にメタ
ノール500mlを加え目的物を沈殿物とした。この沈
殿物をグラスフィルター上に集め少量のクロロホルムに
溶解し、予めクロロホルム−アセトン−酢酸(10:
5:0.1)にて作成したシリカゲルカラムクロマト
(400ml)に付し上記溶媒で溶出し、20mlずつ
分画を行うと、AP11158A1、A3化合物はフラ
クションNo.17〜50に、AP11158B化合物
はフラクションNo.70〜156に溶出されていた。
上述のAP11158A1、A3を含むフラクション
(No.17〜50)を集め減圧下で濃縮を行うと粗粉
末290mgが得られた。次いでこの粗粉末100mg
をジメチルスルホキシドに溶解し、その10分の1量を
予めアセト二トリル−10mMNH4Cl(pH9)
(25:75)にて作成した逆相分取カラム(旭化成工
業、ODP−90、109ml)に付し、同混合溶媒で
展開し、10mlずつ分画した。クロロホルム−アセト
ン−酢酸(10:5:1)の系を用いたシリカゲルTL
CにてRf値0.40を示すフラクションNo.46〜
49にAP11158A3化合物成分、同じくRf値
0.20を示すフラクション65〜71にAP1115
8A1化合物成分を得た。同様の操作をを10回行い、
AP11158A1、A3化合物を含む各フラクション
をそれぞれ集めアセト二トリルを減圧濃縮後、クロロホ
ルムを加え、1N塩酸でpH2に調整し、クロロホルム
抽出した。各クロロホルム層を減圧濃縮し、ヘキサンを
加え沈殿を生じせしめ、沈殿物をグラスフィルター上に
集め減圧乾燥すると、単一なAP11158A1化合物
(33mg)、A3化合物(19mg)の白色粉末が得
られた。得られたAP11158A1化合物及びAP1
1158A3化合物の各種性状を検定したところ以下の
結果を示した。 AP11158A1化合物の性状 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−45±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
H)より分子量は1109と判断した 5)紫外部吸収スペクトル メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 213(650)、278−2
83(470)、310−320(285) アルカリ性メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 末端吸収、278−283(5
12)、304−309(315) 6)赤外部吸収スペクトル 図1の通りで、KBr錠剤中の主な波数(cm-1)は次
の通りである。
【0031】3355、1681、1633、160
0、1525、1488、1386、1218、112
2、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
MSO):図2に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d−6D
MSO):図3に示す通りである。
【0032】9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに
可溶で、ヘキサンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。 AP11158A3化合物の性状 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−70±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
H)より分子量は1109と判断した。
【0033】5)紫外部吸収スペクトル メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 211(595)、278−2
83(455)、320−330(305) アルカリ性メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 末端吸収、278−283(5
55)、304−309(350) 6)赤外部吸収スペクトル 図4の通りで、KBr錠剤中の主な波数(cm-1)は次
の通りである。
【0034】3354、1679、1631、159
6、1525、1486、1386、1218、112
4、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
MSO):図5に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d−6D
MSO):図6に示す通りである。
【0035】9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに
可溶で、ヘキサンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。 上述のAP11158B化合物を含むフラクション(N
o.70〜156)を集め減圧下濃縮するとAP111
58B化合物を含む粗粉末101mgが得られた。次い
でこの粗粉末をクロロホルムに溶解し、予めクロロホル
ム−アセトン−酢酸(10:4:0.1)にて作成した
シリカゲルカラムクロマト(400ml)に付し上記溶
媒で溶出し、20mlずつ分画を行うと、AP1115
8B化合物はフラクションNo.80〜144に溶出さ
れていた。AP11158B化合物を含むフラクション
を集め減圧下濃縮し、約2mlのクロロホルムに溶解
後、ヘキサンを加え沈殿を生じせしめ、沈殿物をグラス
フィルター上に集め減圧乾燥すると単一なAP1115
8B化合物(55mg)の白色粉末が得られた。得られ
たAP11158B化合物の各種性状を検定したところ
以下の結果を示した。
【0036】1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−72±5°(c=1.
