JP2000239277A - イミダゾキナゾリン誘導体 - Google Patents

イミダゾキナゾリン誘導体

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JP2000239277A
JP2000239277A JP11041567A JP4156799A JP2000239277A JP 2000239277 A JP2000239277 A JP 2000239277A JP 11041567 A JP11041567 A JP 11041567A JP 4156799 A JP4156799 A JP 4156799A JP 2000239277 A JP2000239277 A JP 2000239277A
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JP11041567A
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English (en)
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Yasuo Onoda
靖夫 小野田
Daisuke Machii
大祐 町井
Yuji Nomoto
裕二 野本
Haruki Takai
春樹 高井
Tetsuji Ono
哲司 大野
Michiaki Ichimura
通朗 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強力かつ選択的なサイクリックグアノシン
3’,5’−1燐酸(cGMP)特異的ホスホジエステラーゼ
(PDE)阻害作用を有し、血栓症、狭心症、高血圧、心不
全および動脈硬化等の心血管病、喘息、インポテンツ等
の治療または緩和に有用なイミダゾキナゾリン誘導体ま
たはその薬理学的に許容される塩を提供する。 【解決手段】一般式(I) [式中、R1は水素、置換もしくは非置換の低級アルキル
等を表し、R2及びR3は同一もしくは異なって、水素、
置換もしくは非置換のアラルキル等を表す。XはOまた
はSを表し、YはOR4(式中、R4は置換もしくは非置
換の低級アルキル等を表す)、SR5(式中、R5は置換
もしくは非置換の低級アルキル等を表す)、またはNR
67(式中R6及びR7は同一もしくは異なって、水素、
置換もしくは非置換の低級アルキル等を表わす)]で表
されるイミダゾキナゾリン誘導体、またはその薬理学的
に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイクリックグア
ノシン 3’,5’−1燐酸(cGMP)特異的ホスホジエス
テラーゼ(PDE)阻害作用を有し、血栓症、狭心症、高血
圧、心不全および動脈硬化等の心血管病、喘息、インポ
テンツ等の治療または緩和に有用なイミダゾキナゾリン
誘導体またはその薬理的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術】cGMPは生体の細胞内情報伝達機構の二次
伝達物質として重要な役割を果しており、その分解酵素
であるcGMP特異的PDEの阻害薬は、細胞内のcGMP濃度を
上昇し、内皮由来弛緩因子(EDRF)やニトロ系血管拡張薬
あるいは心房性ナトリウム利尿ペプチドの効果の増強作
用や抗血小板、抗血管攣縮、血管拡張作用等を示し、血
栓症、狭心症、高血圧、鬱血性心不全を含む心不全、PT
CA後再狭窄、末梢血管病、動脈硬化等の心血管病、気管
支炎、慢性喘息、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻カ
タル等の炎症アレルギー性疾患、過敏性腸症候群等のよ
うな消化管の疾患、緑内症、またはインポテンツ等の治
療または緩和に有用である。
【0003】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミス
トリー(J. Med. Chem.)、29巻、972ページ(1986年)、
ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J. M
ed.Chem.)、32巻、2247ページ(1989年)、ジャーナル・
オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org. Che
m.)、51巻、616ページ(1986年)およびこれらの引用文
献に、イミダゾ[4,5-g]キナゾリン誘導体のPDE阻害作用
およびアデノシン受容体拮抗作用について記載されてい
る。しかしこれらの化合物は、特に強いホスホジエステ
ラーゼ阻害剤ではなく、また選択的cGMP特異的PDE阻害
剤でもない。
【0004】WO95/06648、WO96/26940及びWO98/08848に
はcGMP特異的PDEに対して阻害活性を有する2,3−ジヒド
ロ−1H−イミダゾ[4,5-g]キナゾリン誘導体が開示され
ている。WO95/19970およびUS5,679,683にはチロシンキ
ナーゼ阻害活性を有する3H−イミダゾ[4,5-g]キナゾリ
ン誘導体が開示されているが、選択的cGMP特異的PDE阻
害活性に関する記載はない。EP-0635507-A1にはチロシ
ンキナーゼ阻害活性を有するイミダゾ[4,5-g]キナゾリ
ン−2−オン誘導体が開示されているが、選択的cGMP特
異的PDE阻害活性に関する記載はない。
【0005】従来知られている多くのPDE阻害剤は、cGM
P特異的PDEだけでなく類似の酵素であるサイクリックア
デノシン 3’,5’−1燐酸(cAMP)ホスホジエステラ
ーゼ(PDE)等も阻害するため、細胞内のcGMP濃度だけで
なくcAMP濃度の上昇も引き起こし、副作用等の面で問題
がある。また、阻害強度等においても未だ満足できるも
のではなく、より活性が強くかつ選択性の高い化合物が
期待され求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強力
かつ選択的なcGMP特異的PDE阻害作用を有し、細胞内のc
GMP濃度を上昇し、EDRFやニトロ系血管拡張薬あるいは
心房性ナトリウム利尿ペプチドの効果の増強作用や抗血
小板、抗血管攣縮、血管拡張作用等を示し、血栓症、狭
心症、高血圧、鬱血性心不全を含む心不全、PTCA後再狭
窄、末梢血管病、動脈硬化等の心血管病、気管支炎、慢
性喘息、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻カタル等の
炎症アレルギー性疾患、過敏性腸症候群等のような消化
管の疾患、緑内症またはインポテンツ等の治療または緩
和に有用なイミダゾキナゾリン誘導体またはその薬理的
に許容される塩を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】[式中、R1は水素、置換もしくは非置換の
低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、
置換もしくは非置換のビシクロアルキル、置換もしくは
非置換のトリシクロアルキル、置換もしくは非置換のベ
ンゾシクロアルケニル、置換もしくは非置換の低級アル
ケニル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしく
は非置換のアリール、または置換もしくは非置換の芳香
族複素環基を表し、R2及びR3は同一もしくは異なっ
て、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換も
しくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の
ビシクロアルキル、置換もしくは非置換のトリシクロア
ルキル、置換もしくは非置換のベンゾシクロアルケニ
ル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしく
は非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリー
ル、または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す
か、またはR2とR3が一緒になって、Nを含んで形成さ
れる置換もしくは非置換の複素環基を表し、XはOまた
はSを表し、YはOR4(式中、R4は置換もしくは非置
換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキ
ル、置換もしくは非置換のビシクロアルキル、置換もし
くは非置換のトリシクロアルキル、置換もしくは非置換
のベンゾシクロアルケニル、置換もしくは非置換の低級
アルケニル、または置換もしくは非置換のアラルキルを
表す)、SR5(式中、R5は置換もしくは非置換の低級
アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換
もしくは非置換のビシクロアルキル、置換もしくは非置
換のトリシクロアルキル、置換もしくは非置換のベンゾ
シクロアルケニル、置換もしくは非置換の低級アルケニ
ル、または置換もしくは非置換のアラルキルを表す)、
またはNR67(式中R6及びR7は同一もしくは異なっ
て、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換も
しくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の
ビシクロアルキル、置換もしくは非置換のトリシクロア
ルキル、置換もしくは非置換のベンゾシクロアルケニ
ル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしく
は非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアリー
ル、または置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す
か、またはR6とR7が一緒になって、Nを含んで形成さ
れる置換もしくは非置換の複素環基を表す)]で表され
るイミダゾキナゾリン誘導体、またはその薬理学的に許
容される塩に関する。
【0010】本発明は、R1が置換もしくは非置換の低
級アルキルである一般式(I)で表されるイミダゾキナ
ゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関す
る。本発明は、R1が置換もしくは非置換の低級アルキ
ル、かつYがOR4(式中、R4は前記と同義である)で
ある一般式(I)で表されるイミダゾキナゾリン誘導体
またはその薬理学的に許容される塩に関する。中でも、
4が置換もしくは非置換の低級アルキルであるイミダ
ゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩
が好ましい。
【0011】本発明は、R1が置換もしくは非置換の低
級アルキル、かつYがSR5(式中、R5は前記と同義で
ある)である一般式(I)で表されるイミダゾキナゾリ
ン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関する。
中でもR5が置換もしくは非置換の低級アルキルである
イミダゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容さ
れる塩が好ましい。
【0012】本発明は、R1が置換もしくは非置換の低
級アルキル、かつYがNR67(式中、R6及びR7は前
記と同義である)である一般式(I)で表されるイミダ
ゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩
に関する。中でもR6及びR7が同一もしくは異なって、
水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、またはR 6
とR7が一緒になって、Nを含んで形成される置換もし
くは非置換の複素環基であるイミダゾキナゾリン誘導体
またはその薬理学的に許容される塩が好ましい。
【0013】上記の各誘導体の中でも、R2及びR3の一
方が水素であり、他方が置換もしくは非置換のアラルキ
ル、または置換もしくは非置換の低級アルキルである一
般式(I)で表されるイミダゾキナゾリン誘導体または
その薬理学的に許容される塩が好ましい。さらにその中
でも、XがSであるイミダゾキナゾリン誘導体またはそ
の薬理学的に許容される塩が好ましい本発明は、一般式
(I)で表されるイミダゾキナゾリン誘導体またはその
薬理学的に許容される塩を少なくとも一つ含有してなる
医薬に関する。
【0014】本発明は、一般式(I)で表されるイミダ
ゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩
を少なくとも一つ含有するcGMP特異的PDE阻害剤に関す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、一般式(I)で表される化
合物を化合物(I)という。他の式番号の化合物につい
ても同様である。一般式(I)の各基の定義において、
低級アルキルとしては、直鎖または分枝状の炭素数1〜
8の、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、sec-ペンチ
ル、tert-ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル及びイソオクチル等が包合される。シクロ
アルキルとしては、炭素数3〜8の、例えばシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が包含され、ビ
シクロアルキルとしては、炭素数7〜10の、例えばビ
シクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビ
シクロ[3.3.1]ノニル等が包含され、トリシクロアルキ
ルとしては、炭素数9〜12の、例えばトリシクロ[3.