0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1003(M+
H)より分子量は1002と判断した。
【0037】5)紫外部吸収スペクトル メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 211(710)、278−2
83(370)、320−330(370) アルカリ性メタノール溶液で測定した結果 λmax nm(E1cm 1%) 末端吸収、278−283(4
50)、304−309(390) 6)赤外部吸収スペクトル 図7の通りで、KBr錠剤中の主な波数(cm-1)は次
の通りである。
【0038】3363、1660、1631、160
0、1564、1546、1531、1496、138
6、1118、1087 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
MSO):図8に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d−6D
MSO):図9に示す通りである。
【0039】9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに
可溶で、ヘキサンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
性を示す。
【0040】
【実施例2】実施例1で得られたAP11158A1、
A3、B化合物各15mgをクロロホルム10mlに溶
解し、10mlの水を添加し、0.1NNaOHでpH
9に調整し、攪拌後、水層を凍結乾燥し、AP1115
8A1、A3、B化合物の各ナトリウム塩をそれぞれ1
4.5mg、14.0mg、14.8mg白色粉末とし
て得た。
【0041】
【実施例3】抗菌活性 実施例2で得られたAP11158A1、A3、B化合
物の各ナトリウム塩を蒸留水に溶解し、各種濃度の水溶
液を作成し、表1に示す各種の病原性微生物に対する抗
菌活性を寒天希釈平板法(日本化学療法学会標準法)に
準じて試験した。その結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1に示したごとく、AP11158A
1、A3、B化合物は各種の病原性微生物に対して顕著
な抗菌活性を示した。特にMRSA(MS16031
株)に対し、既存のバンコマイシンがMIC値1.25
μg/mlであるのに対し、AP11158A1化合物
は0.01μg/ml、AP11158A3化合物は
0.02μg/ml、AP11158B化合物は0.1
6μg/mlと非常に強い抗菌活性を示した。従ってA
P11158A1、A3、B化合物はこれら病原菌、特
にMRSAに起因する感染症に対する抗菌剤として有用
である。
【0044】
【実施例4】毒性試験 実施例2で得られたAP11158A1、A3、B化合
物の各ナトリウム塩を生理的食塩水溶液で希釈し、10
0mg/kgをICR系マウス3匹に静脈内投与した。
その結果いずれの化合物においても死亡例はなく、本発
明化合物は、安全性が高いことが確認された。
【0045】
【発明の効果】本発明により、MRSAを含む各種病原
菌に起因する感染症に有効である新規抗生物質を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はAP11158A1化合物のKBr錠剤
中での赤外吸収スペクトルを示す。
【図2】図2はAP11158A1化合物のd6−DM
SO中で測定した1H−NMR(400MHz)スペク
トルを示す。
【図3】図3はAP11158A1化合物のd6−DM
SO中で測定した13C−NMR(100MHz)スペク
トルを示す。
【図4】図4はAP11158A1化合物のKBr錠剤
中での赤外吸収スペクトルを示す。
【図5】図5はAP11158A3化合物のd6−DM
SO中で測定した1H−NMR(400MHz)スペク
トルを示す。
【図6】図6はAP11158A3化合物のd6−DM
SO中で測定した13C−NMR(100MHz)スペク
トルを示す。
【図7】図7はAP11158B化合物のKBr錠剤中
での赤外吸収スペクトルを示す。
【図8】図8はAP11158B化合物のd6−DMS
O中で測定した1H−NMR(400MHz)スペクト
ルを示す。
【図9】図9はAP11158B化合物のd6−DMS
O中で測定した13C−NMR(100MHz)スペクト
ルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B064 AH19 BA10 BD03 BE07 BE14 BG01 BG09 BH01 BH02 BH04 BH05 BH06 BH07 BH08 BH10 CA03 DA03 4H055 AA01 AA02 AA03 AB29 AC62 AD22 AD32 CA20 DA10 DA70 DA78 DA83 DA89

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の物理化学的性状を有する化合物、ま
    たはその塩。 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−45±5°(c=1.
    0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
    H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
    ーク(nm)は次の通りである。 213、278−283、310−320 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
    (cm-1)は次の通りである。 3355、1681、1633、1600、1525、
    1488、1386、1218、1122、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d6−D
    MSO):図2に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d6−D
    MSO):図3に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
    サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
    カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
    性を示す。
  2. 【請求項2】下記の物理化学的性状を有する化合物、ま
    たはその塩。 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−70±5°(c=1.
    0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1110(M+
    H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
    ーク(nm)は次の通りである。 211、278−283、320−330 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
    (cm-1)は次の通りである。 3354、1679、1631、1596、1525、
    1486、1386、1218、1124、1089 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
    MSO):図5に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d−6D
    MSO):図6に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
    サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
    カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
    性を示す。
  3. 【請求項3】下記の物理化学的性状を有する化合物、ま
    たはその塩。 1)概観:白色粉末 2)酸性、塩基性、中性の区別:酸性物質 3)比旋光度:〔α〕D 22=−72±5°(c=1.
    0、DMSO) 4)分子量:FAB−MS m/z 1003(M+
    H) 5)紫外部吸収スペクトル:メタノール中の主な吸収ピ
    ーク(nm)は次の通りである。 211、278−283、320−330 6)赤外部吸収スペクトル:KBr錠剤中の主な波数
    (cm-1)は次の通りである。 3363、1660、1631、1600、1564、
    1546、1531、1496、1386、1118、
    1087 7)1H−NMRスペクトル(400MHz、d−6D
    MSO):図8に示す通りである。 8)13C−NMRスペクトル(100MHz、d−6D
    MSO):図9に示す通りである。 9)溶解性:クロロホルム、酢酸エチルに可溶で、ヘキ
    サンに不溶である。 10)呈色試験:ヨウ素蒸気との反応及び過マンガン酸
    カリウム脱色反応に陽性を示し、ニンヒドリン反応に陰
    性を示す。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3に記載のいずれかの化
    合物を産生する能力を有するKineosporia属
    に属する微生物を培養し、その培養物より該化合物を採
    取する事を特徴とする該化合物またはその塩の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3に記載されたいずれか
    の化合物またはその塩を有効成分とする医薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081036A1 (ja) * 2003-03-11 2004-09-23 Asahi Kasei Pharma Corporation ペプチド系抗生物質
CN106362154A (zh) * 2016-10-26 2017-02-01 任驰 一种抗生素及其制备方法

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