3.1.13,7]デシル、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノニル、ト
リシクロ[5.4.0.02,9]ウンデシル等が包含され、ベンゾ
シクロアルケニルとしては、炭素数8〜12の、例えば
ベンゾシクロブテニル、インダニル、ベンゾシクロオク
テニル等が包含される。
【0016】低級アルケニルとしては直鎖または分枝状
の炭素数2〜8の、例えばビニル、アリル、プロペニ
ル、メタクリル、ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘ
キセニル、ヘプテニル、オクテニル等が包含される。ア
ラルキルとしては、炭素数7〜15のベンジル、フェネ
チル、ベンズヒドリル、ナフチルメチル等が包含され、
アリールとしてはフェニル、ナフチル等が包含される。
芳香族複素環基としてはチエニル、フリル、ピロリル、
イミダゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキ
サゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリ
ダジニル、インドリル、プリニル、キノリル、イソキノ
リル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、
シンノリル、プテリジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフ
リル等が包含される。
【0017】Nを含んで形成される複素環基としては、
ピロリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリ
ノ、チオモルホリノ、ホモピペラジニル、イミダゾリ
ル、テトラヒドロイソキノリル等が包含される。置換低
級アルキル、置換シクロアルキル、置換ビシクロアルキ
ル、置換トリシクロアルキルにおける置換基としては、
同一または異なって置換数1〜3の、例えばシクロアル
キル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、カルボキシ、低級
アルコキシカルボニル、アミノ、モノ低級アルキル置換
アミノ、ジ低級アルキル置換アミノ、芳香族複素環基、
置換芳香族複素環基(該置換芳香族複素環基の置換基
は、後記の置換芳香族複素環基の置換基と同義であ
る)、脂環式複素環基(該脂環式複素環基としては、テ
トラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニ
ル、ピペリジノ、ピペリジル、モルホリニル、チオモル
ホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、イミダゾ
リニル、テトラヒドロイソキノリル等が挙げられる)、
置換脂環式複素環基(該脂環式複素環基は前記と同義で
ある)、ニトロ、ハロゲン等が包含される。低級アルコ
キシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキル置
換アミノおよびジ低級アルキル置換アミノにおける低級
アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。シク
ロアルキル、芳香族複素環基はそれぞれ前記と同義であ
る。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子
を意味する。置換脂環式複素環基の置換基としては、同
一または異なって置換数1〜3の前記と同義の低級アル
キル、前記と同義のアラルキル、置換アラルキル(該ア
ラルキルは前記と同義であり、該置換アラルキルの置換
基は後記の置換アラルキルの置換基と同義である)、前
記と同義のアリール、置換アリール(該アリールは前記
と同義であり、該アリールの置換基は後記の置換アリー
ルの置換基と同義である)、前記と同義の芳香族複素環
基、または置換芳香族複素環基(該芳香族複素環基は前
記と同義であり、該置換芳香族複素環基の置換基は後記
の置換芳香族複素環基の置換基と同義である)等が包含
される。
【0018】置換ベンゾシクロアルケニル、置換低級ア
ルケニル、置換アラルキル、置換アリールおよび置換芳
香族複素環基における置換基としては、同一または異な
って置換数1〜3の、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒド
ロキシを有する低級アルキル(該ヒドロキシを有する低
級アルキルは、前記低級アルキルを1〜3個のヒドロキ
シで置換した基、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒド
ロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキ
シブチル、3−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブチ
ル、5−ヒドロキシペンチル等を表す)、低級アルコキ
シ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、アミノ、
モノ低級アルキル置換アミノ、ジ低級アルキル置換アミ
ノ、ニトロ、スルホンアミド、ハロゲン、トリフルオロ
メチル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、前記と
同義のNを含んで形成される複素環基またはNを含んで
形成される置換複素環基(該Nを含んで形成される複素
環基は前記と同義であり、該Nを含んで形成される置換
複素環基の置換基は後記のNを含んで形成される置換複
素環基の置換基と同義である)等が包含される。低級ア
ルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、
モノ低級アルキル置換アミノおよびジ低級アルキル置換
アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキル
と同義である。ハロゲンは、前記と同義である。
【0019】Nを含んで形成される複素環基上の置換基
としては、同一または異なって置換数1〜3の、低級ア
ルキル、ヒドロキシ、前記と同義のヒドロキシを有する
低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、低級アル
コキシカルボニル、アミノ、モノ低級アルキル置換アミ
ノ、ジ低級アルキル置換アミノ、ニトロ、スルホンアミ
ド、ハロゲン、トリフルオロメチル等が包含される。低
級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニ
ル、モノ低級アルキル置換アミノおよびジ低級アルキル
置換アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アル
キルと同義である。ハロゲンは前記と同義である。
【0020】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、薬理学的に許容される酸付加塩が挙げられ、例
えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、
硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息
香酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク
酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル酸塩、アスパラギン酸
塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有
機酸塩が挙げられる。
【0021】次に、化合物(I)の製造法について説明
する。 製造法1−1:化合物(I)の原料化合物(VII)の
製造法
【0022】
【化3】
【0023】(式中、Mはアルカリ金属を表し、R1
2、R3及びYは前記と同義である) Mの定義中、アルカリ金属としては、ナトリウム、リチ
ウム、カリウム等が包含される。化合物(II)は、公
知の方法[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リー(J. Org. Chem.)、46巻、1699ページ(1981年)
等]に従い得ることができる。
【0024】化合物(III)は化合物(II)と1当
量から過剰量の式R1NH2で表されるアミンまたはその
水溶液とを、エタノール、ブタノール、ジメチルスルホ
キシド等の溶媒中または無溶媒で、必要により密閉容器
を用いて(封管中)、室温から150℃で、1時間から
24時間反応させることにより得ることができる。化合
物(IV)は化合物(III)を必要により1当量から
10当量のトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下、無溶媒もし
くはジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等の溶媒
中、更に触媒量から5当量のN,N−ジメチルホルムア
ミド、4−ジメチルアミノピリジン等を添加してもよい
が、オキシ塩化リン、塩化チオニル、五塩化リン等の塩
素化剤で室温から使用される溶媒の沸点で、無溶媒の場
合は室温から使用される塩素化剤の沸点または融点で、
1時間から96時間処理することで得ることができる。
【0025】化合物(V)は化合物(IV)と、1当量
から過剰量の式R23NHで表されるアミンとを、必要
により1当量から10当量のトリエチルアミン、N,N
−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン等の塩基の存在下にアルコール(メタ
ノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール
等)、テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン等の溶媒中または上記溶媒
の混合溶媒中、−20℃から使用される溶媒の沸点で、
30分間から24時間反応させることにより得ることが
できる。
【0026】化合物(VI)において、YがOR4(式
中、R4は前記と同義である)である化合物(VIa)
は、化合物(V)と1当量から過剰量の式R4OM(式
中、R4及びMは、前記と同義である)で表される化合
物を、R4OH(式中、R4は前記と同義である)、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、エーテル等の溶媒中、室
温から使用溶媒の沸点で30分間から10時間反応させ
ることで得ることができる。
【0027】化合物(VI)においてYがSR5(式
中、R5は前記と同義である)である化合物(VIb)
は、化合物(V)と1当量から過剰量の式R5SM(式
中、R5及びMは前記と同義である)で表される化合物
を、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテル等の溶
媒中、室温から使用溶媒の沸点で30分間から10時間
反応させることで得ることができる。
【0028】化合物(VI)においてYがNR67(式
中、R6及びR7は前記と同義である)である化合物(V
Ic)は、化合物(V)と1当量から過剰量の式R67
NH(式中R6及びR7は前記と同義である)で表される
アミンを、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテ
ル、1−メチル−2−ピロリドン等の溶媒中またはこれ
らの混合溶媒中、室温から使用溶媒の沸点で30分間か
ら10時間反応させることで得ることができる。
【0029】化合物(VII)は化合物(VI)を重量
にして1/100−1/10量のパラジウム/炭素等の
接触還元触媒の存在下、水、テトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド等
の溶媒中またはこれらの混合溶媒中、水素雰囲気下また
は水素気流下、室温から使用される溶媒の沸点で接触還
元するか、もしくは2当量から8当量の鉄/塩化第二鉄
等の還元剤の存在下、含水エタノール、水等の溶媒中、
室温から使用される溶媒の沸点で1時間から24時間攪
拌しながら還元することにより得ることができる。 製造法1−2 化合物(I)において、XがSである化合物(Ia)の
製造法
【0030】
【化4】
【0031】(式中、R1、R2、R3及びYは前記と同
義である) 化合物(Ia)は化合物(VII)と1当量から10当
量のN,N’−チオカルボニルジイミダゾール、チオホ
スゲンまたは1当量から200当量の二硫化炭素等のチ
オカルボニル化試薬とを、必要により1当量から200
当量の塩基の存在下、不活性溶媒中反応させて環化させ
ることにより得ることができる。塩基としては、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等
が挙げられる。不活性溶媒としては水、アルコール(メ
タノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノー
ル等)、非極性溶媒(酢酸エチル、エーテル等)、非プ
ロトン性極性溶媒(アセトニトリル、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)、及びハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、クロ
ロホルム等)等およびこれらの混合溶媒が挙げられる。
反応は、0℃から使用される溶媒の沸点で、10分間か
ら48時間で終了する。 製造法1−3 化合物(I)において、XがOである化合物(Ib)の
製造法
【0032】
【化5】
【0033】(式中、R1、R2、R3及びYは前記と同
義である) 化合物(Ib)は、化合物(VII)と1当量から10
当量のN,N’−カルボニルジイミダゾール(CD
I)、ホスゲン、尿素、クロロ炭酸低級アルキル(該低
級アルキルは前記と同義である)、クロロ炭酸アリール
(該アリールは前記と同義である)等のカルボニル化試
薬を必要により1当量から10当量の塩基存在下、不活
性溶媒中で反応させて環化させることにより得ることが
できる。塩基及び不活性溶媒としては、化合物(Ia)
を製造する製造法1−2と同様のものが挙げられる。反
応は、0℃から使用される溶媒の沸点で、10分間から
48時間で終了する。
【0034】上記製造法における中間体及び目的化合物
は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾過、抽
出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィ
ー等に付して単離精製することができる。また、中間体
においては特に精製することなく次の反応に供すること
も可能である。化合物(I)の中には、幾何異性体、互
変異性体、光学異性体等が存在し得るものもあるが、本
発明は、これらを含め、全ての可能な異性体及びそれら
の混合物を包含する。
【0035】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合にはそのまま精製すれ
ばよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な溶
媒に溶解または縣濁し、酸を加え塩を形成させて単離精
製すればよい。また、化合物(I)及びその薬理学的に
許容される塩は、水あるいは各種溶媒の付加物の形で存
在することもあるが、これらの付加物も本発明に包含さ
れる。
【0036】本発明によって得られる化合物(I)の具
体例を第1表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】次に、代表的な化合物(I)のcGMP特異的
PDE阻害作用および薬理作用について試験例により具体
的に説明する。 試験例1.イヌ気管平滑筋由来のPDEに対する阻害作用 (1)酵素の精製 主にTorphyらの方法[モレキュラー・ファーマコロジー
(Mol. Pharmacol.)、37巻、206ページ(1990年)]に準
じて、イヌ気管平滑筋よりPDE V(cGMP特異的PDE)を精製
した。 (2)PDE阻害活性測定法 活性はKincaidらの方法[メソッズ・イン・エンザイモロ
ジー(Methods in Enzymol.)(J.D. Corbinら)、159
巻、457ページ(1988年)、Academic Press, NewYork] を
基礎に測定した。すなわち、基質として1.0μM[3H]cGMP
を用い、反応は以下のような組成バッファー中で行っ
た。 バッファー組成:50mM2−[N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ]エタンスルホン酸(pH7.2)、1mM M
gCl2、0.1mg/ml大豆トリプシンインヒビター。反応は酵
素添加により開始し、30℃で10分から30分間反応
した後に反応を塩酸添加で停止した。その後水酸化ナト
リウムで中和後、5'-GMPを5'-ヌクレオチダーゼでグア
ノシンに変換後、反応液をDEAE-Sephadex A-25カラムに
かけ、蒸留水で[3H]グアノシンを溶出し、液体シンチレ
ーションカウンターで放射活性を測定した。阻害剤は、
1.7%ジメチルスルホキシドに溶解した。
【0040】PDE阻害活性(阻害剤濃度10-9Mでの阻害
率)を第2表に示す。
【0041】
【表3】
【0042】試験例2.ラットにおける降圧作用 ウレタン麻酔を行った雄性Sprague-Dawleyラットを仰向
けに固定した後、気管にカニューレを挿入し、10ml/k
g、60回/分の条件で人工呼吸をおこなった。また頚動脈
および十二指腸内にカニューレを挿入し、各々血圧測定
用と薬物投与用に用いた。薬剤は蒸留水に溶解し上記の
カニューレを用いて十二指腸内に投与した。薬物投与後
30分までの平均血圧(mBP)を測定し薬物投与前値
(100%)からの最大低下率(%表示)を求めた。な
お蒸留水を投与した場合は30分間では平均血圧の変化
はなかった。その結果を第3表に示す。
【0043】
【表4】
【0044】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩は、例えば、錠剤、カプセル剤、注射剤、点滴
剤、シロップ剤、舌下錠、各種クリーム剤、坐剤等の通
常適用される剤形に調製して経口的にあるいは筋肉内注
射、静脈内注射、動脈内注射、点滴、塗布、坐剤による
直腸内投与のような非経口的投与で投与することができ
る。それらの経口的または非経口的に投与する剤形の製
剤化には通常知られた方法が適用され、例えば、各種の
賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、懸濁化剤、等張化
剤、乳化剤等を含有していてもよい。
【0045】使用する製剤用担体としては、例えば、
水、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、白糖、マ
ンニット、ラクトース、でん粉、セルロース、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、アルギン酸、タルク、クエン酸ナト
リウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ステ
アリン酸マグネシウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン酸エステル等があげら
れる。
【0046】投与量及び投与回数は、投与形態、患者の
年齢、体重、症状等により異なるが、通常、経口で0.
05−5g/60kg/日が適当であり、点滴の場合
は、0.01−5mg/kg/分で1日当り経口投与量
の限度を越えない範囲とするのが好ましい。
【0047】
【実施例】以下に、実施例と参考例によって本発明の態
様を説明する。実施例及び参考例で用いられるプロトン
核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)は、特に指示がないか
ぎりは270MHzで測定されたものである。また、ピーク位
置は、テトラメチルシランからダウンフィールドヘ10
0万分1単位(ppm)で表現する。ピーク形状は次のよう
に表す。s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ
ト、m:マルチプレット、br:ブロード。
【0048】プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)
においては、化合物及び測定条件によっては、交換性水
素が明瞭には観測されないことがあり、また化合物が塩
酸塩の場合には4級窒素上の水素が観測されることもあ
る。
【0049】参考例1 7-エチルアミノ-6-ニトロ-2,4(1H,3H)-キナゾリンジオ
ン 7-クロロ-6-ニトロ-2,4(1H,3H)-キナゾリンジオン[化
合物(II)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
ストリー(J. Org. Chem.)、46巻、1699ページ(1981年)
等](100g, 414mmol)をジメチルスルホキシド(600ml)
中、80℃で攪拌した。70%-エチルアミン水溶液(118ml)
を少しずつ滴下した。滴下終了後同温で3時間攪拌し
た。反応終了後、反応溶液を氷冷しメタノール(600ml)
を加え、氷冷下静置した。析出した結晶をメタノールで
リスラリー(50℃)して標記化合物(99.8g,96%)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 1.25(3H, t, J=7.3Hz), 3.2
6-3.36(2H, m), 6.41(1H, s), 8.32(1H, t, J=5.3Hz),
8.55(1H, s), 11.19(2H, br).
【0050】参考例2 2-クロロ-7-エチルアミノ-6-ニトロ-4-(4-ピリジルメチ
ルアミノ)キナゾリン 参考例1で得られた化合物(3.00g, 12.0mmol)をオキシ
塩化リン(15ml, 161mmol)に懸濁させ、トリエチルアミ
ン(4.5ml, 32.3mmol)を添加し110℃(油浴温度)で3時間
攪拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、得られた油状物
質を氷と炭酸水素ナトリウム水溶液に添加した。析出し
た結晶を分取、乾燥して固体(2,4-ジクロロ体、3.20g)
を得た。得られた固体(3.20g)をテトラヒドロフラン(50
ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.8ml, 12.9mmol)、4-
ピコリルアミン(1.25ml, 12.1mmol)を添加し室温で1.5
時間攪拌した。反応終了後、減圧下濃縮し、水を加えて
析出した結晶を分取した。更にエタノール洗浄、メタノ
ールでトリチレートして標記化合物(1.36g)を得た。一
方、水を加えた際の濾液を酢酸エチルで抽出し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=50/1で溶出)で精製して標記化合物(0.57g)を得
た。あわせて収量は1.93g(45%)であった。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.39(3H, t, J=7.3Hz), 3.25-
3.45(2H, m), 4.84(2H,d, J=5.6Hz), 6.87(1H, s), 7.4
3(2H, d, J=6.3Hz), 7.78(1H, t, J=4.8Hz), 8.58(2H,
d, J=6.3Hz), 9.34(1H, s), 9.38(1H, t, J=5.6Hz).
【0051】参考例3 2-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-7-エチルアミノ-
6-ニトロ-4-(4-ピリジルメチルアミノ)キナゾリン 参考例2で得られた化合物(0.900g, 2.51mmol)を2-プロ
パノール(5ml)/テトラヒドロフラン(10ml)の混合溶媒
に懸濁させ、トリエチルアミン(0.53ml, 3.80mmol)、イ
ソニペコチン酸エチル(0.98ml, 6.36mmol)を添加し90℃
(油浴温度)で7時間攪拌した。反応終了後、溶液を濃縮
し得られた残渣に水を加えクロロホルムで抽出した。有
機層を乾燥、濃縮し得られた残渣をエタノール/エーテ
ル/ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.67g, 56%)を
得た。更に母液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=50/1で溶出)で精
製して標記化合物(0.23g, 19%)を得た。あわせて収量は
0.90g(75%)であった。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.25(3H, t, J=7.1Hz), 1.38
(3H, t, J=7.3Hz), 1.55-1.80(4H, m), 1.81-2.00(2H,
m), 2.45-2.60(1H, m), 2.95-3.15(2H, m), 3.30-3.45
(2H, m), 4.14(2H, q, J=7.1Hz), 4.79(2H, d, J=5.6H
z), 6.45-6.55(2H, m), 7.28(2H, d, J=6.1Hz), 7.75-
7.80(1H, m), 8.56(2H, d, J=6.1Hz), 8.69(1H, s).
【0052】参考例4 7-エチルアミノ-6-ニトロ-2-プロピルアミノ-4-(4-ピリ
ジルメチルアミノ)キナゾリン 参考例3と同様にして、参考例2で得られる化合物とプ
ロピルアミンから標記化合物を得た(83%)。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 0.85-1.10(3H, br), 1.38(3H,
t, J=7.3Hz), 1.70-1.90(2H, m), 3.30-3.50(4H, m),
4.82(2H, d, J=5.3Hz), 6.40-6.60(2H, br), 7.28(2H,
d, J=5.9Hz), 7.75-7.80(1H, m), 8.56(2H, d, J=5.9H
z), 8.65-8.80(1H,br).
【0053】参考例5 2-クロロ-7-エチルアミノ-4-(3,4-メチレンジオキシベ
ンジルアミノ)-6-ニトロキナゾリン 参考例2と同様の方法で、参考例1で得られる化合物を
2,4-ジクロロ体に導いた後に、ピペロニルアミンと反応
させて標記化合物を得た(68%)。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.39(3H, t, J=7.1Hz), 3.25-
3.40(2H, m), 4.74(2H,d, J=5.3Hz), 5.97(2H, s), 6.2
0-6.30(1H, m), 6.75-6.95(4H, m), 7.70-7.80(1H, m),
8.67(1H, s).
【0054】参考例6 2-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-7-エチルアミノ-
4-(3,4-メチレンジオキシベンジルアミノ)-6-ニトロキ
ナゾリン 参考例3と同様にして、参考例5で得られる化合物とイ
ソニペコチン酸エチルから標記化合物を得た(87%)。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.26(3H, t, J=7.1Hz), 1.38
(3H, t, J=7.1Hz), 1.60-1.80(2H, m), 1.95-2.05(2H,
m), 2.50-2.65(1H, m), 3.05-3.15(2H, m), 3.25-3.40
(2H, m), 4.15(2H, q, J=7.1Hz), 4.66(2H, d, J=5.3H
z), 4.75-4.79(2H, m), 5.85-5.95(1H, m), 5.96(2H,
s), 6.50(1H, s), 6.75-6.90(3H, m), 7.70-7.80(1H,
m), 8.52(1H, s).
【0055】参考例7 2-クロロ-7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピ
ペリジノ)ベンジルアミノ]-6-ニトロキナゾリン 参考例1で得られる化合物(150g, 600mmol)を1,2-ジク
ロロエタン(450ml)に懸濁させ、N,N-ジイソプロピルエ
チルアミン(219ml, 1.26mol)、オキシ塩化リン(280ml,
3.00mol)を添加し、80℃で5時間攪拌した。反応終了
後、減圧下で未反応のオキシ塩化リン、溶媒等を除去し
た。トルエンで共沸した後、得られた油状物質をクロロ
ホルム(1000ml)に溶解し、十分量の炭酸水素ナトリウム
を加えた氷水にあけ、1時間激しく攪拌した後、不溶物
を濾別した。濾液をクロロホルムで抽出した後に、乾燥
(無水硫酸マグネシウム)、減圧下濃縮して赤色結晶を得
た。得られた赤色結晶、トリエチルアミン(100ml, 733m
mol)、2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジルアミ
ン(WO98/08848記載化合物、132g, 600mmol)を塩化メチ
レン(1500ml)中、室温で一晩攪拌した。反応終了後、析
出した結晶を濾別し、メタノール(300ml,4回)で洗浄し
て標記化合物(62g)を得た。一方、濾液を濃縮してカラ
ムクロマトグラフィー(始めクロロホルムのみで溶出、
その後クロロホルム/酢酸エチル=8/1で溶出)で精製
し、標記化合物(136g)を得た(あわせて収率は70%)。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.39(3H, t, J=7.1Hz), 1.50-
1.80(4H, m), 1.90-1.99(2H, m), 2.75-2.87(2H, m),
3.29-3.40(4H, m), 3.55(2H, d, J=5.3Hz), 4.95(2H,
d, J=4.9Hz), 6.89(1H, s), 7.13(1H, dd, J=6.3Hz, J
=7.3Hz), 7.24(1H,d, J=6.9Hz), 7.27-7.35(2H, m), 7.
77(1H, t, J=4.9Hz), 8.65(1H, s), 8.66(1H, br).
【0056】参考例8 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-2-メトキシ-6-ニトロキナゾリン 参考例7で得られる化合物(3.00g, 6.38mmol)、ナトリ
ウムメトキシド(3.10g, 57.4mmol)をメタノール(30ml)
中、50℃で5.5時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を
減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(始めはクロロホルム/酢酸エチル=20/1で溶出し、順次
極性をあげて最後はクロロホルム/酢酸エチル=5/1で溶
出)で精製し標記化合物(1.77g, 60%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.27-1.53(6H, m), 1.76-1.
85(2H, m), 2.62-2.71(2H, m), 3.06-3.18(2H, m), 3.1
9(2H, d, J=4.5Hz), 3.33-3.42(2H, m), 3.86(3H, s),
4.44(1H, t, J=4.5Hz), 4.80(2H, d, J=5.3Hz), 6.65
(1H, s), 7.00(1H,dd, J=7.3Hz, J=7.6Hz), 7.12(1H,
d, J=7.9Hz), 7.19-7.25(2H, m), 7.83(1H, t, J=5.3H
z), 9.16(1H, br), 9.26(1H, s).
【0057】参考例9 2-エトキシ-7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチル
ピペリジノ)ベンジルアミノ]-6-ニトロキナゾリン 参考例7で得られる化合物とナトリウムエトキシドから
エタノール中で、参考例8と同様にして標記化合物を得
た(収率20%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.20-1.55(9H, m), 1.75-1.
79(2H, m), 2.61-2.70(2H, m), 3.05-3.13(2H, m), 3.2
9-3.41(4H, m), 4.29(2H, q, J=6.9Hz), 4.51(1H, t,
J=5.0Hz), 4.77(2H, d, J=5.3Hz), 6.61(1H, s), 7.01
(1H, dd, J=7.3Hz,J=7.6Hz), 7.11-7.25(3H, m), 7.83
(1H, t, J=5.3Hz), 9.15(1H, t, J=5.0Hz),9.24(1H,
s).
【0058】参考例10 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-2-メチルチオ-6-ニトロキナゾリン 参考例7で得られる化合物(4.00g, 8.50mmol)をテトラ
ヒドロフラン(160ml)に溶解し、ナトリウムメチルメル
カプチド(0.90g, 12.9mmol)を添加し70℃で4.5時間攪拌
した。反応終了後、反応溶液を減圧下濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(始めはク
ロロホルム/酢酸エチル=100/1で溶出し、順次極性をあ
げて最後はクロロホルム/酢酸エチル=3/1で溶出)で精
製し標記化合物(3.16g, 77%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.25-1.35(5H, m), 1.40-1.
57(1H, m), 1.72-1.82(2H, m), 2.41(3H, s), 2.61-2.7
1(2H, m), 3.06-3.11(2H, m), 3.33-3.42(4H, m), 4.46
(1H, br), 4.79(2H, d, J=5.3Hz), 6.67(1H, s), 7.00
(1H, dd, J=7.3Hz, J=7.3Hz), 7.20(1H, d, J=7.6Hz),
7.21-7.26(2H, m), 7.84(1H, t, J=5.3Hz), 9.24(1H, b
r), 9.26(1H, s).
【0059】参考例11 7-エチルアミノ-2-エチルチオ-4-[2-(4-ヒドロキシメチ
ルピペリジノ)ベンジルアミノ]-6-ニトロキナゾリン 参考例7で得られる化合物とナトリウムエチルメルカプ
チドから参考例10と同様にして標記化合物を得た(72
%)。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.35-1.46(6H, m), 1.56-1.64
(3H, m), 1.93-2.04(2H,m), 2.74-2.83(2H, m), 3.20-
3.39(7H, m), 3.56(2H, d, J=5,6Hz), 4.94(2H,d, J=5.
0Hz), 6.80(1H, s), 7.09(1H, dd, J=7.3Hz, J=7.3H
z), 7.20-7.33(3H,m), 7.74(1H, t, J=5.0Hz), 8.24(1
H, br), 8.62(1H, s).
【0060】参考例12 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-6-ニトロ-2-(1-ピロリジニル)キナゾ
リン 参考例7で得られる化合物(4.00g, 8.50mmol)をテトラ
ヒドロフラン(50ml)に溶解し、ピロリジン(1.42ml, 17.
0mmol)、トリエチルアミン(6.0ml, 44.0mmol)を添加
し、80℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を減
圧下で濃縮し析出した結晶を少量のクロロホルムで洗浄
して標記化合物を得た(2.74g)。また洗浄液に水を加え
抽出した。有機層を減圧下で濃縮し得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(始めはクロロホルム
/酢酸エチル=20/1で溶出し、順次極性をあげて最後は
クロロホルム/酢酸エチル=2/1で溶出)で精製し標記化
合物(0.59g)を得た(総収量は3.33g, 78%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.25-1.55(6H, m), 1.76-1.
95(6H, m), 2.61-2.72(2H, m), 3.04-3.13(2H, m), 3.2
7-3.34(4H, m), 3.42-3.55(4H, m), 4.47(1H, t,J=5.3H
z), 4.75(2H, d, J=5.0Hz), 6.34(1H, s), 6.97(1H, d
d, J=7.3Hz, 7.3Hz), 7.08(1H, d, J=7.3Hz), 7.18(1H,
dd, J=7.3Hz, J=7.3Hz), 7.27(1H, d,J=7.3Hz), 7.80
(1H, t, J=5.0Hz), 8.92(1H, br), 9.10(1H, s).
【0061】参考例13 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-6-ニトロ-2-ピペリジノキナゾリン 参考例12と同様にして、参考例7で得られる化合物と
ピペリジンから標記化合物を得た(89%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.29(3H, t, J=7.1Hz), 1.3
2-1.62(9H, m), 1.75-1.85(2H, m), 2.61-2.70(2H, m),
3.03-3.08(2H, m), 3.27-3.36(4H, m), 3.65-3.80(4H,
m), 4.46(1H, t, J=5.3Hz), 4.71(2H, d, J=5.3Hz),
6.35(1H, s), 6.96(1H, dd, J=7.3Hz, J=7.3Hz), 7.07
(1H, d, J=6.9Hz), 7.16(1H, dd, J=6.9Hz,J=8.6Hz),
7.28(1H, d, J=7.3Hz), 7.81(1H, t, J=5.0Hz), 8.96(1
H, br), 9.10(1H, s).
【0062】参考例14 2-ジエチルアミノ-7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシ
メチルピペリジノ)ベンジルアミノ]-6-ニトロキナゾリ
ン 参考例12と同様にして、参考例7で得られる化合物と
ジエチルアミンから標記化合物を得た(51%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.03-1.35(6H, m), 1.38-1.
63(6H, m), 1.88-1.92(2H, m), 2.73-2.83(2H, m), 3.0
5-3.15(2H, m), 3.40-3.68(8H, m), 4.54(1H, t,J=5.3H
z), 4.84(2H, d, J=5.3Hz), 6.46(1H, s), 7.06(1H, d
d, J=6.9Hz, J=7.6Hz), 7.18(1H, d, J=6.9Hz), 7.27(1
H, dd, J=7.6Hz, J=7.6Hz), 7.34(1H, d,J=7.6Hz), 7.9
0(1H, br), 8.90(1H, br), 9.21(1H, s).
【0063】参考例15 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-2-(1-イミダゾリル)-6-ニトロキナゾ
リン 参考例7で得られる化合物(3.00g, 6.38mmol)とイミダ
ゾール・ナトリウム塩(1.15g, 12.8mmol)を1-メチル-2-
ピロリジノン(30ml)中150℃で2時間攪拌した。その後
は、参考例12と同様にして、得られた生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(始めはクロロホルム/
酢酸エチル=10/1で溶出し、順次極性をあげて最後はク
ロロホルム/酢酸エチル=3/1で溶出)で精製して標記化
合物を得た(42%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.29(3H, t, J=7.1Hz), 1.3
2-1.54(3H, m), 1.80-1.90(2H, m), 2.65-2.75(2H, m),
3.12-3.20(2H, m), 3.31-3.42(4H, m), 4.46(1H, br),
4.88(2H, d, J=5.0Hz), 6.81(1H, s), 6.98(1H, dd,
J=7.3Hz, J=8.6Hz), 7.06(1H, s), 7.17-7.30(2H, m),
7.31(1H, d, J=7.3Hz), 7.87-7.92(2H, m), 8.54(1H,
s), 9.36(1H, s), 9.66(1H, t, J=5.0Hz).
【0064】参考例16 7-エチルアミノ-4-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)
ベンジルアミノ]-2-モルホリノ-6-ニトロキナゾリン 参考例12と同様にして、参考例7で得られる化合物と
モルホリンから標記化合物を得た(77%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.22-1.55(6H, m), 1.75-1.
83(2H, m), 2.59-2.68(2H, m), 3.00-3.10(2H, m), 3.2
8-3.40(8H, m), 3.65-3.80(4H, m), 4.51(1H, t,J=5.3H
z), 4.72(2H, d, J=5.0Hz), 6.35(1H, s), 6.97(1H, d
d, J=7.3Hz, J=7.6Hz), 7.07(1H, d, J=7.9Hz), 7.18(1
H, dd, J=7.3Hz, J=7.9Hz), 7.29(1H, d,J=7.6Hz), 7.7
9(1H, t, J=5.0Hz), 9.06(1H, br), 9.12(1H, s).
【0065】実施例1 6-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-3-エチル-8-(4-
ピリジルメチルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5
-g]キナゾリン-2-チオン(化合物1) 参考例3で得られた化合物(0.90g, 1.88mmol)をエタノ
ール(30ml)/テトラヒドロフラン(10ml)の混合溶媒に溶
解し、10%-パラジウム/炭素触媒(0.09g)を添加し、水
素ガス雰囲気下で8時間攪拌した。反応終了後、溶媒を
減圧下濃縮して得られた残渣をエタノールで共沸した
(0.94g)。得られた濃縮残渣(0.45g)をエタノール(15ml)
に溶解し、トリエチルアミン(0.27ml, 1.98mmol)、二硫
化炭素(5ml,83.1mmol)を添加し室温で一晩攪拌した。反
応終了後、減圧下濃縮しクロロホルムで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄中に、析出した結晶を分取、
乾燥して標記化合物(0.27g, 63%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.20(3H, t, J=7.0Hz), 1.3
1(3H, t, J=6.9Hz), 1.30-1.50(2H, m), 1.65-1.85(2H,
m), 2.40-2.50(1H, m), 2.80-3.00(2H, m), 4.06(2H,
q, J=7.0Hz), 4.20-4.35(2H, m), 4.45-4.65(2H, m),
4.68(2H, s), 7.15(1H, s), 7.32(2H, d, J=5.0Hz), 7.
87(1H, s), 8.45(2H, d, J=5.0Hz), 8.55-8.70(1H, b
r), 12.75-12.90(1H, br).
【0066】実施例2 6-(4-カルボキシピペリジノ)-3-エチル-8-(4-ピリジル
メチルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-g]キナ
ゾリン-2-チオン(化合物2) 実施例1で得られた化合物1(0.20g, 0.41mmol)をエタ
ノール(10ml)に懸濁させ、室温で2N-水酸化ナトリウム
(0.40ml)を添加した後に、80℃で1時間攪拌した。反応
終了後、減圧下溶液を濃縮し、得られた残渣に水を加
え、希塩酸でpH4に調整した。析出した結晶を分取し、
乾燥して標記化合物(0.16g, 85%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.30(3H, t, J=6.9Hz), 1.3
5-1.60(2H, m), 1.80-1.95(2H, m), 2.45-2.65(1H, m),
3.15-3.35(2H, m), 4.20-4.45(4H, m), 4.76(2H, s),
7.39(2H, d, J=5.9Hz), 7.70(1H, br), 8.12(1H, s),
8.51(2H, d, J=5.6Hz), 10.00(1H, br), 12.23(1H, b
r), 13.39(1H, br).
【0067】実施例3 6-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-3-エチル-8-(4-
ピリジルメチルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5
-g]キナゾリン-2-オン(化合物3) 参考例3で得られた化合物(0.90g, 1.88mmol)をエタノ
ール(30ml)/テトラヒドロフラン(10ml)の混合溶媒に溶
解し、10%-パラジウム/炭素触媒(0.09g)を添加し、水
素ガス雰囲気下で8時間攪拌した。反応終了後、溶媒を
減圧下濃縮して得られた残渣をエタノールで共沸した
(0.94g)。得られた濃縮残渣(0.45g)をアセトニトリル(1
5ml)に溶解し室温でN,N’−カルボニルジイミダゾー
ル(CDI, 0.46g, 2.84mmol)を加え、60℃で1.5時間攪拌
した。更にCDI(0.30g, 1.85mmol)を加え60℃で1時間攪
拌した。減圧下溶媒を濃縮し、得られた残渣に水を加
え、クロロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、濃縮して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール/トリエチルアミン=30/1/0.3
で溶出)で精製して標記化合物(0.30g, 70%)をアモルフ
ァス状物質として得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.21(3H, t, J=6.9Hz), 1.2
9(3H, t, J=7.1Hz), 1.40-1.60(2H, m), 1.85-1.95(2H,
m), 2.60-2.75(1H, m), 3.20-3.40(2H, m), 3.80-3.95
(2H, m), 4.09(2H, q, J=6.9Hz), 4.30-4.45(2H, m),
4.70-4.80(2H, m),7.30-7.40(2H, m), 7.53(1H, s), 7.
91(1H, s), 8.45-8.55(2H, m), 9.85-9.95(1H, br), 1
1.56(1H, s).
【0068】実施例4 6-(4-カルボキシピペリジノ)-3-エチル-8-(4-ピリジル
メチルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-g]キナ
ゾリン-2-オン(化合物4) 実施例3で得られた化合物3を用いて、実施例2と同様
にして標記化合物を得た(63%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.21(3H, t, J=6.9Hz), 1.2
5-1.45(2H, m), 1.65-1.80(2H, m), 2.35-2.55(1H, m),
2.75-2.95(2H, m), 3.80-3.95(2H, m), 4.35-4.55(2H,
m), 4.65(2H, s), 6.98(1H, s), 7.33(2H, d, J=5.3H
z), 7.60(1H, s),8.45(2H, d, J=5.3Hz), 11.05(1H,
s), 12.11(1H, br).
【0069】実施例5 3-エチル-6-プロピルアミノ-8-(4-ピリジルメチルアミ
ノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-チ
オン 2塩酸塩(化合物5) 参考例4で得られた化合物を用いて、実施例1と同様に
して標記化合物の遊離塩基を得た(65%)。得られた遊離
塩基(0.23g, 0.59mmol)をメタノール(5ml)に懸濁させ、
氷冷下4N-塩化水素/酢酸エチル(5ml)を添加し、攪拌し
た(均一溶液になった)。均一溶液から析出した結晶を分
取、乾燥し標記化合物(0.21g, 78%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 0.65-0.80(3H, m), 1.15-1.
35(5H, m), 3.05-3.25(2H, m), 4.20-4.40(2H, m), 4.9
5-5.10(2H, m), 7.34(1H, s), 8.01(2H, d, J=5.7Hz),
8.24(1H, s), 8.25-8.40(1H, m), 8.86(2H, d, J=5.7H
z), 10.52(1H, br), 12.96(1H, br), 13.49(1H, s).
【0070】実施例6 3-エチル-6-プロピルアミノ-8-(4-ピリジルメチルアミ
ノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-オ
ン 2塩酸塩(化合物6) 参考例4で得られた化合物を用いて、実施例3と同様に
して標記化合物の遊離塩基を得た後に、実施例5と同様
にして塩酸塩に導き標記化合物を得た(29%)。1H-NMR(DM
SO-d6) δ(ppm): 0.60-0.85(3H, m), 1.15-1.40(5H,
m), 3.05-3.30(2H, m), 3.80-4.00(2H, m), 4.95-5.05
(2H, m), 7.11(1H, br), 7.95-8.05(3H, m), 8.05-8.20
(1H, m), 8.85(2H, d, J=5.0Hz), 10.37(1H, br), 11.6
5(1H, s),12.86(1H, br).
【0071】実施例7 6-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-3-エチル-8-(3,4
-メチレンジオキシベンジルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-
イミダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-チオン(化合物7) 参考例6で得られた化合物を用いて、実施例1と同様に
して標記化合物(65%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 1.26(3H, t, J=7.1Hz), 1.36
(3H, t, J=6.9Hz), 1.60-1.80(2H, m), 1.90-2.05(2H,
m), 2.45-2.60(1H, m), 3.00-3.15(2H, m), 4.15(2H,
q, J=7.1Hz), 4.20-4.30(2H, m), 4.68(2H, d, J=5.0H
z), 4.65-4.80(2H, m), 5.93(2H, s), 6.70-6.90(4H,
m), 7.19(1H, s), 7.25-7.35(1H, m), 12.80(1H, br).
【0072】実施例8 6-(4-カルボキシピペリジノ)-3-エチル-8-(3,4-メチレ
ンジオキシベンジルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ
[4,5-g]キナゾリン-2-チオン(化合物8) 実施例7で得られた化合物7を用いて、実施例2と同様
にして標記化合物を得た(49%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.28(3H, t, J=6.9Hz), 1.3
5-1.55(2H, m), 1.75-1.90(2H, m), 2.45-2.55(1H, m),
2.95-3.10(2H, m), 4.25-4.40(2H, m), 4.50-4.70(4H,
m), 5.94(2H, s), 6.79(1H, d, J=9.0Hz), 6.86(1H,
d, J=9.0Hz), 6.94(1H, s), 7.19(1H, s), 7.86(1H,
s), 8.50-8.70(1H, br), 11.80-12.20(1H, br), 12.94
(1H, br).
【0073】実施例9 6-(4-カルボキシピペリジノ)-3-エチル-8-(3,4-メチレ
ンジオキシベンジルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ
[4,5-g]キナゾリン-2-オン(化合物9) 参考例6で得られた化合物を用いて、実施例3と同様に
して6-(4-エトキシカルボニルピペリジノ)-3-エチル-8-
(3,4-メチレンジオキシベンジルアミノ)-2,3-ジヒドロ-
1H-イミダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-オンを得た後に、実
施例4と同様にして標記化合物を得た(32%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.28(3H, t, J=7.1Hz), 1.5
0-1.70(2H, m), 1.90-2.05(2H, m), 2.60-2.70(1H, m),
3.20-3.35(2H, m), 3.80-3.92(2H, m), 4.40-4.55(2H,
m), 4.60-4.70(2H, m), 5.96(2H, s), 6.75-6.90(2H,
m), 6.94(1H, s),7.45(1H, s), 7.87(1H, s), 9.65-9.8
0(1H, br), 11.54(1H, s), 11.80-11.90(1H, br).
【0074】実施例10 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-メトキシ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-
g]キナゾリン-2-チオン(化合物10) 参考例8で得られた化合物(1.50g, 3.22mmol)をテトラ
ヒドロフラン(50ml)/メタノール(25ml)の混合溶媒に懸
濁させ、10%-パラジウム/炭素触媒(0.3g)を添加し、水
素ガス雰囲気下で一晩攪拌した。反応終了後、濾過助剤
を用いて触媒を濾別し、得られた濾液にトリエチルアミ
ン(2.70ml, 19.8mmol)と二硫化炭素(6.00ml, 99.8mmol)
を加え室温で一晩撹拌した。反応終了後、溶媒を減圧下
除去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム/メタノール=100/1で溶出)で精
製し標記化合物(0.83g, 54%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.30(3H, t, J=7.3Hz), 1.3
2-1.53(3H, m), 1.77-1.81(2H, m), 2.63-2.72(2H, m),
3.08-3.13(2H, m), 3.18(3H, s), 3.30-3.35(2H, m),
4.33(2H, q, J=7.3Hz), 4.47(1H, t, J=5.0Hz), 4.83(2
H, d, J=5.0Hz),6.97(1H, dd, J=6.9Hz, 7.6Hz), 7.10-
7.23(3H, m), 7.43(1H, s), 8.06(1H, s), 8.80(1H, t,
J=5.0Hz), 13.09(1H, s).
【0075】実施例11 6-エトキシ-3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリ
ジノ)ベンジルアミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-
g]キナゾリン-2-チオン(化合物11) 参考例9で得られる化合物を用い、実施例10と同様に
して標記化合物を得た(33%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.26-1.55(9H, m), 1.77-1.
83(2H, m), 2.63-2.72(2H, m), 3.07-3.13(2H, m), 3,3
5(2H, br), 4.26-4.35(4H, m), 4.49(1H, t, J=5.3Hz),
4.82(2H, d, J=5.3Hz), 6.97(1H, dd, J=7.3Hz, 7.3H
z), 7.10-7.23(3H,m), 7.39(1H, s), 8.05(1H, s), 8.8
3(1H, t, J=5.3Hz), 13.10(1H, s).
【0076】実施例12 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-メチルチオ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,
5-g]キナゾリン-2-チオン(化合物12) 参考例10で得られた化合物(2.00g, 4.15mmol)をテト
ラヒドロフラン(90ml)/メタノール(70ml)の混合溶媒に
懸濁させ、10%-パラジウム/炭素触媒(0.40g)を添加
し、水素ガス雰囲気下で一晩攪拌した。反応終了後、濾
過助剤を用いて触媒を濾別し、得られた濾液の半分にト
リエチルアミン(2.91ml, 21.9mmol)と二硫化炭素(5.37m
l, 89.3mmol)を加え室温で一晩撹拌した。反応終了後、
溶媒を減圧下除去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/1
で溶出)で精製し標記化合物(0.410g, 40%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.29(3H, t, J=6.9Hz), 1.3
1-1.53(3H, m), 1.76-1.83(2H, m), 2.42(3H, s), 2.62
-2.71(2H, m), 3.09-3.18(2H, m), 3.34(2H, br), 4.33
(2H, q, J=6.9Hz), 4.48(1H, br), 4.82(2H, d, J=5.3H
z), 6.96(1H, dd,J=7.3Hz, 7.6Hz), 7.11(1H, d, J=7.9
Hz), 7.17-7.24(2H, m), 7.46(1H, s), 8.06(1H, s),
8.88(1H, t, J=5.3Hz), 13.18(1H, s).
【0077】実施例13 3-エチル-6-エチルチオ-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペ
リジノ)ベンジルアミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ
[4,5-g]キナゾリン-2-チオン(化合物13) 参考例11で得られた化合物を用いて実施例12と同様
にして標記化合物を得た(39%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.19-1.53(9H, m), 1.78-1.
83(2H, m), 2.63-2.72(2H, m), 3.02(2H, q, J=7.3Hz),
3.09-3.14(2H, m), 3.34(2H, br), 4.33(2H, q, J=6.
9Hz), 4.48(1H, br), 4.83(2H, d, J=5.3Hz), 6.96(1H,
dd, J=6.9Hz, 7.6Hz), 7.10-7.22(3H, m), 7.42(1H,
s), 8.07(1H, s), 8.92(1H, t, J=5.3Hz),13.19(1H,
s).
【0078】実施例14 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-(1-ピロリジニル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミ
ダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-チオン 2塩酸塩(化合物1
4) 参考例12で得られた化合物(2.74g, 5.43mmol)をテト
ラヒドロフラン(90ml)/メタノール(70ml)の混合溶媒に
懸濁させ、10%-パラジウム/炭素触媒(0.60g)を添加
し、水素ガス雰囲気下で一晩攪拌した。反応終了後、濾
過助剤を用いて触媒を濾別し、得られた濾液にトリエチ
ルアミン(3.00ml, 22.0mmol)と二硫化炭素(4.00ml, 66.
5mmol)を加え室温で一晩撹拌した。反応終了後、溶媒を
減圧下除去し、析出した結晶をN,N-ジメチルホルムアミ
ド/水の混合溶媒で洗浄し、乾燥して標記化合物の遊離
塩基(1.36g, 49%)を得た。得られた遊離塩基(1.36g, 2.
63mmol)をメタノール(50ml)に懸濁させ、氷冷下で過剰
量の4N-塩化水素/酢酸エチルを加えた。溶液を減圧下
で半分に濃縮し、析出した結晶を分取して標記化合物
(1.22g, 79%)を得た。1 H-NMR(遊離塩基として、DMSO-d6) δ(ppm): 1.30-1.49
(6H, m), 1.76-2.06(6H,m), 2.63-2.72(2H, m), 3.29(2
H, br), 3.30-3.35(2H, m), 3.64-3.69(4H, m),4.39(2
H, q, J=6.3Hz), 4.41(1H, br), 4.96(2H, br), 7.07(1
H, dd, J=7.6Hz,7.9Hz), 7.21(1H, d, J=7.6Hz), 7.29-
7.36(2H, m), 7.62(1H, s), 8.33(1H, s), 9.85(1H, t,
J=5.3Hz), 13.46(1H, s).
【0079】実施例15 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-ピペリジノ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,
5-g]キナゾリン-2-チオン 2塩酸塩(化合物15) 参考例13で得られる化合物を用い、実施例14と同様
にして標記化合物を得た(39%)。1 H-NMR(遊離塩基として、DMSO-d6) δ(ppm): 1.33-1.67
(12H, m), 2.66-2.80(2H, m), 3.10-3.18(2H, m), 3.29
(2H, br), 3.73-3.87(4H, m), 4.10-4.16(2H, m), 4.38
(2H, q, J=6.6Hz), 4.54(1H, br), 4.89(2H, br), 7.02
-7.17(1H, m), 7.20-7.45(4H, m), 8.17(1H, s), 9.50
(1H, br), 13.26(1H, s).
【0080】実施例16 6-ジエチルアミノ-3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチル
ピペリジノ)ベンジルアミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-イミダ
ゾ[4,5-g]キナゾリン-2-チオン 2塩酸塩(化合物1
6) 参考例14で得られる化合物を用い、実施例14と同様
にして標記化合物を得た(75%)。1 H-NMR(遊離塩基として、DMSO-d6) δ(ppm): 0.95-1.10
(6H, m), 1.26-1.50(6H,m), 1.78-1.83(2H, m), 2.63-
2.72(2H, m), 3.07-3.13(2H, m), 3.33-3.35(2H,m), 3.
51-3.54(4H, m), 4.29(2H, q, J=6.9Hz), 4.45(1H, t,
J=4.6Hz), 4.78(2H, d, J=5.0Hz), 6.93(1H, dd, J=7.3
Hz, 7.6Hz), 7.06-7.25(4H, m), 7.91(1H, s), 8.46(1
H, t, J=5.0Hz), 12.87(1H, s).
【0081】実施例17 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-(1-イミダゾリル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミ
ダゾ[4,5-g]キナゾリン-2-チオン (化合物17) 参考例15で得られる化合物を用い、実施例14と同様
にして標記化合物を得た(100%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 1.33(3H, t, J=7.4Hz), 1.3
7-1.46(3H, m), 1.80-1.87(2H, m), 2.67-2.73(2H, m),
3.23-3.43(4H, m), 4.34(2H, q, J=7.4Hz), 4.54(1H,
t, J=5.2Hz), 4.92(2H, d, J=5.6Hz), 6.94-6.98(1H,
m), 7.05(1H, s),7.06-7.25(3H, m), 7.60(1H, s), 7.8
0(1H, s), 8.15(1H, s), 9.30(1H, br), 13.15(1H, b
r).
【0082】実施例18 3-エチル-8-[2-(4-ヒドロキシメチルピペリジノ)ベンジ
ルアミノ]-6-モルホリノ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,
5-g]キナゾリン-2-チオン (化合物18) 参考例16で得られた化合物を用い、実施例14と同様
にして標記化合物を得た(59%)。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm):1.27(3H, t, J=6.9Hz), 1.32
-1.41(2H, m), 1.42-1.52(1H, m), 1.77-1.82(2H, m),
2.62-2.70(2H, m), 3.03-3.08(2H, m), 3.34-3.37(2H,
m), 3.57-3.65(8H, m), 4.28(2H, q, J=6.9Hz), 4.47(1
H, t, J=5.1Hz),4.76(2H, d, J=5.3Hz), 6.94(1H, dd,
J=7.3Hz, 7.6Hz), 7.06(1H, d, J=7.3Hz), 7.16(1H, d
d, J=7.6Hz, 9.6Hz), 7.20(1H, s), 7.28(1H, d, J=7.6
Hz), 7.95(1H, s), 8.27(1H, s), 13.10(1H, s).
【0083】
【発明の効果】本発明により強力かつ選択的なcGMP特異
的PDE阻害作用を有し、血栓症、狭心症、高血圧、心不
全および動脈硬化等の心血管病、喘息、インポテンツ等
の治療または緩和に有用なイミダゾキナゾリン誘導体ま
たはその薬理的に許容される塩が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 15/10 A61K 31/00 611C 27/02 615G 37/08 627A 43/00 637E A61K 31/519 643D 31/5377 31/505 606 31/535 606 (72)発明者 高井 春樹 神奈川県横浜市瀬谷区相沢4−28−3 (72)発明者 大野 哲司 静岡県駿東郡長泉町下土狩1188 協和醗酵 工業株式会社医薬総合研究所内 (72)発明者 市村 通朗 静岡県駿東郡長泉町下土狩1188 協和醗酵 工業株式会社医薬総合研究所内 Fターム(参考) 4C050 AA01 AA08 BB05 CC08 EE04 FF01 GG03 GG04 GG05 HH01 HH02 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 CB05 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA40 ZA42 ZA45 ZA54 ZA59 ZA81 ZC20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1は水素、置換もしくは非置換の低級アルキ
    ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
    は非置換のビシクロアルキル、置換もしくは非置換のト
    リシクロアルキル、置換もしくは非置換のベンゾシクロ
    アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置
    換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の
    アリール、または置換もしくは非置換の芳香族複素環基
    を表し、R2及びR3は同一もしくは異なって、水素、置
    換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換
    のシクロアルキル、置換もしくは非置換のビシクロアル
    キル、置換もしくは非置換のトリシクロアルキル、置換
    もしくは非置換のベンゾシクロアルケニル、置換もしく
    は非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換のアラ
    ルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換も
    しくは非置換の芳香族複素環基を表すか、またはR2
    3が一緒になって、Nを含んで形成される置換もしく
    は非置換の複素環基を表し、XはOまたはSを表し、Y
    はOR4(式中、R4は置換もしくは非置換の低級アルキ
    ル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしく
    は非置換のビシクロアルキル、置換もしくは非置換のト
    リシクロアルキル、置換もしくは非置換のベンゾシクロ
    アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、ま
    たは置換もしくは非置換のアラルキルを表す)、SR5
    (式中、R5は置換もしくは非置換の低級アルキル、置
    換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置
    換のビシクロアルキル、置換もしくは非置換のトリシク
    ロアルキル、置換もしくは非置換のベンゾシクロアルケ
    ニル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、または置
    換もしくは非置換のアラルキルを表す)、またはNR6
    7(式中R6及びR7は同一もしくは異なって、水素、
    置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置
    換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のビシクロア
    ルキル、置換もしくは非置換のトリシクロアルキル、置
    換もしくは非置換のベンゾシクロアルケニル、置換もし
    くは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換のア
    ラルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換
    もしくは非置換の芳香族複素環基を表すか、またはR6
    とR7が一緒になって、Nを含んで形成される置換もし
    くは非置換の複素環基を表す)]で表されるイミダゾキ
    ナゾリン誘導体、またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 R1が置換もしくは非置換の低級アルキル
    である請求項1記載のイミダゾキナゾリン誘導体または
    その薬理学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 YがOR4(式中、R4は前記と同義であ
    る)である請求項1または2記載のイミダゾキナゾリン
    誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 R4が置換もしくは非置換の低級アルキル
    である請求項3記載のイミダゾキナゾリン誘導体または
    その薬理学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 YがSR5(式中、R5は前記と同義であ
    る)である請求項1または2記載のイミダゾキナゾリン
    誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】 R5が置換もしくは非置換の低級アルキル
    である請求項5記載のイミダゾキナゾリン誘導体または
    その薬理学的に許容される塩。
  7. 【請求項7】 YがNR67(式中、R6及びR7は前記
    と同義である)である請求項1または2記載のイミダゾ
    キナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  8. 【請求項8】 R6及びR7が同一もしくは異なって、水
    素、置換もしくは非置換の低級アルキル、またはR6
    7が一緒になって、Nを含んで形成される置換もしく
    は非置換の複素環基である請求項7記載のイミダゾキナ
    ゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  9. 【請求項9】 R2及びR3の一方が水素であり、他方が
    置換もしくは非置換のアラルキル、または置換もしくは
    非置換の低級アルキルである請求項1〜8のいずれかに
    記載のイミダゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的に
    許容される塩。
  10. 【請求項10】 XがSである請求項1〜9のいずれか
    に記載のイミダゾキナゾリン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のイミダゾキナゾリン
    誘導体またはその薬理学的に許容される塩を少なくとも
    一つ含有してなる医薬。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のイミダゾキナゾリン
    誘導体またはその薬理学的に許容される塩を少なくとも
    一つ含有するcGMP特異的PDE阻害剤。
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Cited By (3)

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